「今日は作ってくれるとありがたいです」
いきなり!
文章に目的語が欠落しているんですよ。
「作ってくれるとって何を?」
「それはもちろんケーキとか、何でもいいんですけど…」
「スタッフのために?」
「そうです」
「忙しいの?」
「むちゃくちゃ!」
「…(悩む私)… 分かりました、作ります」
「カップケーキでもスープでも何でもいいです。ボーイズの心を温めたいんです!」
「ボーイズの心を温める」って、要するに若いスタッフの皆さんを元気づけたいということですよね。私はめまいがしていたので出来ないと言おうかとも思ったんですけど、カップケーキなら簡単ですから作ってあげることにしました。
うちの夫はここ数日ヘトヘトに疲れていますけど、若い(20〜40代)スタッフの皆さんだって疲れているんですよ。昨日は天気が悪くて雨が降っていたのに、土曜日ということもあったんでしょうが、お客さんが押し寄せて来たそうです。
税制年度最終月の6月は、毎年こんな感じなんです。営業時間延長のセール連発ですし、最後の3日間は「駆け込み消費」と言うんですか、今月中にこれだけのお金を使っておかなくちゃあいけないとか言って、年度末ぎりぎりに買い物に来る人もいるそうです。
大きな注文も入るし、オンラインでの注文も入るし、どんどん在庫がなくなって行きますから商品の仕入れも手配しなくちゃあいけませんし、押し寄せて来るお客さんの対応だけでも大変だけど、とにかく食事をする暇もないほどの忙しさなんだそうですよ。
そういう状況でも食べやすいカップケーキを作ることにしたんですが、パントリー(食品の収納戸棚)にリンゴの缶詰があったので、それを使ってアップルクランブル味のカップケーキを作りました。
シナモンとブラウンシュガーをまぶしたリンゴと干しぶどうを普通のバターケーキ生地に混ぜて、上にシナモン味のクランブルをふりかけたカップケーキです。
下の写真のような感じのカップケーキです。この写真はルバーブを混ぜたものですが、昨日作ったのはリンゴを混ぜたところが違いです。
焼き立てを食べさせてあげようと思って、ティータオルで包んでカゴに入れて持って行きました。駐車場は満車状態で、車を停めるところがなかったです。スタッフが大忙しだというのがよく分かりました。
少し離れたところに運良く一か所スペースが空いたので停められました。傘なんて持っていませんから、雨にぬれながら持って行きました。
うちの夫はお客さんを前にして何やら忙しそうでしたから、若いスタッフの一人に「カップケーキを持って来たから食べてね」と言って渡しました。
シナモンとリンゴの甘い匂いがプンプンするカゴを手渡された若いスタッフは、顔がパッと明るくなりましたよ。
カップケーキは、ボーイズの心を少し温めたと思います。熱い紅茶と一緒に食べられないのは残念だったでしょうけどね。あのカップケーキを食べる時は、紅茶が欲しくなるんですよ。
今日は大忙し6月の最終日です。7月1日からはパタリと暇になるそうですから、今日を頑張ればゆっくりできます。昨夜ココナッツクッキーを焼いておいたので、夫に持って行ってもらいました。今日はそのクッキーを食べて頑張ってください。