2024年10月6日

夏時間と夫の目のこと

今日から夏時間が始まりました。

夏時間は「デイライト・セイヴィング(Daylight Saving)」と呼ばれます。昼間の時間を有効に活用するための制度です。オーストラリアでも緯度の高いヴィクトリア州、ニュー・サウス・ウェールズ州、南オーストラリア州、そしてタスマニア州で導入されています。

夜中の2時に時計の針を1時間進めて3時にするのですけど、夜中に起きてそういうことをする人はいません。寝る前か朝起きてから調整します。

携帯電話やコンピューターは自動的に時間が変わりますから、朝起きたら夏時間になっていました。

最近は朝起きる頃には明るかったのに、今朝は再び真冬のように真っ暗でした。今朝の6時は、昨日までの5時なわけですからね。

夕方の6時も昨日までの5時なのですから、うちの夫が仕事から帰って来る頃にもまだお日様が照っているということになります。

これからどんどん日が長くなって行くので、ハロウィーンの頃には仮装をして「トリック・オア・トリート」をして歩く夕方にもお日様はまだ高く、お天気次第では大汗をかくなんてことにもなるのです。


ところで、うちの夫のことですが、腎臓摘出手術から1年が過ぎました。元気ですが、最近は血圧も測っていないし体重が激増しています。もう少し食生活に気をつける必要があると思うんですけど、こればかりは本人が意識しないとどうにもなりません。

夫は日曜日の今日も仕事です。昨日の土曜日は本来なら休みのはずでしたが、新しい店舗がオープンして副店長格だった人がその店舗に異動したとかで昨日も仕事でした。

最近立て続けに目が見えていないことが原因のミスをしたそうです。

度々話題にしていますが、うちの夫は遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で目が見えなくなって来ているんです。「スターガルト病」は非常に稀な病気で、治療法がありません。

視野の中心部分が黒っぽくなっていて、ほぼ何も見えなくなっているそうですが、見たいもの以外に焦点を動かすと見える部分があるんだそうで、その見える部分を駆使して文字を読んでいるそうです。

コンピューターの画面は必要に応じて拡大表示が出来るので文字は読めるそうですし、小さな携帯電話の画面でもまだ読めていますが、商品に貼ってあるラベルの文字が「見えない」あるいは「見えたつもりだったけど間違っていた」ということが増えて来たのだそうですよ。

店のスタッフは夫の目のことを知っていますから、ラベルの文字が見えない時には他のスタッフに見てもらうそうですけど。

つい先日は小銭の種類を間違えたと言っていました。2ドルと10セントは大きさが似ているので、区別がつかなかったそうです。2ドルは金色で10セントは銀色と色が違うんですが、色の認識能力も失われて来ているので、微妙な色の区別がつかなくなっているのです。

会社のオーナーは夫のことをよく知っていますし目のことも理解してくれているので、視力が落ちたせいでクビになることは考えにくいですから、仕事を続けられなくなるとしたら、それは夫自身の判断になるでしょう。

夫には歩く百科事典と言われるほどの商品知識がありますからね、目が見えなくても話すことで商品を売ることが出来ると自負していますが、ミスが続いたせいでしょうか、昨日は目の検査のことを話題にしました。

毎年1回は目の検査をして眼底の写真を撮ってもらっています。前回の検査は1月の終わりでした。「検査をしても出来ることは何も無いんだからまあいいか…」と言っていましたが、どのくらい悪化したかが気になっているんでしょう。

下の写真は1月の検査の時に撮ってもらった写真です。黄斑周辺の視細胞が死んで真っ黒になっています。(大きな黒い丸は視神経が集まって束になっている部分で、ここには視細胞が無いので「盲点」と呼ばれます。)


黄斑部分はほぼ全滅状態なんですけど、まだ視細胞が生き残っている部分がわずかにあるんですよ。見たいものから
焦点をずらすことで「見える部分」を見つけることが出来て、その「見える部分」を駆使して見ているわけなんですが。

検査から8ヶ月経っていますからね、視細胞がさらに死んで黒い部分が増えているのは確実です。

仕事を続けられなくなる時が来ることは覚悟しています。あと1〜2年はまだ働けると期待していますが、その時はもっと早く来るかもしれません。


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