2025年2月11日

うちの娘の勤め先

うちの娘が、ついに臨床心理士として正規雇用のフルタイムで働き始めました。

とは言っても、一人前の臨床心理士になるには2年間の臨床経験を積む必要があるそうで、その2年間は本来もらう給料よりも少ない給料で働くことになるそうです。

お医者さんになる場合、研修医として一定年数の経験を積まなければいけないのと同じです。

それでも、大学院時代の研修とは違って給料をもらえるわけですから、本人は大変喜んでいます。

大学院時代の研修は、1年目は大学内のクリニックで、2年目は病院のリハビリテーション科と司法精神医療施設で行いました。司法精神医療施設では知的障害のある性犯罪者がクライアントだったわけで、このブログで何度も話題にしましたが、いろいろトラブルがあって大変でした。

それにしても、ハイスクール卒業からここまで8年もかかっているんですよ。

小学校6年間とハイスクールが6年間。数えてみたら、学校教育が始まってから20年がかりです。

私達は娘に経済的な支援をほとんどしてやれませんでしたから、娘は複数のアルバイトをかけ持ちして、勉強と仕事を両立して来ました。

ハイスクールの終わり頃は、パニック障害が悪化して家から出られなくなっていましたから、一人で電車やトラムに乗って大学まで行くということだけで大変な苦労をしました。まずは家から出て、近くのバス停まで行くというところから始めたんです。毎日私が付き添って、最初の頃は大学へも私が一緒に行っていました。

親のひいき目ではなく、本当によく頑張ったと思います。


娘が勤めることになったのは「痛み」の治療を専門に行うクリニックです。病気や怪我が原因で身体的な痛みに苦しむ人は多いですよね。痛みが強かったり慢性化するとメンタルヘルスにも影響します。

そのクリニックには、身体的な痛みを軽減させたり消失させるための治療を行う専門医師と、精神的な苦痛を和らげ消失させるためのカウンセリングを行う臨床心理士が、合計で十数人いるそうです。

病院のリハビリテーション科で研修した時と同様の仕事内容になるそうですから、娘の仕事は複雑だと言えます。

身体的な痛みを生じさせた原因がメンタルヘルスの問題だったりもするのですよ。慢性的に続く身体の痛みのせいで心の病気になる人も多いですしね。

娘が将来本当にやりたい仕事は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)で苦しむ兵士や警察官を助ける仕事なんだそうですけど、まずはこのクリニックで2年の経験を積んでから次のステップに進むと言っています。

小学生の頃の抜毛症に始まり、摂食障害やパニック障害など様々な心の病気で苦労して来た娘ですが、カウンセリングを受けながら克服して来ました。今では別人のように強く元気になっています。

今度は自分が困っている方の役に立てるように、頑張って欲しいです。


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2025年2月10日

春節と史上最低血圧

毎年話題にしていますが、昨日の日曜日はグレンウェイバリー(Geln Waverley)という街で「春節」(旧正月)をお祝いするイベントがありまして、知り合いのLさんがお料理のデモンストレーションをされるので、うちの娘がまたお手伝いに行きました。

グレンウェイバリー周辺には中国系の方達が多く住んでいて、「そこは中国だった」という記事にも書きましたが、ショッピングセンターにはアジア系食品店と呼ぶには大き過ぎる、大手スーパー並みの規模の中国系スーパーマーケットもあります。

この街の駅とショッピングセンターの間にある商店街を通行止めにして、毎年「春節」を祝うイベントが開催されるんです。

うちの娘は臨床心理士として働き始めましたのでアルバイトは辞めたんですが、Lさんがイベントでお料理のデモンストレーションをするお手伝いは続けるそうです。

毎年ものすごい人出で大混雑しますので、車で行くと駐車に困りますから私がいつも車で送って行きます。今朝は頭が立ちくらみのような感じでクラクラしていたので運転が不安でしたが行きました。

天気予報は「雷雨の可能性あり」で雨が降ると聞いていたのに、一日中快晴でお日様がギラギラ、気温は30度を超えて真夏の「春節」となりました。

獅子舞に似た龍舞というのをされる皆さんは、さぞ暑かったことでしょう。お正月というのは、やっぱり寒い季節の方がふさわしいと感じます。


さて、娘を送って行った後、私は掃除をしたんです。今週木曜日に不動産屋がこの家の状態をチェックしに来ますから、掃除や草取りをちゃんとしておかなくてはいけません。

ところが、掃除機をかけていたらとんでもなくしんどくなってしまいまして、あと一部屋を残して私はギブアップしたんです。

頭は朝からクラクラしていましたけど、体力が続かなくなったと言うか。ハアハア息が上がっていたわけでもないんです。ただもうしんどくて続けられなくなったんです。

原因がよく分からない体調不良の時には、とりあえず血圧を計ることにしているので計ってみました。

上が106mmHgで下が70mmHgでした。

106?

何だそれ!

低過ぎる!

かつての私の血圧は160〜170mmHgが普通でした。血圧を下げる薬を飲むようになってからは130mmHg以下を維持していますけど、106mmHgは低過ぎます。

もう一度計ってみました。

今度は102mmHgでした。

史上最低血圧!

どうしてこんなことになるの?

あまり低いのが続くようだったらGPのリム医師に相談に行かなくちゃあいけません。血圧を下げる薬を飲み続けるべきかどうか、自己判断出来ませんからね。

いやあ、本当にびっくりしましたよ。


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2025年2月9日

知らなさ過ぎる人

うちの夫への恨み節はすっかり消えました。今はちょっとお気の毒な状況になっているからです。

原因は、夫のお父さん。

私達が一昨年まで住んでいた義妹が所有する家ですが、夫のお父さんと中国人の奥さん(私より若い)夫婦が住むことになって、先週の木曜日に引っ越して来たんです。

それまで20年以上住んでいたのは、メルボルンのど真ん中の高層マンション。カジノやホテルやショッピングモールやレストランや劇場など、様々な施設が入っている「クラウン」というメルボルン最大のエンターテイメント施設のすぐ近くでした。

そういう場所から、木と住宅しかない山の中に引っ越して来たのは、高齢になって来た夫のお父さんがもっと静かな暮らしを望んだのと、子供達家族の近くに住みたかったというのがあるらしいのですが。

義妹所有のその家は、ユーカリの木に囲まれた大きな家なんですが、私達がそこに住んだ10年間、とにかくもうあらゆる物が壊れ続けた古い家です。

そういう家に住むには、家のメンテナンスは簡単なことなら自分で出来て、少なくとも問題が起きたらその原因は見当がつくようでないと難しいと思うんですよ。

夫のお父さんは、非常に頭の良い人ですが、生きていく力という点で欠けている能力がたくさんあります。田舎暮らしに必要と思われるような仕事全般が昔から苦手だったそうです。

そういう人が山の中の家に住むと決めて以来、夫にはひっきりなしに電話がかかって来ているんです。

まずは、引っ越し数日前のこと。

自分の娘が所有する家ですし、引っ越すことを決める前から度々その家には行っていましたが、電気料金の契約を新しくするために一度電源を完全に切ってくれと電力会社に言われたそうなんです。

ところが、切り方が分からない。電気のブレーカーを下げるだけのことなんですけど分からないと言うので、うちの息子が切りに行きました。片道20分かかります。

そして、引っ越し当日。今度はブレーカーが上がらないと電話して来ました。ブレーカーが上がらないから電気が使えない!電気が使えないからエアコンが使えなくて暑くてたまらない!ということで、夫と息子が行きました。

夫は車の運転が出来なくなっていますから、夫が手伝いに行くためには誰かが運転しなくてはいけません。

ブレーカーが上がらなかったのは、ボタンを押しながら少し力を入れなくちゃあ動かなかっただけでした。

次は、エアコンの使い方が分からないと言いました。使用説明書は読まなかったようです。夫が冷房の設定にして、今後はオンオフボタン以外は触るなと言っておいたそうです。

冷蔵庫も問題になっています。持って来た冷蔵庫が大き過ぎて入らないんだそうです。冷蔵庫を置くスペースの大きさを測らなかったようです。冷蔵庫や洗濯機を置くスペースについては、引っ越す時には必ず確認するものですけど。

冷蔵庫は、キッチンの工事をしない限り入れられません。

ガスコンロに点火できないことに気づいた時には、うちの夫に頼めなかったらしくて、お父さんはガス会社を呼んだそうです。

スパークの調子が悪かったので私達はライターを使って点火していたんですけど、ガス会社の人がやって来て「このガスコンロはライターを使わないと火が点きません」と言って帰って行ったそうですよ。

夕方には、食べ物をどこで買ったらいいのかという電話も来ました。山の中ですからね、食べ物を売るお店は数件あるだけです。おしゃれなレストランなんてありません。メルボルンのど真ん中とは違いますよ。食べ物を買える店までは、いずれも少し運転しないと行けません。

さらに電話は続くのでございます。

昨日の朝は、バスルームの洗面の水道から水が出なくなったと電話がありました。シャワーは問題ないので、夫はワッシャを買いに行って新しいのと交換したそうですが、水は出るようになりませんでした。

あまりに度々トラブルの電話が来るので、うちの夫は不機嫌になっていましたから、昨夜はうちの息子に電話して来ました。

インターネットが繋がらないと言う電話でした。モデムもルーターもちゃんと接続したのにインターネットに繋がらないと言うんです。

お父さんは景色の良い2階の部屋を書斎にしたそうですが、モデムやルーターはその部屋のすぐ下の1階にあります。私達が仕事部屋にしていた部屋です。

繋がらなかった原因は、Wi-Fi(無線接続)の設定をしなくてはいけなかったのに、お父さんが有線設定で接続しようとしていたからでした。長年ケーブルを直接パソコンにつなげてインターネットを使って来たお父さんは、Wi-Fi のことを知らなかったのです。

これからも、何か問題が起きる度にうちの夫か息子に電話をして来るでしょうね。

あの家ではしょっちゅうブレーカーが落ちたんですが、ブレーカーが落ちる度に「電気が来なくなった」「インターネットに繋がらなくなった」と言って電話をかけて来るんじゃあないかと思いますよ。


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2025年2月8日

良い思い出もあったのに

先日の私の父親のお葬式に、うちの夫と息子と娘が弔電を送ると言うので私が手配をしたんですけど、うちの家族は日常会話の日本語は話せても読み書きが出来ません。

英語で書いたのを私が翻訳したのかというと、ちょっと違うんですよ。「チャットGPT」というAI(人工知能)技術によるチャットサービスを使ったのです。

「以下の文章を日本語に訳してください」と書いて、英語の文章を書き込むと、一瞬で訳してくれるんだそうです。夫が書いたメッセージなんて、人の名前の漢字以外には直すところがほとんど無いくらい上手に訳していました。

翻訳を仕事にしていた私には、機械を使った翻訳は使い物にならないという印象があるんですけど、人工知能って進化しているんですね。

さて…

その弔電の準備をしていた時、父の思い出話になったのです。

私の父は、わら草履を作ったり、お正月のしめ飾りを作ったり、神楽のお面を彫ったりする手先の器用な人でした。養蜂をして蜂蜜を作ったり、スズムシや小鳥を飼ったり、いろいろな趣味を楽しむ人でした。

オーストラリアに来てくれた時の面白いエピソードをいろいろ思い出しました。

父は英語が全く出来ませんでしたが、言葉が通じないことなど気にする様子もなく、オーストラリア人達には日本語で話しかけました。

夫が今でも思い出すと笑みがこぼれるというエピソードは、家の庭に記念の木を植えようということになって、モミジの木を探しに行った園芸店でのことでした。

その園芸店は商品の管理が良くなくて、売られていた苗木がかなり乾燥していたんです。それを見た父親は、園芸店の人に向かって「もっと水をやらにゃあいけんでしょうが!」と日本語で注意したのですよ。

何を言われたのか分からない園芸店の人に、うちの夫が何と言ったかを教えてあげると、その人は不機嫌になりましたよ。外国人の客に「ちゃんと水やりをしろ」と言われて気分が悪かったのでしょうね。

そう言えば、私達の家の近くにあった野生動物保護園に秋篠宮ご夫妻がいらっしゃるということを知り、お目にかかる絶好の機会だということで出かけたことがありました。父が紀子様に「眞子さま佳子さまお元気ですか?」と話しかけたら、メルボルン領事館のスタッフが「話しかけないでください!」と偉そうに注意したんだそうです。

領事館のスタッフは、後で私の父に謝罪したそうですけど、一般市民と普通に会話をするヨーロッパの王室とは大違いだと言って憤慨していたのを覚えています。

帰国時には、メルボルン空港で私達と別れて出国ゲートを通った後で肩を痛め、空港内の診療所に運ばれるというアクシデントもありました。そういう時でも、父は言葉が通じないことなど気にしません。何が起きたのか、どこがどう痛いかを日本語で説明するわけですからね、焦ったのは医者の方だったでしょう。

私達家族が日本に滞在した時には、うちの夫は父にいろいろ面白いことを教えてもらったり見せてもらったりしたと言います。日本で仕事をしていた頃には父に助けてもらったと感謝しています。

そういう話を聞くと、確かに父のことで楽しい思い出もあったなと思うんですよ。幸せを感じた時はあったのに、そういうことはすっかり忘れていました。

経済的にはさんざん世話になって、助けてもらったことも多いのに、どうして私は子供の頃のつらかった思い出だけにとらわれていたんでしょうか。

うつ病になってからは、とにかくつらかったことや傷つけられたと感じた出来事ばかりを次々に思い出しては胸が苦しくなっていました。

嫌なことばかり、つらいことばかりを繰り返し思い出すのは、うつ病や不安障害の特徴の一つだと言われています。繰り返し思い出し過ぎて、つらかったという感情を増幅させてしまっていたのかもしれません。

うちの娘には「お母さんは心理セラピーを受けるべきだった」と何度も言われましたが、当時は日本語でセラピーやカウンセリングを受ける機会は無かったです。経済的な余裕も無かったですから、自分よりも娘がセラピーを受けることの方が大事でした。

それでも、別の対処法があったかもしれません。父親とはもっと良い関係を築けたんじゃあないのかとも思います。「ああするべきじゃあなかった」「こうするべきだった」と、反省や後悔が頭の中で繰り返されます。これもうつ病や不安障害の特徴の一つですから、注意しないといけません。

過ぎてしまったことを変えることは出来ませんし、病気になったことも今さらどうにも出来ません。苦労しながら私は子供達を育てたんだし、頑張ったんだから、もう後ろを振り返るのはやめようと思います。


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2025年2月7日

どうにもならないと分かっていても

私の父親のお葬式翌日、悲しくて気持ちが沈んでいた私をほったらかして、友人Cさんとブルー・ロータス・ウォーター・ガーデン(Blue Lotus Water Garden)という睡蓮のガーデンパークに遊びに行ったうちの夫は、その日は母親の家に泊まって楽しく過ごしたらしくて、昨日の午後に明るく帰宅しました。

「どうでしたか、楽しかったですか?」と皮肉を込めて聞いたら、そのガーデンパークがどんなに素晴らしかったか、Cさんのお母さんがどんなに楽しい時間を過ごしたか、夫自身もどんなに楽しんだかをイキイキと語るんですよ。

Cさんのパートナーの方も来られたそうです。要するに、睡蓮のガーデンパークへのお出かけは、認知症が進むお母さんに楽しいひと時を過ごしてもらうおうと息子カップルが計画した家族のイベントだったわけで、それにうちの夫もついて行ったということなんです。

うちの夫は、よくこういうことをします。「迷惑という概念がないのか?」と思えるような場合もたくさんありました。ものごとを自分中心で考えて決めるし、相手から「来てくれていい」と言われれば言葉通りに受け取って、その言葉の背後にあるかもしれない思いとかに配慮できないみたいですからね。

睡蓮のガーデンパークの話の後は、義母のことや義弟のことなど実家で聞いてきた話で一人盛り上がっていました。

父親のお葬式があって気持ちが沈んでいた私のことには思いが行かない様子でしたが、しばらくして気がついて、気分はどうかと聞いてくれました。

「お葬式の後、私はつらくて一人で家にいたくなかったですからね、娘が帰って来てくれたおかげで気持ちは落ち着きましたよ」と大いに皮肉を込めて言ったら、「それは良かった」と言いました。

やっぱり話にならん…

腹は立っていなかったんですけど、夫がしゃべりまくるのを聞いていたらだんだん腹が立って来て、私は一言言ってやりたくなりました。そこで、「ちょっと聞きたいんだけど、誰かの親の葬式が終わった翌日に遊びに行こうと誘うのはオーストラリアでは普通のことなのか?」と言ったんです。

夫はすぐに不機嫌になって、自分は私をどこかに連れて行ってあげたいと思っただけだと大声を上げかけたので、娘に制止されて私達は話すのをやめました。

やっぱり、もともとは悪意からではなかったわけですよ。夫は、私の気晴らしのために遊びに連れて行くことが良いことだと思ったのです。泣いている私をほったらかしたのも、悲しんでいたからそっとしておいてくれたということなんです。

何と言っていいのやら…


家で私と一緒にいてくれて、近くのカフェにでも連れて行ってくれて、私の気持ちを聞いてくれていたら嬉しかったですけどね。

遊びに連れて行くと言っても、夫の親しい友人の家族のお出かけについて行くんですし、その人達は私にとっては他人も同然なんですよ。私が行かないと伝えた時も、なぜ行かないのか理由を説明したので知っていたんですから、そういう時には自分だけ行くんじゃあなくてね、自分も行かないことにして私と一緒にいてあげようと思うのが普通なんですけど。

ああもうどうでもいいわ!

あの人は思考回路が普通じゃないんだし、私が感じていた複雑な感情など想像も出来なかったでしょうし。

思い出したらきりが無いほど、私はこういうのを経験して来ましたよ。私が何か言うとすぐ怒るけど、親しい友人に判断の誤りを指摘されて行動を変えたことはありました。

どうにもならないと分かっていても腹は立ちますが、どうにもならないんですからあきらめるしかありません。

そしてね、いちいち言葉にして伝えないと伝わらないというのも分かっていますが、それは疲れるんです。だから「いちいち言わなくても分かれよ!」と思うけど、分からない人にそういう期待をしても意味がないです。

それでも「いちいち言わなくても分かれよ!」と思ってしまいますけど。

ああ疲れる…


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2025年2月6日

思考回路が普通じゃない人

父のお葬式が無事に終わり、遺灰が実家に帰ったことを知ったのは夜の9時半過ぎでした。私は罪悪感で押しつぶされそうになっていました。無理をしても帰国するべきだったと後悔していました。

お葬式の日は、私は一人で家にいて泣いていましたし、火葬が終わった頃には耐えられなくなって、声を上げて泣きました。

妻がそういう状況になっているというのに、何もしてくれなかったどころか言ってもくれなかったうちの夫は、まあ悲しんでいる人はそっとしておこうと思ったのかもしれないんですけど、翌日には友人Cさんと遊びに出かけてしまったので、私は大いにがっかりさせられたんです。

脳のがんで認知症が進むCさんのお母さんは、高齢者介護施設に入ったばかりなんですが、この日Cさんがお母さんを睡蓮のガーデンパークに連れて行くというのを聞いて、うちの夫は私を誘って一緒に行こうと思ったらしいんです。

私の気晴らしになって楽しいお出かけになると思ったようなんですが、私は断りました。お誘いのメッセージが来たのが、ちょうど出棺のタイミングでしたしね。遊びに行くことなど考えられませんから。

後から分かったことですが、夫はうちの娘も誘っていたんですよ。娘も断っていました。会ったこともないCさんとそのお母さんと一緒に遊びに行くわけがないでしょう。

私のことを思って行こうと考えたのなら、行くのを止めるのが普通の判断ですが、夫は自分だけ一緒に行ったのです。家に一人でいたくなかった私は、大いにがっかりしました。

遊びに行っただけではなく、その日は自分の実家(義母の家)に泊まると電話で知らされて、私は悲しかったですよ、本当に。誰かに一緒にいて欲しかったですから。

そうしたら、娘が帰って来てくれたんです。そして、私の話を聞いてくれました。娘は臨床心理士ですからね、苦しんでいる人の話を聞くプロですから、私も思っていることを吐き出すようにしゃべりました。

うちの夫への不満を話しながら、夫にがっかりさせられたことがこれまでにもたくさんあったことを娘と二人で思い出しました。

つくづく思うんですけど、うちの夫は思考回路が普通じゃないんです。人の気持ちを思いやれないような人ではなくて、むしろその逆だと思うんですが、「どういうつもりなの?」「何考えてんの?」と思うようなことを、夫は何度もやって来ました。

知能指数が高くて、ある分野では人並み外れた才能を見せるし、基本的には良い人なんですけど、一般常識から大きくハズレた判断をして、家族を怒らせたり悲しませたことが何度もあるのです。

娘とそういう思い出話をしているうちに、私は腹が立っていたことなど忘れてしまいました。

「あの人は発達障害のスペクトラムのどこかに入っているわよねえ」
「うう〜ん…普通じゃあないということは言える」
「思考回路がおかしいのよ。奥さんのお父さんが亡くなって悲しみにくれている時に一人で遊びに行く?」

どういう顔をして帰って来るんでしょうか。

自分が非常識な判断をしたとは思っていないと思いますよ。ものごとの判断の基準が、自分にとっての優先順位なんだろうと思います。今回のことも、そのうち笑い話になるでしょうね。残念だったし、あきれましたけど、もう腹は立っていません。


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2025年2月5日

お葬式の一日と驚きの提案

昨日は先日亡くなった私の父親のお葬式がありました。私は一人メルボルンの家にいて、家族のことを考え続けていました。

日程は知っていましたから、今頃は皆んな何をしているだろうか、そろそろ葬儀場に着く頃だ、葬儀が始まったな…と、ずっと考え続けていました。

ついに出棺の時間が来た時には、思わず涙がこぼれました。

4時過ぎでしたから、キッチンが暑くなる前に晩ご飯作りを始めなくてはいけません。こぼれる涙を拭きながら冷やし中華の準備をしていたら、夫からメッセージが届きました。

「僕は明日Cさん(夫が勤めるツールショップの同僚で友人)とCさんのお母さんと一緒にここに行きます。ヒロコも一緒に行きたいですか?行きたくなかったら僕はCさん達と一緒に行くけど、楽しいお出かけになると思いますよ」

リンクが付けてありました。

夫が行くというのは、ブルー・ロータス・ウォーター・ガーデン(Blue Lotus Water Garden)という睡蓮のガーデンパークでした。カフェやピクニック場や子供の遊び場もあるそうです。

父親がもうすぐ火葬されるという時間でしたし、母や妹達のことを思って私は泣きながら晩ご飯を作っていたわけで、そんな時に明日遊びに行こうと誘われても、そんなことは考えられるわけがないんです。

お葬式の翌日に遊びに行くことが気晴らしになって私のためだと思ったようですが、これは文化の違い?それともデリカシーが無いの?

晩ご飯を食べていた時、時計を見たら火葬が終わってお骨上げをしているはずの時間でした。父親が灰と骨になっているのを想像して、そしてそれを見てお骨を拾っている母や妹達を想像したら、私は耐えられなくなりました。

居間に行って、声を上げて泣きました。

その間、夫も息子も黙って晩ご飯を食べ続けていましたよ。私の様子を見にも来ないし、「大丈夫か?」の声一つかけてくれません。私は誰かに手を握って欲しかったけど。肩を抱いて欲しかったけど。

泣いているから一人にしておいた方が良いだろうと考えたんでしょうね。うちの夫は、そう考える人です。

「ごちそうさま」という声が聞こえました。そして、夫は私が泣いていた居間には来ず、寝室のベッドに寝転んで YouTube を見ていました。私が泣きやんだ後、居間にやって来てテレビを見始めました。

息子はキッチンを片付けてから自分の部屋に行きました。

結局、私は1日中一人で泣いて、夜も一人で泣き続けて、今朝も一人なのですよ。今朝私が起きた時、夫は献血に行っていましたから。さっき電話があって、これからCさんとCさんのお母さんと3人で睡蓮のガーデンパークに行くと言いました。

ガーデンパークが義母(夫の母親)の家に近いので、今晩は義母の家に泊まり、明日は懸案だったトレーラーの屋根を義弟と取りに行くそうです。

今日は私と一緒にいてくれと頼んでいれば、いてくれたでしょうけど。「言わなくたって察してくれたらいいのに」と思うのが、また間違っているわけですよね。

悲しんでいるらしいから、そっと一人にしておくのが良いと考える人もいるのでね。そっと一人にしてもらったと言うよりも、ほったらかされたと私は感じているんですけど。


父のお葬式は家族葬だったそうですが、大勢の人が来てくださって良いお葬式だったそうです。とても寒い一日だったそうですが、すべてが無事に終わりました。

二人の妹達夫婦が母を助けてくれたおかげです。

昨夜は妹の一人が実家に泊まってくれたので、母が一人になることもなかったと知りホッとしました。


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2025年2月4日

クールチェンジとお葬式

あと半日でクールチェンジが来ます。

クールチェンジというのは、気圧配置の関係で風向きが変わり、北の内陸部から熱気が流れ込んで暑くなっていたのが南極からの冷気に変わるので、一気に気温が下がる変化のこと言うんですけど。

今日の予想最高気温は37度ですが、午後遅くに雨と一緒にクールチェンジが来て気温は20度くらい下がるらしいです。

気温40度が続くと、エアコンがない家に住んでいるとやはりキツイですからね、クールチェンジが待ち遠しいです。

この家には、エヴァポラティブクーラーと呼ばれる蒸発冷却式の冷房システムはあるんですよ。暑い日中に使っても効き目が無いといつも書いていますが、日が暮れてから使うと家中が涼しくなりますから、夜は気持ちよく眠れます。

天井の冷風吹き出し口から涼しい風がそよそよと吹いて来るくらいの設定にしておけば一晩中でも付けておけますから、熱帯夜には助かります。


さて、今日は先日亡くなった私の父親のお葬式があります。

昨年のクリスマス前に心不全で入院して以来、私の二人の妹が入院した父と田舎の家で一人になった母の世話をして来てくれました。

入院した病院が家から遠かったので、母が父に会いに行くにしても妹達の助けが必要でした。父が亡くなってからも、ずっと妹達夫婦に頼りっぱなしだと母は言っています。

妹達がすべてやってくれているようです。有り難いと思う反面、何も出来ない自分に情けなくなったりしています。

いろいろ考え過ぎて精神的に不安定になっていた私も、落ち着いて来るにつれて父親に対する気持ちが変化して来ました。今日は家で家族のことを思いながら静かに過ごします。


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2025年2月3日

久しぶりです

いろいろあって、メンタルが落ち込んだらお決まりのように眠れなくなり、最近ずっと睡眠薬のお世話になっていたんですが、昨夜は薬を飲まずに眠れました。

ところが、夜中にものすごい雷雨になりましてね。雨も風もすごかったけど、雷がすごかった。近くに落ちているんじゃあないかと思うような音が続きました。

しばらくして静かになるとすぐにまた眠れて、目が覚めたら5時半。久しぶりに薬なしでちゃんと寝たせいか、今朝は頭がフラフラしていません。

ブログの記事が突然途絶えたので心配してくださった方もいるんですが、年末から入院していた日本にいる父親が亡くなったんです。いろいろなことを考え過ぎて眠れなくなり、ブログを書く気になりませんでした。

明日はお葬式ですが、私は出席できません。私の代わりに息子に行ってもらうという話も出たんですが、息子のパスポートが切れかけていたので無理でした。

うちの夫は、いくらでも好きなだけ日本に帰っていいと言ってくれていますが、私は一人で旅行することに不安があります。四六時中フラフラしていますし、いつ目が回り始めるか分からないからです。

そこで、今年日本に旅行に行く予定の息子と一緒に行くことを考えています。息子は、旅行の最初に私の母に会いに行くそうなんです。そして、息子とは別に旅行を計画している娘は、旅行の最後に会いに行くと言っているので、娘が来たら一緒に帰って来れば上手く行きそうです。

私達が日本に行くのは19年ぶりなんですよ。我が家には旅行をする経済的なゆとりなど無かったですし、私もうつ病で苦労しましたけど、うちの娘が心の病気になり、一時は家から出られない状態でしたから。

息子はハイスクールの頃から痔の問題があったらしいのですが、それが悪化して手術をしてもらうことが決まった時に新型コロナが始まって、命にかかわらない手術が中止になったもんですから重症化してしまいました。息子のことは度々記事に書いて来ましたが、引きこもりのような状態が長く続いて来たわけです。

息子も娘もずっと日本に行きたいと言っていましたが、やっと行けるようになったのですよ。おじいさんにはもう会えませんけど、おばあさんや従姉妹達に会うのを楽しみにしているようです。

目が見えなくなって来ている夫が、一人でどうやって暮らしていくのかは心配ですが、助けてくれる人はいますから何とかするでしょう。


メルボルンは、最高気温が40度くらいの日が続いて、今日も40度の予想です。エアコンのない我が家では、日中は扇風機だけが頼りです。

ブログが書けないでいる間に、キッチンの西向きの窓の外に日よけのオーニングが付きました。


居間と夫の寝室の東向きの大きな窓にもです。午前中の急激な室温上昇を防いでくれます。


もともと薄暗かった家がさらに薄暗くなりましたが、オーニングの効果は明らかです。キッチンの窓の分厚いカーテンは、もう閉めていません。西日で熱くなったカーテンが放射する熱に耐えながら野菜を洗ったりすることはもうありません。

昨夜の雷雨で強風が吹きましたけど、オーニングはびくともしていませんでした。費用はかかったけど、付けて良かったです。


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2025年1月28日

暑い日の縫い物と晩ご飯

昨日は、午前中は曇りがちで雨が降ったりもして気温が大して上がらず、もしかしたら暑くならないのかもしれないと期待したんですが、午後になって晴れてからは暑い北風も吹き始め、気温は41度まで上がりました。

扇風機だけでしのぐのは大変な暑さです。

そんな暑い日に、うちの娘が帰って来ました。

娘が住んでいる地域が停電になっていたせいで、しなくてはいけないことが出来ないと言って帰って来たんです。来月から勤務が始まる仕事関係のことで、コンピューターとインターネットが必要だったそうです。

その仕事が終わった後、娘がしたかったのは、

雑巾作り!

友人にもらったという擦り切れたジャージ生地の古いベッドシーツを切って、雑巾を作ると言うんです。

娘はダイニングルームの床にシーツを広げて切っていましたが、急にその部屋が暑くなりました。室温の上がり方が異常だと思って娘の座っているところを見たら、後ろの窓が開いていました。

「ちょっと!なんでそこの窓開けてんの?」

娘は慌てて窓を締めましたけど、開いていたところから熱気が入ってしまって、ダイニングルームはひどい暑さになっていました。

その暑くなったダイニングルームでシーツを切り終えた娘は、今度はミシンで雑巾を縫うわけですが、最後にミシンを使ってから10数年が経っていましたので、使い方を教えなくてはいけませんでした。

使い方を教える前に、ミシンを持って来て、延長コードを繋いで、テーブルにセットしなくてはいけません。暑くてちょっと動くと汗が出るような部屋でそういうことをしたくなかったんですけど、娘の頼みだから頑張るしかありません。

コードを繋いで準備して、糸をセットして、試し縫いをしたら布が食い込んでミシンが動かなくなりました。ミシンが壊れたんじゃあなくて、糸の通し方にミスがあったことが分かったのでホッとしましたけど。私は目が悪いので糸がちゃんと見えないんです。

試し縫いをして糸調整をし、使い方を教えている頃には汗が滴っていましたよ。

途中で糸が抜けたとか、糸が無くなったとか、その都度手伝わなければいけません。気温が40度を超えている日に、エアコンのない部屋で縫い物をするのは大変です。


娘が「晩ご飯は何にするの?」と聞くので、「寿司ライスボウル」だと教えたら「食べて帰る」と言いましたので、準備していた物の量を増やして4人分作りました。


暑い日のワンパターン晩ご飯です。いつも同じで申し訳ないですけどね、これなら暑くてもラクに作れるし美味しいし栄養もあるから、これでいいんですよ。

昨夜は、娘の分を余分に作ったので、スモークサーモンの1人分の量が減りました。枝豆は、ツナマヨとネギと一緒に混ぜました。

久しぶりに家族4人が集まって「寿司ライスボウル」を食べながら、娘が言いました。

「これ美味しいわあ!」
「ワンパターンなのよ、暑い日はいつもこれ」
「お父さん達ねえ、自分達がラッキーだって分かってる?こういう美味しいものを毎日作ってもらえるのって本当にラッキーなのよ!」

夫も息子も何も言いませんでしたけど、夫は前日の晩ご飯の野菜炒めに入っていたナスが美味しかったという話を始めました。

そんなこと、食べた時には一言も言わなかったのに。夫は「ご馳走さま」も言わなかったんですよ。私は野菜炒めが気に入らなかったのかと思ったけど、あれに入っていたナスが気に入っていたとは知らなかったわ。

美味しいと思ったら、そう言ってくれたらいいのに。

うちの夫や息子にとっては、毎日決まった時間に食事が提供されるっていうのは、まるで空気を吸っているのと同じくらいに当たり前になっているんだろうと思います。

このありがた味は、全部自分でしなくちゃあいけない状況にならないと分からないでしょう。料理そのもの以外に、食材を買いに行ったり献立を考えたり洗い物をしたり掃除をしたり、いろいろすることはあります。

家事なんてほとんど何もしないうちの夫は、目も見えなくなって来ていますし、晩ご飯を自分で作らなくちゃあいけなくなったらどうするんですかね。毎日「肉を焼いたのと冷凍ミックスベジタブルをチンしたの」になるかもしれないな。


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2025年1月27日

おにぎりを握る手

実は日本に住む私の父親が昨年末から入院しています。心不全ということでしたが、以前にも心不全で入院したことがありまして、高齢者は心不全で入院するたびに全身状態が悪化すると聞きますが、今回は認知障害も出ていていて、状態は悪化しているようです。

私の母は今年3月に90歳になりますが、大変元気です。一人暮らしの状態になっていますけど、お料理や縫い物で忙しく過ごしているそうです。

父親は実家から遠い倉敷市内の病院に入院しているので、週に一度、私の妹夫婦が会いに連れて行ってくれています。

土曜日に会いに行ったという母から父親の状態は良くなかったという連絡をもらいましたので、昨日のお昼前にLINEでビデオ通話をしました。

父親のことは可哀そうだけど仕方がない、なるようにしなかならないと言っていました。母との会話は楽しい話題もたくさんあって、昨日は30分近くもおしゃべりしました。


母とのビデオ通話を終えたすぐ後、うちの娘からメッセージが届きました。

メッセージじゃあなくて写真でした。お料理本らしい本の中の「おむすびを握っている手」の写真でした。


何だこれ?

と思ったら、今度は泣いている娘の写真が送られて来ました。

何事かとびっくりしてすぐに電話をしたら、娘はその料理本の「おむすびを握っている手」の写真を見て私のことを考え、「お母さんはいつか死ぬんだ」と思ったら泣けて来たと言うんですよ。

困りますねえ。

こういう時に何と言ったらいいんでしょうか。

残念ですけど、誰も皆んないつかは死ぬんです。でも、死んだ後で懐かしく思い出してくれる人がいて、思い出してもらえる出来事がいろいろあるというのは幸せですよ。

私は、娘におにぎりの話を始めました。

炊きたてのご飯で握ったおにぎりは美味しいんですけど、ご飯が熱いから手が真っ赤になるんです。私の母も手を真っ赤にしながら熱々のご飯でおにぎりを握ってくれたものです。塩を強めにして握ったおにぎりを火であぶった海苔で包んだのが私の好物でした。

最近はラップを使うようになったと言うと、娘もラップを使っていると言いました。食べ物に関する思い出をいろいろ話しました。

母とのビデオ通話で聞いた母のひ孫達の楽しい話や、母がお正月に作ったという大量のあんこ餅やお節料理の話、畑で取れた小松菜を茹でてミキサーでドロドロにしたので作ったというスープの話。美味しくなかったそのスープをご近所にお裾分けした話などいろいろ話しました。

楽しくて、たくさん笑いました。

涙声だったのが元気になった娘が、電話を切る時に「お母さん、身体には気をつけてよ」と言うので、「まだ当分は大丈夫だと思うわよ」と言ったんですけど、「それでもとにかく気をつけてよ」と言いました。

私が母に「無理をするな」「頑張り過ぎるな」「野菜ばっかり食べてちゃダメ」「お肉や乳製品も食べろ」といろいろ言うのと同じですね。お母さんには、いつまでも元気でいて欲しいのですよ。

さあて、今日は42度になりますから、これから窓を全部閉めてカーテンを閉めます。涼しいうちに晩ご飯の準備をしておかなくちゃあいけません。


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2025年1月26日

苦痛な晩ご飯作りとお天気

こういうのは気が滅入る!

今日から10日間の天気予報ですけど…


明日の予想最高気温は42度!

エアコンがない我が家で過ごすには、42度は暑すぎるんですよ。かと言って、エアコンがある場所に出かける気にもなりませんしね。だって、一番暑い時間帯に家に帰らなければなりませんから。

そして、帰った家が蒸し風呂みたいだってご覧なさい。

頼りは扇風機だけなんですよ。

こんな暑さの中で晩ご飯は作りたくない!今日のうちに計画を立てて準備しておかなくちゃあいけません。


40度超えの熱波は明日の一日だけで、夜になったらクールチェンジが来るので恐れるほどのことでもないですけど、日曜日からまた暑くなります。

今のところ、日曜日と月曜日の予想最高気温は39度ですが、下手すると再び40度超えかもしれませんよ。

一つだけ良いニュースがあります。

キッチンの西向きの窓の外に付けてもらうことになっている日よけのオーニングですが、工事は2月の中旬になると聞いていました。注文したのは12月11日です。

「2ヶ月もかかるの?2月の中旬なんて言ったらもう夏は終わりじゃん!」とがっかりしていたんですけど、29日の水曜日に付けてくれることになりました。

キッチンの窓だけではなくて、夫の寝室と居間の東向きの窓にも付けてもらうので、この薄暗い家はさらに薄暗くなりますが、暑さはマシになるはずです。

日曜日からの熱波には効果があると期待していますけど、たとえオーニングがあっても気温42度の日の晩ご飯作りは苦痛です。

エアコンが壊れているツールショップに勤めている夫も大変ですけどね。一日の仕事が終わってから、その暑さの中を歩いて帰って来るんだし、晩ご飯を作らないわけには行かないけど。

ああ、悩むわ…

やっぱり、暑い日の定番「寿司ライスボウル」にするかな。寿司飯と炒り卵はまだ涼しいうちに作っておけば、なんとかなるか…


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2025年1月25日

手順の変更は私のせい?

現在住んでいる家に引っ越してきて以来、薬は家から近いショッピング・スクエア内の「healthSAVE Pharmacy」という薬局で買っています。

「healthSAVE Pharmacy」という薬局はメルボルンの至る所にありますが、フランチャイズなのでそれぞれが独立して経営されているそうです。そういうことを知ったのは、昨年9月のトラブルのせいでした。

この薬局の薬剤師が、私が渡した処方箋のリピートを全部失くしたんですよ。詳しいことは「引き下がらないお客」(私のこと!)とか「信頼関係が一番大事なはずの薬局」という記事を読んでいただくとして。

人間誰しもミスをすることはありますし、処方箋は医者の診察を受けてもう一度書いてもらえば済むことなので、薬剤師が真摯な態度で対応してくれて、失くしてしまったことに対して申し訳なかったと一言謝罪してくれていたら気が済んでいたと思うんですけど。

自分のミスを認めないどころか私がウソをついているかのようなエラそうな対応でね、防犯カメラをチェックするから時間がかかると言われて帰らされて、その日は一日中待ち続けましたが連絡は無くて。

その後、1000キロ運転旅行に行っていた間にも連絡はありませんでしたから、1週間後にもう一度行ったんですよ。今度はうちの夫も一緒にね。と言うのも、失くしたのは夫の薬の処方箋全部でしたから。

曜日が同じでしたから、同じ薬剤師が働いていました。薬剤師とは夫が話しをしました。アジア人のおばちゃんよりも身体の大きな白人の男の方がマシな対応をされることが多いですからね。

そうしたら思った通り、薬剤師は防犯カメラのチェックなどしていなかったことが分かったんです。

その日の夕方までは防犯カメラの映像にアクセス出来ないんだと薬剤師は言いました。さらに数日待ったんですが何の連絡もありませんでした。そこで、私は「healthSAVE Pharmacy」という会社の本部に苦情のメールを書いて送ったんですよ。

そうしたら、薬局はフランチャイズだからそれぞれが独立して経営されているので、こういうトラブルは問題の薬局に問い合わせてもらいたいということでした。ただし、私が希望するなら私が書いて送ったメールを問題の薬局のオーナーすなわち経営者に転送することが出来ると言うので、そうしてもらったのです。

オーナーからは直ぐに電話がかかって来ました。お店でこういう問題が起きていたことも、防犯カメラをチェックする必要があったことも、全く何も知らなかったとおっしゃいました。

あの薬剤師は、このトラブルを誰にも言っていなかったのです。もちろん防犯カメラなんてチェックしていなかったんですよ。防犯カメラをチェックできるのはオーナーだけだったそうですから。

話がこじれたのは、3週間以上もこのトラブルをほったらかしにしていた薬剤師のせいです。そのうち私が諦めると思ったんじゃあないですかね。

オーナーがちゃんと謝罪してくださって、紛失した処方箋のリピートも一部だけですけど再発行してくださったので、私も気が済んだのですけどね、私はあの薬剤師を信用していませんから、薬を買う時にはこの人ではない薬剤師が勤務している日に買いに行くんです。

昨日買いに行ったんですけど、処方箋は全部ホッチキスで止めてあるんですが、買う予定のない薬の処方箋も一緒に渡すようなことはもうしません。また全部失くされたら大変ですからね、いちいちホッチキスを外して買いたい薬の分だけを渡しました。

そして昨日は、ずっとカウンターの前に座って薬剤師やスタッフが働く様子を見ていたんですよ。スタッフが処方された薬を客に渡しているのを見ながら、私は薬を渡す手順が変わったなと思いました。

トラブル以来何度か買いに行っていて気づいてはいましたが、昨日で確信しました。どのスタッフも同じやり方で薬を渡していましたから、これは薬局の全スタッフに統一されている手順ですよ。

この薬局では、薬は紙袋に入った状態で渡されるんです。

その紙袋に名前や値段が印刷されたシールが貼ってあるので、そのシールの名前を確認して紙袋を渡されて、レジではシールのバーコードをスキャンして代金を払うというのが以前の手順でした。

私は代金を支払う前に紙袋の中身を毎回確認していたんですけど、いつもちゃんと正しい薬が入っていましたし処方箋のリピートも入っていましたから、いちいち確認しなくなりました。

トラブルの時にも確認しませんでした。そして、夕方になって仕事から帰宅した夫が袋を開けたら、薬はちゃんと正しいのが入っていましたが処方箋のリピートが入っていなかったのです。

もう夜でしたからね、翌日早く開店と同時に行ったんですよ。前日と同じスタッフと同じ薬剤師がいましたから、事情を説明したら思い出すだろうと思ったんですが、まるで私が嘘をついているかのような対応をされたのです。

昨日は、スタッフが薬を渡す時には必ずお客の前で袋の中に入っている薬をいったん取り出して正しい薬かどうかを客に確認してもらい、処方箋のリピートが入っていることも確認してから紙袋を渡していました。

複数のスタッフ全員がこの手順で渡していましたから、経営者の方の指導で手順が変更になったんだろうと思いますよ。つまり、この手順変更の原因になったのは、3週間も引き下がらずに適切な対応を求め続けた私だと思います。

異議や不服があっても、何らかの理由で「まあいいか」「我慢するか」と諦めてしまうことはよくあります。「泣き寝入り」なんて嫌な言葉ですよね。小さな問題であっても、黙っていたのでは何も変わりません。 声を上げることが大事なのだと改めて思いましたよ。


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2025年1月24日

目まいと尿路結石

昨日は肌寒い一日でした。あんなに暑かったのがウソのような気温の下がりようで、私はカーディガンを着て過ごしたんですが、お昼ご飯を作っていたら目が回り始めました。

久しぶりの回転する目まいで、耳石が原因かもしれないと思ったのでエプリー法をやってみましたら、めちゃくちゃグルグル回転しましたから、やはり耳石が原因だったと思います。

エプリー法はベッドの端を使ってするんですけど、やっている間に吐き気がして来たので、回転が落ち着いてからベッドに入って寝転んでいたら眠ってしまいました。

寒かったのでね、ベッドに入ったら暖かくなったのが良かったんでしょう。昼寝なんて滅多に出来ないのに眠れました。目が覚めたら目まいは治っていました。

しかし、今朝も頭はスッキリしていません。再び目が回り始めるんじゃあないかと不安なので、車の運転をするのが怖いです。


それはさておき…

病気の話が続いているんですが、昨日は息子が超音波検査を受けに行きました。

火曜日にGP(一般家庭医)のリム医師に相談に行ったら、症状から判断すると尿路結石以外には考えられないということだったんですが、結石が出来ていることをはっきりさせるためには超音波検査が必要なわけで、それは任意でやってくださいということだったんです。

GPのクリニックでは検査は出来ませんから、血液検査であろうが超音波検査であろうが、検査が必要な場合は専門の施設に行かなくてはいけません。

超音波検査を受けるには300ドル近い費用がかかりますので、どうしても必要でない場合は、任意でやってくださいということになるんです。

うちの夫がはっきりさせた方がいいと言いましたので、息子は超音波検査を受けることにしました。検査には夫も一緒に行きました。検査結果はリム医師に送られるので、後日リム医師から聞くことになるそうです。

一つの病院で一日のうちにすべてが終わるというわけには行かないのでございます。GPの診察も検査も予約をしなくちゃあいけませんし、何日か待たされますからね。

尿路結石が出来ていると仮定して、これから3週間しっかり水を飲み続ければ石は排出されるだろうから、3週間後に尿検査をして、尿に血液や結晶が含まれていないことが確認できたらリム医師に証明書を書いてもらって、息子は再び治験に参加するんだそうですよ。

治験の件がなかったら、医者の診察も超音波検査も不要だったんじゃあないかと思いますけどね。尿路結石は痛いそうですから、痛くなる前の段階で分かって石を排出できたら、それはまあラッキーだったと言えるでしょう。

ちなみに、超音波検査は270ドルだったそうです。リム医師からの検査依頼書がありましたのでメディケア(公費で医療費の一部を負担する制度)で費用の一部がカバーされ、100ドルが返金されるそうです。

つまり自己負担分は170ドル。経済的に苦労している人には難しい金額ですよ。だから任意でやってくださいということになるわけです。


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2025年1月23日

スターガルト病の進行

昨日は、うちの夫の目の検査に行きました。

夫の目のことは度々話題にしていますが、遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」なんです。眼の網膜には視細胞が密集していて黄色っぽく見えるので「黄斑」と呼ばれる部分がありますが、その周辺の細胞が徐々に死んでしまう病気です。

物を見ようとする時に焦点を合わせるのが黄斑部分ですから、ここの細胞が死んで来ているので、夫の視野の中心部分は黒っぽくなっていて見えなくなっているそうです。

加齢による黄斑変性は珍しい病気ではありません。タイプによっては治療法もあります。しかし、遺伝性の黄斑変性である「スターガルト病」は、視細胞が死ぬことが遺伝子で決まっているわけでして、治療法は無いのですよ。

最初にこの病気が見つかった時、眼科医の方がおっしゃったのは、出来ることは見えなくなる時に備えることだけだということでした。

いつも行っているイーストランド・ショッピングセンター内のメガネ屋に行きました。夫の目に関するデータは全てここにあります。「スターガルト病」というのは非常に稀な病気なので、うちの夫はここでは有名人なのでございますよ。

昨日は、ありとあらゆる検査をしてもらったんですが、視細胞が死んでいること以外に異常はありませんでした。メガネも、新しいものを作る必要はありませんでした。

眼底の写真は毎年撮ってもらっています。視細胞が死んでしまっている部分が黒く見える写真です。この病気が見つかった時には、黄斑部は黒ずんでいましたけど、黒い点々はほんの少しあっただけなのに、現在はこのようになっています。


昨年の写真と比べると、黒い斑点が拡大しているのが分かりました。離れていた斑点が拡大したせいで繋がったりして、斑点の間にあった視細胞が生き残っている部分が減っています。

それでも、まだ視細胞が生き残っている部分がありますからね、夫は焦点を合わせる位置をいろいろ変えることで黒っぽくなった視野の中に見える部分を見つけて、その見える部分を駆使して見ているそうです。

文字は、かなり小さい文字でも驚くほどよく読めていましたが、頭をあっちやこっちに動かしたり斜めに見たりしながら読んでいました。それでも、まだ読むことは出来るのですよ。

昨年の検査では、「O」を「X」と言っていたのでびっくりしたんですけど、昨日も「D」を「S」と言っていました。「D」が「S」に見えるというのは歪んで見えているからでしょう。

歪んで見えたり色の違いが分からなかったりするそうですが、それでも文字が読めている間は何とか仕事は続けられるでしょう。

しかしね、読めた思っても間違っていることがありますし、10セントコインと2ドルコインの違いが分からなかったり、すぐ目の前にある物が見えていなかったりするのは問題なんです。

昨年は転倒事故が何度かありました。

眼の中に入ってきた像が、黒い斑点上で結ぶと見えないわけですからね、見えているつもりで何も無いと思って歩いている場所で、見えていなかった物につまずいて転んだのですよ。突然転ぶとショックが大きいと思います。

ガソリンスタンドで転んだ時には、コンクリートの地面に胸から落ちて、何週間も肋骨が痛いと言っていましたけど、ひびが入っていたのかもしれません。

十分な明るさが無い時はほぼ見えていませんから、杖を使うなどの安全対策が必要になるでしょう。これから日が短くなって、通勤時が暗くなりますから要注意です。

また、日光によるダメージも指摘されたので、サングラスを使う必要もあるのですが、サングラスを着けると視界が薄暗くなるので見えにくくなるそうです。それは困りますよねえ。

まあとにかく、黒い斑点の間に視細胞が生き残っている部分がある限りは、なんとか文字を読むことは出来ると思いますが、かなり難しくなって来ています。

この1年間の進行具合から判断すると、仕事を続けられるのはあと1年か、良くても2年だろうと思います。視力のせいで大きな失敗をして、そのせいでクビにならなければの話ですけどね。


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2025年1月22日

突然の怒鳴り声

昨日は最高気温が37度となりまして、エアコンがない我が家はすごい暑さになりました。

カンカン照りでしたからね、こういう日にはエヴァポラティブクーラー(蒸発冷却式クーラー)を付けても大して涼しくならないのに湿度が上がりますから、むしろ家の中が蒸し暑くなってよけいに不快になります。

窓を全部締め切って、扇風機だけを頼りにひたすら耐えるしかないのですが、午後になってうちの娘から晩ご飯を食べに寄ってもいいかと連絡がありました。

友達と遊びに行っている帰りに寄りたいと言うんです。

もちろん寄ってもいいと返事をしましたが、娘が来るとなると予定していたサラダ麺では材料が足りませんから別のものを作ることにしたんですけど、作れそうなものはやっぱり火を使わないと作れませんでした。

キッチンは耐え難い暑さでしたから、4時過ぎにエヴァポラティブクーラーを付けたんですが、思った通り蒸し暑くなりました。その蒸し暑さの中で、熱を放射する分厚いカーテンの前に立って野菜を洗い、ガスコンロの前に立ち続けるのには、

本当にウンザリしましたよ!

娘は6時頃に来ると言ったので、最も暑い5時台にお料理をすることになってね。6時頃に出来上がるようにしたのに娘はなかなか来ませんでした。

いつ来るか分からない娘を待つ気もしないので、息子と私は先に食べました。

うちの夫はいつものようにヘッドフォンをしてTVドラマを観ていました。娘が来るのを待っていたようです。

やっと娘がやって来た時、夫を呼びましたが夫には聞こえません。近くまで行って呼んでも聞こえません。何度も大声で呼びましたけど全然聞こえません。

すぐ前まで行って手を振って、やっと気がついた夫に娘が来たことを教えて、「何度も呼んだのに聞こえないんだから…」と私が言ったら、夫は突然大声で怒鳴りました。

「ヘッドフォンをしていると聞こえないんだよ!」

ずっと何かに耐え続けていた人が突然「切れた」という感じのすごい怒鳴り声でしたのでね、家の中の雰囲気は一気におかしくなりました。

娘は晩ご飯を食べ終わると「ご馳走様でした」と言って、すぐに帰って行きました。誰だってあんな気まずい雰囲気の家には居たくないですよ。その時もまだテレビを観ていた夫は、娘が帰ろうとしているのに驚いてテレビを観るのをやめて話しかけましたが、娘は帰って行きました。

どうして夫が突然怒鳴ったのか理由が分かりませんけど、夫は時々あのように人が変わったように大声を上げることがあります。

うちの夫の家族は、怒鳴り合いをする家族だったんですよ。ちょっとイラッとするとお互いに大声で怒鳴り合っていました。本人たちは怒鳴っているとは感じていなかったかもしれません。大声で感情のままに話すというのが、あの人達の話し方だったんでしょうけど。

私は自分の父親に怒鳴られて育ったので、怒鳴り声を聞くと胸が苦しくなります。そのことを何度も夫には伝えましたし、基本的には穏やかな性格の人なので、私に対して大声で怒鳴ったりは滅多にしないんですけどね。

30年以上も一緒にいますので、夫が何かに怒っているわけではなくて、ただイラッとしたんだろうと分かります。そして、おそらく大声で怒鳴ったことをすぐに後悔しただろうと思いますよ。

今朝は何のわだかまりも残っていないようでしたしね。

せっかく友達と楽しい一日を過ごして、帰りに家に寄ってくれた娘には気の毒でした。

今日は、夫の目の検査に行く予定になっています。遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」が1年間でどれだけ悪化したかを知るための検査です。


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2025年1月21日

薬のお届けとステーキ

昨日はうちの夫の忘れ物の多さについて書いたんですけど。

一昨日は、ズボンのベルトをし忘れて仕事に行って、息子にベルトを届けさせました。昨日は、朝出かける前にバタバタしたせいか、ランチを入れるバッグにランチを入れ忘れて、バッグだけ持って家を出ていました。気づいた私が玄関から叫んだので間に合ったんですけど。

ちなみに、バッグには着替えのポロシャツが入っていたので、空っぽではなかったんですよ。いくらなんでも、空っぽだったらランチを入れ忘れていることに気づくでしょうからね。

家を出る前にバタバタしたのは、薬が見つからなかったからです。

毎朝4種類(合計7錠)の薬を飲んでいるうちの夫は、薬の飲み忘れ防止のために1週間分の薬を1日分ずつ入れておける「薬ケース」を利用しているんですが、昨日の朝は新たに1週間分をケースに入れていたらしいです。そうしたら、1種類だけ薬が無くなっているから買って来てくれと言ったんです。

「今日の分はあったの?」
「いや、今日の分もなかった」

その薬は抗うつ薬で、私も15年近くも飲み続けた薬です。1日飲まなかったからと言ってすぐにうつ病が再発するわけじゃありませんが、私の場合は1日飲み忘れるとひどい目まいがしたものです。

薬屋が開店したらすぐに買いに行って、夫が勤めるツールショップに薬を届けることにしました。

夫が家を出てしばらくして、ふとダイニングテーブルの横にある黒いテーブルを見ました。お料理の写真撮影に私が使う小さなテーブルですが、最近夫の物置と化しているんですけど、そのテーブルのぐちゃぐちゃの中に見慣れた薬の箱が3つありました。

ここにあるじゃん!

おかしいと思ったんですよ。最近買ったばかりなのに無くなるというのが。物をいろいろな所に置きますからね、しょっちゅう何かが見つからなくて探しているんです。ホントに、なんでこんなに物を忘れたり失くしたりするんでしょうか。


とにかく、薬が見つかりましたのでツールショップに持って行きました。

お店の入口には直径が1メートルくらいある大きな扇風機が置いてあって、ブンブン回っていました。これはですね、外の涼しい空気を店内に入れていたんです。昨年から故障していると聞いていたエアコンは、まだ故障したままだったのですよ。

ここ数日、最高気温が35度くらいの日が続いているんですが、お店の中はさぞ暑いことでしょう。お客さんからは「お店が暑い!」と苦情が出ると言っていましたが、夫が勤めるツールショップは建物が古いので、先日大雨が降った時には滝のような雨漏りがして夫はずぶ濡れになって商品を動かしたそうですが、冬は暖房が効かないから寒くて、夏は冷房が効かないから暑い。

こういうお店で働いて、難しいお客に対応するのも店長の夫だし、苦労が尽きないわけですね。仕事から帰宅して不機嫌な日があるのも当然です。目が見えなくなって来ているのに、頑張って働いてくれてありがたいと思いましたので、昨夜は夫の好きな晩ご飯にしました。

夫の大好物は「肉を焼いたのと蒸し野菜」ですからね、何ヶ月ぶりかでステーキを焼いて、蒸し野菜(味付けなし)とサラダを作りました。ステーキを焼く匂いに興奮していました。

塩コショウしただけのステーキですよ。これに粒マスタードを付けて食べるのが好きなんですけど、「んんん〜んんん〜」と唸りながら目をつぶって食べていました。よっぽど美味しかったんでしょう。

ステーキを食べ終えた夫は、私にお礼を言いました。テーブルを離れる時にもお礼を言いました。油でギトギトになったガスコンロ周りを掃除しながら、私もちゃんと言葉にして夫にお礼を言えば良かったなと思いました。


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2025年1月20日

忘れ物お届け係

うちの夫は昨日の日曜日も仕事だったんですが、日曜日は朝の8時開店ですから7時半頃に家を出ました。勤めているツールショップまで歩いて5分です。

夫が出かけてしばらくして、息子が玄関で靴を履いていました。息子が朝から出かけることは滅多にありません。

「あら、今日はお出かけなの?」
「違う。お父さんがベルトを忘れたから持って来てくれって」
「ベルトって何?ズボンのベルト?」
「うん」

何だそれ!

どこの誰がズボンのベルトをし忘れて仕事に行くか?

そして、それを職場まで持って来てくれと家族に頼むか?

うちの夫があまりにもいろいろ忘れ物をするので、家を出る時には決まり文句「財布・携帯・鍵・メガネ」というのを言うんですけど、最近は「薬は飲んだ?」も言ったりしますけど。

今朝は決まり文句を言わなかったんですが、夫が玄関を出た時にハッと気づいて冷蔵庫を見たら、ランチ用に晩ご飯の残りを詰めたのがありました。

大急ぎで玄関に走って行って外に出たら、まだ夫の姿が見えました。

「ランチを忘れてるよ!」
「あ、そうか…」

ランチを持って行くのに使うバッグは手に持っていましたけどね、バッグにランチは入っていなかったんです。

バッグにランチを入れて、再び玄関から出て行く夫に私は叫びました。

財布・携帯・鍵・メガネ・ベルト!

まったくもうどうなってんの…


夫が忘れ物をするたびに、私はお届け係をさせられていました。

以前住んでいた家から現在勤めているツールショップの店舗までは片道20分の運転でしたけど、メガネや携帯といった無くてはならない物を忘れて行くと仕方がないから届けに行っていたんですよ。

それが頻繁でウンザリさせられたので、朝の決まり文句を言うようになったわけですけど。

今の家からは車で行けば2分もかかりませんから、忘れ物を届けるのも大事ではないんですが、私は忘れ物お届け係だけではなく商品の配達の手伝いもさせられていましたからね。トラックを運転させられて、トレーラーを牽引したりもして、商品を配達していたんですよ。

スタッフが飲むペットボトルの水だとかトイレットペーパーなどの買い物もです。

夫は車の運転が出来なくなっていますので、こういうことを私にさせるわけですが、「また忘れたの?」「なんでお店のスタッフが出来ないの?」と、私は必ず何か言います。頼まれたことを気持ちよくお手伝いしてあげないので、夫は私には頼まなくなりました。

代わりにこういうことをさせられているのは、うちの息子です。

いつも嫌そうな顔をしながらやっていますが、息子はお父さんに文句など言いませんからね、昨日の朝も黙ってベルトを届けに行きました。

「アンタね、お父さんの雑用係をしたくなかったら、この家を出るしかないわよ!」と私は言っているんですけど、息子が家を出たら、また私がさせられるんですよねえ。


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2025年1月19日

最悪の選択とハイキング

最悪の選択とは、

クソ暑い日の炒め物!

昨日の朝は寒くてね、私は厚手のカーディガンを着ていたほどだったんですけど、お天気は快晴で気温はぐんぐん上がり、晩ご飯を作る頃には32度でした。

40度を超えることもあるメルボルンで32度なんて大した暑さではないですけど、何度も書いていますように現在住んでいる家のキッチンは西向きなので恐ろしい暑さになるんですよ。

西日が差し込み始めると、分厚いカーテンを全部締めて、シーリングファン(天井に付いている扇風機)をブンブン回しながら料理をするんですが、暑くなると分かっている日には出来るだけ火を使わない料理にするんですけど。

昨日はハイキングから戻って来たうちの娘がいたので、久しぶりに晩ご飯を4人分作らなきゃあいけなかったのに食材が乏しかった。霜取りを完了したばかりの冷凍庫はまだ空っぽでしたしね。

冷蔵庫にある物を見て、作れそうだったのは炒め物だったんです。

厚揚げがあったので、メインのおかずは「厚揚げとキャベツのごま味噌炒め」にしました。これは美味しいですよ。私のレシピの中でも人気があるレシピです。


厚揚げとキャベツ以外に冷蔵庫にあったのは、ブロッコリ、ナスが1個、紫キャベツ、ニンジン、トマトが2個、ネギ、卵がたくさん、そして牛肉が少し。これで何を作る?

すでに猛烈な暑さになりかけたキッチンで頭も回らず、炒め物を作ることにしたんですよ。つまり、炒め物を2つ作るということです。ガスコンロの前に立ち続けなくてはいけません。

何と愚かな選択だったかと自分を呪いながら炒めましたよ。首のところの髪の毛から汗が滴り落ちました。西向きの窓は分厚いカーテンを閉めていますが、西日で熱くなったカーテンからは熱が伝わって来ますからね、ちょっと野菜を洗う時も顔の前にはヒーターがあるという状況ですし。

家族は扇風機に当たりながら居間でテレビドラマをビンジウォッチングしていました。私一人が、このクソ暑いキッチンでこんな目に遭っているということに、だんだん腹が立って来ました。

しかし、炒め物を2品も作ると決めたのは、この私です。この料理を作ってくれと頼まれたわけでもなく、自分で作ろうと決めたんですから腹を立ててもしようがないんですけど、腹が立ってしようがなかった。

久しぶりに4人で食卓を囲んだのに、一人だけ大汗を流して機嫌が悪い私でした。


ところで、一昨日ハイキングに行ったうちの息子と娘のことなんですけど、やっぱりカセドラル山脈の尾根を歩いたらしいですよ。気温が低めだったとは言え快晴でしたからね、日陰のない山の尾根を歩くのは暑かったようです。


いろいろハプニングがあったそうですよ。

岩山を登っていてポケットに入れていた iPhone を落としたのは息子です。頑丈な手帳型ケースに入れていたおかげで奇跡的に無傷だったそうですが、ずっと一緒に行動していた息子と娘が別行動をしていた時に落としたのです。


息子はすぐに戻って来るはずだったのに、落とした iPhone を拾うために岩山を降りていましたからなかなか戻って来ませんでした。

心配になった娘は電話をしたそうですが、もちろん息子は電話に出ません。

何度電話をしても息子が出ないので心配になった娘は、息子の名前を大声で叫んだそうですよ。最近悪いニュースが続いていましたからね、ハイキング中に行方不明になった人とか、岩山から転落した人とか。

電話にも出ないし名前を叫んでも声が聞こえないということで、娘はちょっとパニックになったらしいですけど、笑い話で済んで良かったです。iPhone も無傷だったし。

5時間もハイキングして持参した水はすぐに無くなってしまったので、喉の乾きに苦しんだそうです。つまり息子は尿路結石の疑いがあるのに水分補給が出来なかったわけですけど、ハイキングを終えて車に戻ったらシートの下にまだ水が半分残ったペットボトルが転がっているのを見つけて二人で歓喜したそうです。

いろいろハプニング満載の楽しいハイキングだったようです。


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2025年1月18日

兄妹二人でハイキング

うちの娘は、心理カウンセラーとして就職することが決まり、現在は正式に臨床心理士として登録されるのを待っている段階なので、はっきり言ってあまりすることがありません。

毎日勉強とアルバイトと研修とクラヴ・マガのトレーニングとで超多忙だった娘は、することがないという現在の状況が耐えられないと言って、誰かを誘ってはどこかに行っていますが、昨日は自分の兄(うちの息子)を誘ってハイキングに行きました。

息子はと言えば、治験に参加しているはずが失格となって帰って来まして、もしかしたら尿路結石が出来ているかもしれないということでGP(一般家庭医)の診察を待っているところなので、妹に誘われて行くことにしたみたいです。

昨日は気温が低めでハイキングには絶好の天気でした。

行ったのは、カセドラル山脈州立公園(Cathedral Range State Park)です。息子は、昨年11月にマウントバッファローにハイキングに行った時に、途中でここに寄り少しハイキングしたと言っていました。これはその時に撮ったカセドラル山の写真。


私が生まれ育った岡山の町にある山くらいの大きさですから、簡単なハイキングコースなんだろうと思っていたら、簡単ではないと息子が言いましたので、二人が出発した後 YouTube で動画を探してみたんです。

カセドラル山脈でのハイキング動画はいくつかありました。例えばこれ。


簡単なハイキングコースではないですね。

最近、ハイキング中に行方不明になった人が2週間ぶりに救助されたとか、ハイカーが岩山から落下して死んだといったニュースが続いているんですけど、ちょっと心配になるような場所ですよ。

11時頃、息子から「カセドラル山脈に今着きました。これからハイキングに行きます」というメッセージが届きました。「楽しんでね!行方不明にはならないでよ!」と返事を送りました。

しばらくして、GPSで居場所がわかる「Find My」アプリで居場所を確認したら、息子はこんなところにいたんです。


山の尾根の上にいるじゃん!

YouTube 動画によると、カセドラル山脈のハイキングでは、岩を登ったり降りたりしなくちゃあいけないようですから、落ちて死ぬようなことは無いとしても、怪我をしたりしませんようにと思っていたんですけど。

無事にハイキングから車に戻ったという連絡があったのは4時前でした。ハイキングに要した時間は5時間でした。

うちの夫がすかさず「水を飲め!」というメッセージを送っていました。

そうですよ。尿路結石排出のためには、しっかり水を飲むことが肝心なんです。水をしっかり飲まずに5時間もハイキングしては、状況を悪化させます。


息子と娘は、昨晩はヒールズビルという町の外れに住む義母の家に泊めてもらったので、今日帰って来ます。兄妹二人で旅行に行ったことは、これが初めてでしょう。

帰って来たら、話を聞くのが今から楽しみです。
 

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2025年1月17日

冷凍庫の霜取り大変記

先日から話題にしている冷凍庫の件ですが。電力会社が点検整備作業をするから停電になると連絡して来たので、それを機に冷凍庫の霜取りをしようと思ったわけなんですけど。

結局、作業は中止になったから停電にはならなかったのですけど、霜取りをするつもりで冷凍庫の中にあった食品の消費に務めたおかげで、夫が買って来ていた超お徳用ミックスベジタブルを除けば冷凍庫は空っぽになりましたので、昨日霜取りをしたんです。

我が家の冷凍庫は、冷蔵庫とは独立した冷凍だけをする縦型冷凍庫で、小さめの冷蔵庫くらいの大きさがあります。その霜取りをするのにヘアドライヤーを使うつもりだと言う私に、夫が言いました。

「ヘアドライヤー?外に持って出てホースで水をかけるのが一番早いよ!」

そういう選択肢を簡単に提案するな!

夫の馬鹿力をもってすれば、あの冷凍庫は台車など無くても家の外に持って出られるでしょうけど。

実を言いますとね、以前住んでいた家ではそうやって霜取りをしていたんですよ。キッチンから玄関前の階段のところまで、台車を使えば馬鹿力は無くても出せましたからね。

しかし、今住んでいる家ではそう簡単には行かないんです。冷凍庫は狭い洗濯室に置いてあるので、外に出すためには邪魔になる物をいろいろ動かさなくてはいけません。

だから、冷凍庫は動かさずに、ヘアドライヤーで霜を溶かして拭き取ることにしたのですけど、

私の考えは甘かったのだった!

まず、最大の問題はガチガチに凍り付いている霜の量が半端じゃなかったことです。奥の方は5センチくらいある分厚い氷になっていましたからね、霜取りなんて呼べるレベルじゃあないわけです。ヘアドライヤーなんかじゃ氷の塊は簡単には溶けないんですよ。

仕方がないので、自然に溶けるのを待つことにしましたが、庫内の温度を上げるために時々ヘアドライヤーを使いました。すぐにポタポタと水が滴り落ち始めました。

それをバスタオルで受け止めたのが、大失敗でしたね。水をたっぷり吸ったバスタオルを手で絞るなんていうのは不可能なんですよ。

何枚もバスタオルを持っていれば、ベチャベチャになったら別の乾いたのを使うという手もありますが、絞って繰り返し使おうと思った私は甘かったです。

ハンドタオルでやった方が良いです。ハンドタオルだとすぐにベチョベチョになりますけど、簡単に絞れますから繰り返し使えます。

バスタオルは、冷凍庫の前に水や氷が飛び散って濡れるのを防ぐのに敷きました。

落ちてくる氷の塊は、ボウルに集めてシンクに流しました。氷が柔らかくなって来てからは、棒でつついて落としましたが、量がすごかったですよ。下の写真は落ちてきた氷の一部です。


朝のうちに作業を始めて、終わったのはお昼頃でした。大変だったけど、いい運動になりました。



冷凍庫を外に持って出てホースで水をかける方法は、遥かに簡単だし楽だし早く終わりますから、次回はうちの夫が家にいる時にやってもらおうと思います。

夫はねえ、冷凍庫を動かしてくれたことはあるし、ホースで水をかけてくれたこともありますけど、乾いたタオルで水を拭き取ったり、ホースを片付けたり使ったタオルを洗濯機に入れたり、最後まで全部やったことは一度も無いですから。

目がよく見えませんので、私の手伝いなしでは出来ないだろうとは思いますけど、馬鹿力は健在ですからね。オススメの方法でやってもらいますよ。


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2025年1月16日

ヘリコプターと電力会社に大迷惑

昨日の私はゾンビみたいでした。夜中の2時半に目が覚めた後、眠れなかったからです。

2時半までは眠れたわけじゃあなくて、少し眠った後すぐに目が覚めて、1時頃まで起きていたんですから、合計睡眠時間は3時間ほどでした。最近は、ある程度は眠れていたんですけどねえ。

せっかく眠っているのに目が覚めてしまう最大の原因は、

ヘリコプターです!

夜中に警察のヘリコプターが飛ぶことが良くあるんですよ。旋回しているし、結構低いところを飛んでいるから音が大きいんです。何か事件が起きているから飛んでいるわけで、夜中でも働いていらっしゃる皆さんのことを考えると文句なんか言えませんけど。

昨夜は、何度も目が覚めながらも何とか眠ったんですが、朝4時18分に目が覚めてしまいました。ヘリコプターの爆音で。旋回するんじゃあなくて一方向に飛んで行きましたから、救急のヘリコプターかもしれません。

面白い夢を見ていたので、あのまま眠っていたら5時頃までは眠れたかもしれないのに、もったいなかったです。

山の中の家に住んでいた時には、クッカバーラ(日本名はワライカワセミ)が空が白み始める早朝に「ウワーハッハハハハ」とけたたましい鳴き声を上げるから、それで目が覚めていましたが。

街に住むとヘリコプターですよ。毎朝ではないので、クッカバーラよりはマシですけど。


ところで、火曜日の停電の件なんですが。

私達が住んでいるエリアで計画停電が予定されていたんです。1ヶ月ほど前に電力会社からお知らせが届いて、点検整備作業のために朝の8時から午後4時の間に停電が発生するということだったんです。

停電がどのくらい長いのか分かりませんから、もしも長かったら冷凍庫の中の物が解けますからね、私は停電に備えて来たんです。「停電とお徳用ミックスベジタブル」にも書きましたけど。

急に停電になったら困るので、この日はコンピューターも8時過ぎには切りましたが、いつまで経っても停電にはなりません。

11時頃になって急遽うちの夫を以前住んでいた家に連れて行かなくてはいけなくなり、1時間ほど出かけました。

帰って来たのが12時頃。その後も一向に停電にはなりません。

もしかしたら出かけていた1時間の間に停電になって、点検整備作業は終わっちゃったのかもしれないと思ったりもしましたが、結局停電にはなりませんでした。

そして、5時頃のことです。その日は早く家に帰って昼寝をしていた夫が起きて来て言いました。

「今日の電気の作業は中止になったって。日を改めてやりますって」
「何それ?電力会社からメッセージが来たの?」
「そう」
「そのメッセージ何時に送って来た?」
「ええっと…3時」

遅すぎる!

作業中止は3時に決まったわけじゃあないでしょう?なんでもっと早く連絡して来ないの?

夫が勤めるツールショップでは、停電してコンピューター機器が使えなくなると仕事になりませんし、店内の照明が無いと営業不可能ですからね、前日から発電機やランプを準備して、今か今かと停電に備えたそうですよ。

3時なんかに作業中止の連絡をして来るなよ!


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2025年1月15日

二人暮らしは1日で終わり

月曜日から治験に参加していたうちの息子が、火曜日に帰って来ました。

治験直前の検査で、血液中の「電解質」の濃度が低いことが分かり、追加の検査をしたら問題が見つかって失格になったのだそうです。

「電解質」とは、理科の授業で聞いたことがある言葉ですけど、水に溶けると電気を通す物質のことです。

主な電解質には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。重要な栄養素で「ミネラル」と呼ばれるものですね。人間の体液(細胞内液や血液)には、こうした電解質が含まれているんです。

電解質は水に溶けると陽イオンと陰イオンに分かれます。この陽イオンと陰イオンのバランスによって、血管、細胞、神経、筋肉などの動きを調節しているんだそうです。

身体の働きに重要な役割を果たしていますので、少な過ぎても多過ぎてもいけませんが、うちの息子は血液中の電解質が少なかったそうなんですよ。

それで追加の検査をしたところ、尿に血液や結晶が混じっていることが分かったそうです。肉眼では分からないレベルですが。

原因はいろいろ考えられるそうですけど、治験に参加するには不適格と判断されたそうです。医者からは、GP(一般家庭医)に相談して検査を受けて、原因を明らかにした方が良いと勧められたそうです。

これを聞いてピンと来たのがうちの夫ですよ。

ちょうど息子と同じ年齢の時に、うちの夫は尿路結石でひどい目に遭っているんです。尿に血液と結晶が混じっているということは、結石が出来ている可能性が大きいと夫は言うのです。

夫が言うには、尿路結石の痛みは出産の痛みよりも痛いそうですよ。夫は出産の痛みを経験していませんけどね。

それでもまあ、あの時は、

のたうち回りましたからね!

夜遅くなってからの突然の激痛で、ギャオギャオ叫んで床をのたうち回り、私はパジャマを着替える間もなく大急ぎで病院に連れて行ったんですよ。

翌日に尿と一緒に排出された石は、小豆くらいの大きさの金平糖のような形をした石でしたが、こんな小さな石のせいであんなに痛かったのかと驚いたのでございます。

あれから30年近くが経ち、一度も再発していません。それは本人が気を付けているからだそうです。あの時痛かったお腹の辺りにわずかでも違和感を感じたら、とにかくたっぷり水を飲むようにしているんだそうですよ。

この治験の報酬で日本に旅行に行くつもりだった息子は、当然がっかりしていますけど、尿に血液と結晶が混じっている原因が分かって、治療が必要なら治療をして、問題が解決したら別の治験に応募するそうです。


前回の治験参加時には肝臓に問題が見つかって、いろいろ検査をした結果、「ヘモクロマトーシス」という肝臓などに鉄が過剰に蓄積される先天性の病気の遺伝子をうちの夫から受け継いでいることが分かりましたし、今回は尿路結石のリスクに気づけたかもしれませんしね。

もちろん別の病気かもしれませんが、この治験に参加していなかったらどちらも気が付かないままになっていたと思いますから、参加して良かったですよ。

ところで、今回の治験に参加した人で、息子のように治験直前の検査で失格になった人は数人いたそうです。そのうちの一人は、南オーストラリア州のアデレードからバスで12時間もかけて来ていたそうです。

別の治験では、はるばるクイーンズランド州から飛行機でやって来て、直前の検査で失格になった人もいたそうです。その人は納得せず、帰ることを拒否して病院で騒いだので、警察が出動したそうですよ。

2日間分の報酬はもらえるので、飛行機で来ていても赤字にはならないはずですが、よほどがっかりしたんでしょうね。

息子は、病院から1時間もかからない所に住んでいるので、失格になったらすぐに家に帰れますけど、遠くから来ている人達は大変です。

尿に血液と結晶が混じっている原因が悪い病気ではないことを祈ります。尿路結石だとしたら、夫のアドバイスに従ってしっかり水を飲むことです。


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2025年1月14日

停電とお徳用ミックスベジタブル

今日は計画停電が予定されています。

1ヶ月ほど前、郵便受けに停電のお知らせが入っていたんです。1月14日火曜日の午前8時から午後4時まで、このエリアの点検整備作業をするので停電しますから、ご理解の程よろしくお願いいたしますという内容でした。

早速カレンダーに書き込んで、停電に備えて来ました。真夏の停電で一番困るのは冷凍庫ですからね、冷凍食品を買わないようにして来たんです。

我が家の冷凍庫は、冷蔵庫とは独立した冷凍だけのやつで、小さめの冷蔵庫くらいの大きさがあります。キッチンには置く場所がないので洗濯室に置いてあるので大変不便なんですけど。

引っ越し以来1年以上が経ち、冷凍庫の中は霜が分厚くなってガチガチになっていますから、停電を機にいったん空っぽにして霜取りをしようと思っていました。

ですから、冷凍食品を買わないようにするだけでなく、冷凍庫に入っているものを停電の日までに消費しようと晩ご飯作りに使って来たんですけど、今日になってもまだ使い切れていないものがあるんですよ。

うちの夫がランチに持って行くと言って買って来た、

超お徳用冷凍ミックスベジタブル2キロ入り!

これが2袋もあったのだった!


なんでこういうのを買って来るんですかねえ。スーパーは家から近いので、無くなりかけてから次のを買えばいいんだし、最近は晩ご飯の残りを持って行ったり他のスタッフと食べに行ったりしているから、ランチにミックスベジタブルを持って行かないんですよ。

夫は減量のために、以前はダイエットシェイクをランチに飲んでいました。これは大変高くつくしお腹が空くし効果があまり無かったので、冷凍ミックスベジタブルを持って行くようになったんです。これをチンして食べるわけです。ゆで卵と一緒に。

私は、冷凍ミックスベジタブルを料理に使うことはありませんから買いません。あれに入っているニンジンは不味いですよ。

しかし、停電までに使わないといけないので、エビの炊き込みご飯に入れたりカレーに入れたり炒め物にしたりといろいろ使って来ましたが、まだ1キロ近く残っている。

もう知らん!


何でもたくさん買う方が割安だと言ってまとめ買いをする傾向がある夫は、これまでに度を超えたまとめ買いをしてお金を無駄にして来ましたが、ホントに困ります。

私と一緒に買いに行くと、ああだこうだと言われるから一人で行って買って来るんですよ。最近は体重問題が深刻なので、巨大なかたまり肉を買って来たりはしていないですけど、冷凍ミックスベジタブルの巨大袋を買って来るわけ。

停電を機に霜取りをする予定でしたが、ミックスベジタブルがまだ使い切れていないので困っていると私が言ったら、夫は「霜取りはしなくてもいいでしょ?停電してもドアを開けないでおけば大丈夫だよ」と言いました。

停電すると中の物が解けるから「冷凍食品を買うな」「停電までに使え」と言ったのは誰だ?

冷凍庫内の製氷皿を置く棚は、ガチガチになった分厚い霜でスペースが無くなっていますから、やっぱり霜取りはしなくちゃあいけません。こりゃあもう今日も明日もミックスベジタブル料理ですよ。

そして、ミックスベジタブルを消費し終えて霜取りが完了したあかつきには、夫は再び「超お徳用冷凍ミックスベジタブル2キロ入り」を買って来るに決まっています。


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2025年1月13日

秋を感じる朝と二人暮らし

うちの夫の目覚ましが鳴るのは朝5時半ですが、私はいつも4時頃には目が覚めます。もう一眠り出来る時もあるけど、いずれにしても夫が起きると私も起きます。

その頃には、カーテンの外はすでに明るかったんですけどね、最近「あれ?雨降ってるの?」と思う暗さなんです。天気は快晴で暑くなるような日でも暗いということは、日が短くなって来たということですよね。

今はまだ真夏です。夏時間で時計の針を1時間進めていますから、夜は9時頃でもまだ明るかったのに、最近はもう薄暗いです。

朝夕に秋を感じ始めた今日この頃です。

日が短くなって来ると、どういうわけかメランコリックな気分になりますよね。特に理由など無いんですが、不思議です。


今朝は、うちの息子を駅まで送って行きました。今日からクリニカル・トライアル(治験)のボランティアとして2週間入院します。

2週間もベッドに寝転んで過ごすのは退屈でしょうが、これも仕事だと思えば耐えられるでしょう。1時間寝転んでいれば何十ドルかの報酬ですからね。こんな楽な仕事は無いですよ。

実際には、ずっとベッドで寝転んで過ごすわけではなくて、ソファやワークデスクのあるラウンジもあるので、身体を動かすことは出来るんだそうです。息子はスケッチブックを持って行きましたから、絵を描くつもりなんでしょう。

9日間治験の薬を飲んでデータを集めるための検査をするんだそうです。最後の3日間は薬を飲まず、体内の薬のレベルがどのように減って行くかを調べるそうです。

治験終了後数日してから、さらに体内の薬のレベルがどうなっているかを調べるために病院に行って検査をするそうです。

息子が家にいない2週間は夫と私の二人暮らしになるわけですが、2週間も二人だけというのは初めてです。いずれはこういう暮らしになると分かっていましたが、どうなるでしょうか。

夫は家にいる時には、いつもオーディオブックを聞いているかロシア語の勉強をしていますから、話をすることは少ないです。二人暮らしになっても普段と変わらず、ほとんど喋らない暮らしになるんじゃあないかと思いますよ。


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2025年1月12日

もしも結婚式の前日に

うちの夫の父親が売りに出して長い間売れなかった家のことは、このブログでも度々話題にしましたが、私達が家を引っ越したために置き場がなくなったトラクター型草刈機や大きな道具をそこに置いていました。

家が売れたので置いていた道具は義母が住む牧場に持って行ったんですけど、トレーラーの屋根の部分だけがまだ置きっ放しになっているんです。

昨日は義弟(夫の弟)にジープでトレーラーを牽引してもらって取りに行く予定になっていたんですが、義弟に急な仕事が入ったので行けなくなりました。

急な仕事というのはウェディングの写真撮影です。義弟はウェディングを専門とするフォトグラファーなんです。

近頃のウェディング写真というのは、結婚式の写真を撮るだけではなく、思い出のための様々な写真を撮りますよね。フォトグラファーは、いつどこでどのような写真を撮るかをお客様と相談してあらかじめ決めますから、急に撮影の仕事が入るというのはおかしな話でしょ?

義弟はウェディング・フォトグラファーとしてある程度知名度が上がったので仕事量が増え、とても一人では全部出来ない状況になったので、写真編集の仕事を専門のスタッフにやってもらようになったんです。

同じ悩みを持つフォトグラファーが大勢いたらしくて、写真編集をアウトソース出来るビジネスを立ち上げたらそれが成長し、撮影の仕事もチームで行うようになり、今では義弟はビジネスの運営に専念しているので、実際に結婚式に行って写真を撮ることはほとんど無くなっていたんですよ。

ところが、昨日撮影に行く予定だった一人のフォトグラファーが、ウェディング前日に脳動脈瘤で倒れて病院に運ばれたんですって。

皆さんね、自分の結婚式前日にフォトグラファーが脳動脈瘤で入院したと考えてご覧なさい。これは一大事ですよ。

ウェディングは、時間と費用をかけて準備する一生に一度の特別なイベントじゃあないでか?それを記録してもらうはずのフォトグラファーが、来れなくなったらどうしますか?

しかし、義弟のところはチームでやっているから対応出来たんです。

撮影に関することはお客様との話し合いで全て決まっていますからね、急遽代わりに行くことになった義弟も、何時にどこに行ってどういう写真を撮ればいいのかが分かっていたので、突然のピンチヒッターも務められたというわけです。

義弟が住むヤラバレーという地域には、おしゃれなワイナリーやレストランがたくさんあって、ウェディングの場所としてはとても人気があるんですよ。ヤラバレーでの結婚式をお考えの皆さん、フォトグラファーをお探しの方は「Rick Liston + Co」をぜひご一考ください。


この義弟のリックですが、うちの夫が高校生の時に生まれたんです。父親が出産に立ち会いたくないと言うので、高校生だった夫が立ち会って生まれたんですよ。歳が離れているせいか、夫にとっては特別に大事な弟です。

私が初めて会った時には小学校3年生でした。当時はリッキーと呼ばれていました。

リッキーは、私が勤めていた小学校に通っていましたから、リッキーが学校で具合が悪くなった時には、母親に頼まれて私がお昼休みに家に連れて帰ったりしましたよ。ヘアカットに連れて行ったり、晩ご飯を作って食べさせたり。私達家族と一緒に住んでいた時期もあるんです。

そのリッキーがフォトグラファーとして活躍しているのを見るのは、親子ほど歳の離れた義姉の私にとっても嬉しいことです。


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2025年1月11日

人間モルモット再び

今朝6時頃に起きてキッチンでコーヒーを淹れていたら、西向きの窓の外の木の枝の間から、熱気球が2つ見えました。あの方向だとメルボルン上空を飛んでいたと思います。

熱気球はどんどん南に動いていました。コーヒーを持ってデスクのある部屋に行ったら、南側の道路向かいの家の向こうに熱気球が5つも見えました。


今朝も雲一つない快晴ですから、熱気球に乗っていた皆さんはきれいな景色を楽しんだことでしょう。私も一度は乗ってみたいです。

さて、今日の我が家のニュースは、うちの息子のことです。

ここ数年間見たことがなかったほどウキウキしていて、いろいろ前向きになっているんです。昨日はショッピングセンターに買い物にも行って、ユニクロで買ったという新しいTシャツを見せてくれましたよ。おどろおどろしい妖怪の浮世絵がプリントされたTシャツでした。

「気持ち悪い!なんでそんなのを買うの?」と私が言うと、「いいの!オレはこういうのが好きなの!」とニコニコしていました。

持って行くものリストをチェックしながらスーツケースを詰めていました。

まるで旅行に行くみたいですけど、違うんです。行き先はメルボルンの病院なんです。治験ボランティアに採用されたので張り切っているんですよ。

今から5年ほど前に「人間モルモット進行中」という記事を書いていますけど、あの時が最初の治験ボランティアでした。

治験のボランティアは高額な報酬がもらえる場合もあるので、無職あるいは低所得の若者には「魅力的なアルバイト」らしいのです。旅行ばかりしていて安定した収入がなかった義弟(うちの夫の弟)は、これでお金を稼いでいました。

過去には死者が出た治験もありましたしね、副作用とかの問題もありますから「ちょっと怖いアルバイト」ではあるんですけど、まだ就職活動をするところまでメンタルが回復していない息子にとっては、この治験ボランティアの報酬で日本に旅行出来ると分かって前向きになっているんです。

再び治験ボランティアをしようと思ったのは、その治験会社から電話がかかってきたことがきっかけだったそうです。ある治験のボランティアがなかなか見つからないから、以前参加したことがある人達に「やってみませんか?」と電話をしていたようです。

報酬は100万円以上でした。どうしてそんなに高額かというと、リスクが大きいからではなく、条件がたくさんあったからです。治験後1年間はメルボルンから出てはいけないという条件は、ボランティアが見つからない一番の原因だったと思います。

息子は費用さえ準備出来たらすぐにでも日本へ旅行したかったので、残念ながら断ったのですけど、別の治験を勧められたのですよ。その治験も報酬はかなり高額でした。

治験後のフォローアップ検査の回数も少なかったのに報酬が高額だったのは、2週間も入院しなければならなかったことと、この治験も条件がたくさんあったからでした。

いかなる薬も飲んでいないという条件は当然ですが、それ以外にあれを食べてはいけない、これを飲んではいけない、これをしてはいけない(運動を含む)などたくさん条件がありました。

事前検査もありましたし、息子は肝臓の病気である「ヘモクロマトーシス」という肝臓などに鉄が過剰に蓄積される先天性の病気の遺伝子を受け継いでいるので、その遺伝子の種類を調べる必要もあったりして、この治験に採用されるかどうかは簡単には決まらなかったんですよ。

採用の知らせが来た時には、これで日本に行けると分かったので息子は大喜びでした。私に言わせると、治験のボランティアというのは「人間モルモット」になることですから嬉しくもなんともないんですけど、メンタルヘルス改善の良いきっかけになる可能性があるので、黙って見守っています。

今回の治験は、システィック・ファイブローシス(Cystic Fibrosis)という難病の治療薬に関するものです。この病気は、日本では嚢胞性線維症(のうほうせいせんいしょう)と呼ばれるそうです。

分泌腺が異常に粘り気の強い分泌物を生産し、その分泌物が肺などの臓器の働きを妨げる疾患だそうです。遺伝子変異を親から引き継ぐことで発生します。

この治験はすでに何回か行われていて、安全であることは証明済みだということなので心配はしていません。月曜日から2週間入院します。

息子にとっては、この治験イコール日本旅行ですからね、ワクワクするのも分かります。報酬がもらえたらすぐに日本に行きたいそうですから、問題なく治験が終わることを祈ります。


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2025年1月10日

心から信頼できる真の友人

うちの夫が勤めるツールショップの同僚Cさんは、今の夫にとって最も親しい友人と呼べる人だそうです。

Cさんは「末日聖徒イエス・キリスト教会」の信者です。「モルモン教」と通称されている教会です。一方うちの夫はエイシエスト(無神論者)です。

夫とCさんは宗教についても本音で話をするそうです。異なる価値観を持っていても、お互いの考えを尊重し合っているし、基本的には人間としてお互いに好感をもっているから強い友情が育ったのでしょう。

Cさんは、夫が以前勤めていた店舗から転勤して来た現在勤めている店舗のスタッフでした。はっきり言って、ツールショップで働くには職歴も頭脳も優秀過ぎる方ですが、お父さんが認知症で介護施設に入所した頃にお母さんに脳のがんが見つかり、ご両親の世話をするために家から近くて勤務時間が短くて済むツールショップに転職されたんです。

Cさんは離婚していて現在は独身ですが、パートナーはいらっしゃいます。お母さんに脳のがんが見つかった後、自分の家は借家にして、実家でお母さんと二人暮らしをされて来ました。

ツールショップに転勤して来たうちの夫と親しくなり、うちの夫が目の病気で車の運転が出来なくなっていることを知ると、毎朝のように我が家まで夫を迎えに来て車に乗せてくださるようになりました。

Cさんの家からは随分遠回りをしなくてはいけないし、20分くらい早めに家を出ないといけなかったでしょうけど。送り迎えをしなくて済むようになった私は助かったんです。

一昨年の引っ越しの時には、何度も手伝いに来てくださいました。

Cさんは、介護施設に入っていたお父さんに毎週2〜3回会いに行っていたそうです。土曜日にはお母さんも一緒に決まったレストランで3人で食事をして、日曜日には一緒に教会に行く、そういう暮らしを続けて来たそうです。

しかし、お父さんは認知症が悪化して、昨年お亡くなりになりました。血栓による下肢の壊死や腎臓が機能しなくなったことなどで、大変ひどい人生の終わり方をされたんですけど。

脳のがんが見つかったお母さんは、認知症の症状が出始めて日常の活動が徐々に出来なくなっていると聞いていましたが、お会いして話をすると認知症とは思えないほど頭脳明晰な方でした。

最後にお会いしたのは、お父さんのお葬式の時です。弔事というか思い出話をされたんですが、聡明さに溢れた素晴らしいスピーチだったんですよ。

あれから半年が過ぎて、お母さんの状態が悪化したそうです。

日常の活動が困難になってからは、お料理も洗濯も家事は全てCさんがやって来たわけですけど、日中はCさんが仕事に出ているのでお母さんは家で一人になります。

ピアニストだったというお母さんは、好きなピアノを弾いたり(家にグランドピアノがあるんですよ!)読書をしたりして一人で過ごしておられたんですが、先日Cさんが仕事から帰宅したらお母さんは居間の床に寝転んでいたんですって。

「そんなところで何をしているの?」と聞いたら、「お昼頃に転んでしまって起き上がれなかった」とおっしゃったそうです。お昼頃から夕方までずっとそこに寝転んだまま動けなかったと。

そして先日は、外に出て家の近くを散歩していたら家に帰れなくなったそうなんです。何十年も住んでいる家の近所で道で迷ったのです。

これをきっかけに、Cさんはお母さんに施設に入ってもらうことを考えなくてはならなくなりました。そして来週、お母さんの世話から1週間の休みを取ると決めました。その間、お母さんは介護施設にトライアル入所をするんだそうです。

その施設が気に入ったら、お母さんはその施設で暮らすことになるそうです。きっとその施設にはピアノがあるんでしょう。不思議なことですが、認知症が進んでいろいろなことを忘れても、ピアノは弾けるんだそうです。

急激に認知症が悪化しているそうですから施設に入った方が賢明だし、それ以外に選択肢は無いと分かっていますが、Cさんにとってご両親は本当に大事な人達なので、お父さんがお亡くなりになった半年後にお母さんが施設に入るということはCさんにはつらいことです。

昨日のお昼休み、ランチを一緒に食べに行こうとCさんがうちの夫を誘ったそうです。そして、一緒にランチを食べながら最近のいろいろな出来事をうちの夫に話したそうですよ。

教会の仲間やパートナーの方のサポートはあるんでしょうけど、こういう時に本当に力になってくれるのが親友ですよね。

Cさんとうちの夫は、心から信頼し合っている真の友人です。お互いを尊敬し、お互いを気にかけ、本音で話し合える間柄です。こういう人に仕事場で巡り合ったのは、幸運なことですよ。


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2025年1月9日

イチジクの直撃

昨日は、うちの娘に誘われてフルーツピッキング(果物狩り)に行って来ました。

天気は快晴で予想最高気温が32度でしたからね、そういう暑い日にフルーツピッキングなんて行きたくないと最初は思ったんですけど、「今年も出来るだけたくさん楽しいことをする」という新年の抱負を立てましたし、せっかく娘が誘ってくれたので行くことにしました。

誘ってはくれたけど、料金は自分で払ってくれと言われましたけど。

娘はお昼頃に行きたかったようですが、それでは暑くなり過ぎると思いましたので朝一番早い9時のツアーにしたかったのですが、娘が早起きをしたくないと言うもんですから、お互いに妥協して10時のツアーにしたんですけど、それでも暑かったですよ。

行ったのはレイナーズ・オーチャード(Rayner's Orchard)という農園で、ウーリ・ヤロック(Woori Yallock)というところにありました。私達が住んでいる家からは1時間ちょっとかかりました。

農園には450種類の果物が植えてあるそうですが、現在収穫できるのは桃、ネクタリン、アンズ、プラム、イチジクだけでした。私はイチゴなどのベリー類とかサクランボを期待していたんですけど、シーズンが終わっていました。


ちなみに、ハロウィーンのシャツが好き過ぎて一年中着ているのはうちの娘です。暑いのに日焼け防止の腕カバーを付けています。

農園は広いので、ガイドの方(下の写真)が運転するトラクターが引っ張る乗り物に乗って回るんですけど、収穫可能な木の前に止まってフルーツの説明やどういう実を選んだら良いかとかいろいろ教えてくれますから、アドバイスに従って実を取ります。


いくらでも好きなだけ自分で木からもぎ取って食べていいんですけどね、一般的な日本人にはちょっと抵抗があると思いますよ。木からもぎ取ったばかりの桃を、洗いもせず、皮もむかずにかぶりついて食べるんですから。

以前の私には出来なかったけど、今では桃の皮をむいたりしません。

私は上の前歯2本を7千ドル以上かけて治療してもらって歯冠をつけていますから、「これが取れたり折れたりしたらもうオシマイだ…」とヒヤヒヤしながら食べました。


気に入った果物は好きなだけ取って、もらった袋に入れて持って帰れるんですけど、持って帰る果物は1キロあたり7ドル払わなくちゃあいけません。これが問題でした。

ツアー料金は大人1人当たり40ドル(正確には39ドル90セント)を払っているんですよ。でも、その代金には持ち帰るフルーツ代は全く含まれていないのです。1キロまでは含まれていて、それを超えたら追加の代金を払うとかなら良かったのに。

桃やネクタリンは今が旬なのでね、お店で買うと1キロあたり4ドルくらいです。1キロ7ドルはお店で買う2倍近い値段なんですよ。だから、たくさん買って帰る気がしませんでした。

文句ばっかり言うお母さんにバチが当たったのは、イチジクの木のところ。

ほぼシーズンが終わりかけでイチジクはたくさん残っていませんでしたから、美味しそうな紫色になったのを一生懸命探していた私は、突然びちゃっと何かで濡れたんです。

「あれ?」と思った途端に腐った果物の臭いがして来て、見ると斜め掛けしていたユニクロのミニバッグと手に持っていた iPhone がドロドロしたもので覆われていたのでございますよ。

腐ったイチジクの直撃でした!

ドロドロは服にも付いていました。

私は必ずティッシュとハンカチをバッグに入れて持ち歩いていますからね、ドロドロしたものは拭き取れましたけど、家に帰るまで腐ったイチジクの臭いに付きまとわれたのでございます。

果物狩りは1時間もせずに終わりました。農園にはカフェレストランもありましたけど、私達は持ち帰り用の果物代を払ってすぐに帰りましたよ。腐ったイチジクの臭いが気になってね。


持ち帰り用に取った果物の代金は10ドルほどでしたが、それは高くつくからあまり取らないようにしたからです。でも、このアンズは超美味しかったんですよ。ケチケチせずにもっと買って帰れば良かったです。

あんなに美味しい新鮮なアンズは、初めて食べました。


レイナーズ・オーチャードという農園のフルーツピッキングをオススメするかと聞かれたら、「うーん」と答えに困りますね。

昨日のフルーツピッキングに合計50ドル使ったわけですが、50ドルの価値があったかと言われたら、あったとは言えないのが正直な気持ちですけど、物価の高騰を考えると妥当な値段なんでしょうかね。

まあ、娘と二人で過ごした時間のことを思えば行って良かったと思いますよ。イチジクにやられなかったらもっとゆっくりして帰ったんですけど。

この農園では、イチジクの木以外はネットで保護されていませんでしたから、鳥につつかれた果物もたくさんあったし、鳥につつかれた果物にはハチがたかっていたし、手入れが間に合わないのか落ちて腐った果物も木の下にいっぱいあったし、草が伸び過ぎている場所もありました。

そういう自然な感じの農園で果物狩りがしたい方にはいいかもしれませんよ。家族で行くとなると、しかもここのカフェで食事もして果物の持ち帰りもするとなると、数万円の出費になるでしょうけど。

行くなら、予約をする前に収穫可能な果物を確認した方がいいと思います。ベリー類もサクランボも無いと知っていたら、私は別の時期を選んだでしょう。


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2025年1月8日

小豆の煮込み

昨日は七草粥を食べる日でしたね。そんなことはすっかり忘れていましたが、私は昨日は肉も魚も食べたくなかったです。

晩ご飯作りに毎日お肉を使っています。時には鮭やシーフードを使うことがありますけど、ほとんどお肉です。うちの夫がお肉を食べたいからです。「晩ご飯は何を食べたい?」と聞くと、食べたい肉の種類を答えますからね。チキン、ポーク、ビーフ、ラムのどれかですよ。

でも、昨日はお肉を使いたくなかったんです。毎日毎日肉を食べる必要もないでしょう。

肉を食べたくない時は、豆と野菜を煮込んだ料理を作ることが多いです。夫には好評ではありません。肉が全く入っていない豆料理は特に嫌いますけど、私はそういうのが食べたい時があるんです。

よく使うのが、チックピーズ(ひよこ豆)とキドニービーンズ(赤いんげん豆)ですけど、バタービーンズと呼ばれる大きな白い豆やカンネッリー二(白いんげん豆)やブラックビーンズなども使います。缶詰で売っているので手軽に使えるからです。

大豆はあまり使いません。大豆の水煮は売っていないので、乾燥大豆を自分で煮なくちゃあいけないからです。

昨日はトマト味の煮込みを作りたかったんですけど、あいにく使いたいと思う豆の缶詰がありませんでした。乾燥豆はいろいろあったんですけど、水に漬けておかないと柔らかくなるのに時間がかかります。

レンズ豆は水に漬けておかなくてもすぐに煮込めるので便利ですが、昨日は小豆を使ってみることにしました。少しでも調理時間を節約するためにお昼頃から水に漬けておきました。

作り方は簡単で、小さく切った玉ねぎ、セロリ、ニンニクを油で炒めてから、赤ピーマンと野菜スープストックとトマトペーストと小豆を加えます。好みのスパイスやハーブを加えてから小豆が柔らかくなるまで煮て、最後に塩コショウで味を整えたら完成です。


昨日はご飯といっしょに食べました。水を多めに煮てスープのように食べても美味しいでしょう。唐辛子を結構入れたので、ピリ辛に仕上がりました。パセリがなかったのでネギを散らしましたが、とても美味しかったですよ。

レシピを書いてウェブサイトに載せようと思っています。

とても美味しかったんですけど、うちの夫は少ししか食べませんでした。当然お腹がいっぱいになっていませんからね、食べた直後にトーストを焼いて食べていましたよ。


肉を入れたい方は、豚肉や牛肉、あるいはソーセージなんかを入れたら美味しいでしょうけど、私は昨日は動物性食品は一切使わなかったからヴィーガン料理となりました。

時にはこういうのでいいんですよ。毎日お肉を食べては、身体にもお財布にも良くないんだから。

小豆はあんこに使うことが多いですけど、サラダにしても美味しいです。小豆とニンジンのサラダとか小豆とサツマイモのサラダとか。


小豆の缶詰も売っていますが、私は缶詰の小豆は渋味が気になります。使う前に少し煮ると渋味が取れますが、柔らかくなり過ぎる場合があります。サラダに入れる場合は、乾燥小豆を煮た方がいいです。

でも、あんこを作るには缶詰の小豆は便利ですよ。缶詰の小豆で作るあんこのレシピはこちらです。



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