2020年10月31日

ハロウィーンと新型コロナ

メルボルンでは、ハロウィーンの頃には熱波に襲われることがあります。

夕方の7時を過ぎてもまだ眩しい青空でギラギラと輝くお日様の日差しを浴びながら、気温もまだ30度を超える中、大汗をかきかきトリック・オア・トリートをして歩くのは、あまり楽しいことではありません。

チョコレートなんて溶けてしまうし。

うちの娘が小学校5年生の時のハロウィーンは暑かった。その日に誕生日パーティーもしたのですがね、トリック・オア・トリートの後は皆んなへとへとになって帰ってきて、すぐに仮装を脱いで水着に着替え、プールに飛び込みました。(当時住んでいた家には小さいプールがあったのです。)


この写真をフォトショップで加工したのがこれ。


お化けや魔女や気味悪系の仮装は、やはり薄暗いのがふさわしいのでして。

その点、今日はハロウィーンにはもってこいの天気に恵まれるようです。お天気が悪くて薄暗くて気温が低いと、三拍子揃っているんですよ。

しかし、今年はいかんせん新型コロナがねえ。

規制が解除されて公園などの屋外なら10人までは集まれるのですし、他世帯の家も2人までは(子供は数に含まれない)訪問可能となりましたので、トリック・オア・トリートも禁止では無いそうですが、ルールがたくさんあります。

どうしてもトリック・オア・トリートをしたい人は、

集まるのは10人まで、キスやハグをしない、マスク着用(仮装衣装のマスクは不可)、家族以外の人とは1・5メートルの距離を取る、ドアをノックしてお菓子をもらうのは不可、お菓子は一人分ずつ袋に入れる、袋に入れる作業の前には石鹸で手洗い、お菓子は家の玄関前かゲートに置いておく、子供達と接触しない、お菓子を他人とシェアしない、などなど。

賢明な皆さんは、今年はトリック・オア・トリートは諦めるはずです。

オンライン仮装パーティをするとか、家の飾り付けとか、かぼちゃを彫るとか、ウイルス感染の危険がない安全なハロウィーンのアクティビティーを楽しんでくださいということです。

今年は、スーパーマーケットなどでもハロウィーン関係の商品は少ないんですよ。食品や生活必需品以外の小売店は、営業を再開したばっかりですから、ハロウィーン商品を売る店は商機を逸したわけですし。

昨日ショッピングセンターに買い物に行った時、一周ぐるりと歩いたんですけど、まだ閉店したままの店が結構たくさんありました。目当てのお店もまだ閉まっていました。

店によっては、商品が少なかったり、店内の一部がテープでブロックしてあったり。ハロウィーン商戦どころじゃありません。

閉店したままの店のほとんどは、ファッション関係の店でした。ロックダウンで経営困難になったのではないかと思います。

ハロウィーンどころじゃないというのが現実です。


上の写真、懐かしいです。娘がハロウィーンの衣装を手作りし始めた第1回目です。

仮装するのが楽しみだったんですよね。そして、その衣装を考えて自分で作る、あるいはオプショップに材料になる古着を買いに行く。

病気になるまでは、毎年楽しんでいました。

ちなみに、うちの娘は一番左の赤い頭の子です。あれはカツラではありません。


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2020年10月30日

花粉症シーズンはどうなった

これはもうね、「ラニーニャ」のせいだと断言していいんです。

今年は、我が家のワトルの木がボケて、数カ月に渡って花を咲かせ続けたでしょ?

ワトルの花は春の到来を告げる花で、普通は冬の終わりに咲くものなのに、夏の終り頃(3月末)から咲き始めて8月まで咲き続けたという、ギネス記録ものの連続開花期間だったんですけど。

実は、本ブログでも話題にしたことがある見た目は美しいけど臭い花も、今年は異常に早くから芽を出したものの、どういうわけだか花をつけたのは数株のみで、あとは葉っぱが出ただけでオシマイ。

草の花粉もですね、「飛んでるな」と感じた日はあったんですよ。鼻がムズムズした日もくしゃみが出た日もあったんですけど、抗ヒスタミン薬が必要だったのは一日だけ。

毎年10月になると、このブログは花粉症関係の記事が増えるんですけどね、今年はそういう記事がありません。

花粉が飛んでいないのよ!

異常です。

お日様は確かに高くなって、日の出の位置や日が沈む位置からは、もうすぐ夏が来るとは分かるんですけど、何なのこの寒さは。

昨年の10月末には、気温が40度に迫るような日があったのに。今年の10月は、最高気温が20度にも届かない日が多いです。日曜日なんて最高気温が14度でした。

「ラニーニャ」の年は、こんなふうになるんですかね。

メルボルンは冷夏になるんでしょうか。


私は、刈り上げた後ろ頭が寒くてたまらずマフラーを巻いています。

うちの夫は、今朝仕事に出る時に「あれ?ヘアカットしたの?」と言いましたよ。どうして昨日気が付かなかったんだか。

ほとんどボブに近いマレットヘア(前髪ヘアピン留め)からこの刈り上げベリーショートというのは、劇的な変化のはずなのに。気が付かないのか私のヘアスタイルなどには関心がないのかと思っていたら、やっぱり気がついていなかったんですねえ。


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2020年10月29日

ついに悲願のヘアカット

行ってきましたよ!

ああああああああ、さっぱりした!

私が最後にヘアカットしたのは6月の終わりです。あれから4ヶ月も経っていたんです。

髪の毛は一日に 0.3~0.4ミリ伸びるそうですから、平均よりも伸びるのが速い私は一日0.4ミリ伸びると仮定すれば一週間で 2.8ミリ。18週間経っていますから、50.4ミリ伸びた計算です。前髪が顔を覆うはずですよ。

最近はスタイリングで何とかできるレベルじゃなくなっていましたからね、サイドは耳に引っ掛けて、前髪はヘアピンで留めていたんですけど、マレットヘア風の襟足は重くて重くて。

その重く伸びた襟足も、バリカンであっという間に刈り上げられ、後はハサミで短くサッパリきれいになりました。

美容院内ではずっとマスクを付けていなくてはいけませんから、耳の周りを切る時にはマスクのゴム紐がじゃまになるんですけど、マスクはずっと付けたままでした。

いつも髪の毛を切ってくれているLさんは、この長いロックダウン中は JobKeeper という失業手当のようなものをもらって暮らしていたそうです。

Lさんの旦那さんは、メルボルン空港のトランスポート会社でバスの運転手をしていましたが、新型コロナの第1波の時に失業状態となりました。以来ずっと7ヶ月間失業状態でした。

ただし、その間にも仕事のオファーはあったのだそうです。

それは、帰国者をメルボルン空港から隔離施設であるホテルに送り届けるバスの運転手の仕事でした。しかし、その仕事は断っていたのだそうです。新型コロナに感染している人が含まれていることが確実な帰国者達と接触することが旦那さんにはできなかったのです。

と言いますのも、旦那さんは高齢のご両親の世話もしていたからです。自分のせいで新型コロナに感染すれば、ご両親は死ぬかもしれません。

それで、何ヶ月も失業状態が続いていたそうですが、一人の帰国者から始まった第2波で深刻な被害が出たことで、トランスポート会社が使用しているバスには運転手席から3列目の座席の後ろにスクリーンが設置され、運転手と帰国者が接触しないようする対策が取られたそうです。

安全服やマスクだけでは感染が怖くてできなかった仕事ですが、感染のリスクが無いということで、現在はその仕事をしているそうです。ただし、感染予防には気を使っていて、定期的な検査も受けているそうです。週4日で一日4時間というパートタイムですから収入はしれているんだそうですけど。

オーストラリア人の海外旅行は来年も許可されないという話ですから、Lさんの旦那さんの仕事は国内旅行がどうなるかにかかっているわけです。国内旅行が通常通りに戻らなければ、他の仕事を探すしかないとおっしゃっているそうです。

Lさんとは、お互いマスクのせいで顔に大汗をかきながら、久しぶりにおしゃべりしました。

私が心配していた通り、Lさんは営業再開以来休み無しで髪を切り、髪を染め、手を酷使しているのと一日中立ちっぱなしが続いているせいで、手も痛いけど腰にも来ていると言っていました。

これからも毎日予約で埋まっています。日曜日だけが休みだそうです。

規制が緩和されて別世帯の家を2人までなら(子供は別)訪問できるようになりましたから、親戚のおばちゃん達が髪の毛を切ってくれと電話をかけてくるんだそうですけど、疲れているLさんは、親戚の人達の頼みにウンザリしているそうで、電話には出ないようにしていると言っていました。頼まれたら日曜日も仕事だとウソをつくとも言っていましたよ。

気持ちは分かります。

毎度毎度親戚から無料サービスを期待されて、休みの日もヘアカットとかさせられたらそりゃあウンザリもしますよ。特にクタクタに疲れている時には。


美容院からの帰りに、Spotlight というお店に毛糸とキッチン用品を買いに行きました。その店の隣には電気製品の販売店が入っているんですが、広い駐車場が満車状態だったのでびっくりしました

お店の中もお客でいっぱい。毛糸売り場もおばちゃん達でいっぱい。レジには30メートルくらいの列ができていました。

帰りにスーパーに寄って帰ろうとショッピングセンターに行きましたら、車を停める場所がありませんでした。ほぼすべての店が営業を再開したようです。

このものすごい人数の買い物客の中に一人でも感染者がいれば、あっという間に感染は広がるんだろうなと思いました。

レストランにもカフェにも人が詰めかけていますけど、皆んさん気を付けなくちゃあいけませんよ。

ルールを守ること。マスクの着用、他者と間に距離をとること、手洗い消毒。そして、少しでも新型コロナが疑われる症状が出たら検査を受けることです。


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待ちに待ったヘアカットの日

今日のこの日を指折り数えて待っていました。クリスマスを待ち焦がれる子供と同じ気持ちでしたよ。

新型コロナの規制が緩和され、美容院の営業再開が発表された時に直ぐに予約したのですが、10日間待たなくてはなりませんでした

ところが、

今朝目が覚めた時、私は背中に違和感を感じたんです。起きて動いているうちに、その違和感は右の肩甲骨の下辺りの奥の方の筋肉の痛みだということが分かりまして。

呼吸をするだけで痛みが出るので、経験的にそれはヤバい痛みだと知っていましたから、温かいシャワーを浴びたりゆっくりストレッチをしたりしたんですけど良くならず。

普段なら、こういう時に美容院に行ったりしたくないんですけど、今日の予約をキャンセルすると次の予約が可能な日は早くて11月12日。いつも髪の毛を切ってもらっているLさんはずっと予約で埋まっているのです。

再び2週間も待てるわけがない!

もうすでに4ヶ月以上耐えているわけですから、もう2週間くらい耐えることはできるだろうと思ったら大間違いなんですよ。もう限界を超えているんですからね。

痛みには耐えるしかない!

ということで、

痛み止めを飲みました。全く楽になりません。こういう痛みには効き目がないのね。

花粉症でくしゃみが出た時に備えて、抗ヒスタミン薬も飲みました。美容院の中でくしゃみをしたくないのもありますけど、くしゃみが出た時の痛みが怖いですから。

さて、

ブログを書いているうちに予約の時間が近づいてきました。ヘアカットでこんなにワクワクするのも初めてのことです。

そろそろ支度をして行ってきます。


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2020年10月28日

キョーレツに臭いキノコ

ヒールズビルという町の外れに住む義弟の娘ヴェドラちゃんが、家のすぐ近くの草むらでエイリアンのような植物を見つけました。

興味を持った義弟は、ヴェドラちゃんにそのエイリアンが生えている場所に連れて行ってもらって、びっくり仰天!

見たこともない不思議な赤い植物が生えていたのです。

Wikipedia から拝借した写真ですが、これがそのエイリアンのような植物です。


形の気味悪さもさることながら、

とにかく臭いんですって!

キョーレツな汚臭を放つそのエイリアンのような植物は一体何なんだろうと思った義弟は、「誰か知っている人はいませんか」と、町のコミュニティー掲示板サイトに投稿したところ、正体が判明したそうです。

Octopus Stinkhorn(オクトバス・スティンクホーン)

Devil's Fingers(悪魔の指)とも呼ばれるようです。

一般的な Stinkhorn というキノコは、動物の角「Horn」のような形をしています。Stinkhorn の「Stink」は皆さんご存知のように「臭い」という意味ですから、「臭い角」というそのものズバリのネーミングなんですけど、ヴェドラちゃんが見つけたこの赤いキノコは Stinkhorn の仲間ですが、タコに似ていますから Octopus Stinkhorn という、こちらも分かりやすいネーミングですね。

Stinkhorn の仲間は、一般的なキノコが胞子を飛ばすのとは異なり、ハエを引き付ける臭い粘着質の胞子を作り、ハエに媒介させて胞子を拡散させるのだそうです。

仲間の中には、臭いもさることながら味もサイコーらしいトロトロの粘着質胞子を作り、ハエに食べさせて胞子を拡散する類もいるようです。

Egg(卵)と呼ばれる白い球状のキノコから成長しますが、この Octopus Stinkhorn の成長ぶりは、悪い夢を見そうなレベルなんですよ。

YouTube で見つけた動画をご覧ください。


足の数が5本ですが、聞く所ではこの赤い足についている黒いのが粘着質の胞子で、これがキョーレツに臭いんだそうです。

どんなに臭いのか、一度臭いを嗅いでみたいものです。

「Octopus Stinkhorn」というキーワードでグーグルすると、たくさん画像が見つけられますよ。一度本物を見てみたいですよねえ。

ヴェドラちゃんのおかげで勉強になりました。


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2020年10月27日

今日はサチの22歳の誕生日

うちの娘が22歳になりました。

昨年の21歳の誕生日は、オーストラリアでは成人と認められる特別な誕生日だったのですが、本人の希望で特別なことは何もしませんでした。たまたまオーストラリアに戻っていたドバイ在住の義妹を夕食に呼んで、一緒に晩ご飯を食べましたけど。

あれから一年が経ったのですね。もう2〜3年は経ったような気分です。

新型コロナで無収入のお母さんは、誕生日プレゼントも買わず。本人が、夫の父親からプレゼントにもらった新しい iPhone のケースを買ったから、そのケースの代金を払ってくれと言うので、それを払ってプレゼント代わりにしました。

うちの夫は、娘の大学が終わって一息ついたら、本のショッピングに連れて行くのがプレゼントだそうです。古本屋めぐりをするのでしょう。

仲の良いお友達のCさんは、手作りのハロウィーンハウスを作って持って来てくれました。ジンジャーブレッドハウスをハロウィーン風にしたようなお菓子の家です。全て手作りという渾身の作品でした。「すごいねえ!Cちゃん頑張ったねえ!アンタいい友達がいるわねえ!(You have a good friend!)」と言いますと、「Yes, I do!!!」と娘は大喜びでした。

そこへ、兄であるうちの息子からのプレゼントが届いたのでございます。

「The Wicket Baker」という料理本でした。


ゴスがテーマらしいです。娘はゴスが好きなんです。ちょっと気味が悪くてスタイリッシュでカッコいいというのが大好きで、かつて私もハンニバル・レクターの料理本をプレゼントしたことがありますが。

早速パッケージを開けて、本を取り出して中を見て、大興奮した娘は、

何ということか、

これまで私も見たことがなかったのですけど、

兄に抱きついてハグ!

「サンキュー、カイ(息子の名前)」

息子と娘は、小さい頃から大変仲が良くて、今でも毎日顔を合わせると長々とおしゃべりをする関係ですし、引きこもっている息子にとって娘は一番の相談相手、会話の相手、頼りになる親友くらいな感じではあるんですけど。

「アンタ達がハグするのお母さん初めて見たわ!」

私は嬉しくて涙が出ました。

プレゼントがあれほど誰かを喜ばせることがあるんですね…

さて、

お母さんからの本当のプレゼントは、 iPhone ケースの代金ではありませんよ。毎年家族の誕生日には、ちょっと特別な晩ご飯とバースデーケーキを作っているんです。

「ねえ、晩ご飯に何かリクエストある?」
「うーん、ガドガド」
「ガドガドお?何それ!そういうワケワカランのは、お母さん無理!」

晩ご飯は、一応東南アジア料理ということで手巻きライスペーパーロールにしました。バースデーケーキは、不本意だったんですけど娘からリクエストされたのでレモンタルトを作りました。キャンドルは無しでした。


いつまで家にいて家族と一緒に暮らすのか分かりませんし、来年は家を出るとか言っていますから、もしかしたら今日が家族と祝う最後の誕生日だったかもしれません。

そう考えると、食べたいと言ったガドガドを頑張るべきだったかも…

っていうか、

ガドガドって何よ?


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2020年10月26日

水曜日から営業再開!

規制の緩和が次のステップに進むことが発表されました!

水曜日から(正確には火曜日の夜の11時59分から)メルボルン首都圏の飲食店と小売店・各種販売店の営業が許可されます。もちろん条件付きです。

自宅待機になっていた大勢の人達が仕事に戻れるわけですね。

よかったねえ!

この規制緩和は、月曜日の今日おこなわれると期待されていたんですけど、メルボルン北部地域で見つかった複数の集団感染のために検査を受けた千人以上の検査結果が全て出るまでは、規制を緩和するかどうかの決断はできないということだったんです。この州政府の判断は伝染病の専門家達から強く支持されていました。

「やっぱりそういうものなのか」「もう少し我慢しなくちゃあいけないのか」と、市民の我々は再びがっかりさせられたんですけど、日曜日の夜には全ての検査結果が出て、感染者はいなかったことが分かったのですよ。

そして、今日の新規感染者数がゼロだったんです。死亡者数もゼロ。入院患者数も10人を切っています。

これはもしかしたら…

と思っていたら、

州知事の定例会見が、普通は午前中なのにお昼を過ぎても開始時間が未定ということでした。こういう時は必ず大きな発表があるのですからね、期待していたんです。

よかったねえ!

世帯間の交流に関連する規制の変更もありました。現在は、公園などの屋外なら2世帯が10人まで集まれるのですけど、複数の世帯から10人が集まれるようになるので、私達も義母や義弟家族と久しぶりに顔を合わせることができます。クリスマス以来です。

他世帯の家を訪問する場合の規制は、明日発表されるそうです。

ただし、州知事が口を酸っぱくして繰り返し言っていますが、データによれば、一番感染が起きやすい最も危険な場所は、一般家庭の家の中だと。

規制が緩和されても一人ひとりが十分に注意しないといけません。

そう言えば、先週学校が再開されてから、検査を受ける人が急増しているそうです。急に寒くなったことや学校再開で風邪を引く子供が増えたのかもしれないし、花粉症の季節ですからそのせいもあるのかもしれないということです。

それでも、「もしかしたら…」と思ったら必ず検査を受けてくださいと言われていますから、検査を受ける人が増えているのは良いことです。

「徹底的に検査をして感染者を見つけ、感染経路の追跡で接触者を隔離する」

新型コロナの被害を最少に抑え、医療システムを守り、人々ができるだけ普通の暮らしができるようにするためには、それが最善の方法だとヴィクトリア州政府は言い続けているわけですが、その前提としてまずは安全なレベルまで感染者数を減らさないといけません、ということです。

ヴィクトリア州民は頑張っていますよ。

次の規制緩和は、11月8日に発表される予定です。


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今週は規制緩和ならず

多くのメルボルン市民は、今日からホームセンターをはじめとする小売店や販売店が営業再開するだろうと期待していました。

営業再開になったら、私は手芸店とキッチン用品店と靴屋に行きたかった。

でも、規制は緩和されませんでした。

メルボルンの北部で集団感染が発生したからです。ある家族から始まった集団感染は、その家の子供が登校した小学校と小学校が属しているカレッジの関係者数百人の検査と隔離という大ごとになりました。

学校の他の生徒とその家族及び職員とその家族という規模です。

原因となったのは、イスラム教徒の移民家族だそうですが、家族の子供2人が病気になり、検査で陽性という結果が出たので、家族全員が自宅で2週間の隔離をしていたそうです。

2週間の隔離期間が終了し、もう外に出てもよろしいと連絡を受けたので、家族は仕事にでかけ、子供達も学校に行ったのだそうです。

ところが、学校に行っても良かったのは病気になっていた2人の子供達で、その弟で小学校5年生の男児は、感染の可能性がある家族の一人だったので、まだ学校には行ってはいけなかったんですって。

男児は月曜日火曜日と学校に行って、水曜日に症状が出たのか検査で陽性となりました。

この家族が正しい情報を伝えられて、正しく理解できていたのかということが問題視されています。第一波の時から英語が得意ではない移民の人達に正しい情報を伝えるための対策が必要だと言われて、保健省のウェブサイトでは様々な情報が英語以外の多くの言語で提供されてはいるのですけどね、感染者やその家族が英語が不得意だった場合の対策も必要なのですね。

この家族に限って言えば、家族のメンバーの多くは英語力に問題はなかったということなんですけど。

さらに、感染者やその家族との連絡を担当する保健省のスタッフが、感染者ごとに異なるというところにも問題があったそうです。一つの家族から複数の感染者が出た場合は、一人のスタッフが家族全員を担当することにしたそうです。それは当たり前ですよ。

イスラム教徒の学校法人が運営しているこのカレッジには、小学校とハイスクールがあります。生徒達とその家族及び学校のスタッフは、学校コミュニティーのメンバーということになりますから、そのコミュニティーに迷惑をかけたということで、この男児のお父さんは大変なショックを受けていて、責任を感じておられるそうです。

学校は、長いロックダウンの後やっと再開されたのに休校になりましたし、他の生徒とその家族全員が検査を受け、結果が出るまでは隔離しなくてはならず、親達は仕事にも行けませんし。

自分が小5の息子を学校に行かせてしまったことがこのような大ごとになり、罪悪感から転校や引っ越しまで考えていると校長先生がメディアに語ったそうです。校長先生は「家族は何も悪いことはしていない」「正しいことをしていると信じていた」「このようなことは誰にでも起きる可能性のあることだ」と、この家族を励ましているそうですけど。

影響は、この学校のコミュニティーにとどまらず、メルボルン全体に及んでいますからね、批判する人はいます。

直ちに学校を閉鎖し全生徒とスタッフの家族全員を隔離して検査をしたそうですから、この地域の外には感染は拡大していないのではないかと思われますが、

どれだけ感染力が強いんだか新型コロナ…

検査を受けた皆さんの結果がまだ全て出るまでは、この地域での感染者の状況を把握できないという理由で規制の緩和は見送られましたが、昨晩のニュースによると検査を受けた千人を超す人達の中から新しい感染者は見つからなかったとのことでした。

それにしても、ヴィクトリア州政府と保健省は慎重です。

こういう集団感染は、ウイルスが存在する限り、規制が緩和された後でも起こりうると思いますよ。

11月2日に次のステップの規制緩和ができるかどうかですけど、できて欲しいです。家から出ない暮らしも本当にそろそろ限界です。


小5男児の家族から広がったメルボルン北部地域の集団感染ですが、感染経路の追跡調査の結果、始まりはボックスヒル病院に入院していた患者から感染した医療スタッフだったそうですよ。

そのスタッフには症状がなかったため、油断して別の病棟に行ってその病棟のスタッフに感染させ、そのスタッフから別経路でも感染が広がったそうです。

病院は一番危ないところですから厳しく管理しているんでしょうが、それでも医療従事者の感染は起きますし、海外では多くの医師や看護師が亡くなっていますしね。

新型コロナウイルスの感染力には、まったくもって驚かされます。


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2020年10月25日

トラウマになった出来事

もうすぐ60歳になるという私が、いまだに苦労している「不安」や「恐怖」の感情は、幼い頃の家庭に原因があったことは確かです。

幼い頃のことはよく覚えていないのですが、最近このブログで「子供の頃のトラウマ」というものを度々話題にしていることもあって、幼い頃の出来事を思い出そうと考え続けていましたら、すっかり忘れていたことをいくつか思い出しました。


あらゆることで怒られる緊張した暮らし

私は、本当に些細な不注意や、子供の私にはどうすることもできなかったはずの失敗を理由に、あるいは父が気に入らないことならどんなことでも、しょっちゅう怒られていました。

ものを落とせば「何を落としたんなら!」と大声が飛んでくるし、障子をきちんと閉めなかったり、大きな音を立てて鼻をかんだり、うっかり電気を消し忘れて眠ってしまったりすることでも、大きな声で怒られました。機嫌が悪ければ、そんな些細なことも鬼の形相で怒鳴りました。もうありとあらゆることです。

小学生の頃、車から降りる時、ドアに妹の指を詰めてしまったことがありました。私が不注意だったと怒られました。すでに罪悪感を感じているのに大声で叱責され、大変つらかったです。

歳の離れた一番下の妹と2段ベッドで遊んでいた時に、私が妹の腕の上に転がって妹の腕の関節が外れたことがありました。あの時も激しく怒られましたが、私は遊んでいただけなのです。

父に怒られないように、ミスをしないようにと、あらゆることに細心の注意を払って緊張している、そんな子供時代でした。


車にはねられた5歳の時のこと

父と二人、何かの用事で町の商店街に行った時のことです。父が急に道路を渡って行ってしまったので、父に遅れてはいけないと急いで後を追った私は、右手から来た軽トラックにはねられました。

父は、軽トラックにはねられた私を叱責しました。車が来ていないかどうか確認しなかったことを叱ったのです。

車にはねられたショックに加え、父に怒られた私は、朦朧としながら心がつぶれそうでした。家に帰って休んでいる間も、頭がクラクラして気持ちが悪く、自分の不注意を後悔したのを覚えています。


迷子になった5歳の時のこと

その日、保育園から自分の家に帰るのではなく、バスに乗って父の実家に行く必要がありました。5歳でしたし、一人でバスに乗ったことなどもちろんありませんでしたから、非常に不安でした。

父の実家がある集落の近くから毎日バスで保育園に通っている子供達の集団があったので、その子達と一緒に帰ることになっていました。ただし、その子達は集落に入る手前で降りてしまうので、私は一緒に降りないで、迎えが出ているバス停までずっと乗っていろと言われていました。

それなのに、その子達がバスを降りた時に一緒に降りてしまったのです。

皆んなが家に帰ってしまい、崖沿いの暗い見知らぬ田舎道に一人取り残された私は、途方に暮れ、激しい恐怖と不安で泣き始めました。泣きながらバスが去った方へ歩くしかありませんでした。

祖父が自転車で向えに来たということは知っていますが、祖父の姿を記憶してはいません。覚えているのは迎えに来てくれたという安堵感よりも、「他の子達と一緒に降りてはいけないと言われただろう!」と叱られたことなのです。父の実家に戻ったら父に怒られ、他の大人達には冷やかされました。

自分の不注意でミスをすると、怒られる上にこのようなつらい経験をするのだと、幼い私は思い知ったのでした。


同じクラスの女の子が父親に惨殺された6歳の時のこと

同じクラスの女の子が自宅で父親に斧で惨殺されるという事件が起きたのは、小学校に入学して間もない6歳の時のことです。話を聞いて来た父が、母や私に事件の詳細を語って聞かせたので、その様子を想像した私は激しい恐怖を感じました。

子供が父親に殺されることもあるのだと知ったこの事件は、まさにトラウマとなる出来事でした。クラスの子供達は先生に連れられてお葬式に行きましたが、事件の詳細を知っていた私は、お葬式に行くことにも恐怖を感じたことを覚えています。


従順でないと恐ろしいことが起きる

私が幼かった頃、町には有名な「おしかさん」と呼ばれる女性がいました。記憶していることから考えると、この女性は初老の女性で、リヤカーを引っ張って廃品を集めて回っているホームレスのような人でした。

言うことを聞かないと「おしかさんに連れて行ってもらう」と、父や父の実家の人達は繰り返し脅しました。そして、「おしかさん」は父の実家がある集落に出没する人でもあったので、父の実家に行く時にはいつも不安と恐怖を感じたものです。

父の実家では、言うことを聞かないと「やいとをすえる」とも脅されていました。「やいと」というのはモグサのお灸のことです。祖父の身体にはこのお灸による火傷の痕がたくさんあるのを見たことがあり、実際に火をつけるのを何度も見ましたから、「やいと」をすえられるというのは大変な恐怖でした。

父は飼っていた犬や拾ってきたネコを殺すとか捨てるとか繰り返し言いました。橋の上から川に投げ捨てれば簡単だと。実際に捨てに行ったことがありました。父が犬やネコを殺すと言う度に強い恐怖を感じたものです。

飼っていた犬のコロを蹴ったり棒で叩いたりするなどの暴力を振るう父を見ることも恐怖でした。

近所の家で、その家の子供達が父親に竹刀で叩かれているのを目撃したことも怖い経験でした。父親に対して従順でないと、自分もあのような目に合うと考えるようになりました。

私が幼かった頃は、恐怖で子供を支配しようとすることはあたり前のことだったのかもしれません。繰り返し繰り返し、父や父の実家の人達が子供を怖がらせるようなことを言いましたが、それが子供の心を傷つけているなどとは考えもしなかったのでしょう。

しかし、習慣的に繰り返し怖がらせ恫喝し続けると、子供の心に傷をつけることになり、子供はその傷のせいで一生苦しむことになるかもしれません。


大声と恐怖

父に大声で怒鳴られることが常だったので、「大きな声」と「恐怖」は結びついていました。

父は、お酒を飲んで酔っ払うと必ず大声を上げました。他の人にからんだり、暴れたりしました。次第に、父がお酒を飲むことに恐怖や嫌悪感を感じるようになったのは、自然の成り行きでした。

今でも、大きな声を上げる人に恐怖を感じることがあります。うちの夫の家族は、知り合った頃、しょっちゅう大声で怒鳴り合うように会話していましたから、とても不安な気持ちになったものです。


お金の心配

お金がなくても何とかやっていけると楽観的に考える人もいるのでしょうが、私には不安の原因です。

幼い頃から、母がお金で苦労しているのを見聞きしていましたから、母の不安や心配を子供の私も感じていました。

貧乏だから自分が他の子供達と違うという経験もしました。保育園のお泊り保育の時、どの子もパジャマを着ているのに、私だけが短い浴衣を着ていました。私はパジャマなんて持っていなかったのです。誰かが何故私は浴衣を着ているのかと尋ねました。これが私の寝間着だと答えた記憶がありますが、自分だけが違うことに気づいて恥ずかしかったのを覚えています。

小学校の4年生の時、交通事故で車にはねられて骨折し、1ヶ月以上も入院したことがありました。9歳でした。両親は、入院費用の支払いで苦労したようです。病室でお金のことを話しているのを何度か聞いて、私は罪悪感を感じたものです。


父には何も言い返せない

怒鳴られた原因が理不尽だと思っても、何か言い返すともっと怖い目に合うという経験を繰り返していたので、言いたいことがあっても口に出せないようになっていきましたが、それを決定づけるような出来事がありました。

ある寒い冬の日、台所の瞬間湯沸かし器のお湯で何かを洗っていた時、それを見た父に「湯沸かし器を使うんじゃあねえ!ガス代がもったいなかろうが!」と怒られたのです。

真冬のことです。水道の水は凍るほど冷たかったので、勇気を出して「お水が冷たいから」と言いましたら、「口答えするな!」「お母さんはいつも水で洗っているだろうが!」と恐ろしい顔をして怒鳴りました。

心の中で「お母さんだってお湯を使いたいはずだ」と叫びましたが、そんなことを口に出せるはずもなく、その後は手の感覚も無くなるような冷水で洗ったのでした。

こうして、私は不満や怒りを感じても、沈黙するしかなくなったのです。


私ばかりが怒られる

私が長女だったからか、父の苛立ちや怒りは、おもに私に向かっていました。

いつ、どんなことが理由で怒鳴られるか分からない、そういう暮らしでしたから、父が家にいる時には常に緊張していて、不安と恐怖を感じていました。

あらゆることに注意を払って、怒られる原因を作らないように、神経をすり減らすようになりました。

「父は私にばかり怒っていたけど、本当は私を一番可愛いと思っていたはずだ」と妹に言われたことがありますが、私にそんな実感はありません。姉妹三人のうち一番傷つけられたのは私だということは確かです。


お姉ちゃんだから我慢しなさい

私は長女ですから「お姉ちゃんだから我慢しなさい」「お姉ちゃんだから妹に譲りなさい」と、よく言われました。年長だからと不利や不公平を我慢しなくてはならないというのは理不尽なことでした。

私の誕生日と一番下の妹の誕生日は近かったので、毎年妹の誕生日に二人分を一緒にお祝いしていました。仕方がないことだと最初からあきらめていましたけど。

でもね、お姉ちゃんだからと言ってもまだ子供なのですよ。

親子のスキンシップというものが乏しい日本の社会ですが、私は親と手をつないだとか抱きしめられた記憶が全くありません。

母はいつも妹を抱っこしていましたから、私は母のエプロンの端を握っていたものです。

自分のことですけど、なんだか可哀想です。思い出すと苦しくなります。


思春期を迎えた後

初潮を迎え、身体が変化し始め、性的なことを理解するようになった後は、ブログに書くことははばかられるような出来事がいろいろありました。

家庭がつらい場所だったので、早くここを出ていきたいと願っていましたが、長女は婿養子を取って家を継ぐか実家の近くに住んで親の面倒を見るのが義務であると、父や父の実家の人達に繰り返し言われ、不安と絶望を感じていました。


トラウマ、「心の傷」というのは、ある特定の出来事というよりも、日常的に繰り返された出来事の結果だったと思います。


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2020年10月24日

早く終わってトランプ禍

昨日は、アメリカ大統領選挙の候補者討論会があるとは知っていましたが、関心が無いわけではありませんけど、見るつもりはなかったんです。

もうね、トランプには、

疲れるし、腹が立つし、あきれるし!

かつては世界の民主主義国家のリーダーでもあった「腐っても鯛」のアメリカですよ。

その国の大統領なんですよ、あの狂気のイカサマ師が。

毎日毎日、口からでまかせを言いまくって、大嘘つきまくって、開いた口が塞がらないような話をツイート、ツイート、ツイート!

そんなイカサマ師を熱狂的に応援するバカ者達。そして、またそのバカ者たちがバカ丸出しの発言を繰り返すじゃないですか。

狂気ですよ、狂気!

すっかりバカ者国家に落ちぶれたかに見えるアメリカですけど、ちゃんと良識と正しい判断力と「良い心」を持ち合わせる人々はいらっしゃるわけでしてね、そうした皆さんのお気持ちを考えると、日々どれほど精神的に疲弊していらっしゃることかと同情を禁じえないわけです。

先日のオバマ氏の演説を聞きましたか?

教養のある英語、明確な論点、聞き手を引き込む話術。ホンモノのリーダーというのはこんな風だったんだと気づいたでしょ?

最近は、どのニュースサイトを開いてもトランプの顔を見ない日はないわけでして、私はまったくウンザリしているんです。顔も見たくないくらいですから、アイツがしゃべるのなんて見たくも聞きたくもないんです。

そして、昨日のお昼のこと。

私はお昼ご飯をテレビのニュースを見ながら食べるんですけど、ABC放送のニュース局、チャンネル24をつけました。そしたらトランプが出た。

あっ!討論会を生放送してる!

そこで、ABC放送のメイン局、チャンネル2に変えました。

トランプが出た。

こっちも生放送か!

SBS放送のチャンネル3に変えました。普段は外国のニュース番組を放送していますけど、

トランプが出た。

SBSも生放送か!

すぐにチャンネル7に変えました。

トランプが出た。

チャンネル9に変えると、

トランプが出た。

チャンネル10に変えても、

トランプが出た。

結局、オーストラリアのテレビ局は全局アメリカ大統領選挙の候補者討論会を生放送していたのでございます!

外国の大統領選挙じゃん!

自国のニュースを放送しろよ!私はヴィクトリア州の新型コロナの方がもっと関心がある!

クレイジーなトランプは、選挙前になって以前にも増してクレイジーになっているでしょ?大嘘つきまくってるでしょ?デタラメ言いたい放題でしょ?犯罪者を扇動したりもしちゃっているんですよ!

テロリストを扇動したかどで逮捕された宗教指導者とかいるじゃないですか?

あれと大して変わらないようなクレイジーなことを言いまくっているんですよ。許されるんですか?

優秀な人材は次々に去ったトランプ政権。再戦に向けた選挙活動では、前回のような「アメリカを再び偉大な国にする」というようなスローガンも無し。具体的な政策も示さず、ホラを吹いて他人を攻撃しているだけじゃん。

アメリカを完全に脱輪させたね!

バイデンは力量が足りないのは分かっていますけどね、少なくともクレイジーな大嘘をつきまくったりしません。良心があります。新型コロナに関しても科学者達をバカ野郎扱いしたりしませんよ。

早くトランプ禍を終わりにしてください!

脱輪しているアメリカは、今なんとかしないと身動きが取れなくなってオシマイです。


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2020年10月23日

子供の頃の記憶がない理由

私には幼い頃の記憶があまりありません。

保育園でのことは、遊び時間にマグマ大使ごっこをしたことや図画工作の時間のこと、給食の時間のこと、お泊り保育の日やクリスマスの催しや発表会のことなどいろいろ覚えているんですけど、家庭での思い出はほとんど無いのです。

断片的に覚えているのは、当時住んでいた家の壁であったり、ふすまだったり、畳だったり、照明の明かりだったりします。

記憶というのは感情と一緒に保存されるものです。

記憶がないというのは、脳の病気や怪我などで記憶を作ったり保存することができない場合を除けば、感情を押し殺して暮らしていたせいで記憶が作られなかったか、あるいは解離性障害で見られるように潜在意識的に記憶を切り離してしまったか、ということが考えられます。

解離性障害は、本人にとって堪えられない状況での感情や記憶を切り離して、それを思い出せなくすることで心のダメージを回避しようとすることから生じる障害です。最も重症なケースでは、切り離した感情や記憶が成長して別の人格となって現れる場合があります。

私が1歳半の時に早産で生まれた妹は、片手に乗るほどの未熟児だったそうです。当時住んでいた小さな家で生まれました。喘息があり、私の母は妹の世話にかかりきりだったことが想像できます。

バスの運転手をしていた父親は、当時は給料の大半をお酒に使ってしまう人だったそうです。女性問題もあったそうですが、最も母を困らせたのは住んでいた小さな家の中でたくさんの鳥を飼っていたことだったと聞きました。ウグイスやメジロを捕まえて飼っていたのです。

未熟児で生まれた妹の喘息がひどかったので、家の中で鳥を飼うのをやめてほしいと何度か頼んだけど、聞いてもらえなかったと母は言っていました。

父は借金をしてでも欲しい物を買う人でしたし、飲酒のこともあり、家族はいつも困窮していました。お金の心配をする母の姿を見て、子供の私もお金の心配をしていたことを覚えています。

未熟児で生まれた妹は健康の問題があってしょっちゅう泣いていたそうですが、泣き続けると父が不機嫌になり「うるせえ!」と怒こるのでつらかったと母が言っていました。赤ちゃんが泣き続け、父が怒れば、それに怯えて私も泣いたのでしょう。私まで泣くと父はさらに苛立って、私に怒鳴っていたのではないかと思います。

喘息で苦しむ未熟児の赤ちゃんの世話と生活苦と、夫の飲酒問題や女性問題で母は苦労していたのでしょう。母がその頃の私のことを覚えていないのは理解できます。

ただ、とにかくしょっちゅう泣いていたことは分かっています。そして、どんなに激しく泣きじゃくっていても「泣くな」と怒鳴れば泣きやむ子だったという話は、私が大人になってから聞きました。父はそれを自慢気に話していました。泣きやんだのは恐怖心からのことでしょうに。

幼い頃の私は、知らない人が家を訪ねて来ると激しく泣いて、客は結局家に上がることもできずにそのまま帰ることもあったと聞きました。

時々お隣りの家に預けられていたとも聞きました。夕方になって、その家のおじさんが帰宅するのが怖かったのは覚えています。

「三つ子の魂百まで」ということわざがあります。もうすぐ60歳になるというのに、この歳になってもまだ「不安」と「恐怖」の感情に苦労している私は、幼児の頃にはすでに強い不安の中で生きていたことは確かです。

おそらく、幼い頃の私は、家庭では感情を押し殺して暮らしていたのではないかと思います。そう考えると、記憶がないというのも納得できるのです。


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2020年10月22日

喜びの柚子とミョウガ

今年は「ラニーニャ」が発生しているというのがはっきりと分かる天気が続いていますね。

「ラニーニャ」というのはご存知の通り「エルニーニョ」の逆の現象で、東太平洋の赤道付近で海水温が低下する現象です。東側で海水温が低下すると西側では温かい海水がより厚く溜まるんだそうで、海水温が高いと積乱雲が発生して雨が降りやすくなったり台風がたくさんできたりするんですね。

今年の冬、メルボルンでは雨がよく降ったのですけど、春になってもしょっちゅう雨が降るし気温が低い日が多いです。

今朝、久しぶりに庭に出てみましたら、玄関前に置いている鉢植えの柚子の木に花がたくさん咲いていました。

ほら!



昨年も少しは花をつけました。そしてそのうちの一つから実が育ち、十数年ぶりに柚子の香りを堪能したわけですが。

こんなにたくさん花を咲かせているということは、どんなに下手をしても一つや二つは実をつけるでしょうからね、

今から楽しみ!

気分を良くしてハーブ畑の横を過ぎ、コンポスト容器の向こう側を見ると、アンザックポピーが咲いていました。


この赤いポピーは、フランダースポピー(Flanders Poppy)とも呼ばれますが、オーストラリアでは、第1次世界大戦の時に戦場のヨーロッパに派遣されて命を落とした兵士達を追悼するシンボルになっていまして、オーストラリア・ニュージーランド軍団(Australia and New Zealand Army Corps)の略であるアンザック(ANZAC)にちなみ、アンザックポピーと呼ばれます。

何年か前に鉢に種を蒔いたら少し花が咲き、粉のような種ができ、それがいつの間にか広がって、いろんな所に生えてくるようになり、そこからさらに広がって、今年の春はとてもたくさんの蕾を付けています。

「ああキレイ」と、ポピーを眺めていましたら、

おや、

ポピーの向こうに見えるあの大きな葉っぱは、

もしかしたら…


あっ、

やっぱり、

ミョウガの葉っぱだわ!

死んでいなかったのね!

昨年の春は、芽を出した直後に襲われた40度超えの猛暑と乾燥した強風で枯れてしまい、その後に再び出てきたヒョロヒョロの芽もすぐに枯れ、結局それでオシマイ。去年の夏は度々40度超えがありましたのでね。

死んだかと思っていたんです。

天気予報によると、まだしばらく気温が低めの雨がちな日が続くようですから、枯れずに大きく育つでしょう。葉っぱを使ってミョウガ餅を作れるかもしれないし、ついにミョウガ(普通食べるのは花の蕾)を食べられるかもしれませんよ。

一気に心が浮き立ちました。

こういう天気が続くなら、ゴボウもちゃんと育つかもしれません。早速ゴボウの種を注文しました!


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2020年10月21日

その頭痛、原因はトラウマかもしれません

子供の頃にトラウマを経験している女性は、更年期にうつ病を発症するリスクが大きくなるという研究報告があります。その原因はまだよく分かっていません。

でも、更年期になって頭痛や胃腸の不調に悩まされている方や、気分が落ち込んで元気が出ないという方は、子供の頃のトラウマが原因かもしれないということを知るべきです。

必要なのは、更年期のホルモン治療ではなく、トラウマを処理する治療かもしれません。

トラウマは「心の傷」です。原因は様々です。

「心の傷」は「身体の傷」と同じように、消えて無くなるものではありませんし、治りにくい傷もあります。そして、この傷が様々な生きづらさとなってその人を苦しめる場合があります。

以前放送されたというNHKのクローズアップ現代「トラウマからの解放〜うつ病・身体の痛みの知られざる原因」をご覧になると理解の助けになると思います。非常に多くの人が、家庭で家族や身近にいる人から、トラウマになるような出来事を経験していることが分かります。

身体的虐待、心理的虐待、性的虐待などのように大人から子供への直接的な出来事だけでなく、両親の喧嘩や大人同士の不和(嫁いじめとか)を見るといった間接的な出来事もトラウマの原因になります。

家庭でトラウマになるような出来事を経験する子供は、つらい出来事が日常的に繰り返される場合が多いわけですが、安心して過ごせる場所を失うことは、子供の心に大きな影響を及ぼすであろうことは容易に想像できることです。

また、大人にとっては些細なことでも、子供にとっては大きな「心の傷」となって残ることがありますし、年齢が低いほど影響は大きいとも言われています。

私の話をしましょう。

私の夫は、知り合った頃にはパニック障害を患っていました。バスや電車に乗ることが困難で、車を自分で運転すれば外出できても、信号で停まったり道路が渋滞してくると発作を起こしました。

長男が生まれた頃に症状が悪化して、一時期は家から出られないほどになりました。治療とカウンセリングで回復しましたけど、それは幼い頃のトラウマが原因だと分かり、その治療が成功したからです。

治療では、NHKの番組でも取り上げていた EMDR(眼球運動によるトラウマ処理法)が使われました。催眠によりつらい体験を思い出させ、非常に強い不安や恐怖を感じている状態で EMDR が行われたそうです。風船がしぼむように張り詰めていたものが消えてなくなったそうです。

一方、夫が発作を起こすのを日々目撃し、いつ発作が起きるか分からないという不安を繰り返し経験した私は、その不安や恐怖が引き金になり、自分自身が幼い頃に経験した不安や恐怖のトラウマがよみがえってきました。

私は幼い頃の家庭での出来事を何も覚えていなかったのですが、断片的に思い出したのは当時住んでいた小さな家の壁やふすまや畳や電灯でした。そして、そうしたものと結びついた苦しい気持ちや父が怖いという気持ちを思い出したのです。

これがきっかけで、私は自分の幼い頃のことを母にたずねてみたのですけど、母は幼い頃の私のことを覚えていませんでした。分かったのは、とにかくしょっちゅう泣いていたことと、どんなに泣いていても「泣くな!」と父に怒鳴られると声を押し殺して泣くのをやめたということでした。

私は子供の頃に、トラウマとなるような出来事をいくつも経験していました。ここにその詳細を書くことは長くなるので控えますが、私がその後うつ病を発症したことと子供の頃の恐怖や喉に物が詰まるような苦しさの経験とが関係していることは明白でした。

私は、医者から処方されたSSRI 薬で気分が安定した後、心の病気を理解するために様々な書物を読みました。英語でカウンセリングを受けることに懐疑的だったので、自分でできることをやってみることにしました。

トラウマ処理の方法は研究が進んでいますが、自分で取り組めることは限られています。

私がやってみたことの中で効果があったと思うのは、トラウマ経験を書き出すことでした。書き始めてみると、それまで忘れていた別の記憶がよみがえって来たりもしました。

書いた文章は自分で読み返します。声に出して読むことも効果があったと思います。

最初の頃は読みながら泣いていましたけど、次第に子供の頃の自分を客観的に見ることができるようになったと感じます。

また、トラウマの原因になった両親と距離を取ることにしました。母のことは大事に思っていますから距離を取ることに罪悪感を感じましたが、距離を取る必要がありました。

トラウマというのはできれば思い出したくないし触れたくない「心の傷」です。やり方を間違えて悪化させてしまう可能性もありますから、私はここで具体的にこうした方が良いですよと提案はできません。

でも、アドバイスはさせてください。

  1. まず一番に、トラウマが原因になっているかもしれないということを理解しましょう。
  2. トラウマに立ち向かうのには力が要ります。日々の暮らしが普通にできる程度の心のゆとりが必要ですから、薬を服用してメンタルを安定させることをオススメします。オーストラリアにお住まいでしたら、こういうこともGPに相談すれば薬を処方してくれます。最初の診察は、予約する時間を長めに確保した方がゆっくり話し合えます。
  3. 関連書物を読んでこうした問題について理解し、どのような対処方法があるのかを把握しておきましょう。
  4. 身近にいる安心できる人にできる限り理解してもらいましょう。ただし、その人にとって二次的トラウマにならないように注意しなければいけません。
  5. トラウマに立ち向かうのはつらいですから、気分を紛らわすために何か没頭できるものに依存してしまう場合がありますので注意しましょう。
  6. 更年期に限らず、うつ病になりやすい人には、いくつかの特徴があると言われています。「~すべき」と考えたり、妥協できない完璧主義で、几帳面な思考の方はリスクが高く、そうした考え方や思考の傾向を変えていくことも必要です。私はまさにそれでした。

多くの人が成長するにつれて子供の頃のトラウマを忘れてしまいますが、「心の傷」は消えて無くなってはいません。大人になってから経験する生きづらさや、あるいは頭痛や胃腸の不調といった身体的な症状や、うつ病や摂食障害や依存症などの問題が、子供の頃のトラウマとつながっている場合は大変多いのです。

身体の不調の原因がトラウマである場合、トラウマをなんとかしないとその不調は解決しません。

苦しいのを我慢して頑張り続けても、らくにはならないかもしれません。


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2020年10月20日

iPhoneを使ってMacをインターネットに接続する方法

インターネットなしでは不便な日々の暮らし。

実は今日、通信会社テルストラ(Telstra)がブロードバンドのケーブル工事をするとかでインターネットが使えなかったのですが、そういう時に限ってインターネット接続が必要になりました。

こういう場合に、iPhone のインターネット接続を使ってパソコンの Mac をインターネットに接続する方法があります。皆さんご存知かもしれませんが、私のように知らなっかという方のためにも書いておこうと思いますので、参考にしてください。

私は、以前に息子の iPhone を借りてやったことがあったんですけどね、一度やっただけでは忘れてしまうので。

1.まず iPhone の設定を開き「Personal Hotspot」を選択します。日本語版 iPhone では「インターネット共有」になっているようです。

2.「Allow Others to Join」をオンにします。日本語版 iPhone では、これも「インターネット共有」になっているようです。この時「Wi-Fi Password」というのが表示されているはずですから、このパスワードを確認しておきます。

3.次は Mac の画面右上のメニューバーにあるWi-Fiのマークをクリックします。ドラップダウンのサブメニューに「Personal Hotspot」という項目があるはずです。日本語版だと「インターネット共有」です。そこに使いたい iPhone の名前が表示されているはずです。

4.それをクリックするとパスワードの入力を求められますので、先程 iPhone の設定のところにあったパスワードを入力します。

これで Mac はインターネットに接続します。

iPhone のデータ通信量を使い切ってしまわないように、iPhone のバッテリーを使いすぎないように、必要な分だけ使いましょう。使い終わったら iPhone との接続を切っておきましょう。


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ヘアカット順番待ちは10日間

美容院の予約ですけど、日月は定休日ということか、昨日はお店は閉まっていて誰も電話には出ませんので、私はウェブサイトのオンライン予約が機能し始めるのを待っておりました。

朝の10時頃だったか、ユーザーログインができたので、

よっし予約だ!

と思ったら貴方、

いつも髪の毛を切ってもらっているLさんは、ずうっと予約が埋まっていて、予約が可能な一番早い日は10月29日だったんです。しかも、その日もすでに予約で埋まり、2コマしか残っていませんでした。

残った2コマのうちの早い方を予約しました。

おそらくロックダウンが始まる前から予約していた人達の予約のし直しで、そういう事になっていたんでしょう。

私が利用するサービスは、いつも「男性スタイルカット」というやつです。実際のカットはいつも10分もあれば終わるんですから、毛染めやパーマなんかをやっていらっしゃる方々の待ち時間にチャチャッと切っていただくこともできそうなんですけどね。

今は入店できる人数制限がありますから。

しかしねえ、

あと10日間も待たなくちゃあいけないのかと思うと。

まあね、ここまで伸びたらもう、明日になろうがもう10日間待とうが、大した違いは無いとも思うな。現在、私の頭は、おかっぱ風マレットヘアですからね。襟足が重い重い!前髪はヘアピンで留めてます。

Lさん、忙しすぎてハサミを持つ手が腱鞘炎になって、29日頃にハサミが持てなくなるとか、そういうことになりませんように。

ネガティブ思考になっているのは、想像もできなかったような悪いことが次々に起きたからですよ。それに、Lさんはいつだったが休暇明けに忙しい日が続いて、カットのし過ぎで腱鞘炎になったことがあるんです。

それにしても、ホントに2020年はとんでもない年になりましたよねえ。どこの誰が、こんな事が起きると想像できましたか?

外出制限とか、家から5キロ以上移動しちゃあダメとか、経済活動の制限とか、できるだけ家から出るなって言われて何ヶ月もほとんど毎日家の中で過ごして来たんです。

もう10月ですよ。

信じられません!

髪の毛をカットしてもらえるのがこんなに楽しみになるなんて…


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2020年10月19日

これが普通、アメリカが異常

この週末、ニュージーランドで行われた総選挙で、ジャシンダ・アーダーン首相率いる最大与党の労働党が単独過半数を獲得して圧勝しましたね。

ジャシンダ・アーダーン首相は、オーストラリアでも人気があるんですよ。オーストラリア人が最も信頼する政治家のナンバーワンですから。オーストラリアの政治家じゃあないですけど。

ニュージーランド労働党がこれまで連立政権を組んでいたニュージーランド・ファースト党は、議席を失いました。ナショナリズムの時代じゃあないってことです。

このニュージーランド・ファースト党首のウインストン・ピータース氏が、今回の総選挙に向けた選挙活動中に、ある集会で聴衆の質問に答えるこの動画、世界中のメディアで紹介されましたから皆さんもご覧になったかもしれませんが、紹介したいと思います。

ニュージーランド・ファースト党というのは、その名前「ニュージーランド第一」が示すように、保守主義とナショナリズムを政治理念とする政党ですよ。

この集会で、聴衆の一人が立ち上がりアメリカ訛り英語で質問します。

実はこの男性、質問は一人一つと言われているのにこの質問の前にいくつか質問していて、しつこいのでピータース氏はちょっとイラッときているんですけど。

この男性は、新型コロナ COVID-19 が本当に病気を引き起こしているという証拠がどこにあるんだ?証拠を示せと言うんです。

ピータース氏の返答。

Sit down, sit down, sit down. We’ve got someone who obviously got an education in America. 220,000 people have died in the US, where there are eight million cases to date. We’ve got 79,000 cases just today, probably in India, and here is someone who gets up and says ‘the Earth is flat’.
Sorry, sunshine, wrong place!

はいはいちょっと座りなさい。 どうやらアメリカで教育を受けている人がいるようですな。アメリカではこれまで22万人が亡くなっているんですよ。800万人が感染しているんです。今日一日で79000人の新規感染者が出ている、インドだったかな。そして、ここに「地球は平らだ」と言う人がいる。

場所を間違ってるんだよ、キミ! 


場内拍手!

バカ者を「Sunshine」と呼んでシャットアウトしたピータース氏。この後まだ引き下がらなかったこの男性に、ピータース氏は「Quiet, we have manners at our meetings as well」(静かにしなさい、我々の集会では礼儀を大事にしているんだ)と言ったんですよ。

これが普通。

大統領が先頭に立ってバカ者たちの親分をやっているアメリカが異常。



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美容院再開でやっとヘアカット

集団感染がいくつか発生して感染者数が増え、次の規制緩和の条件だった「新規感染者数の14日間平均が5人以下」をクリアできないと分かって激しくがっかりしたメルボルン市民ですが、予定通り今日から規制がいくつか緩和されました。

規制緩和トップ3はこれ!


1.美容院・理髪店の営業再開

ああやっと!😭

これでヘアピンともおさらば!

昨日発表があって直ぐに予約を入れようとしたんですけどね、お店は閉まっているしウェブサイトのオンライン予約は機能していないし。

美容院再開を待ち望んでいた人が大勢いるわけで、皆さん予約の受付開始を待っているでしょうからね、うっかりすると順番待ちがすごいことになりそうだな。

2.外出は自宅から25キロ圏内に

我が家から25キロ圏内には、私が日頃利用しているお店や場所や友人宅がほぼ全て入っています。夫の実家が入っていないだけです。メルボルン市内も含まれます。毛糸や布を買いに手芸店にも行けます。

この後早速行ってきます!

…と思ったら甘かった。

小売店はまだ営業が許可されていないんだった。

3.2世帯間の交流では一方の世帯から5人までが訪問可能

家族ぐるみで訪問し合う友人というのも少ないのですけど、数少ない楽しみですしね、これで友人家族をお食事に呼ぶこともできるということです。

さて、

他にもルールの変更がいろいろありました。

例えば、外に出て運動できる時間が今までは1時間までだったのが時間制限無しになりましたし、公園などの屋外では2世帯から10人までが集まれるようになりました。今までは5人でした。

スケートパーク、ゴルフ場、テニス場が利用可能になり、屋外プールは30人までが利用可能になりました。屋外プールは寒すぎますけど。

私が行きたがっている屋内プールは、一対一でおこなう理学療法のハイドロセラピーのみ許可ということですから、一般の利用はできません。

他にもいろいろあります。

・ 屋外での不動産オークションは10人まで許可
・ 商用不動産の見学が可能に
・ 屋外のメンテナンスやリフォームサービスは5人の作業員まで可能に
・ 家のペンキ塗りサービスが許可
・ 洗車機での洗車あるいは一人の作業員による洗車が許可(今までダメだったのか…)
・ 移動式あるいは個人宅経営のペットのお手入れサービスが許可
・ 屋外での写真撮影サービスが許可
・ 一般家庭のプール掃除サービスが許可
・ などなど…

いずれも細かいルールが決めてあってそれに従うことが条件となっているそうですが、私には関係ないので詳細は知りません。ルールは保健省のウェブサイトに書いてあります。

感染リスクの大きい場所、ジムやダンススタジオなどは、まだ許可されていません。飲食店も引き続きテイクアウトと配達のみです。

ただし、今後順調に感染者が減り続ければ、2週間後の11月2日にさらに規制が緩和される予定です。

多くの小売店の営業が許可される見込みですから、手芸店もオープンするでしょう。飲食店内での飲食も可能になるかもしれません。

願わくは、メルボルン市民が自制して、公園やビーチに大挙して押し寄せるようなことを避け、ちゃんとルールを守って感染者を増やさない努力をし続けることです。

そうすれば、私達もオーストラリアの他の州やニュージーランドの皆さんのように、感染を心配しないで普通の暮らしができるようになるんですから。

欧米のようにはなりたくないですし、皆さん気をつけましょうね。


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2020年10月18日

ドキュメンタリー映画でほっこり

以前から関心があったドキュメンタリー映画の「Learning to Skateboard in a Warzone (If You're a Girl)」(戦場でスケートボードを習う女の子達)を見ました。

今年の米国アカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞を受賞した作品です。

SBS放送のオンデマンドで来年の8月まで視聴可能です。


ご存知かも知れませんが、この映画は、貧困や戦争などの苦境の中で生きる子供達に、読み書きなどの基本的な教育とともにスケートボードを教えるというプログラムを実施しているNGO「スケーティスタン(Skateistan)」のアフガニスタンにおける活動を取り上げています。

長年の紛争で国土が荒廃したアフガニスタンですが、映画を見ると人々の暮らしが想像していたよりも安定していて、明るさが感じられました。

学ぶことも働くことも禁じられ、外出すら許されず、服装も厳しく制限されて、自由も人権もなかった女性達が、タリバーンの支配から開放された今、生き生きと日々の暮らしや家族について語る様子がとても印象に残りました。

先生達や少女達が身に着けている服にもびっくりしました。とてもおしゃれで素敵なんですよ。

女の子も学校へ行って学ぶことができるようになったとは言え、まだ誰もが学校に行けるわけではありません。貧困家庭の子供ならなおさらです。そんな状況の中で、「スケーティスタン」に行く機会を得て、親にもそれを許された少女達が、本当に楽しそうに生き生きと学んでいます。

しばしば自爆テロが発生して少女達を不安にしますが、彼女達はテロや戦争が日常という社会の中でも前向きで、元気いっぱいです。

学校で教えているのは基本的な読み書きと算数ですが、先生達が最も重要視しているのは「自分には言いたいことがあるという意識を持つこと」「それを発言するために手を挙げたり教室の前に出たりする勇気を持つこと」「恐怖や不安に立ち向かおうとすること」です。

スケートボードは、そうした重要なことを教えるための役割も担っているのです。

女性がスケートボードをすることは好ましくないと考えられているため、少女達も体育館の外でスケートボードをすることはできません。

でも、少なくとも、体育館の中では挑戦できるんです。少女達にスケートボードを教えている先生達も、タリバンからの解放後に「スケーティスタン」でスケートボードを習った元少女達です。

そして、さすがは子供達、どんどん上達していきます。

少女達へのインタビューが随所に盛り込まれていて、彼女達の気持ちや考えていることが分かります。

将来どんな仕事をしたいかを語る少女達。そういう夢や希望を持てる社会になってきたわけですね。明るい笑顔の中に希望が見えて、心がほっこりしました。


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2020年10月17日

新型コロナの感染力と不正直

先々週、メルボルン最大のショッピングセンター、チャッドストン・ショッピングセンター(Chadstone Shopping Centre)で集団感染が発生し、感染者数が急増しました。

発端はショッピングセンターの掃除をしている女性でした。

この人は感染者が出ていたフランクストン(Frankston)という町に住んでいました。家族の一人が病気になりましたが、彼女は掃除の仕事を続けました。

病気になった家族は新型コロナ検査で陽性となり自宅隔離しなくてはいけなくなりましたが、こういう場合は家族も自宅隔離をしないといけません。自宅隔離ルールに違反する人が大勢いるので、メルボルンでは警察が訪問して確認しています。

警察が来たので仕事に行けなくなり、女性が欠勤の連絡をしたのが9月24日の木曜日。その2日後、女性も新型コロナ検査で陽性と分かりました。

問題は、この女性がチャッドストン・ショッピングセンターの掃除をしていたことを感染経路追跡調査員に言わなかったことです。ショッピングセンターは、感染拡大防止への対応が遅れました。

ショッピングセンターに入っている肉屋の店長が体調を崩し、検査で陽性と分かったのは月曜日でした。掃除の女性がこの肉屋の掃除もしていたことが分かったのは、その後のことです。

肉屋のスタッフが感染していることが次々に分かりました。

そのスタッフの一人のお父さんは、トラックの運転手でした。貨物を運搬するトラックは、メルボルン都市圏の外に出ることが許可されています。ただし、仕事先以外の場所に立ち寄ることは禁止されているのですけど。

このトラックの運転手が、実は肉屋に勤める息子から感染していたのです。

キルモア(Kilmore)の町に行き、カフェで食事をしました。ここで、カフェのスタッフに感染させ、そのスタッフから感染が広がりしました。町の住民何百人もが検査を受け、結果が出るまで自宅隔離ということになりました。

キルモアでの集団感染が問題になり始めた後、シェパトン(Shepparton)という町のタイヤ販売店のスタッフが病気になり、新型コロナに感染していることが分かりました。

一体どこで感染したのかを追跡調査する中で、そのトラック運転手がシェパトンにも行ったと認めました。バニングスというホームセンターに立ち寄っていたのです。

キルモアの感染が分かった時点で、シェパトンにも行ったことが分かっていればもっと早く対応できていたでしょうが、すでに2週間近くが経過しており感染が広がりました。

シェパトンの住民の多くも検査を受けることになり、結果が出るまで自宅隔離ということになりました。

とまあ、このように、

新型コロナウイルスというのは凄まじい感染力を持つわけです。

そして、掃除係の女性とかトラック運転手とかの不注意と不正直が、感染拡大の原因になっているわけです。

感染してしまうことは仕方がないとしても、感染した時には自分から他人への感染を防ぐ必要があるということを一人一人ががよく理解する必要がりますよ。そして、外出した場所をすべて正直に報告しなくてはいけません。

明日は何らかの規制緩和が発表されるはずですけど、チャッドストン・ショッピングセンターから始まった集団感染がなかったら、新規感染者数の14日間平均は5人以下になっていたはずで、ステップ3の緩和になるはずだったんですよ。


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2020年10月16日

反論しない人間を育てる社会

このブログで度々話題にしている我が家の北隣り家の迷惑行為。

最近は、もっぱらこの家の男の子達がオートバイを乗り回す騒音についてなんですけど、こういう時にちゃんと苦情を述べて善処を求めるといった交渉力は、私にはありません。

何故できないのか?

ここに、私は日本の教育の問題点を見るのです。

日本ではね、幼い頃から繰り返し教えられたのは、自分の考えを発言することの重要さじゃあなくて、お友達と仲良くすることなんですよ。

意見を持つこととそれを発言することの重要さとか、正しいと信じることのために立ち上がる勇気とか、いかにして平等な権利を勝ち取るかとか、対立や争いをどうやって解決するかとか、そういうことはあまり教えられません。

教えられるのは、集団の一員としての責任、他人と協力することの大切さ、他人の立場を思いやること、そして譲ることや耐えることの美徳。

「集団」が「個人」に優先されていることは明らかなんです。

我慢する人はえらいのか?

それは違うでしょ。

問題が起きた時にその解決のために行動を起こせることの方が重要なんです。

学校教育もさることながら、家父長制度的な力関係が根強く残る日本の家庭においては、父親の言うことはたとえ間違っていても絶対的であって、反論することが許されません。

それが反論ではなくて事情説明であったりしても、子供が父親からの言葉に対して何か言うと激しい叱責や暴力を受ける。

私はそういう家で育ちましたからね、幼い頃からどんなに辛いことがあっても父親に対しては従順になるしかない人間になりました。怖すぎてね。

それでも、成長するにつれて、時には意見を言いたくなったりもしたのですけど、何か言えば「親に口答えするんじゃあねえ!」と鬼の形相で暴言を吐かれ、時には物を持ち上げて殴りかかられるわけで。

歳の離れた一番下の妹は、幼い頃から父親に言い返す子だったのですが、言い返したせいで柱にロープで縛り付けられたり叩かれたりしているのを見ていた私は、自分の身にもそういう事が起きると分かるわけですからね。

こうした恐怖の経験が積み重なり、私にできることは「沈黙」だけになっていったのです。

もう一つのできることは「逃亡」でした。

「早くこの家から逃げていきたい」と、子供の頃からずっと願い続けていました。

それはともかく…

こうして反論できない人間になってしまい、何かに対して立ち向かう勇気なんて無いですからね、嫌なことがあっても腹が立っても我慢するしかないのです。

メンタルがおかしくなってからは、以前にもまして恐怖という感情を強く感じますので…というか、理由もないのに恐怖や不安を感じている場合も多いわけですからね、北隣りさん家に苦情を言いに行くなんて貴方、絶対に不可能なのでございます。

現在の日本社会は、少しは変わったんでしょうか?

学校では、自分の考えを発言する大切さや問題に立ち向かう勇気を教えているんでしょうか。


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2020年10月15日

漂う汚臭とセプティックタンク再び

今日の記事には汚臭とか汚水とかが登場しますのでご注意を!

さて、

セプティックタンクというのは、水洗されたおトイレの排水を貯める汚水浄化槽のことです。下水道のない地域では、セプティックタンクを設置するのが普通です。

このタンクで細菌を利用した処理を行い、上澄みの水は土壌処理されたり他の排水と一緒に流したりしますが、田舎環境では土壌処理するのが一般的です。

上澄みの水を排出する排水管には穴が空いていて、水はその穴からしみ出して周囲の土壌に吸収されるのですが、土壌と言っても排水管の周囲には水がしみ込みやすい小石や砂などを敷き詰めてあるそうです。

この排水管の先に設置してある小さなマンホールみたいな穴の周囲がぬかるんでいることに最初に気づいたのは草切りをしていた夫でした。8月のことです。

早速バキュームカーを依頼し、セプティックタンクを空にしてもらいました

今年の冬の雨の多い天気のせいで土壌が湿っているので、放出された処理水のせいで水分過多となった土壌がぬかるんでいたのだという話でしたが、どうもそうではないらしいんですよ。

だってね、今度はぬかるんでいるどころじゃなくて、

水たまりができたんです!


白っぽく見えている四角いのが穴のフタです。ここから処理水が溢れているわけですけど、そもそもこの穴から水たまりができるほど水が出てくるのがおかしいんです。

排水管の穴が詰まって処理水が土壌に吸収されず、全部流れ出ているのだろうと思われます。

解決方法は2つ。

1.定期的にセプティックタンクを空にしてもらう
2.排水管を新しいものと取り替え、周囲の土壌も敷き詰め直す

1は現実的ではありません。毎月数百ドルかけてバキュームカーに吸い取ってもらうというのは、解決策とは言えません。

やはり2ですよ。

私達が住んでいる家は古い家ですから、住み始めてから次々に物が壊れたのですけど、セプティックタンクも限界が来たということなんでしょう。

一体どれくらい費用がかかることか…


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2020年10月14日

ヨーロッパ旅行は夢の彼方へ

これまで何度か記事に書きました通り、私は今年の4月から5月にかけて人生初めてのヨーロッパ旅行をすることになっていました。

ドバイ在住の義妹からのプレゼントだったのですけど、本ブログ上で喜びの発表をした頃にはすでに世界各地で新型コロナウイルスの感染者が増え始めていました。

どうなることかと心配していたら、渡航禁止となって旅行はキャンセル

ただ、原因が原因ですからね、私達が利用するはずだったエミレーツ航空も良心的な対応をしてくれまして、航空券は有効期限が1年間延長されました。旅行の再スケジュールが可能になったのですけど。

一旦は感染拡大が落ち着いていたヨーロッパは、現在すごいことになり始めています。先日は、一日の感染者数がヨーロッパ全体で10万人を超えたとか。1万人じゃあないですから、10万人ですから、一日で。

これから冬が来て、さらに感染者は増える見込みだというのが怖いじゃあないですか。

まだワクチンもできていないし、効果的かつ一般人が利用可能な治療薬もないんですし、これからさらに死者が増えるのは確実です。

こうした状況から判断して、

オーストラリア政府はある発表をしました。

オーストラリア国民は2021年末まで欧米への渡航禁止!

そりゃあ特別な場合は、国からの許可があれば渡航できるのでしょうけど、まず飛行機がほとんど飛んでいませんから、渡航すること自体が簡単ではありません。

人生初のヨーロッパ旅行は、

完全に夢の彼方へ消えたわ…

エミレーツ航空は、航空券の有効期限をさらに延長してくれるでしょうか。新型コロナのパンデミックの終わりが来るまで。

終わりが来るかどうかも分からないけど。


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2020年10月13日

小学校再開で静寂もどる

今週から小学校が再開されました

やれやれと口元もほころぶのは、小学生のお子さんがいらっしゃるお父さんお母さん達だけではないのですよ。

ああ…

長くつらい日々だった。

迷惑行為連発の我が家の北隣り家族の男の子達は、ホームスクーリングで日中はお勉強しているはずなのに、しょっちゅうオートバイを乗り回し、私はその騒音で頭の血管が切れそうになっていたのです。

市役所に相談すると言う私に、「ちょっと待て!その前にハリー(北隣り家族のお父さん)と話をするから」とうちの夫は言っていたんですけど、話なんかした様子はありません。

一昨日の日曜日なんてもう朝から晩まで、7時を過ぎてもまだ爆音が続いて、

非常識極まりない!

親は一体どういうつもりなんだと、私は怒り心頭でした。

うちの夫は日中は仕事に行っているからあの爆音に悩まされることはないし、家に帰ったら家の南側の居間でテレビを見ているので大して気にならないんでしょう。

私は毎日家に居ますからね、ずっと聞いているんですよ、毎日毎日毎日毎日。

キッチンも仕事部屋も寝室も北側にあるので、男の子達がオートバイを乗り回すドライブウェイからは生け垣一つが隔てる距離です。

直接苦情を言いに行く度胸はないので、こういう問題は我慢するしか無いのかどうか法律的なことを市役所に相談しようと思っていたのです。

さて、

青空が広がり、お日様がキラキラと眩しかった月曜日。気温も上がり、オートバイレースには絶好の天気でしたが、聞こえるのは親に餌をねだるカササギの子のぴゃあぴゃあ鳴く声ばかり。

オートバイ騒音無し。

小学校再開バンザイ!

これで、平日はオートバイを乗り回すのは夕方だけのはず。土日は雨が降ってくれたら文句無しなわけです。


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2020年10月12日

耐えるメルボルンと現実問題

6週間のはずだったロックダウンは、もう3ヶ月以上になります。

1回目の時の感染者は、海外からの旅行者や帰国者とその関係者がほとんどでした。6週間のロックダウンでウイルスを抑え込むことができました。

その後、メルボルンでは感染者がほぼいなくなっていたのですよ。

ウイルスが無くなっていたメルボルンで再び感染が拡大したのは、外からウイルスが入ってきたからです。旅行者が入国することはできなくなっていましたから、ウイルスを持ち込んだのは海外からの帰国者です。

帰国者は指定されたホテルで2週間の隔離が義務付けられていましたが、この隔離を管理していたのが一般の警備会社でした。トレーニングも受けていなかった警備員たちの不注意や警備会社のずさんな運営のために、ウイルスが市内に拡散してしまいました。

複数の高齢者介護施設で集団感染が発生したのを皮切りに、その後はもうあっという間に何千人もの感染者が発生することになりました。

新型コロナによる死亡者は800人を超えていますが、自殺者はそれ以上だと言われています。甚大な経済被害が出ています。

隔離の管理をオーストラリア軍が行うこともできたのに、何故州政府は一般の警備会社を使ったのか、この責任は誰にあるのか、調査は続いています。

2回目のロックダウンも1回目と同じく6週間ということでしたが、ウイルスを抑え込むことができず、もう3ヶ月を過ぎたわけですけど、ヴィクトリア州政府が市民の命を守ることを最優先する方針を最初から明らかにして対応していて、メルボルン市民の多くがそれを支持しているから耐えているんだと思います。

規制に反対する人達もいましたし、そうした人達が集会やデモまでしたこともありましたが(今でもやっている人達はいますが)市民の多くはそうした活動に批判的です。

ルールに違反する人達もいましたし、今でも違反者はいますが、メルボルンのほとんどの市民は、

とにかく耐えているんです!

こういう状況で個人の自由がどうの権利がどうのと言ってられませんし、耐える以外に道がないですからね。

今、以前と同じ暮らしに戻ればどうなるか、それはもうはっきりしています。

再び感染者が増えて「人々が死ぬ」ということですよ。

若く健康な人なら命は助かるかもしれませんが、身体に障害が残る場合が多く報告されていますから、どうなるかは分かりません。新型コロナはそういう病気なんです。

自分は大丈夫かも知れませんが、両親や祖父母は死ぬかもしれません。

10月19日に予定されているステップ3の規制緩和は、おそらく無理です。あと1週間で「新規感染者数の14日間平均が5人以下」という条件をクリアする可能性は無いです。新たな集団感染も発生しましたし、今日の新規感染者数は15人です。

ただし、

州政府は「14日間平均が5人以下」という条件をクリアできなくても一部の規制は緩和すると言っています。

さらに、ステップ4以降の規制緩和のための「感染者ゼロ」という条件も、現実的に不可能かもしれないとの認識から、メルボルンはある程度の感染者が発生している状況の中で暮らしていくしかないかもしれないとのことですけど、

そんなのとっくに覚悟していますよ!

「感染者ゼロ」になるまで外出規制・経済活動制限を続けるのは、非現実的です。

ウイルスが社会から完全に無くならない限り、感染する人は出ます。不注意な人やルールに従わない人がいる限り、感染が広がる可能性はあります。キルモアの町で集団感染が発生したのもルールを破った人の行動が原因でした。

条件をクリアできなくても、10月19日には何らかの規制緩和があると思われます。


私は、今年になってからほとんど毎日家で過ごしています。友人に会った数日を除き、必需品の買い物以外は家から出ない暮らしです。10ヶ月もですよ。

仕事はないから無収入だし。

これがもし一人暮らしで孤立して、収入が途絶えて暮らしに困るようになっていたらと考えると、自殺者や精神的な病気に苦しむ人が増えていることには身につまされる思いです。先日発表された連邦政府の新年度予算でメンタルヘルス対策の大きな費用が盛り込まれたことからも、問題の深刻さが分かります。

何とか早く感染者が減って欲しいと祈るばかりです。


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2020年10月11日

右膝負傷で痛みは悪化中

古傷を抱えている私の右膝は、盲導犬パピーのモリーがいた頃、日々のトレーニングで歩き過ぎて痛くなり、歩けなくなって毎日2回のトレーニングも不可能になり、最後までモリーの面倒を見られなかったわけですが。

半月板複雑断裂と分かり、長い長い順番待ちの後に手術をしてもらったのですけど。

手術後は普通に生活している分には右膝に痛みが出るようなことはありません。しかし、ちょっと歩き過ぎたりするとたちまちおかしくなるのです。

先日、数カ月ぶりに友人のエクリーさん夫婦とスポーツ公園で会った日に、公園の駐車場でピクニックをする前に、私達は散歩をしました。

スポーツ公園は丘の間のU字型にへこんだ底の部分に作られていています。敷地は予想以上に広くて、私達は丘の上まで歩いて登ったのです。私は丘を登るのは嫌だったけど、私一人だけ行かないという状況ではなかったので皆んなと一緒に登りました。

そうしたら、

私の右膝は、登る時に早くもおかしくなり、下りでグニャッとなった時から痛みが出始めて、

以来悪化の一途…

以前歩けなくなっていた頃に愛用していたブレースを付けています。

このブレースは右膝を支えるためもありますけど、これを付けていると歩いたり動いたりする時により注意するようになるので付けています。

時々思うんですけど、痛くなるからと言って歩くのを避けているからもっと膝が弱るということがあるんでしょうか。

かつて脱臼グセが付いた肩を守るために筋肉の鎧を付けた千代の富士のように、私もこの右膝を守るために右膝周囲に筋肉をつけるとか、そういうのって有効なんでしょうかね。

もうすぐ還暦を迎えるわけですけど、還暦って言ったってまだ60歳ですよ。高齢者と呼ばれる年齢ではありません。

運動が必要とは実感していますが、歩いたり飛び跳ねたり膝に力がかかることは怖くてできません。「やっぱり水泳かなあ」とも思うけど、ステップ3の規制緩和でも屋内プールは営業再開されません。

屋内プールは、14日間感染者がゼロになってステップ4の規制緩和が行われたら再開されます。そんなのいつになることか。


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2020年10月10日

次の規制緩和とヘアカット

今日はまた新型コロナ関連の話題です。

私が待ち望んでいる次のステップ3の規制緩和は、10月19日に予定されていますが、その可能性が五分五分であるという発表がありました。(それ以下と言う人もいます。)

ステップ3の規制緩和では、

美容院の営業が許可されるのです。

やっとヘアカットしてもらえるんです!

伸び放題に伸びた私の頭は、今やもうスタイリングなんて無理なんでしてね、前髪はヘアピンでとめて、あとはもう「どうでもいいわっ!」な状態ですからね、

10月19日まであと何日と指折り数える日々なんですけど、五分五分かそれ以下ということは規制が緩和されない可能性があるということなんでして。

ステップ3の規制緩和では、屋内でも5人まで人が集まれるようになります。屋外なら10までが集まれるようになり、結婚式は10人まで、葬式は20人までが集まれるようになります。

身体接触のないスポーツなら子供達もできるようになります。

経済活動に関しては、在宅勤務が可能な職種は引き続き在宅勤務とされていますが、大きな経済被害を受けている飲食店が営業可能となります。これまではテイクアウトと配達だけでした。

椅子に座っての飲食が、屋外なら50人まで許可されます。ただし一人あたり2平方メートルのスペース確保が必要です。屋内なら10人までで、一人あたり4平方メートルのスペース確保が必要です。

その他、多くの小売店や美容院を含めたサービス業が営業再開します。すべての店舗、事業所で、マスクの着用やスペースの確保など感染予防対策を講じることが義務となります。

「外出5キロ圏内ルール」がどうなるかは、まだ分かっていません。

肝心なのは、

ステップ3の規制緩和が10月19日に行われると決まっているわけではないという点です。10月19日は目安であって、その日までには目標を達成するだろうということなんです。

そして、その目標というのは、

「新規感染者数の14日間の平均数が5人以下」になることと「感染経路不明の感染者数が14日間で5人以下(つまりほぼゼロ)」になること。

昨日の感染者数は11人、今日は14人でした。14日間平均は10人を下回ったあたりを横ばい中です。

と言いますのもね、

メルボルン最大のショッピングセンターにある肉屋から集団感染が発生して、これまでに30人以上が感染しているんです。肉屋のマネージャーは現在集中治療室に入っているとか。

その感染者の一部が(許可は得ていたらしいですけど)都市圏外にあるキルモア(Kilmore)という町に行った際にカフェに寄って飲食したために、そのカフェのスタッフが感染し、そこからキルモアでも集団感染が発生したのです。

こういうのが起きると、14日間の平均人数が「5人以下」なんていうのは不可能な感じです。

感染者の数は減り続けていて200人を切っています。昨日の時点で195人ということです。

メルボルンの多くの町で感染者ゼロになっていますし、私が住んでいる町も感染者はもう2ヶ月近くゼロです。それでも皆んなルールを守り、マスクもしています。

ヘアカット…

美容院だけは、何とか10月19日からお願いしたいです。切実です。


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2020年10月9日

脳の情報処理能力とハエ

私達「ヒト」が外界から得る「視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚」の五感の全情報中、視覚情報は90パーセント近いそうです。

こうした情報は脳内の異なる経路で別々に処理しているわけですけど、視覚情報は他の感覚情報に比べて処理速度が速いそうです。

聴覚情報に関しては、いつも思うのですけどね、母国語である日本語の処理経路と外国語である英語の処理経路とは明らかに違います。

視覚情報と日本語の聴覚情報は処理の連携が速やかですが、英語だとそうはいかないんですよ。

視覚情報が優先されてしまって、聴覚情報の方はうっかりすると「ただの音」になってしまい、言語情報として処理できないことがあります。

これはね、映画やドラマを英語で見る場合にも感じますが、ニュースを見る時に特に感じるのです。ニュース映像に意識を奪われてニュースの内容を聞き取れなかったということがしょっちゅうあるのです。

ところが、いつも編み物をしている居間の隅にある椅子に座っていると、そこからはテレビの画面が見えないので映像を見ずにニュースを聞くだけになります。すると、細部までちゃんとしっかり聞き取れるのです。

ですからね、ニュースはラジオで聞く方がテレビで映像を見ながら聞くよりも理解しやすいです。

この違いは、日本語ニュースの場合はそれほど気になりませんが、日本語ニュースでも映像に気を取られて「何を言ったか分からなかった」ということは、誰にでもありますよね。

昨日のアメリカ副大統領候補の討論会でも、ペンス副大統領の頭にとまった「ハエ」に気を取られてしまい、その時ペンス氏が話していた発言を聞き逃してしまった人は、大勢いるようですよ。

もちろん、この私も、ハエがとまった瞬間から脳みその情報処理はハエに集中してしまって、ペンス氏の発言は「ただの音」になってしまいました。

いやあ、あのハエは、大統領討論会の歴史に残るハプニングでしたね。


アメリカでは、科学者から軍人まで、様々な団体が反トランプの姿勢を表明していますが、医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は、今回の大統領選挙によってトランプ政権指導部を排除すべきだとする論説を掲載しました。

編集者全員の署名で論説を掲載するのは異例のことです。

無能なトランプ政権が、新型コロナの危機を悲劇に変えたと指摘しています。

トランプの「イエスマン」ペンス氏は、新型コロナウイルス対策責任者だったんですよ。ハエがとまってお気の毒だったなんて、私は思いません。バチが当たったと思いましたよ。


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2020年10月8日

まぶたが腫れてお岩さんに

四谷怪談のお岩さんのことは、皆さんご存知でしょう。

毒を飲まされて容貌が醜く変貌した後のお岩さんの姿は、ドラマや映画などで見たことがおありですよね。片方のまぶたが腫れ上がって目を覆っているのが、お岩さんのイメージです。

今朝の私はそれでした。(泣)

目が覚めた時には何とも思わなかったんです。普通に見えていましたし。

起きて、おトイレに行って、バスルームの鏡に映った自分の顔を見て、

うわあ!

右のまぶたの外側半分が真っ赤に腫れ上がって、目に覆いかぶさるように垂れ下がっていたのです。

原因は「蚊」です。

最近暖かかったですからね、冬の間ベッドの下や家具の裏側などに潜んでいた蚊が活動再開するのは分かるんですけど、昨晩は結構寒かったんですよ。

寒い冬でも刺されることはあります。お布団から出てるわずかな部分を刺されますので、おでこをボコボコにされて夜中に目が覚めることはよくありますけど、まぶたを狙ったというのが憎らしい。

腫れたまぶたは痒いです。

今日は買い物に行く必要があるのですけど、こんな目じゃあサングラスが必要ですよ。サングラスとマスクと帽子か。

警備員に止められそうだな。


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2020年10月7日

結婚25周年の銀婚式

結婚して25年かあ…

短かったような長かったような。

結婚式当日のことは以前書いた記事「22年目の結婚記念日」でお読みいただくとして、こんなに長く結婚生活を続けられたのは、ひとえに私に逃げる場所がなかったのと経済的に自立していなかったせいなのでございます。

逃げる場所がなくても経済力さえあれば、とっくの昔に家を出て、夫とは別れていたでしょう。

愛想を尽かしたことは数知れず…

でも我慢するしかなかったの。

そうして我慢しているうちに再び夫の良いところも見えてきて、何とか続いたという感じね。

基本的に、うちの夫の良いところは正直だということ。悪い心がない。良いこと正しいことをしたい人であるということ。これは大事です。

それと、最も良いところは、心が優しく他人の痛みが分かる人だということ。人を思いやる心の持ち主で、思いやるにとどまらず実際によく面倒を見るのです。膵臓がんで亡くなった友人を文字通り死ぬまで世話をし続けましたけど、当時私達家族は生活に困窮していて食べることにも苦労していましたし、家族全員が精神的におかしくなっていた時期でもありますが、あの状況で友人を死ぬまで支え続けた夫の姿勢には感心しました。

夫自身が両親の不仲で苦労し、重い障害を持って生まれた妹のことでトラウマを負って育ち、パニック障害や双極性障害などの精神的な病気で苦しんだことなどから、私自身の問題も深く理解してくれましたし、心の病気になった娘を支える様子などは見ていて非常に信頼できます。

片付けをしない、散らかす、汚す、使ったらそのまま、脱いだら脱いだまま、テレビばっかり見る、暇さえあれば寝ている、道具とかを買い過ぎる、身なりに気を使わなさ過ぎる、夫婦で何か一緒に楽しいことをしようとか考えない、

腹が立つことはいろいろありますけど。

この25年間、夫から何かもらったことは数えるほどしかありません。そもそもクリスマスとかバレンタインデーとか、そういう行事に批判的で「オレはしない」と宣言するくらいですし、私の誕生日ですら「ハッピーバスデー」と言うだけで終わりな人でしたからね、

でも、

昨日は、「明日はこれでお祝いしよう」とドメイン・シャンドンのシャンペンを買ってきてくれました。新型コロナのせいでレストランは閉まっていますから、自分で何か美味しいものを作らないといけません。

今晩は、シルバーウェディング(銀婚式)のお祝いです。


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2020年10月6日

総理大臣官邸で集団感染が発生したら

もしもの話ですけどね、

日本の総理大臣官邸で新型コロナの集団感染が発生して、首相夫妻を筆頭に感染者が次々に見つかったら、おまけにこの新型コロナ禍の中でマスク無し密集イベントを開催し、その出席者も次々に感染したら、

この内閣官房の危機管理は、厳しく非難されることは間違いない。

首相は症状が悪化して入院したものの、「特別治療」のおかげで症状が劇的に改善し、気分が良くなった首相は、選挙前ということもあって、病院の前に集まっている支持者達に元気な姿を見せようと、本来なら隔離していなければならないのに、警備職員たちにウイルスを感染させてしまうことも承知の上で外出し、車の中から手を振ったら、

ちょっと考えられない事態です。

そして、首相がツイッターで「新型コロナは恐れる必要ないぞ!今は良い薬も知識もある!新型コロナに暮らしを支配させるな!」と国民にメッセージを送ったとしたら、

一般国民がその「特別治療」を受けられるわけでもなく、それどころか国民の多くが医療を受けることもできないという事実も忘れているこの首相は、

普通なら、

もうオシマイでしょう…


毎日アメリカから考えられないようなニュースが飛び込んできて、「マジか?」「そんなバカな!」「ウソでしょ?」の連続なんですけど、

ホントにねえ、トランプを大統領に選んで以来、アメリカという国はすっかりクレージーな国になっちゃって、経済大国とか民主国家のリーダーとしての称賛も尊敬も失ったどころか、バカにされたり同情されたりする有様ですよ。

新型コロナ問題一つとっても、ここ数ヶ月で20万人以上も死んでいるんです。

いつだったか、アメリカの新型コロナの死者数がベトナム戦争の死者数を上回ったとかいうニュースがありましたが、あれは6万人を超えた頃でした。もう20万人を超えてるのよ。このペースだと、今年中に第2次世界大戦の死者数を上回るでしょう。

今回の大統領選挙で「バイデンはダメじゃん」と言い続けていた私ですけど、今やトランプをやめさせるためには他に選択肢がないんですからね、私だったら迷わずバイデンに投票します。


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2020年10月5日

新型コロナ規制緩和とバカ者達

メルボルンの新型コロナ感染者数は減り続け、新規感染者数も1桁の日もあって、さらなら規制緩和を求める声が大きくなってきていますけど、

気がゆるむと危ないよ!

先週規制が少し緩和され、5人までの集会や屋外での飲食が許可されたじゃないですか。

そこで、うちの夫と私も数カ月ぶりで友人夫婦に会うことになりまして、どちらかの家を訪問することは「5キロ圏内ルール」のせいでできなかったのでね、お互いの家の中間あたりにある公園で会うことにしたわけです。

ところが、行ってみたら公園の駐車場も道路も車を停める場所が全く無いほどで、ものすごい人数の人が集まっていたのです。

ダメじゃんこんなに集まっちゃあ!

私達は人がほとんどいない別のスポーツ公園に行ったわけですがね。

先週は天気の良い日が多かったんです。気温が上がり夏のような日が続きました。こういう天気になると、ビーチに行きたくなる人が大勢います。

そして案の定、ビーチはすごい人出でした。

それでも、外出は家から5キロ圏内、マスクの着用、集まれる人数は5人まで、お互いに安全な距離を保つ等のルールをちゃんと守って、ビーチで過ごす時間を楽しんでいるんならいいんです。

ところがそうはいかないのよ。

バカ者たちが大騒ぎ!

夏のような天気に恵まれた金曜日の夕方、メルボルンの人気スポット、セントキルダビーチには千人以上の人々が押し寄せ、バカ者達が群れ集い、その多くはマスクなんて付けていないし、酒を飲んで酔っ払って大声でわめきちらしてバカ騒ぎ。

こういうバカ者達は、まず間違いなく教養のない若いボーガン(Bogan)達です。

その様子を夕方のニュースで伝えるマスク着用の男性リポーターに抱きつくわ、キスするわ、カメラに割って入るわ!

私は思わず叫びましたよ。

警察は何してるの!

警察はちゃんとパトロールしていたようですけど、バカ者の数に対して圧倒的に数が足りていなかったみたいです。

その後、パトロールは強化されています。

メルボルンの感染者数は確かに減ってはいますけどね、時々集団感染が発生しているんですよ。先日は、メルボルン最大のショッピングセンターで集団感染が発生しました。

たった一人でも感染者がいれば、その人からあっという間に感染が広がります。新型コロナの怖いのはそこですよ。非常に感染しやすいウイルスなのです。

だから、皆んなもっと気をつけなくちゃあいけないのに。

ビーチで大騒ぎしていたバカ者たちの様子を見ると、次の第3波も避けられないような気がします。

とりあえず今はバカな真似はやめて!

あと2週間で美容院が再開なんです。ヘアカットに行けるんです。5キロ圏内ルールも緩和される予定なんです。

正しい判断力を持たないバカ者達にルールを守らせるには、警察の力が不可欠ですからね、ヴィクトリア州警察の皆さん、お仕事大変でしょうけど頑張ってください。


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2020年10月4日

突然の夏日と夏時間

昨日は暑かった。

突然夏が来た!

そんな感じです。

今シーズン初めて半袖Tシャツを着ました。七分袖にしておこうかと悩んだけど、半袖で正解でした。

我が家の外はもう少しで30度というところまで気温が上がりましたよ。お日様の下で洗濯物を取り込むのに肌がジリジリ焼けている感じがしました。

そう、我が家の物干し場にもすっかりお日様が戻って来たのです。


夫のベッドが悪臭を放っていたので、昨日はシーツを洗ってあげました。夫は一人でクイーンサイズのベッドに寝ています。クイーンサイズのシーツは大きいので家の中には干せませんから、冬は乾かすのに苦労します。

気温30度近くで乾燥していた昨日は、あっという間に乾きましたよ。

まだまだ寒い日もあるでしょうけど、これからまたあの暑い夏がやって来るのかと思うとちょっと気が滅入ります。私は夏は嫌いなんです。暑いと身体が動かないんです。

ところで、

今日から夏時間が始まりました。

時計の針を1時間進めましたので、日本との時差は2時間です。


洗濯して悪臭も消え、ふわふわに乾いた夫のシーツ。クイーンサイズは大きいし、マットレスが馬鹿にならないほど重ので、シーツを取り付けるのも一人では大変なんですけど、取り付けておいてあげました。

思った通り、昨日みたいに暑くて汗をかいた日でも、やっぱり夫は寝る前にシャワーを浴びず、汗をかいたそのままベッドに潜り込んで寝たようです。

数日もすれば再び悪臭を放ち始めることは確実です。

寝る前にシャワーしろよ!


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2020年10月3日

ZOOMで就職面接

「アルバイトはしたいけどできない」という状態が続いていたうちの娘。

パニック障害はなんとか克服し、大学には通えるようになっていましたけど、それは決まった駅から決まった路線の電車を利用してのことで、それにも準備がいろいろ大変なのです。

知り合いのお料理デモンストレーションのお手伝いに単発で行くことはありましたけど、定期的な決まった仕事をすることはできていませんでした。

ただしお金を稼ぎたいという気持ちは強いわけでして、娘が時々やっていたのは英文添削です。

大学には多くの外国人留学生がいます。メルボルン大学で勉強している留学生は十分な英語力があるはずですけど、論文やエッセイなどを提出する前に英語を母国語とする人に添削校正してもらいたいと希望する学生は多いのです。

ハイスクール時代から英語の科目では抜群の成績だったうちの娘は、文章を書くことにかけては自信があります。この仕事なら在宅でできるわけですし。

こうして始めた英文添削の仕事は、口コミで友人からその知り合いへと紹介が広がり、娘はそこそこのお金を稼いでいたようです。

そうしたところ、英文添削のお客様であるベトナム人学生のつてで、ある会社のライターの仕事を紹介されました。

その会社というのは、家の屋根や雨樋のメンテナンスをやっている会社だそうですが、ニュースレター等のコンテンツを書く人を探していたそうです。

人が書いた文章の添削をするよりも自分で文章を書くほうが断然得意なんですから、願ってもない仕事です。

昨日はその面接がありました。もちろん、現在は新型コロナ規制で面接に行ったりできませんから、ビデオ会議アプリのZOOMでやったわけですが、いつも大学の授業や話し合いでビデオ会議アプリは使っているのに、ZOOMは使ったことがなかったそうで「繋がらない!」と言って大騒ぎをし、面接には10分も遅刻したそうですけど採用されました。

在宅で文章を書くだけなら問題ないのでしょうけど、ライター以外の仕事もあるそうで1ヶ月に一度は事務所まで行かなければならないそうです。

娘は運転免許を持っていません。運転免許試験で2回も考えられないような同じミスをして不合格となり、それがトラウマになっていて車を運転する気がありません。

事務所があるのはメルボルン南東部で、我が家からバスを乗り継いでいけば1時間ほどで行けないことはないようですが、車で行けば20分ほどですよ。

お母さんの送り迎えなんてことになりませんように…

もうね、ホント勘弁してほしいんです。

トラウマになっているのなら、それを克服しなくちゃあいけません。克服するのにカウンセリングが必要ならカウンセリングを受け、必要なことをしなくちゃあいけません。


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2020年10月2日

アボカドで作る抹茶クッキー

先日ご紹介した「アーモンドと卵白のクッキー」ですが、これが実は夫が勤めるツールショップのスタッフに大好評です。理由はグルテンなし、乳製品なしだから。

スタッフにグルテンアレルギーの人と乳糖不耐症の人がいて、普通のクッキーやケーキを差し入れすると彼らが食べられなかったり、少し食べてしまってトイレに駆け込み続ける羽目になるというわけなので、差し入れするなら「グルテンなし、乳製品なし」が必須条件ということになっております。

卵は大丈夫なので、ハードルはそれほど高くはないのですけどね。

バターの代用に普通の油を使うレシピはたくさんありますが、先日アボカドを使ったレシピを見つけましたので面白そうだと思って作ってみました。

アボカドは森のバターとも呼ばれる脂質の豊富な食品ですけど、バターや油に比べたらその量はしれているんですし、水分が多いですからね、ケーキやスコンやブラウニーといった柔らかいお菓子なら大丈夫そうですが、クッキーはどうなんでしょうか。

そこで、クッキーを試してみることにしました。

アボカドで作るお菓子は緑色になりますから、どうせ緑色になるならと抹茶を加えることにしました。

アボカド半分に砂糖大さじ2杯と卵1個を混ぜ、味見をすると甘さが足りないと思いましたので、砂糖をもう1杯加えました。

これに抹茶大さじ1/2、アーモンドミールを1/2カップ(125ml)と米粉1/2カップを入れて混ぜるとクッキー生地にはちょっと柔らか過ぎでしたが、「アーモンドと卵白のクッキー」と同じくらいの固さでしたから、同じように天板に大さじ山盛りくらいの量を並べて焼いてみました。

できるだけ乾燥させて固く焼くために、120度の低温で1時間焼きました。


結果は、

外はコリコリ、中はソフト…

しっとりと柔らかいクッキーを狙っているのならこれで大丈夫ですけど、サクサクしたクッキーにしたかったので満足いきません。

反省点は以下の通り。

1.生地が柔らか過ぎたので次回はアーモンドミールか米粉を増やす。
2.ふくらし粉(ベーキングパウダー)を入れたほうが食感は良いかもしれない。
3.卵は全卵1個よりも卵黄だけにすれば生地が固くなるだろう。

またいつか再挑戦してみます。

味は美味しかったですよ。


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2020年10月1日

数カ月ぶりに友人に会う

新型コロナ感染拡大予防の規制が先日緩和されまして、5人までの集会が可能になり、屋外での飲食も許可されたことから、うちの夫は、仕事が休みだった昨日、友人のエクリーさん夫婦と公園で会うという計画を立てました。

計画を立てたのは男2人です。

最初はピクニックをするという計画だったらしいですが、夫が私にそれをちゃんと言わなかったために私は会うということしか知りませんでした。

当日になって、天気が悪くなりそうだったから散歩だけにしようと男2人で決めたのだそうで、私には散歩をするだけだと言いました。

でも、エクリーさん夫婦は最初の予定通りピクニックの準備をしてやって来たのです。

何も知らない私は完全な手ぶらで出かけ、エクリーさん達が食べ物飲み物(ティーカップまで)準備万端なのを見て大変恥ずかしい思いをしました。

それはともかく…

行ったのは、彼らの家と私達の家の中間にある公園です。ここならお互いに5キロ圏内です。

子供用の遊び場や屋根付きのBBQ施設なども完備されている公園で、うちの子供達が小さかった頃にはよく行きました。

行ってみると、駐車場も主要道路から駐車場までの道路も車で一杯で、車を停める場所なんて全く無くて、公園にはものすごい数の人が集まっていました。

ダメじゃんこんなに集まっちゃあ!

大混雑の公園はやめにして、近くのスポーツ公園に行きました。

遊び場もBBQ施設も無いただのスポーツ公園の方には人はほとんどいませんでした。私達はそこの駐車場でエクリーさんの車の後ろに食べ物を広げ、立ったまま食べたりおしゃべりをしたりしたわけです。

私は帽子をかぶって行くつもりだったのに、夫に急かされて慌てて出かけたので帽子を忘れてしまい、この見苦しい頭が丸見えでした。エクリーさんの奥さんは帽子かぶっていました。

美容院の話題になった時に見せてくれたのですけど、ブロンドに染めていたショートヘアは、地毛の白髪交じりの茶色い髪の毛が伸びて頭はボッサボサでした。だから、彼女にとって帽子は必需品になっているのでした。

やっぱり皆んなそうなんだ!

彼らは新型コロナのパンデミックが始まってから飼い始めた犬のデイジーを連れて来ました。ところどころに茶色の混じっている灰色のモップみたいな犬です。パンデミックが始めってから在宅ワークになっている旦那さんも、専業主婦状態の奥さんも、デイジーのおかげで毎日が楽しくてしようがないという様子でした。

羨ましいことです。

ニュースがいろいろありました。

まず、彼らがヴィーガンになったということ。彼らはここ数年ベジタリアンになっていましたが、旦那さんが畜産業界の問題や環境問題に関心が深く、ついに一切の動物食品を取るのをやめてしまったのだそうです。

奥さんの方は、我慢ができなくなって最近チーズを食べ始めたと言っていました。お料理が好きな人ですから、かつて楽しんでいた多くの料理がもうできないことを残念がっていましたが、旦那さんの方は厳格なヴィーガン生活だそうです。

通りでやせ細ってガリガリしわしわになっていたわけです。

巨大な太鼓腹が突き出たうちの夫の隣に立っていると、そのガリガリぶりが際立っていましたけど、その逆にうちの夫の肥満ぶりも際立っていたのでした。横から見ると身体の厚みが倍くらい違いましたからね。

エクリーさんの奥さんの妹さんとも私は知り合いなのですが、この新型コロナパンデミックの中、妹さんは旦那さんと別れたそうです。コロナ離婚というやつです。

エクリーさんの2人のお嬢さんは、今年は大学を休んで仕事と旅行を楽しむギャップ・イヤーにしていました。6月からは1ヶ月間日本を旅行する計画でしたが、新型コロナで海外渡航が禁止となり旅行はキャンセル。働いていたワイナリーやレストランも休業になったそうです。

上のお嬢さんは、ヤラバレーの有名なシャトー・イェリング(Chateau Yering)というホテルのエレノアズ・レストラン(Eleonore’s Restaurant)で働いていましたが、観光客の激減で経営が破綻し、この歴史的な由緒あるホテルとレストラン・カフェ及びワイナリーは、中国人に買収されたそうです。

エクリーさん夫婦に最後に会ったのは1月だったと思いますから、あれから8ヶ月にもなるのです。8ヶ月もあればいろいろなことが起きますね。

次の規制緩和が行われて、家を訪問し合えるようになったら、晩ご飯を食べに来てねと約束して別れました。和食のヴィーガン食を作ってあげたいです。

それにしても、ピクニックに手ぶらで行ったのは、ホント恥ずかしかったですよ。


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