2022年6月30日

ボールローンチャー

「ローンチ」(Launch)という単語は「物事を開始する」というような意味の言葉で、「ものを放つ」というような意味もあります。

ということで、「ボールローンチャー」とは「ボールを投げ放つもの」というような意味になりますが、そういう名前です、これ。


昨日の朝、買いに行きました。ペットバーン(Petbarn)というペット用品販売店で5ドル99セントでした。ボール付きです。

昨日は雨は降っていなかったのですけど、お天気が今一つで大変寒かったのですが、ビシューを連れてオーバルへ行きました。オーバルというのは、昨日の記事にも書きましたけどクリケットやフットボール用の楕円形競技場です。競技に使用しない時はドッグパークとして利用できるところが近くにあるのです。

息子も一緒に行ってくれましたので助かりました。

だってね、ビシューが車の中でおとなしくしないんですよ。リードを後部座席のシートベルトに固定して動けないようにしたんですけど、それでも運転席へ来ようとしてもがくので、うちの息子がビシューをおとなしくさせてくれました。

一人で連れて行くとなるともっと工夫が必要です。

オーバルでは数匹の犬が遊んでいましたが、私達が着いた頃に皆さん帰りかけていて、何とあの広大なオーバルを一人占め状態となりました。

ボールを投げてやるとビシューは喜んで走って行ってボールを取って来るんですけど、何だか前日のような楽しさはなくてね。一昨日は晴れていて気持ちが良かったし、バディーというお友達と一緒だったから楽しかったんですけど。


だだっ広いオーバルでビシューと私と息子だけでしたから何だか寂しかったのですけど、しばらくしたら数匹の犬がやって来ました。

ロットワイラーのような体つきでジャーマンシェパードみたいな顔のベージュ色の犬がやって来ましたが、その犬は子牛くらいの大きさがありましたよ。私よりも大きかったと思います。

それからプードルとボーダーコリーがやって来ました。プードルというのは結構大きな犬なんですね。このプードルは、何だか甘やかされて育った感じのワガママちゃんでした。

ボーダーコリーの方は、顔に「私は賢い犬です」と書いてあるような犬でした。ボーダーコリーは牧羊犬として開発された非常に頭が良い犬です。それほど大きくありませんが、人間の言葉をよく理解して、トレーニングするといろいろなことができる上に、運動能力にも優れている犬です。

これらの犬がすごい迫力で走って来たんです。子牛のようなでかい犬とプードルは、ビシューが追いかけているボールを一緒に追いかけるのですよ。ビビりのビシューは、ボールを取られたらすぐに諦めて戻って来るのでした。

昨日は同じカヴードルのバディとあんなに楽しそうに遊んだんのに、やはり大きな犬は苦手なようです。

そのうち慣れるでしょうかね。


ボールローンチャーですけど、上の写真では結構力を入れて投げているように見えますが、全然力は要りません。ヒョイッと投げればすごく遠くまでボールが飛んで行きます。

細長い棒状のものが湾曲する力を利用しているんでしょう。

お店ではいろいろな長さのものが売られていました。私は一番安いのを買いました。

棒の先が手のひらでボールを掴むような形状をしていて、身体を屈める必要もなく簡単にボールを拾えますし、一旦拾うとそこから外れて落ちることもありません。

誰が考えたのか知りませんけど本当に良い道具です。テニスボールなんて自分の腕で投げたら絶対に肩が痛くなると思いますけど、これがあればそういう心配はありません。

遠くまで投げられますから犬も楽しめますしね。

昨日もオーバルから帰って足を洗ってやった後、ビシューは私のベッドで爆睡していました。そして晩ご飯を食べる!食べる!いつもの量では足りなくて、お代わりが必要でしたよ。

お天気の良い日に時々連れて行ってやると大喜び間違いなしです。


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2022年6月29日

広いオーバルを弾丸ダッシュ

犬のビシューのことなんですけど。

我が家から車で4〜5分くらいのところにある公園に、昨日連れて行ったんです。地域のスポーツ公園と言う感じの場所です。

フットボールやクリケットが行える楕円形の競技場のことをオーバル(Oval)と呼ぶんですが、オーストラリアではオーバルのある運動公園が各地域に作ってあります。屋内のイベントにも使える建物が併設されている場合が多いです。

大きいところでは、フットボールやクリケット以外のスポーツにも使える競技場や陸上競技場もあったりするんですけど、野球ができるような競技場は見たことがありません。

私達が住んでいる地域のオーバルは、ぐるりとフェンスで囲ってあって、ここで犬を放して自由に遊ばせることができます。競技に使用しない時は、ドッグパークとして利用できるということなんです。

グーグルマップから拝借した写真ですが、こういう場所です。


こっち側のゴールポストと向こう側のゴールポストの間は、100メートル以上離れています。ムチャクチャ広いので、複数のグループが遊んでいてもお互いにじゃまになったりしません。

このオーバルの隣りには100エーカー自然保護区という広い森があってブッシュウォークなどもできるそうですが、入ったら最後相当な距離を歩く羽目になるので私はこの森に入ったことはありません。

それはともかく、

駐車スペースもたくさんあるので車で行きやすいのですけどね、ビシューは車の中でおとなしくしなかったですよ。

盲導犬パピーのモリーは、いつも助手席の前の床(座っている人の足元)に座らせていました。ビシューはそんなところに大人しく座ってはいません。後ろのシートに座らせてもダメでした。なんとかして私の膝の上に来ようとするんです。

次回はロープか何かで動けないように固定しておきます。そうしないと運転が危ないです。

昨日の朝は晴れていましたが、雨の日が何日も続きましたからオーバルの草はビショビショでした。でも、草は短く刈り込んでありますからビショビショでも遊べます。

私達が着いた時にはすでに10匹ほどの犬が楽しそうに走り回って遊んでいました。

常連の犬達は仲良しのお友達です。中には同じ親犬から生まれた数匹の兄弟だというラブラドールレトリバー達もいました。別々の家族にもらわれた後もしょっちゅうここで一緒に遊んでいるのだそうで、それはもう本当に楽しそうでしたよ。

私はビシューをリードに付けたままオーバルに入りました。犬たちは次々にビシューの近くにやって来て挨拶をしてくれました。飼い主の皆さんが、ビシューのリードを外して自由に走らせておやりなさいと言ってくださったので、どうなることかと不安でしたがリードを外しました。

ところが、ビシューは大きな犬達が怖いのかビビっちゃって、犬達とは一緒に遊ばずに私にばかり跳びついて来るのです。明らかに楽しそうなんですけど、犬達とは遊ばないのです。

仕方がないのでビシューと一緒に広いオーバルを歩いていると、向こうの方でビシューによく似たプードルのような犬が、テニスボールを投げてもらってそれを追いかけて遊んでいました。

ビシューはそれを見ると一目散に駆け出し、それに気付いたその犬もビシューの方に走って来て、2匹はすぐに仲良しになりました。そして一緒にテニスボールを追いかけ始めたのです。

仲良しになった犬はバディーという名前で、ビシューと同じカヴードルという種類の犬でしたが見た目はまるでプードルのようで、ビシューよりも身体が大きく、まるまると太っていました。5歳だと飼い主の女性がおっしゃっていました。

太り過ぎのせいか、5歳という歳のせいか、すぐに息が上がって走らなくなるバディに飼い主の女性はおやつをやりながら走らせようとしておられましたけど、ビシューは人間で言えば10歳の元気盛り。

若いのもありますし、おやつのおすそ分けをもらったせいもあって、

走る!走る!走りまくる!

テニスボールをくわえてその女性ところに戻ると、テニスボールをちゃんと草の上に置くんですよ。そしてお座りをしておやつを待っているんです。

おやつはすぐに無くなってしまいましたが、おやつがもらえなくなってもビシューは走ることを止めず、ボールを投げてもらっては走って取りに行くというのを飽きもせずに延々と楽しんだのでございました。

またその走りっぷりがすごかったです。弾丸ダッシュという感じでね、下半身びしょびしょドロドロになりながら、いったい何十分間走り続けたでしょうか。

合計すれば、軽く数キロメートルは走っていますよ。

バディが帰ってしまった後は、今度は大きい犬と遊ばせようとしたのですが、大きい犬は苦手なようでした。


べっちょんべっちょんのドロドロになったビシューは、帰りの車の中でも私の膝に上がろうとするもんだから、私は左手でビシューを押さえながら右手で片手運転をして家に帰りました。

家に帰ったらすぐに浴槽にお湯をためて洗ってやりましたけど、その後はしばらく死んだように眠りましたよ。

最初は私のデスクの横に置いている手作りベッド(というか座布団)で寝ていたんですが、しばらくしたらいなくなって、どこに行ったんだろうかと思って探したら、何と私のベッドで寝ていました。

それもちょうど枕のところの、私が寝る場所で寝ていました。

ベッドが汚れる…

部屋から追い出そうかと思いましたけど、あまりにぐっすり眠っていたのでそのままにしてやりました。

それにしても、バディの飼い主の女性が使っていた道具はいいですよ。テニスボールを遠くに投げるための細長い道具です。先のところでテニスボールを拾えるのでいちいちかがまなくていいですし、簡単に遠くに投げることが出来ますから肩が痛くなりません。


値段は高くないので今度買って来ます。

いやあ行ってよかったです。

あのオーバルに行けば、私はゆっくり歩いているだけでビシューにはものすごい量の運動をさせることが出来ますからね。その後は昼寝をしてくれるし。

これからはお天気が良い日にはあのオーバルに行くことにします。


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2022年6月28日

あと1ヶ月半頑張りますよ

昨日の記事は自分で読んでもネガティブモード全開でしたがね、実際疲れちゃっているのですよ、犬のいる暮らしに。

盲導犬パピーのモリーを育てた時はもっと大変だったけど、全てはトレーニングだと思っていましたし、使命感がありましたから話が違いました。

それに、モリーは一人で寝たし、ソファには上がらなかったし、人間が食べているものをもらおうとして飛びついて来るなんていうこともありませんでしたよ。

盲導犬には人間と一緒に暮らす上でのルールというのがいろいろあって、そうしたルールを教えるトレーニングもしましたからね。

義弟家族の愛犬ビシューの世話は、引き受けた以上は頑張るしかありませんから頑張ります。

毎日の散歩は2回か3回ということでしたが、彼等の散歩は自分達が住んでいる牧場内の散歩だったから、走り回らせることも出来て楽だったはずなんです。リードを付ける必要も無いのでしょうし。

我が家での散歩は車やバスやトラックが走る道路の散歩ですからね、他の犬にも会いますし人も歩いていますから、ビシューは近づこうとして引っ張ります。車の怖さなんて知りませんから飛び出そうとするし。とにかく車に注意を払うことを教えようと頑張っているんですけど、全然気にならない様子です。

最近はお天気が悪い日が多いので、散歩に出ると汚れます。汚れたら洗わないといけませんから、私は散歩に出たくなくなります。

昨日の朝は寒くてね、お昼になっても気温は10度以下でしたし、朝からずっと断続的に冷たい小雨が降っていまして。

やっと雨が上がったお昼前に散歩に出たのですけど、我が家の近所には工事中の家が3軒もあって、工事車両のせいで道路が泥だらけになっていましたので、ビシューは泥ハネでひどく汚れてしまいました。

ぬかるんでいる道路脇には行かせないようにしてひたすら歩きましたから、お散歩中にはいろいろにおいをかぎまくりたいビシューにとっては楽しくない散歩だったと思いますが、散歩から帰ったらビシューは寝てくれましたので助かりましたけど。

お散歩はね、毎日必ず2回行く必要はないと思います。天気が悪くて行けなかったら行かなくても済むことです。

そりゃあ悲しそうな顔をしますし、エネルギーが有り余って家の中を走り狂ったり、悪さもしますけど、絶対に散歩に行かなくてはいけないと私がストレスを感じる必要はないと思うことにします。

3週間以上我が家で暮らして、ビシューの生活のリズムは変わりましたよ。夜の7時は遊びの時間と聞いていましたが、確かに7時頃になるとハイテンションになっていたんですけど、今ではテレビを見ている夫の横で静かにしています。

もっと昼寝をしてくれるようになると助かります。


義弟家族は、奥さんの実家があるスペインのイビサ島に滞在中ですが、もうすぐマドリッドに行き、その後はマヨルカ島に滞在するそうです。

マヨルカ島と言えば、テニスのナダル選手がこの島の出身です。「地中海の宝石」とか「ヨーロッパのハワイ」とか言われる美しい島だそうですが、義弟家族はこの島にホリデーハウスをレンタルして滞在するそうです。

うらやましい…

私はヨーロッパには行ったことがないんです。

死ぬまでに一度くらいは行ってみたいけど、どんどんチャンスは減って来ています。うちの夫が目が見えなくなったら、一緒に旅行なんて難しいでしょうし。

最近の私は、朝晩の夫の送り迎えと犬の世話と家事で一日が終わる暮らしです。気分転換にメルボルンに住んでいる娘をたずねて行って来ようかと思いましたが、

そうか、

ビシューがいるんだった…

ビシューを連れてメルボルンに行くという手もあるけど、車の中でおとなしくするかどうかも心配だし、ビシューを連れての外出には自信が無いです。

今日は天気が良さそうなので、我が家から車で5分ほどの公園に行ってみます。車の中でおとなしくしなかったらすぐに帰って来れますしね。


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2022年6月27日

散歩が苦痛な人が犬を飼うこと

毎日のように冷たい小雨が降っています。

正直言って散歩なんかに行きたくないんですけど、行かないわけにはいかないんです、ビシューがいるから。

現在スペインのイビサ島で2ヶ月半の夏休みを満喫中の義弟家族のために、彼らの愛犬ビシューの面倒を見ているわけですが、確かに可愛らしいことは可愛らしいんですけどね、

やっぱり大変…

一番大変なのは、何と言っても1日2回の散歩です。

家の中で飼っているわけですから、外に連れて出てやらないとストレスが溜まって悪さをします。かまって欲しくて四六時中飛びついて来ますから、遊んでやったり散歩に行ったりしないわけにはいかないんです。

人間に合わせて歩くようにするという無理なトレーニングを止めて、好きなように歩かせることにしましたから散歩は楽になりましたが、歩くのが嫌いな私には犬と一緒に歩いても楽しいことではありません。

右膝が痛くなる心配がありましたけど、歩き方には気をつけていますので痛みは出ていません。むしろ違和感が無くなって来て、筋肉痛も無くなりました。

30分歩くとハアハアと息が上がっていましたが、楽になって来たので体力が付いてきたんでしょう。健康に良いのは確実です。でも、やっぱり散歩は楽しくないし、面倒くさいのですよ。

毎日のように雨が降っていますので、道路脇の草は濡れているし泥がぬかるんでいます。散歩に行くとビシューは汚れます。帰ったら洗わないといけませんし、散歩中にはウンチを拾わないといけません。

昨夜は、真夜中におトイレに行く時に細心の注意を払って音をさせないようにして行ったんですけど、わずかな物音が聞こえたんでしょうね、2階の夫の寝室から降りて来て、おトイレの外で待っていました。

私がおトイレから出ると大喜びして私の寝室へ走って行き、ベッドに寝転んでしまいましたから仕方なくまた一緒に寝たんですが、早朝に目が覚めたビシューが私の顔を舐め回すので、私も起きるしかなくなりました。夫の出勤時間が遅い日はゆっくり眠りたいのに、そういうわけには行かないのでございます。

家の裏庭はビシューのおトイレになっていますので、毎日ウンチを探してそれを捨てなくてはいけません。

退屈すると大抵靴を見つけて来てかじっています。注意しているんですけど、ついうっかり靴をビシューが届く場所に置いたままにしてしまうのです。退屈しないように、遊んでやらないといけません

それから、ビシューは毛が抜けないカヴードルという種類の犬ですけど、毛が全く抜けないわけではありません。人間だって抜けるんですからね。それに家の外を走り回った足で家の中を走り回るから家の中が汚れます。

掃除は毎日しなくてはいけません。

今朝は居間のカーペットの上でゲボを吐いたので、お掃除をしなくちゃあいけなかったし。ウンチは家の中ではしなくなりましたけど。

ということでね、

しなくちゃあいけないことが増えるっていうのは、自分がやりたいことができる時間が減るっていうことですから、「しなくちゃあいけないこと」が楽しめないということは、犬のいる暮らしが私には向いていないということだと痛感したわけです。

もう保護犬を探すサイトを見たりしませんよ。


自分が好きな時に一緒に遊んでやったり、一緒にソファーに座ってテレビを見たり、それだけなら可愛らしいですよ。

うちの夫が新型コロナからの回復後、仕事を休んで家にいた間は散歩や汚れたビシューを洗うのをやってくれたので私はビシューの世話が大変だと思いませんでした。散歩は苦痛でしたけどね。トレーニングをやっていたんですから。

しかし、朝の5時に起きて夫をツールショップに送って行くことからスタートする暮らしに戻り、ビシューの世話や相手をすることが全部私の仕事になってからは、犬を飼うことの大変さを痛感したというわけなんです。

午前中の散歩を頑張ると、流石に満足するのかくたびれるのか、ビシューは昼寝をするようになりましたから、おかげで私は自分がしたいことがきるようになっていますけど。

元気が有り余る犬を活動的ではない60歳を超えたおばちゃんが一人で面倒を見るというのは、ちょっと無理があります。


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2022年6月26日

ローナおばさんのチョコレートケーキ

今年になって何度か記事に書いているのでご存知かもしれませんが、私は義母(うちの夫の母親)の姉であるジョーンからもらった家族のレシピに挑戦しています。

ジョーン手書きのレシピは読解が困難というハードルがあるんですけど、その件については「読めないレシピと家族の歴史」という記事をお読みいただくとして。

ジョーンからもらったレシピの多くは、ジョーンがローナおばさんにもらったものです。ローナおばさんというのは、ジョーンにとっての叔母さんで、うちの夫の祖父セオの妹にあたります。

うちの夫は、大学生の時にローナおばさん夫婦の家に住んでいたので、大変親しい間柄でした。

ローナはお菓子を焼くのがとても上手だったというのは一族の間では有名なんですけど、このブログでも「ローナのスコン」を紹介しています。

先日は、ローナのコテッジチーズで作るチーズケーキも紹介しました。バターを使わないで作るスコンというのも作ってみました。バター無しでどういう食感のスコンができるんだろうかと思いながら作りましたが、材料を混ぜた時点では「何だこれは!こんなのがスコンになるか!」と思ったんですけど、ふんわりさっくりしたスコンが出来たんですよ。

さすがはローナのレシピです。

先週、次のレシピに挑戦しました。作ったのは「ボイルド・チョコレート・ケーキ」です。「ボイルド」というのは「茹でる」とか「煮る」という意味ですが、チョコレートケーキを茹でて作るわけではありません。材料を鍋で煮るという手順が含まれているんです。

ジョーンからレシピをもらった時にすぐに作りたいと思ったんですけど、なかなか挑戦しなかったのは材料の量が多いからでした。古いケーキのレシピは、大家族用の大きいケーキが多いのです。

まずはローナのレシピ通りに作ってみました。

20センチか22センチの深めのケーキ型を使えと書いてあったのに、私の20センチ(本当は20.5センチ)のケーキ型では大きさが足りず、あふれそうになった生地はベーキングペーパーのおかげで持ちこたえたものの、斜めに膨らんでから割れて、お化けのようなケーキになりました。

でも、ケーキそのものはとてもしっとりしていて美味しかったんです。そのケーキはブラックフォレストケーキにして夫が仕事に持って行きました。スタッフの皆さんが喜んで食べてくださったそうです。

現在最も多く使われているごく一般的な20センチのケーキ型で焼けるように分量を3分の2に減らしてもう一度作ってみたら、大きさは良かったんですけどまたも割れました。


でも、たいへん美味しいケーキでしたから、カッコ悪いケーキですけどウェブサイトに載せまして、フェイスブックで皆さんにお知らせしたんです。今朝の時点で800人以上の方に見てもらえたようです。

義母の妹やその従姉妹からシェアが広がって、ローナの子供さんやお孫さんからもコメントが投稿されました。

従姉妹の中には、このチョコレートケーキのレシピを持っていた人もいて、自分が作ってもこのケーキは割れると教えてくださったり、早速作ってみましたよとチョコレートケーキの写真を投稿してくださった方がいたりして、フェイスブック上で大変盛り上がりました。

なぜ割れるのかという点に関しても投稿がありました。

もっと温度を低くすると良いらしいです。ローナおばさんのレシピでは、160度で焼くようにと書いてありますが、湯煎にする方法もオススメということなんです。湯煎で焼くとオーブンを160度に設定してあっても温度は低くなりますからね、割れを防げるかもしれません。

ということで、

皆さんも作ってみたいでしょ?

英語のレシピはこちらです。

作り方を紹介しましょう。オリジナルのレシピは英語のレシピページでご覧ください。下の材料は20センチのケーキ型用です。もう少し大きい22センチの型でもいけます。

<材料> *オーストラリアの計量カップは250ml
バター 160g
砂糖(グラニュー糖) 1カップ
ココア 1/3カップ
重曹(Bi-Carb Soda) 小さじ1/3
牛乳 1/2カップ
水 1/2カップ
卵 2個
セルフライジング・フラワー(ふくらし粉入りの小麦粉) 1 & 2/3カップ
プラムジャムかベリー系のジャム 大さじ1〜2(フレーバーのためですが入れなくてもヨロシイ)

<作り方>
1.大きめの鍋にバター、砂糖、ココア、重曹、牛乳、水を入れて加熱し、1〜2分ほどブクブク泡立つまで煮てから冷ましておく。後で材料を混ぜるボウルに移しておくと速く冷めます。
2.オーブンを160度に予熱しておく。20センチか22センチのケーキ型にバターを塗るかベーキングシートを敷いておく。
3.冷めたチョコレート液に(まだ少し温かいはず、すっかり冷めてしまうと固くなる)卵と小麦粉を入れて泡立て器でしっかり混ざるまで混ぜる。フレーバーのためにジャムを少し入れるのもオススメ。
4.準備してあったケーキ型に流し込んで60分あるいは中まで火が通るまで焼く。チーズケーキを焼く時のように湯煎にして焼くともっとしっとり仕上がるし割れないかも。
5.型から出してラックで冷やす。しっかり冷えたらお好きなアイシングやクリームを塗るなりかけるなりしてください。(英語のレシピページではサワークリームとココアで作るコーティングのレシピを載せています。材料をただ混ぜるだけで作れます。)

ぜひ作ってみてください。

 
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2022年6月25日

泣く犬

私達が面倒を見ている義弟家族の愛犬ビシューは「カヴードル」という種類の犬で、お利口なのかどうか良く分からないような犬です。ついつい比べちゃうのがよくないのですけどね、以前育てた盲導犬パピーのモリーと。

よく吠えますけど「シベリアンハスキー」のようにしゃべったりはしません。

YouTube では「しゃべるハスキー犬」の動画が人気です。飼い主が話す「アイ・ラブ・ユー」を真似て「アイ・ラブ・ユー」と言ったりするハスキー犬の動画を見ましたけど、飼っている犬が人間の言葉をよく理解して言葉に反応し、おまけにおしゃべりもするんですから楽しいでしょうねえ。

ビシューに「何かしゃべってよ」と言ったところで、ウンともスンとも言いません。

ところが、昨日のお昼過ぎに散歩に行って帰った後くらいから、ビシューが泣くようになったんです。

「ヒーン」というか「ヒョーン」というか、そんな悲しそうな鳴き声を出すようになったので私は驚きました。キッチンに居る私のところへ来てはそういう悲しそうな声を出すのです。

「どうしたのよお?寂しいの?」

義弟家族が恋しくて泣いているかもしれないと思うと不憫で、居間に連れて行って遊んでやったりもしましたが。ビシューの相手ばかりやっていられません。

すると、またしても「ヒーン」と泣くんですよ。そして私のデスクがある部屋に入って行くんです。うちの夫を探しているわけでもないしなあ、どうしたんだろうと気になりました。

夕方夫が仕事から帰宅してからは元気いっぱいでしたけど、晩ご飯も終わり、キッチンの片付けも終わって私がニュースでも読もうとデスクにやって来ると、いつの間にか足元に来ていたビシューがまたも泣くのです。

それもヒンヒンと泣き続けるのですよ。

この時、私はデスクの下の暗いところで泣きながらビシューが何かやっていることに気が付きました。

ビシューは私が足置きとして使っているエクササイズ用のステップ台の下の隙間に鼻を突っ込んで泣いているのです。

「そこに何かあるの?」

そう言ってステップ台を動かしましたが、何もありません。ところが動かしたらもっと大きな声で「ヒンヒン」と泣き始めたので、私は立ち上がって椅子を動かし、デスクの下にしゃがんでステップ台を完全に動かしてみました。

なんと!

そんなところにボールがあったのです。ビシューが最もよく遊んでいるお気に入りのシリコン製の青いボールでした。

「なんでこんなところにボールが…」と思うまもなく、ボールを拾うと口にくわえて夫がいる居間に持って行きました。

遊んで欲しい時は、よくそのボールを持って来て人間の前に置くんですけど。ボールで遊んで欲しいと思ってデスクに持って来たら、うっかりボールがステップ台の下に入っちゃって取り出せなくなったから泣いていたんでしょうか。

ボールが見つかって以来泣いていませんから、泣いていたのはボールが取れなかったせいだと思います。何度もデスクのある部屋に入っていた理由もそれで説明が付きます。

犬というのはそんなことで泣くんですかね?

心配しましたよ。


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2022年6月24日

ロードレイジで罵声を浴びる

「ロードレイジ」(Road Rage)という言葉がありますね。「ロード」は道路、「レイジ」は激怒という意味で、車の運転中に激怒してキレることを意味します。

他の車に割り込まれたり、追い越されたり、クラクションを鳴らされたりなどで激怒して、腹がたっただけでは収まらず、暴力的な報復をする人がいます。

運転中に腹が立つのは私も理解できるんですよ。信号が青に変わって動き出すのが0.5秒遅かっただけで後ろからクラクションを鳴らされたりするとムチャクチャ腹が立ちますけど、私は腹が立っても車の中で一人で叫んでいるだけです。根が臆病者ですからね、相手の運転手に聞こえるように何か言ったりはしません。

昨日は、イライラさせられる運転手がいました。午前中に食品の買い出しに行った時ですが、制限時速60キロの道路をずっと40キロで運転していたのです。追い越せるチャンスがあると皆さん追い越して行きましたが、私がその車のすぐ後ろになった頃から追い越し禁止区間になり、ずっとノロノロ運転が続きました。

私の後ろにも数台が連なっていましたが、皆さんイライラしていたのでしょう。

道幅が少し広くなった時、私のすぐ後ろの車がなんと路肩を利用して左側から追い越しをかけたんですけど、追い越す時にぶつかりそうになりました。

何とか追い越して、エンジンを吹かしながら猛スピードで行っちゃいましたけど、内側から追い越すなんてよほどイライラしていたんでしょうね。

私は安全に追い越せるまでずっと我慢して、追い越す時に運転手を見ましたら50歳代くらいの普通の男性だったので驚きました。きっと高齢者だろうと思っていたので。

その男性は、自分が他の車に迷惑をかけていることなど全く気にしていない様子でした。

イライラさせられましたけど、激怒するほどのことではなかったです。

しかし、些細なことで激怒する人はいるものでね。

昨日の夕方のことなんですけど。

うちの夫をリングウッド駅の裏まで迎えに行ったのです。リングウッド駅を利用する人を車で送って行って降ろしたりピックアップしたりするためのスペースは、駅の裏にあります。

リングウッド駅の隣りにはショッピングセンターもあり、ラッシュ時でしたから周囲の道路や交差点は大混雑していました。

駅の裏に向かう道路の交差点をやっと右折して、ピックアップスペースに近づきましたら、3台分のスペースしか無いのですが、3台車が停まっているのが見えました。私が車を停めるスペースが無いということが分かったわけです。

その時、うちの夫が待っているのが見えました。

ピックアップスペースの手前には車1台分くらいの空きスペースがありましたので、そこへ車を寄せることにしました。方向指示器を出したのは、車を寄せようとした時とほぼ同時でした。

この時、私の後ろにいたトラックが私の車のすぐ横にピタリとつけて停まり、後続の車をブロックしたまま、助手席のドアを開けて私に何やら叫び始めたのです。

私はその男が何を叫んでいるのか聞こえませんでしたが、私に向かって何やら罵声を浴びせているのでした。私が「何言ってんの?」というアクションをしたので、男は目を見開きました。

その時ですよ。

助手席に座りかけていたうちの夫が外に出て立ち上がり、突然大声で叫び始めたんです。

「ナントカカントカ!方向指示器が遅かったあ?そんなことで文句を言うな!ナントカカントカ!さっさと行け!」

FワードやCワードも連発して激昂です。

トラックの男は、大混雑している狭い道路で後続車をブロックしていたんですから、前に進むしかなくて行ってしまいましたけど。私は悪いことをしてしまったという自覚がなかったのでね、どうして罵声を浴びせられているのかが理解できなかったんです。

確かに方向指示器を出したのはピックアップスペースの手前で左に車を寄せようと決めた時ですから遅かったでしょうが、そのせいで後ろにいたそのトラックに迷惑をかけたとも思わないんですよ。速度はかなり遅かったでしょうけど、道路は最初から渋滞していたし、駅裏のピックアップ用の場所なんですから仕方がないじゃあないですか。

あのくらいのことで腹を立てて、車を横につけて、窓を開けて、罵声を浴びせたりするんですねえ。

まあ、私には男の声は聞こえなかったので、罵声を返していたうちの夫の方が怖かったですけど。うちの夫はね、時々運転中に人が変わったようになることがあるんです。

言われて言い返し、やられてやり返し、時々大喧嘩になって、人が怪我をしたり殺されたりという事件になることもある「ロードレイジ」です。


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2022年6月23日

口唇ヘルペスまた出た

皆さんご存知の通り、口唇ヘルペスというのは唇やその周囲に水ぶくれみたいなものができる病気です。この水ぶくれみたいなもののことを英語では「コールドソー」(Cold Sore)と呼びます。

ヘルペスというくらいですから、ヘルペスウイルスのせいでできるんですけど、人に感染するヘルペスウイルスにはいろいろ種類があるそうですが、口唇ヘルペスの原因になるのは最もありふれた「単純ヘルペスウイルス」というウイルスです。

成人の半数以上がすでに感染していると言われるくらいありふれたウイルスですけど、私は口唇ヘルペスの水ぶくれなんてできたことはなかったんですよ。

うちの夫から感染ったんです。

うちの夫の家族は皆んな定期的に「コールドソー」が出る人達で、特にひどかったのは義弟でした。年に一度のスクールフォトの日(学校でクラス写真や個人の写真を撮ってもらう日)が近づくと必ず唇や鼻にひどい水ぶくれが出ていたものです。

この「単純ヘルペスウイルス」というのは、一度感染すると水ぶくれが治った後もウイルスは体内に住み続けるという特徴があり、疲れやストレスなどで免疫⼒が落ちている時に症状が出るのです。

つまり一度感染ったらオシマイということなんですからね、夫に「コールドソー」が出ると手拭きタオルなども共有しないようにしてウイルスが感染らないように注意していたのですけど、いつの間にか感染ってしまったのですよ。

⼝唇ヘルペスの水ぶくれは「出そうだぞ」というのが分かります。唇に違和感を感じるからです。チクチクするような感じです。私はいつも下唇の同じところに出ます。痛みは大したことはありませんが、水ぶくれがかさぶたになって治るまで数日かかりますから、見た目がね…

最近寝不足で疲れていたからなあ。

免疫力が落ちていたということですね。


疲れが溜まって来ると「疲れていることの証明」のように必ず唇や鼻に水ぶくれができるうちの夫は、塗り薬や飲み薬をいろいろ持っているので、唇がピリピリして腫れ始めた昨晩、夫に塗り薬はどこにあるのか聞くと、

「うう...ん」

やっぱりな…

物の整理整頓ができない人ですからね、持ち物の置く場所を決めておくということをしないわけですよ。ですからしょっちゅう物が見つからなくなるため、その必要な物を新たに買うのです。これの繰り返しなので、同じようなものをいっぱい持っています。

口唇ヘルペスの塗り薬だって絶対に一つ以上持っているはずなんですけど。

トラックの中にあるかもしれないと言いましたが、外は真っ暗だし寒いし雨は降っているし、あるかどうかも不確かなのにトラックの中を探すのはイヤでしたからあきらめました。

ちなみに、夫のトラックは今でも家にあるんです。売ると言っていましたが売っていません。ずっと野ざらしのままです。

それはともかく…

塗り薬を探していたら、唇の水ぶくれができたところに貼る丸いシールのような物を見つけました。

「これは何?触らないようにするため?それともこのシールに薬が入っているの?」
「知らないなあ、何これ?」
「あなたが買ったんじゃあないの?」

塗り薬が見つからないので、そのシールを唇に貼りました。たくさんのシールが入っていたそのケースはホコリまみれだったので、使用期限を見てみると2015年5月と書いてありました。

使用期限は7年前か…

何もしないよりはマシと思いましたので貼ったままにしましたが、さすがに粘着力が衰えていたのかすぐに剥がれてしまいました。

口唇や鼻に水ぶくれが出来てかさぶたになってくると大変見た目がヨロシクナイので外出がはばかられるんですけど、今はマスクというものがありますからへっちゃらです。

新型コロナ以前は、マスクなんて付けていると奇異の目で見られたものですが、今は何の心配もありません。堂々とマスクをして水ぶくれを隠せます。


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2022年6月22日

海外滞在中の日本人はどこに行きたい?

うちの娘が住んでいるシェアハウスの住人の一人が引っ越したらしく、新しく入居した同居人は日本人だそうです。

シェアハウスのオーナーさんが半分日本人で、最も信用するのは日本人という方なので、うちの娘が入居者に応募した時の面接では、娘が半分日本人と分かった途端にオーナーさんが即決したというくらいなんですから、このシェアハウスに日本人の方が入居されるのはよくあることだそうです。

メルボルンに来られたばかりのこの方にメルボルンの街を紹介したいと思った娘が、彼女を連れて行ってあげるオススメの場所を私に聞いてきました。

私の返事は、

日本関係ではない場所!

そうしたら娘から直ぐに返事が来ましてね、「そんなあ!日本関係のお店ばかり考えてた!」と言うんです。日本の食材店、日本のパン屋、日本の雑貨店、無印良品やユニクロやダイソーなど日本企業の店、日本食のレストラン、…

あのねえ、その方がオーストラリアにどういう目的で来られているのか知りませんけどね、まず確実に言えるのは、日本以外の文化やライフスタイルに関心があるからいらっしゃっているはずですよ。

だから、オーストラリア的な場所とか、メルボルンは多文化多民族の街というのが特徴なんですからそういう所が良いと私は思ったんです。

計画が狂ってしまって困った娘が、その方を連れて行ってあげるべき場所を教えてくれと言うので、どういうことに関心があるのかその方に聞きなさいと助言しました。だって興味もない場所に連れて行かれても楽しくないですからね。

その方の返事は、「文化的な人や物が集まる場所があったら知りたい」それから「本屋さん、カフェ、安くて美味しいご飯の食べられるお店」ということでした。

うちの娘が「文化的な人や物が集まる場所」を知っているかどうかは不明です。何しろ娘のメルボルン生活は、大学と仕事とクラヴ・マガ(イスラエルで考案された近接格闘術)のトレーニングだけだと思うので。

シェアハウスで娘と日本語で話すようなことになると、その方の英語習得のじゃまになるんじゃあないかと少し気になりますが、シェアハウスでの暮らしはなかなかうまく行っているようです。


日本食材が買える店や日本食が食べられる場所は大事です。まずほとんどの日本人は、絶対に日本の食べ物が恋しくなりますから。

それに、安くて美味しいご飯の食べられるお店やカフェを地元の人に教えてもらえると助かりますよね。

それでもやはり、どういうことに関心があるのかを知らずにいろいろ連れて行ってあげてもね、連れて行かれた方は楽しめなくて「ほとんど迷惑」なんだけど断わると失礼じゃあないかと思って我慢する、連れて行った方は楽しんでくれていないのが分かって「せっかく連れてきてあげているのに失礼な!」と腹立たしく感じるなんてことになるんですよ。

どういうことに関心があるのか、どんな場所に行ってみたいのか、そういうことをちゃんと聞いてから一緒に計画するのが良いと思います。

私はまだ若かった頃に米国のアラバマ州に滞在したことがあるんですけど、英語がまだ不自由だったのと日本人特有の「曖昧が美徳」みたいな意識があって、連れて行かれた場所で非常に苦痛な思いをしたことがあります。

苦痛で耐え難かったのは主に教会関係なんですけど。

皆さん親切心から誘ってくださったんですけどね、何度か教会の集まりに参加してあまりに苦痛だったので断るようになりましたら、皆さん私の気持ちを尊重してくださいました。

思っていることをちゃんと伝えることが重要です。


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2022年6月21日

生まれて初めて犬と一緒に寝た件

最近、睡眠問題がじわじわと悪化していました。

眠れないわけではないんですけど、夜中に目が覚めてしばらく眠れないとか早朝に目が覚めるということから生じる睡眠時間の短さが問題でした。

昼寝ができれば不足している分を少しでも補うことができると思うんですけど、なにぶん昼寝ができにくい体質ですし、現在は家に犬のビシューがいるので、私が昼寝をしている間に家の中にウンチやおしっこをされるのが心配ですから。

昨日の朝は、3時頃に目が覚めてその後眠れなくなり、やっと5時頃にウトウトしていたと思うんですけど、だって交差点の渡り方が間違っていると誰かに叱られたから、夢を見ていたんでしょう。

そうしたら、2階からゴトゴトと物音がして目が覚めました。

夫を勤めているツールショップまで車で送って行かなけれないけませんから、私も起きなくてはいけません。夜中の3時から起きていたので頭がクラクラして運転能力にも影響が出て、昨日の朝は少し怖かったです。

お昼前には起きていられない気分になり、ビシューを息子に頼んで昼寝を試みましたが、やはり眠れないのでした。

そんな有様でしたから、昨日は8時頃にはもう寝たんですよ。

今日は夫が再び仕事が休みで家にいると分かったので、6時頃までは寝るつもりでした。上手く行けば睡眠10時間も夢ではないと目論んでいました。そのくらい眠れそうな気分だったのです。

ベッドに入るとすぐに眠れました。

そして目が覚めておトイレに行ったのが、まだ夜の11時半頃。いつものようにiPhoneを懐中電灯代わりにして行きました。

ところが、

おトイレから出るとドアの外にビシューがいたんです。2階の夫のベッドで寝ているはずなのに。

「こんなところで何してんの?ベッドに戻りなさいよ!」

私の言葉を理解したのか、一目散に走り出したビシューが向かったのは私の寝室。

おしっこをさせに外に出した方がいいだろうかとか、2階まで連れて行こうかとか一瞬考えましたが、ここで動き回ると目が覚めてしまう可能性がありました。

夜中の3時に目が覚めてしまうのもつらいですけど、夜の11時半に目が覚めてしまうのは恐怖ですよ。それに、ビシューはもうすでに私のベッドの上に寝転んでしまっていたし。

だから、私はそのまま寝ることにしたのです。ビシューがいつでも部屋の外に出られるようにドアをあけっぱなしにして寝ました。それは寒いんですけどね。

狭いシングルサイズのベッドに犬が寝ているのですから、私は自由に身体を動かせないし、ビシューは見た目よりも重くて邪魔だし、部屋から追い出せばよかったとすぐに後悔したんですけど、昨晩は睡眠確保が何よりも重要だったので動きたくなかったんです。

幸いすぐに眠れました。

夜中に目が覚めるとビシューの位置が変わっていました。私の身体にピッタリとくっついて寝ているらしくて、ビシューの体温のおかげでぬくぬくでした。

そしてすっかり目が覚めちゃったのは、いつものように朝の5時頃。時刻を確認したりして私が身体を動かしたのでビシューも起きてしまい、私の顔を舐めるので寝ていられなくなりました。

昨晩の8時頃から今朝の5時まで9時間。途中で何度も目が覚めていますけど、それでも合計8時間以上は寝た計算ですよ。

こんなに寝たのは久しぶりです。しかも犬と一緒に寝たんですからね。ビシューがいなかったらもっと寝ていたかもしれませんけど、まあ面白い経験ではありました。

しかし、2度目は無いですよ。

私は犬と一緒に寝たいとは思いません。


5時に目が覚めた時にね、ビシューも起きたと分かったので、布団から腕を出してビシューをなでたんです。ビシューは背中を私の身体にピッタリ当てて寝ていました。

真っ暗だからどういう体勢で寝ているか分かりませんから、そっとなでようとしたんです。そうしたら首輪に手が触れました。

伸ばした腕の向こうに頭があるってことは、

私の顔のすぐ横にあるのは何なの?

お尻じゃん!

もう一緒に寝ませんから。


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2022年6月20日

ビシューのお散歩方針変更

ビシューの散歩が最近ちょっと難しいことになっていました。

私の右膝は大丈夫なんです。一応無理をしないように気をつけて歩いていますから。問題はですね、ビシューが私との散歩を嫌がるようになったことなんです。

この人とは散歩に行きたくないと思うビシューの気持ちは分かるんですよ。だってこの人は歩くのが遅いし、何をやっても「ノー!」と言われてリードを引っ張られるし、よく怒るし。この人との散歩は楽しいわけがありません。

うちの夫が散歩に行く時には、夫の足元まで行って「Sit(お座り)」と言われなくてもちゃんとお座りしておとなしくリードを付けてもらうのに、私が散歩に行こうと言うと、2メートルくらい離れたところに座って近寄って来ない。だから私の方から近寄ろうとすると逃げるんです。

散歩をあきらめて他のことをやっていると甘えて来るくせに。

昨日の朝、ビシューはうちの夫と散歩に出かけ、元気いっぱいで帰って来ました。夫がどうやってトレーニングをしているのか気になりました。

「ねえ、あなたと散歩する時は、引っ張らずにちゃんと歩くの?」
「引っ張るよ」
「いろんな所のにおいをかぎに行こうとしないの?」
「行くよ!だからもう好きなように歩かせてやってる」

何だとお!

言ってることとやってることが違うじゃないの!

ビシューのリードは、自動的に出たり引っ込んだりするリトラクタブル式のリードなんですけど、それを使って私がいつだったか自由に歩かせたと知って怒り狂って、そんなことをすると自分達のトレーニングが水の泡だと顔を真っ赤にして激昂したんですよ。

うちの夫と娘がですね、ビシューが盲導犬パピーのモリーのように人間に合わせて脇目もふらずに歩けるようにするためのトレーニングを始めたんです。

私はね、ビシューを預かるのはたったの2ヶ月半なんだし、ビシューは盲導犬になるわけじゃあないんだし、まだ8ヶ月の子犬でいろんなことに興味津々で、いろんな所のにおいを嗅ぎながら歩きたいんだから、好きなように歩かせたらいいんじゃあないかと言ったんです。

ところが、夫はそう言う私に激昂したわけです。Fワードまで連発して。

だから私も頑張るしか無くなって、ビシューに盲導犬パピー並みの知能があるのかどうかを疑いながら人間の歩調に合わせて歩くトレーニングをしていたんですよ。そのせいで散歩は苦痛になったのです。

それなのに、

「好きなように歩かせてるう?何だそれ!」
「ビシューは盲導犬になるわけじゃあないからね、もう好きなように歩かせましょう!」
「私は最初からそう言っていたじゃあないの!」

つい数日前は、期待通りに歩かないビシューにキレて蹴りでも入れそうな感じだったのに、夫のメンタルはいつの間にか完全に変わっています。

人が変わったように、ビシューを

甘やかしまくっていますよ…


ビシューが我が家にやってきた頃の夫は、メンタルが不安定ではあったんです。

それが次第に安定して来て、本来の温和で論理的な夫に戻ったのなら、それでいいんですけど。一体いつからビシューを好きなように歩かせていたんだか。

そりゃあ好きなように歩かせてくれる夫との散歩には喜んで行くはずですよ。

最近のビシューは完全にお父さんっ子になっていましてね。毎晩一緒に寝ているわけですし、夫がテレビを見ている時は夫にくっついてソファで寝転んでいますし、夫が動くと金魚のフンのように付いて歩きます。

木を切りに行っていた夫が帰宅すると、シッポどころかお尻を激振させて喜びを大爆発させるんですけど、そんなビシューに夫はでれでれです。

今日から夫は仕事ですから、ビシューと散歩をする時間はありません。散歩は私の仕事になります。ストレスがたまる楽しくない散歩ではなくなったので助かりましたよ。

ちなみに、今朝は私が車で夫をツールショップまで送って行ったんですけど、約1時間後に家に帰りましたら、ビシューは大喜びして私に飛びついたりお尻を激振させたりなんてことは、しませんでした。

別にいいんですど…


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2022年6月19日

夫は元気になりました

5月下旬からうちの夫の様子がおかしくなり、「うつ状態」に入ったんじゃあないかと心配していたら新型コロナに感染したと分かって一安心したという話を書きましたが、やはりメンタルもおかしくなっていたんです。

新型コロナで寝込んでいた間の4日間ほど、夫は双極性障害を安定させるための薬を飲むのを忘れていました。私はせっせと食べ物や飲み物は寝室に運びましたが、薬のことは考えもしませんでした。

これでメンタルのバランスが完全におかしくなってしまい、本人は自分でコントロールできない感情の波に苦しんだようです。突然激しく怒り狂ったり、犬のビシューに辛く当たって後悔したり、マカロニウエスタンの映画を見て泣いたり。

激しい感情のアップダウンによる疲れと新型コロナで弱った身体とのダブルパンチで、大変心配になる状態でした。

しかし、かかりつけのGP(一般開業医)のリム医師がおっしゃったように、夫のメンタルは日に日に安定して来て、明日の月曜日から仕事に戻れそうな様子です。

新型コロナの方は、咳はもうほどんどしていません。殆どと言うのは、まだ出ているということです。感染したと分かったのが6月2日ですから3週間近く経ちますが、なかなかしつこいです。

それでも、毎日確実に体力も戻ってきている様子です。

先週も仕事は休んでいましたが、家でテレビばかり見ていませんでした。夫の父親が所有する貸家を売りに出すことにしたので、家の周りの倒木を片付ける手伝いに行っているのです。

倒木はチェーンソーで切ってから、薪にできるものは薪に、残りの細い枝や葉っぱは自治体に収集してもらうか燃やして処理するかということになります。

最初の日は、体力がなくてチェーンソー作業は無理だと言っていたんですけど、その後少しずつ体力も戻り、毎日木を切りに出かけています。チェーンソーの刃の研磨もしています。

昨日は完全チェーンソー作業装備で行きましたよ。木に登って枝を落としたりするため専用の作業服と装備です。いつの間にそんなものを買っていたのか。

好きなことができて嬉しいではずです。

夫の父親が一緒に行けない日は、うちの息子が車を運転して連れて行っています。息子は最近お尻の状態が一部悪化しているのに、夫が切った木の枝の片付けなどを手伝って動いたために、再び痛みが出ているそうです。

お尻はなかなか治らないのでございますよ。

息子が全快するにはまだまだ時間がかかりそうですけど、夫は体力も回復してメンタルも普通に戻り、最近は「悲観的ではない仕事の話」もするようになっていますから、当面はツールショップを辞めたりはしないでしょう。

良かったです。


減量ダイエットは中断したままです。普通に何でも食べています。

一昨日は、久しぶりに木を切りに行ったんですからお腹をすかせて帰って来るだろうと思って、親子丼や赤パプリカをオーブンで焼いたのやさっぱりした野菜の和え物や、いろいろ作ってあげていたのに、晩ご飯は父親と食べて帰ったんですよ。

何で連絡しないの!

いつもより少し頑張って晩ご飯を作ったような日に限って、連絡もせずに晩ご飯を外で食べて来ることが時々ありますが、もちろん腹が立ちました。

でも、木を切りに行った帰りにレストランに寄って食事をしてくるなんていうことができるほどメンタルが安定したんだと思ったらどうでも良くなりました。

これからさらに元気が出て、再び減量に取り組み始める時が来たら、十分に注意しなくてはいけません。炭水化物は食べないとか、食事はダイエットシェイクだけとか、極端なダイエットは危険です。

何でもバランス良く食べるようにして、消費カロリーを摂取カロリーよりも多くするという普通のやり方で、ゆっくり減量しなくてはリスクが大きすぎますから。


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2022年6月18日

冬の風物詩ひび割れ

ここ2週間ほど、毎日最高気温がやっと10度を超えるくらいで毎日雨という天気が続いていたんですけど、昨日の夕方近くになってきれいな青空が広がりました。

残念ながら、我が家は迷惑行為連発の北隣り家の木のせいでお日様は当たりませんから草も乾きませんけど、お日様がキラキラしていたのでビシューの散歩に行きました。

右膝に違和感がありましたから無理しない方が良いと思って、家の近くを20分ほど歩いて帰りました。

短い散歩でしたが、お日様の中の散歩はビシューも気持ちが良かったんでしょうね。

やりたい放題!行きたい放題!

私を引っ張りまくって、車が来ているのに突然道路にダッシュしたりして、昨日のウォーキングの出来はゼロ点です。

夕方には、久しぶりにきれいな夕焼けを見ました。最近毎日空はグレーでしたからね、感動して写真に撮りました。(どっちの方向の写真を撮っても木しか写らない我が家です。)


ところで、

毎年冬になると割れる私の指先。

本ブログでも度々話題にしていますが、指先用絆創膏とか液体絆創膏とか、そういうものが簡単には手に入らないので苦労するんです。値段を気にしなかったらオンラインで何でも手に入りますけど、小林製薬の「サカムケア10グラム入り」が、日本で買えば600円くらいなんでしょうが、オンラインだとパッケージが中国語のサカムケアが一番安いところで26ドル(送料込み)でした。

この値段だと買うのを躊躇してしまうんですよ、私は。

今シーズン最初のひび割れは、右手中指の爪の横にできました。

最初は小さなひび割れも、「水で濡れる」「ふやける」「乾く」を繰り返していくうちに、だんだん大きく深くなり、

激痛をもたらします!

ダイソーで買った「指保護サック」のおかげでなんとかお料理もシャワーもやれていますが、できてしまったらできるだけ濡らさないようにすることと保湿クリームを塗って悪化させないことです。

本当に指先のひび割れは痛いですからね。

Sサイズの使い捨ての手袋をずっと探しているんですけどね、日本だったらゴム手袋でもナイロン手袋でもポリエチレン手袋でも簡単に手に入るでしょうけど、なかなか見つかりません。スーパーでは、MサイズやLサイズ以外にXLサイズを売っていたりしますけど、Sサイズは売っていないのか売り切れているのか。

Officeworksでも使い捨ての手袋を売っているようなので、今日行ってみるつもりです。


ひび割れている中指に保護指サックを付けて、ビシューと遊んでやっていましたら、飛び上がったビシューの歯がひび割れに直撃して、

ぎゃー!

と思わず叫んだ私。

ひび割れを経験したことがない方には分からないかもしれませんが、むこうずねをどこかにぶつけたら誰でもちょっと身動き取れなくなるでしょう。ああいう状態です。

あまりの痛さに身動き取れないの。

「うーうー」と唸りながら痛みに耐える私。

近くにあった椅子に腰を下ろして痛みが引くのを待っていましたら、「自分、何か悪いことをしたんでしょうか」と悲しそうな顔をしたビシューが小さく「クーン」と鳴いて近寄り、私の足に身体を密着させて横になりました。

「なんて可愛らしい」と胸がキュンとしましたよ。


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2022年6月17日

手作りベッドで昼寝しまくり

いよいよ右膝がおかしくなって来ましたので、ビシューの散歩を短くする必要があると思ったりしていますが、少し可哀想な気がするもんですから、膝がダメになったらなった時だと思って頑張って歩いています。

昨日は朝から雨でしたが、青空が見えて来た時に今がチャンスだと思って散歩に出たらすぐにまた雨が降り始め、ビシューも私もぐっしょり濡れてしまったんですけど、昨日のウォーキングはなかなか良かったです。

あまり引っ張らずにほとんど私と一緒に歩きましたからね。帰り道で、お散歩中のおじさんに会うまでは。

私達の後ろから近づいてくるおじさんが気になってビシューがまともに歩かないので、おじさんに追い越してもらって先に行ってもらったらもうダメでした。

ゲエゲエ言いながら引っ張るんですよ。追いかけようとして。

仕方がないからパス亭で止まってベンチで休みました。おじさんがはるか向こうに行ってしまってからは、少しマシでしたけど、その頃には私が疲れて歩くのが遅くなっていましたから、結局私は引っ張られたのでした。

家に帰ってから、私はデスクでやりたいことがいろいろあったんですけど、ビシューが来てからはなかなかまとまった時間が取れません。散歩の後でも寝ないんですからね。かまって欲しくて、デスクの下から顔を出したり横から飛びついて来たりするんです。

ところが、

昨日は爆睡!

用事があって出かけていた夫と息子が帰宅するまで、散歩の後はずっと寝ていました。こんなにビシューが昼寝をしたのは初めてでした。

これはもう絶対にベッドのせいだと思います。


ビシューは自分のベッドを持って来ているんですけど、ベージュと黒の紐で模様が編み込んである鉄製のバスケット型ベッドです。これにクッションが付いていて、その上に香水の香りがプンプンする白いフェイクファー(人工毛皮)が入れてあります。

ファッション性優先といった感じのベッドですけど、もちろんロープはかじってボロボロになって来ていますが、このフェイクファーに付けてある香水の匂いがすごいんですけど、犬ってこういうのは平気なんでしょうかね。

フェイクファーをかじって繊維を口に入れていることもありますよ。

とにかくこのベッドで寝ているのを見たことが無いのです。寝るのはソファーの上か、うちの夫のベッドの上。

私が仕事部屋のデスクで何かしている時は、近くのカーペットの上に寝転んでいますけど、このデスクの横に私が古いタオルで作ったベッドを置いてやったのです。

中には古い毛布を入れました。息子が生まれた時にもらった子供用の毛布ですが、ほとんど使わなかったし今後も使う予定はありませんからね。

ベッドと言うよりも大きめの四角い座布団と言った方が良いでしょう。

夫の臭い枕をグリグリこすりつけて臭いを移してから、デスクの横に置いたんです。そうしたら皆さん、デスクのある部屋に来るとそのベッドに寝転ぶようになって。

あんなに昼寝をしなかったビシューが、

寝るわ寝るわ!

昨日の雨の中の長い散歩(ウォーキングのトレーニング)の後は、寝言を言いながら寝ていましたからね。

やっぱり香水の香りがするフェイクファーよりも、いつも一緒に寝ている夫の臭いがする座布団の方がいいに決まってますよ。


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2022年6月16日

人間で言えば10歳

現在、うちの義弟は、奥さんの実家があるスペインのイビサ島に滞在中です。メルボルンに帰って来るのは、まだ2ヶ月以上先。

義弟家族の飼っている犬のビシュウの面倒を私達家族が見ていますが、やはりね、思っていた通り、実際にしないといけない仕事のほとんどが私の仕事になっていまして、一日中パワー全開、ハイテンションでつきまとって来るビシューの相手をするのは大変です。

一番困っていうのが散歩。

義弟達はビシューを好き勝手に歩かせていたようです。ビシューは常にあらゆることが気になってしまうようで、いたる所のにおいをかぎまくるし、落ちているものを何でもいちいちチェックしてウロウロしまくるし、突然ダッシュしたりするし、私が歩くのが遅いせいもあってゼイゼイ言いながら引っ張るんですよ。

人間が歩くペースに合わせて横を一緒に歩くなんていうトレーニングをやっているので、お互い散歩はストレスがたまります。

義弟達のお散歩コースというのは、基本的に自分達が住んでいる牧場の中ですから、車も走っていないし、他の犬がいたりもしないわけです。私達が住んでいるエリアは犬を飼っている人が多いので、散歩に出ると100%の確率で他の犬に遭遇するんですけど、そうなるともう散歩どころではありません。

野生の鳥も多いのですが、鳥を見るとビシューは追いかけずにはいられないのでして。

自動車が危ないものという意識もゼロです。

何でここまで落ち着きが無いのか、バタバタしすぎるビシューに手を焼いて、ふとビシューは一体何歳なんだろうかと思いました。1歳は過ぎているはずだと思っていましたけど、予防注射の証明書を預かっていたので見てみると、生まれたのは昨年の10月でしたよ。

まだ8ヶ月なんです!

クリスマスに家族が集った時に初めてビシューを見たのですが、その時にはそれなりの大きさだったような気がしていたんですけど、その時まだ2ヶ月だったのですね。

調べてみると、カヴードルという種類の犬の8ヶ月は、人間で言うと10歳だそうです。

それが分かってからは、日中にパワー全開な理由も分かり、散歩が上手にできない理由も分かり、こっちもその気で相手をするようになりましたけど。元気が有り余る10歳男児と右膝が痛い60歳を超えたおばちゃんの相性は、ベストではありません。

我が家に子供がいれば一緒に遊ぶのでしょうけど、うちの夫も息子もめったに遊んではくれませんから、ビシューと遊ぶのは私です。

有り余るパワーを発散させるために、遊びたくもないのに元気を振り絞って遊んでいますよ。はっきり言ってしんどいです。

私達のライフスタイルに合うのは、シニア犬ですね。飼うとしたら、やはりメスの方がいいです。保護施設にいるメスのシニア犬を引き取るでしょうね。同じおばあさん同士でのんびり散歩したいです。


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2022年6月15日

極端なダイエットがもたらした結果かも

健康な腎臓を必要としているどこかの誰かに自分の腎臓を一つ差し上げたいという希望を持ったことから、昨年以来受けて来た数々の検査で何の問題も見つからなかったうちの夫が、医者から指摘された唯一の問題が「肥満」でした。

医者からは、健康体重になってくださいなどという無理な指導は無くて、103キロまで減量してくださいということだったのですけど。

毎週1キロのペースで減量するという驚くべきダイエットと自転車通勤によって、目標体重103キロは簡単に達成し、その後もほぼ毎週1キロのペースで減らし続けていたら新型コロナに感染してしまい、飲まず食わずで寝ているうちに体重は次の目標である95キロに近づいたのでした。

病気で体重が減るのは不健康な減量ですが、ちょっとやり過ぎでしたよねえ。

新型コロナに感染して身体がすっかり弱ってしまう前から、夫はメンタルの調子がおかしくなっていましたけど、今から考えると、メンタルが不安定になったことと極端なダイエットは関係があるのではないかと思えてならないのです。

夫は双極性障害のために、「躁状態」になることを防ぐ薬と、その薬のために「うつ状態」に陥るのを防ぐための薬を長年服用しています。炭水化物を摂取しないとか、昼ご飯はダイエットシェイクだけとか、晩ご飯は具だくさんとは言えスープだけとか、そういう極端なダイエットが薬の効果に何らかの悪影響を及ぼしたのではないかと思うんですよ。

あるいは極端な炭水化物制限が、もともとバランスが悪くなっている脳内の神経伝達物質の分泌に影響したかもしれないし。

メンタルヘルスの治療薬を飲んでいる人が減量をする場合は、医者に相談しながら行うべきだったと思います。


新型コロナで身体が弱ってしまいましたので、回復のためには炭水化物を食べた方がいいと私が言いまして、夫はご飯を食べ始めたんですが、今まで我慢していたパンやクッキーやケーキも食べるようになり、最近はすっかり減量する前と同じ食生活になっています。

今まで我慢していた分、クッキーやケーキは美味しくてしようがないようです。パンも我慢していましたからね、大好物の目玉焼きを乗せたトーストを実に美味しそうに食べていますよ。おかげであっという間に体重が1キロ増えたそうです。

食べずに激しい運動(自転車通勤)をして痩せたんですからね、運動もせずに以前と同じように食べていればリバウンドするのは当たり前ですが、今は体重のことをあまり気にせずに、医者から指導された103キロだけは越えないように注意して、バランス良く何でも食べたら良いと私は言っています。

メンタルの方は随分落ち着いて、いつもの夫に戻って来たように見えます。

精神科医の診察を受けるために、かかりつけのGP(一般開業医)のリム医師に相談に行きましたが、リム医師は精神科医に会う必要は無いとおっしゃいました。つまり治療薬を変更する必要は無いということです。あと一週間もすれば落ち着くはずで、仕事にも戻れるとおっしゃったそうで、リム医師にそう言われて夫もその気になっています。

今週もう一週間休んで、来週の月曜日から仕事に行くそうです。

仕事に行けるようになれば、私も嬉しいです。


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2022年6月14日

塩の粒を見て思ったこと

先日、うちの夫が子羊肉の12時間ロースト料理を作った時、片付けがものすごく大変だったので、私ははっきり言って頭に来ました。

料理に挑戦するのはヨロシイけど、片付けもちゃんとやってもらいたいと思ったんです。

一昨日も、巨大豚バラかたまり肉のローストをした後、キッチンはきれいになっていませんでしたが、あの時はキッチンの片付けを手伝おうとして失礼なことを言われてさらに頭に来たので、絶対に私は片付けも掃除もしないと心に決めていました。

翌朝キッチンに行くと、作業台の上のぬるぬる汚れやガスレンジ周りの汚さに閉口しました。洗い物はしてありましたが、うちの娘がしたのでしょう。フライパンの中に豚の脂が固まっているのは放ったらかしでしたけど、私は絶対に片付けないと決めていましたから無視しました。

そうしたら、朝遅く起きてきた夫が、フライパンは脂を取り除いてから片付けました。作業台の上もレンジ周りも掃除をしたんです。

「私に言われなくてもちゃんとやったわ!」と一安心したんですが、よく見ると作業台(色は黒い色)やガスレンジの周りにおびただしい数の塩の粒が残っていました。

なんと中途半端な掃除だ!

どうせ掃除をするなら、なんでこの塩も拭き取っておかないのか!

ぶうぶう言いながらその塩の粒を掃除していて気づいたんです。おそらく、それらの小さな塩の粒は夫には見えていないのだろうと。

夜空の結構大きめの星でももう見えないんですからね、黒い作業台の上の塩の粒なんて見えていなくても不思議ではありません。

そう言えば、最近、汚れた食器を食器洗い機に入れる時に「Is this clean or dirty?」(食器洗い機の中のものがキレイなのか汚れているのか?)としょっちゅう聞くんです。

見てもなかなか分からないのだそうです。

キッチンのパントリーの中にあるものや冷蔵庫にあるものが見つけられなくて困っていることがよくあります。

携帯電話でメールやメッセージを読んだり、ノートパソコンでメールを読んだり書いたりしていますから、まだ見えているんだろうと思っていましたけど、状況によってはかなり見えなくなっているようです。

先日は鍵が見つからなくて困っていました。私が見つけましたが、いろいろなものがゴチャゴチャと置かれた場所で見つけましたから、ああいう状況では見えないんだなと思いました。

探しものをして見つからなくてイライラしている夫に、「目の前にあるじゃん!」「ほらここに!」などと指摘していた私ですが、塩の粒が掃除できていないのを見て、夫の目は私が思っている以上に見えていないのだと分かりましたので、反省しました。

これからますます見えなくなって行くのですから、「目の前にあるじゃん!」なんてことは、もう絶対に言わないようにします。

これからは、ものを分かりやすく置く工夫もしていくつもりです。


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2022年6月13日

ロースト失敗と今後のこと

うちの夫の新型コロナですが、発症したのが先々週の木曜日で、今日で12日目です。

仕事は今日も引き続き休んでいます。

昨日は、少し動くとまだハアハア言っていましたし咳も出ていましたが、少し元気が出てきました。一日中立ちっぱなしで働くのはきついかもしれませんが、無理すれば出勤できるでしょう。仕事を休んでいる主な理由はメンタルの不調です。

オーストラリアでは6月は税制年度の最終月ですので、勤めているツールショップは忙しいはずですが、病休や有休がたくさん溜まっているので休むことはできると本人は言っています。休めるのなら休めるだけ休めばいいです。

昨日の日曜日、先日から話していたロースト料理に挑戦すると言って娘と二人で買い物に出かけ、巨大な豚バラのかたまり肉を買って来ました。幅22センチ長さ45センチのかたまり肉です。そんなに大きな豚バラ肉を私は初めて見ました。

お隣りのテイラーさんにおすそ分けをする約束までして、娘に手伝ってもらいながらYouTube動画で学習したとおりに作っていましたが、出来上がった豚バラのローストは塩辛くて食べられないほどでした。

肉に添える野菜の準備が遅れて、ジャガイモ料理もなかなか焼き上がらず、結局黒く焦げた塩辛すぎる豚バラと茹でたアスパラガスだけをお皿に乗せてお隣りに持って行きましたよ。

クリームブリュレに続いて豚バラのローストにも失敗して大変がっかりしていましたが、クリームブリュレの時ほど落ち込んではいないようでした。娘がうまいことを言ってくれたおかげです。「お母さんは何も言うな」と釘を差されましたので、私は何も言いませんでした。

とにかく、豚バラのローストに挑戦してみようかと思う程度には元気が出たわけですし、料理ができるほどメンタルが安定して来たということですから。

アレなんですよ、お料理っていうのは様々な能力が必要な仕事で、メンタルが安定していないと難しいのです。ロースト料理というのはタイミングと段取りが重要ですしね。失敗しましたけど。

私が手伝っていたらあんな失敗は起きなかったでしょうが、夫は途中で怒って止めていたかもしれません。「ああした方がいい」「こうした方がいい」と、私だったら言いますからね。娘は、夫がYouTube動画通りに作ろうとしているのを見守って、好きなようにさせたらしいです。


昨日のお昼には友人のエクリーさん夫婦が遊びに来てくれて、うちの夫は久しぶりに元気そうな様子を見せたんですけど、その時の会話で夫が新しい仕事を探していることを知りました。

目が見えなくなる時に備えて求人サイトを時々見たりしているのは知っていましたが、現在の仕事を辞めることを考えているらしいのです。

現在のままの働き方や役割では長くは続けられないと知っているので、勤めているツールショップ会社から異なる役割の仕事がもらえなければ、いずれは辞めるしかありません。

ところがですね、求人サイトを見ても、夫がやりたいと思うような仕事は車が運転できないとチャンスが無いんですって。

夫は電動工具や機械について「歩く百科事典」と言えるくらいの知識がありますし、その知識やスキルを活かすことができる仕事をしたいのでしょうけど、目が見えなくなってもできる仕事なんてハードルが高すぎて、探せば探すほど気分が沈んでしまいそうです。

バスでも通える一番近くのショップで、店長とかエリアマネージャーといった責任のある役職ではなくて、ただのセールスとして接客する仕事をするという選択肢もあると思うんですけど。いろいろ心の葛藤もあるのでしょう。

今日は、GP(一般開業医)のリム医師と相談の上、以前診察を受けていた精神科医の診察を受けられるように手配してもらうと言っていました。

精神科医と治療薬のことを相談するのも必要なのでしょうが、心理カウンセラーの方が役立つかもしれません。


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2022年6月12日

犬とはこんなに手のかかる生き物か

2ヶ月半もスペイン及びヨーローッパ旅行に行った義弟家族のために、彼らが飼っているビシューという名前の犬の世話を引き受けた私達家族ですが。

私はね、盲導犬パピーのモリーを育てた経験があって、モリーの世話やトレーニングは大変だったので、普通の犬の世話を2ヶ月半するなんていうのは問題ないと思っていたんです。

しかし、

ビシューは大変ですよ!

こんなに一日中休み無しで相手をしなくてはいけないとは思ってもいなかったです。

盲導犬パピーのモリーはラブラドールレトリバーでしたが、一日のかなりの時間を寝て過ごしていました。ウォーキングやトレーニングから帰って来たら一眠りしていました。

そして、寝る時には自分のベッド(私がダンボールで作ってやった小屋)に入って、一人で寝ていましたよ。

ところが、

ビシューという犬は寝ない!

昼間はずうっと元気いっぱい、パワー全開、ハイテンション、常に「遊んでくれ!」「何かしよう!」「お腹すいた!」って感じで、つきまとってくるから閉口するんです。

私がキッチンへ行ったり、書斎へ行ったり、おトイレに行ったり、洗濯物を取りに行ったり、家の中を移動するとね、その度に常につきまとって来るんです。

うちの夫が起きていれば夫につきまとうので私は休めるんですが、そうなると今度は夫がイライラしてしまいます。

デスクで何かしていると、デスクの下から顔を出し、椅子の横から飛びついて来ます。

おトイレに行くと、ドアの外でドアを引っ掻いています。

ソファーに腰を下ろせば、必ずソファに飛び上がって、ピタリと身体をくっつけて寝転びます。

いやあ、これは、ちょっと…

ここまで常につきまとわれると、耐え難いものがあります。

ビシューは自分のベッドを持っていますが、そのベッドで寝ることはありませんしね。必ず人間と一緒に人間のベッドで寝たいのですから。

無視しているとそのうちあきらめてどこかで静かにしていますが、そういう時には何か良くないことをしているもので、誰かの靴(あるいは靴下)を持って来てかじっていたり、昨日はどこで見つけたんだか「パナドール」(Panadol)という鎮痛解熱薬のシートをくわえて遊んでいました。

「パナドール」は、パラセタモール(日本ではアセトアミノフェンと呼ばれる薬剤)が主要成分で、犬には毒だそうじゃあないですか。くわえていただけだったから良かったけど。

ビシューがやって来てたったの1週間ですが、大変疲れています。こんなに手がかかるとは思いもしませんでした。せめて日中に昼寝をしてくれたらいいのになあ。

この週末は、ビシューの世話の手助けと、具合が悪くなっているうちの夫のサポートのために娘がまた家に帰って来てくれたので、私はだいぶ助かっています。


ビシューは散歩の時に自分の好きなペースでが好きなように動き回るので、これが問題になっていましてね。リードは、自動的に出たり引っ込んだりするリトラクタブル式のリードなんですけど、これでいつも自由に歩かせていたようなんです。

うちの夫と娘は、ビシューが人間に合わせて歩くようにトレーニングをし始めました。これがけっこう大変なんですよ。

私はたったの2ヶ月半なので、好きなように歩いてもいいと思っていたんですが、私がこれをやるとトレーニングの意味がないということなので、私もトレーニングをしなくちゃあいけないのです。

今日は娘と一緒に歩いて、どのようにトレーニングをするのかを習うことになっています。

毎日寒くて雨が降っていますから、道路はいつも濡れていて、泥水の水たまりもそこら中にあり、散歩はあまり楽しいものではありませんけど、どうせするなら結果を出したいですから頑張ります。

それにしても、ビシューの問題行動と私達が感じるものは、全て飼い主の育て方の結果なんですよねえ。


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2022年6月11日

新型コロナで病休2週目

うちの夫が、新型コロナに感染したことが分かったのは先週の木曜日。その数日前から明らかに元気がなくて、私は「うつ状態」が始まるのではないかと心配したんです。

火曜日水曜日と仕事は休みで、休みを利用して行った目の検査では予想通りに黄斑変性が悪化していることが分かり、クリームブリュレが失敗したのがきっかけて落ち込み、木曜日の朝は自転車で仕事に行きましたが、途中で「仕事に行くのは無理だ」と思い、迎えに来てくれと連絡して来たわけです。

「うつ状態」の始まりをさらに心配した私は、その日家に帰ってから行った簡易抗体検査で新型コロナに感染していると分かって、具合が悪かった原因は「うつ」ではなくて「新型コロナ」だったのかと一安心したんですけど。

そんなに簡単な話ではないようです。

やはり現在は、感情の波の影響を受けています。

新型コロナでダウンしていた間、双極性障害を安定させるための薬を飲むのを忘れていたそうなのです。そう言えば、私はせっせと食べ物や飲み物は寝室に運びましたが、薬のことは忘れていました。

元気が出てきてウロウロし始めた頃、ずっと家から出られないというストレスでイライラしていましたが、他人から見るとそのイライラしている様子はちょっと普通ではなかったです。

薬を飲むのを忘れていたと聞いて合点がいきました。

再び薬は飲み始めましたが、自分で感情のコントロールができないことにストレスを感じて、さらにイライラしています。些細なことがきっかけで怒りが大爆発したりします。その些細なことというのが、言うことを聞かない犬のビシューだったりすると、ビシューに怒りまくって乱暴な扱いをするんですよ。

それを後から後悔すると、今度は涙が出たりするらしくて。

昨日も今日もずっと仕事は休んでいます。仕事には行かない方がいいです。無理して行って、他のスタッフやお客とトラブって、怒りが抑えられなくなると、また仕事をクビになってしまう可能性がありますから。

新型コロナの症状そのものは、良くなって来ています。咳はまだしていますし、鼻声ですし、身体や頭がだるいとか、力が出ないという症状はありますけど。

新型コロナはメンタルにも影響を及ぼします。健康だった人が精神的に具合が悪くなることもあるのですから、もともと不安定だった人の症状が悪化することは良くあることです。

早く元気になってもらいたいです。


どうでもいいような些細なことで怒り大爆発というのは、私自身も経験していますから理解できるんですよ。私は、15年間も飲み続けた抗うつ薬の「Aropax」(パロキセチン薬)を止めた時、離脱時症状で連日怒りを大爆発させていたんです。

パロキセチン薬の離脱症状の中に「激越(げきえつ)」というのがあるんですよ。「激越」というのは、イライラして気持ちが落ち着かず、感情が高ぶって言葉や行動が非常に激しくなる状態のことです。

今から思えば、どうしてあんなに毎日怒り狂っていたのか不思議なんですけど、家族は文句も言わずによく我慢してくれたものです。

うちの夫は、元々は温和な人なので、早く安定してくれると本人も楽ですし、家族も犬のビシューも助かります。

ビシューは毎日楽しくやっていますよ。昨日は北隣り家のワンコ達と仲良くなりました。


フェンスがなかったら一緒に楽しく遊んだんでしょうけどね。


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2022年6月10日

犬とヴィーガンと右膝

我が家で2ヶ月半暮らすことになったビシューの飼い主であるうちの義弟家族は、ヴィーガンです。乳製品も卵も一切食べない完全ヴィーガンだったんですが、昨年からチーズと鮭は時々食べるようになったそうです。

卵も絶対に食べないわけではなくなったそうなので良かったですよ。我が家に食事に呼ぶ時に作れる料理が増えますからね。

それはともかく、

ビシューはそういうヴィーガンの家で育てられたので、肉を知らないんだろうと思うんですよ。ペットフードには肉が含まれていますから、肉を食べずに育ったわけではないですけど。

我が家では、肉好きの夫のために肉はほぼ毎日料理に使います。この肉のにおいに、ビシューがすごい反応を示すんです。キッチンの作業台の上からいいにおいがしてくるのが気になってしようがないらしくて。

どんなにお利口にして待っていても、お母さんは何もくれませんけど。

一昨日、夫が子羊肉の12時間ローストを作った日には、何ともたまらないにおいが一日中キッチンからしてくるものですからね、ビシューはオーブンが気になって気になって、何度も見に行っていました。

昨日の朝ご飯に、残り物の子羊肉をほんの少しやりましたら、飲み込むように食べて「一体この美味しいものは何?」っていう顔をしましたよ。もっと欲しそうでしたがやりませんでした。

義弟からは、2ヶ月半分のドッグフードを預かっていますけど、時々お肉をやっても害にはならないですよね。実は、カンガルーの皮でできた骨の形をしたものをかじらせてやっているんです。かじっているうちに柔らかくなったところを食べちゃっても問題はありません。

こんな物をかじるのもきっと初めてなんだろうと思います。

ちなみに、同じような骨の形をしたかじるものでも、ヴィーガン用の商品を売っていますよ。動物の骨の形をしていますが、100%野菜でできているんです。ドッグフードも犬用のおやつも、100%野菜というヴィーガン商品をいろいろ売っています。

犬という動物は本来雑食のはずですけど、ヴィーガンドッグフードだけで健康で幸せな一生を送れるんでしょうか。私にはよく分かりません。


ところで、ビシューが我が家に来てから時々話題にしているのでご存知かもしれませんが、私達は盲導犬パピーのモリーを育てた経験があります。「私達」とは言っても、実際に仕事をしたのは私ですけど。パピーレイザーというボランティアが盲導犬候補生の子犬を育てるのは1歳の誕生日を過ぎる頃までなのですけど、私は最後までモリーを育てることができませんでした。

右膝が痛くなって、膝の裏には巨大な「ベーカー嚢胞」まで出来ちゃって、歩けなくなったからです。

「ベーカー嚢胞」あるいは「ベーカー嚢腫」というのは、膝関節に何らかの問題がある場合に、関節液が溜まってできる膨らんだ袋状のもののことです。

最初のうちはちょっと膨らんでいる程度だったのですが、膨らみは大きくなってふくらはぎの辺りにまで及び、右膝が痛くて歩くことも困難になり、結局手術をする羽目になったんです。

膝にコルチゾン注射を打ってもらったり薬を飲んだりブレースを付けたりして無理をして歩き続けたのは、もちろんモリーを育てていたからです。

ビシューが我が家にやって来てまだ1週間にもならないのに、私の右膝は、まだ痛くなってはいませんが、すでに違和感があります。

我が家には私以外に夫と息子がいますけど、夫は新型コロナからの回復中に散歩に行ってくれましたが、7日間の隔離が終了した昨日仕事に行ったら、もちろん私が車で送って行ったんですが、咳がひどくなって早退しました。

家に帰ってからずっと寝ていますし、ビシューの散歩は頼めません。

息子は、再びお尻の状態が悪化しましてね、一昨日医者の診察を受けて3回目の手術が必要と言われたばかりなので、犬の散歩には行きたくないのですよ。お尻がさらに悪化する可能性がありますから。

ビシューの散歩は私が行くしかないんですから私が頑張りますが、朝と午後と2回が限界です。とても3回は無理です。2回の散歩だっていつ限界が来るか分かりません。

もし限界が来たらどうするのか?

その時は別の家族に世話を頼むしかないでしょう。

モリーがいなくなった後、娘が犬を飼いたがったのもあって何度か保護犬を引き取ることを考えましたが、結局はあきらめた原因がこれでした。

これから2ヶ月半、右膝が持ってくれるといいけど…

 
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2022年6月9日

子羊肉12時間ロースト大変記

何が大変だったのかって?

後片付けですよ!

お料理そのものはですね、塩こしょうやニンニクやハーブ(ローズマリーとオレガノ)をオリーブオイルと共に塗り込んで一晩置いた大きな子羊の肩のかたまり肉をオーブンに12時間入れておくだけですから、こんなに簡単な料理はありません。

肉の下にたくさんの玉ねぎを皮ごと切ったのを敷いて、これに水を入れてからオーブンに入れていました。最初の40分間は175度で焼き、その後オーブンの温度を100度に下げて11時間20分入れておくだけです。

100度は肉を焼く温度としては低いですけど、11時間以上も入れておくと焦げるし乾燥しますから、アルミフォイルでふたをしていました。低温での蒸し焼きということですね。

肉が焼き上がる2時間くらい前から野菜の準備を始めていましたが、この野菜がですねえ、ちょっと問題だったんですよ。

ちょうど、夫がサツマイモの準備をしているところに居合わせたんですが、全く洗っていませんでした。お店から買って来たサツマイモをそのまま切っていたんです。洗ってくれと私が言うとご機嫌が悪くなりました。

ブロッコリはオーブンで焼かずに蒸したんですけど、ブロッコリも洗っていませんでした。お店で買ってきたのを洗わずに切っていました。

あの母親にしてこの息子ありなのでございます!

義母は野菜や果物を洗わない人なのですよ。生で食べるサラダ用の野菜、例えばキュウリとかレタスとかトマトとかですけど、洗わずに切ってサラダに入れているのを初めて見た時には、私は食べられませんでしたからね。

とにかく、夫のご機嫌が悪くなろうがどうしようが、洗わないと食べる気がしないので、私が洗いました。

ジャガイモとニンジンとパーシナップも洗っていないのは知っていましたけど、皮をむいていましたから、それならまあ問題ありません。

さて、お料理はどうだったかといいますとね、野菜はただオーブンで焼いただけ、ブロッコリは蒸しただけ、味付け無しですから、想像していただけるでしょう。

子羊肉12時間ローストはと言いますと、12時間も焼いたので外側は焦げて真っ黒でしたが、そういうことを指摘してはいけません。


骨付きのかたまり肉ですが、切り分ける必要がない状態と言うか、切ることはできませんでした。歯ごたえというものが全くありません。歯がなくても食べられるシロモノです。ふにゃふにゃのトロトロのマトン風味の肉ですよ。

これに透明な肉汁ソース(「Jus」と呼んでいました)をかけて食べたのですが、この肉汁ソースは、後で片付けの時に分かったんですけど、基本的にあれは脂でした。冷めるとロウソクのロウのように白く固まるんです。

あれは食べたくなかったな。

子羊肉12時間ローストは「美味しい!」とは思いませんでしたが、「美味しいよ」と言って食べました。久しぶりに家族4人が揃ってテーブルを囲んだわけですし、それはそれなりに楽しい夕食だったんですけど。



問題は食べた後!

食事が終わると、料理をした人は片付けをしなくてもヨロシイ的態度の夫はすぐにテレビの前に座り、娘は「いのちの電話」のような電話相談窓口の相談員になるためのオンライントレーニングがあって私の仕事部屋にこもり、息子は自分のデスクに行ってしまって。

結局私が一人で後片付けをする羽目になってしまったんですよ!

子羊肉を料理したことがある方ならお分かりでしょう。子羊肉からはものすごい量の脂が出るんですよ。私が子羊肉を料理したくない最大の理由がこれです。

後片付けや掃除が大変なんです。

ただでも大変なのに、昨日は夫が料理をしたんですからね。途中で片付けをしながら料理をするということが無いわけでして。後片付けのことを考えて、肉や野菜がローストパンにこびりつかないようにベーキングペーパーを敷いておくなどという配慮もないのです。

私の白いホーローのローストパンを使って肉を焼いた後に、ローストパンをガスの直火にかけて例の肉汁ソースを作っていたので、ホーローが一部剥げてしまいました。

もちろん真っ黒けになっていて、「激落ちくん」を駆使して元通りの白い状態にするのにどれだけ時間がかかったことか。

野菜を焼いたトレーは、真っ黒けに野菜がこびりついていて、これを掃除するのにも時間がかかりました。しかも大量を油を使って焼いていましたから油の始末も必要でした。

そして、ガスレンジの周囲に飛び散ったおびただしい子羊の脂。

肉の下に敷いていた玉ねぎは茶色くなっていて、それをソース作りに使うはずだったのでしょうけど、野菜のコンポスト容器に捨ててありました。子羊の脂まみれの玉ねぎはコンポストに入れてはいけませんよ。

コンポスト容器も脂まみれですから洗わなくてはいけません。

次回は、豚バラのかたまり肉のローストをするそうですが、豚バラも脂がすごいんですよ。

夫がお料理に取り組む度に、こんなに大変な後片付けと掃除が待っているかと思うと、私はウンザリです。


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2022年6月8日

自己隔離は何日が限界?

これって人それぞれだと思いますね。

私だったら7日間どころか14日間でも楽勝で自己隔離できると思いますけど、うちの夫はイライラが募っているようなんです。新型コロナから順調に回復しているという証拠ですけどね。

4日目くらいから起きてウロウロできるようになり、ビシューの世話をし始めました。さらに体力が戻り始めてからは、ビシューのために草切りをしたりフェンスを直したり、ビシューの散歩にも行き始めました。

散歩はね、ホントはしちゃあいけないんですよ。

7日間は療養中の家から出ちゃあいけないんですから。

簡易抗体検査で陽性と分かってから5日目なんていうのは、まだ他人にウイルスを感染させる可能性があるんですからね。

ただ、我が家は田舎環境にあって、最近お天気が悪いですから、家の前の道路を散歩している人も全くいませんし、近所の道を散歩してもまず誰にも会わないです。散歩の時にはマスクをして行きますし、私も「まあいいか」と思ってビシューの散歩をさせてあげているんです。

6日目となった昨日は、仕事関係の電話が次々と入って来たので、夫の頭はすっかり仕事モードになってしまい、早く仕事に行きたくてウズウズしている様子でした。

そうしたら、晩ご飯を作っている私のところにやって来てこう言ったんです。

「今日が隔離7日目だったことにします」
「どういうこと?」
「だから、今日が7日目。明日から仕事に行けるってことです」
「今すぐRAT検査をして陰性かどうか調べてちょうだい!」
「それは無理です、きっとまだ陽性です」

だったら仕事に行っちゃあダメでしょう!

「でもボクはもうこれ以上耐えられないです!ヒロコはよく毎日家にいられますね!」
「それは人それぞれです」

これ以上家に居続けたらクレイジーになると言って、明日から(今日のこと)仕事に行くと言うもんですからね、「あなたはいつでも正しいことをしたい人のはずなのに、なぜ正しくないことをしようとするの?」と言いましたら、正直者の心に強いブレーキがかかったようで、やはり正しいことをしようと決めたようです。

それって、もう1日家に居るというだけのことですけど。

新型コロナに感染したことが分かる前の数日間は、仕事に行く元気もなかったのに、不正なことまでして仕事に行きたいというのは、元気になった証拠ですよ。

もう咳はしていません。鼻声ですから風邪をひいた人みたいですが、ほぼ新型コロナからは回復したなという感じです。


もう1日頑張って家に居ると決めた夫は、「何かすることを見つけろ」という私のアドバイスに従い、今日は子羊肉の12時間ロースト料理を作るそうです。

夫に頼まれてわざわざ買いに行ったんですよ、巨大な子羊の肩のかたまり肉。昨晩からハーブやオイルに漬け込んであった肉は、今朝の6時過ぎからオーブンに入っています。すでに家中に子羊肉のにおいが充満しています。

作ると決めてすぐに娘に電話をしていました。娘はその12時間ローストを食べるために今日帰って来るそうです。娘が帰って来るのは、ビシューに会いたいのもあるでしょうけど。

ところで、そのビシューですが、うちの夫に朝から晩まで金魚のフンのようにずっとくっついています。文字通りくっついているんです。動いていない時だと、必ず身体を接触させているんです。

子犬の頃からいつも人間と一緒にいて、夜寝る時も義弟の一人娘ヴェドラちゃんのベッドで一緒に寝ていたそうなので、我が家では夫と一緒に寝ることにしました。夫はクイーンサイズの大きなベッドに一人で寝ているので、ビシューが寝るスペースがたっぷりあるからということでそう決めたのですけど。

空いているスペースで一人で寝たりはしないそうですよ。ベッドの端っこで寝ている夫にピッタリくっついて寝るんだそうです。

私が夜中におトイレに行く小さな物音でも起きて、2階の寝室からワンワンと吠えていましたが、昨晩は吠えませんでした。慣れて来たんでしょう。

カヴードルという種類の犬は毛が抜けませんからこんなことができるんですが、夫のベッドで一緒に寝るためにはやはり毎週シャンプーをする必要がありますね。

夫は、私や息子もビシューの世話をしてくれと、自分ばかりが世話をして大変だなどと言っていますが、本当は楽しんでいるんですよ。人が変わったようですもん。


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2022年6月7日

知らない家での知らない人達との暮らし

ボクがこれから2ヶ月半住むことになった家では、朝の5時過ぎから一日が始まるので、ライフスタイルの変更は避けられません。早起きは得意なので問題ありませんが、ボクが寝ているお父さんの部屋は2階にあるし、家の中に階段がたくさんあるから気をつけないと危ないです。

この家には、見たことのない怖いものや変わったものがいろいろあります。昨日の朝、おトイレから戻ったら、本棚の上にウルトラマンと怪獣達がずらりと並んでいたのにはビビりました。

怖かったですけど、何もして来ないと分かったので、もう怖くないです。

昨日の朝は、お母さんが居間のソファーのクッションを直していたのでお手伝いに行ったら、ボクはクッションの一つが気に入っちゃいまして。興奮したボクがクッションとのマウンティングが止められなくなったら、お母さんに叱られました。

お父さんに朝ご飯をもらった後、朝のウォーキングに出かけようと玄関を出たら、目の前に大きなカンガルーがいました。少しおしっこをもらしてしまいました。

散歩から帰って来てもそのカンガルーはずっと庭にいたので、ボクは気になってしようがなくて、ワンワン吠えていたらお父さんに叱られました。

でも、そのカンガルーがずっと窓の外にいるからどうしても気になってしまって、吠え続けていたらお父さんがボクを洗濯室兼おトイレ兼バスルームに閉じ込めてしまいました。自分でドアを開けて出て来ましたけど、その後はお父さんのそばにいることにしました。お父さんにくっついていればカンガルーがいても安心です。

お昼頃にまたおトイレに行きなさいと言われて外に出たんですけど、迷惑行為連発の北隣り家が飼っているという大きな犬のロッティが突然現れて吠えたので、ボクは思わずウンチをもらしました。

北隣りにはローガンという犬もいて、2匹がフェンスのところに来てボクに吠えるので怖かったです。フェンスには穴が開いていたんですよ。その穴からあの乱暴な犬達が入って来そうでした。

お父さんがフェンスを直すと言うので、ボクもお手伝いしようと思って一緒に行ったんですが、フェンス沿いの枯れた草に火をつけて燃やしたので、ボクは怖くて逃げました。

お父さんは穴の開いたフェンスに新しいフェンスを付けてくれたので、もう一安心です。お父さん、寒いのに咳をしながらやっていましたけど、フェンスを直してくれてありがたいです。

家の中では、お母さんがしょっちゅうキッチンでいいにおいをさせます。気になって仕方がないんですけど、何も分けてくれないんですよ。おやつくらいくれてもいいのに。

でも、昨日は骨の形をした美味しいおもちゃを買って来てくれました。このおもちゃは、かじって食べても叱られません。黄色い丸いおもちゃは、かじって食べたら叱られて、取り上げられてしまいましたけどね。


お父さんは、ボクが走り回れるように伸びた草を切ってくれました。草が無くなったので、あの大きなカンガルーは来なくなるかもしれません。

夕方の散歩から帰った時、リードを外して自由に走らせてくれましたから、ボクは家の周りを走ったんですけど、箱型野菜畑の近くにドロドロの水たまりがあるのを見つけました。

入ってみたら超楽しくてね。お父さんが大きな声を出しながらやって来るからボクも興奮しちゃって、水たまりの泥水でドブドブになって遊びましたよ。お父さんも興奮していました。

家に帰ったら、暖かいお風呂に入れてもらえました。

気持ちよかったなあ。

お風呂の後には晩ご飯をもらいましたけど、昨日の晩ご飯はちょっと足りなかったです。お母さんが美味しそうなにおいのするものを作っていたからボクも欲しかったけど、お母さんはボクには何もくれません。

だから、ボクはだんだんあきらめて来ています。キッチンに行ってお行儀よく待っていても、待つだけ無駄かもしれません。

昨夜もボクはお父さんのベッドで一緒に寝ました。たぶんこれから毎晩お父さんと一緒に寝るんだろうと思います。

おトイレに行く時に開けてもらうドアは分かったんですが、2日連続でウンチを家の中にしてしまいました。昨日はタイルの床にしちゃったんですけど、今朝はお父さんが朝ご飯を食べている部屋のカーペットの上にしちゃったんです。お父さんのご機嫌が悪くなってしまいました。

いろいろアクシデントはありますが、新しい家での暮らしには慣れて来ています。


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2022年6月6日

ワンコがやって来た

ワンコがやって来ました。

明日から2ヶ月半スペイン及びその周辺に旅行することになっているうちの義弟家族が飼っているワンコの世話を、私達家族が引き受けたのでございます。

実は先月それが決まった後で、様子を見るために義弟は一度ワンコを我が家に連れて来たんですよ。予行演習と言うか下見と言うか、大丈夫なのかを確かめるためですけど。

そうしたら、ワンコは到着早々まるで自分の家にいるようにすっかりくつろいでね。初めて来たんですけど。

うちの夫と義弟が体臭が似ていて家の中が同じようなにおいなのかもしれないとか話したんですが、「これは大丈夫だな」と全員が安心しました。世話を引き受けた私達も、お行儀の良いワンコにすっかり感心しましたし、やって来るのを楽しみにしていたんですけど。

このタイミングでうちの夫が新型コロナに感染したものですから、どうなることかと思いました。幸い私も息子も何の症状もありませんので、予定通りに義弟が昨日連れて来ました。

問題はどうやって犬と荷物を受け取るかでしたが、私達はマスクを着用し、ガレージ越しに荷物を搬入し、ろくに会話もせずに義弟はあっという間に帰りましたよ。この家に長居をすることは避けなくてはいけませんからね。

ということで、

これから8月中旬まで我が家にいることになったワンコを紹介しましょう。

名前は「Bixu」(ビシュー)といいます。スペイン語の名前だそうです。私には覚えにくい名前だったので「美秀(びしゅう)」と漢字を付けて覚えました。


名前負けしない外見の美しさがある犬です。

動き回るからなかなかまともな写真が撮れなかったんですけど、夜になってうちの夫の横に丸くなったところをついにパチリと撮りました。

カブードル(Cavoodle)という、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル (Cavalier King Charles Spaniel) という種類の犬とプードル(Poodle)をかけ合わせた犬です。

オーストラリアで最も人気がある犬だそうです。買えば5000ドルくらいすると聞いていましたが、義弟夫婦は6000ドル払ったそうです。うちの夫が持っている電動アシスト付き自転車よりも高額です。

ビシューは毎週シャンプーをしてもらっているそうです。犬用のサロンにも行くそうですよ。我が家ではどうしましょうかね。毎週はちょっと大変な気がしますが、外に出してやるとあっという間に汚れるので、やはり毎週のシャンプーは必要でしょうか。

シャンプーだけではなくて、犬用の歯磨きや歯ブラシまで持って来てあります。お散歩用のコートとかも持っているんですよ。

ビシューは、なかなかお利口な犬で、いたずらもほとんどしません。私達が以前育てた盲導犬パピーのモリーのように家具や家をかじったことは一度も無いそうですよ。靴下や靴を盗んだことはあるそうですけど。

食べ物に関しては、ちょっとお行儀が悪いです。人間が何か食べていたり食べ物を手に持っていたりすると、しつこくつきまといます。トレーニングで直せるものでしょうか。

義弟夫婦にとっては、子供同然の大事なワンコですからね、2ヶ月半の間、大事に世話をするつもりです。

うちの夫も新型コロナから回復し始めてビシューの世話はしていますが、「その声は一体どこから出るんだよ!」というような1オクターブくらい高い声で話していますよ。そのせいで咳き込んだりしています。


昨晩、ビシューは夫のベッドで一緒に寝ました。新型コロナが感染っていませんように。

いつもは義弟の一人娘ヴェドラちゃんのベッドで一緒に寝ているそうです。我が家にはビシューのベッドを持って来てありますけど、一度もベッドに寝転んでいるのを見ていません。

人間がソファーにいればその横に来て寝転びますし、とにかくいつも人間のすぐ近くにいたいようです。

今朝私がいつものように早朝に起きたら、その物音に気づいて2階の寝室でワンワン吠え始めました。おトイレが気になっていたので、まずは外に出してやりました。おしっこをしたらさっさと自分で家の中に入りました。

家に入ってすぐ、床がタイル張りの部屋(別名: ミミズが出る部屋)でものすごい声を出して吠え始めました。何事かと思って行ってみると、ビシューは本棚の上のこれに向かって吠えていたのでございます。


部屋の照明が違っていたせいか、昨日は気が付かなかったものが見えたんですね。

まだ我が家に来たばかり。

吠えなくちゃあいけないものがいろいろあります。


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2022年6月5日

新型コロナと保健省とワンコ

3日間ベッドで寝続けて、その間に夫の寝室から聞こえてきたのはヘンテコな唸り声や叫び声だけ。

普段ならとにかく常に誰かと電話で話している夫が、ひたすら唸りながら寝ていたんですから、やはりしんどかったんですよね。

そんな夫が、昨晩は久しぶりに誰かと電話で話している声が聞こえました。「元気が出てきたんだな」と思ったら、話していたのは保健省の人でした。

自宅や勤め先で行なった簡易抗体検査で陽性の結果が出た場合は、すぐに保健省に届出なければいけません。保健省のウェブサイトからオンラインで行うか、電話でもできます。新型コロナ関係の問い合わせやワクチン接種の予約など何でも行うホットライン「1800 675 398」に電話をして届け出ます。

英語が得意でない方は、ホットラインから通訳の依頼もできます。オンラインで行う場合でも、英語以外の言語で行うことができるようです。詳しいことはウェブサイトに書いてあります。

感染者本人ではない人が届け出ることも、もちろん可能です。

うちの夫も感染が分かってすぐに届け出たわけですけど、届け出ると定期的に保健省のスタッフからテキストメッセージや電話で連絡が来るそうです。連絡が来ていることを私は昨晩まで知らなかったんですが。

ヴィクトリア州では、もう感染経路追跡調査や濃厚接触者調査とかはしていませんが、症状のチェックやワクチン接種の有無、世話をしてくれる人がいるのかどうか、同居している人の感染予防、勤め先のこと、経済的に困っていないかどうかなど、いろいろ質問されたそうです。

隔離期間中の注意やアドバイスもありました。一人暮らしで困っていたり、経済的な理由で7日間も休めないというような人には、様々なサポートがあります。

ヴィクトリア州では、感染拡大防止対策の規制の多くが緩和されて、人々はもうマスクもしていませんが、毎日1万人前後の新規感染者が出ていて、平均すると毎日15人くらいの人が亡くなっています。

新型コロナ問題は、もう終わった過去の話ではないのですから、保健省の皆さんは引き続き大変な仕事をしておられるのですね。うちの夫は、保健省からのサポートは大変有難いと言っています。

熱が下がり、今日は起きていますが、まだまだ寝ていた方が良さそうな感じです。


私も息子も今のところ何の症状も出ていませんから助かっています。

今日はワンコが来ることになっているので、このタイミングで家族全員がダウンするわけにはいかないのです。

義弟(うちの夫の弟)は、奥さんがイビサ島出身のスペイン人なので、毎年スペインの夏を(メルボルンの冬を)イビサ島で過ごして、ついでにイタリアとかフランスとかを旅行して帰って来るんですけど、今年は2ヶ月半も旅行するそうです。

2ヶ月半もの間、彼らが飼っている犬の世話を頼めるのは、やはり家族ということになるのですが、隣りに住んでいて普段家族が家にいない間の犬の世話を引き受けている義母とパートナーは、しょっちゅう小旅行に出かけたりして家を空けるので長期間の犬の世話は引き受けられないと言いまして。

それで、私達が世話を引き受けることになったという話は、先日の記事「ワンコがやって来る」に書いたわけですが。

出発は明後日、火曜日の7日です。その前日に我が家に連れて来ることになっていましたが、前日というのは慌ただしいので日曜日にしましょうということにしたんですよ。

犬を連れて来るだけではすみませんからね、犬のベッドやシャンプーなどのお手入れグッズや餌やおもちゃや、持って来るものはいろいろあります。

ところが、このタイミングで、

うちの夫が新型コロナに感染!

今のところ私は元気なのでワンコが来てもらっても大丈夫なんですけど、私は症状が無いだけで感染している可能性がありますから、ワンコを連れてくる義弟は私達の家に足を踏み入れるわけにはいきません。

旅行前なのにリスクが大きすぎます。

どうやって荷物やワンコを受け取るんでしょうか。お天気も最悪で、強い風が吹いていますし雨も降っているんですけど。

ワンコが来るのは楽しみです。

新型コロナなんてかかっているわけにはいきません。


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2022年6月4日

唸り声の響く一日

どうやら、夫の新型コロナはちょっとひどい風邪よりも症状が重いようです。

昨日は一日中ベッドで寝ていましたが、2階の寝室からはしょっちゅう「はああああー」とか「ううううぉーん」とか「ひーんぬああー」とか唸り声が聞こえて来まして。

ヘンテコな唸り声やら叫び声が聞こえて来る度に、つい笑っちゃったりする私は思いやりにかけているわけなんですけど。

でもね、オモシロイ声を出すんですよ。時にはオナラの音も響いて来たりするし、笑っちゃあいけないと思いながら、ついつい。本人は苦しんでいるのにね。

身体が痛いんだそうです。

喉も痛いそうです。咳も出ていますが、咳はそれほどひどくはありません。

一昨日の夜は寒くて眠れなかったと言っていましたから熱も出ていたのでしょう。我が家には体温計がないので計れません。体温計は用意しておかないといけませんよねえ。必要になる度に思うんですけど、すぐに忘れます。

とにかく身体や頭が痛いらしくて、痛みのせいで眠りにくいと言っていますが、アスピリンを飲むと楽になるようです。

私達の知り合いには新型コロナに感染した人が何人もいますけど、皆んな症状は大したことがなかったか、ほぼ無症状だったんですよ。ですから、夫は3回目のワクチンも接種完了していることだし、ひどいことにはならないだろうと思っていましたが。

ひどいことにはなっていませんけど、決して軽症ではないです。

そう言えば…

夫は1回目のワクチン接種後に「ノックダウン状態」になったのでした。

接種した日の午後にはすでに身体がだるそうで、風邪をひいた時みたいな感じがすると言っていましたが、一夜明けると身体の節々が痛いと言って、2階の寝室からは唸り声や叫び声が一日中聞こえたのです。

疲労感がひどくて、身体が弱って力が出ない感じで、熱も出て、とにかく身体が痛いということでしたが、本物の新型コロナに感染したら、ほとんどあの時と同じです。

一方、私は注射をしたところが少し痛くなりましたけど、それも1回目の時だけ。2回目は痛くもならず、「水でも入れたんじゃあないのお?」と本当にワクチンを注射したのかどうかを疑ったくらいでしたが。

今のところ全く何の症状もありません。

私は食べ物や薬をベッドまで運んでいるんですよ。ベッドまで行くのはリスクが大きすぎると思いましたが、本人がベッドから出るのがつらそうだったので。

これで感染しなかったら、私はきっと感染しない何かを持ったタイプの人ですよ。

感染しない何かか、感染してもすぐにウイルスをやっつけてしまう何かを持っているから症状が出ない人です。そういう人達が大勢いるんだそうですからね。


今朝は身体の痛みはマシになったと言って、2日ぶりにシャワーを浴び、居間にやって来ました。ベッドで寝ているのは退屈ですからね、今日は一日、居間でテレビを見たりノートパソコンを持って来て仕事をしたりするつもりだと言って。

昨日に比べると随分良くなっていますが、居間から唸り声が聞こえて来ています。まだ寝ていた方が良さそうに見えますけどねえ。

まだ咳をしていますし、発症後7~10日間は他人に感染させる可能性があるそうですから油断は禁物。夫がいる居間のドアは閉めて、できるだけ近寄らないようにしています。

ところで、

今朝は体重が96.6キロだったそうです。

目標の95キロに一気に近づいたんですけど、これってアレですよ、病気のせいでほとんど飲まず食わずで寝ていたせいですからね。不健康な痩せ方ですから、こういう減量は嬉しいことではありません。

体力が無くなってフラフラしているし、見た目もげっそりしちゃって、首のあたりの筋が目立っていかにもやつれたっていう感じです。

食欲が出てきたら、ちゃんと栄養のあるものを食べなくちゃあいけません。

それにしても、ワクチンを接種しておいてよかったですね、ホントに。ワクチンを摂取していなかったら、今頃は病院に運ばれていたかもしれませんよ。

とここまで書いて、

今、夫はベッドに戻りました。

起きて何かするのはまだ無理だと気づいたようです。まだ熱があるようですし、時々咳き込んでいるし、寝ていた方がいいですよ。

寝室から唸り声が聞こえて来ます。身体の痛みはマシになったと言っていましたが、まだ痛いんだな、きっと。

新型コロナは油断してはいけません。


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2022年6月3日

新型コロナ感染で嬉しい理由

誰にでも普通以上に元気が出てやる気がみなぎる時や、気分が沈む時はあるものですが、気分が沈んだ状態が長引く人の中には、気分の変動を周期的に繰り返す双極性障害という病気である場合があります。

かつて「躁うつ病」と呼ばれていたことから分かるように、「躁状態」と「うつ状態」が数ヶ月から年単位で繰り返し、その間には「躁」でも「鬱」でも無い普通の期間があったりします。

「躁状態」の時には、周囲の人々とトラブルになることが多く、家族や友人との関係、仕事での人間関係を破綻させたりすることも多いのですが、「躁状態」が軽度であまり目立たず、治療も必要でない場合があります。

むしろ元気があって前向きで気分が高揚している「軽躁状態」が、その人の性格だと思われることも多いのですけど、このような「軽躁状態」と「うつ状態」を繰り返すのが双極性障害の2型です。

「軽躁状態」に関しては特に問題がなくても、「うつ状態」の再発をくり返しますから社会生活に大きな影響がありますし、家族もしんどいです。

うちの夫はこの双極性障害の2型なのですよ。ここ数年は安定していていますが、いずれ「うつ状態」が来ることに対して心構えをしておかなくてはいけません。

先日から明らかに元気がありませんでしたので、「うつ状態」が始まるのを私は心配していました。前回「うつ状態」が数ヶ月も長引いた時には、仕事を辞めてしまいましたし。

火曜日と水曜日を休んだ後、昨日の朝は自転車で出勤しました。しかし、途中で仕事に行くのは無理だと感じたのだそうで、迎えに来て欲しいと連絡して来ました。

すぐに迎えに行って、家に連れて帰った後、夫はずっと寝ていました。うちの夫の「うつ状態」の時の顕著な症状が「眠り過ぎること」です。「うつ状態」になると眠れなくなる人が多いですけど、うちの夫は逆なのです。

午後3時頃になってやっと起きて来ました。

「どう?少しは気分が良くなった?」
「最悪…」
「そうなの…」
「これはもう新型コロナだと思う」
「え?」
「頭が痛い、熱が出てる、喉が痛い、咳が出る、身体がだるい」
「え?」
「RATテスト(簡易抗体検査)をしてみます」
「え?」

そう言うと、夫は先日友人のエクリーさんと一緒にビールを飲んだ後にエクリーさんが感染していたことが分かった時に1箱買って来ていた抗体検査をやってみました。

あっという間にクッキリと2本の線が出て、

はい、陽性です!

なんだあ、元気がなかったのは新型コロナのせいだったのか?

「うつ状態」が始まったかと思って心配したわよ。

良かったわあ!

夫が新型コロナに感染していたと分かって、こんなに嬉しいとは。

新型コロナはね、ワクチン3回接種済みですから重症化はしないと思いますから。実際、普通の風邪のちょっとひどいのっていう感じです。


月曜日に、勤めているツールショップで2人のスタッフ(その2人は兄弟)の感染が分かったんですって。その2人は、家族に感染した人がいたのですが、現在は家族が感染した場合でも簡易抗体検査で陰性なら通常通りに出勤できます。

ところが、仕事に来てから体調が今一つなので、抗体検査をしてみたら2人とも陽性だったのです。すぐに家に帰ったそうですけど、うちの夫はその2人と一緒に仕事をしていたわけですから、感染していても不思議はないということでして。

ということは、私も感染している可能性があります。

今のところ症状はありませんが、夫には近づかないようにしています。手遅れかもしれませんけどね。

それにしても、夫は仕事が休みだった火曜日と水曜日は、いろいろ出かけているんですよ。GP(一般開業医)のクリニックに行ったし、目の検査にも行ったし、床屋にも行っています。スーパーにも行っています。

床屋ではマスクをしていなかったんですからね、感染させた人がいるでしょうね。


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