型紙いらずで、表編みさえできれば編めてしまう、おしゃれなタートルネックのベストをご紹介します。
先日編んだ長方形に編んで横をとじるだけという「世界で最も簡単なカーデガン」が、あまりに温かく快適で気に入ったので、編み物初心者でも編めるおしゃれなニットを考えてみたのです。
作ったのは、こんなのです。
太い糸でザクザク編めば、あっという間に完成しますよ。
後ろ身頃が前身頃よりも長めなのが、今風でしょ?
では、編み方です。
1.身頃の幅を決める
図のAが身頃の幅ですね。前も後ろも同じです。自分が持っているセーターなどを測って決めます。私は50センチにしました。
使う毛糸のゲージ(10センチあたりの目数)から計算して、必要数の目を作りましょう。そして、あとはひたすら表側も裏側も表編みだけで編んでいきます。これが「ガーター編み」ですね。
脇のところまでのBの長さは、自分の好きな長さにすればいいのですよ。私は37センチにしました。後ろ身頃は、それよりも6センチ長くしました。もっと長くしてもいいです。
2.脇のところで目を減らす
目を減らさずにそのまま長方形に編んでいくという手もありますが、そうすると出来上がったベストの肩の部分が突き出る形になるでしょ?
それを防ぐために目を減らします。「難しすぎる!」とあきらめることはありません。簡単にできますからね!
まずは、どれだけ目を減らすかを決めるために、自分の肩幅を測りましょう。そして肩幅Dを決めます。私は40センチにすることにしました。
ということは、
身頃の幅A(私の場合は50センチ)から肩幅D(私の場合は40センチ)を引くと10センチですから、右と左で5センチずつ減らす必要があるのです。ゲージ(10センチあたりの目数)から計算すれば、減らす目の数も決まります。
3.目の減らし方
脇のところまで来たら、マークを付けておいた方がいいです。安全ピンか何かで十分です。
表側は減らし目を気にせずに、端から端まで普通に編んでください。
そして裏側を編む時に、最初の2目を一緒に表編みしてください。(専門用語で2目一度と言います。左上2目一度と右上2目一度の2種類があります。初心者でよくわからない方は、右も左もとにかく2目一緒に表編みすればいいです。)
最後の2目も一緒に表編みします。
これで、右と左の両端で1目ずつ減りました。
次は表側ですから、減らし目を気にせずに端から端まで普通に表編みします。
そして、裏側を編む時に、最初の2目を一緒に表編みしてください。そして、同じく最後の2目も一緒に表編みします。
これで、また右と左の両端で1目ずつ減りましたね。
これを繰り返して、減らす必要がある数だけ目を減らすのです。
減らし終わったら、まっすぐに表も裏も表編みで肩まで編んで行きましょう。
4.袖ぐりの部分Cの長さを決める
肩まで編み上がる時に、Cの長さをどうするかが問題になります。
あなたの痩せ具合(または太り具合)と身長にもよりますが、平均は20センチ位だと思います。私は太り気味なので22センチにしましたが、ニットは着ると伸びますからね、結構広めの袖ぐりになりました。
(毛糸が太くて重いし、私の編みはゆるいせいで、脇の下にかなりゆとりができました。21センチにするんだったわ...。)
5.編み上がったら伏せ止めする
初心者の伏せ止めは、きつくなりやすいので注意して、ゆったりと伏せ止めしましょう。糸端は少し長めに残しておくと、肩をはぐ時に使えます。
こうして、前身頃と後ろ身頃を編んでください。
(続きは明日)
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始めまして、いい感じのベストですね、ざっくりとした作りで編みやすそうですが、使用した毛糸のグラム数や太さなど知りたいです。
返信削除グラム数は分かりませんが、使ったのは 8 ply よりも太めの糸でした。日本の分類で言うと太めの並太だと思いますが、もっと太い糸を使うならネックの部分を幅広でゆったりにした方がいいですよ。もっと細い糸で編むと柔らかい仕上がりになって、それもまたいいと思います。
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