2017年1月31日

独り言はアブナイ?

自分では気づいていないです。もうずっと私はこうして独り言を言って暮らしてきましたから。どうして独り言を言うようになったのか分かりませんけど、しょっちゅう一人で喋っているのです。

洗濯を干しながら、料理をしながら、仕事をしながら、スーパーで買い物をしながら。

このスーパーなど他人のいる場所で一人で喋るというのが、うちの子供達に言わせると「アブナイ」らしい。

「お母さん、誰に向かって喋ってるの?」
「別に... 誰でもないよ、ただ喋ってるだけ」
「声に出さないほうがいいんじゃない?」

一緒に買物をしていても、娘は一人で喋っているお母さんが気になるらしい。独り言を言う人を「アブナイ」と感じるのは、偏見があるんですよ。精神的な病気の症状に独り言というのがありますからね。

たしかに独り言が深刻な病気のサインであることもありますけど、一人で喋るという行為にはポジティブな面もあるのです!

例えば、私は翻訳をやっているのですが、校正の段階では声に出して読みます。こうすると、間違いを見つけやすいし、もっと分かりやすい文章に直すのにたいへん役立つのです。声を出すことが脳機能を活性化し学習に役立つことは科学的に解明されているのです。

ただし、家族は「うるさいなぁ~」と感じるはずですから、私は「これから校正するから声を出すぞ」と、家族に予め警告するようにしていますけど。

不安を感じている場合に、声に出すことで精神的に落ち着こうとすることもありますね。自分を安心させるために喋っているわけです。ストレス軽減に独り言が有効だということもよく知られた話です。負の感情だけでなく、喜びで興奮した脳を落ち着かせるのにも有効です。

また、考え事をしている時に、頭の中だけでは整理しきれない場合に独り言を言うこともありますね。特に数字が絡むと、私は声に出さずにはいられません。

テレビを見ている時やスポーツの観戦中の独り言は、ストレス発散なんですよ。精神的な緊張を和らげようとしているのです。また、感受性が高い人は物事に集中しやすいために、つい声を出してしまうんですって。

というわけで、娘や息子に「アブナイ」と思われても、しゃべりたい時には喋るんです!

最近は、スーパーなどのお店の中でもイヤフォン(電話)で誰かとしゃべりながら買い物をしている人も多いしね。歳を取って他人の目が気にならなくなったというのもあるかもしれませんが。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月30日

大安売りのスイカ

ええ、それはもう本当に大安売りだったんです。

キロあたり88セント!

普段は、スイカは1個丸ごとでは買いません。半分か4分の1に切ったものを買うんです。だって、やはり中身を確認して買いたいじゃないですか。

種なしスイカというのに黒い種が結構たくさん並んでいるやつとか、白っぽくてまだ熟れていなさそうなやつとか、旬である真夏のスイカでも色々ありますし。

しかしこのキロ88セントには、惹かれました。

今はスイカの季節だしな、ハズレと言っても大ハズレはなかろうし...

(ポリシーに反することをする時には、自分を上手いこと説得する必要があります。)

3キロ近い大きなスイカも、たったの3ドル足らず。

「これはお得だったわ、ホント!」と、小躍りしたい気持ちで家に帰りまして、早速切ってみましたら、心配したとおりの薄い色。でも中心あたりは、なかなかスイカらしい赤い色。

大きなスイカを切るのは力が要りますよ。しかもオーストラリアのスイカは、ラグビーボールのようにやや長丸いしね。

ところで、我が家のスイカの切り方は、食べやすい大きさのキューブ状です。日本式に切ると嫌がられますのでね。

さて、端っこの方から2〜3センチ厚にスライスして、キューブ状に切っていくわけですが、まず1個を味見。

...

あれ、味がない。

そんなバカな!

今度は真ん中あたりの最も赤い1個を食べてみました。

ほんのりとスイカの甘み。

なんだコレ!

甘くないスイカ、不味いスイカは、これまでにも食べたことがありますがね、ほぼ全体がキュウリ味のスイカは、初めてです。どう育てたらこうなるの?

もしかして、野菜市場で不味過ぎて売れ残ったのを仕入れて、特売していたか?買ったのは、イーストランド・ショッピングセンター内の八百屋です。

さて、どうやって食べようか?

捨てるわけにはいかないんだからね。捨てたりしたら、そりゃ敗北宣言だからね!

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月29日

内部告発で失業

「ホィッスル・ブロウアー(Whistle Blower)」という言葉があります。日本語では通常「内部告発者」と訳されることが多いのですが、職場の不正を通報する人という意味では決して悪者ではありません。

この言葉を聞いて、私が必ず最初に思い浮かべるのは、ジェフリー・ワイガンド博士です。ご存じですか?

ワイガンド博士は、大手タバコメーカーのブラウン・アンド・ウィリアムソン(B&W)社の研究開発担当副社長だった1993年、同社がタバコの健康への影響の研究データを改ざんしたことを暴露しました。まさに内部告発者になったわけです。

アメリカCBSテレビの「60 Minutes(シックスティー・ミニッツ)」という番組で、ワイガンド博士がタバコ産業の不正やニコチンを含めたタバコの毒性や中毒性を告発するインタビューは有名です。

「インサイダー(原題:The Insider)」という映画にもなりました。まだ見たことのない方には、お勧めします。

ワイガンド博士はB&W社を解雇され、収入を絶たれて生活は一変します。B&W社による嫌がらせや家族に対する脅迫に耐えきれず妻が去り、幸せだった生活は崩壊します。しかし、博士は高校の化学の先生として新しいスタートを切りました。

内部告発者は、不正を告発することで大きな犠牲を払う事になる場合が多いです。

私達家族が家族ぐるみで親しくしているEさんは、昨年以来無職です。Eさんは、インダストリアル・エンジニアで、主にメルボルンの鉄道システムや駅の設計に関わってきました。

彼は、ある駅の改装工事の検査に行った時、法律で決められているはずの架線の安全対策が正しく施されていないことに気づきました。駅の工事は、一部で電車を運行しながら同時に工事を進める場合がほとんどですから、電車の利用客を事故から守るために、高圧電線周辺の安全対策が色々と決められているのだそうです。

Eさんは工事現場の責任者と話し合いましたが、その安全対策をしなくても危険ではないとの返事でした。工事を請け負う会社にとっては、その安全対策を実施するための高額な経費の節約という面もありました。

問題の安全対策が重要であると考えるEさんは、更に上の責任者と連絡を取りますが、真剣に取り合ってもらえなかっただけではなく、この問題については無視する態度であったそうです。

安全対策を疎かにする工事会社の方針を問題だと考えたEさんは、工事会社の親会社である大手建設会社に問題を報告しました。その後、Eさんには一切の仕事が来なくなったのです。

鉄道工事関係のあらゆる会社から完全に無視されており、エンジニアとしての仕事はもうできないと言っていました。

ここ数ヶ月は、自宅の改修やペンキ塗りや旅行などをしていたようですが、どうするのだろうと、友人としては心配しています。

うちの夫も、以前勤めていた日系企業で、ある社員に対する上司のパワハラを批判してクビになった経験があるんですよね。パワハラ以外にも社員の権利に関して問題があったらしくてね。

正直者はバカを見る、不正に立ち向かうと叩かれる?

悔しいけど、こういうのが現実なんでしょうか。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月28日

緊張がとけると風邪をひく

先日のメルボルン大学のオリエンテーションの日まで、一ヶ月以上に渡る緊張の日々を過ごし、何とか無事に出席できてやれやれと思った途端に、娘は風邪を引きました。

息子はそういうことはなかったのですけど、娘は幼い頃から学校が休みになると大抵風邪を引いていたものです。

また、学校の遠足ですとか発表会、コンサート、家族でのお出かけなど、何か楽しみにしているイベントがある時に決まって具合が悪くなったり病気になったりしていましたが、こういうのも心の病気にかかることと関係があるのでしょうかね。

緊張がとけると病気になりやすくなることは、医学的に説明できるのだと聞いたことがありますけど。

オリエンテーションに無事出席できたので、今後の課題は、まずバスにもっと乗れるようになることと電車に乗る練習を始めることだったのですが、しばらくお休みです。

なんとか2月末までには、電車とトラムで大学まで行けるようになる必要があるんですけどね、おそらく最初のうちは一人では行けないのだろうなと、お母さんが付き添わないと電車に乗るのは無理だろうなと、覚悟はしています。

それは何とか頑張れます。

でもね、大学まで車で送り迎えというのは私には大変すぎるので、娘には早く元気になってパニック障害克服に向けた練習を再開して欲しいものです。もちろん、そんなことは口が裂けても言いませんけどね。

お母さんが焦ってもどうにもならないことです。

それにしても、娘の様子を見る限り、やはり治療薬の変更が必要な気がします。現在服用している薬は、あまり助けになっていないような気がするのです。

そうしたことを相談する予定の精神科医の診察は、最初の予約日までまだ1ヶ月以上待たなければならないのですから、本当にいらいらさせられます。予約が取れた12月の時点で3ヶ月待ちでした。

オーストラリアで公共医療サービスを受けるための待ち時間は、場合にもよりますが長いんですよ。すっごく待たされます。

私の右膝の内視鏡手術は1年以上待たされたし、子宮頸部にできたポリープを取ってもらうのには半年以上は待たされました。

あのポリープがもし悪いものだったら、待たされているうちにどんどん進行して手遅れになっちゃうじゃないの!

「タダでやってもらうんだから文句を言うな!」と言う人もいますが、私は何割か費用を負担してもいいから、待ち時間をなんとかしてもらいたいです。

もちろん、民間の医療保険加入者や治療費の支払い能力のある皆さんは、すぐに診てもらえるんですよ。私達家族は、そんなゆとりがないだけ。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月27日

良いセールスマンの証

セールスマンの優秀さを決めるのは、やはりセールスの売上額でしょうか?

そりゃあ販売店側にとっては売上額が最も重要でしょうからね、「より多くの商品を売ることで会社に利益をもたらす人」というのが良いセールスマンというになるのでしょう。

そのためには、十分な商品理解が必要だし、セールストークが上手くないといけないし、商品実演の高い技術も必要な場合もあるでしょうし。

うちの夫は、ツールショップに勤めているのですが、しょっちゅう「 I'm a Bloody Good Salesman ! 」と自慢します。この場合の「Bloody」は「血まみれ」ということじゃなくて、「ひどく」とか「すごく」といった強意語ですので、つまり「オレ様は大変優秀なセールスマンである」と自慢しているわけですよ。

確かに、夫は木工には造詣が深く、木工関係の電動工具および手道具をよく知っています。特に、FESTOOL(フェスツール)というドイツメーカーの電動工具については、誰よりもよく知っています。以前その会社に勤めていたのでね。

この FESTOOL(フェスツール)という会社は、世界屈指のハイエンド電動工具メーカーで、製品の品質も優れているんですけど、ドイツで作っているんですからね、お値段もハイエンドなんです。

しかし、お客様の目的や作業の内容から判断すると、製品の寿命や作業時間の節約など総合的に考慮した場合、その高額な FESTOOL(フェスツール)製品を買ったほうが、絶対にお得という場合があるんだって。そいういうお客様を説得して、高額な FESTOOL(フェスツール)商品を買わせたりするわけです。

私にはできない、「物を買わせる」セールスの仕事は。

しかしね、夫にとってのセールスの仕事というのは「買うつもりもない人に物を売りつけて買わせる」のではなく、「買いたくて店に来ている人に、その人の目的にあった最もふさわしい商品を見つけてあげて買う手伝いをする」ことであるそうな。

実はですね、うちの夫は、よくお客様から貰ったというワインとかウイスキーとか(なぜかいつもお酒)を家に持って帰るのです。

お客様からお酒をもらう?

もちろん、夫が勤めるツールショップに来るお客様が、そうした贈答用のお酒を持って買い物に来ているわけではありません。

その人達は、買物をした後日、そうした贈答用のお酒を持って再びツールショップにやって来て、夫のサービスに対する感謝の意を伝えるとともに「これは気持ちです」とそのお酒を渡して帰っていくのです。

わざわざそういうことをしにお店にやって来る人達がいるというのは、夫が「良いセールスマン」である証なのかもしれません。

そういうことが度々あるのでね、夫が「オレ様は大変優秀なセールスマンである」と自画自賛するのを聞いても、最近はあまり嫌な感じがしないのですよ。きっと、本当なんだろうなと。

メルボルン在住の方で、ツールの購入をお考えの方、うちの夫(スティーブ)は日本語でも対応できます。(最近だいぶ忘れてきているけど...)


Total Tools Mitcham

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月26日

オーストラリア・デー 2017年

毎年1月26日は「オーストラリア・デー」です。建国記念日のようなものなのですが、昨今では「オーストラリア・デー」は家族や友人が集まってBBQを楽しむ日という程度に考える人がほとんどですから、スーパーなどではオーストラリアの国旗がデザインされた各種BBQおよびアウトドア商品が売られ、肉やソーセージのCMが話題になるのです。

正式にオーストラリア人になった私のここ数年の「オーストラリア・デー」の関心事は、この日に合わせて発表される「オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー」という国民栄誉賞の受賞者でした。

昨年も記事も「オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー」についてだったのですが、今年の話題は、各地で開催された「オーストラリア・デー反対集会」です。

メルボルンで開催された反対集会「Invasion Day (侵略の日)Melbourne」には、4万人とも5万にとも言われる多くの人が集まりました。「オーストラリア・デー」をお祝いするパレードの見物客よりも遥かに多い人数ですよ。

見よ、このフェデレーション・スクエアに集まった大群衆を!



彼らは「オーストラリア・デー」の日付を変更するべきだと主張しているのです。

建国の日である「オーストラリア・デー」がなぜ1月26日なのかと言いますと、1788年のこの日に英国からの第一船団(First Fleetと呼ばれる)がポート・ジャクソン湾に到着した日だからなのです。

つまり、この日は、大英帝国による植民が始まった日であり、アボリジニと呼ばれる先住民への迫害が始まった日でもあるので、この日を「オーストラリア・デー」とすることに反対する人達が大勢いるのです。

非常に理解できますよね。

自分たちの祖先が殺戮され、迫害され、土地を奪われた、苦難の歴史が始まった日を、自分たちの国の始まりの日だと祝うことはできませんよ。

写真からお分かりの通り、反対集会に参加した人達は、先住民の子孫達だけではありません。世論調査によると国民の半数以上が、オーストラリア・デーの日付を変更した方が良いと考えているのです。

この議論は、年々盛り上がってきていますが、反対集会にこれほど多くの人が集まったのは初めてです。「オーストラリア・デー」の日付は、いずれ変更されるのではないでしょうか。

私が思うには、オーストラリアの白豪主義(白人至上主義)が廃止され、多文化主義に転換した日が建国の日にはふさわしいのではないでしょうかね。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月25日

オリエンテーションの日がついにやって来た

さあて、本ブログを連日お読みくださっている方ならご存知の通り、今日は娘が進学することになったメルボルン大学理学部のオリエンテーション1回目が開かれる日です。

娘の話によると、学部の説明を聞いたり、各学生が学びたい分野や将来希望する職業などからそれぞれにアドバイスをもらい、コース選択を援助してもらうそうです。

大勢の生徒が一度に集まると丁寧に対応できませんので、学生は名前の頭文字でグループ分けされており、娘のグループは午前10時半開始ということでした。

しかし、とにかく無事に大学にたどり着くためには、平日のラッシュアワーを避ける必要があり、娘は家を出るのは6時半と決めました。それなら、7時頃には付くでしょうから、ラッシュアワーに巻き込まれませんけど、3時間半の待ち時間があります。

メルボルン大学までの運転ですが、最近すっかり具合が悪くなっていた私に代わり、今日偶然仕事が休みだった夫がやってくれました。1週間ぶりの久しぶりの休日を、娘の送り迎えに使わせるのは申し訳なかったけど、ありがたかった。

夫は、何かあった時にすぐに対応できるように、オリエンテーション終了予定の4時まで、ずっと大学周辺で待機する予定です。娘の安心のためです。

今朝、私は6時前に起きましたが、

家の中は、ものすごい緊張感に包まれていました。

お分かりいただけるでしょうか。もうね、空気が張り詰めている感じなんですよ。

それだけで、私の心臓はバクバクしちゃってね、「ああ、こんなんじゃあとても運転なんてできなかった」と、夫が送り迎えしてくれることに感謝せずにはいられませんでした。

娘の姿はなく、2階で準備をしている音だけが聞こえました。時々「はあー」と深い溜め息が聞こえてくると、それだけでもう私の心臓はバックンバックンしてしまって。

パニック発作が心配なので、娘は出かける前には何も飲みません。まあね、3時間半も待ち時間がありますから、着いてからボトルのお水を飲んでください。

7時過ぎに電話が鳴りました。夫からでした。

「無事に着きました」

ああ良かった。

今日のオリエンテーションに行くことは、不可能じゃないかと一時は思っていたんですからね、行けて良かったです、本当に!

オリエンテーションには、保護者の同伴が認められていませんので、娘は一人でどうにか頑張らないといけません。ああ、どうか無事に一日が終わりますように。


大学の授業が始まるのは2月の終わり。

それまでに、電車に乗れるようになること。次の課題はそれです。

分からない人には分からないでしょうけど、分かってやってください。世の中には、こういう病気もあるんです。

お帰りの前に励ましの1クリック を!




続報...

無事にオリエンテーションを終え、娘が帰宅したのは5時過ぎでした。

大学近くで一日中待機していたうちの夫は、午後になっても電話がないことからもう大丈夫だろうと判断したらしく、大学近くの映画館で昨年日本で大ヒットしたという「君の名は」というアニメ映画を見ようと決め、やっと映画が始まったところへ娘から迎えに来てくれという電話があったそうです。

今日のオリエンテーションは、何百人も集まった大きなイベントだったそうです。

人混みの中ではパニック発作が起きていたために、長い間大勢人がいる場所は苦手でしたが、今日は頑張れたそうです。

ショッピングセンター内をウロウロする練習が功を奏したかも!

次回のオリエンテーションは、2月中旬だそうです。



2017年1月24日

カンガルー事故防止にルバーブ?

先日、山の中の未舗装道路を運転していてカンガルーに激突しそうになった時のことを思い出しては、「いやあ怖かったなあ」「危機一髪だったわ」と、鳥肌を立てている私です。

ぶつからなかくて本当に良かったんですが、これが高速走行中の場合だと、まず衝突は避けられません。避けようとしてハンドル操作を誤ったりすると自分が死んじゃいますからね、無理に避けるべきではないんです。

しかし、カンガルーも大きいやつは後ろ脚で立ち上がると人間の男性ぐらいありますし、高速で衝突すると車はつぶれます。

カンガルーとの衝突事故の多い内陸部をはじめ、野生のカンガルーが多く生息する田舎の方では、カンガルー事故防止のために車には「ルーバーブ」を付けるのだと、当時はまだボーイフレンドだったうちの夫が教えてくれたことがありました。

ルバーブ

私はね、この「ルバーブ」という野菜(だけど果物に分類される)を、フロントにくっつけた車を想像したわけです。こんな感じね。

車はトヨタのカローラ

どうしてこれが、カンガルー事故防止になるのか?

ルバーブにはカンガルーが嫌う臭いがあるのか?

いやいや、車は高速で走っているんだぞ。たとえ、すっごく嫌な臭いがしているとしても、接近してくる車のフロントに縛り付けられているルバーブの臭いを、どうやってカンガルーたちが嗅げるというのだ?

「あっ、あの車はルバーブを付けてるぞ!逃げよう!」と、判断をするだけの時間から逆計算すると、相当の距離があるうちから臭っていないと無理じゃないのか?

臭いじゃなくて見た目か?

まさかな...。

考えても考えても分からなかったのよ、なんであの野菜が事故防止に役立つのか!

私「ううん、私、良く分からないわ。どういう仕組みで事故防止になるわけ?」
夫「事故防止というよりも、ぶつかった時に車体を保護するってことだよ」
私「車体を保護するって、あんなものでどうやって?」
夫「ええっ? 相当頑丈にできてるよ」
私「頑丈?何?ルバーブって野菜でしょ?」

ええ、もちろん、夫はお腹がよじれるほど笑い続けました。

私の英語の聞き取り力の問題でした。

夫が言ったのは「ルバーブ」じゃなくて「ルーバー」でして、カンガルーの「ルー」と棒の「バー」、つまりこのような物です。


たとえカンガルーと衝突しても、この頑丈な「ルーバー」で車体を保護するという物です。

アウトバックを走るロードトレインのルーバー

「ルバーブ」なわけないじゃん!

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月23日

寝不足と騒音

なんだかとっても疲れています。心臓の辺りと頭の中が...。

娘のパニック障害克服に向けての練習の付き添いで、精神的には毎日いっぱいいっぱいです。何だかね、色々な小さなことが気になるのです。

さすがに最近は、夜中にしょっちゅう目が覚めるようになっています。3時とか4時とかに起きていると、起きなくてはならない頃になって熟睡していたりする。

ところが、朝、空が白んでくると、「ウワーハッハハハハ!ウワッーハハハハ!」とクッカバーラ(日本名: ワライカワセミ Laughing Kookaburra)が騒ぎ始めるの。

すると、これまで聞いたことの無かった「コケコッコー!」が始まるんです。どうやら我が家の裏隣の家族が最近ニワトリを飼い始めたらしい。

ああ...

そうこうしているうちに、いよいよ本格的に朝が来るとですね、我が家は大変な騒音に包まれる時間帯があるのですよ。

毎度おなじみのコッキーの野郎たちの「ギェェェ!ギェェェ!ギァァァァァ!」でしょ、マグパイのジョージ一族の「ぴゃあぴゃあぴゃあぴゃあ」でしょ、「ピイピイピイピイ」「キイキイキイキイ」「ゲエッゲエッゲエッ」「ポポポポポポポポ」...

普段気が付かなかったのですけどね、気になり始めてよく聞いてみると、こうした鳥の鳴き声に加え、セミの鳴き声や虫の鳴き声も聞こえてくる。

田舎の騒音です!

耳を覆いたい気分になります。やっぱり、疲れてきているって証拠だな。

こういう時、どうしたらいいのでしょうね。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月22日

はねられたり突っ込んだり

娘のパニック障害克服へ向けた様々な練習に付き添いを続けているうちに疲れてしまった私は、来週の25日のオリエンテーションの日に、大学まで車で娘を送り迎えしなくてはならないことにストレスをためまくっておりました。

今日はだいぶ普通です。

それにしても、分からない方には分からないであろう、この運転に対するストレス。

実は理由があるんですよ。

車の運転しながら自分が事故る場面を思い受けべて鳥肌を立てる人も珍しいでしょうし、ほとんどの人は自分が事故ることを想像しながら運転したりしないですよね。

私だって、事故る自分を想像しながら運転していません。

でも、何かの拍子に過去の記憶が蘇り、例の「心臓バクバク」状態になることは良くあるのです。頭の血の気がサアーッと引いて目の前真っ白、身体はガクガクって、パニック状態の身体反応です。

これはですね、私が非常に想像力に優れているからということではなくて、実際に事故を経験しているからだと思うのです。

1回目:5歳
町の商店街を歩いていた時、いきなり道路を渡った父親に遅れを取るまいと道を渡ろうとして、軽トラにはねられた。父親が悪い! 幼い子供を連れた親は、ちゃんと手をつなぐなり抱っこするなりして子供を守りなさいよ!この時、うちの親は安全確認をしなかったと私に怒っただけで、病院に連れて行きもしなかった。
 2回目:9歳
県道に停めていた父親運転のトラックの前を、運転席から父親が「早く渡れ」と指示していると思い込み、左右の確認をしないまま渡ろうとして、家族の目の前で車にはね飛ばされた。その瞬間、両親は「ああ死んだ!」と思ったそう。この時の記憶は全く無し。1ヶ月半入院。
3回目:15歳
自転車を運転中、カゴに入れたリュックの紐が車輪に巻き付きそうになっているのに気を取られて、駐車中の車に激突した。自転車は「くの字」に曲がって大破!今で言う「心的外傷後ストレス障害」のような症状で1年以上苦しんだ。
4回目:18歳
狭い十字路を自転車で横断中、左からやって来た若い女運転の軽自動車が一時停止の標識を無視して突っ込んで来てはねられた。自転車は大破!救急車で病院に運ばれたが入院はせず。尾骨を骨折、頭蓋骨打撲。後の腰痛の原因となる。
5回目:20歳
オートバイを運転中、急に道路に飛び出してきた幼い女の子をはねた!初の加害事故。女の子は何も言わずに逃げてしまったけど、バイクには大量の髪の毛が残っていて、彼女の怪我が心配だったけど。... 身体が震えました。
6回目:34歳(オーストラリア)
雨の日、勤めていた学校からの帰り、田舎道のカーブを曲がりきれずにスリップし、ハンドル操作を誤って道路横の堀のような窪地に落ちた。途方にくれていたら、次々におじさんやお兄さん達が止まってくれて、運良く通りかかったウインチ搭載のトラックの運転手さんが私のカローラを引き上げてくれた。車は壊れなかったけど、家に帰るまでの40分、震えながらの地獄の運転。
これ以外にもですね、車を運転し始めた23歳以降、ちょっとした自損事故や、暗い山道で(勤めていた学校からの帰りですよ!)タイヤがパンクとか、擦ったりぶつけたりは幾度となく経験しております。

オーストラリアに来てからは、上記の事故だけじゃなくて、駐車場で他の車にぶつかったり、メルボルンの複雑な交差点で車線変更が遅れたせいでいつの間にか高速に乗っちゃって道に迷ったりと、いろいろありました。

イーストランド・ショッピングセンターの地下駐車場出口でエンジンが止まって動かなくなり(カローラじゃなくて義母のヒュンダイ車)他の車を全部ブロックするという悪夢のような出来事もありました。

あの時は携帯を持って来るのを忘れていて、RACV の助けを呼ぶのにどれほどの苦労をし、皆さんに迷惑をかけたことか...。

つい最近では、カンガルーと激突しそうになり横滑りしてブッシュに突入寸前というのがありました。

運が悪いんですよ、私。(違うか...)


お帰りの前に1クリック を!



2017年1月21日

カンガルーに襲われて大怪我

襲われたのは私ではありませんのでご安心を。

先日、ジョギング中の女性が野生のカンガルーに襲われ、30針を縫う大怪我をしたというニュースがあったのです。

人がカンガルーに襲われるのは、オーストラリアではそれほど珍しいことではありません。

裏庭で洗濯物を干していて襲われたとか、先程のようにジョギング中に襲われたという話はよく聞きますけど、先日襲われた女性がジョギングしていたのは、私達が住んでいるエリアからそれほど遠くない場所でした。

我が家の周りには、野生のカンガルーがいます。私は、先日山道を運転していてぶつかるところだったし、つい一昨日も洗濯物干しの近くでカンガルーのウンチを見たし!

カンガルーってね、可愛らしい風体をしていますが、後ろ脚は非常に強力であの脚で蹴られると人間のお腹も破れるとか。いつだったか、襲われた女性が蹴られて、豊胸手術で胸に入れていた詰め物が破れ出たというニュースもありました。

鋭い爪を持っていますから、あれで引っ掻いたり、もちろん噛みつくこともあるのです。結構凶暴な場合があるようです。

カンガルーたちにとっては自己防衛本能というやつなのかもしれませんけど、人間の皮膚や筋肉は柔らかいですからね、襲われたら命の危険もあるんです。

もしも遭遇したら、まず、視線を合わせない、ジロジロ見ない、大声を出さない。そして、後ろ脚で蹴られにくいように、しゃがんで身体を小さくするのが良いそうです。しゃがんで後退りするようにしてカンガルーから離れる、木やブッシュの陰に逃げる。カンガルーは元々攻撃的な動物というわけではありませんから、自分から離れていく動物を追いかけて襲ったりはしないそうです。

オーストラリアには、人を襲うような恐ろしい動物はいないと聞いたことがあるのですが、ディンゴという犬のような動物も人を襲いますし、もちろんワニやサメという危険な動物はいます。野生動物のいる場所に近づく時には要注意ですよ。

夏場は、何が怖いってヘビです。まず全部毒ヘビですからね、噛まれたらすぐに救急車を呼ばないといけません。

ちなみに救急車は有料です。ヴィクトリア州ならば「Ambulance Victoria」の会員になっておくと、いざという時に費用を請求されません。家族会員の場合、年会費89.80ドル、個人会員なら44.90ドルです。メルボルン在住でまだ入っていない方は、入っておいたほうが良いですよ。

民間の健康保険に入ると、含まれている場合が多いですけど。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月20日

メルボルンで車が歩行者を次々とはねて3人死亡

本日2つめの記事です。

全豪オープンテニスが開催されているメルボルンですから、今日のニュースは余計に海外でも広く報道されたのではないかと思います。

テロでもなんでもなかったんですよ。

一言で言えば、狂った男によって引き起こされた悲劇でした。

子供を含む三人の方が亡くなり、31人が負傷して病院で治療を受けており、そのうちの数名は非常に重篤な状態だとのことですが、死亡者数が増えないことを祈ります。

歩行者を次々にはねた自動車を運転していた男は、警察に撃たれて逮捕され、現在は病院で治療を受けているそうです。

事件があった場所は、メルボルン市内でもショッピング客の多いバーク・ストリートなんですが、男は事件を起こす前に有名なフリンダース・ストリート駅前の交差点でグルグルと円を描きながらバーンアウトをやっていました。

この時の様子を目撃した人の多くがスマートフォンで動画を撮っており、男を止めようとした人もいたそうですし、助けようとした人もいたそうです。

「助ける?」と、お思いでしょうね。

男が叫んでいた内容から判断すると、男は明らかに正気ではありませんでした。狂気の原因はドラッグか精神的な病気かのどちらか、あるいは両方だと思われます。

「おい、大丈夫か?」と、声をかけた人もいたんだそうです。

もちろん、亡くなった方も負傷した方も、大変お気の毒です。警察は、以前から他の事件や家庭内暴力の問題でこの男のことを知っていたそうですから、何とか今日の狂気の行為を防げなかったのかと思います。

その後、死亡者は5名に増えました。5人目は、生後3ヶ月の赤ちゃんだそうです。

どうしてこんなことに...。



メルボルン大学まで行く練習(2回目)

今日は、メルボルン大学まで行く練習の2回目を行う予定でした。夫は仕事ですから私が運転して。

平日の道路は混雑するのでね、特に東の郊外地域からメルボルン市内に向かう高速道路の出口辺りは朝夕の混雑が凄まじいので、娘はそれに耐えられるのか、お母さんはちゃんと大学まで運転できるのか、駐車にパニックしないか、色々な心配要因がありまして。

でも延期!

だって、久しぶりに雨が降っているんですもの。それも「にわか雨」じゃなくて「数時間も降り続く雨」で、かなり大降りなのです。

雨が降ると道路はもっと混雑するし、高速道路は滑りやすいし、おまけに私はここ2日ほど抗うつ薬を飲むのを忘れていたので副作用の目まいが酷い。さらに、精神的な疲労が溜まっちゃったらしくて元気が出ないの。夕べなんか6時頃から寝たわよ。

一度8時過ぎに起きてシャワーを浴びて、またすぐに寝ました。起きて何かする元気が出ないんだもの、寝るしかないって感じだった。おかげで、今朝は4時頃からすっかり目が覚めてしまい(当たり前だ!)天気が悪いのも手伝って気分が沈む沈む...。

今日は娘のバスの練習も外出の練習も無しです。お母さんには付き添いをやる元気がないし、娘はお母さん無しではどこにも行けませんし。

何だかね Trapped! って感じです。

逃げられない! 頑張るしかないのに頑張れない!でも頑張るしかないでしょ!って感じでね、「誰か何とかして〜」と、叫びたい感じ。

ただし、ちょっとだけ安心したのは、メルボルン大学のオリエンテーションが開かれる25日の水曜日、夫は仕事が休みだと分かったこと。もしかしたら私が運転して大学までの送り迎えをしなくて済むかもしれないと、それが分かっただけでもだいぶ楽です。

知らない場所や交通量の多い道路を運転するのは、大きなストレスなんですよ、私には。やるしかないとなったら、やれるはずですけど。

ああ、娘はいつか一人で大学へ通えるようになるんだろうか。一人でどこへでも出かけて行けるようになるんだろうか。

なるよね?

そうでないと、お母さんは本当に苦しい。(それを隠して元気に付き添いをするのはもっと苦しい!)

お帰りの前に励ましの1クリック を!



2017年1月19日

かぎ針編みで作るコースター

編み物好きは、真夏のくそ暑い日でもやっぱり編み物がしたいんです。

編み物は、私にとって、ある意味メディテーションの方法でもあるんですよ。瞑想というか黙想とうか、でも頭の中では数を数え続けているわけだから、メディテーションのようなリラックス方法と言うべきか。

とにかく、いろんなことを忘れて、目数や編み方のことだけに集中しますからね。すぐに眠くなって昼寝ができるという利点だか欠点だかもありますが。

ただ最近は、毛糸代が出ないので大物を編むのはあきらめて、小物を編んでいます。

冷たいものを飲みながら編み物をしていると、グラスを置いているテーブルが濡れます。そこで、コットンの糸でコースターを編みました。使ったのは黒と白の細いコットン糸。

私は、レース編みのファンシーな(フェミニンな)模様が好きではないので、編んだのはこれです。どこかのお店でこういうのを見たんですよ。結構な値段でしたが、こんなのは簡単に編めるんです。


モチーフを編む時のように糸を輪にして細編みで編み始めます。輪を二重にするとしっかりしますよ。下の絵は立ち上がりができたところ。



私の使った糸では、一周が8目でちょうどよい感じでしたので、8目編みました。

普通は一周してきたら引き抜き編みでつなげた後、立ち上がってから2段めを編み始めるわけですが、グルグルとらせん状に編みたいので、引き抜き編みでつなげたり立ち上がったりせずに2段めを編んで行きます。編み方は全部細編み。


通常通り、各段ごとに8目ずつ目数を増やします。2段めは合計16目、3段目は24目と、8の倍数にしていけばいいのです。

どこが各段のスタートか分からなくなりますからマークをしてください!

各段とも同じ場所で増やし続けるとだんだん八角形になりますよ。丸くしたかったら場所をずらした方が良いでしょう。

糸の太さによっては、最初の一周分が8目よりも少なかったり多かったりしますから、調整してください。要するに平らになればいいんです。

編み終わったら、色を変えて、渦巻き状にチェーンステッチ(くさり編み)をします。糸を編み地の後ろ側に持って、くさりをぐるぐると編んだら完成です。注意する点は、ゆったりと編むこと。


薄手でだからグラスやカップも安定するし、丈夫で、水分を吸い取りやすく、洗濯も楽です。

作ってみてね。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月18日

進学先決定の寒い朝

猛暑だった昨日は、天気予報通り気温が38度まで上がり、暑いのが苦手な私は、晩ご飯を作る時には首に汗ふきタオルを巻いて汗をふきふきという具合だったのですが、夜遅くにやって来たクールチェンジで気温は20度以上下がりまして、今朝の気温は14度って何よ!

寝る前に窓を全部開けておいたので、起きた時には家の中は寒いのなんの!

すぐに窓を全部締めて、カーデガンを羽織るという、こういうのがメルボルンの日常です。暑かったり寒かったり、この差が極端なんですよね。再び暑くなる日曜日までは、涼しい日が続くようです。

やれやれ...。

さて、今日は、娘の進学する大学が決まる日です。

VTAC(ビクトリア州大学入学センター)からのオファーは、今朝メールで届いたようです。娘の第一希望通りメルボルン大学理学部への入学オファーでした。親も本人も、驚きもしなかったし感激もしませんでしたけど、だってATAR の得点から判断するとダメなはずはなかったですもの、でも一応ホッといたしました。

オファーを受け入れる場合に提出する入学申込書は、後日メルボルン大学から送られてくるらしいです。

もちろんオンラインでも、VTAC のウェブサイトでアカウントにログインすると、試験の結果とか、こうした連絡メールをチェックすることができます。

それにしても、便利な世の中ですよねえ。日本でも、センター試験の結果とか入学試験の合否通知とかはメールで届くんですか。

さて...

メルボルン大学に進学することが決定いたしましたので、後は娘が大学へ通えるようになることが課題です。

バスには乗れるようになったし、駅までは何とか行けるようになったのですから、次の課題は電車に乗れるようになることです。とりあえず、プラットフォームで電車が来るのを見るという練習からですね。

電車に乗れるようになったら、乗っていられる距離を少しずつ伸ばして、いつかはメルボルン・セントラル駅まで行けるようになる。あそこまで行けたら、その後の路面電車は何とかなるんじゃないかと思うんですけど。

これから数日涼しい日が続くので、練習するには絶好のコンディションですしね。私も付き添いを頑張ります。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月17日

VTACからの進学先オファー

VTAC(ビクトリア州大学入学センター)から生徒たちに進学先のオファーが届く「運命の日」が、いよいよ明日18日に迫りました。

大学への進学を希望する生徒の、大学入試とか選抜方法というのはオーストラリアと日本ではたいへん異なります。

VCE(Victorian Certificate of Educationの略)というヴィクトリア州の高校卒業証明書は、各学校が発行するものではなく州の教育省が発行します。この高校卒業資格取得のために、生徒たちはハイスクルール最後の2年間(11年生と12年生)で高校卒業後の希望進路に沿った科目を選択して勉強し、幾つもの試験を受けます。

そして、最後に(10月から11月にかけて)州内の高校生全員が高校卒業をかけて同じ日同じ時間に同じ試験を受けるのですが、この一連の試験は大学進学のための選別試験もかねているのです。

各教科の試験結果は、VCAA(ビクトリア州カリキュラムおよび評価機関)により相対評価の得点として出され、この得点がVTAC(ビクトリア州大学入学センター)に評価されて、生徒には ATAR(オーストラリアの大学入学ランク)という得点が与えられます。

詳しいことは、一昨年のこの記事や昨年のこの記事をお読みいただくとして、実は最後の試験が始まる前に、生徒は進学希望の大学&学部(というかコース)をVTAC(ビクトリア州大学入学センター)提出しているんです。

娘の話では、最高で第8希望まで提出できたそうです。

そして、先程の VCE 試験の結果からVTAC(ビクトリア州大学入学センター)によって出された ATAR の得点を元にして、生徒たちには「あなたはXX大学のXX学部に進学することができます」というオファーが届くんですね。

それが、いよいよ明日なんです。

うちの娘はメルボルン大学で、心理学を勉強したいわけですが、彼女が学びたい分野は理学部の分野になるのだそうです。過去に進学した人達のATAR の得点から判断すると、93点以上は必要だということだったのですが、娘は97.10点を取りましたので(最高得点は99.95点)希望通りメルボルン大学のその学部に進学できるだろうとは思うのです。

しかし、やはり心配しています。

彼女にはダメだった時のバックアップ・プランがないんですって。

ダメな理由がない!絶対に大丈夫なはず!

お母さんがそう言ってやっても、やっぱり心配らしい。どう考えてもダメなはずがないのに、つい「もしもダメだったら...」と考えては不安になっているようです。

今日は気温38度の猛暑ですし、バスや電車の練習はやめて、冷房の効いた居間でのんびり過ごしましょう。

絶対に、第一希望通りのオファーは来ると思いますよ。97点も取っていたら法学部だって医学部だって入れます。

問題は、どうやって通学するかなんです。「どうかお母さんが毎日送り迎えとかだけはやめてください。バスや電車で一人で行けるようになってください」と、母は黙って祈り続けております!

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月16日

黒砂糖の誘惑に完敗

先日以来、娘の外出やバスに乗る練習に全面的に付き添っておりまして、ちょっと私も不安症気味になってきておりました。そうしたところ、どうしたんでしょう私、

かりんとうが食べたい!

って思っちゃったんです。真っ黒の黒砂糖でコーティングしたやつね。

子供の頃から好きだったんです。

でも減量中ですし(健康体重範囲には戻ったけど標準体重にはほど遠いので)、甘いものはドライフルーツしか買ってないし、そもそもかりんとうなんて売ってる店はありません。

食べられないと分かると、もっともっと食べたくなるっていうアレです。頭の中が「かりんとう」一色になりましてですね、作ってみようかと考えたのです。

しかし、あれはビスケット生地のようなものを棒状にして油で揚げるんでしょ?その後で、黒砂糖をからめるわけでしょ?油と砂糖のコンビネーションは、高カロリーじゃないの?

ところが、もう頭の中が「黒砂糖」一色になってしまいまして、黒砂糖のお菓子をグーグル検索していたら「黒糖くるみ」なるものを発見したんです。

ナッツだ!

我が家のパントリーには、各種ナッツはドライフルーツ類とともに常備してあるのです。

そこで、ローストしたナッツをかりんとうのように黒砂糖(ALDIで買ったMuscovado)でコーティングしたのを作ってみました。

1回目、ツヤツヤピカピカになりすぎて、冷やした後もネトネトして手にひっつく。美味しかったけど、これは失敗。


2回目、私の「シナモン・シュガー・アーモンド」のレシピを思い出し、もう少し長く煮詰めてみることにしたら、キャラメル状になってしまい、おまけに少し焦げて、「大豆入り黒飴」風味のガラス板になってしまった。

写真なんか撮る気にもならなかったです、鍋の掃除が大変で...。

失敗したままでは終われない性分の私は、「また作るの?」と厳しい視線を投げかける娘を横目に再挑戦。今度はとってもかりんとうのような艶の、手にひっつかない、美味しいのができました。


作り方はこれです。

<材料> *1カップは250ml
ローストしたナッツ(クルミとアーモンドを使用しました) 約1カップ分
黒砂糖(Muscovado) 1/4カップ(粉状の黒砂糖をきつめに詰めて)
水 大さじ1(少な過ぎると思って増やさないように!)

<作り方>
  1. まず大きめのお皿かトレーなどにベーキングシートを敷いておく。
  2. 小鍋に黒砂糖と水を入れて弱火にかける。よく溶けて、泡がブツブツ立ち始めたら火を止め、ナッツを入れてよく混ぜてからませる。
  3. ベーキングシートに広げて冷ます。
こうしてできた黒砂糖でコーティングしたナッツです。

一度にたくさん作ると、全部食べてしまう危険があるので、このくらいの少量レシピにしてみました。かたまりの黒砂糖をお使いの場合は、このレシピではうまくいかない可能性があります。何しろ水を大さじ1杯しか入れませんでしたから。

作ってみてね。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月15日

メルボルン大学まで行く練習

少しずつバスに乗れるようになって来たうちの娘ですが、まだパニック発作への不安が強くて、バスに乗る練習は毎回精神的にどっと疲れるようです。付き添いのお母さんも疲れます。

まだ電車に乗る練習は、一度もできていません。ボックスヒル駅まで行って、そこから電車に乗るというのがね、難しいのです。

本当に不思議です。バスも電車も飛行機も、以前は何も問題なく乗れていたのに、今はこれほど困難なことだとは。

パニック障害で広場恐怖(広場恐怖とは言っても、広場・公園が怖いわけではない)を発症している場合、恐怖を感じて行くのを避けるようになる場所は、増えていくことが多いようです。娘は、最初の発作は授業中の教室でしたが、そのうち人が多くいる場所、混雑している場所、通学のバスと次々に避けているうちに、ほとんど家から出られなくなりました。

VCEの試験がちゃんと受けられてよかったですよ、本当に。

逃げたくてもすぐには逃げられない場所や状況、発作が起きたら恥ずかしいと自分が思っている場所、発作が起きたり何かあっても誰も助けに来てくれない場所を怖く感じる人が多いそうですが、特にバス、電車、高速道路、トンネル、人ごみ、混雑した場所、歯科医院、美容院などが怖い場所としてあげられます。エレベーター、コンサートホール、映画館のような閉鎖された空間や、一人で列に並ぶこと、遠距離の外出、知らない場所への外出も、よく耳にする怖い場所です。

また、パニック発作の症状に、おトイレに行きたくなるというのも非常に多く、従って行きたくなった時にすぐに行けない場所や状況も怖くて避けるようになります。

広場恐怖が重症になると、一人では外出ができなくなり、家族や友人などの頼れる人の付き添いが必要にもなります。

娘が1月25日のメルボルン大学のオリエンテーションに、バスと電車で行くことは不可能な状況ですから、残るのは車で行く方法だけです。

道路が空いている日曜日の今日、朝早くに家を出てメルボルン大学まで行ってみることにしました。

出発は6時半と娘が決めました。娘は5時半頃にはもう起きて準備をしていました。主に心の準備です。何度もおトイレに行き、とても険しい表情をしていましたから、お母さんも緊張しました。

運転したのは夫で、私は後部座席に座りました。家を出てから30分もかからずに到着しました。大学周辺には、車を停める場所はいくらでもありましたが、少し周囲を走って駐車場を確認し、公衆トイレの場所も確認して一度トイレ休憩をし、大学の近くに車を停めて少し辺りを歩きました。

オリエンテーションが行われる大学の建物の周辺を散歩してから、帰ってきました。帰りも混雑は全く無く、20分ほどで家に帰りました。しかし、平日はそうはいきません。高速道路も混んでいるはずですし、大学周辺の道路も混雑は必至です。

その状況でも大丈夫かどうか。次の練習は、平日の早朝にやってみます。今度は私が運転して。

娘には、25日のオリエンテーションは何があっても絶対に行くのだという強い意思がありますので、今朝の感じからだと、道路が混雑していても車で送っていけば行けそうな気がします。混雑が問題になりそうなら、それこそ朝早く、道路が混雑する前に到着しておくという手があるし。

さあて、電車の練習もそろそろ始めないといけません。

頑張ってねの1クリック を!



2017年1月14日

脳みその再プログラミング

家から出られなくなっていたうちの娘ですが、年末より本格的に外出する練習を始めまして、私が車で少しずつ色んな場所に連れて行っています。

バスに乗る練習も始めましたが、家から普通に車で行けば6〜7分で行けるイーストランド・ショッピングセンターまで、何とか行けるようになりました。リングウッド駅と直結していますから、帰りは駅からバスに乗って帰ります。

このバスは、住宅街の中の狭い道をグルグルと回りますので、6〜7分で行ける距離ですが20分以上かかります。めったに乗る人もいないのに、どうしてこういうルートにしたんでしょう。これが娘には大きなハードルだったんです。

まだお母さんが一緒でなければどこにも行けませんけど、大きな進歩です。

電車の練習をするにはボックスヒル駅まで車かバスで行かなければなりませんが、バスでボックスヒル駅まで行くというのは、まだハードルが高すぎてできていません。

しかし、先日はボックスヒル駅のプラットホームまで下りることができました。しかも、大変混雑している時間帯でしたから、あきらめて帰ろうかともしたんですが、何とかやれました。

2週間前は、行けるところは私と一緒に行くイーストランド・ショッピングセンターの Coles 周辺だけでしたから、2週間で大きな進歩です。

本当に少しずつですが、成功体験を重ねることで脳みそが再プログラムされて、パニック発作が起きなくなりつつあります。

それでも、日によってはうまくいかず、体調を崩し、ガッカリして落ち込んだりもします。昨日は、うちの夫と運転の練習のために出かけましたが、夫が予定していなかった場所に寄ったためにパニック発作が起きたらしいです。

パニック発作が起きそうになると、子供の頃からお世話になっている心理カウンセラーの Kirsten Chalmers さんに教えてもらったという呼吸法によって、発作が起きるのを防ぐことができているそうですが、うまくいかない時もあるのです。

それでも、少しずつですが、回復へ向かっているようです。

気になるのはお母さんの方で、メンタルがとても不安定になってきていると自覚しています。昨日、娘が具合が悪くなったと聞いた後からは、もう元気に振る舞うことが困難で、ニュースを読むこともできません。

ほっこりと心が温まるニュースならいいのだけど、ほとんどのニュースは、読むとガッカリしたり、腹が立ったり、怖くなったり、心配になったりするじゃないですか。

するとですね、心臓がバクバクして身体が震えるんです。これって良くない兆候です。脳みそを悪い方へ再プログラミングしてしまうかも。

気を付けなくちゃ...。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月13日

複雑化するコーヒー

メルボルンには、イタリア系の人口が多いせいか、カフェでもコーヒーは水蒸気などの圧力を使ったコーヒーマシンで入れるエスプレッソ式がほとんどです。

一般の家庭でも、そのタイプのコーヒーマシンが一般的で、ドリップ式やサイフォン式のコーヒーメーカーやプレス式のプランジャーも売られていますが、あまり人気はありません。

美味しいコーヒーを出すカフェがとても多いのは嬉しいことですが、いまだになれないのがコーヒーの呼び方。

「コーヒーお願いします」という注文はありえませんから!

種類が多くて複雑で、覚えきれなかったところへ来て、最近はイタリア語名で呼ぶコーヒーも増えてきて、さらに複雑化しているんですよ。

以前からあったコーヒー名としては、次のようなものがあります。

ロングブラック:エスプレッソを湯で薄めた普通のブラックコーヒー
ショートブラック:エスプレッソ
フラットホワイト:ロングブラックにミルクが入ったミルクコーヒー
ラテ(カフェラテ):エスプレッソにたっぷりのミルクが入ったもの
カプチーノ:上にココアパウダーがかかったミルクの泡がのったミルクコーヒー
カフェモカ:チョコレート味のカフェラテ
アメリカーノ:薄めたエスプレッソ、ドリップコーヒーではない
ヴィエナ:ホイップクリームが乗ったロングブラック
アイスコーヒー:コーヒー牛乳の上にアイスクリームやホイップクリームがのっている

これらのうちの「ロングブラック」「ショートブラック」「フラットホワイト」の名前とその違いがなかなか覚えられず、私は「ラテ(カフェラテ)」ばっかり注文するんです。

ところが、最近耳にするようになったのは、さらに覚えられない。

ピッコロラテ:小さいラテ、あるいはエスプレッソにミルクがのっている場合もある
マッキアート:エスプレッソにわずかのミルクが入れてある
ロングマッキアート:ロングブラックにわずかのミルクが混ぜてある
コルタード:エスプレッソとスチームしたミルクが1:1の割合
...

ドリップコーヒー愛好者のために、ドリップコーヒーを淹れるところもあるし。

注文の際にミルクの種類も選べますしね、コーヒー豆の種類を選ぶ場合もあったり、ディカフ(カフェインなし)という選択肢もあるしですね、メルボルンのカフェでコーヒーを注文するには事前の勉強が必要ですよ。あるいは、私のようにいつも決まったものを頼むのです。

日本の喫茶店でも、コーヒーは複雑化しているんでしょうか...。

メルボルンのカフェのコーヒーは美味しいですよ。ただし「自分で入れるコーヒーのほうが美味しいわ」と思う場合も多いのは、ビアレッティのモカ・エキスプレスのおかげ。ええ、本当にね、買ってよかったです。毎日愛用しています。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月12日

桃は毛の付いた皮ごと食べなさい

私も、オーストラリアに住んでもう20ウン年ですし、「郷に入っては郷に従え」じゃないけど、様々なオーストラリア式に適応してきたとは思います。大抵のことはすぐに慣れて、オーストラリア式にやれるものですからね。

完全セルフサービスのガソリンスタンドも、ドアの操作は自分でやって助手席に座るタクシーも、警察官だって刺青バリバリのタトゥー文化にも、いろんなことにすっかり慣れちゃったけれどもね、どうしても受け入れられないことはあるんですよ。

オーストラリア式皿洗い、あれはダメだ。絶対に身体に悪い。オーストラリア人こそが改めるべき!

ハンカチで鼻を噛むのもを勘弁して。汚いじゃないの。鼻水で濡れたハンカチを袖の中に押し込むなんて問題外よ。ティッシュを使ってください!

そしてね、です。

ああ…

桃を、あの毛の生えた皮ごと食べるのがね、やっぱりイヤなのよ。

言っておきますけど、オーストラリアの桃の皮は薄くて柔らかいとか、ネクタリン並みに毛が無いとか、そういうことはありませんから。

確かに、フルーツサラダに入れたり、タルトに焼いたりする時にはですね、皮付きのままの方が見た目に綺麗かもしれません。でも、桃の皮はやっぱり硬いし、あのモゾッとした食感が、とろりとした桃の果肉の食感を台無しにすると思うんです、私は。

今が夏のメルボルンでは、桃が食べ頃です。

買ってきた桃の皮をむいていると、うちの娘にも言われます「何やってるの!」って。「もったいない」「皮も食べれるのに」って。

ううん...、そりゃ食べれるのは知ってます。

自分の家じゃなかったら、私も皮付きのまま食べますよ。薄くスライスされたり小さく切ってフルーツサラダやデザートに供された場合、皮をいちいち取り除いたり吐き出すわけにはいきません。毛の付いた桃の皮をガシガシ噛んでいると酸味が出てきて、その酸味はなかなか味わいのあるものですし。でもやっぱり、硬くてモゾモゾした皮はありがたくない。

桃はね、やっぱり皮をむいで頂きたいのです。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月11日

スーパーで果物つまみぐい

スーパーや八百屋さんに、桃やネクタリンやマンゴーやチェリーなど夏の果物が並び、お店に入るといい匂いがします。

夏になると本当に沢山の種類の果物が手に入るようになります。近年は、見たことも聞いたこともない珍しい果物も出回るようになりました。

以前に勤めていた小学校に、一年間の教員交換プログラムでやって来たカナダ人の先生が、オーストラリアのスーパーに並ぶ果物や野菜の豊富さに感激していたのを思い出します。


オーストラリアは移民の国ですからね、かつて自分が生まれ育った国で食べていた食べ物が食べたい移民たちが、輸入したりオーストラリアで栽培したりして、オーストラリア国内で手に入る野菜も果物もどんどん豊富になってきているのです。

ところで、皆さんは、スーパーに並んだ果物を買う時に、味見をしてから買いたいと思う時がありますか?あるわよね。

オーストラリアではね、皆んな平気で勝手に味見をするんですよ。特に、山積みされた葡萄とかチェリーは、一粒つまみやすいのでね、皆さん当たり前のように食べています。

ミカンの季節になると、ミカンの皮をむいでまで味見をする人がいるんですよ!

「ちょっとお、そんなことしていいの?」

と、初めて見た時には驚きました。

中年以上、特に高齢者の皆さんは、もう当たり前のように食べますね。買うつもりもないのに一粒つまんで食べる人もいたりしますよ。

スーパーじゃなくて、地元の商店街の八百屋さんで買い物をするとしたら、味見をさせてもらえるはずですけど、そういう習慣の名残りなのでしょうか。

最近は、私も葡萄を買う時には、この「オーストラリア流」を実践するようになっています。味見をせずに買って帰って、後からガッカリしたくないじゃないですか? もちろん房から一個もぎ取って食べるのです。買う気がないのに食べたりはしませんけど。

ただしね、洗わずに食べるというのが、私はどうも気になるものですから...。

せめて、ジーンズやTシャツの裾あたりでゴシゴシ拭いてから食べてます。

オーストラリアのスーパーでは、勝手に味見は「消費者の権利」とでも言った感じですから、堂々とやっちゃいましょう。

スイカやメロンなどは味見したくてもできないし(ナイフが必要ですからね)、プラスチックケースに入っているイチゴやブルーベリーなどは味見できませんけどね。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月10日

クックパッドで思うこと

昨日、娘の外出の練習でリングウッドの図書館に行きました。問題なく行けました。そこで、快適な椅子に座っておしゃべりしたり(おしゃべりできるエリアもあるのよ)、娘にPCの利用方法を教えながら、ついでに「クックパッド・インターナショナル版」を見たんです。

お料理好きでなくても「クックパッド(Cookpad)」をご存じの方は多いと思いますが、言うまでもなく日本で一番有名な料理レシピの投稿サイトです。

これには様々な言語のインターナショナル版もありまして、「クックパッド・インターナショナル版」という記事にも書きましたが、私は趣味でやっている自分のウェブサイトで紹介しているお料理レシピを、時々「クックパッドUK英語版」に投稿しています。

どういうシステムになっているのか、「UK英語版」「US英語版」とでは表示されるレシピが異なりますが、検索すると全体からレシピをフィルターするようです。(英語版には「インド英語版」もあります。)

それはともかく...

投稿はするけどじっくり見たことがなかった英語版を、昨日は娘と一緒にいろいろ見ました。見ていて思ったんですけどね、日本のアマチュア料理愛好家のレベルは高いですね。平均点で比較すると、比べ物にならないくらい日本人はレベルが上よ!

もちろん、欧米&オーストラリアにはとってもセンスのいい料理ブロガーは多いですよ。比較しているのは「クックパッド」に参加しているメンバーのこと。

レシピそのものは良しとしてもですねえ、料理の盛り付けとか料理の写真に問題があるんだわ。

私達って、普段のご飯でも、料理の盛り付けにはちょっと気を使うじゃないですか。彩りとか、バランスとか、ちょっと緑のものを付け合わせるとか。特別なことじゃなくて、普通にそういうことするでしょ?食器だって、料理や季節に合わせて変えたりね。

普段のご飯でもそういうことをするんだから、インターネット上で多くの人にお見せしようという場合は、盛り付けには一応気を使いませんか?

写真を撮るにしてもですね、美味しそうに撮るために角度や照明を工夫したりしませんか?

例えばですよ、サラダや和え物を作ったとしたら、サラダ用のお皿とか小鉢なんかに盛り付けてから写真を撮らない? 材料を混ぜていた調理用ボウルごと写す?調理手順の説明用じゃなくて完成料理の写真よ。

皆さん、一度見てみれば分かりますよ。

もちろん、全部がいい加減だとは言いません。素敵なレシピや写真もたくさん投稿されています。しかしね、多いんですよ、

「何なんだこれは!」っていう感じなのが。

まあそれでもね、皆さん楽しんでいらっしゃるんだから、それはそれでいいんです。楽しむことが大事ですからね、こういうのは。

私なんて、ウェブサイトに載せている自分の料理写真に、娘からしょっちゅうダメ出しされるんですけど、「クックパッド・インターナショナル版」に載せるとね、なんだかとってもプロ並みレベルに見えるところが凄いです。

それからね、私思うんですけど、アメリカ人の皆さんは、どうしていまだにヤード・ポンド法だけに固執しているんでしょうか。アメリカって実質的には、いまだにメートル法に移行していない世界唯一の国なんでしょ?

しかし、聞くところによると、学校ではメートル法も教えることは教えているって。

レシピがですね、グラムとかミリリットルじゃなくて、オンスとかポンドで書かれているとよく分からないんですよ。いちいち換算しないといけない、それは面倒、だからアメリカ人のレシピはよほどのことがないと利用しないの。

インターナショナルなビューアを対象とするのなら、ぜひグラムとかミリリットルでも表記してもらいたいもんだわ。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月9日

心の病気と身体の病気

心の病気というのは、大抵の場合は脳みその不具合です。だから、心の病気も身体の病気ではあるんです。

だれでも病気になる可能性があります。

風邪をひいたり、胃腸の働きがおかしくなったり、感染症にかかったり、腫瘍ができたりね。アレルギーに、心臓病に、癌に、尿路結石に、書き上げたらキリがない。

軽症から重症まで、身体のあらゆる箇所に不具合は起こる可能性があるわけですからね、脳みそだって具合が悪くなるんです。

ところが、心の病気は、他人に気づいてもらえにくいです。そして、正常な範囲内の不具合と病気である不具合の境目がはっきりしない。

さらに、多くの社会では、そうした心の病気を病気と受け入れにくい傾向がありますよね。原因がより複雑で症状も重篤な場合が多い精神障害ではなく、かつては神経症と呼ばれていた「うつ」や「不安」系の障害は特にそうです。

オーストラリアでは、男性の場合、そうした傾向が強いそうです。

「男は泣くな」「男はタフなのが理想」「女のように愚痴をこぼすのは恥ずかしいこと」と、心の病気を持つ男性を取り巻く環境は、かなり厳しいものがあるようです。自殺者も男性の方が女性よりもずっと多いそうです。

特に自殺者が多いのは、建築土木労働者で、毎週一人の割合で自殺者が出ているそうです。労働者のほとんどが男性で、仕事自体が危険かつタフです。そのような業界では、心の病気が話題になることはありえないんですって。だから苦しんでいても隠して頑張るしかない。

そういう男性たちのカルチャーを変えようと、キャンペーンも行われています。
私達は話せるようになる前は、誰でも泣きます。泣くことはサバイバルの方法なんです。それなのに、なぜ男の子たちに「泣くな」と言うのですか?気持ちが沈んで苦しんでいるなら誰かに話しなさい。黙っていると死んでしまうかもしれません。...

私は自分の経験から思うのですが、心の病気はとにかく誰かに話すことが大事です。家族や友人など、身近にいる人に話すことです。一人で抱え込んでいては、問題は深刻化するだけで解決しません。

心の病気の治療方法や薬の研究は、年々進んでいます。治療を受ければ良くなりますからね。

オーストラリアに住んでいらっしゃる方なら、とりあえず、まず GP に相談してください。日本だと、どこの病院に行くか自分で決めないといけないのでしょうか。ある意味、オーストラリア在住者は恵まれています。なんでもとりあえず GP に相談すれば、そこから回復への道が開けますから。

いちばん大切なことは、心の病気が恥ずかしいことか何かのように考えるのを止めることです。

気持ちの落ち込みが続いて苦しい時は、誰かに話すだけで気分が良くなることもあるし、涙を流して泣くのも効果があるんですよ。

今の世の中、これほど多くの人が心の病気に苦しんでいるんですから、もっともっと、普通に話せるようになりたいものです。

ところで、うちの娘の家の外に出る練習バスに乗る練習ですが、そう簡単には行きません。先週とてもうまく行っていたので、このままどんどん外出できるようになるかと期待していたんですけど。

昨日は、買い物を兼ねて出かけた ALDI で具合が悪くなりました。吐き気がすると言ってね。パニック障害のせいではなくて、何か悪いものを食べたのかもしれないとも言いましたが、家に帰ると元気になりましたから、あれは精神的なものです。

今日はバスの練習をします。バスに乗っていられる距離が長くなるように。そして、目標は駅まで行くことです。

バスで駅まで行けるようになったら、今度は電車に乗る練習を始めますが、2月6日までは電車に乗るためにはボックスヒル駅までバスで行かないといけません。ボックスヒル駅は、知らない駅ですからハードルが高いんです。

1月25日に行われるメルボルン大学のオリエンテーションまでに良くなる可能性は、まずありません。オリエンテーションに、どうやって行くか、私が車で送ればなんとか行けるかのか、それも分かりません。

でもね、今は、出来ることを少しずつ頑張るしかありませんからね。先のことを考えて悩んでもしょうがない。なるようにしかならないんだから。

お母さんも頑張ります。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月8日

熱帯夜と乾燥しまくりの朝

昨日は暑かった。

最高気温37度は、48度に比べたら大したことないですけど、やっぱり暑い。(気温48度は経験済みなんです。)

日中は暑くても朝晩は気温が下がって過ごしやすいのがメルボルンのいいところなのに、昨日は朝から暑かったから、娘のバスの練習はやめました。

娘も私も暑いのが苦手なんですが、それでも毎日家から出る練習を続けてきて、少しずつ行けるところが増えてきました。

でもね、皆さんのご想像以上に疲れるんですよ。パニック障害経験者の方には分かっていただけるかと思いますが。

しかも、この暑さの中でとなると、もうね、どっと疲れて食欲も失せるの。(減量には役立つけど...。)

暑かった昨日は、エアコンをきかせた居間で一日中ゴロゴロしてました。

ところが大変なのは夜です。一晩中気温は30度でしたから、いや朝方は29度くらいにはなったかもしれないけど、どっちにしても暑くて暑くて。

こういう時に、寝室が2階にある家というのは大変よ。蒸発冷却式クーラーがなかったら、とても寝ていられません。熱中症の危険があります。

私はこの家の中で最も涼しい非難部屋で寝ているので、扇風機さえあれば大丈夫ではあるんですけど。

家の外は、見るからにカラッカラに乾燥しています。草地も木も、マッチ一本で燃え上がるでしょう。とにかく広いですから水やりなんてできないんですけど、箱型野菜畑と玄関周りに植えたカエデの木にだけは毎日水やりをしています。

カエデは日本のカエデで、秋には葉が真っ赤になるタイプですが、去年は水やりを怠ったために、せっかく伸びてきていた枝がすっかり枯れてしまったの。気温40度超えの日には、葉っぱも一気に枯れてしまって、現在では植えた時よりも背丈が低いという...。

今日も暑くなるそうですが、夜にはクールチェンジが来るらしいからそれを楽しみに頑張ります。

ああ疲れてる...。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月7日

有名人の自殺騒動

有名人が自殺したりすると、そのニュースの影響で自殺者が出ることがよくあります。

私は、現在自殺願望はありませんし、まだ抗うつ薬を服用し続けているとはいえ、ほとんど健康な状態だと自覚しています。

でも時々、些細な事がきっかけで、精神状態が突然悪化することがあるんです。

昨日、オーストラリアの AFL(オーストラリア式フットボール)界のスターであるジェイムス・ハード(James Hird)という人が、何らかの薬物の過量摂取で病院に運ばれたといういうニュースを聞いた時には、身体が震えました。

ジェイムス・ハードさんは、私がオーストラリアに住み始めた頃には、エッセンドンFCというチームのスター選手でした。フットボールに興味のない私でも、毎日のようにTVで見かけるこのハンサムなスター選手のことは、自ずと知るようになりました。

ハードさんは、現役を引退した後はエッセンドンFCのコーチに就任し、コーチとしても活躍されたんですが、5年ほど前にエッセンドンFCに禁止薬物疑惑問題が発生しまして、前代未聞の大スキャンダルになったのです。

事実は、おそらく、監督もコーチも選手達も、チームの「サプリメント・プログラム」で使用する薬物は全て合法と信じていたんだろうと思うんですよ。違法合法ギリギリの所でこのプログラムを計画し推進していたスポーツ科学者に最も大きな責任があると私は思うんです。

しかし、会長の辞任に始まり、監督だったハードさんや副監督やコーチの長期資格停止、さらに選手達の出場停止などの大問題に発展しましてね、当然エッセンドンFC側は裁判で争おうとしたわけです。

このスキャンダルの中で最もストレスをためたのは、監督だったハードさんだと思います。メディアがすごかったですから。

家の前にいつでもレポーター達が張り付いていてね、大変だったろうと思いますよ。ありとあらゆることを記事にされていましたしね、個人的にも攻撃されたりしたようです。

一昨年にはエッセンドンFCの監督に復帰されたものの、結局は辞任されました。辞任を発表した時の記者会見では涙を見せられました。

ハードさんは、とにかくいつも冷静で落ち着いていて、話し方もソフトで、感情を露わにしたり語気を荒げるようなことも絶対にしない人でしたが、抱え込んでいたんですね。

今日も、ハードさんの家の前には、いつものようにレポーター達が集まっていますが、こういう辛い時には、ハードさんの家族をそっとしておいてあげてほしいです。

オーストラリアでは、こうしたニュースの後には、必ず自殺者防止のために、悩みを相談できる団体や組織の相談窓口情報が流れます。新聞の記事にも必ず記事の下に記載されています。

特に男性は、こうした心の病気を誰にも話さず抱え込む傾向がありますから、心配なニュースでした。

ハードさんには、早く元気になってほしいです。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月6日

ハエに好かれる私は臭いのか

オーストラリアの夏、虫との遭遇は避けられませんが、オーストラリアの虫の三悪は、ハエ、モズィー(蚊)、アリです。詳しいことは「夏です、虫が元気です」をお読みいただくとして、今日の話題はハエなんです。

「ハエ、ハエ、ハエ」にも書きましたが、オーストラリアは知る人ぞ知る「ハエ大国」です。広い国土に広がる牧草地とブッシュ地帯。そこに住む家畜や野生動物の糞の量は半端ではありません。牛糞、羊糞、ヤギ糞、豚糞、アルパカ糞、野生ラクダ糞…と、オーストラリア中が糞だらけ。

また、気候は年中温暖でハエの繁殖には絶好の条件が揃っていますので、ハエはいっぱいいます。住んでいる場所にもよるでしょうし、都市部ではハエが減ってきているような気もしますが、夏場はですね、家の外に一歩出るとハエが集ってくるんです。

ところが、実は昨日、発見がありました。

バスに乗る練習のため、娘のサチと二人でバス停のベンチに座ってバスを待っていた時のこと。一匹のハエがとにかく私の頭の周りをブンブンと飛び回り、油断するとクチビルや鼻のあたりを目がけて飛びかかってくる。

鬱陶しいったらありゃしない!

ところが、横にいる娘には、全く手も足も出そうとしないんですよ、そのハエったら。

私は、このブログでも度々書いてきましたが、自他ともに認める「モズィーマグネット」でして、磁石のように蚊を引き寄せてしまうんですが、蚊というのは熱や二酸化炭素を頼りに吸血源を探すと言われていますから、私は体温が高めで二酸化炭素を他人よりたくさん出しているのだと思っているのですけど、ハエって何に引き寄せられるんですか?

私はですね、蚊はもとよりハエにも大変好かれるようで、屋外に出るとうんざりするほど寄って集られるんですけど...。

そこでね、調べてみたんですよ。

まず、ハエは何を食べているのかですが、エネルギー源としての糖分は花の蜜や果物などから摂取し、蛋白源は動物やヒトの体液(涙・唾液・鼻水、傷口から出る液など)や死肉・動物の糞・腐敗物などから摂取するのだそうです。やっぱりな...。

だから当然、ハエはハエにとって食欲をそそる臭いに引き寄せられるわけですが、その臭いとは、糞や腐敗物が発する臭い。特にタンパク質の腐敗臭なんですって。

つまり、ハエがヒトに寄ってくる理由は、臭いに反応しているからです。

じゃあ私って臭いの〜?(涙)

汗の臭いや体臭に反応しているんですって。

たしかに私って汗かきなんだわ。特に頭や顔に汗をかくの。だから寝る前にも朝にも、ちゃんとシャワーしてるのよ!

ああそれからですね、ハエたちが好む糞や腐敗物は黒っぽい色をしていることが多いため、黒っぽい色により引き寄せられるんですって。

たしかに私っていつも黒っぽい色の服をきているわ。頭髪も黒よ!目も眉毛も黒いわよ!

ハエは不潔なイメージがありますが、実際に不潔で汚くてバイキンをいっぱい持っているんだそうですから、そんな奴らに触られたくないんです。

じゃあどうしたら良いの?

最良の対策は、ハエが好む臭いを出さないことだそうです。

そんな...

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月5日

時には背中を押してやらないと

娘の話題が続いていますが、昨日はまた一歩も二歩も前に進むことができました。

メルボルン大学に通うためには、電車と路面電車に乗れるようになる必要があるのですが、バスも絶対に乗れなくてはなりません。

だってですね、メルボルンの電車はしょっちゅう故障するし、線路が水に浸かったり木が倒れたりして通れなくなるし、暑すぎて動かないとかで、運行中止になることが多いんです。

そう言えばいつだったか、大勢の運転手が同じ日に休んだものだから運転手不足になったというのもあったな。あれはひどかった!

現在も、私達が利用する路線は、ボックスヒル(Box Hill)駅とリングウッド(Ringwood)駅の間は電車が走っていないんですよ。駅の工事をしているんですって。通常通りの運行に戻るのは、2月6日からだそうです。それも工事が予定通りに終わればの話。

こういう時に、メルボルンでは臨時バスが電車の乗客を運びますから、バスにも乗れるようになっておく必要があるのです。

私達家族がメルボルン市内に行く時に利用する駅は、ミッチャム(Mithcam)駅です。ところが、娘は長いことミッチャム駅周辺に行くことができませんでした。

そんな娘を励まし、説得し、何とか連れて行ったのが一昨日のこと。

ミッチャムの街が近づいた頃には、「やっぱり無理!引き返そう!家に帰ろう!」とパニック発作寸前の娘を落ち着かせ、「分かった分かった、どこかでUターンするからね」と車を走らせるうちに、交差点の近くのColesの店の横にあるトイレに行きたいと言うから車線を変更し、信号で止まったらそこがミッチャム駅のすぐ前だったので、「だったら駅に行ってみる」と言うから再びUターンして駅の前に行くと、今度は「駅の中まで行ってみる」と言い出して、...

結局、ミッチャム駅の中に入ってみることができたんです。

そして昨日は、再びミッチャム駅まで娘を連れて行きまして、プラットフォームまで下りることができました。

電車が走っていないので、閑散とした駅でしたが、そのせいか思っていたよりも大変ではなかったそうです。パニック発作も起きませんでした。

こうして、今まで避けていた場所に少しずつ行けるようになってきています。

「行ってみようか?」と提案すると、まずは険しい表情になり、不安で苦しそうな様子を見せますが、時には少し背中を押してやることが必要だと感じています。ちょっと無理をさせているかもしれないと思いつつ、行けそうか止めたほうがいいか、そのへんの微妙な感じがお母さんには分かるんですよね。

こうして本当に少しずつではありますが、行ける場所が増え、考えただけでも気持ちが悪くなっていた場所に行けたという「成功体験」を積み重ねることで、病気の改善を図るのが「認知行動療法」です。

さあて、問題はバスと電車ですからね。

そろそろ、バスに乗ってみるというチャレンジをしなくてはなりません。

ところがね、昨晩、晩ご飯の後、7時頃だったか(まだお日様が出ていました)バスに乗ってみることにしたんです。娘と二人でバス停まで歩いていきました。

パニック発作が起きそうになったら、すぐにバスを降りて、娘を家に連れて帰れるように、うちの夫が車で後からついてきました。これは娘のリクエストでした

そして、ちゃんと、無事にバスに乗れたんです。

ハイスクールにバスで通っていた頃には、毎日乗っていたルートでした。少しの距離でしたけど、それでもバスに乗れたということは、大進歩だったんです。

よかったわあ...。

明日は、後ろからついてくるお父さん無しで(日中は仕事でいませんからね)同じルートを行ってみるかな。

こうやって、少しずつ慣らしていけば、いつかは、一人でメルボルン大学まで通えるようになると、希望を感じています!

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月4日

イタリア旅行は嬉しいけれど

実は私は、ドバイ在住の義妹から信じられないようなクリスマスプレゼントを貰いました。

イタリア旅行です。

夫と二人でのイタリア旅行、時期は自分たちの好きな時に、お小遣い付き。

ヨーロッパに行ったことがない私ですが、歴史と芸術を愛する私にとってイタリアという国は見たいものがありすぎる国。

死ぬまでに一度は行きたいと夢見ていたけど、家族のメンバーが次々に心の病気を患い、そのせいで経済的に苦しいし、ヨーロッパ旅行は夢のまま終わるんじゃなかろうかとも思っておりましたから、このプレゼントは本当に嬉しかったんですよ。

うちの夫なんて、早速「ピムスラー(Pimsleur)」でイタリア語の学習を開始。そのためには新しいヘッドフォンが必要だと言って(ヘッドフォンもイヤフォンも持っているのに)JB HiFi に新しいのを買いに行き、練習に余念がない。

さらに「ロンリー・プラネット(Lonely Planet)」のイタリア版も買ってきました。旅行ガイド本は、日本では「地球の歩き方」が一番人気ですけど、オーストラリア人には「ロンリー・プラネット」が最も利用されています。

夫は、そうした買い物ついでに他にも色々散財して来たので、思わず「お金のムダ使いするなよ〜!」と、心の中で叫ぶ私でしたが、それを口に出すにはタイミングを良く見計らい、言い方に注意しないとご機嫌が悪くなりますのでね。

それはともかく...

私も、夫のように今年実現する運びとなったイタリア旅行に夢中になりたいものだけど、頭の中はバスにも電車にも乗れない娘のパニック障害苦しい家計の心配でいっぱいなのよ。

最近翻訳の仕事があまり来ていないので、私の収入では食べていけない。食べるのに苦労しているようだと、薬代も医療費もクレジットカードに頼るしかなくなるわけです。

こういう暮らしは、破産への道ですからね。

しかし、今の私にとって一番大事なのは、娘が一人で外出できるようになり、バスや電車で一人で大学に通えるようになることなので、今日も心臓バクバクを隠しつつ娘と外出の練習です。

正直しんどいですけど、しんどいなんて言ってられません。

「代われるものなら代わってやりたい!」

と本気で思います。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月3日

心臓に悪い自動車教習

うちの娘は、パニック障害でいまだにバスや電車に乗れないんですが、何を思ったか運転の練習をしたいと言い出しましたので、元旦より練習を始めました。

オーストラリアには日本の自動車教習所のようなところはありません。プロの教習サービスというのはあります。お金を払うと指導員が教習車でやって来てくれまして、運転の教習をしてくれるのだそうですが、我が家には経済的な余裕がないので、夫と私が指導員です。

運転の練習をするための「Learner Permit」という仮免許のようなものは、コンピューターでの試験だけで簡単に取れます。

そして、運転の練習は、いきなり道路でやるんです。

怖いですよ、助手席に座っているのは!

幸い、私達が住んでいるエリアは、人通りのほとんど無い、滅多に車も通らないような田舎環境ですから、運転の練習にはもってこいです。

始めたばかりですから、現在は「進む&止まる」の練習をしている段階です。

同じところをぐるぐるぐるぐる延々と運転しながら、ハンドルやブレーキの操作、ミラーでの確認や方向指示器の扱い方などを練習しているだけですけどね、助手席に座っているお母さんは「スローダウン!」「ゆっくり!」「もっとゆっくり!」の連続です。

スピードが出ちゃうんですよ。カーブを曲がる時にもスピードが十分落ちないので、怖いんです。ブレーキと間違えてアクセルを踏んだりもしますしね。

後方確認を忘れていきなり右折したり、道路のど真ん中を行ったりね、左端からの距離感に意識を集中するあまり前方に犬の散歩をしている人が近づいて来ているのに気づかず「うわーっ」って急ブレーキを踏んだりね、私の心臓はバクバクしっ放しでした。

やっと家までたどり着いて、車庫に車を入れようとしたら左側が当たりそうになり、「こっち当たりそうよ!」と叫ぶ頃には、膝もガクガクしてて。

お母さんはね、内心「助手席に座っての指導は、私には無理だ」と考えていたんです。

とにかく無事に車を車庫に入れました。「やれやれ終わった」と思ったわけですが、でもね、皆さんね、指導員たる者、

油断しちゃダメなのよ!

車を無事に車庫に入れた後、「サイドブレーキを引き、ギアを P に入れ、ちゃんとエンジンを切る」ところまでを声に出して確認しないといけません!

まさか、そんなことをいちいち確認しなくても大丈夫だろうという思い込みが、事故の元なんです。

次の瞬間、私の車は急発進し、車庫の壁に激突いたしました。

「Shit! Shit! Shit!」と叫ぶ娘、青ざめる私、そして何ごとかと家から出てくる息子。

バンパーが壊れました。(涙)

運転免許を取れるまでの長い長〜い道のりは、今始まったばかりですが、私はもう怖くてとても助手席に乗れませんです。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月2日

映画「ローグ・ワン / スターウォーズ・ストーリー」

うちの夫が、勤めているツールショップのオーナー夫妻の奥さんから、映画鑑賞券をもらってきまして、先日の封切り以来、早く観に行きたくてウズウズしていた「ローグ・ワン」を見に行きました。


一緒に行ったのは私じゃなくて、息子のカイです。

ご存知のように「ローグ・ワン」という映画は、かの有名な「スターウォーズ」シリーズのスピンオフ作品ということなんですが、エピソード4「新たなる希望」の直前までを描くストーリーなんだそうですね。


自慢じゃないけど、かつて「スターウォーズ」シリーズのどの映画も、最初から最後まで全部見たことが一度もない私でございます。退屈になるというか、途中で寝ちゃうというか...。

「ローグ・ワン / スターウォーズ・ストーリー」もですね、興味が全く無いとは言いませんけど、見たいと思っていないわけですから、夫は私を誘いませんでした。

娘のサチは、この手の映画には興味がないので、もちろん誘うわけがないんです。

どうぞ男二人で、存分にお楽しみください!

というわけで、夫は息子のカイと出かけて行きましたが、オーナーの奥さんに頂いた映画鑑賞券はプレミアム券で、座席がリクライニングチェアだったそうです。

これがアダになったのよ。

一日の仕事を終え、素早くシャワーを浴びてさっぱりとした夫は、リクライニングチェアでリラックスモード。シネマは暗く、涼しく、快適で...

なんと、子供の頃から大好きな「スターウォーズ」映画を見ながら眠ってしまったのだそうです。大音響の中で。

1シーンも見逃すこと無く鑑賞した息子に言わせると、「ローグ・ワン」は「スターウォーズ」映画史上のナンバーワンであるそうな。ストーリーも映像も俳優達の演技も何もかもが素晴らしかったそうでございます。

そうですか...

でも、私はやっぱりどうでもいいです。

眠ってしまった夫は、お気の毒でした。次回は、いつものように昼寝をしてからお出かけください。

お帰りの前に1クリック を!



2017年1月1日

涼しい2017年の元旦

皆さま、明けましておめでとうございます。

この一年が、皆さまにとって良い年でありますようにお祈り申し上げます。

さて、毎年毎年猛暑の正月で泡を吹きそうだった私ですが、今年は出だし良いですよ。なんてったって涼しいもの!

そして、今年は家の中に険悪な空気が張り詰めてもいないし。ちょっと暗いのは暗いんですけどね。だって、うちの娘は家から出られなくなっているんですから。

先月から練習はしているのです。

そして、お母さんと一緒なら、何度も行って場所をよく知っているイーストランド・ショッピングセンターなら行けるのです。そして、それ以外の不慣れな場所に行く練習もして来て、少しずつ成功していたんです。

さらに、お母さん運転の車ではなく、公共の交通機関に乗れるようになるために、バス停まで行く練習も繰り返しまして、行けるようになりました。

そして、いよいよ昨日は、バスに乗る練習をする予定だったのですけど、向こうからバスがやって来るのを見た途端にパニック発作寸前となりました。私は、バスの運転手さんに「乗りませんから通過してください」のアクションを繰り出しつつ、娘を落ち着かせ、家路につく間も娘を慰め、実を言えば自分の心臓がバクバクでした。

私も「うつ」や「不安障害」の病歴があるわけで、いまだに抗うつ薬を飲み続けているんです。そういう人間が、パニック発作を起こす人を間近に見るというのはね、心臓に悪いの。今にも自分が不安発作を起こしそうな気分になるんです。でもね...

絶対にお母さんが病気になるわけにはいかないのよ!

とにかく、今年前半の最大の難関はこれですよ。娘が電車やバスで大学に通えるようになること。

もしかしたら、時間がかかるかもしれませんけど。

娘はその後一日中、暗い自室にこもりっきりでした。餅作りを手伝いに来てはくれたけど、落ち込み具合は最悪でした。まあ気持ちはわかりますけどね。

お母さんと一緒でないと家から出られない間は、一緒にいてやるしかありませんので、私は頑張るしかないのです。

精神科医の診察は3月だし(これが理解に苦しむんだよ)、それまでただ待ち続けるわけにもいかないと思います。できるだけ早めに、ミッソ医師に相談に行かなくちゃあいけません。薬をなんとかしないと...。

そうそう、いい話も一つあるんですよ。

お正月には、よく「新年の抱負」ということで、今年こそはこれを達成したい宣言をする人がいますけど、うちの夫が減量宣言をいたしました。

やっぱり例のファスティング・ダイエットを行うそうです。絶対に長続きしないと自信を持って言いたい私ですが、本人が減量の必要性を自覚したということだけは良かったなと。

夫がファスティングをしてくれると、食費が大いに助かるので、それはうれしいですしね。

そして、息子はですね、とにかく一日も早く就職してちょうだい! それだけ!

お帰りの前に1クリック を!