2024年12月31日

2024年のハイライトと親指の捻挫

皆さん、いよいよ2024年も最後の日になりましたね。皆さんにとって、今年のハイライトは何でしたか?

私にとってのハイライトは、何と言っても1000キロ運転旅行です。1000キロも運転するなんて、以前の私なら考えもしなかったですが。

ヴィクトリア州の有名な観光地であるグレートオーシャンロードに行ってみたいと長年思っていたのですよ。30年近くもメルボルンに住んでいるのに行ったことがなくて。


「今年は出来るだけたくさん楽しいことをする」という新年の抱負を立てましたから、グレートオーシャンロードに行きたいと思ったんですけど、うちの夫が車の運転が出来なくなった今、どこかに行きたかったら自分で運転するしかないという現実を受け入れまして、運転を頑張ってみようと決意したわけですが。

1000キロは長かったわ!

グレートオーシャンロードに行って帰るだけならそんなに遠くもないんですが、私達はペンズハースト(Penshurst)という小さな町に住むうちの夫の叔父さんの家にも行くことにしたもんですから、1000キロも運転することになって。

嵐の中を運転したりもしたし、後続車にピッタリくっついて走られるテイルゲイトというのをされるからストレスが溜まったし、行けども行けども目的地は遥か遠くだし。

自分が1000キロも運転出来るとは思ってもいませんでしたけど、まあ良い経験にはなりました。

それにしても、オーストラリアは広いですよ。地図で見るとヴィクトリア州は小さいんですけどね、その西側半分の、その3分の2くらいまで行っただけですが、遠かったです。


ところで、昨日は日本にいる私の母が毎年恒例の餅つきをすると言うので、私もお餅を作ろうかなあと思ったんですけど、今年も断念することになりました。

昨年の引っ越しの時に象印の餅つき機を売ってしまったので、お餅を作るとしたら餅米粉を使って電子レンジで作るお餅です。餅米を蒸したのをついて作るのとほとんど同じようなお餅が出来るんですよ。

昨日は最高気温が30度でしたから、餅作りが出来ないほどの暑さではなかったですけど、

親指を捻挫してしまったのだった!

突き指というやつです。

運転中に素早く右にハンドルを切ろうとして、動かした右手がハンドルを持っている左手の親指に当たって親指が反対側に曲がっちゃったみたいな、そういうアクシデントでした。

一瞬の出来事で、なんでそんな事になったのか良く分からないんですが、ゴキッと音がしました。

鎮痛薬を飲まないと耐えられないほど痛かったけど、少しずつ痛みは収まって来ました。親指は動かせますから骨に異常は無いでしょう。突き指だったらそのうち治るだろうと思いますが、お餅作りは片手では出来ませんからね。

さて、今日の晩ご飯ですが、いつも大晦日には麺料理を作っています。暑いので冷たい麺料理になることが多かったですが、今日はそれほど暑くないので何年ぶりかで「かけ蕎麦」にしたいと思っています。

作る予定なのは、鶏肉とキノコと青梗菜をのせた蕎麦です。鶏肉とキノコは砂糖とみりんと醤油で味付けしておきます。青梗菜は蕎麦と一緒に茹でてもいいです。結構簡単に作れて美味しいですよ。


親指が痛くても作れると思うけど、問題なのは鍋とかを洗ったり片付けたりすること。洗い物くらいはうちの夫にも出来ますが、夫は今日も明日の元旦も仕事ですからね、息子に手伝ってもらいます。


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2024年12月30日

娘が住んでいるシェアハウスを訪問

クリスマスの前日に、うちの娘は7月から行っていた「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」での研修を終えまして、大学院の卒業に必要な全ての課題が終了しました。

あとは臨床心理士としての資格取得の申請書を提出するだけだそうです。

レストランのアルバイトも、クリスマス前の金曜日を最後に辞めたんだそうです。マネージャーやシェフに惜しまれての退職です。ウェイトレスとしてだけでなく、忙しい時には調理場スタッフとしても働く娘を大いに評価していたシェフは、最後にお別れのハグをしてくれたと言っていました。

翌日のクリスマスには家に帰って来て、私達と一緒に義弟(うちの夫の弟)の家に行ったんですが、お正月までは我が家で家族と一緒にゆっくり過ごすのかと思ったら、その日のうちに住んでいるシェアハウスに帰ってしまいました。

庭や畑の水やりをしなくてはいけないとかでね、シェアハウスの5人の住人のうち4人が旅行で家にいないので、旅行の予定が無かったうちの娘が家に残ることにしたんだそうです。

シェアハウスで一人きりになった娘は、水やりやジャングルのようになっている家の周りの草取りを頑張っていたそうなんですが、一昨日に電話をしたら何だか元気がなかったんですよ。

2回目の就職面接が上手く行かなかったことも元気がなくなった理由の一つのようでしたが、臨床心理士になるための8年がかりの勉強が終わったことで、達成感よりも喪失感のようなものを感じているんだそうです。

特に最後の2年間はアルバイトと勉強に追われて大変忙しく、毎日いろいろな人に会い、研修が始まってからは良いこと悪いこと毎日いろいろな出来事が起きて、刺激に満ちた日々だったわけで。

それが今、何もかも終わってしまって暮らしが空っぽになり、シェアハウスでは一人ぼっちになって、精神状態が良くないとか言うもんですからね、昨日私は娘に会いに行って来たんです。

現在住んでいるシェアハウスは、以前日本人の方達と住んでいたシェアハウスとは雲泥の差と言って良い、大変素敵な大きな家です。

このシェアハウスは、「地球環境に配慮した暮らし方」とか「自給自足」「プラスチックごみ削減」といったことに関心のある人だけが住めるシェアハウスで、娘がスーパーのごみ廃棄コンテナからまだ食べられる食品を集める活動を一緒にやっているのもここの住人達なんですけど。

家の周りに畑を作っていろいろ栽培しているのはいいんですけどね、雑草が茂り過ぎて、家の周りがスゴイことになっているんですよ。たくさん植えてある植物も茂りに茂って、ジャングルのようになっていました。

前庭の半分は、育ち過ぎたアロエのジャングルですよ。見たこともないほど巨大なアロエが前庭の半分を覆っています。西部劇に出てくるようなサボテンも生えていました。ウィステリア(フジ)は屋根の下に入り込む勢いです。

もうね、小さな手道具なんかでは太刀打ちできませんよ。地球環境に良くない道具だとしても、エンジン付きの草刈り機とかチェーンソーとかトリマーとか、そういうパワーツール無しではとても手に負えません。娘もそれは分かっていて、自分のお金で「ウィッパースニッパー」という刈払機を買おうと思っているそうです。

住人達が旅行から帰って来たら、住人全員と友人知り合いできるだけ大勢を集めて一気に取り組む日でも設けないと、もうコントロール出来なくなります。

うちの夫はあらゆる道具を持っていますからね、娘が頼めば手伝いに行くでしょうけど、今は時間がありません。今週の木曜日から3日間の休暇を取るそうですが、それは舌がんの治療を受けている叔父さんを助けるためです。

娘と私は、ひとしきり草取りや外掃除の話をした後、公園に散歩に行ったりして半日を過ごしました。そうしているうちに、シェアハウスの住人達が一時帰宅したのでにぎやかになり、娘は元気が出たようでした。

一緒に住んでいる人達とは親しい関係になっているので、シェアハウスでの暮らしはとても気に入っているそうです。一人暮らしではないというのは、こういう良いことがありますね。メンタルが落ち込みかけている時には、一人暮らしだと孤独を感じて余計に落ち込みやすいですからね。

今日はアンブローズの飼い主だったLさんと会うそうです。Lさんは親しい友人で娘のメンター(指導や助言をしてくれる立場の人)でもあります。大晦日には、これまで勤めていたレストランのマネージャーさん宅でのニューイヤーズ・イブ・パーティーに呼ばれているそうですから、さらに元気が出るでしょう。

元気が出たら、また仕事探しですよ。先週の面接の結果は今日か明日には分かるそうですが、本人は上手く行かなかったと言っていますから採用されないでしょう。就職先が決まるまでは、草取りを頑張れと言っておきました。


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2024年12月29日

ご近所トラブルで困った

現在私達が住んでいる家は、一つの敷地に2軒建っている家の一つです。こういう家は「ユニット」と呼ばれます。

私達が住んでいる家はユニット1です。奥側のユニット2に住んでいる高齢カップルの女性ジュリーさんは、先日クリスマスカードを下さいました。「あなた達が引っ越し来てお隣りさんになったのは幸運だった」と書いてありました。

ジュリーさんのパートナーのビルさんを見かけることは滅多にありませんが、ジュリーさんには毎日のように会います。ガーデニングに熱心で、特に木の世話には余念がなく、暑い日には我が家の前の木にも水やりをしてくださるほどです。

先日は梯子を貸してくださいと頼んで来られました。

うちの夫が梯子を何に使うのかと聞くと、伸びた木の枝が気になっていて、切りたいけど自分の家の梯子では届かないから長い梯子を借りたいとおっしゃいました。夫は「梯子は貸しません」と言いましたよ。

梯子は貸さなかったけど、その代わりにジュリーさんが切りたかった木の枝を夫が切ってあげました。梯子がなくても高い枝を切れる道具をうちの夫は持っているのでございます。

まあとにかく、夫はジュリーさんが困っていると親身になって話を聞いたりお手伝いするので、ジュリーさんは何かとうちの夫を頼りにするようになっていて、困ったことがあるとうちに来られるんです。

昨日の夕方、心配そうな顔をしたジュリーさんがやって来られました。紙を手に持っていました。

フェンスの向こう側のお隣りさんから「また」手紙をもらったとおっしゃるのです。「また」ということは、以前にも手紙をもらったことがおありなのです。手紙にはいろいろ苦情が書いてありました。

1つ目の苦情は、ネズミについて。お隣りさんは、ジュリーさんの家からネズミが自分の家に入って来るから迷惑だと言うのです。

野生のネズミなんてどこにでもいますよ。何とかしろと言われても困ります。

ジュリーさんがネズミを飼っているわけでもないし、ジュリーさんがネズミが繁殖するような原因を作っているわけでもないし、そもそもネズミがジュリーさんの家からお隣りさんの家へと移動していると断言できる証拠があるんでしょうか。

2つ目の苦情は、フェンス沿いに植えてある木の枝が、お隣りさんのスペースに伸びていること。これは良くあることです。オーストラリアでは敷地の境界のフェンス沿いに木を植えるのはよくあることですからね、お互い様なので問題にする方がどうかしているとも思いますけど、これを気にする人はいます。

枝がフェンスを超えて少しでも自分の領域に入って来ると、許せないという人がいるんですよ。この問題は、枝を切ることで解決します。

ジュリーさんは、これまでも枝を切って来たそうですが、見ると確かにフェンスの向こう側に伸びている部分がありました。

ところが、

3つ目があり得ない苦情だったのだった!

ジュリーさん側、というか私達が住んでいる家のガレージの前の木も含まれるんですけど、こちら側の木の葉っぱがお隣りさんの敷地に落ちるので迷惑だと言うのです。

確かにね、木の枝がフェンスの向こう側に伸びないように切り揃えてもですね、風が吹けば葉っぱはフェンスの向こう側にも落ちますよ。

これが気に入らないから何とかしろと言われたら、どうしたらいいんでしょうか?

お隣りさんもフェンス沿いに木を植えていますが、今はまだフェンスからわずかに出ている程度の高さですから、こちら側に葉っぱが落ちてくることは無いです。

こちら側の木は、どれも高さがあります。お隣りさんが特に迷惑だと指摘している木はプロテア(Protea)と呼ばれる種類の木で、ピンク色の大きな美しい花を咲かせます。見た目の素敵な木なんですよ。

常緑の木ですが、葉っぱは落ちます。落ちた葉っぱは腐葉土になりますから、私は掃き集めて捨てたりもしませんけど、お隣りさんは葉っぱが自分の敷地に落ちるから迷惑だと言うのですから、ジュリーさんは困っていました。私だってそんな手紙をもらったら困ります。

うちの夫は、出来ることはフェンスの向こう側に伸びている枝を切ることだけだと言いました。他人の家の木の葉っぱが自分の敷地に飛んで来ることに苦情を言うのは、オーストラリアのこういう住宅地の環境では受け入れられないことだと言いました。その通りですよねえ。

ネズミのことにしてもそうですよ。

このお隣りさんは苦情を言い続けるかもしれませんから、トラブルがこれからも続く可能性はあります。ジュリーさんは、これからお隣りさんと話をつけに行って来ると言いましたが、どういう話になったでしょうか。


ご近所トラブルにもいろいろあります。

以前私達が住んでいた家では、北隣り家がしょっちゅう深夜までパーティーをしましてね、音楽を大音量で響かせてドラムの音がドンドコドンドコと響いて来て、騒々しくて眠れないから大変迷惑でした。

その家の息子達が敷地内でオートバイを乗り回す騒音もひどくてね、気が変になりそうでしたよ。

その家族が引っ越して行った時にはヤレヤレと安堵したんですが、引っ越して来たインド人家族も迷惑な人達でした。

白い大犬グレートピレニーズと白いスピッツを飼っていましてね、その犬達がゲートの所で道行く人々に一日中吠えかかるんです。特に白い大犬の大きな吠え声にはうんざりしましたよ。毎日、一日中、道路を人が通る度にですから。

白い大犬が我が家の敷地に入って来るのにも迷惑しました。毎日何度も入って来ました。道を通る人を追いかけて行くために入って来るんです。フェンス沿いに追いかけて行って、ずっと吠えかかるんですから、我が家の犬だと思われていたでしょうね。

いずれも住んでいる人間の注意で何とか出来る問題でしたけど、木の葉っぱが自分の敷地に落ちるなんていうのはねえ、普通は我慢するしかない話だと思いますけど、難しいことを言って来る人というのは我慢して終わらないでしょうね。

このご近所トラブルは続きそうです。


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2024年12月28日

犬はどのくらい覚えているのか

クリスマスの日に義弟(うちの夫の弟)の家に家族が集まった話を書きましたけど、今日はあの日一番嬉しかったことを書こうと思います。

クリスマスの日に幸せな気持ちになったのはですね、義弟家族が飼っている犬のビシューのせいでした。

義弟夫婦がカブードル(Cavoodle)という種類の子犬を買ったのは、2021年の終わり頃です。この種類の犬はオーストラリアで最も人気がある犬だそうで、買えば5千ドルくらいすると聞いていましたけど、義弟夫婦は6千ドルも払ったのですよ。私だったら動物保護施設から引き取りますけどね、考え方が違うのでございます。

ビシュー(Bixu)というスペイン語の名前を付けられたこの子犬を飼い始めてまだ半年しかたたない翌年、義弟家族が3ヶ月近くもスペイン及びその周辺の旅行に行くことになったので、その間のビシューの世話を私達が引き受けたのです。

2022年の6月に「ワンコがやって来た」という記事を書いていますが、それから約3ヶ月間、数々のストレスがたまる記事を書いていますよ。とにかくですね、ビシューはまだ子犬でしたし、おトイレトレーニングが出来ていなかったから大変だったんです。

義弟夫婦は、家の中の至る所におトイレシートを敷いておいて、基本的には外でおしっこやウンチをするけど、夜の間や早朝など人間が寝ている間は家の中でもして良いという中途半端なことをやっていたんです。

ビシューは家の中の好きな所でおしっこやウンチをしましたから、とにかくおトイレのトレーニングが最重要事項だと思いまして、私は毎日寝不足になりながらトレーニングをしたのです。その甲斐あって、義弟の家に帰る頃にはカンペキになっていました。

おしっこやウンチがしたい時には、必ず裏庭に出るドアの前で待つようになり、誰もドアを開けに来てくれないとドアを前足で擦ってカシャカシャと音を立てるようになりましたから、「おっ、ビシューが外に出たがっている」と気づくことが出来るわけです。

我が家にいた間は、うちの夫のベッドで寝ることが多かったですけど、おトイレのトレーニングをしたのは私ですし、食べ物の世話をするのも、散歩に連れて行くのも、ドッグパークに遊びに連れて行くのも私でした。

子犬のビシューはエネルギーが有り余っていましたからね、昼寝をする時間も短くて、すぐに退屈して遊びたがるのも大変だったんですよ。ボールを投げて取って来る遊びは、家の中でも毎日やりました。

うちの夫や息子も時には遊んでやったり散歩に連れて行ったりしましたけど、したい時だけですからね。私はしたい時だけするわけには行かないんですから、楽しいこともあったけど正直言って大変だったんですよ。

ビシューが義弟の家に帰ってから1年くらい経った頃、義母の家でビシューに会いました。「私のことを覚えているかなあ」と思っていましたけど、忘れているわけがなかったです。私に会った時のビシューの喜びようは半端じゃあなかったですから。

ビシューが一番好きなのは「お父さん」(うちの夫のこと)だと私は言っていましたが、本当は一番好きなのは私であるのは明らかでした。だって、子犬の頃に毎日散歩に連れて行ってくれて、遊んでくれて、美味しいものを食べさせてくれた人ですからね、私は。

今年のお正月に会った時にも、1年ぶりに会ったんですけど、私に対する興奮ぶりはすごかったです。大喜びして私の手をペロペロと舐め、ずっと私のそばにいましたよ。私達が帰る時には、私に付いて来て私のカローラに乗ろうとしたのを義弟に止められ、ヒンヒンと泣いていました。

クリスマスの日にも、ビシューは大喜びしました。他の誰よりも私に一番大喜びして、私がソファーに座ったら私の膝に乗って抱きつくようにしましたよ。それを見て、義母が「私にはそんなことをしたことがない」と言っていました。

ビシューがピッタリくっついているもんだから暑くてたまりませんでしたが、もちろん嫌な気はしませんでした。

しばらく私の膝で寝ていたビシューでしたが、突然ソファーから飛び降りてどこかに行ったかと思うと、テニスボールをくわえて戻って来ました。そして、ボールを私の足元に置いて私をじっと見るんです。遊ぼうと言っているわけですよ。

他人の家で走り狂わせるわけには行きませんから、何度かボールを転がしてやっただけで、私達の家で遊んだようには遊べませんでしたが、ビシューは他の誰に対してもそんなことはしませんでしたから、やっぱり私と一緒にボールで遊んだことを覚えているんだなあと思いました。

帰る時には、やっぱり私に付いて来てカローラに乗ろうとしましたよ。この車に乗ってドッグパークに遊びに行っていたんですから、車のことだって覚えているんでしょう。


クリスマスプレゼントは、ビシューの分も用意して行ったんです。大好きだった牛のスジを乾燥させたおやつです。ヴィーガンだった義弟家族は絶対に食べさせてくれなかったおやつ。あれを食べて、私達の家でのことを思い出したかもしれません。

犬というのは、子犬の頃の出来事をどのくらい覚えているんでしょうかね。「愛情をもって世話をしてくれた人のことは生涯忘れない」とも聞きますから、ビシューにとって私はいつまでも特別な人かもしれないです。

2022年の8月に私達の家から帰って以来、これまでただの一度もおトイレの失敗をしたことがないというビシュー。私も誇らしいです。


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2024年12月27日

忘れ物と森林火災の続報

昨日の最高気温は、我が家のあたりでは39度でした。昨日は曇っていたので、日中にもエヴァポラティブクーラー(蒸発冷却式クーラー)を付け続けたおかげで涼しく過ごせました。

夜にはクールチェンジが来て、今朝は再び寒いほど気温が下がっています。エアコンが壊れているツールショップに勤める夫は、今日は暑くならないと分かってご機嫌で出勤しましたが、鍵も財布もランチも持って行くのを忘れて戻って来ましたよ。

携帯とメガネだけを持って家を出たようです。いつもランチを入れて行くバッグは持っていましたが、バッグにランチは入っていませんでした。もうね、そういうのが私には理解不能です。

やっぱり家を出る時にいつもの決まり文句「財布・携帯・鍵・メガネ」を言わないといけません。本当はそれに「ペン・ナイフ」というのも必要なんですが、ペンとナイフは忘れて行っても何とかなります。代わりに「ランチ」を入れた方がいいかも。

財布・携帯・鍵・メガネ・ランチ!

それでも、忘れ物をしていることに気が付いて戻って来るようになったのは、頭の中でその決まり文句を言う習慣が出来たからですよ。そうしないと、私が忘れ物を届けにお店まで行かされますからね、毎朝言い続けているうちに習慣化したわけです。

うちの夫は、朝の出勤時に時間の余裕がないほど忙しいわけではないのに忘れ物をするのは、ADHD(注意欠如多動症)に近いコンディションがあるんじゃあないかと私は思います。

よく物を失くしますしね、しょっちゅう何かを探していますし、整理整頓が苦手だし。夫の部屋もデスクもガレージもすぐにごみ屋敷化するのも、後回しに出来ることは何事も後回しにするのも、忘れ物が多いのも、全部関係しているように思います。


涼しくなりましたが、グランピアンズの森林火災は更に拡大しています。これまでに燃えた面積は7万4千ヘクタールだそうです。強風注意報が出ているらしいので、今日も燃え続けそうですよ。

舌がんで今週もメルボルンの病院で治療を受けているうちの夫の叔父さんの家の近くにまで火災が広がって、昨日は避難勧告が出る寸前だったんですが、クールチェンジが来て風向きが変わり、火災は北や東に拡大し始めました。

北東の地域に住んでいらっしゃる皆さんはお気の毒ですが、叔父さんの家は助かりました。

下の写真はグランピアンズの有名な岩山です。叔父さんの家の玄関前で撮った写真です。この岩山が燃えて真っ黒になってしまっているとしたら、残念ですよ。


私は9月に1000キロ運転旅行に行って、グランピアンズの近くまで行きましたし、現在避難命令が出ている地域を運転したので想像出来るんですが、グランピアンズというのは国立公園で木に覆われているんですからね、そこが燃えるのは分かるんです。

しかし、グランピアンズ以外は、あの辺りは平地なんですよ。土地が岩だらけで農業には不向きなので牧羊が主です。キャノーラ(菜種の一 種)の畑も所々にありますが、とにかく木は少ないんです。


そういう所に避難命令が出ているというのは、何がどんなふうに燃えているんだろうと思います。ちょっと想像がつきません。写真を撮ったのは9月ですから草は緑ですが、夏の今は枯れて黄色くなっているはずです。

枯れた草が強風に煽られて燃え広がれば、住宅やその周囲の木も燃えるんでしょうか。

とにかく広大な面積が燃えているので、ヴィクトリア州内の他地域からだけでなく他の州からも応援の消防隊が来ているそうです。早く消火されるといいですが、雨が降ってくれないと人間の力だけでは難しいでしょう。

明日の土曜日には雨が降るかもしれないそうなので、火が消えるくらいたくさん降って欲しいです。


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2024年12月26日

飲んで食べたクリスマス

「飲んで食べて満腹になったら昼寝」というのが、うちの夫の家族のクリスマスです。

それに「しゃべって」というのが加わりますけどね。大人はそれでいいですが子供には退屈ですから、昨日は義弟の娘ヴェドラちゃんオススメのカードゲームもしましたけど。

疲れていて本当は家で寝ていたかったうちの夫は、ゲームなんてしたくなかったでしょうが、勝ったのは夫でした。

義弟夫婦が建て替えた家は、雑誌で紹介されるような素敵な家でしたよ。玄関前のスペースは左右の壁に挟まれたウットデッキになっていて、左の壁に大きなベンチが造り付けてあるので靴を履いたり脱いだりにも便利です。

玄関は大きなドアは折りたたむようにして開くことが出来ます。中に入ると天井の高い広いキッチン&ダイニングルームがあって、反対側には大きな池に面する広いウッドデッキがあります。そこからは牧場の景色が望めます。

玄関側と池側の大きなフォールディングドアを全て開け放すと、玄関のデッキから池に面するデッキまでが一つの広いスペースになるんですよ。

そこにおしゃれな家具を配置してあってですね、本当に素敵でした。経済力がないとああいう家具は買えませんけど、センスも必要です。家具はイケアの家具で十分という私とは、大違いなのでございます。

建て替える前の家に私達が住んでいた頃は、窓を開けるとハエやアブやハチがたくさん入って来たので全ての窓に網戸を付けていましたが、義弟夫婦が建て替えた家には網戸はありません。

しかし、昨日は全部の窓を開けっ放していたのにハエが1〜2匹入って来ただけでしたから、義母の牧場周辺の環境が変わったのだと思います。

壁も天井も白色で、天窓が2つもあって光がたくさん入って来る明るい家です。カーテンはどの窓にも付いていません。キッチンダイニングは西向きなので暑さが気になるところですが、暑い日にはエアコンを付けるから暑さの問題は無いと言っていました。

義弟の家には4台もエアコンがあるんだそうです。猛暑の日には4台全部つけるんですって。電気代の心配はありません。屋根に取り付けたソーラーパネルで電気は自分の家で作っているからです。

うらやましい暮らしをしています。

一昨年までヴィーガンだった義弟夫婦は今も肉は食べませんから、シーフードをいろいろ用意してくれていました。最初はスパークリングワインをいただきながらムール貝を煮たのと生牡蠣を食べました。私は生牡蠣は食べなかったですけど。

今思うと、昨日のクリスマスで料理を一番頑張ったのは、私だと思います。

おつまみ用に作っていった2種類のナッツが今回も大好評でした。ムール貝や生牡蠣よりも人気だったと思いますよ。

一つはスパイシー・アーモンドです。この写真はひどいですけど、味は保証付きです。絶対に美味しいから作ってみて下さい。


こちらはカレー味のカシューナッツです。これも美味しいですよ。義弟がポリポリと食べ続けていました。


義母のパートナーと義弟へのプレゼント用に作ったのは、アーモンド・スノウボールというクッキーでした。


デザート用にペパーミント・チョコレート・バークも作って持って行きました。これも人気がありました。溶かしたチョコレートを二層にして、キャンディーケインというクリスマス用の飴を砕いたのを散らしてあります。


サラダは2種類持っていきましたが、クリスマスランチのメインはこの2種類のサラダと義弟が買ってきた茹でた海老でしたからね、作って行って良かったです。

一つは昨日書いたように、大量のパセリとミントが入っているタッブーレというのをベースにしたサラダです。昨日は枝豆も入れました。味付けは少しの塩と胡椒だけです。


もう一つのサラダは、スペイン人の奥さんが好きかもしれないと思って作ったニンジンとオレンジのサラダです。


デザートは義母がフルーツの盛り合わせを作ると言っていたんですが、義母は目が見えないんですから誰かが義母の指示に従ってフルーツを洗ったり切ったり盛り付けしたりしなくてはいけません。

私がそれをしました。同じ敷地内にある義母の家に行き、大皿2つ分のフルーツの盛り合わせを作りましたよ。フルーツ以外には、私が作ったチョコレートのお菓子や、義母の姉ジョーンが作ったクリスマスケーキや伝統的なクリスマスプディングや、前日のパーティーの残り物だというケーキやらで、大量の甘いものがありました。

そういう甘いものを一番たくさん食べていたのは、ダイエットしないといけないうちの夫でした。夫は腎臓の問題があるからお酒も飲まない方がいいのに、スパークリングワインを飲んでいましたし。良くなかったです。

食べて飲んで眠くなった夫は、デザートが終わると居間のソファーで寝ていましたが、義母とパートナーも昼寝のために家に帰ったので、私達も3時頃には帰ることにしました。

夫は帰りの車の中でもイビキをかいて寝ていて、家に帰るやいなやベッドに入って寝ていました。娘も息子も昼寝をしていましたが、私は昼寝なんて出来ませんから洗濯をしました。昨日の朝はお料理で忙しくて、洗濯をする時間はなかったですからね。

そういうクリスマスでございました。

ちなみに、プレゼントを用意していたのは私だけでしたよ。義母から「クリスマスのプレゼント交換はなし!」というお達しは出ていなかったけど、うちの夫の家族のクリスマスは「プレゼント無し」が伝統になっちゃっているようです。

それでも、プレゼントをもらった皆さんは嬉しそうでしたけど。


さあ、今日は「ボクシング・デー」ですよ。一年で最大のセールの日です。うちの夫のお店も営業時間延長ですから疲れるでしょうが、頑張るしかありません。

しかし、そんなことよりも私は天気の方が気になります。今日は高温で乾燥していて強風が吹くという森林火災の危険日なんです。

すでに州内の数カ所で何日も燃え続けているんですが、乾燥した高温の強風で火災が拡大するのは確実ですよ。

メルボルンの予想最高気温が39度ということは、40度を超えるところが多いでしょう。トータル・ファイヤー・バン(Total Fire Ban)という「屋外での火気使用全面禁止令」が出ていますから、くれぐれも皆さん、BBQで肉を焼いたりしないようにしましょう。


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2024年12月25日

家族が集まるクリスマス

皆さん、クリスマスおめでとう。

私達家族は無宗教ですし、うちの夫の家族も無宗教に近いと思いますから、クリスマスはキリストの誕生うんぬんとは全く関係の無い、ただ家族が集って飲み食いする日です。

今年は、久しぶりに夫の家族と過ごすクリスマスです。

義母とそのパートナーと義弟家族は同じ敷地内に住んでいますから、彼等はクリスマスを義母の家で一緒に過ごすんですが、私達は一昨年も昨年も義母の家に行かなかったんです。

うちの夫が「疲れるから行きたくない」と言うんですからしようがないんです。夫は毎年この時期は仕事が忙しくてクタクタになり、唯一の休みの日であるクリスマスには家でゆっくりしたいと言うんです。

娘がシェアハウスで一緒に住んでいた日本人のお友達が我が家にいらっしゃって、ご馳走を食べたり日本語でおしゃべりをしたりして過ごしました。

今年のクリスマスは、義母の家ではなくて義弟の家に集まることになって、義弟夫婦が初めてクリスマスランチのホストを務める(つまり食べ物の準備をする)ということだったんですけど、今年も夫は疲れるから行きたくないと言っていたんですよ。

しかし、義弟夫婦はかつて私達が小さなコテッジを増改築して住んでいた家を今年取り壊して家を建て替えまして、その新しい家に家族が集まるというのは特別なイベントなのです。

「あなたはどうせ運転をしないんだから、車の中で寝とけばいいじゃあないの?着いたら美味しいものを食べて家族とおしゃべりをして、帰って来る時も車の中で寝とけばいいんだから大丈夫でしょう?」と私が言ったら、それでも「行きたくない」とは言いませんでした。

ということで、これから行くんですよ。私は義弟夫婦が建て替えた新しい家を見るのを楽しみにしています。

プレゼントも準備しました。義母へのプレゼントは準備していませんけど、夫がオーディオブックを買うと言っていますから任せています。

お菓子も焼いたし、おつまみのナッツ類も作ったし、あとは行く直前にサラダを作ったら終わりです。作る予定のサラダはこれです。「タッブーレ」というパセリとミントのサラダにいろいろ入れたものです。


今日は予想最高気温が32度ですから結構暑くなるのですが、義弟の家にはエアコンがあるし、一昨年までヴィーガンだった義弟夫婦はロースト料理なんてしませんからキッチンも暑くならないですしね、暑さの心配もありません。

娘が帰って来たら、4人で一緒に出かけます。

皆さんも楽しい一日をお過ごし下さい。


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2024年12月24日

毎年恒例のイブ・イブ・パーティー

昨晩は、友人のエクリーさん夫婦主催の毎年恒例「クリスマス・イブ・イブ・パーティー」があって、うちの夫と二人で行って来ました。


ところがですね、うちの夫は、昨日は大変疲れていたんです。昨日は朝の5時から夕方6時頃まで13時間近くも立ちっぱなしで働いたからです。

勤めているツールショップに商品を搬入するトラックが早朝に来るということで、私が5時過ぎに起きた時にはもう出勤していました。

こういう日には、早く出勤した分早く帰れることもあるんですが、昨日は夕方5時半にお店を閉めてから一番最後までお店に残り、鍵をしたりゲートを閉めたりボラードという棒を立てたりといろいろすることがあって、帰宅したのは6時過ぎだったんです。

しかも歩いて通勤していますからね、13時間立ちっぱなしの後に歩いて帰るのは、たとえ5分ほどでもしんどかったでしょう。

クリスマスの翌日は「ボクシング・デー」(箱を開ける日という意味)と呼ばれる祝日で、オーストラリアでは一年で最大のセールの日なのです。もちろん営業時間は延長です。

この日に備えてお店を商品でいっぱいにしなくてはいけないのに、昨日は通常よりも5人もスタッフが少なかったんだそうです。おまけに、そういう日に限ってまた泥棒が入って来たそうで。

防犯カメラの映像を見せてもらいましたが、映画「タクシードライバー」でロバート・デ・ニーロが演じたモヒカン頭のトラビス・ピックルそっくりの泥棒でしたが、昨日は寒かったのに上半身裸だったのですよ。

明らかに違法薬物中毒者でした。ドラッグを買うお金欲しさに盗みに入って来る人は多いんですけど、昨日の人は目立ち過ぎでしたね。店に入って来るなり「怪しい男」ということでスタッフが見張ったので、被害はなかったそうです。

夫はへトヘトになって帰宅して、1時間ほど休んでからパーティーに行きましたが、私達は9時前には帰りました。


エクリーさん夫婦と知り合ったのは、エクリーさんのお嬢さんとうちの娘が小学校の同じクラスで仲良くなったことがきっかけでした。

あれから16年になりますが、クリスマス・イブ・イブ・パーティーには毎年呼んでもらっていて、恒例の行事になっています。

一年にこのパーティーの時だけ会う知人もいます。昨日はもう少しいて話をしたかったのですけどね、うちの夫はもう目が閉じそうでしたから9時前には帰ったんです。

今日も仕事で、朝6時過ぎには家を出ました。今日はお店を閉めた後、「ボクシング・デー」セールの値札を付けないといけないそうで、遅くなるかもしれないと言っていました。

明日のクリスマスの日だけが休みで、その日は義弟の家に行くんです。本当は家にいて寝ていたいそうですけど。

そして、翌日は大セールで営業時間も延長ですからね、毎年のことですが大変です。

元旦もツールショップは営業していますから仕事ですし、疲れ過ぎてもうすぐ口唇ヘルペスが出るでしょう。

うちの娘は、今日で研修が終了です。臨床心理士になるための8年がかりの勉強が今日で終わりということになります。案の定、風邪を引いてしまったそうで、何とか研修最終日の仕事はやり遂げてもらいたいですけど、クリスマスは風邪でダウンということになるかもしれません。

私はといえば、今日はプレゼントにするお菓子を焼かなければいけません。息子も何か作るらしいので、今日はオーブンはフル稼働ですよ。今日も寒いから助かります。


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2024年12月23日

クリスマスの暑い思い出

今朝は寒いです。

書き間違えではありませんよ。寒いんです。

現在の気温は10度です。昨晩は窓を開けたままにしていたので、家の中もかなり寒くなっています。私は厚手のカーディガンを着ています。

今日は、山の上では雪が降るそうですよ。

「オーストラリアン・アルプス」と呼ばれる地域の今朝の気温は零下です。予想最高気温は2〜4度だそうですから、雪が降っても不思議ではないです。

でも、寒いのは今日だけ。

明日からはまた気温が上がって、クリスマスの日の予想最高気温は32度、翌日は40度です。だから、今は寒いくらいに家の中を冷やしておいた方が良いでしょう。

ヴィクトリア州では、こういうクレイジーな天気は良くあることなんですよ。40度を超えた日の翌日に、風向きが変わって南極から冷たい空気が流れ込めば、涼しくなるを通り越して寒くなったりするんです。

メルボルンでは夏でも冬服が必要なのでございますよ。


クリスマスの日の最高気温32度というのは、微妙な温度です。クリスマスには伝統的なロースト料理をする人が多いんです。家にエアコンがある方は問題にはなりませんけど、エアコンが無い方にとって32度はロースト料理をするには暑すぎるかもしれません。

ああ、今思い出しただけでも汗が出て来そうなのは、義母(夫の母親)の家での猛暑のクリスマスです。もちろん、その猛暑の中で義母はロースト料理をしたのです。

義母の家には古い小さなエアコンがあったんですが、使えるかどうか分からないし使いたくないということで、ダイニングルームでは扇風機が2台ブンブン回っていました。キッチンには扇風機はありませんでした。

本当は、例年通りに屋外のウッドデッキで食べる予定だったんですけど、さすがに暑すぎるということで家の中で食べることにしたんですが、家の中も暑かった。

暑くなると分かっている日には、朝のうちに窓を全部閉めてカーテンも全部閉めます。そこに10数人の家族が集まったわけですから、それだけでも室温は上がるんです。

その日は森林火災の危険日でしたから、トータル・ファイヤー・バン(Total Fire Ban)という「屋外での火気使用全面禁止令」が出ていましたが、私達が義母の家に着いた時に見たのは、ウェバーというケトル型BBQから立ち上がる大きな炎でした。それで七面鳥を焼こうとしていたんです。

うちの夫が説得して、BBQで七面鳥を焼くのはあきらめさせました。禁止令に違反して、火災の原因を作るようなことはしてはいけません。

しかし、義母はロースト料理をあきらめませんからね、オーブンはフル稼働で肉やイモを焼き続けていましたし、デザートも伝統的なクリスマスプディングでしたから、プディングは4時間茹でないといけないとかで大鍋でグラグラと茹で続けていましたし。

キッチンはサウナのようなうだる暑さなわけですよ。そこで私達は料理の準備をしたんです。ダイニングルームもひどい暑さになりました。

お願いだからエアコンを入れましょうよと、私も含めて何人かは頼んだんですけどね、義母が使いたくないと言うんですから仕方がないんです。皆んな暑さで真っ赤な顔をして、汗を拭いながらロースト料理を食べたのでした。

オーストラリアは英国からの移民が多いので、クリスマスを英国の伝統に従って祝いたい人が多いのです。寒い国である英国では、クリスマスといえばロースト料理なわけですけど、暑いオーストラリアで同じことをするのは無理があるんです。

クリスマスの日が今日のように寒ければいいですけど、トータル・ファイヤー・バンが出ているような酷暑の日にオーブンを使う料理は、あきらめた方がいいですよ。


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2024年12月22日

不採用の通知

就職活動中の大学院生が求人に応募して、面接は上手く行ったものの不採用の通知を受け取ったら、がっかりするのが普通なんでしょうが、私はホッとしました。

うちの娘の話です。先日から度々話題にしている「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」への就職の件です。つい先日も、「受刑者逃亡で警察出動」という記事を書きましたけど。

「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」というのは、精神的な障害や知的障害のある犯罪者の社会復帰のためにサポートや治療を提供するサービスなんですが、うちの娘は7月から「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」のいくつかの施設で研修をしているんです。

具体的には、犯罪者にカウンセリングを行ってレポートを書くというのが仕事のようです。治療が目的であったり心理鑑定が目的であったりします。

研修をしている施設の一つは医療刑務所みたいなところで、そこには知的障害のある性犯罪者が収容されているんですけど、幼児をレイプした自閉症の小児性愛者とかもいるんですけど、そこで女性フタッフが収容者に襲われるのを目撃するという出来事がありましてね。

それをきっかけにいろいろあって、大学院卒業後の進路として「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」は選択肢から外れたはずだったんですけど、娘は求人に応募したのですよ。

研修でやって来た仕事とは違う内容だと言っていましたが、クライアントが犯罪者であることには変わりがないのです。犯罪者達にカウンセリングを行うのが仕事なんです。

不採用という連絡をもらって、本人はがっかりしたかもしれませんが、お母さんは何だかホッとしたんです。殺人にしろ暴行にしろレイプにしろ、そうした犯罪の加害者を助けるんじゃあなくて被害者を助ける仕事の方をやってもらいたいというのが、私の正直な気持ちでしたから。

たとえ加害者の方にもお気の毒な状況があったとしてもです。


娘は3つの求人に応募したと言っていましたが、先週はそのうちの一つ、病院での仕事の面接もあったそうです。おそらく今年の前半に公立病院のリハビリテーション科で行った研修と関係のある仕事だと思います。

こうした採用面接というのは、近頃は全てオンラインで行われるんだそうですよ。面接は大変上手く行って予定していた時間では足りなくなったので、午後から面接の続きをしたそうです。

こちらの方は、ぜひ上手く行って欲しいと願っています。

娘はレストランでアルバイトをしていますが、先週の金曜日で今年の営業が終了したので、これからしばらくは夏休みだそうですけど、「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」での研修はまだ続いているそうです。

あるクライアント(殺人を犯した知的障害のある女性)のカウンセリングがまだ続いているのですよ。いつまで続けるのか知りませんけど、クリスマスイブの日にも予定が入っているそうです。

最後までやり遂げてもらいたいとは思いますが、その殺人犯の女性はカウンセリングに対して投げやりな態度なんだそうです。カウンセリングを受けろと言われたから受けているだけという感じで、自分の人生をどう変えたいとか何をしたいとか、前向きな気持ちは感じられないそうです。

刑務所を出るという目的だけのためにカウンセリングを受けているという人も多いらしいし、難しい仕事ですよ。不採用になりましたが、私は残念には思っていません。

就職先が見つかるまではレストランで働き続けるでしょうから、収入の面では安心です。うちの娘は今やベテランのウェートレスで、マネージャーからもキッチンスタッフからも信頼されているようです。職場の人間関係が上手く行っていると働くのも楽しいでしょうしね。

それでも、8年もかけて勉強して来たわけですから、臨床心理士としての仕事が早く見つかることを願います。


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2024年12月21日

オレンジ色の空

昨日は予想最高気温が37度でしたので、いつものように朝のうちにしっかり家の中を冷やしてから全ての窓を閉め、カーテンも閉めて外の熱気が家の中に出来るだけ入って来ないようにしていました。

現在住んでいる家にはエアコンが無いので扇風機だけが頼りですからね、暑くなると分かっている日にはこうした備えが必要なのですよ。

カーテンが分厚いので家の中が暗くなってしまいますから、私のデスクがある部屋は明かりのためにカーテンを少しだけ開けていました。

分厚いカーテンの内側には薄地の白いカーテンも付けてあります。そのカーテンを通して青空が見えていました。お日様がギラギラしているのが分かりました。

ところが、お昼を過ぎてから家の外の色が変わったんです。カーテンの間からはオレンジ色の光が見えました。

何事かと思って外を見ると、まるで夕焼けのようでした。空はオレンジ色で、お日様は蛍光オレンジ色に光っていました。

煙のせいですよ!

こういうことが起きる時には、必ずどこかで大きな森林火災が発生しているんです。

早速ABC放送のニュースサイトをチェックすると、先日ヴィクトリア州北西部で気温が47度にもなった日に始まった森林火災のうち、
グランピアンズ国立公園の火事が拡大して制御不能になっていると分かりました。

その森林火災の煙がメルボルンの空を覆っているのが、空がオレンジ色になっている原因です。


風向きが変わったので今朝の空は普通ですが、まだ消火のめどは立っていないそうです。


グランピアンズ国立公園(Grampians National Park)というのは、ヴィクトリア州にある国立公園のうち、最も大きくて人気ナンバーワンの国立公園なんですよ。

メルボルンからそんなに遠くないので気軽に出かけられますしね。野生動植物に興味のある方や、キャンプやハイキングがお好きな方には魅力的な場所だろうと思います。

もうすぐ夏休みですから、この地域のキャンプ場やキャラバンパークと呼ばれる宿泊施設はいよいよ稼ぎ時だというのに、山が燃えているんじゃあ観光客は来ないでしょう。

うちの息子も、この夏はここへキャンプに行こうと思っていたらしいですけど、現在は通行止めになっている道路も複数あるようですし、火事が消えて道路の安全が確保されるまでは無理ですね。

早く消火されるといいですけど、クリスマスの翌日は気温は40度超えで強風になるらしいですから、火災がさらに拡大する可能性があります。

現在燃えている森林火災は複数あって、西部だけではなく南東部や北部などでも燃えているらしいです。避難勧告が出ている地域もあるそうです。クリスマス前だというのにお気の毒です。


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2024年12月20日

悩むクリスマスプレゼント

今年のクリスマスは、義弟(うちの夫の弟)の家に家族が集まることになっています。

義弟家族は、私達が古い小さなコテッジを増改築して住んでいた家に10年ほど住んでいたんですが、今年その家の半分を取り壊して家を建て替えたんです。広くキレイになったその家に、家族が集まることになっているのですよ。

集まるのは、義母(うちの夫の母親)とそのパートナー、私達家族4人、これに加えて義母の姉のジョーンも来るのです。これにドバイ在住の義妹が加わると全員が揃うんですが、義妹は今年は帰って来ません。

家族皆んなが集まるクリスマスには、義母から「プレゼント交換はなし!」というお達しが出たものですが、その言葉を真に受けて手ぶらで行って、プレゼントを準備していなかったのは私達だけだったみたいなことが何度もありましてね。

今年は義母からそのようなお達しは出ていないんですし、プレゼントは全員に用意して行かなくてはいけません。毎度のことながら悩みます。

義母のパートナーと義弟には、手作りのお菓子と決めています。いつもそうですから、特にがっかりされることもないでしょう。

義弟の娘ヴェドラちゃんは、来年5年生になるということもあって、小学生用裁縫セットにしました。オーストラリアではそんな物は手に入りませんから、日本のアマゾンで買いました。

義母の姉ジョーンは、今年白内障の手術をしてから本が読めるようになったと聞いたので、本を買いました。

難しいのは義母です。義母は黄斑変性でほとんど目が見えなくなっていますので、本はもちろん無理だし鉢植えの花とか見て楽しむようなものは良くないと思います。最近は「終活」と言うんですか、持ち物を減らすことに熱心でどんどん物を処分していますから、持ち物を増やすようなプレゼントはいけないと思います。早く決めて準備しないと…

義母以上に難しいのは、義弟のスペイン人の奥さんです。何でも持っていますし、ファッションや美容にお金をかける人で好みがはっきりしていますからね、何をあげたらいいのか良く分からないんですよ。鉢植えの花でいいかなと思っていたんですが、いいアイデアを思いついたので eBay で注文しました。

クリスマスまでには届くと書いてあったので安心していたんですが、注文してからもう何日も経っているのに発送済みの連絡すら来ません。

「まさか、まただまされたんじゃあなかろうな…」と心配です。

その商品はオーストラリアのアマゾンでも販売していましたが、私はペイパルで支払いたかったので eBay にしたんですけど。間に合わなかったら、鉢植えの花でも買って来ます。

クリスマスまであと5日ですからね、早く準備しないといけません。お菓子も早めに作っておいた方がいいでしょうが、今日は暑いのでオーブンは使いたくありませんから、お菓子作りは明日から始めます。


毎年クリスマスにプレゼントを交換することが恒例になっている皆さんの中には、お互いに「欲しいものリスト」を交換しておいて、クリスマスには欲しい物を手に入れるようにする方もいらっしゃいますけどね。

もらっても嬉しくない、ごみになるだけみたいなプレゼントをもらうことも多いですよ。私がもらって嬉しかったプレゼントは、うちの夫がくれたブレッドメーカー(ホームベーカリー)と、義母の姉ジョーンがくれた洗濯ばさみを入れるエプロンバッグくらいです。そのエプロンバッグをもらったのは20年以上も前のことですが、今でも愛用しています。

まあ、あれですよ。うちの夫の家族は、クリスマスプレゼントに期待をしていないと思いますから、一応何かあげたということにすればそれで良いと思います。

義母から「プレゼント交換はなし!」というお達しが出るようになってからは、皆んな頑張らなくなっちゃったんです。

「プレゼント交換はなし!」と言われても、全くなしというわけにはいかないだろうということで、チョコレートとか小さな鉢植えの花とか、そういう当たり障りのない物を買うようになったんだと思います。

私達は「プレゼント交換はなし!」と言われて、やれやれ助かったと手ぶらで行っていたわけですが。

ちなみに、うちの夫や子供達にはプレゼントは準備していません。以前はしていたんですけど、準備するのは私だけでしたしね。私から夫と息子と娘にプレゼントをあげていたんですが、「なんでプレゼントなんかするの?」と言われたりもしましたよ。

私達家族は、特にうちの娘が、キリスト教に批判的な考えを持つようになったので、クリスマスをお祝いすることにも批判的になったんです。プレゼントは誕生日だけで良いという考え方なのです。

でも、家族皆んなが集まるクリスマスに手ぶらで行くわけにはいきませんから、早く準備をしないといけません。決まっていないのは、最も重要な義母へのプレゼントです。

何にしよう?

一番迷惑にもならず喜ぶと思うのはオーディオブック(本の朗読を録音したもの)かもしれませんけど、iPhone のアプリで聞くんですから、どうやってあげたらいいのやら…


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2024年12月19日

大豊作の味なしプラム

私達が今住んでいる家のガレージの近くにプラムの木があります。うちの息子の部屋の東向きの窓の外です。


昨年引っ越して来た時には、この木にプラムの実がなったのを覚えていないんですけど、今年の春はこの木の下で花見をしたいほど花が咲きまして、先日たくさん実がなっていることに気が付きました。

ただね、そんなに嬉しくもなかったのは、実を見たら分かったんですけど、あまり美味しくないタイプのプラムだったからです。昨年まで住んでいた家にも何本かありましたが、実を収穫したことはなかったです。美味しくないから。

その家にはブラッドプラム(Blood Plum)と呼ばれるプラムの木もあったんですが、そちらは大変美味しいプラムでした。「ブラッド」(血)というくらいですから、濃い赤色の大きな実がなりました。

しかしね、その木のプラムが美味しいことを知っているのは私達だけじゃあ無かったんです。その家は山の中にありましたからね、周囲にはインコやオウムや鳥がいっぱい住んでいて、アイツラがプラムが赤くなり始めると美味しいところだけつついて食べてしまうのです。

だから毎年プラムの時期には、その木の下は鳥につつかれて飛び散ったブラッドプラムの果肉や汁や落ちた真っ赤な実のせいで、犯罪現場みたいになっていたものです。

それはともかく…

今住んでいる家のプラムは美味しくないタイプだったけど、実は梅くらいの大きさがあって、どんどん赤くなって行きました。大変美味しそうで、このまま無駄にするのはもったいないと思ったので、手が届く辺りだけ収穫したんですよ。

味見をしてから収穫するべきだったと後悔したんですけど、ボウルにいっぱい取りました。木にはまだまだたくさんの実が残っていました。


一番赤くて美味しそうなやつを食べてみました。

味がない…

プラムの味がしないんです。とにかく水っぽくて酸っぱいだけ。

そう言えば、収穫している時にもプラムの香りはしなかったなあと思って、ボウルに山盛りのプラムをにおってみましたが、においなんてしません。

偶然不味いやつに当たったかと思って、何個かかじってみましたが、どれも同じでした。プラムの味がしない。

何だこれ!


追熟させたらなんとかなるかと思って、数日置いておいたらもっと赤くなりました。柔らかくなって少しフニャッとしています。


どうです?美味しそうでしょう?

ブラッドプラムくらいに赤くなったやつを食べてみましたが、やっぱりプラムの味はしないんですよ。酸っぱさを水で薄めたような味だけです。

収穫中は、ケーキにしようかプラムジャムにしようかといろいろ考えていましたが、味が無いプラムで作ったケーキやジャムが美味しいわけがないです。

残念ながらごみ箱行きですよ。

真っ赤に実ったプラムなのに、鳥につつかれた実が一つもなかったのは、この辺りにはプラムを食べる鳥がいないんだろう最初は思ったんですけど、鳥達は知っていたんでしょうね。美味しくないと。


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2024年12月18日

受刑者逃亡で警察出動

うちの娘が「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」(Forensic Disability Services)で研修を行っていることは、このブログでも度々話題にしています。

「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」というのは、精神的な障害や知的障害のある犯罪者にサポートや治療を提供するサービスなんですが、サービスにも種類がいろいろあるそうです。

研修を行っている施設の一つは刑務所みたいな施設です。知的障害のある性犯罪者を収容しています。その施設がある場所には別の施設もいろいろあるんですが、犯罪者を対象とする精神病院もあるんです。

昨日は、その精神病院から患者である犯罪者が脱走したということで、うちの娘にも緊急連絡メールが来たそうです。

脱走した患者の犯罪者は人を襲う可能性があるので、建物を出て駐車場の車に向かう時には厳重に注意しろという内容だったそうですよ。

「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」というのは、サービスを提供する対象が犯罪者ですからね、事件は度々起きるんです。昨日のように施設から脱走したとか、施設内で暴れたとか、スタッフや別の患者を襲ったとか。

フェンスと厳重なゲートで囲まれていますから、外の一般社会に逃げるのは困難なはずですが、逃げた人もいるんですよ。


「就職面接があるそうです」という記事にも書きましたが、うちの娘は犯罪者相手の仕事はしないと言っていたのに、結局は「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」の求人に応募しました。

面接は上手く行ったそうです。今週中には結果が出るそうですけど。

性犯罪者を収容している施設でスタッフが襲われるのを目撃した時には衝撃を受けて、大学院卒業後の進路として犯罪者相手の仕事はしないと言っていたんですけどねえ。

応募した仕事は、その施設でやっている仕事とは違う内容だそうですが、いずれにしてもカウンセリングを行うクライアントは犯罪者なんですよ。知的障害やメンタルヘルスの問題のある犯罪者達です。

虐待やいじめ、搾取の被害者でもある彼等が社会復帰するのを助けるために、カウンセリングをするのが仕事です。

病院とか心理クリニックとかでの仕事と両立することは出来ないので、採用の通知が来たらこの仕事を選ぶと言っています。娘は将来的には警察で働きたいらしいんですけどね。

危険のある職場というのは、やはりお母さんとしては少し心配です。


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2024年12月17日

最高気温は40度に届かず

昨日は最高気温が43度になるということだったので、朝から暑さに備えたんですけど、我が家のあたりでは午後遅くに39度を超えましたが40度にはなりませんでした。

天気も曇りがちでしたからエヴァポラティブクーラー(蒸発冷却式クーラー)を付けてみたら、あっという間に家の中の湿度が上がって、耐え難い蒸し暑さになりました。

エヴァポラティブクーラーをつける時には窓を開けないといけないので、外の熱気が入って来ますしね。やっぱり、日中はエヴァポラティブクーラーは使えません。

ヴィクトリア州の北西部では、猛烈な暑さになったようです。ヴィクトリア州の北西部というのは、地図で見ると南オーストラリア州のアデレードの東の方になるんですが、内陸ですから夏は高温になる地域なんです。ミルジューラという町の近くでは、47度を超えたそうですよ。

気象局が発表する気温というのは百葉箱の中の温度ですからね、炎天下の温度は50度を超えていたのは確実なんでして、そんな暑さになる地域に住んでいらっしゃる皆さんは、どんな暮らしをされているんでしょうか。

私達のようにエアコンが無い家に住んでいる人もいるんじゃあないかと思いますけど、47度なんて命に関わる暑さですよねえ。


私は、森林火災で大きな被害が出たブラックサタデーの日に、48度という気温を経験しています。当時住んでいた家の南向き(つまりお日様が出ない日陰側)の屋根付きウッドデッキの気温が48度になったんです。

その日に撮った写真がこれです。この写真を撮った時点で47度です。


その日は台風並みの強風が吹き荒れたんですが、高温の強風というのはね、経験しないと想像もつかないと思いますけど、まるで地球規模の巨大なヘアドライヤーから熱風が吹いて来るという感じでした。

エアコンのある部屋にいればそんな暑さには気が付きませんけど、私は用事があって外に出た時に経験しました。翌日に畑の野菜が茶色い紙のように枯れてしまっていましたから、どれほどすごい熱風だったかということなんですけど。

ブラックサタデーの森林火災では、173人もの方が焼死し、何百人もの人が大火傷などで負傷し、2029軒の家屋が燃えました。昨日も心配された通りいくつかの森林火災が発生しましたが、今のところ大きな被害は報告されていません。

夏はこれからですよ。今年の夏は歴史に残るような暑さになると気象局が予報を出しましたけど、大ハズレになってもらいたいです。


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2024年12月16日

今日の予想最高気温は43度

昨日は暑かったです。朝から日が沈むまで一日中ずっと快晴でお日様がギラギラ。最高気温は34度。

34度は大した暑さではないとお思いかもしれませんけど、私達が今住んでいる家にはエアコンがないし、4時頃からは家の中に日が差し込むので暑くなるんですよ。特にキッチンが。

日が傾いてからエヴァポラティブクーラー(蒸発冷却式クーラー)を付けたら涼しくなりました。

日中にこのクーラーを付けても涼しくなりません。湿度が上がるのでむしろ蒸し暑くなってしまいます。日中は扇風機だけが頼りなのでございます。

花粉シーズンは終わったようなので、夜の間は窓を開けて寝ました。今朝はクーラーを入れています。日が出るまでクーラーを動かして出来るだけ家の中の温度を下げます。

日が出たら気温はぐんぐん上がりますから、とにかく外気の熱が出来るだけ家の中に入って来ないようにしなければいけません。窓は全部閉めてカーテンも全部閉めて、あとは扇風機を頼りに耐えるだけです。

気温が40度を超える日は、こうした備えが必要です。食べ物の準備も大事です。うちの夫が仕事に持って行けるように、冷たいスイカを一口サイズに切ったのとブドウも準備しました。

夫が勤めるツールショップでは、エアコンが故障中なんですよ。今日は暑くて大変だろうと思います。お客さんは少ないでしょうけど。

晩ご飯は、暑い日の定番「寿司ライスボウル」の予定です。スモークサーモンは昨日買って来ました。準備オッケーです。


ヴィクトリア州では、気温が40度を超えるような日の最大の心配事は森林火災です。

今日は暑くはなるけど強風は吹かないらしいからマシですが、トータル・ファイヤー・バン(Total Fire Ban)という「屋外での火気使用全面禁止令」が出ています。バーベキューもしてはいけません。

今夜遅くにはクールチェンジが来て雨が降り、明日は涼しくなるそうですから、それほど心配することはないだろうと思いますけどね、森林火災が起きないことを祈ります。

ただね、今日のような森林火災の危険日には放火をして回る人がいるんですよ。乾燥した草っ原にタバコを投げ捨てたりして火をつけようと試みるバカもいるし。

今年は春から雨が多くて草が枯れている所もあまりありませんから、大丈夫かなと思います。

メルボルンにお住まいの皆さん、暑い日には無理をしないようにね。


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2024年12月15日

ロシア式バーベキュー

うちの夫が勤めるツールショップで最近働き始めたロシア人のスタッフにロシア式バーベキューに招待されたので、昨日お邪魔して来ました。

うちの夫の話は詳細がよく間違っていることがあるんですけど、そのスタッフの方は母語がロシア語のリトアニア人だと夫は言いましたが、タジキスタン生まれのロシア人でした。ヴラジミールさんとおっしゃいます。

奥さんはキルギスタン人だと夫は言いましたが、奥さんもタジキスタン生まれのロシア人で、お二人はタジキスタンからリトアニアじゃあなくてラトビアに移り住んだのでした。奥さんはリュドミラさんとおっしゃいます。

リトアニアもラトビアもバルト三国の国ですが、ラトビアは三国のうちの真ん中の国です。

どういう経緯でタジキスタンからラトビアに引っ越したのかは知りませんけど、このお二人はロシアに住んだことがないロシア人なんです。ロシア人と聞いて想像した通りの外見のお二人でした。

ヴラジミールさんは、ボリス・エリツィンに似ていましたよ。お二人とも、おそらく私と同じくらいの歳だと思います。

奥さんは英語がそれほどお上手ではなくて、旦那さんの方はものすごいロシア訛りの英語をしゃべりますから、私は聞き取るのに苦労しました。

娘さんを連れてオーストラリアに移民されたのは1996年だそうです。うちの息子が生まれた年です。大変な苦労をして移民されました。

タジキスタンに住んでいた頃には差別など経験したことがなかったそうですが、ラトビアではロシア人に対する嫌悪と差別がひどかったそうです。1990年にソビエト連邦が崩壊してラトビアが独立を回復した後は状況が悪化して、仕事とより良い暮らしを求めてオーストラリアに移民することを決意したそうです。

移民のためのビザ取得のために弁護士に法外な費用を支払ったものの、度々だまされてお金を失ったそうですが、あきらめず何とかビザを取得しようと荷馬車のように働いてお金を稼いだそうですよ。

やっとビザを取得することが出来てメルボルンに来ましたが、到着直後の数日間はホテルに滞在するはずで宿泊費用も支払い済みだったのに、来てみたら費用は払ってなかったそうです。ホテルを手配した業者にお金を盗まれていたのです。しかも、ホテルともホステルとも呼べないような狭い部屋一つだけだったそうです。

万事がこの調子で、本当に苦労をされているんです。何とか見つけた仕事は、移民を低給で雇うことを目的にしている仕事ばかりでしたが、ヴィクトリアマーケットの店番から工事現場の重労働からタクシーの運転手まで、できる仕事は何でもやったそうですよ。

こうして苦労した経験から、資本主義社会の不平等や腐敗したシステムのことを怒りを込めて話していました。

ロシア人のお二人にとっては、医療も住宅も保育も学校教育も無料で、貧富の差を目に見える形で感じることが無かったというソビエト時代は良い時代だったそうです。「あの頃は良かった」と懐かしそうに語っておられました。そう感じているロシア人は多いのだそうです。

ソビエト連邦が崩壊し、資本主義に変化した後のラトビアでは苦労が多く、オーストラリアに来てからも、しばらくはさらに大きな苦労をすることになったわけですけど、今はお幸せそうです。

奥さんは健康問題があって苦労されています。特に歯の問題がおありなんですが、高額な費用がかかるために治療が受けられないのです。

オーストラリアでは歯科医療は公的な健康保険制度メディケアでカバーされませんからね、高額な治療費は全部自己負担になるんですよ。経済的に余裕がないと歯の治療など受けられないのです。

だから余計に、医療が全て無料だったソビエト時代を懐かしく思うんでしょう。


ロシア式バーベキューというのは、一晩タレに漬け込んだ肉を金属製の太い串にさして、それを炭火で焼くという最高に美味しいものでした。これに2種類のサラダと、トマトの上にチーズみたいなのが乗ったのと、赤パプリカを焼いたのとかピクルスとかが出ました。


お肉は鶏肉と豚肉の2種類がありましたが、どちらも大変美味しくて、食べ過ぎちゃったなあと思っていた所にオーブンから取り出されたのは、奥さん手作りのポークソーセージ。

下の写真は、私達がそれぞれ一つずつ取った後に撮りました。


ひき肉は使用せず、かたまり肉を小さく切ったのを塩と胡椒だけで味付けて豚の腸に詰めたものだそうです。これにマスタードをつけて食べたんですけど、脂がジュワッと口の中に広がって、「うわあこれは身体に悪いぞ」と思いながらも、美味し過ぎて食べるのをやめられないソーセージでした。

下の写真は自家製のドリンクです。様々なドライフルーツやベリー類を煮込んだ汁を水で薄めた飲み物だそうです。甘いですが砂糖もハチミツも甘味料は入っていません。自然の果物だけで作ったものです。


ロシア式バーベキューランチは最高でしたよ。

今度は我が家に日本食を食べに来てくださいと言ったら、二人ともちょっと変な顔をしました。生まれて今まで、一度も日本食を食べたことがないそうです。どうやら日本食にあまり良くない先入観を持っているようです。

日本酒には興味がある様子でしたけど、ウォッカとかジンといった強いお酒がお好きなお二人ですから、日本酒は物足りないかもしれませんね。

帰り際に、私へのプレゼントだと言って本革製のハンドバッグを下さいました。びっくりしました。「なんでこんな物を私に?とても受け取れません!」と遠慮したんですが、最後にはありがたく頂いて帰りました。

黒色で私の好きなデザインでしたから正直言うと嬉しかったんですけど、ロシアではこういう贈り物をする習慣があるんですかねえ。私が手土産に持参した手作りのチョコレートのお菓子はとても気に入ってくださいましたけど、差し上げたものと頂いたものの釣り合いが全く取れません。

「スパシーバ」(ありがとう)というロシア語は知っていましたから、帰り際はもう「スパシーバ」の連発でしたよ。

出してくださったお料理から想像すると、相当な時間をかけて準備されたと思います。ありがたいです。本当に「スパシーバ」です。


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2024年12月14日

その iMac 私が買う!

私が使っているパソコンは iMac です。ずっと Power Mac G4 というのを使っていたんですけどね、あれはいいコンピューターでしたよ。

ノート型の PowerBook も使っていましたけど、まあとにかく私はずっと Mac ユーザーなのでございます。

G4 が死んだ時は生活に困窮して食べることにも苦労していたので、新しい Mac など買えるはずがありませんから、家族とWindows8搭載のDELLのパソコンを共有していたんですが、Windows8は使いにくかったです。ユーザーのことを考えて設計したとは思えないシロモノでした。

私は仕事にパソコンがどうしても必要でしたが、家族で1台のパソコンを共有していたんでは仕事がはかどらないし、Windows8のせいでフラストレーションはたまるしで、やっと買ったのが iMac でした。

オールインワンの iMac は大変気に入りました。場所を取らないからデスクはすっきり。デザインは美しいし、OSはどんどん進化して使いやすさも向上していますが、私の iMac のOSは「Catalina」止まり。

マシンが古すぎて、それ以上新しいOSにはアップグレード出来ないんです。

アップル社は「Catalina」みたいな古いOSはもうメンテナンスしていませんから、ウイルス対策のアップデートも出来ません。OSが古いままだとソフトやアプリも新しいのを入れられないし、そっちのアップデートも出来ません。

何年もセキュリティー関係のアップデートが出来ていませんから、私の iMac はウイルスか何か悪いものに感染していると思います。

とにかく調子が悪くて毎日クラッシュしまくりだし、むちゃくちゃ遅いし、時々動かなくなって「ついに死んだか?」とドッキリさせられます。日々メンテンナンスをしながら大事に使っていますけど、余命は長くはないだろうと思っていたんですよ。

しかしね、最近収入が無い私には新しい iMac など買えないわけですよ。一番安いモデルでも2千ドルはするんですから。今使っているのが死ぬまで使い続けるつもりで、突然死に備えてバックアップだけは頻繁にやっているんですけど。

そんな昨日のことですよ。

フェイスブックを開いたら、最近マーケットプレースにいろいろ売りに出している義弟(うちの夫の弟)が iMac を売りに出していたんです。

2017年型だから新しくはないですけど、私のよりは3〜4年は新しい型ですから「Ventura」というOSが入っていました。「Ventura」はまだウイルス対策のアップデートも続いています。

最新モデルの iMac はデザインが私は好きではないんですけど、義弟が売りに出していたのは私のと同じデザインでした。


ディスプレイのサイズは、今はもう製造されていない大型27インチです。しかも、義弟はフォトグラファーなので写真やビデオを編集する必要がありますから、この iMac はパワーがあるんです。私のはメモリが8GBですけど、義弟のは40GBなんですよ。

値段は900ドル!

「私買う!」と叫びましたよ。

すぐに電話をしたら、明日の朝の8時に見に来る人がいると言いました。「私は見に行く必要はないです!今すぐ買うと決めます!お願いします!」ということで、私が買うことが決まりました。

しかし、900ドルは900ドルです。どうやって払おうかと考えていたら、うちの夫が持っているプロ用高圧洗浄機を買いたい人がいて、今朝その人が見に来ると言うんです。それが売れたら、そのお金で iMac が買えると言いました。

ごみ屋敷の片付けと「何だこれ!」という記事にちょっと書いていますけど、以前住んでいた家のゴミ屋敷状態になっていたガレージに、ある日ふと足を踏み入れたら見たこともないツールがいろいろあって、その中の一つがプロ用高圧洗浄機だったんですよ。

3千ドルくらいする物です。「まさか買ったんじゃあなかろうな!」と思ったけど、もちろん買ったんです。私には何も言わずに、いつの間にか買っていたという高額ツールがいっぱいあるんですよ。

ちなみに、ヘッチャラで高額な買い物をするのは双極性障害の「躁期」の特徴でもあります。

いくらで売るんでしょうかね。汚れていますけど、ほとんど使っていないから新品同様ですよ。売れるといいですね。そうすれば iMac の代金は私が払わなくて済みます。


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2024年12月13日

ロシア語学習の成果か

うちの夫が中国語だけでなくロシア語も勉強し始めたという話は、「中国語が聞こえる我が家」という記事の中で少し触れましたが。

どうしてロシア語を勉強し始めたのかと聞いたら、夫は「Just in case we lose」(万一負けた時に備えて)と言いましたけど、夫が勤めるツールショップでロシア語が母語のスタッフが働き始めたからのようです。

このスタッフはロシア人ではなくて、リトアニア人だそうです。うちの夫くらいの年齢だそうです。奥さんはキルギス人だそうです。

どちらも旧ソビエト連邦の国でしたが、ソ連崩壊後に独立した国です。

リトアニアはバルト三国の一つですね。ロシアがウクライナへの侵略戦争を始めてから度々ニュースに登場しました。バルト三国の中では最も南にあってベラルーシやロシアの飛び地カリーニングラードと接していますから、常にロシアの脅威にさらされている国です。

キルギスはキルギスタンとも呼ばれますが、だいたいあの辺りとは分かりますけど、正確な位置は分かりません。地図で見てみるとユーラシア大陸の真ん中あたりにあります。中国と国境を接しています。シルクロードのルートの一つがこの国を通っていたそうですよ。

リトアニアもキルギスも、ソビエト連邦の国だったせいでロシア語を話す人が多いのだそうです。ツールショップのスタッフの方は母語はロシア語なんですから、ロシア系のリトアニア人なのでしょう。

うちの夫はその方にロシア語で話しかけるためにロシア語を勉強し始めたらしいのですよ。それがこの方に好印象を与えたのか、うちの夫をロシア式バーベキューに招待してくださったんだそうです。もちろん私も一緒にです。

よく知らない外国からの移民と知り合いになると楽しいので、喜んでロシア式バーベキューに行かせていただくことになりました。


以前、友人のエクリーさん夫婦のクリスマス・イブ・イブ・パーティーでイラン人(ペルシャ人)のご夫婦と知り合いになりました。初めて会った時には、日本のTVドラマ「北の国から」の話題で盛り上がったんですよ。

イランで「北の国から」が放送されて大人気だったとは、想像も出来ませんでした。

ペルシャのお正月をお祝いするバーベキューに呼んでいただいたりもしましたけど、集まったイラン人達は私がイラン人と聞いて想像する人達とは全く違いましたしね、食べ物も初めて目にするような料理が多くてとても楽しかったです。

ツールショップの元同僚のRさんは、両親がエジプトからの移民でイスラム教徒でした。Rさんの奥さんはエジプト人です。Rさん自身はオーストラリア生まれのオーストラリア人ですが、見た目も名前もエジプト人なわけです。

この方が初めて一人でエジプトを旅行された時の話には驚愕しましたよ。エジプトに入る前にはトルコにも行っているんですが、旅行中に度々テロリストと疑われてひどい経験をされているんです。

エジプトでは警察に拘束されてパスポートを取り上げられ、絶体絶命のピンチに陥りました。何とか従兄弟に連絡が取れて、その従兄弟がエジプト警察に影響力のある方だったとかで危機を脱した話は映画に出来そうでした。

リトアニアもキルギスもどんな国なのか私は全く知りませんし、ロシア式バーベキューってどんなものなんでしょうか。明日のお昼にお邪魔することになっています。とても楽しみです。


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2024年12月12日

日除けのオーニングの見積もり

度々話題にしているキッチンの西向き窓ですが、ちょうど晩ご飯を作り始める頃から日が入り始めて、暑い日にはキッチンが地獄のような暑さになるのです。

だから、この窓には分厚いカーテンが掛かっているのですけど、シンクのすぐ上まで来るのでじゃまになるし、水がカーテンに飛び散ったりしますし、日差しで熱くなったカーテンは熱を放出しますからね、何かを洗ったりする時にカーテンに近寄ると顔のすぐ前にヒーターがあるみたいな感じです。

それで、この窓の外に日除けのオーニング(Awning)を付けたいと思っていたんですけど、結構な費用がかかると思いましたし、費用は全部私達の負担になるんですし、カーテンで我慢するべきかと悩んでいたんですが、やっぱり付けることに決めたんです。

家主さんからは許可をもらっていましたが、その後の話が進まなくてね。うちの夫は付ける付けると言い続けていましたが、何もしないうちに夏が来ました。オーニングのことはあきらめかけていたら、夫が既製品をホームセンターで買って来て自分で付けるとか言いまして。

結局は業者に頼むことになったんですが、夫がやっと業者に連絡を取ってくれたのが先月の下旬です。あれから2週間以上待たされて、やっと昨日、業者さんが見積もりに来てくれました。

どのタイプにするか、オーニングの材質を何にするか、色をどうするか、オーニングの縁の形をどうするか、いろいろ話し合って決めました。そして、ブラックフライデーのセール価格だという見積もり額を聞いてびっくり。

2千5百ドルですって!

日本円にすれば25万円という値段です。1ヶ月分の家賃ですよ。私は10万円はかからないと思っていたのに。

話をよく聞くと、キッチンの西向き窓だけでなくて、夫の寝室の東向きの窓と居間の東向きの窓にも付けることになっていたんです。そんな話は聞いていなかったわ。

その2つの東向きの窓はキッチンの窓の2倍はある大きさなんですけど、その2つの窓のせいで家の中が暑くなるのだから、その窓にもオーニングが必要だと夫は言うのです。費用を支払うのは夫なので、夫が付けたいのならそれでいいですけど。

いつまでこの家に住むか分からないのに、もったいない話ではあります。


見積もりに来られた業者さんは、この仕事歴25年というエキスパートの女性でした。まぶしいオレンジ色のロングサマードレス姿で完璧なメイクでしたから、いらっしゃった時には「この人は何者?」と思いました。人は見た目で判断出来ません。

見積もり額を出してもらって、夫はすぐに支払いを済ませました。今年中には無理でも、お正月明けくらいには工事の人が来てくれるのかなあと思ったら、工事は2月の中旬くらいになると言いました。

2月の中旬なんて言ったら皆さん、

夏はもう終わりですよ!

注文したのはキャンバス地のオーニングなんですけど、注文から工事まで2ヶ月もかかるの?作るのがそんなに大変とは思えないので、順番待ちが長いってこと?

「もっと早く頼めばよかった」と夫は言いました。本当にその通りです。

ということで、これから2ヶ月、暑さに耐えながらの晩ご飯作りが続きます。今週は涼しくて助かってますけど、日曜日から暑くなるらしいですよ。月曜日の予想最高気温は42度なんですが、

どうしよう…

エアコンが無い家で、気温が42度で、西日が入るキッチンです。


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2024年12月11日

就職面接があるそうです

昨日の午後5時前、うちの娘から電話がかかって来ました。

「お母さん、私…(ちょっと元気のない声)今日晩ご飯を食べに帰ってもいい?」
「もちろんいいわよ」
「今日の晩ご飯は何?」
「キチンのエンチラーダ」
「おっ!エンチラーダ!じゃあこれから帰るから」

何かあったんだろうと思いました。高速道路を使えば車で30分くらいのところに住んでいるんですけど、帰りたいと思うようなことがある時にはいつでも帰って来ていいですよ。

ちなみに、エンチラーダというのはメキシコ料理で、肉や野菜やシーフードなどで作った具をトルティーヤで巻いて、トマトソースやチーズをのせてオーブンで焼いたものです。

これから帰ると娘は言いましたが、本当にすぐ帰って来ました。

「何かあったの?」
「ううん、べつに」
「どうかしたのかと思ったわ」
「今日は晩ご飯を作る材料が何もなかったの」
「は?(何だそれ…)」

家に帰って来るよりスーパーに行く方がよっぽど近いですけどね、まあいいですよ。エンチラーダは4人分準備していたし、娘が帰って来ると家族の会話が弾みますから。

昨日は久しぶりにケーキも焼いていたので、エンチラーダとサラダの晩ご飯の後にケーキのデザートも食べて大満足した娘は、うちの夫と一緒に映画も観てからご機嫌で帰って行きました。

何もなくて良かったですけど、実は何かあったのだとしても気分は晴れたでしょう。


臨床心理士になるために大学院で心理学を学んでいる娘は、研修中に行った心理カウンセリングの時間数が規定の時間数に達しましたので、大学院を卒業出来ることが確実になりました。

現在は就職活動中なのですが、今日は一つ面接があるそうです。

これまで3つの求人に応募したそうですが、面接の通知をもらったのは今のところここだけです。

どこかと言いますとね、「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」(Forensic Disability Services)なんですよ。娘は7月からここで研修を行っているんです。犯罪者にメンタルヘルスのサポートや治療を提供するサービスです。

「犯罪者相手の仕事はしないと決めたんじゃあなかったの?」とお母さんは言いました。

娘の話によると、「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」にもいろいろ種類があって、施設も各地にいろいろあるんです。応募した仕事は、研修中にスタッフが襲われた医療刑務所みたいな施設での仕事とはかなり異なる内容だそうです。

かなり異なるとは言え、カウンセリングを行うのは犯罪者達であるというのは変わりはないんですよ。殺人犯とか幼児を強姦した幼児性愛者とかもいるんです。

結局それか…

まあ、面接を受けるだけですから。採用されるかどうかは分からないんですし、公立病院や民間のクリニックでの仕事にも応募しているそうですから。

研修を通して犯罪者相手のカウンセリングにも慣れて来て、自分はこの仕事が出来るという自信がついたことと、犯罪者のメンタルヘルスをサポートしたいという意欲があるんだそうですから、やりたい仕事をするのが一番いいですけど。

私だったら選びません、犯罪者を助ける仕事は。


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2024年12月10日

ペイパルから全額返金の連絡

「ペイパルは当てに出来るのか」に書いた件の続報です。

少しだけ説明すると、ことの発端は私が中国人の詐欺に引っかかったことなんです。オーストラリアのシドニーにあると称する「Aussie Wear」というオンラインショップでサンダルを買ったら、中国からゴミのような商品が送られて来たんですよ。

支払いに利用したペイパル(PayPal)のウェブサイト上で、私がこの詐欺業者「Aussie Wear」に対して起こした異議申し立てはクレームにエスカレートされました。異議申し立てがクレームにエスカレートすると当事者間での解決はあきらめることになり、ペイパルが調査を行って結論を出すということだったんですが。

ペイパルは調査など行ってはおらず、私が異議申し立てのページに書いたことを読みもしておらず、ペイパルの結論は詐欺業者の主張どおりに私が商品をオランダのハーグに返品したら返金してもらえるということだったのです。

これは違法なのですよ。私は商品をオランダに返品しなくてはならなくなるとは商品購入時に知らなかったんですから。オンラインショップのどこにもそんなことは書いてないんですよ。

オーストラリアから地球の裏側のオランダに返品すると送料が返金額をはるかに上回りますしね、これは詐欺業者が消費者に返金をあきらめさせる手口なのです。

これを指示して来たペイパルは、違法なことをやっていると言って良いのですから、私はACCC(オーストラリア公正取引委員会)に報告したんです。ペイパル・オーストラリアに苦情を書いたのはその後でした。

ちょうどその少し前に、ABC放送(オーストラリアのNHKに相当する)のチームが「Aussie Wear」を含む複数の詐欺サイトを調査したレポートがニュースになっていました。

詳しいことは、先月からの一連の記事を読んでいただくとして。

昨日ペイパルからメールが来たんです。

全額返金されることが決まったという連絡でした。近日中に支払いに使った銀行口座へ振り込まれるそうです。


詐欺業者「Aussie Wear」が返金に同意したとは書いてなかったので、ペイパルが支払うものと思われます。

私が異議申し立てを始めた目的は返金ではなくて、ペイパルがこの詐欺業者を調査して詐欺の実態を知り、ペイパルの利用を出来なくさせることでしたが、そこのところがどうなったかは分かりません。

結論的にいうと、利用者が異議申し立てのページでいろいろ説明しても意味が無いです。詐欺商売のような犯罪に関わることは、ペイパル本部に直接連絡する必要があると分かりました。

ABC放送の調査レポートが報道された後は、ペイパルも調査をしたはずです。少なくとも報道された詐欺のネットワークに関わるオンラインショップはペイパルでの決算が出来なくなったと考えても妥当だと思いますが、「Aussie Wear」のウェブサイトをチェックしてみましたけど変化は見られません。

これまで通りに詐欺商売を続けていると思われます。つい先日もフェイスブックで広告を見ましたし。

AFP(オーストラリア連邦警察)などの機関がこの詐欺ネットワークを摘発することを期待したいですけど、海外に住む外国人が関わっていますから容易ではないでしょう。

とにかく皆さん、こういう詐欺サイトには注意してくださいよ。オンラインでの購入は信頼できると分かっている大手サイトを選ぶべきでしょう。どうしても買いたい物がある場合は、購入する前にそのサイトについて調べてください。デタラメのレビューも昨今はたくさんありますから、複数の情報源から判断しないといけません。

そして、詐欺業者にクレジットカードの情報を渡さないように、支払いはペイパルのような決済サービスを利用するのが良いと思います。

今回の件を通して、やっぱりペイパルは消費者の味方だということが分かりましたから、私はこれからもペイパルを利用して行くつもりです。

返金が決まったので、異議申し立てのページは消えてなくなりました。あのページに私が書いた内容をコピーして保存しておけばよかったと少し心残りです。


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2024年12月9日

中国語が聞こえる我が家

これを書いている今も中国語が聞こえて来ています。理由は、

うちの夫が中国語を勉強しているから!

夫が勤めるツールショップは、チャイナタウンとも呼ばれるボックスヒル(Box Hill)という街に近いこともあって中国人のお客さんが多いんです。

それで、何年か前に中国語を勉強して日常会話のフレーズが喋れるようになり、そのおかげで中国人のお客さん達に好印象を与えることが出来たなんてことがよくあったんですけど。

勉強をやめたらすぐに忘れてしまいました。それに、現在は中国語が話せるスタッフがいるので、英語が苦手な中国人のお客さんが来るとその人に任せるそうなんです。

ところが、最近そのスタッフが病気で休むことが増えていて、60歳を超えている方なので退職を考えているとかで、夫は再び中国語の勉強を始めたのですよ。

夫が使っているのは「ピンズラー」(Pimsleur)というアプリです。この名前なんですけど、日本ではピズラーと呼ばれているようですが、実際にはピズラーに近いんですよ。エム(m)の発音なんですからピズラーではないんです。

それはともかく…

ピムズラー式外国語学習は、「聴く、マネする、質問に答える」をひたすら繰り返します。つまり聞くことが基本です。うちの夫は耳がいいのか、この学習方法で驚くほど外国語を喋れるようになるんですよ。人並み以上の記憶力も助けになっているとは思いますけど。

何年か前、ドイツへの旅行を計画した時には、毎日時間さえあればピムズラー式ドイツ語学習を続けて、瞬く間に日常会話が出来るほどになりました。英語話者にはドイツ語は簡単だとも言っていましたけどね。

しかし、新型コロナのためにドイツ旅行は夢と消え、覚えたドイツ語も忘れてしまいました。

中国語も一時は日常会話のフレーズが喋れるようになっていたんですから、今回2回目の学習は順調に進んでいるようです。どのくらい上手なのかは私には分かりませんが、中国人のお客さんに通じる発音のようです。

「アジア人のお客さんにいきなり中国語で話しかけているんじゃあないでしょうね」
「それは気をつけていますよ」
「私はしょっちゅう中国語で話しかけられるけど気分悪いわよ」
「中国語で話しかけて日本人と分かったら日本語に切り替えますよ。そうすればもっとスゴイでしょ」

夫は楽しんでいるようです。


今朝も仕事に出かけるまでずっとピンズラーを聞いて中国語を話していましたが、「ナントカカントカ、サイチェン」と言いました。「サイチェン」は私も知っていますよ。「さようなら」という意味ですよね。

しかし、夫がそのフレーズを繰り返しているのを聞くと、「サイチェン」ではないんです。実際にはもう少し微妙な発音で「サイチェン」と「ザイジェン」の間の発音です。きっとネイティブに近い発音なんでしょう。

ところで、夫はロシア語の勉強も始めたそうです。ツールショップにロシア人のお客さんは来ないと思うけど、どうしてロシア語を?

「Just in case we lose」(万一負けた時に備えて)と言いました。そういうジョークをすぐに思いつくのは大したものです。

ところで、私も以前ピムズラー式に挑戦したことがあります。ドイツ旅行を計画した時に、ルーブル美術館見学のためにフランスのパリにも行く予定だったので、私はピムズラー式フランス語学習を始めたんですが、私には難し過ぎました。

聞き取った音を真似することで学ぶのは、私には難しいようです。記憶するのに、私にはビジュアル(視覚的イメージ)が必要です。


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2024年12月8日

暑い日に炊飯器フリッタータ

暑い日の晩ご飯がワンパターンになっています。考えなくていいし、作るのが楽だし、美味しくて栄養があって家族が喜んで食べてくれるんだから、ワンパターンでいいのです。

お料理したくないほど暑い日っていうのは、メルボルンでは長続きしません。長くて4〜5日です。必ずクールチェンジが来て涼しくなりますから、ワンパターンメニューが5つもあれば何とか熱波を乗り切れるんです。

私の暑い日のワンパターン晩ご飯は次のようになっています。

1位 冷やし中華


麺を茹でるのが暑いけど、それさえ頑張れば冷やし中華はやっぱり暑い日には美味しい。必ず錦糸卵も乗せますが、それはまだ暑くないうちに作っておきます。

錦糸卵以外は火を使わずに準備できるものばかりです。最近は生の人参の千切りも乗せています。上の写真はローストポークを乗せていますが、鶏肉を茹でたのでも美味しいです。

冷やし中華のタレは、酢2醤油2砂糖1冷水1ごま油1/4の割合で十分美味しいのが作れますよ。レシピはこちら


2位 寿司ライスボウル


このブログで何度も紹介していますが、寿司飯にいろいろ乗せたものです。鶏や鮭の照り焼きとかを乗せると美味しいけど、暑い日はスモークサーモンがメインです。炒り卵を乗せることが多いですが、それは暑くなる前に作っておきます。それ以外は、火を使わずに準備できるものばかりです。

一番暑いのは、炊きたてのご飯に寿司酢を混ぜる時。寿司飯は暑くなる前に作っておかなくてはいけません。

暑い日が続くと分かったら、スモークサーモンを買っておくのが習慣になっています。


3位 カレーライス

これはもう説明の必要がない料理。暑い日に作るカレーライスは、手間がかからないカレーでなくてはいけませんから、日本のカレールウを使って作ります。S&Bのカレールウならどのスーパーでも売っています。暑くなる前に作っておけば楽勝です。


4位 炊飯器フリッタータ

さあ、いよいよ今日の話題であるフリッタータですよ。

フリッタータというのはイタリアの卵料理です。どこの国にも同じような料理がありますが、卵液に好きな具材を混ぜてフライパンで焼いた料理です。

でもね、暑い日にはフライパンで焼くなんてことをしたくないでしょ?だから、炊飯器のケーキモードで焼くんですよ。

私のパナソニックの10合炊き炊飯器にはケーキモードがあるんです。40分で焼き上がります。混ぜる物によっては35分くらいで出すこともあります。

このフリッタータはですね、以前住んでいた家のキッチンで、食器洗い機の排水管が漏れていたことに長期間気づかなかったために床が腐って黒カビが生えて、床と土台を作り直す工事をした時に、洗濯室兼おトイレ兼バスルームで何ヶ月も料理をしたんですけど、オーブンが使えないもんだから炊飯器でケーキを作り始めたんですよ。

そうしたらあまりにも簡単に上手く作れるので、ケーキ以外のものも作り始めたらフリッタータが上手く行ったもんですから、今ではいつでも炊飯器で作るようになったんですけど。

卵液に加える具は調理済みでないとうまく行きませんが、電子レンジでチンすれば済むことだったり、炒めたり茹でたり蒸したりしておくだけですから、大変なことではありません。

フリッタータは冷めても美味しいので、まだ暑くなる前に作っておけばいいです。これをサラダと一緒に出せばご馳走なんですよ。温めたい人は食べる前にチンすればいいです。

今回の熱波中に作った下の写真の鮭のフリッタータにはチーズを入れませんでした。サワークリームを1容器分(200ml)入れて、鮭も210グラムの缶詰を1個使っただけですから安上がりですよ。いちばん大変なのは玉ねぎのみじん切り。玉ねぎはバターと炒めてもいいしチンしてもいいです。


材料を混ぜ合わせて炊飯器に入れてスイッチを押すだけですからね、こんなに簡単なことはないわけです。ここをクリックすると私の炊飯器フリッタータのレシピをご覧いただけます。

5合炊きだと高さが出るので、時間内に火が通るかどうか分かりません。うちの娘が以前5合炊き炊飯器でも作れたと言っていたことはありますけど。材料が冷たくても時間内に火が通らない可能性があります。

そういう時は、熱い炊飯器にしばらく入れておくか追加で加熱すれば大丈夫だと思いますけど。ひっくり返して反対側を加熱するというのは、まだ火が通っていない場合は難しいですよ。

アイオリソースに好みのハーブを混ぜたのをかけて食べても美味しいです。ヨーグルト&ガーリックソースでも美味しいと思います。



ワンパターン料理が4日続いてもまだ暑い時は…

5位 具だくさんサラダ

パターンは1種類ではなくて、ライスサラダになったり春雨サラダになったりパスタサラダになったりもします。野菜だけでは物足りないので、缶詰の豆やシーフードや肉などのタンパク質を必ず入れます。

茹でたり焼いたりしないといけないものは、暑くなる前に作っておきます。例えばチキンを茹でておくとかね。

コリコリと歯ごたえの良い野菜や枝豆やナッツも入れると食べごたえがあります。ニンジンやブロッコリやカリフラワーなんて、生のままでジャンジャン入れます。とにかく、いろいろな材料を入れることが大事です。これだけでお腹がいっぱいになるボリュームにしないといけません。

今週1週間は涼しい日が続きますが、来週からまた暑くなるらしいですよ。暑い日に「晩ご飯どうしよう…」と悩んだ時に、参考にしてみてください。


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