2026年9月6日

人生最初で最後の料理

昨晩、友人のエクリーさん夫婦を呼んでのディナーでワインを飲んだ私は、夜は普通に寝たんですが夜中の1時半に目が覚めて、その後再び眠ることが出来ませんでした。睡眠時間は3時間!

今朝は普通に起きて食器洗い機を片付けたりしたんですけど、あまりにもフラフラしていて、このままでは今日は活動が出来ないと思いましたので、睡眠薬を飲んで眠りました。6時から9時まで3時間眠っただけですが、だいぶマシになりました。

ワインを飲むといつもこういうことになるので飲まない方がいいんでしょうが、昨夜は特別なディナーだったし、エクリーさんが持ってきたヤラバレーの「Yering Station」(イェリング・ステーション)というワイナリーのワインがとても美味しかったので、私も1杯飲んだのですよ。

昨夜のディナーが特別だったのは、何と言ってもうちの夫が水曜日から4日がかりで「ビーフ・ウェリントン」(Beef Wellington)を作ったからでした。作った夫も私も一度も食べたことがなかった料理ですが、エクリーさん夫婦も食べたことがないと言いました。皆んな存在は知っているけど、食べたことがない有名な料理だったわけです。

経験不足の夫が挑戦するには最も難しい料理の一つだったのは確実です。正直言ってどうなることかと私は不安だったんですが、夫は見事な「ビーフ・ウェリントン」を作り上げました。

昨日の朝、夫は父親と会うために早朝から出かけていて、私が「いちごティラミス」を作り終え、洗い物やキッチンの片付けを全部終えた頃に帰って来ました。それから夜まで、一日がかりでディナーの準備をしたわけですが、順調ではありませんでしたし、トラブルが連発して、何度か私が手伝いに入る必要がありました。

それでも完成したんです。


牛ヒレ肉のかたまりに突き刺して温度を計るデジタル温度計は、肉の内部の温度が設定した温度になるとピーピーピーと音を出して知らせるタイマーのようなスグレモノで、お肉は完璧に焼けていました。

ローラーカッターで編み目に切ったパイ生地を一番外側に貼り付けるのに少し失敗していましたけど、完璧ではなくても見事な仕上がりでした。


腹を立ててFワードを叫び、ガシャンガシャンと道具が壊れそうな音も立て、一度は「もういい!二度としない!」と癇癪を起こしてキッチンからいなくなってしまったりもしたんです。

私はそういうのを聞きたくないんですけど、手伝いが必要になった時にすぐ助けに行けるように、隣りの仕事部屋にずっと待機していましたよ。

夫は、この料理を作ることでエクリーさんの旦那さんに感謝の気持ちを伝えたかったんだそうです。牡蠣の養殖場に一緒に行ってくれたこと、養殖場の経営改善計画作りも産業エンジニアだったエクリーさんの経験と専門知識とで助けてくれたこと、そして自分に助けが必要になった時にはいつでも助けに来てくれるエクリーさんの友情に感謝を示したかったのです。

4日がかりで自分のためにこんな料理を作ってくれた夫に、エクリーさんの旦那さんは感激していましたし、料理を心から堪能していました。ちなみに、下の写真は私用の皿なのでインゲンもマッシュポテトも少なめ。盛りつけしたのはうちの夫です。



「ビーフ・ウェリントン」は、高級レストランでもなかなかお目にかかることがない料理です。夫は「ビーフ・ウェリントン」そのものは2日がかりで作りましたが、一番時間がかかったのは水曜日から木曜日にかけて牛の尻尾の骨を煮込んで作っただし汁を使って作ったソースでしょう。

下の写真は、昨日の朝、ソースを煮込んでいるところです。お気に入りの蛍光オレンジ色のシャツを着ています。


昨日の朝だけでもソース作りには2時間かけましたが、煮込みすぎてソースは固いゼリーみたいになってしまいましてね、ザルで濾すことが出来なかったようです。Fワードを叫んでいるのでキッチンに行ってみると、完成したソースをザルで濾しながらソース入れに入れようとしていたんですが、ドロドロ過ぎて濾せないのために、ソース入れの外側やまな板に垂れていました。

4日がかりで作ったソースが最後の最後で無駄になったと思ったんでしょう。ものすごく怒って「もういい!二度度しない!」と言ってキッチンを出て行ってしまいました。私は夫に代わって、固いゼリーみたいになったソースを出来る限り鍋に集め、これに熱湯を加えながら柔らかくしました。

ちょうどいい柔らかさにした後、ソースは5〜6人分はありましたから十分だったんですが、牛の骨を煮て作っているのでゼラチン質がたくさん含まれているからでしょう、ソースは冷えると固まるんです。食べる時に少し温める必要がありました。ソースは完璧でしたよ。

思っていたより時間がかかり、エクリーさん夫婦が来た時には、夫はまだパイ生地に取り組んでいたんですが、頑張って作っているところを見せられたのも逆に良かったと思います。最終的に、見事な「ビーフ・ウェリントン」を作り上げた夫は、本当によく頑張りました。


二度と作りませんと言っていますし、私も作りたいと思いませんから、これが人生最初で最後の「ビーフ・ウェリントン」になるでしょう。


ちなみに、上の写真は私が作ったデザートの「いちごティラミス」です。これも大好評でした。


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2026年9月5日

夜の買い物と料理の始まり

昨晩7時過ぎてから、うちの夫が今晩のディナーのための材料を買い行くのに私も一緒に行きました。

誰かが車を運転して夫をショッピングスクエアまで連れて行かなくちゃあいけませんでしたし、誰かというのは私か息子しかいないんでして、ディナーのための材料を買うんですから息子ではあまり助けにならないということで、真っ暗な夜の運転は苦手なんですけど私が行きました。

材料の買い物は、最初は今日の午前中にすると言っていたんですよ。父親とカフェで会う予定なので、その後買い物をして、料理はお昼頃から始める予定でした。でも、夫が作ろうとしている「ビーフ・ウェリントン」(Beef Wellington)は時間がかかるので、今日の午前中に買い物に行っていたんでは間に合わなくなると夫も分かったんでしょう。

夫は昨日は5時過ぎには帰宅したので、買い物にはもっと早く行けたのに、夕方はスーパーが込んでいるだろうから7時を過ぎてから行くと言いました。私があれこれ言うと機嫌が悪くなるので、夫が言うように7時過ぎてから行きましたが、もちろんスーパー以外の店はすでに閉まっていましたよ。

スーパーも、お客は数えるほどしかいなくて、スタッフが商品の補充をやっていました。夫は買いたい物がお店のどこにあるか分かっていませんでしたし、目が悪いからそれを見つけるのに時間がかかりますので、やはり私が一緒に行って良かったです。買い物は問題なく終わりました。

すでに買っていた牛ヒレ肉のかたまりは1万円くらいしたはずですし、昨夜の買い物もかなりの額でした。肉の温度を計るデジタル温度計やパイ生地を網目状に切るカッターなどの道具も買っていますし、これまでで最も高額なディナーになっていますよ。


夫は、今日の午前中に父親とカフェで会う予定でしたが、時間を早めて朝の7時に会うことにしたそうで、先ほど出かけて行きました。一緒に朝ご飯を食べて、帰って来てからすぐに料理に取りかかるそうです。

私はこれから「いちごティラミス」を作らなくちゃあいけません。昨晩作っておくつもりだったんですけど、買い物から帰って来たのが8時過ぎで、それから夫が肉の仕込みを始めたのでキッチンが使えませんでしたからね。

さあ、忙しい一日が始まりますよ。どんなことになるんでしょうか。


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2026年9月4日

「ある料理」とはこれだ!

うちの夫が明日の土曜日に作ろうとしている料理は、ゲストであるエクリーさん夫婦へはサプライズでなくてはいけませんので、このブログ上でバラすわけには行かないと思って、昨日の記事でも「ある料理」としか書かなかったのですが。

今日はどうしてもそのことを書きたいんです。エクリーさんがこのブログを英訳して読むとは思えませんから、書くことにしました。

私はこの料理のことは知っていましたが、食べたことはありません。作ってみたいと思ったこともないんですけど、その手間がかかって作るのが難しい「ある料理」というのは、

これなんです!


「ビーフ・ウェリントン」(Beef Wellington)というイギリス料理なんですけど、基本は牛ヒレ肉のかたまりをパイ生地で包んでオーブンで焼き上げたものです。

肉とパイ生地の間には、玉ねぎとマッシュルームを細かく刻んだのを炒めてペースト状にしたものが入っています。それに加えて、生ハムやフォアグラのパテやクレープを一緒に巻くなど、レシピもいろいろです。

上の動画は、オーストラリアで人気のある日系オーストラリア人のナギ・マエハシさんという方のレシピなんですが、この方の「ビーフ・ウェリントン」レシピが一躍有名になったのは、例の毒キノコ殺人事件で逮捕されて有罪になったエリン・パターソン(Erin Patterson)が親族に食べさせたのが、この「ビーフ・ウェリントン」だったからです。

エリン・パターソンは、マッシュルームのペースト部分に自分が採って来た「デスキャップ」と呼ばれる毒キノコを混ぜていたのですよ。「デスキャップ」の致死量は20セント硬貨(直径2.5センチ)くらいの大きさだそうですから、1個食べたらオシマイという毒キノコです。

食事会には、離婚した元夫とその両親、そして元義母の妹夫婦が呼ばれていました。元夫はドタキャンして来なかったために命拾いしました。エリン・パターソンは、毒キノコが入ったのと毒キノコが入っていないのとを分けて作り、親族には毒キノコが入ったのを食べさせていたんです。区別するために自分が食べる毒が入っていないやつは違う色の皿に乗せていたそうです。

元夫の両親と元義母の妹さんの3人が亡くなりました。妹さんのご主人は牧師さんですが、緊急肝臓移植によって命が助かりました。この事件は何度か話題にしたので、キーワード「毒キノコ」で検索すると記事が見つかります。


それはともかく…

この毒キノコ殺人事件で有名になったレシピの「ビーフ・ウェリントン」を、うちの夫は話題として面白いからという理由で作ろうと思ったようなんです。私は聞いてすぐに「難しいよ」と警告したんですけど。

食べる時にかけるソースを作るのに必要な牛の尻尾の骨から作っただし汁だけは完成しています。

動画を見ていただけると大変多くの工程があって時間がかかることが分かっていただけると思いますが、経験不足のうちの夫は、動画では省かれている野菜を細かく切ったりする工程や使った道具を洗ったり片付けたりするのに時間がかかることが分かっていません。

明日の土曜日、夫は午前中に父親とカフェで会うことになっているそうで、父親に会った後、買い物に行くんだそうです。お昼頃から料理を始めるつもりのようですけど、間に合うんでしょうか。上手く行くことを願っていますが、パイ生地を網のようにするのはちょっと難度が高過ぎると思ったので、それは省いても大丈夫だと私は言いました。道具も持っていませんしね。

そうしたら…

昨日、アマゾンから小包が届いたんですよ。「まさか…」と思ったら、小包に入っていたのはパイ生地を網のように切るためのローラーカッターだったんです。動画で使っているやつでした。

今回使ったらもう二度と使うことはないだろうというような道具です。肉の中の温度を計るデジタル温度計も買いましたしね、必要となれば何だって買うのが「うちの夫のお料理」なのでございますよ。


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2026年9月3日

うちの夫と「ある料理」

先週のことですが、うちの夫が友人のエクリーさん夫婦を晩ご飯に招待したいと言いました。

エクリーさんの旦那さんは、夫が7月にクイーンズランドのモートン島で夫の従弟がやっている牡蠣の養殖場の手伝いに行った時に一緒に行ってくれて、2週間も無給で仕事を頑張ってくれましたから、そのお礼の意味もあって食事に呼ぶつもりだったんですが、夫は8月にも手伝いに行きましたので実現していませんでした。

誰かを食事に招待することを、以前は私に相談なくやっていたうちの夫ですが、あまりにそれを繰り返すので私にとって大きなストレスになっていたんですけど、私が料理を拒否して部屋に籠る(ゲストが来ているのに部屋から出て来ない)ということが何度かあって、以来私の同意なく誰かを食事に呼ぶことはなくなりました。

今回、エクリーさん夫婦を呼ぶことには同意しましたけど、全部私がやらされるのは嫌だと言いました。

誰かを食事に呼ぶってね、結構大変な仕事なんですよ。献立を考えて、材料を買いに行って、料理をして、テーブルを整えたりもしなくちゃあいけないし、もちろん家の掃除もしなくちゃあいけないし、おもてなしをした後は片付けもあるし。

これをほぼ全部私に丸投げで、自分はゲストと飲んで食べて喋って楽しむだけだった夫には、大変さが分かっていなかったのですよ。だから、同意した後は夫が何を担当するかを決めるようにしています。

今回は「メインの料理を自分が作る」と夫は言いました。私は「作るだけじゃあなくて片付けもしてくださいよ」と念を押しました。

エクリーさん夫婦が来るのは今週の土曜日です。夫は「ある料理」を作ると決めました。手間がかかって難しい料理です。私は作ってみたいと思ったこともありません。最初に聞いた時に「難しいよ」と警告しましたが、夫は動画を見たことがあって自分にも作れると思ったようでした。

鼻にできたヘルペスのせいで献血に行けなかった昨日、夫はスーパーの買い物に行きました。そして、その「ある料理」のためのソースを作るために、牛の尻尾の骨からだし汁を取る必要があると言って、大量の骨と香味野菜を買って来ました。

大きな牛ヒレ肉のかたまりも買って来ました。その肉だけで1万円以上するんじゃあないでしょうか。土曜日までに鮮度が落ちるから、今から買っては早過ぎると私は言ったんですけど、大丈夫なんだそうです。

骨は昨日のお昼頃から煮込み、私が9時過ぎに寝た時にもまだ煮込んでおり、今朝起きたら再び煮込み始めていて、現在も煮込んでいます。「あと3センチ煮詰まったら火を止めて欲しい」と私は頼まれました。さっき確認しましたが、あと1センチくらいです。

その「ある料理」を作るためには、焼いているかたまり肉の中心部の温度を計る必要があるんだそうで、専用のデジタル温度計も買いました。レシピが載っている料理本も買いました。夫はめったに料理なんてしませんが、するとなったらお金も時間もかけるのです。


これまでに、夫が手の混んだ料理に挑戦したことは何度もあるんですけど、その度に使った鍋や道具の洗い物からキッチンの大掃除を私がする羽目になってウンザリしましたので、今回は洗い物や掃除も夫がするようにと言ってはあるんですけど。

昨日は使った道具は自分で洗っていましたが、脂はキレイに落ちていなかったので私がもう一度洗いました。シンクの中やガスコンロの周りも脂がべっとりと付いていました。

「こんなの見れば分かるじゃん」と思ってすぐに「そうだった、夫にはこれは見えないんだった」と思いましたよ。脂の掃除は私がしてあげるしかないでしょう。

ディナーの材料は、土曜日の午前中に父親と会う約束をしているので、その後で買いに行って、お昼から準備をするそうです。間に合うといいですけど。「ある料理」というのは、本当に手間のかかる料理ですから。

私はデザートと掃除とテーブルセッティングの担当です。デザートは「いちごのティラミス」にする予定です。前日に作っておけるので楽ですし、最近いちごが旬で安くなっていますので。


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2026年9月2日

ヘルペスと視力悪化のこと

仕事が休みの水曜日に献血に行くことが「生きがい」になっているうちの夫ですが、あと2回で100回なんです。全血献血は12週間に一度ですが血漿(けっしょう)献血は2週間に一度なので、今月16日の水曜日には100回目となり、家族でお祝いをするはずだったんですけど。

今日は、行けなくなったそうです。行けなくなった理由は、

鼻にヘルペスが出たから!

昨日は花粉症予防にマスクをして仕事をしていたから気がつかなかったそうですが、私は仕事から帰宅した夫を見てすぐに鼻が赤いとは思いましたよ。鼻だけ日焼けをし過ぎている感じでした。何も言いませんでしたけど、言えば良かったです。

今朝いつものように早起きしてシャワーを浴びて、蛍光オレンジ色のシャツを着て献血に行く準備を終えた後、鏡に映る自分の顔を見てやっと鼻の異変に気づいたようです。まだ水ぶくれになっていませんが、ヘルペスっていうのは「ピリピリ」「ムズムズ」する特徴的な症状が出るので分かるんです。

すぐに口唇ヘルペス用の薬を塗ったそうですが、ヘルペスの症状が出ている時には献血は出来ませんので、献血100回達成は早くても今月30日になる見込みです。


ところで、うちの夫が遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」(Stargardt Disease)で目が見えなくなって来ていることは、このブログで度々話題にしていますが、今年1月の検査の時には、左目はもう見えなくなっていることが分かりました。

文字を読むのは、まだ何とか見える部分が残っている右目を駆使して読んでいるんです。これから1年のうちに右目でも読めなくなる可能性があるわけなんですけど。

先日、夫がお昼ご飯を詰めて仕事に持って行ったガラス容器を食器洗い機に入れたのを後で見たら、容器に野菜や米粒がいっぱい残っていたんです。水に溶けるソースや油が付いているのはいいんですけど、食べ物がたくさん残ったまま食器洗い機に入れると困ります。特に米粒は、ふやけて膨らんでフィルターを塞ぎますからね。

そのことを夫に指摘したら、夫は「容器は空になっていると思っていた」と言ったんです。残っていた食べ物が見えていなかったということなんです。

夫が使ったお皿に目玉焼きの白身の部分やコテッジチーズが残っていることはよくあります。白いお皿の上にある白っぽい物は見えないからですが、ブロッコリや米粒も見えないのかと驚きました。

最近、夫の視力の悪化に気付かされるような出来事がなかったし、従弟がやっている牡蠣の養殖場の経営改善計画もコンピューターを使って特に問題なくやっていましたから、私は夫の目のことを考えていませんでした。

視力の悪化は、本人も気づいていなかったようです。読もうとする文字が読めるし、いろんな物が自分では見えているつもりだと、視力が悪化していることには気づけないのでしょう。見えているつもりでも見えていないものがあるというのは危険です。

確実に悪化しているということを再認識して、仕事が続けられなくなる日が近づいて来たと思いました。


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