2017年10月31日

今シーズン最悪日

雷が鳴って氷混じりの豪雨が度々襲ってきた昨日、夕方息子をアルバイト先に迎えに行った帰り頃から目の痒みが始まりました。

目が痒くなってきたら、くしゃみが出始めるものです。それも数十回連発くしゃみ。

運転していたのが娘で良かった。

くしゃみは止まらず、目の痒みもひどくなるばかり。目の痒みには「アイカップ」が効果的ですよ。私が持っているのはコレ。


洗眼溶液なんか常備していませんから、これに水道水を入れて目を洗うのですが、効果テキメンのはずが、

痒みは治まらない!

くしゃみも止まらない!

抗ヒスタミン薬はお昼前に服用済みだったので、さらに飲むと過量摂取になるし。

こういう時はシャワーが一番。とにかく花粉を洗い流すのです。

ところがね、シャワーに入っている間に症状は落ち着いたのに、さあ晩ご飯を作ろうと一階に下りたらまた始まったのよ。やっぱりね、居間に暖炉があるので、煙突からいくらでも花粉が入ってくるんだと思うんです。

せっかく痒みが治まっていた目が、再び痒くなり、

こうなったら花粉症用ゴーグルだ!


すぐにくしゃみも始まりまして、

花粉症マスクもしなくちゃ!

しかしくしゃみは止まらない。

ここで言っておきますけど、花粉症マスクを着用のままくしゃみを連発すると大変なことになるのですよ。

ダメだ、とても晩ご飯なんて作っていられない。

そこで助け舟を出してくれた娘に全てをおまかせして、私は自分の部屋にこもることに致しました。

窓もドアも締め切っていたおかげで花粉もあまり侵入していなかったらしく、花粉症用ゴーグルと花粉症マスク着用ですぐ楽になりました。ところが、娘が「晩ご飯よ〜」と呼ぶ声が聞こえて部屋から出た途端に、

ハックショ〜ン、ハックショ〜ン、ハックショ〜ン、ハックショ〜ン、ハックショ〜ン

というわけで、私は部屋に逆戻りし、ベッドに寝転んでゴロゴロしていたらゴーグルとマスク着用のまま夜中まで寝てしまいまして、大変な一晩になったという話でございます。

花粉症を知らない人にはわかるまい。

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2017年10月30日

氷混じりの豪雨

いっやあ、大変だったわ、怖かったわ!

大学の第2セメスターの試験があって早朝から出かけていた娘を、昼過ぎに駅まで迎えに行ったのですが、行く時に西の方から怪しい黒い雲が広がって来ているのを見て、雨が降るかもしれないとは思ったんです。

ところが、

駅で娘を乗せた頃から豪雨となりまして、ウインドスクリーンのワイパーをフル稼働させつつノロノロ運転をしていたまでは良かったのよ。

豪雨の中での運転はこれまでにも経験したことがありますしね。私は、大雪の中での運転も経験しておりますし。

しかし、弾丸のように降り注ぐ凄まじい雹(氷の粒)の中での運転は、経験したことがなかったのよ〜!

凄まじい氷の粒というのはですね、あられというレベルの氷の粒じゃあなくてですね、大きいので1センチくらい。それが豪雨に混じって降ってくるんだわ。

バリバリガンガン、バリバリガンガン

車に叩き付ける音もすごいし、ワイパーをフル稼働でも前は見えないし、道路は滑るし、外気温が一気に下がったらしくて窓が曇って見えないし、道路脇に停めて休みたくても交通量が多くて止まることもできないし、行くしかないけど行くのは怖いんだけど行くしかないというか。

メルボルンでは、時々ゴルフボール大どころかテニスボール大の雹(というか氷の塊!)が降ることもあるので、そんなのが降ると車がへこみます。

どうか大きいのが降りませんように!

ぎゃあ、滑る〜!
止まりたい〜!
前が見えない〜!

お母さんが悲鳴を上げながらノロノロ前進する横で、娘は「うっわあすごい〜!」「OMG!OMG!OMG!OMG!」と大興奮。

大きいのは降りませんでした。せいぜいビー玉級でしたが、車はへこんでいませんでした…と、思う。

怖かった。

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2017年10月29日

明日はハロウィーン

昨年のハロウィーンの日の夕方。

どこに出かけたんだったか覚えていませんが、帰宅中に仮装した子供達の集団を見て、大いに焦ったのはこの私です。

家と家が結構離れているこんな田舎環境では、トリック・オア・トリートで家々を回るにも相当な距離を歩かなければならないし、どの家も道路から玄関までかなりの距離があるのでお菓子をもらって歩くには割に合わないし、子供達はきっと来ないだろうと思っていたのです。

だからね、当然お菓子の準備などしておりませんでした。

ところが、子供達とその保護者の大きな集団が、我が家のある道沿いにトリック・オア・トリートをやっているんですよ。

「どうする? 来てるよ!」
「あげるものがないもない!」
「ツナ缶すらないし!」(かつてうちの娘がツナ缶をもらってきたことがあるのよ。)
「バナナならあるけど、そんなにたくさんはないし…」

もうね、本当に、あの子達が来たら「ごめんね、あげるものがないもないの」と謝るしかないという危機的状況でして。

結局、その集団は我が家の一つ前の家のところで引き返して行きました。

やれやれ…

でも、今年も来たらどうする?

「ゲートを閉めて入って来れないようにしよう」「ダメだ、ゲートは壊れているんだった」「じゃあ、ゲートの間に車を停めてブロックしよう」

そんな姑息な計画を練る私に、うちの夫が言いました。

何を言っているんですか! うちの子供達が小さい頃には楽しませてもらったんだから、ちゃんとお菓子を準備しておくべきでしょう!

そうですね、

ごもっともです。

でもね、子供たちがやって来るかどうか分かりませんし、買ってきたお菓子が無駄になるのも嫌だし、甘いお菓子を買いたくない私は、小袋入りのせんべいや小袋入りのポテトチップスを買ってきました。これなら、子供たちが来なかったら私達が食べれるし。

夫だったら、チョコレートやキャンディやグミやクッキーや、砂糖のたくさん入った身体に悪いお菓子をいっぱい買ってきただろうな。余ったらどうするかなんて考えないんだろうな。

さあて、明日のハロウィーンに、子供たちはやって来るでしょうか!


ワタクシ、間違っておりました。

ハロウィーンは10月最後の日、これは正しかったのですよ。ただし、10月は30日までじゃなくて、31日まであるというところが間違っていました。

お恥ずかしい限りです。

すっかりその気になっておりましたので、気がつかなかったら、明日の夕方「やっぱり誰も来ないじゃん!」と、小袋入りのせんべいをボリボリ食べるところでした。

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2017年10月28日

サチが19歳になりました

昨日の10月27日は娘のサチの誕生日でした。19歳になりました。10代最後の誕生日でした。

子供たちの誕生日には、毎年必ずバースデーケーキを手作りしている私ですが、去年は娘が「バースデーケーキは作っても食べないから無駄なので作るな」と言うのに作ったのが、史上最低のバースデーケーキだったのですが。

今年も「ケーキなんか作らなくていい」と言う娘に、「いやいや、お誕生日なんだから作るよ」と、私は自分が作りたいケーキを作ろうと決めていました。作ったのは、私が最も愛好するモンブランケーキです。

このケーキには思い出があるのです。

うちの子供達が幼かった頃、私達家族は、夫の仕事の都合で一時期ですが日本に住んでいました。その頃、私はメンタルがおかしくなっておりました。

今思えば、「うつ病」は日本に行く前から始まっていたのです。夫が家を留守にしがちでほとんど母子家庭のような暮らしをしていましてね、いろいろとストレスもあったりして。あの頃は、具合が悪い時は家から出られなくなったり、家事もできなくなったりしていたのです。

当時、娘は6歳でした。

ある日、ちょうど「うつ」の波にザブンザブンとやられて暗い日が続いていた時、仕事から帰宅した夫が娘と一緒にどこかに出かけてしまいました。

外はすっかり暗かったので、あれは秋の終わりか冬のことだったのでしょう。

やっと帰宅した夫と娘。

あの二人はケーキ屋へ行っていたのです。

夫の話によると、娘のサチは、元気のないお母さんのために、お母さんがこの世で一番好きなケーキだと言っていたモンブランケーキを買ってあげようと思ったらしいのです。以前にそのモンブランケーキを売っているのを見たことがあったケーキ屋さんのある場所を6歳の娘が夫に教え、夕方の薄暗い中を夫に車を運転させて行ったそうです。

娘の道案内で無事にケーキ屋さんに着いたら、まだお店が開いていて、娘は「このケーキ」と指差してモンブランケーキを頼み、家族の分もそれぞれ選んで買って帰ったのです。

夫はモンブランケーキのこともそのケーキ屋さんのことも何も知らなかったので、6歳の娘の思いつきと行動力に感動していました。

「お母さん、お母さんはこのケーキが大好きなんでしょ?」

そう言ってモンブランケーキを勧めてくれた娘を、私は抱きしめて涙を流しました。

昨日作ったモンブランケーキは、お店のケーキのように美しい飾り付けではありませんが、とても美味しいんですよ。(私の簡単オリジナルレシピはこちら


そしてね、何よりも、このケーキを作るたびにあの日のことを思い出すのです。胸がキュンとして、娘への愛情を強く感じる、特別なケーキなのです。

昨晩、うちの夫は、私が娘の誕生日にモンブランケーキを作ったと知って、

「やっぱり! このケーキを作るんじゃないかと思ったんだよ!」

と大興奮し、再びあの日のことを思い出して感動している様子でした。

心優しい娘は、さらに心優しく賢い女性に成長しました。10代最後の一年を楽しく過ごしてください。

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2017年10月27日

読書速度チャンピオン

昨晩の夕食時、本のことが話題になりました。

本が話題になることは良くあるのですが、昨晩は特定の本についてではなく「本というもの」「読書」について。

うちの息子は、小学生の頃「デルトラクエスト」をはじめとするエミリー・ロッダの作品と「ハリー・ポッター」シリーズ、さらに「ロード・オブ・ザ・リング」と、次々に長編小説にはまり、常に本を読んでいる子でした。

2歳下の娘は本に全く関心を示さず、絵本や挿絵の多い本を買ったり借りたりして、何とか本を読ませようとお母さんは大変苦労したのですが、今では自他ともに認める「本の虫」です。

読書にハマったきっかけは、アレクサンドル・デュマの長編小説「モンテ・クリスト伯」だったそうです。とにかくたくさん本を読むのですが、娘は読みながら本に書き込みをするのが好きなので、図書館から本を借りてこれません。我が家の書架はどんどん拡大を続ける一方です。

夫も私も本は大好きで「本を買うのを止めたら家が建つ」と友人家族から冷やかされていたほどなのだけど、視力がね、悲しいことにガタ落ちで、以前のように読書を楽しめなくなってきております。

息子は、日本の漫画にハマってからというもの本を読まなくなりました。

さてさて、

読書の速度について話題になりまして、我が家の読書速度チャンピオンは、何と言っても最近さっぱり本を読まなくなっている息子であろうということになりました。

「カイは、本当に速かったからなあ!」
「最近はぜんぜん読んでいないけど、きっと今でも速いだろうねえ」
「あんなに速く読むと、あっという間に終わっちゃってもったいないよねえ」

どうしてあんなに速く読むのか(読めるのか)たずねられた息子の答えは…

「最初は文字を追って読んでいるけど、すぐに映画を見ている感じになる」

でした。

つまり、速読しようと努力しているわけではなく、ただ速く読んでしまうだけなのでした。でもね、私の読書も息子と同じなのです。

読書の速さでは常に夫を驚かせて来た私ですが(日本語の本ならよ!)、息子の言う通り、最初は文字を追っているのだけど、そのうち読んでいるというよりもページに印刷された文字を見ている感じになり、文字を見ていても頭のなかでは映画を見ているような感じになり、早く次のシーンを見たいからページをめくる速度もついつい速くなるというわけです。

ところで、私の読書には、家族全員からダメ出しされている特徴があります。

小説の場合ですけどね、特にサスペンス系の小説では、読み始めて結末が気になりすぎて速く読みたい気持ちが強まってイライラしてくると、結末を先に読んでからそこに至る過程をじっくり読み進めるという…。

結末を先に読むって、やっぱりダメ?

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2017年10月26日

たんこぶビリッビリー

キッチン転倒顔面強打事故から2ヶ月が過ぎたというのに、たんこぶが治らない。

たまにピリピリッと痛みが走っては「たんこぶぴりぴり」という、まど・みちおさんの有名な「てんぷらぴりぴり」の替え詩を唱えたりしていたワタクシですが、昨日あたりからピリピリどころじゃなくて、ビリッビリーと感電的衝撃が襲うんです。

ハリー・ポッターの額の傷的痛みよ!

なんでこんなに治らないの〜?

たしかに相当強く打ちつけたとは思うけど、自分が思っていた以上に打撲がひどかったのかもしれない。CTスキャンの結果は異常無しということだったけど、実はヒビなど入っていたのかもしれないな。

たんこぶの大きさがすごかったしな。(画像あり)

あまりの痛さでアイスパックを当てているのもつらくてね、途中から冷やすのを止めちゃったんだけど、あれがいけなかったな。でもね、耐え難い痛みだったのよ。モルヒネも追加を打ってもらえなかったし。

そんなことを思いながら、事故の後、毎朝自分の顔を自撮りした写真があったので見てみたら、あまりのすごさに驚いたんです。これは1週間後の写真ですけどね、

1週間後

すごいね〜!

サングラスで隠さないと買い物にも行けなかった私の気持ちがお分かり? (でも、友人のエクリーさん宅でのディナーには、この顔で行ったんです。よく行った!)

さてさて、

今も残るたんこぶは、事故後のようにブヨブヨしていなくて、骨のようにカチカチです。

たんこぶっていうのは、要するに打撲によって傷んだ皮下組織から出血した血液がたまってできるんですよねえ。この血液がですね、線維化だか石灰化だかよく知らないけど、固いものに変化して長く残ってしまうことがあるらしい。というか、一生もうこのままという可能性もあるらしい。

あの時、痛くても、歯を食いしばって冷やすべきだったと、今になって後悔しているんですけど。治って欲しいんだよなあ。

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2017年10月24日

マグナムというアイスクリーム

夫が勤めるツール販売会社の新店舗工事のアルバイトをやっているうちの息子ですが、先日、本当にハードな労働が続いてクタクタになり、「明日は休みたい…」と思い詰めていたようです。

ところが、親方ピーターさんは「工事が終わるまで毎日来てくれという」と言うし、厳しくて怖いピーターさんには「休みたい」が言えなかったらしい。

父親(うちの夫)も「工事が終わるまで毎日行け」と言っており、息子は普段からお父さんが怖くて反論できないので、「休みたい」が言えなかったらしい。

というのも、うちの夫はどちらかと言えば温厚で優しい人なのだけど、双極性障害2型の「躁(そう)期」だった頃は、感情の起伏が激しくて、腹が立つと我慢できなくなり爆発する傾向がありました。あの頃は怖かったんです。

まだ小学生だった息子は、インターネットを使い過ぎだと度々怒られていましたが、ある日怒り大爆発した父親に怒鳴られまして、それはもう非常に恐ろしい状況でして、家にいられなくなった息子は家出をしたくらいなのです。

はっきり言って、あの出来事はトラウマになっております。今でも父親に何か言い返そうとすると「ううっ」と胸に何かがつっかえたようになって、怖くて何も言えなくなるのです。

疲労困憊でとにかく休みたいと思い詰めているような時は、精神的にも弱っていますから、トラウマ経験がよみがえってさらに息子を苦しめているような感じでした。

最初のうちは、何が問題で様子がおかしくなっているのかが分からず、心配なお母さんは話しかけたりしてみたのですが、「Shut up!」と言われてしまいましてね。

息子は涙目で明らかに様子がおかしいから、心配で心配で…。

翌日、早朝にアルバイトに送っていく時に車内で少し話を聞いて、先程書いたような状況なのだと分かったわけです。

「休まないといけない時は休まなくちゃあいけない」と励ましてみても、全く元気は出ないのでした。

午後5時に迎えに行った時も、やっぱり元気はなくて、気分は落ち込んだまま。一日のハードな仕事を終えて、さらにぐったりしているのでした。

そこで、お母さんは途中でガソリンスタンドに止まり、あるものを買いました。

「マグナム」というアイスクリームです。


ここ2〜3年は買ったことがなかったのだけど、このマグナム、美味しいんですよ。驚いたことに、さらに値段が高くなってサイズが小さくなっていました。

息子の分だけじゃなくて自分にも買いました。ガソリンスタンドに車を停めて、車の中で一緒に食べました。

久しぶりの「マグナム」は、やっぱり美味しかったです。

私は、半分くらい食べてから車をスタートし、運転しながら食べました。息子は、黙ってゆっくり食べていました。

しばらくして、家が近づく頃、息子がポツリと言いました。

「お母さん、だいぶ気分が良くなったよ。ありがとう」
「そう? よかった」

美味しいものを食べると、元気が出る場合があります。

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2017年10月23日

送り迎えが大変過ぎ

私達家族は、田舎環境に住んでいるのでいろいろ不便なことがあります。車さえあれば問題ないんですが、車がない人には住みにくすぎる所です。

うちの息子も娘も、車がないどころかまだ運転免許も取っていないのですから、移動が大変。

一応ね、バスはあるんですよ。

2路線があって、いずれも住宅街をぐるぐると回るので時間はかかりますが、駅までは行けます。そこから電車で別の駅まで行ってから、さらに別の路線のバスに乗ればメルボルン中のどこにでも行けるのでしょうが、何しろ時間がかかる。

そこで、お母さんが送り迎えをすることになるわけです。

娘の通学のため、私は最寄りの駅まで送り迎えをします。これは往復で30分ほどかかります。これを一日2回。

息子は、最近、人間モルモットのアルバイトをあきらめ、以前に疲労困憊&足指負傷した例のツールショップの店舗工事のアルバイトに行き始めたのですが、ここが我が家からは車で20分から30分かかるのです。

朝6時半に送って行く時は、道路が空いているのでスイスイ行って大抵20分。午後5時に迎えに行くときは、道路が混んでいるから30分か、信号に引っかかり続けると40分。

往復で、平均1時間かかります。これを一日2回。

私が完全専業主婦状態ならいいんですよ。これもお母さんの仕事の一つと割り切って頑張りますよ。

ところが、最近仕事が次々に入ってくる!

もちろん家事全般、掃除洗濯、料理に片付けと毎日やることはたくさんあるのに、これに送り迎えが加わって、なんだか毎日時間に追われています。

息子の弁当作りもしなくちゃならないから、毎朝早起きしてるしね。

娘は、先週で大学の第2セメスターが終了し、今週は試験前の休みだそうですから、娘の送り迎えをしなくて済みますが、試験が終わったら娘もアルバイトを始める予定だそうで、その予定のアルバイト先というのが、また送り迎えが必要な場所にある。

ということは、夏休み中もお母さんは送り迎えで一日4回運転するのか…。

送り迎え(専用タクシー)がなければ、通学もアルバイトも大変困難なうちの子供達。一日も早く運転免許を取ってもらいたいので、運転は練習を兼ねて子供達にやらせよう!

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2017年10月21日

自発的安楽死の合法化へ向けて

先日、ヴィクトリア州で「本人の意志による死の選択」を合法化しようという動きがあることについて書きましたが、昨日、ヴィクトリア州議会下院で法案が可決されました。

下院で可決されたので、この法案は上院に送られてさらに審議され、自発的安楽死の合法化を目指すことになります。

下院の投票結果は、賛成47票に対して反対37票と、思っていた以上に反対票が多かったので驚きましたが、反対派の中には、一概に反対という立場ではなく、法案の一部を見直して、もっと安全なものにしなければならないという考えの人達もいたようです。

それでは、この法案で示されている安楽死の手続きとはいかなるものなのか、調べてみました。

1. 患者から医師への要請
  • 安楽死のために医師の援助を希望する患者本人だけが要請できる
  • 医師は援助を拒否することができる
2.医師による最初のアセスメント
  • 患者はいつでも考えを変えることができる
  • 医師は患者がすべての基準を満たしているか、患者からの要請が自発的で持続的なものであることを確認する
  • 必要であれば専門医と相談する
3.2回目のアセスメント
  • 医師は患者からの要請が自発的で持続的なものであることを再確認する
4.請求の文書化
  • 医師の立ち会いのもと、患者本人が署名し、患者と家族親戚関係のない二人の証人が連署する
5.最終的な請求
  • 最後の請求は、最初の請求から少なくとも10日後でなければならない
  • 医師が請求を認めることを証明する
6.薬の処方
  • 薬の処方は保健社会福祉省によって監視される
  • 薬剤師は許可証を確認する
  • 患者が自分で薬を服用できないために医師が援助する場合は、別途の許可証が必要となる
7.患者が薬を服用する
  • 患者が自分で薬を服用できない場合は、証人の立ち会いのもと医師が援助する
8.死亡証明書
  • 自発的安楽死に使用されなかった薬は、薬剤師に返却する

ヴィクトリア州の多くの病院では、安楽死を希望する終末期患者の希望をかなえるため、すでに上記のようなことが行われています。つまり、医師たちは不法なことだと承知の上で安楽死の援助をしているということです。

自発的安楽死をきちんと法制化することは、患者だけでなく医師にとっても重要だと思います。

法制化へ向けてリーダーシップを取るジル・ヘネシー保健相

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2017年10月20日

今シーズン最初の抗ヒスタミン薬

ダラダラと気温の低い日が続いていたせいか、今年は花粉症のことをすっかり忘れていました。自家製ヨーグルトのおかげで毎日摂取しているプロバイオティクスのおかげもあるかもしれませんが。

しかし、花粉症が治ったというわけではないのでして、アレルギー体質であることは変わらないのです。

気温30度超えの3日間後、昨日は気温は低めでも蒸し暑かったんです。草の花が花粉を飛ばすには絶好の気象条件だったのでしょう。風向きが変わって突然10度以上気温が下がった夕方も、その後どんどん寒くなった夜の間も、なんともなかったのに。

今朝ですよ、朝起きて、自分の部屋から出て、キッチンに行ってからです。

目が痒い!

目をぐりぐりしないではいられないあの耐え難い痒み。すぐに洗眼!(洗眼用の小さなプラスチック容器を持っていますが、あれサイコー!)

しかし、今度は花がムズムズし始めた。

と思ったら、くしゃみが出始めた。

あれよあれよという間に、サラサラの鼻水が滝のように流れ落ち始めた。

テルファストを飲まなくちゃ!

テルファスト(Telfast)というのは、抗ヒスタミン薬です。


私は、最も強い180mgを飲んでいます。他の抗ヒスタミン薬を試しましたが、テルファスト(Telfast)が私には一番合っているようなのです。

うちの子供達もこれを飲みますので、毎年花粉症のシーズンになると50錠入りの箱を買うのですが、今年は花粉症のことを忘れていたからなあ…。

薬を飲もうと思ったんですがね、救急箱にも家族の薬を置いてある戸棚にも、どこにもないのよ。探しまくってやっと見つけたのは、テルファスト(Telfast)の空箱。

薬がなくなってる!

早朝だし、薬屋はまだ開いていないし。

息子をアルバイト先に送って行かなくちゃならないのに、くしゃみを連発しながら鼻をかみながら運転するのは危ないんですって。

鼻水はダラダラと流れ落ちるし。

目の痒さも耐えられないし。

さあ困ったあ〜!

というわけでもなかったんですよ。

私は、バッグの中に化粧ポーチをいつも入れています。化粧品は持ち歩かないけど、その中には絆創膏や若い頃にはもしもの時用の生理用品とかを入れていました。そして、頭痛薬と抗ヒスタミン薬だけは絶対に欠かさないように入れているのです。

ありました!

使用期限を過ぎているかもしれないけど、背に腹は代えられませんからね。1錠飲みまして、くしゃみを連発しながら鼻をかみながら運転していましたが、すぐに薬が効いてきて楽になりました。

テルファスト、いい〜薬です!

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2017年10月19日

お仕事が爆撃中

暑かった〜。

ここ3日ほど、気温が30度超えして身体の調子を崩してしまいました。

「気温30度程度で何をいうか!」とお考えでしょうが、冬から徐々に気温が上がってきて春が来て、そして30度超えというのとは違うんですからね。メルボルンでは、昨日は冬だったけど今日は真夏日という具合なのですから。

暖房がないと寒い日の後に、いきなり冷房がないとつらい日が3日も続くと、身体にこたえるのです。元々暑さに弱いんですから、ワタクシ。

明日から寒さも戻るようですが。

それはともかく…。

翻訳の仕事がパタリと来なくなって収入が途絶え(7月分の翻訳代の支払いはまだ来ないし)、仕事探しなどして具合が悪くなっていた私ですが、現在お仕事が爆撃中!

いえいえ、私が爆撃しているんじゃあなくて、爆撃されているんですけど。

爆弾を落とすこと(仕掛けること)を英語で「Bomb」と言いますが、たくさんの爆弾を浴びせるように落とす&撃つことを「Bombard」と言います。

この「Bombard」という言葉は、何かを浴びせるように与える&送りつける場合にもよく使う言葉で、私の依頼主は先日から翻訳の仕事を文字通り「Bombarding」しているんです。

メールをチェックするたびに、添付書類付き新着メールがドバドバっとダウンロードされると「ううっ」と喉の奥に苦しさを感じますよ。

この会社は、現在日本語の翻訳が大至急必要な事情があって、送ってくる送ってくる!

送ってくるのは良いけどねえ、

翻訳代を払ってちょうだい!

「大至急」とか「できれば今すぐ」とか書いてあるんですけど、その会社は英国にあるので、彼らが仕事中の時私は寝ているため通常は対応できませんが、うっかり夜中に目が覚めてメールをチェックして(本当はしないほうが良いですけど、iPhone で時間をチェックする時に着信メールが見えてしまうので)、仕方なく対応することもあります。

そこまですることはないんですよ!

そんなことをするから、身体の調子だけじゃなくてメンタルがおかしくなるんです。

一人で対応できる量には限界ってものがあるんだし、彼らもそれは分かっているはず。

翻訳が間に合わなくて彼らが困っても、仕方がない場合もあるってことで。

気にしすぎちゃあいけません。

自分のベストをつくせばそれで良いんだから。

しょせん仕事は仕事。

間に合わなかったとしても、誰かの命がなくなるわけでもないし。

何ごとも、なるようになるわけだし。

とですね、このように自分にブレーキをかけながらも、ついつい頑張りすぎるワタクシでございます。

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2017年10月18日

ミソジニーと男女不平等社会

ハリウッドの有名映画製作者ハーベイ・ワインスティンのセクハラ及び性的暴力スキャンダルが報道されていますね。ワインスティン氏は、一連のことは自身のセックス依存症(Sexual Addiction)のためであったと病気のせいにして、治療のためにリハビリ施設に入院したとかふざけたことを言っていますね。

「依存症」という病気はですね、強迫的な行動で生活に支障が出てくるものなんですよ。セックス依存症であれば、性交渉だけでなく様々な性的活動による興奮や刺激に溺れていくことが習慣化して、自分をコントロールする力を失っていくのです。

様々な「依存症」と同じく、脳内に快感物質が放出されるため不安から一時的に逃れられるメカニズムにより依存してしまうのですよ。自分をコントロールできず強迫的に性的活動に依存してしまっていたようには見えないんですけど、この有名映画製作者は。

それはともかく…

「ミソジニー」という言葉を最近良く耳にしますが、ご存知ですか。

女性嫌悪とか女性蔑視とも訳される言葉です。女性を劣った人間とバカにしたり、優越的な考えを持ったり、実際にそのように行動したりすることは、何もハリウッドに限ったことではなく、世界中で見られることです。

性的暴力やセクシャルハラスメント、制度的差別はもちろんのこと、社会のあらゆる場面で見られます。日本は、これがひどい社会の一つではないでしょうか。

男女が平等ではなく、男性優越社会であることは否定できません。男性だけが批判されるべきではなく、日本の女性は劣った人間としての役割を受け入れてしまっていて、それを日本の伝統的慣習か何かのように考える人が多いのは本当に残念です。

私が大人になってから日本で暮らした数年間は、このミソジニーへの反発と、個性を認めない「出る釘は叩く」社会と、古い因習慣習に囚われた様々な形態の階層制度と、個人的には家庭内の抑圧に立ち向かう日々でした。

結局、一人で立ち向かっても解決は期待できないので、日本を出て日本人をやめることを決意したわけですがね。

私は、日本では小学校の教員をしていました。

子供達がより良い日本人になるようお手伝いをする「教育」を仕事にしていたわけですよ。それでは、その「教育」をする学校という社会は、ミソジニーとは無縁だったか?個性を認め「出る釘を育てる」社会だったか?古い因習慣習から開放された自由な社会だったか?

違う違う!

私が教員をやっていた頃の学校は、ミソジニーの社会、「出る釘は叩く」社会、古い因習慣習に囚われた階層制度の社会でしたよ!

性的暴力を受けたことはないけれど、セクハラは受けていました、校長から。あの男が今も存命な場合、問題になるので名前は上げられませんが。だって、私には証拠がないですからね。録音テープとかないんですから。

でも、しょっちゅう校長室に呼ばれ、二人きりになり、非常に私的なことを尋ねられましたよ。私に恋人がいないと分かってからは、「セックスがしたくないか?」などと言ってきたのですよ。校長室で、そのような会話をしていることが自分でも信じられませんでした。

その校長からはたびたび食事に誘われまして、私は断ることができませんでした。私はその年を最後に退職すると決めていたので、とにかく波風を立てずに無事に退職するために、その男との会話内容のほとんどは誰にも言いませんでしたが。(ちなみに、この男とは何もありませんでした。セクハラを受け続けただけです。)

この男は、セクハラだけでなくパワハラもひどかったです。教職員の多くが嫌っていましたが、ハリウッドの映画製作者ハーベイ・ワインスティンと同じで、地元の教育界の有力者であったために、私も含め皆が黙っていたのです。

その学校は中規模校で、教職員は女性男性が半々でした。教職員は、朝の職員室の机の雑巾拭き、湯茶の世話、洗い物、職員用のトイレや更衣室の掃除、戸締まりなどを当番制でやっていましたが、戸締まり以外の殆どを女性教職員がやっていることに私は納得がいきませんでした。

みんな忙しいのに、女性教職員だけが雑務をさせられていることに、若い女性教員からは不満を聞いていました。

ある時、これについて声を上げたのは私です。

なぜ男性職員は何もしないのか?

男性職員も、朝の雑巾拭きをするべきだし、お茶を入れたり湯呑みを洗ったり、更衣室の掃除などもやるべきだ。休憩時間のお茶は、欲しい人が自分で入れればよいではないか。

私の発言に対する最も厳しい批判は、年配の女性教務主任から出ました。

結局何も変わりませんでした。

でも、一部の男性教職員が、雑巾拭きやお茶の世話や湯呑み洗いをするようになりました。すると、年配女性職員が「まあまああ何々先生、すみませんねえ、私がやりますから」と仕事を代わったりするのです。

男性に自分の机を拭いてもらったりお茶を入れてもらうことに罪の意識を感じているようなのです。

ああ…

オーストラリアの小学校にも勤めましたが、そういう馬鹿げた男女不平等の習慣は一切ありませんでした。校長も職員の一人。コーヒーが欲しければ自分でコーヒーを作っていましたし、もしも管理職によるパワハラやセクハラがあれば大問題になったでしょう。そもそも、管理職を採用するのは学校ですからね。パワハラやセクハラがあれば、すぐに首が飛びます。

しかし、もちろんオーストラリアという国にも、様々な不平等の問題はあるのですよ。しかし、日本とは比較になりません。

男女の不平等に関しては、日本とオーストラリアの最も大きな違いは、女性が劣った人間としての役割を受け入れたりしないということ。差別があれば、蔑視的発言や扱いがあれば、不平等を感じたら、声を上げ、批判し、糾弾し、改革していく。

そして、女性が男性よりも劣っているという考えが間違っていることを証明していく。そのためには、必要な制度的な改革を行っていく。

まずは、声を上げることです。

ハリウッドは、必ずこの有名映画製作者のスキャンダルを機に変わっていくはずです。変えようとしているんだから変わります。

あなたがいる社会も、変えようとすれば変わります。変えていきましょう。


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2017年10月17日

ポスティー転倒を目撃

ポスティー(Postie)というのは、ポストマン(Postman)つまり郵便配達さんのことですが、今朝うちの娘を駅に送って行った帰り、目の前で郵便配達さんが転倒するのを目撃したのです。

駅前の郵便局からモーターバイクで配達に出発して、道路に出てきた途端にツルリと滑って転んだのです。速度を出していませんでしたし、郵便配達さん自身はひょいと飛び降りて大丈夫でしたけど。

メルボルンの郵便配達さん by Australia Post

ミッチャム駅前の道路整備工事は、もう何ヶ月も過ぎたのに未だに完成していない(遅すぎる!)のですが、その工事のせいで舗装が完了していた道路上に小石や砂が散らばっていたようなんです。

私も若い頃にはバイク乗りでしたから経験がありますが、モーターバイクは路面の小石や砂のために思いがけなく簡単に転倒することがあります。

郵便配達さんはへっちゃらだったし、バイクが壊れるほどの転倒でもなかったけど、大変だったのは、バイクのボックスやバッグに入っていた郵便物が バッサー!とこぼれ落ちてしまったことでした。

運転中でなければ、あるいは車を停める所があれば、すぐにでも郵便物を拾い集めるお手伝いをしたいところでしたが、それはできず。

歯痒い思いをしていたら、サングラスをかけた作業員のお兄ちゃんが一人駆け寄りまして、郵便物を拾い始めたのでした。いやあ全く、人は見かけによりませんね。そのお兄ちゃんは、困っている人を見たらちゃんと助ける人だったのです。よかったわあ!

誰かに親切にされると嬉しいけど、誰かに親切にしている人を見ても、嬉しい気持ちになりますね。そして、私も困っている人があれば親切にしたいと思うのです。

それはともかく、

最悪のスタートを切った今日の配達業務。郵便配達さんには、ぜひ運転に気をつけて、無事に今日のお仕事を完了していただきたいものです。


それはそうと、

その郵便配達さんですけどね、非常に恥ずかしそうな顔をしておられました。そりゃそうでしょうね。「さあ出発!」と郵便局を出た途端に大勢の人の前で転倒し、その車線の交通をストップしちゃったわけですから。

こういう「恥ずかしい」というのを英語にする時に、「ashamed」と言うのは間違いです。「ashamed」というのは、良心に照らして恥である場合に使う言葉ですから、気まずいとかばつが悪い恥ずかしさの場合は「embarrassed」と言いましょう。

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2017年10月16日

息子のアルバイト

新店舗工事の取り壊し作業アルバイトで足指を負傷し、筋肉痛で身体不自由者となったうちの息子。

ハードな肉体労働は自分に向いていないと悟り、再び人間モルモットを目指したものの肝臓の不具合で不合格となり、がっくりと肩を落としたのでありました。

しかし、相変わらずビデオゲームのグラフィックスを作るアーティストの仕事というのは、メルボルンではめったに求人がないわけで、シドニーとかブリスベンとか知らない街で働くというのには不安がある息子は、結局新店舗工事のアルバイトに復帰しました。

ただし、ハードな取り壊し作業はもう終わっていて、床のシートを貼るとか棚を組み立てるとかペンキを塗るとか看板やサインを取り付けるとか、そういう仕事がメインとなっているのでこれなら大丈夫。

子供の頃から IKEA の家具の組み立てなど大変得意としていた息子は、長時間の単純作業も苦痛ではないらしく、こういう仕事は向いているのです。

頭が良くて理解が早く、ミスもしない息子は、毎日黙々と真面目に働き、親方ピーターさんの信頼を勝ち取ったようです。昨日など、ピーターさんの助手としてシザーリフトに乗り、店舗サインの取り付けをしたんだそうで、それを聞いてうちの夫も上機嫌。

なんでも、親方ピーターさんと一緒にシザーリフトに乗るというのは、評価と信頼の表れなんだそうです。

さて、日当は取り壊し作業の時ほどではないにしても、通常のアルバイトに比べれば破格と言っても良い金額。息子の銀行口座にはどんどんお金がたまり、夫によると「これでお母さんの車の登録料750ドルを払ってあげられる」と言っていたそうです。

良い息子だなあ!

でもね、お母さんの車の登録料はお母さんが払いますから(翻訳料さえ支払ってもらえたら)、自分の稼ぎは自分の今後のために使いなさい。

ゲーム制作会社でのインターンシップのチャンスがあればぜひやるべきだけど、インターンシップは通常無給ですからね。稼げる時にしっかり稼いでおくことです。新店舗工事は、あと2週間もすれば終わりですから。

早く絵を描く仕事が見つかるといいのですが。

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2017年10月15日

耐えがたい騒音

こんな田舎環境に住んでいて騒音問題に悩まされることになるとは、思ってもいなかった!

これを書いている今もですね、昼頃から続いているこの騒音のために、イライラしてどうしようもないのです。

どういうことかと言いますと、私達が住んでいるこの家の北隣りのおうちの男の子が、オートバイで走り回るんです。自分ちの敷地内をですけど。

この家には男の子が少なくとも二人いて、どちらも小学生だと思われます。まだまだ小さいですから。しかし、彼らが乗り回すのはおもちゃのバイクじゃなくて、本物のモーターバイクです。生け垣越しに見えるのは、ホンダのモンキーみたいなバイク。

お隣さんの敷地は、私達の家の敷地以上に大変広いのですが、家がある辺りは土地が傾斜していて子供がバイクに乗るのには適していないようなんです。

我が家の裏庭に面する生け垣のすぐ向こう側は、平らなところが多くて、道路から車を乗り入れるドライブウェイもあったりして、バイクの運転には最適らしいのですよ。

これが問題。

要するに、我が家のすぐ横でバイクを乗り回すということで。

ここをエンジンをふかして斜面を上がり、行ったり来たり行ったり来たり。今日のように晴れた日曜日など、爆音は一日中断続的に続くのですよ。

窓など開けていると、その爆音は耐えがたいレベル!

だってね、私の仕事部屋兼寝室(かつての避難部屋)は、この裏庭に面しているので、生け垣越しに男の子がバイクを乗り回しているのが見えるほどですからね、騒音のレベルもひどいのです。ああ…

うるさい!
うるさい!
うるさい!

お隣の家族にちょっと苦情を言いたいところですが、自分では言えないので、夫に言ってもらおうとこの話をしたら、返事は…

「耳栓ならいっぱいあるよ」

でした。(泣)

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2017年10月13日

支払いが滞る会社

英国にある電動工具会社の翻訳の仕事をしていますが、この会社は翻訳料の支払いが請求書に記載した期限までに振り込まれたことは、数えるほどしかありません。

それでもまあ、支払いが一ヶ月も遅れるなんてことはなかったんですけど。

今年に入って、仕事の量も減ったけど、支払いが遅れるんです。

7月の仕事分については、8月1日に請求書を送ったけど、10月13日の今日になってもまだ支払ってくれていない。

毎月毎月、支払いを催促するのも嫌になってきたんですが、支払ってくれないと困ります。車の登録料750ドルの支払期限も迫ってきたし、私は未だに新しい歯冠を作ってもらえていませんし。(だって、安いのでも1本1500ドルはするそうですから。)

8月以降パタリと仕事を送ってこなくなったと思ったら、日本から潜在顧客が来ることになったとかで大急ぎで準備をしているらしく、大至急に翻訳が必要になったと言って次々にマーケティング用資料を送ってくるんだけど、ずっと翻訳代を支払ってもらっていないんだよねえ。

支払いが滞る会社は、経営が困難になっているのかもしれないと心配ですが、

ほら、またメールが着信!

メルボルンは、現在夜の8時過ぎなんですけどねえ。まあ、ブログを書いている暇があるんだから仕事をするか。

ということで、

突然ですが今日はこれで。

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2017年10月12日

カリフォルニアの森林火災

夕方のABCニュースは、カリフォルニアの森林火災がトップニュースでした。

テレビに映った映像に、思わず息をのみました。

NBCニュースの映像

少なくとも23名が死亡、300人近い人々が行方不明だそうです。

上の写真の場所は、火災の前はこんな普通の住宅地でした。


森林に囲まれていたわけではありません。

オーストラリアの森林火災でもそうですが、住宅への延焼は、火が住宅まで来て燃え移るというよりも、エンバー(Ember)と呼ばれる燃えさしが飛んできて、その燃えさしが雨樋にたまった枯れ葉に燃え移ったり、住宅の隙間から入り込んで燃えやすいものに燃え移ったりすることが多いのです。

ニュースの映像を見て、もちろん「ブラックサタデー」を思い出しました。

「ブラックサタデー」というのは、2009年2月7日の土曜日のことです。ビクトリア州で同時多発的に大規模な森林火災が発生し、甚大な被害が出たのです。

死者173人、何百人もの人が大火傷などで負傷、2029軒の家屋が燃えました。森林火災は3月中旬まで燃え続け、4500平方キロ以上が焼失したのです。

地球の温暖化が続けば、こうした大規模な森林火災は増えていくでしょう。

私達家族は、ユーカリの木がびっしりと生い茂る地域に住んでいますから、森林火災は切実な問題です。火災の危険日には、とても心配になります。

カリフォルニアの森林火災は、人ごとではないのです。


それなのに、オーストラリア連邦政府の前首相トニー・アボットの大馬鹿は、「世界的に見れば、暑さよりも寒さで死ぬ人の方が多いのであるから、地球が暖かくなるのは我々人類にとっては良いことかもしれない」などと発言し、石炭を燃料とする火力発電の復活&継続を唱えたりしているのです。

オーストラリアには、有り余るほどのお日様があるんですよ。石炭じゃなくてお日様を使うべきだってば!

内陸部なんて、冬の終わり頃にはすでに気温40度超えしたところも続出だっていうのに。雨が降らなくて困っている地域がたくさんあるんですよ。なんでもっと太陽光発電を開発しないのよ。

それにしても、

ヴィクトリア州の今年の夏はどうなるんでしょうか。

我が家は、乾燥した暑い日ならマッチ1本で燃え上がるユーカリの大木に囲まれております。エンバー(Ember)が飛んできたら、もうおしまいです。

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2017年10月11日

人間モルモット再び断念

先日、夫が勤めるツールショップの新店舗用建物の取り壊し作業のアルバイトをした息子。体力も腕力もないけど真面目な息子は、たったの2日で体力を消耗し尽くし、足の指を負傷して、しばらく身体不自由者となりました。

「向き不向きというもの」があるんですから、こういう体力勝負の仕事はねえ、無理なんですよ。

そこで、以前に健康問題から断念した人間モルモットになる仕事(治験のアルバイト)に本気モードで申込み、健康検査と血液検査を受けに行きました。

1回目は、血糖値が高過ぎて(糖尿病の一歩手前)補欠扱いとなり結局失格になりました。

2回目は、別の治験に挑戦したものの、血液検査の結果、肝機能数値のALTとASTというのが(よく分かりませんが...)高過ぎたため再び補欠扱いとなり、結局失格となりました。

血糖値が高過ぎるのも肝臓の脂肪値が高いのも、運動不足と悪い食生活の結果だと自覚した息子は、その後時々運動したり炭水化物の摂取を減らして野菜や果物を進んで食べるようになったんですよ。

さて、再々挑戦の3回目ですが、

血液検査の結果に問題があって、再検査を求められました。(イヤな予感)

そして、血液再検査は、よほど慎重に検査したのか結果が出るのに時間がかかったのですが、やっと今日連絡がありました。

結果は、

失格でした!

肝臓の脂肪値の問題だそうです。

ガックリ来ている息子。

人間モルモットの仕事は、息子にはピッタリの仕事だけど(だって寝転んでいるだけでしょ? 寝転んでいても絵は描けるんだし)、でもね、この仕事には健康な体(内蔵)が必要なのです。

体力も腕力もない。
肝臓に問題がある。
社交不安症的メンタリティーのため、小売店などのアルバイトはできないと言う。

お母さんは言ってやりました。

「やっぱりねえ、アンタには絵を描く仕事よ! 絵を描く仕事を探しなさい!」

息子には絵を描く才能があるんです。それは確かなのよ。

頑張れ、息子!

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2017年10月10日

恵まれているオーストラリアの先生達

メルボルンのあるヴィクトリア州では、今日から4学期が始まりました。私の知人には学校の先生が多いのですが、親しい友人のHさんは、今年も3学期と4学期の間の休みを利用して海外旅行を楽しんできたようです。

オーストラリアでは、小学校もハイスクール(中学校&高校)も4学期制で、学年度が変わる12月から1月末にかけての夏休み以外の休みは2週間です。どの休みも、学校の教職員はお休みです。

もちろん準備や片づけに出勤する人はいますし、事務スタッフの出勤日は異なります。

私が日本の小学校に勤めていた頃は、夏休みも冬休みも春休みも、教職員は原則出勤するのがあたりまえでした。自宅勤務というのが認められていて、実際に出勤するのは当番制でやっていましたが、セミナーだの研修だのといろいろ行かされますし、実際に家でゆっくりできる日は少なかったのです。ですからね、夏休みに有給休暇を取って旅行に行くなんて、それは本当に難しかったのですよ。

最近の学校はどうなんでしょうね。

あの頃は、土曜日も昼まで学校があったんです。お休みは日曜日だけだったけど、日曜日も家に持ち帰った仕事をしたり授業の準備をしたりして、休みなんてないも同然でした。

オーストラリアでは、子供たちの通学は完全に保護者の責任ですから、多くの場合、親が車で送り迎えします。歩いて通学できる場合も、親が通学に付き添って一緒に歩くことが多いです。先生の責任は、基本的に始業ベルが鳴ってから終業ベルが鳴るまでの間だけ。

日本では、朝早くから出勤して道路脇に立ち、子供たちの通学指導だか交通指導なんかをやらなくてはなりませんでしたが、今でもやっているんですか?

仕事は、集金などの雑務も含めて、本当にたくさんありました。家庭訪問なんていうのもありました。年度初めの家庭訪問だけじゃあありませんよ。もうまるで民生委員でしたから、私。貧困家庭や不登校の子供の家庭など、訪問しない先生は怠け者という感じでしたからね、しないわけにはいかなかったのです。

とにかく、仕事の量が勤務時間内にやり終われる量じゃあなかったですから、毎日帰宅は遅かったです。それだけ長時間働いても毎日仕事を家に持ち帰るんですからね。

勤めていたのが各学年一人ずつの先生しかいない小さな学校だったので、病気になっても休めなかったですよ。私は風疹にかかって入院したことがあるんですが、高熱が出たりしてどうしても休むしかなかった時は、教頭先生が子守りをしてくださいました。他に誰もスタッフがいなかったですから。

オーストラリアでは、学校の先生だって病気や何かの都合で休むのがあたりまえという前提で体制が整えられています。先生が休む場合に急な依頼でもやって来てくれる代替教員(Substitute Teachers)が登録されていますので、そうした代わりの先生を学校が手配するのです。

日本で教師をしていた頃は、プール当番だとか、ウサギ小屋当番だとか、市内ソフトボール大会だの水泳大会だの音楽会だの様々なイベントのための特別指導だとか、廃品回収などのPTA活動とか、しなくちゃいけないことが本当にたくさんありすぎてクタクタでした。

最近は、どうなんでしょうか?

先日、日本の中央教育審議会が「学校における働き方改革に係る緊急提言」を出したと聞きました。「学校にタイムカード導入を」ですって? タイムカードを導入したら学校の先生の長時間労働の問題が解決するとでも思っているんでしょうか。

オーストラリアの先生は、休める体制が整っているから休むんです。

そして、私が一番羨ましいと思うのは、長期勤続休暇(Long-service Leave)というもの。決められた期間勤続し続けると、長期有給休暇がもらえるのです。これを利用して1学期間とか2学期間とか長期に休み、海外旅行や家族旅行を楽しむ先生達。もちろん、担任の先生が長期有給休暇を取れば、その間、担任は代替教員に代わりますけど、オーストラリアの先生達は、これを「生徒に申し訳ない」なんて考えたりしません。

これほど恵まれているのに、まだ学校運営や教育省の方針などに不満があって、時々ストライキをする先生達。そういう時は、学校はお休みになったりします。

カリキュラムデー(Curriculum Day)とか成績通知表を書く日(Report Writing Day)などといった、生徒だけがお休みの日というのもあります。年度の最初の日は、先生達は教職員会議や教室の準備や授業の準備など、いろいろすることがありますから、生徒はお休みです。

日本だったら、そういうのは学期が始まる前に(休み中に)するのですけど、オーストラリアの先生達は、学校が休みの間は出勤しませんからね。

本当に恵まれているんですよ。

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2017年10月9日

味覚について考える

最近料理に砂糖をあまり使わなくなって、お菓子やデザートなどもめったに作らなくなって、作ったとしてもお砂糖は使わなかったりできるだけ量を減らしたり、そうしているうちに、私の味覚は甘味に非常に敏感になったようです。

うちの夫の叔母のジョーンは、お菓子やデザート作りが上手で、私は彼女が作った甘いものに目がなかったのですが。

先週、ジョーンの家のガレージドアの調子がおかしいから見てほしいということで、夫がジョーン宅へ行きましてガレージドアを修理し、晩ご飯をご馳走になって、デザートのアップルパイの残りをもらって帰りました。

ジョーンが作ったお菓子ですからね、私は大喜びで早速頂いたんですが、なんともまあ激しく甘かった。お店で売ってるお菓子もケーキ屋のケーキも甘すぎるけど、ジョーンのパイも甘すぎた。

味覚の変化は甘味だけではなく旨味についても言えるんですよ。

私は趣味でレシピサイトをやっているくらいですから、インターネット等でレシピを探すことがよくありますし、日本のクックパッドといったレシピ共有サイトを見ることもありますが、最近思うのが旨味というかグルタミン酸ナトリウム(MSG)の味に捕らわれ過ぎている人が多いこと。

多くのレシピで、鶏ガラスープの素とかコンソメの素とかだしの素とか、そういうMSGを少々入れて旨味を加えようとしているのですが、これは味覚がMSGの味に捕らわれているから必要と感じているわけです。炒め物にも和え物にも、あの味が必要と感じる味覚になっているのです。

私は長年オーストラリアで生活してきて、日本製食品が手に入りにくい時期も長かったし、食べ慣れた日本の調味料で味付けたものを食べなくなり、また最近は加工された食品も殆ど食べなくなりまして、時々日本製の食品を食べるとMSGの味が不快に感じるようになりました。

少しの塩とハーブやスパイス、ニンニクや生姜や唐辛子、そうしたものと食材の味だけで十分に美味しく感じられるのです。

カレーもそう。日本のカレールウで味付けしたカレーには不快な味がある。香辛料と塩で味付けたカレーのほうが美味しいと感じるのです。

昨今、日本ではしょうゆ代わりにめんつゆを料理の調味料として使う人が増えていると聞きますが、材料のところにある「調味料(アミノ酸等)」や「酸味料」などの合成添加物は、できれば食べたくないものです。「調味料(アミノ酸等)」というのは、ほぼMSGのことですし。

このように味覚が変わってきた私も、夫に言わせると「塩化ナトリウム中毒」だそうです。塩化ナトリウムというのは、塩のことですね。私は何にでも塩を使いすぎると非難されるのですが、食材を味を引き立てる程度の塩は、やっぱり必要だと思うんですけど。

塩化ナトリウムの味を不快に感じる人もいるのだということですが、それは私にはちょっと理解しがたい。

ということは、グルタミン酸ナトリウム(MSG)の味や砂糖の味が不快だと感じるのを理解できない人もいるわけです。

まあ、基本的に食べ物は個人の選択ですからね。でも、健康のためには、食べ物には気をつけたいものです。

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2017年10月8日

たんこぶ ぴりぴり

まどみちおさんの詩に「てんぷら ぴりぴり」というのがあります。
ほら おかあさんが ことしも また
てんぷら ぴりぴり あげだした
みんなが まってた シソの実の
てんぷら ぴりぴり あげだした
という、声に出して読むととても良い詩ですけど。

ワタクシ、ここ数日、毎日この詩を「たんこぶ ぴりぴり」という替え詩にして詠っております。

キッチン転倒顔面強打事故からもうすぐ7週間になるというのに、打った左目上の骨のところのたんこぶが、治っていないのでございます。

今朝も、今日一回目のピリピリを感じたとたん、口からその詩が流れ出ました。
ほら おかあさんが きょうも またたんこぶ ぴりぴり いいだした
常時ピリピリしているのではなくてですね、たんこぶのことをすっかり忘れている頃合いを見計らっていきなり襲う「たんこぶ ぴりぴり」は、「痛っ!」と思わず声が出るほどのピリピリなのです。

なんでこんなに治らないの?

現在、そのたんこぶの長さは2.6センチほど、まだ0.5センチくらいは盛り上がっています。光の加減では「ごぶがあるな!」と分かります。瞼もまだ腫れていて、左目周辺はカーキ色に染まったまま。

一体どうしてこんなに時間がかかるのでしょうか。もしかしたら、このたんこぶは、これ以上治らないのではないかと、ちょっと不安になる今日この頃。

「たんこぶ ぴりぴり」が襲うと、思わずたんこぶをナデナデしてしまいます。昨夜それを見た夫が「まだあるの?」と言うので、「ハイ、まだあるんです」と答えましたが、「たんこぶ ぴりぴり」の詩を披露するのはやめました。

ああ、今もまた、「たんこぶ ぴりぴり」が襲いました。

「ほらお母さんが今日もまた、たんこぶピリピリいいだした」

ところで、シソの実の天ぷら、美味しそうだなあ、食べたいなあ。

先日撒いた青ジソの種は、1本も芽が出てきません。3ドルも出してオンラインで買った僅かな数のシソの種でしたが。今度は別の店から買ってみるか。

以前、日本から持ち帰った青ジソは良く育ったのですけどねえ。

野菜やハーブなど植物の種をオーストラリアに持ち込む時は、必ず検疫に正しく申告してください。その際、種の学名(英語)を調べておくと検査がスムーズに進みます。持ち込みの条件や証明書が必要かどうかなどは、政府環境省のウェブサイトで調べることもできます。

家庭菜園用の市販の種なら、検疫に申請して検査をし(袋を開けて種の状態をチェックする)問題がなければ持ち込めますからね。

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2017年10月7日

22年目の結婚記念日

何を隠そう、今日10月7日は、私たち夫婦の22年目の結婚記念日です。結婚する前から一緒に住んでいるので、もう24年近くも一緒にいるのでございます。

私達は手作り結婚式を計画しました。

入籍は午前中にメルボルンの婚姻登記所で家族と一緒に行い、午後から親戚友人達を呼んでの結婚式を夫の両親(当時はまだ離婚していなかった)所有の牧場の丘の上で行い、パーティーは自宅で行うことにしていました。

料理も自分たちですることにして、ウェディングケーキだけは義妹のリアナが手作りしてくれることになっておりました。

あの日の朝は少し肌寒かったものの、春の青空が広がって、家の周りはリンゴやライラックやアイリスなどのたくさんの花がほぼ満開で、とても美しかったのを覚えています。

婚姻登記所から帰宅し、ウッドデッキにテーブルをセッティングし、花を飾り、グラスやお皿を並べ終え、料理の準備も日本からやって来てくれた私の母の手を借りて順調に進んでいた頃、

それまで太陽の輝いていた空に、たちまち黒い雲が起きて青い空をどす黒く染め、雷鳴がとどろき、烈しい風が吹き始めてテーブルのクロスも花も吹き飛ばし、にわかに豪雨が大地を打ちたたいて、私を絶望の底へと突き落としたのでありました!

何もかも、ベチャベチャグジャグジャドロドロ。

結局、結婚式は私達が住んでいた小さな家のキッチンで行いました。招待した親戚友人達でギュウギュウ詰め。でもね、とても思い出に残る良い結婚式でした。

パーティーは流石にそのキッチンでは無理だったので、同じ敷地内にあった夫の両親宅で行いましたが、あのね、手作り結婚式は良いですがね、料理まで自分達でやろうという計画は、絶対にやめた方が良いですよ。

パーティーの中心であるはずの花嫁が、お料理でクタクタになり、お客様たちとゆっくり話をすることもできず、とにかくもう大変すぎるのでね!

さてさて、22年の結婚生活。

私達の場合、楽しいこと以上に辛いことがたくさんありました。心の病気のせいで収入が途絶え、貧困で食べていくことも困難になった時はしんどかったな。「うつ」になると、前向きに考えられませんのでね、結婚生活の危機は何度もありましたけど、危機のたびに修復して来れたのは、基本的に夫の誠実で思いやりのある人柄を愛しているからだと思います。

夫がどうして私と一緒に居続けられたのかは知りませんけど。

夫は、土曜日の今日も仕事です。朝寝坊をしてしまった私は、今朝夫に会っていません。(夫婦別寝室ですからね!)申し訳ない…。

何か美味しいものを作ってお祝いします。

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2017年10月6日

DIYの鉄人は散髪も自分で

うちの夫のことですが、長身で手足が大変長い人でして、臨月妊婦並み体型ではなかった頃には、顔が小さいのも手伝って本当に細長い人でした。身奇麗にすれば、特にスーツなどを着ると、なかなかカッコよかったんだけどなあ。(過去形!)

最近は年がら年中ツールショップのユニフォームを着ています。休みの日は、以前勤めていた電動工具の会社のユニフォームを着ています。

なぜか?

そこにあるからです。

とにかく身繕いには全く興味がないらしい。以前は仕事じゃなければチェックのネルシャツを着ていたけど、最近はネルシャツすら着ない。

それはともかく…

この夫は、家のことは殆んど何でもできる「DIYの鉄人」でもあります。「殆ど」と書いたのは、時間的な都合でプロに頼むこともあるというだけのことでして、やろうと思えば本当になんでも自分で「できる、直せる、作れる」人なんですよ。

家を自分で建てたことは以前にも書きましたが、家具も自分で作りましたしね。

子供の頃から、家に水道や電気などの修理のプロ達がやって来るといつもそれをよく観察して、大きくなってからは観察することで技術を学んだそうです。

電気工事など危ないから本当はしてはいけないんですよ。オーストラリアの電圧は240Vですからね、ビリっと来たではすまないので。

とにかく、DIYの鉄人が家に一人いると本当に便利でありがたいのですが、夫は困ったDIYもしてしまうから私は残念なのよ。

夫は散髪も自分でしちゃうんです!

このDIY散髪のことは、最近すっかり忘れていました。というのも、最近はうちの娘が夫のヘアカットをしてくれていたのでね。

私がしていた頃もあったのですが、私は他人の髪の毛(というか頭)を触るのが嫌なのでやめてしまったのです。

理髪店でやってもらえばいいのに、お金が勿体無いし時間も無駄だと言って、新しいバリカン一式を購入し、DIY散髪をしては私を残念がらせるので、娘がしてくれるようになったのです。

娘の散髪はとても上手なんですよ。

最近、夫の銀髪はカールしているのが分かるほど伸びてきていたので、つい先日も「お父さん、ヘアカットしてあげようか?」と言っていたのに…。

水曜日の朝のこと。

仕事が休みのその日、朝のシャワーがずいぶん長いなあと思ったんですよ。出かける用事がないと、シャワーなんか何日でも浴びない夫が休みの日の朝シャワーを浴びているので、どこかに出かけるんだなあと思ったんですよ。

バスルームから出てきた夫は、休みの日なのにツールショップのユニフォームを着ていました。

そして、

頭が、

ほとんどツルツル丸坊主!

あああっ!

また自分でやったのか!

丸坊主は似合わないからどうかやめてくださいと、いつもお願いしているじゃないの!

どうして娘にやってもらわないのよ!

うち夫は、妻のために身奇麗にカッコ良くしようなんてことは、微塵も考えない人なのであります。

それにしても、久しぶりの衝撃でした…。

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2017年10月4日

ムール貝の佃煮

私の出身地である岡山には、藻貝(もがい)という貝がありまして、佃煮にして食されます。お正月のおせちには欠かせないものです。たっぷりの生姜を入れて甘辛く煮たものは、岡山の家庭の味の一つと言っていいと思うんですよ。あまり有名ではありませんけど。

藻貝は、茹でてむき身にしてあるのを買って来て、家で味付けするのが普通です。

実はですね、先日本棚の掃除をしていたら、主婦と生活社出版の「おせち料理入門」という古い本を見つけ、懐かしさの余り手にとってパラパラとめくりながら、かつて初めておせち料理作りに取り組んだときのことを思い出したりしたのです。

そうして、食べたいなあと思ったのが

藻貝の佃煮!

しかし、メルボルンでは貝類が簡単には手に入らない!

アサリやハマグリに似た貝は魚屋で目にすることもありますが、結構な値段がしますから、オーストラリア生活20年以上というのに、そうした貝を買って料理したことは無いのです。

人気のある牡蠣(普通は生食用)とマッスル(Mussel)と呼ばれるムール貝は、どこでも手に入りますから、特にムール貝はお安いので、ちょくちょく料理に使います。でも、うちの家族は貝は好きではないらしくて食べてくれないので、最近は本当にめったに貝を料理することはありません。

しかし、

藻貝の佃煮が食べたいと思ってしまったからしようがない! 食べたかったら作るしかない、手に入らなければ手に入る物で代用する、これが海外生活者の心得でございますからね、私作ってみたんです。

簡単に手に入る Coles というスーパーの冷凍ムール貝のむき身(500g入り)を使ってみました。小ぶりなので、佃煮にはぴったりだろうと思いました。

私は、基本的にシーフード類はお酒で煮ます。みりんも入れましたが甘さが足りないからお砂糖も少し。そしてしょうゆですね。生姜はとにかくたっぷり入れましょう。

こうして出来上がったムール貝の佃煮。


これがですねえ、

超絶美味だったのですよ!

作ってみてください、特に海外在住の貴方。

レシピは必要ないくらい簡単に作れますが、一応レシピサイトに載せておきました。

炊きたてのご飯と一緒にどうぞ!

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2017年10月3日

またか…

アメリカのラスベガスで米国犯罪史上最悪の大量殺人事件が起きたとのニュースです。

10月3日現在、死者数59人。

この人数は、2016年度のオーストラリア国内の銃による死者数よりも多いそうです。(自殺者の数は含まれません。)

以前に書きました「銃規制、オーストラリアの選択」という記事と下の画像をご紹介して本日の記事と致します。

ああ…(ため息)

これは、米国の2017年度10月3日現在の銃による死者数だそうです。記事の参照元は「The Age」)(自殺者の数は含まれません。)

赤いのが今回のラスベガスの死者数です。


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2017年10月2日

拾った10ドル札

以前、「落とし物を拾ったらどうするか」という記事にも書きましたが、物が落ちているのを見つけた時どうするかというのは、本当に文化的な習慣や価値観が大きく影響します。

拾ったものを「ラッキー!」と自分のものにしてしまうことは、普通の日本人ならまずできませんよね。その記事には、
失くしたと思ったものが手元に戻ってくる確率が高い日本という国。 自分が生まれ育った国について、誇らしく思えることの一つです。
な〜んて書いたんですけど、書いた後で思い出したのが、日本のあるファミリーレストランに当時まだ幼かったうちの娘がバッグを置き忘れて来た時のこと。

「かならず見つかるわよ!」「お店の人が保管してくれているはずよ!」

と、お母さんは自信満々でした。すぐに電話をしたら、確かに保管してくださっていました。お店に行って娘のバッグを受け取って、中を確認したら現金2000円だけがなくなっていたの。

あれは残念だったな。

2000円が惜しかったのではなく、お金を抜き取った人がいたということがね。

それはともかく…

先日、早朝のウォーキングに出かけた娘が10ドル札を拾って帰りました。なぜ田舎道に10ドル札が一枚だけ落ちていたんだろうかと不思議なんですが、こういう時に、「ラッキー!」と自分のものにしてしまうことができない娘。

お母さんに、日本式正しい行いを教育されております為に、どうしても拾ったお金には罪悪感がつきまとい、なかなか自分のお財布に入れられないという。その気持ち、分かります。

キッチンのベンチに置かれたまま、誰も取ろうとしないその落とし物の10ドル札。
10ドル札を拾いました。落とした方はご連絡ください。
というポスターでも作るか…と、半分本気で話し合ったりした私達ですが。

連絡してきたその人が落としたという証拠もないだろうしね。仕方がない、お母さんが使わせてもらいますということで、その10ドルは八百屋で使いました。

「チャーリーとチョコレート工場」という映画で、主人公のチャーリーが拾ったお金でチョコレートを買い、ウィリー・ウォンカのチョコレート工場への金色のチケットを手に入れるんですが、「拾ったお金でチョコレートを買う」という行為に違和感を感じた私は、実は小学生の頃に、拾った50円で駄菓子屋のわらび餅を買って食べ、今でも思い出しては苦しい気分になるというトラウマ経験をしているのでございます。

50円を拾った場所、駄菓子屋へ自転車をこいだ時に見た周辺の風景、駄菓子屋の店の中の様子や買ったわらび餅まで、しっかり記憶に残っているんだから!

交番に届けるべきだった!

とね、盗みを犯したような罪の意識が、後々ずっと続いたのよ〜。

しかし、もしも子供に50円を届けられたら、交番のおまわりさんはどうするんでしょうねえ。

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2017年10月1日

街が死んだ日

昨日、うちの夫が随分早く、3時半頃に帰宅しました。

「あら、今日は早く終わったの?」
「ボクだけ早く帰ったんだよ、だってお客が全然来ないの!街は死んでるよ!」

5人のスタッフが出勤していた土曜日の昨日、朝からお客は全くやって来ず、することを見つけて働いていたけれど、午後になってすることがなくなって、最近勤務時間過多気味だった夫が早めに帰って来たんだそうな。

街が死んだ原因は、

オーストラリアン・フットボールのグランド・ファイナルです。

私の予想通り、金曜日に行われたグランドファイナル記念パレードには、史上最高の大群衆が集まりまして、メルボルンは近年まれに見る大興奮に包まれておりました。リッチモンド・タイガースの37年ぶりの優勝がかかっていましたからね。


グランド・ファイナルが開かれたメルボルン・クリケット・グラウンド(MCG)は、ナント10万人の大観衆に埋め尽くされ、MCG の東隣りにあるタイガースのホームグラウンドでもあるパント・ロード・オーバル(Punt Road Oval)も、グランド・ファイナルのチケットを持っていないタイガースファンが1万人以上も集まって、周辺では大混雑も見られたそうですが。

MCG 周辺に集まらなかった人々はというと、おそらく午前中はBBQ の準備に追われ、BBGランチの後はテレビの前に釘付けとなっていたはずです。

フットボールなんて興味のない私も、早めに帰宅した夫も、昨日はTV観戦したんですから。歴史に残る一戦でしたからね。

オーストラリアン・フットボールは、4つのクォーターを戦います。第1と第2クォーターは、接戦というか前評判通りアデレード・クロウズがリードして、なかなか手に汗握る展開でしたが、後半はタイガースが簡単過ぎるほどゴールを決めて一方的な展開になりましたから、ゲームとしては面白くない決勝でした。

しかし、37年ぶりの優勝を決めたタイガースのファンは、さぞ嬉しかったことでしょうね。


興奮したファンは、深夜まで大騒ぎをしたそうです。周辺の道路を埋め尽くして騒ぎ続け、お酒が入り過ぎたせいもあって、警察のお世話になる人も続出したようですし、建物の被害も出ています。

やれやれ…

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