2023年7月31日

ガス使用禁止とエネルギー問題

ヴィクトリア州では、来年1月1日から新築の住宅や公共施設でガスが使えなくなるそうです。ガス管に接続することが禁止されるからです。

温室効果ガスの削減目標達成に向けた取り組みだそうですけど、ガス管に接続することを禁止してガスを使いたくても使えなくするというんですから、いずれはガスコンロとかガス式の温水器や暖房器具の販売も禁止して行くのではないでしょうか。

私は、お料理にはガスコンロがいいです。電気コンロやIH(電磁調理器)を使ったことはありますけど、やっぱりガスがいいです。でも、家庭でのガスの使用をやめることで温室効果ガスの排出削減に大きな効果があるのなら、ガスをあきらめるしかないでしょう。

ガスが使えなくなると、今のところ代替品が無いわけですから完全に電気に頼ることになります。電気料金の値上げが続く中で、冬の暖房も温水器も全て電気ということになると電気代が非常に心配です。

物価が上がり続けているメルボルンでは、住宅価格はもう一般人には手が届かないレベルに達していますが、賃貸住宅の家賃も値上がりが続いていて暮らしに困窮する人が激増しているのに、何もかも全部電気にしてやっていけるんですかね。

電気に比べてガスがはるかに安かったのは昔の話で、温水器や暖房をガスにする利点が感じられなくなって来ていますから、電気に変えてもコストは同じということなら大きな影響は無いのかもしれませんけど。

私達もガス料金の請求額が2000ドルを超えてショックを受け、ガス式のセントラルヒーティングを使うのを止めました。エアコンの暖房機能に頼ると電気代が心配なので薪ストーブを使っています。

しかしねえ、こんな田舎環境だから煙を出す薪ストーブが使えるわけですけど、はっきり言って薪ストーブは温室効果ガスを出しまくりでしょ?環境に悪い暖房方法ですよ。そのうち薪ストーブは使用禁止になっても不思議ではありません。

薪ストーブもダメ、ガス暖房もダメとなったら、暖房は電気に頼るしかなくなります。

これまで数日間も続いた停電を何度か経験していますけど、電気がなくてもガスのお陰でシャワーを浴びられたし、お湯を沸かしてお茶を飲んだり料理も出来たんですが、すべて電気に頼るようになってから数日間の停電なんてちょっと考えられません。


ガス使用を止めて、安くてクリーンな電気にシフトするとヴィクトリア州政府は言っていますけど、「クリーン」というのは分かりますが「安い」というのが実現できていませんからね。

それに、ヴィクトリア州は化石燃料に依存する火力発電を廃止していますから、人口が増え続けるメルボルンでは電力の安定した供給ということにも問題があるんですよ。

世界有数の石炭の埋蔵量を誇るオーストラリアですからね、それを使って火力発電すれば安い電気の安定供給は容易なんですが、石炭火力発電は廃止されて来ています。

原子力発電も、オーストラリアでは国民の反対が強いので選択肢となりません。

ご存知でしたか?この国には原子力発電所は一つも無いんですよ。ウランの埋蔵量では世界一なんですけどね。

一時期、連邦政府が原子力発電を推進したことがありました。温室効果ガスの削減のためには原子力発電が最も有効な手段だということでね。使用済み核燃料といった核のごみも、人が住んでいない広大な土地があるから処理するのに問題が無いと言って。

しかし、オーストラリア国民は反対したんです。というか、各州政府が自分の州には原子力発電所なんて作らせないと拒否しましたからね、原子力は選択肢になり得ないんです。

国民の大半は、再生可能エネルギー(Renewable Energy)にシフトすることを支持しています。

再生可能エネルギーとは、太陽光や風力、海の波力や地熱といった自然界に存在するエネルギーのことですけど、こうしたエネルギーでどうやって「安い」電力を「安定的に供給」していくのか、そこのところが最大の課題ですよ。

それが実現できる見通しも立ってないのにガスの使用を禁止して電気に依存する社会に変えようとしているわけですから、不安を感じる人は少なくないと思います。

経済力のある友人のエクリーさんは、屋根に太陽光発電パネルを設置して電気は自前ですけど、そういうのは誰でもが出来ることではありません。それに太陽光発電パネルには寿命があるので、いずれは粗大ごみになるんです。それも問題でしょう。

地球温暖化による気候変動が大きな社会問題になっていますから、この問題のために自分達が出来ることを、たとえ痛みを伴ってもやって行こうとする政府の方針は指示しますが、将来的に電気だけで暮らすようになるのなら、やはり熱効率の良い小さな家に引っ越さないといけません。

今住んでいる家は大き過ぎるし、隙間風がびゅうびゅう吹き込むし、熱効率は最低の家です。暖めるのも冷やすのも余計にエネルギーが必要です。花粉も入って来るし、掃除も大変だし。

自家発電能力のある集合住宅というのがいいかもしれません。きっとそういう住宅が増えて行くはずです。


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2023年7月30日

ものまね鳥ライアーバード

オーストラリアに住んで30年の私ですが、今まで知らなかったんです。ライアーバードという鳥がものまねが得意だということを。

ライアーバードという鳥のことはもちろん知っていましたよ。10セント硬貨に描かれている鳥です。空を飛ばない鳥で、オスが大変美しいレースのような独特の尾羽を持っていて、その形がライアー(Lyer)という琴に似ているのでこの名前が付いたそうですけど。

以前住んでいた家の近くの山で野生のライアーバードを見たこともあります。鳴き声を聞いたこともありましたが、あれがライアーバードの鳴き声かどうかは、

もう分かりません!

だってね、この鳥はものまねが上手で、他の鳥の鳴き声を完璧に真似ることが出来るからです。

森で聞こえてくる他の鳥の鳴き声をそっくりに真似できるんですよ。メスの気を引くために、いろいろな声を出してみるという習性だそうですけど。

真似できるのは鳥の鳴き声に限らないんです。

もちろん人間の声も真似しますし、カメラのシャッター音とか自動車のアラーム、チェーンソーの音だってそっくりに真似るんですよ。

この動画は、英国BBC放送のドキュメンタリー「Earth」の一場面ですが、皆さん見たらびっくりしますよ!


ご存知でしたか?ライアーバードがこんなことができるって。

YouTube には、ライアーバードがものまねをしている動画がたくさんありました。動物園のアラーム音と「エヴァキュエート・ナウ(直ちに避難して下さい)」という声とか、赤ちゃんの鳴き声とか、ビデオゲームの音とか、もう何でも真似できちゃうみたいです。


オーストラリアには珍しい鳥がたくさんいます。ダチョウみたいなエミュとか、人間が大笑いしているような鳴き声で有名なクッカバーラ(ワライカワセミ)とか、春になると人を襲うマグパイとか。

そして、姿は美しいけど怪獣みたいな声がうるさいコッキーの野郎とかね。


コッキーの野郎は、本当の名前を「カカトゥー(Cockatoo)」と言います。でも実は「カカトゥー」というのはオウムの種類の総称なんです。

私がコッキーの野郎と呼んでいるのは頭に黄色い羽のあるやつで、正式名は「サルファー・クレスティッド・カカトゥー(Sulphur Crested Cockatoo)」なんですが、誰もそんな名前で呼びません。普通は「カカトゥー」といえば黄色い頭のコッキーの野郎達のことを意味します。

「ギャオーギャオー」という怪獣のような鳴き声がメチャクチャうるさい鳥で、家をかじって壊しますし、庭の木の枝をかじって破壊します。

私達が住んでいるこの辺りでは、色とりどりのオウムやインコが普通に飛んでいますけど、カカトゥーの仲間だとピンク色の「ピンクカカトゥー」をよく見かけます。

トキの仲間の白黒アイビスとか可愛らしい子ガモを連れたカモもよく見かけますよ。ヤラバレーの方に行くとワシが飛んでいたりもします。

もう少し海に近い方へ行くとカモメがいっぱいいますしね、ペリカンがいたり小さなペンギンがいたりしますし。

鳥がお好きな方には楽しい国だと思います。興味のある方は、BirdLife Australia のウェブサイトをお楽しみ下さい。


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2023年7月29日

大麦はサラダにスープに大活躍

麦茶やビールの材料である大麦ですが、日本で麦ご飯に入れる「押し麦」や最近話題になっているらしい「もち麦」というのも大麦の一種です。

米にうるち米ともち米があるように大麦にもうるち麦ともち麦があるんだそうで、「押し麦」というのはうるち麦の大麦をローラーでつぶしたものだそうです。

見た目のよく似た穀物を日本ではナントカ麦と呼びますが、英語ではそれぞれ個別の名前がありまして、大麦は「Barley(バーリー)」と呼ぶんですが、私が料理に使っているのは、パールバーリー(Pearl Barley)と呼ばれる精麦した大麦です。

最近、私はこのパールバーリーを毎日のように料理に使っているんですよ。

パールバーリーは、ローラーでつぶしていない押し麦のようなものですけど、押し麦みたいに真っ白ではありません。見た目は玄米みたいです。表皮の茶色い部分はほとんど残っています。

スーパーで買うと、500グラム入りが1ドル60セントです。


パールバーリーは柔らかくなるまで煮るのに結構時間がかかりますが、もちもちプチプチした食感で、私は大好きなんです。

うちの夫の減量のために毎日のように晩ご飯に具だくさんスープを作っていますけど、スープにパールバーリーを入れると美味しいし食べごたえがあります。それに大麦の栄養も摂れますしね。

オーツ麦や大麦の健康効果は皆さんもご存知だと思いますが、豊富な食物繊維が排便促進に効果があり、食後の血糖値上昇を抑制したりコレステロール値の低下など生活習慣病の予防にも役立つのですよ。

パールバーリーを料理に使う一番の問題点は、やはり調理時間です。30〜40分は煮ないと柔らかくなりません。

毎回毎回そんなに煮るとガス代がかかりますし面倒くさいですからね、私は食べられるくらいに柔らかさに煮たのを冷蔵庫やフリーザーで保存しておくんです。そうすればお料理に使うのが簡単です。

スープに入れるのなら、他の野菜と一緒に入れると野菜が柔らかくなる頃にはもっちりプチプチになっています。

パールバーリーは炊飯器でも炊けますが、鍋で煮る方が簡単です。米を洗う要領で少し洗ってから、たっぷりの水と塩を少し加えて火にかけます。沸騰してから30〜40分ほど好みの硬さになるまで煮て、お湯を切ればよろしい。

これを使いやすい量に小分けして保存しておくと便利なんですよ。

最近、お昼ご飯に春雨スープをよく作るんですがね、春雨スープにパールバーリーも少し入れると腹持ちが良いのです。

これは豚肉と白菜の春雨スープ。パールバーリーが入っています。しょうゆとオイスターソースを少々と塩コショウで味付けしています。


柔らかく煮たパールバーリーでサラダを作ったりもしますよ。これはひよこ豆とパールバーリーのサラダ。パールバーリーがもちもちプチプチで、ひよこ豆がホクホクで、大変美味しいサラダです。


焼き飯みたいに炒めても美味しいですよ。これはエビとレタスと卵を一緒に炒めたもの


麦ご飯も簡単に作れます。

調理済みのパールバーリーはそんなに水を吸いませんから、水加減はお米の量に応じた水加減よりも少し多めくらいで一緒に炊けます。炊き込みご飯の要領でパールバーリーを追加するだけです。

ちなみに、未調理のパールバーリーと白米を一緒に炊いてはいけません。普通の炊飯時間だとパールバーリーが柔らかくなりませんからね。白米に玄米を混ぜて炊くようなものですから。

ということで、オーストラリアにお住まいの皆さん、安くて栄養のあるパールバーリーをぜひ食生活に取り入れてみて下さい。スーパーの豆を売っているコーナーにあります。

日本でパールバーリーが手に入るのかどうかは、私にはよく分かりません。ごめんなさい。


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2023年7月28日

不憫な犬達と感じ悪い北隣り家

最近話題にしていませんでしたが、今年の3月に引っ越して来た新しい北隣り家が飼っている3匹の犬のことです。

以前の北隣り家は迷惑行為連発のとんでもない人達で、しょっちゅう大音量で音楽をかけて夜中までパーティーをしていたし、毎日毎日オートバイを乗り回すもんだから、その騒音で私は精神的にどうにかなりそうだったんですけど。

新しい北隣り家が引っ越してきた後にオートバイの音が聞こえたのは最初の頃だけでした。パーティーもこれまでに1回だけですし、迷惑行為連発だった北隣り家に比べたら、ちゃんと住んでいるのかどうか疑うほど静かなんですけど、問題は犬だったんですよ。

3匹いるうちの最も大きいのが白いグレートピレニーズで、この大犬がとにかく毎日朝から晩まで吠え続けるんです。この犬と常に行動をともにしている様子のスピッツもつられて一緒に吠えますからね、北隣りからは一日中犬の吠え声が聞こえるのです。

その吠える様子は、ちょっと異常なほどです。

少しでもどこかから物音が聞こえたり人や動物の気配を感じると、その方向に猛スピードで走って行って狂ったように吠えます。

北隣り家の敷地が道路に面しているのはわずかな部分だけですが、そこに北隣り家のゲートがあります。道路を歩いているのは通学中の子供達と運動のために歩いている人、そして犬の散歩をしている人達です。

こういう人達や散歩中の犬に向かってグレートピレニーズとスピッツは吠えたてます。ゲートに跳びついて吠えています。グレートピレニーズの方は、ウーウーと恐ろしい唸り声も上げます。道路を人が通るたびに吠えるんですから一日中ずっとです。

誰もやって来ないと退屈するのか安心するのか、別の場所に行きますが、再び人の気配を感じるともの猛スピードで走って行きます。

当然ながら我が家の物音にも敏感で、私が薪を取りにちょっと外に出たりしても、玄関ドアの音だけで吠え始めます。我が家の玄関は南向きですから、音もそんなに聞こえないと思いますし、犬達に私の姿は見えないのですけどね。

先日は、キッチンで片付けをしていたら窓のすぐ外の生け垣の所にやって来て、私に吠え続けました。キッチンの物音が聞こえてやって来たとは思えませんから、偶然その近くにいて私が見えたのかもしれませんけど。

新しいインド人北隣り家が3月に引っ越してきて以来、犬達を散歩に連れて出たのは一度も見たことがありませんし、誰かが犬と遊んでやっているような声を聞いたこともありません。

犬達は、毎日一日中あっちに走って行ったりこっちに走って来たりしながら吠え続けているのでございますよ。よくまあ喉が痛くならないもんです。

北隣り家の広い敷地内を自由にうろうろ出来るとは言え、ほとんど一日中道路に面したゲートと我が家との境の生け垣の近くにいますよ。

きっとね、道路を歩く人達や散歩をしているよその犬やお隣りの人間に対して吠え続ける一生を送るんですよ、あの犬達は。

私はね、あの犬達が不憫で腹も立ちません。「ああ今日も吠え続けてうるさいなあ」とは思わないんです。「今日もあんなに吠えて可哀想だなあ」と思うだけです。


ところで、昨日我が家の前の道を運転して帰って来ていた時、向こうから対向車が来ました。

この道は道幅が狭いので、所々にあるスペースを使って互いに道路の端までぎりぎり寄って交わすのですけど、その対向車は道路の端に寄る気配がなかったんですよ。

突っ込んで来るから、仕方なく私は道路の左端からはみ出て、ある家の前の芝生部分に入ったんです。そうしたら、そこに大きな石があったらしくてゴツンと大きな音がしました。

道路からはみ出てよその家の芝生に入ってまでして行かせてあげたのに、対向車の運転手はありがとうのジェスチャーもせずに怒ったような顔をして行ってしまいました。

何だあの人!ありがとうくらい言えよ!

と思った時に気がついたの。

運転手はインド系の女の人だったな。車は見覚えのあるメタリックオレンジのスポーツカーだった。あれは、北隣り家の人じゃん!

犬達を吠えるにまかせてほったらかしているのは、あの人だよ!

感じ悪〜い!


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2023年7月27日

裁判所に訴えられた件の続き

昨日の続きは、まだ何も分かっていません。

保険会社に電話をしましたが、カスタマーサービスの方では対応できない内容でしたし、詳細はよく分からなかったんですけどね、簡単に言うと私が思っていた通り事故の被害者が保険会社から提示された金額を拒否したということなんです。

提示された金額というのは、私のカローラなら3台買ってもお釣りが来る額なんですけど。

被害者から損害賠償請求訴訟の書類が届いたことを話しましたら、書類を指定のメールアドレスに送ってくれということでしたから、スキャンしたものを送りました。後は保険会社からの連絡を待つだけです。

書類を受け取りましたくらいの確認メールは送ってくれたらいいのに、昨日のうちは何の連絡も来ませんでした。

この保険会社がちゃんと対応してくれると信じて待っていない方がいいよと、娘には言っておきましたよ。こういうのは、繰り返し連絡を入れて進展具合を問い合わせるべきなんです。

私がオーストラリアの永住ビザを取得した時のことを思い出すのですけどね、永住ビザがないと教師として勤めることが出来ませんでしたからビザの取得を急いでいたのですけど。

申請から2週間ほど経って、私が勤めることになっていた学校の担当の先生が進展ぐあいを聞くために領事館に電話を入れましたらね、私の書類は担当者の机の上に置かれたままで、その担当者は有給休暇を取って旅行に行っていたために審査は始まってもいなかったということがありました。

何事もちゃんとやってくれているはずだと良い方向に考えない方がいいのです。今回の訴訟書類を受け取ってから21日以内に対処しないといけないようなので、この保険会社が適切に対応してくれると当てにして待っていると大変な目に遭う可能性があります。


事故のことをこのブログに書いたのは3月7日ですから、事故は6日に起きたんですよ。あれからもうすぐ5ヶ月になるのです。

事故の後、保険会社からは何の連絡も無くて、全部面倒を見るということだったので私達は終わったことだと思っていたのに、全然終わっていなかったわけですからねえ。

どの保険会社か?

それはもうちょっと詳しいことが分かってからお教えします。RACVではありません。私はRACVについては信用していますから、保険料は高めですけど何十年間もずっとRACVの自動車保険に入っていたんです。

ところが、昨年からうちの夫が勧める保険会社に変えたんですよ。保険料がRACVよりも随分安かったからです。娘が入っていたのも同じ保険会社です。

言っときますが、この保険会社は銀行業やクレジットカード業や各種ローンやスーパーアニュエーション(老後のために積み立てていく義務的な貯蓄制度)などもやっている大手の会社なんですよ。

早く解決してくれるといいのですけど。

事故の時のことを娘から聞いたんですが、この被害者が自宅前に停めていた車に衝突されたのは、娘が最初じゃあないんですって。以前にもまったく同様の事故が同じ場所で起きているんです。

そして事故の後、この被害者が保険会社からの賠償金でもっといい車が買えると言っていたと聞いて、やっぱりなと思いましたよ。

請求額のうち、車の弁償が600万円近いんですよ。おまけに代車費用が120万円以上なんです。保険会社がこの被害者が請求する通りの賠償金を払うとは思えません。

話がこじれて本当に裁判になると、それは被害者対うちの娘の裁判になります。私達も弁護士を雇わなくてはいけませんよ。保険会社は助けてくれるんでしょうか。

うちの娘が賠償金を払わなくてはいけないようなことにはならないはずです。だってそのために保険に入っていたんですからね。でも、こういうトラブルは娘のメンタルヘルスに良くないです。これがきっかけでまた具合が悪くなるのが心配です。


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2023年7月26日

裁判所に訴えられた件

昨日の朝、家の外に知らない男性がいました。玄関が分からなくてウロウロしている様子でした。少し足が悪そうな高齢の方でした。

郵便の配達や宅配の人ではなく、修理の人でもない知らない人が我が家に来ることは滅多にありません。

出てみると、その男性は手に書類を持っていて、うちの娘の名前を言いました。裁判所から来たとおっしゃいました。もっておられたのは、うちの娘に対して損害賠償を請求する訴訟の書類でした。

3月に、うちの娘が駐車してあった車に衝突するという考えられないような事故を起こしたことは「レクサスが死んだ」という記事に書いた通りなんですけど、事故の後、自動車保険に入っていた大手保険会社に連絡を取り、後は全部面倒を見てくれるということでしたから、この件は終わったと思っていたんですけど。

訴訟の書類が来たのにはびっくりしましたよ!

しかも郵便で送らずに持って来られたのにもびっくりしました。こういう書類は直接手渡しするものなんですかね?

損害賠償の請求額は、ものすごい額でした。壊れた自動車の弁償だけでも600万円近かったです。

賠償請求の詳しい内容をここに書くことは控えますが、事故後の代車費用だけでも120万円以上でしたし、事故車の牽引費用がまたすごいんですけど、そんなにお金がかかるんですかねえ。

とにかく、相手側が弁護士を雇ってうちの娘に対して訴訟を起こしたということは、保険会社との間で賠償の件が解決していないということですよ。

こういう事故の賠償に関して裁判になるのは、被害者が保険会社から提示された金額に納得できない場合だと聞きます。だから訴訟を起こして希望する額の賠償金を得ようとするわけですが。

裁判をすると時間もかかりますけど、裁判費用がかかりますよ。誰が裁判費用を負担するんでしょうか。

事故は100%うちの娘に責任があるんですけど、幸いなことに衝突した時には誰も車に乗っていませんでしたから、賠償するのは物的損害に対してだけなのですが、とにかく請求額がすごいので、これからどうなるのか気になります。

心配なのは保険会社が提示した金額以上は払わないと言う場合です。差額をうちの娘が払わなくてはいけなくなるなんてことは無いとは思いますが、もしそうなったら今度は娘と保険会社との間で訴訟問題になりますよ。

まあ、こんなことをいろいろ思い悩んでもしようがないです。まずは保険会社に問い合わせて事情を知ることが先決です。今日は夫が仕事が休みで家にいますから、一緒に保険会社に問い合わせをするために娘は家に帰って来ました。

裁判所に行くことになるのでしょうか。この裁判は、被害者対うちの娘なんですからね。これに加えてうちの娘対保険会社の裁判もするようなことになると大変ですよ。

私達には弁護士を雇うような経済力は無いですし。

どういうことになるのか、続きは明日です。


その前に、今日は夫をクリニックに連れて行かないといけません。花粉症対策のアレルゲン免疫療法(オーストラリアでは「ディセンスィタイゼイション」と呼ぶ)を受けるためにアレルギーテストをするのだそうです。

腎臓移植プログラムの方からは、腎臓摘出手術前にアレルゲン免疫療法を受けてはダメと連絡があったそうなので今年はもう受けられないんですけど、予約をしてしまっていたし、いつかは免疫療法を受けるつもりだから、アレルギーを知っておくためにテストをするんだそうです。

ということで、腎臓摘出後のくしゃみは心配ですが、もうどうにもなりません。夫は空気清浄機を買うと言っていますけど、空気清浄機があってもくしゃみは出ますから、抗ヒスタミン薬とマスクが頼りになるでしょう。

お腹に力を入れずにくしゃみをする技を練習するのもいいかもしれません。

そんなことより、心配なのは裁判です。


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2023年7月25日

褒められる料理と努力の反比例

うちの夫がどこかの誰かに腎臓を差し上げたいと希望して、かれこれ2年近くも検査を受けて来た話はこのブログで度々話題にしていますが、ついに手術日が決まりましたので、少しでも体重を減らしたい夫のために、私はお料理を頑張っています。

低カロリーでしっかり満腹感があって栄養がちゃんと摂れる晩ご飯。

夫の希望もあって、具だくさんスープが基本です。いろいろな野菜をこれでもかというくらい入れますし、お肉や魚やシーフードなどのたんぱく質もたっぷり入れます。最近は豆類を入れることもありますが、レンズ豆はおならが出るからと不評です。

味付けも、毎日同じような味付けでは飽きるので、トマト味、ミルク煮、味噌味、しょうゆ味、中華風、カレー味などなど、いろいろ工夫していますよ。もち米粉で作った団子を入れたり麺を入れたりもします。

しかし「ああ美味しかったあ!」という言葉は聞くことは無いです。「ありがとう」とは言いますけど。

そんな昨日、スープばっかり続いてうんざりして来ているんじゃあないかと思って、夫の大好物の「肉を焼いたのと蒸し野菜」という献立にしてあげることにしました。肉は鶏肉しか無かったので、鶏肉です。

蒸し野菜というのは味つけ無しで、蒸しただけの野菜です。ニンジンとカリフラワーとブロッコリを蒸しました。

鶏肉もいつもは塩コショウして焼くだけですが、昨日はポルトガルチキンのスパイスも少しふりかけてから、油が飛び散るのを防ぐために小麦粉を少し付けて焼きました。

こんな簡単な晩ご飯は無いですよ。

そうしたらですね、夫はいつものようにテレビの前に座って食べていましたが、いつもなら食べ終わった後にすぐお皿を持って来たりしないのに、キッチンまでお皿を持って来て言ったんです。

チキンがサイコーでした!

夫は「スパーブ(Superb)」という言葉を使ったんですが、それは「最高である」「素晴らしい」という意味の言葉ですけど、こんなお褒めの言葉をもらうのは滅多にないことです。

味にこだわって時間をかけて作っても「スパーブ」なんて褒められたりしません。

肉を焼いたのを出した時だけです。


そう言えば、先週は1回だけ「美味しかった!」と言ってくれたことがありました。

スーパーで売っているS&Bのカレールウで作ったカレーライスでした。

私がカレー味の料理には努力をしなくなった理由について、これまでに何度も記事に書いて来ました。つい先週も「干しぶどうとカレー紛争」という記事を書きました。

「美味しかった!」と褒められた時のカレーライスはですね、まったくの手抜き。入れた材料はニンジン、玉ねぎ、じゃがいもだけで、お肉は久しぶりに牛肉を入れたんです。ただそれらを煮てS&Bのカレールウを入れただけ。

夫が褒めたのは、牛肉が入っていたせいだと思いますよ。自分の好きな味だったんでしょう。どうせ干しぶどうだらけにして食べたんですから。

ホント、頑張っても張り合いが無いのでございます。


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2023年7月24日

火の魅力と薪運び

春の気配を感じるとは言え、毎日寒いです。暖房は薪ストーブが頼りです。


慣れてくると別に大変な仕事でもないんですけど、問題は薪運び。薪置き場が家から離れていますのでね、運んで来るのが面倒くさいんです。運動だと思って頑張っていますけど。

薪置き場は2か所あって、近い方が車庫の中にあるんですが、玄関前の階段を降りた所から車庫まで10メートルは離れていますし、薪は階段を上がって玄関から持って入って居間を通って運ぶしか方法が無いので大変なんです。

義母(夫の母親)の家だと、薪ストーブがあった場所(今はガスストーブになっています)の横には薪を置いておくスペースが作ってありました。内側と外側の両方に扉があって、外側の扉を開けると家の外から薪を補給することが出来るようになっていました。

そして、その扉のすぐ近くに薪置き場がありましたので、重い薪を運ぶ必要は無かったんです。家を建てる時に暖炉を作るなら、そういう工夫が必要ですよねえ。

我が家の本来の薪置き場は家から離れすぎているので、あそこから薪を運んで来るのは不便です。大草ですし。


薪に火をつけるのは、慣れると簡単なことです。うちの夫はバーナーを使っていますが、私はマッチでやっています。紙を丸めたのを置いて、その上に小枝や細く割った薪を置いてマッチで火をつけ、燃え始めたらもう少し太い薪を置くという、オースドックスな方法です。

この時、ついつい火を眺めてしまうんですよ。火を見ているうちに10分、20分が簡単に過ぎてしまうのが不思議です。

燃やし始めのうちは火が消えないかと気になるので見ているわけですが、しっかり燃え始めたらそこにいる必要はないのに、ついつい見てしまうんですよねえ。

YouTube には、暖炉で薪が燃えているだけの動画とか、焚き火が燃えているだけ、キャンプファイアが燃えているだけ、そんな動画がたくさんありますが、皆さんご存知でしたか?

たとえば、この動画なんて10時間暖炉の薪が燃えているだけだそうです。早送りしてもずっとこのままだそうですけど、再生回数が1億2千万回を超えていますよ。


どこかの国の放送局がこうした薪が燃えているだけの動画を放送したら高視聴率を獲得したという話を聞いたことがありますし、アメリカにはクリスマスシーズンになると薪が燃えるだけの映像を流すテレビ局があるそうじゃあないですか。

不思議ですけどね、火ってどういうわけかずっと見ていられるんです。
 

ところで、上の動画では随分細い木を燃やしていますね。

我が家の薪はもっと太いです。運びやすい細め(と言っても太さが10〜15センチ)の薪を選んで持って来ていたから、細めの薪が少なくなって来ました。ちゃんと割っていない丸太の輪切りみたいなのとか、私には重くて運べないような大きいのばかり残っています。

大きいやつは運ぶのが大変すぎると言ったせいでしょうか、昨日の朝は、仕事に行く前に夫が薪を少し運び込んでくれていました。

しかし、

これを見よ!


薪を運ぶのに使っているのは、ツールショップで売っているツールバッグですが、一番下に入っていた薪のサイズがひどかった!

巻き尺を持って来て測ってみましたけどね、幅28センチ、長さは37センチでしたよ。持ち上げることも困難で、これを燃えている薪ストーブに入れるなんて私にはできません。

なんでもう一回割らなかったんでしょうか。せめてあれを半分に割っていれば、運びやすいし燃やしやすいのに。

車庫の薪置き場には、こういうサイズのや割っていない丸太状態のがたくさん残っているんです。

私には割れませんから、夫が割ってくれないと近いうちに私が運べる薪が無くなります。車庫に無くなったら、あの遠い薪置き場まで行かなくちゃあいけません。

ツールバッグに入れて運んで来るのは大変なので、ねこ車(一輪の手押し車)を使うしかないかもしれませんよ。

これも運動だと思って頑張りますかねえ。足腰や腕も強くなりそうです。


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2023年7月23日

春の気配と遠足的草切り

日本では、夏休みが始まったばかりですね。一年で最も暑い時期ですから、「ああ日が短くなってきたなあ」なんてことを思っている方はいないでしょうけど、私は日が長くなって来たと感じています。

冬至(日本では夏至)を過ぎてからすぐに感じ始めました。

というのも、我が家はぐるりと木に囲まれていますからね、日没の位置が変わって来ているのが実感できるんです。「先週はあの木の横にお日様が沈んでいたのに、今日はこの木まで動いたわ」という調子です。

もちろん日の出の位置も動いているわけですけど、我が家には東向きの窓が無いので日の出を見ることはありません。夫を勤めているツールショップに送って行くのは日の出よりもはるかに前で真っ暗ですし。

それでも、送って行く時間が遅い日曜日の今朝、7時前に家を出た時にはもう真っ暗ではありませんでした。春が近づいています。


春は花粉症の季節ですからね、ワクワクする気持ち半分、憂鬱が半分なんですけど、うちの夫は木を切りに行きたくてウズウズしていたようです。

晴れの日が増えて来ましたし、仕事が休みの日に天気が良いと、夫の父親が売りに出した家のメンテナンスに行きたくてしようがなかったのです。

これまで度々話題にしている例の家です。夫の父親が昨年8月に売りに出していまだに売れていない家です。

値下げをしてでも何とか早く売りたいと思っていないそうですけど、31エーカーの広い土地の草切りや落ちた枝や倒れた木の始末などのメンテナンスはする必要があります。

夫はそのメンテナンスの仕事をして父親から報酬をもらっているんですけど、あの人は基本的にこういう仕事が好きなんですよ。草を切ったり木を切ったりする仕事が。

行きたくてたまらなかったのでしょうけど、夫はもう車の運転ができませんから一人では行けません。誰かにトラックを運転してもらい、トレーラーを牽引してもらわなければいけません。

うちの息子がドライバー兼アシスタントとして一緒にやって来たんですが、3回目の痔の手術以来4ヶ月ちょっとベッドに横になり続ける暮らしでしたから、トラックの運転や外仕事は無理だったんですけど。

天気が良かった昨日の土曜日、ついに行きましたよ。片道1時間かかりますから、1時間座り続けてトラックを運転することに息子は不安な様子でしたけど行きました。

やっと行けることになった夫はもう、遠足の日の子供みたいなもんです。前の晩は早く寝て、当日は早起きして朝ご飯を食べてからトラックの準備です。

昨日は草切りの予定だったそうですから、トラクター型草刈りを持って行かなくてはいけませんからね、それをトレーラーに積み込んだり、肩にかけて使う草刈り機とか道具をトラックに積み込んだり、出発前の準備がいろいろあるのです。

好きなことをしに行く時は、生き生き具合が違いますね。

息子のお尻が心配でしたけど、トラックの運転には問題もなく、着いてからは立った状態で出来る仕事をいろいろやったそうです。ヘトヘトになって帰って来ましたよ。

今日は筋肉痛間違いなしでしょう。でも、運転や外仕事をしてもお尻が大丈夫だったということで、息子はホッとしたでしょうね。

トラックのバッテリーが上がったり、トラクター型草刈り機に問題が起きたりと、次々にトラブルが発生して大変だったそうで、帰って来た夫は機嫌が悪かったです。

トラックは、帰り道の交差点で止まったら動かなくなり、ジャンプスターターというやつを使って何とかエンジンをかけて家まで帰って来ましたが、家に着いてから完全に動かなくなったそうです。

バッテリーを交換しないと次の草切りには行けません。しかし、完全に動かなくなったのが家に着いてからで良かったですよねえ。交差点で動かなくなるなんて、私にとってはもう悪夢ですよ。


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2023年7月22日

花粉と腎臓摘出手術

日本を含め、北半球の各地で猛暑が続いているようですね。毎日寒くてふるえている私にはピンとこないニュースですが、メルボルンでは至る所でワトルが黄色い花を咲かせ始めていますから、春の訪れが早いのかもしれないと思ったりしています。

ところで、先日うちの夫が大風邪をひき、風邪がうつるぞと警告したのに娘が家に帰って来て、私が言った通りに風邪がうつり、「週末あたりに娘が寝込んでも不思議はないです」とブログの記事に書いたら、その通りに週末にな病気になりまして。

病気なのに一人でシェアハウスにいるのはアレだと言ってまた家に帰って来たもんだから今度は息子に風邪がうつり、もうね我が家はずっと病人が続いていたんですよ。

息子も夫もいまだに咳き込むことがあるんですから、厄介な風邪です。

次は私だと警戒していたんですが、くしゃみが出始めたので「やっぱりうつった!」と思ったら、どうも風邪ではないみたいですよ。

くしゃみが出るだけで、他の症状は何も無い。

まさか花粉症か?

これまでに、花粉症が8月に始まった年がありますが、8月はもう春の始まりと言っていい時期ですから花粉が飛び始めても不思議はないんですけど、今はまだ7月ですよ。真冬ですよ。

今から花粉が飛んでは困ります。花粉症シーズンが早く始まって早く終わるのならいいけど、例年よりも長くなるのかもしれません。

あのイヤな季節が始まったのかもしれないと思うと憂鬱になりますが、やっぱりこのくしゃみは花粉のせいとしか考えられないです。

そんな会話をしていたところ、夫が重大な問題に気づきました。

腎臓をどこかの誰かに差し上げることになっているうちの夫ですが、腎臓摘出手術は10月の予定です。10月は花粉が本格的に飛び始める時期ですよ。夫の花粉アレルギーは私に比べたらマシですけど、軽い方ではありません。

お腹を切って腎臓を取り出した後にくしゃみを連発すると、

きっと痛いですよねえ…

私は自分の寝室に空気清浄機を入れていますが、夫も自分の寝室用に空気清浄機を買うと言っています。しかし、空気清浄機を寝室に入れてもくしゃみは出るんですよ。寝室以外はもちろん花粉が飛んでいるんですし。

どうするんでしょうか…


夫は、アレルゲン免疫療法をもう一度やろうかなあと思っているようですけど、思っているのなら早くしないと間に合いませんよ。

アレルゲン免疫療法というのは、オーストラリアでは「ディセンスィタイゼイション」(Desensitization)と呼ばれます。「減感作療法」という意味です。

アレルギーの原因になるアレルゲンを少しずつ投与していくことにより、アレルゲンに曝露した場合に引き起こされる症状を緩和するという治療法です。夫も私もやったことがあります。

夫は成功して、数年間ほとんど花粉症に苦労することが無かったのですが、何年か経って効果は無くなりました。

私はうまく行きませんでした。

アレルゲンを含む液体を腕に皮下注射するんですけどね、注射したところはアレルギー反応で赤くなりますから、その大きさを測定して反応の強さを見ながら投与量を増やしていくんですけど。

私の場合、アレルギー反応が強過ぎて一番最初の最少量の投与でほぼ腕全体が真っ赤になりました。夫は徐々に投与量を増やして行ったのに私は最少量を何度か続けたんですが、毎回腕が真っ赤になるもんですから、「アナタは無理だ」と言われて途中であきらめたんです。

ですからね、花粉がひどい日は外に出ない、家の中でもマスク着用、花粉症ゴーグル着用、しかし老眼鏡も必要なので老眼鏡の上から付けられるゴーグルを着用という対策で、これまで何とかやって来ました。

呼吸が苦しいほど症状が重い日は、空気清浄機のある寝室にこもるしかないです。夜もマスクを付けたままで寝るんです。

大変なんですよ!

救急車を呼んだことだってあるんですから。

まあとにかく、うちの夫は早くアレルゲン免疫療法を始めないと間に合わなくなりますけど、私はもう間に合わないと思います。

早くこのことに気がつけば良かったですよねえ。


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2023年7月21日

車を運転する人に重要情報

昨日の午後、買い物に出かけようとしたら車のエンジンがかかりませんでした。その1時間ほど前に車を2メートルほど動かして車庫に入れ直した時には、問題なくエンジンはかかったんですけど。

バッテリーが上がっていたわけではなく、ガス欠でもありません。イグニッションキーを回すと通常通りの音はするんですが、エンジンがかかりません。いくらやっても点火できないという状況でした。

その時、うちの夫がすでに仕事から帰って来ていましたので、というのも昨日は朝の4時半頃に出勤しましたのでね、早く帰って来たんですけど、車のトラブルは夫に助けてもらうのが一番です。

しかし、夫がやってもエンジンはかからず、夫にも原因が分からないと言いました。

こういう時のために、ロードサイド・アシスタンス(緊急時のサポートサービス)というのがあるんですよ。私は30年近くずっとRACVのロードサイド・アシスタンスを利用しています。

一年ごとの契約です。RACVはサービス網が最も優れていますし、これまでに何度も助けてもらいましたけど毎回RACVのおじさん達には感謝しかないですから、ヴィクトリア州にお住まいの皆さんには自信を持ってオススメしますよ。

「ロードサイド」とは「道路脇」ということですが、もちろん自宅でトラブルが起きても来てくれます。私達は山の上のスキー場まで来てもらったことがありますよ。うちの夫が車のキーをつけたままドアをロックしてしまったからです。ホントにもうRACVのおじさんには、お仕事とは言え申し訳なかったんですけど。

それはともかく…

ヘルプを依頼して30分ほどでポニーテールのおじさんがやって来ました。この方が説明してくださった「エンジンがかからなかった理由」というのが非常に役に立つことだったので、皆さんにもお教えしたいと思ってこれを書いています。

若い皆さんはご存知ないかもしれませんけど、かつての車にはチョークというものが付いていました。黒板に字を書くチョーク(Chalk)とは綴りが違いますよ。車についているチョーク(Choke)は「窒息させる」「塞ぐ」という意味の言葉です。

オートバイとかチェーンソーにもチョークが付いていたものですが、最近はどうなっているんですかね。

私は詳しいことは分からないんですけど、チョークというのはガソリンの濃度を上げてエンジンを点火しやくするための機構のことです。

気温が低い季節にはよく使ったものですが、気温が低いとガソリンと空気の混合気体中の空気の量が増えるためにガソリンの濃度が下がって点火しにくくなるんだそうです。

そこで、チョークを使ってガソリンの濃度を上げるわけですが、最近の車にはチョークが付いていないんですよ。運転手が自分で操作しなくてもいい自動チョークになっているからだそうです。

今どきの車は何でもコンピューターで制御しているでしょ?エンジンをかける時、気温が低いと自動的にガソリン濃度を上げたりエンジンの回転数を上げたりしてくれるんですって。

私の車のエンジンがかからなかったのは、この自動チョークが影響していたのです。昨日も寒かったのですが、前の日に夫に頼まれて車を車庫に頭の部分だけ入れた状態にしていたことに気づいて、私は入れ直したんです。

それが原因でした!

気温が低かったので、自動的に少し余分のガソリンを噴射して濃度を上げたわけです。普通にエンジンはかかり、私は車を2メートルほど動かしてからエンジンを切りました。

そのせいでエンジンに点火する部分が「ガソリンで濡れた状態」になったんですって。普通なら運転している間に乾きますけど、私はすぐにエンジンを切りましたからね、濡れた状態のままになってしまったのです。

濡れているから点火できなかったと、RACVのおじさんの説明によるとそういうことです。

ですから、肝心なのは「寒い時はエンジンをかけた後すぐにエンジンを切らず、せめて5分はエンジンを付けっぱなしにして乾かすこと」だそうですよ。

おじさんのお陰で何とかエンジンがかかった後、近くのスーパーまで行って帰りましたが、その後は何も問題はありません。

寒い季節に、ちょっとだけエンジンをかけてすぐに切るとこういう問題が起きるとは、うちの夫も知りませんでしたからね。

皆さん、ご注意ください。


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2023年7月20日

4回目の手術はどうなる?

昨日、うちの息子は、痔の手術をしてもらった医者の診察を受けに行きました。3回目の手術は3月8日でしたから4ヶ月以上経っていますが、なかなか良くなっていません。この日までに治らなかったら4回目の手術が必要と言われていた期限が昨日でした。

度々このブログで話題にしていますからご存知の皆さんも多いと思いますが、今までの3回の手術はすべて費用全額負担で民間の病院で受けました。

公立の病院だと基本的に無料なんですが、手術の必要があると分かった頃に新型コロナが始まり、メルボルンでは命に関わらない手術は中止になりましてね。

もちろんとっくに再開されていますけど、現在手術を待っている人が数万人もいるので、うちの息子の順番が回って来るのは何年も先なのですよ。もしかしたら、順番は回って来ないかもしれないのです。

手術費用全額負担となると、手術をしてくれる医者への支払い、麻酔医への支払い、そして病院使用料というのを前払いで払わなければいけません。1回分が合計で40万円くらいかかります。

ちなみに、民間の医療保険に入っていれば、何割かはカバーされるんでしょうけど、保険料の高額な民間の医療保険に入っている人は多くありません。私達もそんな余裕はありません。

息子は、4回目の手術が必要になったら再び家族に迷惑をかけると思っていますし、かれこれもう4年以上も家にこもりきりなんですからね、今度こそ直っていろいろやりたいことがあるのです。

4回目の手術ということになれば、再び手術後の措置と安静期間が必要になって、今までのような暮らしが続くわけですからね、なんとしても昨日までに治って4回目の手術を回避したかったので、お尻を悪化させないようにベッドで横になって過ごす日々が続いていたのですよ。

昨日はうちの夫が仕事が休みでしたから一緒に行きました。私が運転して連れて行きました。

結論は「良くはなって来ているけれども治ってはいない。しかし、現時点では4回目の手術が必要だとも言えない」ということで、6週間後の診察まで様子見なんです。

息子も収入が必要なので何かしたいらしいですが、座った状態を続けることができないので絵を描く仕事はできないしアルバイトもまだ無理ということで、つらい状況はもう少し続くようです。


昨日一緒に行って話を聞いて来たうちの夫の説明によると、息子の痔は3種類あるとされる痔「痔核」「裂肛」「痔ろう」の全タイプの複合で、早期に治療を受けなかったために悪化したものでした。

これがねえ、本当に可哀想なことをしたと悔やんでも悔やみきれないのですけどね、私達が経済的に困窮して夫も私もメンタルの病気でダウンしていた頃に始まっているんですよ。しかも、その後は娘が病気になりました。

食べて行くのにも苦労しているのに、娘の治療費の工面にも苦労している両親を見て、息子は自分のお尻の問題を話すことができなかったんです。

黙って我慢しているうちに次第に悪化してしまい、ついに医者に相談したと聞いたのが2019年の12月でした。

本当に可哀想なことをしたと思いますが、過ぎてしまった時間は取り戻せませんから、一日も早く治って欲しいと願っているんですけど。

お尻の問題の最も深刻だったのは「痔ろう」と呼ばれるもので、一番ひどいやつは尾骨に近いところに出来ていたんだそうです。これがなかなか治癒していないんだそうで、尾骨に近いために座ると圧力のせいで痛みがひどくなるんだそうです。

長く座っていると痛みが悪化したり出血するのはこのせいで、今はまだ長時間座っていなければならない仕事はできないのです。晩ご飯を食べているくらいの時間でも、座り続けることが出来ません。

友人達が旅行に行ったとか、結婚したとか、子供が生まれたとか、そういう話を聞いてどんな気持ちでいるんだろうかと思うと、気の毒でしようがないです。

早く仕事をしてお金をためて日本にワーキングホリデーに行きたいみたいですけど、今はお金があってもどこにも行けませんからね。

皆さんも考えてみてくださいよ。もしも自分が座っていることが出来なくなると、ご自分の暮らしにどういう影響があるか。出来ることが本当に限られてしまいます。

お尻は大事にしないといけませんよ。これをお読みの皆さんの中に、もしもお尻に問題を抱えている方がいらっしゃったら、悪化する前に早く医者に相談した方がいいです。

オーストラリアにお住まいの方なら、まずはGP(一般開業医)に相談することです。手術が必要なほど悪化させてしまうと、公立病院で順番待ちをしても順番は回って来ませんからね。

経済力があれば、どんな病気でも民間の病院ですぐに治療を受けることができますけど。私達に経済力があったら、そもそもここまで悪化するまで放置することもなかったわけです。

ホントに可哀想なことをしたと思います。


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2023年7月19日

居間が煙だらけ?

夕方仕事から帰って来た夫が、家に入ってくるなり「うわあどうしたの!」と言いました。居間が煙だらけだと言うんです。

夫が帰って来る1時間前に薪ストーブを燃やし始めましたから、燃やし始めた時には少し煙が出ましたけど、部屋が煙だらけになるほど煙は出なかったのに、私は何か失敗しちゃったかと思ってあわてて居間に行きました。

え?

煙など無かったです。

「普通じゃないの?煙のにおいもしないでしょ?」
「じゃあボクの目のせい?」

はい、残念ながらあなたの目のせいです。

どうして煙だらけに見えたんでしょうか。部屋がかすんで見えたということでしょうか。

うちの夫の目の病気「スターガルト病」(遺伝性の黄斑変性)というのは、主な症状は視野の中心が黒くなって見えなくなることと視野がぼやけたり歪んだりすることですけど。

光をまぶしく感じたり、霧がかかったように見えたりすることもあるらしいので、煙が充満しているように見えたのかもしれません。ちょうどその時、西日の影響で部屋が明るかったことも影響しているのでしょう。

夫は色の識別が難しくなって来ていますし、暗い所ではよく見えていないようです。いちいち「見えないの?」と確認したりしませんけど、見えていないことは分かります。

早朝、夫を勤めているツールショップに送って行く時、玄関灯だけでは車庫まで続く歩道が暗くて見えにくいのですけど、途中にある階段でいつも立ち止まって注意しながら階段を降りています。

懐中電灯を使うようにした方がいいでしょう。私だったらそういう不安な場所では手をつないでもらって助けて欲しいですけど、男の人はそういうのはイヤでしょうね。

わずか3段の階段ですが、手すりが必要になると思いますよ。


朝6時頃のまだ真っ暗な道路を運転しながら、私には見えているものが夫には見えていないことがよくあります。

夫は小さなスマートフォンの画面でメッセージを読んでいますし、ノートパソコンも普通に使っていますからね、見えていないということを時々忘れるんですけど、文字は読めても食器洗い機の中のお皿がきれいなのか汚れているのかは分かりにくいようですし、最近は人の顔の識別が難しくなって来たそうですし。

びっくりさせされることも増えて来ましたけど、居間が煙だらけだと言ったのにはびっくりしました。「うわあどうしたの!」って叫びましたからね。

自分の目のせいだと分かってショックだったと思いますよ。


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2023年7月18日

こぼれたふりかけと手のふるえ

昨日のお昼、ふりかけをご飯にふりかけようとしたら、突然手が激震して半分以上がテーブルにこぼれました。

ああ…

こういうことがしょっちゅう起きるんです。

私は若い頃から手がふるえるんですけど、四六時中いつでもふるえているわけではありません。手を使って何かしようとする時にふるえることが多いです。

身体を動かした後はふるえが強くなる傾向がありますが、身体を動かすと言ってもですね、例えば「お料理をする」くらいでも動かしたうちに入ります。

だから、料理を作り終えてさあ食べましょうという時にはふるえが強くなるわけですけど、時には食べるのに苦労するほどふるえたりするんですよ。

お箸は一番いけません。私はお箸の端っこの方を持つ傾向があるのですが、端っこを持った手がふるえると食べ物をつかむ反対側の端の振幅は大きくなりますからね、ちょっと口に運ぶのに苦労することもあります。

ラーメンとか蕎麦とか、汁を含んだ麺なんかをつかんだお箸がふるえると、汁が飛び散って大変なんですよ。

こういうことはお料理中にもよく起きます。小さじにとった塩を鍋に入れようとして突然手が激震し、あたりに塩が飛び散るなんてことはしょっちゅうですが、塩はまだいいんです。醤油や酢が飛び散るとガックリ来ます。

菜箸でつかんだ天ぷらが飛んで行くこともあります。

身体を動かした後だと、何もしていなくても手がふるえることはありますが、安静にしている時にはめったにふるえません。

家族からはパーキンソン病ではないかと言われたりもしました。確かにパーキンソン病の症状の一つに手のふるえというのがありますけど、それとは違います。

緊張とかストレスとか、精神的な原因でふるえるのとも違います。

ものをこぼすことにはもう慣れているので、いつもは「ああまたこぼしちゃった」と思うだけなんですけど、昨日ふりかけをこぼした時はちょっと悲しくなりましたよ。

「なんでこうなるの」ってね。

いつだったか、どこかの観光地で午後のお茶のサービスがあって、クッキーやケーキと一緒に紅茶をいただくことになったんですけど、紅茶が入ったティーカップを乗せたソーサー(受け皿)を給仕の方から受け取ろうとしたらですね、手がふるえまくってティーカップはガチャガチャと音を立てるし、お茶はこぼれるしで、真っ赤になったことがあります。

あれはもう何年も前のことです。

今ではもっとふるえますよ!

ティーカップとソーサーというのは、手がふるえる人にとっては難関です。

カップだけなら、たとえ手がふるえても何とかこぼさないようにできるんですけど。


ふるえるのは手だけです。

一番困るのは突然の激震です。まったく予期していない時に手が激しく動くんです。そのせいで天ぷらが飛んで行ったりふりかけをこぼしたりするわけです。

いろいろ調べてみると、原因がよく分からない神経障害なんですよ。手がふるえるという人は結構多いですが、最も一般的な理由はこれです。

手で何かをしている時にはふるえますが、何もしていない時にはふるえません。明確な原因は分かっていませんが、遺伝子の変異に原因がある可能性もあるそうです。

症状が軽い場合は、治療は必要ないそうです。日常生活や仕事に支障をきたす場合は、医者に相談して治療を受けると改善する可能性があるらしいですけど。

私の場合は、日常生活に困るほどではないですから気にしないようにしています。一番苦労するのは、写真を撮る時と眉毛をトリムする時でしょうか。眉毛のトリムはね、手がふるえていると難しいんですよ。

ふるえがひどい時は「おお!今日はすごいわ!」と自らアピールして笑い話にします。誰かに手がふるえていることを指摘されるのがイヤなもんですからね、先に自分から言うんです。

うちの家族なんか、よく知っているはずなのに、いまだに「うわっ!すっごいふるえてる!」とかコメントしてくるんですよ。「いちいち言うな!」と思います。

ところで、手のふるえのせいで思いがけないものを目にすることがあります。目にする場所は iPhone の画面上。

面白いんですよ、これが。

手指がふるえているせいで偶然画面をダブルタップとかトリプルタップとかしちゃうわけです。ダブルタップしながらフリックしたりとか、複数指でトリプルタップとか、やろうと思ってもなかなか出来ないような複雑な動きを私の指は勝手にしちゃうわけです。

おかげでね、「一体これは何?」とか「どっから出て来た?」「どうやったらこれが表示できるの?」というようなものをしょっちゅう目にすることになるのです。

私は老眼がひどくなって画面がよく見えませんから、3本指ダブルタップで画面を拡大する機能をよく利用していますけど、3本指でトリプルタップするとその機能の設定を変更できる画面が表示されるというのは、偶然トリプルしたから発見しましたしね。

懐中電灯を自分の好きな明るさで使うというのも、偶然発見したんですし。

思いがけないものが登場するから驚きの連続ですよ。ふるえる指のおかげです!


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2023年7月17日

ついに見た!超美形のパイロット

「お気の毒な夫婦の家」という記事で少しふれた我が家の斜め道路向かいの家に住んでいらっしゃるはずの男性ですけど、「住んでいらっしゃるはず」と書いたのはこの家に人が住んでいる気配がしないからです。

以前ここにあった家に住んでおられたお気の毒な老夫婦がお亡くなりになり、家はすぐに売りに出されてあっという間に取り壊されて、工事が始まりました。

ところが、ちょうどその頃に新型コロナも始まりまして、工事はむちゃくちゃ時間がかかったんですけど、家は完成したんです。

完成したんですが、引っ越しのトラックも見なかったし、人が住んでいるのを見かけたことも無かったんですよ。時々灯りがついているように見えることはあったんですが、変だなあと思っていたんです。

そうしたら、5月のことですが、うちの夫がこの家の方とついに会って話をしたと言って教えてくれました。この家のご主人は航空会社に勤めるパイロットでいらっしゃって、やっと家が完成した時に奥さんがお亡くなりになったのだそうです。

人が住んでいる気配がしなかったのはそのせいだったんですよ。

私達はここにあった家のことをサッドハウス(Sad House)すなわち「悲しい家」と呼んでいたんですが、それはその家に住んでいた老夫婦がお気の毒な方達で家自体も悲しい姿のボロ家だったからなんですけど、新しい家の住人もお気の毒なことになったということでね、今でも「悲しい家」という印象のままなのです。

家が完成すると、普通なら木や花を植えて前庭を作ったりしますけど、この「悲しい家」の周りはいつまでたってもキレイにならず、それでも先日は鉢植えの木が玄関横に置いてあるのを見て、少しホッとしたりしていたんです。

そんな先日、私はついにこの家のご主人を見ましたよ。

車で前を通っただけで話はしていませんけど、少し離れたところから見て最初に思ったのは、

ファッションモデルみたい!

スラリと長身で、頭はシルバーグレイつまり銀髪でしたから、50歳前後だろうと思いました。

小さなショベルカーで家の前を整地している若い男性と話をしていましたが、着ているものは普通のセーターとズボンなのに、まるでファッション雑誌から抜け出したよう。

車の中からジロジロ見るわけにも行かず、ちらっと2秒くらい見ただけですが、すごい美形でした。今どきの言葉で言えば「超イケメン」という感じ。

でもね「イケメン」と言ったんでは、あのエレガントさが表現できませんからね、何と言ったらいいんでしょうかね。容姿端麗、眉目秀麗、端整なルックス、ああダメだ、いい言葉が思いつかない。

まあとにかく、私は「世の中にはあのように容姿に恵まれた人もいるんだなあ」「おまけにあの人はパイロットなんだよ」と感心しながら我が家の車庫に入ったのでございました。

車から出て「道路向かいに住んでいます」って自己紹介しに行こうかと一瞬だけ思ったけど、行きませんでした。

うちの夫に、ついにあの「悲しい家」のパイロットを見かけたと話しました。「銀髪のスラリと背が高い中年男性と小さなショベルカーで整地をしている若い男がいたけど、パイロットは銀髪の方でしょ?」と聞いたら、そうだと夫は言いました。

年齢は夫よりも少し若いくらいだそうです。そして、夫はそのパイロットの容姿を「スタニングリー・アトラクティブ」(Stunningly Attractive)だと言ったんです。

それだ!その形容が一番しっくり来る!

スタン(Stun)という動詞は、「愕然とさせる、唖然とさせる、気絶させる、失神させる」というような意味ですが、スタニング(Stunning)は、そういう状態にさせるほど「ものすごくきれいで素敵」という意味になります。

スタニングリー(Stunningly)という副詞は、もっぱら美しさや素晴らしさを形容するのに使われます。

ということで、うちの夫が言った「スタニングリー・アトラクティブ」は「ものすごく魅力的」ということですよ。

うちの夫でもそう思ったのか!

「グッド・ルッキング」(Good Looking)というのも「美形である」という意味でよく使われる言葉ですけど、うちの夫はあのパイロットのことを「グッド・ルッキング」とは言いませんでしたからね。「スタニングリー・アトラクティブ」ですからね。

どれだけ美形かってことですよ。


映画スターで言えば誰に似た感じかなあと思って考えてみましたけど、まず姿形は似ている人を思いつきません。男性ファッションモデルの体型を想像して下さい。ああいう感じです。

そして、頭は銀髪をちゃんとスタイリングしていらっしゃいました。うちの夫も銀髪ですけど、夫のはバリカンで刈り上げただけのスポーツ刈りですからね、エレガントさに雲泥の差があります。

そして顔は、アナタが想像できる限りの美形にしてみてください。どこにも欠点がないような美しい顔です。

そういう容貌でですよ、この方は仕事の時にはパイロットのユニフォームを着るんですよ。

ちょっともうどうしたらいいの!

知り合いになっても、一緒に写真に写りたくないです。


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2023年7月16日

修理失敗それでも私は満足

寒い朝です。現在の気温は3度です。暖房を使っていませんから家の中がむちゃくちゃ寒いです。

小さなオイルヒーターがある私の仕事部屋だけは寒さで震えなくてもいいんですけど、防寒コートは必需品ですよ。

今日の天気は快晴の予報ですから日中は暖かくなるんでしょうけど、やっぱり薪ストーブを燃やさなくてないけないでしょうね。

薪ストーブはねえ、重い薪を運んで来るのが面倒くさくて、正直言って寒いのを我慢する方がラクなんですけど。大きな薪もあっという間に燃えて無くなってしまうので、一日に何度も薪運びをしなくちゃあいけないんです。

薪を日常的に使うのなら、もっと家に近い所に置いておかないとダメですよ。運動だと思って頑張っていますけど、できるものならやりたくない運動です。

さて…

昨日は夫の悪口を書いたんですが、仕事が休みだった昨日、夫は衣類乾燥機の修理に取り組みました。

私はまったく何も言わなかったんですよ。乾燥機のことなど話題にもしなかったし、昨日は何をする予定なのかとも聞きませんでした。

しっかり朝寝坊をした後、夫は作業着姿でやって来たので「何かする気だな」とは思いましたが、「あら、どこかに行くの?」と言ってやりましたら「これは仕事着です。今日は家のことをいろいろするんです」と言いました。

しかし、ここで「衣類乾燥機の修理をしてくれるのかも?」と期待してはいけません。とにかく何も期待しないことが大事です。後でガッカリしたり腹が立ったりしますからね。

朝ご飯を食べ終えると、ごみ屋敷状態のガレージに入って何かやっていましたが、衣類乾燥機を分解していたんです。ついに修理に取り組んでいたのでございますよ。

我が家の衣類乾燥機は、何も入れなかったら普通に回るし、ちゃんと熱くなるし、送風にも何も問題はなかったんです。ただ、洗濯物を入れると動かなかったんです。それじゃあ意味が無いわけで。

ドラムにかかる重さが配線に影響していると私は思っていましたが、夫はベルトを交換したそうです。

買ってから20年以上も経つ衣類乾燥機のベルトはカチカチだったそうです。ベルトの交換が終わり、夫がやって来ました。

「元通りに組み立てたので、後は洗濯物を入れて回してみないと直ったかどうかは分かりません」
「ということは回ることは回るのね?」
「え?それはまあ確認できるけど…」

そう言ってガレージへ戻りましたよ。

なんだ!回るかどうか確認していないのか?

なんてことは心の中で言って、夫にはもちろん言いません。

なかなか帰って来ませんでしたから、回らなかったんだなと思いました。やっぱりそうでした。もうウンともスンとも言わなくなっているそうです。ワイヤーの接続をどうにかしてしまったんだと思いますよ。

DIYが得意で大抵の物は自分で直せる夫ですが、時々修理をしようとしてもっと壊してしまうことがあります。

とにかく、衣類乾燥機は完全に死んでしまったも同然です。

直らなかったのは残念ですけど、やると言っていた修理をちゃんとやってくれたので私は満足しました。これがまたテレビと昼寝で一日が終わっていたら、マジで頭に来るところでした。


昨日は、衣類乾燥機の修理に続いてトラクター型草刈り機の修理もやっていました。草刈り機の方は上手く直ったので、伸びに伸びまくっていた草も切ってくれましたよ。

草刈り機の運転中にメガネを落としてフレームが割れてしまうという事故がありました。メガネが無いと仕事ができませんから、すぐにメガネ屋に連れて行ってあげました。

幸いレンズが割れていなかったので、同じフレームを買ってレンズを入れてもらいましたけどね、やっぱりスペアを作っておかないといけませんよ。もしもレンズが割れていたら、新しいのを作ってもらうのに数日はかかりますからね。

それにしても、前回メガネを失くしたのも草切り中でした。落とさないように対策を考えないといけません。

草切りですけどね、敷地が広い上に草が長く伸びていましたし、昨日は敷地の外側もやっていましたから、とても時間がかかりました。

ああいう外仕事の後には甘いものが食べたくなる人ですから、ご褒美に何かおやつを作ってあげようと思いまして、ホットケーキ(英語ではフライパンで焼くからパンケーキ)を焼いてあげました。

久しぶりに作りましたけど、時々食べるとホットケーキって美味しいものですね。私のホットケーキはあまり甘くないです。夫はバターとハチミツをたっぷりかけて食べていました。

減量しないといけないので、ああいう物は食べない方がいいのですけど、少し食べて夫のメンタルが落ち着く方がいいです。2枚で我慢ができずに4枚も食べたので、次回は余分を作らないようにします。

完全に死んでしまったも同然の衣類乾燥機ですが、もう使えないのなら粗大ごみに出すと私が言ったら、もう一度修理をしてみると夫が言いました。今度は配線の修理をしてみるそうです。

それがいつになるかは分かりません。

また悪口を書いたら、その時にするかもしれません。


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2023年7月15日

オオカミ少年と大風呂敷

うちの夫がどこかの誰かに腎臓を一つ差し上げたいと希望して、一昨年から様々な検査を受けて来たんですが、問題が見つかる度にさらに検査が必要になりましたし、肥満も問題になって減量を命じられもしました。

遠くの病院まで送り迎えするのも、減量のための料理を毎日準備するのも、大変だったんですよ。

一連の検査が始まってから2年近くになります。つい先日、ついに手術日が8月10日と決まり大興奮した夫が家族や親戚や友人達に電話をしまくったばかりなんですけど、8月10日の話は無くなったんです。

9月に延期になったと聞いていましたが、9月の話も無くなりました。

そしてまた連絡があり、手術は10月に延期になったそうですけど、もう当てにしちゃあいけませんよ。これもまた変更になる可能性が大きいですから。

詳しいことは「腎臓摘出は8月10日」という記事を読んでいただきたいのですけど、夫の腎臓提供によって少なくとも12人の患者さんの生体腎臓移植手術が行われることになっていて、もちろん12人の手術が同時に行われるわけでは無いですけど同時期に行われるので、12人の患者と12人の提供者が関わっているわけです。

大勢の人が関わっていますから、そのうちの誰か一人でも何らかの問題が生じると手術に支障が出るらしいです。

大興奮していた夫はもちろんガッカリしていますが、私は全く驚きもしませんでしたしガッカリもしませんでした。常日頃、私は夫が言うことを本気で聞かないようにしているのです。夫が言うことは、往々にして言った通りにはならないからです。

これはね、30年近い経験から身につけた自己防衛なんですよ。

うちの夫は、一時期パニック障害で苦労したんですけど、それが治った後から非常に元気になって、人が変わったように活動的になりましてね、しょっちゅう大風呂敷を広げるようになったんです。

当時は双極性障害の躁状態だなんて思いもしなかったですし、双極性障害1型の激しい躁状態に比べると夫の躁状態は実に穏やかなもので、特徴は「元気過ぎる、すごいアイデアを次々に思い付いてムチャクチャ活動的になる、へっちゃらで大金を使う、怒りやすくなる」くらいなものでしたから、パニック障害だった頃の様子に比べるとむしろ好ましく思えたくらいなんですけど。

「すごいアイデアを次々に思い付く」というのがクセモノでね、思い付くだけではなくて計画を立て実行に移しますから、その段階で大風呂敷を広げるのですよ。明らかに楽観的過ぎる、上手く行くわけがないと思うようなことも思い付くんですけど、素晴らしいことも思い付いて成し遂げましたよ。

その間、家族のことなど眼中にないですから、家事は全て私、ワンオペ育児で疲労困憊しているのに、人を勝手に食事に呼んだりするからホントに腹が立ったものです。

地域の皆さんに役立つことに取り組んでいた時は私も我慢していましたけどね、私のメンタルもだんだんおかしくなって行きました。逃げる場所が無かったのでホームシックになり、無理をして日本の実家に子供達を連れて帰ったら、実家ではもっとつらい目に遭って絶望したりもしました。

その後ですよ、私がうつ病になったのは。

それはともかく…

夫が大風呂敷を広げたのはいいけど、それが大ぼらを吹いただけで終わることが度々でしたから、夫が言うことに一喜一憂して振り回されると疲れますからね、だんだん本気で聞かないようになったんです。

例えは悪いですけど、狼が来るぞと嘘をついて人々の信用をなくしたオオカミ少年みたいなものです。

時々すごく嬉しくなるようなことを思いついたり言ってくれたりするんですけど、それがしょっちゅう言っただけで終わるのでね、そりゃあ私も本気で聞かなくなりますよ。

今週の水曜日には、衣類乾燥機を直すと言いました。

直す直すと言い続けて何年も経っています。そんな夫をうちの娘が買い物に連れ出して、修理するためのベルトを買って来たのは2週間ほど前でしたが、私はもう何も期待していませんから何も言いませんでしたけど、「今日こそは乾燥機を直す」と言ってくれたから水曜日はちょっと嬉しくなりました。

冬場にシーツを洗うのをためらう理由は、干す場所が無いので乾かすのに苦労するからですけど。やっと苦労が減ると思って期待しちゃったのが間違いでした。

やっぱり何もしませんでしたからね。

するつもりもないのに言うだけ言うんでしょうか。その時は本当にするつもりで言うんだけど、面倒くさくなるのでしょうか。それとも忘れてしまうのでしょうか。自分にとって大事でないことはすぐ忘れますからね。

さて、今日は土曜日。夫は仕事が休みですけど、衣類乾燥機を直すでしょうかね。


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2023年7月14日

他人を思いやる優しい社会

昨日のような記事は、読んで下さる方へのメッセージという意味もありますけど、自分のために書いているというのもあります。書くことで心を落ち着けるのですよ。

一昨日お亡くなりになったryuchellさんのことは、私はよく知りませんでした。最後に日本に行ったのが17年も前のことですからね、日本のタレントさんのことはよく知りません。ただ、日本のニュースは毎日インターネットで見ますので、ニュースに書かれていたことは知っていました。

ryuchellさんは、クィア(Queer)だったんですね。クィアとは、既存の男女というカテゴリに当てはまらないすべての性的マイノリティを包括する表現で、LGBTQIA+などと表現される人々の総称です。

クィアの皆さんにとって、日本という社会は生きづらいだろうと思いますけど、心配した通りryuchellさんはいろいろ苦労されている様子でした。お亡くなりになったと聞いて、私は自分が思っている以上にショックを受けていたようです。

昨日は具合が悪くなりかけましてね、なんだか体調がすぐれないのでどうしたのかなあと思っていたら、具合の悪さが不安発作に似ていることに気づいたんです。心臓がバクバクするような感じとか、身体に力が入らない感じとか。

ryuchellさんのニュースでしんどくなっているのだと思いましたから、掃除をしたり薪運びをしたりと昨日は身体を動かしたんですけど。身体を動かすのも心を落ち着けるための一つの方法です。

度々このブログで話題にしていますが、うちの娘は同性愛者ですからクィアなんです。うちの娘は、自分で認識している性は女ですから性自認についての苦労は無かったのですが、性的指向(好きになる性)が同性の女ということで、そのことに気づいた小学校の高学年くらいからハイスクールを卒業するくらいまでは大変苦しみました。

そのことだけが原因ではありませんけど、抜毛症に始まって拒食症やパニック発作など不安障害の様々な症状に苦しみ続けたんですよ。一時期は自傷がひどかったし、家から出られなくなっていた時期もありました。

私も娘と一緒に苦しみましたからね、ryuchellさんのような方がご苦労されている様子を見聞きすると他人事ではなかったんです。

日本で性的マイノリティへの偏見や差別がいかに根強いかが分かるニュースを聞いて、うちの娘が「ああ日本で大きくならなくて良かった!ずっと日本にいたら私はもう死んでるわ!」と叫んだことは「日本で大きくならなくて良かった」という記事に書きましたけど。

つい先日は、日本の最高裁判所がトランスジェンダー女性の女性用トイレの使用制限を認めた国の対応が違法だとする判決を言い渡したというニュースに驚きましたよ。

日本ではトランスジェンダー女性は女性用トイレが使えないんですか?トランスジェンダーの皆さんは、偏見や無理解だけでなくトイレの使用でも差別されているわけですか?それってひどいじゃあないの!

私が知っている日本は、

もっと他人を思いやる優しい国のはず!

誰に優しくしてあげるか、対象は選んで差別するということですか…

私はね、大多数の日本人は多様性を受け入れて差別をしない良心のある人達だと信じていますよ。他人を思いやり、困っている人がいれば助ける人達のはずだと思っています。

自分さえ良ければそれでいいと沈黙する人達ではないと、悪いことや人として間違っていることには立ち向かえる人達だと信じたいです。


それでも、私は自分の娘が日本ではなくメルボルンで育ったことを良かったと思わざるを得ません。

平等な権利が法律で認められていること、あらゆる差別をなくす取り組みが進んでいること、市民や学生の政治活動が活発なこと、だからこそ変化を起こせていること、理由はいろいろありますけど。

一番の理由は、うちの娘がクィアであることによって不利益を被ったり差別されて苦しむことは無いと思えるからです。

差別をなくすためには差別を禁止する法律が必要なように、人を言葉で攻撃して傷つける行為を止めさせるには法律が必要だと私は思います。例えば、投稿者の身元を特定することをもっと容易にするとか、身元を隠した匿名では利用出来なくするとか。

あとね、SNSは便利なツールですけど、SNSでつらくなっている方はSNSをやめた方がいいですよ。SNSなんて無かった頃も私達は不便もなく暮らせていたんですから、やめてしまっても心配は無いです。

何事も我慢して無理に続ける必要はありません。メンタルが不安定になっているならなおさらです。


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2023年7月13日

みんな違ってあたりまえ

男はこうあるべきとか女はこうあるべきとか、

夫婦というのはこうあるべきとか家族というのはこうあるべきとか、

そういう偏見は、

もういい加減やめましょうよ!

人はみんな違うんです。

世の中にはいろんな人がいて、みんな違ってあたりまえなんですから、いろいろな生き方があるんです。それぞれ事情も違うんですから、夫婦にもいろんな夫婦の形があるし、家族の形もいろいろです。

当事者が幸せなら他人がとやかくいうことではありません。

他人を自分の価値観で判断して、ああだこうだと批判するのはもうやめましょうよ。

アナタの価値観から外れるタイプの人達が幸せそうだと悔しいですか?平等な権利を認められて活躍しているのを見ると気に食わないですか?それで批判せずにいられないのですか?

アナタはそういう価値観を親から教育されて育ったのかもしれませんね。

いじめをする人や差別をする人というのは、不幸な育てられ方をしている場合が多いですから、アナタもツラい経験をされているのかもしれません。

人の多様性を知らないアナタは、視野を広げて世の中をもっと知る努力をする必要があると私は思いますけど、アナタは強い偏見を持ってしまっているのかもしれません。

そうだとすればお気の毒です。でも、そういうのはアナタ次第で変えることが出来ますよ。人の多様性を受け入れることができるようになれば、あなたの世界は広がります。

出来ないのなら、とにかくああだこうだと他人を批判して傷つけるのはやめて下さい。

心配する必要はありません。あなたが批判の目を向けているような人達が自由に生き生きと生きて行けるように社会が変わっても、アナタの狭い世界はこれからも同じように続いて行きますから。


人はみんな違うのがあたりまえなんだということを受け入れられるアナタは、違いを受け入れるだけではなくて、もっとできることがありますよ。

違いを受け入れずに批判して人を傷つけている人達に対して、行動を起こすことです。

「みんな違ってあたりまえだ」と教えてあげることは簡単ですよ。そして傷つけられている人達に対して「自分はアナタの味方ですよ」と知らせてあげることも簡単なことです。

味方が1人いると知るだけで救われる人もいますから、アナタの一言が誰かの命を救うかもしれません。

行動を起こすと、人を批判して傷つけている人達の攻撃がアナタにも向かって来るかもしれませんが、アナタには仲間がいるんだし、どうか強くなって下さい。

傷つけられて苦しいアナタは、とにかく一人で苦しんでいないで誰かに話して下さい。話せる人がいないなら、話を聞いてくれるサービスに電話をしたりメールを書いてみたらどうでしょうか。

たとえアナタを産んで育ててくれた親でも、アナタを傷つけて苦しめている親なら育ててもらった恩など感じる必要は全くありません。早く家を離れて自由になれる道を探して下さい。

友達だと思っている人がありのままのアナタを受け入れてくれないなら、一緒にいても苦しいでしょう?そんな人は友達ではありませんからもう付き合うのはやめなさい。

アナタを理解してくれる人が必ずいますからね、自分が自分らしくいられる場所で理解してくれる人と生きて行けばいいじゃあないですか。

困っていることがあったら誰かに話すことです。苦しかったら助けてもらうことが大事です。

助けられて強くなったアナタが、いつか誰かの話を聞いてあげたり助けてあげられる人になるかもしれませんよ。


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2023年7月12日

うち娘の将来の夢に驚く

うちの娘は、火曜日は大学院の勉強を休んでアルバイトをする日なんですが、昨日はシフトが入っていなくて一日時間が出来たからと言って、私をある場所に連れて行ってくれました。

娘がずっと私を連れて行きたいと思っていた場所だそうです。

メルボルンから少し北のブランズウィック(Brunswick)という街にある「CERES Community Environment Park」というコミュニティーパークです。

「CERES 」をどう発音するのかよく分からなかったのですが、これは「セレス」ではなくて「スィリーズ」と発音するようです。

コミュニティーパークというくらいですから、自治体が所有する土地に作られているんですが、独立した団体が運営しているそうです。


このコミュニティーパークが目指しているのは、人々が再び土を愛するようになることだそうで、パーク内には教育センター、コミュニティ農場、収穫した野菜などを使った料理を提供するカフェ、売店、花や野菜の種苗や植木を売っている店、子供達の遊び場などがあります。


昨日は春のように暖かくて天気が良かったので、小さな子供さんを連れた若いお父さんやお母さん達が大勢来ていました。犬を連れた人達も多かったです。

かなり広い駐車場がありますが、私達は車を停めることが出来なかったので、少し離れたところにある駐車場に停めました。

コミュニティーパークですから入場料などいりません。自由に入って散歩をしたり買い物をしたり、子供を遊ばせたり、カフェで食事をしたり出来ます。


うちの娘は、住んでいるシェアハウスでも我が家でも最近は園芸に夢中なんですが、将来夢見ているのはこういう暮らしなんだそうですよ。

とにかく畑をやりたいのだそうです。野菜や果物や花を栽培したいから広い庭のある家に住むとは言っていましたが、娘の夢はさらに大きくなっていて、鶏とヤギを飼いたいそうです。

鶏やヤギを飼うには、お隣りの家と距離がある田舎でないといけませんね。

鶏は卵のために飼うのかと思ったら、肉を食べるためでもあるんだそうで、鶏の絞め方とか狩猟も習いたいと言っていて、お母さんはびっくりしましたよ。

コミュニティーパークには至る所に鶏がいましたから、娘は鶏を見る度に「いいなあ、いいなあ、私も鶏が欲しい!」と大興奮していました。

娘はまだ風邪が完全には治っていませんでしたからね、においが分からないようでしたけど、鶏小屋はもちろんすごい臭いがしていましたよ。

ヤギを飼いたい理由は、ヤギのミルクをしぼってチーズとかを作りたいからだそうです。アルプスの少女ハイジみたいです。私はヤギのミルクは臭いから好きじゃあないんですけどねえ。

ミツバチも飼うそうです。そしてハチミツを自分で作るんだそうです。

そして、もちろん犬を飼います。娘は子供を生むことは無いと断言していますから、犬が家族になるのです。本当は犬だけではなくて黒猫も飼いたいそうですが、深刻な猫アレルギーがありますから猫はあきらめているそうです。

とまあ、こういう話を聞きながらですね、足が痛いのに広いコミュニティーパーク内を歩き回って、カフェでヴィーガンソーセージロールを食べて、野菜の苗を買って、娘が住んでいるシェアハウスに寄って買った苗を植えてから、家に帰りました。

ホントにもう、どうしてこんなことに興味がわいたんでしょうか。

畑をやりたいとか犬を飼うというのはずっと前から聞いていましたけど、鶏やヤギを飼うとか鶏を自分で絞めるとか狩猟を習うとか、もうお母さんには良く分かりません。

とにかく、こういうのが夢なんだそうですから、この夢を叶えるためには家と土地を手に入れなくてはいけません。そのためには十分な収入が必要ですから、今は心理カウンセラーになるための勉強とトレーニングに励んでいるというわけです。

夢を持つというのは良いことですけど、まさかこんなことを夢見るようになっているとは、まったく想像もしていませんでしたよ。


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2023年7月11日

腎臓摘出手術日が決定

昨日のお昼頃、うちの夫が興奮して電話をして来ました。腎臓摘出手術が8月10日に決まったと言いました。

夫の腎臓提供によって少なくとも12人の患者さんが腎臓移植を受けることが決まったそうで、夫は大興奮していました。手術の頃までには人数がもっと増える可能性があると言いました。

それを聞いて私はちょっと理解できなかったんですよ。

夫が提供する腎臓は1つなのに12人が移植を受けるとはどういうことかと思ったら、夫が参加している生体腎臓移植プログラムでは腎臓移植を受ける患者さんの家族か知り合いの誰かもどこかの誰かに腎臓を提供するからだそうです。

どういうことかと言いますと、健康な腎臓を必要としているAさんという患者さんがいるとしますよ。Aさんの家族の誰かがAさんに腎臓を提供したいと希望しているのだけど、その提供者の腎臓はAさんには適合しないので移植はできません。

でも、うちの夫の腎臓をAさんに提供することになったので、Aさんの家族は腎臓が適合するBさんに提供するんです。うちの夫とAさんは見ず知らずの他人ですし、Aさんの家族とBさんも見ず知らずの他人です。

Bさんにも腎臓を提供したいと思っている家族がいますが、適合しないからBさんには移植できませんでした。ですから、その家族は腎臓が適合するCさんに提供することになります。

そしてCさんの家族の腎臓はDさんに、Dさんの家族の腎臓はEさんに、という具合に「腎臓を提供してもらう&その患者の家族が別の患者に腎臓を提供する」がつながって、今分かっているだけで12人が移植を受けられることが決まったんですって。

その12人の中には、適合する腎臓が見つからず3年間も待ち続けていた人もいて、手術日の連絡をして来られた病院のコーディネーターの方は大変嬉しそうだったそうです。

こういう理由で、うちの夫は大興奮しているのですけど。

夫から電話でそのことを聞いて、私は大興奮しませんでした。私の熱のない反応に夫はガッカリしていました。「ああ、ヒロコは興味が無いみたいだな、じゃあもういいわ」と言って電話を切りましたから、私は夫に対して少し後ろめたい気持ちになりましたけど。

私はね、正直言って夫の腎臓提供に大賛成ではありませんでしたし、とにかくこれまでの1年10ヶ月間、検査や診察がある度に病院やクリニックへの送り迎えや付き添いや夫のダイエットのための食事の準備やいろいろで大変だったから、この話を聞く度に精神的に疲れるのですよ。

おまけに、最近は3回目の痔の手術以来4ヶ月も部屋にこもり切りの息子のことや、続けて風邪を引いた夫や娘の世話や、毎日の夫の送り迎えやいろいろと、家族の世話ばっかりしていることにちょっと疲れているんです。

頑張るしかないから頑張っていますけど。

腎臓の摘出手術では、私がしなくちゃあいけないことは病院への送り迎えだけだと思いますけど、退院後は食事のこととかいろいろ世話をしてあげなくてはいけません。

全てが上手く行って、退院後も順調に回復し、仕事にもすぐに復帰できて、通常通りの健康な暮らしに戻れるならいいですけどね、これが原因で体調をくずしたり病院通いをするようなことになったりしたら、私の残りの人生は夫の世話に明け暮れるのだなどと思ったりするんです。

だから大喜びしたり出来るわけがないのですよ。


入院するのは8月9日です。少なくとも2週間は仕事を休まなくてはいけません。夫はこれまで病気休暇を取ったことがほとんどなくて6週間分の有給病気休暇が溜まっているので、それを使う予定にしていました。

会社には腎臓を提供するからまとまった休みを取ることになると連絡してありましたが、手術日が決まったので病気休暇の期間を連絡したところ、病気休暇を使う必要が無いことが分かったそうですよ。

オーストラリアでは、雇用者が腎臓を提供するために仕事を休まなければならない場合、政府から雇用主に助成金が出て休んだ日数分の給料が補填されるんだそうです。だから、夫は病気休暇を使う必要が無いんですって。

良い制度があるんですね。

腎臓を提供することに対しての報酬などはありませんよ。夫は誰かのために役に立ちたいという気持ちだけでやっているんです。だから、少なくとも12人の患者さんの役に立つことが分かって喜んでいるわけですけど。

そういうのは偉いなあとは思いますけど、私は手放しで喜んであげられないのですよ。私が夫を助けることで人様の役に立つのだと考えて、納得しています。

順調に回復して普通の暮らしができるようになって欲しいというのが私の願いです。目が見えなくなって来ていますからね、そのうち普通の暮らしができなくなることは確実なのですけど。

さて、これから手術日までの1ヵ月間で、夫は減量する予定です。現在体重が再び3桁になっているそうですから、せめて2桁になるまで減らして(99キロでも2桁ですが)お腹周りの脂肪を少しでも減らそうということなので、しばらく具だくさんスープの晩ご飯が続くことになります。


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2023年7月10日

よその家のごみ容器にウンチをいれるか?

これって、オーストラリアではよくあることみたいなんですけど、私だったらしないわ。よその家のごみ容器に自分の犬のウンチを入れるなんて。

オーストラリアでは、各家庭が3種類のごみ収集用の容器を持っていて、それを決められた日に道路に出すようになっているんですけどね。


どの容器も私が入れるほどの大きさですが、黄色い蓋のリサイクルごみ用と緑の蓋の庭から出る植物性のごみ(木の枝とか花や草)用は特に大きいです。巨大なクマみたいなうちの夫でも余裕で入れます。

キッチンから出る生ごみや廃棄食品などは、今月から植物性のごみ容器に入れることになり、毎週の収集になりました。

リサイクルごみと赤い蓋の普通ごみが隔週の収集になったんですけど。

それはともかく…

私達が住んでいる地域のごみ収集日は、毎週金曜日です。朝早くに収集車が来ますから、金曜日の朝起きてから出していたんでは間に合わないので木曜日に出しておくんですがね、持って入るのを忘れることがあるんです。

土曜日とか日曜日になってしまうことがあるんですけど、持って入るのが遅くなった時には、必ず赤い蓋の普通ごみ容器に、

犬のウンチが入っているんですよ!

もちろんナイロン袋に入っていますけど。

我が家の前の道路は犬の散歩をする人が多いんですが、この地域の皆さんは犬のウンチを拾うためのナイロン袋は必ず持参して散歩していらっしゃいますから、道路に犬のウンチが落ちていることは珍しいです。

ナイロン袋に拾ったウンチは、普通は自分の家に持って帰って、自分の家の普通ごみ容器に入れますよねえ。

ところが、散歩中に道路に出しっぱなしのごみ容器があると、へっちゃらでそれに入れて行く人がいるのです。

何か食べながら歩いている人達が、食べ終わった後のごみをやっぱりそういう出しっぱなしになっているごみ容器があったりするとそれに入れますから、ウンチも同じように入れているということで、オーストラリア的にはエチケットに反することではないのかもしれないんですけど。

お菓子の袋とかを入れられても私は平気ですけど、

ウンチはイヤなんですよ!

先週は色の異なるナイロン袋が4つも入っていました。全部ウンチ入りですよ。

今週は天気が悪かったせいで散歩をしている人を見かけませんでしたが、1つ入っていました。収集後には蓋が開いた状態になるので雨水が溜まっていて、水にウンチ入りのナイロン袋が浸かっている状態でした。

とっても不愉快なんですけど、不愉快に感じる私が間違っているんでしょうか。うちの夫なんて全く気にしませんけどね、私はイヤなんです。

頭に来たから、道路脇にごみ容器をひっくり返して、中に溜まった雨水と一緒にウンチが入った黄色いナイロン袋も出したままにしておきました。黄色いナイロン袋でしたからよく目立ちます。

あれを我が家のごみ容器に入れた人は、今度散歩する時に拾って持って帰ってもらいたいです。

もちろん、次の収集日までに誰も拾わなかったら、私が拾ってうちのごみ容器に入れますけど。

これって、道徳的に問題あり?もっと寛容になるべきですか?

でもウンチを入れられるのはイヤなのよ…

私だったら、お菓子の袋でもよその家のごみ容器に入れたりしませんけどねえ。


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2023年7月9日

風邪でダウン予想的中

うちの夫が新型コロナに感染したのは、昨年の6月のこと。症状は軽くはなかったです。それでも順調に回復して、その後はひどい病気になることは無かったのですけど。

久しぶりに大風邪を引いたのが先週末のことです。症状が最もひどかった火曜日は仕事が休みで家にいましたが、この日うちの娘が家に帰って来たのですよ。

お父さんが病気だから家に帰って来たら病気がうつるぞと言ったのに、いろいろあってちょっと落ち込んでいるから帰りたいと言って帰って来たんですけど。

病気の夫はベッドで寝ていればいいのに寝ても治らないなどとトボケたことを言って起きて来て、マスクもせずに居間の薪ストーブの横でゲホゲホと咳き込みながら電動工具メーカーのオンライントレーニングをやっていたんです。

そして娘は、同じ部屋のソファに座ってずっと何かやっていたんですから、夫が咳き込みながらまき散らしていた風邪のウイルスを吸い込んでいたに違いないんですよ。

「週末あたりに娘が寝込んでも不思議はないです」と私は記事に書きましたが、

予想的中です!

昨日の土曜日、娘が電話をして来たんです。声を聞いてすぐに病気だと分かりました。風邪を引いたので家に帰って来たいと言いました。

「やっぱりな!」「こうなると分かっていたわ!」予想が的中して大興奮のお母さんでしたが、病人が家に帰って来るとねえ、今度は私か息子に風邪がうつるかもしれません。

シェアハウスで仲の良いお友達が現在日本に一時帰国されているそうで、シェアハウスにいても退屈だし、病気の時に一人で寝ているのが心細いということもあったようです。

それはまあ分かるんですけど、高速を使っても家まで1時間近くかかりますから無理して帰って来なくてもいいじゃあないのと言ったんですけど、娘は帰って来ました。

すぐにベッドに行って寝なさいと言ったのに、娘は居間のソファで布団にくるまってアニメを観ながらゲホゲホと咳き込んでいました。

ホントにうちの夫とそっくりです。

とにかく、病人が家に帰って来たんですから、お母さんは世話を頑張るしかありません。

娘は、スーパーのタイムセールで買ったという鮭の切り身を持って帰りました。今日中に食べないといけないからということで持って帰ったんですが、その鮭を使って晩ご飯は鍋にしてくれと言いました。

他の材料がニンジンと豆腐しか無かったので鍋は無理だと言ったんですけど、そこへ夫からメッセージが来ましてね、ツールショップに迎えに来てくれと言うんですよ。

仕方がないから夫を迎えに行きました。帰りに八百屋に寄って鍋の材料を買いました。病人用の食べ物もスーパーで買って帰りました。それから鍋の支度です。

昨日はね、夕方買い物をすることになるとは思っていなかったので、実は娘が帰って来た後でパンを焼いたんですよ。家にある食べ物が減っていて、パンも無くなっていたので。

甘いものが食べたくなるだろうと思ってマフィンもついでに焼いたんです。それからお急ぎで夫を迎えに行ったわけですけど。

家が寒くないようにとせっせと薪を運んで来て薪ストーブを燃やしましたし、昨日はずっとバタバタと大忙しでした。

頑張るしかないので頑張っていますけど、正直言ってちょっと疲れています。今朝は喉が痛いし。次に風邪でダウンするのは私かもしれませんよ。


それにしても、うちの娘は火曜日に帰って来るべきじゃあなかったんですけどねえ。病人がいる家に帰って来て、病人と同じ部屋で過ごせば、そりゃあ病気はうつりますよ。

昨日も本当は帰って来ない方が良かったんですよ。でもまあ、家にいれば食べ物の心配だけはしなくて済むのでラクでしょうけど。

私としては、風邪がうつらないように気をつけなくてはいけません。

ちなみに、この風邪ですけどね、どうやら今メルボルンで大流行しているようです。ただの風邪ということで、新型コロナのように自己隔離したりしませんからね。

うちの夫のように病気なのに無理して仕事に行く人も多いし、買い物とかで人が大勢集まる場所にも行きますからね。

メルボルンにお住まいの皆さんはご注意下さい。咳が結構ひどくなる可能性があります。

風邪を引いてしまっている皆さんは、ただの風邪でもマスクを付けましょう。


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2023年7月8日

干しぶどうとカレー紛争

うちの夫は家事をほとんどしません。最近は、私がほぼ専業主婦状態なので家事が自分の仕事と割り切ってやっていますからいいんですけど、フルタイムで仕事をしていた頃も家事や子供の世話はほとんど私が一人でやりました。

まあね、子供達が小さかった頃は夫が仕事でほとんど家にいない暮らしでしたから、母子家庭みたいな状態だったんですよ。

夫は、仕事が忙しくなる前はお料理もやっていました。ロースト料理が得意でした。目玉焼きを作らせたら右に出る人がいないくらいでしたし、ケーキを焼くのなんて私より上手だったのに、いつの間にかしなくなりました。

今では食事作りは完全に私の仕事になっていますが、何を作っても美味しいと言って食べてくれるので作りがいはあります。料理に文句を言うこともほとんど無いですしね。文句を言うのは、肉が出ない日が続いた時くらいです。

味覚音痴で「美味しいか美味しくないか」くらいしか分からないそうなので、料理の味に文句を言うことは全くありません。それはいいのですけどね。

一つだけ、長年に渡って夫婦間の争いの原因になっている料理があるんですよ。それは、

カレーライス!

このブログで何度も話題にしています。腹が立つ度に怒りをぶちまけて来ました。夫はカレーの味に文句など言わないんですよ。何が問題かと言うと、どんなカレーでも必ず大量の干しぶどうをふりかけて食べることなんです。

時々いるでしょ?何でもかんでも醤油をかけて食べる人とか、マヨネーズをかけて食べる人とか。そのたぐいです。

カレー味だったら必ず干しぶどうをふりかけて混ぜて食べるのです。それももう表面を覆ってしまうほどの大量ですから、あれじゃあ干しぶどうの味しかしないだろうと思います。

私はね、カレー作りには凝っていた時期があるんです。最初にクミンとコリアンダーを炒めて香りを出したり、玉ねぎが茶色くなるまで炒めたり、あるいは玉ねぎとかリンゴをすりおろしたのを加えるとか、赤ワインで牛肉を煮込んだシチュー風のカレーとか、エビやイカなどのシーフードをトマトでさっぱりと煮たカレーとか。ハーブや香辛料を工夫したりもしましたよ。

そういう努力が全てムダなの!

「頼むから干しぶどう無しで少し食べてみてくれない?」「今日のカレーは手間をかけて時間もかけて作っているから、せめて一口くらい干しぶどう無しで食べてみてよ」「作った人へのリスペクトはないの?」「お願いしますって頼んでるんじゃないのよお!」

カレーを作る度に、それも努力した時ほど、夫と私の間に勃発する争いにうちの子供達もイヤな思いをしていたはずなんです。

何年か経って、私はあきらめました。夫の方も意地になっていて絶対に干しぶどうをふりかけるようになりましたしね、もうカレー料理には努力をしないと決めたんです。

スーパーで売っているS&Bのカレールウを使って簡単に作れば、夫が干しぶどうだらけにして食べているのを見てもどうでもいいと思えるので。

それでも、時には美味しいカレー料理が食べたくなりますからね、そういうのは自分のための努力と割り切って作ります。どんなに手のこんだカレーを作っても、どうせ夫は干しぶどうだらけにして食べるんですから。

なんで今日こんなことを書いているかと言うと、昨日の晩ご飯に作ったカレーで久しぶりに腹が立ったんですよ。

現在食材が乏しくなって来ておりまして、昨日は献立を考えるのに苦労しました。そういう時にはクリーンアップカレーというのを作ることにしているんです。冷蔵庫の中に残っているいろんな物をできるだけ使い切るカレーです。

昨日作ったカレーの主な材料は、キャベツでした。キャベツは大量に入れました。ニンジンと玉ねぎはもちろん入れました。少しだけ残っていた牛ひき肉とカリフラワーとネギと生姜とニンニクと干からびかけた椎茸も入れて、タンパク質が足りないと思ったから冷凍の枝豆も入れましたので、栄養抜群ですよ。

隠し味に醤油も入れまして、お味の方もサイコーでした。

見た目はキャベツカレーという感じでしたし、ネギや椎茸も入っていましたし、醤油が隠し味ですしね、うちの夫には「今日のカレーに干しぶどうは合わないからね」と言ったんです。

そうしたら、いつもこの話題になると見せる怒りの表情になり、「あああ!いっつもそれを言う!もういい加減にしてくれ!」と言いましてね、まるで嫌がらせのようにすごい量の干しぶどうをふりかけたんですよ。

勝手にしろ!よくもまあそんな物が食べれるもんだ!

と思いましたけど、無性に腹が立っちゃって。


「意地をつらぬく干しぶどう」という記事にも書きましたけど、夫が意地になってどんなカレーにも干しぶどうを大量に混ぜて食べるので、私の方も意地になって「干しぶどうと一緒に食べると絶対に不味いカレー」というのを考えて作っていたこともあるんですよ。

冷凍魚の切り身とワカメと青梗菜と青ネギを生姜を加えたかつおだしで煮て醤油で味付けした和風カレー。あれはカレー風味のお汁という感じでしたけど、そんなものにも夫は大量の干しぶどうをふりかけて混ぜて食べましたからね。

どうかしてるでしょ?

私もムキになってね、干しぶどうと一緒に食べると不味いものをいろいろ考えました。魚臭いのが嫌いな夫ですから、缶詰の魚とかを積極的に使って、海藻なども入れて作っていたんですけど。

「やれるものならやってみろ」シリーズのカレー作りは、うちの娘から「お母さん、お願いだからもうやめて!」と頼まれてやめたんです。

そして、私はあきらめたのでございますよ。

「干しぶどうを入れない方が良かったな」と本人が後悔するような経験をさせたかったのですが、味覚音痴だから味の違和感なんて気づくわけがないんです。

ホントに「味覚音痴恐るべし」ですよ。豆腐とほうれん草の真っ黒カレーにはワカメだったか昆布だったかを入れましたけどね、あのカレーにも干しぶどうを大量に混ぜて食べましたから。

美味しいはずがありませんよ。

意地になってやっているとしか思えませんけど、私に勝ち目は無いのでございます。


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2023年7月7日

サッポロ一番であわてた件

少し気分が落ち込んでいるから家に帰りたいと言って火曜日の午後に帰って来たうちの娘ですが、翌日の水曜日は我が家から大学に行って再び家に帰って来て、昨日の木曜日は朝から午後遅くまでずっとアニメを観て大笑いをしていました。

元気になったみたいです。

夕方からアルバイトがあると言ってシェアハウスに戻りましたが、いやあ、娘がいた2日間で、

食べ物がものすごく減りました!

1人増えただけでこれほど食品の消費量が増えるのかと驚きましたよ。特に減ったのは果物です。

果物はいつでもいろいろ買って来てあるんですが、うちの男達はめったに果物を食べません。息子は朝ご飯のポリッジ(オーツ麦のミルク粥)にバナナを入れますけど、食べる果物といえばそれくらいです。

夫は時々リンゴをかじっています。それからネーブルオレンジも食べますが、そのくらいです。

ちなみに、ネーブルオレンジを夫はミカンのように手でむいて食べるんですよ。固いオレンジをミカンのようにむくのは簡単ではないです。私には出来ません。馬鹿力の夫だから出来る技です。

果物を消費するのは主に私ですが、一人でそんなにたくさん食べられませんから、最近はたくさん買って来ません。それでも、果物を入れている大きなフルーツボウルは、リンゴやミカンやナシやバナナでいっぱいでした。

ところが、娘が家にいた2日間で果物は全部無くなってしまったのですよ。もちろん娘が一人で全部食べたわけではないですけど、無くなったのには驚きました。

果物以外のものも、とにかくよく食べます。日本にいる私の妹が送ってくれたお菓子も遠慮なく食べていましたけど、それはまあ私が食べてもいいよと言ったのだから文句は言いませんけどね、トーハトのオールレーズンを全部食べていたのは、ちょっとショック。

オールレーズンは息子も一緒に食べたらしいですけど。

梶谷のシガーフライ(リッツクラッカーのような味の棒状ビスケット)までほとんど空になっていて、ちょっとショック。

でも、私は最近食べ過ぎで体重が危ないことになっているので、お菓子を娘がたくさん食べてしまったことをどうこう言うつもりはありませんが。

サッポロ一番はそういうわけにはいかないのよ!

私の妹が送ってくれたサッポロ一番の「みそラーメン」と「塩ラーメン」ですが、少なくとも17年間一度も食べていない、私にとっては特別なラーメンなので、うちの息子には他のラーメンは食べてもいいけどサッポロ一番だけはお母さんに食べさせてちょうだいと頼んで、パントリーの上の棚に取ってあったんです。

「塩ラーメン」はすでに食べていましたが「みそラーメン」はまだ食べていませんでした。野菜炒めを乗せて食べたかったからです。

ところが、薄切り豚バラ肉が手に入らなくてね。一度は売り切れていて、次に行った時には脂身ばかりのバラ肉だったから買わなかったんですけど、豚の薄切り肉が手に入った時に野菜炒めを作って、それを乗せて食べたいとこだわっていたんですよ。

ところが、

昨日のお昼前のことです。

私は仕事部屋でレシピサイトに新しいレシピを載せようと作業していました。その時、キッチンからにおいがして来たんです。すぐに分かりました。それはサッポロ一番「みそラーメン」のにおいでした。

食べてる!

大あわてでキッチンまで走りましたよ、私は!

私の嗅覚って大したものですよ。においの記憶というのもすごいです。最低でも17年間は食べていなかったのに、そのにおいがすぐに分かったんですからね。

やっぱり娘はサッポロ一番「みそラーメン」を作って食べていました。パントリーの上の棚に置いてあったんですけど、娘にはこのラーメンは食べないでねと言っていませんでしたからね、仕方がありません。

サッポロ一番「みそラーメン」は2つありましたから、もう1つ残っていました。

懐かしいにおいをさせて娘が食べているのを見たら私はもう我慢ができなくなりまして、豚肉なしの野菜だけ炒めたのを乗せてサッポロ一番「みそラーメン」を食べましたよ。

豚肉があった方が良かったです…

サッポロ一番は無くなりました。

娘はメルボルンに近い街に住んでいます。メルボルンには日本食品店もいくつかありますが、サッポロ一番を売っている店もあるそうです。

今度行った時に買って来てもらいます。


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2023年7月6日

警察官が事件にした出来事

うちの夫ですけど、昨日は早退せずに何とか一日勤務して帰りました。晩ご飯をしっかり食べて、デザートも食べてから、家に帰って来ている娘を誘ってテレビで映画を観ようとしましたが、娘に早く寝るように言われて、言われた通りに寝ましたよ。

せっかく仕事が休みで回復するチャンスだった火曜日に、しっかり寝ないで電動工具メーカーのオンライントレーニングをやっていたのを知った娘があきれて「お父さん、ちゃんと寝なくちゃあダメよ」と言ったんです。

娘が言うことは素直に聞くのですよ。

おかげで今朝はかなり回復していました。やっぱりね、具合が悪い時は栄養を摂って暖かくしてしっかり寝ることが大事です。

さて、

今日の話題は夫の風邪ではなくて、ニュースの話。

昨日、私が最近気になっていた事件に関するニュースがあったんです。

事件になるようなことではなかったのに、事件にしてしまったのは一人の警察官です。

この警察官は、汚職警察官でもないし、基本的に悪人ではない凡人警察官なんですけど、信用できないと断言できます。

事件の少ない田舎町の警察官で、おそらく危機対応能力も低かったと思います。こういう人は警察の仕事をするべきじゃあないんです。

この警察官が何をしたかを聞いたら、皆さんもあきれますよ。

問題の警察官は、ニュー・サウス・ウェールズ州の田舎町に勤めるクリスチャン・ホワイト巡査、33歳。12年も巡査をやって来た人です。

この田舎町にある高齢者介護施設に入居していた95歳のおばあさんが、ホワイト巡査にテーザー銃で胸を撃たれて後ろ向きに倒れ、その時に後頭部を強打して亡くなったんですよ。

テーザー銃って、皆さんご存知ですよね。

2つの矢のような電極を発射すると、標的となる人間の衣服を貫通して身体に突き刺さるようになっています。銃と細い銅線でつながっている電極に高圧電流を流して電気ショックによって標的の人間の動きを制御します。

激痛と筋肉麻痺を発生させるそうで、強靭な身体の人間でも動けなくなる威力があります。テーザー銃を撃たれて死亡するケースは結構多いのですよ。

さて、このホワイト巡査にテーザー銃を撃たれて亡くなった95歳のおばあさんですが、認知症を患っていました。どんな悪いことをしたのかと言いますと、5月のある日の早朝にキッチンからステーキナイフを取り出したというのがおばあさんがしたことです。

つまり誰でも簡単にナイフが保管されているキッチンに入れる状態だったということですよ。

ステーキナイフというのはステーキを食べるためのナイフですけど、普通のテーブルナイフとは違って先が尖っていてギザギザがあります。介護施設のスタッフがおばあさんからそのナイフを取り上げられなかったために警察を呼んだと言うんですけど、それって警察を呼ぶようなことですか?

やって来たのがホワイト巡査ともう一人の女性の巡査の2人でした。

ナイフを放しなさいと言ってもそれに従わなかったおばあさん。女性巡査が私が取り上げますと言ったのに、ホワイト巡査はテーザー銃を取り出して威嚇みたいなことをしたんですって。

それでもおばあさんがステーキナイフを放さなかったので、「ダメだ!チクショー!」と言っておばあさんめがけて撃ったんです。

電極はおばあさんの胸に命中して突き刺さり、おばあさんは電気ショックで瞬時に後ろ向きに倒れ、後頭部を強打したそうです。病院に運ばれて1週間後に亡くなりました。

事件の後、ニュー・サウス・ウェールズ州警察はテーザー銃の使用について「武器を所持した犯人による深刻な脅威」があったためのやむを得ない対応だったと発表しましたけど、どんな「深刻な脅威」があったかということはすぐに明らかになって人々を怒らせました。

認知症を患う体重43キロの95歳のおばあさんは、自力で歩くことが困難だったので歩行補助器を使っていたんですが、右手にステーキナイフを持ったまま、歩行補助器を押しながらゆっくりとホワイト巡査の方に近づいたのだそうです。

「武器を所持した犯人による深刻な脅威」というのはそれですよ。

この2人の警察官は、歩行補助器でやっと歩いている95歳のおばあさんからテーザー銃なしでステーキナイフを奪う能力がなかったんですかね。歩行補助器をどうにかすればおばあさんは歩くことも出来なかったのに。

おばあさんはステーキナイフで誰かを襲っていたわけではないんですよ。ただ持っていただけなんです。そして、放せと言われても放さなかった、それだけなんです。

認知症の高齢者の世話をしている施設のスタッフは、こういう場合はどう対応するものなんですか。警察を呼ぶというのが私には理解できないんですけど。

そして、呼ばれた警察がテーザー銃を撃ったというのがもう考えられない!


この事件が起きたのは5月のことですが、オーストラリアでは大きなニュースになりました。

その後、ホワイト巡査はクビになることもなく、給料を満額もらいながら休職中で、特に何の行動制限もなく自由に過ごしているんだそうです。

そして、昨日初公判があったんですが、裁判所には出廷せず、場所不明のどこか(おそらく自宅)からオンラインで出廷したのだそうです。

ニュー・サウス・ウェールズ州の検察官がホワイト巡査のオンラインでの出廷を認めたからです。

ところが裁判所の判事は、この件について相談もされなかったし、ホワイト巡査がオンラインで出廷することになったことも知らされていなかったんですって。当然許可もしていないわけです。

それどころか、裁判所はですね、昨日の初公判ではホワイト巡査の身の安全を守るために特別な警備を手配していたそうなんですよ。この事件が大きく報道されて、ホワイト巡査への批判が大きかったので。

判事は、警察から提出された証拠書類がすべての事実ではなく編集された一部の事実だけだったことも問題視して検察官を厳しく非難したそうで、昨日のニュースというのは「初公判で判事が検察に対してものすごく怒っていた」ということでした。

怒ったのは判事だけではないですよ。多くの国民が怒っています、というかニュー・サウス・ウェールズ州警察と検察にあきれています。いろいろずさん過ぎるんです。

警察の上層部は、この事件の詳細が外部にもれないように情報を隠そうとしたという報道もありますが、事件直後に「武器を所持した犯人による深刻な脅威」があったと発表しているんですから、さもありなんですよね。

ホワイト巡査が処分されず、辞職もせず、ずっと給料をもらい続けて休んでいるというのも腹が立つ原因なんですけど、この巡査が何の罪にも問われず警察の仕事を続けるようなことになると、私は許せないですよ

95歳の認知症のおばあさんにテーザー銃を撃つような人間は、警察官になるべきじゃあないです。

その時どうしても緊急にナイフを取り上げる必要があったとしても、相手は歩行補助器でやっと歩いているおばあさんですよ。警察官は2人もいたんです。テーザー銃を撃たなくてもナイフを取り上げることは簡単でしょう。


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