2026年7月9日

気の毒だけどどうしようもない

昨日、運転免許証の再交付を願って視力検査に行ったうちの夫ですが、再び車を運転できる可能性は、

完全にゼロだったそうです!

運転免許証を返納したのは5年前の今頃なんですけど、あの時、ヴィクトリア州の交通局 VicRoads から求められた「視野検査」を受けて、運転に適正な視力が無いと判断されたのです。

あれから5年も経って視力は確実に悪化しているわけですから、「運転免許証の再交付なんてありえない」と私は思いましたが、夫は特定の条件での限定的な運転なら出来るのではないかと期待していたのです。

5年前に受けたのと同じ「視野検査」を受けたそうです。その検査は、画面の中心を見つめながら視野のどこかで光の点滅が見えたらボタンを押すという単純な検査です。

5年前は、検査中に光が全く点滅しない時間が度々あったそうです。点滅していなかったのではなくて、光の点滅が夫には見えていなかったわけですけど。

昨日は、視野の中心部分では光の点滅は全く見えなかったそうです。視野の外側の方では見えたそうですけど、運転をする時に見ているはずの部分では見えないということです。

そんなことは検査をしなくても分かっていたことなんですよ。夫の目は視野の中心部分は黒くなっているんですから。

今年の1月に撮ってもらった眼底の写真を見てもらえれば、皆さんにも想像していただけると思いますが、網膜の黄斑と呼ばれる視野の中心となる部分の視細胞は、ほぼ死んでしまっているんです。視細胞が死んでしまうと光も感じませんから、視野の中心部分が黒くなっているのです。

それでもまだ文字が読めるのは、焦点を合わせる位置を見ようとする文字からあっちやこっちにずらすことで、視細胞が生き残っている部分、すなわちまだ見える部分を見つけることが出来るからです。

これを日常的に無意識のうちにやりながら、左右の目でそれぞれを補いながら見ていますから、本人はまだ見えていると思っているんですよ。でも実際には見えていない物があるので、そうした物につまずいて転倒したりするわけですよ。

焦点を合わせる位置をあっちやこっちにずらすことで、そこにあると分かっている物を見ることは出来ても、何があるか分からない場所でそのようなことは出来ません。ましてや車の運転中になど無理な話です。

昨日は少なからず期待していたようですが、検眼医に車の運転は100パーセント不可能だと言われ、自分でも見えないことを自覚しましたので、夫は納得したようです。納得はしても悲しそうでした。


計画しているキャリアチェンジの障害になるようですけど、こればかりはどうしようもありません。「だから無理だって言ったでしょ!」なんて言えませんからね、私は「残念だったね」と慰めました。

すると、夫は言いました。

「でもね、良かったですよ。もしも、まだ運転ができるという結果になっていたら、これまでの5年間、トラックまで運転させられて来たヒロコは頭に来たでしょ?」
「そりゃあ頭に来たわよ!トレーラーまで牽引して商品の配達まで手伝わされて、どれだけ苦労したことか!」

冗談を言って、ギャハハと笑いながら、心の中では夫がとても気の毒でした。

遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」は、治療法も進行を遅らせる方法もありません。これからさらに視力を失って行くだけです。どうしようもないんです。

せめて、キャリアチェンジが上手く行って、たとえ1〜2年でも「やりがい」のある仕事ができたらいいのでしょうが、夫がやりたいと考えている仕事に車の運転が必要なのなら、残念ながらこのキャリアチェンジは無理な話です。


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2026年7月8日

大事な日にまた忘れ物

うちの夫のことなんですが、キャリアチェンジを考えていることは先日話題にしましたけど、その仕事をする上で運転免許証が無いと大変苦労するということで、再発行してもらうことを考えているらしいんです。

運転に適正な視力がないから免許証を返納するようにと言われて返納したのに、そして返納してから5年以上が経って視力はさらに悪化しているのに、「再発行なんてしてもらえるわけがないだろう!」と私は言ったんですけど。

何事にも楽観的な夫は、相談してみないと分からないと言うのですよ。

一般道路を運転するつもりはないんだそうです。どういう状況で運転する必要があるのか良く知りませんが、今日は献血に行った後で、ヴィクトリア州の交通局 VicRoads に行って相談するそうです。

その前に、いつもお世話になっている検眼医にも相談に行き、視力検査をしてもらう予約を入れていると言いました。夫の目は、視野の中心は見えなくなって来ていますけど、まだ文字を読むことは出来るのでしてね。運転技術はいまだに私の100倍は上手ですから、視力検査の結果、特定の環境での限定的な運転なら出来ると判断されたら VicRoads に相談に行くそうです。

おそらくそういう理由からでしょう、いつもなら献血に行く時には蛍光オレンジ色のハイビズシャツを着て行くのに、今朝はちゃんとしたシャツを着て身なりを整えていました。いつも通り、6時前には家を出ました。

夫が家を出てからしばらくして、どこかから「ピーン」という着信音が聞こえました。「あれ?ピーンって音がしたような…」と思っていると、また「ピーン」と聞こえました。夫のデスクから聞こえました。

嫌な予感がして行ってみると、

携帯電話を忘れて行ってる!

油断してたわ!

今朝は仕事じゃあなかったから、私は忘れ物防止の決まり文句を言わなかった!

家の中を探したら夫の財布は見当たらなかったので、財布は持って行ったようですけど、献血に行く時にいつも背負っていくバックパックは持って行っていませんでした。

もちろん眼鏡は無いと見えないので常に身につけていますから、忘れてはいませんでしたが、身につけている眼鏡は、手元と少し離れたコンピューターの画面を見るための一つの眼鏡を上下に分けてある眼鏡なんです。

少し離れたところを見るための眼鏡は、テレビの前に置いたままでした。この眼鏡がないと視力検査に困ると思いますよ。どうするんでしょうか。

ああホントにもう…

これを書いている今は7時半。夫は献血中のはずです。持って来てくれと電話がかかってくる可能性があります。でも、私の携帯電話の番号を覚えていないだろうなあ。ということは、電話も出来ないか…


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2026年7月7日

ヘビのルーシー

先日、うちの夫がキャリアチェンジの話を息子と私に打ち明けた後、うちの娘にも教えたら、娘が夫と話をするために久しぶりに家に帰って来ました。

この娘ですが、臨床心理士で十分な収入があるのに、昨年の12月からホームレス状態で、ハウスシッターをしながら暮らしているんです。

ハウスシッターというのは仕事や旅行などで家を留守にする人達に頼まれてその家に住むこと、あるいは住む人のことですけど、ペットの世話が必要な人達がハウスシッターを頼むことが多いようです。

うちの娘は猫にアレルギーがあるのに、先月は猫のいる家に住んでいました。くしゃみが出たり目が痒くなって腫れたりするのを抗ヒスタミン薬を飲んで耐えながら住んでいたらしいんですよ。家に帰って来た時に見せてくれたんですが、ひどい湿疹も出ていました。

犬にはアレルギーは無いようなんですけど、猫のいる家のハウスシッターは止めた方がいいと思います。


現在はヘビのいる家のハウスシッターをしています。ルーシーという名前のヘビだそうです。名前からはちょっと想像出来ませんけど、ルーシーは結構大きなパイソン(ニシキヘビ)だそうです。

飼い主さんが4週間近くも家を留守にすることになって、「我が子同然」のルーシーを一人ぼっちには出来ないということで、ハウスシッターを探したんだそうですよ。

うちの娘は、その飼い主さんが旅行に行く前に世話の方法を習いに行きました。食べ物は、旅行前に大きなネズミを1匹食べさせたので留守の間は食べ物を与える必要はないと言われたそうです。消化にかなり時間がかかるんだそうです。

一番大事なことは温度管理だそうです。現在真冬のメルボルンでは朝の気温が0度近くまで下がることもありますが、そういう寒い朝に停電でも起きてケージ内の温度が極端に下がると、ルーシーの命に関わるそうですからね。

犬や猫なら話しかけたり一緒に遊んだりして楽しいこともあるでしょうが、ヘビだとそういう事も出来ないなと私は言ったんですが、娘はちゃんと毎日ルーシーに話しかけているそうです。

ヘビは人間とコミュニケーションは取れませんが、人間の声のトーンやにおいなどで飼い主を認識できるらしいですね。まあとにかく、飼い主さんにとっては「我が子同然」と聞きましたので、娘もルーシーには優しくしているようです。

娘はヘビにはアレルギーが無いし、することは水と温度の管理とケージの掃除くらいだそうですから、楽なハウスシッターと言えるでしょう。

ところで、爬虫類をペットにしている人は結構いるそうですけど、オーストラリアにお住まいの方がヘビやトカゲなどの爬虫類を飼いたいと思ったら、まずはお住まいの州でどのような許可証が必要かを確認しなくてはいけません。

ビクトリア州で爬虫類を飼育するには、飼育しようとする動物に応じて異なる飼育許可証を取得して、認可を受けた人から動物を購入する必要があります。オーストラリアでは野生の爬虫類は保護されていますから、捕まえた野生のトカゲやヘビを飼育するのは違法です。

飼育できる爬虫類の種類も決まっています。コーンスネークなどのオーストラリア原産ではない爬虫類を飼育することは禁止されています。オーストラリア原産の爬虫類を輸出することも禁止されています。

動物に関する法律がたくさんありますので気をつけましょう。


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2026年7月6日

具だくさんスープが危なかった話

一昨日、晩ご飯に「具だくさんスープ」を作りました。減量のために摂取カロリーを抑えるのを目的に作っていたこともあるんですが、カロリーを抑えるよりも栄養をしっかり摂ること、特にたんぱく質をしっかり摂ることが重要だと夫が言うので、必ず肉を入れます。

今回は、豚肉に加えて「豆腐ボール」という魚のすり身と豆腐で作った団子を油で揚げてあるのも入れて、もちろん野菜も山ほど入れて大鍋いっぱい作りました。スープと言うよりも「煮物」に近い感じです。これを夫も息子もどんぶりいっぱい食べていましたから、満足したはずです。

実はこの時、私は薬を飲んでも頭痛が治らないのを我慢しながら作っていたので、具だくさんスープが出来たらすぐに寝室に行ってベッドに横になりました。すぐに眠ってしまい、目が覚めたのは8時半過ぎでした。まだ頭痛がしていました。

しばらく寝転んでいたんですけど、その時スープのにおいが気になったんです。

私達が住んでいる家は、温風吹き出し口からキッチンのにおいがする家です。セントラル暖房の屋外ガスヒーターに空気を送り込むための「空気取り込み口」がキッチン近くの廊下にあるので、誰かがトーストを焼いているにおいとか、私が作っている晩ご飯のにおいとかが空気と一緒に取り込まれて、温風となって各部屋の吹き出し口から出てくるのです。

スープのにおいがしても最初は気になりませんでした。でも、9時近かったので鍋のスープは冷めているはずですから、そのにおいが温風吹き出し口からにおって来るのは変だと思いました。

誰かが鍋のスープを温めてもう一度食べたのかとも思いましたが、そういう時は電子レンジで温めるはずです。それに、スープのにおいはちょっと強過ぎる気がしたんですよ。

そこで、私はキッチンに行きました。頭痛薬をもう一度飲む必要がありましたし。夫は居間でテレビを観ていて息子は自室に居ましたから、キッチンには誰もいませんでしたが電灯はついたままでした。

キッチンに入ると、具だくさんスープの入っている鍋の辺りから熱を感じました。やっぱり誰かがスープを温めたのかなと思ったら、

火がついたままだった!

スープが出来上った時に「スープが出来たよ」と男達を呼んだのは覚えているけど、火を消した覚えがない!

普通は火を消し忘れていたらガスコンロの掃除をする時に気が付きますけど、この時は頭痛のせいですぐに寝室に行ってしまったからガスコンロを拭いたりしなかったし、男達は掃除なんてしないから気がつくわけがない。

弱火だったので、3時間も煮え続けていたのに焦げついていませんでしたが、豚肉と豆腐ボール以外は形をとどめないほどにドロドロになっていて、汁もかなり煮詰まっていました。

もしも気が付かずに一晩中あのままだったら、夜中には水分が無くなって焦げて煙が出ていたでしょう。もくもくと煙が出たら煙探知機が鳴りますけど、どんなことになっていただろうかと想像すると怖いです。

セントラル暖房は寝る前にスイッチを切りますから、煮詰まって行くスープのにおいも煙のにおいも温風吹き出し口からはにおわなかったでしょう。寝室のドアを締めていたら煙にも気づかなかったと思います。

危なかったわ…


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2026年7月5日

やりがいとキャリアチェンジ

昨日の話ですが、毎日このブログを読んでくれている私の家族は気になっていると思うので、続きを書こうと思います。

うちの夫が考えているのは「転職」と言うよりも「キャリアチェンジ」というものなんです。キャリアチェンジというのは「異業種転職」とも呼ばれるようですが、要するにこれまでやって来た仕事とは異なる業種や職種へ転職です。

でも、夫は異なる業種の会社に再就職しようとしているわけではなくて、自分で事業をやろうとしているんですよ。

60歳近くになってそんなチャレンジをしようと考えたのは、もちろん現在勤めている会社での「やりがい」を失った状況に失望していることもあるのでしょうが、何かに熱意を持って取り組みたいんだろうと思います。「自分にはプロジェクトが必要だ」といつも言っていますから。

目が見えなくなって来ていますので、同じ業種の別の会社に就職するのは無理でしょう。今の会社にとどまるとすれば、それはお金のためだけです。ただのスタッフとして、自分を嫌っているXさんからのパワハラもどきの扱いに耐えながら働き続けるのは、メンタルヘルスに悪いですよ。

ですからね、少々収入が減っても夫が何か新しいことに挑戦したいのならさせてあげたいと、私は思っているんです。まだ目が見えているうちにね。


仕事が休みだった昨日は、朝早くから起きてその事業計画書作りに取り組んでいました。

何らかの事業の計画書作りに取り組んだことは、これまでに何度もあります。そして、夫がこういうことに取り組み始めると、私が気になるのは双極性障害の「躁病」が原因でやっているのではないかということです。

躁病の時にはいろいろとアイデアが湧き上がって、非常に楽観的になるんですよ。寝る時間も惜しんで取り組んだりしますし、言っていることが明らかに非現実的だったりもします。様子を見れば正常ではないと分かるんですけど。

今回はとても落ち着いています。かなり長い時間をかけてリサーチして来たようですし、躁病のせいでアイデアを思いついたわけではないようです。夫一人でこの事業をやろうとしているわけではないので、何をするにしても他の人達の同意が必要ですから、その点は安心です。

昨日の記事にも書いた通り、実現するためには決めないといけないことがたくさんあります。現在勤めている会社を辞めるにしても、それはまだ先のことでしょう。

私はね、うちの夫が一番得意なことはツールを売ることではなくて、ツールを売る店を運営したりスタッフを管理したりすることだと思うんです。新しく取り組みたい事業で、その「運営・管理」の能力を発揮できるとすれば、そして、そのせいで私が困窮生活にはならないのであればですけど、私は反対するつもりはありません。

とりあえず、今は見守っています。メンタルの状態を観察しながらです。正直言うと、上手く行って欲しいとも思っています。


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