2025年3月31日

楽しくないパーティーとナルシスト

昨夜、うちの夫の父親と中国人の奥さん主催のハウスウォーミング・パーティーに行って来ました。

こういうパーティーは、引っ越して来た家のお披露目的な意味があります。家族や友人を招いて行うものですけど、12人が集まると聞いていました。

別の言い方をすると12人しか来ないということですけど、行ってから分かったんですが、12人には自分達も含まれていたのでございます。だからゲストは10人で、そのうちの4人はうちの家族です。

お隣りのテイラーさん夫婦が来ると知っていたから私も喜んで出かけたわけですが、テイラーさん夫婦を引くと残りは4人ですよ。

義弟(うちの夫の弟)家族は3人ですが、義弟だけが来ました。スペイン人の奥さんと娘のヴェドラちゃんは来ませんでした。

最後にやって来たのが、父親夫婦が最近知り合いになったというXさんでした。10歳の息子を連れて来ていました。Xさんは髪の毛を真っ黒に染めていましたが、高齢に見えました。

パーティーに来たのは、お隣りのテイラーさん夫婦と家族を除くと、そのXさんだけでしたよ。夫の父親夫婦には友達がいないとは聞いていたけど、昨日のようなイベントに招く親しい友達は、やはりいなかったのでした。


父親夫婦が住み始めた家は、前回行った時よりも片付いていましたが、居間のど真ん中にトレッドミル(電動ランニングマシン)とエクササイズバイクが置かれていたのがパーティーには邪魔でした。

殺風景だった居間にはキンキラ金の置物と小さな兵馬俑とエジプトの土産品みたいな絵が飾られていました。そして、家中にたくさんの写真が飾ってありました。ほとんどが父親自身の写真でした。奥さんの写真も何枚かありましたけど。

10代の頃の写真に始まって、世界各地を旅行した時の写真や、プロに撮ってもらったポートレートとかを大きく引き伸ばしてキャンバスにプリントしたり大きな額縁とかに入れてある自分の写真です。

そういう自分の写真ばかりを家中に飾っているというのが、父親がどういう人かを物語っていると思いますよ。

この人はですね、ナルシストなんです。うちの夫妹弟も皆んなそう言っています。メンサと呼ばれる高IQ(知能指数)の人だけが会員になれる団体がありますけど、メンサの会員であることが誇りです。

自分が特別だと信じていることは言葉の端々から分かります。

最近知り合いになったというXさんは、一緒に来ていた10歳の息子がメンサの子供会員なんだそうで、メンサの会合で知り合ったんだそうです。

高級住宅地にテニスコート付きの豪邸を持つというXさんは、夫の父親に輪をかけたナルシストであることは、話し始めてすぐに分かりました。この人は、他人の話に興味が無いんです。

自分がどれくらいすごいか、どれくらいいろんなスポーツが上手か、どんなに成功しているか、息子がどれくらい優秀か、そんな話ばかりするんです。何の話題になっても、とにかく自分、自分、自分です。自慢話みたいなことばかり話すから、聞いていてうんざりしました。

うちの息子と娘は、居間ではなくキッチンで義弟と話をしていましたが、私もそちらに移動しました。夫は居間に残っていましたけど、あまり会話に参加することもなく黙って座っていましたよ。

皆んなすぐに帰りたくなったんですが、夫と私は帰るわけには行かないと分かっていますから我慢しました。息子と娘は1時間もしないうちに帰りました。

夫の父親が、義弟がテニスや卓球が上手であると自慢し続けたので、卓球が得意であると自分で言うXさんが義弟に挑戦することになりました。

卓球部屋に移動してプレイを始めたんですけど、Xさんがむやみやたらにスマッシュを打ち続けるから、プレイする義弟もうんざりしていましたし、見ていても楽しくないのです。父親と中国人の奥さんだけが楽しんでいました。

テイラーさん夫婦も帰ってしまって話をする人もいないし、夫と私は8時が来るのを待ってから帰りました。Xさんと卓球をさせられてうんざりしていた義弟も、私達が帰るとすぐに帰ったそうです。

楽しくないパーティーでした。

食べ物は十分にありましたよ。カナッペだけじゃあなくて、魚のフライやチキンバーガーやカバブみたいなのも。スーパーで買って来たナッツとイチゴも置いてありましたし、私が何か作って持って行く必要もなかったです。

食べ物や花を持って来た私に「ありがとう」の一言も言わなったですしね。もう持って行きません。

いやあ、何と言ったらいいんでしょうか。次回のパーティーには、喜んで来る人はいないかもしれません。


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2025年3月30日

めまいと心配なパーティー

昨夜は久しぶりに目が回りました。晩ご飯に作ったツナモネーというパスタ料理にカリフラワーとブロッコリーを追加したやつをオーブンに入れて、焼いている間に洗い物をしていたら、部屋が回転し始めたんです。

病院に運ばれた時ほどの高速回転ではなくて、低速回転でしたけど。

回転するめまいがする時には、まずはエプリー法という処置をやってみます。私はベッドの端を使ってやりますので、寝室に行きました。エプリー法を始めると、「オーノー!オーノー!」と叫ぶほど部屋がグルグル高速回転し始めました。しかし、1回やったら回転はほぼ治まり、2回目では普通に戻ったので、耳石が原因だったのは確かです。

寝室に行く前に「焦げ目がついたら出して食べろ」と言っておいたツナモネーは、私がキッチンに戻った時にはほとんど無くなっていました。4人分作ったんですけど。少なくとも翌日の夫のお弁当分は残ると思っていたんですけど。

半分以上をうちの夫が一人で食べたんですよ。


それはともかく…

今晩は夫の父親と中国人の奥さんがハウスウォーミング・パーティーというのを開くので、私達家族4人で行くことになっています。

ハウスウォーミング・パーティーというのは、新しく引っ越して来た家のお披露目的なイベントで、家族や友人達を招待して開きます。

私達家族が一昨年まで住んでいた、ドバイ在住の義妹(夫の妹)が所有する家に夫の父親と中国人の奥さんが住むことになったことは、このブログでも何度か話題にしましたが、これを記念するパーティーです。

12人が集まると聞いています。お隣りに住むテイラーさんご夫婦も招待されていると聞きました。お会いするのは久しぶりなので楽しみです。

ハウスウォーミング・パーティーですから、プレゼントには花を持って行くつもりですが、食べ物も何か作って持って行った方がいいかなあと考えていたら、気になることがいろいろありました。

夫の父親と中国人の奥さんは、ほとんどいつも外食をする人達です。父親は料理を全くしませんが、奥さんも料理をすることはめったにないと聞いています。

パーティーの食べ物はどうするんだろう?

自分達で作るわけがないんだから買って来るはずだけど。

夫に聞くと、12人分のカナッペをケイタリング業者に注文したそうでした。それならパーティーなのにろくに食べ物が無いということにはならないでしょうけど、イヤな予感は消えません。

自宅でパーティーを開くには、いろいろと計画と準備が必要なんですよ。こういうことをやり慣れていない父親と奥さんです。もしかしたら初めてのことかもしれません。12人分のカナッペを注文して安心しているはずですけど、12分のカナッペなんかじゃあ足りないのが普通です。

飲み物はどうするんだろう?ちゃんと買って来ているんだろうな?

お皿やグラスはどうするんだろう?たくさん持っていないんだから買って来ないと困るだろう?

お客さん達がやって来て、ケイタリング業者に注文したカナッペも届いて、さあ飲んでください食べてくださいと言ったものの、お皿やグラスが無いということになる予感がしました。

そのことを私が話題にしたら、うちの夫も心配になったらしくて父親に電話をしていました。案の定、父親と奥さんはお皿やグラスのことは考えてもいなかったらしくて、買いに行くと言ったそうです。

カナッペだけでは十分ではないし、甘い食べ物もあった方がいいんですけど、うちの夫がそのことを話すと、甘い食べ物はスーパーに買いに行くと言ったそうです。

いやあ、どんなパーティーになるんでしょうか。食べ物が全然足りないということになりそうな予感がしますので、私は何か作って行きます。


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2025年3月29日

まるで時限爆弾を抱えている気分

昨日の朝、いつもどおりに仕事に行ったうちの夫ですが、いつ電話がかかってくるかと私は少し緊張して過ごしました。

救急車を呼ぶほどのことでなかったら、夫が勤めているツールショップまで私が迎えに行って、そこからボックスヒル病院に連れて行かなければいけませんからね。普段は家の中では iPhone を持ち歩かないのに、昨日はおトイレにも持ち込んでいつでも電話に出られるようにしていました。

しかし、あの恐ろしい腎臓結石の痛みに襲われることはなかったです。

前日のあの痛みは何だったんでしょうかね。胃腸関係ではないと本人が断言していますし、昨夜は寝ている間にまた痛みを感じた言っていますから、腎臓結石の可能性はあるわけですけど。

石が出てはいないそうですから、もしかしたら一昨日は結石が腎臓から出て尿管を通過する際に痛みを感じたのかもしれません。そして、膀胱まで落ちて来たから痛みを感じなくなっているということは考えられますね。

もしそうなら、そのうち出て来るでしょう。


小さな結石なら、鎮痛薬を飲んで痛みを抑え、水をしっかり飲んで尿と一緒に石を出せばいいのですけど、うちの夫は腎臓が一つになっているから簡単には行かないわけです。

昨日は夫が参加した「Australian and New Zealand Paired Kidney Exchange (ANZKX) Program」という生体腎臓移植プログラムの医者と相談して、次の定期検査を早めて5月に行うことになったそうです。その時に超音波検査もするそうです。

うちの息子が腎臓に6個も結石が出来ていたように、夫も複数個の結石が出来ている可能性がありますしね。もしも大きいのが見つかったら自然に出てくるのを待つわけには行きません。

まあとにかく、もしも激痛に襲われたら、病院の救急外来に行って腎臓が一つしか無いことを伝えなければいけないということだけは分かりました。後は、お医者さんが何とかしてくれるんでしょうけど、七転八倒する激痛を経験している夫としては、お腹の中に時限爆弾を抱えている気分でしょう。


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2025年3月28日

残った腎臓に結石が出来た?

昨日の朝10時頃、うちの夫から電話がかかってきました。勤めているツールショップから電話をして来ていましたが、声が震えていたので何かあったとすぐに分かりました。

「どうしたの?」
「ええっと…キドニーストーン(腎臓結石)のような痛みが出ていて…」
「病院に連れて行って欲しいの?」
「いや、今すぐというわけじゃあないんだけど…」

最近、うちの息子の腎臓結石のことを度々話題にしていますが、今度はうちの夫ですよ。

話を聞きますとね、腎臓結石のような痛みが朝から断続的に出ているとかで、非常に心配している様子でした。ギューッと筋肉が収縮するような痛みが来て、しばらくすると痛みは消えるけど、またギューッと痛くなるというのを繰り返していると言うので、下痢か何かじゃあないのかと聞きましたら、それは絶対に違うと断言しました。

今から30年近く前ですが、ある日突然夫は激痛に襲われましてね、文字通り七転八倒したんですけど、その時の痛みに似ていると言うのですよ。

もしも腎臓結石だとすると、今回はちょっと事情が違うんです。一昨年、夫は「Australian and New Zealand Paired Kidney Exchange (ANZKX) Program」という生体腎臓移植プログラムに参加して腎臓を提供しましたので、今は腎臓が一つしか無いからです。


腎臓が一つになると、残った腎臓に以前よりも大きな負担がかかる事は避けられないので、肥満や高血圧、高血糖などにならないように食生活には気をつけないといけないんですよ。

それなのに、うちの夫は食べたい物を好きなだけ食べて肥満になっていますし、高血圧になったので血圧を下げる薬を飲んでもいます。薬についてはですね、腎機能が低下した状態なので服用出来ない薬もいろいろあるんですよ。

鎮痛薬も注意が必要なので、頭痛がしている時も我慢しているくらいですから、結石の激痛に襲われたら「鎮痛薬を飲んで痛みを抑えながらしっかり水を飲んで石を出す」というわけには行かないわけです。

まあとにかく、どうすればいいのか分からなかったのでANZKXプログラムに連絡したそうです。腎臓に何が起きているのかを調べる必要があるので、住んでいる家から近いボックスヒル病院で検査をしてもらえるように手配をするから待てということでした。

もうすぐ激痛に襲われると覚悟していた夫を、息子が車で迎えに行きました。帰宅してから病院に行く準備をしていたんですけど、家に帰って来てからは痛みがありませんでした。

4時を過ぎた頃に、やっとANZKXプログラムのコーディネーターの方から連絡がありました。超音波検査の手配をしてくださるそうですが、現在は痛みが無いので緊急性は無いと判断されました。しかし、もしも激痛に襲われたら、ボックスヒル病院の救急外来に行ってスタッフに腎臓が一つしか無いことを伝えなさいと言われたそうです。

結石の場所や大きさを正確に調べるにはCTスキャンの方が望ましいそうですが、CTスキャンの場合は造影剤を注射しないといけません。造影剤は尿排泄されるので、腎臓が一つしかない夫は避けるべきなんだそうです。だから検査は超音波検査になるそうです。

昨夜は、寝ているうちに突然激痛に襲われるんじゃあないかとヒヤヒヤしましたが一度も痛くならなかったそうで、今朝も普通に仕事に行きました。

しかし、結石の激痛は突然襲って来ますからね。

私も心構えをしています。


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2025年3月27日

カローラの点検整備と星5つ

車両の点検整備のことをオーストラリアでは「カーサービス」(Car Service)と呼ぶんですが、これまでカーサービスをしてもらっていたのは一昨年まで住んでいた家から歩いていける距離にあった点検整備場でした。

長年リングウッド(Ringwood)という街にある整備工場を利用していたんですが、新しく住み始めた家から近いその点検整備場の評判が大変良かったのです。

パークロードという道路沿いにあるので「パークロード・カーケア」(Park Road Car Care)という名前の、本当に小さな点検整備場なんですけど。口コミで良い評判が広がるようなところは、確かに良いということが分かりました。

私のカローラもうちの夫のトラックも、点検整備はずっとそこでやってもらって来たんですけど、私達は一昨年に引っ越したんですよ。今住んでいる家からは20分近くかかるのです。

点検整備って少なくとも半日はかかるじゃあないですか?修理が必要だったりすると丸一日かかりますよ。車を運転してそこまで行くのはいいですけど、終わるまでどこかで時間をつぶして待つわけにも行かないですから、バスで家から一番近いバス停である駅まで帰って来るのに30分以上かかります。駅から歩いて家まで帰るのに15分。

待ち時間などを考慮すると、点検整備場まで1時間かかるわけですよ。

もっと近いところにある整備工場を探した方がいいんじゃあないかと言っているうちに延び延びになって、そういう時に限ってさすがのカローラにも問題が発生しましてね、修理が必要だったのに結局昨年はカーサービスをしなかったんです。

オーストラリアでは定期点検は義務ではありませんから、しなくてもそれはいいんですけど。問題というのは、ボディの底の部分のパネルが剥がれて地面を擦っていたことでした。「こんなトラブルがカローラに発生するとは!」とびっくりしたんですよ。

トヨタの正規サービスセンターに行こうかとも考えましたが、結局今までお世話になっていた「パークロード・カーケア」に予約を入れたのが1ヶ月前。評判がいいところは、順番待ちも長いのでございます。昨日やっとカーサービスをしてもらいました。


昨日は、ありがたいことに私が行かなくても済みました。息子が行ってくれたからです。助かりましたよ。

ボディの底の部分のパネルが剥がれるトラブルは、私のカローラと同じタイプのトヨタ車に頻発しているそうです。剥がれていたパネルは応急措置として結束バンドで縛っていたんですけど、ちゃんと修理してもらいました。

前輪のタイヤがツルツルになっていたそうで、新しいタイヤと交換してもらいました。

それ以外には問題は無くて、通常の点検整備を一通りしてもらって費用は全部で約1,300ドルでした。

バスで車を受け取りに行った息子は、もちろん帰りは運転して帰って来たわけですけど、ハンドルの動きがとても良くなったし、タイヤが新しいせいか車の動きも全然違うと言っていましたよ。

最近、私がカローラを使うのは近所のショッピングスクエアに買い物に行く時くらいで、長距離で使うのは息子だけですが、これで安心して乗れるでしょう。

来年の点検整備も、やっぱり「パークロード・カーケア」にお願いすることになると思います。車のことで100%信頼して任せられる人(場所)というのは、やはり特別です。

今ふと思ってグーグルのレビューを見てみたら、レビューを書いた人全員が星5つの評価でした。フェイスブックのレビューも全員が星5つです。滅多に無いことですよ。


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2025年3月26日

うちの近所の住宅事情

「懸念申し立てはこちらに」という記事を書いたのは、昨年の10月2日です。

スーパーまで歩いて行く途中で売り家の看板を見ることはよくあるんですが、我が家の前の道路から交通量の多い道路に出るちょうど角のところにある家の前には、昨年何ヶ月も売り家の看板が立っていました。

その家が、ある日フェンスに囲まれていて、「建築許可申請が出されています」という黄色い張り紙が出ていたんです。

張り紙には、その建築計画の概要が書いてあって、懸念のある人や建設に反対の人が審査期間中に意見を述べることが出来るというお知らせでした。

張り紙が出ていた家は古くてボロボロでしたけど、敷地は広くてもう1軒家が建てられるくらいの庭がありましたので、家が取り壊されて2〜3軒のユニットが建つだろうと思ったんですけど、その張り紙を読むと、なんと2階建ての家を6軒建てる計画であると書いてあったんです。

私は6軒は無理だろうと思いましたが、それは建築設計士の腕の見せ所でしょうね。それぞれの家が独立しているユニットではなくて、隣りの家とくっついているタウンハウスなら6軒も可能かもしれないと思ったわけなんですけど。

あれから半年も経ってやっと家が取り壊されました。毎日ものすごい騒音でしたが、取り壊しが完了してきれいに整地されたのを見て驚きましたよ。

こんなに広かったのか!


タウンハウスだったら10軒は行けます。しかし、2階建ての家が6軒建つと書いてあったので、この広さなら普通の家が建つと思いますよ。


私達が現在住んでいる街は古い家が多いのです。そして、古い家は今どきの家に比べたら敷地が広いので、売りに出されると家は取り壊されてユニットが2〜3軒建つというのがパターンなんです。

近年は住宅価格が高騰していて、1軒あたりの敷地面積はどんどん小さくなっています。前庭や裏庭がある家は見かけません。隣りの家との間隔もほとんど無いような家ばかりです。

張り紙が出ていた家の道路向かいの家は、1年半前に私達が引っ越して来た頃に取り壊されてユニットが3軒建てられました。未だに完成していません。作業員は全員中国人のようですから、開発しているのは中国系の会社でしょう。ものすごく時間がかかっています。

中国人街とも呼ばれるボックスヒル(Box Hill)という街に近いので、中国系人口の多い街なんですが、未だに完成していないのに工事が始まってすぐに不動産サイトで売りに出されました。

写真は全部合成写真で、室内にはおしゃれな家具なども配置されて素敵なインテリアでしたけど、今もまだ工事中なのでございます。

3軒のユニットがキツキツに建てられていますが、1軒が140万ドル(1.4億円)くらいの値段です。庭もない小さなユニットなのに、そういう値段なんですよ。真ん中のユニットだけがまだ不動産サイトに載っていますから、両端のユニットはもう売れたんでしょう。

作業員達の車やトラックが道路の両側にずらりと並んでいて通りにくかったんですが、もうすぐ張り紙が出ていた家の敷地の工事も始まるとさらに通りにくくなります。

でも工事の様子を見るのは興味深いです。どんな家が建つか楽しみでもあります。


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2025年3月25日

車の運転が出来なくなったら

最近、スーパーの買い物は歩いて行っています。車で行くのはショッピングトロリーに入らないほどの量を買う時だけです。

歩いて5〜6分のところにあるショッピングスクエアには、オーストラリアの大手スーパー3社の店舗を始め多くの食品店が入っているので、本当に助かっています。アジア食品店もあります。

美容院、理髪店、コインランドリー、銀行、郵便局、スマートフォンの修理屋、レストランやテイクアウェーの店と、生活に必要な店が揃っています。

駅にも歩いて行けますし、うちの夫は歩いて通勤出来ますし、本当に便利な場所に住んでいると思います。

昨日は銀行に用事があったので歩いて行ったんですが、帰って来る時に自分が真っ直ぐに歩けていないことに気づきました。真っ直ぐに歩こうとしても、バランスを崩してヨロヨロっとなるんです。

知らない人が見たら、「あのオバサンは酔っ払いか?」と思うような状態でしたよ。常にある程度のめまいがしているので、それが当たり前になっていますから、昨日は特に頭がフラフラしている自覚は無かったんですけど、どうしても真っ直ぐに歩けませんでした。


何とか無事に家にたどり着いてから、私はこれから高齢になって行く自分の暮らしを考えましたよ。

うちの夫の目がさらに見えなくなって、仕事を続けられなくなる時が近いうちに来ます。そうなると、夫が貰えるであろう障害者年金と貯金とスーパーアニュエーション(老後の生活資金として積み立てて来た自分専用の年金)が頼りの暮らしになります。

今住んでいる家の家賃を払い続けることは出来ませんから、もっと家賃の安い家に引っ越さなくてはいけません。家賃の安い家は、便利な場所にはないでしょう。

もしかしたら、夫の実家に住まわせてもらうしか選択肢が無いかもしれないと思っているんですけど、そこは田舎で車が無いとどこにも行けないような場所です。

うちの夫はもう車の運転は出来なくなっているわけですし、私も目まいのせいで運転が出来なくなるかもしれません。車が無いとどこにも行けないような場所に住んで、暮らして行けるのかということを考えました。

まずはスーパーの買い物ですけど、オンラインで注文して配達してもらうという方法がありますね。出かける時にはウーバー(タクシーみたいなもの)を使えばいいし、時間はかかるけどバスも利用出来ないわけではありません。

大抵のことはオンラインで出来る世の中ですし、今住んでいる家ほど便利な場所ではなくても、何とかなるかもしれないなあと思いました。出来ることは限られて来ますけど、それはもう仕方がないです。

それにしても、車が運転出来て自分で移動が出来るというのは、素晴らしいことですよ。身体を思い通りに動かせる人は、そのありがたみを日頃意識することはないでしょうけど、それと同じです。

私達は、車の運転が出来ないことを前提にした暮らしを、そろそろ本気で考えないといけません。夫が仕事を続けられるのは、今年か来年くらいまでだろうと思いますから。


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2025年3月24日

尿路結石1個出た

昨日の朝、うちの息子はお腹に痛みを感じたそうです。「ちょっと痛いな…」という程度の痛みだったそうですけど。そして、おトイレに行きましたらね、小さな砂粒が2個くっついたような形の石が出たんだそうです。

これが尿路結石か!

1月に治験に参加した時に、直前の検査で尿にわずかな血液と結晶が混ざっていることが分かったために被験者として失格になって帰って来たんですが、それがきっかけで腎臓に結石が出来ていることが分かったのですよ。

超音波検査の結果は「腎臓に小さい石がたくさんある」でしたが、検査室に一緒に入って画像を見たうちの夫に言わせると、白い点が6個はあったそうなんです。白い点が6個あったということは、見えるくらいのサイズの石が6個あったということでしょう。

石が出たと息子から聞いたうちの夫は大喜びして、「よし!Five more to go!(あと5個だ!)」と言いました。


結石が出来ていると分かった息子は、3週間大量の水を飲み続けて、その後の検査では尿に血液も結晶も混じっていないことが分かったので、腎臓にあった石はおそらく排出されたんだろうと思っていたんですけど、どうやら石はまだ残っているようです

砂粒サイズでも痛かったそうですから、小豆サイズの金平糖みたいな石だったうちの夫が、あまりの激痛にギャオギャオ叫んで床をのたうち回ったのも納得ですね。

結石の痛みは「七転八倒の苦しみ」とも表現されるそうですが、うちの夫が激痛に襲われた時の様子は、まさにそれでしたよ。石の大きさにもよるんでしょうけど。

息子の腎臓にはまだ石が5個残っている可能性があるので、引き続き毎日水をしっかり飲んで、石が小さいうちに出さなくてはいけませんよ。七転八倒するほどの痛みを経験したくないでしょうからね。


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2025年3月23日

治験実施地として評価されるオーストラリア

あまり知られていないかもしれませんが、オーストラリアは医療ライフサイエンス分野においてアジア太平洋地域のトップだと言われています。医薬品や医療機器等の研究開発分野における成長は、世界的に注目されているそうです。

これは、高度の専門知識を持つ人材の育成や確保、レベルの高い高等教育、政府による研究開発に対する税制優遇処置や補助金、インフラ整備への投資などにより達成されて来たそうです。

特に臨床試験(治験)の実施地として注目を集めているそうで、医薬品に限らずバイオテクノロジーや医療機器などの分野でも、年間1000件を超える治験がオーストラリアで行われているそうです。

透明性の高い法規制や、国民が民族的に多様な国であるという特徴、英語環境であること、世界トップレベルのヘルスケアシステムが整えられているといったことも、研究開発を行う会社にとって魅力的な環境であると考えられている理由だそうです。

ヒトを対象とする研究や試験は、全て国際的な基準に準拠することが義務付けられており、研究計画書は「Human Research Ethics Committees (HRECs)」(ヒトを対象とした研究倫理審査委員会)でその倫理的及び科学的妥当性が評価されるそうです。

メルボルンでは、迅速に治験を行えるシステムと施設が整っているわけですが、それを実施するための法律や規則が厳しく定められていて、そこには透明性があるということなんです。


昨日の記事で、うちの息子が治験に被験者として参加しようとしていることを書いたのですが、それに対してご意見をいただきました。その方なら自分の息子さんを人体実験のようなものに参加させたりはしないというお話だったのですが、以前の私なら同じように考えたと思います。

義弟(うちの夫の弟)が若い頃に治験で収入を得ていた時期があるんです。これについては、私はとても批判的でした。将来どんな健康被害があるか分からないのにクレイジーなことをやっていると思っていましたが、今は少し考えが変わったんです。

うちの息子が治験に参加することを積極的に支援したりはしていないんですよ。ただ、今の私には治験を行う機関に対して以前とは違って信頼する気持ちがあるんです。

それは、うちの夫の伯母のジョーンを始めとして、医療や医薬品開発に関する知識があって治験の事情を知っている人達から話を聞いたおかげで、批判的だった考え方が変化したと言えるでしょう。

被験者にとっては報酬が目当てのアルバイトかもしれませんが、別の見方をすれば誰かの役に立つことでもあるんです。

新型コロナのパンデミックの時、多くの人々の命を救ったワクチンも、治験の被験者となった多くの人達がいたからこそ私達がその恩恵を受けられたわけですし。息子が1月に参加する予定だった「システィック・ファイブローシス」(Cystic Fibrosis)という難病の治療薬の治験については、結局は失格になって2日目に帰って来たんですが、伯母のジョーンは息子のことを褒めていました。

その病気の苦しさを知っているジョーンにとって、治療薬の開発に関わるということだけでも息子を称賛したい気持ちだったようです。そういう見方もあるということなんです。

治験に安全上の問題があれば臨床試験などさせてもらえるわけがないし、治験が行われるのはメルボルン有数の医療機関であるアルフレッド病院ですから治療体制は万全ですし、心配するようなことはまず起きないだろうと誰もが言いました。

それでも心配はありますからね、息子はかなり治験の内容について勉強してから、どの治験に参加するかを決めているようです。息子の目的は報酬なんですけどね。

まあとにかく、こういう理由で私は息子が治験に参加することに反対していないわけです。賛成もしていませんけど、本人がやろうと思っているんだから見守っているということです。

うちの夫はもっと積極的に支援していますよ。出来るものなら、自分が被験者として治験に参加したいと言っているくらいなんです。自ら進んでどこの誰とも知らない患者さんに自分の腎臓を提供したような人ですからね、治験には大いに興味があるんですよ。

しかし、多くの治験には年齢制限がありますし、夫は肥満ですし、毎日たくさんの薬を飲んでいるので被験者になる資格がありません。やりたくても無理なのでございます。


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2025年3月22日

治験ボランティアの報酬

3回目の痔の手術からの回復に時間がかかったうちの息子ですが、今はほぼ問題ないまでに回復しています。

新型コロナのパンデミックとほぼ同時に始まった痔のトラブルで、一時は寝たきり状態になり、治療に時間がかかりましたし、メンタルヘルスにも大きな影響が出てしまいました。

昨年の後半にはかなり活動的になっていましたが、就職活動をするところまでは回復していなかった息子に、ある日かかってきた電話がありました。

以前に治験ボランティアをしたことがあった治験会社からでした。治験のボランティアは高額な報酬がもらえることが多いので、無職や低所得の若者(旅行者を含む)にとって「魅力的なアルバイト」らしいです。

治験会社の人からもう一度やってみませんかと言われて、息子が大いに前向きになったのは、その報酬で日本に旅行が出来ると分かったからでした。

詳しいことは「人間モルモット再び」を読んでいただくとして。

勧められた治験は条件が厳しかったので、別の治験に参加することに決め、事前検査にも合格して、息子は意気揚々と出かけて行きました。ところが、2週間入院する予定だったのに2日目には帰って来たんです。治験直前の検査で尿に血と結晶が混じっていることが分かったからでした。

その後、息子は超音波検査を受けましてね、腎臓に小さい結石がたくさん出来ていることが分かったんです。3週間水を飲み続けて結石を出し、尿に血や結晶が混じる問題も解決して医者から証明書をもらい、再び治験ボランティアをすることになったんですよ。

参加することになったのは、免疫治療薬に関する治験でした。薬で一部の免疫システムを無効にするとかでリスクも有るし、入院期間も4週間近かったので、報酬が非常に高額でした。

一昨日の木曜日に入院したんですが、参加者16人のうちから実際に治験を行う10人が選ばれるという話でした。残念ながら、うちの息子は補欠扱いになったと連絡して来ました。そうしたら、10人のうちの一人が治験直前の検査で新型コロナの陽性反応が出たとかで失格になり、補欠の中から一人が選ばれることになったのです。

うちの息子が選ばれることが決まりかけたそうです。ところが、直前の検査用に採血した息子の血液が行方不明になって見つからず、もう一度採血しようにも、その時には息子はすでに食事を取った後だったから間に合わないということで、血液検査が出来た別の補欠が繰り上がり参加することになったそうですよ。

どこまでも運が悪い息子です。


ということで、今回もまた2日目に帰って来たわけですが、治験会社の人も申し訳ないと思ったのか、うちの息子に別の治験を紹介したそうです。

その治験は、血液の遺伝子変異に関する治験だそうです。入院期間も2週間と短くて、比較的リスクの無い治験なので報酬が少ないそうです。少ないと言っても6千ドルくらいもらえるそうですけど。

昨日は、入院していた病院から別の施設に移動して、そこで事前検査を受けたそうです。合否は来週分かるそうです。息子は「ヘモクロマトーシス」という遺伝子変異による疾患をうちの夫から受け継いでいるので、それが問題になるかもしれません。

しかしねえ、治験ボランティアへの報酬ってすごいですよ。オーストラリアでは最低賃金も高いですから、入院期間が長ければそれだけでも報酬は高くなります。

今回は補欠扱いになって、結局2日目に帰って来ましたけど、こういう場合でもそれなりの報酬はもらえるんですから、何回か治験に参加して全て補欠になっても、その報酬だけで旅行が出来る額だそうですよ。

医薬品業界が研究開発に費やすお金は莫大ですから、治験ボランティアへの報酬数千ドルなんて、大した額ではないのかもしれません。


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2025年3月21日

冷凍食品どうしたらこうなる?

私は朝ご飯にポリッジを食べます。オートミールとも呼ばれるものです。いつも「オーツ麦のミルク粥」と説明していますけど、食感は「お粥」と言うよりも「おじや」に近いですよね。

うちの夫はロールドオーツというので作ります。腹持ちがいいのと硬めの食感が好きなんだそうです。私はもっと柔らかくてクリーミーな仕上がりになるクイックオーツで作ります。甘さのために干しブドウも少し加えます。

牛乳を加えて電子レンジで2分半くらい加熱すれば出来上がり。

出来上がった熱々のポリッジには、いつも冷凍のイチゴとブルーベリーを加えて食べます。そうすると冷凍のフルーツも解凍するし、ポリッジの温度が下がって食べやすくなるのでね。それに美味しいし、栄養価も上がるし。

昨日の朝、買って来たばかりの冷凍イチゴの袋を開けて、イチゴをポリッジに出そうとしたら出てこない。凍って固まっていることはよくあります。袋の外から力を加えるとくっついているイチゴもバラバラになるものです。

しかしバラバラにならない。もっと力を入れてバシンバシン叩いてみたけどバラバラにならない。石みたいにカチカチなんです。肉たたき器で叩いてもみましたけどバラバラにならない。

何だこれ!

中身を出してみました。


全てのイチゴが全部カッチカチに凍りついて固まっていました。

見た目が上の写真のような状態になっていることは時々ありますけど、それでも力を入れて押せばバラバラになるものですよ。端っこのやつなんて力を入れたらポロッと取れそうに見えるでしょ?

ところが取れないのよ!

カッチンカッチンに全部くっついているの!

私の力はどうにもならないので、馬鹿力のうちの夫に頼みました。

「はい、はい」と袋を受け取った夫が袋を押します。「あれ?」と言ってもっと力を入れますがカチカチのままです。袋が破れそうなほど外から手で叩いたりテーブルに打ち付けていましたが、どうにもなりません。

端っこのが2〜3個取れましたけど、それじゃあポリッジに入れるのに足りないので、私は大きなスプーンを使ってこの氷とイチゴの塊をガシガシと砕きにかかりました。数個取れただけでした。

冷凍食品の管理をどう失敗したらこうなる?

ちょっと解けかかったのを再び凍らしたくらいでは、ここまでにはなりませんよ!


しばらく袋ごと冷蔵庫の中に入れておきました。少し解けかけてから袋を押したり叩いたりしてイチゴをバラバラにして、再びくっつかないように並べて冷凍庫に戻しましたけど。

最悪の場合は、全部解凍してからジャムかソースにするしか無いかと思ったんですが、一応バラバラになりました。かき氷をまぶしたみたいになってますけど。

オーストラリアの大手スーパー「コールズ」(Coles)の冷凍イチゴです。

こんなのに遭遇すると、冷凍食品の安全性が心配になりますよ。


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2025年3月20日

75回目の献血

私ではありませんよ。うちの夫です。

私は1回だけしたことがあります。1回行って気持ちが悪くなってフラフラしたから、2回目はありませんでした。

うちの夫が仕事が休みの水曜日にすることは、献血に行くことなんです。本当は毎週でも行きたいようですし、毎週行っても平気だろうと思いますけど、血漿(けっしょう)献血は2週間に一度、全血献血は12週間に一度しか出来ないんですって。

だから2週間毎に行っています。以前は年に2回ほど行っていただけなんですよ。「ヘモクロマトーシス」という先天性の病気で肝臓に過剰な鉄がたまるのを防ぐために、定期的に瀉血(しゃけつ)をする必要があったので献血に行っていたんですが。

場所はリングウッド(Ringwood)にあるオーストラリア赤十字の献血センターです。コストコとバニングスの道路向かいにあります。

私が早朝に車で送って行っていたんですけど、最近は駅まで歩いて行って、そこからバスで行くようになっていますので、私は迷惑していません。献血に行くことが楽しみになっているんですから、仕事が休みの日に早起きするのも苦ではないようです。

昨日は、75回目の献血だったそうです。

献血センターの方から大変感謝され、記念の写真を撮らせて欲しいと言われたそうですが断ったそうです。オーストラリア赤十字がSNSなどで献血を呼びかけるのにそうした写真を使うわけですけど、協力すればよかったのにどうして断ったんでしょうかね。

75回目の献血を証明する証書とピンバッジとチョコレートをもらって帰りましたよ。

2週間毎に行くようになっていますから、あと50週間で100回目。来年中には献血100回を達成するでしょう。その時には、記念の写真を撮ってもらうでしょうか。


ところで、夫が献血に行く時の服装について記事に書いたことがあるんですが、実は昨日の服装も私的には「知っていたら一言言わずにはいられなかった服装」でした。

半ズボンとチェックのシャツとサンダル。これはいいんですけど、夫はこの服装に加えて、真っ赤なベースボールキャップをかぶって行ったんです。勤めているツールショップで販売しているミルウォーキー(Milwaukee)というツールメーカーからもらったらしいんですけど。

「Milwaukee」と白い文字で刺繍がしてあります。知っている人がよく見ればツールメーカーの帽子だと分かるかもしれませんが、この帽子は米国のドナルド・トランプがいつもかぶっているMAGA(Make America Great Again)のベースボールキャップとそっくりなんです。

この真っ赤なベースボールキャップをかぶって、上記の服装でバックパックを背負って歩く姿は、まさに狂信的な MAGA そのものなんです。真っ赤なベースボールキャップは、やめといた方がいいですよ。

まあとにかく、75回もよく行きました。

オーストラリアにお住まいの皆さん、献血をしてみたいとお思いになられた方は、オーストラリア赤十字の「Lifeblood」のウェブサイトでお近くの献血センターを見つけて、オンライン予約をして行ってください。

うちの夫は必ず朝一番に行って、献血後に献血センターに用意してある朝ご飯を食べて、お菓子も食べて、帰って来ます。行く前に朝ご飯のポリッジ(オーツ麦のミルク粥)を食べて行くんですけど。


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2025年3月19日

私のカローラがごみ屋敷化

昨日は、久しぶりに車でスーパーの買い物に行きました。買う物が多かったので車で行く必要がありました。

最近は、スーパーへは歩いて行くことが多いですし、少し遠い所に行く時は息子が運転してくれることが多いし、理由あって1週間ほど家から出ていませんでしたので、車を運転するのは久しぶりでした。

買い物バッグを後部座席に置こうとドアを開けたら、左側のシートの背もたれが前に倒したままになっていました。背もたれを上げようと思ったら助手席が一番後ろまで動かしてあったので上げられません。

助手席を前に動かそうとドアを開けると、助手席の周りにはごみやスクリュードライバーや何だか分からない道具が転がっていました。助手席に座るのはうちの夫ですよ。全くもう!

助手席を前に動かしてから、後部座席の背もたれを上げようとした、その時です。

何だこれは!

後ろの荷物スペースがごみ屋敷状態になっているのが見えたんです!

大量の道具が転がっていました。最近、うちの夫は何度か父親の家にいろんな物の修理に行ったから、その時に使った道具なんでしょうけど、そうした道具を荷物スペースに投げ入れたという感じです。

使ったら使ったまま、開けたら開けたまま、出したら出したまま、片付けるということをしない人ですからね。車でも部屋でも、うちの夫が使うとすぐに汚れるし散らかるし。だからあの人とは何も共有したくないんですよ。

ごみは車から降りる時に持って降りればいいじゃあないですか?スクリュードライバーは、長いの短いの太いの短いの、全部バラバラに車の後ろに投げ入れて放ったらかしだと、次に使う時に困るでしょう。収納ケースに入っているんだから、使い終わったら元通りに戻しておくべきじゃあないですか?

ぐじゃぐじゃの中には、私がクリームブリュレを作る時に使うキッチン用バーナーが道具と一緒に転がっていたんですけど、これはお料理用なんですよ!なんでここにあるの?

全く頭にくる!

スーパーの買い物を置く場所がありませんからね、大散らかりのガレージの汚い床に箱を出して、その中に全部入れておきましたけど。こういうことも私がすることじゃあないんですよ。


一昨年まで住んでいた家から引っ越して来る時、皆さんには想像すら出来ない恐ろしいゴミ屋敷状態になっていたガレージの片付けを、どんなに頼んでもしなかった夫に「私はしないからな!」と言い続けたんですけど。

結局、夫一人ではどうすることも出来ず、私が手伝ったんですよ。したくなかったけど、手伝わないわけには行かなかった。夫は腎臓的手術の後で、出来ることが限られていましたから。

いつかは今住んでいる家から引っ越す時が来ますけど、その時も結局私が片付けをしなくちゃあいけなくなるでしょう。その頃には夫の目は見えなくなっているはずですからね、もう道具も何もかも捨てるしか無いですよ!

しかし、捨てるだけでも大変な仕事なのよ!

ああ、ストレスたまる…

夫には私のカローラを使って欲しくないんですが、トラックを売ってしまいましたからカローラを使うしか無いわけです。どんどん汚れて悲しい状態になっています。

実はね、家の中も最近かなり散らかって来ているんですよ。夫が物を置くことが出来る場所が全部です。ダイニングテーブルも、キッチンに置いている私の写真撮影用テーブルも、花瓶を置いている玄関のキャビネットも、何もかもです。

それで腹が立っていたから先日は悪い夢を見たし、ごみ屋敷状態のカローラを見て余計に腹が立った。

置いてもすぐに片付ければこんなことにはならないんですよ。出したら戻す、開けたら閉める、使ったら片付ける。あたり前のことじゃん!なんで出来ない?(これ、30年間言い続けてますけど、全然どうにもなりません。)


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2025年3月18日

ふる里の銘菓「金平饅頭」

1月に父が亡くなり一人暮らしになっている母のことが気になって、最近よくビデオ電話をしています。

本当に便利な世の中です。かつては通話料の高額な国際電話しか手段がなかったですけど、今はインターネットに接続さえ出来れば簡単に顔を見ながら話せます。私は日本にいる家族が利用しているLINEを使っています。

一昨日の朝、母とビデオ電話をしていたら食べ物の話になって、母が朝ご飯の後に食べたと言う和菓子の包みを見せました。「金平饅頭」(きんべいまんじゅう)という和菓子です。

この「金平饅頭」は、私が生まれ育った岡山県中西部にある成羽町という町にある三宅製菓店が作る銘菓でしてね、何か手土産が必要な時などには第一候補になるのは間違いない食べ物で、これをもらって嬉しくない人はいない美味しさで、町では有名なお菓子なんです。

三宅製菓店のウェブサイトによると、創業から100年以上続く伝統の味だそうです。創業者の三宅⾦太郎さんという方は、金平(きんべい)の愛称で親しまれていたそうで、⾦太郎さんの作る饅頭はいつしか「⾦平饅頭」と呼ばれるようになったそうですよ。

以前、岡山市在住の友人J子が、買い物に出かけた高島屋で偶然この「金平饅頭」を見かけ、私がブログに「食べたい…」と書いていたのを思い出して、わざわざ国際スピード郵便で送ってくれたこともありました。

その時の写真がこれ。


あっさりとした⽩餡をカステラ⾵の⽣地で包んで焼いてあります。この白餡が美味しいんです。


「金平饅頭」を食べてみたいと思われた方は、ヤマト運輸が配達をしてくれる地域にお住まいなら三宅製菓店のウェブサイトから注文できますよ。

三宅製菓店には「備中神楽面最中」(びっちゅうかぐらめんもなか)という商品もあるんですが、こちらは小豆のあんこが私にはちょっと甘過ぎて、最中の皮がポソポソするのも苦手なんですけど、それは私の個人的な好みの問題です。

10月に日本に行く予定ですが、「金平饅頭」は食べたい物トップ10に入っているのでございます。


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2025年3月17日

強烈クールチェンジと悪い夢

気温が40度を超えることも珍しくないメルボルンの夏ですが、暑い日の後には必ずやって来るのがクールチェンジ。

気圧配置の影響で風向きが変わり、北の内陸部から熱気が流れ込んで暑くなっていたのが南極からの冷気に変わるので、一気に気温が下がる現象のことなんですけど。

20度くらい一気に下がることもあって、涼しい風が吹き始めると気持ちが良いものなんですが、時には「気持ちが良い」を通り越して寒くなることがあります。

昨日がそれでした。

暦の上では今はもう秋なんですけどね、暑い日が続いていたんですよ。土曜日の気温は38度を超えました。夜になっても気温が下がらなくて暑かったんですが、夜中にクールチェンジが来ました。

雨が降り始めてから気温が下がり始め、昨日の朝には20度くらいまで下がっていて、午前中ずっとその気温だったのが、お昼を過ぎた頃からどんどん下がって、夕方には12度。

寒くてたまらないので、私は厚手のカーディガンを着ましたよ。厚手のカーディガンは一年中出してあります。真夏でも必要な時がありますからね。それにしても強烈なクールチェンジでした。

今朝は8度で暖房が欲しいくらいですが、明日からまた暑くなるそうです。暑くなったり寒くなったり、寒暖差が激しい時期です。体調管理には気をつけなくちゃあいけません。


ところで、悪い夢を見る傾向のある早朝の睡眠。今朝の夢もひどかったんですよ。

うちの夫が、またも私に何の相談もなく決めたらしかったんですが、我が家の使っていない大きな部屋(実際にはそんな部屋はない!)を映画プロダクションチームのミーティング場所として提供したらしくて。

何故か私は床に布団を敷いて寝ているんですけど、その横を知らない人達がズカズカと通って行くので、私は慌てます。そうしたら、真田広之さんもいらっしゃったので飛び起きました。

家の中が寒かったので、ミーティング中の皆さんに「寒くないですか?暖房を入れましょうか?」と私が言いに行きましたら、誰かが「暖房よりもそこを何とかしてください」とおっしゃったんですよ。

見ると、うちの夫がこぼしたらしい食べ物がカーペットに転がっていました。赤面しながら拾っていると、食べ物だけじゃあなくてゴミがいっぱいあるんです。ゴミ屋敷状態のガレージの床並みの汚さなんです。

そこで私は掃除機を持って来て掃除を始めるんですが、ゴミだけじゃあないんです。ネジやナットやドリルのビットなど使ってそのまま出しっ放しにしていたのがいっぱいあるんです。

ミーティング中の映画プロダクションチームの横で、床にしゃがんでネジやビットを拾う自分が情けなくなり、うちの夫への怒りで頭が沸騰しそうになったところで目が覚めた。

実は、これもまたパラレルワールドの悪夢

起きてキッチンに行くと、夫が朝ご飯のポリッジ(オーツ麦のミルク粥)を食べていました。めちゃくちゃ腹が立っていたので、夫とは話をする気にもなりませんでしたよ!


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2025年3月16日

ご近所トラブルのその後

我が家の裏隣りの家に住む高齢女性のジュリーさんが、塀隣りの家の住人から度重なる苦情を受けてストレスをためていたことについては、「ご近所トラブルで困った」という記事にも書きましたけど、トラブルの原因だった木がついに切られました。

苦情というのは、ちょっとありえない話だったんですよ。ジュリーさんの家から自分の敷地にネズミが来ている、ジュリーさんの敷地の木の枝が塀を越えて自分の敷地に伸びている、そしてジュリーさんの敷地の木の葉っぱが自分の敷地に落ちる、そういう苦情でした。

私達が住んでいる敷地には2軒の家が建っているんですが、両隣りの家との境の塀沿いに木が植えてあります。両隣りも塀沿いに木を植えています。木の枝が塀を越えているとか、葉っぱがこっちに落ちるとか、お互い様なのに。

この家に住んでいるのは高齢の女性一人だけです。この女性の息子さんは銀行にお勤めだとかで、非常にエラそうな人だとジュリーさんは言っていましたが、とにかくこの方達が繰り返し苦情の手紙をポストに入れたり、苦情を言いに来たりしていたんです。

あちら側にも塀を越えて私達の敷地に枝を伸ばしている木があるし、その木の葉っぱが私達の敷地にも落ちるんですけど、「それが迷惑になっているのか?」と聞くので、私達は気にならないと答えたんですよ。そうしたら、問題視されませんでした。

しかし、自分達はジュリーさんの敷地の木に迷惑しているんだから何とかしろと言うわけです。

非常に理不尽だと感じましたけど、あまりにしつこくて話し合いにならないので、ジュリーさんは木を切ることにしたんですが、最初に頼んだ業者は「この大きさの木を切るには自治体からの許可が必要だ」と言ったんです。

だから自治体に許可を申請しようとしたんですが、許可は不要だという結果になりまして。業者や自治体とのやり取りには時間もかかり、その間にも苦情は続き、ジュリーさんはストレスをためていたんです。

オーストラリアの住宅地では、前庭や裏庭、あるいは隣りの家との塀沿いに木を植えているが家は多いです。木は塀よりも高くなりますし、隣りの敷地に枝を伸ばすことも葉っぱが落ちることも当たり前なんですけど。


難しい人はいるんです。

私は、苦情を言い続けているその女性は、認知症か何らかのメンタルヘルスの問題があるんじゃあないかと思っていたんですよ。ちょっと異常でしたから。

しかし、ジュリーさんもストレスがたまって精神的につらいので、ついに木を切ることになったんです。塀沿いの木は共同管理部分なので、私達が住んでいる家の家主さんと相談して決めたようです。

一昨日、業者の方が高所作業用のリフトが付いたトラックでやって来ました。

塀の上からお隣りに枝が伸びていた木は、このように切られました。これでジュリーさんの家の玄関前の木陰は無くなりました。


塀の向こうに突き出た枝は無くなりましたけど、あの女性がこの高さで納得するかどうか分かりません。それに、この木は葉っぱを落とす木ですからね、もっと低く切れと言いに来るかもしれません。

きれいなピンク色の花を咲かせていたプロテアの木も、この通りバッサリです。もったいないです。プロテアは買うととても高いんですよ。


私は木の葉っぱが気になることは無いです。お隣りの家の木の葉っぱが我が家の敷地に落ちますけど、掃き掃除をしていて「この葉っぱは隣りの家の木の葉っぱだ!」と腹が立ったりしませんよ。お互い様ですもの。

とにかく、塀の向こうに伸びた枝は無くなりましたから、これでトラブル解決ならジュリーさんも気が休まると思いますが、風が吹けば葉っぱが塀の向こうにも飛んで行きますからね、まだ納得しないかもしれません。

ホントにちょっと異常です…


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2025年3月15日

迷惑をかける人達に罰を!

アメリカ人の若い女性が野生のウォンバットの母子を道路脇で見つけ、赤ちゃんウォンバットを捕まえて撮った動画に対して、オーストラリアで強い批判や怒りが湧き上がっているというニュースが一昨日から話題になっていました。

女性は赤ちゃんウォンバットの前脚の下のところをつかんで、胸のあたりの高さに持ち上げて走って来るので、赤ちゃんウォンバットの身体は左右にブンブンと揺れます。もちろん赤ちゃんウォンバットは恐怖でキーキー叫んでいるんです。

赤ちゃんを奪われた母親ウォンバットはパニックですよ。後を追って来るんですけど、動画を撮っている男性がそれを笑うんです。

赤ちゃんウォンバットは叫びながら逃げようともがきます。車のすぐ近くまで母親ウォンバットが追って来ている様子が見えます。最後には、女性が赤ちゃんウォンバットを捕まえた辺りの道路上に逃がしている様子が写っています。

オーストラリアではね、全ての野生動物が保護されていますから、許可なく捕まえたりしちゃあいけないんですよ。赤ちゃんを母親から引き離して奪って来るなんて言語道断じゃあないですか?

この女性は、自称インフルエンサーで、インスタグラム(Instagram)とティックトック(TikTok)で動画を公開していたそうですけど、すぐに削除しました。しかし、オーストラリア内務省がこの女性の滞在ビザを調査しているという報道があり、総理大臣も怒りのコメントをする騒ぎになって、この女性は出国したようです。

大騒動になった後、女性は「合計で1分くらい捕まえていただけで、ちゃんと放してやったから母親ウォンバットと一緒に草の中に戻って行きましたよ!」と弁明の投稿していたそうですけど、ウォンバット母子に身体的あるいは精神的なダメージが無かったとは誰にも言えないんです。

許可なく野生の動物に触れることは違法だということを知らなかったとしても、あまりにも非常識で軽率でした。


近頃こういうのがホントに多いのよ!

動画の再生回数アップが目的だったり、SNSでのフォロワーを増やすためだったり、自分の利益のために他人や動物達に迷惑になる行為をわざとやっている人達が大勢いるでしょ?

迷惑行為だけじゃあなくて、違法行為をやってそれを動画に撮って公開しているユーチューバーもいるそうです。

残念なのは、そうした動画や写真を見て楽しむ人達も大勢いるということで、上記のアメリカ人女性の動画にだって、何千人もの人達が好意的な反応をしていたんです。

わざと迷惑行為や違法行為を行う人達には、何らかの罰則が必要です。

文化財に落書きをしたとか、万里の長城で破廉恥な写真を撮ったとか、私有地に無断で立ち入ったとか、そういう迷惑行為にも罰則が必要です。必要なら法律を作るべきですよ。

落書きをしたら何百万円もの罰金だと知っていたら、落書きをしようと思う人は減るはずでしょう。


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2025年3月14日

新車をまだ買っていない理由

先日、うちの夫の父親がメルボルン市内を運転中にまた事故を起こして、車は修理不可能なほど壊れ、当然相手の車も壊れたわけですけど、新しい車が必要になったという話を「トヨタ・ヒュンダイ・GWM」という記事に書きました。

土曜日にうちの夫が父親と一緒にディーラーに車を選びに行ったのですが、まだ買っていません。

中国のメーカー「長城汽車」すなわち「グレート・ウォール・モーター」(Great Wall Motor)の頭文字を取ってGWMと呼ばれるメーカーの車が、買いたいトヨタ車にそっくりで値段がトヨタ車の半分ということで買う気になっていたそうですが、うちの夫は買わない方が良いと判断したそうです。

レビューサイトなどで評価が良くなかったのです。そんなことは最初から予想がついたでしょうに。まあとにかく、父親がGWM車を買うことは無さそうなんですけど。

まだ買っていない最大の理由は、父親の子供達、つまりうちの夫と妹弟達が父親の認知能力と運転能力の低下を心配しているからです。

運転免許証を返納して車の運転をあきらめるというのは、うちの夫は経験済みだからよく理解していますが、自由を失うことを意味します。最近、交通の便が悪くて車が無くてはどこにも行けないような山の中の家に引っ越してきたばかりの父親としては、このタイミングで運転をあきらめるというのは考えられないことだろうと思います。

しかし、うちの夫達は、父親が再び事故を起こすだろうと思っているわけです。認知能力や運転能力の低下を知っていながら父親に運転を継続させて、もしも人身事故でも起こしたら家族全員の責任になりますよ。

父親はまだ77歳ですし、自分にそうした能力の低下があることを全く自覚していませんから、運転をあきらめるなんて考えもしていません。どう説得するかが問題なのです。

うちの夫は、少なくとも運転能力適性テストを受けさせたいと考えているようです。そのテストに合格すれば、継続して車の運転をすることに意義はないと言っています。しかし、どうやってテストを受けろと説得するかが問題なわけです。


運転免許を管理している VicRoads というヴィクトリア州の運輸交通局みたいなところがあるんですが、VicRoads に依頼して本人に診断テストを受けるようにと手紙を書いてもらうことが出来るそうです。

しかし、突然そんな手紙が VicRoads から送られて来たら、誰が自分の運転能力についての懸念を VicRoads に伝えたのかという話になりますよ。「お前が言ったのか」と聞かれたら、正直者の夫は「自分じゃあない」と嘘はつけないのでございまして。

父親の知らないところで難しい話が続いているのでございます。

自分の認知能力や運転能力が低下しているとは全く思っていない人に、どうやったらテストを受けさせられるでしょうかね。本人が自発的にテストを受けようと思ってくれるように、夫達の正直な考えを伝えて、本人が気づいていない問題や懸念もちゃんと教えて、誠実に話し合うしか無いと思いますよ。

ちなみに、父親は奥さんが普段使っているヒュンダイの小型車を使っているようです。この車でまた事故を起こせば、さすがに本人も考えるでしょうけどねえ。


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2025年3月13日

手動式の携帯おしり洗浄器

今日の話題には、「お尻」とか「肛門」という言葉が頻繁に登場しますので、こういう話がお嫌いな方はここでお帰りください。今日も私のブログを読みに来て下さってありがとうございました。

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さて…

「肛門」のトラブルというのは、一生に一度も経験しない人は珍しいほどよくある話です。私は長男を妊娠中に痔になりましてね、これも大変良くある話ですけど、肛門皮垂というのが出来てしまいました。長女を妊娠中には、これが悪化して肥大してしまいました。

肛門皮垂というのは、英語では「エイナル・スキンタグ」(Anal Skin Tag)と言います。スキンタグというのは、身体のいろんなところに出来ますが、肛門にできるスキンタグは、肛門周囲に炎症が生じて膨らんだり腫れたりした時、その腫れが引いた後に皮膚がたるんで残ったものです。

妊娠中には肛門周囲に炎症を生じやすくて痔にもなりやすいですからね、スキンタグが出来てしまうことは普通に良くあることなんですよ。

出産後には消えて無くなったりしませんから、手術して切り取らない限り一生付き合うことになるわけですが、肛門にスキンタグがあると排便後にきれいにするのが難しいのです。

家庭のトイレが洗浄機能付きの方はいいですけど、オーストラリアにはそんなものは無かったですからね、排便の度に必要以上に刺激を与えてしまうことになり、痒みや痛みが生じることになったりするのですよ。

そんな私の救世主となったのはTOTOの「携帯ウォシュレット」だったという話は、これまでにも何度か話題にしました。

うちの息子は、痔の問題に長年悩まされましたから、息子にとっても「携帯ウォシュレット」は救世主となりました。

ところが、息子のために買ったやつは、すぐに壊れたんです。ウンともスンとも言わなくなってしまって。

そして、私が長年愛用したのも壊れたんです。

日本からTOTOの「携帯ウォシュレット」を取り寄せるとなると、1つあたり商品代金と送料とで200ドルくらいかかります。2つ買うと400ドル、すなわち4万円ですよ。ちょっと高過ぎます。

そこで、手動式の携帯おしり洗浄器というのを試してみることにしたんです。オーストラリアのアマゾンで買いましたが、日本のアマゾンでも同様の商品を売っています。いずれも下の写真の商品のような形状です。


アマゾンにはよく似た商品がいくつかありましたが、私が買ったのは「Travel Bidet」の2個セットでした。20ドルもしませんでしたよ。パッケージには「携帯おしり洗浄器」と日本語も書いてありました。2つで20ドルもしないんですからね、インチキ商品だったとしても諦めが付きますから。


ところが、

これが素晴らしい商品だったのだった!

水を入れる本体部分が柔らかい素材で出来ていて、水を押し出すのに力が要りません。私の小さい手でも持ちやすく、ペットボトルみたいにパキパキ音もしないし、500mlも水を入れられるのでしっかり洗浄出来ます。

ノズルは斜めに噴射するタイプと真っ直ぐに噴射するタイプの2種類が入っていますが、自分で使う場合は斜めに噴射するタイプを選びます。ノズルの長さはちょうどいいです。

TOTOの携帯ウォシュレットのようなスタイリッシュさは無いですし、携帯とは言ってもハンドバッグに入れるにはかさばる大きさですが、私は家で使うだけですから問題ありません。乾電池式でも充電式でもないので経済的だし、とにかく簡単に使えるんですよ。

買って良かったと満足しています。

唯一の問題点は、息子が使っているやつはノズルが取れやすくなったため、強力接着剤でくっつけてしまいました。真っ直ぐに噴射するタイプのノズルと交換して使ったりしませんから、くっつけてしまっても問題にはなりませんけど。

これをお読みの皆さん、ご自身やお子さん、あるいは家族の誰かがおしり洗浄器が必要な状況になられている場合、一度使ってみることをオススメしますよ。

TOTOの携帯ウォシュレットには長年お世話になりましたけどね、もうあれに戻ることは無いです。手動式が経済的で使いやすくて一番いいです。


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2025年3月12日

悪夢のパラレルワールド

早朝の4時過ぎなんていう時間に目が覚めた後、何とかもう一眠り出来ることがあるんですが、そういう時に悪い夢を見る傾向があります。

今朝の夢もひどかった。

電車の車両みたいな細長いアジア食品マーケットに行っているんです。おばちゃん達がお店の前にダンボール箱を並べていろいろ売っているんですけど、その横を歩いていた私は突然目が回ってバランスを崩し、商品の入ったダンボール箱の上に倒れ込んだのでございます。

「オーノー!アイムソーリー!」と言いながら起き上がろうとするんですが起き上がれず、何とかダンボール箱の外に身体を動かしましたけど、床の上に仰向けに倒れたままでした。

「ごめんなさい!傷んだ商品の代金は弁償しますから」と言いましたが、倒れ込んだ箱に入っていたのは袋入りの乾燥緑豆春雨だったので損害はなくて、売っていたおばちゃんは「気にしなくていいよ。あそこの〇〇屋に公衆電話があるから、救急車を呼んで病院に行きなさい」と言ってくれました。

しかし、私は病院に行くようなことではないと分かっていたので、救急車を呼びに行くのはためらいました。そもそも、道路向こうの〇〇屋まで動くことは出来ない状態なんですけど。

しばらくして目まいが落ち着いたので起き上がり、その時にはもうすっかり電車の車両になっていたその場所を歩き始めるんですが、靴を履いていないことに気づきました。

靴はどこだと頭を動かしたら再び頭がグワングワンしてひっくり返りそうになり、倒れ込みそうになった眼の前の座席に座っていた人と視線が合った、その瞬間に目が覚めた。

すごい悪夢…

目が覚めて分かったけど、今朝も寝返りを打つと頭がグワングワンしていたんですよ。眠っている間にもめまいを感じていたのかもしれません。

日本に行った時、駅や電車の中で突然目が回ったらどうしたらいいのかという心配が現実となったパラレルワールド。

脳みそってすごいな。よくまあこんな夢を作れるもんだ。


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2025年3月11日

久々のヴァーティゴ

暑い日が続いています。夜もなかなか気温が下がらないので寝苦しいです。

夜はエヴァポラティブクーラー(蒸発冷却式クーラー)を付けますから、暑くて眠れないということはありませんけど、毎晩夜中に何度も目が覚めます。

昨夜は夜中に目が覚めて、寝返りを打った後に頭がグワングワンとなりました。回転する目まいのことを英語でヴァーティゴ(Vetigo)と言いますが、そんな感じでした。しばらくするとグワングワンは治まりました。

ふらふらしながらおトイレに行って、ベッドに戻って寝転ぶと再びグワングワンが始まりましたが、しばらくするとやはり治まったので眠りました。

夜中にもう一度目が覚めた時にも同じことが起きました。そう言えば、最近ベッドに寝転ぶたびに頭がクラクラしたなあと思い出しました。

そして、朝の5時過ぎ。

目が覚めて起きようとしたら、

グワングワン〜グワングワン〜!

うわあ、また始まった!

ヴァーティゴは、部屋がぐるぐると高速回転するように目がまわる時もありますけど、グワングワンと大きく揺れ動くこともあります。部屋のドアのところまで行くのにも苦労しました。

電気が付いていたキッチンまで壁を伝って歩きました。

「おはよう」
「あれっ、どうしたの?また睡眠薬飲んだ?」
「違う違う!ヴァーティゴよ!」

寝返りを打った時に症状が出たし、頭を上下に動かすとたちくらみのように頭がクラ〜となるので、耳石が原因だろうと思いました。

何度も話題にしていますけど、耳の奥にある三半規管の根元あたりに「耳石器」という重力や体の方向を感知する器官があるんですが、その耳石というカルシウムの粒が剥がれて小さなかけらが三半規管に入り込むとめまいを引き起こすのだそうです。

三半規管に入り込んだ耳石のかけらを外に出す方法のうち、家庭でも簡単に行える「エプリー法」(Epley Maneuver)というのが様々なウェブサイトで紹介されています。このブログでも紹介しましたが、それをやってみることにしました。

何とかおトイレに行ってから、壁を伝って寝室に戻り、ベッドに横になりました。私はベッドの端を使って「エプリー法」をするんです。1回するだけでウソのように治ることもあるんですよ。

グワングワンのせいで吐き気がしていましたが、頑張りました。

今朝は1回では治りませんでしたが、次第に治まって来ました。今はこうしてブログが書けていますが、モニターの画面を見たりキーボードを見たりと上下に頭を動かすと、クラ〜となります。


突然始まるヴァーティゴ、これが私の最大の心配事なんですよ。

家にいれば一人でも何とかなりますが、外出している時にヴァーティゴが始まったら、本当にどうしたらいいんでしょうか。家から少し離れたショッピングセンターにも、一人で行くのが不安なのはこのせいです。

今年の10月に日本に行く予定にしていますが、空港とか駅とかでヴァーティゴが始まったらどうしたらいいんでしょうかね。誰かが助けてくれるとは思いますけど。

耳石が原因の場合は、人の目を気にしないならベンチかどこかに寝転んで「エプリー法」をやってみれば治る可能性はありますけど。吐き気がひどいと嘔吐する可能性もあるわけで。

私は耳石が原因じゃあないヴァーティゴになることもあるのですよ。

ああ、怖い怖い…


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2025年3月10日

盗まれた物を取り返した話

ツールショップに勤めているうちの夫のお客さんの話です。

金曜日の朝、建築業を営むこの客さんが仕事に出かけようと家を出たところ、家のすぐ外に停めていたトラックが無くなっていたそうです。仕事に必要な道具は全てトラックの荷台に取り付けてある大きなスチール製のツールボックスに入っていました。もちろん頑丈な鍵をかけてありましたけど、トラックごと全部盗まれたわけです。

盗みのプロ達は特別な電子式の道具を持っているそうですから、トラックのキーなんて無くても簡単にドアを開けて、エンジンをかけて盗んで行くんだそうです。

このお客さんは、GPSで場所を追跡できるアップルのエアタグ(AirTag)をトラックの中に隠していたそうです。すぐにiPhoneのアプリで追跡すると、トラックの場所が分かりました。

直ちに警察に連絡し、警察がその場所に行ったらトラックは見つかったそうですが、ツールボックスに入っていた電動工具や機械はすべて無くなっていました。

トラックは取り返しましたけど道具が無いと仕事が出来ませんからね、お客さんはうちの夫が勤めるツールショップに来て見積もりを頼んだのですよ。これを機会に別のメーカーの道具に切り替えようということで、どの道具にするか、どれどれが必要か、うちの夫と相談しながら注文リストを作り、夫が見積もりを計算することになっていました。

お気の毒な話ですが、夫にとっては大きな売り上げになるはずでした。

ところが、土曜日に仕事が休みで家にいた夫に、このお客さんから電話がかかって来たんです。お昼頃でした。

注文リストに入れていなかった道具があったんです。電動工具に取り付けて使うソケットらしいですけど、友人から中古の道具を安く買えるマーケットがあると聞いて、お客さんは土曜日にそのマーケットに行ってみたんですって。

そうしたら、ある売り場に置かれた電動工具が盗まれた自分の物とそっくりだったので、シリアルナンバーを確認しました。

これオレのじゃん!

よく見ると、それ以外にも盗まれたのと同じ電動工具がいくつもあったそうです。シリアルナンバーを確認しましたら、

これもこれもオレのじゃん!

全部盗まれた自分の物だったんですって。

どの電動工具メーカーでも、製品保証のために購入者のユーザー登録っていうのをやりますからね、お客さんはお店に並んでいる物が自分の物であることをその場で証明出来たんだそうです。

売っていた人は盗品であることを知っていたのでしょう、全部そのお客さんに返したそうです。盗まれた物を取り返したので、注文の見積もりをキャンセルするためにお客さんはうちの夫に電話をして来たというわけです。


マーケットで盗品を売っていた人が泥棒だったのか、組織の一部だったのか、盗品と知りながら買い取っていたのかは分かりません。プロの泥棒達のシンジケートは非常に巧妙に出来ていて、警察が摘発できるかどうかも分かりません。

まあとにかく、プロやアマチュアやいろいろな泥棒達と日々闘っているツールショップのスタッフ達は、この話に大喜びしたということでございます。

このお客さんがアップルのエアタグ(AirTag)をトラックに隠しておいたのも良かったですけど、盗まれた直後にそのマーケットに行ったのが偶然の幸運でしたよね。

道具を積んだトラックは、路上やお店の駐車場からも盗まれることがあります。積んでいた道具を盗まれたというのは日常茶飯事でして、本当に油断も隙もないのですよ。

大きなトラックを入れておけるガレージが無い方もいますからね、業者の皆さんはいろいろ対策を講じているわけですが、このお客さんは幸運でした。


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2025年3月9日

トヨタ・ヒュンダイ・GWM

うちの夫の従兄弟がやっている牡蠣の養殖場のほぼ真上をサイクロン「アルフレッド」が通過して、私達家族は被害を悲観していたんですが、サイクロン通過直後の昨日の朝、従兄弟がフェイスブックに投稿していた内容によると、養殖場にある家やその他の建物は無事だったようです。

養殖中の牡蠣がどうなっているかが心配だと書いていましたが、バスケットが流されていなければ牡蠣はなんとか生き延びているのではないでしょうか。とりあえず、従兄弟は無事で建物の被害も無かったのは良かったです。

ところで、今日の話題は車のことなんです。

うちの夫の父親ですが、認知能力が衰えて来ていて、先週またも交通事故を起こしたんです。交通量が多くて特別な交通ルールがあるメルボルン市内で度々事故を起こしているんですよ。壊れた車は修理不可能だったそうです。

まだ77歳ですし、車がないとどこにも行けない山の中の家に引っ越して来たわけですし、いくら認知能力が衰えて来ていると言っても今すぐに運転をやめさせるわけには行かないので、新しい車を買うことになりました。

昨日、うちの夫が一緒にカーディーラーを見て回りました。買いたい車のタイプは決まっていたそうで、まずはトヨタに行ったそうです。買いたい車は5万ドルくらい(約500万円)だったそうです。

次に近くにあるヒュンダイに行きました。

ヒュンダイは韓国の自動車メーカーで、現在は「ヒョンデ」という呼び方になっているそうですけど、オーストラリアでは「ハイウンダイ」と呼ぶ人が多いですよ。「ハイウンデ」と呼ぶ人もいますが、「ヒョンデ」というのは聞いたことがないです。

ヒュンダイでは、買いたいトヨタ車と同じような車を見つけました。値段がトヨタ車よりも1万ドル(100万円)ほど安かったそうで、父親はヒュンダイを買うつもりになったそうです。

父親の中国人の奥さんが乗っている車がヒュンダイ車ですからね。同じような車でトヨタ車よりもそんなに安いなら、ヒュンダイに決まりでしょう。

昨日は奥さんのヒュンダイ車を使っていたそうですが、汚れていたので帰りに洗車場に寄ったそうです。そうしたら、洗車場の隣りに「GWM」というメーカーのディーラーがあったんですって。

私は聞いたことが無かったですけど、GWMというのは「長城汽車」という中国の自動車メーカーだそうです。プロレスの団体とは関係ありません。「長城汽車」すなわち「グレート・ウォール・モーター」(Great Wall Motor)の頭文字を取ってGWMなんですって。

ここでも買いたいトヨタ車と同じような車を見つけたそうです。デザインもよく似ていて、トヨタ車の半分の値段だったそうです。どうやら父親はGWM車を買うつもりのようです。

私だったら、韓国メーカーも中国メーカーも選択肢に入りませんけどね。


私はトヨタのカローラが好きです。

最初に買った車がカローラでしたが、たくさんあった車の中から選んだのがカローラでした。オーストラリアに来て最初に買ったのもカローラで、今乗っているのもカローラ。一度も故障したことがありません。エアバッグの件で修理のリコールがあったりはしましたけど、トヨタの品質を信頼しています。

カローラが好きだから、カローラに乗りたいんですよ。新車では手が出ないなら、中古車のカローラを買います。「カローラにそっくりでカローラの半分の値段だから」という理由でGWM車を買うなんて考えられません。

ヒュンダイについてはですね、以前義母のヒュンダイ車を借りて乗っていた時に、ショッピングセンターの出口でエンストして動かなくなるという悪夢のトラブルが起きましてね。それ以来私はヒュンダイの品質を信用していないのですから、買うわけが無いのです。

それにしても、GWM車がそんなに安いならオーストラリアでもっと売れていても良さそうなのに、人気メーカーではないということには理由があるはずですよ。品質が気になります。


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2025年3月8日

超のろのろサイクロンついに来た

オーストラリアから遠ざかるように南東に進んでいたのがUターンした後、西に進み始めたサイクロン「アルフレッド」が、クイーンズランド州南部かニューサウスウェールズ州北部のどこかに上陸することが確実になったのが今週の初めです。

木曜日の夜遅くに上陸する見込みだというニュースを聞いた水曜日に、私は「ずいぶん遅いな」と思ったんですよ。ところが上陸予想時間はさらに遅くなり続けました。サイクロンが減速したからです。昨日の時点では時速7キロでしたけど、それってちょっと速めのウォーキングの速度ですよ。

うちの夫の従兄弟がやっている牡蠣の養殖場があるモートン島はすでに横切ったそうです。現在朝の7時半ですが、まだ本土には上陸していません。上陸予想地点だったブリスベンの北よりも更に北の方へと海上を進んでいます。勢力は弱まって、すでにサイクロンではなくなりました。

おそらくサンシャインコーストの南辺りに上陸すると思われますが、上陸した後は急激に勢力が弱まるので風は大きな問題ではなくなるそうですよ。でも、このサイクロンの心配は大雨なんですって。

南側に巨大な雨雲があるので、大雨による洪水が一番心配なんだそうです。昨日すでに各地で洪水が発生していましたが、観光地として有名なゴールドコーストでも洪水が発生しているそうですし、これからが心配ですね。


うちの家族の心配は、とにかくもうモートン島の牡蠣の養殖場です。

サイクロンが真上を通過したばかりですが、養殖場にある家は木造平屋で頑丈な作りではないそうなので、高波と暴風でつぶれているんじゃあないかと心配です。養殖場のバスケットも流されたんじゃあないかと、私達はかなり悲観しています。

親族の中には、この養殖ビジネスに投資している人もいますしね、とにかく被害が少ないことを祈るばかりなんですけど。

こんなことを今書くのもアレですが、私は夫の従兄弟がモートン島で牡蠣の養殖をするという話を聞いた時に、場所的にリスクが大き過ぎると言ったんですよ。クイーンズランドにはサイクロンが来るんですから。

モートン島の辺りまでサイクロンが来ることはまず無いと聞きましたけど、50年ぶりに来たわけですよ。しかも直撃です。

うちの夫は、養殖場がある場所から判断すると暴風や高波の影響はあまり受けないだろうと言っていますけどね。「カテゴリー2」(5段階の下から2番目)とは言え、サイクロンが真上を、しかものろのろと通ったんですから、どうなっているでしょうか。

被害は無かったというニュースを待っています。


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2025年3月7日

サイクロン「アルフレッド」

インド洋や太平洋南部で発生する熱帯低気圧は「サイクロン」と呼ばれます。台風やハリケーンと同じ気象現象です。オーストラリアにやって来るのはサイクロンです。

現在、サイクロン「アルフレッド」というのがクイーンズランド州南東部の大都市ブリスベンに接近しています。今夜か明日の未明に上陸する見込みです。この地域にサイクロンが上陸するのは50年ぶりなんだそうですよ。

熱帯低気圧の動きは上空の風の影響を受けますよね。日本にやって来る台風は、低緯度では西向きに進んで、北上してからは偏西風の影響を受けて速度を上げながら北東に進むというのが一般的な動きです。

南半球ではそれを南北に反転したような動きをするのが普通なので、太平洋南部で発生したサイクロンがオーストラリア東部に上陸するのは珍しいんですけど、このサイクロン「アルフレッド」というのは、最初は通常の進み方で南東に進んでいたのがUターンして来て、現在西に進んでいるのでございます。

しかも、速度を時速10キロまで減速してノロノロと進んでいます。上陸地点はブリスベンの北のサンシャインコーストからニューサウスウェールズ州北部の間のどこかという話でしたが、どうやらブリスベンの少し北に上陸するようです。

この辺りの沿岸部は美しいビーチで有名で、ゴールドコーストは皆さんご存知だと思いますけど、リゾートやテーマパークや観光地の多い人口密集地なんです。ここを直撃するわけですから被害が心配されているのですが、もうすでに被害は発生しているそうですよ。

遠く離れたメルボルンは今日も快晴で暑くなるようですが、うちの夫の家族はサイクロン「アルフレッド」のニュースに大変心配しています。夫の従兄弟がブリスベン沖のモートン島で牡蠣の養殖をしているからです。

養殖場があるのは島の西部で、内海とも言える環境ですから通常は穏やかな海なんですが、サイクロン「アルフレッド」の直撃コースなんです。養殖場も家も壊滅するのではないかと皆んなが心配しています。とても楽観できない状況になっています。


サイクロン「アルフレッド」は、現在「カテゴリー2」(5段階の下から2番目)の強さですが、それでも最大瞬間風速は時速120キロですし、長時間の大雨が予想されています。河川の氾濫や広範囲の洪水は、心配されているのではなくて起きると分かっているので、被害が予想されている地域の皆さんはどうか注意してください。

海は大しけとなっていますが、大波に乗ろうと海岸にやって来るサーファーや見物人もいるんですよ。危険な行為には、最大160万円の罰金が課されるそうです。

ブリスベン周辺地域では50年ぶりのサイクロンですから、多くの人は経験したことがありません。気象局の人が言うには、この地域の人達が日頃しばしば経験している「暴風を伴う短い雷雨」のような状態が6時間かそれ以上続くようなものだということですよ。

今夜、モートン島のちょうど養殖場のある辺りを横切ります。少しでも被害が少ないことを祈ります。


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2025年3月6日

義母とスクール・ソアズ

昨日は、一時帰国中の義妹(うちの夫の妹)がドバイに帰る前の最後の昼食会ということで、義母(夫の母親)の住む町まで行ったんですけど、昼食会には来ないと聞いていた義母のパートナーも来ました。

びっくりしたのは、このパートナーが予想の10倍くらい元気そうだったことです。心臓のトラブルで病院に運ばれた時に、心臓が小刻みに震えていることも分かって、毎日家で安静にしていると聞いていたんですけど。

油っこいフィッシュ&チップスを注文して食べていたし、冷たいビールを大きなグラスに2杯も飲んでいましたよ。そんなにビールを飲んで大丈夫なのかと心配しましたが、誰も何も言いません。

長生きするために生きているんじゃあないから、飲みたいものを飲み、食べたいものを食べたいと本人が言うんです。昨日はとても楽しんでいる様子でしたからね、もうそれでいいです。

パートナーも元気そうでしたが、義母も元気そうでした。ストレスが溜まっている様子もなくて、とても穏やかでした。

食べ物はかなりイマイチでしたし、戸外で食べたので暑かったですけど、楽しい昼食会でした。


面白い話題が続いたんですが、義弟の娘のヴェドラちゃんが「スクール・ソアズ」(School Sores)になったという話もありました。

私は「スクール・ソアズ」という言葉を初めて聞いたので、それが何かよく分かりませんでした。

英語で「ソア」(Sore)というのは、筋肉痛で痛いとか、炎症などでヒリヒリ痛いとか、痛くなっている部分のことを意味します。「コールド・ソア」(Cold Sore)とは口唇ヘルペスのこと、「ソア・スロート」(Sore Throat)は喉の痛みのことで、「ソア」(Sore)というのはよく耳にする言葉なんですけど。

「スクール・ソアズ」(School Sores)は複数形で使うようです。「スクール」というくらいですから、学校で感染する何か痛いものなんでしょう。

熱が出たりはしないそうで、症状は皮膚に限られるそうです。化膿したようなひどい状態になり、顔だけではなく身体の様々な部分にも出来て、痒いので触らないようにするのが大変だそうです。

ヴェドラちゃんは、状態が良くなったので学校に戻ったそうですが、小学校では流行が続いていると言います。私は何年も小学校に勤めましたけど、「スクール・ソアズ」というのは聞いたことがなかったなあと思いました。

知らないことがあったら、とりあえずグーグルですよね。「School Sores」というキーワードでグーグルしてみました。かなりショッキングな画像がたくさん出ました。

これって「とびひ」じゃん!

画像を見てすぐに分かりましたよ。

正式な病名は「Impetigo」と呼ばれるそうです。「インピタイゴ」みたいな発音です。辞書で調べてみると、やっぱり「とびひ」のことでした。

まるで火の粉が飛び火するように感染が身体の他の部位に広がるので「とびひ」と呼ばれるわけですけど、オーストラリアでは学校で感染することが多いので「スクール・ソアズ」と呼ばれるようです。

非常に感染力が強いので、学校で感染して来て家族にも感染することがあります。手洗いをしっかりすることが大事ですし、タオルなどを共有しないようにしなくちゃあいけません。

学校で感染しなくても、自分で感染することも多いです。何しろ、原因になる細菌の一つ「黄色ブドウ球菌」というのは、皆さんも聞いたことがおありでしょう、鼻の中とかにいるんです。

鼻をほじった指で傷やただれた皮膚に触ったりすると、とびひになる可能性があるということです。アレルギー性の皮膚炎や汗疹なんかに感染することもよくあります。

うちの娘もなったことがありました。医者に病名を聞いた覚えが無いですが、クリームを処方してもらった記憶はあります。クリームを塗ってもなかなか治らなくてね、どうしても掻きむしるので掻きむしり防止にネット包帯を付けたりしましたけど。

「もしかしてスクール・ソアズかも?」と思ったら、日本だったら皮膚科ですね。オーストラリアにお住まいならGP(一般家庭医)に相談しましょう。


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2025年3月5日

夫の両親のこれから

一時帰国していたドバイ在住の義妹が、今夜ドバイに帰ります。今日は最後の日ということで、うちの夫も仕事が休みですし、義母も一緒にお昼ご飯を食べに行くことになっています。

昨日は、義妹と義弟も我が家にやって来ました。うちの夫はお昼前に仕事から帰って来ました。両親のこれからのことを話し合うために兄弟妹が集まったのです。

それぞれの新しいパートナーと別々に暮らしている両親が、今後自立して暮らしていけなくなった時のことを兄弟妹各自が考えるきっかけにするための話し合いでした。

うちの夫弟妹の両親は、まだそれほど高齢ではないんです。夫が生まれた時、母親はまだ10代だったんですから。父親は現在77歳、母親は76歳です。

しかし、父親は明らかに認知能力が衰えて来ているんですよ。先日はまた交通事故を起こしました。今回が3回目か4回目なんです。交通量が多くて特別な交通ルールがあるメルボルン市内で度々事故を起こしているんです。

明らかに父親の判断ミスや誤った運転のせいなんですけど。運転をやめさせるわけにはいかないし、どうしたら良いのかという話になっていますが、人身事故を起こす前に少なくともメルボルン市内での運転はやめさせないといけませんよ。

記憶力や思考力の衰えが明らかなので、近い将来認知症が問題になって来ると思いますが、中国人の奥さん一人に任せっきりには出来ないですからね、うちの夫達も今後のことを考えておく必要があります。

一方、母親は遺伝性の黄斑変性で目が見えなくなっていて、パートナー(事実婚の夫と言った方がいい)の助けがないと暮らしていけない状況ですが、そのパートナーが先日心臓のトラブルで病院に運ばれまして。

検査の結果をまだ私達は聞いていないんですが、現在は家で安静にしています。広い敷地の草刈りや牧場のメンテナンスが出来ない状況になっています。母親は目が見えないので家事の多くが出来ませんから、パートナーが安静にしている必要がある今、家は汚れて来ているそうです。

掃除は掃除業者を利用すれば済むことだし、草刈りだってガーデニング業者を利用すれば済むんですけど、利用していないのですよ。十分な経済力があるのに。

パートナーは町中に不動産を所有しているので、その家に住めば草刈りの必要も無くなり暮らしは便利で楽になりますから、義母は引っ越すことを考えているそうですが、パートナーは引っ越したくないと言っているそうです。

今住んでいる家に住み続けたいのなら、掃除や草刈りを業者に頼むしか他に選択肢が無いでしょうに。同じ敷地内に住む義弟夫婦にそういうことを期待しているんですかねえ。それは無理ですよ。
 

母親は、すでに自立して暮らせない状況ですから、パートナーもそうなった場合のプランを考えているようなんですけどね、父親や母親のパートナーはそういうことを考えたくないのか、さっぱり話が出来ていないんです。

自分が介護が必要になった時、あるいは死んだ時にどうして欲しいのかということも母親は話していますが、父親や母親のパートナーについてはさっぱり分かっていません。そういうことを話題にするのを避けるからです。

ある程度の年齢になったら、終活というんですか、人生の終わり方について考えるのは当たり前だと、私は思いますよ。そして、遺される家族に負担をかけないように持ち物を整理したり、医療や介護の希望を家族に伝えておくことは避けては通れないと思うんですけど。

何故そういう話を避けるんですかねえ。

母親のパートナーは、体育館くらい大きい物置兼ワークショップに膨大な量の道具や機械を持っているんですけど、あれを私達が片付けなくてはいけなくなると考えると気が遠くなりそうです。

町中の家に引っ越したくないのは、それが原因かもしれませんね。引っ越すとなると、道具や機械を処分しないといけませんからね。心臓の問題がある人に出来る片付けではありませんよ。

うちの夫弟妹は、いろいろな問題を話題にして「このままじゃあ大変だ」「何とかしないと危険だ」と話していましたが、何か決めたわけでもなく、今後の様子を見ながら対応して行くしかないみたいな話し合いでした。

しかし、父親の運転のこととか、母親が掃除業者を利用することとか、早急に話し合わないといけないこともありますよ。

いつまでも健康でいてくれるといいですけどね、両親はすでに自立して暮らして行けるかどうかの瀬戸際ですから。現実に目を向けて、自分達で出来ないことは出来ないと受け入れて、ポジティブに判断して欲しいです。


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2025年3月4日

パッションフルーツとチーズケーキ

先日、うちの娘の親しい友達Jさんが、うちの夫と私に会いたいと言って訪ねて来ました。Jさんは3年ほど前に悲しい出来事があって、つらい時間を過ごして来られたんです。

私たち夫婦は、娘からJさんのことを聞いて同情して来ましたが、Jさんは娘から私達のことを度々聞いて、会ってみたいと思っていたそうなんです。

友達の両親に一人で会いに行くというのは、なかなかあることではないでしょう?会ってみたいと思ってくれたのは嬉しいことです。

それで、私はケーキを作って歓迎しようと思ったんですけど、暑かったのでオーブンを使いたくなかったので、ノーベイク・チーズケーキを作ったんですよ。

私のノーベイク・チーズケーキは、とても簡単に作れます。ゼラチンを牛乳に溶かしますから固まらないという失敗がありません。ゼラチンを使わないレシピもありますよ。フルーツやクッキーを混ぜたり、ゼリーをトッピングしたりとアレンジもいろいろ出来ます。

今回はフィリングにパッションフルーツの汁を混ぜ、パッションフルーツのゼリーをトッピングすることにしました。

パッションフルーツは大きいのを4個買っていたんですが、最初の一つを切ってびっくり。

何だこれは!


半分しか果肉が入っていなかった上に果汁も少なくて、ぼったくられた気分になりましたけどね、上には上がいるのですよ。

下の写真は、以前うちの娘が買ったパッションフルーツ。果肉は1グラムくらいしか入っていませんでした。


こんなのには、滅多にお目にかかれませんよ。


パッションフルーツのゼリーを作るのに果肉が足りなくて、水を混ぜたら上手く行ったので、レシピを書いてウェブサイトに載せました。


チーズケーキは、毎回作る度に「砂糖が少な過ぎるかなあ…」と思うんですけど、甘過ぎなくて美味しいといつも好評です。

ウェブサイトにはチーズケーキのレシピをいろいろ載せていますよ。

一番簡単なのは、ゼラチンを使わない「超簡単ノーベイク・チーズケーキ」です。フィリングは、クリームチーズと砂糖とクリーム(Thickened Cream)を混ぜるだけなんです。レモン汁を少し加えていますけど、クリームをしっかり泡立ててから混ぜるとゼラチン無しでも固まるんです。


お好きなフルーツでデコレーションしてください。上の写真ではブドウとマンゴーを使っています。

パッションフルーツは、ゼリーにしたりせずに果肉をソースのようにかけてもいいですよ。

オーストラリアにお住いの方なら、スーパーでパッションフルーツの缶詰(シロップ入り)を売っていますから、それを使うとゼリーは簡単に作れるでしょう。安上がりですしね。

種が気になると思いますので、全部取り除いてもいいし、一部だけ取り除いてもいいです。

上の写真のパッションフルーツのゼリー部分は、果肉と水と砂糖を煮てからゼラチンを加えて、それをザルで濾して種を全部取り除いた後で大さじ1杯分だけ戻したんですけど、それでもあんなにいっぱいです。

このチーズケーキを食べた人達の中で、種が気になると言った人はいませんでしたけどね。


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2025年3月3日

知らず知らずに避けている揚げ物

最近、油で揚げる料理を作らなくなっています。最後に揚げ物をしたのはいつだったか、思い出せないほどしていません。

昨日、レシピを書いているノートが終わりそうだったので見返していたら、作ろうと思って書いたレシピのうち、結局作らないままになっているものがいくつもあったんですけど、ほとんどが油で揚げる料理でした。

知らず知らずに避けているんですよ。

理由はもちろん、あの顔面火傷事故のせいです。白玉団子を油で揚げていたのが破裂して、熱い油を顔に浴びたのです。キッチンの壁も窓も天井も床も油まみれになりましたが、そのくらい油が飛び散ったんです。

すぐにバスルームに走って行って冷たい水で顔を冷やしました。水道から出て来る水では上手く冷やせないので、キッチンから大きめのボウルを持って来て、それに冷水をためて顔を浸け続けました。

息つぎをしながら1時間以上冷やし続けたんですけど、顔は真っ赤で火が出るような痛みがおさまらず、息子に病院に連れて行ってもらったんですけど。

一番ひどかった唇の周りは水ぶくれが出来て、顔は茶色のまだら模様になりましたよ。あの事故は一昨年の8月のことですが、火傷痕は今もシミのようになって残っています。


天ぷらも唐揚げもトンカツも、長年作って来て破裂したことなど一度も無いし、理論的にも破裂するはずが無いと分かっているんですけど、どうも熱い油を無意識のうちに避けているんですよね。

揚げ物は、少し多めの油でフライパンで焼いても似たような物が作れますから、最近はそうやって作っています。

トンカツはオーブンで焼くことが多いです。パン粉を少しの油と混ぜてからフライパンで炒ってキツネ色にしたのを付けて焼くと、油で揚げたようなトンカツが出来ます

下の写真はそうやって作ったトンカツです。油で揚げたみたいでしょ?オーブンで焼いただけですよ。後片付けもラクだし、簡単でいいです。


普通にパン粉を付けてから油をスプレーして焼くと、こんな感じになります。油で揚げたような色にはなりませんけど、これはこれでヘルシーでいいですよね。


熱い油を顔面に浴びた事故は、自分で思っている以上にトラウマになっている気がしますけど、揚げ物に近いものは油で揚げなくても作れますからね、トラウマを克服する必要も無いでしょうか。

でも、せっかく書いたレシピをウェブサイトに載せるためには、実際に作ってレシピを検証して、写真を撮らないといけないんだなあ。

久しぶりに揚げ物やってみるか…


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2025年3月2日

引っ越しは大正解だった

カーテンが壊れました。レールに取り付けてあるプラスチック製のランナーと呼ばれるやつが割れて取れたのです。紐で開け閉めするための特別な形をしたやつです。

昨日の朝、売っていそうなお店に買いに行ったんですけど、なかなか見つからなくて2時間もウロウロする羽目になりました。結局見つかりませんでした。

バタバタしていたところへ、一時帰国中の義妹から再びお誘いがありまして、お昼ご飯を食べに行くことになりました。最近外食が続いています。私達3人は連日食べ過ぎていますが、義妹はもうすぐドバイに帰国しますから、会えるうちに出来るだけ会っておこうと思って行きました。

義妹の父親(夫の父親でもある)も来ていました。中国人の奥さんはまだ寝ていたので来ていませんでした。だいたい毎日お昼頃まで寝るそうです。羨ましい話です。

父親と中国人の奥さんは、20年間もメルボルンのど真ん中にある高層マンションに住んでいました。義妹が所有する山の中の家に先月引っ越して来たという話は最近度々話題にしていますが、この引っ越しがですね、どうやら父親にとっては大正解だったようなんですよ。

もっと静かな場所で暮らしたいというのと、もっと頻繁に家族に会いたいというのが引っ越しの理由だと聞いていましたが、引っ越して来て以来毎週2〜3回はうちの夫と息子に会っていますし、現在は義妹が一時帰国中なので家族が集まる機会が増えています。

さらに、うちの夫に紹介してもらった隣人のテイラーさんとも友達になり、テイラーさんの仲間達と毎日カフェでおしゃべりをする仲間になり、さらにシニアテニスクラブに入ったので知り合いが増えました。

20年間も住んでいたメルボルンでは友人がいなかったそうで、出かけても知り合いに会うことは無かったそうですけど、山の中の家に引っ越して来てからは暮らしがとても充実しているんですって。

一昨日には私達家族が卓球とダーツをしに行きましたけど、自分の家に家族が集まってああいう楽しい時間を過ごすなんてことは20年間一度も無かったそうで、うちの夫の言葉を借りれば「天国のように幸せ」だったに違いないそうですよ。

歳を取ってから、暮らしがそのように好転したのは幸いでしたね。メルボルンに帰りたいと泣いていた中国人の奥さんも、山の中の家での暮らしを楽しんでおられるといいのですが。


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2025年3月1日

卓球とダーツの夕べ

昨日は、一時帰国中の義妹とパートナーに誘われて、再び晩ご飯を食べに出かけました。義妹の父親(うちの夫の父親でもある)とその中国人の奥さんも一緒でした。

行ったのは、父親が住み始めた義妹所有の家から近いワランダイト(Warrandyte)というところにある「ザ・グランド・ホテル」(The Grand Hotel)というパブでした。

人気があるパプなので、私達が座ったテーブルには7時半から別のグループの予約が入っていて、ゆっくり出来ませんでした。そこで、父親の家に行って卓球をしようということになったんです。

その家は一昨年まで私達家族が10年も住んでいた家です。

久しぶりに行った家は、長い間庭の手入れが全くされていなかったことが一目瞭然でしたよ。草がいたるところに生い茂り、この夏の間も水やりなど一度もしていないんでしょう。木も草も花も枯れかけていて、廃墟の庭のようでした。

私は、毎日水やりをしていたし、草取りも掃除も頑張っていたから、家の周りはそれなりにきれいだったんですけどねえ。

それはともかく…

この家には、私達が「ミミズが出る部屋」と呼んでいた床がタイルの大きな部屋があるんですが、父親夫婦はこの部屋に卓球台を置いて卓球部屋にしたんです。部屋の一部はダーツゲームが出来るスペースになっています。

私達は、最初に卓球をしました。

ところがですね、悲しいことを思い知らされたんです。テニスとかバドミントンなどに比べ、卓球ってシロウトが遊ぶ分には運動量がしれているじゃあないですか。ところが、頭がフラフラしている私はバランスを崩して転びそうになるのですよ。卓球なんて無理でした。

もっと悲しかったのはうちの夫です。遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で目が見えなくなって来ているうちの夫ですが、一番見えやすいオレンジ色のボールを使ってやったんですけど、夫は空振りの連発だったんです。

スマッシュを打ったりしているわけじゃあないんですよ。とにかく相手のテーブル内にボールを入れるというレベルの卓球なんですからね、ボールがラケットに当たらないということはまずありえません。しかし、うちの夫は空振りを連発しているわけです。

実際にやってみるまでどのくらい見えないかというのが分からなかったようですが、視界の中心が見えなくなっている夫には、動くボールを目で追うのは不可能のようでした。

ということで、今度は誰でも楽しめるダーツをすることにしました。

ご存知のように、ダーツボードと呼ばれる的をめがけて金属製の短い矢を投げて得点を競うゲームですね。これなら目が見えなくなって来ている夫でも出来ました。2メートルちょっと離れた所から矢を投げるだけですから、頭がフラフラしていた私も挑戦しましたよ。

1回に3本の矢を投げます。ダーツボードのどこに当たるかで得点が変わって来ますが、得点を狙えるレベルではありませんから、とにかくダーツボードに当たればいいんです。

1投目…

矢はダーツボードを大きく外れて1メートルくらい下の壁に突き刺さった!

「ワハハハハ」と大きな笑いが起こります。義妹のパートナーが「大丈夫!次は上手く行くよ!」と言ってくれました。

1投目は力の入れ方が足りなくて低過ぎたわけですから、2投目はもっと力を入れて上を狙いました。

2投目…

矢は再びダーツボードを外れて20センチくらい上の壁にグサリと突き刺さった!

「ギャハハハハ」とさらに大きな笑いが起こります。

こういう時、恥ずかしいとか悲しいとか思ったら負けよね。笑い転げる皆さんと一緒になって、自分の下手くそさを笑った方がいいです。

1投目は弱過ぎて2投目は強過ぎたのですから、3投目はその中間を狙いました。

さあ3投目…

矢は中心の近くに突き刺さりました。

「おおおおお!」という歓声と拍手が巻き起こりました。両手を上げて喜ぶワタクシ。このくらいのリアクションで行かないといけません。

各自5回ずつ投げましたけど、毎回矢を壁に突き刺したのは私だけでございました。何だかねえ、距離感がヘンなんですよ。頭のフラフラ感と関係しているように感じたんですけど。

まあとにかく、夜はこれからという9時過ぎに眠てくたまらなくなった私は、うちの夫と息子に頼んで家に帰りました。


うちの息子が衝撃的だった私の1回目を写真に撮っていたので、皆さんにも見ていただけますよ。どうやったらあんなに外せるのかというレベルのハズレ具合です。


壁に突き刺さった矢を抜くワタクシ。向こうにいるのは、私が壁に突き刺しても大笑いせずに優しかった義妹のパートナーです。


手が届かない上の方の壁に突き刺さった矢は、彼が抜いてくれました。いい人です。


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