2015年12月31日

猛暑の大晦日

2015年もあっという間でしたね。

大晦日の今日、メルボルンの東外地域の気温は40度の予報です。涼しかったらお餅を作るつもりでしたが、明日の元旦も35度くらいになるらしいのでお餅作りは止めです。お餅よりスイカだと家族が言っておりますし。

お正月のお雑煮もおせちも、暑いメルボルンの夏には合わないと作るのも食べるのも諦めて久しいのですが、大晦日の夕食は麺類という我が家のしきたりは続いております。

40度になるのなら、やはり冷たいそうめんかざるそばか…、しかし暑い時には何かこうピリリと辛いものが食べたくなるし、何にする?

娘のサチと相談の結果、パッドタイ Pad Thai に決定いたしました。

エビと豆腐のパッドタイ

米粉で作った麺が入っていますよ!ジェイミー・オリバーのレシピ通りには行きそうにありませんけど、ALDI で買ってきた豆腐と冷凍エビがあるし、まあ冷蔵庫にあるもので適当にアレンジして作れます。

皆さんもどうぞ楽しい大晦日をお過しください。

ちなみに、メルボルンは屋外での火の使用を禁止するトータルファイヤバン Total Fire Banが発令されております。お友達が集まって大晦日のパーティーという方は、BBQ厳重注意!

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2015年12月30日

人魚型ブランケット

人魚型のブランケットの編み方を知りたいという方がいらっしゃるのですが、作り方はいたって簡単。鎖編みと長編みができれば大丈夫ですよ。参考にした編み図というのはありません。作りたいイメージになるように編んだだけです。


1.尾ひれを編む

最初に編んだ尾ひれは、左端を真っ直ぐに編んだのですが、ひだを寄せて尾ひれの形にしたら形が気に入らず、もっと広がるように少し傾斜をつけて編み直しました。赤で示したように傾斜させました。


編み方は長編みのうね編みです。長編みを普通に編む時は、前段の頭2本の糸を拾いますが、うね編みは向こう側の1本だけを拾って編みます。右端は好みの傾斜になるように減らし目をしてください。尾ひれは大きめにした方が格好が良いですよ。これを2枚作って、私は巻きかがりで綴じました。

左端にひだを寄せて好みの太さにしてください。


2.胴体を編む

尾ひれにひだを寄せて好みの太さにしたら、その太さになるだけ鎖目を作ってから長編みで胴を作っていきます。少しずつ太くなるように両側で増やし目をします。出来上がったら尾ひれを綴じ付けます。

胴の上端は、松編みかシェル編みか、ウロコのような形の模様編みがお勧めです。胴全体を模様編みにするというのもいいかもしれません。


1歳半のヴェドラちゃんのために作ったものでも、寝袋のように使えるようにしたかったので、かなりの大きさになりました。ウェドラちゃんのお母さんは、自分用のも欲しそうだったから、今度は大人用を作るかな…。


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2015年12月29日

ヴェドラちゃんのボール

義弟夫婦の可愛い一人娘のヴェドラちゃん(1歳半)にあげるクリスマスのプレゼントに人魚型のブランケットとボールを編みました。



嬉しいことに、ヴェドラちゃんは私の手作りプレゼントを何よりも喜んで気に入ってくれたんですが、特にお気に入りはこのカラフルなボール。アクリル毛糸で編みました。

細編みで編んだ12枚の五角形のモチーフをつなげただけです。でも、私が自分の子育て経験から学んだことを活かしたデザインですよ。

2歳が近づくと、ボールを投げたり受けとめたりする遊びをしますけど、うちの子たちは二人ともボール遊びが苦手でね、柔らか目のボールでもなかなか上手に遊べませんでした。

そこで考えたのが、風船のように軽く、柔らかく、たとえ顔を直撃しても痛くなくて、真ん丸じゃなくて持ちやすく、投げたり受けとめたりしやすいボール。しかも、カラフルで色の名前を覚えたり、数えたりする遊びもできる。

何とよく考えられた知育玩具であることか!

8Plyという太さの毛糸(並太くらい)を4ミリのかぎ針で編みましたよ。毛糸を指先に2回巻きつけて編み始めるごく一般的な輪に編む方法で、最初5目作り各段ごとに5目ずつ増やして最終的に10段50目の五角形を12枚作ります。色を変えてカラフルにしましょう。


この12枚の五角形をサッカーボールのように丸く綴じていきます。6枚ずつ綴じて半球を作ってからボールにすると間違えません。後から手芸用の軽い綿を入れるので、全部綴じてしまってはいけませんよ。綿を入れるところを残しておいてください。綿をややきつめに詰めてから穴を綴じて出来上がり。

半日あれば出来上がります。喜ばれること間違いなし!


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2015年12月28日

おもてなしの手順

親しい友達と一緒に食事をしながらおしゃべりを楽しむというのは別として、どなたかをお食事に招待して「Entertain 接待する/もてなす」場合のすることリストをここに書き留めてみました。

招待したお客様には、この家の奥様はお料理上手だから期待してよ!という事前通告がなされており、料理人は期待に応えなければならないという重圧を感じているという設定でお読みいただけますように。

また、料理は「和食」が期待されておりますので、ロースト料理のようには行きませんよ。和食はね、手間がかかるんです。食器もたくさん要るんです。

準備段階
メニューを決める(前菜、メインの食事、飲み物、デザート)
買い物リストを作る
買い物に行く
買って来たものを整理する
料理の下ごしらえ
デザートを作っておく
食器の準備
接待や食事をする場所を決める(天気に応じて屋外か屋内か)
家の中&外の掃除
トイレの掃除
花を生けたりする(オプショナル)

当日
前菜と飲み物の準備
料理をする(作り立てでなければならないものは準備をしておく)
接待
片付け&洗い物
メインの食事と飲み物の準備
料理をする
接待
片付け&洗い物
デザートと飲み物の準備
接待
片付け&洗い物
最後の大片付け

お客様と言っても招待した夫にとっては友人であったり知人であったり親戚だったり会社の人だったりですからね、ワインやビールを飲みながらのおしゃべりは楽しいでしょうし、美味しい物を食べてお客が喜ぶのを見て嬉しいでしょうし、レストランで接待するのと変わりはありませんからね、こんな楽しいことは毎週でもしたいでしょうよ!

「ボクは Entertainするのが大好きです!」

と言い放つ夫よ、よく考えてご覧なさい!

招待したお客様を Entertain しているんじゃなくて、自分も Entertain してもらっているんじゃないんですか?お客様を Entertain するために貴方は何をしたというの?掃除の手伝い?

掃除の手伝いをするだけで、こんな楽しい Entertain ができるんだったら、アタシだって毎週でもアタシの友人知人親戚家族いろいろ招待しちゃいますって!

アタシに上記リストのことをほぼ全部やってもらうのを最初から期待して、アタシの都合も聞かずに、アタシが知らない人を勝手に食事に呼んだりするなよ!

ええ、私まだ腹が立っておりますよ。

夫には上記のリストを渡してあります。自分でどれどれやれるのか考えてみろと言ってあります。妥協案は考えてはあるんですけどね。

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2015年12月27日

腹が立ってます

担当者は、「休暇に入る前に送っておこう」と思ったのでしょう。いつも翻訳の仕事をしているある会社からクリスマス前日に機械の取扱説明書が送られてきました。

ええ、私は機械や電動工具関係の翻訳を専門にやっているのです。

彼らがクリスマス休暇をとっているなら私もクリスマス休暇ということにすればいいのですけど、こういう大きめの仕事はできる時にしておかないと後が大変なので、今日は日曜日ですけど仕事をしています。朝からずっと座りっぱなし!

息子のカイも娘のサチも、もちろん夏休み。息子はビデオゲーム、娘はテレビと読書。アルバイトもしないで家でのんびりしています。

夫は転職のために仕事を辞めてしまったので、転職予定の会社が3週間休みの間は夫も3週間休むんだそうです。「さあ何をして遊ぼうかなあ」モードになっています。

そんな遊びモードの3人がいるのに、掃除も洗濯も食事の支度も誰もしようとしないというのはどういうこと!お母さんは仕事で忙しいのよ!

しかもですねえ、昨晩、夫が私に何の相談もなく夫の父親(私はこの男が嫌いでお付き合いをしていない)の弟(つまり叔父さん)とそのパートナーの女性を食事に招待したからよろしくと言ったんです。これで頭にきているの!

以前はですね、これも良い妻の務めと思い、夫が友人知人親戚いろいろ食事に呼ぶ度に頑張りました。食事のメニューを考えるところから始まって、買い物、料理、掃除、接待、片付けと、おもてなしってとっても大変なんですよ、ご存じでした?友達がご飯を食べに来るっていうのとは全くの別物ですからね!

お客様がお見えになるまで料理の準備でキッチンに立ちっぱなし、いやお見えになった後も料理で立ちっぱなし。いやいや、お見えになる前から掃除やら何やらで働き続け、相当身体も頭も心も疲れます。お客様とゆっくりおしゃべりというのはなかなかできませんしね。そしてお客様がお帰りになった後は大片付けがありますし。

夫は掃除と後片付けの手伝い以外は何にもしないのだから、そりゃ楽しいでしょうよ。お料理上手な奥さんを誇りに思ってくれるのは嬉しいですけどね、でもね、こういうことが何度も何度も何度も何度も続いて、時には突然人を呼んで来たりしてね、

もう、やってられるかぁ!

と、さすがの私もキレたんです。

私は付き合いがない夫の知人友人親戚を食事に呼びたい場合、私に料理や接待を期待するならば、必ず事前に相談しろ!と強く言っておいたはずなのに。

それなのによ、またも相談なく勝手に人を食事に招待し、私に料理接待を期待している夫!

あまい!

私は仕事で忙しいんです。アンタは転職できるかどうかもまだ分からないのに仕事を辞めて、これから3週間も遊ぶんでしょ?アンタがメニューを考えて、買い物リストを作り、買い物に行き、家の掃除をして、料理をして、接待しなさいよ。お客さんが来たら、その間は私仕事を止めてお客さんと話ぐらいしてあげるわよ!

一度ね、人を食事に呼んだらどんなに大変か思い知る必要があるんです。

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2015年12月26日

ブラック・クリスマス

今朝の3時半頃に気温が下がり、やっと少し眠れた私ですが、頭痛はなかなか治りませんでした。暑い日が続くと良くこうなります。

今日は肌寒い程涼しいので気分も良くなり、午後になってニュースでも聞こうとテレビをつけたら、またもブッシュファイヤ(森林火災)のニュースでした。


ビクトリア州の南西部、美しい海岸線に沿って走るグレイトオーシャンロードと呼ばれる地域がありますが、そのグレートオーシャンロードの街の一つ、ローン Lorne の近くでクリスマスの日、落雷で発生した火災が燃え広がり116棟の家が燃えたそうです。

消防隊の努力で、200棟の家が燃えずに済み、人的被害はゼロでした。クリスマスランチの料理をしていた地域の人々は、避難命令が出て直ちに消防隊の指示に従って避難し、火災の犠牲になった人がいなかったというのを聞いてホッとしました。


やはりトータルファイヤバン(屋外での火の使用禁止)命令が出ている日は、天気を甘く見てはいけません。昨日、義母がどうしても豚肉をローストしたくてガスBBQを使うのを見て見ぬふりをした私達は間違っていました。

グレートオーシャンロードの火災は、完全に消火されるまでにまだ何週間もかかるとのことです。

次の危険日は大晦日。37度になる予定です。義母は農場の丘の上で 野外BBQニューイヤーズ・イブ・パーティーを計画しています。37度になるなら、おそらく屋外での火の使用は禁止になるでしょうから、火を囲んで酒を呑むということはできないはずです。どうするのでしょうか。(ちなみに私達は参加しません。)

元旦も暑くなるそうです。

The Age より

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2015年12月25日

猛暑のクリスマスとロースト料理

昨晩、2階の寝室は熱帯夜でした。夜中に少し涼しくなって、やっと眠れました。

さて、今日はクリスマス。我が家には、クリスマス飾りもツリーも何にもなくて、プレゼントの交換もなく、全く普段と変わらない夏の朝。気温は35度と暑くなる予報です。35度程度では猛暑とは言いませんけどね、やはり暑くて眠れなかった日の朝は疲れ度合いはひどいです。

これから義母の家にクリスマスランチを食べに行きます。集まるのは義母と彼女のパートナー、義弟家族と私達だけで、しょっちゅう会っているメンバーです。集まって、料理をして、いつもの様に話して、食べて飲んでというだけのことです。

問題は、この暑さの中、義母が予定通りロースト料理をするのかということ。家の中が暑くならないように、家の外で肉をローストをすると言っていましたけど、今日はブッシュファイヤ(森林火災)の危険日で、屋外での火の使用が禁止です。

やはりキッチンのオーブンで肉を焼くのか?(その場合、家の中が暑くなります。)
予定通り、ウッドデッキで(屋外)で食事をするのか?(暑いぞ!)
それとも、扇風機のあるダイニングで食事をするのか?

ああ、そろそろ出かける時間です。

行ってきます。


今日は、過去20年間で最も暑いクリスマスだったそうです。

義母の家までのドライブ中、夫と私は近年のオーストラリア人の度が過ぎた食品消費について、特にクリスマス時期における馬鹿げた無駄遣いと無駄食いについて大いに批判し、夫は虫の居所が悪かったのか明らかに苛立ち怒っておりました。

そして、「屋外の火の使用禁止」のサインを何度か見る度に、義母が予定通りロースト料理をするのなら、家の中が暑くなるのを覚悟の上でキッチンのオーブンを使うしかないだろうと話したのですが、彼女の家に着いた時、目に入ったのは…

ウェバー(ケトル型BBQ)から立ち上がる大きな炎!

結局、夫が義母を説得して七面鳥のローストを諦めさせました。夫は、我々が持参した重さ10キロのハムだけで十分と言いましたが、豚のローストだけは諦めず、結局外のガスBBQ(本当は使っちゃダメなのに…)で焼きました。

七面鳥のローストができないと大いに落胆を隠せない義母。しかし、次々に出てくる食べ物(サーモンとか海老とかチーズとかディップとか)のせいでランチの頃には皆んな満腹!

そして、法律を犯して焼いた豚のローストと例のハムと大皿に山盛りのイワシをスペイン風に焼いたものとローストポテトと2種類のサラダと…それからそれから…。ああ、はっきり言ってお腹に入らないって!

せっかくのご馳走が食べれないほど満腹なのに、今度は毎年恒例のクリスマスプディングのデザートをすすめる義母。誰も食べません、食べれません…。

外は暑すぎるので扇風機全開の家の中で食べたのは良かったのですけどね、私はすぐに寝不足と暑さとワインのせいか、頭痛に見舞われてダウン。

そして、山のように積まれた汚れた食器類。高価なウェッジウッドの食器は食洗機に入れられませんから手洗いするしか無いんですが、誰も洗いたくないの…。割ったら一大事ですし。義母が洗うのです、一人で。

夕方家に帰ってから夫が電話をしたら、義母は疲れ果てており、クリスマスランチのホストは大変過ぎると不満を言ったそうです。どうぞ、来年からは私にクリスマスランチのホストをさせてください。

昨年は私が料理をしたんですよ。テーマはスペイン料理で好評でした。暑いクリスマスにロースト料理をする必要はないんです。英国からの移民が多いので、クリスマスを英国の伝統に従って祝いたい気持ちはわかりますけどね。英国のクリスマスは寒い冬でしょ?暑いオーストラリアで同じことをするには無理があるって!

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2015年12月24日

パーティーと偏頭痛

昨晩は、親しい友人エクリーさん一家主催の毎年恒例クリスマスイヴイヴパーティーでした。

以前に何度か書きましたが、このパーティーは年々大規模化し招待客も増えておりますが、今年は夫がお手伝いをしたエクリー家の大増築&大改造がついに終了して広くスタイリッシュな家になりましたので、規模が例年に増して大きかった!成長した娘達がそれぞれに友達を招待しているからティーンエイジャーの客も大勢いたし。

クリスマスの飾りも、お料理も飲み物も、集まった人の数も、これまでのイブイブパーティーで最大規模でした!

そして、友人であるシェリーはお客さんがお帰りになる時に手渡すお土産の手作りアーモンドブレッドも山のように作っており、彼女のこのイベントにかける熱意にはまったくもって驚かされるのです。

全く見ず知らずの人とこうしたパーティーでお喋りをするのは苦手な私ですが、年に一度、このパーティーで会う知人というのが何人かいるので、シャンペンをいただきながらそうした知人と楽しくおしゃべりをしていましたら、目に入ったのは明らかに具合が悪そうな我が夫

仕事から帰ってきた時から頭が痛いと言っていたのだけど、アスピリンと冷たい水を飲んでから涼しくした居間で果物を食べて休んだら良くなったと言っていたのですがね…。

夫は偏頭痛持ちなんです。

最近は、偏頭痛の兆候を感じると常備のアスピリンを直ちに服用し、先手を打つことで偏頭痛に苦しむことを回避できていたんですが、パーティーの人いきれと雑音の中で頭痛が悪化しているのはひと目で分かりました。比較的静かな部屋のソファに座っている夫の顔は歪んでいましたから。

「頭が痛いんでしょ?もう帰りましょう」
「いや、まだ早すぎ…」

そう言って我慢していた夫の我慢も、すぐに限界に達したらしい。

親しい友人でしょっちゅう会っているエクリー夫婦だから、こんなに早く帰ってしまったとしても別に失礼ではないのです。家まで約10分の運転中にもどんどん具合が悪くなる夫。久しぶりの偏頭痛アタックでした。

寝室を暗くし、扇風機と濡らしたタオルで頭を冷やしつつ、静かにして横になり、ただ耐えるしか無い偏頭痛。夫の偏頭痛は必ず嘔吐が伴います。何度も嘔吐し、唸り、呻く声が聞こえてきました。しばらくするとイビキの爆音が轟き始めまして、「ああ寝たか、これで楽になるな…」と妻は安堵したのでした。

しかしですねえ、その轟音は何故か昨晩はいつまでたっても止まらず、私も眠くなったからベッドに入ったんですけどね、耳栓を入れても頭にガンガンと響き渡るすさまじい超大爆音量で、そんなのの隣で眠れるわけがないんです。普通ならぐいっと押したり小突いたりして身体の向きを変えさせて音量を下げさせようと試みる私ですが、昨夜は可哀想に偏頭痛で苦しんだ後にやっと寝ているわけですからね、私は我慢したんですよ。

しかし、我慢も大変な苦労でした。お、音量がね、もう文字で表現できるレベルじゃないのよ。それに耳栓のせいで耳の中に汗は出るし、扇風機をガンガンかけているので寒いし、夫は臭いし(ごめん…)。

スペアの寝室のベッド(義妹のリアナが泊まりに来た時専用)をちゃんと使えるようにしておかなくちゃ。逃げる場所が必要です。

ちなみに、私達の寝室のすぐ隣の寝室で寝ている娘のサチは、「お父さんがゲボ吐く音を聞きたくない」と言って(これは日本語で言った!)居間のソファで寝てました。息子のカイは夜中までゲームしているから関係ないの。

やれやれ…。

こうしてクリスマスイブイブパーティーの夜は、あっけなく終わっちゃったのでした。

この薬が効くらしい

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2015年12月23日

お行儀の悪い子供達

あれほどクリスマス時期のショッピングセンターには近づきたくないと言っていたのに、義弟の娘(私の義姪にあたる)のヴェドラちゃん(1歳)に、やっぱり何かクリスマスプレゼントを買おうと思い、イーストランドショッピングセンターがオープンする朝の9時に行くことにしました。

しかし、洗濯物を干したりしていたら9時が過ぎてしまい、イーストランドに着いたのは9時15分頃でした。そうしたらですね、何ということか…

車を停める場所がない!

9時オープンの場合、9時15分は遅すぎたのですよ!結局、停めたかった駐車場からは随分遠い場所にやっとのことで場所を見つけて停めることができました。それはともかく…。

買いたいものは決まっていました。

私、毎年クリスマスにはできるだけ手作りのものをプレゼントするのですが、今年はプレゼントの交換をしないという家族の方針に従い、何も作りませんでした。ただ、ヴェドラちゃんにだけは、手編みの「人魚型ブランケット」を作ったんです。


でも、1歳の女の子がブランケットをもらっても嬉しくないだろうと思い、人魚に関係した物語の本(「人魚姫」関係はダメ!)かぬいぐるみのような柔らかい人形を買おうと思ったのです。

本屋とおもちゃ屋とおもちゃを売っていそうな店を、思いつく店は全部回りましたけどね、売っていないです。

バービー人形風の人魚とかプラスチック製の人魚のおもちゃとか、アリエル人形はあるんですよ。でも、あれではダメなんです。絵本もですね、大きさといい絵の可愛らしさといいピッタリの絵本を見つけたんですよ。でも、ストーリーがよろしくないんです。

もう疲れ果てた…。

そして、脚腰が疲れた私をもっと疲れさせたのが、行く先々で見かけるお行儀の悪い子供達とそれをほったらかして自分の買い物や携帯電話に夢中のバカ親達。

だんだんイライラしてきた私の我慢が限界に達したのは、DYMOCKSという本屋で。

パン屋の袋に入ったフィンガーバンという細長いパンに甘いクリームをべっとり塗ったやつにハンドレッズ&サウザンズという合成着色料で色付けしたカラフルな砂糖のふりかけを掛けたパンを食べながら本を見て歩く二人の少女達。母親は本の物色に余念がない。少女達はふりかけが落ちないように注意はしているものの、子供のことだからどうしたってクリームが手に付く。それを舐める。その手で本を触る。ふりかけをこぼす。

どうしてあんなものを食べながら本屋に入るのか!入らせるのか!私なら外で食べさせ、食べ終わってから買い物を続行するよ!(あんなものを絶対に子供に食べさせないけど…。)

私、砂糖のふりかけをこぼした少女に注意しました。「こぼしてるよ」と。(外に出て食べろとは言えなかったけど…。)

その次に、BIGWという店のおもちゃ売り場で、木の棒の先に馬の頭がついたおもちゃを次々に箱から出していた男の子。その子は、今度は台の上に置かれた木馬を引きずり下ろそうとしている。台の高さは20センチほど。引きずり下ろした時に壊れる可能性あり!

「触ってはダメよ」と注意しました、私。「だって乗りたいんだよお!」とその子が言うので、「この馬には勝手に乗ることはできないのよ!」と言ってやりました。そして、馬の頭がついたおもちゃを全部箱に戻すように言いました。

すると、近くにいた少し年上の女の子が「ヒャハー」と男の子を指差して笑い始め、男の子はあんな幼い子がそんな言葉を!と驚くような言葉で、女の子に悪態をつき始めました。姉弟のようでした。

親の姿は近くにはなかったけど、どんな親だか想像がつきますね。

親の買い物に付き合う子供達は、退屈なのは分かります。だから、ありとあらゆるものに触っています。自分が欲しいなと思うおもちゃや食べ物だけではありませんよ、もうのべつ幕無しにあらゆるものに触りまくっています。そして、そういう子供の親に限って注意はしません。

こういうお行儀の悪い子供達と彼らの親達が、うじゃうじゃ買い物をしているのですよ。そして、とても無視できないの、私。気になるんです!許せないんです!イライラするんです!

もういい!やめた、やめた!

クリスマス時期のショッピングセンターには、やはり近寄らない方が良さそう。血圧にも良くないし…。

ヴェドラちゃんには、あの毛布だけでいいわ。

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2015年12月22日

冷蔵庫に豚の腿

昨日は、クリスマスショッピングの後、義母が娘のサチとともに我が家にやって来ましたので、いろいろと話しをしました。クリスマスの日の料理計画も、細かく教えてもらいました。やはりロースト料理の予定です。集まる家族は8人と幼児1人ですが、ローストポークとローストチキンとクリスマス恒例のハム、これに副菜の野菜(ローストポテトは不可欠!)にサラダ2種類とのことです。

彼女の家に着くなりじゃがいもの皮むきということになりませんように…。

ところで、皆さんの中にはローストポークとローストチキンは分かるが、クリスマス恒例のハムとはなんぞや?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

こういうものです。

Taste.com.auより

ハムとは豚のもも肉のことで、日本で言うハムという食品のように味付け&燻製済みの骨付きもも肉です。クリスマス時期には、スーパーをはじめ多くの食品店にこれが所狭しと陳列され販売されていますが、これがですね私には殺された豚の腿が並んでいるように見えて仕方がない。

ああ、哀れな豚さん達…。

あの光景から判断して、この豚のハムはよほど人気のあるクリスマス食品と言えるでしょう。通常は、上の写真のように切り目を入れてクローブを差し込み、調味料を塗りこんでオーブンで焼きます。要するにロースト料理の一つですよ。(ローストせずにそのまま食する場合もあります。)

さて、昨日の夕方のこと。

夫が仕事から帰って参りました。何やら大きなプラスチックの袋を抱えておりました。取り出したものは、ジャジャーン!

巨大な豚の腿!

重さはおよそ10キロ。会社からスタッフへのクリスマスプレゼントだそうです。

(こんな巨大な豚の肉を我々家族四人でどうやって消費すれば良いのよ…。待てよ、義母のクリスマス料理計画にはハムがあったじゃないか!)

「義母さんがクリスマスにハム料理をするって言ってたわよ。ちょうど良いじゃないの?ハムを買わなくても良いって教えてあげて!」

夫は直ぐに電話をしていましたが義母は不在でした。もうすでに食材の手配は完了済みの公算が大きいです。その場合、どうやって食べるの?この巨大ハム…。

我が家の冷蔵庫の棚の一つはこれに占領されています。


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2015年12月21日

クリスマス狂騒曲

さあ、いよいよクリスマスの週に入りましたよ。

今日は、娘のサチが私の義母(サチのおばあさん)とクリスマスショッピングの予定なので、リングウッドのイーストランド(Eastland )というショッピングセンターに送って行きました。送って行ったついでに食品の買い物もしたかったのですがね、車を停めることができませんでした。

イーストランドの駅側

幾つもある駐車場への入口にどんどん吸い込まれていく車、車、車!

買い物をしたかったColesというスーパーからあまり遠くない所へ停めたかったのですが、無理でした。かなり遠くまで行ってみたけど、全く場所がありません。グルグル回って買い物を済ませた人の後をつけたりもしたんですけど、他にも何十台もの車が血眼で駐車場所を探しているので、要領が悪い私は横取りされるのです。(買い物は別のスーパーに行きました。そこでも車を停めるのに苦労したけど…。)

クリスマス時期のショッピングセンターは、ちょっと怖いですよね。目の色が変わった皆さんの買い物狂騒曲に巻き込まれる恐れがありますし、車を停めるのがとにかく大変な苦労ですから、私は近寄りたくはないんです。あの買い物客でごった返す人混みというのが大の苦手なのでね。でも食品の買い物をしないわけにはいかないので、一番近いイーストランド(Eastland )にあるスーパーに行くんですが、やっぱり早朝に行くしかないか…。

今年の我々家族は、クリスマスプレゼントの交換は止めようと言う義母の一声のおかげで、プレゼントの買い物をしなくて済みました。やれやれ…。はっきり言って、クリスマスのプレゼント交換は無駄な出費ですからね。

それにしても、今年のクリスマスに集まる我々家族はしょっちゅう会っているメンバーだけだし、プレゼント交換も無いとくれば特別なイベントでも何でもありません。例年、飲んで食べて昼寝するだけです。

クリスマスの日の気温予報は34度、ちょっと微妙…。

義母が好むロースト料理にはやや暑いけど、できないほどの暑さでもない。それでも、熱いオーブンの前で料理をさせられるのは、暑さが苦手な私には苦しみ以外の何でもない。義母は目が悪いため近年料理が大変になってきているということか、毎年彼女の家に到着するやいなや我々には仕事が割り当てられ、皆が料理に励むという馬鹿げたクリスマスを私は嫌っております。今年は何とかもっと楽で皆がストレスを感じること無く楽しめる集いの日にしたいものです。クリスマスの日にはぜひともロースト料理が食べたいと誰も思っていないわけだし。それぞれ料理を持ち寄って、食べて飲んで寝ればいいじゃないか!

さあ、どうなることか…。

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2015年12月20日

待ちに待ったクールチェンジ

昨夜は冗談抜きで暑かった!外の気温は30度から下がらなかったです。

気温42度を記録した日中の熱気が溜まった2階は窓を開けても開けなくても暑さは変わらず。それでも少しは違うだろうと窓は開けましたけど、あんな所で眠れるわけがないの。

夫は、あんなところでも爆睡していましたけど、私は比較的涼しい居間のソファで寝ることにしました。自分のベッドでも熟睡できない私が、身体を伸ばせないソファでしっかり眠れるわけがないんですが、それでも少しは眠れましたから良かった…。

今朝はすでに気温が30度を超えていて、あっという間に再び40度近くまで上がりました。エアコンの効いた居間で本読むことくらいしかやる気がでないのだけど、どんなに暑くても食事の支度はしなくちゃなりませんから、暑いのは本当にうんざりです。

午後4時過ぎ、風向きが変わりました。

待ちに待ったクールチェンジ!

気温は一気に20度くらい下がりました。家中の窓を開けて冷気を家の中に入れ、ホットひと息ついています。

今晩こそ、しっかり眠りたい。

ブッシュファイヤ(森林火災)は、我が家の近くでは発生しませんでしたが、やはりビクトリア州の各地で発生して被害が出ています。さて、次の猛暑はいつになるか…。

それまでに故障中の水冷式冷房システムを直してもらえるとありがたいんだけど。

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2015年12月18日

スターウォーズ / フォースの覚醒

スターウォーズが話題になっていますね。


第1作目の「スターウォーズ Ⅳ 」は、1977年の作品です。この第1作公開当時小学生だった夫は、文字通りスターウォーズ世代でありまして、おじさんとなった今でも映画「スターウォーズ」シリーズは、特に最初の3作品(エピソードⅣ、Ⅴ、Ⅵ)は特別の意味を持つものらしい。

最近の3作品(エピソードⅠ、Ⅱ、Ⅲ)に対する大いなる失望の後、まさかまた作るとはと私なんかは鼻で笑った(失礼…)この最新作ですが、夫が全然話題にしないものだから関心を失ったのかと思っていたら、それは大間違い!

スターウォーズ6作品中、最初から最後までちゃんと見たことが1作品もない(つまり途中で寝てしまうとか、退屈になって見るのを止めてしまう)私には、話題にしようにも話題にならないから話題にしなかっただけで、夫は密かにこの最新作を公開初日に見に行くことを決めていたらしいです。

しかし、仕事を休んでまでという訳にはいかないものですから、昨日は仕事から帰ると猛スピードでシャワーを浴びて(暑かったですからね…)出かけて行きましたよ。息子のカイと一緒に。

一応、私と娘のサチにも「見に行きたい?」とは誘ってはくれました。応えは「No!」と分かっていてもね。私達女二人には、あの映画の面白さというのが今一つ良くわからないのですよね。目が回るしね。

子供のように興奮している夫と息子が出かけた後、TVのニュースでもスターウォーズの話題が取り上げられていました。

世界中大騒ぎですね!

ニュースで初めて知ったんですが、ディズニーが「スターウォーズ」シリーズの制作会社ルーカスフィルムを何と40億ドル以上で買収したんですって?金額が高過ぎると批判もされたけれども、玩具などスターウォーズ商品の販売とこの新作の売上とで、買収額の40億ドルは約1年でほぼ回収できる見込みとか!この新作映画の北米における前売り券だけですでに1億ドル(日本円にして120億円!)を突破済みなんだとか。

まあなんという世界!

クリスマスを前にして、デパートも玩具屋もスーパーも、どこもかしこもスターウォーズ商品とフローズン(アナと雪の女王)商品で溢れておりますよ。商魂たくましいディズニーです。

あっ、そうそう、映画についての感想ですが、夫も息子も「なかなか良かったよ」「景色が綺麗だったな」「1作目みたいな話だったな」ということです。

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いつでもどこでも爆睡可能

昨晩の睡眠時間2時間です。

暑かった…。

現在住んでいる家は2階建てで寝室は2階にありまして、猛暑の日は家中の熱気が溜まっているのでとにかく暑い。セントラル水冷式冷房システムなるものが完備している家ですが、これがずっと故障しているので使えない。寝室を冷やすことも、2階に溜まった熱気を家の外に吸い出すこともできない。

昨日は、日中の気温が38度になったのですが、夜中には気温が20度台まで下がったのですよ。しかし、寝室内の気温はずっと30度超え。居間のソファで寝ようかとも思ったんですがね、扇風機全開で何とか眠れるかと思ったらやはり無理でした。

夜中の2時が過ぎた頃に少し涼しくなってきたのを感じました。その後2時間程眠ることができたんですが、今日は昼寝が必要です。

そんな猛暑の寝室で、へっちゃらで眠っている夫。

彼は「いつでもどこでも眠れる」という特技があるんです。「さあ寝るぞ」モードに入ると瞬時に寝ることができます。万年睡眠不足の私が、しょっちゅう「寝付けない」「夜中に目が覚める」「朝早くから目が覚める」の三重苦に苦しむ傍らで大イビキをかいて爆睡する夫。

ベッドでなくても、ソファでも、床でも、コンサートホールでも、空港でも、駅でも、お店でも、映画館でも、他人の家でも、トイレでも、いつでもどこでもすぐ眠れます!

羨ましいです。

眠れるというのとつい眠ってしまうというのは紙一重でして、失敗もあるんですがね。例えば、日本のある空港で搭乗ゲートの真ん前に座って搭乗時間を待っているうちに爆睡し、目が覚めたら周りに誰もいなかったとか。娘のバレエコンサートで爆睡し、コンサートホールに大イビキがこだましたとか。

夫は暑さにも強いです。よくもまあ、あの暑さの中で眠れるものだと感心させられます。

さて、我が家のあるメルボルンの東外側地域の本日の気温予想は41度。明日は42度。寝室はどれほどの暑さになるのでしょうか…。エアコンのある居間で寝れるようにマットレスでも出しておくか。

幼いサチが描いた夫のポートレート

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2015年12月17日

ブラックサタデー

もしもブラックサタデーを経験していなかったら、私のブッシュファイア(森林火災)に対する理解は、今とは全く違っていたと思います。

2009年2月7日の土曜日、ビクトリア州では同時多発的に大規模なブッシュファイアが発生して大きな被害がでました。173人が死亡、何百人もの人が大火傷などで負傷、2029軒の家屋が燃えました。この森林火災は3月中旬まで燃え続け、4500平方キロ以上が焼失しました。

大災害が発生した2月7日の土曜日を、ブラックサタデー(Black Saturday)と呼んでいます。

この日は、前日から当時のブランビー州知事や消防庁の人がテレビやラジオで注意喚起のメッセージを送り続けていました。「100年に一度あるかないかの非常に危険な天候となるから十分な準備と注意をしろ」と呼びかけ続けていましたけど、土曜日の朝になっても「ブッシュファイアの危険日だって本当に?」と、呑気な気分の私でした。きっと多くの人達がそうだったに違いないです。

しかし、何年にもわたる降雨不足で草地も森林も極度に乾燥していたところへ来て、記録的な高温と強風に見舞われたこの日、各地で放火や電線事故などで発生した小さな火災は瞬く間に燃え広がったのです。

午前中はそれほどの暑さではありませんでした。風もなく、青空の広がる普通の夏の日。気温は昼頃でせいぜい40度くらいだったか。

土曜日は、息子はギターのレッスン、娘はダンスのレッスンがあり、私は車での送り迎えに忙しかったのですが、昼過ぎに子供達をピックアップしてから家に帰ろうと北に向かった時に見た空は、一生忘れることはできません。リングウッドの街の上に広がっていた青空の半分が真っ黒になっていたのです。

台風並みの強風(しかも熱風)が吹き荒れて、さすがに怖くなり始めた午後、ラジオで次々に火災のレポートが入り始めました。我が家の電話も鳴り始めました。家族や友人が多く住むヤラバレーでも各地で火災が発生して燃え広がり始めたのです。

火を消すお手伝いに行くとかそんな場合じゃありません。心配だけど何もできません。私達家族は、おそらく火災の心配はないと思われる住宅地にある家の冷房の効いた部屋でラジオを聞いていました。

外の気温はどんどん上がり、我が家の南向き(つまりお日様が出ない日陰側)の屋根付きウッドデッキの気温は、この日48度を記録しました。

この写真を撮った時点で47度

家族や友人達を心配しながら寝苦しい夜が明けた翌朝早く、義母から電話がありメアリーズビルという街が無くなったと聞いたんですが、街が無くなったってどういうこと?

すぐにテレビをつけて目に飛び込んできた信じがたい光景!確かに一つの街が燃えて無くなっていました。

「街の人達はどうなったの?夜の間に避難したの?」

テレビのニュースが伝える内容に、私は震えました。



森林火災は毎年発生しています。

ブラックサタデー並みの火災も再び起きるでしょう。

しかし、自分達の命を守るための備えをすることはできます。

Prepare. Act. Survive.


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2015年12月16日

FireReady アプリ

Prepare. Act. Survive. 

「森林火災に備え、行動し、生きのびろ!」というスローガンで、テレビでも繰り返し注意喚起の広告が流れていますが、「そうだな準備しなくちゃな、もしもの時はどうするか決めておかなくちゃな」とは思うものの、実際に火災発生の場合の行動方針を決めてそれを家族全員が理解しているというケースは多くないのが実情だそうです。

つまり、もしもの時には困る人達が多いということ。


火災発生が家族が一緒にいる時なら、逃げ遅れさえしなければなんとかなるかもしれません。しかし、家族やペットが、仕事先、学校、友人宅、ショッピングなどで別々の場所にいる時に火災が発生し、道路が通行止になったり電車やバスが止まった時、電話がつながりにくくなった時、どのようにして連絡を取り合うか、何処で落ち合うか、あなたの家族は理解できていますか。

メルボルンはですね、地震は無いに等しいし、台風は来ないし、自然災害の無いところのような印象を持っている人も多いでしょうが、森林火災は甘く見てはいけないのです。

火災の発生状況や勧告警告の詳細を知るのに大変良いアプリがあります。ビクトリア州消防庁の「FireReady」というアプリです。ヴィクトリア州在住の方はスマートフォンにぜひ入れておくべきです。とくに近くに草地や木が沢山ある公園や保護区、森林がある場合はお勧めします。


どこにいてもGPSで位置を自動的に感知して、近くで発生している火災や事故を知らせてくれるだけでなく、Watch Zones という注意したい地域を登録しておけば、例えば自宅のある地域を登録しておけば何処にいてもその地域の火災及び事故情報が届きます。注意報や警報、避難勧告などが出ると瞬時に届きます。

一昨年、我が家の近くで火災があった時、私達家族は避難せずに、もしもの時は消火活動をするつもりで備えましたけど、この「FireReady」というアプリで常に最新情報をチェックしていました。「どこそこ地域の人は今のうちに避難しなさい!」とか「どの道路が通行止です」とか「避難するには遅すぎますから、家にいて火の接近に備えなさい」とか、いろいろメッセージが届きます。

夏はまだ始まったばかり。明日から4日連続の猛暑です。

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2015年12月15日

今夏1回目の猛暑予報と森林火災

暦の上では夏になりましたと先日書いたばかりですが、2〜3日前はずいぶん冷え込んで山の上では雪模様。冷房つけたり暖房つけたりと、エアコンも酷使されております。

このように目まぐるしく気温が変動するメルボルンでは、その日何を着るかを決めるために天気予報(というか気温予報)をチェックすることは欠かせません。特に夫は冷暖房不完備の場所で働いておりますので、長ズボンで行くか半ズボンで行くかその判断を誤るとその日一日不快な思いをするため気温予報チェックは重要です。

で、今朝も天気予報を調べましたらね、こういう予報になっておりました。


本日のメルボルン東地域の予報は「概ね晴れで30度」と、これはいいんですよ。問題なのは木曜日以降の気温です。

木曜日39度、金曜日37度、土曜日41度!

ええ、いよいよ夏でございます。日曜日は36度でこれも結構な気温ですけど、土曜日41度の後では涼しく感じられるところがすごいところ。

私のようなほとんど専業主婦のような者は、40度越えの暑い日は外出を控え、日除けを全部下ろして薄暗くした部屋で冷房を効かせておとなしくしていれば良いわけですから問題はないのですけど、何が怖いってブッシュファイア(森林火災)ですよ!

何しろ我が家は爆発的に燃え上がるユーカリの大木に囲まれているのです。周辺の家全てそうです。また、今年は雨があまり降らず乾燥していまして、草地が例年以上に早くから枯れております。ええ、夏は草地が枯れるのです。

一昨年は、我が家から3キロのところで草地に火がつき燃え広がって家が1軒焼けました。我が家周辺も煙に覆われて、非常に怖い思いをしました。風向きが反対だったので、私達に避難勧告は出なかったけれども、息子のカイと娘のサチと私の三人は夫の指示に従ってせっせとバケツや家中の水を貯められる鍋釜容器全てを使って万が一の事態に備えました。もしも同じようなことが起きたら、今度はさっさと避難したいと私は思うのですけどね、夫は家を守ると言っております。

今夏1回目の猛暑ですが、暑く乾燥した日が連続すると火災の危険が増します。そういう時にはですね、「大火事を引き起こして世間が大混乱に陥るのを見ること」あるいは「その火事を自分が消火して英雄になること」を夢見る困った人達がもう居ても立ってもいられなくなるらしいんですね。

オーストラリアの森林火災は、落雷や不注意な火の使用(通常危険日は屋外での火の使用が全面的に禁止となるのに)または強風による電線事故などが主な火災の原因ではありますが、放火も多いのです。

どうするかなあ、土曜日。

夫が家にいるから安心といえば安心なんですけど、家を守るために火災と戦う気など毛頭ない私は、屋根の上のスプリンクラーの栓が何処にあるのかも知らないという…。

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2015年12月14日

VCEの結果発表

本日12月14日月曜日の午前7時、2015年度のVCEの結果が発表されました。郵便で結果が届くのを待ちきれない人達は、携帯電話のSMSで結果が知らされるように登録をしておけば発表日に結果が届きます。このサービスは有料です。SMSなど利用せずとも、VCAAウェブサイトにログインすれば、自分の結果は簡単に分かります。

娘のサチは、今年は11年生だったのですが12年生の科目を2科目勉強していたので、その結果を今朝VCAAサイトで調べました。「A+」が並んでいたので良かったのではないかと思いますが、問題はその結果を相対評価して与えられる得点で、さらに重要になるのは来年度に必要な科目の結果が出揃った後のATARの得点数です。

VCEとかATARって一体何?と思われる皆さんのために、ちょっと説明します。

ヴィクトリア州では、高校を卒業したという証明書は各学校が発行するものではなく、州教育省が発行するVCE(ビクトリア州教育証明書)というものになります。これの取得のために生徒たちはハイスクルール最後の2年間(11年生と12年生)で各自の高校卒業後の希望進路に沿った科目を勉強し、幾つもの試験を受けます。必修科目と必須ユニット数も決められています。授業への必要出席日数も決められています。

卒業証明書にはVCEの他にVCAL(ビクトリア州実用学習証明書)というのもありまして、こちらは大学進学よりも就職に向けてより実践的な技術を学びトレーニングを積むためのコースを選択した場合の証明書です。

大学進学のためには、VCEが必要です。

結果は幾つものアセスメントと試験の総合結果ですから、2年間気を抜くことなく勉強しなければなりません。これらの結果がVCAA(ビクトリア州カリキュラムおよび評価機関)により相対評価の得点として出されます。この得点がVTAC(ビクトリア州大学入学センター)に評価されて、生徒にはATAR(オーストラリアの大学入学ランク)という得点が与えられます。このATARの点数が大事なんですよ。各大学のコースによって入学に必要なATARの点数が決まっているからです。

生徒は、進学希望の大学、希望のコースがあるわけですが、このATARの得点数で入れる大学のコースを選び入学の手続きをとるという手順になるのです。ですから点数が足りないと希望の大学へ入れないから別の大学を選ぶしかないということになります。

ATARの点数は最高が99.95です。今年は35人が99.95点を取ったと新聞に書いてありました。全てのアセスメントと試験でほぼ満点を取ったんでしょうね。すごいですねえ…。

ちなみに昨年度の平均は68.95点だったそうです。娘のサチは、メルボルン大学で心理学を勉強したいのですが、メルボルン大学に入学するには93点以上は取らないといけないんですって。93点って、これもすごい点数よ…。

あと1年、頑張ってくだいさい。

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2015年12月12日

無料の昼公演

リングウッド・バレエの木曜日の昼公演は、リングウッド市民のために無料でおこなう「くるみ割り人形」のみの公演でした。行ってみて驚いたのは、観に来ている人の殆どが高齢のおじいさんおばあさんで、そうした高齢の方たちに助けてもらってやっと動けるというさらに高齢の方々も多くいらっしゃったこと。皆さん少しおしゃれをして来ておられ、とても楽しそうでした。

さて、開演10分前になって着席を促すベルが鳴りました。それほど大きくないリングウッド市のホールですから、通常ならば10分もあれば観客は着席できるのかもしれませんが、昨日は違った!

何しろ、観客の殆どは高齢者。車椅子の人は少なかったけれど、ウォーキングフレーム(車輪付き歩行補助フレーム)を押しながらやっと歩いていらっしゃる方が大勢おられたのです。そして、ホールの中はウォーキングフレームを押して入ることはできません。


ですからね、着席も一筋縄ではいかないんです。比較的若い人達や足腰がまだしっかりした人達が助けて何とか着席しますが、中央辺りから順番に座るというわけにはいかないんですから、すでに座ったおじいさんおばあさん方の向こう側の空席に、一人では歩行が困難な方を座らせてあげるというのは容易なことではなくて、やっと座ったおじいさんおばあさんに再び通路まで出ていただくなどという光景も見られました。

開演時間を5分過ぎ10分過ぎ、15分過ぎてもまだ着席できない方がおられます。照明を消してしまうと危険ですから、全員が着席できるまで観客全員じっと待ちました。

さて、公演終了後、早く出ないと混雑に巻き込まれて大変だと思った私。早めにホールから出ましたら、ホールの外で驚くべき光景を目にしたのです!

ホールの外にずらりと並べられたウォーキングフレーム。軽く100台以上はあったでしょう。一度にあれほどたくさんのウォーキングフレームを見ることは、通常考えられませんよ。

夕方帰宅した夫にその話をしました。

「いいじゃないの!おじいさんおばあさんたちは、日頃エンターテインメントが少ないのだから、そういうバレエの公演にちょっとおしゃれをして出かけるというのは特別なことに違いない」
「無料で公演をするというのもいいことだな」
「ヒロコ、そのウォーキングフレームの写真を撮ったら良かったのに」

夫はいつも中々良いことを言うのです。

写真を撮ってくれば良かったな…。それに、自分のことだけ考えて早めに帰ってきたりせず、おじいさんおばあさん方が無事にホールを出て自分のウォーキングフレームを手にできるようにお手伝いでもするべきだった。

夫が昨日あの場所にいたら、絶対にそうしたであろうと思います。ちょっと反省…。

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2015年12月11日

リングウッド・バレエ

昨日は、リングウッド・バレエ(Ringwood Ballet Group)の年末公演を観に行きました。

リングウッド・バレエは、幼児から高校生までのダンススクールで、生徒の保護者によって運営されている非営利団体です。娘のサチが中学生の頃までこのスクールでクラシックバレエとジャズダンスとキャラクターダンス(ヨーロッパのフォークダンス的なもの)を習いました。

毎年12月の2週目の木曜日から金曜日までの3日間、リングウッド・バレエの生徒たちは5公演をおこないます。この公演に向けて10月と11月は練習を積み重ね、土日はリハーサル、公演の日や前日の最終ドレスリハーサルの日は、生徒たちはそれぞれが通う学校をお休みして参加します。中途半端な気分では参加できません。

実は親も大変なんですよ。衣装から舞台装置、小道具、垂れ幕、全て生徒の保護者たちの手作りです。ボランティアの親たちが、制作から運搬から舞台の裏方から何から何まで自分たちでおこなうわけですから。私もたくさん衣装を作りましたけど、良い経験ができたと思っています。

公演は、全生徒の発表会的なものですから、ジャズ、タップ、クラシックバレエ、コンテンポラリー、キャラクターなど、全てのクラスの生徒達がそれぞれの踊りを披露します。そして後半は、呼び物となるクラシックバレエの演目が上演されます。(時間も相当かかります。)

今年の演目は、チャイコフスキーの三大バレエの一つとしても有名な「くるみ割り人形」で、通常トップダンサーが踊る「金平糖の精」を私達家族が最も親しくしていてる家族エクリーさん家の長女であるホリーちゃんが務めるというので観に行ったのです。



ホリーちゃんは10年生(日本的に言えば高校1年生)で、身長170センチの長身です。小さい頃からたいへん上手でしたけど、昨日の「金平糖の精」は本当に素晴らしい踊りでした。彼女は、将来プロのパフォーマーになりたいという希望を持っています。夢を追い続けてください。

ちなみに、私の良い友人でもあるホリーちゃんのお母さんは、毎年舞台装置や垂れ幕の制作から舞台裏方まで、ボランティアとして大活躍で頭が下がる思いなんですが、今年はお父さんも舞台装置制作チームに参加しらしい。

エクリーさん夫婦のような多くの保護者の協力でリングウッド・バレエの公演は、毎年大成功を収めているわけです。

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2015年12月10日

コーヒー

コーヒーの豆を自分で挽いた時や、すでに挽いたのを買ってきて袋を開けた時のあの得も言われぬ芳香は、コーヒー好きにはたまらないのですけど、あれを「臭い」と感じる人もいるのですよね。特に子供達にとっては、不快な臭いであるらしい。

実を言うとその気持ちはわからないわけではないのです。

私は妊娠期のつわりが息子の時も娘の時も大変ひどく、トマトしか食べられなくなったり一日の嘔吐回数16回などという新記録を作ったりと大変な苦痛の日々を送ったのですが、妊娠期には味覚嗅覚の変化がありました。

通常であれば食欲を刺激するはずの、例えばご飯が炊ける匂いや肉や卵を焼く匂い、味噌汁の匂い、そうした匂いがことごとく不快極まる臭いに感じられました。夫は目玉焼きをトーストに乗せて食べるのを朝の常食にしておりましたが、私の苦しみ様を見て屋外のBBQで卵を焼くようになりましたし…。

それはともかく、今日はコーヒーの話。

私は子供の頃からコーヒーが大好きで、成人して甘い飲料が苦手になってからは、もっぱら強めのコーヒーにミルクを少し入れたものを愛飲してきておりました。

ところが、なんということか!ある日、あれほど大好きだったコーヒーの芳香が「うっへぇ、臭い!」と感じたのでございます。

そりゃあもう、たまりませんでしたよ。夫がインスタントコーヒーを入れている臭いが遠くキッチンから漂ってくるだけで、「あっ!コーヒー入れてる!」「臭い!」「吐きそう!」ということになるんですからねえ。

ですから妊娠期間中は紅茶党になっていましたけど、出産を終えた直後にはもうコーヒー党に逆戻り。「ああ…美味しい。なんであんなに臭いと感じたのか不思議だわ!」という不思議な経験でございました。

ですから、コーヒーが臭いと感じる人がいるのは分かるんです。

うちの息子のカイと娘のサチは、基本的に水とお茶とミルク以外の飲料は飲まずに大きくなり、二人とも私がコーヒーを入れていると「臭い!」と苦情を言っていたものです。息子のカイは、19歳になった今でも基本的に水かミルクしか飲まず、「飲もうと思えばコーラは飲める」と本人は言いますが、コーヒーや紅茶も緑茶もビールもワインも飲みません。

娘のサチは、幼い頃からあらゆる飲み物食べ物に興味があったせいか、ビールもワインも味見済み。そして、あれほど臭い臭いと苦情を言っていたコーヒーを今年に入った頃からごく薄く作って飲み始めました。インスタントコーヒーをミルクに混ぜたりフルーツと混ぜたり(???)して飲みんでいましたが、次第に彼女が作るコーヒーは濃くなり、最近では一日中コーヒーを飲んでいるのです。

「最近、だんだんコーヒーが濃くなってきているみたいねえ」
「そう、カフェイン中毒に一直線よ!」

ううん…。確かに、彼女の飲み具合は、まさに「中毒」と言っても過言ではないほど。一番良く見かける飲み方は、大きなグラスにブラックコーヒーを作り、それに冷凍のベリー類(イチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベルー)を入れてそれらのベリーを食べながらコーヒーをすするという飲み方!私はやってみたことがありませんので、これが美味しいのかどうか想像だにできませんけど。

そして、最近は私が入れるのと同じやり方でドリップコーヒーを入れて飲むようにもなりました。砂糖無しでミルクだけ入れているようです。熱いコーヒーを飲みながら本を読んでいるか勉強している娘のサチ。時々「ああ…(美味しい)」と声を上げいます。

人間の味覚って変わりますねえ、ホント!

おかげさまで、我が家のコーヒー消費量は日々急激な増加を見せております。ちなみに、私はオーストラリアブランドVittoria Coffeeのエスプレッソが好きで、これを日本式にドリップで一杯ずつ入れて飲むんですが、オーストラリアにはVittoria以外にも美味しいコーヒーブランドがたくさんあります。メルボルンには大変美味しいコーヒーを入れてくれるカフェがたくさんあるんですよ。

コーヒーの入れ方も、さすが移民の街だけあって色々です。私はドリップで入れますが、いつだったかフランス人の友人がそれを見て、自分と同じ入れ方をしていると大いに感激していました。夫の友人のイタリア人は、コーヒーには並々ならぬパッションを持っていて、豆にも機械にも相当お金を注ぎ込んでいるようですが、夫曰く、彼が入れるコーヒーはこれまで飲んだ中で一番美味しかったと。

またいつか、メルボルンのコーヒー文化についても書いてみようと思っています。

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2015年12月9日

10年間風呂に入らず

誰のことって、私のことですよ!

最後にお風呂に入ったのは、日本からオーストラリアに戻って来る前の2006年3月の終わりだと思います。それ以来、一度もお風呂に入っていません。シャワーだけです。

シャワーって立ったままでおこないますからね、疲れている時など「ああこれがお風呂だったらなあ」と思います。シャワーは基本的に汗と汚れを落とすのが目的。オーストラリアに来てから節水意識が染み付いているせいか、シャワーは手短に終わらせないとやましい気分になりますしね。とにかくシャワーは「洗う」だけ。

お風呂というのは、汗と汚れを落とすのは目的の一つであって、それ以外に温熱効果で血行を良くし新陳代謝を高め、水圧と浮力効果で筋肉をほぐし心肺機能を高め、身体と心の両方をリラックスかつリフレッシュさせ、…と書ききれないほどの効能があるじゃないですか。

我が家にも浴槽はあるんですよ。寝っ転がれば身体全体がお湯に浸かります。身長が低い人は、寝っ転がるのに注意が必要ですけど。ツルッと滑って溺れかけるということがありますので。しかも、浴槽のすぐ横に便器があるのがどうもねえ寛ぎ感を阻害するというか。

実は、5〜6年ほど前だったか、小さなプール付きの家に住んでいたことがありまして、そのプールの端っこはスパになっていました。ようするに噴流式泡風呂です。基本的にはプールと水を共有する作りでしたがスパの部分に温水を出す装置もついており、何度かスパでお風呂気分を味わったことはあるんです。しかしですね、スパは水着を着用して入るものですので、肌が直に温水に触れるのと水着を通して触れるのとでは雲泥の差があります。塩素の臭いもするしね。

メルボルンには確か「お風呂屋」という銭湯のような場所があると聞いたことがありますけど、素っ裸で赤の他人と風呂にはいるというのは基本的にリラックスの度合いが違うであろうと思います。

以前ヒールズビルに住んでいた頃、子供が生まれて家族が増える度に、夫が家をリフォーム・増築したんですが、その時ついでに日本式のお風呂も作りました。家族4人で一緒に入っても広々とした完全日本式の風呂でした。

当時、日本式の深い浴槽を販売している会社がメルボルンにありましたのでそちらで浴槽を購入しまして、夫がDIYで作ったのです。お風呂用の椅子や湯桶も日本から取り寄せて、子供のお風呂用おもちゃも常備しまして、ああ良かったなあ…。

ちなみに今Googleしてみましたらね、今でもその会社The Japanese Bath Companyは続いているようです。


今住んでいるこの家が自分たち所有の家なら、迷いなくお風呂をリフォームするでしょうけど、いずれ所有者である義妹が家を売ると決めた時には、また引っ越しですからね。

The Japanese Bath Companyのウェブサイトを見ていたら、無性にお風呂に入りたくなってきました。

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2015年12月8日

心臓発作で急逝

夫の親しい友人が、金曜日に心臓発作で亡くなったという知らせが入った。まだ40歳代の若さだった。

この人は、ずっと一人暮らしをしていたので、亡くなった時の経緯は未だに良くわからないのだが、心臓発作で突然亡くなったということを、夫が以前勤めていた会社の元同僚が仕事先で聞き、夫に知らせてくれたのだ。

親しい友人である夫に、こういう形でしか伝わらなかった彼の死。

彼は長年肥満による糖尿病を患っていて、最近は下肢の感覚麻痺のためにハシゴに登るのが危険だとかで、先日も夫が手伝いに行ったりしていた。

以前、記事に書いた尊厳死でなくなった親しい友人同様に、非常に優れた木工の技量と知識を持つ人だった。身体が大変に大きく、ヒゲをたくわえた様子が小説「ハリー・ポッター」に登場するハグリッドのようだったので、友人達からはハグリッドと呼ばれていた。

知らせを聞いて、夫が取りあえずハグリッドの携帯電話に電話をしてみたところ、友人の一人が応答したそうだ。

ずっと独り身だったハグリッドには、亡くなった後の家財や遺品を整理する家族がいない。葬儀をする予定も今はない。遺体は火葬にして遺灰を出身のニュージーランドに送る予定だそうだ。ニュージーランドに、家族か親族がいるのだろうか…。親しかった夫も、そういうプレイベートなことは知らなかった。

人の人生というのは、こんなにあっけなく終わってしまうこともあるのだな。

こんなことがあると、明日がやって来ることが当たり前のように生きている自分自身のことを考えさせられます。

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2015年12月7日

銃規制、オーストラリアの選択

それは、あるのどかな秋の日の午後のこと。私は息子のカイを妊娠中で、お腹が膨らんできた頃の事だった。

1996年4月28日の日曜日、タスマニアで何か事件が起きているらしいと聞いてテレビをつけた。

州都ホバートに近い観光地ポートアーサーで、若い男が無差別に発砲して多くの観光客を射殺した。その後、車を運転しながら通行人を次々に射殺し、数百メートル離れたガソリンスタンドでもカップルの女性を射殺。男性の方をトランクに閉じ込めてコテージに移動し、その男性を人質にして立てこもった。警察とメディアと野次馬たちがコッテージを取り囲んで一夜が開け、翌日の朝コッテージから出火。飛び出してきた犯人はあっけなく逮捕されたが、コッテージの持ち主であった夫婦と人質の男性は焼け跡から遺体で発見された。死者35人、負傷者15人というオーストラリア犯罪史上最悪の大量殺人事件となったポートアーサー事件だ。犯人の若者マーティン・ブライアントは終身刑で現在も服役中。何故このような犯行に及んだのか、その動機は不明のままである。

この事件の後、犯人のブライアントが高機能自閉症で知能指数が低かったこと、事件に使用したアサルトライフルを何らの審査もなく購入していたことがメディアで報じられると、銃規制を求める声が高まった。そして、この事件からわずか12日後にミリタリータイプのセミオートライフルの輸入と販売の禁止が決定し、その後オーストラリア連邦政府は国全体の銃規制を導入した。

当時の連邦政府は、保守政党である自由党政権であったが、銃規制は輸入と販売の禁止にとどまらなかった。「National Firearms Buyback Scheme」と呼ばれる政府による強制的な銃器の買戻しがおこなわれ、半自動式ライフルやポンプアクションショットガンをはじめ、ハイパワー拳銃やミリタリータイプまで合計66万以上の銃器が連邦政府により買い戻された。

私の夫家族も、所有していたライフルとショットガンを手放したことは記憶に新しい。

さて、先日、米国内の銃規制を求める社説を1面に掲載して話題となったニューヨークタイムズ紙に、このオーストラリアの銃規制に関する記事が載っていた。


ご存知のように、米国の銃による凶悪犯罪数は世界に類を見ないレベルであって、大量無差別殺人も頻発しているにもかかわらず、政治的発言力のある全米ライフル協会の反対により国レベルでの効果的な銃規制法が成立する可能性は低い。

また米国では「自分の身は自分で守る」という精神が現在でも根強く残っているため、多くの米国人が銃を手放すことを恐れている。こうした国民の心理も問題であろう。

しかし上記のニューヨークタイムズ紙の記事によれば、オーストラリアではポートアーサー事件後の銃規制が「銃による犯罪と自殺」に与えた影響を否定出来ない数値が出ていることを紹介している。

銃犯罪の減少と銃規制の関係性については多くの意見があり、批判もあり、規制の緩和を求める声もあるけれども、オーストラリアが銃規制の緩和に動くとは思われない。米国の辿った道を追随することを選ぶわけがないのである。


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2015年12月6日

夏です、虫が元気です

史上最強とも言われるエルニーニョの影響か、例年の半分しか雨がふらず気温激変で草木もボケまくりの春が過ぎ、暦の上では夏がやってまいりました。

暦の上ではと前置きしなくてはならないのはメルボルンの常。真夏であるはずの1月2月に暖房が必要になったりしますからね。

さて、夏は私が最も嫌悪する季節ですが、単純に暑いのも嫌だけど、何が嫌ってね、虫ですよ。

特に三悪は、ハエアリ。こいつらは一年中いますけど、特に元気になるのはやはり夏。

今朝、洗濯物を干しに外に出ましたら(くつを履いて洗濯物かごを抱えて家を出て行かなくてはなりません)、いきなり攻撃を仕掛けてきたのはちょっと小ぶりの黒いハエ。ドアを出るなり、私の頭や鼻や口をめがけて特攻して来るというのは、どう考えてもドアの付近で待ち構えていたとしか思えないんです。

オーストラリアはハエ大国。以前にも何度かハエについて書きましたので、詳しいことはそちら記事「ハエ、ハエ、ハエ」あるいは「馬鹿ハエ」をお読みいただくとして、オーストラリアでBBQや焼き肉などを屋外で楽しみたい向きには、どうぞこのハエ事情というものをよくご理解の上でお楽しみ下さるようお願い致します。

さて、蚊ですけど、真冬であっても寝室において蚊取りマットを使用しないと夜中に顔をボコボコにされて目が覚めるという事情を聞けば、オーストラリアの蚊事情もご理解頂けるかと存じます。

つまり、一年中繁殖し続けているのですよね。我が家では、ハエをはじめとする虫類が家に侵入するのを防ぐため、また花粉の侵入が怖いために、窓やドアを開け放しておくことはありません。寝室の網戸付き窓など開けることも稀だというのに、あの蚊たちは一体何処から侵入してくるのか…。

とにかく、人呼んでモズィーマグネット(磁石のように蚊を引き寄せるという意味)の私は、一年中蚊よけ対策が必要なのです。

さて、最後は恐ろしいアリの話。こちらでジャンピングジャック(Jumping Jack)と呼ばれる中型の茶色っぽいアリとブルアント(Bull Ant)と呼ばれる超大型の黒っぽいアリの2種類が双璧でしょうね。

ジャンピングジャック

ブルアント

どちらも毒アリです。どちらも超がつくほど好戦的で獰猛です。集団で襲いかかってくることもあります。私、両方とも噛まれたことがあるんです。

ジャンピングジャックに噛まれた時は、気がつかないうちに巣穴を踏んでしまったようです。攻撃された(と思ったのか)ジャンピングジャックたちは反撃を開始。私の靴をよじ登りソックスの上から私の足を噛んだと思われます。チクッとした強烈な痛み!見るとうじゃうじゃアリがたかっているじゃないですか私の足に!

思わず振り払おうとした私の手も噛んだジャンピングジャック軍団!

激痛です。

噛まれた所はキンキンに腫れあがります。そして跡がなかなか治りません。人によってはアナフィラキシーショックで死ぬ場合もあるので油断はできません。

ジャンピングジャックに噛まれたのは2回。以降、ジャンピングジャックを見かけると噛まれないように気をつけています。あいつらは跳びますからね、近寄らないことです。

さて、ブルアントに噛まれたのは、義母の家にあるトランポリンで幼かった息子のカイを遊ばせていた時でした。夏でしたからね、サンダルを履いていてむき出しだった足をやられました。

激痛です。

かつて見たこともないほどの巨大アリでした!体長3〜4センチはあったと思います。ただし、そいつは単独行動中だったし、私は幼い息子を遊ばせており母親として子を護らねばという本能がそうさせたのか、思わずその巨大アリを踏み潰してしまいました!

子供がいなかったら、キャー!と叫んで逃げていたでしょうけど。

ところで、これら三悪のハエアリに加えて、ワスプ(Wasp)と呼ばれる黄色と黒の縞模様も目に鮮やかな小型のスズメバチも獰猛です。

オーストラリアのアウトドアライフでは、ヘビ以外に虫にも注意が必要です。もしも刺されたり噛まれた時の対策を怠らないようにしましょう。


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