何ともない…
不思議です。
突然花粉アレルギーが治ったのなら嬉しいですけど、治るわけがないですから花粉がまだ飛んでいないということなんでしょうけど。
春のこういう天気の日に散歩をするなんてことは普通なら出来ないので、昨日の朝は前日買い忘れたトマトを買いにショッピングスクエアの八百屋まで歩きました。
その時、ほっこりするおじいさんカップルを見たんです。
時々高齢の同性カップルが買い物をしているのを見かけますが、兄弟や姉妹で買い物に来ているんじゃあなくてカップルだというのが分かることがあります。
高齢になってから兄弟とか姉妹の二人で、あるいは友人二人で同居している場合もあるでしょうけど、同性のパートナーだというのは何となく分かるのですよ。
そんな時、私はそうした皆さんのこれまでの人生を想像して、世の中の変化を嬉しく思うのです。
ヴィクトリア州では、1981年まで同性愛は犯罪でした。法律が改正されて犯罪ではなくなった後も差別は続きましたから、昨日見かけたおじいさん達がお若かった頃には苦労されたことでしょう。
パートナーとして何年くらい一緒に暮らしてこられたのでしょうか。20代の頃からずっと一緒に生きてこられたのかもしれませんよ。
しかし、同性の婚姻はもちろん認められていなかったし、同性のカップルには男女のカップルと同じ権利も認められておらず、社会には根深い偏見と差別がありましたからね。
私がオーストラリアに住むようになったのは1993年なんですが、当時はまだいろいろ差別意識が強かったですけど、オーストラリア社会はどんどん変化して来ました。
そして、ついに同性婚を合法化する法案が議会で可決されたのが2017年12月7日のことです。翌日の12月8日には合法化されました。
あの歴史的瞬間を私はテレビで見ていたんですけど、感動しましたよ。一生忘れることはありません。
昨日のおじいさんカップルも、正式に結婚なさっているかもしれませんね。
静かに話しながら一緒に野菜を選んでいたお二人を見て、私はなんだか嬉しくてほっこりしたんです。
同性婚が合法化されたせいで不利益をこうむったり迷惑している人なんていないでしょう。より公正で平等な社会にするための法律が社会に悪影響を与えるわけがないでしょう。
日本社会の変化は遅いですが、それでも変わって来ていると信じます。
古い価値観に基づいた差別が早く無くなり、すべての国民があらゆる面で平等な権利を保証されるように法律を作り直して行ってもらいたいです。
そういうことをちゃんとやってくれる議員を選ぶことが、国民の義務だということも忘れてはいけません。
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