2021年8月10日

それは早朝に始まった

私は、車の運転ができなくなったうちの夫の運転手をやっておりますが、水曜日の朝は6時半過ぎに家を出て、夫が勤めているツールショップに送って行きました。

運転中、突然大きな地震か何かが発生して車が揺れ始めたように感じたのですが、もちろん大地震など起きておりませんで、私は目が回っていたんです。

時々目が回ることについては、先月「めまいの原因はいろいろありすぎ」という記事にも書いたとおりなんですけど、目まいがするのは朝が多くて、時には頭が回転しているような強い目まいがして平衡感覚がおかしくなります。

パソコンの前に座っているだけで頭がくるくる回ったりするとちょっと怖いですけど、そういう強い目まいは時々起きるだけですし、しばらくじっとしていれば消えます。

目まい以外の症状はありません。吐き気もしないし耳鳴りがするとか聞こえにくくなるということもないし、頭痛もしないし。老化のせいだろうくらいに思って医者に相談することもしていませんでした。

自己診断で三半規管に入った耳石のせいか何かなんだろうと思って、インターネットで見つけた目まいを軽減する運動などをやってみたりもしていました。

ところが、

水曜日の朝は、平衡感覚がおかしくなるような強い回転性の目まいが運転中に起きたもんだから焦ったのですよ。

揺れる車を安定させようと思わずハンドルを動かして自分で車を揺らしてしまっているという状況で、これは危ないと思いましたから直ぐに速度を落とし、とにかく真っ直ぐに運転するようにしました。今思えば停車するべきだったでしょう。

運転していた道は、住宅地の中の道で交通量は普段でも多くないのですけど、朝早い時間帯だと車はほとんど走っていませんから危険は無かったですし、しばらくすると目まいは消えたのです。

最近時々目が回るということを知っていたうちの夫も、私が速度を落としてノロノロ運転するものだからびっくりしていました。無事に夫をツールショップに送り届けた後は、特に問題はなく帰宅しました。

ところが、

この日はその後も度々頭がくらくらするものですから、GP(一般開業医)に予約を入れようかと何度も思ったのですけど、午後になってくらくらする頻度が上がって来たので、これはもう医者に相談するしか無いと思いました。

誰かに連れて行ってもらわないと行けませんから、家族が帰ってきたら相談しようと思いまして、早めに晩ご飯のカレーライスを作り終え、オリンピックを見ながら編み物をしていた夕方の5時過ぎ、頭のくらくらはだんだん激しくなって回転の速度も上がり、ここに至ってやっと思ったんです。

これはヤバいかも…

ちょっとベッドで横になろうかとふらつきながら寝室に向かっていた時です。突然視界がフル回転し始めました。

激しく揺れる船の上でクルクルと回転して目を回しているというような状況です。普通に歩くことはもちろん、立っていることもできません。見えるものがビュンビュンと回転して、焦点が合わないので、何もまともに見えません。

うわあ、なんでこんなことになる!

と思った瞬間に吐き気が襲ってきました。

壁や家具にぶち当たりながら何とかバスルームにたどり着き、そこで嘔吐しました。嘔吐も1回や2回では終わらないんです。

そこへ、物音を聞きつけた息子がやって来ました。

うちの息子は未だに2回目の痔の手術の順番待ちをしていて、毎日部屋にこもっているような暮らしです。引きこもりが長引いて外に出て行くことに不安を感じるようになっておりますもので、ますます毎日家に閉じこもるという暮らしになっているんですけど。

バスルームでゲボゲボと吐いている私を見つけた息子は「大丈夫か」と聞きました。

この時点で、私の体力はアウト。

視界が高速回転しておりますので、目を開けてもいられないんですけど、目を閉じていても目は回っているんです。

立っていられなくなって床に倒れました。

激しい吐き気に襲われておりましたので「ここで吐いたら掃除が大変だ」と考えた私は、息子にキッチンのボウルを持って来させそのボウルに吐いたんですけど、過呼吸のために身体が麻痺してしまい、意識が遠のく感じ。

この危機的状況で、息子のアドレナリンが全開しました。

お母さんがぶっ倒れているんですからね、不安がどうのこうの言っていられないんです。頼りの妹も父親もいないんですから、自分がやるしか無いんですから。

火事場の馬鹿力みたいなもんですよ。

息子は、まだツールショップにいた夫と相談の上、救急車を呼び、電話の向こうの看護師とコミュニケーションを取りながら、冷たいバスルームのタイルの床に倒れている私にブランケットを掛け、クッションやタオルを持ってきて来れました。

私が吐く度にそれを捨てて、ボウルを洗ってくれました。

そうこうしているうちに、夫があっという間に帰宅。勤め先が家から近いというのはこういう良いことがありますね。通勤ルートを遠回りして車に乗せてくれている元オーストラリア軍兵士のJさんが、夫を家に連れて帰ってくれたのです。

私の世話は息子が、車庫の車を動かしたりして救急車がアクセスしやすいようにするのは夫が。そのうち懐中電灯を持って家の外をバタバタする夫の姿を見たお隣りのテイラーさんが出てきて事情を知り、雨の中懐中電灯を手に道路脇に立って救急車を待ってくれたそうです。

しかし、救急車はなかなか来ない。

待てど暮らせど来ないのよ〜!前回もそうだった…)

救急車が到着するのに30分はかかったと思いますよ。

冷たいタイルの床に倒れたまま、身動きできない私は「心筋梗塞とか脳卒中とかだったら確実に死んでるな」と何度も思いました。

やっと来てくれた救急隊員は二人とも男で、そのうちのリーダー格の隊員が困った人だったんですけど、その話はまた明日。

(つづく)


ここまでミスタイプの連続!

回転性の目まいはほぼ消えたんですけど、ふらつきがまだひどいのでタイプしている時に間違ったキーを押してしまうんですねえ。

「なんでこうなる?」というくらいに自分の身体のコントロールが利きません。


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