2026年3月17日

冷蔵庫の片付けとラーメン

日本から桜の開花のニュースが聞こえて来るこの時期、メルボルンは秋なんですけど、天気予報を見ると最高気温が30度を超える日はもう無さそうです。

先日は朝の気温が6度と真冬並みになりしましたし、ここ数日は天気が悪くて薄暗いし、NHKの朝ドラ「ばけばけ」は最終回が近づいているしで、私はなんだかメランコリックな気分です。

そんな昨日、私は冷蔵庫の片付けをしました。

食品の買い物は私がやっているわけですが、最近うちの夫と息子が食べたい物をそれぞれに買って来るようになって、冷蔵庫がいっぱいになってしまうのですよ。物がたくさんあってごちゃごちゃしていると、目が悪い夫は欲しいものが見つけられなくて苦労しますので、スッキリさせようと思ったわけですが。

整理していると、奥の方からぶよぶよになったトマトが1個出てきました。野菜室にはフニャフニャになったズッキーニもありました。冷蔵庫に物がたくさんあり過ぎると、こういう無駄を出してしまう原因にもなりますね。

夫の減量のために炭水化物の摂取を制限しているせいで、晩ご飯に登場しなくなった中華麺もありました。暑い日の定番の一つである冷やし中華用に買ったやつです。2食分残っていました。賞味期限は明日まで。夫が土曜日に買って来たローストチキンもまだ残っていました。

そこで、お昼ご飯にローストチキンを乗せたあっさり塩ラーメンを作ったら、これが美味しかったんですよ。スープは鶏ガラスープの素と本だしの両方を使って作り、ラーメンなのでニンニクとごま油も数滴入れて、塩こしょうで味付けしただけの簡単スープです。

鶏肉の味しかしないローストチキンとあっさり味のスープは合いますよ。美味しかったので作り方をウェブサイトに載せておくことにしました。食べる前に写真を撮っておいて良かったです。


ラーメンスープは、醤油味も味噌味も豚骨も、こってりしたのもピリ辛も、全部好きなんですけどね、時にはこういうあっさり塩味もいいものです。英語で書いたレシピはこちらです。作ってみてね。


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2026年3月16日

世界最高の都市ランキング1位

「タイムアウト(Time Out)」というメディアが毎年発表している世界最高の都市ランキングで、今年はメルボルンが1位になったというニュースを読んでびっくりしました。

うちの夫は「メルボルンが1位なら、世界は残念な場所だな」と言いましたよ。

「タイムアウト」というのは、世界中の都市の生活情報や観光情報をウェブサイトやアプリ、ガイドブック、無料誌などで発信しているメディアなんだそうですが、私は今日まで知りませんでした。

実際に各都市に住んで生活している人達が最新情報を提供しているんだそうです。そして、そうした居住者と都市専門家が毎年「食、文化、生活の質」などを基準にした評価を行い、世界最高の都市ランキングを発表しているんだそうですけど。

メルボルンが世界1位ですか…

まあね、私達はメルボルンに住んでいるわけじゃあなくて、メルボルンのはずれの街に住んでいるわけですし、評価の要素の一つだったというナイトライフなんかとは無縁なので分かりませんけど。

緑が多いメルボルンの街は、雰囲気は良さそうに見えますが、路上生活者は目にしますよ。公共交通機関は使いやすさよりも、それに関連した政治家と建設業界の汚職とかスキャンダルの方に目が行ってしまいますし、メルボルン市内の交通渋滞問題はなかなか改善しませんし。

食文化は確かに素晴らしいかもしれませんが、とにかくもう値段が高すぎます。住宅価格や賃貸住宅の家賃も上がり続けていて、社会問題になっています。物価の上昇、生活費の上昇、そういうのを考えると一般市民の満足度は高くないと思うんですけど、経済的にゆとりのある皆さんの評価は変わってくるでしょう。

芸術やスポーツなどの文化面は悪くないと思います。教育や医療については私は評価しています。医療は一長一短がありますけどね。

比較的安全だし、多文化多民族社会である点は気に入っています。暮らしやすいとは思いますけど、世界最高の都市ランキング1位というのには頭をひねってしまうのですよ。

ちなみに、日本の都市では東京が10位に入っていますね。東京にお住まいの皆さんには、正当な評価と言えるんでしょうか。


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2026年3月15日

うちの娘の遺言

昨日の土曜日の夕方、仕事を終えたうちの娘が突然やって来ました。大事な話があると言うのです。仕事から帰って来ていた息子も一緒に、私達家族4人はテーブルを囲んで座りました。

さて、大事な話とは一体何かと思ったら、

娘の遺言についてだったんですよ!

現在27歳の娘は、正式な遺言を作成するために木曜日に弁護士に会ったんだそうです。弁護士に会うなんて私達夫婦もしたことがないですよ。それに、まだ若いのに、いったい何故?

「なんで遺言を書こうと思ったわけ?」と聞きましたら、親友のCちゃんから聞いた話が原因だそうです。

Cちゃんは看護師で、メルボルンの大きな病院の救命救急センターに勤めているんですが、外傷などで運び込まれる人達には若い人も多く、そうした人達の中には意思表示が出来なかったり自分で判断が出来ない状態になる人も多く、そうなると医療同意の問題が発生するんだそうです。

命が助からない場合には、病院側は臓器の提供について話をする必要があるわけですが、同意を誰に任せるのかという問題が出て来るそうです。本人がドナー登録をしているのに家族が認めないという場合もあるわけですよ。

そうした話を聞いた娘は、自分はそのような状態になりたくないということで、医療同意を誰に任せるのかを正式な書類にすることにしたので、これを機に正式な遺言も作成することにしたそうなんです。

医療同意に関しては、父親であるうちの夫に任せることに決めました。オーストラリアのシステムをよく理解しているからです。夫が出来ない場合は私です。そして、娘は自分が臓器提供者であることを再確認しました。役に立つものは全て提供することを希望しています。それは私達も理解しています。

そして、娘は献体も考えていると言いました。

うちの夫が、死後にメルボルン大学医学部に献体することについてはこのブログでも何度か話題にしました。

登録の申込みをしたのは昨年6月。1ヶ月後には受け入れの連絡が来て、献体の登録は完了しています。亡くなったら、メルボルン大学に連絡しますと大学が遺体の搬送を手配してくれるそうです。費用も大学が負担するのです。家族にとっては、夫の遺体がその車に乗った時がお別れになるそうです。

死後の献体は、医学の役に立ちたいという気持ちからですが、夫は費用の節約のためでもあると言います。オーストラリアでは、遺体の搬送や火葬だけでも高額な費用がかかるのです。夫は葬儀も希望していませんので、家族への経済的な負担は発生しません。

何ヶ月か何年か後、全ての利用が終了した後に火葬され、家族は遺灰を引き取ることが出来ます。引き取らない場合は所定の場所に撒かれます。うちの夫の遺灰は家族が引き取り、夫の希望通りに実家の牧場の丘の上に撒いて木を植える予定です。

うちの娘も献体することを考えていると分かって、私はびっくりしませんでしたよ。いかにも娘らしいです。夫と娘は考え方が似ているのですよ。息子と私は違うんですけどね。


遺言の方は、誰が遺言執行者になるかを決める必要がありましたが、うちの夫がなります。娘は自分の遺産の一部を寄付するつもりなので、家族が全てを相続出来るわけではないことを理解して欲しいと言いました。私達は娘が望むようにして欲しいと伝えました。

遺言というのは、もちろん必要に応じて随時更新する必要があります。娘に家族が出来たり、うちの夫が亡くなったり、状況が変われば書き直す必要がありますからね。

遺言が完成したら、遺言執行者になるうちの夫も一緒に弁護士の事務所に行って署名することになるそうです。

私達家族は、度々こういう話をしているんです。気が変わることもありますので、機会がある度に医療同意が出来なくなった時や死んだ時にどうして欲しいかということを話し合っているわけですが、娘は正式な書類にすることにしたというわけですよ。

うちの息子はこういう話が苦手なので、いまだに自分はどうして欲しいのかを話してくれたことがありません。だから、もしもの時にどうしたらいいのか私達は知りません。臓器を提供するつもりがあるのかどうかも知りませんので、いざとなったら悩むでしょうね。

やっぱり話し合っておくことは大事です。


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2026年3月14日

補聴器を勧められた件

先月、めまいの専門医の検査を受けた時のことなんですけど、内耳や前庭神経などの機能を調べる様々な検査をしたんですが、聴力検査もしたんです。

小さな防音室に入り、ヘッドホンを装着して様々な高さの音を左右別々に聞いて、音が聞こえたらボタンを押すというよくある検査ですが、もう一つ別の検査もしたんです。

それは単なる音ではなくて、英単語を聞いて、聞こえた英単語を反復して言うという検査でした。

まず最初は左耳。

英単語が聞こえて来ました。録音された男性の声がゆっくりはっきりと言ってくれるんですが、小さな声でしたし、聞き取れなかったんです。「ちょっと分からないんですけど…」と言うと、「聞こえたとおりに真似をしてください」と言われたので、真似をしたわけなんですけど。

これがですね、「アウ」とか「オウ」とか、そういう母音の曖昧な音だけなんです。仕方がないから聞こえたとおりに「アウ」とか「オウ」とか真似しましたが、自分の英単語聞き取り力の無さにショックを受けました。

次は右耳。

英単語が聞こえて来ました。大きな音だったので音量を上げたのかと思いました。さっきとは全然違います。英単語ははっきりと聞こえます。「ハウス」とか「ボウト」とか、単純な単語ばかりでした。正確に反復できました。

検査が終わって私は聞いたんです。

「あのう、左と右とで音量を変えたんですか?」
「そういうことはありません。同じ検査です。ヒロコさんの左耳には重大な問題がありますよ」

簡単に言うとですね、私の左耳はよく聞こえていないだけではなく、子音がほとんど聞き取れていなかったんです。

ショーック!

専門医からは、耳鼻科の診察を受けて補聴器を使うことを勧められました。でも、今はまだ右耳が普通に聞こえますから補聴器は考えていません。でも、いつの間にこんなことになっていたのかとびっくりしましたよ。


昨夜、ベッドで横になりながらiPhoneでYouTube動画を見ていた時に、音が聞こえにくいので音量を上げようとした時にこのことを思い出しました。右向きに横になっていたので枕で右耳を塞いでいましたから、左耳で聞いていたわけです。

そのせいで聞こえにくいのかどうかを確認するために、左向きに横になって同じ動画を見てみました。今度は左耳を枕で塞いだ状態ですから、右耳で聞いたわけです。そうしたら、音はちゃんと聞こえたんですよ。

ふと思いついて日本語は聞き取れるんだろうかと思って、音量を下げてやってみたら、左耳で聞くと音がよく分からず、モゴモゴ、ゴニョゴニョと聞こえました。

これはヤバイよ!

普通に暮らしていると左耳が聞こえていないとは全然分かりませんよ。だから今まで気が付いていなかったわけです。

どうか右耳が聞こえなくなりませんように…


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2026年3月13日

最近の夫の目のこと

どんどん日が短くなり、うちの夫が出勤する朝の6時過ぎはもう真っ暗です。

夏時間が終われば時計の針を1時間戻すので、朝の6時は5時になりますから暗くても気分的にはマシなんですけど、夏時間が終わるのは今年は4月5日ですからまだまだ先です。

真っ暗と言っても街灯があるのでね、普通に目が見える人なら道を歩くのに困ることはありませんが、薄暗いと物が見えなくなるうちの夫には危険なので、頭にヘッドランプを付け、手には懐中電灯を持っての通勤です。

どのくらい見えなくなっているのか、私には分かりません。でも、時々驚かされる出来事があって、見えていないのだと分かるのです。昨日は、冷凍庫(小型冷蔵庫みたいなやつ)に入れておいたシード入りのパンが見つからないと言うので驚きました。

私が冷凍庫に入れておいたとしか言わなかったのがいけません。冷凍庫のどこに置いたのかを教えておくべきでした。目で見て探さなくてはいけないような状態では、夫には見つけられませんから。

息子が買って来たおやつや娘が持って帰った物で冷凍庫がごちゃごちゃしているのも良くないです。入っている物を減らす必要があります。

そして、物を置く場所を決めておく必要があるんですよ。冷蔵庫もそうです。バターはここ、スライスチーズはここ、卵はここという具合に、必ず決まった場所に置くんです。

ところが、時々決まった場所に戻さない人がいるんですよ。そうなると夫は困ります。必ず決まった場所に戻すように、家族全員が気をつけなくてはいけません。

そう言えば、先日は晩ご飯に作ったスープを鍋から食器に入れるのに、お玉を使わずにスプーン型のレードルを使っていたことがありました。「何でそんなものを使ってるの?」と聞くと、お玉が見つからなかったと言いました。

お玉はそのレードルと同じツールスタンドに入っていたのに見つからなかったと言ったので、それにも驚きました。

目が見えなくなって来ている夫がどういうことに苦労するのかは、暮らしの中で分かって来ますが、たくさんある物の中から何かを見つけるというのが一番難しいようです。

衣類を種類ごとに分けて置く場所を決めるのは誰でもやっていることでしょうが、私は靴下も種類ごとに分類していますよ。引き出しの中に箱を使って分けて入れています。そうしないと履きたい靴下を見つけるのに苦労しますから。


まだ文字が読めていることは驚くべきことなんですが、視野の中心が見えなくなって来ているので、見ようとする物が見えません。最近心配しているのは爪切りです。

切ろうとする爪がよく見えないので、指先の感触を頼りに切っているそうなんですが、自分で切れなくなったらどうするかということです。

私は自分の爪を切るのにも拡大鏡が必要だし、他人の爪を切るというのがちょっとアレで、夫の爪を切ってあげることは出来ません。

ネイルサロンで爪を切ってもらっているオジサンを何度か見かけたので、ネイルサロンで切ってもらえるんだろうと思っていますけどね。

当たり前過ぎて気にもしなかったことでも、最近は「夫に出来るのだろうか」と考えることが増えました。それは日々の小さな出来事がきっかけです。

先日ベッドのシーツを取り替えた時、私は例の問題で出来なかったので夫にやってもらったんですが、シーツを裏表に付けていました。どっちが表側か分からないのですね。

夫は、自分からは見えないとか困っているとは滅多に言いません。気がついたら、その都度対処するしかないです。何とかやっています。


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