うちの夫が、来月2週間の有給休暇を取ってクイーンズランドに行くことになりました。観光旅行ではありません。お手伝いです。
夫の従兄弟の一人がクイーンズランドのモートン島(Moreton Island)で牡蠣の養殖をやっているんですよ。モートン島は、世界で3番目に大きい砂の島だそうです。
私は正直なことを言うと、この事業は上手く行かないような気がしていたんです。場所がですね、島の中でもアクセスの悪い不便なところにあるんです。そういう場所でも、そこに住んで牡蠣の養殖に専念すれば何とかなったでしょうが、この人は大学で農業を教えるセンセイでもあるんです。海外に指導に行ったりもする人なんです。二股でやって行くには無理があるのですよ。
従業員を雇うことも難しいらしくて、繁忙期には家族が手伝いに行ったりしていましたが、事業を続けて行くことは困難だということで養殖場を売りに出したんです。
やっと買い手がつき、事業売買の契約も交わされて手付金も支払われたそうですが、買い手の資金繰りが上手く行かなったらしくてね、契約は破談になったそうです。
従兄弟は新しい買い手を探しているわけですが、そうしているうちに収穫時期になってしまったんですよ。牡蠣を収穫しなくてはいけませんが人手が集まらず、「さあ困った!」という状況になっていると聞いて、困っている人を助けずにはいられないうちの夫が手を上げたというわけです。
ということで、夫は海中での作業に適したウェットパンツやクイーンズランドの日差しに備えてシャツや帽子を購入したりして、準備を進めています。
ウェットパンツは随分悩んで一番大きいXXLサイズを注文したそうです。夫は最近減量に取り組んでおりまして痩せて来ていますからね、XXLサイズでは大き過ぎるかもしれないと思ったそうなんです。
ところが、届いたXXLサイズのウェットパンツをはいてみたらピッチピチのキツキツで、「良かったあ、一番大きいのを買って!」と叫んでいましたよ。心配になるほどキツキツでしたが、「出発までにはもっと痩せるから大丈夫じゃない?」と私が言うと、「そうだな」と言いました。
牡蠣の養殖場は不便な場所にあるとは言え、観光客にも人気のあるモートン島ですからね、近くには黄金色の砂浜や砂丘があって、野生のウミガメが泳いでいたりもする美しい場所なんです。
夫からこの話を聞いた時には、私も一緒に行こうかと思ったんですよ。夫婦でどこかに旅行に行くなんて滅多に無いことだし、牡蠣の収穫作業は手伝えなくても、食事の準備や洗濯などの家事を手伝えるかと思って。
しかし、島は蒸し暑くて虫が多いと聞いたのでやめました。私は吸血系の虫には大変好かれる体質なんです。それに、虫だけじゃあなくて毒ヘビや毒グモもいて、海には毒ダコや毒クラゲも、そして、
最凶のサメもいるんですよ!
だから私は行きません。
心配なのは、夫の目のことです。例えばですね、海に入っての作業中にサメの背びれを見たらすぐに大声を出してボートに上がり、斧を持って攻撃に備えろということなんですけど、夫にはサメの背びれなんて見えないと思うんです。
見ようとする物と背景が同じような色合いだと見えないんですから。例えば、白いお皿に乗ったチーズとか黒っぽい物の上に置かれた黒いiPhoneは夫には見えないんですよ。青い海面から出たサメの背びれなんて見えるわけがないんです。
毒ダコや毒クラゲも、水中にいるものは見えないと思います。草むらの毒へビも毒グモも見えるわけがないです。
危ないですよ…
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