勤めているツールショップは7時開店なのに、6時半を過ぎてもまだ研磨しているので、時間に気づいていないのかと心配した私が言いました。
「今日は遅番なの?」
「違いますよ」
「もう6時半過ぎているわよ」
「はいはい…」
その会話の後、私はおトイレに入ったんですが、出て来たら夫が玄関を出て行くのが見えました。早足で歩いて行きました。6時半を過ぎていると分かって、あわてて出勤したようでした。
その時、ハッと気づいたんですよ。
あわてて出かける時には、忘れ物をしやすいです。私はおトイレに入っていたから、玄関を出る夫にいつもの決まり文句「携帯、眼鏡、財布、鍵」を言わなかった。
まさか…
GPSで居場所が分かるアプリで夫がいる場所を調べました。夫がいる場所というのは、要するに持って歩いているiPhoneの場所ですからね。ちゃんと持って行っていれば、歩いて通勤している夫がいる場所にあるんです。
そうしたら、夫のiPhoneは、
家にあったのだった!
やっぱり忘れて行ってる!
夫が刃を研磨していたデスクを見ると、そこにiPhoneはありませんでした。朝ご飯を食べながらiPhoneでYouTube動画を見ていたダイニングテーブルを見ると、
こんな大散らかりのテーブルで食べているのでございますよ。
夫の忘れ物のお届けは、最近は息子に頼んでいたんですけど、息子も仕事で出た後でしたから、私が届けるしかありません。
昨日の朝はヘアカットの予約を入れていたので、美容院へ行く途中に寄って届けました。そうしたら、iPhoneを受け取った夫が言いました。
「ダイニングの黒いテーブルの上に白い紙があると思うから、それに書いてあるメモの写真を撮って送ってくれる?」
メモも忘れたのか?
大事なお客さんの電話番号だったようです。
美容院の予約まで30分くらいあったので、私はツールショップから家に戻り、鍵を開けて中に入り、紙を見つけてメモの写真を撮り、それを送ってから家に鍵をかけ、車まで走って行って、大急ぎで美容院に行きました。
予約時間の1分前に着きました。
それにしても、何でこんなに忘れ物をする?60歳が近づいているおじさんが、注意力の足りない子供のように忘れ物をしまくる。朝の決まり文句を言ってあげないと、たちまちこれですよ!
今朝は、さすがに自分で「携帯、眼鏡、財布、鍵、ナイフ、弁当...」と声に出して言いながら確認していました。
それを聞いていたのに、「行って来ます」と玄関を出ようとする夫に「携帯は持っているわよね!」としつこく声をかけたのは、私です。
「はい、持っています」と、夫はしおらしく言いました。

