昨日の午後、義母(うちの夫の母親)から電話がありました。うちの夫の伯母(義母の姉)のジョーンが転倒して病院に運ばれたという連絡でした。
現在79歳のジョーンは、長年看護師として医療機関に勤めて来た人で、一生独身だったから子供はいませんが、多くの友人がいて社交的な人です。4人姉妹の長女で、3人の妹達とは良好な関係です。今週の木曜日から姉妹4人で旅行に行く計画だと聞いていました。
旅行先は、ニューサウスウェールズ州との州境に近いオーブリー(Albury)という街です。車で4時間くらいかかります。義母とジョーンと末妹のロレーンの3人は、ジョーンの車で一緒に行くと聞いていました。義母は目のせいで運転は出来ないので、ジョーンとロレーンの2人が交代して運転すると言っていました。
ちなみに、もう一人の妹はキャンベラに住んでいるので、バスで行くそうです。
おそらく、何事にも注意を怠らないジョーンのことですから、この旅行を前に車の安全点検をしようと思ったんでしょう。整備工場まで行き、車から降りて歩いていた時、コンクリートの歩道に高さ2センチほどの段差があったのに気づかなかったらしいのですよ。
ジョーンは、そのたった2センチの段差でバランスを失って転倒し、運悪く頭を強打して意識を失ったのだそうです。誰かが救急車を呼んでくれて、ジョーンは病院に運ばれました。79年間生きて来て、意識を失ったのは初めてだったそうです。
医者の心配はコンクリートの地面で強打した頭や首ですからね、いろいろ検査をしたそうですが異常は見つからなかったそうなんですが、ジョーンが右手首の痛みが「どうもヘンだ」と訴えるので、X線検査をしたところ骨折していることが分かったんですって。
手から肘の近くまでギプスで固定されて、最低6週間は車の運転が出来なくなりました。ですから、今週予定している旅行には、行くことは出来ても運転は出来ないんです。だから、運転が出来るのはロレーン1人だけという状況になりました。
一人暮らしのジョーンには、利き手の右手が使えなくなって不便なことはいろいろあると思いますが、一番の問題は車の運転が出来なくなったことだと思います。住んでいる場所が、車がないと何も出来ない場所なんです。
頭はキレるし、私よりも健康なジョーンですが、来年は80歳ですしね、いずれは車の運転が出来なくなる時が来ることは分かっているので、その時のことはジョーンのことですから当然考えていると思いますが、今回の事故をきっかけにもっと切実な問題として準備を始めるのではないかと思います。
現在は自宅にいるのか妹の家にいるのか友人の家にいるのかは私達は知らないんですが、「ジョーンは友達が多いから助けてくれる人はいっぱいいる」と夫は言いました。
「でもねえ、ジョーンの友達って皆んな高齢者よ」
「それは確かにそうだな…」
それぞれ健康問題を抱えていてジョーンを頼りにしていたり、運転免許証をすでに返納していたりする高齢者の友人達ですけど、助けてくれる人は確かにいるでしょう。私に出来ることがあればしたいですけど、私はもうすぐ日本に行くので役に立ちません。うちの夫は大いに役に立つはずですけど、車の運転が出来ません。
食品や日用品はオンラインで買って配達してもらえばいいので困らないでしょうし、出かける必要があればウーバーを使えばいいんだし、近くに住んでいるロレーンは助けてくれるはずだし、何とかなるはずです。
しかしねえ、私も何年か前にキッチンで転倒して顔面を強打して病院に運ばれたことがありますけど、こういう事故っていつ起きるか分かりません。そして、誰にでも起きる可能性があります。
ジョーンは骨折したのが手首だったからまだ良かったんですよ。足や腰を骨折して寝たきりになると、元気だった人が一気に弱ったりしますからね。
段差などなくてもよろつくことのある私は、ホントに気をつけなくちゃあいけないと思いました。先日は、車から降りてくるっと方向転換した際にバランスを崩して「おっとっとっと」と車道までよろけて出てしまったことがありました。車が来ていたらハネられていたかもしれません。
2センチの段差も、目が見えなくなって来ているうちの夫には他人事じゃありませんよ。
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