2024年12月10日

ペイパルから全額返金の連絡

「ペイパルは当てに出来るのか」に書いた件の続報です。

少しだけ説明すると、ことの発端は私が中国人の詐欺に引っかかったことなんです。オーストラリアのシドニーにあると称する「Aussie Wear」というオンラインショップでサンダルを買ったら、中国からゴミのような商品が送られて来たんですよ。

支払いに利用したペイパル(PayPal)のウェブサイト上で、私がこの詐欺業者「Aussie Wear」に対して起こした異議申し立てはクレームにエスカレートされました。異議申し立てがクレームにエスカレートすると当事者間での解決はあきらめることになり、ペイパルが調査を行って結論を出すということだったんですが。

ペイパルは調査など行ってはおらず、私が異議申し立てのページに書いたことを読みもしておらず、ペイパルの結論は詐欺業者の主張どおりに私が商品をオランダのハーグに返品したら返金してもらえるということだったのです。

これは違法なのですよ。私は商品をオランダに返品しなくてはならなくなるとは商品購入時に知らなかったんですから。オンラインショップのどこにもそんなことは書いてないんですよ。

オーストラリアから地球の裏側のオランダに返品すると送料が返金額をはるかに上回りますしね、これは詐欺業者が消費者に返金をあきらめさせる手口なのです。

これを指示して来たペイパルは、違法なことをやっていると言って良いのですから、私はACCC(オーストラリア公正取引委員会)に報告したんです。ペイパル・オーストラリアに苦情を書いたのはその後でした。

ちょうどその少し前に、ABC放送(オーストラリアのNHKに相当する)のチームが「Aussie Wear」を含む複数の詐欺サイトを調査したレポートがニュースになっていました。

詳しいことは、先月からの一連の記事を読んでいただくとして。

昨日ペイパルからメールが来たんです。

全額返金されることが決まったという連絡でした。近日中に支払いに使った銀行口座へ振り込まれるそうです。


詐欺業者「Aussie Wear」が返金に同意したとは書いてなかったので、ペイパルが支払うものと思われます。

私が異議申し立てを始めた目的は返金ではなくて、ペイパルがこの詐欺業者を調査して詐欺の実態を知り、ペイパルの利用を出来なくさせることでしたが、そこのところがどうなったかは分かりません。

結論的にいうと、利用者が異議申し立てのページでいろいろ説明しても意味が無いです。詐欺商売のような犯罪に関わることは、ペイパル本部に直接連絡する必要があると分かりました。

ABC放送の調査レポートが報道された後は、ペイパルも調査をしたはずです。少なくとも報道された詐欺のネットワークに関わるオンラインショップはペイパルでの決算が出来なくなったと考えても妥当だと思いますが、「Aussie Wear」のウェブサイトをチェックしてみましたけど変化は見られません。

これまで通りに詐欺商売を続けていると思われます。つい先日もフェイスブックで広告を見ましたし。

AFP(オーストラリア連邦警察)などの機関がこの詐欺ネットワークを摘発することを期待したいですけど、海外に住む外国人が関わっていますから容易ではないでしょう。

とにかく皆さん、こういう詐欺サイトには注意してくださいよ。オンラインでの購入は信頼できると分かっている大手サイトを選ぶべきでしょう。どうしても買いたい物がある場合は、購入する前にそのサイトについて調べてください。デタラメのレビューも昨今はたくさんありますから、複数の情報源から判断しないといけません。

そして、詐欺業者にクレジットカードの情報を渡さないように、支払いはペイパルのような決済サービスを利用するのが良いと思います。

今回の件を通して、やっぱりペイパルは消費者の味方だということが分かりましたから、私はこれからもペイパルを利用して行くつもりです。

返金が決まったので、異議申し立てのページは消えてなくなりました。あのページに私が書いた内容をコピーして保存しておけばよかったと少し心残りです。


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2024年12月9日

中国語が聞こえる我が家

これを書いている今も中国語が聞こえて来ています。理由は、

うちの夫が中国語を勉強しているから!

夫が勤めるツールショップは、チャイナタウンとも呼ばれるボックスヒル(Box Hill)という街に近いこともあって中国人のお客さんが多いんです。

それで、何年か前に中国語を勉強して日常会話のフレーズが喋れるようになり、そのおかげで中国人のお客さん達に好印象を与えることが出来たなんてことがよくあったんですけど。

勉強をやめたらすぐに忘れてしまいました。それに、現在は中国語が話せるスタッフがいるので、英語が苦手な中国人のお客さんが来るとその人に任せるそうなんです。

ところが、最近そのスタッフが病気で休むことが増えていて、60歳を超えている方なので退職を考えているとかで、夫は再び中国語の勉強を始めたのですよ。

夫が使っているのは「ピンズラー」(Pimsleur)というアプリです。この名前なんですけど、日本ではピズラーと呼ばれているようですが、実際にはピズラーに近いんですよ。エム(m)の発音なんですからピズラーではないんです。

それはともかく…

ピムズラー式外国語学習は、「聴く、マネする、質問に答える」をひたすら繰り返します。つまり聞くことが基本です。うちの夫は耳がいいのか、この学習方法で驚くほど外国語を喋れるようになるんですよ。人並み以上の記憶力も助けになっているとは思いますけど。

何年か前、ドイツへの旅行を計画した時には、毎日時間さえあればピムズラー式ドイツ語学習を続けて、瞬く間に日常会話が出来るほどになりました。英語話者にはドイツ語は簡単だとも言っていましたけどね。

しかし、新型コロナのためにドイツ旅行は夢と消え、覚えたドイツ語も忘れてしまいました。

中国語も一時は日常会話のフレーズが喋れるようになっていたんですから、今回2回目の学習は順調に進んでいるようです。どのくらい上手なのかは私には分かりませんが、中国人のお客さんに通じる発音のようです。

「アジア人のお客さんにいきなり中国語で話しかけているんじゃあないでしょうね」
「それは気をつけていますよ」
「私はしょっちゅう中国語で話しかけられるけど気分悪いわよ」
「中国語で話しかけて日本人と分かったら日本語に切り替えますよ。そうすればもっとスゴイでしょ」

夫は楽しんでいるようです。


今朝も仕事に出かけるまでずっとピンズラーを聞いて中国語を話していましたが、「ナントカカントカ、サイチェン」と言いました。「サイチェン」は私も知っていますよ。「さようなら」という意味ですよね。

しかし、夫がそのフレーズを繰り返しているのを聞くと、「サイチェン」ではないんです。実際にはもう少し微妙な発音で「サイチェン」と「ザイジェン」の間の発音です。きっとネイティブに近い発音なんでしょう。

ところで、夫はロシア語の勉強も始めたそうです。ツールショップにロシア人のお客さんは来ないと思うけど、どうしてロシア語を?

「Just in case we lose」(万一負けた時に備えて)と言いました。そういうジョークをすぐに思いつくのは大したものです。

ところで、私も以前ピムズラー式に挑戦したことがあります。ドイツ旅行を計画した時に、ルーブル美術館見学のためにフランスのパリにも行く予定だったので、私はピムズラー式フランス語学習を始めたんですが、私には難し過ぎました。

聞き取った音を真似することで学ぶのは、私には難しいようです。記憶するのに、私にはビジュアル(視覚的イメージ)が必要です。


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2024年12月8日

暑い日に炊飯器フリッタータ

暑い日の晩ご飯がワンパターンになっています。考えなくていいし、作るのが楽だし、美味しくて栄養があって家族が喜んで食べてくれるんだから、ワンパターンでいいのです。

お料理したくないほど暑い日っていうのは、メルボルンでは長続きしません。長くて4〜5日です。必ずクールチェンジが来て涼しくなりますから、ワンパターンメニューが5つもあれば何とか熱波を乗り切れるんです。

私の暑い日のワンパターン晩ご飯は次のようになっています。

1位 冷やし中華


麺を茹でるのが暑いけど、それさえ頑張れば冷やし中華はやっぱり暑い日には美味しい。必ず錦糸卵も乗せますが、それはまだ暑くないうちに作っておきます。

錦糸卵以外は火を使わずに準備できるものばかりです。最近は生の人参の千切りも乗せています。上の写真はローストポークを乗せていますが、鶏肉を茹でたのでも美味しいです。

冷やし中華のタレは、酢2醤油2砂糖1冷水1ごま油1/4の割合で十分美味しいのが作れますよ。レシピはこちら


2位 寿司ライスボウル


このブログで何度も紹介していますが、寿司飯にいろいろ乗せたものです。鶏や鮭の照り焼きとかを乗せると美味しいけど、暑い日はスモークサーモンがメインです。炒り卵を乗せることが多いですが、それは暑くなる前に作っておきます。それ以外は、火を使わずに準備できるものばかりです。

一番暑いのは、炊きたてのご飯に寿司酢を混ぜる時。寿司飯は暑くなる前に作っておかなくてはいけません。

暑い日が続くと分かったら、スモークサーモンを買っておくのが習慣になっています。


3位 カレーライス

これはもう説明の必要がない料理。暑い日に作るカレーライスは、手間がかからないカレーでなくてはいけませんから、日本のカレールウを使って作ります。S&Bのカレールウならどのスーパーでも売っています。暑くなる前に作っておけば楽勝です。


4位 炊飯器フリッタータ

さあ、いよいよ今日の話題であるフリッタータですよ。

フリッタータというのはイタリアの卵料理です。どこの国にも同じような料理がありますが、卵液に好きな具材を混ぜてフライパンで焼いた料理です。

でもね、暑い日にはフライパンで焼くなんてことをしたくないでしょ?だから、炊飯器のケーキモードで焼くんですよ。

私のパナソニックの10合炊き炊飯器にはケーキモードがあるんです。40分で焼き上がります。混ぜる物によっては35分くらいで出すこともあります。

このフリッタータはですね、以前住んでいた家のキッチンで、食器洗い機の排水管が漏れていたことに長期間気づかなかったために床が腐って黒カビが生えて、床と土台を作り直す工事をした時に、洗濯室兼おトイレ兼バスルームで何ヶ月も料理をしたんですけど、オーブンが使えないもんだから炊飯器でケーキを作り始めたんですよ。

そうしたらあまりにも簡単に上手く作れるので、ケーキ以外のものも作り始めたらフリッタータが上手く行ったもんですから、今ではいつでも炊飯器で作るようになったんですけど。

卵液に加える具は調理済みでないとうまく行きませんが、電子レンジでチンすれば済むことだったり、炒めたり茹でたり蒸したりしておくだけですから、大変なことではありません。

フリッタータは冷めても美味しいので、まだ暑くなる前に作っておけばいいです。これをサラダと一緒に出せばご馳走なんですよ。温めたい人は食べる前にチンすればいいです。

今回の熱波中に作った下の写真の鮭のフリッタータにはチーズを入れませんでした。サワークリームを1容器分(200ml)入れて、鮭も210グラムの缶詰を1個使っただけですから安上がりですよ。いちばん大変なのは玉ねぎのみじん切り。玉ねぎはバターと炒めてもいいしチンしてもいいです。


材料を混ぜ合わせて炊飯器に入れてスイッチを押すだけですからね、こんなに簡単なことはないわけです。ここをクリックすると私の炊飯器フリッタータのレシピをご覧いただけます。

5合炊きだと高さが出るので、時間内に火が通るかどうか分かりません。うちの娘が以前5合炊き炊飯器でも作れたと言っていたことはありますけど。材料が冷たくても時間内に火が通らない可能性があります。

そういう時は、熱い炊飯器にしばらく入れておくか追加で加熱すれば大丈夫だと思いますけど。ひっくり返して反対側を加熱するというのは、まだ火が通っていない場合は難しいですよ。

アイオリソースに好みのハーブを混ぜたのをかけて食べても美味しいです。ヨーグルト&ガーリックソースでも美味しいと思います。



ワンパターン料理が4日続いてもまだ暑い時は…

5位 具だくさんサラダ

パターンは1種類ではなくて、ライスサラダになったり春雨サラダになったりパスタサラダになったりもします。野菜だけでは物足りないので、缶詰の豆やシーフードや肉などのタンパク質を必ず入れます。

茹でたり焼いたりしないといけないものは、暑くなる前に作っておきます。例えばチキンを茹でておくとかね。

コリコリと歯ごたえの良い野菜や枝豆やナッツも入れると食べごたえがあります。ニンジンやブロッコリやカリフラワーなんて、生のままでジャンジャン入れます。とにかく、いろいろな材料を入れることが大事です。これだけでお腹がいっぱいになるボリュームにしないといけません。

今週1週間は涼しい日が続きますが、来週からまた暑くなるらしいですよ。暑い日に「晩ご飯どうしよう…」と悩んだ時に、参考にしてみてください。


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2024年12月7日

網膜は盲点だらけ

皆さん、網膜に「盲点」というのがあることは聞いたことがおありでしょう。視神経の束が接続している部分です。この部分には視細胞が無いので見えませんから盲点と呼ばれるわけですが。

網膜の中心部分には視細胞が密集していて黄色っぽく見えるので「黄斑」と呼ばれる部分がありますが、盲点は黄斑のすぐ近くにあります。

目の中に入ってきた映像が盲点で結ぶと見えないわけですけど、両方の目で見ているとそれぞれの盲点を補うので、視野に見えない部分があることに気づくことはありません。

でも、片方の目だけで見ると見えない部分があることが分かります。理科の授業で実験をしませんでしたか?実験と言うほどのことでもない簡単な方法です。

下の図のように2つのしるしを紙か何かに10センチくらい離して描きます。形でなくてもいいんですよ。文字でも何でもいいです。違いが分かりやすいようにここでは「丸」と「星」を描いています。


片方の目を隠して、隠した目の側のしるしを見てください。例えば、左目を隠したら左側にあるしるし「丸」を右目で見ます。30〜40センチほど離れて見ると「星」も見えているはずです。

「丸」を見ながらゆっくりと顔を近づけて行くと「星」が見えなります。目の中に入ってきた「星」の映像が盲点で結んだから見えなくなったということですね。


うちの夫の眼には、盲点のように何も見えない部分がたくさんあるのですよ。遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で黄斑周辺の細胞が徐々に死んでいるからです。

視細胞が死んでしまった部分が黒い斑点のように写る画像で見ると、両目とも黄斑周辺は黒い斑点だらけです。視細胞が死んでしまった部分では光を感じることも出来ませんから、黒い斑点は盲点と同じなんです。

網膜の中心部分が黒い斑点だらけなんですから、夫の視野の中心部分は黒っぽくなっていて何も見えない状態なんだそうですが、斑点の間にはまだ視細胞が生き残っている部分があるのですよ。

盲点の実験で、見えているものが見えなくなる部分があるというのに似ていますが、見えなくなっている視野の中に見える部分があるのです。焦点を合わせる位置をいろいろ変えることで見える部分を見つけることが出来るのだそうです。

そうした見える部分を駆使して物を見ているというんですから、疲れるでしょうね。まだ文字を読むことは出来ても本を読むのは大変過ぎるというのは、それが理由です。

薄暗いと上手く行きません。十分な明るさがないと見える部分が見つかりません。明る過ぎてもいけません。明るいとちゃんと見えているつもりになるんですよ。ところが、地面にある障害物が見えない部分に入っていると気が付きませんから、つまずいて転んだりするのです。

先月、友人と釣りに行った時にガソリンスタンドのコンクリートの地面に胸から転倒して肋骨を痛めたのは、それが原因でした。

あれ以来、薄暗い時はもちろん明るい昼間でも杖を使うことがあるんですけど、先日叔父さんに会いにメルボルンに行った時には、電車やトラム(路面電車)を利用するので念のためにと杖を持って行きました。

そうしたら、いいことがあったと喜んでいましたよ。

杖を持っているとね、親切にしてくれる人がいるんだそうです。トラムでは席を譲ってもらったそうですよ。

「見えていないことがある」のを除けば健康な夫が席を譲っていただくのはアレなんですけど、せっかく譲ってくださったので座らせてもらったと言っていました。

いつどこで何が見えていないか分からないので、不慣れな場所では不安がありますからね、こういう親切はありがたいことです。

自分も他人に親切にしようと思います。


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2024年12月6日

夫の目がさらに悪化

先日、うちの夫がお客さんに道具を貸しました。よく知っている人だったらしいですけど、解体用の大型電気ハンマーが仕事でどうしても必要だったその日に、その人が持っているのを誰かが借りて行っていたとかで、仕事に支障が出て大変困っておられたそうで。

1,500ドルくらいするその道具を、その日の仕事のためだけに新しく買うというのも無駄な出費ですから、うちの夫が持っているのを貸してあげることにしたんだそうです。

どうしてうちの夫が解体用の大型電気ハンマーなんかを持っているんですかねえ。ホントに使いもしないのに道具をいっぱい持っているのでございますよ。

夫は勤めているツールショップからうちの息子に電話をして来て、その大型電気ハンマーをお店まで持って来てくれと頼みました。息子がいなかったら私がさせられるところでした。

解体用の大型電気ハンマーというのはむちゃくちゃ重たいんです。収納や移動にも便利な黒い樹脂製のキャリーケースに入っていますが、キャリーケースは1メートル近い大きさでしたよ。息子に頼んだのは、あんなものを買っていたことを私に知られたくなかったのかもしれませんね。

それはともかく…

お昼過ぎに、貸してあげた人が我が家まで返しに来られました。大きいし重たいし、とりあえず玄関に置いておきました。

驚くべきことが起きたのは夕方です。夕方とは言ってもまだお日様が照っていました。最近の日没は8時半頃ですから。

仕事から帰宅した夫がキッチンに入って来ました。

「おかえり!誰かが電気ハンマーを返しに来たわよ」
「そう?いつ頃来た?」
「お昼過ぎだったと思う」
「どこにあるの?」
「(え?… )玄関に置いといたけど」

夫は玄関に戻って大きな声で言いました。

「どこに置いた?」

言っときますけど、我が家の玄関は狭いです。日本のような玄関という部屋があるわけではなくて、ドアを開けるとその前に1畳半ほどのスペースがあるだけです。そこに靴を入れているキャビネットがあって、電気ハンマーのキャリーケースはそれに立てかけてありました。

夫は玄関でキョロキョロしていました。

「ここにあるじゃん」
「ああホントだ」

この出来事のどこが驚くべきことだったかと言うと、すぐ目の前にある大きな黒いキャリーケースが夫には見えていなかったということです。普通の人なら、玄関のドアを開けたらすぐに見えると思うんですけど。

青黒っぽいカーペットを背景にした黒いケースは、すぐには見えないみたいですね。「ここにあるじゃん」と指さしたら「ああホントだ」と言ったので、見えることは見えるんでしょうが、言われないと気が付かないほど夫の目は見えていないのですよ。

実はその翌日にもびっくりすることがあったんです。晩ご飯はキッチンのワークトップに並べておいて各自が自分でお皿に取るようにしたんですが、夫は大根のサラダを取っていませんでした。

「大根のサラダもあったのに、食べないの?」
「あれ大根のサラダだったの?ヒロコがお昼に食べたヌードルの残りかと思った」
「(はあ?... )」

大根のサラダというのは、下の写真のサラダです。大根と人参とカニカマを酢の物にしようとしたのを気が変わって胡麻ドレッシングで和えたものです。これがヌードルの残り物に見えたのか…



最近何だか本当にびっくりさせられることが増えているんですよ。「これが見えないの?」なんてことは言わないようにしていますけど、驚かされるんです。「こんなに見えていないのにどうやって仕事をしているんだろう?」と思います。

どのくらい見えていないのか、見えている物がどのように見えているのか、私には想像が出来ません。

薄暗いとほとんど何も見えないらしいですが、明るくても眼の前にある物が見えていなかったり色の違いがよく分かっていないことがあります。10セントコインと2ドルコインの区別がつかないというのは、かなり見えていません。

同じような色を背景にしている物は見えないみたいです。白いお皿に付いたチーズは見えません。髭剃り後にシンクのまわりに毛が散っているのなんかも見えないみたいですから、私は黙って掃除をするのです。

爪切りなんていうのは、指で触れた感覚を頼りにやっているそうですよ。

それなのに、文字を読むことは出来るんです。本を読むことは難しいのですけどね。

とにかく、夫の目はさらに悪化しています。ツールショップで大きなミスをしても不思議ではないです。


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