2025年2月28日

危なかった感電

「危なかった」で済んで良かったんですけど。

オーストラリアに住み始めた頃、トースターに食パンが引っかかったのをナイフで取ろうとした私を見て、うちの夫が「ノー!」とものすごい声で叫んだことがありまして。

下の安全スイッチのCMのような状況でした。


その時に知ったのですよ。日本の電圧は100Vですが、オーストラリアの電圧は240Vと高くて、感電したら死ぬ確率が高いと。

それ以来注意するようにはなりましたけど、暮らしの中で感電するような危険は実際にはあまり無いんです。お湯が溜まっている浴槽の近くでヘアドライヤーを使うとか、そういう明らかに危険なことはしませんしね。

しかし、昨日はうっかりしていました。

電池を充電していたのですよ。見ると、充電していた2本のうち1本は充電完了の緑のランプがついていたのに、もう1本はランプが付いていませんでした。充電器の挿入場所を変えようとしたら、付いていた緑のランプが消えたんです。

プラグのピンが抜けたんだろうと思いました。ピンをちゃんと差し込もうと思ったら上手く入らなかったので、充電器の裏側に指を伸ばしたのですよ。

その瞬間にビリッと来ました。指がビリビリとしびれていました。

私が使っている電池の充電器は日本のもので、アダプターを使っているのでピンが外れやすく、充電器の裏側に指を伸ばしてピンの位置を確認したことは何度もあるんですけど。

今回に限って何故感電した?

理由は、しびれている指先を見て分かりました。指先が濡れていたんです。

ちょうどキッチンの片付けを終えたところだったんですよ。濡れた手はタオルで拭きましたけど、指先とか爪の周囲にまだ水気が残っていたのです。そのせいだとしか思えません。


濡れた手でプラグやコンセントに触ると感電する恐れがありますが、乾いた手なら平気というわけではなくて、電気が通っている可能性の高いプラグのピンに触れたりするべきじゃあないですよね。

指先がしびれたくらいで済んで良かったです。

皆さんも気をつけてくださいね。


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2025年2月27日

聞くんじゃなかった

先週の土曜日に、うちの娘の大学院卒業と就職のお祝いを兼ねて家族が集まることになっていたという話を何回か書きましたけど。義母のパートナーが体調を崩したので集まりは中止になりました。

義理の姉ジョーンは土曜日の集まりにデザートやお菓子を持って来ることになっていたんですが、パートナーが病院に運ばれたのは木曜日の段階でもう3種類のお菓子を作り終えていました。しかも大量に。

お菓子の半分は、うちの夫が勤めているツールショップに持って行き、残りは皆んなで分け合ったんですけど、3種類のお菓子のうち最も人気があったのはブラウニーでした。

ブラウニーと言うのは、皆さんご存知のずっしりと濃厚なチョコレートケーキです。これを食べた人達皆んなが「美味しい」「美味しい」と称賛するし、私も自分のレシピよりも美味しいと思ったので、ジョーンからレシピをもらいたいと思いました。

このブログでも何度か話題にしていますが、お菓子作りが得意のジョーンは、家族に代々伝わるレシピや父親セオ(うちの夫の亡き祖父)の姉妹達からもらったというレシピなどを大量に保管しているんですよ。

ジョーンはもうすぐ80歳だし、子供も孫もいませんし、レシピを受け継ぐ人がいないので、私はいくつかコピーをもらったんですけど、このブラウニーのレシピは絶対に欲しいと思いました。

そこで、レシピを教えて下さいというお願いのメッセージを送ったんです。(ちなみに、ジョーンは耳が悪いので、連絡を取り合うのはいつもテキストメッセージです。)

返事が来ました。

「ああヒロコ、信じられる?あれは市販のケーキミックスなのよ。私は市販のケーキミックスなんて使わないんだけどね、唯一買うのがあのブラウニーのミックスなの。アルディ(ALDI)の商品で、友達に教えられて使うようになったんだけど、アルディのチョコレートマフィンのケーキミックスは美味しくないから止めといた方がいいわよ。それにしても、あのブラウニーが一番人気だったとは!」

聞くんじゃなかった!


オーストラリアでは、と言うか少なくとも私が知っている人達の間では、市販のケーキミックスで作ったケーキというのは「誇れる物ではない」というか「ちょっと恥ずかしいこと」くらいの位置づけなんですよ。

ケーキを焼くと、必ず「自分で作ったのか」とたずねられます。レシピに従って自分で材料を計量して作ったというところに価値があるようで、そうやって作ったケーキが美味しいと、やっとお褒めの言葉がいただけるという文化があるんですよ。

市販のケーキミックスを使ったケーキは見下されますからね、私は市販のケーキミックスなんて使いませんけど、まさかあのジョーンが市販のケーキミックスを使っていたとは!

しかし、いろいろ話を聞くと、アルディ(ALDI)のブラウニーミックスは美味しいというので有名らしいですよ。友達から教えてもらったとしても、美味しくなかったらジョーンが買って使うわけが無いですからね。

今度、私も買って作ってみます。


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2025年2月26日

持っているだけで安心する薬

月曜日に睡眠薬「ゾルピデム」の処方箋をもらいに行き、1箱買って帰りました。1箱に10錠しか入っていませんが、私は1回に半錠服用しますので20回分です。

この日の夜も、ベッドに横になってから2時間経っても寝付けなかったので「ゾルピデム」を飲みました。あっという間に入眠したけど、3時間後に目が覚めて、「ちぇっ、もっと眠りたかったのに!」と思ったらまたすぐ眠って、4時過ぎに目が覚めました。

その後はもう眠れなかったけど、かなりまとまった睡眠が取れました。

薬で眠った日の朝は頭がフラフラしますが、睡眠不足のフラフラよりはマシです。火曜日は領事館に行ったり、いろいろすることがあったので助かりました。

それにしても、「ゾルピデム」がバスルームの戸棚にあると分かっているだけで、何だか大きな安心感があります。「もしもの時には、あれを飲めば眠れるんだ」という安心感です。

こういうのって大きいですよ。

以前、うちの夫がパニック障害で苦しんでいた頃、バリウムという精神安定剤を常に持ち歩いていました。実際に使ったことは無かったと思いますが、あれも「最悪の時には、これを飲めばなんとかなる」という安心感が大きかったと思います。

私の「ゾルピデム」は、前回処方してもらってから5ヶ月経っていました。5ヶ月の間に20回使ったということは1ヶ月あたり4回使ったという計算ですから、この頻度なら薬への耐性や依存は出来ないと思います。

注意しているんですよ。本当に必要な時だけ頼る薬です。


ところで、ついでの話なんですけど…

うちの夫が持ち歩いていたバリウムですがね、私は不思議だったんですよ。バリウムと言えば、胃のX線検査の時に飲まされるあの白いドロドロした液体ですが、夫が持っていたのは小さな錠剤でした。

どうしてバリウムが精神安定剤として使えるのか、私は不思議でたまらなかったんです。だいぶ後になってから、その2つは名前は似ているけど全く別の物だということを知りました。

X線検査で飲まされる白い液体は「バリウム」(Barium)で、「バ」はB、「リ」はRの発音です。硫酸バリウムという造影剤です。

一方、精神安定剤の方は「ヴァリウム」(Valium)で、「ヴァ」はV、「リ」はLの発音なんです。と言われても、「バリウム」と同じように聞こえるんですけど。

これは、ジアゼパム(Diazepam)という薬の商品名なんですって。抗不安薬とか催眠鎮静薬として用いられます。

X線検査で飲まされる造影剤を固めて錠剤にしたやつではなかったのでございますよ。そんなわけ無いですよねえ。


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2025年2月25日

他のドライバーに優しくしましょう

昨日の朝、睡眠不足をおして近所のショッピングスクエアに買い物に行って、駐車場に出て来たら車が連なっていました。

向こうから来る車もこっちから来る車も動けなくなっていた原因は、1台の大きなSUV車でした。ランドローバーだったと思います。赤茶色の大きなごつい車で、後ろにスペアのタイヤをくっつけていました。

頭から突っ込んで停めた場所からバックで出ようとしていたんですが、方向を変えるのに苦労していました。何度も前に行ったり後に行ったりして、少しずつ方向転換を試みていたので時間がかかり、駐車場の道をブロックしていたのでした。

運転していたのはおばあさん!

きっと乗り慣れていない車だったんですよ。

自分が他の車をブロックしているのは分かっていたはずだから、焦っていたはずです。私はそのおばあさんの気持ちが分かり過ぎるくらい分かりました。かつて、うちの夫のトラックを運転させられていた頃、一番嫌だったのは狭い駐車場に入ることだったんです。

車体の大きさが感覚的に分からないし、トラックの前も後ろも目視で見えないので、狭い場所は本当に苦手だったんですよ。うちの夫が助手席に座っている時しか、駐車場に入ったりは怖くて出来ませんでした。

「はい右に切って、もっと思いっきり切って大丈夫」とか言われても、ぶつかりそうな気がするのでなかなか言われたようには出来ません。もたもたして時間がかかるので、必ず他のドライバーの注目を浴びました。

おばあさんは苦労している!

私は思わず、SUV車のおばあさんの視界に入るように近づきました。

そして、腕を広げて「80センチくらい後ろが開いている」ことを教えました。彼女はゆっくりと車を後ろに動かし、私も広げた腕を動かしながら「まだ60センチ行ける」「あと40センチくらい」と合図を送りました。

おばあさんは車を方向転換すると、私に手を振って走り去りました。やっと動けるようになった車列の先頭にいたのは若者でした。私と視線を合わせると、親指を立ててニッコリしましたよ。


駐車に手間取ったりしている車を見ると、うちの夫はよく「下手くそ〜」と言うんです。それを聞く度に、私は「そういうことを言うな!」と怒るんです。

もしも、私が運転したくもないトラックを運転させられている時に、「下手くそ〜」とか言われたら嫌ですよ。あからさまに「迷惑だな」という顔をしてジロジロ見られるのもつらいです。

私がSUV車のおばあさんの立場だったら、誰かが「もっとバックしても大丈夫」って教えてくれたら助かりますよ。

皆さん、人にはいろいろ事情っていうものがあるのでしてね、乗り慣れていない大きな車を運転しなくてはいけないこともあったりするんです。もたもた駐車とかノロノロ運転とか、イライラさせられることもあるでしょうが、どうか他のドライバーに優しくしてください。

昨日は本当にあのおばあさんに同情しました。何か事情があったに違いないんです。小さなアシストでしたけど、行動して良かったと思いました。


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2025年2月24日

睡眠薬が欲しい

ひどい睡眠不足です。

こういう時は、とにかく睡眠薬が必要です。私が利用しているのは「ゾルピデム」(Zolpidem)という薬ですが、長年に渡っていろいろな睡眠薬やサプルメントを試した結果、この薬が一番自分に合うと分かりました。

睡眠薬というのはすごい誘惑なんですよ。簡単に入眠できますからね。毎晩飲んでも平気だったらいいんですが、依存を形成しますから注意して服用する必要があります。

以前、「ノーミソン」という別の薬で睡眠薬依存になってしまったことがあります。その薬への耐性も出来たので薬を飲んでも眠れなくなりまして、4日間睡眠ゼロという地獄も経験しました。

「ゾルピデム」は小さな錠剤なんですが、1錠飲んだらとんでもないことが起きたので、現在は半錠を服用しています。それも、本当に必要な時だけ利用しているんですが、今は必要な時です。

でも1ヶ月ほど前に無くなってしまって。無くなった時に処方箋をもらいに行っておくべきでした。

眠れなくなる理由もいろいろあるんでしょうけど、寝苦しい暑い夜は眠れない傾向が強くて、暑さに加えて強風が吹いていると物音のせいで眠れません。土曜日の夜がそれでした。

土曜日は家族の集まりが予定されていたんですが中止になったので、体調を崩している義母のパートナーと義母、そして隣りに住んでいる義弟家族以外のメンバーで集まったんですよ。

義母の姉ジョーンがオススメのギリシャ料理レストランでお昼ご飯を食べました。

ところが…

この日の気温は37度。室内席が全部埋まっていたので、外のテーブルで食べることになったから暑くてたまらない!風があったので耐えられましたけど。

帰りに乗せてもらった車はエアコンが効いていなかった上に、私が座った後部座席には直射日光が差し込んで、暑さ我慢大会みたい。

汗を滴らせながらヘトヘトになって帰宅した家は、エアコンがないから扇風機だけが頼りなのでございまして。

そして、その日の夜は夜中になってもまだ気温が30度以上あり、一晩中強風が吹き荒れてゴーゴーガタンガタンとものすごい音が続いてね。眠れるわけがないのです。

昨夜は、細切れの睡眠を全部合わせたら5時間くらいは眠りましたけど、まだ足りていません。「ゾルピデム」が必要です。


クリニックは、今住んでいる家からだと車で20分くらいかかります。以前は家から5分だったのに、引っ越したので遠くなりました。

交通量の多い道路を20分も運転するのは、睡眠不足の時は怖いです。頭がフラフラしているのも問題ですけど、一番の問題は判断力の低下。普通なら考えなくても出来るようなことが出来なかったりしますからね。

しかし、今住んでいる家に引っ越すまでは、睡眠不足に加えて目まいがしたり風邪で熱が出ていても、夫を勤め先まで送って行くために毎朝運転していたんですよ。高速道路を走ったりもしていたんです。よく事故らなかったもんです。

それにしても、睡眠不足ってすごいですね。こうやって文章を書いている間に、何度キーを打ち損なっていることか。普通なら考えられないような入力ミスを連発しています。危ないよねえ、こんな状態で車を運転すると。

でも、「ゾルピデム」の処方箋は必要です。今夜も眠れなかったら、私は本当に困ります。

交通量の少ない裏道を通って行って来ます。


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2025年2月23日

若々しい外見を保つ方法

ドバイ在住の義妹(うちの夫の妹)が現在一時帰国中なんですが、木曜日には義妹のパートナーもメルボルンにやって来ましたから、晩ご飯を一緒に食べようということになって焼き肉屋に行きました。

最近、義妹が所有する山の中の家に引っ越して来た父親と中国人の奥さんもやって来ました。私は、父親の奥さんに会ったのは一年ぶりだったんですが、びっくりしたんですよ。

何にびっくりしたのかというと、奥さんの外見にです。

父親の奥さんは私よりも若いんですが、若いと言っても大して違わないはずですから60歳は超えていると思うんですけど、レストランに入って来た彼女のピカピカに輝く顔にまずびっくりしました。何を塗ったらあんな風にピカピカになるんでしょうか。

次にびっくりしたのは彼女のメイクです。バレエダンサーのようなメイクをしていました。目の下にラインを引いていましたが、ああいうのが今流行っているんですかね?

私の目がくぎ付けになったのは、彼女のぽってりとした唇でした。丁寧にリップライナーで唇の外側を縁取りしてリップを塗っているのが分かりました。

私はと言えば、もともと唇が小さかったんですけど、歳を取るにつれてさらに小さく薄くなってしまって、リップを塗ると口の小ささが目立つのでリップグロスをちょっと塗る程度です。彼女の唇はうらやましいようなぽってり唇でした。

私もメイクを全くしないわけではないですが、眉を描き足したり茶色いアイシャドーを少し塗ったりする程度です。

彼女は私のすぐ隣りに座ったので、彼女の顔をすぐ近くで見ました。同じくらいの年齢なのに、私よりも20歳は若く見えましたよ。彼女の顔には小ジワ1本無かったです。

私もね、同年齢の白人オーストラリア人に比べたらシワが少ない方ですが、それでもシワは出来ています。今年65歳になるんですからシワがあって当たり前だとは思いますけど、長年の睡眠不足で目の下がたるんでいますからね、そのせいで歳を取って見えると思います。たるんだところがシワシワになって来ましたし、眉間にもイヤな感じのシワが現れています。

夫の父親の奥さんの若々しい外見に驚いた私は、食事を終えて家に帰る時に、車の中でそのことを話題にしたんですよ。そうしたら、うちの夫が言いました。

「ボトックスやフィラーにお金をかけているそうだよ」

なるほど、やはりそうだったのか。

義妹の話によると、奥さんは毎晩欠かさずに保湿シートマスクで顔のパックをしているそうです。プロにお手入れしてもらうためにサロンにも通っているそうですし、メイクにはかなりの時間をかけるそうです。

彼女のあの若々しい外見は、努力と投資のおかげだったわけですよ。


私は、美容整形とかボトックスとかに否定的な考えを持っておりません。自分に経済力があれば、目の下のたるみを何とかしたいと思いますし、白玉団子を油で揚げていたのが破裂して、飛び散った熱い油を顔に浴びて出来た茶色いシミを、レーザーとかで薄く出来るものならしたいですけど。

経済力が無い者は、自然のままを受け入れるしか無いのでございますよ。

歳を取ってくるとあまり外見が気にならなくなりますからね、目の下のたるみも火傷痕のシミも悩むほどのことでも無いんですけど。それでも、努力と投資によっては、若々しい外見を保つことが出来るのだということを思い知ったという話でございました。

私はねえ、自分の顔が老化している最大の原因は、お手入れをちゃんとしないことではなくて睡眠不足だと思います。昨夜もほとんど眠っていないんです。合計して3時間ぐらいしか眠っていません。

夫の父親の奥さんは、毎朝遅くまで寝ているというので有名なんですけど、毎日十分な睡眠が取れているのも若々しい外見を保っている理由かもしれませんねえ。

私も時々でいいからぐっすり眠ってみたいもんだわ。

睡眠薬が無くなっているので、明日は処方箋をもらいに行きますよ。


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2025年2月22日

大量のお菓子をどうするか

今日は、うちの娘の大学院卒業と就職のお祝いを兼ねて、義母(夫の母親)の家に家族15人が集まることになっていたんですが、義母のパートナーの体調悪化のため中止になりました。

木曜日に救急車で病院に運ばれたんです。心配したほど悪くないらしいので安心しましたけど、家族の集まりを中止したのは当然です。

私はおつまみ数種類と「炊飯器で焼く鮭のフリッタータ」を作って行くつもりでしたが、買い物は金曜日にする予定でしたからまだ材料を買っていませんでした。

義母の姉のジョーンは、デザートとお菓子を持って来ることになっていたのですが、集まりが中止になって困っていました。木曜日の時点で3種類のお菓子をすでに作り終えていたからです。

前日に作る予定だった「トライフル」というデザートだけは、まだ作っていなかったそうです。

とにかく、作ったお菓子をどうしようかと頭を悩ませていると聞いたうちの夫が、持って来てくれたら自分が勤めているツールショップのスタッフが喜んでいただくと言ったもんですから、昨日ジョーンがわざわざ持って来てくれたんですよ。

それがまあ大量でした!

ジョーンが作ったのは、ブラウニーとバクラバ(レバノン風)とコーンフレークで作ったフロレンティーンで、集まる予定だったのは15人ですから、一人が2個ずつ食べると計算してそれぞれ30個以上作っていました。

デザートの「トライフル」もあるのに、こんなにたくさんどうするの!

半分は夫が勤めるツールショップに持って行きました。もう半分は我が家に置いてありますけど、いずれも高カロリーの食べ物で、肥満が心配なうちの男達は食べない方が良いのです。

特にバクラバは、お店で売っているような小ぶりのじゃあなくて一つ一つが大きいし、バターをたっぷり使ったフィロ生地のお菓子を強烈な甘さのシロップに漬けてあるんですからね、うちの夫は食べてはいけない危険な食べ物なんですよ。

やっぱり、全部ツールショップに持って行った方がいいと思います。


ジョーンが我が家に着いた時に、義母からジョーンに電話がかかって来まして、携帯をスピーカーモードにしてくれたので、私も話を聞くことが出来ました。

義母の声からは、まだかなり動揺していることが分かりました。パートナーを失うかもしれないと思った義母は、大変不安定になっているようです。

症状は「気分が悪くてふらふらして吐き気がする」ということだったらしいです。いきなり救急車を呼んだのではなくて、町のクリニックに行ったのだそうです。

そうしたら、そこのGP(一般家庭医)が血圧が低過ぎることや心臓が細かく震える症状が出ていること、そして病歴から判断して、大きい病院で専門医の診察を受ける必要があると救急車を呼んだのだそうですよ。

田舎の小さな町なので救急車が来るのに時間がかかるのが普通なんですけど、その日は救急車がすぐに来てくれて、片道1時間以上もかかる大きな病院まで状態をモニターされながら運ばれて、病院では迅速に治療を受けることが出来て血圧も正常に戻ったそうです。

義母のパートナーは心臓に問題があるんですが、病院に運ばれたのは今回が4回目で、3回目の時には心臓の血管にステントを入れる手術もしています。

元看護師のジョーンが言うには、4回とも体調悪化の原因は水分不足だったそうです。義母のパートナーが一番気をつけないといけないのは、毎日しっかり水分補給をすることなのにそれを怠るので、脱水状態になることがあるんだそうで。

脱水状態になると血液量が減るので低血圧状態になり、低血圧になると心臓にはさらに負担がかかり、血流が不足して脳や臓器に十分な酸素が送れないために命に関わる状況になりかねないということでして。

食べ物についても、コレステロールや塩分などに注意が必要なのに、平気でコレステロールの高い食べ物を食べるし、ビールやワインを飲むのも良くないんだとジョーンは言っていました。

しかしね、うちの夫なんて「長生きすることが目的で生きているんじゃあないから、好きな物を食べて、そのせいで死んだらそれでいい」と言っていますよ。そういう人には他人が何を言っても無駄なんですけど。

義母のパートナーには、毎日しっかり水分補給をして、薬をちゃんと飲んで、食べ物にも気をつけて、義母のためにも元気に過ごしてもらいたいです。


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2025年2月21日

ウェイクアップ・コール

「ウェイクアップ・コール」とは、近い将来の危険や問題に気づかせる出来事という意味です。

昨日は、そういう出来事がありました。

現在一時帰国しているドバイ在住の義妹(夫の妹)のパートナーが、昨日メルボルンにやって来ました。晩ご飯をどこかで一緒に食べようということになったので、韓国料理店に焼き肉を食べに行ったんです。

そうしたら、義母(夫の母親)のパートナーが病院に運ばれたというニュースがありまして。

パートナーといつも書いていますが、義母がうちの夫の父親と離婚した後、かれこれ20年以上も一緒に暮らしている人ですから、事実婚の夫と言った方が正しいです。

町の小さな病院ではなくて、家から1時間もかかる大きい病院に救急車で運ばれたと聞きましたので、家族は非常に心配しました。

血圧が低下して吐き気がしたということでしたが、心臓発作で病院に運ばれたことが何度かありますから、今回も心臓の問題だろうと思います。

幸い深刻な状態にはならず、家に帰ったそうです。オーストラリアの公立病院では、病院にいなければならない理由がなければ家に帰されますからね、家で休養してくださいということなのでしょう。

回復することを家族皆んなが祈っています。


ウェイクアップ・コールだったのは、このパートナーが急に亡くなるとか、身体が弱って通常の活動が出来なくなったらどうするかということについて、家族の間で話し合えていないことに気づいたからです。

義母は黄斑変性で目が見えなくなっていますので、パートナーの助けがないと暮らして行けません。一人では日々の暮らしが不可能ですが、もっと大きな問題もあるのです。

家の敷地が非常に広いので、草刈りだけでも大変なんですけど、義母の家には牧場もあるのですよ。以前は趣味で牛を飼っていました。現在は飼っていませんが、牧場はメンテナンスをしないわけには行かないんです。

大きな作業小屋や物置がありますから周囲の草刈りが必要ですし、牧草刈りも定期的にしなくてはいけませんし、牧場には小さなダムもあるのでその管理もあります。

同じ敷地内に義弟家族が住んでいますが、義弟にはそういうことが出来ません。うちの夫はそういうことが得意ですが、目が見えなくなって来ていますから出来ることに限界があります。

義母もパートナーもまだ70代ですけど、心臓発作というのはある日突然起きるわけで、命が助からない場合も多いですからね。もしもの時にはどうするのか、うちの夫と義妹弟は話し合っておく必要がありますよ。

明日の土曜日には、うちの娘の大学院卒業と就職のお祝いを兼ねて、家族が義母の家に集まることになっていたんですが、中止せざるを得ないでしょう。

義母は目が見えないことを除けば大変元気なんですが、もしもの時のことは話し合っておく必要があります。こういう話題は話しにくいと感じる人もいるでしょうけどね、誰もいつかは歳を取り、いつかは死ぬんですから必要なことだと私は思います。


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2025年2月20日

食欲抑制薬マンジャロ

昨日、私が適正体重を目指して減量に取り組むつもりだという話を書いたばかりなんですけど、今日も減量に関係する話題です。面白い話を聞いたのですよ。

現在、ドバイ在住の義妹(夫の妹)がメルボルンに一時帰国しているんですが、久しぶりに義妹に会ったら随分痩せていたんです。昨年一時帰国した時には、体重が増え過ぎたとは言っていました。

義妹は旅行するのが趣味で、パートナーと一緒に常にどこかに旅行に出かけています。そういう暮らしだと外食中心になるので、体重が増えやすいとは思います。

義妹は、決して肥満とは言えなかったですけど、本人は重くなり過ぎていると感じていたらしくて、適正体重に戻したかったそうです。そこで彼女が取り組んだのは、食欲抑制薬による減量だったんですよ。

「GLP-1受容体作動薬」(略してGLP-1)と呼ばれる糖尿病の治療に使われる皮下注射で体重を減らせるという話を、皆さんも聞いたことがおありでしょう。「オゼンピック」という薬は有名になりましたよね。

米国で爆発的に売れて品不足となり、本来この薬が必要な糖尿病の患者が手に入れられなくなっているといういうニュースを読んだ記憶がありますけど。

「GLP-1受容体作動薬」というのは、すい臓からのインスリンの分泌を促進して血糖値の上昇を抑制するんだそうです。そのために食後の満腹感が持続しやすい上に食べ過ぎも防げるということなんですけど、吐き気がして食欲が無くなるから減量できるという話も聞きます。

義妹が使用しているのは、「マンジャロ」(Mounjaro)という薬です。義妹は「モンジャーロ」と呼んでいましたが、日本では「マンジャロ」という商品名のようです。体重を減らすという目的のために使う場合、「オゼンピック」よりも効果が大きいと言われているそうです。

義妹が住んでいるドバイでは、「マンジャロ」は処方箋が無くても買えるんだそうですよ。どこの薬局でも売っていて、誰でも簡単に買うことが出来ると言っていました。

「オゼンピック」もそうですけど、「マンジャロ」もペンのような形をしていて、これを皮膚に押し当てて自分でカチッと皮下注射するだけなので、使い方は簡単なのです。週に1回するだけだそうです。

義妹は「マンジャロ」の副作用と言える症状はほぼ無かったと言いました。ひどい吐き気も経験しなかったそうです。

この薬を注射すると何が起きるかと言いますと、食欲が減少するんだそうです。「お腹が空いた」とか「何か食べたい」と思うことが減り、自然と食事量が減るので減量出来るというわけです。

以前は、減量に取り組む度に食事制限がストレスになり、食べ物のことばかり考えていたけど、そういうストレスが無いんだそうですよ。だから、趣味のスポーツや仕事に意識を集中出来ると言います。

すでに適正体重に近づいたので、もう1回だけ注射をしたら終わりにするそうです。食べずに痩せたわけですからね、再び食べ始めるとリバウンドしやすいので注意しないといけないとは言っていました。


義妹の話を聞きながら、私はうちの夫が使ってみたらいいのにと思いましたよ。

腎臓が一つになっていますから医者に相談しないといけませんけど、もしも使っても大丈夫なら、使ってみない手はないです。夫のように、肥満のために健康問題が生じているような人こそ使うべき薬なんじゃあないですか?

うちの夫は、一昨年に腎臓を提供した後、体重管理には注意しなくちゃあいけなかったのに、いつの間にか体重が激増したんです。今ではもう、本当に心配なほどの肥満なんですよ。特にお腹がすごいの。

毎日の晩ご飯作りを担当する私は、カロリーも塩分も気をつけて晩ご飯を作っているんですけど、どうしてあんなに太っちゃったのか、食べ過ぎているからとしか他に理由が見つかりません。

これまでファスティングダイエットや糖質制限やダイエットシェイクと、いろいろやって来ましたけど、どれも上手く行っていません。そういう食事制限で減量出来てもすぐにリバウンドして、以前よりも太るというのを繰り返しています。

「マンジャロ」で食欲を抑えることが出来るなら、せめて100キロ以下まで体重を減らすことが出来るかもしれませんよ。

BMIは30を遥かに超えているし健康問題が生じているんですから、医者に相談すれば処方箋をもらえるのではないかと思うんですけどね、問題はお値段です。

1本が数百ドルもするのですよ。最小用量2.5ミリグラム(4回分)の値段は、オーストラリアでは300ドルくらいするのです。食べ過ぎないようにするための薬に1ヶ月3万円使う?

ちょっと無理か…


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2025年2月19日

適正体重を目指して

私はかつて肥満でした。うつ病になってから体重が増えたんです。

うつ病の症状としてよく知られるのが、気分の落ち込みや意欲の低下です。うつ病になると食欲も低下して体重が減ると多くの皆さんはお思いかもしれませんけど、その逆の場合も多いんですよ。

不安な気持ちを食べることによって抑えようとすると言いますか、何かを食べていないと気持ちが落ち着かない状況になる人もいますし、体重が増える人も多いのです。

私が服用していた抗うつ薬の副作用には「体重の増加」というのがありました。どういう仕組みでそうなるのか良く知りませんが、とにかく私はどんどん太って、現在の体重よりも10キロくらい重かった時期があるんです。

うつ病が改善してからは、体重を健康体重域に戻すことを目標にして減量しましたが、なかなか上手く行かなかったです。食べる量を減らして減量すると必ずリバウンドしましたからね、無理なことをするのは止めました。

一日の摂取カロリーは減らさないといけないわけですが、私にとって一番取り組みやすかったのは「晩ご飯を減らす」という方法でした。最初は「晩ご飯を食べない」ということにしたんですが、全く食べずに我慢するのは無理でしたから、出来るだけ減らすということにしたんです。

栄養不足にならないように、お昼ご飯はちゃんと作ってしっかり食べます。私には炭水化物を抜くなんて出来ませんから、ご飯もパンも食べますし、高カロリーの揚げ物も食べますよ。甘いお菓子も普通に食べるんです。

ただし、夕方以降は出来るだけ食べないことにしたのです。

この習慣によって、体重は少しずつ減って健康体重域に戻りました。何年もかかりましたけどね。ただし、健康体重域に戻ったとは言え肥満との境目ギリギリのところですから、ちょっと油断するとすぐ肥満に逆戻りです。

そこで、今年のお正月に、新年の抱負として適正体重を目指すという目標を立てたんですよ。

適正体重とは、「統計上、最も病気になりにくい体重」とされていますね。計算方法はいろいろあって、性別や年令、人種によってもその人の健康維持に最適な体重というのは変わって来るそうですけど、最も一般的な計算方法は「身長 × 身長 × 22」というやつです。

これで計算すると、私の適正体重は到達ほぼ不可能な数値に思えました。肥満だった頃はそう感じていました。だから、そんな非現実的なことを考えるのは止めて、健康体重域に戻すことを目標にしたわけですけど。健康体重域に戻った今は、不可能ではないと思うんです。

そこで、1週間に200グラム減らすことを目標にしたんですが、それはちょっと楽観的過ぎました。これまで通り普通に食べていたのでは、1週間に200グラムなんて減りませんよ。

200グラムは無理だと分かったので、今は100グラムを目標にしています。1ヶ月で約400グラムの減量ですからね、これなら無理な目標ではないと思います。


肥満から健康体重域に戻るのに10年がかりでしたけど、体重が減ったら膝が痛くなくなりました。以前は少し歩き過ぎると古傷のある右膝が痛くなっていたんですけど、やっぱり体重が軽くなれば膝への負担も減るわけです。

1週間で100グラム体重が減り続ければ、今年の終わり頃には適正体重に近づくと思いますけど、

頑張りません!

私もいい歳ですからね、急に痩せるとシワシワになりますし。今の調子で行けば、遅くても来年には適正体重になるでしょう。

ところで、「晩ご飯を減らす」あるいは「晩ご飯を食べない」という減量方法を自分もやってみようかなと思った方がいらっしゃったら、私のアドバイスは「早く寝ること」ですよ。

これってね、夕方から翌朝にかけて断食しているのと同じことなんです。遅くまで起きているとどうしたってお腹が空いてきて、何か食べたくなりますから、食べたくなる前にさっさと寝ることです。

もう一つのアドバイスは、お腹がグルグル〜となって「お腹空いた〜」と思うような時は「体重が減る時」だと知ることです。そういう時は、「よし、今体重が減ってるぞ」と思うようにすると、空腹感にも耐えられるわけです。

ただし、栄養不足にならないように、朝とお昼と間食はよく考えて、いろいろな食品をちゃんと食べないといけませんよ。我慢し過ぎないことが一番大事だと思います。


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2025年2月18日

卵を探して三千里

食品の買い物は、家から歩いて6分のショッピングスクエアに行きます。いつも午前中の早めの時間に行きます。昨日はたくさん買う予定だったので車が必要でしたが、午前中は車が使えなかったのでお昼過ぎに行きました。

それが良くなかったと思う。それに昨日は月曜日だったから、土日の間に売り切れてしまったに違いないです。

何がって、

卵ですよ!

ヴィクトリア州では昨年から卵不足が続いているんです。鳥インフルエンザ「H7型」のために、オーストラリア南東部のヴィクトリア州とニューサウスウェールズ州とキャンベラ首都特別地域で2百万羽近いニワトリが殺処分されたそうですが、ヴィクトリア州の被害地域は鶏卵を大手スーパーに卸している農家の多い鶏卵産業の中心地だったそうで、卵が手に入りにくい状況が続いているんです。

それでも、卵が手に入らないことは一度も無かったですよ。私はいつもフリーレンジ(放し飼い)で飼育されたニワトリの卵を買いますが、それをあきらめてケージ飼いの卵で我慢しなくちゃあいけないなんてことも一度も無かったです。

近所のショッピングスクエアにはオーストラリアの大手スーパー3社の店舗に加えて大きな青果店も入っていますから、卵が買えないなんてことは無かったんです。

ところが、

昨日は卵が無かった!

4つの店を全部見て回りましたけど、どの店も卵は完全に売り切れていてゼロでした。こんなことは初めてですよ。

私はケーキを作りたかったし、毎日卵を食べたいうちの夫のためにも、卵は手に入れておきたいと思ったので、いったん家に帰って買った物を下ろしてから、車で10分ほど行ったところにある別のショッピングスクエアに行きました。

そこにある大手スーパーのコールズ(Coles)は、この辺りでは最大の店舗で、卵売り場も大きいんです。その店でも卵が売り切れているとは思えませんでしたが、行ってみたら広い卵売り場のすべての棚が完全に空っぽでした。

しかし、私はあきらめません。そのショッピングスクエアには、他にも卵を売っているお店はあるのです。小規模の青果店もありますし、そういう店はスーパーとは別ルートで仕入れますからね、卵があるかもしれないと思ったんですけど、やはりどの店に行ってもありませんでした。

少し遠回りをして帰ることにして、別の街のスーパーにも寄りましたが、卵売り場は完全に空っぽ。

卵は手に入りませんでした。


鳥インフルエンザ「H7型」は先月終息宣言が出されたんですが、その直後にヴィクトリア州の別の地域で別のタイプの「H7型」の感染が見つかったんだそうです。

大量のニワトリが殺処分された後、飼育数が回復するのに時間がかかりますから供給不足が続いていたところへ、また新たな感染が見つかって、卵不足が深刻になっているようです。

鶏肉にしても鶏卵にしても、狭い場所に閉じ込められて飼育されるニワトリではなくて、フリーレンジ(放し飼い)で飼育されたニワトリの方が消費者には人気があります。

私も必ずフリーレンジのを買うんですけど、今回の鳥インフルエンザは野鳥を介して広がったので、フリーレンジで飼育をしている養鶏場が深刻な打撃を受けたのだそうですよ。

何でも欲しい物がいつでも手に入るのが当たり前じゃあないということを、こういう時に思い知らされますね。

今朝早めに買いに行ってみます。もしかしたら数カートンでも入荷しているかもしれません。


追記:今朝8時過ぎに買いに行きました。

昨日話をしたウルワース(Woolworths)というスーパーのスタッフの女性が、朝早く来れば卵はあると言っていましたが、その通りでした。

しかし、あったのは1種類だけ。「Josh's Rainbow Eggs」というブランドのフリーレンジ卵のみ。1カートンが9ドル30セント。

もちろん買ってきました。

たくさんなかったから、すぐに売り切れるでしょう。


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2025年2月17日

知らなかったユリの花のこと

先日のバレンタインデーに、なんと珍しいことか、うちの夫が花を買って来てくれまして。

30年一緒に暮らして来て、バレンタインデーに花をもらったのはおそらくこれが3回目。普通はこういうことをしない人なんですよ。以前は私の誕生日ですら何もしてくれない人でしたからね。自分はお祝いしてもらうと嬉しいくせに。

仕事からの帰りに花束を持った男性とすれ違って、「そうか、今日はバレンタインデーだったな」と気がついて花を買いに行ったと言いましたけど、いつもなら「バレンタインデーだったな」と気づいても花を買いに行ったりしませんよ。

どうして今年は、花を買って帰ろうと思ったのか、察しは付きます。

うちの夫は、私の父が亡くなった先月末から私を失望させるようなことを連発して来たんです。

例えば、父のお葬式当日、もうすぐ父が火葬されるというタイミングで、自分は翌日友人のCさんとCさんのお母さんと一緒に睡蓮のガーデンパークに遊びに行くけど、私も一緒に行きたいかと聞いて来たのは衝撃的でした。

父の火葬が終わった頃、動揺して泣いている私をほったらかして YouTube を見ていたし、睡蓮のガーデンパークに遊びに行った日には自分の実家に泊まって帰って来なかったし。

気持ちがひどく沈んでいた私は家で一人ぼっちになりたくなかったんですけど、うちの娘が帰って来て一緒にいてくれたので助かりました。

夫の行動の数々が、いかに私をがっかりさせ悲しませたかを、私は説明したんですよ。いちいち言葉にして説明しないと気が付かない人なのでね。文化の違いというのもあるでしょうし。

そうしたら、バレンタインデーの日ですけど、再びメッセージを送って来ましてね。翌日の土曜日にCさんとCさんのお母さんと一緒に朝のお散歩とカフェでの朝食に出かけるので、私も一緒に行きたいかと聞いて来たんです。

もう信じられませんでしたよ。

「あなたと私の二人でなら散歩もしたいしカフェにも行きたいけど、Cさん親子と一緒に行きたいのなら一人で行って!」と返事をしました。

さすがの夫も、再び私をがっかりさせてしまったことは分かったらしいです。花を買いに行こうと思ったのは当然でしょう。


花をもらってそりゃあ嬉しかったですけどね、夫が買って来たのはお墓や仏壇に飾るような白いユリ3本だけの花束でした。

「お悔やみ用か?」と思いましたけど、そんなことは言いません。白いユリは、オーストラリア人にとっては結婚式の飾りなどにもよく使われる華やかな花で、縁起が悪いという印象はありませんから。

花の一つはすでに大きく開いていて強烈なにおいを発散していましたけど、私はユリのにおいは好きなのでそれはいいんです。ユリの問題は、テーブルに降り落ちる花粉なんですよ。私はあの黄色い花粉が服に付いて困ったこともあるんです。

ユリは翌日にはさらに大きく開いて、黄色い花粉で白い花びらは汚れ、テーブルも汚れていました。もっとテーブルが汚れることが気になった私は、雄しべの先を切り取ることにしました。

花粉を何とかする良い方法はないものかと思って調べたら、ユリの雄しべは花粉が出る前に取り除くことを勧めているウェブサイトがたくさんあったんです。

花が開きかけたくらいの段階ではまだ花粉が出ていないので、指先でつまんで簡単に取り除けると書いてあったので、やってみましたら、

あら本当だ!

花粉が出ていないんですから、指先が汚れたりもしません。それはもういとも簡単に、気持ちいいくらいに、雄しべの先の花粉が出来る部分だけがポロッと取れるんですよ。

ユリの花の雄しべの先は、花粉が出る前に取り除くものなんですか?私は、この歳になるまで知りませんでしたよ。ハサミで切り取るよりも自然な感じだし、見た目も悪くないです。

ちなみに、英語のウェブサイトには、ユリの花粉が服やテーブルクロスに付いた時の対処法を説明するサイトはたくさんありましたが、雄しべの先を取り除くことを勧めているサイトはあまりありません。

黄色い雄しべがあったほうがきれいですからね。しかし花粉は問題になるんです。これも好みの問題ということでしょうか。私は取り除きたいと思います。ユリの花粉は始末が悪いです。


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2025年2月16日

同意したんじゃなかったの?

寒いです。

3日前にはあんなに暑くて、一晩中クーラーを付けて寝たほどだったのに、昨日は暖房をつけたいと思うほど寒くて、私は厚手のカーディガンを着ていました。

今朝の気温は9度ですよ。このまま冬が来るんじゃあないかと思うような天気ですが、明日から気温が上がってまた暑くなるようです。うちの夫の家族が集まることになっている土曜日は35度の予想ですから、屋外でのBBQが今から思いやられます。

土曜日の集まりは、うちの娘の大学院卒業と就職のお祝いのためなんですけど、ちょうどドバイ在住の義妹が帰って来ているので、この日に集まることになりました。

この義妹が所有する家がありまして、私達家族は一昨年まで10年間もその家に住んでいたんですけど、もちろん家賃を払ってですけど。その家に彼女の父親(うちの夫の父親でもある)と中国人の奥さん夫婦が住むことになって引っ越して来た話を「知らなさ過ぎる人」という記事に書きましたが、問題はいろいろ続いています。

バスルームの水道の水が出なくなった問題は、うちの夫が2回も修理を試みましたが直せませんでした。昨日、業者の方に来てもらったそうですが直せかったそうです。この業者は、ビールの臭いをプンプンさせていたそうですよ。

私達が住んでいた10年間に、あらゆる物が壊れ続けた古い家です。排水管が詰まったのは、木の根っこが排水管に侵入して詰まらせていたからでしたし、水道の水が出なくなったのも配管がどこかで詰まったんでしょう。

冷蔵庫が大き過ぎてキッチンの冷蔵庫スペースに入らなかった問題は、うちの夫がキャビネットの側板や棚を取り外して入れたそうです。キッチンの見た目がひどいことになっているはずですよ。

その家は寝室が5つもある大きな家で、夫の父親と奥さんの二人が住むには大き過ぎるんですが、寝室の一つを義妹が一時帰国した時に滞在出来るように客用寝室にしたそうです。

注文していたクイーンサイズのベッドが届いたと聞いていたので、先日帰国した義妹は空港からこの家に直行しました。最初の日はここに泊まるつもりだったのです。それを知っていたうちの夫は、父親に予備のシーツや枕はあるのかと確認の電話をしましたが、「ある」と言ったので安心していたそうです。

ところが!

義妹が到着してみたら、部屋にあったのは配達されたばかりのベッドだけ。

予備のシーツや枕を持っているのなら、何故すぐに寝れるように準備しておいてあげなかったんでしょうかね。ちょっと常識がなさ過ぎると言うか何と言うか…

もっと深刻な問題も発生していますよ。これは大問題だろうと思います。

義妹の話によると、父親の中国人の奥さんが、山の中の家での暮らしがつらいと泣いているそうなんです。引っ越して来てまだ2週間も経っていないんですけど、すでに泣くほどつらいのならその家に住み続けられないんじゃあないでしょうかね。

この奥さんは、都会の暮らしが好きな人なのですよ。「知らなさ過ぎる人」に書きましたけど、父親夫婦はこれまで20年以上メルボルンのど真ん中の高層マンションに住んでいたのです。それも、「クラウン」というメルボルン最大のエンターテイメント施設のすぐ近くでした。カジノやホテルやショッピングモールやレストランや劇場などが入っている場所です。

そんな場所から山の中に引っ越して来ることに、奥さんは同意したと聞いていましたけどね。実際にその家や周囲の環境を見に来てから、納得して決めたと聞いていましたけど。暮らしてみたら、あまりにも田舎過ぎたんでしょうか。

言っておきますが、10分も運転すれば大きなショッピングセンターもある近くの街に出られるんですよ。でも、家の周囲は木だけです。野生のカンガルーが出るような場所です。それぞれの家の敷地が大きいので、隣りの家とは離れています。

うちの娘のように、野菜を栽培したりニワトリを飼いたい人には最高の場所ですけどね。

中国人の奥さんは、メルボルンに帰りたくてたまらないと言っているようです。こうなるのは時間の問題かもしれないと私達は思っていましたけど、2週間もかかりませんでした。

どうするんでしょうか…


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2025年2月15日

ウーマンズタッチ

「ウーマンズタッチ」(Woman's Touch)という言葉があります。「フェミニンタッチ」(Feminine Touch)とも言います。これを「女性のタッチ」などと訳しては誤解を招きますよ。この場合の「タッチ」は、「手法」とか「やり方」という意味です。

「ウーマンズタッチ」というのは、一般的に女性が好みそうな飾りつけとか、女性ならではの配慮を持って整理整頓あるいは掃除がされることを言うんです。

先日、うちの娘が臨床心理士として働き始めたことを記事に書きましたが、働き始める前に職場となるクリニックの見学や説明を受ける機会があったそうです。その時に、このクリニックは「ウーマンズタッチ」が必要だと感じたそうなんですよ。

クリニックの中に入ると、受付のないホールには空き箱が置かれたままだったりして、整理整頓が不十分だと感じたそうです。そして、患者さん達がこのクリニックに来られた時に気持ちを和ますような「ちょっとしたもの」が何も無かったんですって。

例えば、以前に受付スタッフとしてアルバイトをしていた心理クリニックには、たくさんの観葉植物が置かれていて、その世話もうちの娘が任されていました。

室内に観葉植物を置く効果はいろいろありますけど、クリニックのような場所に観葉植物を置くのは、やはり心身のリラックスや癒し効果を期待してのことだと思います。人は緑色の植物を見ると心が落ち着くものですからね。

花を飾ったりするのも同じだと思います。きれいな花を見た時には、たとえ「花が飾ってあるなあ」「きれいだなあ」と意識しなくても、気持ちに何らかの良い影響があるはずなんです。

ところが、娘が勤め始めたクリニックには、全ての診察室を含めたクリニック全体で、プラスチック製の人工観葉植物が2つあっただけだそうですよ。インテリアの飾りなどは、あるフットボールのチームのポスター以外何も無かったそうです。

そういうことに配慮が出来る「女性」がいないからだと、娘は思ったそうなんです。と言うのも、このクリニックで働いている医師や臨床心理士は、ほぼ全員が男性で、女性は一人しかいなかったんですって。うちの娘が2人目なんです。

クリニックが殺風景なのも整理整頓が疎かになっているのも、男しかいないからだというのは分かりますよねえ。そういうことは大いにありえます。


我が家だってね、もしも夫と息子だけが暮らしたらどういうことになるか、想像するのは難しくないですよ。

整理整頓など期待出来ません。掃除も行き届きませんから、家は薄汚れて行くでしょう。花や植物を飾ったりするわけがないし、インテリアを飾るなんてありえません。うちの息子は、自分の部屋には作ったプラモデルを飾るでしょうけど。

洗濯物は、引き出しやクローゼットに片付けたりしないと思いますから、そのへんに積み上げたままになるでしょう。

うちの男達にとって、家というのは、雨風や暑さ寒さをしのげて、食事と睡眠が取れて、テレビが観れたりパソコンが出来たら、もうそれで良しなわけですよ。

より快適な場所にするために、家具の位置を変えてみたり収納を工夫したり何かで飾ったりということは、考えもしないでしょう。花や植物を飾るなんて、

絶対ありえませんから!


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2025年2月14日

尿路結石たくさんあった

うちの息子が、7000ドルも報酬がもらえるというクリニカル・トライアル(治験)に志願して採用され、意気揚々と出かけたのは1月13日の朝でした。2週間入院する予定でした。

システィック・ファイブローシス(Cystic Fibrosis)という病気の治療薬に関する治験でした。日本では嚢胞性線維症(のうほうせいせんいしょう)と呼ばれる難病です。

2週間も入院しなければならなかったことと、いかなる薬も飲んでいないという条件は当然ですが、それ以外にあれを食べてはいけない、これを飲んではいけない、これをしてはいけない(運動を含む)など条件がたくさんあったせいで報酬が高額になったようでした。

事前検査もあって、この治験に採用されるかどうかは簡単には決まらなかったんですけど、採用の知らせが来た時には、その報酬で日本に行けると息子は大喜びでした。

ところが、2日目には帰って来たんです。

治験直前の検査で「電解質」の濃度が低いことが分かり、追加の検査をしたところ尿に血液や結晶が混じっていることが分かったのです。

原因はいろいろ考えられるそうですが、治験に参加するには不適格と判断されました。医者からは、GP(一般家庭医)に相談して検査を受け、原因を明らかにした方が良いと勧められたそうです。

「尿に血液や結晶が混じっている」と聞いてピンと来たのがうちの夫。尿路結石が出来ている可能性が大きいと夫は言いました。ちょうど息子と同じ年齢の頃に、うちの夫は尿路結石でひどい目に遭っているんです。

いつもお世話になっているGPのリム医師に相談に行きましたら、尿路結石しか考えられないけれど、しっかり水を飲めば石は排出されるとおっしゃったんですが、うちの息子は超音波検査を受けることにしました。検査結果はリム医師に送られました。

あれから3週間しっかり水を飲み続けて、先週再び尿検査をしてもらい、昨日リム医師に検査の結果を聞きに行ったんです。

まず、超音波検査の結果ですが、

結石はたくさんあったそうです!

超音波検査にはうちの夫も一緒に行って、検査室にも入って画像を見たそうなんですが、「腎臓に白い点が6個はあった」と今になって言うんですよ。シロウトの自分には、あの白い点が石かどうかは分からなかったので黙っていたそうです。

しかしねえ、「白い点が6個はあった」ということは、見えるくらいのサイズの石が6個もあったということでしょ?検査結果には石の数は書いてなかったんですよ。小さいのも含めると「とてもたくさんの石がある」と書いてあったんです。

ヤバいじゃないですか?

尿に血液が混じっていたということは、どこかを傷つけて出血を生じさせていた石があったということですけど、超音波検査で見つかったたくさんの石はどれも小さくて、尿管などに引っかかりそうなものはゼロだったし、問題になりそうなものは無かったんですって。

とにかく超音波検査後も毎日水を飲み続けて来ましたから、それらの石は排出された可能性はありますが、腎臓に出来た小さい石は排出に時間がかかるようですから、全部排出されたかどうかは分かりません。

先週採取した尿には、血液も結晶も含まれていなかったそうです。石はたくさんあったけど問題になりそうなものは無いということで、息子はホッとしていました。


治験に参加していなかったら、結石がたくさん出来ていることなど知らないまま、これまで通りの結石ができやすい食生活やライフスタイルを続けて、

ある日突然激痛に襲われる!

という目に遭っていたでしょう。

息子は結石が出来やすい体質のようですから、食べ物に注意し、たくさん水を飲むことで、結石が詰まることを回避して行くしかないです。

うちの夫は、尿路結石の痛みは出産の痛みよりも痛いと言います。夫は出産の痛みを経験していませんけど。

それでも、尿路結石を経験した人の多くが「めちゃくちゃ痛い」と言います。うちの夫は夜遅くに突然激痛に襲われて、ギャオギャオ叫んで床をのたうち回りましたからね。

うちの息子も、ああいう目に遭うところだったんですよ。

分かって良かったです。これからもしっかり水を飲まなくちゃあいけません。皆さんもお気をつけくださいね。

 
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2025年2月13日

国籍の件どうしていますか?

今日の話題は、日本に住んでいらっしゃる方にはあまり関係のない話かもしれませんが、海外に長期滞在あるいは永住するという場合、避けては通れないビザと国籍の話です。

私がオーストラリア国籍を取得したのは、2011年のことです。

国籍を取得しようと思った最大の理由は投票権でした。この国に永住するわけですからね、この国がより良い国になるように、政治を任せる議員を選ぶ選挙や重要なことを決める国民投票で投票したかったのです。

それ以外の理由としては、面倒な永住ビザの更新手続きをしたくなかったというのもありました。家族の中で私だけが外国人扱いという状況は不自然でしたし。

それから、日本のパスポートの更新が面倒だということもありました。戸籍謄本を日本から取り寄せなくてはいけなかったり、手続きには領事館まで足を運ばなくてはいけなかったりと、非常に面倒に感じていました。

戸籍謄本なんて、内容は全く同じものなのに何ヶ月以内に発行されたものでないといけないとかで何度も繰り返し日本から取り寄せましたけど、どうして紙に印刷したものがいちいち必要なんですかねえ。

とにかく、オーストラリアに永住するならオーストラリア国籍を取得するのが理にかなっています。これでビザの問題からも開放されますし。

ところで皆さん、日本人が外国の国籍を取得すると、取得した時点で自動的に日本国籍は失うことになるとご存知でしたか?

外国籍を取得した場合、本来ならば「国籍喪失届」というのを提出して戸籍を消除してもらわなくてはいけないそうですが、しなくても罰則が無いのでしない人は多いらしいです。

私の場合は、日本が二重国籍を認めるようになるかもしれないから届けは出さない方が良いとアドバイスしてくれた人もいましてね、届けを出していなかったんですけど、届けを出さなくても自動的に国籍は失っていたんですよ。ただし、戸籍はそのままでした。

今年亡くなった父親の相続に関わる手続きをするのに矛盾が発覚しましたので、ちゃんとやっておこうと思って先日「国籍喪失届」を出しました。郵便で出来ました。

さて、お子さんをお持ちの方は、お子さんが日本とオーストラリアの二重国籍状態だという方も多いと思います。うちの子供達も二重国籍で、オーストラリアのパスポートと日本のパスポートの両方を持っていました。

成人するまでにどちらかを選んで、報告する必要があります。オーストラリアは複数の国籍を持つことを認めていますから報告など必要ありませんが、日本の役所には報告しなくてはいけません。ただし、罰則がないので届け出ない人は多いそうです。

うちの息子も娘もオーストラリア国籍を選びましたので、本来なら日本の領事館に「国籍離脱届」というのを提出しなくてはいけませんが、まだしていません。これは郵便では出来ません。領事館に出向いて行うしか無いんです。しかも予約を入れてから行かなくてはいけません。

用意しなくてはいけない書類もいろいろあって、またも戸籍謄本を取り寄せなくてはいけませんし、書類は日本語で書かなければいけませんから、息子も娘も自分では出来ません。

日本国籍を選ぶ場合も届け出が必要なんですよ。「国籍選択届」というのを提出しなくてはいけないそうです。まあ日本国籍を選んだ場合は、パスポートの手続きに領事館に行く必要がありますから、それほど面倒なことではないでしょうけど。

ちなみに、成人した後にオーストラリアのパスポートを持っているのに日本のパスポートを申請したら、これは法律違反ということで罰せられるそうですよ。成人した日本パスポート保持者が他の国のパスポートを持っていてはいけないので、ご注意ください。


本当はちゃんとやっておかなくちゃあいけなかったことなので、うちの息子は手続きに行くつもりのようですが、日本語が手書き出来ませんから私が一緒に行かなくちゃあいけません。日本語の読み書きが出来ない人には、「国籍離脱届」を自分で出すのは難しいということですね。

うちの娘は土日しか休めないので、行ける時がありません。どうして郵便でも出来るようにしないんですかね。今どきパスポートの申請もオンラインで出来るのに。

「お役所仕事」という言葉がありますけど、生産性や利便性という点で、IT後進国と言われる日本はどうもその言葉通りのようです。

オーストラリアでも、届け出なくてはいけないことはいろいろあります。例えば選挙は国民の義務ですから、必ず現住所を登録しておく必要があります。そして、免許証に記載されている住所は、これと一致している必要もあります。

行政、健康保険、年金や福祉関係、運転免許など、公的なサービスは全部繋がっているので、同じような届け出をそれぞれ別個に出す必要はありませんし、いずれもオンラインか郵便で簡単に行えます。

役所に足を運んで紙の書類を提出したりする必要は、まずありませんよ。


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2025年2月12日

体調不良とロシア語

一昨日、私の血圧が史上最低を記録した件について書きましたが、その後は120mmHgくらいが続いています。理想的な血圧ですからホッとしていますが、うちの夫は血圧高めが続いているんですよ。

夫は1ヶ月くらい前から身体のだるさが気になり始めて、しばらく計っていなかった血圧を計るようになったんですが、血圧は145mmHg前後の高めが続いているんです。血圧を下げる薬を飲んでいるのに高いのは問題なんです。

医者に相談した方がいいんじゃあないかと私は言っているんですけど、注意されると分かっていることが一つあるんですよ。それは肥満。

うちの夫は一昨年腎臓を提供したので、食べ物には気をつけないといけないのに、体重が激増しているんです。残された一つの腎臓に負担がかかっていることは間違いないんです。

しかし、腎臓のせいで身体がだるいという症状が出るのは末期症状だと書いてありますから、他の原因かもしれません。双極性障害2型の「うつ期」に入っている可能性はあります。

その場合は、しばらくすればまた元気になるはずですけど。


立て続けに有給休暇を取って寝てばかりいたんですが、その間もロシア語学習だけは続けていて、今では少し喋れるようになっています。

先日お店にやって来たお客さんの英語にアクセントがあったので「どこの国のアクセントですか?」と聞いたら、お客さんが自分はロシア人だとおっしゃったんですって。

そこで、夫が「私はロシア語が少し話せます」とロシア語で言ったところ、お客さんは「おお!」とびっくりして感心しました。

それを横で見ていたスタッフの一人が、「今のはネイティブからするとどう聞こえるんですか?」と聞いたら、「上手ですよ、ちゃんとしたロシア語です」とおっしゃったもんだから、スタッフは「おお!」と感心し、夫は嬉しかったらしいです。

夫が勤めているツールショップにはロシア人スタッフがいますからね、習ったロシア語を実際に使ってみる機会が毎日あるというのも上達とやる気の継続の役に立っているのではないでしょうか。

ロシア語学習を毎日続けているのはいいんですけど、おかげで私は夫と話をすることがほとんどありません。

それにしても、身体がだるいのが長く続いているのが気になります。仕事に出る前に玄関の椅子に座り、肩を落としてじっとしている様子を見ると心配になりますよ。朝からそんなにだるいと仕事に行くのがつらいでしょうね。

そんな一昨日、またお店に泥棒が入って来て数十万円分の商品を盗まれたそうです。警察へ提出する報告書を作らないといけないと言ってがっくり来ていました。

元気な時は、泥棒に入られると興奮して教えてくれますし、報告書だって張り切って作りますから、やはり今は「うつ期」なのかもしれません。

盗んだ商品を売ろうとしていた泥棒をおびき出して待ち伏せし、格闘の末に捕まえたのは昨年の4月ですよ。今から思うと、あの頃は「躁期」だったと思います。そうでなかったら、あんな事は出来ません。

「躁期」と「うつ期」は周期的にやって来るわけですが、いずれも薬のおかげで生活に支障が出るほどの状態にはならないんです。普通の暮らしは送れるんですよ。もしも本物の「うつ期」だったら、ロシア語学習なんてやってないでしょうからね。

それにしても、ロシア語って巻き舌のルルルルっていうのが出来ない私には、到底不可能な感じです。「私はロシア語が少し話せます」のフレーズも、何回聞いても真似すら出来ません。


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2025年2月11日

うちの娘の勤め先

うちの娘が、ついに臨床心理士として正規雇用のフルタイムで働き始めました。

とは言っても、一人前の臨床心理士になるには2年間の臨床経験を積む必要があるそうで、その2年間は本来もらう給料よりも少ない給料で働くことになるそうです。

お医者さんになる場合、研修医として一定年数の経験を積まなければいけないのと同じです。

それでも、大学院時代の研修とは違って給料をもらえるわけですから、本人は大変喜んでいます。

大学院時代の研修は、1年目は大学内のクリニックで、2年目は病院のリハビリテーション科と司法精神医療施設で行ったんですが、司法精神医療施設では知的障害のある性犯罪者がクライアントだったわけで、トラブルもいろいろあって大変でした。

それにしても、ハイスクール卒業からここまで8年もかかっているんですよ。小学校6年間とハイスクールが6年間。数えてみたら、学校教育が始まってから20年がかりです。

ハイスクールの終わり頃は、パニック障害が悪化して家から出られなくなっていましたから、一人で電車やトラムに乗って大学まで行くということだけで大変な苦労をしました。まずは家から出て、近くのバス停まで行くというところから始めたんです。毎日私が付き添って、最初の頃は大学へも私が一緒に行っていました。

私達は経済的な支援をほとんどしてやれませんでしたから、娘は複数のアルバイトをかけ持ちして、勉強と仕事を両立して来ました。

親のひいき目ではなく、本当によく頑張ったと思います。


娘が勤めることになったのは「痛み」の治療を専門に行うクリニックです。病気や怪我が原因で身体的な痛みに苦しむ人は多いですよね。痛みが強かったり慢性化するとメンタルヘルスにも影響します。

そのクリニックには、身体的な痛みを軽減させたり消失させるための治療を行う専門医師と、精神的な苦痛を和らげ消失させるためのカウンセリングを行う臨床心理士が、合計で十数人いるそうです。

病院のリハビリテーション科で研修した時と同様の仕事内容になるそうですから、娘の仕事は複雑だと言えます。

身体的な痛みを生じさせた原因がメンタルヘルスの問題だったりもするのですよ。慢性的に続く身体の痛みのせいで心の病気になる人も多いですしね。

娘が将来本当にやりたい仕事は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)で苦しむ兵士や警察官を助ける仕事なんだそうですけど、まずはこのクリニックで2年の経験を積んでから次のステップに進むと言っています。

小学生の頃の抜毛症に始まり、摂食障害やパニック障害など様々な心の病気で苦労して来た娘ですが、カウンセリングを受けながら克服して来ました。今では別人のように強く元気になっています。

今度は自分が困っている方の役に立てるように、頑張って欲しいです。


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2025年2月10日

春節と史上最低血圧

毎年話題にしていますが、昨日の日曜日はグレンウェイバリー(Geln Waverley)という街で「春節」(旧正月)をお祝いするイベントがありまして、知り合いのLさんがお料理のデモンストレーションをされるので、うちの娘がまたお手伝いに行きました。

グレンウェイバリー周辺には中国系の方達が多く住んでいて、「そこは中国だった」という記事にも書きましたが、ショッピングセンターにはアジア系食品店と呼ぶには大き過ぎる、大手スーパー並みの規模の中国系スーパーマーケットもあります。

この街の駅とショッピングセンターの間にある商店街を通行止めにして、毎年「春節」を祝うイベントが開催されるんです。

うちの娘は臨床心理士として働き始めましたのでアルバイトは辞めたんですが、Lさんがイベントでお料理のデモンストレーションをするお手伝いは続けるそうです。

毎年ものすごい人出で大混雑しますので、車で行くと駐車に困りますから私がいつも車で送って行きます。今朝は頭が立ちくらみのような感じでクラクラしていたので運転が不安でしたが行きました。

天気予報は「雷雨の可能性あり」で雨が降ると聞いていたのに、一日中快晴でお日様がギラギラ、気温は30度を超えて真夏の「春節」となりました。

獅子舞に似た龍舞というのをされる皆さんは、さぞ暑かったことでしょう。お正月というのは、やっぱり寒い季節の方がふさわしいと感じます。


さて、娘を送って行った後、私は掃除をしたんです。今週木曜日に不動産屋がこの家の状態をチェックしに来ますから、掃除や草取りをちゃんとしておかなくてはいけません。

ところが、掃除機をかけていたらとんでもなくしんどくなってしまいまして、あと一部屋を残して私はギブアップしたんです。

頭は朝からクラクラしていましたけど、体力が続かなくなったと言うか。ハアハア息が上がっていたわけでもないんです。ただもうしんどくて続けられなくなったんです。

原因がよく分からない体調不良の時には、とりあえず血圧を計ることにしているので計ってみました。

上が106mmHgで下が70mmHgでした。

106?

何だそれ!

低過ぎる!

かつての私の血圧は160〜170mmHgが普通でした。血圧を下げる薬を飲むようになってからは130mmHg以下を維持していますけど、106mmHgは低過ぎます。

もう一度計ってみました。

今度は102mmHgでした。

史上最低血圧!

どうしてこんなことになるの?

あまり低いのが続くようだったらGPのリム医師に相談に行かなくちゃあいけません。血圧を下げる薬を飲み続けるべきかどうか、自己判断出来ませんからね。

いやあ、本当にびっくりしましたよ。


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2025年2月9日

知らなさ過ぎる人

うちの夫への恨み節はすっかり消えました。今はちょっとお気の毒な状況になっているからです。

原因は、夫のお父さん。

私達が一昨年まで住んでいた義妹が所有する家ですが、夫のお父さんと中国人の奥さん(私より若い)夫婦が住むことになって、先週の木曜日に引っ越して来たんです。

それまで20年以上住んでいたのは、メルボルンのど真ん中の高層マンション。カジノやホテルやショッピングモールやレストランや劇場など、様々な施設が入っている「クラウン」というメルボルン最大のエンターテイメント施設のすぐ近くでした。

そういう場所から、木と住宅しかない山の中に引っ越して来たのは、高齢になって来た夫のお父さんがもっと静かな暮らしを望んだのと、子供達家族の近くに住みたかったというのがあるらしいのですが。

義妹所有のその家は、ユーカリの木に囲まれた大きな家なんですが、私達がそこに住んだ10年間、とにかくもうあらゆる物が壊れ続けた古い家です。

そういう家に住むには、家のメンテナンスは簡単なことなら自分で出来て、少なくとも問題が起きたらその原因は見当がつくようでないと難しいと思うんですよ。

夫のお父さんは、非常に頭の良い人ですが、生きていく力という点で欠けている能力がたくさんあります。田舎暮らしに必要と思われるような仕事全般が昔から苦手だったそうです。

そういう人が山の中の家に住むと決めて以来、夫にはひっきりなしに電話がかかって来ているんです。

まずは、引っ越し数日前のこと。

自分の娘が所有する家ですし、引っ越すことを決める前から度々その家には行っていましたが、電気料金の契約を新しくするために一度電源を完全に切ってくれと電力会社に言われたそうなんです。

ところが、切り方が分からない。電気のブレーカーを下げるだけのことなんですけど分からないと言うので、うちの息子が切りに行きました。片道20分かかります。

そして、引っ越し当日。今度はブレーカーが上がらないと電話して来ました。ブレーカーが上がらないから電気が使えない!電気が使えないからエアコンが使えなくて暑くてたまらない!ということで、夫と息子が行きました。

夫は車の運転が出来なくなっていますから、夫が手伝いに行くためには誰かが運転しなくてはいけません。

ブレーカーが上がらなかったのは、ボタンを押しながら少し力を入れなくちゃあ動かなかっただけでした。

次は、エアコンの使い方が分からないと言いました。使用説明書は読まなかったようです。夫が冷房の設定にして、今後はオンオフボタン以外は触るなと言っておいたそうです。

冷蔵庫も問題になっています。持って来た冷蔵庫が大き過ぎて入らないんだそうです。冷蔵庫を置くスペースの大きさを測らなかったようです。冷蔵庫や洗濯機を置くスペースについては、引っ越す時には必ず確認するものですけど。

冷蔵庫は、キッチンの工事をしない限り入れられません。

ガスコンロに点火できないことに気づいた時には、うちの夫に頼めなかったらしくて、お父さんはガス会社を呼んだそうです。

スパークの調子が悪かったので私達はライターを使って点火していたんですけど、ガス会社の人がやって来て「このガスコンロはライターを使わないと火が点きません」と言って帰って行ったそうですよ。

夕方には、食べ物をどこで買ったらいいのかという電話も来ました。山の中ですからね、食べ物を売るお店は数件あるだけです。おしゃれなレストランなんてありません。メルボルンのど真ん中とは違いますよ。食べ物を買える店までは、いずれも少し運転しないと行けません。

さらに電話は続くのでございます。

昨日の朝は、バスルームの洗面の水道から水が出なくなったと電話がありました。シャワーは問題ないので、夫はワッシャを買いに行って新しいのと交換したそうですが、水は出るようになりませんでした。

あまりに度々トラブルの電話が来るので、うちの夫は不機嫌になっていましたから、昨夜はうちの息子に電話して来ました。

インターネットが繋がらないと言う電話でした。モデムもルーターもちゃんと接続したのにインターネットに繋がらないと言うんです。

お父さんは景色の良い2階の部屋を書斎にしたそうですが、モデムやルーターはその部屋のすぐ下の1階にあります。私達が仕事部屋にしていた部屋です。

繋がらなかった原因は、Wi-Fi(無線接続)の設定をしなくてはいけなかったのに、お父さんが有線設定で接続しようとしていたからでした。長年ケーブルを直接パソコンにつなげてインターネットを使って来たお父さんは、Wi-Fi のことを知らなかったのです。

これからも、何か問題が起きる度にうちの夫か息子に電話をして来るでしょうね。

あの家ではしょっちゅうブレーカーが落ちたんですが、ブレーカーが落ちる度に「電気が来なくなった」「インターネットに繋がらなくなった」と言って電話をかけて来るんじゃあないかと思いますよ。


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2025年2月8日

良い思い出もあったのに

先日の私の父親のお葬式に、うちの夫と息子と娘が弔電を送ると言うので私が手配をしたんですけど、うちの家族は日常会話の日本語は話せても読み書きが出来ません。

英語で書いたのを私が翻訳したのかというと、ちょっと違うんですよ。「チャットGPT」というAI(人工知能)技術によるチャットサービスを使ったのです。

「以下の文章を日本語に訳してください」と書いて、英語の文章を書き込むと、一瞬で訳してくれるんだそうです。夫が書いたメッセージなんて、人の名前の漢字以外には直すところがほとんど無いくらい上手に訳していました。

翻訳を仕事にしていた私には、機械を使った翻訳は使い物にならないという印象があるんですけど、人工知能って進化しているんですね。

さて…

その弔電の準備をしていた時、父の思い出話になったのです。

私の父は、わら草履を作ったり、お正月のしめ飾りを作ったり、神楽のお面を彫ったりする手先の器用な人でした。養蜂をして蜂蜜を作ったり、スズムシや小鳥を飼ったり、いろいろな趣味を楽しむ人でした。

オーストラリアに来てくれた時の面白いエピソードをいろいろ思い出しました。

父は英語が全く出来ませんでしたが、言葉が通じないことなど気にする様子もなく、オーストラリア人達には日本語で話しかけました。

夫が今でも思い出すと笑みがこぼれるというエピソードは、家の庭に記念の木を植えようということになって、モミジの木を探しに行った園芸店でのことでした。

その園芸店は商品の管理が良くなくて、売られていた苗木がかなり乾燥していたんです。それを見た父親は、園芸店の人に向かって「もっと水をやらにゃあいけんでしょうが!」と日本語で注意したのですよ。

何を言われたのか分からない園芸店の人に、うちの夫が何と言ったかを教えてあげると、その人は不機嫌になりましたよ。外国人の客に「ちゃんと水やりをしろ」と言われて気分が悪かったのでしょうね。

そう言えば、私達の家の近くにあった野生動物保護園に秋篠宮ご夫妻がいらっしゃるということを知り、お目にかかる絶好の機会だということで出かけたことがありました。父が紀子様に「眞子さま佳子さまお元気ですか?」と話しかけたら、メルボルン領事館のスタッフが「話しかけないでください!」と偉そうに注意したんだそうです。

領事館のスタッフは、後で私の父に謝罪したそうですけど、一般市民と普通に会話をするヨーロッパの王室とは大違いだと言って憤慨していたのを覚えています。

帰国時には、メルボルン空港で私達と別れて出国ゲートを通った後で肩を痛め、空港内の診療所に運ばれるというアクシデントもありました。そういう時でも、父は言葉が通じないことなど気にしません。何が起きたのか、どこがどう痛いかを日本語で説明するわけですからね、焦ったのは医者の方だったでしょう。

私達家族が日本に滞在した時には、うちの夫は父にいろいろ面白いことを教えてもらったり見せてもらったりしたと言います。日本で仕事をしていた頃には父に助けてもらったと感謝しています。

そういう話を聞くと、確かに父のことで楽しい思い出もあったなと思うんですよ。幸せを感じた時はあったのに、そういうことはすっかり忘れていました。

経済的にはさんざん世話になって、助けてもらったことも多いのに、どうして私は子供の頃のつらかった思い出だけにとらわれていたんでしょうか。

うつ病になってからは、とにかくつらかったことや傷つけられたと感じた出来事ばかりを次々に思い出しては胸が苦しくなっていました。

嫌なことばかり、つらいことばかりを繰り返し思い出すのは、うつ病や不安障害の特徴の一つだと言われています。繰り返し思い出し過ぎて、つらかったという感情を増幅させてしまっていたのかもしれません。

うちの娘には「お母さんは心理セラピーを受けるべきだった」と何度も言われましたが、当時は日本語でセラピーやカウンセリングを受ける機会は無かったです。経済的な余裕も無かったですから、自分よりも娘がセラピーを受けることの方が大事でした。

それでも、別の対処法があったかもしれません。父親とはもっと良い関係を築けたんじゃあないのかとも思います。「ああするべきじゃあなかった」「こうするべきだった」と、反省や後悔が頭の中で繰り返されます。これもうつ病や不安障害の特徴の一つですから、注意しないといけません。

過ぎてしまったことを変えることは出来ませんし、病気になったことも今さらどうにも出来ません。苦労しながら私は子供達を育てたんだし、頑張ったんだから、もう後ろを振り返るのはやめようと思います。


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2025年2月7日

どうにもならないと分かっていても

私の父親のお葬式翌日、悲しくて気持ちが沈んでいた私をほったらかして、友人Cさんとブルー・ロータス・ウォーター・ガーデン(Blue Lotus Water Garden)という睡蓮のガーデンパークに遊びに行ったうちの夫は、その日は母親の家に泊まって楽しく過ごしたらしくて、昨日の午後に明るく帰宅しました。

「どうでしたか、楽しかったですか?」と皮肉を込めて聞いたら、そのガーデンパークがどんなに素晴らしかったか、Cさんのお母さんがどんなに楽しい時間を過ごしたか、夫自身もどんなに楽しんだかをイキイキと語るんですよ。

Cさんのパートナーの方も来られたそうです。要するに、睡蓮のガーデンパークへのお出かけは、認知症が進むお母さんに楽しいひと時を過ごしてもらうおうと息子カップルが計画した家族のイベントだったわけで、それにうちの夫もついて行ったということなんです。

うちの夫は、よくこういうことをします。「迷惑という概念がないのか?」と思えるような場合もたくさんありました。ものごとを自分中心で考えて決めるし、相手から「来てくれていい」と言われれば言葉通りに受け取って、その言葉の背後にあるかもしれない思いとかに配慮できないみたいですからね。

睡蓮のガーデンパークの話の後は、義母のことや義弟のことなど実家で聞いてきた話で一人盛り上がっていました。

父親のお葬式があって気持ちが沈んでいた私のことには思いが行かない様子でしたが、しばらくして気がついて、気分はどうかと聞いてくれました。

「お葬式の後、私はつらくて一人で家にいたくなかったですからね、娘が帰って来てくれたおかげで気持ちは落ち着きましたよ」と大いに皮肉を込めて言ったら、「それは良かった」と言いました。

やっぱり話にならん…

腹は立っていなかったんですけど、夫がしゃべりまくるのを聞いていたらだんだん腹が立って来て、私は一言言ってやりたくなりました。そこで、「ちょっと聞きたいんだけど、誰かの親の葬式が終わった翌日に遊びに行こうと誘うのはオーストラリアでは普通のことなのか?」と言ったんです。

夫はすぐに不機嫌になって、自分は私をどこかに連れて行ってあげたいと思っただけだと大声を上げかけたので、娘に制止されて私達は話すのをやめました。

やっぱり、もともとは悪意からではなかったわけですよ。夫は、私の気晴らしのために遊びに連れて行くことが良いことだと思ったのです。泣いている私をほったらかしたのも、悲しんでいたからそっとしておいてくれたということなんです。

何と言っていいのやら…


家で私と一緒にいてくれて、近くのカフェにでも連れて行ってくれて、私の気持ちを聞いてくれていたら嬉しかったですけどね。

遊びに連れて行くと言っても、夫の親しい友人の家族のお出かけについて行くんですし、その人達は私にとっては他人も同然なんですよ。私が行かないと伝えた時も、なぜ行かないのか理由を説明したので知っていたんですから、そういう時には自分だけ行くんじゃあなくてね、自分も行かないことにして私と一緒にいてあげようと思うのが普通なんですけど。

ああもうどうでもいいわ!

あの人は思考回路が普通じゃないんだし、私が感じていた複雑な感情など想像も出来なかったでしょうし。

思い出したらきりが無いほど、私はこういうのを経験して来ましたよ。私が何か言うとすぐ怒るけど、親しい友人に判断の誤りを指摘されて行動を変えたことはありました。

どうにもならないと分かっていても腹は立ちますが、どうにもならないんですからあきらめるしかありません。

そしてね、いちいち言葉にして伝えないと伝わらないというのも分かっていますが、それは疲れるんです。だから「いちいち言わなくても分かれよ!」と思うけど、分からない人にそういう期待をしても意味がないです。

それでも「いちいち言わなくても分かれよ!」と思ってしまいますけど。

ああ疲れる…


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2025年2月6日

思考回路が普通じゃない人

父のお葬式が無事に終わり、遺灰が実家に帰ったことを知ったのは夜の9時半過ぎでした。私は罪悪感で押しつぶされそうになっていました。無理をしても帰国するべきだったと後悔していました。

お葬式の日は、私は一人で家にいて泣いていましたし、火葬が終わった頃には耐えられなくなって、声を上げて泣きました。

妻がそういう状況になっているというのに、何もしてくれなかったどころか言ってもくれなかったうちの夫は、まあ悲しんでいる人はそっとしておこうと思ったのかもしれないんですけど、翌日には友人Cさんと遊びに出かけてしまったので、私は大いにがっかりさせられたんです。

脳のがんで認知症が進むCさんのお母さんは、高齢者介護施設に入ったばかりなんですが、この日Cさんがお母さんを睡蓮のガーデンパークに連れて行くというのを聞いて、うちの夫は私を誘って一緒に行こうと思ったらしいんです。

私の気晴らしになって楽しいお出かけになると思ったようなんですが、私は断りました。お誘いのメッセージが来たのが、ちょうど出棺のタイミングでしたしね。遊びに行くことなど考えられませんから。

後から分かったことですが、夫はうちの娘も誘っていたんですよ。娘も断っていました。会ったこともないCさんとそのお母さんと一緒に遊びに行くわけがないでしょう。

私のことを思って行こうと考えたのなら、行くのを止めるのが普通の判断ですが、夫は自分だけ一緒に行ったのです。家に一人でいたくなかった私は、大いにがっかりしました。

遊びに行っただけではなく、その日は自分の実家(義母の家)に泊まると電話で知らされて、私は悲しかったですよ、本当に。誰かに一緒にいて欲しかったですから。

そうしたら、娘が帰って来てくれたんです。そして、私の話を聞いてくれました。娘は臨床心理士ですからね、苦しんでいる人の話を聞くプロですから、私も思っていることを吐き出すようにしゃべりました。

うちの夫への不満を話しながら、夫にがっかりさせられたことがこれまでにもたくさんあったことを娘と二人で思い出しました。

つくづく思うんですけど、うちの夫は思考回路が普通じゃないんです。人の気持ちを思いやれないような人ではなくて、むしろその逆だと思うんですが、「どういうつもりなの?」「何考えてんの?」と思うようなことを、夫は何度もやって来ました。

知能指数が高くて、ある分野では人並み外れた才能を見せるし、基本的には良い人なんですけど、一般常識から大きくハズレた判断をして、家族を怒らせたり悲しませたことが何度もあるのです。

娘とそういう思い出話をしているうちに、私は腹が立っていたことなど忘れてしまいました。

「あの人は発達障害のスペクトラムのどこかに入っているわよねえ」
「うう〜ん…普通じゃあないということは言える」
「思考回路がおかしいのよ。奥さんのお父さんが亡くなって悲しみにくれている時に一人で遊びに行く?」

どういう顔をして帰って来るんでしょうか。

自分が非常識な判断をしたとは思っていないと思いますよ。ものごとの判断の基準が、自分にとっての優先順位なんだろうと思います。今回のことも、そのうち笑い話になるでしょうね。残念だったし、あきれましたけど、もう腹は立っていません。


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2025年2月5日

お葬式の一日と驚きの提案

昨日は先日亡くなった私の父親のお葬式がありました。私は一人メルボルンの家にいて、家族のことを考え続けていました。

日程は知っていましたから、今頃は皆んな何をしているだろうか、そろそろ葬儀場に着く頃だ、葬儀が始まったな…と、ずっと考え続けていました。

ついに出棺の時間が来た時には、思わず涙がこぼれました。

4時過ぎでしたから、キッチンが暑くなる前に晩ご飯作りを始めなくてはいけません。こぼれる涙を拭きながら冷やし中華の準備をしていたら、夫からメッセージが届きました。

「僕は明日Cさん(夫が勤めるツールショップの同僚で友人)とCさんのお母さんと一緒にここに行きます。ヒロコも一緒に行きたいですか?行きたくなかったら僕はCさん達と一緒に行くけど、楽しいお出かけになると思いますよ」

リンクが付けてありました。

夫が行くというのは、ブルー・ロータス・ウォーター・ガーデン(Blue Lotus Water Garden)という睡蓮のガーデンパークでした。カフェやピクニック場や子供の遊び場もあるそうです。

父親がもうすぐ火葬されるという時間でしたし、母や妹達のことを思って私は泣きながら晩ご飯を作っていたわけで、そんな時に明日遊びに行こうと誘われても、そんなことは考えられるわけがないんです。

お葬式の翌日に遊びに行くことが気晴らしになって私のためだと思ったようですが、これは文化の違い?それともデリカシーが無いの?

晩ご飯を食べていた時、時計を見たら火葬が終わってお骨上げをしているはずの時間でした。父親が灰と骨になっているのを想像して、そしてそれを見てお骨を拾っている母や妹達を想像したら、私は耐えられなくなりました。

居間に行って、声を上げて泣きました。

その間、夫も息子も黙って晩ご飯を食べ続けていましたよ。私の様子を見にも来ないし、「大丈夫か?」の声一つかけてくれません。私は誰かに手を握って欲しかったけど。肩を抱いて欲しかったけど。

泣いているから一人にしておいた方が良いだろうと考えたんでしょうね。うちの夫は、そう考える人です。

「ごちそうさま」という声が聞こえました。そして、夫は私が泣いていた居間には来ず、寝室のベッドに寝転んで YouTube を見ていました。私が泣きやんだ後、居間にやって来てテレビを見始めました。

息子はキッチンを片付けてから自分の部屋に行きました。

結局、私は1日中一人で泣いて、夜も一人で泣き続けて、今朝も一人なのですよ。今朝私が起きた時、夫は献血に行っていましたから。さっき電話があって、これからCさんとCさんのお母さんと3人で睡蓮のガーデンパークに行くと言いました。

ガーデンパークが義母(夫の母親)の家に近いので、今晩は義母の家に泊まり、明日は懸案だったトレーラーの屋根を義弟と取りに行くそうです。

今日は私と一緒にいてくれと頼んでいれば、いてくれたでしょうけど。「言わなくたって察してくれたらいいのに」と思うのが、また間違っているわけですよね。

悲しんでいるらしいから、そっと一人にしておくのが良いと考える人もいるのでね。そっと一人にしてもらったと言うよりも、ほったらかされたと私は感じているんですけど。


父のお葬式は家族葬だったそうですが、大勢の人が来てくださって良いお葬式だったそうです。とても寒い一日だったそうですが、すべてが無事に終わりました。

二人の妹達夫婦が母を助けてくれたおかげです。

昨夜は妹の一人が実家に泊まってくれたので、母が一人になることもなかったと知りホッとしました。


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2025年2月4日

クールチェンジとお葬式

あと半日でクールチェンジが来ます。

クールチェンジというのは、気圧配置の関係で風向きが変わり、北の内陸部から熱気が流れ込んで暑くなっていたのが南極からの冷気に変わるので、一気に気温が下がる変化のこと言うんですけど。

今日の予想最高気温は37度ですが、午後遅くに雨と一緒にクールチェンジが来て気温は20度くらい下がるらしいです。

気温40度が続くと、エアコンがない家に住んでいるとやはりキツイですからね、クールチェンジが待ち遠しいです。

この家には、エヴァポラティブクーラーと呼ばれる蒸発冷却式の冷房システムはあるんですよ。暑い日中に使っても効き目が無いといつも書いていますが、日が暮れてから使うと家中が涼しくなりますから、夜は気持ちよく眠れます。

天井の冷風吹き出し口から涼しい風がそよそよと吹いて来るくらいの設定にしておけば一晩中でも付けておけますから、熱帯夜には助かります。


さて、今日は先日亡くなった私の父親のお葬式があります。

昨年のクリスマス前に心不全で入院して以来、私の二人の妹が入院した父と田舎の家で一人になった母の世話をして来てくれました。

入院した病院が家から遠かったので、母が父に会いに行くにしても妹達の助けが必要でした。父が亡くなってからも、ずっと妹達夫婦に頼りっぱなしだと母は言っています。

妹達がすべてやってくれているようです。有り難いと思う反面、何も出来ない自分に情けなくなったりしています。

いろいろ考え過ぎて精神的に不安定になっていた私も、落ち着いて来るにつれて父親に対する気持ちが変化して来ました。今日は家で家族のことを思いながら静かに過ごします。


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2025年2月3日

久しぶりです

いろいろあって、メンタルが落ち込んだらお決まりのように眠れなくなり、最近ずっと睡眠薬のお世話になっていたんですが、昨夜は薬を飲まずに眠れました。

ところが、夜中にものすごい雷雨になりましてね。雨も風もすごかったけど、雷がすごかった。近くに落ちているんじゃあないかと思うような音が続きました。

しばらくして静かになるとすぐにまた眠れて、目が覚めたら5時半。久しぶりに薬なしでちゃんと寝たせいか、今朝は頭がフラフラしていません。

ブログの記事が突然途絶えたので心配してくださった方もいるんですが、年末から入院していた日本にいる父親が亡くなったんです。いろいろなことを考え過ぎて眠れなくなり、ブログを書く気になりませんでした。

明日はお葬式ですが、私は出席できません。私の代わりに息子に行ってもらうという話も出たんですが、息子のパスポートが切れかけていたので無理でした。

うちの夫は、いくらでも好きなだけ日本に帰っていいと言ってくれていますが、私は一人で旅行することに不安があります。四六時中フラフラしていますし、いつ目が回り始めるか分からないからです。

そこで、今年日本に旅行に行く予定の息子と一緒に行くことを考えています。息子は、旅行の最初に私の母に会いに行くそうなんです。そして、息子とは別に旅行を計画している娘は、旅行の最後に会いに行くと言っているので、娘が来たら一緒に帰って来れば上手く行きそうです。

私達が日本に行くのは19年ぶりなんですよ。我が家には旅行をする経済的なゆとりなど無かったですし、私もうつ病で苦労しましたけど、うちの娘が心の病気になり、一時は家から出られない状態でしたから。

息子はハイスクールの頃から痔の問題があったらしいのですが、それが悪化して手術をしてもらうことが決まった時に新型コロナが始まって、命にかかわらない手術が中止になったもんですから重症化してしまいました。息子のことは度々記事に書いて来ましたが、引きこもりのような状態が長く続いて来たわけです。

息子も娘もずっと日本に行きたいと言っていましたが、やっと行けるようになったのですよ。おじいさんにはもう会えませんけど、おばあさんや従姉妹達に会うのを楽しみにしているようです。

目が見えなくなって来ている夫が、一人でどうやって暮らしていくのかは心配ですが、助けてくれる人はいますから何とかするでしょう。


メルボルンは、最高気温が40度くらいの日が続いて、今日も40度の予想です。エアコンのない我が家では、日中は扇風機だけが頼りです。

ブログが書けないでいる間に、キッチンの西向きの窓の外に日よけのオーニングが付きました。


居間と夫の寝室の東向きの大きな窓にもです。午前中の急激な室温上昇を防いでくれます。


もともと薄暗かった家がさらに薄暗くなりましたが、オーニングの効果は明らかです。キッチンの窓の分厚いカーテンは、もう閉めていません。西日で熱くなったカーテンが放射する熱に耐えながら野菜を洗ったりすることはもうありません。

昨夜の雷雨で強風が吹きましたけど、オーニングはびくともしていませんでした。費用はかかったけど、付けて良かったです。


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