2026年5月1日

パッチ・アダムスと私の心配

皆さんは1998年の映画「パッチ・アダムス」をご存知でしょうか。実在の医師パッチ・アダムスをロビン・ウィリアムズが演じました。実話に基づいた映画です。

パッチ・アダムス医師は、患者の心身のケアに笑いやユーモアを取り入れる「ホスピタルクラウン」の先駆者として知られます。愛と笑いこそが最高の治療法であると信じ、患者を笑顔にする活動を今も続けておられるそうなんですけど。

ここからネタバレです。

この映画にはトラウマになるようなエピソードがあるんですよ。パッチの同級生で恋人でもあった女性が、ある男性患者の訪問診療の依頼に応じてその男性の家を訪れ、そこで男性に殺害されるのです。

私はね、近頃このことが気になって仕方がないんですよ。と言うのも、うちの娘がメンタルヘルスの問題を抱えるクライアントの訪問診療というのをやっているからです。

何度か話題にしていますが、臨床心理士であるうちの娘は、通常のクリニックとは別にメルボルンにある司法心理学事務所でも働いているんです。クリニックの方は心配していません。心配なのは、司法心理事務所の方です。

司法心理事務所では、犯罪を犯した人達の責任能力の有無を判断する精神鑑定とか、知的障害や精神障害があると思われる犯罪者達のアセスメントを行っているそうなんですけど、クライアントへの心理カウンセリングも行っているのです。

そのクライアントというのは、司法に関係した人達で、受刑者だったりします。娘は、受刑者へのカウンセリングのためには刑務所にも行っていたんですが、それについては心配していませんでした。刑務所のセキュリティーは厳重ですし、安全対策は十分ですからね。クライアントに襲われるということは無いだろうと思っていました。

心配なのは、刑務所ではない場所に住んでいるクライアントへの訪問診療なんです。司法に関係した人達ですから、おそらく犯罪を犯したけど責任能力が無かったとされて有罪にならなかったとか、何らかの理由で社会復帰への支援が必要と判断された人達なんでしょう。

事前にアセスメントを行って、安全と判断されない限り訪問診療なんてしないし、安全対策は講じてあると娘は言うんですけど、私は娘が訪問診療に出かけて行く度に心配になるのですよ。

昨日は出かけようとする娘に聞きました。

「今日訪問する人は犯罪者なの?」
「いや、犯罪者ではないよ」
「じゃあ安全なのね?」
「統合失調症で危険な人ではあるけどね」

「統合失調症で危険な人」は自宅で一人暮らしなどは出来ないので、ケアをする人が常駐する家に住んでいるんだそうです。だから、その家で二人っきりになるわけではないそうなんですけど、カウンセリング中はもちろん二人っきりになるんですよ。

犯罪を犯す人達に知的障害や精神障害がある割合は高いそうですし、メンタルヘルス問題も深刻だと聞きます。そうした人達の社会復帰を支援するのは大事な仕事だとは思いますが、娘が訪問診療に行く度に私は映画「パッチ・アダムス」のエピソードを思い出さずにはいられないんです。


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2026年4月30日

献血ができなかった理由

うちの夫が2週間も有給休暇を取ってクイーンズランドのモートン島で従兄弟がやっている牡蠣の養殖場に手伝いに行っていたことを度々話題にして来ましたが、夫は昨日もまだ休みでした。

毎週水曜日は仕事が休みだから昨日も休みだったんですけど、うちの夫が水曜日にすることと言えば、

献血です!

血漿(けっしょう)献血は2週間に一度、全血献血は12週間に一度しか出来ないので、2週間毎に行っています。本人は毎週でも行きたいようですが。

最初の頃は、年に2回ほど瀉血(しゃけつ)が目的で行っていたんです。「ヘモクロマトーシス」という先天性の病気で肝臓に過剰な鉄がたまるのを防ぐために血を減らす必要があったので行っていたんですが、今や献血は夫の生涯プロジェクトになっています。

と言っても、年齢制限があるので死ぬまでやり続けるわけにはいきませんけど、記念すべき100回目の献血が近づいて来ています。

昨日の朝は、いつものように早起きしてまだ暗いうちに出かけて行きました。リングウッド(Ringwood)にあるオーストラリア赤十字の献血センターまで行くんです。以前は私が車で送っていたんですけど、最近はバスで行っています。朝一番の7時に間に合うように早起きして行くのです。

ところが…

昨日は献血が出来なかったそうなんですよ。理由は、

吸血虫ミッジです!

クイーンズランドのモートン島でミッジに咬まれまくったからですよ。

ミッジに咬まれた跡というのは、蚊に刺されたのとは違って全部が傷になっているんです。すでにかさぶたになっているのもありますが、まだ赤いのもあるんです。赤いのは炎症が起きているわけで、細菌に感染している可能性がありますからね。

それに、夫はとにかくものすごくたくさん咬まれているので、アレルギー反応の原因となるアレルゲンが血中に残っていれば、輸血を受ける人によっては大問題になりますから。

献血が出来ない可能性を承知の上で行ったそうなんですけど、ミッジに咬まれた跡をスタッフの方が見て「不可」と判断されたそうです。全部かさぶたになっていれば、全血献血だったら大丈夫だったらしいんですけど。

献血できる条件、できない条件というのがいろいろあります。赤十字の献血センターのウェブサイトに書かれていますが、できない条件はすべて書き上げることが出来ないほどいろいろありますから、不明な点があれば問い合わせをした方が確実です。


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2026年4月29日

パンを食べて自己嫌悪

うちの夫の減量ダイエットについては何度も話題にしていますが、カロリーはそれほど気にする必要はないんですけど、肥満の原因になっている糖質(炭水化物)を極力摂らないというダイエットです。

朝ご飯には管理栄養士に指導されたサワードウの雑穀パンを1切れだけ食べます。アボカドと目玉焼きを乗せて。一日で摂取する糖質はそれだけです。

このダイエットに合わせた食生活は、白米や麺類が大好きな息子や私にはなかなか厳しいものがあります。だから、夫がクイーンズランドのモートン島に行っていた2週間は、息子も私も普通の食事を楽しみました。

私はパンも久しぶりに焼いたんですけど、やっぱり自分で焼くパンは美味しいです。小麦粉と水と少々の油だけで作るパンは素朴な味ですが、モチモチしていて、空気のようにふわふわの食パンなんかとは別物のパンです。


スライスしてから冷凍してあったのが無くなった昨日、新しく焼こうかどうしようかと悩みました。うちの夫が家にいたからです。月曜日にクイーンズランドから帰って来ましたが、水曜日まで休みを取っているんです。

このパンが大好きな夫が家にいる時に、いい匂いをさせて焼くのは夫に悪いかなと思ったんですけど、焼くことにしました。夫に悪いからと、私がいろいろ我慢する必要も無いんじゃあないかと思ったからです。

だってね、夫はモートン島にいた2週間で、

3キロも太ったと言うんですよ!

毎日おいしい肉をたらふく食べて、話を聞くと糖質(炭水化物)も食べていたんです。

そして家に帰って来てから、また家族を引き込んでの糖質制限?「自分だけ勝手にやってろ!」と思いました。

パンを焼いている間、夫は何も言いませんでした。4時過ぎに息子が帰って来て、玄関を入るなり「おっ、パンのにおい!」と言ってびっくりしていました。夫に遠慮をして、パンを焼かない暮らしが続いていましたからね。

昨夜の晩ご飯は、鶏のもも肉を焼いたのと蒸し野菜とサラダでした。私は焼いたパンにチーズを乗せたのを夫の目の前で食べました。

「美味しそうですね」
「美味しいよ!」
「…」

私が夫の目の前でパンを食べているのを見た息子は驚いた様子でした。自分も欲しそうな顔をしていましたが、気を使う人ですから遠慮していました。「あんたも欲しい?」と言うと「うん」と言いましたので、息子にも一切れあげました。

夫はショックを受けたことでしょう。今までは家族は自分と同じ物を食べていたので、本当は自分だって食べたいパンを目の前で誰かが食べるのを見ることはなかったわけですから。


夫が3キロ体重を落とすのに、私は相当努力して協力したんですよ。それが2週間で水の泡となったわけです。

晩ご飯の準備の努力だけじゃあなくて、私だって食べたい物を我慢して来たんですからね、「やってられるか!」と思ったわけですが、夫の目の前でパンを食べた私はいい気分ではなかったです。

やっぱりね、ちょっとやましい気持ちになったと言うか、意地悪なことをしているなと思っちゃって。根が善人ですから、夫が我慢している物を目の前で食べて見せている自分には自己嫌悪を感じてしまいましたよ。

肉と卵さえ食べられたら、白米やパスタや麺類が食べられなくても我慢は出来る夫にも、パンを我慢するには大きな意志力が必要なようですから。

やっぱり、夫が食べるのを我慢している物は、夫がいない時に食べますよ。その方が、私ももっと美味しく食べられますし。


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2026年4月28日

想像以上だったミッジ被害

2週間も有給休暇を取って、クイーンズランドのモートン島(Moreton Island)で従兄弟がやっている牡蠣の養殖場の手伝いに行っていたうちの夫は、昨日の午後遅く帰って来ました。

大変面白くて楽しくて充実した2週間だったそうですよ。手伝いに行く前に牡蠣の養殖産業についていろいろ勉強したようですが、この2週間の間に従兄弟の養殖場の現状や運営上の問題点、将来性などを勉強して帰って来ました。

従兄弟は、元奥さんと2人でこの事業を始めたわけなんですが、限界を感じた原因は資金のことなのでして、もっと利益を出すためには養殖場の拡大と新しいシステムや新技術の導入が必要なのに、それが出来ないということなんです。

そして、従兄弟は大学の先生でもあるのでフルタイムでこの仕事が出来ないという問題もあり、事業を続けて行くことは困難だということで養殖場を売りに出したわけなんですけど、まだ売れていないのです。

本当のことを言えば何とかして続けたいらしいですが、元奥さんには続ける意志は無いそうです。どうなるか分かりませんが、うちの夫は必要ならまた手伝いに行きたいと言っていますよ。


ところで、帰って来た夫の手を見て私はびっくりしました。手が赤黒い斑点だらけだったからです。かさぶたになりかけたような色の斑点です。

「うわっ、すごい!それがミッジに咬まれた跡なの?」

私がそう言うと、夫は両手の甲を見せました。両手とも斑点だらけでした。それから袖をめくって腕を見せ、ズボンをめくって脚を見せました。赤黒い斑点だらけでしたが、まだ新しそうなピンクや真っ赤な斑点もありました。

全部ミッジに咬まれた跡でした。

虫よけスプレーを常に使用し、肌を露出しないように長袖シャツと長ズボンを着て、手袋もはめていたそうですが、咬まれたんだそうです。いつ咬まれたのか分からなかったし、夫の目にはミッジなど見えなかったそうですよ。

まだ咬まれてすぐの頃に撮った写真を見せてもらいました。



これらの写真を撮った後にもたくさん咬まれています。赤黒い斑点の数はこんなもんじゃあないです。

いやあ、私は絶対に行きません!


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2026年4月27日

夫が帰って来ます

今日は、ガス器具の点検をする人が来ます。これまで、たくさんの借家に住んで来ましたが、こんなにいろいろ点検をしてくれる借家は初めてです。

法律が変わったのか、管理をしている不動産屋の方針なのかは知りませんが、漏電の検査、煙探知機の検査、そしてガス漏れの検査は定期的です。

先日は、隣家との境の塀の修理に来た人がいました。塀の修理が必要だとは私は気づいていませんでしたけど、この家の家主さんは同じ通りに住んでいるらしいというのは本当なんでしょう。自分で見て気づいたんだと思いますよ。

天井に染みが出来て雨漏りを疑った時も、水道から温水が出なくなった時も、何かトラブルがあると迅速に対応してくれます。安くはない家賃を払っているんですから当然とは言え有難いことです。だから、私も掃除くらいはきちんとやってキレイに住もうと思うわけです。

家主さんが同じ通りに住んでいるのなら、草が伸びていることにも気づくでしょう。草切りもちゃんとやらくなちゃあいけません。うちの夫は今日クイーンズランドから帰って来ますので、次の休みに切ってもらいます。


夫がクイーンズランドに行っていた2週間の間、うちの娘が夫の寝室を使っていたんですけど、ベッドの上も周りの床も大散らかりになっています。今日は娘の帰りは遅いそうなので、仕事に行く前に片付けて欲しいと言ってあるんですが、もしも片付けなかったら掃除もシーツの交換も出来ません。だからと言って私が片付けたりはしませんよ。

ダイニングテーブルも娘の物置と化していますが、これも私が片付けたりはしません。「子は親の鏡」という言葉がありますけど、夫が長年やって来たこと(今もやっていること)と同じことをやっているんですからね、もう私の知ったことではありません。

うちの夫は片付けられない人で掃除などしませんが、私はその反対です。娘がどっちを手本にしたかは明らかなんですけど、どうして私を手本にしなかったんでしょうかね。私が夫の悪癖に愚痴をこぼし続けたのが良くなかったかもしれません。

それはともかく、夫が帰って来るので、今日からまた「肉か魚を焼いたの」と「蒸し野菜」の日々の始まりです。

ガス器具の点検が終わったら、買い物に行って来ます。


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