うちの息子は、駅まで送ってくれる夫がすでに車で待っているというのに準備ができておらず、バタバタしていました。
大急ぎで部屋を出ようとした時に、ドアの横に大きなハンツマンがいるのを目撃。
しかし、時間が時間だけに何もできず、「ハンツマンがいる!」と叫んで家を出たそうですが、誰もそんな叫び声は聞いていません。
さて、夕方のこと。帰宅した息子が私に聞きました。
「今日ハンツマン見た?」
「赤ちゃんハンツマンなら畑でいっぱい見たよ」
「オレの部屋のところで見た?」
「見てない」
「あぁぁぁぁ、じゃあ部屋に入ってるわ」
明らかに激しく動揺する息子。詳しく話を聞いてみると、朝バタバタしていた時に、部屋のドアの横に大人の男のこぶし大の巨大ハンツマンがいたんだそうです。
ハンツマンというのは、こんな蜘蛛です。
ハンツマンは、ハンターのように攻撃的で動きが俊敏です。ジャンプしたりもします。
夜、恐る恐る部屋に入り緊張しながら過ごしていた息子は、窓のブラインドの上にハンツマンがいるのに気づきました。
虫が苦手な息子に巨大ハンツマンを捕まえることは不可能です。助けを求めたのは、居間でTVドラマを観ていたお父さん。
「オッケー、オッケー、息子よ。お父さんが捕まえてあげますよ」
お父さんは、箱を持って息子の部屋に入りました。蜘蛛の捕獲は、箱なりプラスチックの容器なりガラスのコップなり(本当は透明で中が見える方が良い)をかぶせる方法が一般的です。
でもね、ハンツマンの場合は、とにかく動きが俊敏なので油断は禁物なのですよ!
1回目は失敗。素早く逃げたハンツマン。息を殺して見守る息子。お父さんは再び箱をかぶせる。
2回目も失敗。お父さんに飛びかかったハンツマンは、お父さんの腕(または手の甲)に落下。
うわあああっ!
思わずハンツマンを払い落とすお父さん。
ハンツマンは息子のベッドに落下して布団に隠れてしまいました。
「ようし、作戦変更だ!掃除機を使おう」
「掃除機で吸い込むの?」
「そうだ!掃除機を持って来い!お父さんが布団をふるうから、ハンツマンが床に落ちたら掃除機で吸い込め」
息子の部屋はゴミ屋敷状態でしたから、お父さんはハンツマンが隠れている息子の布団を隣りの自分の寝室に持って行きました。掃除機を手にして緊張の息子。
「いいか!落ちたらすぐに吸い込むんだぞ!」
布団をふるうお父さん。
出た!
ふるい落とされたハンツマンは、息子の足元に落下。固まる息子は身動きできず、掃除機のスイッチも入れられない。
ああああっ!
ハンツマンはあっという間に逃げ去り、夫が寝ている私達夫婦のベッドの下(収納スペース)に隠れてしまったのでした。
仕事部屋でメールを書いていたお母さんも、シャワーを浴びていた娘も、この狂騒曲を見逃したのは残念でした。お母さんも娘も、蜘蛛はもとより虫を捕まえるのは平気なんですけど。
あの巨大ハンツマンがいつベッド下から出てくるか、緊張の日々が続きます。
でもねえ、私はもうあのベッドで寝ていないから安心なの。
最後に、ハンツマン捕獲ビデオをご紹介しましょう。エキスパートが捕獲方法を教えてくれています。(うちの夫ではありません。)必ず最後までご覧ください!
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ハンツマンは出てきました。さっき息子がやって来てハンツマンが天井近くの壁にいると教えてくれたので、私が掃除機で吸い取りまいた。殺しちゃったわ、ごめんなさい。普通は容器で捕まえて外に逃がしてやるんだけど。天井には手が届きませんのでね。
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