先週「陰謀論に洗脳された友人」という記事に書いた友人のことなんですけどね、あの日の出来事が原因で長年の友人関係が壊れてしまったとしても不思議ではない状況だったんですよ。
米国の政治やドナルド・トランプに取り憑かれて、荒唐無稽な陰謀論まで信じ込んでいる友人は、まるで人が変わってしまったようだったんです。
私が反論したのがきっかけで言い合いになり、黙って聞いていた夫が反論してからは声を張り上げての大激論になりまして、最後にはうちの夫が「もう帰る時間だ!」と叫んで、友人は追い出されるように帰って行ったんです。
道具を借りに来ただけだったんですけどねえ、あんなことになってしまって私達もショックでした。
私はこの友人の奥さんのことが心配になって、翌朝メッセージを送ったんです。彼女は、ドナルド・トランプに取り憑かれている自分の夫を心配しているというよりも怒りを感じている様子でしたし、大統領選挙が終わったら熱が冷めて普通に戻るだろうというような話でしたから、少し安心したんですけど。
やっぱり奥さんは相当ストレスをためているようです。私達との一件についても心配していたんでしょう、昨日連絡して来たんですよ。
私が電話に出なかったのでうちの夫に電話をしたそうで、うちの夫から詳しいことを聞いたようです。奥さんの話では、友人は最近仕事があまりないので、毎日ほとんど一日中FOXニュースや保守&右翼のメディアの動画を見て過ごしているらしいんです。
YouTube のアルゴリズムをご存じの方はお分かりになるでしょうが、YouTube で何を検索したか、何を見たか、どのくらい見たかといったデータを元におすすめ動画や関連動画が表示されるんですよね。
こうして、友人は不安や恐怖や怒りを煽るような内容の動画ばかりを毎日長時間見続けているうちに、デタラメも大ウソも陰謀論も信じ込んでしまって、すっかり取り憑かれたようになってしまったわけなんですけど。
友人は私達以外の友達やゴルフ仲間達とも絶対に米国の政治の話をしているはずですから、そうした人達とも言い争いになっているはずですよ。楽しいはずのゴルフの場が陰謀論を聞かされたり言い合いになったりする不愉快な場になれば、ゴルフ仲間達は友人から離れて行くでしょうね。
奥さんはうちの夫に「これからも友達でいてくれるのか」と聞いたそうなんですよ。そんな心配をするほど深刻なのです。
友人は、会社勤めだったら定年退職している年齢です。毎年夫婦で海外旅行をしているくらいですから経済的なゆとりがあるわけだし、仕事が来なくなったのならリタイヤライフを楽しめばいいと思うんですけどね、毎日米国の政治関連動画を見て過ごしているんじゃあ問題です。
そうした情報から距離を置くように話し合うことは出来ないんでしょうか。
早く熱が冷めて正気に戻って欲しいですが、正直なところ正気に戻りそうな気はしません。FOXニュースがこれまで報道して来たことを否定するような態度に変われば別ですけど、そんなことは起きませんよ。
友人はこだわりが強い性格なので、それも影響しているかもしれません。認知症が始まっていると私は確信していますが、そのことは本人はもちろん奥さんとも話していません。話したところで何の役にも立たないでしょう。
大統領選挙が近づいて来て、のめり込み具合もさらにエスカレートしているようです。そして、友人は異常なほどに心配しています。ドナルド・トランプが負けたら米国はどうなってしまうんだろうかと。
一緒に暮らしている奥さんの苦労は容易に想像できます。このままでは、私達との友人関係がどうのこうのよりも、友人と奥さんの夫婦関係や家族関係の方が心配です。
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