2023年1月31日

フードトラックとドカ食い

今から10年以上前ですが、私は着ぐるみ制作会社に勤めていたことがあります。

その会社はビジネスパークと呼ばれる工場や倉庫やオフィスビル等が集まっている場所にありましてね、ここには毎朝コーヒートラックがコーヒーを売りに来て、お昼前には「テイスティートラック」というのがランチを売りに来ていました。

「テイスティートラック」というのは食べ物を売り歩くフードトラックで、サンドイッチやミートパイや寿司ロールなどのお昼ごはん用の食べ物に加えて、スナック菓子やケーキやクッキーや飲み物など、いろいろ積んでやって来ます。

お弁当を持って行かなかった日は、このトラックでランチを買っていたんです。普通のお店で買うよりも割高なんですけど便利だし、美味しそうなものを積んでいるんですよ。

このトラックがですね、うちの夫が勤めるツールショップにも時々来るらしいんです。

昨日、仕事から帰って来た夫に「今日もまた一日中ダイエットシェイク1杯で頑張ったの?」と聞きましたら、昨日はチキンブリートを買って食べたと言いました。

ブリートというのは、皆さんご存知だと思いますけどメキシコの食べ物で、肉や野菜やチーズなどの具を平たいパン「トルティーヤ」の大きなやつで春巻きのように包んだ食べ物です。

夫が買って食べたブリートにはカロリーが書いてあったらしく、700キロカロリーだったと言いました。

これに加えて、一昨日買って来たネスレ社のダイエット食品「OPTIFAST(オプティファースト)」のお菓子を食べたそうです。チョコレート味のバーですけど、それ1個だけで234キロカロリーもあります。

つまり、昨日はその2つだけで1000キロカロリー近く摂取しているわけです。これでたがが外れたのか、夕方帰って来てから食べる食べる。

昨日の晩ご飯は、低カロリーの鶏の胸肉を500グラム使って韓国料理のタッカルビというのを野菜をたっぷり入れて4人分作ったんですけど、私が別の部屋で何かしている間に食べ始めていましてね。

キッチンに行ったらフライパンが空になっていました。

あれ?私の分がない!

4人分作ったのに、息子と2人で全部食べたのですよ。

しかも、残りもののご飯も自分で温めて食べていました。夫は炭水化物はひかえている思っていましたから、ご飯の残りは食べないだろうと思っていたんですよ。ご飯は息子と私が食べるつもりだったのに、ご飯も全く残っていなくて。

さらに、一昨日のローストチキンを食べるラー油みたいなもので和えたやつの残りも無くなっていました。

一体何キロカロリー摂取したの?

減量しなくちゃあいけない人が最もしてはいけないドカ食いっていうやつですよ!

だから極端な食事制限は良くないんです。あの甘くて香料のキョーレツなダイエットシェイク1杯だけで朝起きてから夜まで我慢するなんて、無理があると分かるじゃあないですか。

一昨日ダイエットシェイクを2箱も買って来ましたけどね、それに加えてお菓子のバーも買って来たわけですけど、家にはまだ20食分くらいのシェイクやスープがあったんですよ。

私がブツブツ言っていると、うちの息子が「トラックにも積んであるよ」と言いました。

何と夫は、家にもトラックにもツールショップにも、ダイエットシェイクをストックしているのです。

強い意志の力でダイエットシェイク1杯で数日は我慢できたとしてもね、それってすごいストレスですから、抑えていた食欲が抑えられなくなってドカ食いしてしまう時が来るんですよ。

せっかく減量した分が一気にリバウンドです。


昨日のドカ食いを反省して、今日はダイエットシェイクだけで頑張るんでしょうか。でも、フードトラックが美味しいものを売りに来たら、誘惑に負けるかもしれませんね。

フードトラックが来なくても、スタッフの誰かがツールショップからちょっと行ったところにあるお店にランチを買いに行くらしいですから、その時に「何か買って来て欲しいか」と聞かれたら「自分はシェイクがあるからいらない」とは言えなかったりするんですよ。

他のスタッフが美味しそうなものを食べているのを見れば、そりゃあ我慢し続けるのは難しいでしょう。

私は、お腹が空いたら何か少量食べた方が効果があると思うんですけどね。甘いダイエットバーなんかより、ゆで卵とかナッツの方が満足感を得られるんじゃあないかと思うんですけど。

何万円分もダイエットシェイクを買っているので、買ったからには飲まないといけませんから、シェイクは補助食として活用しながら他の物も食べたらいいんですよ。要は量を少なく、炭水化物はひかえめにして、タンパク質を摂ることだと思いますけどね。

とにかく夫は腎臓提供のために減量しなくちゃあいけないんですから、ドカ食いだけは防ぐ必要があります。


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2023年1月30日

ダイエットシェイクと減量再挑戦

健康な腎臓を必要としているどこかの誰かに自分の腎臓を一つ差し上げたいという希望を持ったうちの夫は、一昨年の終わり頃から様々な検査を受けて来ました。

ありとあらゆる検査を受けて何の問題も見つからなかったのですけど、医者から指摘された唯一の問題が「肥満」でした。

昨年3月の診察の際に、医者から103キロまで減量してくださいと言われたのです。設定された期間は、次の診察までの3ヶ月間でした。

私は、医者が103キロという中途半端な体重を目標に設定したことにちょっと疑問を感じたんですよ。どうして普通体重域まで減らしてくださいと言わなかったんだろうと。

後で知ったことですが、その時うちの夫の体重は114キロもあったのです。夫の身長から割り出した普通体重域の上限ぎりぎりは86キロだそうですから、3ヶ月で28キロなんていう不可能かつ危険な減量を医者が指示するわけがないのでした。

ということで、医者は3ヶ月で11キロ減量するようにと指示したわけですけど、うちの夫のように太っている人は、これほどの減量が必要だと言われると腎臓提供をあきらめてしまうそうです。だからその医者は、うちの夫が次のレベルの検査に進むとは期待していなかったそうで、103キロという目標体重も特に理由があって設定したのではないのかもしれません。

3ヶ月で11キロの減量は、なかなか大変ですからね。

ところが、

うちの夫はそれまでどんなダイエットも長続きしなかったのに、あれよあれよという間に痩せて、それも毎週1キロ以上減らすという今から思えば無謀なペースで減量し続けて、あっという間に目標の103キロを達成。

その後もさらに減量し続けて、十何年ぶりかで2桁体重(100キロ以下)になり、更に痩せ続けたのでございました。

どうやって痩せたかは、昨年の4〜5月の記事を読んでくださればお分かりいただけると思うのですけどね、厳しい摂取カロリー制限と糖質制限と運動(自転車で片道50分かけて通勤)のたまものでした。

でもね、今から思うとやり過ぎだったんですよ。

夫はメンタルが不調になり、新型コロナにも感染し、新型コロナは症状が一時ひどかったので飲まず食わずで寝込んでいるうちに体重は更に減って96キロに近づきました。食べていなかったのですっかり体力が無くなってしまいました。

その後、メンタルの不調と新型コロナのダメージから回復するために食生活を普通に戻して何でも食べるようになり、自転車通勤もしなくなったので、しなくなったと言うよりも体力が無さ過ぎて出来なくなったんですけど、体重はあっという間にリバウンドしたのでした。

ただし、医者から指示された103キロ以下という体重は維持していたそうです。おかげで、期待していなかった医者をびっくりさせることが出来まして、夫が本気であると分かった医者も本気モードになりましたからね、その後さらにいろいろな検査を受けて来たんですけど。

どうも夫の体重は103キロをオーバーして増え続けていたらしいです。

残っている検査が順調に進めば、3月か4月に腎臓を摘出することになるそうで、医者からは再び減量するようにと指示されたそうなんですよ。

ということで、また例のダイエットシェイクを飲んでいるんです。

ちょっとまたやり過ぎていると私は思うんですけど、朝ご飯もお昼ご飯も食べずに、日中はダイエットシェイクを1杯飲むだけで我慢しているそうです。

よくそんなことができるな…

晩ご飯は、私が低カロリーと栄養を心がけて作るものを何でも食べますけど、量は控えめにしています。

こういう食生活は便秘のもとだと思いますよ。

体重は減るでしょうけど、再びメンタルが不調になるんじゃあないかと心配になります。


昨年大減量をした時には、「The Man Shake」という商品を好んで飲んでいました。「男のシェイク」というその名前も、黒いパッケージデザインも、いかにもオーストラリアの男達が好きそうな感じでした。

ところが今回は「The Man Shake(男のシェイク)」は止めたみたいで、もっぱらネスレ社の「OPTIFAST(オプティファースト)」のシェイクを飲んでいます。

医者に勧められたのだそうです。「The Man Shake(男のシェイク)」は宣伝広告による商品で、「OPTIFAST(オプティファースト)」は科学に裏付けられた商品だと聞いて、医者が勧める方を選ぶことにしたそうなんです。

ただし、ダイエットスープの方は味覚音痴の夫でも不味過ぎて飲みにくいそうで、甘いシェイクを一気飲みしています。甘さとキョーレツな香料のおかげでグイグイ飲めば薬臭さが気にならないらしいですよ。


ちなみに、このバニラ味のシェイク1袋を水に溶かして飲む1杯分のカロリーは、200キロカロリーくらいのようです。材料や含まれる栄養素は、ウェブサイトのこのページ(英語)で見ることができます。

バニラ味シェイクの材料をグーグル翻訳してみました。

脱脂粉乳(31%)、乳タンパク質 [カゼインカルシウム(20%)、カゼインナトリウム(10%)]、マルトデキストリン(トウモロコシ)、植物油(キャノーラ、ヒマワリ)、ミネラル(クエン酸カリウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、 塩化ナトリウム、リン酸カリウム、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、フッ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、モリブデン酸ナトリウム、亜セレン酸ナトリウム、塩化クロム)、野菜ガム(414)、フラクトオリゴ糖、イヌリン、中鎖トリグリセリド、 グルコースシロップ(トウモロコシ)、砂糖、魚油、香料、乳化剤(472c、大豆レシチン、471)、甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム)、酸化防止剤(301、304、306)、ビタミン(ビタミンEアセテート、ニコチンアミド、パントテン酸カルシウム) 、アスコルビン酸ナトリウム、ピリドキシン塩酸塩、チアミン塩酸塩、ビタミンAアセテート、リボフラビン、葉酸、フィトメナジオン、コレカルシフェロール、シアノコバラミン、ビオチン)、色素(クルクミン)。
牛乳、大豆、魚が含まれています。 フェニルアラニンが含まれています。 グルテンフリー。

薬臭さも納得です!

家にはスープもシェイクもまだたくさんストックがあるのに、昨日は仕事帰りにバニラ味とストロベリー味を1箱ずつ買って帰りました。

シェイクを1杯飲むだけではやはりお腹が空くのでしょうね、お菓子みたいなバーも買って帰りましたよ。

「OPTIFAST(オプティファースト)」のシェイクは、18袋入りが55ドルくらいです。バーは6個入りが25ドルくらいします。

そんなバーを買って食べなくても、果物とかナッツとかを食べればいいのに。私が先日作ってあげたV8ジュースの寒天ゼリーなんて栄養もあって低カロリーなのに。

私はこういう薬臭いものは飲めないです。減量するとなったらカロリーに注意しながら普通の食品を食べます。

食べる量を減らすと栄養素が不足しがちですですから、自分で料理をしない人やできない状況の人には、身体に必要な栄養素を摂取するためにはこういう補助食も有りなのかもしれませんけどね。


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2023年1月29日

大学院へ行く準備

昨日、うちの娘が帰って来ました。

冷蔵庫が空になりかけていましたけど、昨日は暑かったので買い物に出かける気にならず、晩ご飯は家にあるものを使って夫と息子の分を作ればいいわと思っていたら、娘が帰って来ると聞きまして。

お米もほとんど無くなっていたし、仕方が無いから買い物に行ったんです。それも一日で最も暑い時間帯に行ったんですけど、いやあ暑かったわ。

私は暑い日には外に出ないようにしているんです。普通なら出る必要も無いのでね。

昨日の暑さは35度くらいでしたから大したことはなかったのに、歩き回ったせいかクラクラしましたよ。

それはともかく、

娘は、正式にラ・トローブ大学で修士課程の勉強をすることが決まったので家に帰って来たのです。修士課程に入ったということは、ラ・トローブ大学の大学院に入ったみたいなことです。

この大学から合格の通知があったのは昨年の11月も終わり頃でした。

その後、いろいろ必要書類を揃えて提出し、正式にラ・トローブ大学の大学院生になったということなんです。来週から授業が始まるそうです。

ラ・トローブ大学はキャンパスがいくつかありますが、娘が通うことになるのはブンドゥーラ(Bundoora)というところにあるメインキャンパスで、現在娘が住んでいるシェアハウスから公共の交通機関で通うと、片道1時間半くらいかかります。

そんなに時間がかかっては通うのが大変だと言うだけでなく、仕事やクラヴ・マガのトレーニングにも影響しますから、車で通うしかありません。

そこで、息子が乗っている義弟にタダでもらって乗れるようにするのに大金がかかった古いレクサスを娘が使うことになったんです。昨日は、そのレクサスを取りに帰ったんですよ。

ところが、私が晩ご飯を作り始めた5時前、家にいるとすることがなくて退屈だと言って、シェアハウスに帰ってしまいました。

何だそれ…

家にいるとすることが無いというのは分かりますよ。我が家は田舎環境で近くには何も無いですしね、娘が住んでいるブランズウィック(Brunswick)という活気のある街に比べたら死んだような静かなところですから。

レクサスが手に入った今、もう誰かに駅まで送ってもらったり、電車や路面電車やバスを乗り継いで移動する必要も無いわけで、娘としては自由を手に入れたみたいなもんです。

ということで、午後に家に帰って来て、5時頃にはシェアハウスに帰ってしまいました。

まあいいですけど…

娘が現在の暮らしを楽しんでいるということですからね。でも、お母さんがあの暑さの中をわざわざ買い物に行ったのが無駄になりましたよ。

これから勉強と仕事とクラブ・マガのレーニングで忙しくなるし、家に帰って来ても退屈なので「お母さんが私に会いに来てよ」と娘は言いました。

涼しくなったら行きたいです。


ところで、大学院のことですけど、大学院の授業料はおそらく相当高額なんだろうと思いますが、私は大学院の授業料のことなど知りません。娘の大学の費用は、これまで1ドルも払っていませんし、全て娘本人が政府から借金して払っているんです。

現在は貯金もあるようなので、大学院の授業料は自分で払える分は払うと言っていますが全部は無理なはずですからね、また政府から借金することになります。

借金は、将来一定額以上の収入があった場合に税金として払って行くことになるんですけど、オーストラリアではこのように経済的に恵まれていなくても高等教育を受けられる制度があるんですよ。ありがたいことです。

娘は臨床心理学を勉強します。

以前は、本人に精神的な病気の歴史があるため、臨床は難しいだろうと思われていたんです。だから心理学でも研究や教育の仕事を考えていましたが、心理クリニックの受付の仕事をした2年の間にやりたいのは臨床だと分かり、自分にもできると確信したそうです。

最終目標は、オーストラリア軍で臨床心理士として働くことなんだそうです。心の問題を抱える兵士の皆さんを心理学的に援助する仕事です。

1回目の挑戦は不合格でした。本人の病歴が一番の問題でした。

合計3回挑戦できるそうです。クラヴ・マガのおかげで娘は身体も心も強くなり、2年前に比べたら別人みたいになっていますし、大学院で専門知識を学んだ後に再び挑戦するんだそうですよ。

将来自分がやりたいことがはっきりしているということで、勉強に取り組む姿勢も変わってきますね。頑張ってください。


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2023年1月28日

犯罪とエキサイティングな一日

うちの夫が仕事から帰って来て「今日はエキサイティングな一日だった」と言うことがあります。

エキサイティングな一日とは、すなわち興奮するような出来事があったということですけど、それはもうほぼ100%の確率で、

泥棒に入られたということなんですよ

うちの夫が勤めるツールショップのどの店舗も、しょっちゅう泥棒に入られています。夜中にドアを破壊して押し入って、防犯ベルが鳴り響く中、商品を盗んで行く泥棒もいますけど。

そういえば昨年もありましたね、ある店舗に泥棒家族が4人総出で夜中に盗みに入り、警備会社スタッフの怠慢のせいで、泥棒家族は犯行後に盗んだトラックで戻って来て、数百万円分の商品をごっそり盗んで行ったんですよ。

そういうのも時にはありますけど、ほとんどの泥棒は営業時間中にやって来ます。こっそり商品を隠し持って盗む行為は万引きとも言いますけどね。

一人でやって来る泥棒もいますが、2〜3人組のことが多くて、男女のカップルというのも多いそうで、手口も巧妙なんですって。

メインの出入り口から盗んで出るのは難しいですからね、スタッフのすきを狙って非常口のドアのロックを開け、店を出た後で非常口から侵入して商品を盗むという手口もあるそうですよ。

昨日、夫の勤める店舗にやって来たのは、男1人女2人の3人組でした。一目見て薬物中毒者だと分かったそうですから、スタッフ全員は警戒モードになりました。

この人達の店内での行動を注意深く見張ることと、もしもの時に備えることが必要になります。男と女1人が店を出た後、大きなバッグを持った女の1人が店を出ようとしたところで、スタッフがバッグの中を確認させてくださいと言った途端に、女は大パニック。

わめき散らす!金切り声を上げて叫ぶ!

それを聞いた仲間の男が戻って来てスタッフと格闘になりました。しかし、女のバッグからは盗もうとした商品が次々に見つかりました。

この程度のことでは警察を呼んだりしないんですって。警察にも迷惑だし、営業にも支障が出ますから。証拠の写真をいろいろ撮ってから泥棒はそのまま逃したそうです。

警察に報告をした後、別の警察署から電話がかかって来ました。

泥棒達がこのツールショップのスタッフに乱暴な対応をされたという苦情の電話をして来たからです。

マジか!

警察は、この3人組が泥棒であることはとっくに把握していて、うちの夫から事情を聞くと「ああそうですか」「またですか」「分かりました」で話は終わったそうです。

この程度のことでは、警察が動くことは無いんですね。

メタンフェタミン(覚醒剤)の中毒者であるらしいこの3人組は、薬物を買うお金欲しさで盗みを繰り返しているそうです。


昨日は、別の店舗にも泥棒が入りました。こちらは警察が出動して犯人の男を逮捕しています。だって、男がナイフを取り出してスタッフと格闘になったからです。

この男は、この店舗に盗みに入る前に別のツールショップに盗みに入って、そこでスタッフと格闘になって顔を殴られたために口から出血していたそうです。

その直後に、今度は夫が勤める会社のツールショップに盗みに入ったのですよ。口から出血していましたし、昨日は暑かったのに防寒ジャケットを着ていたそうですから一目で怪しいと分かります。店のスタッフは警戒モードになりました。

スタッフに見張られて盗みが働けなかった男は、何も取らずに店を出るふりをして、突然出入り口近くに置いてあった商品を奪うと走って逃げようとしたんですって。

ところがスタッフに捕まって格闘になり、ナイフを取り出したと言うんです。

スタッフはショッピングカートを使って闘ったそうです。なるほど、ショッピングカートはナイフを持った泥棒と闘うのには良い方法ですね。

直ちにやって来た警察に強盗の現行犯で逮捕されました。

いやあ大変よ…

ツールショップに勤めるには、ツールに関する知識やカスタマーサービスのスキルが必要なわけですけどね、泥棒や強盗に対応するメンタル力や腕力も必要なんですよ。

うちの夫も泥棒と格闘したことが何度もあるらしいです。日頃温和なうちの夫が泥棒と闘っている姿は想像できませんけどね、一度だけ防犯カメラの映像を見せてもらったことがあります。夫が男に飛びついて倒していました。

いやあ、オーストラリアは銃の所持が困難な国で良かったわ。

誰でも銃を持てる米国みたいな国だったら…


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2023年1月27日

息子の変化と草切り

私達家族が住んでいる義妹所有のこの家は、約3000平方メートルの敷地に建っておりまして、坪計算すると約907.5坪。家自体は大きくないんですけど、広い庭があります。

この家の前の持ち主は、一体どうやってこの広い庭をいつもキレイにしていたかと言いますとね、庭師を雇っていたんですよ。

家の中の掃除だってそうです。掃除婦を雇っていたんです。

私達が引っ越して来てすぐの頃、前の持ち主家族が引っ越したことを知らなかった家族の知り合いらしい若い男が勝手に家に入って来ましてね、驚いている私に「あんた掃除の人?」と言ったんですよ。

「いいえ、私はこの家に住んでいるんです。あなたこそどなた?」と言ったら大慌てで出て行きましたけどね。

とにかく、この家の前の持ち主は、掃除婦や庭師を雇う経済力があったから、家も家の周りも庭も敷地内全てがきれいに管理できていたんです。

そういう経済力が無くて、掃除や庭仕事を自分でやり抜く意欲も体力も無い場合は、こういう家に住んじゃあいけませんよ。ホントに大変です。

敷地の半分以上が草地です。うちの夫は、家のことはほとんど何もしないですけど草切りだけはやってくれます。ところが、最近休みの日はいつも例の夫の父親が昨年8月に売りに出して未だに売れていない家の敷地のメンテナンスに行っておりますので、自分の家の草切りがおろそかになっているんです。

つまり草ボーボー!

草切りについては、私は口出ししません。近所で最もみっともない大草ボーボーの家という不名誉にも甘んじます。

トラクター型草刈り機の運転ができるのは夫だけですからね、草切りは夫の担当なんですから、気にしないことに決めているのです。

長く伸びた草ボーボーは大変見苦しくなっておりまして、さすがの夫もそろそろ気になって夢に見始める頃だろうと思っていたんですよ。

そんな昨日のこと。

トラクター型草刈り機のエンジン音が聞こえて来たんです。

夫は仕事でしたから、家にいたのは私と息子だけ。何とうちの息子が、草を切ろうとしているのでした。

「ちょっとアンタ、大丈夫なの?」
「うん、チャムクリークの家(夫の父親が売りに出した家のこと)でいつもやってるから慣れてるし」
「そうなの?まあ気を付けてやってよ」

何事にも臆病で心配し過ぎる傾向があるために、自分からは何もやってみようとしない人という印象があった息子でしたが、トラクター型草刈り機の運転は大変上手でした。きれいに全部草を切ってくれました。

夫がやると、いろいろ飛んできて家の窓ガラスにパチパチカチカチと当たるんですけど、そういうこともなかったんですよ。

聞くと、問題になりそうなものは事前に敷地内を歩きまわって拾ってからやったんだそうです。切った後の草の飛び散り具合も、夫がする時よりもひどくなかったです。

草刈り機のブレードの高さ調整やパワーの設定次第で、ものが飛び散るのは制御できるらしいです。そういうことは息子が教えてくれたんですよ。私は初めて知りました。

仕事から帰って来た夫はご機嫌でした。家に帰って草がきれいに切ってあるのを見るのは気分がいいし、自分がやったんじゃあないともっと気分がいいと言って、息子を褒めていました。

最近は、夫の父親が売りに出した家の草切りは息子がするようになっていたらしいのですけど、いつも必ず夫が一緒にいる状況でやっていたわけですからね、完全に自分一人でトラクター型草刈り機を動かして草切りをしたのは昨日が初めてだったようです。

修理やメンテナンスも、夫がするのを見ながら勉強しているらしくて、草刈り機のことに詳しくなっているので驚きました。


そういえば、最近は自分の車(義弟にタダでもらって乗れるようにするのに大金がかかったレクサス)の壊れたブレーキライトを自分で交換したり、エンジンがかからなくなった原因の何かを修理したり、タイヤ圧をチェックして空気を入れたり、メンテナンスをいろいろ自分でやっているんですよねえ。

こういうのはね、YouTube動画のおかげでもあるんですよ。問題の解決方法は、YouTubeで学ぶんですから。

トラックの運転にもすっかり慣れたようで、トラクター型草刈り機を載せたトレーラーをトラックで牽引しながらお店に寄る、つまりお店の駐車場に停めるなんていう怖いこともできるようになったようです。

先日は、新しいコンピューターを買ったとかで、それの受け取りにメルボルンの西側の町まで車で行って来ましたよ。ついこの間まで、車でちょっと外出するっていうだけで不安になっていたのに、遠くの知らない街までヘッチャラで行けるようになったんですねえ。

やっぱりこういうのは経験することによる慣れの問題でしょう。経験することで、不安が少しずつ軽減されて、できることが増えて来ているわけです。

それと、収入が増えたのも影響していると思います。ぼちぼちやっている絵を描く仕事と夫の父親が売りに出した家のメンテナンスの仕事とで稼いでいるので、自分が自由に使えるお金があるということがメンタルの向上に影響していると思います。

息子が変わって来たのを見て、お母さんは嬉しいです。

早く3回目の手術がしてもらえるといいんですけどねえ。早くすっかり良くなって、家を出て好きなことをして欲しいです。


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2023年1月26日

サルも木から落ちて死ぬ

うちの夫は木を切りに行くのが趣味であるという話は、このブログでも度々話題にしておりますが、木を切る仕事というのは、チェーンソーで幹をガガーッと切るだけではないんですよね。

高さが10メートルも20メートルもあるような木は、もっと高い木も多いですけど、切り倒しても大丈夫なスペースがまわりにあれば幹を切って倒せばいいのですが、森の中とかでない限りそんなスペースは無いんです。

切って欲しいと依頼されるような木は、危険だからとか邪魔になるからという理由が多いわけですからね、住宅の近くにあるんですよ。

そういう木を倒すには、よほどの準備が必要なのでして、まずは枝を切って下ろす必要があります。枝と言っても、大きな枝は相当な太さと長さと重さがありますから、スペースがあれば切って落とせばいいですけど、場合によってはいちいちロープを結びつけて慎重に下ろす必要があるんです。

枝を切るには高い木に登る必要もありますから、技術も装備も必要ですが、何と言っても正しい知識がないと命に関わるのだそうですよ。何に気を付けなければいけないのか、どうやって切るのが安全なのか、どうやって下ろすのか。

そして、枝を切り落とした後は、今度は幹を切るわけですけど、根元に近いところを切って倒せばいいというわけじゃあないですから、これまた大変な仕事なのだそうです。

だからまあ終わった時に達成感があるのでしょうけどね。切った後の根っこを干り出す楽しさもそれなんでしょう。ついに掘り出した時の達成感ですよ。



ということで、うちの夫はしょっちゅうYouTube動画を見て学習しているんです。木を切るということに関わるあらゆることです。誰かが上手に木を切っているのを見るのは楽しいらしいです。

昨晩も、また見ていました。

すると突然、

ノーウェイ!(うそだろ〜!)

と叫ぶ声が聞こえたので、何事かと思って行ってみましたら、いつも勉強させてもらっているユーチューバー(YouTubeチャンネルをやっている人)が亡くなったと仲間の方が話していたんですよ。

木を切る仕事中の事故だったそうです。

大きな嵐があって、枝が折れたりして危険になった木を切る仕事をしていたそうです。木の状態を調べた後、どういう手順でどの枝から切って下ろすかを決めて作業を始めたところ、突然大きな枝が落ちて来てその方を直撃したんだそうです。即死だったそうです。

見ただけでは、その枝が嵐のためにすでに折れていたことが分からなかったのでしょうけど、木を切る仕事というのはそれくらい危険なんだそうですよ。

この方は、夫のお気に入りのユーチューバーだったそうです。しょっちゅう見ているので、自分の知り合いくらいの気持ちだったんでしょう。

サルも木から落ちる…

と夫は言いました。落ちただけじゃあなくて死ぬこともあると。

枝を切り落とすために高い木に登ることがある夫ですが、より大きな木に取り組んで成功するとだんだん自信もついて来るんですよねえ。

そして、自信がついて来た頃に油断して事故が起きるものです。

このユーチューバーの事故死が、自分は危険なことをやっているんだということを思い出させるきっかけにはなったと思います。


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2023年1月25日

この日本語には笑ったわ

車を運転していると、いろんな車を目にするものです。

昨日は食品の買い物に行った帰り、後ろの方からあっという間に追いついて来た黒い車がありました。

近づいて来る前からもう爆音が聞こえていましたから、よくあるタイプのやつだと分かりました。わざとエンジン音だか排気音だかを大きくするように改造している車です。

信号で止まった私の横にピタリと止まったその黒い車。

普通の車のように見えましたけど、車体が異常に低い。これまたよくあるやつね。シャコタンとかいうんでしょ?車高を低くするように改造しているんですよね。

あんなに低くすると駐車場や道路の段差でこすっちゃうでしょうに。車の下側に何があるのかよく知らないですけど、傷めちゃうんじゃあないですか?

車体は真っ黒、窓ガラスも「そんなに黒くしたら違法じゃないの?」っていうくらいに黒くしていていましたが、窓を開けて運転していましたから顔がよく見えました。

若いおにーちゃんでした。

信号が変わると0.1秒も遅れることなくバゴゴゴゴーンと爆音を響かせて行ってしまいましたが、ハッチバックドアのガラスに大きな白い文字で何か書いてあったんです。

日本語でした。

私はそれを見て大笑いしちゃったんですよ!

何と書いてあったのか?

「腐敗した」

すごいですね。

自分から周囲に宣言しながら走っているんです!


ところで、車に貼り付けるフレーズとしては、「腐敗した」というのはちょっとヘンテコですよねえ。

おそらく英語の「Rotten」を日本語にしたんでしょうが、「Rotten」というのは大変良く耳にする単語で、「食べ物が腐って食べられなくなった状態」とか「道徳的に腐敗している・堕落している」ことを表す形容詞なんですけど。

物事の状態が大変悪いことや程度がひどいことを表す形容詞や副詞としても使うんです。

しかし、この改造車のおにーちゃんは、おそらく「腐敗・堕落した」と言う意味で使ったんでしょう。でも、巨大な文字で車体に書く単語として「腐敗した」という修飾語みたいなのはちょっとしっくり来ませんね。

もし私がこのおにいちゃんに「Rotten」に相当するオススメの日本語を尋ねられたら、どういうのを選ぶでしょうか。

やぱっり名詞にした方がいいでしょう。「腐敗した者」「腐敗者」「腐敗男」… ちょっとイマイチ。

他車へのメッセージなら「腐ってます!」とかは?

ダメか…

やっぱり無難なのは「腐敗」かな。

いやあ、どこの誰がバックドアのガラスいっぱいにそんな言葉を書きたいの!


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2023年1月24日

勝者の罰ゲームって何だそれ!

先日話題にした将棋の王将戦ですけど、第2局はベテランの羽生善治さんが勝ちました。

タイトル戦100勝にあと1勝と迫りながら5年も経っている羽生さんに100勝を達成して欲しいので、どちらかといえば羽生さんに勝って欲しいと私は思っていましたけど、20歳の藤井聡太さんが負けたのは残念でもあり。

やっぱり両方に勝って欲しいという矛盾した気持ちなんですよね。

2局目は、積極的に攻めた(そうな)羽生さんが優勢だったそうですが、そこはやはり天才の藤井さん、若いから脳みそのパワーもすごいですし、長時間の熟考を重ねて、2日目後半にはすごい反撃に出た(そうな)んです。

藤井さんに10連続王手という猛攻をかけられて、ミスの許されないの絶体絶命のピンチを逃げ切った羽生さんが1勝1敗としました。

王将戦は7番勝負で先に4勝した方が勝ちだそうですから、まだまだこれからです。

それにしても、緊張する局面とか怖い形勢とかハラハラドキドキのスリルとか、そいうのが分かったらなあと思いますよ。見ても分からないですから、私には。

それはともかく、

1局目が藤井聡太さんの勝利で終わった翌日、私は新聞サイトでこの藤井さんがうさぎのカチューシャを付けて餅つきをしているというふざけた写真を見かけて「何だこれ?」と思ったのですけど、深く追求しませんでした。

そうしたら、羽生さんの勝利で終わった2局目の翌日、今度はハチマキを巻いた羽生さんがたこ焼きの屋台でたこ焼きを焼いている写真を見たんです。


着物姿で厳しい表情を見せていたお二人が、

なんでこんな格好をしているんだ!

それで、ちゃんと記事を読みましたら、どうも王将戦では勝った方の棋士がコスプレをすることになっているらしいですね。

調べてみたんですけど、王将戦の主催者の一つであるスポーツニッポン新聞社が、勝利後に勝った方の棋士にコスプレをさせて写真を撮るというのを恒例行事としてやっているそうなんですよ。

この写真撮影は「勝者の罰ゲーム」とも呼ばれているそうで、棋士の皆さんにとっては王将戦で勝った時にしか味わえない楽しみになっているフシがある。

藤井さんはうさぎのカチューシャ姿をそれなりに楽しみ、羽生さんもたこ焼き屋の撮影にノリノリだったと書いてありました。

羽生さんは前回王将戦で勝ったのはもう何年も前のことですけど、その時には安来節のどじょうすくいのコスプレをやっているんです。手ぬぐいをかぶり、一文銭の鼻あてをつけて、ザルを持って踊るあのどじょうすくいですよ。

マジか…

真剣勝負の後のおふざけ、ちょっと違和感がすごいんですけど。

キーワード「王将戦 罰ゲーム」で検索すると、「何だこれ!」な写真をいろいろ見ることができます。

おやつの報道とかコスプレとかね、プロの将棋界っていうのは何だがちょっとイメージが変わって来ました。


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2023年1月23日

サステイナブルな家の見学ツアー

最近よくサステイナブル(Sustainable)という言葉を耳にしますね。「持続可能な」とか「維持可能な」と言う意味ですが、何を持続するかというと地球の環境です。

人間の経済活動によって地球の温暖化や環境破壊が進んでいます。環境を破壊しないで自然を維持しながら私達人間が共存していこうという考え方です。

ですから、「サステイナブルな家」と言えば環境に配慮した家ということなんですけど。

一部の人々に注目されている建築スタイルがあるんですよ。アースシップ(Earthship)と呼ばれるもので、私は英国の人気テレビ番組「グランドデザイン」で見たことがあります。

古タイヤに土を詰めたものを積み上げて分厚い壁を作り、その壁の外側にも土を盛り、家の半分はこの壁に覆われた地中にあるような家です。この分厚い壁のおかげで、夏は涼しく冬は温かいのだそうです。タイヤが土中で分解してガスが発生したりしないんでしょうかね。

家の土壁には廃棄されたガラス瓶を埋め込んで部屋の中に光を取り込んだりしていました。廃棄物と自然の材料を用いて作る家というのがコンセプトなんだそうです。実際には廃棄物と自然の材料だけというわけには行かないようです。

こんな家ですから、作るのに大量の労働力が必要なんです。番組で紹介された家の建築には、各地からアースシップの家に興味がある人達だというボランティアが集まって、人件費タダで手伝っていました。

アースシップの家は、オフグリッドと呼ばれるスタイルを目指しています。公共の電気、ガス、水道などのライフラインに依存せずに、自分の家だけでそれらが確保できるよう設計されているそうです。

電気は自分でまかなえるでしょう。自家発電は自然の材料だけではできませんけど。それから、ガスは無くてもやれるでしょう。暖房や調理には薪を使うことができます。2酸化炭素や煙は出ますけどね。

でも、水はどうするんでしょうか。井戸を掘るの?雨水を貯めるの?それで暮らしていけるの?オーストラリアではまず無理ですよ。

地熱を利用した温度管理を行い、電気は太陽光や風力発電でまかない、自給自足を目指すというのが典型的なアースシップの家なんだそうです。自給自足は、はっきり言って不可能な話ですけど。

このアースシップの家を見学できるツアーがあると、先日うちの娘から聞きました。ブラックサタデーと呼ばれる森林火災で大きな被害を受けたキングレイク(Kinglake)という町にサステイナブルの家ができて、それがアースシップの家なのだそうで、新聞などでも紹介されて、ヴィクトリア州内で最も環境に配慮した家かもしれないという話でした。

ブラックサタデーで家を焼失した方が建てたということでしたから、森林火災に対応した家なんだろうと思いましたし、見学できるのなら見学したいと思ったんですが、

見学費用が一人70ドル!

家を見せてもらうだけで70ドルも取るとは何だそれ!

ということで私は行かなかったんですけどね、娘と娘の友人2人とうちの夫が昨日行ってきました。4人で280ドルも払って行ったんですよ。

帰って来た彼らに感想を聞くと、

ううーん… 思っていたのと違ったけど…

家の持ち主でこの家を自分で建てている男性が自分の話ばっかりするのにうんざりしたんだそうですが、最悪だったのは、と言うか最も思っていたのと違ったのは、家がまだ完成していなくて作っている途中だということ。

この家もやはりボランティア頼みだったそうで、というのも人力頼みのアースシップの家は人件費の高いオーストラリアで人を雇って作るとコストがかかり過ぎるわけですよ。だからタダで働いてくれるボランティア頼みだったらしいんですが、新型コロナが始まってボランティアが来れなくなり、工事が大幅に遅れたんですって。

家の建て方とかコンセプトに面白い点はあったけど、あれを見て「ぜひ自分もこういう家を建てたい」なんて思わないし、はっきり言って70ドルも出して行って見る価値などなかったということです。

土を詰めたタイヤで覆われた土中の部分は大丈夫としても、ガラスと木材でできている片側は、森林火災があったら燃えてしまうでしょうから、森林火災に備えた設計とも言えないですし。

オーストラリア在住の方で、このキングレイク(Kinglake)というところにあるアースシップ(Earthship)の家を見学に行ってみようかと思っていらっしゃる方がおられたら、どうぞご参考までに。

完成はまだまだ先のことらしいです。


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2023年1月22日

将棋とおやつ報道

私はどうもチェスとか将棋といったゲームには弱いと言いますか、面白さが分からないと言いますか、考えるのが苦痛になるので楽しめないんです。

ボードゲームにしてもパズルにしても、ああいう考えるものは楽しくないのですることも無いです。

将棋のことは子供の頃から知っていましたけど、ルールなんてもちろん知りませんでした。

有名な「将棋をする人」の大山康晴さんという方が岡山県出身でしたので、地元のTVコマーシャルでよく見かけておりまして、「酒は断然カモイツハ」というフレーズは今でも覚えているくらいですけど、将棋というのはその方のようなおじさん達がするゲームくらいの認識でした。

将棋に注目するようになったきっかけは、やはり羽生善治さんです。

NHK杯で当時現役の名人経験者4人全員に勝って優勝したティーンエイジャーの羽生さんのことは、大いにメディアに取り上げられましたからね。NHKのドキュメンタリーにもなりましたよねえ。

NHK杯の有名シーン、歴史に残る「伝説の5二銀」がこれ。解説の米長邦雄さんが「おーおーおーやった!」と叫ぶのは12分28秒。


とにかく強いので若き天才と呼ばれて、寝癖がトレードマークだとか、芸能人の方と結婚したとか、勝ちを確信すると駒を打つ手が震えるとか、何かと話題になりました。

将棋の7タイトルを全部勝った年もありましたし(現在は8タイトルあるそうです)これまでにタイトル戦99勝していらっしゃるんですよ。

前人未到の(おそらく誰も破れないであろう)100勝にあと1勝と迫ってから5年以上になります。

100勝させてあげたいというのが多くの将棋ファンの気持ちでしょう。

現在その100勝目に挑戦している相手は、皆さんご存知かもしれませんが藤井聡太さんという20歳の若者です。

この藤井さんがまたすごいんですよ。

14歳2ヶ月という史上最年少でプロ入りを果たした後、ずっと負け知らずで29連勝したということでメディアに大きく取り上げられました。まぐれで勝ち続けたんじゃあなかったというのは、その後の結果が証明しています。

この若者は、現在タイトル戦11連勝中だそうで、羽生さんの記録を追い抜くことができる人がいるとしたら、藤井さんでしょう。

このお二人が、現在王将戦を戦っておられます。将棋界の夢の対決で、しかも羽生さんの100勝目がかかっているということで、注目されているんですけど。

お二人とも人気の棋士です。両方に勝って欲しいから、どちらかを応援することは難しいと感じる人が多いでしょうけどね、私は羽生さんに勝って欲しいです。100勝して欲しいです。

将棋の対局の際には、プロの棋士が対局を解説する大盤解説会というのが別室あるいは別会場で開かれるのですけど、今回の王将戦は非常に高レベルの戦いで、解説会場では解説者が「すごい」と叫んだり、観衆から「おおおー」というどよめきが頻繁に上がっているそうですね。

私も「すごい」と叫んだり「おおおー」とどよめいてみたいもんです。

その指し手がどうすごいのか、私には分からないですから。

解説者が「これは詰んでいますね」とか言っても詰んでいるかどうかなんて私には分からないですし、勝敗がさっぱり見えていないうちに片方が「負けました」と言って頭を下げたりするでしょ?

プロの棋士の皆さんは、どんな頭をしているんでしょうか。

近年はAI(人工知能)を使った研究も不可欠になっているそうですが、羽生さんとか藤井さんのような強い方達は、ものすごい記憶力と思考力と集中力を持っていらっしゃるんですよねえ。凡人の私には想像もできません。

藤井さんなんて、あれですよ、普通の棋士の皆さんは考える時には頭の中に将棋盤を思い描いて考えるそうですけど、藤井さんは符号が浮かんでくるんだそうですから、脳みその作りが違うんです。


ところで、将棋対局の報道には、棋士達がおやつや食事に何を食べたかというのが欠かせないというのも面白いですよね。

将棋ファンは、棋士達が食べるものにも興味があるのです。

今回の王将戦は、毎日新聞のウェブサイトでチェックしていますが、お二人がおやつに食べたものも写真付きで詳しく紹介されています。

2局目の1日目だった昨日、ペットにうさぎを飼っているという羽生さんが選んだのが「雪うさぎケーキ」という、白いうさぎが雪に頭を突っ込んでいるような斬新なデザインのケーキでした。

食べてみたいと思った方も多かったでしょう。

英王室の方やハリウッドの映画スターが着ていたというだけで服がバカ売れするのと同じような経済効果があるそうですからね、おやつの報道も笑ってはいけません。


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2023年1月21日

編み物と壊れたままの食器洗い機

このブログで最もアクセスが多いのは編み物関係の記事なのですけど、昨年は編み物関係の記事はゼロでした。だって、私は昨年一年間、編み物をしなかったんですもの。

編み物をしなかった年というのは初めてです。

何度も編みたいと思ったし、毛糸を買いに行こうかとも思ったのに編み物をしなかった理由は、

手が痛くなるから!

親指の付け根の膨らんでいるところがあるでしょ?専門用語では「母指球」と呼ばれるそうですが、親指の動きを担う大事な筋肉です。一番痛くなるのはそこ。

かぎ針編みをしても棒針編みをしても、そこのところが痛くなるんです。左手は特に痛くなります。

手の関節も痛む部分はありますけど、編み針の持ち方を工夫したり編み方を工夫したりすると、編めないことはないんですよ。だから、どうしても編みたくなった時には、特に何か作るわけでもないんですが、少しだけ編んで気晴らしをしたりはしましたけどね。

でも、編むと必ず痛くなるので止めたんです。

編み物腱鞘炎という言葉がありますが、編み物で手や指や手首が痛くなる人は多いようで、痛くても編み物をしたい人のための編み物専用手袋とか手首に巻くサポートバンドとかも売っています。

しかしね、そんな物を買ってまで編まなくてもいいかと思うんです。

何ヶ月も編み物をしていないので手の痛みもマシになったかもしれないと思いましたが、少し編むとやはり痛くなるのです。


そんな私の両手の親指の付け根の母指球が、特に左手の方が、最近とても痛くなっています。夜寝る時に痛みが気になって、鎮痛薬を飲もうかと思うこともあるほどです。

編み物をしていないのにどうして痛くなったのか?

それはね、

食器洗い機が壊れたままになっているからですよ!

食器洗い機は、壊れているんじゃあなくて排水ホースが詰まっているんですけど、交換してもらえば済むのにそのままになっているのでございます。

ですから、毎日全部手で洗っています。洗うのは私です。

最もつらいのがお皿を洗う時。お皿を持つ左手は、お皿を落とさないように親指の付け根の母指球に結構な力を入れるんですよ。

お椀とかボウルとか、食器の形によって力の入れ方も強さもかなり違います。痛くなっているから分かるけど、お皿のような形状のものを持つ時が一番痛くなります。

皿洗いをしないうちの夫は食器洗い機が使えない不便さを実感していませんからね、排水ホースの修理のことは私が話題にして「そうだな」と言った直後にはもう忘れているんですよ。

修理にはお金もかかることですし、そして費用を払えるのは夫だけですし、あんまりしつこく言うとご機嫌が悪くなるので、私もあまり言わないようにしていますけど、痛いものは痛いんです。

一昨日のことですが、夫と息子の食べた後の食器が流しの中に置いてあるのを見たら急に腹が立ちまして、一晩放ったらかしにしたら、翌朝には朝ご飯で汚れたボウルやコーヒーカップまで置いてありました。

大いに頭に来て、息子に洗ってくれと言ったら洗っていましたけどね。その時、息子には左手の痛みがひどいことを言っといたんですよ。そうしたら、夫にそのことを話したらしくて。

もちろん夫はそのことは私から聞いて知っていたんですけど、今朝は自分の汚した食器は自分で洗っていました。

「手が痛過ぎてもうできません!」と私が皿洗いをしなくなったら、毎日自分で洗わなくてはいけなくなるので、その時には修理を頼んでくれるかもしれません。

最近、私は指先にしびれを感じることもあって、それも気になっているんです。私は手根管症候群で両手とも手術をしていますが、手根管症候群の再発か、使い過ぎによる腱鞘炎か、アースライティス(Arthritis)と呼ばれる関節炎か。

しなくても済む皿洗いのせいで、したいことができなくなるほど痛くなり、したいことはあきらめているのに皿洗いはやるしかないなんていうのは、本末転倒です!


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2023年1月20日

花粉とスピード違反

死ぬかと思った先週の木曜日の夜と金曜日の夜、ひどい花粉アレルギーの症状で大変つらかったんですけど、猛暑となった土曜日からパタリと何ともなくなりました。

抗ヒスタミン薬も必要ないんですよ。目も痒くならないし、くしゃみも出ないし、鼻をかむ必要もゼロで、ホントにもう不思議でしようがないです。

花粉が飛んでいないってことですよねえ。

例年よりも遅かったけど、やっと花粉シーズンが終わったかと思いました。もう1月も中旬なんだから終わって当たり前なんですけど、やれやれですよ。これで当分の間は花粉の心配をしなくて済むんだと安堵しました。

その後、暑くなったり涼しくなったりでしたが、昨日の朝は気温10度と冬のような寒さで、私は早朝にうちの夫を勤めているツールショップまで送って行くのに、綿入り防寒コートを着込んだほどでした。

途中でガソリンスタンドに寄りました。

ガソリンを買うのはいつも夫がやってくれますから、私は運転席で待っていたんですけど、その時に始まったんですよ。

あれ?ちょっと目が痒いかも…

目の痒みはすぐに耐え難い痒みになって運転に支障が出るほどで、信号で停まる度にグリグリこすったり押さえたりせずにはいられなくなりまして。

そのうち鼻水がしたたり始めましたが運転中ですからね、鼻をかむためには道路脇に停車しないといけませんけど、なかなかそれができなくて。

そうこうしているうちに始まりましたよ。

くしゃみウン十連発!

早く家に帰って、目を洗って、抗ヒスタミン薬を飲んでから、シャワーを浴びて、空気清浄機のある部屋にこもりたい!

あまりに切実だったので、私はスピードを出し過ぎたんです。制限速度を10キロ以上も超過してしまいました。

どうぞカメラに撮られていませんように。


いつも安全運転で速度はきっちり守るんですよ。これまでに何度もスピード違反で罰金を食らいましたからね、これからは制限速度厳守で行くと決めたんです。

私はね、後ろの車にテイルゲートされる傾向があるので、スピードを出さなくちゃあとプレッシャーを感じながら運転することが多かったんですよ。

そんな私が、制限速度が頻繁に変わる田舎道でうっかり4キロオーバーしているところをカメラに撮られたり、誕生日の朝ルンルン気分で運転していてうっかり6キロオーバーしているのをカメラに撮られたりして、200ドル近い罰金を食らわされて。

とにかくですね、絶対にもう二度とスピード違反の罰金なんて払わないぞと心に決めて以来、制限速度厳守でやって来たんです。

制限速度を守るとますますテイルゲイトされますけど、もう気にしないことにしたんです。

でも昨日の朝は、60キロのところを70キロ以上出してたの。80キロ近かったかもしれない。

あそこは片側3車線もある大きな道路なのに制限速度が60キロで、よく皆さんカメラに撮られる場所なんです。

これでまた罰金なんて食らったら、花粉のヤロウを絞め殺してやりたい気分ですけど、やれるもんならホントに殺っちゃいたいですけど。

ということで、異常な天気の今シーズンの花粉は、まだ終わりではないようです。

調べてみたら、車用の空気清浄機というのがあるんですね。フィルターで花粉を除去するタイプは結構なお値段です。500ドルくらいします。

車の中にゴーグルとマスクを常備ということで対応したいと思います。

マスクはいつでもバッグの中に入れているんですけど、先日使っちゃって昨日は入っていなかったんです。

車の中に常備しておかなくちゃ!


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2023年1月19日

理解できないファッショントレンド

昨日、オーストラリア女性達のブラジャー丸見えサマードレス姿について書いたんですけど、今日もついでにファッションの話を書こうと思います。ファッションというか、メイクの話なんですけど。

ゴスメイクのようなエキセントリックなメイクやファッションを楽しんでいる方達がいますが、そういうのは表現の問題なので私は良いと思うんですよ。タトゥーとかフェイスピアスに関しても、私は肯定的です。

私が理解できないと感じてしまうのはですね、

分厚くて長過ぎる不自然な付けまつ毛!

どうしてそういうのを付けたいと思うのか理解できないし、はっきり言うとあの人達は「依存症」になっているんじゃあないかと思ってしまうんです。

うちの娘は子供の頃にダンスをやっていましたから、舞台メイク用に毛量の多い付けまつ毛を使っていました。客席から見た時に印象的な表情を作るのに、発表会やコンテストの時には必需品でした。

しかし、ああいうのを普段の暮らしで付けちゃうと、不自然過ぎてヘンテコじゃあないの?

まばたきをする度にバッサバッサと風が起きそうなほど不自然に長くて(2〜3センチはある)毛量の多い分厚くて黒い付けまつ毛を付けている若い女性を最近良く見かけるんですよ。

お店の店員だったり、普通の買い物客だったりしますから、服装は普通でメイクも普通のメイクなのに、

まつ毛だけがすご過ぎる!

あれは、付けている本人が正面から目を開いた状態で見ると、自分ではなかなか素敵に見えるのかもしれませんが、他人が横から見たりすると「うわっ!どうしたのそれ?」って感じです。

たぶんあの人達は、最初はまだあそこまですごいのを付けていなかったんじゃあないかと思うんですよ。

そのうち、なんだか物足りない感じがして、だんだんもっと毛量が多いの、もっと長いのとエスカレートして来て、今じゃあもうあのすごい付けまつ毛無しでは人前に出られなくなっているんじゃあないかと、おばちゃんの私は思ってしまうんです。

うちの義弟のスペイン人の奥さんが、いつも必ず真っ赤な口紅を塗っているんですけど、いつか本人が言っていたんですよ。あれを塗っていないと人前に出られないと。口紅を塗っていないとまるで裸のような気分なんだそうです。

あの付けまつ毛も、それと同じ感覚なんじゃあないかと思います。

大きなお世話かもしれません。でもね、自分をもっとキレイに見せたい、もっと魅力的に見せたいと思って付けているなら、逆効果になっていることに気が付かないのかなあと老婆心ながら思ってしまうのでございます。


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2023年1月18日

猛暑の日のファッション

最高気温が38度を超えた昨日、銀行に行く必要があって出かけました。一番近い店舗があるイーストランドというショッピングセンターに行ったんですけど。

ショッピングセンターで見かけた皆さんは、さすがに暑い日のファッションでした。おじいさん達の多くが半ズボンをはいていました。

私はね、オーストラリアのおじいさん達の半ズボン姿が好きなんですよ。

上はポロシャツかアイロンがちゃんとかかった半袖シャツです。シャツはもちろん半ズボンの中に入れて、ベルトもきちっと締めています。ソックスもはいていて、中にはハイソックスの人もいます。

オーストラリアのおじいさん達の典型的な暑い日のファッションです。

少し年代が下がると、上はTシャツを着ている人が多くなり、Tシャツはズボンに入れません。そして、ソックスは無しでサンダル履きです。ファッションがカジュアルになる傾向があるわけですね。

おばあさん達は、たいてい短めのズボンに半袖あるいはノースリーブのトップというファッションです。

髪の毛を染めていることがひと目で分かる色の髪の毛をきちんとセットしていて、アクセサリーなどもカラーコーディネートしたのを付けていたりと、とにかくきちんとしています。

年代が下がると、サマードレスを着ている人が多いです。床を引きずりそうなロングドレスやミニドレスやいろいろです。

体型のことなど気にせずに、腕や腿が太かろうが胸が巨大だろうが、皆さんかなり肌を露出したドレスを堂々と着ているんですよね。

それはいいんですけど、私がいつも思ってしまうのは、

ブラジャーが丸見えなのを何とかしたら!

日本人の感覚からするとですね、サマードレスは購入する時に下着が丸見えにならないデザインというのを意識して選びませんか?

あるいは、キャミソールドレスみたいなやつだと下に着けるブラジャーのデザインを考えるでしょ?ストラップのないブラジャーにするとか。

あるいは、ブラジャー付きのドレスを選ぶとか、ドレスの下にタンクトップやTシャツを重ね着したりするじゃあないですか?

オーストラリア人はね、ブラジャーが丸見えなことを全く気にしていないみたいですよ。

ドレスのストラップと似たようなストラップのブラジャーを付けて、しかも色も考えて選んで、わざと見せるファッションをしている人を見たことがありますけど、ほとんどの人はそういうのとは違います。

明らかに「下着!」っていうブラジャーが完全に丸見えなんですよ。ドレスのデザインによっては、ストラップどころか背中のホックまで丸見え。

他人の目を気にしないというのはいいですけどね、私にはちょっと気にしなさ過ぎに見えるんですけど。


私は、暑い日にはクロップドパンツに半袖のトップという、きちんとしたおばあさん達と同じファッションです。まあね、もうシニアカードを持っている高齢者の仲間ですから、当然かもしれません。

昨日は、私くらいの年齢の女性が涼し気なロングドレスを着ていらっしゃるのを見て、素敵だなあと思いました。

私はドレスなんて持っていないんですけど、素敵なロングドレスを着ている人を見かけると、私も着てみたいと思うんです。

私、生まれて今までロングドレスなんて着たことがないですから。

買おうと思ったことは何度もあるんですよ。

でも、オーストラリアではロングドレスは買えないんです。

長すぎるから…

ロングスカートもそうです。

長すぎるんです。

ズボンはもちろん大岡越前になるのは避けられませんが、ズボンの丈は自分で直せるので何とかなります。ヒップのところがブカブカしますけどね。

やっぱり身体に合うサイズの服がなかなか見つからないというのが、あきらめのファッションになる原因です。

靴もそうなんですよ。私の足に合うサイズ(22センチ)の靴を見つけることは不可能に近いですから。

靴でも服でも、好きなデザインのものを探すんじゃあなくて、サイズが合うものの中からマシなのを選ぶというあきらめのファッションになるわけです。

私よりも小さい人は大勢いらっしゃるんですけどね、皆さんどこで服を買っているんでしょうか。

やっぱりあきらめのファッションになっちゃっているんでしょうか。


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2023年1月17日

田舎の夏は危険がいっぱい

オーストラリアでは、森林火災注意報とか暴風雨注意報といったお天気関係の注意報だけでなく、危険動物注意報というのも出るんですよ。

こういう注意報が出されるとスマートフォンのアプリにメッセージが届くんですけど、危険動物注意報を始めて見た時にはびっくり仰天しました。

だって人を襲うような危険動物はオーストラリアにはいないと思っていましたから。そりゃあ時にはカンガルーに襲われて大怪我をしたとかディンゴに襲われて子供が死んだなんていうニュースを聞くこともありますけど、非常に珍しいことです。

注意報が出るほどの危険動物って何だ?

すぐに注意報の詳細を読んだところ、その危険動物というのはね、サメだったんです。

なるほどと納得しましたが、海から遠く離れたところに住んでいる私達には関係のない注意報でした。

私達が住んでいるのは山の中の集落みたいな場所です。自然保護の規則がいろいろある田舎環境で、実はいろいろ危ない動物がいるのですよ。

最悪なのは毒ヘビですが、私が最も嫌っているのは虫です。

三悪はハエ、蚊、アリですが、ハエはまあいいんです。人間に危害を及ぼしたりはしませんから。

蚊は一年中います。私はモズィーマグネット(磁石のように蚊を引き寄せる人)と呼ばれるほど蚊に好かれる体質なので、一年中蚊除け対策が必要です。

アリは毒アリが問題です。ジャンピングジャック(Jumping Jack)と呼ばれる中型の茶色っぽいアリとブルアント(Bull Ant)と呼ばれる超大型の黒っぽいアリの2種類が双璧です。

これに加えて、オーストラリアには毒グモもいます。毒グモに刺されて死ぬ人もいます。さらにワスプ(Wasp)と呼ばれる黄色と黒の縞模様も目に鮮やかな小型のスズメバチも獰猛ですから要注意です。

我が家にはサソリもいますし、ダニやブヨなんてどこにでもいるんですから、家の外掃除をする時は気をつけないといけないのに、玄関のすぐ前の花壇の掃除ということで、

油断していたんですよ!

その花壇は、うちの娘が種を蒔いて春にはたくさん花が咲いて楽しませてもらったんですが、伸び放題に伸びて、茂りすぎるほど茂った植物が、半分以上はもう枯れたようになって大変見苦しくなっていたんですけど、種を集めるまではさわるなと娘が言うものですからそのままにしていたんです。

しかし娘は滅多に家には帰って来ませんし、家に帰って来ても花壇の掃除などしません。園芸というのはですね、種を蒔いたり苗を植えたり水をやったりする以外に、草取りや枯れた草花を抜いたり掃除したりと、骨の折れる地味な仕事がいろいろ必要なんですよ。

もうこれ以上放って置くわけには行かないと、一昨日クールチェンジが来て涼しくなって花粉が飛んでいなかった日に、私が大掃除をしたんです。

種を集めながら抜いたり切ったりと夢中になっていたら、

チクッ!チクッ!チクッ!

虫に刺されていることには気づいていましたけど、 何事もやり始めるとのめり込んでしまってやり終えるまで止められなくなる質でして。

早く虫除けスプレーでもすればよかったのに。

「チクッ!」の中にはものすごく痛い「チクッ!」もあったのに。

やっと一段落して、痒みや痛みに注意が向いた時に、左足の小指がキンキンに腫れているのに気づきました。毒アリにやられたと思います。

私は裸足でサンダル履きでしたから、やられて当然です。

花壇が終わった後も掃き掃除を続けていたんですが、体力的にもう続けられなくなって、3時間ほどしてから家の中に入りました。腕に赤いポツポツがたくさんできていました。

赤いポツポツは足にも、ズボンで覆われていた部分にもできていました。

明らかに蚊ではない何かに刺されたことが分かる跡もありました。赤くキンキンに腫れるのは蚊ではないです。

赤いポツポツは、その日にもそれなりに痒かったんですけど、昨日はもっと痒くなりました。虫に刺された跡が、刺された直後よりも翌日の方が痒いんですよ。一体何に刺されたんですかね。

3日目の今日もまだ痒いです。

左足の小指もまだ腫れています。

きっと毒アリにやられたんだろうと思いますけど、毒グモでなくて良かったです。毒グモだったら救急車を呼ぶ羽目になっていたかもしれないし。

ただの虫ではない危ない虫がたくさんいるんですからね、庭仕事をする時には、裸足でサンダル履きなんていうのは絶対にダメですよねえ。もう少しちゃんと身支度を整えて、虫除け対策を怠らないようにしないといけません。

ちょっと枯れたやつを抜いて種を集めようと思っただけだったので、完全に油断していました。まさか3時間も掃除をすることになるとは思ってもいませんでしたけど、ちょっとだけのつもりが大仕事になることがよくあります。


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2023年1月16日

おたまじゃくしサバイバル

先日記事に書いたおたまじゃくしですが、まだ生きています。

土曜日に40度になると聞いて心配しましたけど、38度でしたからね。うちの夫がかぶせた板のおかげで、噴水の小さなプールの水はお湯にはならなかったようです。

明日は37度の予報ですけど、それは大丈夫でしょう。明日の暑さよりも、明後日からの涼しさの方が気になります。涼しい日がしばらく続くそうなんですけど、朝は12度と寒いくらいの気温になりますからね。

おたまじゃくしがちゃんと生きていたのにホッとして、もしかしたら足が出ているかもしれないと思い、よく見てみましたら、


まだ出ていません。

ちょっとがっかり…

おたまじゃくしというのは、一体何日くらいでカエルになるのか、皆さんご存知ですか?

私は知らなかったので調べてみたら、1~2ヶ月ということです。1ヶ月と2ヶ月では30日も違うんですけど、その違いの原因は何なんでしょうか。

まあカエルの種類にもよるのだろうとは思いますけど。だってウシガエルとかいう大きなヒキガエルは、カエルになるのに1年ほどかかるらしいですからね。1年もかかるので、おたまじゃくしの状態で越冬するらしいですよ。

同じ種類のおたまじゃくしでも、水温が低いとか食べ物が少ないといった環境の条件で違って来るそうです。

ちなみに、卵からおたまじゃくしに孵化するのは、産卵後5~10日ぐらいということです。それから1~2ヶ月でえら呼吸をする水中動物から肺呼吸をする陸上動物に変態するんです。

本当にカエルというのは興味深い動物ですよねえ。

我が家のおたまじゃくしは、まだ足は出ていないとは言え、丸かった身体がちょっとイビツな形に変わって来ています。もうすぐ後ろ足が出るんじゃあないかと思います。

後ろ足が出てから前足が出てくるのにあまり時間はかからないようですね。1週間もすれば前足が出て、前足が出たら早ければ1〜2日のうちに尻尾は身体に吸収されるように消えて行くんだそうです。

尻尾がなくなると泳げなくなりますし、カエルになると肺呼吸をするんですから、陸上に上がる必要があります。今のままではプールから出られませんから溺れてしまいます。外に出られるように何か作ってやらないといけません。

それからね、面白いことが分かりましたよ。

姿がカエルに近づいてくると、食べ物も変ってくるんだそうです。

おたまじゃくしは雑食ということですが、自然の環境ではほぼ草食だと言って良いでしょう。我が家のおたまじゃくしはそうです。プールの中にうじゃうじゃボウフラがいるのに、ボウフラは食べません。

しかし、カエルは肉食ですからね、カエルに近づいてくるとボウフラを食べるかもしれませんよ。

是非食べてください!お願いします!

どんなカエルになるんでしょうか、楽しみです。


しかし、心配もあるんです。

我が家の噴水のプールから出ても、カエルが住むのに適した場所は近くに無いんです。そもそも、どうしてこの噴水のプールに卵を生んだんだか。

このプールの周囲は、タイルとコンクリートだけ。噴水は塀に囲まれていて、石段を降りるとコンクリートの道があって、その先にあるのは車庫。運がいいと草が生えている場所に出られるかもしれませんけど。

雨ばっかり降っていた頃に卵を生んだカエルはどこかからか迷い込んだんでしょうけど、最近雨なんて全く降っていませんよ。乾燥していて、時々猛暑になるという天気です。

無事にカエルになれたとしても、その後のサバイバルが厳し過ぎる!ちょっと生き残るのは不可能に近い気がします。

どこかカエルになった時に住みやすい場所を見つけて、おたまじゃくしのうちに移してやった方がいいかもしれませんよねえ。

でもね、ヴィクトリア州では、すべてのカエル、おたまじゃくし、カエルの卵は法律で保護されていて、 野生から採集したり野生に放したりすることは禁止されているんです。

裏庭にカエルを放したり、放す目的でおたまじゃくしを飼育することは違法なんですよ。

どうしたらいいの?

何もせずに自然の成り行きに任せるしかないでしょう。

タイルの上やコンクリートの上をピョンピョン動いていると、クッカバーラやマグパイのいいおやつになるのは間違いありません。我が家には肉食の鳥がいっぱい住んでいます。

それはちょっと可哀想な気もするけど、仕方がないですよね。運良く雨が降って、タフなやつがどこかいい場所にたどりついて生き残るかもしれません。


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2023年1月15日

暑さボケとクールチェンジ

夜遅くにクールチェンジが来ました。

ああ、本当に素晴らしいです、クールチェンジ。メルボルンの夏の良いところはこれです。

北の内陸部から高温の大気が流れ込むと40度を超えたりするメルボルンの夏ですが、暑さの後には必ずやって来るのがクールチェンジ。

気圧配置が変わると南(南極)から冷たい大気が流れ込んで涼しくなるわけなんですけど、それはもう本当に劇的に突然涼しくなるのでしてね。

時には20度くらい一気に気温が下がります。涼しい風(ときには強風)が吹き始め、それは大変気持ちが良いのですけど、「涼しくて気持ち良い」を通り越して「冷たくて寒い」になる場合もあります。

現在の気温は17度。「涼しくて気持ち良い」です。

花粉が飛んでいないので窓を開けています。我が家の窓の半分は開くことができないのが残念です。(壊れているからですよ。)


ところで、

気温が38度まで上がった昨日のこと。

朝起きて、キッチンで夫と息子に会って「おはよう」と挨拶をし、前の晩もまた花粉がひどくてマスクを付けて寝たことなどを話しまして。

私の話を聞きながら夫は朝ご飯用のオーツ麦(ロールドオーツという厚めのオーツ麦)を探していたので、「もし無くなっていたらもう無いよ、昨日は買い物に行く元気がなかったから。クイックオーツ(早く調理できるように細かく粉砕してあるオーツ麦)を使ってちょうだい」とか、そういう会話をしたんです。

その後、私がブログを書いていると、食事を終えた夫が部屋の外を通り過ぎ、「おはようございます」と日本語で言いましてね。

「はあ?」
「おはようございます」(もう一度言った…)
「どうしたの?」

すると、夫はイヤに気取った感じで、「朝起きたらおはようございますと言うものでしょう?だからおはようございますと言ったんですよ」と言いましてね。

だいじょうぶか!

さっきキッチンでお互い「おはよう」と言ったじゃないか、その後で話もしたじゃないかと言いましたら、しばらく考えて「… そうだった …」と。

こういうちょっと心配になるようなことは、今後のためにここに書いておかないといけません。「ああ夫のボケが始まったのはこの日だったか」と後で分かるように。

まあね、きっと暑くてよく眠れなかったんだろうとは思ったんです。

夫が寝ている2階の寝室は暑いんですよ。水冷式クーラーが壊れたままなので、扇風機だけが頼りみたいな状態で寝ていますから。

私が花粉のせいで「死ぬかもしれない」と思ったせいで窓を締めてくれと頼んだので、家中の窓が閉まったままなんです。だから、夜中に外の気温が下がっても家の中はずっと暑いままなんです。

特に2階の暑さはひどいですから、そのせいで寝不足になっていたとしたら、寝不足の原因は私とも言えるのでして。

仕事が休みで家にいた夫は、いつもなら例の夫の父親が売りに出して未だに売れていない家の草切りとか敷地のメンテナンスに行くんですが、昨日は暑過ぎましたから行きませんでした。

エアコンのある居間でテレビを見て過ごすんだろうと思っていたら、どこに行ったのがずっと姿が見えなくて。

夫はですね、私に「おはようございます」と言った後、再びベッドで寝ていたんですよ。お昼の時点ですでに32度を超えていましたが、ずっと寝ていたんです。

午後3時頃になってやっと降りてきました。その頃には2階はもうサウナのような暑さになっていました。

あんなクソ暑い所で寝ていると、

熱中症になるぞ!

私に言われて水を飲んだ後、今度はエアコンの効いた居間のソファで寝始めて、夕方になって晩ご飯ができたと呼ぶまで、ずっと寝ていたんですよ。

つまり、昨日は一日中寝ていたわけです。

寝転んでいたんじゃあなくて眠っていたんですからね、よほど疲れていたんでしょう。あのボケぶりも納得ですよ。

今朝は5時過ぎに仕事に行きました。棚おろしがあるんだそうです。クールチェンジが来て助かりましたね。

それにしても、あんまり暑い日には2階の寝室で寝ない方がいいですよ。


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2023年1月14日

熱波と花粉と体力の限界

ビシューは自分の家に帰りました。

飼い主である義弟家族は、聞いていた通り夕方の6時頃にバイロンベイからメルボルンに戻り、空港から直接ビシューを迎えに来てくれました。

ビシューは大喜びで帰って行きました。

死ぬかと思った夜の後、私はもうホントに疲れ切っておりましたからね。ひどい鼻風邪をひいた後のような鼻腔の違和感や喉の奥の痛みもあって、頭も重くてふらふらしていたし。

ビシューがいなくなってやれやれです。

昨夜は死ぬかとは思いませんでしたけど、前の晩と同じように夕方から花粉症の症状がひどくなり、やはり鼻が詰まって息が苦しく、結局またマスクを付けて寝ました。

暑かったので扇風機をつけて、空気清浄機もフル稼働で、息が苦しいので枕を高くしたので寝にくくて、マスクもしているからぐっすり眠れるわけがなくて、今日も朝から全身疲れ切っています。

花粉はいつになったら終わるんでしょうか。

早く終わって…

さあ、今日は予想最高気温が39度ですよ。

日中はエアコンがある居間かキッチンにいれば何とかなりますが、問題は夜です。

エアコンの無い寝室は相当な暑さになるはずですけど、これでまた花粉がひどいと、いよいよ体力の限界です。


これを書いている今、8時過ぎですけど。

部屋の外を通り過ぎたうちの夫が「おはようございます」と言いました。

「はあ?」
「おはようございます」(再び)
「どうしたの?」
「朝ですからね、朝起きたらおはようございますと言うべきでしょう」
「さっきキッチンで言ったじゃない!キッチンで話をしたでしょ」
「… そうだった …」

ボケているのは寝不足のせいかもしれません。

夫が寝ている2階は相当暑いんでしょうね。窓も私が頼んで閉めてもらったままかもしれませんし。

水冷式のクーラーは壊れたままなので、今夜は一体どんな暑さになることか。気温が少しでも下がったら、窓を開けないと寝ている間に熱中症になりますよ。

花粉がひどくないことを祈ります。


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2023年1月13日

死ぬかと思った夜

昨日の朝は抗ヒスタミン薬を飲まなかったんです。飲まなくても大丈夫だったからです。

ところが夕方の5時頃、鼻がムズムズし始めてくしゃみが出始めたので抗ヒスタミン薬を飲みました。

昨日も暑い一日でしたから家の中には熱気がこもっていました。7時頃には涼しくなって来ましたので窓を開けました。窓を開けると花粉が入って来ますけど、いつも「暑いのを我慢するか、花粉を我慢するか」の選択です。

夫や息子や犬のビシューが寝ている2階がひどい暑さなので、昨日は窓を開けることにしたんです。

私は空気清浄機のある自分の寝室に行きました。ベッドに横になると眠ってしまいました。

10時過ぎに目が覚めておトイレに行ったら、

すごいことになったんですよ!

くしゃみも少し出ましたけど、突然鼻が完全に詰まってしまって、息も苦しくなったんです。

空気清浄機はずっと付けていましたが、風量を最大にしました。でも効き目がありませんでした。

窓を閉めなくちゃ!

でも怖くて部屋から出られないので、夫と息子に「窓を締めてください!」とメッセージを送りました。夫はもう寝ていたと思いますけど。

しばらく経っても鼻の詰まりと息苦しさは改善しませんでした。

どうしよう!

こんなことではまた救急車を呼ぶ羽目になる!

マスクだ!マスクをしなくちゃ!

部屋から出たくなかったのですが、マスクを取りに行きました。その時、キッチンと居間の窓が閉まっているのを確認しました。

よし!ちゃんと締めてくれている!

空気清浄機フル稼働中の寝室で、マスクをしてベッドに横になると、まるで魔法が解けるように鼻の詰まりが改善し、息がラクになり、あっという間に普通に戻りました。

マスクは新型コロナ用のやつです。

やはり効果があるんですよ。


ということでね、昨晩はマスクを付けて寝たんです。顔が暑かったですけど死ぬよりマシですから。

昨晩の花粉は、呼吸系のアレルギー反応を引き起こす花粉だけで、目のかゆみを引き起こす花粉は無かったみたいです。

呼吸系のアレルギー反応と言ってもね、くしゃみウン十連発と滝のように流れ出る鼻水というのがいつもの症状ですが、鼻が完全に詰まって息がしにくくなるというのは、花粉の種類が違うのか花粉の量が多かったのか、私には分かりません。

ホントに怖いですよ。

鼻が完全に詰まって口でしか息ができないのに、その口呼吸が苦しくなるっていうのが怖いんです。

朝起きてすぐにキッチンと居間にあるエアコンの空気清浄機能をオンにしました。あれって、どれだけ効果があるのか分かりませんけど、しないよりはましでしょう。三菱のエアコンですが、効果はあるように感じています。

今日は窓は開けません。

犬のビシューの面倒を見る最後の一日ですが、とてもじゃないですけど散歩になんて行けません。ちょっと家の外に出るのにもリスクがあるのに、散歩なんてそれこそ命がけですからね。ビシューには退屈な一日になるでしょう。


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2023年1月12日

奇想天外キテレツ映画

昨年のいつ頃だったか、この映画が話題になっていると知って予告編を見た時に思ったのは、

何だこれ?ワケワカラン!

「Everything Everywhere All at Once」というタイトルの映画です。邦題は、日本語の良いタイトルが見つからなかったのか、これをそのままカタカナにした「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」らしいですね。

「あらゆることが、あらゆる場所で、突然同時に」みたいなヘンテコなタイトルで、私がお金を出してまで見たいと思うような映画ではありません。


ところが、昨日行われたゴールデングローブ賞の授賞式で、この映画に主人公の夫役で出演したキー・ホイ・クァンさんが最優秀助演男優賞を受賞して、感動的なスピーチをしたんですよ。

ご存知の方はご存知でしょうが、この方は「インディ・ジョーンズ - 魔宮の伝説」や「グーニーズ」に出演した人気子役でした。可愛らしかったですよねえ。

しかし、その後は出演の機会がなかったそうなんです。アジア人の若者が演じられるような役がなかったんですよ、あの頃は。

それで俳優という仕事を諦めて、大学で映画の仕事を学び、スタントマンのコレオグラファーとか監督の助手など裏方の仕事をしてこられたそうです。

ところが、2018年に公開された「Crazy Rich Asians」(邦題:クレイジー・リッチ!)という映画がきっかけで、再び俳優の仕事に挑戦してみることにしたのだそうです。

「クレイジー・リッチ!」という映画は、主要キャストを全てアジア系の俳優が演じてヒットしました。しかもメジャーな映画製作会社がこういう映画を作ったというのも画期的でした。

最近はアジア系の俳優が活躍する映画が増えて来ましたしね。

キー・ホイ・クァンさんが俳優の仕事に再挑戦すると決めて最初に受けたオーディションが、この「エブリシング・エブリウェア」だったんだそうで、その映画でゴールデングローブ賞を受賞したというんですから嬉しかったでしょう。

そうしたら、キー・ホイ・クァンさんに続いて、主人公の疲れた中国系移民女性を演じたミッシェル・ヨーさんが主演女優賞を受賞しました。

そのせいで私はこの映画に興味を持ったので、昨晩夫と息子と3人で観てみたんです。自分がこの手の映画を観るなど思いもしなかったですけど。

そしたらもうね、

奇想天外キテレツむちゃくちゃ高速場面進行なんじゃこりゃ映画!

こういう脚本を書く人の頭の中はどうなっているんでしょうかね。

家族関係の話の描き方のせいで途中でちょっと興ざめしかけましたけど、映画を台無しにするところまでは行かなくて、最後まで観ました。

昨年劇場で公開された時には、途中で退場した人も結構いたというのは納得です。

すごい映画だっだとか、面白かったとか、そういう感想はないです。

観終わって思ったのは、「主人公を演じたミッシェル・ヨーさんに何か賞をあげてください!」ということでした。だから、彼女がゴールデングローブ賞の主演女優賞を取って嬉しかった映画ファンは大勢いるはずですよ。

アカデミー賞にもノミネートされて欲しいと思います。

ミッシェル・ヨーさんは一人でものすごくたくさんの「自分」を演じていますけどね、感情を表現する演技も素晴らしかったですが、60歳にしてアクションもやっているわけでね、演技者としての仕事を評価するのならアカデミー賞も彼女を候補者に選ばないわけにはいかないでしょう。

ミッシェル・ヨーさんの演技を見てみたい方にはオススメの映画です。

そして、

ジェイミー・リー・カーティス!

ジェイミー・リー・カーティス!

ジェイミー・リー・カーティス!


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2023年1月11日

ビシューと熱波再び

今日から暑い日が続きます。

今日は最高気温が34度と大した暑さではありませんが、怖いのは土曜日ですよ。数日前には土曜日の予想最高気温は38度と聞いていたのに、昨日発表の予報では、

予想最高気温は40度!

今年最初の40度超えになりそうです。

昨日話題にしたおたまじゃくしが心配ですよ。噴水のプールは小さいですからね、水がお湯になって全滅…なんてことにならないようにしてやらないといけません。

それにしても、40度でも身構えてしまいますけど、ブッシュファイア(森林火災)の大惨事が起きたブラックサタデーと呼ばれる日には、我が家のウッドデッキの屋根の下の気温が48度になったんですからね。

日向では50度を超えていたんですよ。おまけにあの日は強風でした。

ああ、なんと恐ろしい…

あれを経験していますから40度なんて大したことはありません。朝からカーテンやスクリーンやブラインドを閉めて、家の中で過ごせば大丈夫です。

近くで火事が起きたら携帯電話に連絡が来ますからすぐに逃げますし。


それはともかく…

暑い夏は犬の散歩が大変ですよね。涼しい早朝か夜か、この2択です。今日は夫が仕事が休みで家にいますので(例の腎臓提供の件で病院へ行ったりいろいろあるんですけど)朝の散歩は行ってくれました。

昨日は娘が帰って来ていたので、息子と二人でワランダイト(Warrandyte)というところのヤラ川沿いまで散歩に連れて行ってくれたし、ドッグパーク(というか地域のスポーツ公園)にも連れて行ってくれました。

広いドッグパークでは、ボールローンチャーで投げたボールを取ってくる遊びが大好きなんですけど、ビシューはすぐにへたばっちゃって長くは遊べなかったようですけど、暑くても毎日いろいろなところへ連れて行ってもらって、自分の家では食べられない肉系のおやつももらって食べて、我が家での滞在を楽しんでいるはずですよ。

おやつと言えば、昨日はうちの娘が植木鉢で育てているブルーベリーを摘んできたのをもらって食べていました。ニンジンが好きでブロッコリも大好きと知っていますが、ビシューはブルーベリーも好きなようです。

小さなイチゴも一つやったら、イチゴはプッと口から出して食べませんでした。イチゴは好きではないようです。

犬が好きなフルーツのナンバーワンはスイカだそうですけど、これから暑い日が続くので今日はスイカを買って来ようかな。

ビシューの飼い主である義弟家族は、金曜日の夕方バイロンベイからメルボルンに帰って来るそうですから、空港から直接ビシューを迎えに来てくれるとありがたいんですけどね。

ビシューの面倒を見るのも後3日です。


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2023年1月10日

噴水と板とカエル問題

昨日は、花粉症は大したことがなかったです。鼻がムズムズして時々くしゃみが出ただけ。抗ヒスタミン薬は飲みましたけど、その薬がちゃんと効いて普通の生活が送れた一日でした。

暑かったけど30度にもならなかったし、夫がまた有給をもらって休んでいたのでビシューの散歩も行ってくれたし、私は大変助かりました。

さて、

今日の話題は、我が家の噴水のことです。

ええ、そうなんです。我が家には噴水があるんです。作ったのはもちろんこの家の前の持ち主です。すっかり錆びて茶色になっていますけど、まだ動きます。一番上のところから水が出て3段式に滝が流れ落ちる構造です。

野生の鳥達が水を飲んだり水浴びができるようにと、いつでも水を溜めていたこともあるんですけどね、最近はもう完全に放ったらかしで、水を出すことも全く無くて、時々私が周囲を掃き掃除するだけというもったいないシロモノです。

下の水が貯めてある部分には黒いプラスチック製のプールがはめ込んであるんですが、この小さいプールをうちの夫と義母が池にしようとしたことがあります。義母の提案でした。

私には何の相談もなく、ある日義母が蓮の苗を買って来ましてね、その蓮や石を小さなプールに入れてから、うちの夫が金魚を買って来ました。私は反対したんですよ。そんなことをしたら噴水として使えなくなると。

私の意見なんて聞いてくれないので頭に来まして、金魚の世話は一切協力しませんでしたが、その金魚はどうなったのかと言いますと、真夏の40度を越す猛暑で小さな黒いプールの水がお湯になって死んだのです。

その後、何年も放ったらかしにされてドロドロの沼みたいになっていましたが、私は関わりを拒否していましたから掃除なんてするわけが無い。そもそもドロドロの沼みたいにしたのは夫と義母ですから。

何年か経ってついに夫が掃除をしたので、再び噴水として使えるようになりましたが、取り出した石は全部近くの花壇に置いたままです。それも私は無視していますけど。

昨年は雨の多い一年で、ホースで水を入れなくてもプールにはあふれるほどの水がいつでもあったんですが、暑い日が続いていますから水はだいぶ減っています。

先月のことですが、このプールに板が置かれていることに気づきました。


プールを板で覆っているように見えますよねえ。何のために板が置いてあるのか気になっていたんです。夫が置いたとしか考えられないので理由を聞こうと思いながらついつい忘れていて。


先日、やっと思い出して聞きました。

「ちょっとお、噴水のところの板だけど、なんで置いてあるの?」
「タッドポールがいるんです!死なないように日陰を作っているんです」
「タッドポールがいる?ホントにい?」

皆さん、タッドポールというのはおたまじゃくしのことですよ。私は岡山の田舎のおたまじゃくしなんて珍しくも何とも無いような所で育ちましたけど、オーストラリアではカエルを見かけたことはほとんど無くて、おたまじゃくしなんてめったに見ることはありません。田舎環境でもです。

噴水のプールがお湯になって金魚を死なせてしまったことを密かに後悔していたらしい夫は、おたまじゃくしを守るために、水がお湯にならないように板で覆っていたのです。

それにしても、そのプールで卵を生んだカエルはどこから来たんでしょうか。近くにカエルが生息する池があるんでしょうね。

早速おたまじゃくしを見に行きました。


おお、確かにおたまじゃくしがいます。


おたまじゃくしがいるのはいいんですけどね、私には気になることがありました。

ボウフラがうじゃうじゃいるんですよ!

モズィーマグネット(磁石のように蚊を引き寄せる人)と呼ばれている私には見過ごせません。

このうじゃうじゃいるボウフラは、いずれ蚊になって私を刺しに来るんですから。

おたまじゃくしがボウフラを食べてくれたらいいのに、おたまじゃくしというのはボウフラを食べないんですね。

プールに毒を入れるわけにもいかないし、これからおたまじゃくしがカエルになるのを楽しみに見守りながら、ボウフラが蚊になるのも見守るというのはちょっとねえ。

網を買って来てボウフラをすくって取ろうかなあ。すくい取ったのを周囲のタイルの上に置いておけば、この暑さですからすぐ死にますよね。

明日から暑い日が続くらしいんですが、土曜日は最高気温が39度になるそうです。プールのもう半分も板で覆った方が良いかもしれません。水も足しておかなくちゃ。


私はカエルには大変興味があるんです。オーストラリアのカエルにも興味があるので、あのおたまじゃくしがどういうカエルになるのか楽しみです。

先日、英国から持ち込まれたウサギがオーストラリアで大繁殖して「壊滅的な生物学的侵略」をもたらしたという話を書きました。

ウサギに以外にも同様の問題は起きていますが、カエルもその一つなんですよ。

ケイントード(Cane Toad)という名前のヒキガエルが大問題になっているんです。

ケイントードは、体長が15~30センチにもなるヒキガエルです。30センチというのは大げさじゃあないです。私はテレビのドキュメンタリーで見たことがあります。

もともとサトウキビの害虫を退治するため1935年にクイーンズランド州のサトウキビ畑にハワイから移入されたんです。

これが爆発的に増え続けて、分布域はニュー・サウス・ウェールズ州や西オーストラリア州にまで広がり、オーストラリア固有の生態系を脅かしているんですよ。

ケイントードは毒を持っていますので、これを食べた野生動物が死んでしまい数が激減しています。オーストラリア固有のカエルも数が減っていて、地域によっては絶滅の危機に瀕しています。

オーストラリアは他の大陸から孤立していたために独特の生態系が形成されましたから固有の動物が数多く生息していますが、このケイントードという毒ヒキガエルのせいで生態系が壊滅的な打撃を受けているんだそうですよ。

ケイントードの駆除は、罠をしかけたりして捕獲する取り組みが続けられて来ましたが、急増するペースに追いつきませんからね、遺伝子工学を駆使してオスしか生まないメスを作ってばらまくという計画があると聞きましたけど、その後どうなっているんでしょうか。

ウサギにしろカエルにしろ、また動物に限らず植物もそうですけど、人間の行為が自然の生態系に深刻な影響を及ぼすことがよくありますね。我々人間は、そうした影響についてよく考えて行動しないといけません。


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2023年1月9日

今シーズン最悪の一日

メルボルンでは、普通の年ならクリスマス頃には花粉はあまり飛ばなくなるんです。

1月に入ると花粉はほぼ心配する必要が無くなるものなんです。

しかし今年は違う!

昨年の春(日本の秋)は雨ばっかり降って寒かったので、草も調子が狂っちゃっているんでしょうよ。(泣)

最高気温が33度だった昨日、花粉の飛散予想は「多い」でしたから大したことはないはずでしたが、私は前の晩から異常を感じていました。

シャワーを浴びに2階のバスルームに行った時から目の痒みとくしゃみが普通じゃあなくなって。

大急ぎで空気清浄機がある寝室にこもったら楽になって眠れたんですけど、夜中におトイレに行ったらたちまち目の痒みとくしゃみが始まって。

そんな状況ですから、私は寝室から出たくないわけですよ。いくらビシューが夜中にワンワン吠えても、ガタゴト物音をさせて騒いでも、私は部屋から出なかったんです。

朝起きたら平気でした。本当に不思議なんです。花粉は目に見えませんから分からないんですけど。

涼しいうちにビシューの散歩に行くことにしました。

抗ヒスタミン薬を服用し、マスクとゴーグルも付けていきましたよ。

帰って来たらくしゃみが出始めたのですぐにシャワーを浴びました。家の窓が全部しまっていることを確認しましたら、夫の寝室の窓が開いていました。前の日は暑かったですからね、仕方がないです。

そうこうしているうちに、くしゃみが止まらなくなりました。文字通りもう止まらないんです。何十回も連続で出るんです。それが断続的に一日中続いたんです。

花粉アレルギーでくしゃみが出ると鼻水が滝のように出ますから、ティッシュでかみ続けているうちに鼻の下は切れそうに痛くなりまして。

目はかゆいし、息は苦しいし。

抗ヒスタミン薬が効かない!

時々あるんですよ、薬が効かない日が。

こういう日はね、普通なら空気清浄機がある部屋にこもって過ごすんですけど、ビシューがいるからそういうことができないわけですよ!

ビシューのことは息子に頼んで、私は部屋にこもりたかったんですけど、あいにく息子はひどい頭痛でお昼ごろまでダウンしていて。

夫は仕事でいませんでしたし。

仕方がないのでビシューを部屋に連れて入ったのですが、あの犬は空気清浄機が気になって仕方がないらしく、すぐに慣れましたけど、退屈して出たり入ったりするし、ボールを持ってきて遊ぼうと催促するし。

部屋にこもっているわけには行かなくて、部屋から出てウロウロするとたちまち目や顔がチクチクしてくしゃみが出るという。

つらかったですよ。

ビシューさえいなかったら…と思いました。

ビシューには何の落ち度もないんですけど。自分の家族と離れて、また私達の家で過ごすことになって、ただ遊びたいだけなんですけど。


昨日の朝、散歩に行った時に見ましたけどね、私がアレルギーのある草が大量に花を咲かせていましたよ。普通なら真夏には枯れてしまうんですけど、まだ青々としていて、今頃いっぱい花を咲かせていました。

今日の花粉飛散予報は「大変多い」の予報です。

アレルギー症状のひどさと花粉の量は私の場合は比例しませんけど、さあどうなるか!


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2023年1月8日

ビシューが来ています

このブログを定期的に読んでくださっている方はご存知だと思いますが、ビシューというのは義弟(夫の弟)家族が飼っている犬です。

カヴードルという種類の犬です。キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルという種類の犬とプードルをかけ合わせた犬だそうで、プードルの血が入っていますから毛が抜けません。抜けない代わりに伸びます。

昨年の冬(北半球の夏)に義弟家族は奥さんの出身地のスペインで2ヶ月半もの長い夏休みを過ごしたのですけど、その間、私達がビシューの面倒を見たのですよ。

今日から金曜日まで義弟家族がバイロンベイ(Byron Bay)へ遊びに行くので、再び私達が面倒を見ることになりました。

バイロンベイというのは、ニュー・サウス・ウェールズ州の北の端、クイーンズランド州との州境に近い海辺の町で、映画俳優のクリス・ヘムズワース家族が住んでいるというので有名ですけど。

かつてはヒッピーの住む田舎町だったのが、今では観光客だらけの物価の高い町になっているそうです。

私は一度も行ったことがありません。行ってみたい気もするけど、暑いのが苦手なので行くのなら冬に行かないと。

とにかく、ビシューが来ています。



我が家にいた頃に比べると随分痩せています。

痩せていると言えば、義弟のスペイン人のお奥さんもしばらく会わなかった間にとても痩せていました。もともと細い人ですが、更に細くなっていて私の半分くらいしかなかったですよ。

義弟家族はヴィーガンだったんですが、ヴィーガンの食生活は続けるのが難しいとかで、魚は食べるようになったと聞いていたんですけどね。ちゃんと食べているんだろうかと、少し心配になるほど細くなっていました。

ビシューは普通のドライフードと調理済みの鶏肉(胸肉をほぐしたもの)を持って来ました。犬用のじゃあなくて人間用のやつです。塩味はもちろん、いろいろ味が付けてあるプルドチキンという商品です。

ドライフードをやって食べなかったらチキンを混ぜてくれと言われましたけど、食べないでおくと美味しいチキンを混ぜてくれると知っているんですから、そりゃあドライフードは食べませんよ。

昨年我が家に来た時には7ヶ月だったのですが、トイレトレーニングが最大の問題になりまして、毎日のように掃除に追われた私は大変でした。ウンチやおしっこは基本的に外でするけど、家の中の至る所に敷いてあるおしっこシートでしても良いという方針で育てられていたのですよ。

夜中にもおしっこをさせに外に連れ出したり、朝早く連れ出したりで、私の睡眠は悪化の一途でしたけど、頑張った甲斐あってビシューはウンチもおしっこも必ず外でするようになりました。

ウンチやおしっこの時には、外へ出たいと私達に教えるようになったんです。誰も気づかない時には裏庭へ出るドアのところへ行ってドアを引っ掻いて教えるようになりましてね。

義弟家族の家に戻ってからこれまで、ウンチやおしっこの失敗は無かったそうです。必ず外に出るドアのところへ行ってドアを引っ掻いて教えるんだそうですよ。

それを聞いて私は大変嬉しかったです。本当に頑張った甲斐があったというものです。

今週はずっと暑い日が続きます。

散歩は朝の涼しいうちに行かないといけません。目まいがマシになって来たので散歩には行けると思います。花粉が問題ですが頑張ります。


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2023年1月7日

食べ過ぎる巻き寿司

食品の買い物は家から近いイーストランド(Eastland)というショッピングセンター内のコールズ(Coles)というスーパーでしていたんですけど、最近コールズの別の店舗に行くようになりました。

イーストランドのコールズは、となりにパン屋はあるしアジア食品店もあるし魚屋も肉屋も八百屋も薬屋もあって便利なのは便利なんですけどね、肝心のコールズがしょっちゅう物が売り切れているのと、売っている商品の種類がショボくなって来まして。

イーストランドは車を停めるのにも苦労しますしね。それで、別の店舗に行くようになったんです。タンストール・スクエア(Tunstall Square)というところにあるコールズです。

とにかく広くて品揃えがよろしくて、スーパーなのに魚介類の売り場も充実していて、アジア食品店に行かないと買えなかった片栗粉だって売ってるし、大変気に入っています。

このコールズにはお寿司コーナーもあるんですよ。

どこかで作ってパックされた、ご飯が固くなったような寿司ロールじゃあなくて、そこで作っている寿司ロールを売っています。

先日クリスピーチキン寿司ロールというのを見まして、お腹が空いていたのもあって買おうかと思ったんですが、巻き寿司1本分を切ったのが入っている1パックが14ドル近かったんですよ。

巻き寿司1本に1400円も払います?

ちょっとアレな値段ですよねえ。

結局買わなかったんですけど、あの日以来、クリスピーチキン寿司ロールというのが頭から離れなくて。

よく見なかったけど、チキンカツか唐揚げのようなのとレタスが入っていたと思うんです。

昨日は娘が帰って来ると言うので、頑張って作ってみることにしました。ただの巻き寿司なんですよ。中にクリスピーなチキンが入っているというだけです。

お店で見たのは、チキンにソースを塗っているように見えましたから、照り焼き味のソースを作って、それを鶏の胸肉で作ったカツに塗ったのを入れてみました。

レタスとキュウリも入れました。

これがバカうま!


お米は3合炊いて、巻き寿司が5本できました。切ってお皿に並べながらつまみ食いしたら止まらなくなって、端っこ部分をほとんど全部食べてしまいました。

晩ご飯は、この巻き寿司とかきたま汁ときゅうりとトマトのピリ辛サラダだったんですけど、晩ご飯の前に娘が買って来たチェリーを食べてお腹がふくれたので、晩ご飯のかきたま汁を飲んだ時点でお腹は八部目どころかもう満腹!

それなのに、巻き寿司を食べないわけには行かないワタクシ。

完全に胃の許容量を超えているのに…

「ダメじゃんこんなに食べちゃあ!」と分かっていてもついつい巻き寿司に手が伸びる。

鶏の照り焼きの巻き寿司も美味しいですけど、サクサクのチキンカツも美味しいんですねえ。昨日はキュウリとレタスを入れたけど、そりゃあやっぱり卵焼きやアボカドを入れても美味しいでしょう。


オーストラリアの寿司ロールのお店では、ちょっと変った具の寿司ロールを売っているんですけど、私はいつもサーモンとかエビとかマグロとか普通のやつしか買ったことがなくて、エビフライや鶏の唐揚げなんかが入っているのは買ったことがなかったんです。

チキンカツのテリヤキソース味は、ちょっとヤバいくらいに美味しかったです。

トンカツという手もあるかもしれませんが、やわらかい胸肉のカツの方が合うと思います。

レシピなんて不要だと思いますけど、英語で書いたレシピはこちらです。たくさん作らない方がいいですよ。食べ過ぎ必至ですからね。

この次は唐揚げで作ってみます。


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2023年1月6日

真っ赤っかっかな背中

サービス残業というものが違法のオーストラリアでは、余分に働いた時間分は雇用者が給料を払うか、その時間分を休むかしなければいけません。

うちの夫は、新型コロナが始まってから様々な理由で休日無しで出勤し続けた時期もありましたし、スタッフ不足で休むに休めないという時期も長かったんです。

余分に働いた時間分を休むために、お店が忙しくない時には早退したりしていますが、最近はしょっちゅう有給を取っています。

今週も木曜日から土曜日まで3日連続で有給を取っています。仕事を休んで何をするかと言うと、例の父親が8月に売りに出して未だに売れていない家のメンテナンスに行くのです。

具体的には、その家の31エーカーもの敷地の草切りと倒れた木や落ちた枝の片付けです。

強風で倒れて根っこが半分むき出しになったような木の片付けは大変なんだそうです。幹や枝を切って片付けるだけではなく、根っこも掘り出して片付けなくてはいけないそうで。

こういうのを夫の父親から頼まれてやっていると言うよりも、夫が自分でやりたいと思ってやっている感じなんですけどね。だって、夫は木を切るのも好きですが、木の根っこを掘るのも大好きなんです。

昨日の木曜日は快晴で、朝は寒いほどでした。日中も最高気温が24度と気温が低めでしたから仕事はしやすかったそうですが。

朝寒かったせいか夫は長袖シャツを着て行ったんですよ。長袖では暑くなるぞと私は言ったのに。

気温が低めでも、肉体労働をすれば暑くなりますよね。暑くなるとシャツを脱ぎたくなるらしいですよ。

裸で仕事をするのは気持ちが良かったそうです。

でも今は真夏なんですからね、たとえ気温が低めで気持ちが良くても、日差しは強いんですよ。

しかも、昨日は快晴でした。

そのじりじりと肌を焼く強い日差しの中で、

服を脱いで木の根っこを掘ったあ?

バカじゃん!

夫の背中は真っ赤っかっかになっています。火傷の一歩手前です。


オーストラリアでは有害紫外線による皮膚がんが社会問題なんですからね、日に焼け過ぎるとヒリヒリするだけでは済まないこともあるんですよ。

背中は真っ赤っかっかになっているだけでなく、何かが突き刺さった跡もあります。もちろん出血していますが、本人は気づいていませんでした。

服を脱いで直射日光の下での長時間根っこ掘りは、

してはいけません!

特にメラニンが少ない白い肌の人は!

今日は、昨日よりも少し暑くて27度になるそうです。雲一つ無い快晴ですよ。服を脱ぐなとは言っておきましたけど、今日も脱いだら普通には寝れなくなります。


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2023年1月5日

ヒトラーを欺いた「ミンスミート作戦」

「ミンスミート作戦」とは、第二次世界大戦中の1943年に英国軍が実行して大成功を収めた諜報作戦のことです。英語では「オペレーション・ミンスミート」(Operation Mincemeat)と呼ばれています。

ミンストミート(Minced Meat)というのはひき肉のことですが、ミンスミート(Mincemeat)というのは、ミンスパイの材料になる干しぶどうなどのドライフルーツと砂糖やスパイスを混ぜたもののことです。

この諜報作戦がミンスパイと何らかの関係があるわけではなくて、「ミンスミート」というのはこの作戦のコードネームなんですけど、極秘で実行されるこの手の諜報作戦には変ったコードネームが付けられることが多いですよね。

まんまとナチス・ドイツの上層部ひいてはヒトラーに大ウソを信じ込ませることに成功したこの作戦は、作戦を計画実行した中心メンバーの一人である英国諜報部員ユワン・モンタギュー(Ewen Montagu)海軍少佐が後年「The Man Who Never Was」(存在しなかった男)という本に書いたのを元にして映画が作られているんですけど、昨年新たに映画化されたそうなんです。

映画のタイトルは「Operation Mincemeat」(邦題:オペレーション・ミンスミート - ナチを欺いた死体)です。

友人のエクリーさんがこれを観に行ってとても面白かったと言うので、私達も観てみることにしました。ただし近くの映画館でやっていなかったので、iTune で購入して自宅の居間のテレビで観ました。

このミンスミート作戦の詳細は、Wikipedia にも書いてありますし、新しく制作された映画のベースになっているというベン・マッキンタイア著の「ナチを欺いた死体 - 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実」で詳しく知ることができますので、興味のある方はそれらをお読みいただくとして。

映画の感想ですけどね、

もっといい映画にできたのに…

でした。

モンタギュー少佐をコリン・ファースが演じているんですけど、この役を演じるには60歳を超えているコリン・ファースは歳を取り過ぎなんですよ。

もう一人の中心人物チャールズ・チャムリー(Charles Cholmondeley)空軍大尉を演じているマシュー・マクファディンは年齢的にも適しているし、流石に上手いんですけど。

演出も編集もチグハグしていますし、不必要な場面も多いですし、とにかく脚本がイマイチなんですよ。コリン・ファースの家庭事情やある女性との恋愛関係をあそこまで取り上げる必要は無いんです。

この諜報作戦の成否に多くの兵士の命がかかっているというのに、そのへんの緊張感というかサスペンスが、恋愛関係の描写が無駄に多過ぎるために台無しなんですよ

コリン・ファースが出演した「ブリジット・ジョーンズ」とか「ラブ・アクチュアリー」を彷彿させる場面がたくさんあってですね、私は全くうんざりしてしました。

このミンスミート作戦そのものは非常に面白いんですよ。そしてね、この作戦のアイデアを最初に思いついたのが、英国海軍情報部のジョン・ゴドフリー部長の秘書を務めていたイアン・フレミングだったというのも興味深いじゃないですか?

イアン・フレミングは、ご存知のように007(ジェームズ・ボンド)シリーズの作者として有名です。第二次世界大戦当時は、英国情報部に務めていたのですよ。

情報部の仕事を描写しているわけですからね、007シリーズのQのモデルになった人も登場したりするんです。Mのモデルになったのは、フレミングの上司だったゴドフリー部長です。

せっかくの面白い題材なのになあ...

もったいない出来の映画でした。

ミンスミート作戦に興味がある方は、「ナチを欺いた死体」の著者であるベン・マッキンタイアが出演するドキュメンタリーの方がよっぽど面白いですよ。


映画を見た後でいろいろ読んだら、ミンスミート作戦や当時の情報部のことをもっと詳しく知ることができましたので、ますます残念になった次第でございます。

それにしても、ミンスミート作戦ってすごいんです。まさに奇策なんです。英国的ユーモアも感じられます。これが大成功したっていうんですから、映画ではもう少しナチス側が大ウソを信じ込む過程も描いてもらいたかったですよ。

どんな作戦だったのか気になるでしょ?

映画を観るよりもベン・マッキンタイア著の「ナチを欺いた死体」を読んだ方がいいかもしれません。

 
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