このレシピの肝心なところは、普通のスーパーで売っているグルテンフリーの粉で餃子の皮を作るところにあります。
日本では米粉と片栗粉で作る餃子の皮のレシピをシェアしていらっしゃる方が大勢いますけど、餃子の皮作りに適した米粉というが簡単には手に入りませんし、片栗粉も普通のスーパーではまず売っていません。
だから、どこのスーパーでも売っているグルテンフリーの粉で作ろうと思ったわけです。
様々なメーカーからケーキ作りに使えるグルテンフリーの粉が出ていますが、材料は基本的にとうもろこしやタピオカのデンプンと米粉のようですから、これで作れるはずだったんです。
課題はその分量でした。私は基本的に計量したりしたくないので、1カップ(250ml)の粉で作るためには熱湯をどのくらい入れるのが最適なのかを試していたんですけど。基本は100mlです。
粉の種類によっては、もう少し熱湯が必要かもしれませんし、もう少し粉が必要かもしれません。いずれにしてもわずかな量でいいはずです。英語で書いたレシピはこちらです。
それはともかく、
具には、豚ひき肉とニラとキャベツを使いました。ニンニクと生姜も入れて塩コショウとごま油で味付けしたんですが、作ったのは大きめのが16個でしたから具がたくさん余りました。
餃子作りで疲れてしまった私は、晩ご飯は残った餃子の具でカレーを作ることにしました。冷蔵庫一掃カレーというやつです。
ニラがたくさん残っていたのでそのニラを全部入れて、ニンジンやネギの残りも枝豆も入れて、S&Bのカレールウと醤油で味付けしたカレーです。
さて…
このブログで何度も私の不満や怒りをぶちまけて来ましたが、うちの夫はカレーといえば何が何でも干しぶどうを大量にふりかけて食べなくては気がすまない人です。
長年に渡って夫婦間の争いの原因になって来たカレーと干しぶどう問題ですが、「干しぶどうとカレー紛争」とか「意地をつらぬく干しぶどう」とか、この件に関係する記事は山程あるんですけど。
この餃子の具の残りカレーですが、ニラの量が多過ぎてほとんどニラカレーと呼ぶべき見た目でした。ニラ餃子のにおいがするカレー味シチューみたいな感じでした。
仕事から帰って来て、晩ご飯がカレーだと聞いた夫は、鍋の中の濃い緑色のカレーを確認した後、すぐに戸棚の干しぶどうに手を伸ばしました。
マジか?
「いやあちょっと、あのねえ、今日のカレーは餃子の具の残りで作ってるから。ニラもたくさん入っているし醤油も入れてるから(干しぶどうは合わないわよ)」
夫は「That's OK」(それは大丈夫)と言うと、まずご飯の上に大量の干しぶどうをふりかけました。ご飯が見えなくなるほどの量です。そして、その上にニラ餃子カレーをかけたのでした。
美味しいわけがないじゃん!
夫は味覚音痴だから平気なのかもしれませんけど、あれほどの量の干しぶどうをかけると、干しぶどうの味しかしないと思いますよ。
ホントにどうかしています…
夫はね、カレー(の味の料理)を干しぶどう無しで食べたら、負けた気がするんだと思いますよ。もうね、意地になっているだけだと思います。
カレーの中に何が入っていようとも、老いて死ぬまでああやって干しぶどうを大量にふりかけて食べるんですよ、きっと。
手間ひまかけて作ったカレーだから、作った私へのリスペクトとして、せめて一口干しぶどう無しで食べてみてちょうだいと頼んでも、拒否しましたからね。
「この件はもう何度も話し合ったはずです」とか言って。あの時には本当に頭に来たんですよ。
私もムキになって、干しぶどうは絶対に合わない食材を使っていろいろ作ったこともありますが、もう止めたんです。ワカメと魚と青梗菜のカレーにも干しぶどうを入れるんですから。
どうぞもう勝手にしてくださいということで。
カレー味の料理には手間ひまかけない方針ですから、そうしないと腹が立つから、別にもうどうでもいいんですけど。それにしたって、ニラ餃子カレーにも大量の干しぶどうですよ。
あきれてものが言えません。