2024年10月5日

社会の変化とほっこりしたこと

最高気温25度前後の暖かい日が続いています。昨日は朝から乾いた強い風も吹いていて、もう10月ですしね、例年ならこういう日はくしゃみが出ているはずなのに、

何ともない…

不思議です。

突然花粉アレルギーが治ったのなら嬉しいですけど、治るわけがないですから花粉がまだ飛んでいないということなんでしょうけど。

春のこういう天気の日に散歩をするなんてことは普通なら出来ないので、昨日の朝は前日買い忘れたトマトを買いにショッピングスクエアの八百屋まで歩きました。

その時、ほっこりするおじいさんカップルを見たんです。

時々高齢の同性カップルが買い物をしているのを見かけますが、兄弟や姉妹で買い物に来ているんじゃあなくてカップルだというのが分かることがあります。

高齢になってから兄弟とか姉妹の二人で、あるいは友人二人で同居している場合もあるでしょうけど、同性のパートナーだというのは何となく分かるのですよ。

そんな時、私はそうした皆さんのこれまでの人生を想像して、世の中の変化を嬉しく思うのです。

ヴィクトリア州では、1981年まで同性愛は犯罪でした。法律が改正されて犯罪ではなくなった後も差別は続きましたから、昨日見かけたおじいさん達がお若かった頃には苦労されたことでしょう。

パートナーとして何年くらい一緒に暮らしてこられたのでしょうか。20代の頃からずっと一緒に生きてこられたのかもしれませんよ。

しかし、同性の婚姻はもちろん認められていなかったし、同性のカップルには男女のカップルと同じ権利も認められておらず、社会には根深い偏見と差別がありましたからね。

私がオーストラリアに住むようになったのは1993年なんですが、当時はまだいろいろ差別意識が強かったですけど、オーストラリア社会はどんどん変化して来ました。

そして、ついに同性婚を合法化する法案が議会で可決されたのが2017年12月7日のことです。翌日の12月8日には合法化されました。

あの歴史的瞬間を私はテレビで見ていたんですけど、感動しましたよ。一生忘れることはありません。

昨日のおじいさんカップルも、正式に結婚なさっているかもしれませんね。

静かに話しながら一緒に野菜を選んでいたお二人を見て、私はなんだか嬉しくてほっこりしたんです。

同性婚が合法化されたせいで不利益をこうむったり迷惑している人なんていないでしょう。より公正で平等な社会にするための法律が社会に悪影響を与えるわけがないでしょう。

日本社会の変化は遅いですが、それでも変わって来ていると信じます。

古い価値観に基づいた差別が早く無くなり、すべての国民があらゆる面で平等な権利を保証されるように法律を作り直して行ってもらいたいです。

そういうことをちゃんとやってくれる議員を選ぶことが、国民の義務だということも忘れてはいけません。


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2024年10月4日

スーパーのありがたいサービス

スーパーの買い物は、元気な時は何でもないことですが、これが大変だったことが何度もあります。

目が回っていた頃はいつも大変だったし、病気で寝込んだ後なんて身体が弱って体力がないですからね、ハアハア言いながらやりましたよ。大息を上げながら会計をしていたら「大丈夫ですか?」と声をかけられたこともあります。

そういう経験がある私にとって驚くべき光景を見ました。

昨日のことです。

私は、新型コロナをきっかけにスーパーの会計はセルフチェックアウトを利用するようになりました。商品をスキャンしていたら、隣りの精算機に高齢の女性がやって来ました。

特に身体が不自由とはお見受けしませんでしたが、機械の所にやって来るとお店のスタッフの女の子が商品をスキャンし始めたのです。

スキャンだけではありませんよ。スキャンし終えた商品を買い物バッグに詰めるのもその女の子がしていました。

そして全部スキャンし終えると、女性からカードを受け取り支払いまでしたんです。

私はすでに精算を終えていましたが、スタッフの女の子に質問しようと思って端っこに寄ってそれを見ていました。お店のユニフォームを着ていたけど、もしかしたらこの女の子と高齢女性は家族かもしれないと思って見ていましたが、そうではありませんでした。

女性はショッピングカートを押して出て行きました。

「あの… 今あなたがされたようなサービスは、どうやっったらしていただけるんですか?申し込みフォームみたいなのがあるんですか?」
「そんなものはありませんよ。Just ask!(ただスタッフに手伝いを頼んで下さい)」
「頼めば手伝ってくださるの?それは Brilliant! (素晴らしい)」

私は感心しました。


セルフレジのところにいるスタッフは結構忙しいんですよ。エラーが出て困るお客は多いですからね。昨日は私も2回エラーが出ましたけど、スタッフの女の子はそれに対応しながら、高齢女性の買い物の精算をしたんです。

若い健康な皆さんには分からないでしょうが、私はスーパーの買い物が大仕事に感じる時があるんですよ。

ショッピングカートにしがみつくようにしながら押して歩くのはそれほど大変ではありません。むしろ歩行補助機のような感じで助かります。カートに買いたい商品を1つずつ入れて行くのもそれほど大変ではありません。

しかしね、会計のところで大汗をかくことは良くあるんです。

身体が弱っていたり手が痛かったり目が回っていたりすると、セルフレジをあきらめることもありますけど、その場合はベルトコンベアに商品を載せないといけないでしょう?これが簡単ではなかったりするんですよ。

「すみませんが手伝ってもらえませんか?」

この一言で、お店のスタッフが全部やってくれるとは知りませんでした。


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2024年10月3日

すごい車が来た!

昨日のお昼過ぎ、デスクに向かってレシピサイトのメンテナンスをしていたら、窓の外の道路にすごい車が来た!

あの巨大な蜘蛛を見よ!


蜘蛛が苦手な人には、近くに来て欲しくない車でしょうね。

「Pest Control」と書いてありますから害虫駆除業者の車ですけど、蜘蛛が出たくらいでこんな業者を呼ぶ人はまずいません。

巨大蜘蛛ハンツマンが大量発生したとか言うんなら話は別ですが、害虫の駆除ではないですよ。大抵の害虫は自分でなんとか出来るものですからね。

ワスプというススメバチの巣が見つかったりしたら、そりゃあシロウトには手に負えませんから駆除業者を呼ぶことになりますけど。

近所の誰かがこの駆除業者を呼んだのですが、理由はネズミかポッサムだろうと思いました。ネズミよりもポッサムの可能性が大きいです。ネズミは自分で捕まえることが出来ますが、ポッサムは難しいです。

ポッサムは夜行性ですからね、これが屋根裏に住みついたりすると、夜に走り回る物音やギャアギャアという鳴き声で眠れませんから大変なんですよ。

これを自分で駆除しようとしてポッサムが変なところで死んでしまうとね、今度は死んだポッサムの臭いで大変なことになりますし。

ちなみに、ヴィクトリア州ではポッサムの駆除には許可が必要です。捕獲したポッサムは殺してはいけません。別の場所に放すこともしてはいけません。ポッサムは、自分の縄張り以外では生存できないので、捕獲した場所から50メートル以内の場所に放してやる必要があります。

捕獲した日のうちに、夕方以降薄暗くなってから放してやらなくてはいけないそうですよ。それが不可能な事情がある時は、資格のある獣医師が安楽死させなくてはいけないそうです。

野生動物保護の法律がいろいろあるのです。


今はまだ寒過ぎますが、気温が上がってくると毒ヘビが出ます。毒ヘビは厄介ですから駆除業者を呼びます。以前勤めていた小学校の教室に毒ヘビが出た時には、野生動物保護センターに連絡して来てもらいました。

昨年まで住んでいた家では、ネズミがしょっちゅう出ました。巨大蜘蛛ハンツマンもしょっちゅう出ましたし、ゴキブリやサソリも出ました。ヤスデはうじゃうじゃ出ました。ミミズも出ました。

でもね、私はもうそういうのはへっちゃらなんです。蜘蛛もゴキブリも自分で捕まえられるし必要なら殺せます。ちなみにハンツマンは殺しません。捕まえて外に逃がします。

ネズミは以前は苦手だったけど、今はネズミも捕まえられます。ネズミを捕まえるトラップを8個も持っていますしね。捕まえて死んだネズミはゴミ箱行きです。

もうね、こういうのは本当に慣れるものなんですよ。

子供達が小さかった頃、うちの夫が仕事で長期間不在なことが多くて、我が家は母子家庭みたいだったんです。大人は自分しかいない状況でネズミが出たら、怖いなんて言ってられませんからね。

オーストラリアには「ごきぶりホイホイ」みたいないいものは売っていないんですが、ある時日本から買ってきたのを使ったら結構大きなネズミが入っていたことがありました。あの時は中を見るのも怖かったですけど。

そういう頃もあったということで。

人間ね、必要に迫られると強くなるし、何度もやっているうちに慣れるんです。捕まえたネズミを捨てながら、「私ってすごいな」と思ったりしたものですが、もちろんネズミは出ないに越したことはありません。


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2024年10月2日

懸念申し立てはこちらに

今日も朝から雲一つない青空でございます。こういう時は、例の放射冷却現象というので気温が下がりますからね、現在の気温は5度という真冬並み。

でもお日様が出ればすぐに暖かくなります。

まだ花粉が飛んでいないのか、不思議なことにくしゃみが出ないので、こういう天気の良い日は運動を兼ねてスーパーまで歩いて買い物に行ったりするんですけど、何ヶ月も前から売りに出ていた角のところの家がフェンスで囲まれて、こんな黄色い張り紙が出ていました。


「建築許可申請が出されています」というお知らせです。

私達が現在住んでいる街は、近年開発が進んで高層ビルが増え、どんどん都市化しているボックスヒル(Box Hill)という街の隣りにあるんですが、古い家が多いのですよ。

古い家は今どきの家に比べたら敷地が広いので、売りに出されるとたいてい家は取り壊されてユニットが2〜3軒建つというのがパターンです。

黄色い張り紙が出ていたのは、私達が住んでいる通りの角のところにある家です。家自体は古くてボロですけど敷地は広くてもう1軒家が建てられるくらいの庭がありましたから、ここにユニットが建つのは確実と思っていたんですけどね。

このお知らせを読むと、なんとこの家の敷地に2階建ての家を6軒建てる計画の許可申請が出ているんだそうですよ。

6軒は無理だろう!

と思いましたが、2つの道路に面していますからね、ガレージを全て道路に面するようにすれば、小さい家ならキツキツで6軒建てられるのかもしれません。家が独立しているユニットではなくて、全部くっついているタウンハウスなら可能かもしれません。

このお知らせは、この建築計画に関して懸念のある人や建設に反対の人が審査期間中に意見を述べることが出来るというお知らせで、まずはこれこれの住所に手紙を書けということが書かれていました。

なるほど、近所の住民の意見もちゃんと聞いてくれるのかと感心したのでございますよ。

知らないうちにお隣りの家が取り壊されてアパートが建ったなんていうのは、のちのちトラブルの原因になりますからね。


位置関係からすると、ここに6軒も2階建ての家が建つことで日当たりの問題が生じるのは西隣りの1軒だけだと思います。工事車両で道路が通りにくくなり、この辺に住んでいる人は皆んな迷惑しますけど、それは我慢するしかないです。

それにしても、あの敷地にどうやって6軒もの家を建てるのか、私は少し楽しみにしています。4軒なら想像は出来るんですけどね、6軒はシロウトの私には無理だろうと感じますから。

おそらく庭無しで隣りとくっついている小さいタウンハウスでしょう。それしか考えられませんけど。


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2024年10月1日

化粧水を探して三千里

「三千里」は言葉のあやですが、結構な距離を運転して時間をかけて探したんですよ。

探した化粧水というのは、ビオレ(Bioré)の 「Witch Hazel Pore Clarifying Toner」(サリチル酸 2%入り)という化粧水です。


オーストラリアでは、ビオレは「毛穴ケア、ニキビケア」商品という位置づけなんですが、一部のビオレ商品はスーパーでも容易に購入することが出来ます。私はこの化粧水を長年愛用して来たんです。

私は脂性肌で若い頃にはニキビに悩まされたんですけど、さすがに60歳を超えた今ではニキビが出ることはないですが、夜は顔を洗った後にクリームを付けたりはしません。このビオレの化粧水だけです。

オーストラリアに住むようになった30年前、それまで使っていた資生堂のスキンケア商品が手に入らなくなったので、地元の薬屋やスーパーでも容易に手に入る商品をいくつか試しました。

お値段高めのドクタールウィンズ(Dr Lewinn's )とかロレアルとか、いろいろ試しましたがどれも香りが強すぎて好きではありませんでした。中には肌が痒くなったのもありました。

田舎から街の方に引っ越して、様々なブランドのスキンケア商品が容易に手に入れられるようになりましたけど、同時に暮らしが苦しくなって高額な資生堂なんて高嶺の花になりまして。

そんな時に出会ったのがビオレの化粧水だったんです。ビオレは花王の商品でよく知っていますし、その化粧水は6〜7ドルしかしなかったので買って試してみたら、さっぱりとした使用感が気に入ったんです。痒くならなかったし、とにかく安かったから、これを使うようになったのですよ。

ちなみに、この化粧水は今でも10ドルもしません。

もうすぐ無くなるので新しいのを買おうと思って、昨日近くのショッピングスクエアにある例の薬屋に行ったんですが、売り切れていました。

無いと困るので、もう少し行った所にある大手ドラッグストア「Chemist Warehouse」の店舗に行きました。そうしたら、ここでも売り切れていたんです。

仕方がないので、もう少し運転して隣り街の薬屋に行きました。そうしたらそこでも売り切れていたんです。

こうなったらリングウッドのショッピングセンターまで行くしかありません。

このショッピングセンターには、ビオレの化粧水を売っている店がいくつもあります。すべての店で売り切れているとは思えませんからね。

最初に行ったドラッグストア「Priceline」では売り切れていました。デパートの「Myer」に行ったら売っていませんでした。以前買ったことがある「BIG W」でも売り切れていました。

どうして売り切れているの!

他にも売っていそうなお店をいくつか見ましたが売り切れていました。結構な距離を歩いて私は疲れて来ました。あきらめて帰ろうと駐車場への出口に向かっていた時、入ったことがことが無い小さな薬局がありました。

その小さな薬局は大手スーパーの「Woolworths」の近くという絶好の場所にあるのに、お客が入っているのをあまり見たことがありません。小さな薬局なので売っている商品も限られていますから、期待せずに入ったら、

売ってたわ!

最後の1本でした。お客があまり来ないから売り切れていなかったのかもしれません。


それにしても、これほどまでどの店でも売り切れているというのは、どういうことなんだろうと思いました。突然大人気になったのか、入荷できない問題が起きていているのか、製造中止になったのか、何か原因があるはずですよね。

家に帰ってビオレのウェブサイトをチェックしましたら、この商品はウェブサイトに載っていませんでした。

その代わりに、よく似た別の商品が載っていました。


この化粧水は、どのお店の棚にもありましたよ。

つまり、商品のパッケージが変更になったということ?商品そのものが変更になったの?半日がかりの化粧水探しは無駄だったということ?

まあ1本見つかったので暫くの間は大丈夫なんですけどね。パッケージの変更だけではなくて成分も変わったのなら、新しい化粧水を探さないといけないかもしれません。

たぶんビオレの新しいのを試してみると思いますけど、別のブランドの化粧水を試してみるかもしれません。こういう時に、小さいお試しサイズを売っているといいのになあと思います。


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