2023年5月31日

風邪と暖房の修理

風邪って普通は毎日少しずつ良くなっていくものだと思うんですけど、私の風邪は毎日少しずつ悪化しているっていうのはどういうこと?

今日はもう風邪の諸症状オンパレードですよ。

一番つらいのはくしゃみ。暖かい寝室でベッドに入っていると随分ラクで、時間がもったいない気がしたりしますが、部屋から出るとくしゃみの連発なんです。

なにしろ家の中が寒いですからね。

故障中のセントラルヒーティングの修理人は、昨日の火曜日に来るはずだったんですよ。昨日は、普通なら水曜日が休みのうちの夫がスタッフの一人と休みを交換したとかで家にいたので、やれ助かったと思っていたんですけど。

修理人は来なかったのだった…

その人は詰まった排水管の修理人とは違って、来れなくなったと連絡して来たのでマシですけど。

今日の午前中に来るそうです。来たら私が出て話をしないといけないんだからくしゃみが心配ですけど、今日こそはちゃんと来てくれてヒーターを直してくれないと、私の風邪は治らないでしょう。

ということで、今日はこれで失礼します。

今日でヒーターが直りますように。そして私の風邪も治りますように。


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2023年5月30日

風邪の悪化とマスク

昨日の記事に「まだ風邪気味ですが、しなくちゃあいけないことがいろいろあるので頑張ります」と書いて、頑張ったら風邪が悪化しました。

昨日の朝は、実は喉が切れるように痛かったんですよ。あれは風邪が悪化している兆候だったなと思います。

いろいろしなくちゃあいけなかったことは全部しました。

家の中が寒いのは風邪に悪いと思ったので、薪ストーブも頑張りました。薪ストーブで家半分は暖かくなりますが、私の仕事部屋があるもう半分は寒いですから、仕事部屋だけは小さなオイルヒーターで暖かくしていました。

家の中は寒暖の差が激しいので、暖かい部屋から寒い部屋へ行くとくしゃみが出て、くしゃみを連発する度に風邪が悪化して行ったように思います。

晩ご飯を作り終えた頃に限界となりベッドに入りましたが、あまりに寒くてガタガタ震えたから熱も出ていたのでしょう。

なかなか眠れなかったので睡眠薬を飲んで眠りました。

今朝は少し良くなりました。


それにしても、完全に風邪を引いた状態で咳も出ているのに、私は人が大勢いる所にいろいろ行ったんですよ。

郵便局とか銀行とかスーパーとか。

マスクもせずに!

メルボルンでは新型コロナはもう過去のことになっていて、マスクをしている人を見かけることはほとんどありません。

マスクをしないのが当たり前になっていますが、昨日の私はマスクをするべきでしたよねえ。周囲の人にウイルスを感染させるのを防ぐために。

ただの風邪じゃあなくて新型コロナだった可能性もあるわけなんですし。

郵便局には高齢の方が大勢いたんですよ。誰一人マスクなんて付けていませんでした。マスクを付けて行くべきだったと反省しました。

最近はもう新型コロナのことはすっかり忘れているんですが、現在の状況はどうなっているんだろうと思って保健省のサイトを見てみましたら、今月19日から25日までの1週間で、ヴィクトリア州では407人が入院、重症化して集中治療室にいる方が17人、9人が亡くなっていました。

PCR検査を受ける人も簡易抗体検査をする人も少ないし、簡易検査で陽性と分かってもそれを報告しないですからね、まだ相当な数の患者がいるんだろうと思います。

私はまだ一度も感染していません。実際には感染したけど症状が出なかっただけかもしれませんけど。うちの家族は全員感染済みですから、私一人だけ感染しなかったのも不思議なんです。

新型コロナのことは報道されないので、もう終わったことのように感じていましたが、具合が悪いのに外出する時はマスクをしないといけないと反省しました。


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2023年5月29日

気分の落ち込みと回復

やっぱりお天気の影響もありますよねえ、気分が落ち込む時って。

昨日は、どんより暗くて一日中冷たい雨が降っていました。最近お天気が悪いんです。ラニーニャが終わってエルニーニョが始まったと聞いたのに、なんでこんなに雨ばっかり降るの?

家の中は超寒いし私は風邪気味だし、気分も落ち込みやすいわけですが。

長いこと忘れていた「うつの泥沼」に足を取られそうな感じが昨日は蘇って来ましてね、「これはやばい」と思いました。

そういう時には気分転換に何か楽しいことをすればいいんでしょうが、風邪気味だから外出はしたくないし、そういう気分になると何もしたくなくなるものです。

気分が落ち込んだ理由は、昨日の朝、うちの夫を勤めているツールショップに送って行く時に義妹(夫の妹)の話を聞いたからです。

朝の5時頃でしたが、夫が義妹と電話で話しているのが聞こえたんですよ。てっきり家を売るか売らないかという話をしていると思ったんですが、そういう話題は出なかったそうです。

売らないのなら売らないとはっきりして欲しいから義妹に聞いてくれと頼んでいるんですけど、話題にならなかったということは今は家を売るつもりは無いということでしょう。

家の話ではなくて、義妹のこれからの予定などが話題になったそうです。

義妹はドバイに住んでいるんですけどね、仕事でもいろいろな国に行っていましたが、旅行が趣味なので世界中行っていない国がほとんど無いほど世界中を旅行しています。

南極クルーズ旅行もしているんですよ。本当に地球のありとあらゆる場所に行っているんです。

私が若い頃に夢見ていたことを実現している人なんですけど、それが出来るだけの経済力があるし、独身ですから好きなことが出来るのです。

昨年の11月には、うちの夫を招待してカリブ海の島バルバドスに行きましたが、その後はエチオピア旅行をして、再びカリブ海の島ケイマン諸島に行っています。

5月に仕事を辞めてリタイア生活になってからは旅行に拍車がかかり、ドバイのアパートにいる時間よりも旅行に出ている方が多い暮らしです。

イングランドに行ってからドバイに戻り、その後ヨーロッパのどこだったかに行きました。その後スコットランドを旅行して、今またドバイに帰ったところだそうです。

近いうちにポーランドに行き、その後スペインで夏休みを過ごす義弟(夫の弟)家族と合流した後でポルトガルへ行き、それから8月に従姉妹の結婚式のためにオーストラリアに帰って来るそうです。

そういう話を聞いて、私は義妹が羨ましくてたまらなくなったんです。

私には旅行をする経済力がありません。毎日家の片付けをして不用品をわずかなお金のために売ったりしています。これも引っ越しという一つの変化のためでしたが、どうやらそれも無くなったようだし。

ワクワクするような楽しいことなど何もない退屈な暮らしですよ。そんな自分が惨めになってしまってね。

私の残りの人生は、きっとずっとこういう退屈な暮らしなんだろうな。経済力が無いんだから旅行なんて夢なんだし。

ずっとこの家にいて、どこにも行けないんだろう。夫の目が見えなくなれば、私は夫の運転手をしないといけないし、夫の世話をしなくてはいけないから、自由は無くなる。

そういう事を考えたせいで、もしもうつ病になっていなかったら、仕事を辞めていなかったら、夫と結婚したり子供を産んだりしていなかったら、

もっと面白い人生を生きて来れたかもしれないのに…

とか考えてしまったのですよ。


他人を羨ましがってもしようがないですね。

現在の自分のあり様は、全てこれまでに自分が選択し決定したことの結果です。そして、これから先の自分のあり様も、自分が選択し決定することによって決まります。

誰かが何か楽しいことを与えてくれるのを待っていても楽しいことは起きませんから、起きて欲しいことは自分で起こさないといけません。

いつだったかどこかでそういうのを読んだんですけどね、それを思い出したら気分の落ち込みは消えました。

誰にでも、今もし死んだら「あれがやりたかったなあ」と後悔すると思うことがありますよねえ。

やりたいことが分かっているなら、やりたいことが出来ないと不満に思うんじゃあなくて、今やりたいことをするべきなのです。

それが出来ない理由があるのなら、やりたいことをするために必要な選択と決断を自分でして行くしかないのです。誰かがやらせてくれるのを待っているんじゃなくて。

最近、私は毎日毎日家にいて片付けをやっているのでウンザリして来ているわけですが、とりあえず片付けは中止です。家の中がダンボール箱で大散らかりですが、これを不満に思うことも止めます。そんなに重要なことではありません。

どこにも出かけないことに不満を感じていましたが、うちの夫はもう車の運転ができないんですからね、夫と一緒にどこかに出かけたかったら私が運転するしかないんです。

だから、私の方から提案して、私が運転して出かければいいのですよ。運転するのは好きではないけど、それが私がするべき選択ですよね。

夫の運転手になって夫の世話をしないといけないから、もう自分には自由がないというのも間違った考え方です。私にはいつだって自由があるんです。

要は選択の問題なんです。

ということで、気分の落ち込みからはあっけなく回復しました。

さあ今日は月曜日、いろいろしなくちゃあいけないことがあります。まだ風邪気味ですが、頑張ります。


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2023年5月28日

味覚音痴とチェリーパイ

体調がすぐれない時には、甘いものが無性に食べたくなったりします。

ケーキやクッキーや甘いものはしょっちゅう作るんですけどね、我が家では長持ちしません。うちの男達があっという間に食べてしまうからです。

昨日、私は風邪気味でした。家の中が超寒いので、小さなオイルヒーターで暖かくした仕事部屋にこもっていたんですけど、どうしても甘いものが食べたくなったので簡単なケーキを作ることにしてキッチンに行きました。

ところが、フリーザーに冷凍パイ生地(パフペストリー)があるのを見て、「そう言えば早く使わなくちゃあいけなかったんだなあ」と思ったのがきっかけで、ケーキじゃあなくてパイを作ることにしたんです。

パイと言っても、四角に切ったパイ生地に果物を挟んで焼くだけという簡単なやつですよ。作り始めるとしんどくなって、パイにしろケーキにしろ作ろうと思ったのが間違いだったと後悔したんですけど。

たちまちやる気を失い、リンゴをむいたりする元気も無くなったので、ダークチェリーの缶詰に砂糖とコーンスターチを加えてチンしたのを入れたんですが、できたのはこういうのです。


美味しいのが出来たので、今度レシピに書こうと思っていますが、こういうパイはね、簡単に作れるんですよ。

汁が出る果物を入れる時には、コーンスターチが必要です。バナナみたいな柔らかい果物ならそのままで、硬いリンゴのようなのは少し煮て柔らかくしてから入れます。

あんこを入れても美味しいです。チョコレートを入れてもいいし。パイ生地に挟んで焼くだけですから簡単です。

仕事から帰って来たうちの夫は、もちろんこのチェリーパイを見つけてすぐに1つ食べました。食べながら紅茶を入れていました。

「これ冷凍ミックスベリーで作った?」
「いいえ、ミックスベリーじゃなくてチェリーです」

私がいつも買う冷凍ミックスベリーに入っているのは、ブルーベリーとラズベリーとブラックベリーです。チェリーとは味が全く違います。

それに、ラズベリーとブラックベリーには種がありますし、食感も随分違うんですけど。

うちの夫が人並み外れた「味覚音痴」であることは、このブログでも時々話題にしていますが、なるほど、ブルーベリーとかラズベリーの味とチェリーの味の違いも分からないのだなと思いましたよ。


いつだったか、鶏の胸肉で作ったチキンカツを食べて「ああ、美味しかったあ、トンカツ!」と叫んだ話や、ブルーベリーとヨーグルトで作ったアイスクリームを食べて「これ何味?チョコレート?」と言った話や、エピソードには事欠かないんですけど。

お肉の違いはね、見た目で判断できない場合は大体良く分かっていません。

唐辛子の「辛味」には敏感ですが、あれは味というよりも刺激です。それ以外の味については「美味しい」か「美味しくない」かの味覚レベルなのです。

そんな人に、私は豚の角煮の味付けについて意見を聞いたことがあります。

その時の角煮は、いつもと同じように味付けをしたんですけど、八角とニンニクを入れたせいで味が変わったのでね、砂糖と醤油の量がこれでいいのか悩んでいたんです。

味付けについては、いつもうちの娘に意見を聞いていたんですが、娘はもう一緒に住んでいませんからね。

トンカツとチキンカツの違いが分からない人に聞いても意味が無いだろうとは思ったんですけど、豚の角煮を一つ食べてもらって意見を聞きました。

「う〜ん…いつもよりちょっと硬い」
「硬さはいいの、問題は味なの」
「う〜ん…ちょっと硬いけど」
「今日は圧力鍋で煮なかったし、煮る時間が足りなかったの」
「う〜ん…」
「八角とニンニクを入れたから味が違うでしょ?」
「そうなの?」
「どう?甘すぎる?もうちょっと醤油?」
「う〜ん…美味しいよ」

ああやっぱりダメだわ、この人に聞いても話にならんと思ったのでした。


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2023年5月27日

暖房の故障と風邪

風邪を引きました。やはり家の中が寒過ぎるのが原因だと思います。

昨日の朝は気温が5度、日中は15度でした。日本の冬のことを思えば大した寒さではないですけど、家の中がそういう気温だと寒いです。

居間の薪ストーブを使えば家の半分と2階は暖かくなるのですけどね、私が時間を過ごす仕事部屋と寝室は薪ストーブの恩恵は無いですから、薪ストーブは使っていません。薪ストーブは重労働だし。

キッチンにはエアコンがありますから、エアコンの暖房機能を使えば寒くて震えながら料理をすることは無いです。

厚手のセーターの上に綿入り防寒コートを着て寒さをしのいでいますが、そんなのを着て料理はしにくいのでね、キッチンにエアコンがあって良かったですよ。

昨日、喉が痛くなって咳が出たりくしゃみが出始めた時、これは風邪の初期症状だと思ってベッドに潜り込んだら寝てしまいました。だから昨晩はいつまでたっても寝付けなくて、久しぶりに睡眠薬のお世話になりました。

土曜日の朝はうちの夫が勤めるツールショップのスタッフの一人が車に乗せてくれるから私が送って行かなくても良いと言われていたので、心配せずに睡眠薬を飲んだのです。

薬で眠った時は、目が覚めてからも眠気が続いて頭がふらふらするのですよ。

ところが、うちの夫はやっぱり今朝も送って行ってくれと言いましてね。こういうのが困るんです。睡眠薬のせいで頭がフラフラしておまけに風邪、こういう状態で車の運転をしないといけないというのがツラいんです。


この家から引っ越すのか引っ越さないのか、見通しは立っていません。この家の持ち主である義妹(夫の妹)が現在また旅行に行っているので、この家をどうするかということを考える時間が無いようです。

彼女はねえ、家にいる時間がほとんど無いんじゃあないかと思うほど、ずっと旅行をしていますよ。現在はスコットランドを旅行中だそうです。

夫は「おそらくまだ売らないだろう」と言っています。義妹はこの家を投資目的で買ったのに、今売ると値段が安過ぎて儲けが少ないからだそうですけど。売らないのなら売らないとはっきり決めて欲しいです。

そして、引っ越さないと決まったら、夫には私が送り迎えが出来ない場合の通勤手段をちゃんと準備してもらいたいです。

バスは始発に乗っても間に合わない、自転車は暗くて危ないということになると、ウーバー(タクシー)しか方法が無いでしょう。こんな山の中だとスタッフの誰かに迎えに来てもらうのも頼みにくいですしね。

とにかく、いつでも別の手段で仕事に行けるようにしておいてもらいたいのです。毎日好きな時にどこにでも送り迎えしてくれる運転手だと思ってもらうと本当に困ります。

それから、現在家の中がダンボール箱だらけなんですけど、こういう中途半端な状態で暮らしたくないので、引っ越さないと決めてくれたらダンボール箱を片付けられます。

故障中の暖房ですけど、このまま寒いのを我慢し続けるわけには行きませんから修理を頼みました。修理人は火曜日に来てくれるそうです。

少なくとも後3日間は寒い日が続きます。


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2023年5月26日

この冬最初の指先割れ

今年も指先が割れる季節がやって来ました。

例年、シーズン最初の指先割れは親指から始まることが多いのですけど、今シーズンも親指から始まりました。もちろん右手の親指。

ああ…

指先が割れない人には分からないでしょうけどね、指先の割れというのはですね、割れ目は小さくてもね、

むちゃくちゃ痛いのよ!

お湯を使うことが増える冬はどうしても指先が割れやすくなりますから、せっせとハンドクリームを塗るんですけど、やっぱり毎年割れます。

最初は小さなひび割れも「水で濡れてふやける&乾いて固くなる」を繰り返すうちにだんだんと大きく深くなるので、そのうち激痛を引き起こすようになります。

割れ目が深くなって出血すると絆創膏が必要ですけど、指先用絆創膏なんていう良いものはオーストラリアでは簡単には手に入りません。近くのショッピングセンターに入っているダイソーで売っているので助かっています。

出血した時には指先用絆創膏は必需品ですが、割れ目の保護に最強なのは防水フィルムです。これもダイソーで売っています。


上の写真は2年前に撮ったものなので、今はパッケージが変わっているかもしれません。

ガーゼや絆創膏を濡らしたくない時に上から貼るための薄いフィルムですけど、大変薄くて接着力が素晴らしいので割れた指に貼っておくと、何度も手を水で濡らすお料理中も割れ目を完全に保護してくれます。

好きな大きさに切って使えますから便利です。

昨日使おうと思ったら無くなっていましたから、買いに行かなくちゃあいけません。

ダイソーは、いろいろ素晴らしい商品を売っていますけど、指保護サックというコンドームみたいな指のカバーも便利です。これは、どうしても中に水が入って指は濡れるんですが、指の先に当ててクルクルとやれば簡単に付けたり外したりが出来るのが良い所です。

以前は、「サカムケア」という液体絆創膏を愛用していましたが、手に入らないので指保護サックを使うようになって、本当にもう指先が割れるシーズンは指保護サック無しではやっていけないくらいに毎日愛用していましたけど、防水フィルムを見つけてからはあまり使わなくなりました。

やはり防水フィルムが最強です。絶対に水で濡れることが無いですからね。接着力が素晴らし過ぎて剥がすのが一苦労ですけど。

貼る場所によってはキレイに貼れないので、そういう時は水がしみ込む可能性もあるので、さらに指保護サックも付けるといいですよ。


ちなみに、ハンドクリームですけどね、このブログでも何度か話題にしましたが、オーストラリアに来られたばかりでハンドクリームを探していらっしゃる方に、私が使っているハンドクリームを紹介した記事があります。

「ハンドクリーム考察」という記事です。書いたのは2年前ですから値段は変わっているはずですが、今でもその記事で紹介している4つのハンドクリームを使っています。

固くガサガサになって今にも割れそうな危機的な指先には、「NS 8 Heel Balm」というのが最強だと思います。一発で状態が改善しますから。


パッケージを見てお分かりのように、これは荒れたかかと用のクリームです。かかと用としては最も推薦されている商品で、私も長年使って来ました。ある時、これをかかとに塗りながら「かかとに効果があるのなら指先にも効果があるだろう」と思って塗ってみたら、劇的に状態が改善したんです。

臭いにおいが問題だったんですけど、以前に比べたら今は随分マシになっています。マシになっていますけど、いい香りではありません。

やや油っぽいですけど、これを少量だけ指先の割れが心配な部分に塗っておくと1日で違いが分かります。

手指の荒れでお困りの方は多いと思います。アレルギーが原因の場合もありますから、ハンドクリーム選びは難しいです。

以前、薬屋で私が使ったことがないハンドクリームを手に取った方がいたので聞いてみたら、その方にはそのハンドクリームが一番効果があるとおっしゃったので、私も買って使ってみたんですけど、私には合わなかったです。

結局、私は4種類のハンドクリームを使うようになりました。

指先の特効薬としては「NS 8 Heel Balm」です。重症の乾燥には「Neutrogena Norwegian Formula Hand Cream」も良いです。


たくさん付けてはいけません。拭き取らなくてはいけなくなります。私は少量を手のひらに取って、擦って白っぽいクリーム状にしてから塗ります。乾燥し切った手の甲が見違えるようになりますよ。

ちゃんとお手入れして、指先が割れないように頑張ります。


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2023年5月25日

オートバイウェアとごみ問題

昨日の水曜日はうちの夫が仕事が休みで家にいましたから、夫が売りに出したものの売れずに放ったらかしにしている物をもう一度売りに出してもらいました。

一番困っていたのは、オートバイウェアです。もう使うことがないので全部売ろうとしたんですけど売れなかったので、居間のソファに出したまま2週間以上も放ったらかしだったんです。

もう一度売りに出して、今度は全部まとめて買うとかなりお買い得な値段にしたせいか、すぐに買い手が見つかりました。

ウェアを売る時にはサイズが重要ですよね。サイズは説明のところに書いただけではなくて、サイズダグの写真も撮って載せたそうです。さらに、夫は自分の身長と体重も書いたので、自分の体型と比べてもらえるはずです。

買い手の方は、夫が売りに出していたオートバイウェアを上下全部まとめて買いたいということでしたから、これで居間が片付くと思うと私は嬉しかったです。

その方は夕方やって来ました。

ところが、

これはちょっと無理じゃないの?

そう思った理由はね、やって来た方の体型がうちの夫と違い過ぎたからです。

うちの夫は身長が187センチもあるので、ウェアのサイズは大きいです。太っていますからXXLサイズを着ていますが、痩せていた頃でもXLサイズでした。

オートバイウェアを買いに来られた方も太っていらっしゃいましたけど、背が低くて手足が短い私にそっくりな体型だったんです。だからサイズが合わないだろうと思ったら、やっぱりジャケットは大き過ぎたし、とにかく袖が長過ぎました。ズボンも丈が長過ぎてとても着れません。

ということでね、わざわざ遠い所からいらっしゃったんですけど、何も買わずに帰られました。

説明を読まなかったんでしょうか。夫の体重だけ読んで、自分と同じくらいだから行けると思ったんでしょうか。

標準体型でない人は服探しに苦労することは、私も良く知っていますよ。私がオーストラリアで長袖の服が買えないのは、袖が長過ぎるからですけどね、あの方もきっとオートバイウェア探しに苦労されているんでしょう。

既製品を買うなら、丈を直してもらうしか無いです。

ソファの上に投げ散らかしたままだったオートバイウェアは、今度は玄関の靴キャビネットの上に積み上げられています。早く買い手が見つかって欲しいです。


大きな分厚い英和辞書と和英辞書をタダで差し上げますとマーケットプレースに出しましたら、すぐにもらい手が見つかりました。その人はすぐにやって来ました。

大学で日本の歴史や文化についての勉強を始めたばかりだという若者でした。最近は辞書を引く人も少なくなっていますけどね、使ってくれるのなら捨てなくて済むのでありがたいし、あの若者の勉強の役に立つと思うと嬉しいです。

この若者は、日本の歴史に興味があるということでしたから、日本関係の本で残っていたのを見せて欲しいのがあったらタダで持って行っていいと言いましたら数冊を選んで取りました。

「残りの本には興味が無いのね?」と聞きましたら「興味はある」と言うのでね、遠慮をしなくてもいいと言ったんですよ。そうしたらまた数冊選びました。「欲しかったら全部あげる」と言いましたら、大変遠慮しながらさらに数冊選び、最後には全部持って帰りました。

その若者は、辞書をタダでもらうお礼にチョコレートスコンを買って来ていました。ベイカーズデライト(Bakers Delight)の美味しいやつでした。

この若者もアジア系でしたけど、アジア系の人っていうのは、タダで差し上げますという場合には、皆さん何かお礼を持って来ますね。

物をタダでもらうのは気が引けるので、日本人もそういう時にはお礼の気持ちに何かちょっとした物を持って行きますけどね、他のアジアの国々でも同じような文化があるんですね。

お礼のチョコレートスコンはもちろん嬉しかったですけど、その若者が本当に嬉しそうに本をもらって行くのを見て、私はもっと嬉しかったです。

こんな山の中までわざわざ買いに来たりもらいに来たりしてくださるのは、やはり相当お買い得な値段にしているか無料の場合です。あるいは手に入りにくい物で、それを欲しかった人が偶然にマーケットプレースで見つけた場合です。

私が売りに出した古い石製のすり鉢&すりこぎセットは、全く同じものを持っていて愛用していた方がすりこぎだけを無くして、探しても同じものが見つからなかったそうですが、偶然マーケットプレースで見つけたんだそうで、大喜びして1時間近くもかけて買いに来られたんですよ。

耳がよく聞こえない高齢の方でしたけどね、マーケットプレースはテキストメッセージでやり取りしますから問題なしです。英語が不得意な方でも交渉がしやすいです。電話番号を教える必要も無いし。

うちの夫が売りに出している物はなかなか売れません。値段が高すぎだと思います。もっと安くすればもっと売れて早く片付くと思うんですけど。

夫は私が値段を安くし過ぎだと言います。安くしているから片付いているんですよ。チャリティーショップに寄付したり捨てたりすることを思えば、僅かなお金でも払ってくれる人がいるとありがたいじゃあないですか。

売りに出した物の中で全く反応がないのは、日本で購入した映画のDVDです。

今はもうDVDの時代ではないですからDVDを買いたい人も少ないとは思いますけど、たくさんあるんですよ。ケースを捨ててしまったものも含めたら、もっとたくさんあります。


DVDや音楽のCDをマーケットプレースで売ろうとしている人は大変多いですが、皆さん売るのに苦労しています。売れないんですよね。

だから、私達が持っていたオーストラリアで買った英語版のDVDは全部チャリティーショップに寄付したんですけど、日本で買ったやつは日本語を勉強している人とかに売れると夫が言うので寄付しなかったんです。

反応は全く無いです。

タダで差し上げますということにしたらもらい手が見つかるでしょうか。

しかしね、こんなDVDのために山の中まで来てくれる人がいるかどうか。廃棄するとしたら、これ全部プラスチックごみですよ。買った時にはこれがいつかはごみになるなんて思いもしなかったけど。

世界中でどれほどの量のDVDやCDがごみになっているんでしょうか。

プラスチックごみはリサイクルが難しいし、オーストラリアではごみは全部土に埋めますからね、深刻な問題です。

これからは、ごみになるようなものを買うのは止めなくちゃあいけません。


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2023年5月24日

ごみ屋敷で見つかった指輪

ごみ屋敷と言っても、ごみ屋敷化している我が家のガレージのことじゃありません。今日の話のごみ屋敷というのは、正真正銘ホンモノのごみ屋敷です。

昨年のことですが、うちの息子があるごみ屋敷で指輪を見つけまして、自分はそんな物はいらないからと私にくれたんです。

これね、話せば長い話なんですけど、うちの夫の父親は中国人の女性と再婚したんですが、この中国人の奥さんにはXさんというおじいさんの友人がいました。

Xさんも中国人ですが、この方は中国にもオーストラリアにも身寄りがなくて、夫の父親の奥さんが唯一の友人だったそうなんです。

格安の家賃で住める公営のアパートに一人で住んでいましたが、このアパートがまさにごみ屋敷だったそうです。

Xさんが困った時には夫の父親の奥さんが助けていたそうで、何かあった時のためにとアパートの合鍵も渡していたそうです。

暮らしに困窮されていたわけではなくて貯金もあったそうなんですけど、貯金は全て現金で持っていて、アパートのいろんな所に隠してあると言っていたそうです。

自分が死んだらお金は全部あげるから後のことを頼むと夫の父親の奥さんに言っていたそうですが、アパートのどこに隠しているかは言いませんでした。

そのXさんがお亡くなりになったのです。

公営のアパートに住む身寄りのない方が亡くなると、他人が勝手にアパートに入って物を持ち出すことはできなくなりますから、亡くなりそうだということが分かってから隠している現金を取りに行ったそうです。

奥さんは、何度かXさんのアパートに行ったことがあり、散らかっていることは知っていましたが、この時は衝撃を受けました。

アパート全体がごみ屋敷だったからです!

すべての部屋が物で埋め尽くされていただけではなく、ごみや腐った食べ物もたくさんあったので、隠している現金探しは非常に困難だったそうで。途方に暮れた奥さんは、仕事をしていなかったうちの息子に手伝いを頼んだのですよ。

アルバイトとしていやいや引き受けたうちの息子は、何百ドルだかの現金を見つけたそうですが、指輪も見つけました。小さなシルバーの指輪でダイヤモンドみたいなのが付いていました。

夫の父親の奥さんは、その指輪は息子のものだと言いましたのでもらって帰りましたが、指輪なんて要らないので私にくれたんです。

私も他人の指輪なんて欲しくないし、そういう状況で見つかった指輪ですからもらうのも嫌だったので、そのまま引き出しに入れていました。


そしてこの度、家の中の持ち物を減らすためにいろんな物を処分して、売れるものは売っているわけですけどね、その指輪を処分するために「本物」なのか「偽物」なのか調べてみることにしたんですよ。本物なら売れるかもしれませんから。

拡大鏡を駆使して指輪の内側に何か刻印されていないか見てみたら、刻印されていました。

「G18K◯◯」「D0192ct」と刻印されていました。「◯◯」のところは認識できなかったのですけど漢字のようでした。中国製の指輪だと分かりました。

どうやら18カラットの金製で0.192カラットのダイヤモンド付きということらしいので、腰痛もほぼ治った昨日、売りに行ったんです。

最初に行ったのは宝石店。ジュエリーの販売だけでなく、修理やクリーニング、オーダーメイドの指輪デザイン制作なども手掛けているリングウッドの宝石店に行きました。

宝石店の方は特別な道具を持っていらっしゃいますからね、刻印も簡単に読み取ることが出来ます。私が思った通り18カラットの金製で0.192カラットのダイヤモンド付きであると刻印されていることを確認してくださいました。

特別な道具でダイヤモンドが確かにダイヤモンドであるとも確認してくださいました。でもダイヤモンドとは言っても天然石か人工石かは分かりませんし、0.192カラットなんてちっちゃいです。

買い取ってくれますかと聞いてみたら、この宝石店では買い取りはしないとおっしゃいました。他のジュエリー販売店でも買い取りはしないだろうとおっしゃって、質屋とかリサイクルショップみたいなところに持って行くことを勧められました。

すぐ近くにキャッシュ・コンバーターズ(Cash Converters)という質屋があったのでそこに売りに行きました。

指輪の品質鑑定に結構時間がかかりました。最終的には買い取ってもらえませんでした。「G18K」つまり18カラットの金と刻印されているんですけど、疑わしいとおっしゃるんです。

18カラットの金ではない可能性が大きいというわけです。言っちゃあなんですが、私は驚きませんでした。中国製ですから。

この指輪を売るには、ちゃんとした信頼できる鑑定書が必要だと言われました。メルボルンに貴金属の品質を鑑定する場所があると教えてもらいましたけど、そんな所までわざわざこの小さな指輪を持って行ってお金をかけて鑑定してもらっても、品質がイマイチと分かれば、

大赤字ですよ!

孤独な人生を外国の街のごみ屋敷で終えたおじいさんが、どういう理由でこの指輪を持っていたのか、想像するとハッピーなストーリーはちょっと考えられませんよねえ。

早くこの指輪は手放したいですけど、捨てる気にもなりません。欲しい人がいるかも知れないので、マーケットプレースで売りに出してみます。タダであげてもいいです。


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2023年5月23日

掃除と腰痛と引っ越しの行方

「不動産屋が査定に来るというのに、家の中は夫の持ち物で大散らかりだけど、私の知ったことじゃあないのでどうでもいいです」と昨日の記事に書いたんですけど。

不動産屋と話をするのは私でしたし、家がそういう状態だと「掃除をしないだらしない人」という印象を持たれるのは心外なので、だって私は「ちゃんと掃除をする整理整頓の人」ですからね、そんなふうに思われたら悔しいというか。

だから一応掃除はしたんです。腰はまだ痛かったけど、先週の賃貸部門の方が来た時ほど痛くなかったから。

「夫のものなどどうでもいいわ」と言いながら、やっぱり床に脱ぎ散らかしたままの服は拾いましたし、ソファーに投げ散らかしてあった服も片付けました。

不動産屋が来ると分かっているのに脱ぎ散らかしたままだったというのは、皆さんもびっくりされるでしょうね。

脱いだ服は脱いだまま床に投げ散らかすのはね、この歳になってもやっているんですから、この人はおじいさんになって死ぬまで脱ぎ散らかすと思いますよ。

これは30年も一緒に暮らして来てどうにもならなかったことの一つです。もうあきらめていますし寝室も別々なので、服を脱ぎ散らかそうが「勝手にしろ!私は知らん!」という境地なんですけど、昨日は脱いだものを拾いながらちょっと頭に血が上りました。

大散らかりを片付けてから、家中に掃除機をかけましたが、

掃除機がけは腰に来ますね!

ただ前後に動かしているだけで特に力を入れているわけでもないのに、どういうわけか掃除機をかけるといつも腰痛が悪化します。

おまけに、セントラルヒーティングが故障して使えなくなっていますからね、昨日は朝から薪ストーブの掃除をして、終わってから薪を焚べたんですけど、車庫の薪置場から薪を運んでくるのが大変でしたよ。

せっかく治りつつある腰が再び悪化しても困るので、一度にたくさん運びませんでしたが、薪ってね、あっという間に燃えてなくなってしまうから、どんどん燃やさなくてはいけません。

何度も何度も薪運び…

これも腰に来ました。

薪作りも薪を積み上げるのも体力がいりますけど、薪ストーブを使うのも掃除をするのも体力が必要です。歳を取ったらガスストーブがいいですよ。セントラルヒーティングが一番便利ですけど。


それにしても、夫が散らかしたものを片付けながらつくづく思いましたが、結婚生活にしても共同生活にしても、誰かと一緒に暮らす時には、普通は一緒に暮らす人に対するマナーというのがあるでしょう?迷惑をかけないように少しは努力するものじゃあないですか?

誰かと一緒に暮らし始めたら、それを機に自分の悪癖を直す人もいるでしょう?

ホントにねえ、家の中が片付いていないと気がすまない人と整理整頓をする気もない人の組み合わせは最悪ですね。うちの夫はさらに悪くて、ごみ屋敷タイプなんですから。

開けたら開けたまま、使ったら使ったまま、出したら出したまま、脱いだら脱いだまま。こういう習慣というのは、本人が変えようとしない限り変えられません。

いちいち気にしていると頭の血管が切れますからね、最近はもう無視していますし、お客様に大散らかりを見られようがどうしようが私の知ったことじゃあないと思っているんですけど、昨日はさすがにそういうわけには行きませんでした。

不動産屋の販売部門の方は2人来られました。大変感じの良い方達でした。先週来られた賃貸部門の方達もそうでしたけど、信頼できそうな方達でした。話をすればそういうのは分かりますからね。

ごみ屋敷状態のガレージをお見せする時には、「どうぞ叫ばないでくださいね、すごいですから」とあらかじめ心の準備をしてもらったので、叫び声を上げたりはされなかったですけど。

毎度のことで慣れているとは言え、私は恥ずかしかったです。

義妹がこの家を売るのか売らないのか、早く決めて欲しいです。

売らないと決めたら、一番残念なのはごみ屋敷状態のガレージがこのまま放置されることです。うちの夫は「片付けるしか選択肢が無い」という切羽詰まった状況にならないと片付けるわけがないですからね。


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2023年5月22日

セントラルヒーティング再び故障と不動産屋

今朝は、5時半に夫を勤めているツールショップまで送って行きました。スタッフが出勤してくる前の静かなうちにいろいろやっておきたい仕事があったそうです。

もう冬ですし朝の出勤時は真っ暗です。私は真っ暗な道を運転するのは苦手なんですが、車道はまだ街灯があるから完全に真っ暗じゃありません。でも自転車道は暗いですよ。

夫が自転車通勤をしなくなったのは理解できます。暗すぎて見えないんだろうと思います。昨年の今頃は、現在よりは見えていたのにジョギング中の女性と衝突事故を起こしましたしね。

送り迎えは私の仕事だと思っていますから、5時半出発でも私は頑張りますよ。ただし、私の体調が悪い時には別の通勤手段が無いと困るわけです。やはりこんな山の中じゃあなくて、通勤しやすい街に住んだ方が良いと思います。

今日は11時に不動産屋が査定に来ることになっています。先週来たのは賃貸部門の方で、今日来るのは販売部門の方です。

この家の持ち主である義妹(夫の妹)は、先週の査定で賃貸に出すためには窓を始めとして直さなくてはいけないものがたくさんあると分かり、コストがかかり過ぎて数年は赤字になるということで賃貸に出すのはあきらめたんですよ。

残る選択肢は2つ。

1つは、いつか義妹が売ると決めるまで私達がずっとここに住み続けること。現在は週あたり600ドルの家賃を払っていますけど、家賃が値上がりする可能性はあるんです。

この家にこれ以上の家賃を払うのは反対です。私は引っ越した方が良いと思っているので、義妹が売ると決めるまで住み続けるというのは受け入れがたいです。

もう1つの選択肢は、今この家を売ること。

うちの夫は、9月頃に腎臓を提供する可能性が大きくなって来たので、引っ越しをするなら手術の前にしなくちゃあいけないと言っています。

手術の後だと、身体が元に戻ってからですから随分先のことになります。そもそも身体が元に戻るかどうかも分からないんですよ。何事につけても運が悪い人ですからね、腎臓提供後に健康問題が生じる可能性もあるんです。

ということで、義妹が家を売るかどうかの判断のために、今売ればどのくらいの値段で売れそうか、どういう選択肢があるのか、そういうことを知るために査定してもらうのです。

現在、我が家のセントラルヒーティングが再び動かなくなっているんですけど、私達がこれからも引き続き住むのならお金をかけて修理してもらわないといけませんが、家を売りに出すのなら修理をする意味が無いかもしれません。


私達が住んでいる家があるのは、メルボルンまでそんなに遠くなくて、近くの大きな街まで10〜20分で行ける比較的便利な場所なのに田舎環境で木に囲まれた山の中のような場所です。

1区画が広い住宅地として開発されたエリアで、環境保護のためのいろいろな規則があるので、広い敷地を分割して売ったり1区画に複数の家を建てたり出来ません。

こういう環境は多くないので、プライバシーのある広い家に住みたい皆さんには人気があって、ものすごい豪邸がたくさんあります。豪邸じゃあない家もありますけど、そういうのは宅地として開発された頃にまだ安かった土地を買って建てた古い家です。 

今では土地だけで大変な価値があるので、小さなボロ家でも売りに出すとすごい値段で売れるのですよ。当然ボロ家は取り壊されて新しい豪邸が建つわけです。

ということで、私達が住んでいる家も取り壊される可能性が大きいですからね、売りに出すのなら今から暖房の修理にお金をかける意味が無いのです。

セントラルヒーティングが使えなくても居間の薪ストーブで家の半分と2階は暖かくなります。居間とキッチンにはエアコンがありますから暖房にも使えます。

早く義妹がこの家をどうするか決めて欲しいです。

不動産屋が査定に来るというのに、家の中は夫の持ち物で大散らかりですよ。

うちの夫は、少しでもキレイに見せようとか良い印象を与えたいとか思わないのです。「この家を買う人は取り壊して新しい家を建てるに決まっている」という判断のせいですよ。

先週賃貸部門の方が来られた時には、一応草を切ったり寝室を片付けたりはしていましたけど、今日はもうムチャクチャです。でも私の知ったことじゃあないのでどうでもいいですけど。


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2023年5月21日

巨大豚バラ肉でチャーシュー

昨日、腰痛で買い物ができない私に代わってうちの夫が買い物をしてくれた話を書きましたけどね。

土曜日はスーパーは7時から開いているので、夫が勤めているツールショップまで送って行く途中でスーパーに寄ったわけですが。

ショッピングリストは渡していたんですよ。そんなにたくさんはありませんでした。どうしても必要だったのは、牛乳と卵と朝ご飯に食べるオーツ麦とそれに入れる干しぶどう。

ところが、買い物に30分もかかってね。何をそんなにたくさん買ったのかと思ったら、オーツ麦1.8キロ入りを3袋とか、干しぶどう1キロ入りを2袋とか、卵2ダースとか、牛乳4リットルとか。

どれも頼んだものですけど、

ちょっと買い過ぎ!

置いておくのに困るんですよ、そんなに大量に買うと。

家に帰ったら、うちの夫から連絡が来ていた息子がすぐに出てきて、お母さんには重たいものを持たせないし、買って来た物の片付けも息子がしてくれたのでした。

うちの息子は3回目の痔の手術からの回復が思わしくなくて、いまだにベッドで安静にする毎日ですが、後2ヶ月で治らなかったら4回目の手術が必要と言われたばかりなんです。

早く治って欲しいから、おしりが悪化する原因になるようなことはして欲しくないんですけど。

買って来た物の中には、頼んでいなかったものもありました。

豚バラ肉2キロ!

やっぱりな…

夫が買い物をすると、自分が食べたいと思うものを当然買うわけですが、いつも買ってくるのが巨大かたまり肉。私は買わないタイプのやつです。

昨日買っていたのは、豚バラかたまり肉をカットしてあるやつでした。

大好物の角煮でも作ってあげるかと思って良く見たら、豚バラ肉には分厚い皮も付いていたし骨が山ほど付いていたんです。

こんな骨だらけの豚バラは角煮にするために切ることが出来ません。分厚い皮も美味しく食べるためには、やっぱり茹でるしかないと思ったので、チャーシューにすることにしました。

3月に「手作りチャーシュー消えた」という記事に書たあのチャーシューですけど、あの記事で紹介したレシピで作りました。

肉の量が少々増えてもあの量のチャーシューソースで行けます。

豚バラ肉は、1切れが幅4センチくらいで長さ20センチ以上の大きさでした。もちろん皮もそのまま大きな鍋で1時間茹でてから、半日チャーシューソースに漬けておきました。

それを200度のオーブンで10分ほど焼いて、取り出してソースを塗ってまた5分ほど焼いて、また取り出してソースを塗って焼いて、これを繰り返します。茹でて漬けて焼くだけですからね、料理としては大変簡単です。

昨日は2回しかソースを塗りませんでしたけど、

激ウマでした!


朝はご機嫌が悪かったうちの夫ですけど、家に帰るなりチャーシューのいいにおいがしたはずでしょ?自分が食べたくて買った豚バラ肉ですよ!皮はトロトロ、骨はホロリと取れて、お肉は激ウマですよ!

ご飯と蒸し野菜と一緒に出しましたけどね、あれを食べたら不機嫌なんて吹っ飛んだはずですよ。

昨日はケーキまで作っておいてあげたので、食後の甘いものもあったから大満足だったはずです。

さすがに「美味しかった」とも「ごちそうさま」とも言いませんでしたが、ご機嫌が悪かったんだから言わなくて当然ですけど、「美味しかっただろう!ザマーミロ!」と思いました。


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2023年5月20日

腰痛と不便とアクシデント

昨日の朝、このブログを書いていた頃は「今日はだいぶマシだ」と思っていたんですけど、腰痛は劇的にひどくなりまして、

もう最悪です!

ズボンをはいたりソックスをはいたりが難しいです。じっと立っていると痛みは一番ラクなんですが、痛い部分以外がアブナイ感じになって来るので座りたくなります。ところが、椅子に座ることが至難の業でね。

何とか座ってしまえば、そして動かなければ大丈夫なんですけど、椅子から立ち上がるのがまた大変なんです。

寝転んでいるのもね、痛みを感じない姿勢でいればいいですけど、ずっと同じ姿勢というわけには行かないですから、身体を動かす度に激痛なんですよ。

非常に困った状態です。もちろん鎮痛薬は飲んでいます。

車の運転はなんとかできますが、車から降りてスーパーに寄って買い物をするなんて無理なので、冷蔵庫がほぼ空っぽになっていました。

今日の土曜日は普通ならうちの夫は仕事が休みなんですけど、スタッフの一人が今日から2週間の育休(奥さんが出産した)だそうで、再びスタッフ不足で出勤となりまして。

今朝も夫が勤めているツールショップまで送って行かなくちゃあいけなかったのですが、土曜日はツールショップの開店時間が8時なので、少し早めに家を出て7時から開いているスーパーに寄って買い物をすることにしました。

ツールショップの近くのスーパーに寄り、うちの夫が買い物をしてくれました。その間、私は車で待っていました。30分もかかったので、ずっと座り続けるのは大変でした。

買い物はね、どうしても必要なものだけを私が帰りに買って帰ると言ったら夫がむちゃくちゃ怒って、自分が買いに行くと言ったんです。

私の腰痛が長引けば長引くほど自分にとって「不便だ」と言って。確かにその通りでしょうけど「不便だ」(Inconvenient)という言葉は引っかかりました。

風邪を引いても腰痛になっても、私が車の運転ができなくなったり家事ができなくなると、夫にとっては「不便」なわけですよ。それはその通りだとは思うんですけど。

私が「不便」の原因になるといつも機嫌が悪くなりますからね、いつか何らかの事情で車の運転も家事もできなくなったら、私は夫にとって「役に立たない人」になるわけですけど、そうなったらどうするんでしょうか。

「役に立たない人」は一緒に暮らす意味がないと考えるかもしれません。そういう非常に現実的な考え方をする人ですから。

自分が「役に立たない人」になったら、その時は自死するみたいなことを言いますからね。


買い物の後、ツールショップで下ろす荷物があるから入口の近くに車を停めろと言われたので、夫が入り口の鍵を開けている間にバックで車を近づけましたら、

ガガッ!

何かに当たりました。

やっちゃった!でも何をやっちゃったの?

車の後ろで夫が叫んでいました。「もういい!早く帰れ!」というのが聞こえました。

それでも気になったものですから、大いに苦労しながら車から降りて見てみましたら、左後ろの車輪が排水パイプに当たったのだと分かりました。

そんなところにパイプがあるとは思いもしなかったです。屋根からの排水パイプを別のパイプとつなげた部分が完全に壊れていました。

早く帰れ!

夫がすごい剣幕で叫んでいましたから、私は帰りました。今朝は家を出てから帰るまで1時間以上かかりましたよ。

まあ今朝は、夫もイライラしていたんだろうと思います。仕事でいろいろあって大変なのに、食品の買い物まで自分がしなくちゃあいけなくなってね。

ただでもイライラしていたのに、腰痛になって迷惑をかけている私が排水パイプを壊したからさらに大迷惑になって、フラストレーション大爆発だったんでしょう。

気持ちは分かりますけど、私も自分に出来ることは頑張っているんです。

腰痛になったのだって、家の片付けとか廃棄するものの処分とかを一人でやっていたせいなんです。


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2023年5月19日

何年ぶりかのひどい腰痛

タイトルの通り、何年ぶりかでひどい腰痛になっています。

腰痛の原因は、かつて腰痛の原因になっていた草取りでも庭仕事でもなくて、おそらく月曜日に重たいダンボール箱をたくさん運んだことだと思います。

忙しかったんですよ、月曜日は。たくさんすることがありました。廃棄するものをダンボール箱に詰めて、リサイクルごみ収集所やチャリティーショップなどに持って行ったりもしたんです。

一番重かったのは、うちの夫が処分するつもりの大量の雑誌を詰めていたダンボール箱です。「重たいけど頑張れば私でも運べるぞ」と、かなり無理をして車まで運んだのですが、それを車に積み込むのが一苦労でした。

少し身体をひねりながら重たい箱を車の後ろの荷室に入れた時に、筋肉だか筋だかを痛めたんでしょうね。

最近こういうひどい腰痛になっていなかったので油断していました。腰痛になっていなかったのは身体が強くなったからではなくて、腰痛の原因になりそうなことを避けていたからなのに。

特に痛いのは左側のヒップです。

水曜日にはかなり悪化していたのに、不動産屋が来るので掃除をしておかなくてはいけなくてね。火曜日は痛すぎてできなかったんですけど、水曜日は痛いとか出来ないとか言ってられないので頑張りました。ウーウーあ~あ~とうめきながら。

毎晩ベッドで横になるのもつらいほど痛くて苦労しましたけど、今朝は少しマシです。

じっと真っ直ぐに立っていると痛くないです。座っているのが一番つらいです。でも、夫の送り迎えがあるので車の運転はしなくちゃあいけません。

運転ってね、座っているだけじゃあないんですね。右にカーブするときや交差点で右折する時には、重心が左に動くので激痛ですよ。


月曜日に再び不動産屋が来ることになっています。

今度は賃貸を取り扱っている部署の方ではなくて、売買の部署の方が来るんだそうです。この家を売るとしたらどのくらいの値段で売れるのか、その査定のためだそうです。

この家はいろいろ壊れていて古くてイマイチの家ですから、この物件を買う人は土地が目的で、この家は解体されるかリフォームされるはずだと思いますけど。

それでも少しでも高く売れるようにキレイにしておく必要があると言われたら、私は困りますよ。そんな大掃除はしたくないですから。窓掃除にしたって、ほとんどの窓には手が届かないんですからね。

家の持ち主である義妹が、プロのクリーナーを雇って掃除をしてもらうべきだと思います。

敷地内には草が茂りまくっていますけど、あれもキレイにしなくちゃあいけなくなったら私はものすごく困ります。腰が死ぬのは確実ですからね。

この家に引っ越してきて10年。草取りをし続けて来ましたが、広すぎて全く追いつかず、ウンザリしているんですから。

庭の方もプロに頼んで欲しいです。

今はタイミングが良くない(不動産がやや値下がりしている)から家を売らないと聞いていたけど、やっぱり売ることを考えているわけですね。

引っ越し、どうなるんでしょうか。


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2023年5月18日

引っ越し延期とごみ屋敷

昨日、不動産屋さんが我が家にやって来ました。私達が住んでいる家の査定のためです。

この家を賃貸に出す場合の適正家賃を知るために来てもらったのですが、2つの不動産屋に頼みました。うちの夫が仕事が休みだった昨日来てもらいました。

私達が住んでいる家の持ち主は義妹(夫の妹)です。最近仕事を辞めてリタイア生活になりまして、投資の目的で買ったこの家を最初は売りに出すと言っていたのですけど、売らずに賃貸に出して家賃収入を最大限にしたいと言いました。

私達は週あたり600ドルの家賃を義妹に払っていますが、適正家賃がもっと高ければ、私達にはこれ以上払えませんから引っ越すしかないということだったんです。

引っ越すなら、うちの夫の目が見えなくなる時に備えるためにも小さな家になるので、持ち物を減らす必要がありました。だから私は片付けを頑張って来たわけで、夫もついにごみ屋敷状態のガレージの片付けに取り組み始めたんですけど。

昨日来てくださった不動産屋のお二人は、どちらも長年賃貸物件を取り扱っていらっしゃるベテランで、信頼できるとすぐに分かる感じの良い方達でした。

もちろん時間をずらして別々に来られたんですけどね、お二人が繰り返しおっしゃったのは「家にあるものは全てちゃんと機能していないといけない」ということでした。

機能していないものは、修理するか新しいものと取り替えないといけません。あるいは家から取り除いておく必要があるということでした。ちゃんと機能していないものがある家を賃貸には出せないとおっしゃるのです。

ところが、

この家には壊れているものがいっぱいあるんですよ!

何か壊れる度に家主である義妹に直してくれとも言いにくくて、いずれ売りに出せば解体されるであろうこの家の修理にお金を使うのも惜しいですし、私達は壊れても我慢して暮らして来たんです。

例えば蒸発冷却式クーラーは壊れたままですから、夏の暑い日に2階で寝るのは地獄のようです。

キッチンのガスコンロはライターで火を点けないと点火しないし、オーブンは庫内灯が壊れたままです。オーブンのドアも壊れています。不便ですけど、ガスコンロもオーブンも使うことは出来ます。

食洗機からの排水が漏れて腐って修理してもらったキッチンの床は、一部だけ色が違います。これも問題だと言われました。

玄関近くのテラコッタタイルはいっぱい剥がれたままです。道路に面しているゲートは電気系統の不具合で動かないし、インターフォンも使えません。この家にはセキュリティーシステムが備えられていましたが、壊れていて一度も使っていません。

階段のカーペットはすり減っているし、床がタイルの部屋のガスヒーターはファンが壊れているので使えないままだし。

書き出すと問題山積だと分かるんですけど、壊れたままのセキュリティーシステムとかガスヒーターとかは、取り除いてしまえばなんとかなります。

最大の問題は窓なんですよ!

この家には開けることが出来ない窓がいっぱいあるんです。私達が引っ越して来た時、すでに開きませんでした。開けることが出来ない窓には網戸も付いていません。

賃貸に出すなら今の状態の窓ではダメだそうです。窓を全部直さないといけないと分かって、その時点でどういう結末になるかは分かったんですけど。だってね、家の窓を全部直すなんて何百万円もかかりますよ。

窓はこの家が最初に建てられた時の古いタイプのヘンテコな窓で、部品が手に入らないから修理するのは不可能に近いです。何百万円も払って窓を新しくするという選択肢が無いとなると、もうこの家を賃貸に出すことはできないのですよ。

もしも高額な費用をかけて全部直したとしても、上手く行けば週あたり800ドルくらいの家賃で借り手が見つかるかもしれないということでした。

私、計算してみました。

もしも800ドルで借り手が見つかった場合、私達が払っている家賃よりも週あたり200ドル家賃収入は増えます。

1年52週間ですから、不動産屋へ支払う手数料を引くと年間で9,000ドルちょっと家賃収入は増えます。

これでは数年間は赤字です。

私達が引き続き住むなら何も直す必要は無いわけでね、しかも週あたり600ドルの家賃収入ですよ。

ということで、義妹はこの家を賃貸に出すのはあきらめたそうです。

賃貸に出さないということは、私達がこの家に住み続けるか家を売るしか選択肢が無いんですけど、今は家を売るにはタイミングが良くないそうで、不動産屋の方ももう少し待った方が良いとおっしゃいました。

ですから今は売りに出す気はないんです。

ということは、私達がこの家に住み続けるしかないのですよ。

引っ越しは延期となりました。

私は大変残念ですけど、いずれ義妹がこの家を売ると決めた時には引っ越さなくてはいけないので、片付けは続けます。


今回の引っ越しで最も楽しみにしていたことは、ごみ屋敷状態のガレージが片付くことでした。

引っ越さないと決まって、うちの夫はすっかりリラックスしています。片付けをしたり不用品を売ったり捨てたりしなくて済むんですからね。

「引っ越さないことになっても片付けはちゃんとしてよ!」と言いましたらね、「イエス、ヒロコ」と不機嫌な声で言いました。片付けのことを話題にすると機嫌が悪くなるのはいつものことです。

不動産屋のお二人はね、ガレージを一目見て叫び声を上げられましたよ。そりゃあ叫び声も出ますよ、あれを見たら。

引っ越しのために片付けているところだからと、夫は言い訳していましたけど。

どうしても片付けないといけないという切羽詰まった理由がなければ、うちの夫は片付けなんてするわけがないです。

でもね、引っ越しは延期になっただけでいずれは引っ越さないといけないんです。ごみ屋敷の片付けも、いつかはしなくてはいけないことですから、続けて欲しいです。

義妹がいつ家を売りに出すと決めるかですけど、言うことがしょっちゅう変わるので、すでに箱に詰めた本はもうそのままにしておきますよ。


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2023年5月17日

大きなモニターを使えると

うちの夫が勤めているツールショップのコンピューターのモニターは、ごく一般的な大きさで、このモニターで文字が読めなくなったら仕事を辞めざるを得ないのだろうと私は思っていたんですけど。

夫は、読めなくなったら大型モニターを置くからまだ仕事はできると言います。

お客さんに対応するレジにそんな大きなモニターを置いていいのか、会社の上の人に聞いてみないと分からないでしょうと言いましたら、「いいに決まっている」「ダメなわけがない」と言うんですけど。

もしも本当にそういうことができて、少しでも長く勤めることができればありがたいです。

現在夫が使っているモニターは32インチです。32インチのモニターは、画面の大きさが横が約70センチで縦が40センチです。このモニターに拡大表示させて見ています。

家のデスクに置いてあるのを見るとそんなにむちゃくちゃ大きくみえませんけど、これがお店のレジに置いてあると巨大に見えるでしょうね。

この大きさのモニターは、品質次第で値段はピンからキリまでですが、一般的な品質のものなら500ドルくらいで売られています。

「NDIS(National Disability Insurance Scheme)」というオーストラリアの障害者保険制度に障害者として認められると、仕事を続けるために必要な道具や機器の購入に補助金が出ますから、こういう大きなコンピューターのモニターを買うのにも補助金がもらえるのですよ。

そろそろNDISに申請をした方がいいかもしれません。


コンピューターの利用において問題となる障害は様々です。その障害の程度も様々ですけど、今どきのコンピューターやスマートフォンには「アクセシビリティー」と呼ばれる補助機能がいろいろ付いていますよね。

目が見えにくい人のための補助機能もいろいろあります。私も利用していますけど、画面を拡大表示したりズームさせたり、コントラストを強くしたりできます。

音声を使って使用することもできますし、画面の文字を読み上げてくれる機能もあります。

夫はまだ読むことは出来るんですけど、網膜の黄斑周辺の細胞がかなり死んでしまっていますから読みたい所に焦点を当てても何も見えません。だから、まだ死んでいない部分を探すために焦点をいろんな所に動かすんだそうです。

そうやってまだ見える部分を駆使して見ているのだそうです。

黄斑変性が進行している義母(夫の母親)とは、話をしていても視線が合いません。話をしている人の顔を見ようとしても視野の中心はまっ黒で何も見えないのですから、視野の中心を相手の顔以外のどこかに合わせなくてはいけないからです。

視野の外側ではぼんやりとしか見えませんが、外側にはまだ見える部分があるので、その部分で相手の顔を見ようとするわけです。だから、義母の視線はあっちの方を向いています。

視線を合わせようとしない人が時々いますけど、ああいう感じです。今ではもう慣れましたけど、最初の頃は違和感がありました。

うちの夫も最近人の顔を見るのが難しくなって来たと言いますから、いずれそうなるんですけど。

夫の病気は、遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」(Stargardt Disease)です。この病気は遺伝子の変異によるもので、父親と母親の異常遺伝子が揃った時に発症する常染色体劣性遺伝の疾患です。現在のところ治療方法はありません。

この病気があると分かったら、出来るのは見えなくなる時に備えることだけだと言うんですから、本当に気の毒なんですよ。

 
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2023年5月16日

普通の神経なら今頃は

インド人北隣り家のことですけど。

毎日毎日、朝から晩まで吠え続けるグレートピレニーズと、それにつられて一緒に吠えるスピッツみたいな白い犬。

スピッツの方はキャンキャンという吠え声ですし、身体が小さいから音量も小さくて全く気になりませんけど、大きなグレートピレニーズの吠え声は辺り一帯に響きます。

すぐ隣りの我が家には響きまくりです。

以前この北隣りに住んでいた迷惑家族の深夜まで続く爆音パーティーやオートバイレースの騒音に比べたら、グレートピレニーズの哀れにも思える吠え声は、私はそんなに気になりませんけど。

吠え声がうるさいというよりもね、「ああ今日もこんなに吠えて不憫だな」と思うんです。時々うちの夫とも「かわいそうだねえ」と話しているんですよ。

あの犬はメスで、名前はモリーというんです。私達が育てた盲導犬パピーと同じ名前なんですよ。

人が大好きでフレンドリーで賢くて優しかった盲導犬パピーのモリーとは大違いの、敵対心むき出しの怖い大犬グレートピレニーズのモリー。

吠えるのはグレートピレニーズの特徴とは言え、あんなに毎日朝から晩まで吠え続けるのは大変なストレスだと思うんです。

飼い主もねえ、普通の神経の持ち主なら近所迷惑ということを考えるはずですよ。それに、犬が好きで飼っているのなら、グレートピレニーズのためにも、あんなに吠え続けなくてもいいように何か出来ると思うんですけど。

トレーニングをするとか、吠えなくても良い環境で飼うとか。敷地はあんなに広いんだから。

不憫なグレートピレニーズは、今朝も道路に面したゲートのところで道を歩く人達に恐ろしい吠え声をあげています。犬を連れた人だとより激しく吠えます。ワンワンとかいう吠え声じゃあないです。ウォワワワワワーという感じの異常な吠え声ですし、ウーウーと唸るから怖いんです。

グレートピレニーズがあまりに敵対的なので、道路を歩く子供達の中には吠え立てるグレートピレニーズに攻撃的な態度で近づいて敵対心を煽る子もいるんですよ。

おいおいそれは危ないよ!

もしもグレートピレニーズが外に出てきたら襲われるぞと、おばさんは心配しながら見ています。

頑丈なゲートやフェンスで囲まれていますから外に出ては来れませんけど、万が一、我が家との間のフェンスを飛び越えてうちの敷地に来たら外に出られますからね。


北隣り家の広い敷地内を自由に歩き回っている様子ですから運動は十分なのでしょうけど、散歩には連れて行かなくてもいいんですかね。

インド人北隣り家が引っ越して来てからもう2ヶ月になりますが、犬達を散歩に連れて出ているのを一度も見たことがありません。どこにも連れて行っていないですよ。毎日吠えているから分かります。

犬の散歩っていうのは、運動という面だけではなくて、散歩中に出会う他の犬や家族以外の人とのコミュニケーションの取り方を学ばせたり、自分の縄張り以外の世の中を経験をさせてやる機会ですよねえ。

あんなに攻撃的になってしまったら、他の犬や家族以外の人に慣れるようにするトレーニングは難しいかもしれません。プロのトレーナーなら出来るんでしょうか。

グレートピレニーズというのは、よほどの覚悟がないと飼っちゃあいけない犬だと思います。


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2023年5月15日

12年前に作ったケーキ

週末にうちの娘が帰って来て、また片付けを少しやってくれました。

もちろん自分の持ち物の片付けです。廃棄するものは廃棄して、売るものと取っておくものとに分類したりしていたんですが。

一つ思い切って廃棄することを決意したものがありました。

12年前に作ったケーキです!

冷凍庫に入っていたわけではありませんよ。12年間も戸棚に置いてあったんです。夏には相当高温になっていたはずの戸棚です。

ハイスクールの7年生の時に家庭科の調理実習で作ったクリスマスケーキで、作った時は12歳だったので12年も経っていました。

オーストラリアのクリスマスケーキというのは、干しぶどうなどの乾燥させた果物が大量に入っているフルーツケーキで、外側はマジパンで覆ってあります。長持ちするケーキではあるんですけど、

12年もは長持ちしません!

学年度末の生徒の作品展にも選ばれて展示されたこのケーキは、本人が大変気に入っていたので、ガラス戸の戸棚にずっと置いたままになっていたんですよ。

12年も経ってまっ黒だったはずのクリームが茶色に変色していましたが、その他は作った時とほとんど変化はなかったです。

「もういい!捨てる!」と決めたので、捨てる前に切ってみることにました。

石のように固くなっていたケーキをなんとか半分に切ると、


カチカチになっていたマジパンは砕け散りましたが、中のケーキは腐ってもいなかったし、カビも生えていなくて、やや乾燥した感じはありましたが、作った時とほとんど変化は無かったです。


においもフルーツケーキのにおいでね、ひとかけら食べてみようかと思ったけど止めておきました。

12年も経ってこれほどの保存状態なんですから、このケーキはクリスマスより何日も前に作って何週間も食べ続けられるというのは納得です。


ちなみに、娘はハロウィーンをテーマにデコレーションをしたそうです。

この頃からなんですよ、好みがダークモードになって行ったのは。お化けとかガイコツとか蜘蛛とか、ちょっと気味が悪いようなものが好きになって、服もゴスファッションに夢中になって、黒い服ばっかり着るようになったのでございます。

幼かった頃はピンク色が好きで、フリフリする服が好きで、お姫様のコスチュームを着てスーパーに行ったりしていたのに。

子供の頃の思い出の品々は、捨てられずに箱に入れてたくさん溜まっていましたが、ほとんど処分しました。捨てる前に写真を撮ったりはしていましたけど。

思い出は写真に残せるし、心の中に残っていれば、あれもこれも取っておくことはないですね。


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2023年5月14日

本とDVDと家賃のこと

本が減りました。

「本を買うのを止めたら家が買えるぞ」と言われていたほど本を買っていた私達家族ですが、確かに大量の本がありました。でも、今や5つの本棚は空っぽに近づいています。

まず最初にうちの娘が自分が譲り受けたい本を箱に詰めました。それがダンボール箱3箱分。

先週末には数箱分を古本屋に持って行きましたし、古本屋が引き取ってくれなかった本と雑誌類は全部リサイクルごみ箱に入れました。

日本の文化や歴史などに関する本は、大学に寄付しようと考えていたんですけど、昨日そうした本を買いに来た人が2人いて、たくさん持って帰られました。

一人は合気道に興味がある方で、武道とか武士道とか、そういうものに関する本をたくさん持って帰られました。

もう一人は、何とバスで来られたんですよ。大きな手提げバッグとバックパックで来て、重たい本を持って帰られました。よほど日本に興味があるのでしょう。研究でもされているんでしょうか。

残っている本は、どこかに寄付するか、もらい手が見つからなければ廃棄です。

ということで、本の片付けは終りが見えてきました。

次の難関はDVDです。これまた大量にあるんです。我が家にはDVDプレーヤーがないので見ることが出来ないんですけど、それでも家に置いておきたい大事なものはキャビネットの引き出しにしまいました。

残りは、英語のDVDはチャリティーショップに寄付します。売ればいいじゃあないかとお思いでしょうが、今どきDVDを買う人は少なくて、売ろうとしている人が多いので、売れたとしても二束三文ですから。

日本で買ったものは、日本語の字幕が出たり日本語の吹き替えで視聴できるものですから、売りに出してみます。売れなかったらリサイクルごみ箱行きです。

家の中は少しずつ物が減ってきました。


ところで、昨日は娘も帰って来ましたのでね、引越しの話題になりまして、夫が息子や娘に引っ越す理由を説明したんです。

今回の引っ越しは、この家の持ち主である義妹(夫の妹)がこの家を売りたいと言ったことがきっかけで、夫が通勤しやすい場所に引っ越して夫の目が見えなくなる時に備えることが目的だと、私は思っていたんですけど。

夫の話によると、一番の目的は義妹の家賃収入を最大にするためだそうです。

義妹はまだ40代なんですが、最近仕事を辞めてリタイヤ生活になったんです。それで、投資のために買ったこの家の家賃収入を最大にするために、私達が引っ越すしか無いということになったらしいんです。

最初はこの家を売ると言っていたんですが、この家があるエリアの住宅地の値上がりが激しいので、今売ってしまうのはもったいないということでね、売らずに賃貸に出すことにしたんだそうです。

賃貸に出すと言っても、これまでもずっと賃貸だったんですよ。私達はずっと義妹に家賃を払って来たんです。私はてっきり安い家賃でこの広い家に住まわせてもらっていると思っていたんですが、払っていた家賃は600ドルだったと聞いて驚きました。

600ドルって1週間あたりの家賃ですからね。1ヶ月あたりだと2400ドル以上を払ってきたんですって。24万円ってことですよ。そんなに払っていたとは知りませんでした。

どおりで、いろいろな支払いが重なった月は、暮らしがきつかったわけですよ。歯の治療とか息子の痔の手術とか、排水管が詰まったりヒーターが壊れたり、娘が車をぶつけて新しい車が必要になったりと、余計な出費も続きましたしね。

新型コロナが始まった頃から私はほとんど収入が無いので、そんなに家賃を払ってもなんとかやって来れたのは夫のおかげです。

まあとにかく、不動産屋にこの家の鑑定をお願いしたそうなので、適正な家賃価格が分かって、それが私達が払っている600ドルよりもはるかに高ければ、私達は引っ越すしか無いということなんです。

もしもそれほど違いがなければ、私達が引き続きここに住み続けた方がお互いに利益になるということですけど。

私達が家探しをしているエリアには、家賃が600ドルではなかなか良い物件がありません。700ドルくらい出せば少しマシなのがありますが、そんな家賃を払うとやっていけませんからね。

私は小さなアパートでも平気なんですけど、夫は閉所恐怖症気味なので狭い家は耐えられないと言うし。

勤めているツールショップからは遠くなっても、600ドルでマシな家に住める場所を探すしかないかもしれません。

家探しは難しいです。

たとえ引っ越さないことになっても、片付けと断捨離は今しておいた方がラクですから、引き続き頑張ります。


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2023年5月13日

おたまじゃくしは食べられていた

「おたまじゃくしのその後」という記事を買いたのは、先月26日のことです。我が家の噴水の水を貯めるプールにいたおたまじゃくしが、その後どうなったのかという話でした。

詳しいことは、その記事を読んでいただくとして。

早い話が、おたまじゃくしがいるのを見つけたのは1月のことで、遅くとも12月にはそのプールに卵を生んだカエルがいたと思われるわけですが。(ちなみに12月や1月は真夏です。)

あれから半年が経とうかというのにまだおたまじゃくしのままなんですよ。カエルになるのにむちゃくちゃ時間がかかるタイプのようです。

最近はもう真冬のような寒さになっていますから、このおたまじゃくしはこのプールで越冬するんだろうと思っているんですけど、おたまじゃくしの数がね、明らかに減っているんです。

これまでに何度も小さな後ろ足が出た状態のおたまじゃくしを目撃していますから、気が付かないうちにカエルになって旅立ったのかもしれないと思っていましたが、カエルというのはこんなに寒くても生きて行けるんですかね。

そんな昨日の朝のことです。

私のデスクから噴水がよく見えるんですけど、突然木の上から飛び降りてきた鳥がいました。クッカバーラ(Kookaburra)です。日本名はワライカワセミ。人間が「ウワーハッハハハハ」と大笑いするような鳴き声なのでそういう名前が付いています。

早朝から騒々しく鳴くので迷惑な鳥なんです。

大きな頭で可愛らしい姿形をしていますが、結構獰猛な肉食系で、昆虫類からネズミやヘビに至るまで様々な小動物を捕まえて食べるそうです。

Wikipedia によると日本のカワセミのように水に飛び込んで魚を捕まえたりすることは稀で、通常は地上で獲物を捕えるそうです。

我が家の洗濯物干しやフェンスの上から獲物を探しているのをよく見かけるんですよ。視力がいいのでしょうね。見つけると、どんくさそうな姿からは想像もできないスピードで飛び降りて、虫やミミズを捕まえて食べています。

このクッカバーラが一羽、木の上から降りて来たんです。

噴水の水で水浴びをするためにいろいろな鳥がやって来ますけど、どうやら水浴びが目的じゃあなさそうでした。


見ています。

おたまじゃくしを。


どうする気だ?

捕まえて食べるのか?

息をのんで見ていましたらね、

電光石火ですよ!

ものすごい速さでしたから写真はぶれぶれですが、長いくちばしを水の中に突っ込んで、おそらく顔も水で濡れたと思いますけど、捕まえて食べましたよ!


そうだったのか!

クッカバーラは水の中にいる生き物も捕まえて食べるのか!

おたまじゃくしはカエルになる前に食べられていたんですね。だから数が減っていたんだろうと思います。

この小さなプールでなんとか越冬して、春が来る頃にカエルになって旅立っていくかもしれないとは、もう思えません。


おたまじゃくしを見に行くとね、私の姿を見て大慌てで逃げますよ。水面から離れて深いところに逃げます。

しかし、しばらくそのままじっと動かずにいると、おたまじゃくしは再び水面近くにやって来るんです。

じっと静かに待ち続けたクッカバーラは、そうして水面に近づいて来たやつを襲ったわけですね。

すごい能力ですよ。速さもさることながら正確さがすごいじゃないですか。ストライクですよ。


洗濯物干しやフェンスの上から獲物を探して、ミミズや虫を見つけると一気に飛び降りて捕まえるのを見て「すごいなあ」と感心したことが何度もありますけどね、泳いでいるおたまじゃくしも捕まえられるんですね。

1匹くらいはカエルになったのを見てみたいんだけどなあ。


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2023年5月12日

お気の毒な夫婦の家

昨日の記事で少しふれた我が家の道路向かいの家ですけど。

この家は両側を2軒のボロ家で挟まれていました。

私は、ほとんど近所付き合いをしていないのでよく知らないんですが、夫の話によると、片方のボロ家の持ち主は知的障害のある男性で、知人だという高齢のお爺さんが一緒に住んでいます。

言っちゃあ悪いですけど、掘っ立て小屋みたいなボロ家です。二人とも家の周りの手入れなどできないので、人が住んでいるとは思えないほど荒れています。

もう片方のボロ家には、老夫婦が住んでいるということでしたが、姿を見かけたことは一度もありません。ひっそりと暮らしておられたようです。

DIYでリフォームを始めたもののご主人がうつ病になって、リフォームが途中止めになったままでした。外壁は木枠や断熱材まで丸見えで、家の一部はビニールシートで覆われていました。

お気の毒な老夫婦がお亡くなりになり、家はすぐに売りに出されました。悲しい姿だった家は完全に取り壊されて、工事が始まった頃に新型コロナが始まりました。

メルボルンは世界最長のロックダウンも経験しましたしね、工事には大変時間がかかりましたが、家は完成しました。

何度か工事の様子を見に来られている方を見かけましたが、30〜40歳くらいのご夫婦でした。子供さんも見かけましたから、この家族がそのうち引っ越してくるんだなと思っていたんですけど。

家は完成しましたが、住んでいる人を見かけたことがなかったんです。人が住んでいるような気配はあるんですけど、変だなあと思っていたんですよ。

そうしましたら、先日うちの夫がこの家の方とついに会って話をしたんだそうで、教えてくれたんですけど。

この家のご主人は航空会社に勤めるパイロットだそうです。

やっと家が完成した時、奥さんがお亡くなりになったそうです。病気だったのか事故だったのか、それは知りませんけど。

お子さんがいらっしゃったと思いますが、子供の姿を見たことはないですから、この家に住んでいないのだろうと思います。

パイロットですからね、仕事に出ると長期に家を留守にすることもあるのですよ。そういう状況では子供さんを育てられませんね。

完成したばかりのこの大きな家に一人で暮らしていらっしゃるらしいです。寂しいでしょうね。

不運だった老夫婦が住んでいた家を買った若い夫婦も不運に見舞われたということで、なんだかとってもお気の毒なのです。


運を味方につけたかのように何をしてもうまく行き、努力が報われて成功し、健康にも恵まれて幸せな暮らしをしている人もいますけど、その逆の人もいますよねえ。

私達は、その逆の不運な方だなあと思います。

まずは心身の病気、これが不運だと思うんですよ。私達家族は、精神的な病気で長年苦労して来たんです。

うちの夫は、私が出会った頃にはパニック障害で苦労していました。後から分かったことですが、子供の頃にひどいトラウマ経験をしていたんです。

精神的な病気というのは育った環境に影響されることも多いので、夫の病気も防ぐことができたかもしれないのですけど。育つ環境なんて子供にはどうすることも出来ませんからね。

精神的な病気にしろ身体的な病気にしろ、病気は学業の面でも仕事の面でも障害になりますから、幸運な人達と同じ努力をしても、いやそれ以上の努力をしても、報われないことがあります。

病気で仕事ができないと、経済的に困難な状況に陥いることも多いです。

私達家族は、一時期食べていくことも出来ないほど困窮したことがあるんですよ。義妹(夫の妹)からの援助がなければホームレスになるところでした。

貧困から脱した後も、メンタルヘルスの問題は続きました。特に娘がひどい病気になりましたし、メンタルヘルス以外の健康問題も続きました。本当にねえ、経済的にゆとりが無い中で医療費が大きな負担になりましたよ。

考えるとつらくなりがちな状況でも前向きになるには、他人と自分を比べないことですよね。知っています。

自分が出来ないことや手に入れられないことを考えて残念に思ったり悲しくなったりするんじゃあなくて、自分が出来ることや手に入れられることを考えて、そこに喜びを見つけることが大事です。

そんなことは分かっていますけど、時々「どうして自分達はこんなにいろいろ大変な目に遭うんだろう」と思わずにはいられません。

何かが良くなると必ず次の大変なことが起きるのですからね。

夫の目が見えなくなることが今は一番の心配事ですが、心配しても「その時」は必ずやって来ます。だから「その時」に備えて暮らしを変えて行こうとしているわけですけど。

私の人生は若い頃に思い描いていたような人生になっていませんが、心身の病気というのは自分の力ではどうすることもできないわけですからね、いろいろ不運だったと思います。
 
でもね、目が見えなくなって来ている夫の気持ちを考えると、今は出来ることを頑張るしかないです。

そして、こんな日々の暮らしの中に小さな喜びや幸せを見つけながら過ごせるといいのですけど。


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2023年5月11日

家探しと住宅価格高騰

もう7年も前になりますが、私は「住宅価格がすごすぎる」という記事を書いています。

私達が住んでいる家の道路向かいにある家が売りに出されまして、両側を2つのボロ家に挟まれた一見するとしょぼい家でしたが、その家は1.4Mドル以上で売れたのでした。

「M」というのはミリオンの「M」ですよ。ざっと1ドル百円で計算すると1ミリオンドルは約1億円なので、つまりこの家は1億4千万円で売れたのです。

ちょうど同じ頃に、迷惑行為連発だった家族が1.5Mドルで北隣りの家を買って引っ越して来ています。この家をリフォームして、先日3.5Mドルで売って引っ越して行きました。リフォームしたとは言え2億円の値上がりです。

メルボルンでは住宅価格の異常高騰が続いて来ましたが、「もうすぐバブルが弾けるぞ」と言われながら20年が経ちました。バブルは弾けるどころかさらに膨らみ続けているのでございますよ。

近頃の住宅ローンの借入金額の平均は、9千万円を超えているんだそうですけど、そんな額のお金を借りてちゃんと返済していけるほど皆さん収入があるのかとびっくりしちゃうわけですがね。

ほとんどの人はそんな収入は無いんです。だからもう、自分の家を持つというのは実現不可能な夢になっています。

多くの人は賃貸住宅に住むしか選択肢が無いわけですけど、賃貸住宅の数も足りていないので家賃が高騰し続けています。

引っ越しの片づけと同時に家探しもしているんですけど、私達が住みたいのは夫が勤めているツールショップに近い場所です。スーパーやアジア食品店にも近いとさらに良いです。公共交通機関が利用しやすい場所であることも重要です。

だって、夫の目が見えなくなることと私が車の運転ができない場合に備えるための引っ越しなんですから。

残念ながら、この条件に合うエリアには賃貸住宅は多くないです。

そして家賃が高い!

寝室の数が2つか3つのユニットかタウンハウス(どちらも集合住宅です)あるいは庭のメンテナンスや草切りをしなくて良い一戸建てを探していますけど、いいなあと思うような物件は安くても家賃が600ドルとか700ドルとかするんです。

それって1週間あたりの家賃ですからね。1ヶ月あたりの家賃にすると2400ドルとか2800ドルとかですよ。24万円とか28万円という金額です。

家賃が週600ドル以下だと、かなりクオリティーが落ちます。そういう住宅は古いです。古い家は間取りも悪いし、私にとって最も重要な部屋であるキッチンがひどいです。なんだか気持ちが沈んでしまいそうな感じです。

家探しは難航しそうですよ。


メルボルンは、日本で社会問題となっている「少子化」「人口減少」「空き家問題」なんていうのとは無縁です。移民のおかげでオーストラリアの人口は増え続けているからです

オーストラリアには移民政策というのがあって、毎年何十万人もの移民を受け入れていますから、人口は増え続けているわけですよ。

ところが、メルボルン都市圏では住宅の数が人口の増加に比例して増えていないので、需要と供給の関係から考えれば住宅価格が上がるのは当然なんです。

住宅価格も賃貸住宅の家賃も高騰し続けているということは、オーストラリアでは住宅投資は「安全かつ儲かる」状況なわけです。ですからね、いわゆる「土地ころがし」で大儲けしている人達も多いし宅地開発会社も買い漁っていますけど、外国のお金持ち達もオーストラリアの不動産を買いまくっているんです。

以前はオーストラリアの不動産を買いまくっていたのは中国人がほとんどでしたが、最近はインド人が増えているそうです。我が家の北隣りを買ったのもインド人でしたけど。

中国人にしろインド人にしろ、オーストラリアの永住者ではない外国人は新築ではない住宅あるいは住宅の建っている土地を買うことはできません。

ところが買っているんですよ。これにはからくりがあってね、永住権を取得した移民名義で住宅を購入するという裏取り引きをやっているんだそうです。どういうからくりの取り引きなのか具体的には知りませんけど、想像できますよね。

おかげで、住宅価格はさらに高騰し続けているわけでして、もう一般オーストラリア人には手が出ない値段になっちゃっているのです。

私達家族が長年住んでいた平凡なエリアのごく普通の家が1億円近くもするんですから、全く異常です。

賃貸住宅に住むにしても、家賃が高すぎてホームレスになる人もいます。メルボルンでは低所得者向けの公営住宅は数が少な過ぎて、順番待ちは4年とか5年とかですよ。

まあ、私達はあれこれ贅沢を言わなければ、住む場所は見つかると思いますけど、「ツールショップに近い場所」というのにこだわれば、古くて小さい家を選ばざるを得ないでしょう。

夫の目が見えなくなって仕事を続けられなくなったら、その時は収入が無くなるわけですからね、今度は通勤に便利な場所ではなくて家賃が安い場所に再び引っ越さないといけません。

歳を取ってからの引っ越しは大変ですよ。目が見えなくなっていればなおさら大変。だから身軽になっておくことが必要です。

片付け!断捨離!頑張るしかないです!


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2023年5月10日

ソファーを処分するそうです

「このソファーに座っていると腰が痛くなるから処分します」と言ったのはうちの夫です。

何だとお!

と心の中で叫んだのは私です。


「こんな大きなソファがあると引っ越しが大変過ぎるし、小さな家に引っ越すんだから大きな家具を持つべきじゃあないです。このソファーはヒールズビルに持って行きます」

と言うんですよ。

ここでちょっと説明させていただくと、夫が処分すると言っているソファを買ったのは昨年の9月です。「超こだわりのソファー探し」という記事に書いた通り、こだわったのは夫なんです。

いずれは小さい家に引っ越すのだから、私は大きなソファを買いたくなかったのに、夫がどうしても昼寝ができる3人がけのソファでないとだめだと言うので、仕方なく夫の希望通りにしたのですよ。

夫と私は身体の大きさが違い過ぎるので小さい私に合わせるわけには行きませんし、私はこのソファーに座ることはめったに無いので、選んだのも夫なんです。

いろいろ座ってみて「座った感じが好きじゃない」とか「昼寝がしにくい」とかダメ出しをしまくって、たくさんある中からこのソファに決めたんですよ。

シート部分だけで2メートル以上もある大きなやつを選んだから、私はイヤだったんですけどね。使うのは夫だからと我慢したんです。

それなのに「小さな家に引っ越すんだから大きなソファなんて持つべきじゃあない」だとお?

それは私が言っていたことじゃん!

そしてね、このソファーを持って行くと言っているヒールズビルというのは、夫の父親が昨年の8月に売りに出していまだに売れていない家のことですよ。

どうしても売れないので、現在は庭のメンテナンスをする仕事をしている知人に貸しています。その人が使えるのは家の一部だけなんだそうですが、ヒールズビルと言う町には賃貸住宅が大変少ないので、その人も助かっているし、家賃の一部として家の周りのメンテナンスをしてくれることになっているそうなので、家の持ち主である夫の父親も助かっているわけなんですけど。

夫は、この家の空いている部屋にこのソファーを持って行くと言っているのですよ。

家が売れたらどこに持って行くつもりなの?

その時は、マーケットプレースに売りに出すんでしょうかね。

こだわって買った3人がけの大きなソファーですが、買ったのはイケアの安いのだったから良かったわ。安いと言っても1,100ドルちょっとしたんですよ。

もったいないことです。

メルボルン在住の方で欲しい人はいませんか?


うちの夫は毎日数時間はテレビの前に座り続けるのでね、腰が痛いのは座り過ぎじゃあないのかと思いましたけど、それを言うと怒るでしょうから言いませんでした。

しかし、ちょっと黙っていられなくて、「大きな3人がけのソファーを買うことに私は反対したのに、どうしても昼寝ができる3人がけでないとダメだと言ったのはアナタですよ」「お店でいろいろなソファーに座ってみてこれを選んだのもアナタですよ」とたたみかけたら、ご機嫌が悪くなりました。

ヒールズビルに持って行くと言ってもですね、夫はもう運転ができないんですから自分で持って行くことはできないんです。うちの息子はいまだに長時間座っていることができませんからトラックの運転は無理だし、まさか私にトラックを運転してくれとは言わないだろうし。私が行っても、ソファーを運ぶのに役に立たないですから。

それにしても、このソファーは夫のテレビ視聴用ですからね、これを処分したら新しい小さめのソファーを買うんでしょうか。

それとも一人がけの椅子?

昼寝ができるようにリクライニングするやつとか?

まあとにかく、ちょっと動かすのも大変なあの大きな3人がけのソファーが家から無くなるのは良かったですけど。

もったいないことですよ。


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2023年5月9日

マーケットプレースと待ちぼうけ

処分したい物のうち、売れそうなものをフェイスブックのマーケットプレースで売り始めた夫と私ですが。

基本的に、我が家まで取りに来てもらうという方法で売っていますけど、これがちょっとネックになっている気がします。

我が家があるのは山の中ですからね。たとえ10キロ圏内くらいの街から来ていただくにしても、やっぱりちょっと遠いんですよ。曲がりくねった道を上ってこないといけないし。

それでも、こんな所まで買いに来てくれる人はいます。やっぱり破格に安い値段あるいは無料というのがポイントです。

パエリヤ鍋に使える大きな鋳物コンロはすぐに買い手が見つかって、土曜日に買いに来るということで待っていたんですが、その人は来ませんでした。夜になって謝罪のメッセージが来て翌日の午前中に来ると言うので待ち続けたら、やっぱり来ませんでした。

こういう人は困りますよ…

本当に買う気は無いのに冷やかしでやっているのかもしれません。もちろん何かの事情があったのかもしれませんけど、来れなくなったのなら連絡するべきですよねえ。

その人と連絡が取れないので「アナタに売るのは止めて、もう一度売りに出しますからね」とメッセージを送った後で再び売りに出しましたら、数分のうちに買い手が見つかって、その方はすぐに30分以上もかけて買いに来てくださいました。

こういう人もいるんですけど。

昨日は、うちの夫が売りに出したオートバイウェアを買いに来る人がいるからということで、私は一日中家にいてその人を待ったのですけど、来ませんでした。

こういう人はホントに困ります。

連絡方法が電話ではなくてフェイスブックのメッセンジャーなので、送ったメッセージを読んでくれなかったり無視されたら、連絡のしようがないんですよねえ。


ところで、

オーストラリアでは、行政区画の名前と道路の名前(道路には全部名前がつけてあります)と住宅の番号、この3つが分かっていれば間違いなく目的の場所にたどり着くことができるはずなんですけど、私達の家は皆さん見つけるのに苦労しているようです。

やたらに広い敷地で2区画分なので番号が2つあります。ゲートには右のポストと左のポストにそれぞれ番号が付けてあるのですが、それが分かりにくいかもしれません。入口のゲートを見つけられない人がいるんです。

ゲートにツタが絡まっていて番号が見えにくいのも原因かもしれませんけど、大きな番号を付けてあるんですよ。それにグーグルマップを見れば間違いようがないんですけど。

ゲートを見つけても、そこから家の玄関が見えませんからどうしたらいいのか分からない人もいるようです。

ゲートから続くドライブウェイを敷地の中へと運転して入ってくださいと伝えているんですが、皆さん「入っちゃっていいのかなあ」と思うらしくて。

実は入ったら出るのにバックで出ないといけないから、バックが苦手な人は苦労するという問題もあります。

前の狭い道路に車を停めて、歩いて入って来られる方もいますが、家までは結構距離があります。

車で中に入って来ると、ドライブウェイの突き当りにガレージがあって、その横には車庫があります。ここまで入って来ても、家の玄関は見えません。だから、皆さんは戸惑ってしまうようです。

どこからどうやって家の玄関へ行けばいいのか分からないので、ガレージの前からメッセージを送って来られる方が多いです。

ですからね、私は商品を抱えて外に出ていかなければいけないのでございますよ。軽いものならいいですけど、大きいものや重いものだと運べませんから、玄関はこちらですと道案内をしないといけません。

玄関へと歩いていると噴水があったりするので、「すごい家に住んでいますねえ!」とか「むちゃくちゃ広いですねえ!」とか、いろいろおっしゃいます。「この人は一体どういう人なんだ?」と思うようです。

お金持ちだと勘違いされたくないので、「私達の家じゃあないんですよ」と私はつい言ってしまいます。

お金持ちだったら、こんなにせこせこと物をマーケットプレースに売りに出したりしませんよ。

言っときますけどね、確かに敷地はむちゃくちゃ広いですけど、家自体はそんなに大きくないし、家の中は普通なんです。現在は大散らかりです。きっと引っ越す時まで大散らかりは続くでしょう。


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2023年5月8日

毎日少しずつ片付ければ

昨日の日曜日も片付けをしました。

夫の片付けは長続きしませんが、フェイスブックのマーケットプレースに売りに出したものは居間に運び出しましたので、ごみ屋敷状態のガレージに空きスペースができたように見えます。

売りに出しているものは破格の値段にしていると言っていた夫ですが、見てみたらどれも値段が高いです。大体買った時の値段の5割くらいにしていると言いましたから、買った時にそれだけ高かったということですよねえ。

今までに売りに出した物だけで百万円分くらいはありますよ。

私がパエリア鍋を売りに出すと聞いて「あれを売るのかあ…」と言うので、大きなパエリア鍋は専用の大きなガスコンロがないと調理が難し過ぎるのよ(だから使わなくなったんですけど)と私が言うと、「専用のコンロ?持ってますよ」と言って、まだ箱を開けてもいない大きな鋳物ガスコンロを持って来ました。

こんな物まで買っていたのか!

その鋳物ガスコンロも売りに出しましたら、すぐに買い手が見つかりました。コンロは20ドルで売りました。夫は私が値段を安くし過ぎだと批判するんですけど、とにかく処分することが一番の目的なのでね。安くした方が早く売れると私は思っていますから。

昨日は本もたくさん処分しました。

チャリティーショップに寄付するのにも適していないような本や、古い子供用の絵本や児童書(夫が子供の頃に読んでもらった本)、それから夫が所蔵していた大量のDIYや木工関係の雑誌も全部捨てました。

ごみ処理場まで持って行くのが大変なので、夫が勤めるツールショップにある大きなごみ用コンテナのうち、リサイクルのための紙ばっかり入れているコンテナがあるんですけど、それに入れました。

本はまだまだたくさんあります。

大きな氷山の端っこをちょっと削ったくらいの進歩ですけど、ついに始めたんですから良かった良かった。これから少しずつ頑張りましょう。


片付けをしている時に、ガラクタの中から夫は写真を見つけました。夫にとって最も好きな写真だと言いました。

うちの息子が幼かった頃に一緒に大工仕事をした時の写真や、夫が手作りしたおもちゃやブランコで遊んでいる子供達の写真とか、夫が大好きだった祖父母の写真とかです。

なんでそんな大事な写真がごみ屋敷のガラクタの中に埋まっていたんだか。見つかって良かったですよ。

もう十何年も前のことですが、うちの夫はある事業を始めましてね、日本で仕事をしていた時期があるんです。家族と離れていることが多かったので、写真を持ち歩いていたのだそうです。

夫は見つけた写真を見ながら感情が高ぶって涙を流していました。私ももらい泣きしました。大変な苦労をしたし、事業がダメになってからはつらいことがたくさんありましたからね。

うつ病にもなったし、今は目が見えなくなりつつあって、何もかも手放さなくてはいけなくなっているのですから。

気の毒ですけど、どうしようもないです。

ごみ屋敷を片付けるのは心理的につらいようなので、片付けをすぐにやめてしまっても「もう止めるの?」「もうちょっと頑張ってよ!」なんてことを、私は言わないようにしていますよ。

時間がかかっても少しずつ片付けて行けば、いつかはごみ屋敷もきれいになって、その時は気持ちの上でも変化があるかもしれません。


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2023年5月7日

片付け開始とマーケットプレース

昨日の土曜日、先日うちの夫が処分することを決めて分類した本を、ワランダイト(Warrandyte)という町にある小さな古本屋へ持って行きました。

以前ハイスクールの英語の先生だったという方がやっておられるこの古本屋ですが、うちの夫と本好きの娘が長年安く本を買わせていただいた店なので、恩返しに本を寄付しようと思ったそうです。

この店で売られている本は基本的に寄付された本だそうですから、買い取ってはくれません。持って行った本のうち、6割くらいを引き取ってくださいました。お店で売る本について「こだわり」があるようですね。

うちの夫は、心理学者だった友人が高齢のために引退された時に、心理学関係の本をたくさん譲り受けていたそうです。大学生が勉強のために読むような本とか学術文献ですけど、かなりの数でした。

そんな本を田舎の小さな古本屋が引き取ってくれるかどうか分からないけど、とりあえず持って行ったら、古本屋の方は大喜びされたそうですよ。

つい先日、誰かが店にある心理学関係の本を全部買って行かれたので、心理学関係の棚が空っぽになったところだったんですって。

それは良かったですけど、引き取ってもらえなかった本もたくさんあるので、そういう本はチャリティーショップに寄付します。ビジネス本や自己啓発本はリサイクルごみとして出すと言って箱に詰めましたよ。

そして昨日は、ごみ屋敷状態のガレージにあるものをフェイスブックのマーケットプレースで売り始めました。

ついに始めてくれました!

掲載した途端にメッセージが次々に届き始め、あっという間に100人、200人という数の人が掲載したものをクリックした事が分かり、1時間ほどのうちに買いに来た人もいました。

その人は、メルボルンに近いリッチモンド(Richmond)というところから買いに来られたそうですが、高速道路を使っても30分以上かかりますよ。よほど欲しい商品だったのでしょう。

すごく反応が良かったので俄然やる気を出した夫は、ガレージのクローゼットに何年も入ったままだったオートバイ用のウェア(服)や使うことがない電動工具や機械も売ると言って準備をしています。

破格の値段で売りに出しているそうですけど、とにかく処分することが第一の目的ですから、ごみ屋敷が片付いてくれたらそれでいいです。


私も引続き片付けをしていますが、昨日は仕事部屋の高い棚から「そろばん」が出てきました。

学校の先生をしていた頃に授業で使ったものです。こういうちょっと変わったものは、チャリティーショップに寄付するよりもフェイスブックのマーケットプレースに出した方がもらい手が見つかりやすいと思いましたので、無料で差し上げますと掲載しました。

もらい手は30分も経たずに見つかりました。その方は連絡を取り合ってからすぐにやって来られました。

長年日本に住んでいたとおっしゃる中国系シンガポール人の方でした。

自分達の文化では、こういう物をタダでもらうわけには行かないとおっしゃって、そろばんをもらうお礼にと高級そうなハチミツを一瓶くださいました。

物をタダでもらうのは気がひけるので、お礼に何かを差し上げるというのは、日本人も同じですよね。

美味しそうなハチミツは、ありがたくいただきました。

今日の日曜日も夫は仕事が休みです。水曜日が休めなくなったのでその代わりだそうです。引き続き片付けを頑張ってもらいたいです。


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2023年5月6日

「躁状態」と「うつ状態」

うちの夫は双極性障害2型なんですけど、ここ数年はそういう問題があることを忘れるほど安定しています。

時々気分が落ち込んでいることがありますが、かつてのように仕事に行く気力も失うほどではありません。

前回ひどい「うつ状態」になった時には、仕事を辞めてしまって、毎日寝て過ごし、起きている時はテレビを観ているだけという暮らしが続きました。

そうなると経済的にも大変ですし、家族も気持ちが沈むんですよ。うちの娘は同じ頃に大変具合が悪くなりましたしね。

私はもちろんそんな夫を見るのは心配なんですけど、「うつ状態」の時よりも「躁状態」の時の方が心配は大きかったです。

「躁状態」の時のうちの夫は、ものすごく活動的になります。自信に満ちあふれて、電話をかけまくったり、すごいアイデアを思いついてプロジェクトに取り組み始めたりします。

夜中にも起きてそのプロジェクトに取り組んだりもしていましたが、生き生きとしてむしろ好ましい感じに見えたんですよ。

ところが何度か「躁状態」を経験するうちに、そういう生き生きとした感じになると「怒りやすくなる」というのと「へっちゃらで大金を使う」という傾向があることが分かりました。

怒りやすくなるせいで、勤めていた会社の上司とトラブルを起こしてクビになったことが2回もあります。

へっちゃらで大金を使うというのは、それはもうね、本当に信じられないほど簡単に高額な買い物をするんですよ。「よしこれが必要だ!」と思ったら即買いです。

「なんでこんなものを?」と思うようなものを買って来たりもしますし、「たくさん買ったほうが安くつく」とか言って5〜6個あれば足りるものを20個セットとか50個セットとかで買ってきたりもします。

ある時は、親しい方がトレッドミル(屋内でランニングを行うための器具)を処分したいと言うのを聞いて、この人にはお世話になっているから助けてあげようと思ったそうで、2000ドルも出して買って来たことがありますよ。

住んでいた家には、そんな器具を置いておく場所もなかったので邪魔になって困りました。結局そのトレッドミルは、バスルームの修理に来てくれた人に200ドルで売ったのでした。

私達家族は、いつでも経済的にゆとりがない暮らしでしたけど、使わなくてもいいことにお金を使い過ぎていたせいだとも言えるんです。

最初の頃は「夫はこういう性格なんだ」くらいに考えていましたし、夫の話を真に受けて一緒にプロジェクトに取り組んだり、安心して大金を使ったこともありましたけど。

「うつ状態」になった時に、心理学者だった夫の親しい友人から双極性障害ではないかと言われたことがきっかけで診察を受け、双極性障害だと分かったのですけどね。薬を飲むようになってからは安定しています。

今では極端な「躁状態」も「うつ状態」も無いんですが、「ちょっと元気過ぎる時期」と「元気がなくなって寝てばかりになる時期」いう波があります。

私が心配なのは、やはり「元気過ぎる時期」です。そういう時期にはお金を浪費する傾向があるからです。

夫は自分が稼いだお金は自分で管理していますからね、すべて自由に使えるわけですよ。本当のことを言えば、夫が高額な買い物をするのを私は止められないんですけど、何も言わないでいるともっと使いますから、指摘して注意を促そうとするわけなんです。

ただでもそういう時期には怒りやすくなっていますので、お金を使ったことを批判したりすると不機嫌になって夫婦関係は険悪になるんですけど、何とかやっています。


これをお読みの皆さんの中にも、家族やパートナーが双極性障害だという方がいらっしゃるでしょう。「躁状態」が軽い2型ではなく、激しい「躁状態」を伴う1型の方はさぞ苦労されていることと思います。

かつては躁うつ病と呼ばれていたこの病気ですが、日本では歌人の斎藤茂吉の息子である作家の北杜夫さんが自身の躁うつ病のことを多くのエッセイに書かれて、この病気を有名にしました。

世界的には、非常に多くの作家やアーティストや俳優などクリエイティブな仕事をする人達に、双極性障害の人が多いことが知られていますね。躁状態の時のパワーが創作や活動のエネルギーになるのでしょう。

北杜夫さんが今の時代に生きていらっしゃったら、もっと普通の暮らしをされていたはずです。この病気の研究が進み、薬でコントロールできるようになっているからです。

うちの夫も薬のおかげで普通の生活が送れていますけど、波があるので一緒に暮らす者は苦労しますよ。でも今は病気のことが分かっていますから、それなりの対応ができるわけです。

苦労はしますけどね、お互い様だとも思っているんです。私自身がうつ状態で夫に負担をかけた時期もあるんですよ。一時期、電話に出られないとか、外出できないとか、晩ご飯が作れないとか、何もやる気が出なくて寝込んでいた時期があるんです。

30年も一緒に暮らしている家族ですから、お互いにサポートし合うしか無いと思っていますけど。

皆さんのご家族に最近人が変わったようになった方がいらっしゃったら、脳が病気になっているのかもしれませんよ。

お困りの場合は、受診されることをオススメします


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