最近暖かい日が続いていたんですよ。昨日の朝も暖かくてね、暖房も必要なかったんです。うちの夫は半ズボンで仕事に行きました。
ところが、昨日は気温が上がらないどころか、どんどん下がって行くだけみたいな一日で、お昼過ぎからは暖房を入れましたよ。
これがメルボルンの天気の特徴だとはよく知っています。気圧配置の関係で、内陸部の北から空気が流れ込めば気温が上がり、風向きが変わって南から空気が流れ込むと、それは南極からの冷たい空気ですから、場合によっては真夏でも山の上で雪が降ったりするほど寒くなる。
旅行でメルボルンに来られる方はご注意くださいよ。一年中の服装の準備が必要ですからね。
今年はまだ花粉症が始まらないから変だと思っているんですが、度々こういう寒さが戻って来ると、草も順調に成長出来なくて花粉を飛ばせないのかもしれません。
それは私にはありがたいですけどね。
ところで、先日「アンヘドニアとは」という記事で、家庭内でちょっとした出来事があって家族がつらい思いをしたということを書きましたけど、ほとぼりも冷めたので今日はその時のことについて少し書こうと思うんです。
その記事は、うちの息子に関することでした。
いまだにメンタルヘルスの問題で苦労しているうちの息子が、再び心理カウンセリングを受け始めたんですけど、「アンヘドニア」(Anhedonia)だと言われたという話題でした。
「アンヘドニア」とは、「楽しい」とか「うれしい」といったポジティブな感情を抱けなくなる状態のことで、物事への意欲を失うという面があります。
これを聞いたうちの夫がですね、「飴と鞭」の例え話を始めたんですよ。英語では「Carrot and Stick」(ニンジンと棒)と言います。おだてと脅しの両方で人を支配することの例えです。
うちの息子が「アンヘドニア」で喜びを感じられなくなっているのなら、飴ではやる気が出ないということだから鞭を使おうと言ったんですよ。息子が子供の頃は、恐怖や不安の方がやる気を出させることが出来たから、鞭の方が効果的だろうと。
私は「それはやる気を出させたんじゃあなくて、恐怖と不安で何かをせざるを得ない状況に追い込んでいたということだ」「そういうのはトラウマを生むだけだ」と夫を批判しました。
息子は顔色が変わってしまって部屋にこもってしまいました。私も似た経験があるもんですから動揺してしまいました。
夫はこういうことをニコニコと笑いながら言っていたので、「冗談で言ったのなら、こんな冗談は言ってはいけない」と私は夫に言ったんですが、どういうつもりで言ったにしても、夫は言ったことをすぐに後悔したらしくて一晩落ち込んでいました。
心理学を勉強している娘にもこのことを話して助言を求めました。娘は息子と話をしてくれて、私も息子と話し合ったのでお互いに精神状態は改善したんですけど。
発言した夫は何も言っていません。娘からは話題にするなと言われているので、夫とはこのことを一度も話していませんが、うちの夫と息子は腹を割っての話し合いというのをこれまでずっと避けているんですよ。
あの二人の間には見えない大きな溝があるように思えます。息子が子供の頃、鞭の方がやる気を出させることが出来たなどと冗談にしても言うということは、その鞭が大きな溝の原因になったとも思えます。
息子には、父親から距離を取って生きて行くことを勧めているところです。父親が視力を失って来ているから自分が助けないといけないなどとは考えなくてもいいと。自分のことを第一に考えて、一日も早くこの家を出て好きな暮らしをしろと励ましています。
本当に早くそうなって欲しいです。
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