2020年6月30日

マスクをしない人々

マスクの着用を義務付けていないどころか、マスクを着用することの効果も知られておらず(何しろWHOがずっとマスクは不要であると言い続けましたからね)、マスクの必要性も感じていない人がほとんどのメルボルンですが、最近はスーパーに買い物に行った時にアジア系ではない人でマスクを付けている人を見かけることが増えました。

しかし、その数はわずかですよ。

99パーセントの人々はマスクなんて付けていません。そう言う私も付けていません。

私が住んでいる地域では、これまでに感染者がほとんど出ていないので安心しちゃっているといいうのが正直なところ。マスクは買ってありますから必要なら付けますけど。

ところが、

メルボルンの北西部を中心に10の町で感染者が急増しておりまして、州政府は現在対応に苦慮しているそうですが、できればロックダウンを避けたいのだそうで、対策の一つとしてマスク着用の義務付けあるいは奨励をした方が良いだろうかというのが話題に上がってきました。

「奨励」だったらさっさとテレビやラジオで大々的に宣言すればいいんです。この新型コロナウイルスは、健康な人も感染者かもしれない人も皆んながマスクをしていれば感染しにくくなることは確かなのですからね。

ヴィクトリア州政府がマスクの着用を義務付ければ、おそらくほとんどの市民はそれに従ってマスクを付けると思いますよ。メルボルンには、米国のようにマスクの着用に対してどうかしちゃってるレベルの反対や抵抗を見せる人はいないと思います。

問題はマスクが手に入るのかどうかということでしょう。

それにしても、

なんであそこまで大反対するんでしょうね、米国人。

たかがマスクじゃあありませんか。一日中付け続ける必要はないんです。他者と物理的な距離をとるソーシャル・ディスタンシングが困難な場合に付ければ良いのですから、あそこまで目くじらを立てて大反対することじゃあなかろうに。

神の Plan(意図)に反するとか言って反対している人をどこかで見ましたけど、神様が呼吸のためにお作りになった鼻や口を覆うのは冒涜であるとか言って、

クレイジーだわ!

ある州知事が州民に対して「マスクをしている人に Mean(意地悪、敵意を見せる)にならないでください」と呼びかけたというのにも、

驚かされる!

なんであの国には、あそこまで無知で視野の狭い狂信的でイカれたバカモノが多いんですか?

私のレシピサイトをFacebookでフォローしてくれている人の中に、「これは政治家の陰謀である!新型コロナウイルスなんて作り話だ!家に閉じこもるな!外に出て普通の暮らしをしろ!皆んなで集まって団結しろ!陰謀に負けるな!」と、長文メッセージを投稿した人がいたんですけど、それも全文大文字で。

本気でそう思っているのが分かりましたから、私は身の毛がよだつ思いでしたよ。

哀れだわ… ホント。


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2020年6月29日

検査、検査、とにかく検査

強制的に2週間隔離される帰国者(オーストラリア国籍保持者と永住権保持者)の3割が検査を拒否して、感染不明のまま2週間の隔離後は帰宅が許可されていたことに大批判が集まったメルボルン。

帰国者のほとんどが、感染者が激増しているインドからの帰国者だというのに。

大批判されて、州政府は直ちに規則を変更しました。

検査を強制はしませんが、検査を拒否した人は、2週間の隔離期間終了後に追加10日間の隔離を義務付けることになり、これでまず拒否する人はいなくなるはずだとのことですが、

いや、分かりませんよ…

追加隔離はホテル滞在費と食事代を自己負担にしろよ!

と叫んだのは私だけではないでしょう。

これまでの検査方法は、長い綿棒を鼻の穴から差し込んで、鼻の奥から粘液を拭い取るという方法が一般的でした。これに恐怖を感じる人が少なからずいたそうです。

子供達の検査を拒否した親も多かったんですって。

現在多く使われるようになった方法は、綿棒を口から差し込んで喉の奥の粘液を拭い取る方法で、これは鼻の奥に綿棒を突っ込むよりも遥かに楽だそうです。大人なら自分でやれますしね。検査の精度はやや劣るそうですけど。

感染が拡大しているホットスポットの町では、住民全員検査を目標に、オーストラリア軍の医療スタッフなども加わって、わざわざ一軒ずつ訪問して検査を要請しているそうですが、それでも検査を拒否する人はいるんだそうです。

検査をして感染していると分かったら仕事に行けなくなり暮らしに困るという理由で検査を受けない人も多いそうです。その様な状況で働いている人は、感染していた場合には州政府から給付金が出ますから、心配せずに検査を受けてくださいとのことです。

一週間で200人以上の感染者が出て、昨日は49人でしたが、

今日は75人でした。

感染者を隔離し、感染者の接触者を特定して隔離し、どこでどう感染が広がっているのかを把握するためには、

検査するしかありません!

某国の大統領は「検査を減らせば感染者数が増えなくていいぞ」なんて言いましたけど、もうあんな愚かなバカモノの発言は聞かないほうがヨロシイ。

今週も感染者が増加し続けるようだと、ホットスポットの町はロックダウンすると州首相は言っていますが、それは避けられないでしょうね。

うちの夫が勤めるツールショップは、メルボルンの南東部にあって、ホットスポットの町ではありませんけど、店のスタッフの何人かがホットスポットの町に住んでいるそうです。夫は昨日からしゃみがひどくて鼻が詰まっちゃっています。大変疲れている様子なので心配です。

州保健関係者は、ほんの軽い風邪症状でも検査を受けろと言っています。

オーストラリアは現在税制年度の最終月で、夫のツールショップも年度末セールで忙しく、連日早朝から夜遅くまでの勤務でクタクタになっていますから免疫力も落ちているでしょう。

検査を受けに行く時間なんてないというのが現実ですけど。

要注意です。


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2020年6月28日

唐辛子とオレンジジュース

我が家は今朝の気温が0度。寒い真冬のメルボルンです。

新型コロナ感染者ゼロが続いて規制緩和が進むかに見えたメルボルンですが、1週間で一気に200人以上も感染者が出て、閉じこもり生活に逆戻りです。

別に閉じこもる必要はないんですけどね、小売店も飲食店も営業しているし、冬休みが始まって博物館や美術館や図書館など各種施設も再開されましたし、電車もバスも通常通り動いているし。

でも、人が集まる場所に積極的に出かけたくはないというか。

そんなわけで、私は相変わらず家事とレシピ作りと編み物の日々です。

ところで、私のレシピは自分のウェブサイトに載せるだけではなく、英語版 Cookpad でもシェアしているので、世界中の人達から質問や意見をいただきます。

先日、ある男性からメッセージが届きました。英語版 Cookpad でシェアしていた「焼き鳥丼」にふりかけていた「七味」についてです。

その方、メルボルン南東部に住んでいるオーストラリア人で、写真から想像すると60歳は軽く超えている様子でした。

「七味」はどこで手に入るのかという質問でした。

中国系あるいは韓国系の食品店なら「七味」は売っているはずなんですけど、近くにそうした食品店がないとのことで、何度かメッセージをやり取りしている間に、その男性はインターネットで「七味」について調べたようです。

そして、材料にみかんの皮が含まれていることを知ってアイデアがひらめきました。

オレンジジュースはどうだろうか?

甘辛の焼き鳥を乗せたご飯に、唐辛子の粉とオレンジジュースをふりかける?

私は直ちに返信しました。

Forget Orange Juice!(オレンジジュースはやめて!)

唐辛子の粉と胡麻をかければそれでヨロシイとアドバイスしたのですが、その男性のように「七味」が手に入らないという方のために「手作りの七味」というのを紹介することにしました。

そのために、私は長い人生で初めて七味を作ってみたのです。

使った材料は、いつもパントリーに常備している唐辛子のフレーク、生姜の薄切り、みかんの皮、それに例の貴重な柚子の皮の残り、そして炒り胡麻(白黒)です。七味ですが、7種類使う必要はありません。


生姜とみかんの皮と柚子の皮は、数日かけてカラッカラに乾燥させておきました。

柚子の皮なんて普通は手に入りませんから、オレンジやレモンやライムの皮を使えば良いでしょう。しっかり乾燥させることが肝心です。

これをグラインダーで粉砕し、最後に胡麻を加えてからガッと0.1秒ほど回して完成しました。すり鉢でもできると思います。


柑橘系の素晴らしい香りがします。胡麻を加えた後は回す必要はないかもしれませんが、0.1秒で風味は増しました。

「七味」は我が家の必需スパイス。

よく胡麻を追加して使っているのですけど、手作りすると胡麻を多めに柑橘の香りを強めにと、自分の好きなように作れるので、お店で簡単に買える方も手作りしてみてはいかがでしょうか?


新鮮なうちに使い切れるように、少量作った方が良いですよ。

レシピはこちらです。


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2020年6月27日

2週間隔離も検査なし

連日2桁の新型コロナ感染者が見つかっているメルボルンですが、ここ数日は30人超えが続いていましたが、今日は41人でした。

州の保健関係者が危機感を高めているのは、多くが感染経路が不明な市中感染者であるという点なんです。

6つの行政区域が感染者が急増しているホットスポットと指定されましたが、もっと詳細にどのサバーブ(町)で増えているのかを発表してほしいという声が多く上がったは当然です。

そこで10のサバーブ(町)が発表されましたが、ほとんどが移民の多い町でした。

保健省はそれらの町の中に検査場を設営しまして、住民全員の検査を行うとのことですが、もちろんそれは感染者を見つけ出して隔離したり接触者の追跡を行うことで感染拡大を防ぐのが目的です。

ところが、住民が検査場に行かなくても検査を受けられるようにわざわざ住宅地の中にまで来てくれているにも関わらず、検査を拒否する人が大勢いるのだそうです。

毎日どんどん感染者が増えている中で「検査を受けてくださいお願いします」と言われたら、私なら受けますけどね。

どうして強制的に検査できないんだろうかと、多くの人が疑問に感じていたところ、もっとひどい事実が発覚しました。

海外から帰国したオーストラリア人と永住権を持つ人達は、強制的に空港から隔離施設となっているホテルに連れて行かれて、そこで2週間を過ごさなければなりません。(外国人の入国は基本的に禁止されています。)

「帰って来たければ2週間の隔離を覚悟で帰ってこい」ということですがね、隔離された旅行者達のうち3割が検査を拒否しているというのです。

現在の法律では、隔離は強制できても検査を強制できないと言うんですよ。

何だそれ!

検査を拒否した人達も2週間経ったら帰宅が許されているんだそうです。

感染者かもしれない人達を検査もせずに市内に戻しているっていうことなんです。

これは納得いきません!

新しく見つかっている感染者の多くが、帰国者を隔離しているホテルに関係していますしね、規制に反して家族が集って感染者集団を出した2家族というのもどうやら移民家族らしいですし、ホットスポットの町は移民が多くて、彼らは感染拡大を防ぐために物理的な距離をとる「ソーシャル・ディスタンシング」なんて全然やっていなようなんですよ。

英語が不得意な移民たちが、規制のことやソーシャル・ディスタンシングのことをちゃんと理解できているのかという疑問が上がっています。

政府や保健省のウェブサイトでは、多くの異なる言語で情報は提供されているんですけど、英語ができない人達がそうしたウェブサイトにアクセスして積極的に情報を探そうとするとは期待できません。

最近の帰国者はほとんどがインドからの帰国者だとのことですけど、インド系に限らず永住権を持っていても英語ができない人は多いですから、これは問題です。

検査に関しては、法律のせいで強制できないのなら法律を変えろってことです。


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2020年6月26日

自分の髪を抜いてしまう子ども

先日「自分の髪を抜いてしまう子どもが親に発しているSOSの正体」という記事を読みました。臨床心理士の田中茂樹さんが書かれた本「子どもが幸せになることば」を紹介する記事でした。

私は「自分の髪を抜いてしまう子ども」というフレーズには敏感なんです。何故なら、それがうちの娘が発した最初のSOSだったからです。

うちの娘は、元気いっぱいの明るい子でしたが、吃音のせいで幼い頃から人前で話すのが苦手でした。思いやりのある優しい子で、一生忘れない思い出の一つに、娘がまだ6歳だった時のことですが、「うつ」で苦しむお母さんを励まそうと、夕方仕事から帰宅した夫に頼んでケーキ屋に連れて行ってもらい、私の大好物だと知っていたモンブランケーキを買ってきてくれたことがありました。

すでに外は暗くなっていた夕方、二人が出かけていたことにも気づかずにいた私は、娘が買ってきてくれたケーキも嬉しかったけど、ケーキを買って励ましたいと思った幼い娘の優しさに涙が出ました。

ケーキ屋の場所を知らない夫に、6歳の娘が道を教えたそうです。「モンブランケーキはお母さんの一番好きなケーキなんだよ」と以前私が言ったその一言を娘は覚えていたのです。そして、あるケーキ屋さんで娘はモンブランケーキを見たことがあったのです。

娘はそういう子でした。

頑固であると同時に辛抱強いという長所もあり、女の子だということもあって私は精神的に頼りにしていました。

別な言葉で言えば、あらゆる愚痴を娘に対してこぼしていたのです。

長年ほとんど夫が家にいない母子家庭のような暮らしでしたし、オーストラリアでは愚痴を聞いてもらえる人がいませんでした。

夫の事業がうまく行かなくなり、経済的に困窮し始め、まるで現実逃避のようにコミュニティー奉仕活動に熱中して家庭を顧みない夫に不満は募り、私は不安と不満をまだ小学生の娘に聞いてもらっていました。

そんなある日、娘の部屋を掃除していて髪の毛がたくさんカーペットに落ちていることに気づきました。その時、娘は5年生くらいでした。私はまだそのSOSの深刻さに気づいていませんでした。

バレエを習っていた娘の髪の毛を結う時に、髪の毛が減ってきたことに気づきました。髪の毛を抜いていることについて娘と話し合いましたが、自分でも気づかないうちに抜いてしまうんだと言いました。

そんなある日、私は娘の部屋で大量の髪の毛を発見し、息が止まりそうになりました。その大量の髪の毛が「自分は今とても苦しい」と娘が発しているSOSだと分かったからです。

すぐに医者に相談し、紹介された子供専門の心理カウンセラー Kirsten Chalmers さん(MyTurn2Talk)との出会いが、回復へのスタートとなりました。

娘の「抜毛症」はカウンセリングのおかげですっかり良くなり、小学校を卒業する頃には回復しました。

ところが、その後、我が家の経済状態はさらに悪化して、食べていくこともできなくなったのです。夫はうつ状態で毎日寝続けるようになり、私は不眠が悪化しました。

義妹が経済的に支援して助けくれたことはこのブログでも度々書いてきましたが、義妹は娘がバレエを続けることも支援してくれていました。

でも、娘はバレエをやめました。楽しくないからやめたいと娘が言ったからやめたのですが、本当の理由は分かりません。

経済的に困窮しただけでなく、家族の関係もおかしくなりました。中学生だった息子は毎日暗い顔をしていました。インターネットの使い過ぎを夫に激しく責められて、家出をしたこともありました。全てが最悪の状態でした。

そんな中でも、娘は母親の私を支えてくれ、兄である息子の話も聞いてやり、父親のことも心配する、家族の潤滑剤のような存在だったと思います。

辛抱強く、欲しい物があっても我慢し、親に迷惑や心配をかけまいと頑張る娘は、家族の苦しみやストレスを吸い取っていたのでしょう。

家賃が安い小さな古い家に引っ越していた私達でしたが、義妹の援助で大きな家に引っ越しました。知り合いのいない知らない場所に住むことになり、子供達が通っていたハイスクールは遠くなり、バス通学が必要となりました。生活環境が大きく変化しました。

敏感な年齢になっていた娘が、自分が同性愛者だと気づいたのはその頃でした。

娘は食べ物が食べられなくなりました。

自分を傷つける行為も始めましたし、ナイフを手にして自分を殺しそうだと訴えてきたこともありました。

カウンセリングと薬による治療で「拒食症」と「自傷行為」から回復した後は、パニック発作が起きるようになって家から出られなくなりました。

辛く苦しい日々が長く続きましたけど、娘は昨年メルボルン大学の学士課程を終え、現在は修士課程前の段階で心理学を勉強しているわけです。

家の中で次々に起きるドラマを黙って見ていた息子も、相当なストレスを感じていたはずです。娘の治療費のために苦しい家計をやりくりして苦労している親を見て、高校生の頃から苦しんでいたお尻の問題を誰にも言わずに耐えてきたというのは、かわいそうなことをしたと思っています。

息子はいまだに仕事をしていません。いわゆる引きこもりのような暮らしが続いていますが、絵を描くことだけは続けています。本人のやる気を信じて、自分から行動を起こすのを待っている状況です。

この記事をお読みのお父さんお母さん、お子さんが発するSOSに気づいたら、一番大事なことは完全に受け入れて肯定してやることですよ。「しんどかったんだね」とまず共感してやることが重要で、怒ったり、ああしたらこうしたらと提案することは助けになりません。

私は、娘に愚痴をこぼし続けたことやイライラして怒鳴りつけたりしたこと、お金のことを心配させて悪かったということ、いろいろなことを謝りました。

そして「どんなことがあってもお母さんはあなたを助ける」と伝えました。

家から出る練習には、大学まで一人で通えるようになるまで付き添い続けました。本当に大変でしたけど、それをしないという選択肢はなかったです。

あと、お父さんお母さん自身がカウンセリングを受ける必要があるかもしれません。私は娘と一緒に受けたカウンセリングで、Chalmers さんから叱られたことで目が覚めました。

全てのカウンセラーがみんな素晴らしいわけではありませんよ。この人はダメだというカウンセラーがいますからね、ダメだと思ったら他を探してください。


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2020年6月25日

食器が多すぎる我が家

昨日、久しぶりに仕事が休みで家にいたうちの夫が、食器洗い機を片付けていました。

きれいになった食器類を食器棚に戻していたのですが、何をどこに戻すべきなのかをよく知らないのに疲れてイライラしているのも手伝って、

なんでこんなに食器が多いんだ、ワケワカラン!

とキッチンで怒鳴っていました。

言っておきますが、一般的日本人家庭に比べて特に食器が多いわけではありません。

しかし、一般的オーストラリア人家庭に比べたら、そりゃあもう尋常ではないレベルでしょうよ。

一般的なオーストラリア人家庭にある食器と言えば、基本的に大きいお皿とシリアルを食べたりするのに使うボウル。この二種類でしょう。これにパンを乗せたりするやや小さめのお皿を持っている家庭は多いでしょう。スープやパスタ用に深皿を持っている場合もあります。

これに加えて、サラダボウルとか大皿をいくつか持っているでしょう。

しかし、日本人家庭ではそれだけではやっていけないんでしてね、我が家にはご飯茶碗と汁椀があります。ラーメン・うどん用の麺鉢もあります。麺鉢は丼ものには大きすぎるので、丼鉢もあります。煮物や和え物を入れる大鉢中鉢がありまして、取皿や小皿もいくつかありまして、薬味を入れたりするのに必要な豆皿もあります。麺つゆを入れるお猪口は必需品です。

これに加えて、私がレシピサイトに載せる写真を取るための和風のお皿や深皿が幾つかあります。

まだありますよ。例えば、夏になったら使いたいガラスの食器。たくさんは持っていないけど、季節感を大事にしたいですからね。ガラスの食器もあるのです。

デザート用の食器も幾つかあります。

…と、

ここまで書いてきて思ったけど、

確かにたくさんありますね。使っていない食器は処分してもいいのでしょうが、実は使っていない食器はほとんどありません。

夫が育った、現在義母とそのパートナーが住む家に行くと、食器棚はいたってシンプルです。大きなお皿と中ぐらいのお皿とシリアルを食べるためのボウルがあるだけ。(人が集まって食事をする時のためのディナーセットは別の戸棚にしまってあります。)

あれに比べたら、我が家の食器棚はクレージーですけどね、どれも無くなったらたちまち困るのです。


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2020年6月24日

カレー味には干しぶどう

突然ですが、またこの話題です。

この件につきましてはね、確かにこれまでに度々記事にして、怒りを発散させては来たんですけどね。

気にしても無駄なことだとは、分かっているんですよ。しかし、そこはやはり貴方、まがいなりにも趣味でレシピサイトなんかをやっているくらいですからね、カレーだって日本のカレールウを入れて溶かしただけというのじゃあなくて、時にはちょっとこだわって作ったりもしたいわけです。

こだわって作った時には、ちゃんと味わってもらいたいわけじゃないですか?

ああ…

この話題になる度に思い出すのは、私の妹がかつて嘆いていた「何にでもお醤油をじゃぶじゃぶとかけて食べる」彼女の夫の悪癖。

仕方ないじゃないの?そういう育ちなのよ!

そう言ったのは私です。

その私が、カレー味なら味見もせずに干しぶどう(サルタナレーズン)を大量にふりかけて食べるうちの夫の悪癖に、嘆き続けて20ウン年。

「お願いですから、干しぶどう無しで味わってもらえませんんか?お料理した人への敬意を表すのも大事なことです」そう言った私に、夫が言ったのは「十人十色」。

そういうことじゃあないんだよ!

頼んでるんじゃないか!

この敬意も感謝もへったくれもない夫の態度は、晩ご飯がカレー味の場合に示されるわけですが、私もね、一時期はカレー料理に特別の努力や工夫をするのは時間と材料の無駄ということで割り切っていたんですけど。

ある日、絶対に干しぶどうが合わない味のカレーを作ってやろうと思いまして、魚とワカメと青梗菜と青ネギ(玉ねぎじゃあなくてわざわざ青ネギ)と生姜を出汁で煮た和風カレーを作りました。

「今日のカレーにはワカメが入っているからね。魚を出汁で煮て醤油を入れてるから!」と警告を出した私の目の前で、大量の干しぶどうをふりかけた夫。

このおっ!

ようっし、もっと魚臭いツナ缶とグリーンピースのお醤油カレーはどうだ?

やっぱり干しぶどうを大量にふりかけた。

お豆腐とほうれん草の真っ黒カレーはどうだ?再びワカメも大量投入だ!

やっぱり干しぶどうをふりかけた。

「お母さん、お願い、もう止めて!」

と娘に懇願されて、やれるものならやってみろチャレンジは休止しましたけど、夫も意地になってやっているんじゃあなかと思うんですよ。

どうしてあそこまで頑なに、カレー味なら何でもかんでも、味見もせずに、何が入っているかを考えもせずに、干しぶどうを大量にふりかける?パラパラなんていうレベルじゃあないんですからね。ドバッと山盛りですから。

くっそう!

負けたくないけど、味音痴には勝ち目がないっていうことか。


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2020年6月23日

自宅で隔離中のはずが

今日も2桁、17人の新しい感染者が見つかったメルボルン。そのうち11人はどういう経路で感染したのか分からないそうです。

規制再強化を発表した時、アンドリュー州首相は「一軒一軒チェックしに行きますよ!」と言いましたけど、本当にチェックしているようです。

昨日一日で州警察がチェックしに行った174人の自宅で隔離中のはずの感染者およびその接触者のうち、

13人が自宅にいなかったって!

一人は罰金。残りの12人は家にいなかった理由の正当性をチェック中だというんですけど、

なんだそれ!

理由があったら出歩いてもいいのか!何のための隔離だ!

自宅での自主隔離なんかやめて、強制的にどこかの施設に隔離した方が良いんじゃあないですか?海外からの帰国者は全員強制的に隔離していますけど、それと同じように。

7月19日までに感染の拡大が止まらなかった場合、感染が広がっている6つの行政区域はロックダウンされるそうです。

ルールを守らない人があまりにも続出するのでね、昔の日本にあった「五人組制度」みたいに近所で見張りをする必要があるんじゃあないかと思いますよ。警察が見張りにつくという手もあるけど、情けない話です。


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特別支援教育に取り組む娘の友達

昨日の朝、うちの娘が何週間かぶりに自室の掃除をしていました。片付けて掃除機をかけて、床に投げ散らかしていた衣類も片付け、部屋はすっかりきれいになりました。

掃除をした理由は、お友達のCさん(女の子)が遊びに来るからです。

Cさんは、先月まだ新型コロナの規制があった頃にパスタを作りに来た子です。あの時は、ヴィクトリア州以外の州での規制緩和のニュースで私も混乱していて、社交目的の訪問がヴィクトリア州ではまだ許可されていなかったことを、娘とCさんのパスタ作りが終わった頃に気づいたのです。

それはともかく…

昨日は晩ご飯も一緒に食べると言うので、始めてCさんと会話しました。

彼女は、大学で特別支援教育を学び、そういう仕事をすることを目標にしています。現在はパートタイムで知的障害者を対象としている特別支援学校で働いているそうですが、収入のためにスーパーでも働いています。

彼女が働いている学校は、知能の測定が困難な最も低いレベルの子供達を受け入れているそうです。知的障害だけでなく情緒障害の子供達もいます。障害のレベルも多様ですが、読み書きが可能なレベルの子供達には生活に密着した内容の読み書きを教えるそうです。名前や住所など、社会生活をしていく上で不可欠な読み書き能力です。

しかし、多くの子供達にとって最も大切なことは、行きていくために必要な能力や知識で、それには自分の身を守る能力というのも含まれるんだそうです。「知らない人にはついて行かない」というようなことを教育することも重要だと言っていました。

普通の小学校で対応が困難な子供達はそうした特別支援学校に行くわけですけど、地域によっては特別支援学校が遠すぎて通うことが困難な場合があります。

オーストラリアの多くの公立学校は、特別支援が必要な場合は専門のスタッフを雇用しています。以前私が教えたことがあるハイスクールには、視覚障害のある生徒のためにテキストや資料などを点字に翻訳する専門のスタッフが雇用されていて、その生徒の学習サポートをしていたので驚きました。

かつて、日本の田舎の小さな小学校で教えていた頃、クラスに高度な知的能力を持っている子と知的障害のある子の両方がいて苦労をしたことがありますが、一人の教師ですべての子供達に十分な教育を行うなんて無理なことです。

ギフテッドにはその才能を伸ばすためのプログラムが必要だし、障害がある子供にもその子が必要とする能力を身につけさせるためのプログラムが必要です。

Cさんの話を聞きながら思い出した一人の男の子がいます。

2年生でしたが読み書きはほぼできませんでした。その子は、他の子供達に比べて体格が良く、とにかく優しくて正直で真面目な子でした。授業は退屈だったでしょうが言われたことを頑張ってやっていました。

身体を使っておこなう学習が好きで、植物を植えたり観察したりすることを喜んでやっていましたし、真面目で優しいので他の子供達にも頼りにされていました。

あの子にとって本当に必要な教育ができていたら、どんな大人になっただろうかと思いました。


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2020年6月22日

映画のような感染拡大

メルボルンの北西部と南東部の6つの行政区域が市中感染が急拡大しているホットスポットであると公表され、どうしても必要な理由がある場合を除いてこれらの6区域へ入らないでくださいと保健当局が発表しました。

禁止ではないので罰金はありませんけど、まず皆さんそれらの区域に行くのは避けるでしょうね。今日は各地で検査を受ける人が列を作ったそうです。

土曜日の規制再強化の発表時には、感染がどのように拡大しているかについての詳細は発表されませんでしたが、今日の新聞に載っていました。

まるで映画「コンテイジョン」のようなウイルスの広がりぶりです。

例の黒人差別抗議デモに規制を無視して参加した人達の中から感染者が複数見つかりましたが、そのうちの一人はノースランドショッピングセンターのH&Mで働いていたことは報道で知りました。そのH&Mのショップのスタッフ合計4人が感染していたことが分かったそうです。

感染源は分かっていませんが、その4人から確実に感染は広がっているわけです。そして、そのうちの一人がデモに参加していたんですよ。本人は全く知らなかったとは言え。

だから1万人も集まっちゃあいけないんです!

自宅隔離を無視して家族が集って、感染を広げた家族の子供が学校で感染を広げ、感染した先生が他の生徒に、スタッフに、自分の家族にと感染を広げていたようです。知らないうちに。

クラスターと言われる集団感染場所が見つかった場合は、接触者の追跡も含めて対応が比較的容易だと思うんですけどね、どこでどうやって感染ったのかが分からないようなケースが問題なんです。そして、そういうケースが増えているということなんですよ、その6つの行政区域で。

徐々に普通の暮らしに戻っても大丈夫というムードになっていたのに、本当は今日からレストランやカフェには50人までが入ることができるはずだったのに、エンターテイメント業界も元気を取り戻しかけていたのに、今や再び「不要不急の外出はするな」になっています。

やっと始まったプロスポーツも、AFL(オーストラリアン・フットボールのプロリーグ) は、選手に感染者が出て再び中断していますし。

ワクチンや治療薬ができるまでは、私達は新型コロナウイルスとともに生活するしか無いんですからね、徹底的な検査とデータ分析に基づいた正しいやり方で規制の緩和を徐々に行っていくしか、普通の暮らしに戻る道はないんですから。

6つの行政区域(Hume, Casey, Brimbank, Moreland, Cardinia and Darebin)の住民の皆さんは、できるだけ家から出ないようにしてくださいとのことです。


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お風呂が恋しい季節

2015年の12月の記事「10年間風呂に入らず」で、
最後にお風呂に入ったのは、日本からオーストラリアに戻って来る前の2006年3月の終わりだと思います。それ以来、一度もお風呂に入っていません。シャワーだけです。
と書いています。

その記事から4年半、

お風呂… 入りたい…

2006年3月の終わりにオーストラリアに戻って以来、義妹からのプレゼントでゴールドコーストへ旅行した以外、私はどこへも行っていないんですから、日本にも行っていないんです。ですから、日本式のお風呂に入る機会もなかったんです。

現在住んでいる家には浴槽があります。

キッチンの床が腐って工事をすることになり、4ヶ月もキッチンとして使った例の洗濯室兼おトイレ兼バスルームにあるんです。

2回ほど使ったことがありますが、西洋式ですからお湯をためて寝っ転がるだけです。浴槽の長さが私には長すぎて、片側に寄り掛かると足が向こう側に届きませんから、うっかりするとつるりと滑って水の中へ…と、溺れる危険があるやつです。

便器が隣りにあります。

無いよりマシとお思いかもしれませんけどね、この西洋式浴槽だとなんだか疲れるんですよ。お風呂で疲れた後すぐに就寝という向きには良いかもしれませんけど。

昨日は冬至でした。

メルボルンは真冬です。寒いんです。

この季節になると、シャワーを浴びる度に思います。

ああお風呂に入りたい…

洗濯室の浴槽のこともちらっと考えたりしますが、あの部屋は極寒ですから、寝っ転がり式のお風呂を楽しむには、まず部屋を温めないとお湯はすぐに冷えて震えることになるでしょう。

我が家に日本式のお風呂があった頃が懐かしい。

現在その家に住んでいる義弟夫婦は、日本式のお風呂を洗濯物を干す部屋としてしか使っていませんから(脱衣部屋は物置)、壊してリフォームすることにしたと聞いたんですけど、その後新型コロナの影響で工事は進んでいない様子。

あの思い出のお風呂を壊したとは、まだ聞いていないんですけどね。

本当に…

もったいないんです。


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2020年6月21日

怒る州首相と保健関係者

新型コロナの新規感染者がほとんど見つかっていない他州とは大違いで、ヴィクトリア州では先週連日二桁の新規感染者が報告され、土曜日には25人、今日は19人ということで、感染拡大の第2波が心配される状況になっています。

本当は、明日の月曜日から屋内外で集まれる数が50人までに増え、飲食店への規制も緩和される予定だったんですよ。

それなのに…

明日から規制が再び厳しくなります。

新規感染者の多くは、海外から帰国した人達で、ほとんどがインドからの帰国者だそうです。帰国者たちは全員2週間強制的に所定のホテルに隔離されます。

そうしたホテルの従業員などに感染者が相次いで見つかりました。

しかし、そうした感染は想定内なので、迅速に対応ができているし、感染者と接触があった人達は隔離措置が取られるのでそれほど心配はないのですよ。死亡者は出ていませんし。

今回感染拡大の第2波が心配されている理由は、感染経路が特定できない感染者や市中感染者の増加なんだそうです。

規制の再強化を発表した時のアンドリュー州首相からは、苛立ちと怒りが伝わってきました。ルールをちゃんと守らない人達への。

具体的な話はしませんでしたがね、どうやら自宅隔離を義務付けられていた家族がそれを守らず、他の家族を訪問したのか訪問してきたのか、複数人数が集まったために感染が広がり、その家族が別の家族の家に集まったので更に感染が広がったというケースがあったようです。

その家族の子供も感染し、その子が通う学校は再び閉鎖となりました。

家族が病気になったのに検査を受けず、仕事に行ったり普通の暮らしをして、家族で感染を広げていたケースも。

自宅で隔離しなくてはいけないと言われた人達は、隔離しなくちゃあいけないんです!
あなた達家族は集まっちゃあいけませんと言われたら集まっちゃあいけないんです!
病気になったら家にいてください!検査を受けてください!
それはあなた達のためでもありますが全てのヴィクトリア州民のためなんですよ!

州首相は大変厳しい表情で言いました。

必要なら一軒一軒チェックしに行きます!

ああ…

警察もご苦労さまです。

市民の一人ひとりが責任を持って行動すれば、こんなことにはならないし、警察も仕事が減るのに。

明日からは、社交を目的の訪問は、訪問者の数は5人までになります。屋外で集まれる人数は20人でしたが、再び10人になります。感染拡大を防ぐために物理的な距離をとるソーシャル・ディスタンシング関連の規制は緩和されません。

さらに、市中感染が拡大しているとみられる6つの地域へは、どうしても必要な場合を除いて近寄るなとのことです。

新しい感染者が20人レベルでも厳しい規制が続き、ほとんどの市民がそれに従っているメルボルンから見ると、連日何万人も感染者が増えて3桁4桁の死者が出ているにも関わらず、規制が行われていないも同然で大勢の人が集まっている某国は、狂気の沙汰だな。


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2020年6月20日

ワトルの木と新型コロナのその後

今年は本ブログで度々話題にしている我が家のワトルの木。

春の到来を告げると言われるワトルは、通常は冬の終わり頃に黄色い花を咲かせ始め、まさに「もうすぐ春だよ」と教えてくれるのが普通ですが、

普通じゃあないのが我が家のワトルの木。

年々ボケ具合が悪化しておりまして、冬が来る前に満開になったりしたこともあるのですが、今年は秋が始まったばかりの3月に花を咲かせ始めて、かれこれ3ヶ月も花を咲かせ続けていると6月9日の記事「寒いけど咲いています」に書いたのですが。

その後どうなったかお知らせしましょう。

今朝のワトルの木です。


まだ咲いているんですよ!

メルボルンは現在真冬でございますのでね、連日朝の気温は0度近くに下がりますし、流石に3ヶ月以上も花を咲かせ続けて来て咲かせるつぼみも無くなってきたのか、最近はそろそろシーズン終了間近といった様子だったのですが、

開花状態期間の新記録は更新中です!

黄金色に光り輝いています。


いやあもう、ぜひ本当に春が来る頃まで花を咲かせ続けて大記録を達成してもらいたいものです。


ところで、飲食店が営業を再開したり、屋内外で集まれる数が20人までに増えたり、新型コロナ感染拡大予防規制が少しずつ緩和されてきたメルボルンですが、先週は新たな感染者が次々に見つかり、一日当り20人以上も見つかった日もありました。昨日は25人も見つかりまして。

多くは海外から帰国した人達とそうした人達を隔離しているホテルの関係者だったのですが、デモに参加した人達の感染が見つかったり、感染経路がはっきりしないケースも多く、市中感染が起きているとの認識から再び規制が厳しくなりました。

社交を目的の訪問は、訪問者の数は5人までになるそうです。屋外で集まれる人数は10人になります。不要不急の用事がない人は、特に60歳以上の人は、外出を避けてくださいとのことです。

また少しでも具合が悪い人は外出するな、仕事に行くなと州政府は言っています。そして、どんなに軽い症状でも検査を受けてくださいとのことです。

感染が分かって仕事に行けなくなると食べて行けなくなることが心配な人には、生活費を支援するからとにかく仕事に行かずに家にいてくださいとのことです。


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2020年6月19日

皆んなお疲れ

うちの夫は、勤めているツールショップのスタッフ不足のせいで長い間まともな休日を取れておらず、いつも早番の時間に出勤し遅番の時間で終わるという暮らし。

通勤に車で片道45分くらいかかるのもあって、とにかく大変お疲れの様子。

勤めているツールショップには十分な数のスタッフがいたんですけど、新型コロナの影響でスタッフを減らせというお達しが来て数人を解雇したところ、ツールショップには通常通りにお客が来続けたのでずっと忙しく、経営者の方針変更で土日の営業時間が延長されたからもっと長時間働かなくてはならなくなり、現在は税制年度末でセール中というのもあって超絶忙しいのにスタッフが足りていないんだそうで。

夫は責任者的な立場にあるとは言え、スタッフの採用とかいった店舗の経営に関しては権限がないので、スタッフ不足で厳しい状況の中、自分が頑張るしか無いみたいなんです。

まるでブラック企業…

スタッフが増えない限り、あるいはお客が来なくならない限り、夫の「休めない」という問題は解決しないらしいんですけど。

今や専業主婦状態の私は、買い物以外ほとんど家から出ることもない暮らしですので、なんだか夫に申し訳なくていけません。

さて、

うちの娘もお疲れの様子です。

現在大学の第1セメスター末期の試験期間中です。試験は二つあるそうで、一つは火曜日に終了しました。もう一つの試験はカウンセリング心理学の試験で、発表されたケーススタディに関して5日間のうちに論文を書いて提出するというのが試験なんだそうです。

娘は犯罪者の自傷行為に関する心理学を研究しています。

暗いです…

毎日ろくにシャワーも浴びず、洗髪を止めていますから頭髪も言語を絶する有様で、毎日同じガウンを着ておりまして、見た目の「疲れた感」がスゴイです。身体が疲れるようなことは一切やっていないんですから、全てメンタルのせいですよ。

無事に論文が書き上がることを祈ります。

さらに、

何ヶ月も引きこもり状態の息子も、お疲れの様子です。

例のお尻問題が大きく影響しています。日によっては座っていることも困難だけど、立っていても痛むとかで、絵なんて描いていられないのです。

息子はいまだに何の仕事もしていません。オンラインで絵を学び始めてから4年近くになりますからね、今後のことを思い悩んでいるはずです。

絵は夜中に描いているらしく日中は寝ているので、晩ご飯の時くらいしか会いません。

暗いです…

そして、

お母さんは、

先日風邪を引いた後、お腹が不調になりまして、その後また風邪気味になっています。ところが、ちょっと体調がおかしくなって寝たりする度に、家中が(特にキッチンが)汚れまくって散らかりまくるので、体調も悪いけどご機嫌も悪いんです。

でも、家族皆んなお疲れの様子ですから、せめて美味しいものを作って食べさせなくちゃあいけません。

寝ているわけにはいかないのでございます。


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2020年6月18日

茶トラ猫のボブ逝く

推定年齢14歳だったそうです。

BBCのウェブサイトでストリートキャットのボブが亡くなったとのニュースを読んで、私は初めてボブのことを知りました。

ネコの死がなぜニュースになっているのかと興味を持って記事を読んだら、なんとも心温まるいい話だったのです。

ストリートキャット(つまり野良ネコ)のボブと、ボブとの出会いで人生が変わったジェームズ・ボウエンさんのストーリーは、「ボブという名の猫(A Street Cat Named Bob)」という本にもなっているそうです。この本は40カ国語以上に翻訳されて800万部の大ベストセラーになり、映画化もされたそうなのに、私は全く知りませんでした。

ジェームズ・ボウエンさんは英国人ですが、両親の離婚後、母親とオーストラリアに移住しています。引っ越し続きで友達ができず、学校ではいじめにも合い、義理父との関係も上手くいかず、ハイスクールを中退して17歳の時に英国に戻ったそうです。

片親の違う姉夫婦の元に身を寄せましたが上手くいかず、ホームレスになり、苦しみを紛らすためにヘロインを常用するようになります。

このジェームスさんが、ロンドンの人気スポット「コヴェント・ガーデン」でギターを弾きながら歌を歌うバスキングで日銭を稼ぐ暮らしをしていた頃、怪我をして弱っていた茶トラ猫に出会うのです。

飼い主を探しても見つからず、放っておくこともできず、ジェームスさんは茶トラ猫を動物病院に連れて行き化膿止めの抗生物質を処方してもらいますが、代金は彼が一日に稼ぐ日銭以上の金額でした。

ボブと名付けられた茶トラ猫は、ジェームスさんの下ですっかり回復し、ジェームスさんから離れません。

ある日、ボブがバスキングに出かけるジェームスさんの後を追いかけてバス停までやって来た時、ジェームスさんはこの猫と一緒に生きていくことを決意したそうです。

ボブの面倒をみるということが自分の生きる目的となり、人生に意味を見出した彼はヘロイン中毒も克服します。

そして、茶トラのボブとのバスキングが話題になって稼ぎも増え、ホームレス支援のチャリティー雑誌「ビッグイシュー」をもっとたくさん売れるようになってホームレス仲間の助けもできるようになり、さらに彼らのストーリーが本になり、映画にもなって、ジェームスさんの人生は大きく変わって行ったのです。

そのボブが、15日に息を引き取りました。


早速、ジェームスさんの最初の本「A Street Cat Named Bob」を注文しました。読むのが楽しみです。


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2020年6月17日

お腹の不調とチーズの関係

実は昨日、私はお腹の調子が悪くて、ホットウォーターボトル(ゴム製湯たんぽ)を抱いて半日寝るはめになりました。

お腹の不調は夜寝ている間に始まりまして、

下痢か?

と思ったのですが、そこまでは悪化せず。

確かにゆるいことはゆるいんですけど、病気的ではないのです。しかし、下痢の時のような下腹部の痛みとお腹が冷えちゃった時のような嫌な感じがありまして、温めたら楽になるかと思ってホットウォーターボトルを抱っこしてしばらく休んだのですけど。

家族は何も問題はないと言うので、昨晩食べた物が問題ではないだろうとは思ったんですが、人一倍手を洗う私はバイキンを口にしてしまったということは考えられないし、何が問題だろうかと考えました。

昨晩食べたもので怪しいものは…

チーズか?

最近、度々チーズを食べた後にお腹の調子がおかしくなるのです。

オレンジを食べた後におかしくなるのは自分でも知っているんですが、チーズも問題ありかもしれないと思い始めていたのですよ。

そう言えば、最近はヨーグルトを食べてお腹がゴロゴロしたり下痢気味になったりするから、食べなくなったんですよね。以前は毎日必ずグラノーラとヨーグルトを混ぜたのを食べていたんですけど。

「乳糖不耐」っていうやつかもしれません。加齢に伴ってそういう症状が出る人は多いと聞きますし。

今日は、お昼ご飯にお豆腐と卵を入れた柔らかい雑炊を作って食べたんですけど、その後はお腹の調子は大変ヨロシイです。

大根を炊いたのとか湯豆腐とか、今無性に食べたいんですけど、そういうのを身体が欲しているんでしょうか。

とりあえず、チーズは気をつけなくっちゃ…


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2020年6月16日

党員数偽装スキャンダル

多数決で物事を決める民主社会では、票数がものを言うわけですが、どうやって票数を増やすかというところで不正をおこなうのはイケマセン。

票数を増やすために金品などを渡すなどという行為は犯罪ですが、日本からはまたそういうニュースが聞こえてきています。

オーストラリアのヴィクトリア州でも、党員数を偽装していたというスキャンダルが現在話題になっています。

現在ヴィクトリア州は労働党政権ですが、ダニエル・アンドリュー州首相はなかなか良くやっていると思っています。自発的安楽死の合法化に取り組んだ前保健相で現在は法務長官を務めるジル・ヘネシーさんには、私は一目置いているんですよ。

現在の労働党州政府を支持しているんです、私は。

そんなヴィクトリア州労働党のスキャンダルは、やはり残念なことでして、しかも党員数を偽装して増やすということが慣例的におこなわれているんじゃあないかというのにがっかりなんです。

ことの発端は、日曜日の夜に放送された「60ミニッツ(60 Minutes)」というテレビ番組で、アデム・ソミュレクという議員が不正をしていることを暴露されたんです。隠し撮りビデオと秘密録音音声で証拠がバッチリ。

ソミュレク議員は州政府の地方自治体及び中小企業担当相でしたが、クビになりました。

ソミュレク議員がおこなっていた不正というのは、「ブランチ・スタッキング」と呼ばれる党員数の偽装です。州労働党内での発言力影響力を高める(権力をにぎる)ためには、自分が属する支部でどれだけの党員を確保しているかが重要だということでして。

支部レベルでの党員数の偽装は、過去に何度かスキャンダルになっているんだそうです。ニューサウスウェールズ州でも州労働党政権腐敗の象徴とも言える大スキャンダルがあったそうなんですけど、知らなかったわ。

よくある偽装方法は、議員やスタッフの家族や親戚、友人などを、本人の知らない間に勝手に党支部に加入させるというやり方だそうですが。もちろん、もっと関係ない人達を偽装加入させるということもあるわけです。

加入申し込みには、当然加入希望者の住所などの個人情報や署名が必要になるわけですから、偽の署名なんかしちゃったら、それはもう犯罪です。

ソミュレク議員に続き、このスキャンダルに関係した二人の議員が大臣職から辞職していますけど、どうやらこの不正問題は根が深いようです。

他にも、秘密録音でソミュレク議員が同僚大臣や他の労働党スタッフについて口汚い表現を使っている会話が録音されていて、クビになって当然でした。

ソミュレク議員は、番組を放送したチャネル・ナインがプライベートな会話の秘密録音や隠し撮りビデオを放送したことに対して、警察に捜査を依頼すると言っているんですけど、そんなことをして何になる?

おまえの政治生命は終わりだよ!

ソミュレク議員が終わりになっても私はどうでも良いんですけど、なんだかヴィクトリア州労働党はこの問題を自分達でどうにもできない様子でして、連邦レベルに介入を要請したらしいのです。

それって、州警察に不正が見つかったものの、自分達で捜査が難しいから連邦警察に来てもらうみたいな感じですよ。

党員数偽装をやっている議員は他にもいるんでしょう。

偽装隠しの方法を指南する議員もいたとか。急に党員が増えると怪しまれるので、そういう時には新聞に党員募集の広告を出せというのがその議員の偽装隠しの方法らしいんですけど。

不正はいけません。


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2020年6月15日

レシピを思いつく方法

趣味でやっているウェブサイト「Hiroko's Recipes」には、現在1122のレシピを掲載しておりまして、1ページに複数のレシピを載せている場合もありますから結構な数になっています。

若い頃から作り続けてきたお料理のレシピはとっくの昔に掲載済みで、最近載せているものは新しく考えたものが多いのですけど、どうやって思いつくのかと尋ねられることがあります。

レシピを思いつくことが多いのは、冷蔵庫やパントリーに残っている食材を使う方法を考える時です。同じようなものばっかり作っていると飽きるので、その食材で何か新しいお料理を作れないかと考えるわけですが、考えれば思いつくわけではありません。

ひらめく時はいくらでもアイデアが次々に湧いてくるんですけど、ブラックアウトになってしまうこともあります。そういう時は、決まって冷蔵庫一掃カレーライスとなるのが決まりです。

また、他人様がお作りになったお料理を見て、「そんなメンドーくさいことができるか!」とか「もっと簡単に美味しく作れるぞ!」と思った時に、自分流のレシピを考えます。

娘にリクエストされて考えることもあります。

お料理は毎日やる仕事ですから、毎日やっていればアクシデント的に新しいものができることもあります。

しかしね、

レシピを思いつく方法のダントツ第一位は、なんと言っても自分が何か食べたいと思う時に、その作り方を考えることです。

そして、その何かを作るための食材が手に入らない場合、人間そう簡単には諦められませんから、どうやったら食べられるかということを考えて、手に入るもので何とか作ろうとするわけですよ。

私がこれほどお料理にのめり込んだ原因はこれだと思います。

オーストラリアに移住した1994年、メルボルンから遠く離れた田舎では、海苔巻きを作るための海苔も酢も手に入らなかったですから。キッコーマンのお醤油が田舎のスーパーでも手に入ったのがラッキーだったと言えるくらいでして。

当時に比べたら、アジア食品店が至る所にある現在、大抵の食品は手に入るようになりましたから作れるものも増えました。それでもまだまだ手に入らない食品は多いのです。

特に、日本人しか食べないような野菜は、もう自分で栽培するしか食べる方法はありません。ゴボウとかシシトウとかミョウガとかシソとか…いろいろあります。

食べたいものが何でも手に入る日本に住んでいたら、絶対に自分で作ろうなどとは思いもしなかったであろうものを、手に入る物で作ってみるというのは、なかなか面白いことです。


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2020年6月14日

チョコチップ入りスティックパン

どこのニュースサイトも気が滅入る様なニュースばっかりです。

気が滅入ったり元気が出ないような時には、美味しいものを食べましょうということで、今日は最近作ったスティックパンのことでも書くことにしましょう。

うちの子供達がまだ幼かった頃、短い期間ですが日本に住んでいたことがあります。その時、子供達の大好物となったものはたくさんあるのですけど、ヤマザキパンのスティックパンもその一つでした。

特にうちの息子が、このスティックパンの中でもチョコチップ入りのスティックパンが大好きで、見張っていないと一人で一袋食べてしまうほどでした。

つい先日、娘がリクエストしたので、チョコチップ入りスティックパンを自作してみました。

と言っても、すでにウェブサイトにも載せていたミルク味のスティックパンに少しココアを入れてチョコチップを加えただけですけど。

苦労したのは、チョコチップを加えるタイミングと加え方。

パン生地をこねる段階で入れると溶けてしまうかもしれないと思い、生地が膨らんだ後で入れました。

作っているのを見て、娘が一言。

「ココアは入れないほうが良かったと思う…」
「どうして?日本で売っているのは少しココア色をしていたわよ」
「ウンチに似すぎてる…」
「全然似てません!」


チョコチップは、普通のよりも小さいのを探して買ってきました。

チョコチップを混ぜ込む方法はいくつか試したのですけど、膨らんだパン生地を8等分した後、それぞれを平らに伸ばして巻き込むのが最も簡単でした。巻き込んでから棒状に伸ばします。


巻き込んでいるので、外側からチョコチップが全く見えないのがちょっとアレなんですけどね。次に作る時には、捏ねる段階で入れてみます。


作るのは簡単ですし楽しいですよ。レシピはこちらから。チョコチップを入れないミルク味のスティックパンのレシピもあります。

このレシピの問題は、8本なんてあっという間に無くなっちゃうことです。


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2020年6月13日

偉人の銅像と人種問題

米国のミネアポリスで黒人男性が白人警察官に頸部を膝で強く押さえつけられて死亡した事件をきっかけに、世界中で反人種差別デモが続いていますが、オーストラリアでも今日の土曜日、各地で抗議デモが予定されていました。

先週の土曜日のメルボルンのデモには約1万人もの人が参加して、無責任だと大批判されて、デモ参加者から新型コロナ感染差が見つかり、連邦政府もヴィクトリア州政府も保健関係者も声を大にして「今日のデモには参加するな」「抗議は別の方法でしろ」と呼びかけていましたが、昨日の参加者は少なかったようです。

抗議デモは、いまだに毎日3桁の死者が出ている英国各地でもおこなわれていますが、先日ブリストルという街で奴隷商人の銅像が引きずり下ろされてブリストル湾に投げ入れられるという事件がありました。

なんでも、その銅像は17世紀だか18世紀だかの商人の銅像で、奴隷貿易で財産を築いた人物だそうな。約8万人ものアフリカ人(子供も含む)をアメリカ大陸に奴隷として送り込んだそうです。

そうして築いた莫大な財産を多くの慈善団体に寄付しており、庶民院の議員にもなった「偉い人」ということで、銅像になっていたそうですけど、

そりゃあ引きずり降ろされても当然です!

一部の人にとっては立派なことをした「偉い人」であっても、この銅像の人物は奴隷商人で人殺しだったんですからね。

当然だとは思いますけど、撤去のやり方は「器物損壊行為」に当たるのでしょうからね、民主主義社会らしくちゃんと話し合って正当に撤去するべきでしょう。

このブリストルの事件を発端にして、米国、英国、オーストラリアでも銅像の撤去に関する論争が巻き起こっています。

銅像というものは、「この人物は素晴らしいことをした素晴らしい人物だ」ということを人々に知らしめるのが目的ですから、たとえその人物が素晴らしいことを成し遂げていても、人道に反するおぞましい犯罪行為もおこなっていたとしたら、銅像なんかにするべきじゃあないですよ。

たとえ超有名な偉人であっても。

例えばですね、英国では歴代首相の中でも人気が高いというウインストン・チャーチルですが、私はこのチャーチルという人物に非常に悪い印象を持っていますから、チャーチルが高く評価されていることには長年納得がいかないのですよ。

「優れた文明が劣った文明を支配するのは当たり前だ」というようなことをはっきりと述べていることからも分かりますけど、人種差別主義者というか白人優越思想の持ち主の帝国主義者ですよ、この人は。

世界中に植民地を建設していた(別の言い方をすれば侵略していた)当時の英国の支配者層に属していた人です。
軍人になった後、戦争のない平和な社会を残念がり、戦争に憧れてキューバとかへ戦争見学旅行に行っています。
インドの独立運動を弾圧しています。
南アフリカの人種隔離政策アパルトヘイトのもとを作っています。
二枚舌外交でアラブ・パレスチナ問題のもとを作っています。
激甚な大被害を出したガリポリの戦いを立案しています。

失言失敗を繰り返したお騒がせ政治家チャーチルの功罪は、「罪」の方が遥かに多いんだから「偉人」なんかじゃあないというのが私の意見ですけど。

オーストラリアで銅像になっている「偉人」というのは、オーストラリアを発見したキャプテン・クックにしても、その他の多くの植民地統治時代のリーダー達にしても、オーストラリア大陸の探検調査を行った人達にしても、先住オーストラリア人のアボリジニを弾圧したり殺したりした人が大勢います。

そういう人達の銅像は撤去しようという意見が出るのは当然です。

いろいろな人種や民族が住む国ですから、銅像の撤去について賛否が分かれるのは当然のことでしょうが、ある銅像が一部の人々への侮辱を表すものだと感じる人達がいるとしたら、そうした人達の声を聞くのは大事なことです。

特に、これまでの人類の長い歴史上、人権が軽んじられてきた白人以外の人々の声をちゃんと聞くことができる社会でなければいけません。

だってね、もしもどこかに我々日本民族を迫害し虐待し殺戮し苦しめ続けた人物がいて、その人物が何か素晴らしいことを成し遂げたという理由で銅像になっていたら、その銅像を見る度に自分達の苦難の歴史を思い返すわけですよ。

そんな銅像は、撤去を求めるのが当然でしょう。正しい民主主義の社会であれば、撤去を求める声はちゃんと聞いてもらえるはずなのです。


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頭痛と運転免許取得の願い

昨日、突然頭が痛くなりまして。

頭が痛い時には、騒音の激しい場所は避けるのですけどね、例えばショッピングセンターとかはすっかり人出が戻って騒々しいし、音楽やアナウンスやらが頭の芯に響きますから。

しかし昨日は行くしか無かった、娘に頼まれて。

娘が携帯電話を落として壊れたのです。そういうことに備えて保護ケースを買って付けろと度々言ってきたのですが、お母さんのアドバイスを聞く耳を持っていなかった。

外出する時にはバッグに入れているし、ほとんど毎日家にいますから、携帯電話を落として壊すというリスクを真剣に考えていなかったらしくて。

壊れた携帯電話を修理してもらう場所がショッピングセンターにありますが、パニック障害が完治していない娘は、半年以上もほとんど家から出ていないわけで、突然の外出はストレスが大きくて容易なことではないのです。バスに乗って自力で行くなんてことも考えられないのでして。

うちの夫は仕事で家にいないし、
息子は例のお尻の問題が悪化して座っていることが困難ですから、

お母さんが運転して連れて行って、お店まで一緒に行ってやるしかない!

「頭が痛い」レベルだった頭痛は、ショッピングセンターに入ってすぐに「顔が歪む」レベルになって、帰り道は「運転に支障が出る」レベルになりました。

今朝は頭痛の跡が感じられるものの、ゆっくりなら動き回ることができます。

本当に本当に、うちの娘には、いつまでもお母さんがタクシーをしなくても済むようになって欲しいのですけど、二度の運転試験不合格がトラウマになって車の運転は避けておりますし、免許を取るつもりは無いと断言しておりまして。

なんとか再挑戦してもらいたいです。

そのためにもパニック障害をしっかり治さないといけません。心理学の専門家でもある本人は、そのために何をするべきかはよく知っているのですけどね。知っているから治せるというものでもないのです。

ああ…

それにしても昨日の外出はつらかったな。


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2020年6月11日

TV番組「フィルシーリッチ&ホームレス」

賞を受賞したSBS放送のドキュメンタリー番組「フィルシーリッチ&ホームレス(Filthy Rich and Homeless)」のシーズン3が今週放送されています。

この番組は、非常に裕福で社会的にも成功しているオーストラリア人5人が、ホームレスを体験するという番組ですが、ただ単にホームレス状態を体験するのではなく、ホームレスという状況で生活している人々やそれを支援する組織の現状や問題を体験を通して知り、視聴者にも疑似体験させてくれるというものです。

シーズン1も2も見ましたが、今回のシーズン3もパワフルです。

ホームレス状態になっている人々のほぼ100%が、人生においてトラウマとなるような経験をしています。怪我をしたり病気になって仕事ができなくなり収入が途絶えると、たちまちホームレスとなってしまう社会の仕組みがあります。

オーストラリアは、賃貸住宅の家賃が著しく高いので、Centrelink(センターリンク)で給付金をもらえても、およそ2週間で500ドルの給付金(1週間当たり250ドル)では暮らしていけません。

私がメルボルンに暮らし始めてずっと思ってきたことの一つが、なぜ低所得者用の住宅がないのかということです。一部にはありますよ。メルボルンの中心部に近いエリアには、低所得者用高層アパートが幾つかあります。

しかし、あまりにもその戸数と地域が限られているんです。

私達家族は、一時期生活に困窮し、家賃や光熱水道電話料金などが払えなくなったどころか、食べ物を買うお金もなくなったことがあります。クレジットカードも限度額いっぱいまで使ってしまい、もうどうすることもできなくなりまして、ホームレスになる一歩手前でした。

義妹の経済的な援助のおかげでどん底を脱した後、暮らしは少しずつ楽になりましたが、あの時、援助してくれる家族がいなかったら私達がどうなっていただろうかと思うと涙が出そうになります。あの頃のストレスが娘の病気の原因になったことは間違いありません。

精神的な病気になって働くことができなくなる場合も多いそうです。ホームレスになってそれがさらに悪化します。

ドラッグやアルコールの中毒者になる場合もあります。

家庭内暴力から逃げるためにホームレスになる女性も多いそうです。

トランスジェンダーの人達は、家族に受け入れてもらえず家を出るしか無くなって、ホームレスになる確率が高いそうです。

危険な毒親や家庭環境から逃れて、ホームレスになる子供達も大勢います。

こうした人々を支援する組織もありますが、まったく数が足りていません。そして、ホームレス状態になる人々は増え続けています。

ホームレス問題解決に私ができることは無いかもしれないけど、ホームレスの人達に親切にしようとは思うようになりました。ホームレスになっている人々は、危険な人でも怠惰な人でもないと知ったからです。

お金をあげてもきっとそれをドラッグやアルコールに使ってしまうのだろうと決めつけるのは間違いだと知ったからです。

時々買い物をする ALDI というスーパーの前でホームレスの人を見かけることが良くあります。買い物を済ませて店から出て来た人達の中に、買って来た食べ物をショッピングバッグから取り出して、彼らに分けてあげている人がいます。

困っている人達がいても、視線すら合わせようとせず無視して通り過ぎていた私は、この番組がきっかけで考え方が変わりました。

せめて、無視するのはやめようと決めました。せめて彼らに同情し、何かしてあげられることがあればしてあげようという気持ちくらいは持とうと思うようになりました。

今晩は、シーズン3の最終回です。


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2020年6月10日

行方不明の少年を発見

メルボルンの北東にあるマウント・ディサポイントメントで、一昨日から行方が分からなくなっていた自閉症の少年ウィル君は、今日のお昼頃、捜索していたボランティアの男性によって無事に発見されました。

ウィル君の靴が見つかったので、その周辺のブッシュを捜索していたボランティアの男性が偶然発見しました。裸足で天使のようにそこに立っていたそうです。

前回捜索したラインよりもさらに15メートルくらい深く入った場所にいたそうです。

チョコレートをもらって嬉しそうだったと、発見した男性が言っていましたが、その男性がまた非常にソフトな話し方をする静かな人でした。

マウント・ディサポイントメントのある地域で育ち、山をよく知っている人だそうです。歌を歌いながら捜索したそうです。ウィル君を見つけた後は、きかんしゃトーマスのことなどを話しながら落ち着かせ、ソックスと上着を着せてから助けを呼んだとのことです。

行方が分からなくなった日の夜は気温が零下に下がりましたし、ウィル君は防寒着を着ていなかったということで、3日目の今日は少し悲観的な見方も出ていましたが、無事に見つかって良かったです。

本当に最高の結果となりました。

マウント・ディサポイントメントは、ディサポイント(がっかりさせる)じゃあなかったです。



それにしても、森の中であの寒さをどうやってしのいでいたのでしょう。ウィル君は話ができないので尋ねることができませんけどね。

とにかく良かったです。


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行方不明少年の捜索3日目

メルボルンの北東にあるマウント・ディサポイントメントで行方不明になっている少年の捜索は、昨晩も夜通し続いたそうです。

3日目となった今日は、500人体制で捜索しています。

私も昨日から気になって心配で、度々ニュースをチェックしているのですが、もうすぐお昼ですけど少年発見のニュースはまだありません。

この14歳の少年ウィリアム・キャラハン君は、言葉を発することができない自閉症だと昨日のニュースでは聞きましたが、大きな音や声を嫌い、知らない人を避けるとのことです。

ですから、捜索隊も慎重に探しているそうです。

今朝は寒さが少しマシでした。ヴィクトリア州内の山は冷温帯性雨林で、ユーカリの大きな木に覆われていますが、地面はシダ植物に覆われています。遊歩道から一歩ブッシュに入れば、そこは密林状態です。

これが捜索を困難にしているそうですが、ウィル君にとっては寒さを防ぐ助けになっているかもしれないとのことなので、そうあってほしいの祈ります。

マウント・ディサポイントメント近辺の住人には、物置や小屋などを確認してほしいと呼びかけています。もしもウィルくんを見つけた場合は、できるだけ物音を立てないようにして近づき、身体には触れないようにして温かくしてやることなど、慎重な対応が必要だとのことです。

家の外にウィル君の好物のベジマイトを塗ったパンや飲み水、毛布などを置いておくことも助けになるかもしれないそうです。

ウィル君は、BBQが好きで、とりわけベーコンと玉ねぎを焼いたのが好物なので、そうした食べ物の匂いや、ウィル君が大好きなきかんしゃトーマスなど、あらゆる方法を使ってウィル君が自ら出て来ることを期待しながら、捜索を続けているそうです。

無事に見つかって欲しいです。


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2020年6月9日

英語の聞き取り能力と行方不明少年

今日、買い物にでかけた時、車のラジオでニュースを聞いていましたら、ヴィクトリア州北東部の山で14歳の少年が昨日から行方不明になっており、ボランティアを含めて総勢300人が捜索しているというニュースを聞きました。

この少年は自閉症で言葉を発することができないそうです。

食べ物も水も暖かい衣類も持っておらず、昨日の午後、家族から離れて行方が分からなくなりました。気温が零下に下がる寒さの中、少年の安否が心配されているとのことでしたが、

この少年が行方不明になっている山の名前は、聞き間違えたと思いました。

マウント・ディサポイントメント(Mount Disappointment)とアナウンサーは言った(と思った)のです。

オーストラリア生活も随分と長くなっておりますが、いまだにニュースの内容を100パーセント理解できていないことがありますので。

だって、

マウント・ディサポイントメントですよ。

ディサポイントメント(Disappointment)というのは、よく使う単語ですよね。「失望」とか「落胆」とか「がっかりすること(物・人)」そういう意味の言葉です。

そんな名前の山は今まで聞いたことがないし、聞き間違ったのなら一体何と言ったのだろうと思い、家に帰って調べたら聞き間違いじゃあなかったんです。

ヴィクトリア州の北東部にマウント・ディサポイントメントという山があったのでした。

どうしてそんな名前がついた?

Wikipedia によりますと、オーストラリアでは有名な探検家のハミルトン・ヒューム(Hamilton Hume)とウィリアム・ホヴェル(William Hovell)が、これまたオーストラリアでは有名な話だそうですけど1824年にオーストラリア東部の探検調査を行った際に、名付けたそうです。

苦労の末やっと頂上まで登り、そこからポートフィリップ湾が望めるだろうと期待していたのに見えなかったので、がっかりして「かっがり山」という名前をつけたと言うんですけど、初耳でした。

メルボルンからは比較的行きやすい山で、ハイキングの人気スポットなのだそうです。

行方不明の少年はまだ見つかっていません。

行方がわからなくなって二日目の夜が来ました。無事に見つかることを祈ります。


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寒いけど咲いています

連日朝の気温が0度前後と、冬らしい寒さが続いています。

寒いですけど、お日様が出ると室内から眺めている分には、

まるで春!

冬は降雨量が増えるので、夏の間に砂漠化する我が家の敷地も緑の草に覆われます。牧草地などは、一年で最も緑色になるのが冬なのです。

モノトーン調になる日本の冬とは、大違いなんですよ。

我が家の周囲も一面の緑の絨毯状態なのでして。

おまけに、例のワトルの木が

開花状態期間の新記録を更新中!

春の到来を告げると言われるワトルは、通常は冬の終わり頃に黄色い花を咲かせ始め、まさに「もうすぐ春だよ」と教えてくれるわけですが、

年々ボケる我が家のワトルは、秋が始まったばかりの3月に花を咲かせ始め、かれこれ3ヶ月も花を咲かせ続けているのです。

このまま本当に春が来る頃まで咲かせ続けて大記録を達成してもらいたいと期待しているので、気になって毎日見ているんですけどね。

今朝のワトルです。


今朝は気温が0度以下でした。

少し花を開かせているワトルの木はうちの近所にもありますが、こんなに盛大に開花して、それを3ヶ月も維持しているワトルの木は、私が知る限り我が家のだけ。

エッヘン!

ちょっと自慢したいほどのボケぶりです。花はですね、写真で見る感じよりたくさん咲いています。

頑張れ!


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2020年6月8日

観衆なしでプロスポーツ再開

テレビ番組やラジオ番組制作の際の音声編集で、収録した映像と音声に笑い声などの効果音を後から追加することにより、あたかも番組を見ている観客がリアルタイムで笑っているような臨場感を出して視聴者の笑いを誘起しようとする技法がありますが、オーストラリアでは「大歓声」の効果音が話題になっています。

新型コロナの規制でプロスポーツもほぼ全て中止されていたわけですけど、規制の緩和によりラグビーやフットボールなどの試合が再開されたです。

ただし、試合が行われているスタジアムに観客はいません。

一昨日メルボルンで実施された先住オーストラリア人(アボリジニ)に対する警察の対応や根深い差別への抗議デモでには1万人もの人が集まりましたけど、ヴィクトリア州では20人を超える人数の集会は禁止されているのですから(お葬式は50人まで)スタジアムに行ってラグビーやフットボールを生観戦ということはできません。

テレビ観戦が唯一の手段ということになります。

テレビカメラが追う選手たちのプレーをテレビで見ている分には、普段と変わりはなく、観客がいないことは全く気になりませんよ。実況アナと解説者はいつも通りなんですし、観客席が映れば「ああ観客がいないな」くらいに感じるだけです。

実況アナと解説者の声とともに、いないはずの観客の大歓声がずっと聞こえます。

違和感は全くありませんから言われないと気づかないかもしれません。

実際には、選手たちはシーンと静かな観客のいないスタジアムでプレーしているのです。選手を興奮させ、気持ちを鼓舞し、より高いパフォーマンスを引き出すであろう観客の声援はないのです。

ラグビーリーグでは、カードボードを切り抜いた等身大パネルを観客席に置いたりしています。熱心なファンは、22ドルを払って自分の代わりに自分の(あるいは好みのデザインの)等身大パネル客席に置いてもらえるのです。

シーンと静かなスタジアムで、客席に等身大パネルがずらりと並ぶ中で、あの激しいラグビーをプレーするのは、一体どんな感じなんでしょうか。

プロスポーツのテレビ中継における「大歓声」効果音については、概ね好意的に受け取られているようです。そりゃあ歓声が聞こえた方が、観る者には楽しいですからね。

等身大パネルも好評のようです。問題も起きていますけど。

例えば、アドルフ・ヒトラーの等身大パネルを置いていたことが批判されたりしました。22ドル出してそれを注文したファンがいたということなんですけど、何でも自由というわけにはいきません。

ラグビー再開後の初回テレビ中継は、近年まれに見る高視聴率だったそうです。


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2020年6月7日

新型コロナと大規模抗議デモ

先日、米国のミネアポリスで黒人男性が白人警察官に頸部を膝で強く押さえつけられて死亡した事件をきっかけに米国各地で発生した抗議デモは、収まるどころか参加者が増えて、毎日続いていますね。

オーストラリアにも同様の問題が存在するという話は、先日「リーダーシップ」という記事に書きました。

アフリカ系米国人への警察の対応や、米国社会における根深い人種問題や経済格差で不満をつのらせた人々が是正と改革を求めて声を上げているわけですが、オーストラリアではアボリジニと呼ばれる先住オーストラリア人に関する同様の問題が存在するのです。

米国で活発化する抗議デモの影響を受けて、昨日の土曜日、オーストラリアの各都市で抗議デモが実施され、何万人もの人が集まったんです。

メルボルンでも大規模なデモが、州政府からの中止要請を拒否して実施されました。

ビクトリア州では、新型コロナの規制が緩和されたとは言え、現在のところは屋内外一か所で集まることができる人数は20人なんですよ。お葬式だけは例外で、50人までです。

飲食店をはじめ、多くの商店や商業施設および公共施設、スポーツ場や映画館や劇場やコンサートホールや、もうありとあらゆる施設が、多大な経済的犠牲を払いながら我慢して規制に従ってきたし、今も規制に従っているんです。

多くの人が失業したり収入が無くなったりしたのを耐えてきたんです。

全て、新型コロナの感染拡大を防ぐためですよ。

こんな時に抗議デモ?

何千人も何万人も集まるかもしれないのですよ。

抗議は別の方法でやってください!
一か所に大勢が集まらないでください!
規制違反は罰金を科されますよ!

こうした州政府や保健医療関係者達からの声は、デモを企画した人達には聞こえなかったようです。デモに参加した人達も同様です。

昨日のデモの様子。フリンダース駅前の様子です。

(写真はABC放送から)

州政府と警察は、中止要請を拒否して実施された昨日のデモを強制的に止めることはしませんでした。それは、暴力行為などのより大きなトラブルを招く可能性が大きいからです。

米国を見れば分かりますね。

メルボルンの抗議デモは平和的で、大きなトラブルはなく、およそ1万人の参加者の多くはマスクをしていたそうですが、抗議デモのせいで感染者が増えたら、規制は更に続くことになるのですよ。

これから最大で2週間以内に結果が分かるだろうとのことです。

つまり、それまでは次の規制緩和は行われないのです。昨日集まった1万人の中に感染者はゼロだったことを祈ります。

デモを企画した団体には、$1,652の罰金が科されるそうです。当たり前です。

デモに参加した人達には、2週間の自己隔離が求められていますが、しないでしょうね。違反者を見つけて罰金ということも、1万人もいてはできないし。


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記事に書けないほど悲しいニュース

悲しすぎるニュースでしたが、今日はこのことを書くべきだろうとは思ったのですけど、胸が詰まってしまって、なかなか書けないのです。

北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんのお父さん、横田滋さんが亡くなったというニュース。

とうとう…

お気の毒すぎて、本当に言葉がありません。どれほど無念でいらしたことかと。

日本政府も拉致問題解決に取り組んでこなかったわけではなく、取り組んできたけどどうにもならなかった、相手がああいう国だから、そういうことなんでしょうけど。

ひどいわ、北朝鮮…

「ジョンウンは死亡か脂肪か」という記事に書いたとおり、私はね、ジョンウンが死ねばあの国の体制が大きく変わり少しでもマシな国に変化する可能性があると思っているし、体制が変われば拉致被害者の皆さんの帰国が可能になるかもしれないとの期待から、ジョンウン危篤のニュースに「やった!」とつぶやいたりしたのです。

お母さんの早紀江さんもご高齢ですよ。

ああ…

拉致問題の解決を日朝両国政府に求めていきたいとか、被害者の帰国を祈り続けるとか、そういうことが無意味に感じるんです。求め続けて祈り続けても、どうにもならないということですよ、相手がああいう国だと。

本当に胸が詰まります。


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2020年6月6日

うちの娘が臭う理由

本日の記事のタイトルを書くに当たり「匂う」ではなく「臭う」という漢字を使っている点にご注目。

「匂う」は良いニオイについて使われるのに対し、「臭う」は悪いニオイについて使われるというのは常識でございますね。

うちの娘が最近「臭う」のです。

夫や息子が臭いのは今始まったことではありません。男達は臭いのです。必ず毎日シャワーを浴びて体臭の元をきれいに洗い流してもらいたいものです。

それに比べて、娘は臭ったことがなかった。

娘の部屋も、男達の部屋同様に掃除は行き届いていないしシーツ類もめったに洗濯しないのに臭くない。それはやはり、臭いニオイを発生させないからだと思うのですけど、

過去形にしなくてはならなくなったのです。

最近臭くて、ちょっと近寄ると「うへっ」という感じなんです。

理由は、

洗髪を止めたから!

昨今は、インターネットで様々な情報を容易に得ることができますが、これもその一つなのです。困ったもんだわ。

私も知っていますよ、洗髪を止めると髪の毛が健やかにツヤツヤになるという説は。

シャンプーをし過ぎると、頭皮の皮脂が不足するためにそれを補うため皮脂腺が発達し、皮脂をより多く作るようになるから、毛髪がベトベトになりやすくなるという説ですね。

毛髪に供給されるはずの栄養が皮脂腺に行ってしまい、毛髪が栄養不足になって細く弱くなってしまうそうで、シャンプーをやめると皮脂腺が縮んで皮脂分泌が減り、ベトベトにならなくなると言うんですけど。

うちの娘が、一体何日洗髪をしていないのか知りませんが、長い髪の毛はじっとりべっとりになっています。

それが臭うんです…

髪の毛のタイプや環境にもよると思いますけどねえ。

最近、例の高額な固形シャンプーを買わなくなったのです。再び普通のシャンプーを使い始めたのかと思ったら、シャンプー自体を止めたと言うからもうびっくりで。

「そんなべっとりヘアだと、いくら何でも枕カバーは定期的に洗わないとカビが生えるぞ!」と、お母さんは脅しています。

いつまで実験を続けるんでしょうか。早くシャンプーをして欲しいです。


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2020年6月5日

電話で診察それから怒り

うちの息子が、長年密かに肛門の痛みに苦しんでいるということをGP(一般家庭医)に相談したのが昨年の12月のこと。

重症の痔核(通称いぼ痔)だということで、医者は直ちに専門医に診てもらえるよう手配してくれたのですが、あれから半年が経ちました。

「クローン病」という病気の疑いがあるということだったので、大小腸内視鏡検査を受け、検査の結果を聞きに行くとクローン病かどうか良く分からない言われ、別の検査を受け、再び内視鏡検査を受け、その度に平均2週間待たされました。

オーストラリアでは専門医のいる公立の病院で診察や治療を受ける場合、順番待ちが凄いことになっておりましてね、診療や検査を受ける日を選ぶなんていうチョイスはないのです。

どうやら「クローン病」ではないようだということが分かって、次は外科手術という話になった時に、

新型コロナが始まった!

全ての病院は新型コロナの感染者対応が最優先ということになり、命に関わらない「Elective Surgery(選択的外科手術、待機手術)」は当面中止となりましたので、うちの息子は痛いお尻に耐える日々がずっと続いていたのでございます。

ヴィクトリア州の新型コロナ感染被害は、当初心配されたよりも大変少なくて、「ヴィクトリア州は規制をし過ぎ」などと批判をされたりして、先月には「Elective Surgery」が再開されたんです。

そして、我が家のレンダーには今日のところにうちの息子の病院の予約時間が書かれていたので、私はてっきりやっと手術をしてもらえるんだと思いこんでいたんですけど、

今日の予約は、手術じゃあなくて、診察でした。

また診察か…

まあね、前回の診察から2ヶ月も時間が経っているし、手術前に診察する必要もあるのだろうと思っていましたら、今日の診察は電話でおこなうとの連絡があったそうです。

電話では、医者が息子のお尻を見ることは不可能なのでしてね、じゃあ何を話し合うんだ?

外科手術が必要ということは、もうとっくの前から分かっているんだからな。

手術日でも教えてくれるのか?

そんな事を考えておりましたら、予約時刻を1時間半過ぎた頃に電話があり、電話をしてきたのは今まで担当していた医者ではなく、息子の問題について何も知らない医者でして、その医者が言ったことは、

「What's going on?(何がどういうことになっているんですか?)」

何だそれ!

ふざけてるのか?

その医者は、息子の問題については何も分からないので、これまでうちの息子を担当していた医者と相談の上、今後のことを決めてから再び連絡すると言ったそうです。

何だそれ!

ジョーダンもほどほどにしろよ!


ええっと、その後連絡がありましてね、痔核(通称いぼ痔)というのは命に関わる病気ではないので、命に関わる病気の手術が優先されるので、息子は命に関わらない手術の順番待ちリストに入れられることになりまして、早くて2〜3ヶ月後に手術を受けられる可能性があるそうです。

ううううううううっ

そんなことはもうとっくの前から分かっていたことじゃん!なんで今さらそんなことを言う!


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2020年6月4日

夫の悪癖ワースト2

皆さんの中には、一緒に暮らすパートナーの悪癖に苦労させられている方がいらっしゃることと、私は確信いたします。

うちの夫の悪癖ワースト1は、モノを片付けないこと。

片付けないだけでなく、不要なモノもガラクタもごみも捨てないから、家の中で夫の持ち物がある場所はどんどんゴミ屋敷化するのです。

これに耐えられない私は、長年仕方なく片付けていました。引っ越し続きだったので、その度に大片付けしました。しかし、もうそんなことはしません。

今はもう、自分が時間を過ごすスペースさえ片付いていればいいんです。

悪癖ワースト2は、脱いだものを床に脱ぎ散らかすこと。脱ぎ散らかすのは寝室です。

これに耐えられない私は、長年仕方なく拾って片付けていました。頼んでも悪癖を改めようとしないので、脱いだものを簡単に掛けておけるラックを買ってきて置いたり、ただ引っ掛ければ良いように壁にフックを付けたりしましたが、全く役に立ちませんでした。

脱いだら脱いだ形のままカーペットの上に放置される夫の衣類。

他人が脱いだ衣類を拾って片付けるなんていう屈辱的なことはしたくなかったんですけど、掃除機をかけるには拾うしか無いのです。

でも、もうそんなことはしません。

寝室を共有していませんから、気にしないようにすれば気にしなくて済むのです。

掃除機は、基本的にかけることができません。衣類を脱ぎ散らかしていますからね。でも、掃除機をかけてあげようかなあと優しい気持ちになった時は、「掃除機をかけてあげたいから床に脱いだものをなんとかしろ」と言っておきます。

そうすると、カーペットの上にあったものは拾われてベッドの上に置かれているので、掃除機をかけてあげることができるのでございます。

ベッドの上に置かれた衣類は、夜寝るのに邪魔ですから、すぐに元の場所(カーペットの上)に戻されるのですけど、気にしません、ワタクシ。

夫の妹や弟も、ティーンエイジの頃には脱いだものはすべて床に脱ぎ散らかしていましたので、「一体どのように育てるとこうなるのか」と、興味深いものがありましたけど。

夫の妹や弟も今や中年になっております。彼らは今でも脱いだものを床に脱ぎ散らかしているのでしょうか。

うちの夫はもうあれですよ、これから老人になって死ぬまで、脱いだものは床に脱ぎ散らかし続けるでしょう。

これらの悪癖は、息子と娘にちゃんと引き継がれております。

子供達が夫のようにならないようにと注意して育てたのに、夫のようになりました。

どうして、お母さんの整理整頓癖が引き継がれなかったのでしょうね。

息子と娘は、掃除にも全く関心がありません。どんなに汚れていてもホコリだらけになっても散らかっていてもヘッチャラなようで、残念なことでございます。


そんな夫ですが、野ざらし駐車をしているトラックを屋根の下に停めたいがために、先日衝撃的な提案をしてくれたのですけどね、本当にガレージの片付けを始めたんですよ。ものすごく時間がかかっていますけど。

私がカローラを停めているカーポートには、大量のゴミが置かれています。勤めているツールショップに持って行って、ショップの大きなごみ容器に入れるつもりのようです。おっとこれは内緒だった…

ガレージからごみが少しずつ無くなり、出しっ放しだった道具が片付き、ゴミ屋敷とは呼べない感じになって来ています。

何年ぶりかで、ガレージをガレージとして使える日がやって来るかもしれません。


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2020年6月3日

柚子の実

何年か前にクイーンズランドの Daleys Fruit Tree Nursery という種苗屋からオンラインで柚子の苗木を買いました。(ミョウガもここで買いました。)

我が家の敷地は硬い粘土質で、10センチも掘ればそこから先はカチカチで大きな穴を掘るのは大変な苦労です。これまでに植えたレモンやライムなどの柑橘系の木は、どれもうまく育っていません。夏場の乾燥と猛暑で何度も枯れかけまして。

それに、借家ですからね、いずれはまた引っ越すわけです。貴重な柚子の木は、直に植えずに植木鉢に植えました。

植えたその年はほとんど成長せず、新しい葉っぱも出ず、気温45度超えの日に葉っぱが枯れたりして、諦めかけていたところ、翌年には少し新しい葉が出て背丈も伸びました。

昨年は花も咲き、「花が咲いたんだから実ができるかも」と期待に胸を膨らませておりましたら、ある日ビー玉サイズの緑の実を見つけました。

その小さな実が、ビー玉サイズから大きめのビー玉サイズに成長しているのを見つけたのは先月のこと。


そして今朝、ふとその柚子の木を見ましたら黄色いものが目に入ったのでございます。

大急ぎで外に出まして、その黄色いものを確認すると、


柚子だ!

そっと切りとり匂いを嗅いでみると、

柚子だ!

小さな金塊のようなこの貴重な柚子の実をどう使おうかと、ずっと考えているんですけど、サイズ的に皮を利用するしか無いような気がします。お吸い物に入れて香りを味わうというのが最善の選択だと思います。

もしも、汁が取れたら酢の物を作ろうと思っています。

ああ…

それにしてもこの貴重さは、いくらでも柚子が手に入る方々には分かるまい。

私の祖母の家には大きな柚子の木があって、毎年腐るほど実がなるから使いみちに困ったものです。祖母は柚子のジャムというかマーマレードのようなものを作って私達家族にくれたのですが、柚子のジャムは不人気でした。

そのまま腐らせるのはもったいないと、袋いっぱいの柚子をくれるんですけど、私達も使いみちに困り、お風呂に入れたりもしていましたけどね。それでも余って腐っていくのでした。

そんなことを思い出しながら、この小さな柚子の実を見ています。



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2020年6月2日

リーダーシップ

米国のミネアポリスで、黒人男性が白人警察官に頸部を膝で強く押さえつけられて死亡した事件をきっかけに、米国各地で暴動が発生しています。

新型コロナの影響もあって、米国における根深い人種人権問題を再び露呈する大問題になっていますが、オーストラリアにも同様の問題が存在します。

アボリジニと呼ばれる先住オーストラリア人に関する問題です。

オーストラリアには悪名高い白豪主義の歴史がありますが、入植初期の頃にはイギリス移民(多くは流刑囚)によって、まるでキツネやウサギを殺すようにアボリジニが虐殺されました。アボリジニを捕獲・殺害する権利が法律で認められていた時期もあるのです。

後には、保護政策に名を借りた強制移住がおこなわれました。現在多くのオーストラリア人が住む東海岸沿岸部の豊かな地域に居住していたアボリジニは、白人との衝突を避けるために白人入植地域から遠く離れた内陸部の不毛の乾燥地域に追いやられて行きます。

アボリジニの子供を「進んだ文化」の元で育て、イギリス式の教育を受けさせるとの建前で実施された恐るべき政策もありました。この政策では、10万人ものアボリジニの子供達が親から引き離されて、多くは強制収容所や孤児院など監獄のような環境の施設に送られました。そこで虐待を受けた子供も多かったのです。この政策による悲劇は、「Stolen Generation(盗まれた世代)」と呼ばれています。

この問題は、オーストラリア国内でも知られていませんでしたが、犯罪を犯して警察に捕まったアボリジニが勾留中に自殺するケースが相次いだことから、その調査のために彼らの生育歴や家庭環境が調べられた結果、多くが幼少期に親から引き離された経験があることが分かり、この問題がオーストラリア社会に広く知られるきっかけになりました。

現在では、法律上はアボリジニはオーストラリア国民としての権利を有していますし、政府からは経済・教育・就労など様々な優遇や特典を得ていますが、一般的オーストラリア人との経済格差は大きく、アボリジニに対する差別意識は根強いと言われています。

アボリジニの犯罪率はアボリジニ以外の平均よりも遥かに高いため、彼等が警察と関わる件数も多いわけですが、警察に不当な取り扱いを受けたことが原因で死亡したとか、不当な環境で勾留されたとか、そうした事件は度々起きています。世界的なニュースになることがないので、皆さん知らないだけです。

オーストラリア国内では、アボリジニに関する事件は政治問題になりやすいでの、メディアも敏感です。

このため、アボリジニの犯罪に対して警察官が弱腰になるケースも発生しています。強く対応して差別者などと批判されることを恐れるためです。

アボリジニの男性によるアボリジニ女性や子供に対する性的虐待や家庭内暴力が、近年問題になっています。特に増えたということではなく、近年になって犠牲者が犯罪を届け出るケースが増えたということだそうですけど。

この問題に関しては、警察がもっと強く介入するべきだと批判されています。

様々なアボリジニの社会問題の解決に向けて取り組むアボリジニのリーダー達が現れてきています。男性の暴力を許している自分達のコミュニティーの文化が問題なのだと、啓蒙に努めている女性達がいます。

問題に関して声を上げ、解決や改善の方法を模索し、人々を教育し、変化を起こす。

リーダーシップ、米国もそれを必要としていますよ。


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2020年6月1日

冬の始まりと規制の緩和

今日から6月。メルボルンでは暦の上での冬の始まりです。

新型コロナ規制をやり過ぎであると批判されていたヴィクトリア州でも、今日から様々な規制が緩和されました。

最も大きな緩和は、屋内外での集会が20人まで認められるようになったこと。集会というのは、人が集まるアクティビティー全般のことです。お葬式だけが例外で、50人までが認められています。何故お葬式だけ50人なんでしょうね。

基本的に、この「20人まで集まっても良い」というルールに従い、飲食店などの営業も許可されました。感染拡大を防ぐために物理的な距離をとる「ソーシャル・ディスタンシング」を始めとする対策が各飲食店には求められていまして、当局がいつ検査に来るかわかりません。

スポーツ施設や娯楽施設、宗教施設、公共施設、図書館や動物園や博物館など、様々な施設が「20人まで集まっても良い」というルールに従って再開されました。

ただし、それぞれ細かい規則があるんですよ。

例えばスイミングプールは、もちろん一度に使用できるのは20人までで1レーン当たり3人までしか入っちゃあダメとか、宿泊施設は宿泊客が共同で使用する施設が無い場合だけ営業OKとか、屋外のマーケットは食べ物を売る店はダメとか、いろいろあります。

また、一度に20人が集まれても(入場できても)、密集を避けるためのルールが決められています。

ああ、それと、親戚や友人宅に宿泊することもできるようになりました。

しかしね、

集まった20人の中に1人でも感染者がいたらどういうことになるか、皆さんお分かりですね。

クラスターの発生です!

ある家族が集まって会食した結果、その家族から10数人の感染者が出て、その家族の子供が通っていた学校のクラス全員が自主隔離になったり、家族が宿泊したホテルの従業員が感染してそのホテルから感染が拡大したりと、

本当にね、どこで誰からどうやって感染するか分かりませんよ。

ですから、ヴィクトリア州のミカコス保健相は、規制が緩和されたからと言って外出や集会を奨励しているわけではないと釘をさしています。人が集まる場所に行けばリスクが有ることを忘れるな、集まり過ぎていると思ったらその場所から離れなさいと、警告しています。

全くその通りですよ。

必要がないなら、家にいた方がヨロシイ。


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