2016年12月2日

「靴下のかかとの編み方」図解説明(1)

私のブログ、話題はうつ病からレシピまでなんでもあり、すなわちテーマがないという訳なんですが、記事の中で圧倒的にページビュー数が多いのが「靴下のかかとの編み方」決定版なんです。

特に、季節が冬に向かう日本で編み物人口が増えているのか、靴下を編んでみようとお思いの方が増えているか、日本から私のブログにアクセスしてくださる方の多くが、編み物関係の記事をご覧くださっているようです。

そうかあ、靴下かあ...。

靴下編みの難関は、言うまでもなく「かかと」です。かかとの編み方は「これだ!」というものはなくてですね、色々な編み方があります。編み物本や YouTube のような動画サイトで、そうした色々な編み方を学べますので、自分の技量や好みによって選ぶなり、自分流を発明するなりすればいいのですけど、私は、「靴下のかかとの編み方」決定版でも書きましたとおり、なかなか納得のいく編み方に巡り会えなかったのです。

一般的なかかと編みは、「段消しのある引き返し編み」と「ラップ・アンド・ターン(Wrap & Turn)」というやつなんですが、どう工夫しても穴が開くんです。小さな穴が点々とね。

面倒くさいのも難しいのもダメ!

そして穴があくのはイヤ!

そんな私が見つけたのが、絶対に穴があかなくて簡単な「ラップ・アンド・ターンとねじり目による段消しメソッド」なんです。オリジナルの動画は、作者のティーナさん(Tina Robbins)のウェブサイト Knitting Blooms あるいは YouTube チャンネルでご覧いただけます。(下の動画がそれです。)


非常に分かりやすく説明してくださっているのですが、編み物初心者の方には分かりにくいところがあるかもしれませんし、英語ですしね。

少し詳しく解説してみます。

甲側の目を休ませて、かかと側の目を編み始めたところからです。

表編みで左へ向かって編み進めて、一番端の1目を編まずに残し、端から2番めの目からラップ・アンド・ターンをしていくのですが、このラップ・アンド・ターンのやり方を説明しましょう。

下の写真ではすでに2番めと3番めの目はラップ・アンド・ターンが終わっていますので、4番めの目で説明します。


ラップ・アンド・ターンする目を右の針へすべり目

目に糸を巻くように糸を後ろから前に持ってくる

目を左の針に移す

糸を後ろへ回してラップが完了

ラップができたら裏返して、裏編みで反対側へと編み進めます。

反対側の端も、下の写真では端から2番めと3番めの目はラップ・アンド・ターンが終わっていますので、4番めの目で説明します。



ラップ・アンド・ターンする目を右の針へすべり目

目に糸を巻くように糸を前から後ろに持っていく

目を左の針に移す

糸を前に持ってきてラップが完了

このようにして、必要なだけ左右両側とも同し数の目をラップ・アンド・ターンして行けば良いのですよ。簡単ですね。

注意するのは、穴があかないようにきつく編もうとしないことです。このラップの糸がきつく巻きついていると、後でねじり目をする時に苦労します。

次は、ラップ・アンド・ターンした目をどう処理していくかを説明します。

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