2017年11月30日

とにかく暑いメルボルン

英語で「Drain」という言葉がありますね。

動詞で、排水をする、容器などの水を抜く、食品などの水気を切る、そんな意味ですが、これが「Drained」と過去分詞となると、すっかり水分(この場合はエネルギー)を抜かれて「疲れ切った」という意味になります。

今朝の私がそれです。

I feel drained...

とにかく暑い。ずっと暑い。夜も暑いままで涼しくならない。

夏はまだ来ていないのに!

さすがに草の花粉シーズンも終わったのか、昨晩は窓を開けても大丈夫だったんですけどね、肝心の外の空気が夜の9時を回った頃でも全く涼しくなっていなくて、熱気を吸い出すというわけにもいかないので今シーズン初めて蒸発冷却式クーラーを使いました。

蒸発冷却式クーラーは水を大量に使いますし、家の中の湿度が急上昇するので、できれば使いたくないのですが、灼熱の2階で扇風機だけで寝るのは無理ですから。

冷風の吹き出し口がない私の寝室は、クーラーを入れても影響はなし。朝まで扇風機をかけて寝ましたが、ぐっすりなんて眠れないし、扇風機の風に当たり続けると「Drained」になります。

クールチェンジよ、早く来い!

天気予報によると、明日の夜には風向きが変わって涼しくなるようです。日曜日の夜には、気温も10度まで下がるらしい。10度は寒いですは寒いですが、寒い方が暑いよりはましです。


ところで…

昨日は2つの注目すべき政治のニュースがありました。

まずは、ヴィクトリア州の自発的安楽死合法化に向けた法案審議ですが、下院で再び可決されましたので、合法化されることが決定しました。

もう一つは、同性婚合法化に向けての連邦政府上院(元老院: Senate)での審議ですが、こちらは可決された瞬間を生放送で見ましたよ。賛成が圧倒的多数でした。

この法案、今度は予定を変更して来週から開かれる下院で審議されますが、下院でも可決されるだろうと思います。クリスマスまでに同性のカップルが結婚できるようになる見通しです。

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2017年11月29日

AC/DCのマルコム・ヤング

多くの日本人が知らない世界的なバンド「AC/DC(エーシー・ディーシー)」のリーダー的存在だったマルコム・ヤングさんが先週亡くなり、昨日彼のお葬式がありました。

マルコム・ヤングさん

AC/DCのこと、皆さんご存じでしたか?

オーストラリアでは絶大な人気と知名度を誇ります。メルボルンには「AC/DC通り(ACDC Lane)」と命名された道もあるんです。

私はねえ、AC/DCのことは、ずっと知らなかったんですよ。

ヘビメタ系のバンドは、世界的な大ヒット曲であれば聞くかもしれませんが、このAC/DCが世界的に成功していった70年代の後半といえば、日本ではピンクレディーとかフォークミュージック、ワタクシ的には何と言ってもABBAとクイーンの時代でしたし。

AC/DCのことを知ったのは、映画「スクール・オブ・ロック」がきっかけです。

オーストラリア出身で、世界的に超有名なビッグバンドだというのに、なぜ私は知らないどころか聞いたこともなかったのだろうかと不思議でした。

その後は、テレビなどでAC/DCという言葉を聞くとバンドの名前のことだと分かるようになりましたし、注意して世の中を見てみるとAC/DC関連のグッズがいたるところで目につくようになり、AC/DCというバンドがいかに人気があるかが分かった次第です。

AC/DCのミュージックは、メロディックじゃないし、とにかくドンドコドンドコ同じリズムのロックンロールです。それなのに、メンバーがおじいさんになった今でも人気があるのですからねえ。

バンドを結成したのは、マルコム・ヤング(兄)とアンガス・ヤング(弟)の兄弟です。ハイスクールの制服をステージ衣装にして派手なパフォーマンスで目立つ弟の後ろで、いつも目立たない兄のマルコムさんでしたが、数年前に認知症を患い引退しておられました。

仕事では真面目にロックンロール一筋の人で、プライベートでは家族を大事にする人だったそうです。

この動画は、私がAC/DCの曲の中で一番好きな「It's a Long Way to the Top (If You Wanna Rock 'n' Roll)」のミュージックビデオです。歌っているのは、ボン・スコット(1980年に急死)ですよ!

テレビ番組のために撮影されたこのパフォーマンスは、オーストラリアでは伝説となっています。平台トラックに乗って演奏しながら、メルボルンの目抜き通りであるスワンソン・ストリート(Swanston Street)を進みます。1976年に撮影されたそうです。メロディーもいいし歌詞もいいし、バグパイプの音もいい感じです。


ヤング兄弟には、ジョージ・ヤングというお兄さんがおられて(本当はさらにその上にもう一人いる)、この方もオーストラリアのミュージック界で活躍されたそうですが、このジョージさんもつい先月お亡くなりになったばかりなのです。

ジョージ・ヤングさんは、AC/DCのプロデューサーも務められたし、ヒット曲をいろいろ作っておられます。一番有名なのは「Love Is In The Air」じゃないでしょうか。

マルコム・ヤングさんとジョージ・ヤングさんのご冥福をお祈りします。


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2017年11月28日

親は母国語、子は英語

子供たちをバイリンガルにしたいというのと自分が話し易いということで、私は、家ではほとんど日本語で話しかけてきました。

今でも、85%は日本語を話していますが、子供たちの日本語の語彙がしれているので、小難しい話になると「英語で言って!」と言われます。

難しい話になるとですねえ、今度はこっちの英語の語彙に問題があってなかなか議論が進まない、なんてこともあるのです。夫と子供たち3人が盛り上がっているというのに、会話についていけないこともあったりして。(泣)

それでもね、日常会話は、皆自分が話しやすい方の言葉で話していてちゃんとコミュニケーションができているわけですが、こういうのは我が家に限ったことではありません。

ヴィクトリア州では、昨年の統計によると26%の人が家庭で英語以外の言語を話しているそうです。多いのは中国語、イタリア語、ギリシャ語、ベトナム語、アラビア語、広東語、…と続きますが、その言語の種類がすごいです。

しかしね、よく聞くのですが、

子供世代はどうしても英語のほうが得意になるため、親世代が英語をある程度理解できる場合は、他の言語で話しかけられても英語で返すようになるので、会話力をなくしていきます。

親世代が英語ができないとか、あるいは英語を理解しない祖父母世代が同居している場合は、必要に迫られますから会話力を保ちやすいのでしょうがね。

私が最近よく行くスーパーの ALDI は、移民が多く買い物をしていますから、いつ行っても英語以外の言語で会話をしている人達を見かけます。最近、欧州製クリスマス商品がたくさん並んでおりまして、おばあさんと娘さんが一緒に買物をしているのを度々見かけたのですが、とても面白かったですよ。

おそらくクリスマスには大勢の家族が集まるのでしょうね。おばあさんには、買うべきものがたくさんあるようで、娘さんにあれこれ言っているのが聞こえてきますが、それは私の知らない言葉。

すると、娘さんは時々私の知らない言葉を交えながらもほぼ英語で答えている。「マーマ」とか「ママーア」というのは、「お母さん」と呼びかけているんだなと思う。

おばあさんは、再びゴニョゴニョ知らない言葉で話している。時々英語が混じったりもする。

いいなあ、こういうの!

うちの娘も私には英語で返してくるけど、呼びかけだけは「オカアサン」と言いますからね、私達の会話も知らない人が聞くと不思議な会話なんだろうなと思います。

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2017年11月27日

今年のイチゴは悲しい

昨年の収穫の一つがこれ。


数カ月の間に、何度もこのくらいの収穫ができたので、「今年のイチゴはどうしちゃったんだろうねえ!」と、嬉しい悲鳴を上げたのでした。

イチゴは株をどんどん増やして、箱型野菜畑の一つを占領する結果となり、それでも全ての株を植え切ることができないから、新しく腐葉土を盛った場所にも植えました。

こうして、株数が大幅に増えた今年の、

第一回目の収穫がこれ。


平均サイズ1センチ!(1センチ未満のものもたくさんありますよ。)

今年のイチゴはどうしちゃったんだろうねえ!

どうしてこんなことになったかと言いますとね、

8月に入った頃に急に温かくなりまして、草木が一気に芽吹いて蕾をふくらませたんですが、その後再び寒くなって雨ばっかり降るもんだからすっかりボケてしまった頃、再び春めいた時もあったりして、我が家のイチゴ畑は花盛りとなりました。大収穫を期待していたところ、再び真冬並みの寒さが続いたためにイチゴは大きくなれず、中にはそのまま腐れたものもあったりして、そうしているうちに11月に入って猛暑が続き、大きくなれなかったイチゴの大半は腐ることもできずに乾燥して枯れてしまったのだけど、私がせっせと水やりをしてあげたおかげで生き残ったイチゴが、一応赤くなったと…

そういうことなんです。

健気(けなげ)に赤くなった成長不良のイチゴ達を、放ったらかして腐らせるのも可哀想だと思い、収穫したのです。

量はたったのこれだけ…のように見えますが、数はたくさんあるんですよ。摘むのにとても時間がかかりまして、腰が痛くなりました。

せっかく摘んだイチゴですが、味はヨロシクナイのです。(泣)

畑いっぱいのイチゴの株は、枯らしてしまうには惜しいので、この夏も暑さに耐えて水やりをするのかなあ、私。

はっきり言って、やめたくなったわ。

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2017年11月26日

睡眠導入薬ゾルピデム

実は、最近寝つきが悪くて、時々睡眠薬のお世話になっています。

私のかかりつけの若き医師リム先生が処方してくれたのは、以前飲んでいた「テマゼパム」あるいは「ノーミソン」(名前は違っても同じ薬成分)とは違う「ゾルピデム」という薬。

効き目は抜群なんですけどね、夢遊行動エピソードがあって以来、何だかちょっと怖くなったのと、ある時期連続して服用したら依存が始まったというか、ゾルピデム無しでは眠れなくなってしまいまして、「ノーミソン」の悪夢再びというわけで、「ゾルピデム」は戸棚の奥深くにしまってあったのですが、

眠れないものは眠れない!

仕方なく、睡眠薬(正確には睡眠導入薬)に頼るしかないと考えたわけです。

「眠れないことの苦しさ」と言うのは、実際に睡眠が不足する身体的な影響よりも「眠れない眠れない」と思い悩む心理的なストレスのほうが遥かに大きいのだそうですよ。

分かる、分かる!

ですからね、思い悩むくらいなら薬に頼ってでも眠ったほうが良いのです。

「ゾルピデム」を服用すると、本当に自分でも気付かないうちに、いつの間にか眠りに落ちて、しかも通常なら睡眠1サイクルごとに目が覚めるところを朝の5時とか信じ難い時刻まで途中覚醒することなく一気に眠れてしまう。

そして、目が覚めた時の「例えようのない気分の良さ」といったらもう、貴方、病みつきになっちゃうってば!

こうして、依存が形成されていくわけですが、「ノーミソン」の悪夢はあまりにも辛かったので、時々薬は我慢しています。

我慢して「眠れない、ああ眠れない」とゴロゴロしていてもですね、朝が来るまでには夢を見たりしているので、夢を見た分は眠っているんです。たとえそれがわずかな時間でも、眠れたのならそれで良いとして思い悩まないようにしています。


ところで、睡眠導入薬である「ゾルピデム」が、持続的に昏睡状態(俗に言う植物状態)の人の意識を回復させるという話をご存じですか?

私、以前これに関するドキュメンタリー番組を見たことがあります。

発端は、ある若い男性でした。交通事故で深刻な怪我を負って以来ずっと昏睡状態が続いていました。植物状態ですから、世話をしているお母さんともコミュニケーションなどとれません。ところが、ある時、調子が不安定だったので眠らせようと(落ち着かせようと)「ゾルピデム」を投与したところ、昏睡状態から覚醒したというのです。

覚醒どころか、突然著しい回復を見せましたが、薬の効果がなくなると昏睡状態に戻ったのです。そこで、再び服用させると再び覚醒し、会話もできるようになりました。

同様の効果は、他の昏睡状態の人でも確かめられていて、現在その「ゾルピデム」の効果について臨床試験が行われており、一部の被験者には実際に効果が確認されているという話でしたが、その後どうなっているのでしょうかね。

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2017年11月25日

ブレンダーが死にました

人の名前じゃありませんよ。日本ではミキサーと呼ばれているんでしょうか、調理器具のブレンダー(Blender)です。

ほら、ジュースとかスムージーを作る時に使うやつ。

娘が摂食障害から回復後、健康志向になってスムージーを頻繁に作って飲むようになったので、ブレンダーを買ったのです。一人分のスムージーを簡単に作れるクイジナート(Cuisinart)のコンパクトタイプです。

とにかく小さいから置き場所に困らないし、コーヒーの横にいつも置いておいて飲みたくなったら簡単に作れるので、超便利だったけど、パワーがなさ過ぎた。


ジュースや液体が多めのスムージーなら、問題はなかったんでしょうが。

硬い野菜(大きめに切ってはダメだった!)やナッツ、あるいは凍らせた果物などを入れると、場合によっては上手く仕事をしてくれなくてですね、モーターが焼けているような怪しい臭いをさせていました。

チョッピング用のブレードと小さめのカップも付いていましたが、柔らかいハーブをチョッピングして酢やオイルなど加えてドレッシングを作るくらなら良いけど、ナッツや茹でた豆を潰そうとしたらたちまち怪しい臭いが…。

先日、凍ったベリー類のスムージーを作っていたら、あっけなく死んでしまいました。

がっくり!

フードプロセッサーは、トップブランドであるキッチンエイド(Kitchenaid)のパワフルなのを持っているんです。これはね、何年も前に、ちょうど生活が困窮し始めた頃に、私へのプレゼントにと娘に頼まれて夫が買った高価なもので、もらった時は嬉しくなかったけど、今では私のキッチンに絶対必要な道具の一つです。おそらく死ぬまで使えるだろうと思います。

「新しいブレンダーを買いたいのだけど」と、夫に相談したところ、

「ハイ、買ってください。ただし、高くても良いのを買ってください」

と言われましたので、今度は料理好きの娘に相談したところ、

「高くても良いやつなら、ヴァイタミックス(Vitamix)はどう?」

お母さんは、即答。

「それは高すぎ!」

プロの料理人愛用のヴァイタミックス(Vitamix)は、パワフルな強力モーターと耐久性に優れたステンレス製ブレードが、硬い氷も含めてあらゆる食材や細かく滑らかに粉砕するという高性能で有名ですが、1000ドルはする高級品。そこまでの品質は、私達には不要です。

いろいろ調べてみると、ヴァイタミックスでも比較的低価格の商品があったのですけど、それでもやっぱり高すぎるので、結局、フードプロセッサーで私の信頼を勝ち取っている キッチンエイド(Kitchenaid)に決めました。

フードプロセッサーと同じ色のシルバーグレーにしました。


クイジナートのブレンダーとは、モーターのパワーが全く違います。

食材の硬さや目的に応じて回転数を簡単に使い分けられますし、カチカチに凍った果物や氷もへっちゃらで粉砕します。モーター焼けを疑わせるような臭いも全くありません。ゆっくりスタートしてから次第に回転を上げて滑らかに撹拌まで自動で行う「熱いものモード」もありますよ。

思ったより場所も取りませんからキッチンベンチの上に出しっ放しで、娘が毎日スムージー作りに使っています。

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2017年11月24日

老眼鏡と花粉症ゴーグル

春の異常熱波が続くメルボルンでは、11月の高温新記録を日々更新中です。今日も明日も暑くなりそうです。

暑いのはエアコンで何とかなるし、花粉症は対策グッズをいろいろ持っておりますし、何とかやっています。

昨晩は、クソ暑い2階で寝なくちゃならない家族のために我慢して窓を開けたら、夫も花粉症の症状が出たために、遠慮なく家を密封することができました。密封すると外の涼しい空気を入れられませんから、扇風機で我慢するしかありません。

すでに花粉が侵入している家の中での扇風機使用は、実は良くないんですよ。花粉を吹き散らしますからね。しかし、扇風機なしでは暑くて眠れませんからね、仕方がありません。

こんな時に、翻訳の仕事が入ってきました。

私は、近年の著しい視力の衰えのため、最近はもうリーディンググラス(別名: 老眼鏡)無しではモノが見えなくなっておりまして、コンピューターのモニターを見るのにもリーディンググラスは必要なのです。

ところが、リーディンググラスだけだと目が痒くなって耐え難いので、その上から花粉症用ゴーグルを着用していたのですが、これがどうも上手く行かない。私が持っている大きい方の花粉症用眼鏡(下の写真のやつ)は、リーディンググラスの上からかけると隙間ができて、花粉が入ってくるのですよ。


度が入った花粉症用眼鏡が一番いいのだけど、私のリーディンググラスは老眼以外に乱視も入ったやつだし、花粉症用眼鏡はオーストラリアではあまり見かけないので(ドライアイ用というのは見たことがある)、度入りの花粉症用眼鏡なんて手に入らないだろうし、あっても高く付くだろうし。

そこで、今日買ってきたのがこれです。


3Mブランドの安全ゴーグル。ホームセンターの Bunnings で買ってきました。柔らかいプラスチック製です。これをリーディンググラスをかけた上から装着しますと、

バッチリです!

ところが、

気温が上がってくるとこの安全ゴーグルの内側が曇って困る。曇り防止に穴が開いているけれど、小さすぎてあまり役に立っていません。穴のように見えるのが穴のサイズじゃあないのです。

娘が卵白を塗ると良いと言うのですが、卵白は嫌だわ。かと言って、特別な曇り防止スプレーなど買って来る気もないので、扇風機を全開で仕事をしています。

仕事部屋にはエアコンがありませんからね。

早く熱波が終わってほしい!
早く花粉のシーズンが終わってほしい!
そして夏も早く終わってほしい!(まだ来てないけど…)

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2017年11月23日

自発的安楽死合法化へ

先月、ヴィクトリア州議会下院で、ヴィクトリア州内に12ヶ月以上在住するヴィクトリア州民の自発的安楽死を合法化するための法案が可決されました。

下院で可決されたので、この法案は上院に送られてさらに審議されておりました。上院では、この法案に反対する議員が多くて否決される見込みとなり、法案は一部手直しされて(例えば余命12ヶ月の末期患者というのが6ヶ月に変更)さらに審議されました。

審議の最終日となった一昨日は、お昼から審議が始まり、審議は夜通し続きまして、一部議員は全く眠らず、28時間ぶっ続けの白熱した審議の後、昨日午後4時、ついに法案が可決されました。賛成22票に対して反対18票という結果でした。

法案の可決を喜ぶ議員たち

手直しされた法案は、再び下院に送られて再び審議するのだそうです。手直しされたからなのかそいういうシステムなのか、そこのところが私はよく分かっていないのですが、手直しをしていない段階で法案を可決した下院で再び可決されるのは確実だそうですから、自発的安楽死が合法化することが確実となりました。

2019年6月の施行となるそうです。

それまでの18ヶ月間で、しっかりとした組織とシステムを作っていくとのことです。

法案可決後のヘネシー保健相とアンドリュー州知事

よかったです。

これで耐え難い痛みや苦しみに直面する末期患者が、自分の命の終わり方を自分で決めることができるようになります。

ちなみに、そうしたい人だけに適応される法律ですからね、たとえ意識がなくなって植物状態になっても生き続けたい人は、そうすることができますから。

州議会での審議の際には、実際に親や娘をガンでなくした複数の議員が、非常に悲惨な末期状態で苦しむ家族の姿を見た経験から、安楽死の合法化が必要であると涙ながらに訴える姿も見られました。

自発的安楽死を合法化するのは、オーストラリアではヴィクトリア州が初めてです。

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2017年11月22日

155年ぶりの新記録

1862年に気象観測の記録が残されるようになってから、11月にメルボルンの最高気温が連続して28度を上回った日数が昨日で7日を超え、新記録となったそうです。

我が家の辺りは、海からの風とはほぼ無縁なのでメルボルンよりも気温が高めでして、ここ数日連続して30度を超えています。昨日は34度でしたし。

まだまだ、これからも30度超えが続く見込みですから、新記録はさらに更新されるでしょう。

でもね、

30度台の気温というのは、それほど恐れる暑さではありません。我々メルボルン市民は、夏には40度超えに備えなければなりませんので。

おっと…忘れていたわ!

まだ夏じゃあないんでした。

11月は暦の上ではまだ春よね。これから夏がやって来るんでした。

しかしね、この暑さで何がツライかというと、

花粉よ〜!

もちろん日中は窓もドアも締め切っています。家の外に出る時は、完全防備ですから汗ダラダラです。

そして、夕方気温が下がって涼しくなってくると、やはり窓を開けたいと思う気持ちは私も分かる。外の冷気を入れないと、あのクソ暑い2階で寝る家族はツラ過ぎるだろうと思う。

花粉の季節が終わった本当の夏だったら、そういうことも心配せずにできるけど、今は花粉飛散もピークの季節で、家族のために窓を開けることに反対せず、耐える私はツライです。

毎晩、くしゃみと鼻詰まりとで寝苦しく、目の周りは痒いを通り越してヒリヒリ痛い。目の周りはすっかり黒ずんで、茶色いパンダ目です。(泣)

アイマスクや花粉症マスクを着けてもみるけど、暑苦しくて、そんなんで寝てられませんからね。顔にあせもが出るわ。

明日は夫のお友達からBBQに招待されたのですが、アウトドアのイベントはお正月頃まではNGです、ワタクシ!

大抵毎年お正月頃になると、私がアレルギーを起こす花粉の飛散が終わりますからね。しかし、今度は暑さと虫とでアウトドアのイベントはお断りしたいという…。

もうホント、9月から2月までの半年間は、どこか涼しくて花粉のない所に行きたいものだ。

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2017年11月21日

ゴタゴタ続きの連邦政府

今朝、カーラジオでニュースを聞いていると、同性婚を合法化するために結婚法を改正することになったので、同性のカップルが子供を養子に迎えやすいように、養子縁組に関する法改正も行うことになると言っていました。「良いことだなあ」と嬉しい気持ちになりました。

思い出したんですけど、うちの息子の小学校時代の仲良しグループの一人の両親が離婚され、お母さんが女性のパートナーと暮らし始めたことがありました。息子の友達だったその子は、学校でそのことを悪く言われたりからかわれたりしていたそうです。

同性のカップルが子供を育てることは問題であるかのような発言をする人達がいますが、異性のカップルだったら子供が良い人間に育つというわけではありません。

子供というのはね、やはり自分を愛してくれ大事にしてくれ保護してくれる人に育てられるのが一番ですよ。同性のカップルに育てられた多くの子供達が、より偏見のない公平な考えを持った立派な人に育っているのを見れば分かります。

本当に一日も早く結婚法を改正してほしいものだと、私は来週から始まる連邦政府下院議会に期待していたんです。

ところが、

連邦政府は下院議会の開会を1週間早める計画をキャンセルして、やっぱり12月4日から始めることにしたんですって。

どういうことかというと、

上院で審議が進んで下院での審議が予定されている議題は50以上もあるうえ、結婚法の審議も期待されていますから、12月4日からの1週間の予定だった下院議会を11月27日からの2週間にする計画だったのに、どうやら連立与党の議員数が二重国籍問題で減っている為に、政府原案が否決されたり与党議員およびそれらの支持団体(銀行とか)に不都合な法案が可決する可能性があり、議会開催を延期したようなのです。

連邦政府議員全員に提出を義務付けた「私は二重国籍ではありませんという証拠書類の提出」も延期されたそうです。(オーストラリアの連邦政府議員の中に、本来は国会議員になれない二重国籍保持者が相次いで発覚して、いまだに混乱が続いているのです!)

これは裏で何かあるな!

本当に、連邦政府はゴタゴタ続きですからね、いっその事、ここで全議員選挙し直したらいいのに。

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2017年11月20日

花粉飛散予報アプリ

本日2つ目の記事です。

メルボルン花粉飛散予報(Melbourne Pollen Count and Forecast)というアプリを紹介したいと思います。メルボルン以外の地域(キャンベラ、シドニー、ブリスベン)バージョンもありますよ。


以前は天気予報サイトでいちいちチェックしていましたが、このアプリは便利です。昨年、雷雨による喘息発作で複数の死者が出ましたが、このアプリは雷雨喘息予報(Thunderstorm Asthma Forecast)もチェックでき、危険な日はメッセージを送ってくれます。

あの日はねえ、温度と湿気と強風との組み合わせが稀に見る悪さだったのです。猛暑の日の終りにやって来たクールチェンジに伴う雷雨で、花粉の粒子が破裂して細かな粒子となって飛び散り、強風で広い範囲に急速に拡散しました。花粉粒子の濃度もたいへん濃かったそうです。小さくなった花粉粒子は肺の奥まで入り込み、より深刻な症状を引き起こしました。

この私も、あの日は呼吸が苦しくなりましたから。

私は花粉症で呼吸困難になり病院へ運ばれたことがあるんです。医者によれば、緊急事態には抗ヒスタミン薬を服用量を超えて飲んでも良いとのことでしたが、息ができなくなったら気管支拡張剤の Ventolin も必要になります。

はっきり言って、怖いですよ。

ですから、そういう危険をメッセージで知らせてくれるこのアプリは、大変ありがたいのです。

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春を憎む寝不足の朝

皆さん、こんにちは。今日はいかがお過ごしですか?


私は、朝からぐったりです。

昨夜は9時前から眠くてたまらず、さっさと寝ちゃったんですけどね、夜中に異常な鼻詰まりで目が覚めたら、目がとても痛いと気づきました。

眠りながら目をゴシゴシぐにゅぐにゅ擦っていたようです。

おかしいなあ。家は完全密封しているし、抗ヒスタミン薬も飲んでいるんだし、さらにドアを閉めて密室状態の寝室で寝ている夜に、

この症状はないはずだ!

おトイレに行ったついでに目を洗い、擦りすぎてヒリヒリしている目に触らないように努力しましたが、結局朝までに何度も目が覚めました。

キッチンへ行くと、あああっ、

窓が開けてある!

居間に行ってみると、

窓が全部開けてある!

2階の窓も、

開けてる〜!

だめだめだめ、これじゃあ意味がない。花粉がいくらでも入ってくるじゃないの。

大急ぎで開けてあった窓を全部閉めて、再び家を密封状態にした私です。

しかし、密封状態にしていると、日中に気温が上がって暑くなった家の中は夕方外の気温が下がっても涼しくならず、特に熱気がたまっている2階は暑くて、家族はとても寝苦しいはず。

我が家の「大型蒸発冷却式セントラルクーラーシステム」のファンを使って熱い空気を吸い出すと効果的なんですが、そのためには外の冷気を吸い込むために窓を開けておかなければならないんです。

昨晩、ゴーゴーという音を聞いた気がしたのは、それだったか。

冷気とともに花粉も家の中に吸い込んでしまうということを、夫は忘れていたのか、どうでも良かったのか。

確かに、私のせいで家族が暑い部屋で寝ているのは申し訳ない。

鼻詰まりと目が痒いくらいは我慢するべきか。しかし、マスクを付けたままでは、顔が暑くて寝られないぞ。でも、家族のためには我慢しなくちゃあダメか。呼吸困難になるほどひどくないなら…。

ああ、春よ早く終われ!

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2017年11月19日

ユニクロのアンクルパンツ

10月下旬から続いた家族友人のお誕生日のせいでケーキを食べ過ぎ、体重が激増した私ですが、その後なんとか激増前の体重に戻りました。

これから少しずつ標準体重を目指して、健康的な食生活と適度な運動というのを心がけてまいりたいと思っております。

しかし、健康体重域から出ちゃっていた(太り過ぎていた)頃のパンツは、ブカブカになってしまいましたので、ここで新しいパンツを買おうかと思いました。

この夏に、ちゃんとした場所にも着て行けるアンクルパンツが良いなあと思ったんです。涼しそうだし。

そこでね、ユニクロに行ったんです。

買おうと思っていたのは、薄いグレーのチェックのアンクルパンツ。とても私の好みのデザインです。


でもね、買わなかったの。

だってえ、試着する前に合わせてみたら、アンクルが出る丈じゃなくて、アンクルどころか踵もすっかり隠れる丈だったんです。

そんなバカな!

私の脚はそこまで短いのか?

確かに短いです。それは認めるんです。でも、アンクルパンツがここまで長過ぎたことはないんです。

普通自分で丈直しをする時は、フルレングスの場合股下を70か71センチにします。

そこで、

このアンクルパンツの股下を確認すると、

72センチ!

ちなみに、日本のユニクロで売っているアンクルパンツは、丈直しをしない場合の最長は68センチですよ。

68センチなら大丈夫なんだよ!

なんで4センチも長くするの?

オーストラリア人って、そんなに大きい人ばっかりじゃありません。東欧や南欧からの移民は小さい人が多いし、アジア系の移民も小さいですよ。

だいたいねえ、ユニクロのお店で買い物をしているのはアジア人が多いから、アンクルパンツの丈が股下72センチというのは長すぎると思うんですけど!

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2017年11月18日

私達の家は物置か

うちの夫が地元のライオンズクラブのメンバーだった頃、夫はコミュニティーマーケットの運営に取り組んでおりました。

その様子は、私の目にはちょっと熱心過ぎる様に見えていたのですが、次第に「ちょっとやり過ぎ的」からはっきり言って「躁状態的」な一人で頑張り過ぎな感じになりまして、私は心配したものです。

その後、ライオンズクラブのメンバー内のゴタゴタがもとでクラブを辞めてしまいましたので、マーケットの運営はクラブの有志メンバーが引継ぐことになりました。

ところが、

マーケットの開催に必要なテントやテーブルや椅子や看板や旗や横断幕や、道路に突き立てる標識や、その他いろいろなマーケット関連の装備や備品のあれやこれやが、ずう〜っと私達の家に置いてあったんです。

それらを当日持って行くのは、いつまでたってもうちの夫の仕事。朝の5時に起きてマーケットが開かれる小学校まで持って行くのですよ。そしてその後仕事に行くという…。

マーケット終了後は、運営チームのおじさん達がそれらを全部私達の家に持って来ます。そして、仕事から帰宅した夫がまたガレージにしまっておくんですが、私がいつも車を停めているカーポートの半分はマーケットの標識で一杯だったのです。

うちは物置か!

一体いつまで私達の家を物置代わりにするんだよ!

夫は気にならないのか、どうでもいいのか、クラブの人達とこの件について話をする気配もなく、私が頼んでも話はしてくれず、毎月第3土曜日になると早朝の荷物運びを当然のように行い、午後には誰かがいつの間にか大量の荷物を我が家に持って来る…と、これがもう数カ月も続いていたわけです。

日頃から…と言うか、もう20年以上も、家の中を散らかして片付けない夫に不満が溜まっている私は、ゴミ屋敷状態で足の踏み場もないガレージをさらに侵入不可能状態にしている原因であるこれらマーケット関連装備や備品を日々見るたびに、ムラムラふつふつと怒りが沸き起こりまして、もう夫がなんとかするのを待っていても埒が明かないという結論に至りました。

それで、送ったんですメールを、ライオンズクラブのマーケット運営責任者のTさんに。

夫に相談なんかせず。

メールは、もちろん非常に丁寧な文章で、何ヶ月にも渡って我が家を物置代わりにしていることを責めたり不満を述べたりはせず、しかし断固として「もういい加減あの大量のモノをどこかに持って行ってちょうだい!」という気迫を行間ににじませました。

しかしねえ、こういうことを夫の知らないところでコソコソとやっていると罪悪感を感じてしまう私は、昨晩夫に告白したのです。

「私ねえ、昨日Tさんにマーケットのことでメールしたのよ」
「Tさんって、どのTさん?」
「ライオンズクラブのTさんよ!マーケットの荷物を一体いつまでうちに置いておくのか教えてくださいと…」
「なんだ、そのことなら、明日が最後だよ」

明日(つまり今日)は第3土曜日でマーケットの日。荷物は全て我が家から持ち出され、その後うちへ戻って来ないらしいのです。

そんなことなら、Tさんにあんなメールを送る必要もなかったな。

でも、待てよ…

「明日のマーケットの日が最後になるって、アナタいつから知っていたのよ」
「昨日だったかなあ、いや一昨日だったかなあ、連絡が来た」

そりゃ、私のメールのせいだよ!

私のメールで、いつまでも私達の家を物置代わりに使い続けるわけにはいかないと気づいてくれたのよ!

やっぱりねえ、他人の良識を当てにして黙って我慢していちゃあダメなんだわ。ちゃんと意思表示しなくちゃあ物事は解決しないのです。

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2017年11月17日

ムヒの豪州進出をお願いします

今朝も初夏らしい爽やかな青空が広がり、抗ヒスタミン薬が効かない怖い一日の到来を予感させます。密封した家の中で、花粉症ゴーグルをリーディンググラス(別名: 老眼鏡)の上から付けてこれを書いております。

花粉症もつらいけど、気温が上がってくると私の腕や脚足にはカサブタができるようになりましてね、これもツライのよ。

カサブタの原因は虫刺されです。

蚊に刺されたり毒アリに噛まれたりして痒くなっても「触らない!」なんてことはできないので、つい引っ掻いてしまうじゃないですか?すると、もう必ずと言って良いほどカサブタになるのです。

大きなカサブタにしないためには、早めのかゆみ止めが効果的です。

かゆみ止めと言えばコレですよ!


私んちは昔から虫刺されには液体ムヒです。家族皆んなが頼りにする薬です。

ただし、私は自他ともに認める「モズィーマグネット」でありまして、一応説明すると「モズィー」というのはモスキートー(Mosquito)のオーストラリア的呼び名、マグネットは磁石ですから「磁石のように蚊を引き寄せるモノ」ということなんですけど、モズィー達は皆この私に引き寄せられてしまうので、私が一緒なら家族は虫に刺されないというわけですから、ムヒのお世話になるのは主に私でございますが、それでも誰かが虫に刺されると「ムヒはどこ〜?」ということになるのです。

しかし、この液体ムヒ、オーストラリアでは手に入らない!

はっきり言って、我が家にある液体ムヒはとっくに使用期限が過ぎていますから、使って良いのか効果があるのかよく分からないけど。新しいのを手に入れるには、高額送料手数料を払って個人輸入するしか手がない。

何度もこのブログ上で訴えてまいりましたが、池田模範堂様、どうかアジアだけでとどまらずオーストラリアにも進出してくださいよ!

絶対に売れます!

それまでは、どなたか、日本へ行く機会がある方、数箱分ドーンと持ち帰って eBayで販売してみたらいかがでしょうか。

ああ、そうか、来年は Amazon がオーストラリアに進出しますから、Amazonで売るという手もあるな。

ところで、

オーストラリアの虫刺されのお薬の定番といえばコレです。


効き目はなかなか優れていると思います。

コレを塗っておくと腫れ上がったりはしないので、オーストラリア在住者の各家庭に必須の薬の一つではないかとは思います。

でも、塗った途端にスーッと痒みがたちまち軽減される液体ムヒのような効果はないんですよ。

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2017年11月16日

ダヴィンチの絵は4億5000万ドル

私、今日このオークション(競売)を生放送で見ました。

オークションが行われたのは、かの有名なニューヨークのオークションハウス「クリスティーズ」です。

この話をご存じない方のためにちょっとだけ紹介しておきますと、この度クリスティーズの美術品オークション史上最高額の450ミリオンUSドルで落札されたのは、この絵。
(注意: 1ミリオンは100万だから、450ミリオンドルは4億5000万ドル!)

Salvator Mundi

レオナルド・ダ・ヴィンチが1500年頃に描いたとされる絵で「Salvator Mundi」と呼ばれています。「Salvator Mundi」とは「Savior of the World」という意味で、「世界の救世主」すなわちイエス・キリストのことですね。

パレスティナの地に住んでいたユダヤ人であるはずのイエス・キリストを、もちろん白い肌のヨーロッパ人として描いていますね。しかも、ルネッサンスファッションに身を包んでいます。

レオナルドの「Salvator Mundi」は、多くの画家に模写されたりコピーされていたこともあって、存在そのものは長く知られていたそうですが、行方は分からなくなっていたそうです。

ニュースで聞いた話によると、かつてこの絵の所有者であった英国人の美術品コレクターの子孫は、1958年のオークションで、この絵をたったの45ポンド(約60ドル)で売っちゃったそうです。当時は、この絵がダヴィンチが描いた本物だと誰も知らなかったのです。

だってね、当時この絵はこんな有様。この古い白黒写真を見ると、誰かの手で補修されてレオナルドの絵ではなくなっていたことがわかります。誰もこれがレオナルドの絵だとは思わないわよ。


指を描き直した跡が発見されたため、「もしかしたら…」ということで洗浄され、上塗りを取り除いたら、隠れていたオリジナルの絵が見つかったのだそうですよ。

そして、その60ドルの絵は、本日450ミリオンドルで売れたわけです。

購入者が提示した値段は、400ミリオンUSドルだったんですよ。それにプレミアムや手数料などを加えた最終価格が450ミリオンUSドルになったそうです。

それはともかく…

450ミリオンUSドルは、豪ドルにすると今日のレートで592ミリオン豪ドル、日本円にすると500億円以上!

一枚の絵が!

ダヴィンチの絵だけど…。

落札した人は、この絵がどうしても欲しかったのだと思います。競争していた他の人達が、2ミリオンとか4ミリオンとかチマチマと上の値段を出していたのに比べて、ドカーンと一気に値段を上げて行きましたからね。

300ミリオン! 
350ミリオン! 
400ミリオン!

と、400ミリオンを出したところで、競争相手は「絶対に勝てない」と思ったはずです。ホントにそんな感じでした。

それにしても、世の中には一枚の絵にこれほどのお金を注ぎ込める人達がいるんだなあ。まあね、ダヴィンチの描いた絵を個人が所有できるチャンスはめったにあることではありませんから。

私は、ダヴィンチが描いたスケッチの本物を見たことがあるけど、鳥肌が立ちましたからね。この「Salvator Mundi」の購入者は、今どんなに興奮していることでしょう。

個人所有になっても、金庫にしまったりせず、ぜひ一般公開してもらいたいものです。

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2017年11月15日

結婚法改正に賛成多数

本日11月15日の午前10時、9月から行われていた同性婚合法化の是非を問う郵便による国民意識調査の結果が発表されました。

賛成多数!


この意識調査で問われた質問はただ一つ。

Should the law be changed to allow sam-sex couples to marry? 
同性のカップルが結婚できるように結婚法を改正するべきですか?

そして回答の選択肢は、「YES」あるいは「NO」の2つだけ。


国民の意見は明確です。意識調査に参加した国民の61.6%が結婚法を改正するべきだと回答しました。すべての州と特別地域で賛成が過半数です。

ターンブル首相が意識調査の実施を発表した際に発言したことをちゃんと実施するならば、今年中に(クリスマスまでに)結婚法は改正され、同性のカップルが結婚できるようになるはずです。

ターンブル首相個人は、ずっとLGBTの人達の平等な権利をサポートする立場にいる人で、今回の意識調査でも「YES」と回答すると言っていました。

政権党内の保守派議員たちのサボタージュがなければ、私の友人の同性カップル(20年以上一緒に暮らしている)も、もうすぐ結婚できるはず。

今後の政府の動きに注目です!



ところで、意識調査結果の詳細を見ると、「YES」「NO」の回答者数の違いは、政治的な立場の違い、経済的な違い、社会的地位などとはあまり関連が見られないそうです。

移民の多い選挙区で「NO」と回答した人が多いという傾向が見られるのだそうです。文化的宗教的に同性愛を認めない社会からやって来た移民たちの多くが、「NO」と回答したというのは分かりやすいです。

信仰の自由は認められるべきであっても、宗教の自由は限定的である必要がある。宗教の教えを理由に、差別や人権侵害や虐待を行うことは、この国では許されないのですからね。


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2017年11月14日

野生動物で大騒ぎ

田舎環境に住んでおりますので、我が家の周りには様々な野生の生き物が生息しております。

各種インコやワライカワセミなど、ありとあらゆる鳥類。うるさいわよ〜!

美しいロリキート

コッキーの野郎

ワライカワセミ

小さいのでは、人に噛み付く獰猛なアリや毒蜘蛛などの虫類ね。

巨大蟻ブルアント

飛びついて噛むジャンピングジャック

大きすぎて怖いハンツマン

ヤスデやカエルも家の中に入ってきます。


かわいらしいのは、畑の野菜をかじる野ウサギやハーブを台無しにするポッサム、キツネやウォンバットなど。

超高速の野ウサギ

ウォンバット

大きいのは何と言ってもカンガルー!

カンガルーは追突注意!

これまで、本ブログでもいろいろ紹介してまいりました。

しかしねえ、

昨夜はビビったわ!

夕方のことですけど、家の外に出たくなかった私ですが、野菜の苗に水をやらなくてはいけなくて、玄関から出ましたら…

「なんかおる〜!」(岡山弁: 何かいますよ!)

「ヘビかも〜!」
「ゴアナかも〜!」

男たちが二人、慌ててやって参りました。

「どこ?」
「そこ!」
「そこってどこ?」
「そこ!」

その何かは、実はもうそこにはおりませんでして、ギャアギャア騒ぐ私の大声に仰天して、壁に立てかけてあったの後ろに隠れておりました。

こいつです。


ヘビじゃあないのよ。短足ですが足があります。

一般にブルータン(Blue-Tongue)と呼ばれる、青いベロを持つトカゲです。

Wikipedia より

このブルータン君は、時々仕事部屋から見かけたことがあるんです。ノッソリノッソリ歩きます。結構大きいです。60センチはあったと思うな。

ブルータンは、おとなしくて人間に害はありませんからペットにする人もいるくらいなんですけど、やっぱりね、ワタクシ、爬虫類はちょっと…。


息子が動画を撮って Facebook に載せておりました。「可愛い〜!」などというコメントも寄せられております。

うん、確かに足が可愛いかも…。


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2017年11月13日

アレルギーの免疫治療

メルボルンは、今日も朝から爽やかな青空が広がっております。まさに初夏という感じです。涼しくて気持ちが良い朝ですが、日中の気温は30度を超える予想です。

我が家の窓から外を見ると、楽しそうに犬の散歩をする人や家族や夫婦でウォーキングに励む人達が見えます。アウトドアライフを楽しむには絶好の天気ですからね。

でも、

私は外に出るのが怖い!

野菜の苗の水やりだけはしないわけにはいかないので、花粉症用ゴーグルを付けてさっき外に出たけど、マスクは付けなかったの。あまりに暑苦しいから。すると、

ハックチョーン!ハックチョーン!ハックチョーン!ハックチョーン!

待ったなしです!

抗ヒスタミン薬も24時間に1錠のやつを、20時間か18時間か、そんな間隔て飲んでいるし。24時間待てなくて…。

こんな私ですが、かつて花粉を飛ばす牧草や雑草に囲まれた家に住んでいた頃、生活があまりに不便なために、知人の医者に勧められて夫と二人でアレルギーの免疫治療を受けたことがあります。

減感作療法(Desensitisation)と言うやつです。 アレルギーの原因物質を精製した液体を何種類かチクリと傷つけた皮膚に垂らし、アレルギーの原因物質をはっきりさせます。私は、とにかく草の花粉とハウスダストへの反応がひどかったんです。腕中が赤く腫れ上がりまして医者も驚きました。

原因物質が分かったら、その液体の非常に薄い濃度のものを皮下注射をして、反応が弱くなってきたら少しずつ増量して濃度を上げていき、アレルギーの原因となる物質への過敏性を軽減してゆくという治療法です。

うちの夫は、順調に治療が進み、治療完了後は花粉症知らずの素敵な春を数年間ほど満喫したのでした。(最近は、再び症状が出るようになっていますが、時間がなくて治療を受けていません。)

さてさて、私はどうだったかというと、一番最初の最も濃度の低い最小量の注射で腕が赤く腫れ上がり、次の回も、次の回も、最薄濃度の最小量を続けましたが、その度に腕は赤く腫れて痒くなり、何回目かの時に医者に言われたのです。

「ヒロコさん、もうやめましょう、あなたにはこの治療は無理です」

ギブアップしろと〜!

アレルギー反応が強すぎて、減感作療法は無理だと。

こうして、毎年毎年、春になると辛い日々を送り続けているワタクシ。

もうね、解決方法は、

花粉があまり飛んでこない海の近くに引っ越すか、毎年春になったら花粉のない街か国に旅行に行くかよ。

とりあえず、花粉の飛散予報が「低い」となっている木曜日までは、密封したこの家に引きこもる予定です。

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2017年11月12日

花粉の侵入阻止で普通の暮らしを

せめて家の中では普通に暮らしたい。そのためには、これしかない!

家を完全密封し、気密性を高め、花粉の侵入を絶つ!

昨日は、呼吸困難になりかけて、もう少しでまた救急車を呼んでもらうところだったし。(一体何回目だ…!)

デスパレートだった私は、夫が帰宅する夕方まで待つことができず、特にすることもなくゴロゴロしているうちの息子に、花粉の侵入経路を絶つように頼んだのです。

まずは2階のおトイレの窓。常時開放状態ですからからね、花粉も入ってくるけど、冬は冷気も吹き込むヨロシクナイ窓。

食品用ラップで内側の網戸をぐるぐる巻きにしたそうです!

まだ少し隙間があるが…

次は、最大の花粉侵入口である居間の暖炉。ハエやハチだけじゃなくて鳥も入って来るくらいですからね、花粉なんていくらでも吹き込んでくるのよ。

ガレージで見つけたカーペットの切れ端を(掃除もせずに)ガムテープで貼り付けたそうです!

見た目がサイコーです!

そして玄関ドアの下の隙間。ここからミリピード(ヤスデの一種)やナメクジやカエルも侵入するんですからね。作った大工さん、下手すぎ!

ビーチタオルを置いたそうです。


とりあえず臨時の対策ですからね。

それに、息子の仕事ですし。見た目や効果の程は話題にしないことにします。

それでもね、

この後、居間のエアコンの空気清浄機能で2時間ほどフィルターしたら、マスクをとってもくしゃみが出なくなりましたし、完全にブロックしていた鼻も通ってきて鼻で息ができるようになり、ゼイゼイ言っていた喉も楽になり、呼吸困難の恐怖はなくなりました。

しかし、

昨夜、息子が友人の誕生日パーティーへ行くと言って玄関ドアを開けたとたんに、隣の居間にいた私はたちまちくしゃみ地獄に突き落とされてしまったので、本当に何か良い方策を考えないといけません。毎年毎年苦しんでいるのですし。

抗ヒスタミン薬は、薬局で手に入る最強のやつを飲んでいるけど、もっと強いのがないか若きリム医師に相談してみるかな。

あ〜あ、イージーヨー(ヨーグルト)で花粉症が治ったと思ったのは、大きな勘違いだったわ。治るどころか、年々ひどくなっています。

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