2024年5月21日

睡眠問題は過去の話

昨日は久しぶりにパンを焼きました。

うちの男達は、私が病気の間はパン屋でパンを買って来ていましたけど、そのパン1斤の値段は私がいつも買っている強力粉5キロ入り袋の半分くらいの値段なんですよ。高過ぎる!

スーパーで売っているパンには、ものすごい数の材料が使われていて読むと怖くなりますが、パン屋のパンにも添加物は入っています。やはり自分で作るパンが一番です。

いつも私が作っているパンは、捏ねたりしなくていいので体力がなくても作れます。久しぶりに焼いたパンは、あっという間に半分なくなりました。(私は食べていませんけど…)

夫が病気の私のために作った煮りんごが失敗してドロドロのペーストみたいになっていたやつは、マフィンにしてみました。「モーニング・グローリー・マフィン」(Morning Glory Muffins)のレシピを元にしましたが、使ったのは半カップだからまだまだ山ほど残っています。


昨日は晩ご飯もちゃんと作りました。買ってあったニョッキが古くなって来ていたので、それを野菜とソーセージを炒めたものと和えただけですが、作り終えた頃に体力の限界がやって来ました。

後片付けを息子に頼んで、私はベッドに入りました。その時まだ7時前。すぐに眠ってしまいました。

そして、今朝起きたのは6時頃。途中で何度も目が覚めていますし、夜中におトイレに行ったりもしましたけど、昨晩の睡眠時間は合計10時間近いんですよ。

それは眠り過ぎ!


最近、ホントにもうウソみたいに眠れるんです。

病気で寝込んでいた1週間も、毎日毎日よく眠りました。よくもまああんなに眠れたもんだと感心するほどです。睡眠薬がないと眠れないほど苦労していたのに、脳みそが変化したのは間違いないですよ。

目を閉じて横になっていても一晩中眠れないなんていうことがしょっちゅう起きていたのに、先週は病気だったとは言え一日中眠っていたのに目を閉じて横になっているとすぐまた眠れましたからね。

睡眠問題は今や過去の話になったと思います。

ただし、再び夫と同じ寝室で同じベッドで寝るようになったら、問題は再発する可能性は大きいですけどね。

まあとにかく、苦労せずに眠れるようになったのは良かったです。

今朝は頭がクラクラしているんですが、これは眠り過ぎのせいでしょうかね?眠り過ぎてクラクラするというのはちょっと考えられませんけど。

前庭神経炎の前兆じゃあなかろうなと、ちょっと心配…


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2024年5月20日

病気と食べ物

インフルエンザという病気は、甘く見てはいけませんね。風邪みたいなものという認識の方が多いですけど、世界で毎年70万人くらいの人がインフルエンザで亡くなっているのですよ。

日本やオーストラリアでも年間数万人が亡くなっていて、高齢者の致死率が高いことが知られています。

私も今回はかなりキツかったので、来年からはインフルエンザのシーズン前に予防接種を受けようと心に決めたわけなんですが。

発症して今日で9日目ですけど、今朝は頭痛がしていませんし、めまいもほぼ無くなって普通に動けます。体力の回復のためにせっせと栄養のあるものを食べていますので、寝込んでいた1週間のうちに3キロも減った体重が驚異的なスピードで元に戻って来ています。

元に戻るのはいいいけど、それを超えてリバウンドするのは気をつけないといけません。それでも、何でも美味しく食べられて元気なのが一番です。今回もまた、病気になってから健康のありがたみに気づいたわけですけど、防ぐことが出来る病気は防ぐ努力をする必要があるということも痛感しました。


ところで、体重が3キロも減ったのは、やはりまともに食べることが出来なかったからです。

特に高熱が出ていた最初の3日間は、私が口に出来たのは水とゼリーとヨーグルトだけでした。

ゼリーは、お湯に溶かすだけで作れる「エアロプレーン」というブランドのゼリーです。オーストラリアではどこのスーパーでも売っている有名なゼリーで、100年近い歴史があるそうですよ。

ウェブサイトによると、1927年にトラム(路面電車)の運転手であったバート・アップルロスという人が、ゼリー粉末を作って売ったのが「エアロプレーン・ゼリー」の始まりだそうです。

現在では、たくさんのフレーバーが売られています。すごい色のゼリーもあるんですよ。うちの夫が好きだったと言うライムフレーバーは緑色です。青色のゼリーもあります。食べるのに勇気がいるような色です。香料もすごいんですけど、うちの夫はこれを食べて育っているわけで、うちの子供達もこれを食べて育ちました。

子供でも簡単に作れるのがいいんですよ。我が家での作り方はこうです。500mlの耐熱計量カップにゼリーの粉末を入れ、電気ケトルで沸かしたお湯を半分くらいまで入れます。よく混ぜて粉末が溶けたら500mlの印まで冷たい水を足してよく混ぜ、後はグラスなり容器に入れて冷やすだけ。

うちの息子と娘が子供の頃は、このゼリー液を自分で作り、パフェグラスに入れて固め(時にはフルーツも加えて)、固まってからアイスクリームやホイップクリームそしてバナナなどで飾ってパフェを作るのが楽しみでした。

今では、病気になった時用の食べ物という位置づけです。買い置きしておいたのがあったので息子が作ってくれたんですけど、買っておいて良かったと思いましたよ、ホントに。

私が好きなのは、マンゴーとパイナップルのフレーバーです。また買っておかなくちゃあいけません。

それから、このゼリー以上に大いに助けられたのが「Activia」というヨーグルトでした。皆さん、これオススメですよ。私は普段こういう物を買わないので知らなかったんですけど、砂糖不使用なんです。ステヴィア甘味料で甘味は付けてありますが、甘過ぎないので本当に食べやすかったです。

食事が出来るようになってから努めて食べるようにしたのは、動物性タンパク質でした。貧血で倒れた後は、柔らかく茹でた牛肉に少し塩をふって食べたんですが、牛肉を食べた後、身体の中が変わって行くのが実感できました。身体がじわじわと回復して行くのが分かったんです。

歳をとるほど良質の動物性タンパク質を摂った方が良いというのはよく聞きますけどね、私は今回改めて実感しましたよ。肉や魚をちゃんと食べないといけません。

今日は久しぶりに私が晩ご飯を作るつもりです。


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2024年5月19日

病気になったら指示を出せ

インフルエンザを発症してから1週間が経ちました。今日は起きて家事をしようと思っていますが、体力がむちゃくちゃ落ちているので無理をせずにボチボチやるつもりです。

この1週間は大変息子の世話になりました。私が病気になる前の息子はメンタルが絶不調だったんですが、そんなこと言ってられませんからね、頑張ってくれましたよ。息子がいなかったら私はかなり苦しい状況になっていただろうと思います。

うちの娘が一緒に暮らしていた頃は、私が病気になっても家のことは娘が何でもやってくれるし、私の世話もしてくれるので心配する必要も無かったわけなんですけど。

娘が家を出て独立した後、病気の時に頼りにできるのがうちの夫と息子だけになってから、私は学んだんですよ。いちいち頼まなくても気を利かしてやってくれるだろうと期待しても意味が無いと。

黙って寝ていては、下手をするとほったらかされますからね。

して欲しいことは、

いちいち指示する必要があるのです!

高熱が出て苦しくて何が食べたいのか自分でもよく分からないような時でも、伝えないととんでもないものが出て来たりしますからね。

ああ…

今回、私は iPhone ですぐ近くの部屋にいる息子にテキストメッセージを送っていろいろ指示したり頼んだりしました。最初に頼んだのは水ですよ。

皆さんね、家族の誰かが高熱を出して寝込んだら、水くらいは指示されなくても出してあげましょう。

息子はでっかいグラスになみなみと注がれた水を持って来てくれました。しかし、グラスがでかすぎて、しかも重すぎて、水を飲むのが一苦労なんです。起き上がらないと飲めないんですから。

もっと小さいグラスにして欲しいしストローも持って来て欲しいとメッセージを送りました。

でっかいグラスで水を持って来たのは失敗だったと分かったらしい息子は、頼んだ通りにストロー付きの小さいグラスに替えてくれて、予備の水もペットボトルで準備してくれて、その後は頼まなくても毎日忘れずに水の補給をしてくれました。

真っ赤な顔でハアハア喘いでいるお母さんを見れば、症状のひどさを察するだろうと期待するのもいけませんよ。気が付かない可能性は大きいです。だから、私は熱がどのくらい出ていてどういうふうに苦しいのかをいちいち説明しましたよ。

ダウンした日曜日は「母の日」で、その日息子は手巻き寿司の晩ご飯にするつもりで準備していましたが、手巻き寿司など食べれませんから延期するように頼みました。

こんなこといちいち言わなくても分かるだろうと思っていてはいけないんです。言わなかったら、手巻き寿司の準備をしていたでしょう。

夕方が近づいて、息子は病気の時の定番であるおじやを作ってあげようかと言ってくれたんですが私は断りました。おじやを食べる体力はなかったですからね。息子は気を利かせて絹豆腐のお吸い物を作ってくれたんですが、そういう熱いものは食べられません。

「あのねえ、お母さんは39度近い熱が出てるのよ。こういう時には熱いものは食べられないの。食べたいのは冷たいものよ」

こういうことをいちいち教えなくてはいけないのです。

息子はゼリーを作ってくれました。子供達が病気の時に私が作っていた、お湯に溶かすだけで作れるゼリーです。買い置きがあったのです。さらに、息子はスーパーに行っていろいろ買って来てくれました。すぐに食べられる小さな容器入りのフルーツ、ヨーグルト、フルーツジュース、アイスクリームなど。

こういう甘くて冷たい流動食が3日間続いた後、やっと食べたくなったのがお粥でした。こういう時のためにお粥の作り方もレシピサイトに載せてあるんですけど、息子が作ってくれたお粥はしみじみと美味しかったです。


さて、熱が下がり始めた4日目は、うちの夫が仕事が休みでした。

私が病気になって以来何もしてくれていなかった夫は、この日は私のために何かしてあげようと決意したらしいです。

スーパーまで歩いて買い物に行き、買って来たのはドラムスティックと呼ばれる骨付き鶏もも肉でした。10本くらい買って来たらしいです。これを水で煮たのですよ。玉ねぎ、セロリ、ニンジンも加えて煮ていました。

これがねえ、私が寝ている寝室にもにおって来て、臭くてたまらなかったんです。

鶏ガラスープでも作っているのかという見た目のものが大鍋いっぱい出来ていました。病人用だから塩味を控えめにということで、ほぼ味なしです。

夫が「キチンを煮たから食べる?」と聞いてくれましたが、私は断りました。やっと熱が下がったばかりの病人は、骨付き鶏もも肉なんて食べたくないんですよ!

この日の晩ご飯は、息子に頼んで卵とネギだけのおじやを薄味で作ってもらって食べました。このおじやも美味しかったです。

せっかく作った骨付きもも肉を煮たのを食べたくないと断られた夫は、お皿に何か乗せて持って来てくれました。乗っていたのは2個のミカンでした。

皆さんね、身体が弱っている病人にはすぐに食べられるように小さめに切ってある果物の方がいいですよ。ミカンは自分で皮をむがないと食べられないでしょ?

それでも頑張って自分で皮をむいで食べたら、そのミカンは種だらけで水っぽくて不味いミカンでした。食べるだけで体力を消耗しましたよ。

せっかく買って来たミカンも喜んでもらえなかった夫は、今度はりんご煮(Stewed Apple)を作ってあげようと思ったようです。夫が病気の時に私が作ってあげることがありますから、私も喜んで食べると思ったんでしょう。

しかし、使ったりんごが悪かった。

夫が買ってきたのは「グラニー・スミス」という調理用りんごで、そのりんごは加熱するとすぐに溶けてしまうのですよ。夫は小さく切った「グラニー・スミス」に水を加えて煮たらしいですが、ジャムのようにドロドロのペーストになっていました。

それがまた大量に、片手鍋いっぱい作ってあったんです。もちろん味付けなし。私が作る時には、砂糖とか蜂蜜とかシナモンとか入れるんですけど。

好意が実を結んでいない夫ですけど、そもそも作ってあげようと思うものがおかしいでしょう?

高熱が3日も続いてやっと熱が下がり始めたばかりの病人が、骨付き鶏もも肉を食べたいと思うわけないじゃん!(うちの夫は思うかもしれないけどな。夫にとって風邪を引いた時の定番はチキンスープだし。)

まあ、作ってあげようと思ってくれたことはありがたいんですけど。何が食べたいか私に聞いてから作ってくれたら良かったと思います。

さあて、元気が出たら骨付き鶏もも肉を煮たやつとドロドロのりんごを何とかしないといけませんよ。捨てるのはもったいないですからね、何か美味しいものにアレンジしないといけません。


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2024年5月17日

インフルエンザだったのよ

何日間も投稿が無いということで、私がまた病院に運ばれているんじゃあないかと心配してくださった方もいらっしゃると知っています。

病院には運ばれていませんでしたが、インフルエンザでダウンしていました。

日曜日の朝にオーロラの記事を書いていた時、「なんか変だな」とは思っていたんですよ。足の関節に違和感があったんです。それに、前の晩よく眠ったのに疲れを感じていました。

そうしたら寒気がし始めて、その後はもう坂を転げ落ちるように具合が悪くなり、39度近い熱が出てね。

3日目日には熱は37度台に下がったんですが、それが再び38.6度まで上がってしまいました。

4日目の昨日は熱が下がったので無理をしてシャワーを浴びたら貧血を起こして倒れました。

5日目の今日もまだ起き上がって何かする体力がありません。この記事はベッドの中で iPhone を使って書いています。とにかく栄養を摂らないといけません。

それにしても、体力の落ちている高齢者がインフルエンザで亡くなる理由が身にしみて分かりましたよ。

来年からはインフルエンザのシーズン前には予防接種を受けるようにしようと思います。

皆さんもお気を付けください。

いろいろ書きたいことがあるんですが、それはまた明日。


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2024年5月12日

死ぬまでに一度は見たいオーロラ

皆さんもこのニュースはお聞きになっているでしょう。大規模「太陽フレア」発生のニュースです。

「太陽フレア」というのは太陽表面の巨大な爆発現象ですが、これがここ数日で連発しているんだそうです。

この爆発現象によって電気を帯びた粒子が大量に放出されるために地球の磁場が乱れる「磁気嵐」というのが発生して、通信衛星やGPSなどに影響が出るおそれがあるので要注意というニュースですが。

実際には、携帯電話の通信などには影響しないということですし、人体への影響もないとのことですけど、多くの人が注目しているのは「磁気嵐」が起きると大規模なオーロラが出現するということです。

オーロラというのは「太陽フレア」によって放出された電気を帯びた粒子が地球の磁気に導かれて大気にぶつかった時に発光する現象のことですよね。通常は北極や南極周辺の緯度の高い地域に出現しますが、「磁気嵐」が発生すると緯度の低い地域でも観測されるそうです。

このニュースは知っていましたけど、私はオーストラリアでオーロラが見れるのはタスマニア州だと思いこんでいましたし、いくら緯度の低い地域でも見れる可能性があると言っても私達が住んでいるあたりでは無理だと思っていましたよ。

そうしたら、昨晩8時頃、最近メンタルが不調だったうちの息子がやって来て、ヴィクトリア州内でもいろんな場所でオーロラが見えているらしいと言うんです。

息子は玄関から外に出て空を見上げていましたが、我が家から見えるわけがありません。南側には住宅や木があって南の空が見えないんですからね。もっと南の、海岸の近くに行けば見えるかもしれないと思いました。

「もし見に行きたいのなら車を使ってもいいよ」と言うと、息子は本当に出かけて行きました。決断は早かったです。

息子が出かけて行った後、私はインターネットで情報を探しました。そして「Southern Hemisphere Aurora Group」(南半球オーロラグループ)というフェイスブックのページを見つけたんです。

このページに、オーストラリア各地でオーロラを観測したという人達が刻々と写真を投稿していたんですよ。その中には、メルボルン近郊やヴィクトリア州内陸部、さらにはもっと北の(緯度が低い)ニュー・サウス・ウェールズ州やクイーンズランド州からの投稿もあったんです。

多くの写真は南の空が赤や紫色に光っているというものでしたが、これならうちの息子にもチャンスがあると思いました。もしもオーロラが見えたら息子も元気が出るに違いないと思いました。

息子は我が家からひたすら南を目指し、ボーマリス(Beaumaris)という街の海岸まで行ったそうです。そこから南の空に出現している光のカーテンの写真を送って来ました。


ボーマリスの海岸はメルボルンからそれほど遠くないんですよ。そこでこんなオーロラが見えたというのは驚きです。iPhone のカメラで撮ったそうですが、もっと高性能のカメラだったらマシな写真が撮れたでしょう。

新しい型の iPhone だと「ナイトモード撮影」とか「スローシャッター撮影」が出来て、夜空がもっとキレイに撮れるそうですけどね。

ボーマリスの海岸に着いた時は、まだ10時前でした。

最もチャンスが大きいのは10時から夜中の2時の間だとのことでしたから、私は息子に「オーロラは波のように出現するからもう少し待つように」とメッセージを送りました。

そうしたら、息子はそこからさらに1時間もかけて南下して、モーニントン半島の最南端、ケープシャンク(Cape Schanck)の灯台まで行ったそうですよ。

ケープシャンクの灯台周辺は車を停めるところが見つけられない大混雑で、1.5キロも離れた所にやっと車を停めて灯台まで歩いたそうですが、オーロラは少し明るい光の筋程度のものが見えただけだったそうです。

それでも、上の写真のようなゆらゆらと動くオーロラを見ることが出来て、バケットリスト(死ぬまでにしたいことリスト)の一つを消すことは出来たと言っています。

オーロラを見ることは、私のバケットリストにも入っていますよ。もう無理だとあきらめていましたけど、こんな近くで見ることが出来るとは。

私も一緒に行けばよかったと激しく後悔したのでございます。

今晩も出るのかなあ…


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2024年5月11日

ミカンとオレンジと馬鹿力

今年もやって来ました、ミカンの季節。

毎年のことですが、オーストラリアのミカンは美味しくないのが普通です。めったに美味しいのに当たりません。ミカンの季節は始まったばかりですが、今までのところ食べたミカンは全部不味かった。

味が水っぽくて薄いのです。本来のミカンの果汁に水を足して薄めたような味なわけですよ。

種の問題については、「オーストラリアの農家は種なしのミカンを作れないのか!」と毎年不満を述べて来ましたけど、今年買ったのは全部種無しでした。

これまで30年近く、種なしミカンに当たることもめったになかったんですが、一応品種改良はしているみたいですね。

種問題は改善しているとは言え、味がイマイチではどうにもならない。美味しいミカンが作れないというのは、どういう原因があるんでしょうか。

ミカン農家のある地域の天候が美味しいミカンの栽培に適していないってことでしょうか。

ネーブルオレンジも旬ですよ。夏の間、値段が高くて手が出なかったのは輸入品でしたが、オーストラリア産のネーブルオレンジが出回り始めて値段も安くなっています。

うちの夫に頼まれて、買い物の際に必ずいくつか買うようにしていているんですけど、オーストラリア産ネーブルオレンジも今年買ったのはどれも味がイマイチでした。

ミカンもネーブルオレンジも、どちらも味がイマイチなら私は皮をむきやすいミカンの方がいいですが、うちの夫はネーブルオレンジの方を好みます。

不味いミカンばかりに当たるのでミカンが好きではなくなったのかもしれませんが、ミカンの皮をちまちまとむくのが好きでないようです。

ネーブルオレンジの皮をむくのは、もっとイヤだろうとお思いでしょ?ところが話は違うんですよ。

私は、ネーブルオレンジはナイフで切らないと食べることが出来ないので面倒くさいと感じるわけですが、あの固くて分厚い皮をうちの夫はへっちゃらで手でむいて食べるんです。

どれだけ馬鹿力なんだか…

「どうやってむいているのか?」と思って見てみたら、上の固いところから指を入れ、バリバリっとむくだけです。ミカンの皮とは違って途中で切れやすいですが、それでもまあミカンの皮をむくのと同じ要領でむきますよ。

やってみたくなるでしょ?

やれるものならやってみてください。簡単ではありませんよ。手が果汁でビチョビチョになるし。


ところで、ネーブルオレンジが安く出回り始めたので、いつも作っているババロアのレシピを元にオレンジババロアを作りました。基本のレシピでは1カップの牛乳を使うところを1カップのオレンジジュースに変えただけです。

英語で書いたレシピはこちら


使ったオレンジの色も薄かったし味も薄かったので、砂糖を多めにしてみました。簡単に作れますから作ってみてね。


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2024年5月10日

ハマってるハマってる

うちの夫は仕事から帰って来るとテレビの前に座るんです。そしてテレビを見るんです。テレビ番組を見ていることはほとんどなくて、Netflix とか Stan といったストリーミングサービスの映画やドラマ、あるいは YouTube 動画を見ているんですけど。

しかも、大音量で見るんです。目が見えなくなって来ていますが、耳も遠くなって来ているんじゃあないかと私は疑っています。

とにかく、うちの夫が家にいる間はテレビがついていて大きな音がしているのが普通なんですけど、先週から静まり返っているんですよ。

理由はもちろん、夫がオーディオブックを聞いているからです。

聞いているのは、このブログでも度々話題にしている M. W. クレイヴンという作家の小説で、ワシントン・ポーという刑事が登場するシリーズ。最初にハマったのは私です。

アマゾンの電子書籍 Kindle本で再び読書を楽しむことが出来るようになり、久しぶりに読んだ本がこの「ワシントン・ポー」シリーズの1作目でした。

これにすっかりハマってしまって、立て続けに4作目まで読みました。日本語翻訳版で読んだんですけど、5作目はまだ日本語版が出ていないので原書の英語版で読んだんです。

そうしたら、やっぱりこういう小説は原書で読むに限ると分かったので1作目から英語版で読み直して、今は6月6日発売の6作目が待ち遠しくてたまらないという状況なんですけど。

これを知ったうちの夫が、「じゃあオレも読んでみようか」と思ったらしいのですけど、夫は目が悪くて本が読めませんからね、朗読を録音したオーディオブックというのを聴いているのです。

これがもうね、

ハマりにハマっているんですよ!

仕事中はもちろん聴けませんけど、歩いて通勤している間も聴いているらしいです。仕事から帰って来ると、無言で座ってひたすら聴いています。早く次が知りたくて止められなくなっているのですよ。

こっそり撮影した夫の姿がこれ。

ツールショップのユニフォームのまま。どういう理由だかフードをすっぽりかぶり、目を閉じて聴いています。耳にはイヤホンが入っています。


「Hard to put down」(下に置くことが難しい)、つまり読み出したら(聴き出したら)止まらない本なのです。


一昨日、トラックを運転させられて商品の配達に行った時に、夫が3作目のどのあたりを聴いているかを教えてくれたんですけど、その時聞いたのは真ん中あたりでした。しかし、翌朝には聴き終えていたんです。

そして、もう4作目を聴き始めているとも言いました。

ものすごいスピードで聴いています。夜もベッドの中で眠くなるまで聞き続けているそうです。それにしても聴くのが速いと思いましたらね、何と、早く次が知りたくてたまらないもんだから、再生速度を上げているんですって。

オーディオブックの音読のスピードは調整が可能なんですね。声のピッチが変わるそうですけど、そのくらい早く次を知りたいんですよ。

私はこの「ワシントン・ポー」シリーズの1作目の本を、読書好きのうちの娘にプレゼントしたんですが、夫は娘に大学院が終わるまで読むなと言っていました。

勉強に支障が出るからということで。

現在仕事や勉強で忙しい皆さんは、読み始めない方がいいかもしれません。


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2024年5月9日

商品配達でトラック運転

昨日の水曜日は仕事が休みだったうちの夫ですが、ある知人と何年ぶりかで会うんだと言って朝のうちに出かけました。うちの息子が頼まれて車で送って行きました。

夫は目が見えなくなって来ていて車の運転が出来ませんからね、公共の交通機関では行くのが難しい場所だと誰かが送って行かなくちゃあいけませんが、昨日は息子に頼んだのです。

息子は現在メンタルが絶不調でお尻の具合も悪いらしいのに、夫に頼まれると断れません。

迎えに来くのは私が行かなくちゃあいけないだろうと思い、例の「FindMy」アプリで夫の居場所を確認しましたら、夫が父親とよく行くカフェにいました。

なかなか電話はかかってきませんでした。もう一度居場所を確認したら、夫はもうカフェにはいませんでした。どこにいたかと言うと、

勤めているツールショップですよ!

仕事が休みなのに仕事に行っているのか!

うちの夫にはよくあることですが、休みなのに仕事に行っているということは、メンタルが平常に戻って来ているんだろうかと思いました。

お昼を過ぎてもまだ帰って来ないので再び居場所を確認すると、まだツールショップにいました。ちょっとお店に寄ってみたというわけではなさそうでした。

1時半頃にやっと帰って来たんですけど、商品の配達をしなくちゃあいけないから運転して欲しいと言うんですよ。

私が行くしかありませんから、嫌々ながら運転を引き受けることにしましたが、届ける荷物は大き過ぎて私のカローラには乗らないと言うんです。

トレーラーに乗せて運ぶしか方法が無いと夫は言います。それを牽引するにはトラックでないと無理なんですよ。

またトラックでトレーラーを牽引か!

ツールショップに行ってスタッフのKくんに貸してあげているトラックに乗り換えて家に戻り、家のガレージに停めてあったトレーラーをトラックに接続してツールショップに戻りました。

そして、配達する商品を見てびっくり!

洋服ダンス2つ分の大きさがあるワークショップ用のキャビネットだったんですよ。ツールを収納するための引き出しがたくさん付いていて、戸棚や作業台やペグボードも一体型の大きなキャビネットでした。

ステンレススチール製でしたから重いし、高さがあったのでトレーラーに乗せるのも大変だったけど、倒れないように固定するのも大変でした。

そして、こんなに大きくて高さのある重たい物が載ったトレーラーをトラックで牽引して、知らない街のお客さんの家まで配達するんですよ。

なんで私がこんなことをしなくちゃあいけないの!

しかし、事情を聞いて私が頑張ってあげるしかないと理解しましたのでね、頑張りましたよ。車の運転が出来なくなった夫が仕事を続けるためには、こんなふうに私が運転手をしてあげなくちゃあいけない時もあるんです。

とは言え、私にはトレーラーをバックさせて狭いドライブウェイ(道路から車庫までの私設道路)に入れたりは出来ませんからね、そういうのは夫がしてくれるんですけど。

ものすごいストレス!

でもね、したくないとか言ってられなかったし、もうやるしか無いわけですよ。メンタルが落ち込んでいるとかそんなことも言っていられないんですからね、こういう時には火事場の馬鹿力みたいなものが湧き出るんです。

ノロノロ運転で他の車に迷惑をかけましたが、無事に配達しました。

憂鬱だった気分など吹き飛びましたよ。


この商品なんですが、お客さんとのトラブルが4年も続いていたんですって。早い話が、最初に納品した商品が不良品だったのです。1つの引き出しが使い物にならなかったのだそうです。

ところが、お客さんとメーカーとの間に夫が勤めるツールショップが入っていて、担当したスタッフの不手際もあって対応が遅れ、メーカーの対応も遅くて問題解決が長引き、何とか交換用の引き出しを提供してもらって、その引き出しをわざわざその人の家まで持って行ったんだそうです。

そうしたら、その引き出しが入らなかったんですって。中国で作っている製品だそうですが、仕様が若干変更されていたことが分かったそうです。メーカーの会社が途中で変わっていたとかで、いろいろ不手際がありました。

お客さんとしては2000ドル近くも出して買ったキャビネットですから、引き出しが一つ使えない状態というのは受け入れられないですよね。

明らかに不良品だったんですから、保証期間中はメーカーには責任があるのに適切に対応しなかったのといろいろな理由で話がこじれて、4年も経ってしまったのだそうです。

この問題を解決するには新しい商品と交換するしか無いということをうちの夫がメーカーと交渉していたそうですが、やっと昨日その件が解決したので新しい商品を1時間でも早く届けたかったんだそうです。

そして、うちの夫が自分で届けたかったんだそうですよ。だから私が運転する羽目になったわけですけど、こういうのは勘弁して欲しいです。

しかしねえ、私のノロノロ運転にイライラさせられて抜かして行った他の車の運転手達は、驚いたでしょうよ。

「何だ!このトラックの運転は!」と思って抜かした時に運転手を見たら、カーディガンを着たアジア人のおばちゃんが、ハンドルにくっつくようにして運転していてごらんなさい。(くっつくくらい前に出ないと足がペダルに届かないのよ!)

今週の土曜日には、先日売れた夫の父親所有の家の物置きに置いてある道具や機械を移動すると言っています。再び私がトレーラーを牽引してトラックを運転しなくちゃあいけないのですよ。

私、現在63歳ですけどね、この歳でこんなことをやっているおばちゃんはあんまりいないわよ。


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2024年5月8日

見えないメンタルヘルス問題

2週間ほど前だったか、オーストラリアのスコット・モリソン元首相が、在任中にメンタルヘルスの問題が生じて治療を受けていたことを公表したというニュースがありました。

波のように襲ってくる不安感に対処するために抗うつ薬を服用していたそうですが、全くそんなふうには見えませんでしたからニュースを聞いて驚きましたよ。

モリソン氏の在任中は、いろいろ国際的な問題を抱えていたし新型コロナのパンデミックも発生しましたからストレスは大きかっただろうとは思いますけど、モリソン氏はね、同性婚を批判したり難民の受け入れに反対したりと物議を醸す発言と政策で批判された人だったんです。

最悪だったと私が思うのは、教会の権利を法律で保護する「宗教自由法」なるものを成立させようとしたことです。その法律というのは別の言い方をすると「宗教の教義に基づいて人々を差別する権利を認める法」だったんですよ。

差別の対象となるのは、LGBTQI+の人々でした。「宗教自由法」の最大の争点は、宗教系の学校が性的指向や性自認を理由に生徒や教師を差別することが出来るようにする点だったんです。

最初に聞いた時には「そんな法律が作れるわけがないだろう」と思っていたんですけど、法案は議会に提出されて審議されるに至ったのでございます。与党内からも反対する議員が出て、結局は廃案になりましたけど。

それはともかく…

私がここで言いたいのは、メンタルヘルスの問題を抱えている人が苦しんでいることは、他人には見えないことが多いということです。あの厚顔で恥もへったくれも無いようだったモリソン氏が抗うつ薬を服用するほどメンタルが悪化していたなんて、誰も知らなかったでしょう。

私がここ1週間ほどメンタルが悪化していることも、誰も知りません。

うちの家族は全員がメンタルヘルスの問題を抱えています。現在一番深刻な状況なのは、うちの息子です。私はね、息子も薬による治療が必要だと思っているんですけど、息子は薬は飲んでいません。

私は15年間も「Aropax」というのはパロキセチン薬のお世話になりました。抗うつ薬と呼ばれる薬もいろいろありますが、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)というのに分類される薬です。

私は2019年に服用をやめることが出来ましたけど、うちの夫と娘は今でもこの薬が必要です。夫は他にも興奮を抑制するための薬も服用しています。双極性障害2型の夫には「躁」と「うつ」が周期的にやって来ますので、これを安定させるためです。

気分の波はどうしたってやって来るんですが、むちゃくちゃ躁状態になったり、うつ状態になって寝込むようなことになったりしないためです。

私は薬の服用をやめましたけど、すっかり治って元気になったわけではなくて、何かきっかけがあると一気に奈落の底に落ちて行きそうな不安はいつも感じています。

メンタル悪化の引き金になりそうなことを避けて、注意しながら暮らしているから何とかやれているわけですよ。

しかしね、身近にいる家族の具合が悪くなるとたちまち影響を受けます。

「うつ」はうつるんです…

現在息子のメンタルの具合が良くないので正直言って私も苦しいんですが、出来るだけ影響を受けないようにするために用事を作って忙しくしています。

夫のメンタルもダウン期に入っていますが、あまり悪化していないように見えます。何とかなっているのは薬のおかげだと思いますよ。

娘は元気なんでしょうかね。数日前には住んでいるシェアハウスで問題が起きていてストレスがたまっているという話をして来ましたけど、何とかやっているんでしょう。

家族全員が問題を抱えているので、お互いの問題を理解しやすいということはありますが、必要な治療を受けることが重要だということも分かっています。そうしないと問題は改善しません。

うちの息子には医者と相談して欲しいと思っていますが、こればかりは本人の意志次第ですからね、具合が悪くなっている時にああしろこうしろと言うべきではありません。

今日はこんなブログ記事でスミマセンね。こうやって不特定多数の皆さんに向けて書くことで、私は自分のメンタルを安定させているんですよ。誰かに話を聞いてもらっているのと同じような効果があります。

でも、書くことも誰かに話すこともせずに自分の中に溜め込んでいる人は多いです。あなたの身近な人が元気がなくて普段と様子が違うと思ったら、「最近どう?」「困っていることはない?」って聞いてみてあげるのもいいことですよ。

その人は何も言わないかもしれないけど、自分の中に溜め込んでいるような人は、誰かに「大丈夫?」と聞いてもらえただけで少し楽になったりしますから。


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2024年5月7日

出勤時のドラマ

私ね、昨晩は8時間も眠ったんですよ。ウソみたいな話ですが、最近よく眠れるんです。

布団1枚では寒くなって、手編みの毛布をかけて寝るようになってからよく眠れるんです。やはり寒いくらいに気温が低い部屋で暖かくして眠るというのが良いような気もするし、毛布が重いのもいい感じです。

今朝は5時半に目が覚めました。うちの夫が起きる時間です。夫がシャワーを浴び始めたのが聞こえて来たので、私も起きてコーヒーを淹れました。

朝ご飯はいつものようにポリッジ(オーツ麦のミルク粥)でした。私はクリーミーな仕上がりになるクイックオーツ(蒸したオーツ麦をより薄く押しつぶしたり細かく刻んだりして時間をかけずに調理できるようにしたもの)で作り、夫はロールドオーツ(オーツ麦を押しつぶして平らにしたもの)で作ります。

その後は、出勤時間の6時半頃までメールをチェックしたりして過ごすんですけど、夫は最近メンタルがダウン気味ですから今朝はほとんど会話もありませんでした。でもね、無理して何か話そうとしなくていいんですよ。

さて、出勤時間になりました。

いつものように靴を履くために夫が玄関の椅子に座ります。「苦労する靴の紐」に書いた通り、夫は靴を履くのに時間がかかるんです。

今朝も紐をほどくのに延々と時間がかかっていました。やっと片方を履き終え、もう片方の紐をほどこうとしているのが見えました。しばらくして「くそっ!」という叫び声が聞こえて、「はああああ…」という深い溜め息が聞こえて来ました。

「What can I help?」(何か手助けしましょうか?)
「靴の紐が切れた…」

急いで玄関に行くと、夫は肩を落とし、目は宙を見つめてボーゼンとしていました。

双極性障害2型の夫は、1週間ほど前から理由もなく気持ちが落ち込んで「ダウン期」に入っているのですが、これが何らかのストレスで悪化して「うつ期」に入らないように気をつけているわけなんですけどね。

こういう時には、靴の紐が切れたくらいのことでも悪化のきっかけになったりするんですから要注意なんですよ。助けてあげられることは何でもしてあげないといけません。

予備の靴紐は玄関のキャビネットの引き出しに入っているんですが、薄暗い玄関では夫は紐を探すのに苦労するでしょうから、私が見つけました。

袋を開けて紐を1本だけ取り出し、夫に渡しました。「私がやってあげましょうか」と言おうかとも思ったけど、夫が自分でしました。

やっと靴が履けて仕事に行きましたが、5分後に戻って来ました。

「どうしたの?」
「忘れ物…」
「何を忘れた?」
「全部…」

ああ…

今朝は言わなかったからな、決まり文句の「財布・携帯・鍵・メガネ」を。

全部忘れたと言いましたが、メガネは首からぶら下げていましたから、忘れていたのは「財布・携帯・鍵」です。鍵がないとお店を開けることが出来ません。

しかし、忘れ物で良かったわ。仕事に行くことが出来なくて戻って来たこともありますから。

切れた靴の紐、そして忘れ物。

「二度あることは三度ある」ですよ。どうぞお店で何か悪いことが起きませんように。


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2024年5月6日

朝から晩までほぼ無言

「ページ・ターナー」(Page Turner)という言葉があります。

「ページをめくるもの」という意味ですが、めくる手が止まらない、すなわち「読み出したら止まらない本」ということです。

そういう本のことは、「Hard to put down」とも表現されます。下に置くことが難しいという意味ですから「読み出したら止まらない」という意味なんですけど。

仕事が休みだった土曜日に病気で休んだスタッフの代わりに出勤したうちの夫は、昨日の日曜日は出勤日でしたが自分が休んでもあと3人いるから何とかなるということで、仕事を休んだのですよ。

休みなんだから朝寝をすればいいのに、いつものように5時半頃に起きて来たんですが、朝ご飯を食べている間も耳にはイヤホンが入っていました。話しかけると迷惑な様子でした。

その後、イヤホンをヘッドホンに変えたので話しかけても聞こえない状態になりまして、

朝から晩までほぼ無言!

お昼頃に眠くなったらしくて昼寝をしていましたが、目を覚ますとすぐにヘッドホンを付け、目を閉じて黙って座っているんです。

何をしていたかと言うとオーディオブックを聴いていたのですよ。オーディオブックというのは本の朗読を録音したものです。うちの夫は目が見えなくなって来ていて本が読めないものですから、オーディオブックを聴くのです。

聴いていたのは、M. W. クレイヴンという作家の本です。私がアマゾンの電子書籍 Kindle版で読み始めてすっかりハマってしまったワイントン・ポーという名前の刑事が登場するシリーズです。

シリーズ1作目「The Puppet Show」は、英語版のペーパーバック本なら399ページです。夫が昨日読んでいたのは2作目の「Black Summer」で、これは416ページです。

うちの夫が先日やっと聴き終えたトルストイの「アンナ・カレーニナ」は、聴き終えるのに何週間もかかりましたが、その本は英語版のペーパーバック本だと738ページです。

「ワイントン・ポー」シリーズの2冊で「アンナ・カレーニナ」を超えていますが、「アンナ・カレーニナ」は何週間もかかり途中で眠ってしまって聴き逃した部分は無視して、とにかく終わりたかったそうですけど。

「ワイントン・ポー」シリーズは、1つの作品を1日で聴き終えています。それくらい、早く次が知りたくて止められなくなる「ページ・ターナー」なのですよ。

ちなみに、何週間もかかって聴き終えた「アンナ・カレーニナ」ですが、夫の感想は「文章表現は確かに素晴らしいけど中身がない」でしたよ。私は「アンナ・カレーニナ」のストーリーには興味のかけらもありません。

M. W. クレイヴンの「ワイントン・ポー」シリーズは、間違えて4作目「Dead Ground」を買ってしまったそうで、順番に読みたいので3作目「The Curator」も買ったそうです。

このシリーズは現在5作目「The Botanist」まで出版されていて、6作目の「The Mercy Chair」が6月に発売されるんですが、夫もハマってしまったことは間違いないです。


ところで、2作目を読み終えたうちの夫が私に教えてくれたのは、感想ではなくて殺害方法の弱点でした。被害者達は死ぬ必要はなかったと言うんです。

絵に描いて教えてくれましたが、作品中に説明されていることから判断すると、被害者たちは逃げることが出来たと言うんですよ。夫の説明を聞いてなるほどとは思いましたけど、私はそんなこと思い付きもしませんでした。

犯罪ミステリ小説というのは、ストーリーを楽しむことが重要な人もいれば、意外な人が犯人だったという驚きを重視する人もいます。そういう人達は、早い段階で犯人が分かったりするとひどいレビューを書いたりしますよね。

うちの夫は、筋書きの弱点を考えることも楽しむみたいです。

それにしても、こういう犯罪ミステリの作家達は、知識があるからこういう本が書けるのか、ものすごい調査をやっているのか。よくまあこんなことを知っているな、こんな筋書きが思いつくなと、私は感心するばかりですよ。

ところで、本の朗読を録音したオーディオブックですが、朗読する人の声や読み方が本の内容にマッチしていないと感じることがあります。

「ハリー・ポッター」シリーズを朗読したスティーブン・フライ氏は、オーディオブックの朗読者として高評価を受けていますけど、フライ氏の朗読がどんな本にもマッチするとは言えないでしょう?

「ワイントン・ポー」シリーズの朗読者はジョン・バンクスという人ですが、私はこの人の声にちょっと違和感がありました。「もう少し太い声の人なら良かったのに…」と思うんですけどね。

数多くのオーディオブックを聴いていた夫に言わせると、それがオーディオブックの問題点だそうですよ。


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2024年5月5日

頻発する休日出勤

最近メンタルがダウン期に入っているうちの夫は、昨日の土曜日の休みを楽しみにしていました。

休みの日には朝寝をするのが普通ですが、昨日は早起きをして息子とマウント・ロフティー(Mount Lofty)という山に登ろうかという話もしていたんですよ。

うち息子が友達と一緒にマウント・ロフティーに登ったのは先週の土曜日のことです。我が家から車で30分くらいの所にあります。山というより小高い丘と言った方が良いそうですが、このハイキングが楽しかったそうなんです。

霧が雲海のように見えたんだそうですよ。そして、丘の上から日の出を見たのが気持ち良かったそうでね。


メンタルがダウンしている時には、こういうのが気分転換になったりするし、軽い運動は身体だけではなくてメンタルにもいいでしょう?

それで、昨日は息子の二人でマウント・ロフティーに行こうという話をしていたんですけど、またも病気で仕事を休む人が出てうちの夫が出勤することになりました。

夫が勤めるツールショップは、スタッフが2人以上いなくては営業できないというルールがあります。

土曜日勤務の4人のうち1人が有給を取って休むことになっていたので昨日はスタッフが3人になっていました。土曜日に3人で営業するのは大変なんだそうですが、3人ならなんとかなるんだそうです。

それでも、もしも忙しくなり過ぎて困ったら自分はお店の近くに住んでいるからすぐに応援に行けるので電話をしてくれと、夕方誰かと電話で話しているのを私は聞きましたよ。

そういう状況で1人が病気で休むと伝えて来たわけですからね、誰かが代わりに出勤するしかないわけですが、代わりに出勤するのはいつもうちの夫です。

「今日は休めるのをすごく楽しみにしていたんだ…」と元気なく夫は仕事に行きました。

こうやって本来休みの日にも出勤するし、休んだ人の分をカバーするために早番勤務なのに閉店時間まで余分に勤務したりするので、超過勤務時間が増えていくわけですよ。

オーストラリアでは、サービス残業とかサービス休日出勤なんていうのは違法ですから、そういうことをさせている雇用者は法律で罰せられますからね、いつかは代わりの休暇を取らないといけません。


うちの夫が勤めるツールショップ会社は、病気で欠勤する時、1日だけなら医者からの病気証明書がなくても休めるというルールがあるんです。

そのせいで、今日は休みたいなと思ったり急に休まなくてはいけない事情が出来たりした時に、病気を理由に簡単に休む人がいるんです。

急に病気になる人が多いのは、

土日です!

有給病気休暇の日数はもちろん決まっていますからね、それを超えて病気を理由に休むと給料が減るわけですけど、平気で休みますよ。

頻繁に胃腸の調子が悪いと言って休むスタッフがいるんですが、食べ物にアレルギーがあるのかもしれないから検査を受けた方がいいよと私は言っていたんですけど。

どうやら、この若いスタッフは飲み過ぎで胃腸の調子が悪くなっていたようです。二日酔いですよ。確かに具合は悪いんです。1日だけなら病気証明書なしで堂々と休めるから休むんです。

休むのは簡単です。「具合が悪いから休む」と店長であるうちの夫にテキストメッセージを送るだけですから、ズル休みをするのもハードル低いです。

病気が理由ではなくてもね、「子供が今日は家にいてくれと言うから」とか「家族でどこそこに行くことになったから」とかね、ちょっと考えられない理由で急に休んだり遅刻して来る人もいます。

そういうことが出来る会社であるというのは、悪いことだとは言えませんけど、勤務スタッフの人数が限られている土日に急に休むと大変な迷惑をかけることになるのですよ。

急に病気になって休んだり考えられない理由で遅刻して来たりするのは、だいたい同じ人です。そういう無責任な人を雇い続けるべきじゃあないと私は思いますけどねえ。

しかし、もしも本当に病気だったとしたら、解雇するのは労働法違反ということになるんでしょうから、会社も慎重にならざるを得ないんでしょうか。ズル休みだったことを証明しないといけないとか?

ちなみに、昨日病気になったスタッフは大変仕事熱心な人で、連絡をして来たのは夜中の1時半頃だったそうです。夜中にひどく具合が悪くなって「これは仕事に行けそうにないので早めに連絡しておこう」と考えたんでしょう。

この人はホンモノの病気だったと思われます。


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2024年5月4日

ヘアリーメロン

近くのショッピング・スクエアに夫と二人で散歩(エクササイズ)がてらに買い物に行ったら、ヘアリーメロン(Hairy Melon)という野菜を安売りしていました。


野菜や果物はこの八百屋で買っているんですが、よく季節の野菜や果物を安売りしています。今は秋の終わり頃ですが、ヘアリーメロンというのは今が旬なんでしょうかね。


これはトウガン(冬瓜)の一種だと思いますが、私は買ったことも食べたこともありません。

しかし、私達家族の間では有名な野菜なんですよ。

「ヘアリー」というのは、「毛深い、毛の多い、毛ざわりの荒い」というような意味ですが、なぜこの野菜が「ヘアリーメロン」と呼ばれているかと言いますとね、触ってみればすぐ分かりますが、細かい毛がみっしり生えていてザラザラしているんです。

毛深い脚や腕をカミソリできれいに剃った後、伸びて来た毛がザラザラしている感じに近いでしょう。

そして、なぜこの野菜がうちの家族の間で有名になったかと言いますと、それはもう20年も前のこと。

まだ幼かったうちの娘と当時メルボルンに住んでいた義妹(夫の妹)と私の3人で、リッチモンド(Richmond)という街を散策した日のことです。

最近行っていないので事情がよく分かりませんけど、当時はアジア系の人が多く住んでいる街でしたから、アジア食品店やアジア系の八百屋や雑貨店やビデオショップや美容院や、そりゃあもうありとあらゆるアジア系のお店が集まっていたんです。

ある八百屋の前を通りかかって、見たこともない野菜や果物の中で特に目を引いたのが「ヘアリーメロン」でした。

「ヘアリーメロン?どうしてそんな名前なの?」

義妹が触ってみたらびっくり。「うわっ!ホントにヘアリーだわ!」

それを聞いて、幼いうちの娘も触ってみました。

「グラニー(おばあちゃん)の脚みたい!」

この無邪気な発言に、義妹と私が涙を流しながら大笑いしたことは、昨日のことのように覚えていますよ。

お分かりだと思いますが、グラニーというのは義母(夫の母親)のことです。オーストラリアの女性達がすね毛を剃るのは、ごく普通のことです。


今度買って料理してみますよ。

トウガンの一種なら、煮込んだりスープに入れたりすればいいんでしょう?

美味しいのが出来たら、レシピに書いてウェブサイトに載せましょう。このエピソードのことも書いておこうかな!


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2024年5月3日

ついに売れたあの家

うちの夫の父親が一昨年の8月に売りに出して、ずーっと売れていなかった家がやっと売れたそうです。値下げしたおかげです。

売りに出した時に最初に買いたいと申し出た人が買うことになったそうです。その人にとっては、自分の仕事やライフスタイルに最適の物件だったそうですが、手が届かない価格だったのですよ。

値下げしたことを知ってすぐに購入を決めたそうです。

土曜日の明日、正式に売買の契約をすることになっているそうですから、うちの夫がその家のメンテナンス(31エーカーもの敷地内の草刈りや倒れた木の片付け)に行く必要はなくなりました。

1エーカーは約1,200坪の広さで、おおよそサッカーグラウンド1つ分に相当するそうですからね、敷地はサッカーグラウンド31個分なわけですよ。

そのほぼ全てが木と草なわけです。ゴルフ場に隣接しているとは言え、法律でこの土地の開発は禁止されているので買っても何も出来ません。売れなかったのは、値段以外にも理由があったということなんですけど。

とにかく、もうメンテナンスに行く必要がなくなったということは、トラクター型草刈り機も高圧洗浄機もサーフェスクリーナーという大きなブラシを回転させてコンクリートなどを磨くポリッシャーもトラックも、

必要ないんですよ!

昨年10月に今住んでいる家に引っ越して来た時、大きな道具や機械は全部その家の物置きに持って行ったんです。使うのはその家しか無いし、引っ越して来た家には大きな道具を置く場所が無かったのでね。

家が売れたということなので、物置きに置いているそれらの道具や機械をどこかに持って行かなくてはいけません。

「もう売るしか無いわよ!」
「はいはい、売りますよ」
「トラックもよ!」
「はいはい、売りますよ」

売れるまでは、義母(夫の母親)の家の物置きに持って行くと夫は言っています。それは、義母のパートナーが持って来てもいいと言ってくれたらの話ですが。

家の引き渡し日がいつになるかにもよりますが、早急にどこかに持って行かないといけません。トラックとトレーラーを使って持って行くんでしょうけど、うちの夫はもう車の運転が出来ないんですからね、誰かがトラックを運転しないといけないんですよ。トレーラーを牽引して。

誰がするの?

私か?


早く、今度こそ、本当に、全部売ってもらいたいです。ついでに、この家のガレージに置いてある道具も売ってもらいたいです。

チェーンソーや木を切るための道具はまだ使うかもしれませんからいいですが、もう絶対に使うことはないと確信する木工用の道具は次の引っ越しの時に困るだけですよ。

手放したくない思い出の道具もあるんですけど、いつまでも持ち続けても二度と使うことはないんです。

「はい、売りますよ」とは言ったけど、トラックはまだ手放したくないようなことを言っているのを聞きました。うちの息子が欲しいかもしれないとか言っていましたが、息子はトラックなど欲しいと思っていません。

どこに行っても駐車に苦労するトラックは要りません。2人しか乗れないし、車内には荷物を置く場所も無いし。

息子のためを思うなら、あれを売って小さい中古車を買った方がよっぽど助けになります。

自分にとって重要ではないことや面倒くさいことは、あとがなくなるまで先延ばしにして行動を起こさない傾向がある人ですが、引っ越しの時もそうでしたけど、ついに時間が無くなって来ましたよ。

必ず私にしわ寄せが来るので気になるわけです。引っ越しの時だって結局あのゴミ屋敷ガレージの片付けは私が手伝うしかなかったんですけど、今回もまた私がトラックを運転しないといけないかもしれません。

 
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2024年5月2日

苦労する靴の紐

靴の紐に苦労しているのは私ではありません。

長年酷使してきた私の手は、常に痛みがあるので編み物を楽しめなくなっていますけど、靴の紐を結ぶのに苦労するようなことはないです。

苦労しているのはうちの夫。理由はもちろん、

紐が見えないから!

何度も話題にしていますが、うちの夫は遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で徐々に目が見えなくなって来ているんです。

毎朝仕事に行く時に、靴を履くのに時間がかかるんですよ。玄関には椅子が置いてありましてね、その椅子に座って結んである紐を解くのですが、延々と時間がかかるんです。

蝶結びの紐の端を引っ張って紐がほどけずにコブのような固結びになってしまったりすると、もう大変です。紐がどういう状態になっているのかが見えませんからね、手探りで結び目をほどいているようです。

紐をほどくのは私がやってあげてもいいんですけどね、それは夫が自分で出来ることが一つ減るということですから、また少し自尊心を奪われることになるわけですよ。

視力のせいで少しずつ出来ないことが増えて、自立と自由を失って来ているわけですから、少々時間がかかっても靴の紐くらい自分でやらないと気がすまないでしょう。

昨日も延々と紐をほどこうとしているのを見て、私は言いました。

「ねえ、次に買う靴は紐がないタイプにした方がいいんじゃあないの?」
「うん、もちろんそうするよ」
「大人の靴でもマジックテープのがあると思うわよ。紐が結べない人だっているんだから」

うちの夫が勤めるツールショップでは、靴とズボンは黒と決まっているんですが、マジックテープの黒い安全靴を探してみたところ見つけられませんでした。

夫は、マジックテープの靴はイヤなようです。スリップオンの靴にすると言っていますが、スリップオンの靴は足にぴったり合えばいいですけど、そうでないと脱げやすいですからね。

探してみたら、紐で足に合うように調整できて、横についているファスナーで簡単に脱いだり履いたり出来る安全靴がありました。

それ、オススメです!

私がいつも履いている靴がそういう靴なんです。ウォーキングシューズなんですが、ファスナーで簡単に脱いだり履いたり出来ます。紐の調整は買った時に一度しただけですよ。

今履いている靴が履けなくなるまで待たなくても、新しいのを買うと苦労が一つ減ります。


目がさらに見えなくなれば困ることは増えて行くでしょうけど、解決策や代替策はあるわけです。

車の運転が出来なくなっても、歩いて通勤できるこの家に引っ越して来たことで問題は解決しましたしね。バスや電車を利用しやすい場所にあるので、夫は私に送り迎えをしてもらわなくても自分で移動出来ることが増えました。

コンピューターやスマートフォンには、視力障害者のための様々な機能が付いています。さらに見えなくなってからもほとんどのことは出来ます。

夫はもう本が読めないんですが、それを音読したオーディオブックというのを聞くことが出来ますから読書をあきらめることもないですし。

そう言えば、昨日一緒にショッピングスクエアまで歩いて買い物に行った帰り、出口の近くにあったカフェの前を通り過ぎた時に「ここ高齢者割引してるって!」と夫が言いました。

そのカフェの中に「シニア(高齢者)は割引価格」というサインが出ていたんですって。

「よかったなあ!ヒロコはシニアだから割引価格だよ!」
「やったあ!(泣)」

視界の中心がほとんど見えなくなっているので本は読めないし靴の紐は見えないけど、そのカフェのサインは見えたんですね。

夫の網膜は黄斑周辺の細胞が死んで真っ黒なんですが、まだ見える部分を駆使して見たり読んだりしているのですけど、驚かされるほど文字の認識は良く出来るんですよ。

ただし、それは十分な照明なり明るさがある場合に限ります。

歩いて通勤していますが、朝と夕方の通勤時が暗いので道路がよく見えません。普通の人なら街灯だけで十分な明るさですけど、夫には不十分なので懐中電灯で道を照らしながら歩いています。

安全のため、車の運転手や他の歩行者から見つけてもらいやすいようにと光を反射するテープが付いているジャケットを着て行っています。

仕事が続けられるのは、あと1〜2年ではないかと私は思うんですが、普通の暮らしが出来るだけ長く出来るように、いろいろ工夫しながらやって行きます。


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2024年5月1日

iPhoneカメラの修理

私がレシピサイトに載せている写真は iPhone のカメラで撮っています。

以前はキャノンのデジカメを使っていたんですけど、何度か床に落とした影響でしょうか、きれいな写真が撮れなくなったんです。

新しいデジカメを買おうかとも思ったんですが、今のところは iPhone のカメラで我慢しています。我慢しているということは、問題があるということなんですよ。

iPhone のカメラはですねえ、勝手に色調整をするんです。周囲の明るさの関係で写真が青っぽくなったり赤っぽくなったりして、料理本来の色にならないことがよくあるんです。

勝手に色調整をする機能をオフにするとか出来たらいいんですけど、出来ないんですよねえ。だから工夫しながら使っています。

ところが、

先日から写真の左上にフレアが映るようになって困っていました。フレアというのは、白っぽく光っているように見える部分のことです。

例えば、下の写真ですけど。炊飯器で作ったヨーグルトのケーキの写真ですが、左上のあたりが白っぽくなっているでしょう?それがフレアです。


光の向きとかによってはもっと大きくボワーっと白くなるので、困っていたんですよ。フレアが出るのは必ず写真の左上なんですが、レンズには異常がないようだし原因がよく分からないので、グーグルでいろいろ調べて工夫してみたんですけど問題は解決せず。

昨日はこれまでにも増してひどいフレアが出るので、再びカメラのレンズを良く見てみましたらね、

ひびが入っているじゃん!

そのひびも光の加減で見える時もあるというくらいに見えにくい細いひびなんですよ。ひびのせいでフレアが出ていたわけです。


レンズを修理してもらった方がデジカメを買うよりも安いですから、早速近くにあるショッピングスクエアの修理屋に持って行って直してもらいました。80ドルかかりました。

最初に行ったのは、うちの夫に教えてもらった魚屋の前にあるお店です。ちょうどお昼だったのでランチを買いに行っていたらしく、お店には誰もいなかったんですが、招き猫が置いてあったので中国人がやっているんだろうと思ったら、中国人の若い男が戻って来ました。

何を言っているのか聞き取りにくい英語でした。愛想のかけらもない不機嫌な若者で、カメラのレンズの交換をして欲しいと言うと「スクリーンのガラスが割れる可能性があるので、もしも割れたら自己責任です」というようなことを言いました。

こっちが何を言っても最低限のことしか言わず、「なんでそんなに怒っているの?」と聞きたいほどの態度でしたが、スクリーンが割れてもいいから直して欲しいと言うと引き出しをゴソゴソやっていました。

しばらくして立ち上がり、鬼のような恐ろしい顔をして言いました。

「持ってないです」
「持ってないって何を持ってないの?交換用のレンズ?」
「はい」
「修理が出来ないってこと?」
「はい」

この近くで修理をやってくれるお店を知らないかと聞いたところ、そこを右に曲がって少し行った所に別の店があると言いました。

言われた通りに行ってみると、似たような店がありました。インド人の男が座っていました。私を見るとすぐに立ち上がって笑顔で話しかけて来ました。

不機嫌な顔をして何も言わないのと、笑顔で「どうしましたか?」(What can I do for you?)と言ってくれるのとでは、大違いですよ。

ただし、インドなまりが強い英語は私は苦手なもんですから意思疎通に少し苦労しましたけど、このインド人の若い男は私の iPhone のレンズにひびが入っているのを確認するとすぐに「直すのに30分かかります。費用は80ドルです」と言いました。

修理を頼んだ後、時間をつぶすためにお店を見たりしていたんですけど、このショッピングスクエアは食品を売っている店ばかりなのですることがあまりありませんでした。

まだ15分ほどしか経っていなかったんですが、インド人の様子を少し離れた場所から見てみると誰かと携帯電話でおしゃべりしていていました。「修理は終わったのか?」と思って行ってみたら、やはりもう終わっていました。

割れたレンズを取り外して新しいレンズをはめるだけですからね、30分もかかるわけがないんです。他に客がいなかったんだし。

ということで、再びフレア無しで写真が撮れるようになりました。

スマートフォンの修理をやっているところで働いているのは、インド人が多いです。これまで利用していたイーストランド・ショッピングセンター内の修理屋もインド人でしたが、どうもインド人と言うだけでだまされるんじゃあないかと身構えてしまうんですけど。

こういうところで働いているのは、真面目に頑張るインド人のようです。


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