2023年6月30日

アイ・フィール・グ〜!

ジェームズ・ブラウンの大ヒット曲「I Got You(I Feel Good)」というのがありますよねえ。「アイ・フィール・グ〜!」という歌詞で始まります。

「気分サイコー!こうなると分かっていたけど、ああ気分サイコー!キミを見つけたから!」と歌うんですが、昨日の私の頭の中ではこの音楽が一日中鳴り響いて、「アイ・フィール・グ〜!」と叫んでおりました。

だって、

鍵を見つけたから!

昨日の記事に書きましたように、うちの夫は早朝に家を出た後すぐに戻って来たんです。勤めているツールショップの鍵を持って行くのを忘れたと言って。

そうしたら鍵が見つからなかったんですよ。家中探しましたけど見つけられませんでした。もちろん私も一緒になって必死で探したんです。

ツールショップの開店時間は7時なのに6時半を過ぎてもまだ探していたんですからね、絶対に間に合わなかったはずですよ。ガギを持っている別のスタッフに早く来てくれるように頼んでいましたから、何とかなったかもしれませんけど。

夫は前の日に娘の車で買い物に行ったので、娘の車の中に落としたかもしれないと言って、6時半頃に電話をして娘を起こして探してもらったようですが、車の中には無かったと聞きました。

外が明るくなってから、私は夫が歩いたところを全部探したんですけど、見つかりませんでした。探しても探しても見つからないとイライラしますよ。悔しくてたまらなくなります。

何としても見つけたいとムキになって来ると、火事場の馬鹿力じゃあないですけど、記憶をたどる集中力がアップします。

夫は、前の日の朝、キーホルダーに付けていた巻き尺を使って窓ガラスの大きさを測ったと言っていました。確か、その日の朝は、夫は居間の窓際に置いてある椅子に座って何かしていたんです。

その時、夫はウールのドレッシングガウンを着ていたことを思い出しました。

そこで、ガウンのポケットをチェックしようと思い、夫の寝室に行きました。寝室はすでに探していたんですけど、ガウンのポケットはチェックしていませんでしたからね。

いつものように、カーペットの上には服がたくさん脱ぎ散らかしてありましたが、ガウンはベッドの上に投げてありました。

ポケットを探していると、ジャラジャラと音がしました。「おっ!」何やら固い物が入っていました。巻き尺でした。

あったわ!

「見つけたわよ!」とすぐにメッセージを送り、店舗まで鍵を届けに行きました。さすがに夫は大変感謝して両手で鍵を受け取ると、私に頭を下げましたよ。


まあとにかく、これまで30年近く、夫が物が見つけられなくて探し始める度に私も一緒に探してあげましたけどね、99パーセント見つけたのは私でした。

私は見つけるのが得意なんです。どういうわけだか見つけられるんです。

そして、見つけた時の達成感というのはね、「アイ・フィール・グ〜!」なんですよ。

以前は見つけてあげた後に、「持ち物の置く場所を決めろ」とか「ちゃんと片付けないからこういうことになるんだ」とか一言言わずにはいられなかったんですけど、最近は言わないようにしています。

そういうことを言っても、何の役にも立たないと分かったからです。夫が気分を悪くするだけですから。

それでも、昨日はかなり焦ったはずですからね、今後は鍵の管理にはもう少し気をつけるでしょう。

ちなみに、夫が朝出かける時に、私はいつも「財布・携帯・鍵・メガネ」という決まり文句を言ってあげていたんですけど、最近言わなくなっています。

必ず言っていたので習慣になって、最近は夫が自分で言うようになっているからです。でも昨日は言わなかったんですかね。鍵を忘れていることに気づいたのが家を出た後でしたから。

気づいて戻って来ても見つからないんじゃあどうしようないんですよ。

忘れ物をする度に、ツールショップまで持って来てくれと言うので私も大いに迷惑して、絶対に忘れてはいけない「財布・携帯・鍵・メガネ」の置き場所を決めるために、小さいバスケットを用意してあげたことがあります。

でも、そのバスケットはごみ屋敷状態になってしまい、物を入れられなくなってしまいましてね。

ポケットに入っている物とかを何でもそれに入れるから、すぐにいっぱいになってしまったんです。ネジやワッシャやドリルビットや割れたペンや紙くずや誰かにもらったビジネスカードやステッカーや小銭や、もう何でも。

そして、いっぱいになってしまったバスケットの中にある物を捨てたり片付けたりしないわけですから。

次に用意したもう少し大きめのバスケットは、もっといろいろ入れられたのでもっとすごいごみ屋敷状態になってしまって、今もそのままです。

どうしてああなってしまうのか、私には理解不能ですよ。

最近はダイニングテーブルが置き場所になっているんですけど、それは困るんですから何とかしないといけません。


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2023年6月29日

ごみ屋敷がもたらす問題

我が家のダイニングテーブルは、何週間もごみ屋敷状態になっていました。

最近家族が一緒にテーブルで食事をすることがめったに無いので、ダイニングテーブルがいつの間にか夫の物置き及び作業台になってしまい、使ったままで片付けていない道具や書類や郵便物やごみなどがどんどん増えて、もう食事などできる状態ではありませんでした。

片付けて欲しいと何度も頼んだのですけど、片付けのことを話題にすると自動的に腹が立つらしくて「はああああ…」と大きなため息をつきます。

テーブルでしか食べられないような晩ご飯にするかなあ。それとも誰かを食事に呼ぼうかなあ。そうすれば片付けないわけにはいかなくなるし。

そう思っていたら娘が帰って来ましてね、久しぶりにテーブルで一緒に食事をすることになったので少し片付けてくれました。

やろうと思えばできるんですよ。時間もかかりません。それなのに、どうして片付けようとしないのか、ホントにもう。

夫の寝室も仕事部屋もガレージもごみ屋敷状態ですけど、ごみ屋敷になる原因というのはいろいろ言われていますが、うちの夫の場合は「物を整理したり無駄なものを廃棄したりする」というのが非常に重要度が低いんです。

片付けなくちゃあいけないとも思わないし、そもそも散らかっているとも感じないようですから、そういう状態の場所を見ても何もストレスを感じないわけです。

基本的に今しなくても済むことは後回しにするという考えなので、重要なことですら今どうしてもしなくちゃあいけない理由がなければ後回しにするのに、重要ではない片付けなんてするわけが無いんですよ。

ただし、しなくてないけなくない理由ができればするのです。

こういう傾向のせいで、いろいろな場所がごみ屋敷化しますが、夫のコンピューターの中もごみ屋敷化しています。

そして、先日から私が問題視しているのがメールサーバーです。

私達は自分達が所有するドメインを使ったアドレスを使っています。ホスティングサービスを利用していますので、メールサーバーも自前です。

使っているメールサーバーの容量は1アカウントに付き1GBなんですけど、うちの夫は不要メールを削除したり、迷惑メールや削除済みメールを廃棄するなど整理整頓をしないので、サーバーにメールが溜まり続けているんです。

ダウンロードした後にサーバーにメールを残す設定にしていますから、大量のメールが溜まっています。

数日前、使用容量が800MBに近づき、何とかしないとメールの送受信ができなくなるぞと言った時には、迷惑メールフォルダにフィルターされたメールだけでも千数百も溜まっていました。

送受信ができなくなるぞと脅された夫は、なんと迷惑メールを確認し始めましたよ。迷惑メールフォルダに入っているのが本当に迷惑メールかどうか確認しないと、もしもちゃんとしたメールが混じっていたら後で困ると言って。

これね、ごみ屋敷になる人の特徴的心理です。うっかり失くしてしまったり捨ててしまったりした後で必要になったらどうしようという不安です。もしかしたら必要になるかもしれないと思うと捨てられないのです。

しかし、千数百の迷惑メールをいちいちチェックすることも気が遠くなるような作業ですからね、夫を説得して私がサーバー上で削除しました。削除済みフォルダに入っていた山のようなメールも私が廃棄してフォルダを空にしました。

一旦ごみ屋敷化してしまうと、片付けには途方も無いエネルギーと時間が必要になるので誰だって片付ける気力を失いますから、今しなくても済むことは後回しというのを選択するようになるのは当然なんです。

夫に整理整頓をする能力が無いわけではありません。しないといけないとなれば「ここまでやるか!」と呆れるほどやるんです。そのために道具が必要となれば買って来るんですから、これまた困ったことなんですよ。そうして持ち物がまた増えて行くんですからね。


こういうごみ屋敷を作りやすい人の最大の問題は、モノを失くしやすいことだと思います。失くしてしまったわけではないのですが、見つけられないのです。

まあこれまでに、何度一緒になってモノ探しをしたことか。

最近の夫は目がよく見えなくなっているのでモノ探しが難しくなっていますからね、私が探してあげなくてはいけません。

今朝は、勤めているツールショップのスタッフのCさんに乗せてもらうということで、家を出るのは遅めでした。Cさんは6時半頃に迎えに来てくれるので、夫は道路まで出てCさんを待ちます。

7時開店までに店の防犯フェンスを開けてゲートを開いて、店の鍵を開けて電気を点けて、コンピューターを稼働させて準備しないといけないのに、ギリギリの出勤です。

ところが、家を出た夫が帰って来たんですよ。店の鍵を持って行くのを忘れたと言って。

すぐにまた出て行くと思ったら時間がかかっているので様子を見に行くと、鍵が見つからないと言うのですよ。刻々と時間は迫ってくるし、ものすごいストレスです。

Cさんは家まで来てくださいました。その時点でもまだ鍵は見つかっていませんでした。いつもごみ屋敷状態だったダイニングテーブルに置いていたようですけど、テーブルにはなかったのです。

私も必死で家中探しましたが、見つかりませんでした。

Cさんは外で待っているし、時間も迫り、仕方がないので鍵を持たずに出かけました。遅番のスタッフで鍵を持っている人に事情を説明していましたが、どうなったんでしょうか。開店時間には間に合わなかった可能性がありますよ。

こういうモノが見つからない危機というのが度々発生します。危機とまでは行かなくても、しょっちゅうモノを探して時間を無駄にしています。

さすがに夫も反省したのか、大事なものは置く場所を決めるなどして最近はモノが見つからないことは減っていたんですけど。

ちなみに、ごみ屋敷を作りやすい夫のもう一つの問題は、見つからなくて困ったら、仕方がないから新しいのを買うというのがあります。こうして持ち物がさらに増えて行くんです。(泣)


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2023年6月28日

日本からの小包で涙腺崩壊

先週の土曜日のことですが、いろいろあってメンタルが不調だったらしいうちの夫がちょっとしたことがきっかけで怒りを大爆発させましてね、それを眼の前で見た私はすっかり動転してしまったんですが。

その後、夫も私も落ち着きを取り戻しました。

そのことについては「話を聞いてもらうとラクになる」に書いた通りなんですけど。

昨日は、夫が例の腎臓提供のための最後の検査があるとかで病院に行かなくてはならず、私が運転して送って行ったんですが、夫はいつもの温厚な人に戻っていましたから、私達は普通に会話が出来ました。

私もメンタルは元に戻ったと思っていたんですが、送って行った帰りに一人で高速道路を運転しながら何だか心臓がバクバクするのはなんでだろうと思いました。

やっぱりまだ芯のところで動揺が残っていると言うか、何だかちょっと張り詰めたようなものがあったんです。

家に帰ってお茶を飲んでいると、郵便配達が来ました。大きな箱を持っていました。「ゆうパック」と書いてありましたので、日本からの小包だとすぐに分かりました。

私の下の妹からでした。この妹には、4月にバーミックスというスティックブレンダーをあげたので、きっとそのお返しに何か送ってくれたんだろうと思いました。この妹は、必ずこういうことをする人なんです。

お返しなんてしなくても良かったのに。だって、あげたのは私が20年近くも使って来たお古だったんですよ。日本で買った日本仕様の商品だったので、使う度に重たい変圧器を出さなくてはならず、近頃力が弱くなって来た私にはそれが大変になったのでね、オーストラリア仕様の新しいのを買ったんです。それで古いのを妹にあげたんです。

高品質が売りのスイス製バーミックスなのに、私が買った商品は不良品でスイッチを入れてもウンともスンとも言わず、交換してもらうまでにいろいろあったんですが。

それはともかく…

小包を開けましたら、まず見えたのはたくさんのお菓子。それも海外在住日本人なら皆んなが懐かしがって食べたいと思うようなお菓子がいっぱい。ハッピーターンとか柿の種とかカルビーのポテトチップスとかじゃがりことかキットカットとか、

トーハトのオールレーズンとか!

そして、下の方から出て来たのが羽衣あられにベビースターラーメンに海老の大判焼きせんべいにビスコに、なんと梶谷のシガーフライ!

岡山県人なら知らない人はいない梶谷のシガーフライ。まだ作っているんですね。しかも昔と同じデザインのパッケージ。

ホントにもう何回「オーマイゴー!」と叫んだことか。

そして、出てきたのが、

サッポロ一番!

塩ラーメンとみそラーメンの両方が入っていました。

その瞬間、

私は涙腺崩壊!

私が住んでいるところでは、日清のラーメンはスーパーでも簡単に手に入るんですけど、サンヨー食品のサッポロ一番は手に入れるのが難しいんです。

時々サッポロ一番が食べたくなりますけど、日清のラーメンで我慢します。でも味が随分違いますしね、塩ラーメンはやっぱりサッポロ一番でないと。

うまかっちゃんやマルちゃんラーメンやソース焼きそばも入っていました。

もう号泣です…

60歳を過ぎたおばさんが、ラーメンを手にして涙を流しているんですからね、ちょっと異常な光景です。

普通はラーメンで泣いたりしませんよ。やっぱり私のメンタルはまだ不安定だったってことでしょう。

それにしても、私の妹、よくぞこういうのを選んだなあと感心しました。ずっと海外にいる人間が食べたいと思うだろうなあというものをよく知っています。

他にもね、調味料がいろいろと、ふりかけとかお茶漬けとか味付け海苔とか、ちょっと全部は書ききれませんけど、本当に嬉しい贈り物でした。

バーミックスをあげたせいで、妹にはすごいお金を使わせてしまいました。食品購入代もさることながら、郵便代が半端ないですからね。

妹は、きっとこの記事を読むと思いますから、もう一度ここでお礼を言いたいと思います。

ありがとうね。本当に嬉しかったです。大事に食べます。


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2023年6月27日

豆料理でお尻が悪化

時々話題にしているうちの息子ですが、3回目の痔の手術を受けたのは3月8日のことですから、もうすぐ4ヶ月になるというのに、いまだに毎日部屋で安静にしている暮らしなんですよ。

本人の話によるとお尻は治っていないのです。最近出血がやっと止まったそうで、それは良かったのですけど、痛くて長時間座っていることが出来ませんのでベッドで過ごしているのです。もちろんどこにも行きませんし、ほとんど部屋から出て来ません。

毎日何をして過ごしているんでしょうか。友人達も昼間は仕事に行っていますからね、オンラインで一緒に遊んだりしゃべったりも出来ませんし。昼間は絵を描いたりしているそうですけど。

本当に一日も早く治って、普通の暮らしができるようになって欲しいです。

でも、あと1ヶ月で治らないと、4回目の手術が必要になるんだそうですよ。手術の順番待ちをしている人が何万人もいる公立の病院では無理でしょうから、再び民間の病院で費用全額自己負担でするしかないんでしょうけど。

手術費用はどうやって工面するんでしょうか。考えただけでストレスが溜まります。

あと1ヶ月で良くなることを祈るような気持ちでいます。

私に出来ることは、お通じが良くなる野菜たっぷりの食事を準備してやることくらいです。

ここ2週間ほど、食物繊維がたっぷりで安くて栄養もある豆類を料理に取り入れて、せっせと豆料理を作って来ました。

まずは大豆料理。

乾燥大豆を買って来てたくさん茹でて、それを煮物やサラダに使いましたが、冷凍の枝豆も一緒に使うとより美味しくて歯応えもよく、大豆料理は煮豆もサラダもなかなか人気がありました。


ひよこ豆もいいですね。大豆のように多めに茹でておいてそれをいろいろな料理に使います。茹でずにファラフェルにするのもいいです。ファラフェルというのは、水につけて戻したひよこ豆を他の材料と一緒にフードプロセッサーで粉砕して、丸めて油で揚げると固まって肉団子のようになります。


缶詰のひよこ豆はどこでも手に入るし、安くて便利ですから缶詰もよく使っています。缶詰のひよこ豆で作る最近の一番のお気に入りはこれ。

カリフラワーとひよこ豆のカレーです。さっぱりとしていてとても美味しいです。


同じ豆の料理が続くと飽きますから、いろいろな種類の豆を使って変化をもたせるようにして、味付けもメキシカンとかイタリアンとか和風とか工夫していますよ。

先週はレンズ豆を使っていろいろ作りました。

レンズ豆とケイパーのサラダは美味しかったなあ。でも男達には不人気でした。


レンズ豆のスープも美味しかったです。見た目は悪いですけどね、栄養たっぷりで、驚くほど美味しいスープです。


レンズ豆のカレーは、簡単に作れるし、これまた驚くほど美味しかったです。インドのダールとほぼ同じものですけど、S&Bのカレー粉で作っていますから食べ慣れた味になっています。


晩ご飯が豆料理だと夫は喜びませんが、文句は言わずに食べます。息子は文句など言うはずがないんですけど。

文句と言うか、豆料理は困ることがあると言って来ました。

困ることの一つは、お腹がゴロゴロして調子がおかしくなることがあるということ。豆を食べると必ずしも快腸快便になるわけではないようです。私はお腹がゴロゴロしたりしませんから気が付きませんでした。

そしてもう一つの困ることは、特にレンズ豆料理がよくないそうですが、すごいおならが出るんだそうで、

おならのせいでお尻が痛くなったんですって!

レンズ豆を食べると誰でもおならが出やすくなりますけどね、おならは気体なのに、そのせいでお尻が痛くなったというのには驚きましたよ。

息子のお尻がよほどひどい状態なのか、ものすごい勢いで大量のおならが出たのか。

豆料理はしばらくやめておきます。


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2023年6月26日

話を聞いてもらうとラクになる

一昨日、怒りやフラストレーションを大爆発させたうちの夫のせいでメンタルが不安定になっていた私ですが、もちろん一番ツラかったのは夫でしょうけど、今日は夫も私も落ち着いています。

それは娘のおかげだと思っています。

娘が土曜日に家に帰って来たのですよ。現在、大学院で心理カウンセラーになるための勉強とトレーニングをしている娘は、話を聞くのが上手いのです。まあその勉強をしているんですから、上手くて当たり前ですけど。

うちの夫は、娘に気持ちを吐き出すことでかなり落ち着いたようでした。私には詳しいことを教えてくれていなかったけど、仕事でいろいろあったようです。

店舗に勤めているといろいろな問題に直面します。優秀なスタッフが次々に辞めて行くことも問題の一つで、会社の組織のあり方とか運営のやり方に問題があるわけなんですけど、うちの夫は問題解決のためにプライベートな時間を使ってプロジェクトに取り組んだりするのです。

以前勤めていた店舗で同僚だったTさん(頭に皮膚がんが出来た人)とは会社の改革に取り組んだりしましたが、あの提案は会社の上の人から全く相手にされず、努力は水の泡となりました。

最近は「近頃話題の ChatGPT と人工知能」という記事に書いたようなプロジェクトに取り組んでいたんですけど、そのプロジェクトは私が聞いても理にかなっていて会社にとっては利益になることだと思ったんですが、これについても上の人から「こういうのはあなたの仕事ではない」「あなたは店でセールスをやっていればいいんだ」と言われたんですって。

求められる仕事以上の努力をしても認められない会社なんですよ。そして問題は解決されない。だから、やる気のある優秀な人達は次々に辞めて行くのです。

こういうフラストレーションを感じている中、頼りにしていたスタッフが3人も辞めることになったそうです。どの人も、もっとやりがいのある仕事を見つけたのです。

うちの夫は、こんな会社のツールショップで働くにはもったいない知識や才能があると私は思っていますけど、双極性障害で感情が不安定になることがありますし、目が見えなくなっていること、車の運転ができなくなったことなどから、辞めたくても辞められないのですって。

本当に気の毒なんですけど、我慢して働き続けてくれていることには感謝していますよ。

とにかく、こういう心の中に抱え込んでいたフラストレーションや苦しみをうちの娘に話したことで、気持ちが少しラクになったようです。

そして昨日、娘は私を誘ってカフェに連れて行ってくれました。パンを焼いているベーカリーのカフェです。コーヒーを飲みながらたくさん話をしました。


そして、私も夫のせいで抱え込んでいた苦しさやツラさを吐き出したら気持ちがラクになりました。

私はね、娘が小学生の頃からあらゆる不満や不安を娘に聞いてもらっていたんです。そのせいでうちの娘は心の病気になりましたから、娘にはあまり話さないようにしていたんですけど。

今はもう大丈夫だから何でも話して良いと言ってくれましたので、昨日は話したんですよ。そうしたら、本当に気持ちがラクになったのです。


どうして、誰かに話を聞いてもらうと気持ちがラクになるのでしょうね。

不思議ですけど、話すことに心理的な効果があることは事実です。誰かに話を聞いてもらうだけで、あるいは話を聞いてもらえる人がいると思うだけでも、心が軽くなったりしますよね。

寂しさ、苦しみ、不安、悲しみといったネガティブな感情と結びついている出来事の記憶を言葉にして吐き出すことで、脳の中での記憶や感情のつながり方が変わるんですね。記憶そのものが薄れるようにも私は感じます。

私が思うもう一つの大きな効果は「気づき」の効果です。言葉にして話す過程で、気づいていなかったことに気づけたりします。自分が抱えている感情や考えの理解が深まることで、心の中が整理されるのですよ。

昨日は、娘と話をしながら、引越しのこととか今後のことについてもっと冷静に判断できるようになりました。不満に思っていたことやイライラしていたことが整理されたんです。

そして、話しながら娘と一緒に強く再認識したのは、うちの夫がどれだけいろいろと不運だったかということでした。

あまりにもプライベートなことなので、このブログでも一度も記事に書いていませんが、あの人は幼い頃にトラウマになる経験をしているんです。

そのためにパニック障害で長年苦しみましたし、パニック障害から回復した後は、今から思えば双極性障害のエピソードが始まるんですけど、当時は誰も分かっていませんでした。

心理カウンセラーになろうとしている娘のおかげで、夫も私も助けられています。「出来ないことが増えるたびに自分の世界が小さくなる」とツラくなっている夫には、現実を受け入れてもっと肯定的に物事を考えるようにするための心理療法が役に立つかもしれないと言っていました。

ちなみに、話を聞いてもらえる人がいない方は、書くといいんですよ。私は長年ずっと話せる人がいませんでした。だから娘に話していたわけですけど。話せる人がいない場合は、書くといいとどこかで読んだので書いてみたら明らかに効果があったんです。

作文のように文章の構成だとかそんなことは気にしなくていいです。ただ書くだけでいいんです。私はブログに書くことでも助けられて来たと思っています。

書く時にも頭の中で言葉にしながら処理しているわけですからね、誰かに話すのと同様の効果があるのですよ。書いたのを声に出して読むというのも効果があると、私は経験から思います。

書いて気がすんだら捨てるのもいいですよ。手書きの方がより効果があるとどこかで読んだ覚えがありますけど、私はコンピューターで書いています。手で書くと手が痛くなるからという単純な理由からです。自分にとって楽な方法で書けばいいです。

誰にも言えないような出来事の記憶がある方は、きっと様々なネガティブな感情と結びついて苦しめ続けている記憶だと思いますけど、ただ書き出すだけで頭の中に変化を感じると思います。

何度か同じことを書いているうちに、他人事のように感じられるようになって来るのですよ。忘れてしまうことは無いですが、同じことを思い出しても感じ方に変化が生まれるのです。

肝心なのは、一人で心の中に抱え込まないで外に解放することですからね。


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2023年6月25日

怒り大爆発と小さくなる世界

うちの夫は基本的に温厚な性格の人ですが、感情の起伏があります。

つい先日も「躁状態」と「うつ状態」という記事に書きましたけど、双極性障害2型なんです。治療薬のおかげで安定していますから極端な「躁状態」も「うつ状態」も無いんですが、「元気過ぎる時期」と「元気がなくなって寝てばかりになる時期」いう波があります。

普通に健康な人でも元気がみなぎって活動的になる時もあれば、落ち込んで元気がなくなってしまう時はありますけど、うちの夫の「元気過ぎる時期」の最大の問題点は、怒りやすくなることなんです。

最近、ちょっと元気過ぎるかもしれないと思っていました。先日記事にも書きましたが「ChatGPT」(チャット・ジーピーティー)を使ったプログラムに連日連夜取り組んでいましてね。

私が早朝の4時頃に起きておトイレに行こうとしたら、夫が仕事部屋でそれをやっていたのを見て、普通じゃあないと思いました。

こういうのは躁状態になっている時の特徴です。ちょっとしたことでイライラしていましたし、私は注意していたんですよ。怒らせるようなことを言わないようにね。

そうしたら、

昨日のことですけど、驚きましたよ。

キッチンのダウンライトが壊れていたんですけど、新しい電球に変えてもチラチラするので接続か何かに問題があるとは分かっていたんですが、これを電気工事の人に頼まずに自分で何とかしようとしたうちの夫が、昨日は屋根裏に上がって直そうとしたんです。

うちの夫はこういうことは得意なのです。

その時、私はドーナッツを揚げていました。

ガタンと音がして、「ちょっとヒロコ」と夫が言うのが聞こえました。「はいはい、ちょっと待ってね」と私が言うと「ちょっと待ってってどういうこと!」と言いました。

油に入っていた2個のドーナツを取り出してから慌てて行ってみると、夫は天井からぶら下がっていました。梯子が外れかかっていました。

大急ぎで行って梯子を直しました。夫は無事に梯子に戻って天井裏に身体を入れようとしましたが、クマみたいに大きな身体の夫は入れなかったのですよ。その瞬間です。

青天のヘキレキ!

夫の中で何かがプツンと切れたんでしょう。怒りとフラストレーションが大爆発したんです。

ものすごい大声で汚い言葉を怒鳴りまくって、梯子から降りると家が壊れそうな勢いで玄関ドアを締めてどこかに行ってしまいました。

しばらくして戻って来ましたが、怒りは収まる気配もなく、大声で怒鳴り続けるから私は心臓がバクバクして震えました。

私はね、父親に大声で怒鳴られて育ったので「大声を出して怒る男」というのは恐怖と苦痛をよみがえらせるんです。怒ったような大声を出されるだけでも怖いのに、眼の前で怒り狂っているんですからね、それを見るのは本当に怖かったですよ。

怒りを大爆発させる時は、予兆みたいなのを感じるものですから私も気持ちの準備が出来ますが、昨日は全くの突然でしたからね、私も動転しました。


いろいろ考えてしまって、昨晩は眠れませんでした。夫は今朝は少し落ち着いていました。 

どういう理由であんなに怒ったのか、夫の頭の中で何がどうなっているのか、少しでも知ることができれば私も気がラクです。

夫をツールショップに送って行く車の中で、もしかしたら梯子がズレて天井からぶら下がっていた時に私がすぐに助けに行かなかったことで、私に怒っているのかと聞いてみました。

夫は「出来ないことが増えるたびに自分の世界が小さくなる」と言いました。

その気持ちは分かりますよ。目が見えなくなって来ていることで出来ないことが増えていますから、気の毒には思います。

私に出来ることはしてあげたいですけど、これからもっとできないことは増えますよ。いつかは仕事が続けられない時も来ます。

その時、どういうふうに考えるべきなのか。こればかりは、夫が自分で何とか解決するしかありません。


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2023年6月24日

ネガティブコメント

このブログでも何度も話題にしていますが、私は自分のレシピサイトを運営しています。

始めたのは2012年の5月。もう11年以上になるんですよ。

最初は、よく質問される和食の作り方とか、うちの息子や娘に残したいレシピとかを載せていたんです。

と言いますのもね、オーストラリアでは家族のレシピノートを代々受け継いでいる人も多くて、おばあさんがよく作っていたパイだとかケーキだとかキャセロールだとか、レシピが書き残されているおかげで再現できたりするんですけど、日本では煮物にしろ和え物にしろお菓子にしろ、一緒に作りながら習って目と舌で覚えていないと作れないことが多いでしょ?

うちの息子や娘は、私が作る料理を習わないままになっていましたから、いつかお母さんがよく作ってくれたあの料理を食べたいと思っても、懐かしく思い出すだけで自分で作ることは出来ないわけですよ。

それでレシピに書いて残そうと思ったんです。

「だいたいこのくらい」とか「こういう色になるまで」とか「こういう塩加減の味付けで」といった曖昧な作り方ではなくて、調味料の量を数字にするのは最初は難しかったのですけど、繰り返し書いているうちに自分の味付けの傾向が分かって来ます。

こうして書き続けてきたレシピは、今日の時点で2362品もあります。

料理を作るのも、レシピを書くのも、写真を撮るのも、ウェブサイトを作るのもその管理も、全部一人でやって来ました。

塵も積もれば何とやらで、よくここまで来たなあと自分でも感心します。

ウェブサイトに問題が起きた時や私が死んだ後のために、バックアップとして英語版クックパッドでもレシピをシェアしています。フェイスブックはレシピを紹介するのに使っています。

フォローして下さる方の数もいつの間にか増えましたので、ウェブサイトのコメント欄と英語版クックパッドとフェイスブックを通して、質問や感想を毎日受け取ります。

滅多に無いですけど、レシピに対する批判的なコメントには、誠意を持ってポジティブに対応するようにしています。

「作ってみましたよ」とか「美味しかったです」とか「日本人だった母親の料理を思い出しました」とか、そういうポジティブなコメントやメッセージをいただくと嬉しいのですけどね、

やっぱりネガティブコメントが来るんですよ!

迷惑コメントやスパムは毎日山のように来ますが、こういうのは自動的に処理する方法があります。単なる嫌がらせか荒らしと思うようなのはいちいち削除しなくちゃあいけない場合があります。

最近多いのは、ラテン文字のアルファベットではなくて、アラビア文字やキリル文字で書かれたコメントです。

何が書いてあるのか分かりませんが、グーグル翻訳を使うと簡単に分かります。書いてあることは、いつもレシピとは関係のない意味不明のことだったり侮辱的なことだったりします。

こういうのを調べていちいち削除したりするのも結構面倒です。

コメントの中には不快を通り越して、気持ちが沈むようなのも時々あります。

自分としては自信作である料理や日本人なら皆んなが作っているようなごく一般的な料理のレシピなんかをバカにして来る人もいます。

美味しくないわけがないと思うようなのを「何だこれは」「このレシピはひどい」「皆んなこんなの作るな」とか書かれるとやっぱり気分悪いですよ。

そういうコメントは削除する場合もありますし、残す場合もあります。

それにしても、世の中には、ネガティブコメントや迷惑コメントを書くことで気晴らしをしている人がいるんでしょうね。

今のところは、レシピを通して世界中の人々と交流する楽しさの方が上回っているので続けていますけど、迷惑メールも来ますしね、不快なコメントを削除したりする作業は面倒ですし、ウェブサイトを運営するのにこういう苦労があるとは考えていませんでしたよ。

メンタルの調子が悪い時にネガティブコメントが来るとかなりツラいです。

直接顔を合わせずに匿名で発言できるインターネット社会では、誹謗中傷が社会問題化していますけど、他人への思いやりを持って、お互いにもう少し優しくしましょうよ。


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2023年6月23日

税制年度末とFOGOへの期待

オーストラリアでは6月が税制年度末なので、至る所で道路工事をしています。自治体が予算を使ってしまおうとしているわけでしょうけど、毎年この時期は道路工事ラッシュです。

小売店は棚卸しをする時期です。その前に在庫一掃セールというのもやります。うちの夫が勤めるツールショップでもセールが行われていますけど、今年度中に必要なツールを買っておいて経費として計上しようということで買い物に来る人が増えますから、6月は1年で最も忙しい月ということになっています。

新しい税制年度が始まる7月から、私達が住んでいる自治体では「FOGO」という取り組みが始まります。私はそれを大変楽しみにしています。


「FOGO」というのはキッチンから出る生ごみや食べ物の残りなどをリサイクルするごみ収集の新しいやり方なんです。すでに導入している自治体はいくつもありますが、私達のところは今年の7月から始まるんですよ。

オーストラリアでは、収集した普通ごみはすべて地中に埋めますので、ごみを減らすことが課題でしたが、一般家庭から出る普通ごみの56%はキッチンから出る食品ごみなんだそうです。

そうした食品ごみを地中に埋めるとメタンガスが発生して、地球温暖化の原因になりますよね。

食品ごみは、基本的に燃やすことが出来るごみなんです。

そこで、7月からは食品ごみを生分解性で堆肥化可能な袋に入れて、これまで庭から出る植物性のごみを入れていた収集用の容器に入れて出すんです。

こうして集めた植物性のごみとキッチンから出る食品ごみは、高熱で焼却処理されて再利用されるということなんですよ。焼却後に出る灰はオーガニックなものですからね、土作りに利用できるわけです。

袋にはほとんどの食品ごみを入れることが出来ます。入れられない物の方が少ないです。動物性の食品も入れられるんですよ。骨、卵やチーズ、魚シーフード類、食べ残したものなど、食品はほとんど入れられます。

要注意なのは、ティーバッグ、貝の殻、果物に貼ってあるシールなどが入れられないことでしょう。

近頃のティーバッグの袋は合成繊維で出来ている場合が多いですからね、素材がオーガニックではないからダメなんです。貝の殻は燃えにくいから入れられないようです。果物に貼ってあるシールはプラスチック製ですから当然ダメです。果物の皮はシールを剥がしてからでないと入れてはいけません。


我が家は田舎環境にありますし、キッチンから出る生ごみは家の外に置いてあるコンポスト容器に捨てています。しかし、コンポスト容器には動物性の食品は入れられません。

我が家のコンポスト容器はいっぱいになっているし、ネズミが大きな穴を開けてしまって食べ散らかすので、新しいコンポスト容器が欲しいと思っていたんですけど、引っ越すかもしれないのにそういうものは買えないと夫に言われましてね。

ですから、植物性のごみ収集容器に何でも入れられるようになると、すごく助かるのです。

これまでは庭から出る植物性のごみ収集は隔週でしたが、キッチンからの食品ごみを入れるようになると隔週では腐敗してしまいますから、収集は毎週になります。

その代わり、普通ごみは隔週となります。

リサイクルごみは、これまで通り隔週です。

7月からは、普通ごみの収集容器に入れるものは相当少なくなると思います。リサイクルできないプラスチックごみを減らす努力をすると、入れるものは2週間でごみ袋1袋分くらいになるかもしれません。

どれだけ少なく出来るか挑戦したいと思っています。とにかくごみになるようなものは買わないことですよね。


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2023年6月22日

勝ち続ける不死身のTさん

うちの夫が以前勤めていた店舗で同僚だったTさんが、店内の防犯カメラに映った自分の頭にシミがあるのを見て、すぐには医者に相談に行かず、何かの理由で医者に会った時についでに頭のシミのことを話したら、すぐに専門医に会うように言われ、検査の結果そのシミが皮膚がんだと分かったという話「スキンヘッドと皮膚がん」を書いたのは、昨年の7月のことです。

あれからもう1年になります。

その後のTさんの皮膚がんのことは「早期発見&早期治療が大事」という記事にも書いたんですけど、もちろん皮膚がん除去の手術を受けました。

そうしたら頭蓋骨にも転移していることが分かって、頭蓋骨を削り取る手術も受けたんですが、その手術中に2回も目が覚めたという話は「麻酔薬が効きにくい人っているのか?」に書きましたので、詳しいことはその記事を読んでいただきたいんですけど。

最初に目が覚めた時、医者がボッシュの12V電気ドリルを使って自分の頭を削っているのが見えたそうなんですよ。大変痛かったそうです。

ツールに詳しいTさんは、医者がドリルに力を入れ過ぎていると思ったんですって。ドリルっていうのは、力を入れれば入れるほど速く削れるわけじゃあ無くて、効果的に削るためには適度な力を加えなくちゃあいけないのです。

麻酔で眠っているはずの患者からドリルに力を入れ過ぎだと指摘された医者は驚愕したわけですがね。その時の手術中には2回目が覚めたTさんですが、以前にも手術中に目が覚めたことがあったそうなんですよ。

それはともかく、

がんができていた辺りの皮膚をごっそりと切り取られた後、がんが転移していた頭蓋骨を削り取る手術も受けたのが3月の終わり頃でした。

がんは腎臓と前立腺にも転移していたので、次はその治療といういう事でしたけど、夫と私は悲観しました。Tさんが長くは生きられないと思いましたからね、正直言うと余命は何年くらいなんだろうかとも考えていたんですよ。

あれから2ヶ月以上が経って、この間にTさんから聞いていたのはがんの経過の話ではなくて離婚することになったという話だったんですけど、一昨日電話があって、がんは心配する必要が無くなったと言うんです。

うちの夫が、仕事が休みだった昨日、久しぶりにTさんに会って詳しい話を聞いて来ました。

まず、頭にできていたがんですが、悪性のがんではなかったので除去手術によって再発の心配はほぼ無いそうです。私は皮膚がんに詳しくないのでよく分かりませんけど、皮膚がんにも悪性とあんまり悪性じゃあないのがあるんですね。

そしてがんが転移していると言われていた腎臓と前立腺ですが、まず腎臓にできていた腫瘍は、がんじゃあ無かったそうです。だから、それを取り除いて心配は無くなりました。

次に前立腺にできていた腫瘍ですけど、これまたがんでは無かったそうなんです。だからもうがんで死ぬことを心配する必要が無くなったということなんですよ。

実はTさんは子供の頃に血液のがんの「悪性リンパ腫」になり、家族はもう助からないと諦めるような状態だったのに奇跡的に回復して、すっかり治ってしまったという方なんです。

それ以外にも人生の危機みたいなのが何度もあったのに、それは病気や怪我を含めてですけど、いずれも奇跡的に危機的状況を好転させ続けて来た方なんですよ。

現在は、経済的には働く必要は無いのに趣味というか生きがいのためにツールショップで働いていると言うんですが。

これまでの話を聞く度に「すごいなあTさんは!」と思って来ましたが、今回はついに運が尽きたかと思ったら、また復活しました。


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2023年6月21日

ハンカチ後進国と鼻かみ

私が持っているハンカチがどれもボロになって来たので新しいのが欲しいと思っているんですけど、オーストラリアではろくなハンカチが手に入りません。この国は「ハンカチ後進国」なんです。

全く売られていないわけではありません。紳士物なら割と簡単に手に入ります。ビジネスマンの皆さんにとって、ポケットにハンカチを持っていることはエチケットのようですからね。

無地とか格子柄とか、まあよくある紳士物のデザインです。

ところが、女性向けのハンカチがなかなか見つからないのですよ。デパートとかに行っても売っていないことが多いですから、買いたくても買えないのです。

運良く見つかってもね、デザインは無地か小さな花柄か刺繍付きか、そういうのしか無いです。

皆さんどうしてるの?

と思うでしょ?

オーストラリアの皆さんは、ハンカチなんて使っていないんです。ハンカチを持ち歩いている人なんてほとんどいません。ポケットティッシュすら持ち歩いていません。

手を洗ったらドライヤーで乾かすかペーパータオルを使いますからね、ハンカチが必要無いのは分かりますけど、汗を拭いたり涙を拭いたりはどうするんでしょうか。

ハンカチの需要が無いのでお店も売っていないのでしょうけど、私は必要なのです。仕方が無いので、日本のアマゾンでハンカチを探してみました。

いくらでもありますね。素材だってガーゼ、薄いコットン、タオルといろいろ選べます。大きさもいろいろあるんですね。欲しいと思うようなお洒落なデザインのハンカチがいくらでも見つかります。

送料がかかっても日本から買うしかなさそうです。ただし日本のアマゾンは、最近アカウントにログインできなくなっていましてね、セキュリティーのためのメールというのが何度やっても送られて来ないので、買い物ができないのですよ。


ところで、普段ハンカチを持ち歩かないオーストラリア人がハンカチを持ち歩く時があります。風邪を引いている時です。

風邪を引いている時には鼻水が出ますからね、鼻をかむためにハンカチが必要なのですよ。

ああ、これがホントにもうオーストラリアに住み始めた頃の驚愕のカルチャーショックでした。

ハンカチで鼻をかむというのがもう私には理解し難いことでしたが、鼻をかんだハンカチはポケットに戻すんですよ。ポケットじゃあなくて着ている服の袖口にしまう人もいますけど。

そして再び取り出して何度も使うのです。濡れていない部分を使って。

繰り返し使っていると濡れていない部分が減って来ますからね、取り出したハンカチを広げてまだ濡れていない部分を探す必要が出てきます。その頃にはハンカチ全体が湿っているはずですけど。

こうして、ハンカチは次第にしわくちゃになっていくのですよ。しわくちゃになったハンカチは、そのうち乾いてカリカリになります。

こういう状態になったハンカチを表現する言葉があるんですよ。オーストラリでは、こういうハンカチを「クランチーハンキー」(Crunchy Hankie)と呼びます。「カリカリのハンカチ」と言う意味です。

うちの夫は、カリカリになって丸まったハンカチを洗濯機にポイッと入れていました。

それが私は耐えられなかったのよ!

アナタね、自分の服や下着を他人の鼻水でカリカリになったハンカチと一緒に洗えますか?それはちょっと… ムリでしょ?

ハンカチでの鼻かみ問題について書いた「勘弁してョ!ハンカチで鼻かみ」という古い記事があります。12年も前に書いた記事ですが、なかなか読み応えのある記事になっています。文体がものすごく今と違うのでびっくりします。

ちなみに、うちの夫は近頃は鼻をかむのにティッシュを使うようになりましたので、私は「カリカリのハンカチ」を洗わなくて済んでいます。

ええ、以前は洗っていたんですよ。

端っこの方の安全と思われる部分をつまんで、お湯をためた流しにしばらく浸けておくんです。しばらくして、カリカリになった鼻水が柔らかくなった頃、また端っこをつまんでザブザブとすすぐのです。

自分が納得するまでサブサブジャブジャブとやってから洗濯機に放り込むのですけど、よくもまああんな物を洗っていたもんです。

夫には、カリカリのハンカチは捨てると言ってありますから、もう二度と洗うことはありません。


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2023年6月20日

眠りを邪魔した驚きのもの

毎晩必ず夜中に1〜2回は目が覚めます。朝までぐっすりなんてありえません。

それでも最近は寝不足だと感じていないのは、目が覚めた後に再び眠れるからで、特に重要なのが朝の4時頃に目が覚めた後もう一眠りできること。

朝のもう一眠りができるかできないかの違いは大きいです。

夜中に何度も目が覚めて朝は4時起きというのは、昼寝が簡単には出来ない私には相当にツラいことです。昼寝ができた時には、今度は夜に寝付けなくて睡眠薬に頼るようなことになりかねません。

今朝も4時頃に目が覚めたんですけど、再び眠ることができました。そして夢を見ました。いい夢ではありませんでした。引っ越しのためにごみ屋敷の大片付けをしている夢です。それでもまあ、眠っていたのは良いことなんです。

ところが、

どこからかピーーピーーという音がして来たんですよ。

ピーピーじゃあなくて、もっと間隔の長いピーーピーーという音。時にはプィーーなんていう気にさわる音もして来るので、せっかく眠っていたのに目が覚めてしまったんです。

一体何なんだこの音は!

目が覚めてもピーーピーーは聞こえていました。

そしてハッと気がついた。

ピーーピーーは自分の顔から聞こえて来る。顔と言うか鼻のあたりから聞こえて来る。何かが振動して音を立てている。

シーツだ!

顔をシーツから離したらピーーピーーは止まりました。

何と、鼻の穴に触れていたシーツが振動して音を出していたんですよ。それも笛のようなピーーとかプィーーっていう音を。

綿のシーツなのにそんなことができるのかと思って、再び鼻の穴をシーツに接触させて音を出そうと試みましたが、もう音は出ませんでした。


草の葉っぱや木の葉っぱを笛のように鳴らす草笛というのがあるでしょ?あの要領ですよ。

草笛は子供の頃によくやりました。なかなかコツがいるんですが、うまいこと振動させるとピーとかプーとか音が出て、上手な人なら楽器のようにメロディーだって鳴らせるんですけど、あんな感じの音でしたよ。

でもね、シーツでそれをやるのは難しいですよ。

私が使っているシーツは綿100%ですからね、空気は抜けちゃうじゃないですか?洗濯したばっかりなのでキレイですし、あれをどうやったら音が出せるというの?

どうも、鼻から息を出していた時に鳴っていたんじゃあなくて、息を吸い込んでいた時に鳴っていたように思うんですけど。

まあとにかくびっくりしました。

今日は、こんなどうでもいい話でスミマセン。でもきっと、アナタは今晩、シーツでピーーを鳴らしてみようとするでしょう。


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2023年6月19日

ローナおばさんのチョコレートケーキをアレンジ

ローナおばさんというのは、うちの夫の祖父セオの妹です。セオもローナもすでに亡くなっていますが、夫は大学生の頃にローナおばさん夫婦の家に住んでいたので大変親しい間柄でした。

一族の間ではローナがお菓子を焼くのがとても上手だったというのは有名なんですけど、「ローナおばさんのチョコレートケーキ」というのを以前このブログで紹介したことがあります。

「ボイルド・チョコレート・ケーキ」という名前のケーキです。「ボイルド」というのは「茹でた」とか「煮た」という意味ですが、材料を鍋で煮る工程があるためにそういう名前だったようです。

このケーキがですね、しっとりしていてとっても美味しいんですけど、何度焼いてもパックリ割れるんですよ。作ってみたとおっしゃる皆さんからも割れたと聞いていますから、このケーキは割れるケーキなんだろうとは思うんです。

でも、やっぱり割れて欲しくないわけですよ。それに翌日になると少し固くなるし。

それで、私は小麦粉を減らしてみたり、バターを油にしてみたり、いろいろやってみたんです。

バターではなくて油を使うのなら材料を鍋で煮る必要もないので、生地を温めるためにお湯を入れてみたり、お湯では温度が足りないので熱湯にしてみたり、白砂糖ではなくてブラウンシュガーという薄茶色の砂糖にしてみたり、塩を足したり。

こうして試行錯誤の結果できたケーキが柔らかくてしっとりしていて翌日になってもずっと柔らかいままで、満足できるケーキになったのですよ。

レシピをウェブサイトに載せるためには写真を撮らないといけないので、いつかもう一度焼こうと思っていました。

先日のことですが、デスクの掃除をしていたら引き出しからうちの夫が若い頃に身に着けていた銀のチェーンネックレスが出て来まして。

「銀のネックレスなら売れるじゃないの?」と私は思ったんですけど、そのネックレスは21歳の誕生日のお祝いにローナからもらった大事なものだったそうです。

それでローナのことを思い出したので、写真を撮るためにいつかもう一度焼こうと思っていたケーキを土曜日に焼くことにしたんです。

昨日そのレシピをウェブサイトに載せた後でフェイスブックでシェアしましたら、ローナの息子さんから「母さんは喜んでいると思いますよ、昨日は誕生日だったし」というメッセージが来たんです。

びっくりしましたよ。いつかもう一度焼こうと思っていたケーキを焼くことにしたその日がローナの誕生日だったとは。

さて、柔らかくてしっとりしたチョコレートケーキ「Soft & Moist Chocolate Cake」というのはこれです。ふわふわのケーキですよ。翌日になってもふわふわのままです。


少し割れていますけど、まあこの程度なら平気です。今回はチョコレートバタークリームを塗りました。


皆さんも作ってみたいでしょ?

英語のレシピはこちらです。

作り方を紹介します。今回は20センチのケーキ型を使いました。18センチの型でもいけます。生地がゆるゆるなので底が外せるタイプだと漏れるかもしれません。

<材料> *オーストラリアの計量カップは250ml
セルフライジング・フラワー(ふくらし粉入りの小麦粉) 1 カップ
ブラウンシュガー 軽く1カップ *グラニュー糖なら3/4カップ
ココア 1/3カップ
塩 小さじ1/2
重曹(Bi-Carb Soda) 小さじ1/3
卵(冷たくない方が良い) 1個
バニラエクストラクト 小さじ1
油(私はサンフラワーオイルを使います) 1/4カップ
牛乳 1/2カップ
熱湯 1/2カップ

<作り方>
1.オーブンを160度に予熱しておく。ケーキ型にバターか油を塗ってからベーキングペーパーをピッタリと貼り付けておく。
2.ボウルにセルフライジング・フラワー(ふくらし粉入りの小麦粉)、ブラウンシュガー(またはグラニュー糖)、ココア、塩、重曹(Bi-Carb Soda)を入れて泡だて器でよく混ぜ合わす。 
3.卵、バニラ、油と牛乳を入れて泡立て器でなめらかになるまでしっかり混ぜる。しっかり混ざったら熱湯を入れてしっかり混ぜる。熱湯を入れても材料がその熱でどうこうなったりしません。この熱湯の熱で生地の温度が上がります。
4.準備してあったケーキ型に流し込み、ケーキ型を作業台に何度か軽く落として生地の中の泡を抜き、35〜40分あるいは火が通るまで焼く。
5.型から出してラックで冷やす。しっかり冷えたらお好きなアイシングやクリームを塗るなりかけるなりしてください。


今回はチョコレートバタークリームを塗りました。特別な材料は要りません。以下の材料をしっかり混ぜるだけです。20センチのケーキ全体に塗るのに十分な量です。冷えると少し固くなりますからね。

溶かしたバター 100g *普通のバターでいいです
アイシングシュガー(粉砂糖) 1カップ(約120グラム)
ココア 1/4カップ
クリームまたは牛乳 大さじ2〜3 *これで固さを調整します


オーストラリアのお店で売っているケーキに負けないと思います。

作ってみてね。砂糖は好みで減らして下さい。


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2023年6月18日

近頃話題の「ChatGPT」と人工知能

ニュースとかで「ChatGPT」(チャット・ジーピーティー)という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。この「ChatGPT」って一体何なのかご存知ですか?

「ChatGPT」は、AI(人工知能)技術によって人間同士がチャットしているかのように自然な会話ができるチャットサービスです。もちろんチャットしている相手は機械。

ちなみに、チャットというのはね、文字によるコミュニケーション方法の一つで、電話での会話を声に出してしゃべらずに文字を打ち込んで行うと思えばよろしい。

この「ChatGPT」というサービスは、「OpenAI」(オープン・エイアイ)という人工知能の研究開発機関により開発されました。

人間が話す言語での会話が出来るだけでなく、様々なリクエストに応えてくれます。ExcelとかGoogleスプレッドシートといった表計算ソフトの関数を記述したり、HTMLなどのコードを記述したりも出来るうそうですよ。

無料で利用できます。昨年の11月に公開されてからたったの5日で100万人のユーザーを獲得したと言うので話題になりました。

公開から2ヶ月あまりで全世界ユーザー1億人を突破したそうですから、半年以上がたった現在一体どれくらいの人が利用しているのか私は知りませんけど、きっと数億人は行っていますね。

人工知能はインターネット上にある膨大な情報を学習します。過去の会話内容を記憶しますし、会話内容に誤りがあればユーザーが訂正したりできるので、どんどん賢くなっていくわけです。人工知能そのものも改良され続けていますから、出来ることも増え続けていくでしょう。

この「ChatGPT」というのがですね、うちの夫によると大変素晴らしいそうですよ。

つい先日の記事に、うちの夫が頭の中に持っている膨大なツールに関する知識を生かせるような何かが出来ないものかなあと書きましたけど、夫はそれをやろうとしているんですって。

最近何かやっているなあとは思っていたんですが、昨日初めて詳しいことを聞きました。

お客さんから質問されそうなツールに関するあらゆる質問・疑問・トラブルとそれらに対する回答や解決方法などをGoogleスプレッドシートを使ってデータベース化しているんだそうです。

このデータベースと「ChatGPT」を使って、全国のお店のスタッフが質問に対する回答やトラブルの解決方法を素早く見つけられるプログラムを作ろうとしているんだそうです。

昨日はそのプログラムを作るための方法を勉強していましたが、そういうのはプログラミングが出来る人に頼んだ方が良いのじゃあないかと私は言ったんですけど、本人は自分でやりたいと頑張っていました。

しばらくしたらプログラミングが出来る人を探すと言っていましたから、やっぱり難しかったのでしょう。

ちょっと勉強してできるようなことなら、誰もプログラミングを勉強しに学校に行ったりしませんよ。


夫は、これとは別のもう一つのプログラムも作ろうとしているそうです。

それは、各店舗が持っている大量のバックオーダー(在庫切れのために入荷待ちになっている注文)を他の店舗との連携によって減らし、同時に売り上げを増やすことができるプログラムだそうです。

アイデアは良いのですけどね、プログラミングの知識などゼロなのにそれを自分でやろうとしているからなかなか進まないのですよ。

プログラミングが出来る人に頼んだ方が良いと思いますけど、かかる経費は自己負担です。会社に頼まれてやっているわけじゃあなくて、夫が個人でやっているんですから。

プロトタイプが出来たら社長にプレゼンするそうですけど、採用されるかどうかは分かりません。でも、夫は会社にとっては大きな利益につながると言っています。

もしも採用されたら、プログラムの専属スタッフとして働きたいみたいです。店舗に出勤しなくても自宅からでも出来るので、車の運転ができない夫としては好都合ですしね。

「ChatGPT」というのは、翻訳にも便利なサービスだそうですよ。英和翻訳は機械でやると使い物にならない場合がほとんどなのですが、「ChatGPT」の翻訳はかなり精度が良いそうです。

様々なことができるそうですが、これを悪いことに使おうとする人も当然いるんでしょうけど、犯罪に関係することはフィルターされるそうです。

それでも問題はいろいろあるんですよ。

一つの問題が「ChatGPT」を使って論文を書いたり出来てしまうこと。

ある著名な作家が、こういうテーマでこういう内容の小説をこれこれの作家のような文章スタイルで何章だか書いてくれと「ChatGPT」に頼んだら、3秒で書いたそうです。

作家はその出来の良さに恐怖すら感じたと言うんですよ。

こんなサービスですからね、学校の課題のエッセイとか論文を「ChatGPT」に書いてもらう学生もいるのだそうです。

ちょっと興味がわいてきますよねえ。私も使ってみようかと思っています。現在は無料ですしね。

無料ですけど、ユーザーが劇的に増え続けているせいでサービスにつながりにくい時があるそうですよ。有料サービスにすればそういうことは無いそうですけど。

まあ何事も一度やってみないといけません。


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2023年6月17日

心配し過ぎかもしれません

ひどい風邪から回復した後、頭がフラフラしていたのも治まって、元気になっていたんですけど。

昨日、買い物から帰って来た頃から時々立ちくらみみたいにクラ〜と来るのが気になっていたんです。

そうしたら、遅いランチを食べていた時ですが、再び強いクラクラ〜が来たんですよ。

これはヤバいやつの前兆だ!

回転性の目まいで倒れて病院に運ばれた時には、回転し始める前の2週間ほどこういう立ちくらみみたいな目まいが起きていたんです。

あれ以来、私は少し病的なくらいに目まいを心配しておりますので、昨日はすっかり怖くなってしまってね、ベッドに横になりました。

そして、昨夜のカレーの残りを食べたことを後悔しました。

回転性のめまいに襲われると激しい吐き気がして嘔吐しますからね、カレーを食べたから掃除が大変だとか、そういうことを心配しました。

晩ご飯は息子が作ってくれると言うので、私はそのままずっと寝ていました。

「どうしよう、また回転し始めるかもしれない」「いや、これはもう絶対そうなるな」「入院は避けられないだろうな」

すっかり悲観して一晩落ち込みましたが、何も起きませんでした。

今朝は、フラフラはしていますけどクラ〜は来ていません。


少し冷静になって考えてみると、確かにあの回転する目まいは恐ろしいのですけどね、一度経験しているのでどんな感じで治っていくのかは分かっているわけですよ。

苦しいしツラいし、夫や息子には大迷惑でしょうが、薬を飲んで我慢して寝ていれば1週間もあれば家に帰れるほどには回復するのです。元に戻るのに結構時間はかかりますが「ほぼ」元に戻ります。

「ほぼ」と書いているのはね、元には戻らないからです。一旦ダメージを受けた前庭神経は、元通りに再生するわけではありませんから。

平衡感覚のコントロールをしている内耳と脳をつなぐ仕事を、ダメージを受けなかった部分で補って何とかやれるようになるだけです。

もしも再び前庭神経がダメージを受けると、その後どの程度まで回復するのかは分かりませんが、命に関わるような健康問題が生じるわけじゃあないんです。暮らしのクオリティーは落ちるかもしれないけど。

回転する目まいは突然始まるのでね、いつ始まるかとスリル満点ですけど、なるものはなるんだから私にはどうしようもないです。原因がよく分かっていないから予防する方法も無いんだし。

ただし、どうやらウイルスが原因らしいのでね、ちゃんと栄養のあるものを食べて免疫力を上げて、病気にならないように気をつける以外にできることは無いと思いました。

いやあ私も心配ですけどね、息子も心配なはずですよ。前回、救急車を呼んだのも、私の大量嘔吐を処理してくれたのも息子ですし。

そう言えば、あの時は夕方倒れたんですけど、お昼に食べたのが芽キャベツのカレー炒めだったから、すごいのを吐いたんだったわ。

また私が入院したりしたら、どうするんだろう。息子はまだお尻が痛くて車の運転はつらいはず。夫は車の運転は出来ませんからね。

まあそんなことを私が心配してもしようがないな。何ごとも何とかなるものですよね。


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2023年6月16日

スタッフに助けられる店長

昨日の朝、私が5時半頃に目が覚めた時、うちの夫はもう勤めているツールショップにいました。

昨日は早朝に商品搬入のトラックが来るから早く行かなくちゃあいけないと言っていたんですけど、私が朝の5時に送って行かなくても良かったのはツールショップのスタッフCさんのおかげです。

最近、私が送り迎えをすることが減っています。朝送って行かなくても済んでいるのは、Cさんがご自分の通勤ルートからは遠回りになるのにうちの夫を迎えに来て下さるからなんです。本当にありがたいです。

私は朝の4時頃に目が覚めてしまうことが多いのですけど、夫を送って行かなくても済むことが分かっている時は、再び眠ることが出来るのでとても助かります。

Cさんはカナダ人です。現在は独身で高齢のお母さんと二人暮らしです。非常に教養のある方で、かつては米国の首都ワシントンで連邦議員の演説などの原稿を執筆するスピーチライターの仕事をされていたんだそうですよ。

どんな事情があってオーストラリアに移住され、ツールショップで働いていらっしゃるのか詳しいことは知りませんけど、店長職にあるうちの夫にとっては最も信頼するスタッフなんだそうです。

Cさんには欠点が見つけられないと言いますからね。

昨日もCさんが迎えに来てくださったんですから、5時半にツールショップにいたということは、Cさんは5時前には家を出たんですよ。

本当にありがとうございます!

Cさんは事情があって毎日4時には仕事を終えて家に帰ります。そういう契約にしてもらっているんだそうですけど、うちの夫は帰りもCさんに乗せてもらって帰って来ることがあります。

お店が忙しくない時は、溜まっている超過勤務時間分を消費するために4時に仕事を終えて乗せてもらって帰るのです。Cさんは帰りも遠回りです。

お店が忙しくて遅くなる時は、他のスタッフの皆さんが送ってくださることが増えました。だから私が迎えに行くことも減りましたし、バスで帰って来ることもめったになくなりました。

私は夕方は晩ご飯を作っていますからね、夫を迎えに行くとなるとかなりバタバタします。最初から分かっていれば相応に準備ができるんですけど、お料理を途中止めにして行くこともあるんです。

でも、最近は本当に迎えに行くことが減りました。スタッフの皆さんのおかげなんです。

「こんなにスタッフの皆さんに親切にしてもらってるってことは、アナタは嫌われ者のボスじゃあないみたいね」
「もちろんですよ」
「皆さんがアナタに親切にしようと思ってくれるっていうことは、アナタがそういう人だっていうことよね」

うちの夫が勤めている店舗は、以前は店長が次々に辞めて行き、スタッフも長続きしないので新米のスタッフが多く、トレーニングが出来ていないのでスタッフのパフォーマンスが悪く、店舗の状態もひどくて売上も悪い店だったそうですが。

夫が転勤して行ってから、まず最初に取り組んだのはトレーニングと教育。そして、スタッフがやる気が出るような環境を作ることだったそうです。

今ではヴィクトリ州内の店舗でトップの売上だそうですよ。大きな店舗ではないのに。

夫は現在のチームに満足しているそうで、店のことを完全に任せられるので4時にでも帰って来れるし、病院に行く時とかにも休みやすい言います。

私は良く知りませんけど、夫の仕事はこの店舗の店長というだけじゃあ無くて、それ以上の役割があるんだそうですが。

とにかく、スタッフの皆さんは、夫の目が見えなくなっているのを気の毒に思っているのもあるんでしょうけど、それでも送って行ってあげようと思ってくださるということは好意を持たれているということですよねえ。


うちの夫は、お客さん達から度々星5つの最高レビューをもらっているんですが、そうしたレビューを読んでみると夫の仕事に対する姿勢が見えてきます。

あの人はね、基本的に「売上を増やしたい」「お金を儲けたい」という人じゃあないんです。ツールを買いに来た人が、その人に最も適切なツールを手に入れられるように手伝いたいんです。

お客さんが何らかの問題を抱えていて、それを解決するためのツールを探していたりすると特に頑張ります。

そのツールが競合する他店でしか手に入らないと分かれば、もちろん競合店をオススメします。必要とするツールを手に入れられることが一番大切なんですから。

先日は、あるお客さんがオンラインで買ったチェーンソーの組み立てに失敗したらしくて、ある店舗に持ち込んで相談したところ、その店舗のスタッフでは対応できず、うちの夫がいる店舗に行ってくれと言われたそうです。

木材用のツールのことなら、その店舗の店長が何でも良く知っているからと言われて、お客さんは30分も運転してやって来たんですけど。

夫は組み立てを直してあげただけでなく、チェーンソーを安全に使ってもらえるように使い方やメンテナンスの方法などいろいろ教えてあげたそうですよ。それでまた星5つのレビューをもらったのでした。

確かに木材用のツールのことなら何でも良く知っていますが、質問されて答えられないことがあるとYouTube動画とかで必ず勉強しています。休みの日を利用して自費でツールメーカーのトレーニングを受けに行ったりもしますしね。

すごい記憶力をしていますから、学習したことを全部覚えているので、今や歩く百科事典みたいになっているわけです。

これもね、長年に渡って家族との時間を顧みずにツールに没頭して来たおかげというのもあるんですよ。夫婦でどこかに行ったり何か一緒にしたりね、そういうことはほとんど無かったんですから。

仕事の電話は、休みの日だろうが何だろうが常にかかって来ますし、夫はいつでも電話に出ますからね、どれほどイライラさせられたことか。

今はもう何とも思っていません。どうぞ好きなだけやってくださいと思っています。

こんなにやりがいを感じている仕事なら、長く続けたいだろうと思いますよ。目が見えなくなって仕事を止めてしまうのはもったいないです。

夫が頭の中に持っているあの膨大な知識を生かせるような何かが出来ないものかなあと思います。


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2023年6月15日

親知らずの抜歯にいくらかかったか

うちの夫は、先週から歯が痛いと言っておりました。痛いのは奥歯の後ろにある親知らず。

これはまた困ったぞ…

うちの家族は経済的に恵まれていないのに、医療費だけはものすごい出費が続いておりましてね、最近ではうちの息子の痔の手術費用がすでに百万円を超えています。

公立の病院で手術をしてもらえたら無料なんですけど、ただでも順番待ちがすごいことになっていたのに、新型コロナで何ヶ月も命に関わらない手術が中止になっていた影響で、しかもそれが繰り返されたために、現在の順番待ちはとんでもないことになっています。

3月末の時点で手術を待っている人の数が8万人というニュースがありましたけど、もうね、待ち続けたところで順番は回って来ないというのが実情です。

そのため、うちの息子は民間の病院で費用全額自己負担で3回手術を受けたんですが、3回目の手術からの回復が思わしくなくて、4回目が視野に入っているのでございますよ。

うちの娘は、小学生の頃からメンタルの病気で精神科医や心理セラピストや摂食障害の専門家などいろいろな医者から治療を受けて来ましたが、これも結構な費用がかかっています。

しかし、最も費用がかかったのは歯科治療。

オーストラリアの歯科治療は基本的にメディケア(公費で医療費の一部を負担する制度)でカバーされませんから、民間の健康保険に入っている人を除けば全額自己負担なんです。

ちょっと検査をしてもらうだけで2万円以上かかります。

このブログで何度も話題にして来ましたが、私の上前歯2本の歯根治療と新しい歯冠を作ってもらうのに、合計7,325ドルかかりました。1ドル100円で単純計算すれば73万円以上ですよ。

うちの息子が親知らず4本抜いてもらうのに、5,000ドル以上。娘が親知らず3本抜いてもらうのに4,000ドルちょっと。

オーストラリア在住の皆さん、経済力がある方は心配ありませんけどね、そうでない方は、本当に歯だけは大事にしないと大変な目に遭いますよ。


親知らずって4人に1人は生えていないそうです。私も生えていません。ですから、親知らずが痛いと聞いても良く分からないのですけど。

奥歯の奥にある歯ですから、歯磨きが不十分で虫歯になるケースもあるでしょうが、私がこれまでに聞いた親知らずのトラブルというのは、真っ直ぐに生えて来なかったために痛みを生じるというのがほとんどです。

うちの息子も娘もそうでした。

親知らずが問題なく真っ直ぐにきれいに生えて来る人は、3割くらいなんだそうです。つまり、7割の人は斜めに生えたり横向きに生えたりして、抜歯しなければならなくなるんだそうですよ。

さて、

うちの夫の親知らずですが、仕事が休みだった昨日、歯医者に相談に行きました。

痛いのは1本だけと言っていましたから、何千ドルもはかからないだろうとは思っていたんですけど。

歳が歳ですからね、斜めや横向きに生えて来たせいで痛んでいたのではないんです。虫歯だったんですって。

夫は最も安上がりの治療方法を頼んだそうです。

虫歯を削って詰め物をしたりするのが困難な奥の方ですし、痛んでいた親知らずが小さかったこともあって、最も簡単な治療方法は抜歯であると言われたそうです。ペンチみたいなやつで抜くんです。

別にその親知らずが無くなったら困るわけでもないので、抜くのが一番簡単なら抜いてくださいということで、抜いてもらったそうです。

かかった費用は295ドル。約3万円です。

歯を1本抜いてもらって3万円は高いと思うかもしれませんが、オーストラリア的には超安上がりで済んだと思いますよ。何千ドルもかからなくて本当に良かったです。


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2023年6月14日

事故を起こしたバスの運転手

日本でも報道されているかもしれませんが、ニュー・サウス・ウェールズ州のワインの産地として有名なハンターバレーという所で、日曜日の夜遅くバスの横転事故がありました。

ラウンドアバウトという円形の環状道路で接続した交差点内でバスがガードレール上に横転し、この事故で10人もの人が亡くなり20数名が負傷しました。14名が今も入院していて、その内の2人は重篤な状態だそうです。

ハンターバレーにはおしゃれなワイナリーレストランも数多く、そういう場所はウェディングにも人気があるわけですが、このバスはウェディングパーティーから帰る客を運んでいたそうです。

事故が起きたのは夜の11時半頃。霧が出ていたそうです。

事故現場の写真を見るとスピードを出し過ぎていたとしか思えなかったのですけど、乗客の証言によるとやはりスピードを出し過ぎていたようです。

運転していたのは58歳のブレット・バトン(Brett Button)運転手。

この運転手の危険な運転が気になっていた乗客が、他の乗客に自分の席に戻ってシートベルトをするようにと注意したという証言があることから、シートベルトをしていなかったり立ち歩いたりしていた乗客がいたことが分かります。

乗客にシートベルトをさせるのは運転手の義務なんですけど。

あきれて思わずあごが落ちたのは、事故直前に運転手が車内アナウンス用のマイクで「今のが速いと思うんだったら、よおっしこれを見ろ!」と言ったという証言があるんですよ。

誰かがスピードが速過ぎるとか何とか言ったんでしょう。

「これを見ろ!」と言った直後にコントロールを失ったと言うんですから、更にスピードを出したんでしょうね。そのためにラウンドアバウトのカーブを曲がり切れなかったわけですよ。

警察は乗客の証言など十分な証拠があることから、この運転手を危険運転や過失致死罪などで起訴しましたが、非常にショックを受けている様子だったそうで精神状態が心配されるという理由で、この運転手は保釈されたんです。

乗客やその家族と同じ様に運転手もショックを受けているというのは理解できますけどね、保釈が決まった後、運転手の担当弁護士が「バトン運転手は家に帰れることになってハッピーです」とか「彼はとっても元気ですよ、うまくやってます」(He's doing quite well)と言ったのには違和感を感じましたよ。

こういう状況で「ハッピー」という表現は使うべきじゃあないでしょう。「とっても元気ですよ」という表現も印象が悪いです。

10人もの人が亡くなっているんですよ。その中には幼い子供を持つ夫婦もいたから、その夫婦の子供達は両親を無くしたんです。多くの家族が悲劇に見舞われていて、まだ死亡した人達の身元確認も終わっていないそうなのに「家に帰れるからハッピー」は感じが悪い。

弁護士も言葉を選ぶべきですよねえ。

裁判所から出てきたこの運転手が、集まっているメディアに向けて中指を突き立てるジェスチャーをしたという報道にも驚きました。

中指を突き立てるのは、欧米では相手への極めて侮辱的で攻撃的なジェスチャーとして知られています。

意図して中指を突き立てたのか、偶然そう見えたのかは分かりませんけど、いずれにしても中指を立てた写真が報道されては良い印象はありません。

愚かです…


私はめったにバスに乗ることはないんですけど、バスの運転手もピンからキリまでいることは経験から知っています。

スピードを出しすぎる運転手が時々いるんです。そういう人は大抵急加速急減速という荒い運転なので、私なんかすぐに気持ちが悪くなるんです。

カーブであまり速度を落とさないので座席からずり落ちそうになったりね。小さなラウンドアバウトでは真ん中の盛り上がった島状の部分を避けて通るのが面倒なのか、乗り上げて真っ直ぐ行く運転手もいますよ。

うちの娘は、いつだったかものすごい暴走運転をする運転手に遭遇しています。その時は夜遅かったせいか、運転手は乗客がいなくなったと勘違いしていたらしくて、車内の電気も消してしまって大暴走。

バス停が近づいて娘がボタンを押したら、運転手はびっくり仰天して「うわまだいたのか!」と叫んだそうですが。

心配なほど危険運転をする運転手がいたら、バス会社に報告しておいた方がいいかもしれません。

ハンターバレーで事故を起こした運転手も、これまでもずっとそういう運転をして来ていた可能性が大きいです。事故の数日前に、この運転手が運転するバスで遠足に行ったある小学校の先生が懸念を報告していたという報道もありますし。

それにしても、一瞬の判断ミスでこんなことになるんですよ。

皆さん、お互いに車の運転には気をつけましょうね。


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2023年6月13日

餅団子入りスープが大好評

腎臓提供のために減量に励んでいたことなどすっかり忘れて、毎日好きなものを好きなだけ食べ、すっかりリバウンドしたように見えるうちの夫。

へこんでいたお腹も突き出ているし、ゆるくなっていたズボンはフィットしているし、仕事から帰って来てテレビの前に座るとベルトを緩めているところを見ると、体重はかなり増えたようです。

昨日は、お昼ご飯用にダイエットシェイクを持って行きましたが、途中でガソリンを入れにガソリンスタンドに寄ったら、オーストラリアのガソリンスタンドはどこも日本のコンビニみたいになっているんですけど、ソーセージロールを2本買って出てきましたよ。

ソーセージロールというのは、ひき肉で作った肉だねをケーシングに詰める代わりにパイ生地で包んで焼いたもので、高カロリー食品の一つです。私は食べたいと思うことなど無いですが、夫はガソリンスタンドで見て食べたくなったんですね。

1本が500キロカロリー近いんですからね、2本も食べると1000キロカロリーですよ。最も食べるべきじゃあない食品なのに。

そこで、昨晩の晩ご飯は低カロリーを目指して「具だくさんスープ」にしました。野菜をこれでもかというくらい入れて煮ます。油は使いませんが、肉を入れるので(時には魚介類を入れますが)それから油は出ます。

昨日使ったのはスペック(Speck)と呼ばれる塩漬けにした豚バラ肉をスモークしたものです。うちの夫の大好物です。

チキンストックに材料を入れて煮るだけなんですけど、最近このスープには餅団子を入れるようになりました。これが入るだけで満足感が違うらしくてね、大好評なんですよ。

餅団子は、グルテナス・ライス・フラワー(Glutinous Rice Flour)と普通の小麦粉で作ります。グルテナス・ライス・フラワーというのは餅米の粉のことです。

餅米の粉は、どこのスーパーでも売っているこれを使っています。1袋が2ドルもしません。


日本にいらっしゃる方は白玉粉をお使いになればいいでしょうが、私が住んでいるところでは白玉粉は簡単に手に入らないし値段が高いのでね、団子にしても餅にしても白玉粉で作るようなものはこの粉を使って作ります。

片栗粉のようなサラサラの粉ですが、ちゃんとお餅のような食感になるんです。

この餅米の粉と普通の小麦粉を半々くらいにして水かぬるま湯を加え、手で丸めるには柔らか過ぎるくらいの固さにします。

これをほぼ出来上がって煮立っているスープに大きめのスプーンで落としていくんです。スプーンをスープで濡らしてから、一口大あるいはもう少し大きめくらいの大きさを落としていきます。

すいとんを作る時の要領ですよ。

スープに落とした餅団子に火が通ったらスープの完成です。

食感がですね、小麦粉だけで作るのとは違って柔らかくてモチモチしていますけど、お餅のような強い弾力はないので食べやすいです。

餅米の粉だけで作るよりも、小麦粉を足した方が生地が扱いやすくて作りやすいので小麦粉を足しています。

雑炊には必ずこの餅団子を入れています。

水を多めにしてパンケーキの生地くらいにしたのをフライパンで薄く焼くと、モチモチのクレープができます。生地にはお塩を少しと砂糖も加えると良いでしょう。これにあんこを包めばあっという間に美味しい和菓子。


この餅米の粉はオススメです!


オーストラリアにお住まいの皆さん、時々お餅が食べたくなったりしませんか?買うと高いですよねえ。

お餅は、餅米の粉を水で溶いたのを電子レンジで加熱して作ることが出来ます。私もレシピを紹介していますけど、結構手間がかかるし洗い物が大変なんですよね。

もっと簡単に作る方法がありますよ。

まず餅米の粉あるいは白玉粉にぬるま湯を加えて団子を作る時のような生地を作ります。小麦粉は入れません。

手にくっつかなくて丸められる固さなら大丈夫です。耳たぶの固さにすると聞いたことがあるかもしれませんが、要は手にくっつかなくて丸められる固さです。


これを小さめのお餅サイズに丸めます。西日本ではお餅と言えば丸餅なのですけど、ああいう丸くて平らな形に丸めて、それを沸騰しているお湯で茹でればいいのです。

浮いて来たら冷たい水に移してくださいよ。餅が締まったら水を切ります。お団子を作るのと同じ要領です。もちろん、茹で上がった熱々を冷やしたりせずにすぐ食べても美味しいですよ。


フライパンで焦げ目がつくまで焼いても美味しいです。必要なら薄く油を敷いてから焼きましょう。


砂糖醤油をからめて磯辺餅にしてみました。



この作り方なら、材料費は1ドル以下。洗い物は超簡単。食べたい時にすぐ作って食べられます。


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2023年6月12日

カンガルーと泥棒のこと

今日は「キングズバースデー」(国王の誕生日)という祝日です。昨年までは「クイーンズバースデー」でした。オーストラリアに国王がいると知って驚く方もいらっしゃいますが、オーストラリアは英連邦に属しているので英国王が元首なんです。

ちなみに、エリザベス女王もチャールズ国王も本当の誕生日は全く違います。この祝日は、冬のスキーシーズンの始まりに連休を作るために6月に設定されていますが、今年はスキー場に雪は無いそうですよ。

さて、祝日でもうちの夫は仕事です。

今朝は我が家の前の道路で4頭ものカンガルーに遭遇しました。

うちの夫を勤めているツールショップまで送って行った時のことですが、家を出たのは6時過ぎ。真っ暗でしたけど、この時間帯というのはカンガルーに遭遇しやすいんです。

向こうからピョンピョンと飛び跳ねながらやって来るのが見えました。

「おおお!3頭もいる!」

助手席に座っていた夫は、目がよく見えなくなっているんですが暗いと特に見えませんから、頭をいろいろ動かしていました。視野の中の見える部分を探して見ようとしていたんでしょうが、なかなかカンガルーは見えなかったようです。

3頭のカンガルーは道路脇の草が生えている部分を向こうからこっちに向かって跳んで来たのですが、少し離れた所にもう1頭いました。かなり大きなやつでした。

4頭めのカンガルーは道路のど真ん中をやって来たので、私はスピードを落としてカンガルーが行き過ぎるのを待ったんですけど。

危ないんですよ、カンガルーって。よく衝突事故の原因になるんです。ぶつかったら車は壊れますからね、オーストラリアの田舎道を早朝に走る時は注意しないといけません。

ところで、

夫が勤めているツールショップはしょっちゅう泥棒に入られているんですけど、昨日もまた泥棒が入ったそうです。夫の店舗がセキュリティーに問題があるわけではなくて、どのツールショップも泥棒に入られています。本当にムチャクチャ多いです。

「泥棒」というキーワードで検索すると、過去の面白い話をいろいろ読んでいただけますよ。

夫が勤める会社では、いくつかの店舗に夜間に泥棒に入られて大きな被害を出していますからね、各店舗のセキュリティー対策はどんどんすごいことになっていまして、夫の店舗なんて頑丈なフェンスと鉄のボラード(進入を阻止するための地面から突き出した杭)と複数の鉄の扉で護られています。

夜間に盗みに入るのは不可能に近いです。

ですからね、泥棒は営業時間にやって来るんです。

昨日は日曜日でしたし、スタッフは夫を含めて4人しかいなかったのに、うちの夫は店内でのセールスではなくて別の部屋でデスパッチ(商品の受け取りや発送)の仕事をやっていたそうですが、店内にいるスタッフから「ゲートに立って下さい」というメッセージが来たのだそうです。

それはどういうことかと言うと、泥棒が店内にいるということなんですって。

夫は金属探知機を手に持って出入り口に立ったそうです。立っているぞということを客に知らせるために時々音を鳴らしながら立っていたそうです。

その時店内にいた客は4人でしたが、どの人が泥棒かは分かっていませんでした。

2人は良く知っている客でした。その人達は泥棒ではありませんから、怪しいのは残りの2人。チワワを抱えた小柄なアジア人の男と、首の上まで入れ墨が見えている歯抜けで巨体の男でした。

うちの夫はクマのように大きな身体をしていましてね、これまでにも泥棒と格闘したことが何度もあるのですけど、この巨体男は取っ組み合いになりたくないタイプだったそうです。

チワワを抱いた小柄な男が出て行こうとしました。金属探知機で調べます。

「ちょっと!なんでこんなことをするんですか!」
「あなたが何も盗んでいないことを確認するためですよ、どうぞ出て下さって結構です」

それを見て、突然回れ右をした人がいました。巨体男でした。身をかがめるようにしてこそこそと店の奥へ戻ったので超怪しいです。

普通に歩けばいいのにねえ、なんで身をかがめて歩くのか。男の心理がそうさせているのですよ。

男は店の奥の一角に行ってしゃがみ込み、何かやっていましたがそれは見えませんでした。再び出入り口の方にやって来ました。うちの夫が金属探知機で調べます。

「なんだオマエ!その機械はホンモノか?ちょっと見せろ!」
「それは出来ません、どうぞ出て下さって結構です」

巨体男が外に出た後で、男がしゃがみ込んで何かやっていた場所に行ってみたら、盗もうとしたらしい商品が隠してあったそうです。

この巨体男と出入り口のところで対峙した時に、うちの夫はもしもの時のことも想定しているわけで、自分より大きくて強そうな男を相手にしてアドレナリンが出まくっていたはずなんですって。

ですからね、何事もなく終わった後で気持ちが悪くなったと言っていました。

専門の警備員を雇っているところもありますが、店のスタッフが警備員の仕事もやらなくちゃあいけないというのは大変ですよね。

ツールの知識が豊富でセールスの仕事も好きだけど、金属探知機を持って「ゲートに立つ」仕事は自分には出来ないと言って辞めて行ったスタッフもいるのです。

泥棒の中には、スタッフに止められて服の中を見せろと言われた時に、イチかバチかで逃走を試みて、スタッフに体当りして止めようとするスタッフを振り払って逃げ切るやつもいるんですよ。

そう言えば、何週間か前には逃げ切れなくてナイフを取り出した泥棒もいましたよ。あの時、店のスタッフはショッピングカートを使って闘ったのでした。泥棒は駆けつけた警察に強盗の現行犯で逮捕されましたけど。

大変な仕事ですよ。私には絶対にできません。


最近は、泥棒が違法薬物中毒者であることが多いそうで、そいういう人達は見ればすぐに分かる場合が多いのでスタッフも警戒できるんですけど、盗みのシンジケートが組織的にやっているケースが増えているそうです。

どこでどうやって求人しているのか知りませんが、薬物中毒者とかを雇って盗みに入らせて、盗んだ商品はシンジケートが組織的に売りさばいているのです。

先週は、メルボルンのツールショップが一致協力して、あるシンジケートの泥棒被害を防いだという出来事がありました。泥棒達もシンジケートも捕まっていないので、終わった話ではないんですけど。

ドイツの電動工具メーカーで「フェスツール」というのがあるんですけどね、このメーカーの商品は世界中で人気がありますが、非常に高額なんです。

この高額なフェスツール商品だけを狙った泥棒シンジケートが活動中だという情報が、競合する他社のツールショップから入ったそうです。

いろんな店に盗みに入っていたらしくて、被害に遭ったツールショップからは店内の防犯カメラに写っていた容疑者の画像付きで注意喚起メッセージが送られて来たらしいですよ。

こうして分かっている情報を共有することで多くのツールショップがフェスツール商品の盗難に備えたんだそうですけど、実際に盗みを行っている泥棒達は警察も特定しているそうですが証拠が無いためになかなか捕まえられないのだそうです。

そして、このシンジケートは、盗んだ商品をオーストラリア国内で売らずに海外で売りさばいているために、捜査が困難なんだそうです。だから、ツールショップは自衛するしか無いんですって。

近頃は、人工知能により人の顔や画像を自動認識する技術が発達していますけど、自動認識したお客の車のナンバープレートと警察のデータベースを使って泥棒を識別できる防犯カメラというのを導入するところもあるそうですよ。

泥棒との終わりなき闘いは続くのでございます。


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2023年6月11日

友人の英国旅行と心配なこと

私達夫婦の親しい友人であるエクリーさん夫婦が、先月、約1ヶ月ほど英国を旅行されました。フランスにも足を伸ばしたそうですが、主にイングランドとスコットランドを回ったそうです。

エクリーさんのご主人がイングランド出身なのですよ。上のお嬢さんは、現在スコットランドのエジンバラに住んでいるので、何日かは一緒に旅行をしたそうです。

帰国してしばらく経ちましたから、時差ボケからも回復して落ち着いた頃だろうということで、昨日会いに行きました。

旅行中に撮った写真は「WhatsApp」というアプリで毎日シェアしてくれていたのですが、そうした写真を昨日は大きなテレビの画面で見ながら旅行中の面白い話を聞いたりしました。

2人は車で旅行したそうです。英国は高速道路以外の道路事情が良くなくて、1車線しか無い狭い道路がとても多いそうですね。どうぞ対向車が来ませんようにと祈りながら運転したことが何度もあったそうですよ。

また、オーストラリアに比べて駐車が著しく難しいことには閉口したそうです。国土が広いオーストラリアでは、道路も駐車場も計画的に建設されていますからね、この点では恵まれているんですね。

まあとにかく、私達が英国に行く時のためのアドバイスということでいろいろ教えてくれたんですけど、そういう話を聞きながら私の気持ちは沈むばかりでした。

まずね、私達には1ヶ月も英国旅行をするような経済力は無いんです。それに、車を運転して各地を回るような旅行はできないんですよ。

私は運転したくないもの!

英国とオーストラリアの交通ルールはよく似ているので、慣れれば運転そのものは出来るかもしれませんけど、道路事情の良くない外国で運転したくないです。

うちの夫はもう車の運転は出来ませんからね、私がしたくないとなれば車での旅行は無理なんです。ウーバー(タクシー)と公共の交通機関を頼るしかないですから、好きな場所を好きなように見て回るなんていう旅行はできません。

うらやましいなあと何度も思ったけど、うらやましがってもどうにもなりませんね。

エクリーさん夫婦は、来年も英国旅行に行くそうです。

やっぱりうらやましい。


ところで、これから書くことは記録として書いておこうと思うことです。あの時こういうことがあったと思い出すためです。

昨日エクリーさん夫婦に会って、私は「ちょっと変だな」と思うことが何度もあったんですよ。ご主人の方についてです。

うちの夫の目のことを忘れていたんですよ。

1〜2ヶ月会わなかったとしても、親しい友人なんですし、忘れるというのはおかしいですよねえ。

写真を見せてくれていた時にあまりに速く次々に写真を変えるので、私も見にくかったのですけど、うちの夫には見えないだろうと思いました。もっとゆっくりやってくれと頼んだんですけどね。

夫がおトイレに行った時に、夫の目はさらに良く見えなくなっていることを話したら「何のこと?」という顔をしたんですよ。

旅行中の話をしている間には、何度も言葉が出て来なくて話に詰まる場面がありました。あまりに頻繁に言いたい言葉が出て来なくなるので、「ちょっと大丈夫か?」と思ったんです。

それに、すでに話した内容の話を再び話し始めて「それはさっき話したよ」ということが2〜3回ありました。

そして、とどめをさしたのは帰る時です。

私が運転席に入ろうとしたら、「おお今日はアナタ(You)が運転してるの?」と言ったんです。

「何言ってんの!スティーブ(うちの夫の名前)は運転ができないでしょ!」と私は言ったんですけど。

エクリーさん夫婦は、うちの夫の目のことは誰よりも良く知っているんですよ。車の運転ができないことは、もちろん知っています。

夫が車の運転ができなくなってもう2年になるんですよ。どうして私が運転していることに驚いたのでしょうか。

まさか認知症の始まりじゃあないだろうなと、私は大変気になりました。

ただうっかり忘れただけならいいんですけど、こういうことはうっかり忘れるようなことじゃあないですよねえ。

心配です。


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2023年6月10日

洗濯洗剤の使用量大間違いの件

我が家は、洗濯洗剤はずっと花王の「バイオゼット・アタック」を使っています。紙箱入りの粉の洗剤です。


他のブランドの洗剤に比べるとお値段が高めなので、半額セールの時にしか買いません。

セールにならなかったり売り切れていたりして、他の商品を買って使ったこともありますが、オーストラリアの洗濯洗剤はかなり強い香りが付けてあります。私はそれが苦手なんです。

それに、うちの娘はアレルギー性の湿疹が出るものですからね、強い香りの洗剤は使いたくなかったのですよ。

バイオゼットは、香りが強くないですし、環境に配慮した製品ですし、使用量も少なくて済みますし、何と言っても日本のメーカー花王の商品ですからね。

液体の方が洗濯物に残りにくいと思いますが、我が家の洗濯機では粉の方が便利なんです。それに液体の方はプラスチックごみになるでしょ?

娘が家にいた頃は、いつもお湯を使って洗い、水量多めですすいでいました。水道料金が余分にかかりますけど、湿疹が出るよりマシですから。

この「バイオゼット・アタック」ですが、これまでプラスチック製の専用計量スプーンが入っていたんですけど、入らなくなりました。最初は入れ忘れたのかと思いましたが、入れるのを止めたようです。

オーストラリアでは、プラスチックごみ問題が深刻な社会問題になっていますのでね、プラスチック製の計量スプーンを止めたのも花王の環境問題への取り組みなんでしょう。製造コストも削減できるでしょうし。

パッケージをよく見ると、使用量の説明も変更になっています。以前は専用計量スプーンの絵で説明してありましたが、現在は普通の大さじで説明してあります。普通の量の洗濯物には、大さじ3杯と書いてあります。

私が使っている大さじは15mlですがオーストラリアの大さじは20mlです。説明には大さじ3杯は45gと書いてありますから15mlの大さじを想定していると思います。

調べてみたら、15mlの大さじ3杯分で専用計量スプーンの半分のちょっと上でした。専用の計量スプーンだった時は、普通の量の洗濯物には計量スプーンの半分のちょっと上くらいの使用量でしたから、「バイオゼット・アタック」の使用量は変わっていないわけです。

オーストラリアの大さじを使うと15mlの大さじ1杯分多過ぎる計算になります。

まあ、いいんですよ。私は今も以前の商品に付いて来た専用計量スプーンを使っていますから。使用量は専用計量スプーンの半分のちょっと上です。

さて…

昨日の午後のことですが、うちの息子が洗濯を始めました。3回目の痔の手術からもう3ヶ月以上になりますが、なかなか良くならず、いまだに毎日自室で過ごしているんです。

毎日ベッドに横になって過ごしているのでベッドも汚れます。

息子は、自分のベッドのシーツは自分で洗って、自分で乾かして、自分で取り付けます。部屋の掃除もそうですが、お母さんは一切何もしてあげませんから全部自分でやるんです。

昨日はシーツを全部洗ったようでした。

ところが、洗濯室から異常に強い洗剤の香りがして来たので、私は気になったんですよ。「バイオゼット・アタック」にも香りがつけてありますけど、ほのかな香りですからね、洗濯中にその香りが気になるということは無いんです。

それなのに、昨日は不快に思うほど強かったんですよ。

何かがおかしい!

「ちょっとアンタ、洗剤どのくらい入れた?」
「3杯と書いてあったけど2杯半にしといた」
「あの計量スプーンに2杯半入れたの?」
「え?」
「いつもあのスプーンの半分のちょっと上でしょ?」
「え?」
「最近計量スプーンがついて来なくなったから使用量の説明が変わってるのよ!大さじの絵になってるでしょ?」
「そんなの気が付かなかった…」

ということでですね、うちの息子は大さじ3杯入れるところを大さじ12杯以上入れていたんです。

「バイオゼット・アタック」は、そんなにたくさん入れても泡があふれ出て来たりはしなかったですよ。ただ、洗濯液はさすがに濃厚でした。そして、いつもなら気が付かないほどのほのかな香りのはずが、不快に思うほどのキョーレツな香りだったから間違いに気づいたわけですけど。

水だけで洗い直しました。


それにしても、今までずっと計量スプーンの半分のちょっと上だった洗剤なのに、突然3杯も入れなくちゃあいけないと分かったら、普通ならおかしいと思うでしょ?

なんで気が付かないんでしょうかねえ。

こういうミスをしているのは、うちの息子だけではない気がします。

うちの夫も同じ間違いをしそうです。時々自分で洗濯をすることがありますから。汚いタオルとかラグとかね、とんでもないものを洗ったりするんです。洗濯機の中がごみだらけになって掃除機をかける羽目になったり。

洗剤専用の計量スプーンを買って来た方がいいでしょうかね。


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2023年6月9日

マーフィーの法則と耳の痛み

風邪はすっかり治りましたが、頭がフラフラするのは続いています。

家で家事をしたり、こうしてパソコンに向かって何か書いたり読んだりしている分には全く問題は無いんですけどね、スーパーみたいな所に行くとどういう理由だかフラフラが強くなってよろけそうになったりするんですよ。

商品が積んである棚にぶち当たって物を落としたり壊したりしないように、ショッピングカートにしがみついて歩きます。ショッピングカートは歩行補助器みたいなもんですよ。

昨日はね、指先がまた割れそうになっているものですから、割れる前に防水フィルムと指先用の絆創膏を買っておかなくちゃあいけないと思ってダイソーに行ったんです。

ついつい買いそびれていたのでね。

そうしたら、

ダイソーは棚卸しをしていたのだった!

店の棚卸しっていうのは、平日の営業時間を使ってやるものなんですか?

入り口には鉄製のゲートが締めてあって棚卸しをやっているという張り紙が出ていました。中ではスタッフの人達が何かやっていたんですけど、商品を数えていたんでしょうか。

わざわざダイソーだけのために行ったのに、ガッカリしましたよ。

それはともかく…

ダイソーが閉まっていたのでね、トボトボと帰っていた時のことです。ショッピングセンター内にはカフェがたくさんあるんですけど、店舗のようになっていなくてオープンスペースにあるカフェも多いです。

あるカフェの椅子に座ってコーヒーを飲んでいた男性と私は目が合いました。私はその人がいる方向へ歩いていたんですが、「今よろけて転んだりしたら笑いものだな」と思った瞬間、何が起きたと思います?

私は突然よろけて大きくバランスを崩したのでございますよ!

まさかのタイミングで!

もちろんコーヒーを飲んでいた男性は私がよろけるのを見ました。何事もなかったかのようにあっちの方向を見ながらさっさと通り過ぎましたけど。

「マーフィーの法則」ですよねえ、こういうの。

「マーフィーの法則」というのは、基本的な概念としては「起こる可能性のあることは実際に起こる」ということなんですが、概ね悪いことに使われる法則です。

「わざわざダイソーだけのためにショッピングセンターに行ったらダイソーだけが閉まっている」とか「ここでよろけるとみっともないと思う場面でよろける」とか。

私は「マーフィーの法則」がよく当たるんです。


今朝は、どうも右耳の中がチクチク痛いのが気になっています。

この痛みは以前にも経験しているんですよ。突然回転性の目まいに襲われて病院に運ばれた時の少し前に経験しているんです。

今から思えば、あれは前庭神経(平衡感覚のコントロールをしている内耳と脳をつなぐ神経)の炎症が起きていたんだろうと思うんですけど、医者に相談しないといけないほどの痛みでもなかったし、そのうち治るだろうから様子を見ようと思っているうちに治ったんです。

その後で、時々クラ〜ッと来る目まいが起きるようになって気になっていたら、ある日突然周囲が高速回転し始めたというわけなんですけど。

どうぞあんな事になりませんようにと祈っています。もう気になってしようがないんです。心配し過ぎですよねえ、私って。パラノイア的ですよ。

でもね、本当にもう二度と経験したくないんです、あの回転する目まいは。とっても怖いしツラいですから。

一人で外出している時に回転し始めたら困りますよ。

「マーフィーの法則」がよく当たるんですからね、昨日のようにショッピングセンターを歩いている時に始まるかもしれません。

回転し始めたら立っていることも出来ませんからね、よろけるだけじゃあ済みませんよ。床に倒れ伏すでしょう。激しい吐き気に襲われるから、ゲボゲボと嘔吐するでしょう。

誰かが救急車を呼んでくれるでしょうけど、嘔吐したものはどうするの?誰かに掃除をしてもらうことになるわけですよねえ。そんなの申し訳無さ過ぎる。

ああ怖い怖い…


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