午後から大学に行く娘が、キッチンで早めのランチを作っていました。そこへやって来た私は、いつものように室内履きのツッカケをはいて、いつものように歩いていただけなのに。
ツルリと滑って手を付く間もなく瞬時に転倒し、床で激しく顔面を強打したのでした。
顔面というか、左側前頭骨から眼窩上の骨(眉毛のところの骨)のあたり。
床に倒れたまま悶絶!
転倒を目撃した娘が「Are you OK?」と駆け寄ります。もちろん私は話すことなどできませんから「うう~うう〜」と唸るだけ。騒ぎを聞いて息子もやって参りました。
打ったら冷やすをモットーにしている私は、冷たい水で濡らしたタオルを持ってこさせて、強打したところを冷やしていたのですが、タオルを動かした際に娘が叫んだのでした。
オーマイゴー!
えっ? どうした?
打ったところにそっと指で触れてみると、たんこぶがですね、すごかったのです。
娘と息子は、夫に電話をして対応方法を相談しているようでした。
「大丈夫よ〜、お父さんに電話しなくても〜、寝てれば治るよ〜」と声を絞り出すお母さん。
夫はすぐに帰ってきたのですが、途中で電話をしてきて、娘に救急車を呼ぶようにと指示。こういうことが苦手な我が息子と娘ですが、いざとなったら行動に出られるのは娘の方なんです。娘は、生まれて初めて 000番(オーストラリアの緊急通報用電話番号)に電話をしたのでした。
救急車よりも先に夫が帰宅しました。私を一目見るなり、
オーワオ!
夫は早速 iPhone を取り出して私のたんこぶの写真を撮影! 「レモンの大きさくらいはあるなあ!」と感心するのでした。
その間もずっと、娘は(時々夫も)救急オペレーターと話し続けており、質問に答えたり、オペレーターの指示に従って患者(私)の処置に当たっておりました。息子はただ立ち尽くしていた模様です。
しかし、救急車はなかなか来ない。
待てど暮らせど来ないのよ〜!
「心筋梗塞とか脳卒中とかだったらもう死んでるな」
「道に迷ってるんじゃないの?」
「早く来てよ〜」
救急車などいらないと言っていたくせに、痛みが酷くなってきて苦しむお母さんは、苛立ちを隠せないのでした。
来たよ〜!
外に出て救急車を持っていた息子が叫ぶ声が聞こえました。
「やっと来たか」
キッチンに入って来た救急隊員は、私を一目見るなり叫ぶんです!
ワオ! That's significant!(すごいですねえ!)
たんこぶがですね、すごかったのです。
見たい?
いいですよ、お見せします。ただしオゾマシイたんこぶですので、本当に見たい人だけ拡大してご覧ください。
閲覧注意 |
さて、血圧や心拍その他いろいろその場で検査の上、一番近くのマルンダ病院に運ばれることになりましたが、痛みがですねどんどん酷くなりまして、私は救急車内で人生初のモルヒネを打たれることになるのですが、そこからの話はまた明日。
(つづく)
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