乳がん検診のマンモグラフィの方は1回受けたことがあるが、最近はもっぱら自分で定期的にチェックしている。子宮頸がんの細胞診の方は、2年に1回、誕生日の頃に受けると決めている。
乳がんと子宮がんは、女性ならだれもが気になる病気だが、あなたはちゃんと検診を受けていますか?
特に、自分では調べられない子宮頸がんの方は、検診を受けるのは「ちょっと決まりが悪い...」と避けている人が多いと聞く。特に、日本ではこれを定期的に受けている人が大変少ないのだそうだ。
そこで、ちょっと子宮がんの勉強を!
子宮がんには体部と頸部(子宮の入り口のところ)との2種類がある。体がんの方は、子宮の奥にある内膜から発生するのだが、内膜は生理のときにはがれてしまうので、定期的に生理があるうちは体がんが発生することはまれだ。
頸がんの方は、これは知らない人が多いと思うが、ウイルスによって発症するんですよ!
このウイルス感染の原因は、もちろん性行為!だから、性経験のある女性ならば、若くても子宮頸がんにかかるのです。
ワクチンも開発されている。このワクチンは、性経験を持つ前に接種することが必要だそうで、オーストラリアでは、ティーンエイジャーの若い女の子達が無料でワクチン接種を受けられる。
しかし、子宮頸がんの予防に最も効果があるのは細胞診だ。なぜならば、全く症状のない非常に初期の段階で、多くの場合は「がんになる前のウイルス感染による細胞異常の段階」で発見することが可能だからである。
おりものや出血などで「あれっ?」と気づく頃には、もう頸がんは進行している。
この細胞診は、オーストラリアでは「Pap Test」あるいは「Smear Test」と呼ばれる。このPap Test パプテストを受けることを呼びかけるTVのキャンペーンをよく見かける。
「Most women diagnosed with cervical cancer haven't had regular Pap tests.
A little awkward for a lot of peace of mind.
子宮頸がんの診断を受けた女性のほとんどは、定期的にパプテストを受けていませんでした。 ちょっと決まりが悪いけど、大きな安心のために...」
まさにそのとおり!
オーストラリアなら、いつも診てもらっているGP(家庭医)にやってもらうけど、日本だったら婦人科に行かなきゃならないのだろう。検査といっても、してもらうのは子宮頚部の粘膜をこすり取ってもらうだけのこと。でも、そのためには、下着を脱いで、足を広げて、膣を広げる道具を挿入してもらわなければならない。これが、「a little awkward... ちょっと決まりが悪い」ということ。
でもね、これで子宮頸がんにならなくてすむんですよ。確かにできればしたくない検査だけど、安心には代えられない、と私は思うんです。
前回の検査から2年ちょっと...。誕生日の7日に予約を入れようとしたら、GPのヒル先生が休暇をとって休んでいたので1週間後となった。そうしたら、ナント生理が始まっちゃったので予約をキャンセル。(最近、更年期で不順なんです...。)先週やっとPap Test パプテストを受けました。
異常があったら電話するとヒル先生は言ったけど、電話がないので異常無しだったのだと思う。やれやれ...、ひと安心。
これをお読みのあなた、今すぐ予約を入れましょう。
ああ、そうそう、Pap TestのTVキャンペーンですけど、最新版がコレ!日本じゃあ、こういうキャンペーンはしないだろうなあ。
ちょっと解説しますと、ウイルス感染が原因の子宮頸がんの場合、最も効果の高い予防方法は、「性行為をしないこと」なわけですよね。でも、頸がんにならないために楽しみをあきらめることはないよ!Pap Test を受ければいいのよ!という陽気なキャンペーンです。
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