これは先週編み始めたクッションカバーです。
この模様の編み方は、スター編み(Star Stich)とかデイジー編み(Daisy Stich)とかジャスミン編み(Jasmin Stich)とか、様々な名前で呼ばれているようです。
すでにかぎ針に糸がかかっていますから、★1には完成させない中長編みを3回します。★2と★3には4回してください。
まとめたら、左手の指で持っている糸の下から糸を引っ掛けて、その引っ掛けた糸と先ほどまとめた糸を一緒に編みます。
編み地は相当に分厚くなりますので、ひざ掛け、クッション、座布団、バッグなどに向いている編み方だと思います。ルームマットを編んだこともあります。下の写真は、ポシェットになる予定のものです。
基本的に、中長編み3目あるいは4目の玉編みで作る模様です。玉編みというのは、簡単に言うと、一つの目に完成させない長編みや中長編みを数回してから、それをまとめて1目にし、立体感を出す編み方です。
玉(ボール)のような形状になるので玉編みと言うのでしょう。英語ではパフスティッチ(Puff Stitch)と呼ばれますので、この花模様をデイジーパフ(Daisy Puff)と呼ぶ人もいます。
玉編みを3目で作るか4目で作るかは、使用する毛糸や好みに応じて好きなようにすれば良いと思いますが、この模様を編む過程で玉編み3つ分の糸を一度にまとめる必要があるので、3目の場合だと一度に18目がかぎ針にかかっている状態になります。4目の場合は一度に24目がかかっている状態になります。
これを一度でまとめなければなりません。慣れてしまえば、24目をまとめるのも難しいことではないんですが、太い毛糸ではそこのところが困難になりますので、糸選びに注意してください。
今編んでいるクッションカバーは、4PLY(中細)の毛糸を使って、中長編み4目で玉編みにしています。(以下の説明では並太の毛糸と4ミリのかぎ針を使っています。)
1.編み始め
鎖を2目作ります。
糸を2センチくらい引き出します。この2センチという長さを常に同じにしなくてはいけません。これが玉編みの長さ、すなわち花弁の長さになります。
1番最初の目に完成させない中長編みを3回してください。長さを同じに揃えることが大切です。(注意: 4目で玉編みをしますが、かぎ針にすでに糸がかかっている場合はそれを1目と考えます。)
かぎ針にかかっている糸を全部まとめて1目にします。この時、どうしても糸が引っ張られて縮むので、引っ張られないように左手の指で糸を持った状態でまとめます。
まとめたら、左手の指で持っている糸の下から糸を引っ掛けて、その引っ掛けた糸と先ほどまとめた糸を一緒に編みます。細編みの要領と同じです。
この後、緩み防止の鎖を1目編みます。(まとめた後の緩み防止の鎖1目は必ず編んでください。この緩み防止の目に玉編みを編むことはありませんのでキツめに編んでもいいです。)
もう一度やってみましょう!
まず糸を2センチくらい引き出して、
中長編みを3回して、
糸が引っ張られないように左手の指で糸を持った状態でまとめます。
まとめたら、左手の指で持っている糸の下から糸を引っ掛けて、その引っ掛けた糸と先ほどまとめた糸を一緒に編みます。
忘れないように緩み防止の鎖を1目編みます。
この玉編みを好きな長さになるまで繰り返します。
分かりにくいですか?
やはり動画がいいですよね!
この編み方を紹介している動画は、YouTubeでたくさん見つけることができますが、この人の動画が大変わかり易いです。ロシア語で説明していますが、言葉が分からなくても編み方は分かります。
注意: この人は最初に鎖を2目作っていません。いきなり最初の1目から始めています。大差はありませんが、私は他の玉編みと同じになるように2目鎖を作ってから始めます。
2.立ち上がり
好きな長さになったら、立ち上がり分の玉編みを一つ編みます。
3.花模様のスタート
立ち上がりの玉編みの頭のところと、一つ前の境目、もう一つ前の境目、合計3箇所(ピンク色の星印の所)に中長編みをしていきます。
これを全部一度にまとめます。
まとめ方は、玉編み一つの時と同じです。
まずは、糸が引っ張られないように左手の指で糸を持ちながらまとめてください。
忘れないように、緩み防止の鎖を1目編みます。
これを段の端まで繰り返します。
ロシア人の方の動画で、この部分を見てみましょう。(2分4秒くらいから)
4.端まで行ったら立ち上がり、同じことを繰り返す
端まで行ったら、緩み防止の鎖1目を忘れないように編んでから、立ち上がり分の玉編みを一つ編みます。そして、ステップ3の繰り返しです。
だんだん慣れてくると糸の緩め具合とか玉編みの締め具合などコツが分かってきて、スイスイと素早く編めるようになりますよ。
楽しんでください。
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