2020年7月31日

手作りBBクリームもどき

新型コロナの新規感染者が723人となった昨日、私が住んでいる地域でも発症している患者数が増え、出歩いている人もめっきりと減っています。

週に一度の買い物以外は家から出ない暮らしですが、それでも私は毎日シャワーをした後に髪の毛をヘアワックスで整え、軽くメイクもしています。

メルボルンに住むようになってから、外見をちゃんと整えて良い服を着ていると店員の対応がまるで違うので、外出時はヘアもメイクも頑張るようになりましたが、家にいる間は手を抜いていました。

しかしね、歳をとってくると何もしていないとみっともなくて、短髪のせいもあって中年のオジサンみたいなのです。そして、ボサボサ感がひどいような日に限って、お隣のテイラーさんが野菜や魚のおすそ分けにやって来たり、急に外出をすることになったりして慌てるので、ヘアスタイリングもメイクも毎日するようになったのです。

歯磨きと同じように習慣になっていますから、もうしないわけには行かないというのもありますし、たとえ一日中家にいて家族以外には会わないにしても、小綺麗にしていると気分も良いのです。

しかし、ファンデーションを塗るのは肌が疲れるし、私はおばさんですから「塗っています」風は絶対に避けたいので、いつも薄塗りです。星の数ほどもあるそばかすやシミは隠せませんけど、私のメイクは気分の問題なのでそれでいいのです。

ある時、どうせ薄塗りならBBクリームというので良いだろうと思いました。

化粧水の後にBBクリームを塗って粉をはたいてハイ終了。時短で簡単で気分も良くなるのなら、一石三鳥ですね。

ところが、BBクリームというのは各メーカーから商品がいろいろ出ていて、選ぶのが面倒くさい。スキンケア商品は肌に合わずに痒くなるというのが私はいつも心配で、時々ヤバいことになったりするのです。長年QVブランドを使っているのは、QVのスキンケア商品は絶対に痒くならないと知っているから。

BBクリームで痒くなったらどうしよう…

おまけに、BBクリームは肌色がついているわけですからね、オーストラリアではアジア人の肌色に合う色を見つけることが容易ではないので、

色が合わなかったらどうしよう…

ということで、私はBBクリームを手作りすることにしたのでございます。

いや、手作りといいますか、要するにいつも使っているQVの日中用(日焼け止め入り)保湿クリームにいつも使っているファンデを小さな小豆粒ほど混ぜて塗るということをやってみたのです。

絶対に痒くならないと分かっている保湿クリームと肌色が合うことを知っている手持ちのファンデですからね、恐ろしい化学反応でも起こさない限り完璧な組み合わせなはずなのでした。

それで結果はどうだったのかといいますと、

バッチリ!

このおかげで、ファンデは長持ちするし、お肌は自然な感じで気持ちいいし、夜の洗顔は簡単だし、大変気に入ってずっとこのBBクリームもどきを使っているのですよ。最後に粉をはたくと、とっても自然な感じです。

塗っても塗らなくても変わりはないかもしれませんけど、気分の問題なので、これでいいのです。


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2020年7月30日

新型コロナと認知症のこと

メルボルンの新型コロナ感染拡大は、高齢者介護施設で特に深刻です。

多数の感染者が出ている施設では、入所者だけではなくスタッフの感染者も多く、介護も施設の運営も行えない状況になっており、そうした施設には病院の医療スタッフやオーストラリア軍の医療スタッフが入りました。

そして、感染した入所者は病院に移しています。

当然病院は、新型コロナ患者に対応するため、他の患者への対応を減らす必要があります。命に関わらない手術は全面的に中止されました。うちの息子のいぼ痔の手術は、すでに半年以上待っているんですけど、さらに待つしか無くなりました。

さて、

高齢者介護施設ですが、オーストラリアではそうした施設の入居者の半数が認知症を患っているそうです。移民の国ですから、英語は第2言語という人が多いです。そして、認知症の高齢者の多くは、第2言語を忘れてしまうそうです。

どの様な病気の場合もそうですが、医者とのコミュニケーションが取れないと診断が困難です。

メルボルンには、ギリシャ人用とかイタリア人用とか中国人用とか、国別に特化した高齢者介護施設が多くありますけど、そうした施設では入居者達の第1言語でコミュニケーションができるスタッフが勤務しています。

提供される食べ物も、文化的な配慮がされるわけです。

日本人用の高齢者介護施設というのは聞いたことがありません。いつか英語を忘れて日本語しかできなくなっても安心して暮らせて、美味しいご飯や味噌汁や納豆が食べられる、そんな施設があるといいのでしょうけど。

新型コロナの感染拡大で環境が変化すると、例えばスタッフが防護服を身に着けたり、知らないスタッフがやって来たり、部屋から出られなくなったり、病院に運ばれて環境が一変したりすると、認知症の人はより大きな影響を受けるそうです。

極度の緊張や興奮でせん妄状態に陥りやすく、記憶や思考力がさらに悪化します。

ですからね、介護施設には入居者のことをよく理解しているスタッフがいることが必要なんですって。そして、家族や親しい人達とゆっくり時間を過ごせることが重要だそうですけど、現在多くの施設では家族は訪問できなくなっていますし、スタッフが次々に感染したり隔離されたりしているわけです。

私も、高齢者問題は他人事ではなくなってきていますから、新型コロナによる高齢者施設の悲劇的な状況を見ていると胸が痛みます。


今日の新規感染者数は、衝撃の723人でした。

現在5770人の患者がいます。入院している人は300人以上で、集中治療室に入っている重篤患者は42人です。新たに13人もお亡くなりになりました。死亡者が今後更に増えることは確実だそうです。

私にできることは、できるだけ家にいること。外に出る時はマスクを付けることと他人と1.5メートルの距離を確保すること。帰ったら手洗い。もしも症状が出たら検査を受ける。そして結果が出るまでどこへも行かないこと。難しいことではありません。


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2020年7月29日

体重爆増の原因は和食

今日の記事の結論を先に述べるなら、身体に良いとされる和食も食べ過ぎればアレだということです。

事の発端は、なんと言っても美味しすぎる「米屋が選んだ米」という日本輸入米。お値段お高めですが、数日前にいつも買っている Sushi Rice という短粒米がどこへ行っても手に入らず、仕方なく買ったんです。この米を買ったのは2回目。

この米は、美味しすぎてご飯が進み過ぎるのが欠点です。

さて、

昨日一週間ぶりの食料の買い出しにでかけた時、抹茶も買いたかったのですけど、やはり売り切れていました。T2 で売っているらしいとは知っていましたけど、T2 のは高額過ぎてね。結局は Coles で見つけたんですけど。

それはともかく…

抹茶を求めて、最近行っていなかったミッチャム(Mitcham)にある韓国食材店にも行ってみたのです。抹茶はそこでも見つからなかったのですが、海藻のアラメを見つけました。即ゲット!

そしてアラメを見つけた棚の近くでマルトモの「食べるにぼし」という商品を見つけて大興奮して即ゲット!

家に帰って早速アラメを煮ようとしたんですが、油揚げを入れたいのに油揚げがなかったので、自分で豆腐を揚げました。揚げたての豆腐の美味しいこと!

ちょっとお醤油を垂らしただけで、もうサイコーです。つまみ食いが進む進む!

アラメは椎茸と人参も加えて煮ることにしました。アラメと干し椎茸を戻している間に、にぼしをクルミと一緒に甘辛炒めにしました。私の大好物なのですけど、めったに作ることができません。


アラメも美味しく煮上がりました。


匂いにつられてキッチンにやって来た娘が、「これはご飯が必要でしょう」と言って「米屋が選んだ米」を炊き始めました。

ふと冷蔵庫を見ますと、前日に味噌漬けにしていた鮭の切り身があることに気づきました。にぼしとアラメに興奮して忘れていました。味噌漬けの鮭も焼きました。


何かサラダのようなものが必要だと思ったとたんにポテトサラダを思いつき、久しぶりにポテトサラダも作りました。


もうね、

興奮しちゃって止まらないのよ!

蒸し野菜の温サラダも作りましたよ。

お料理をしながらずっとつまみ食いをし続けて、おかずが減ってきたものでね。

こうして、

大好きなおかずとピカピカと光り輝く超絶美味しそうな匂いの「米屋が選んだ米」が食卓に並び、もうね、アレよ、食べ過ぎ必至、自制心なんか吹っ飛びます。

全部あっという間に無くなりました。

娘は「味噌汁があったら良かったのに」と不足を言いました。

そして、

今朝、体重計に乗って我が目を疑ったというわけでございます。


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2020年7月28日

一週間ぶりの買い物へ

先週しっかり食料を買っておいたので、まだ買いに行かなくてもなんとかなったのですけど、卵が無くなってしまってケーキも焼けないし、ミルクも残り少なくなってはもう行かないわけにはいきません。

昨日は一日の新規感染者が532人と再び最多記録を更新しましたしね、感染者が激増している高齢者介護施設もこれまではメルボルン北西部に集中していたのに、ボックスヒルとかドンカスターとかキルサイスなど東部でも集団感染が発生しています。

キルサイスでは50人以上ですよ!

突然の激増ですからね、ホントに怖いわ、新型コロナウイルス。

義母が住むヒールズビルという町が属する行政区域ヤラレンジズでは、発症している患者数がつい数日前は6人だったのに現在80人です。

キルサイスの50人以上が含まれているんでしょうけど、それにしてもこれほど突然急激に増えるんですね。

最近、感染して回復した人達のインタビューやドキュメンタリーを見る機会が増えてきました。たとえ命は助かっても、どれほど苦しむか、後遺症が残るか、新型コロナの怖さが分かって「絶対に感染したくない」と強く思うようになりました。

買い物に行ったのは近くのショッピングセンターです。

スーパー、八百屋、肉屋、魚屋、アジア食品店が一か所に全部集まっているので不要な移動をすることなく必要なものが全部一度に手に入る(売り切れていなければ)ので、やはりここが一番便利です。

マスクの着用が義務付けられてから初めての外出でしたから興味深かったのですが、

皆さんマスクを付けてました!

付けていなかったのはたったの二人。一人は道路を歩いていた中年男性。手にマスクを持っていました。

もう一人は八百屋にいた中年女性。タートルネックのシャツを着ていて、そのネック部分で口元を覆っていましたが、すぐにそれをやめてしまいました。誰も注意しませんでした。

私はいつものように少し動き回ると大汗が出るので、ハンカチでマスクの中の汗を拭き拭き買い物をしましたよ。マスクをずらして顔を拭いている人なんていませんからね、その度に人々の視線を浴びました。

メルボルンにもマスク反対派はいます。人権がどうの個人の自由がどうの憲法がどうのとマスクの着用を求めるお店のスタッフを攻撃したり警察と口論になったり、それを自ら撮影して動画をSNSに投稿したりして自己満足している様子。

人権相談センターを始め、法律の専門家達が、直ちに見解を発表しました。

個人や事業者は、自らや雇用者の安全を守るために、利用客に対して条件や規制を設ける権利があり、それは差別には当たらないということでして、結論は「マスクをしなさい!」ということです。


ところで、昨日は面白いニュースもありました。

いつだったか、大きなショッピングカートにトイレットペーパーお徳用ジャンポパックを8パックも山積みして買い占め、1パックだけ譲ってくれと言う他の女性客を断固拒絶して乱闘騒ぎを起こした母娘がいました。

この母娘に有罪判決が下りました。公共の場で乱闘騒ぎを起こした罪で12ヶ月の条件付き釈放です。最初に女性を殴った娘の方は、刑事罰を受けたという犯罪歴が記録されるそうです。

当然ですね。


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2020年7月27日

不潔感だらしなさがマックス

英語で言うところの「ungroomed」というやつです。きれいに身なりを整えている状態を表す形容詞「groomed」に「un」がくっついているのでね、その反対の状態を表しているわけですが、

うちの息子と娘…

何ヶ月もどこにも出かけていない彼らは、身なりを整える必要もないというわけでして。

いや、娘の方はビデオ会議アプリで大学の指導教員と話し合う時や他の学生との討論の際には、ちゃんとしたシャツくらいは着ていましたけど、最近は…

二人とも毎日ドレッシングガウンを着ています。

ドレッシングガウンというのは、バスローブのような形をした膝下までを覆う大きな服です。最近はフリース製のものが人気で、軽くて温かく着心地抜群です。下に着ているものを簡単に隠せるのも良いのでしょうが、私は自分用に買ったことはありません。

ブランケットくらいの大きさがありますからね、その大きさのせいなのかもしれませんが、毎日それを着ている彼らは、めったに洗濯に出しません。必然的に、彼らは臭う。

髪の毛のせいもあるでしょう。

息子の頭は、現在「おおがっそう」です。「おおがっそう」というは、私が生まれ育った岡山県中西部ではよく使われる言葉で、髪の毛が伸びてぼさぼさの状態を表す言葉です。

「おおがっそう」でも定期的に洗髪している息子は、その頭から汚臭が漂うことはありませんけど、娘の頭は臭います。その理由は「うちの娘が臭う理由」に書いた通り。

おまけに娘はベッドのシーツを洗濯に出さないし。

彼らの部屋は臭いから、その臭いが染み付いているし。

お母さんは悲しい!

新型コロナが収束した暁には、きれいに身なりを整えて、社会に出て行ってくれると、いつかそういう日が来ると信じて、「うへっ」と思っても「くさっ」と思っても我慢しているんですけど。

家にいるにしても、身なりを整えると気分が引き締まってやる気が出るものですよ。

私は毎日髪の毛をちゃんと整えて、軽くメイクもしています。イヤリングも付けて、ちょっと小綺麗にするだけで気持ちが違ってきますもの。家族以外の誰にも会いませんけどね。


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2020年7月26日

保健社会福祉省の日本語情報ページ

今日の新型コロナの新規感染者数は459人、新たな死亡者は10人でした。そのうちのお一人は、40代の男性でした。感染拡大が続くメルボルンですが、州首相が今日の会見で最も重要だと繰り返し言ったことは、

新型コロナが疑われる症状が出たら検査を受けること、結果が出るまでは仕事に行かないこと、買い物にも行かないこと、自宅で自己隔離することです。

何故なら、現在の感染拡大は、感染した人が仕事に行ったり買い物に出かけたりして他の人にウイルスを感染させていることが最大の原因だからです。

有給病気休暇のない雇用で、仕事を休むと収入が無くなってたちまち困窮することが心配な人は、州政府から経済的な支援を受けることができます。

ところで、

メルボルン都市圏に限らず、ヴィクトリア州にお住いの方に参考になるウェブサイトを見つけましたのでご紹介します。

ヴィクトリア州の保健社会福祉省が英語以外で情報を提供しているということは知っていましたが、今までチェックしていませんでした。

日本語のページはこちらです。

規制の内容なども詳しく説明されています。日本語で読むと、やはり分かりやすいです。翻訳の日本語レベルが少々気になりますが、伝えたいことは分かります。

他の言語は、こちらから選択できます。


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史上最も過酷なマラソン

新型コロナのパンデミックが起きていなければ、今頃は東京オリンピックが開催されていたはずということで、新聞にオリンピック関連の記事が載っていました。

その記事で、初めて1904年のセントルイス大会のクレイジーなマラソンのことを知りました。私は子供の頃からオリンピックのファンで、オリンピックのエピソードは結構よく知っているのですけど、セントルイス大会のことは初耳でした。

1904年というのは明治37年です。セントルイス大会は、3回目の近代オリンピック大会でした。

万博と併催されていたこのオリンピックでは、近代オリンピックの提唱者であるクーベルタン男爵も呆れて「ひどい見世物」だと言ったという、先住民族の体力比べ「人類学の日」と呼ばれるイベントも行われました。

万博会場のアイヌ村の展示物であったアイヌの人も参加しています。

このイベントでは、あぶらを塗った棒登り、やり投げ、泥投げなどを様々な国の先住民達に競わせて白人の観客に見せたのです。スポーツじゃあないですよね、見世物です。

このセントルイス大会のマラソンがすごかった!

出場予定選手は41人。欠席者が9人もいて、実際に出場したのは32人でした。万博会場の南アフリカ村からはツアナ族の二人が、急遽裸足で参加していました。

キューバからの参加者は、郵便配達人のフェリックス・カルバジャル選手。自ら寄付を集めて旅費を稼ぎ、やって来たニューオーリンズで賭け事にハマって資金を使い果たしてしまいました。ヒッチハイクによってなんとか会場にたどり着いた時、カルバジャル選手は普通のシャツと普通のズボンを履いていました。

足首まであるズボンでは走れないだろうと、会場にいた人がハサミで半ズボンに切ってあげたそうです。

出場者の多くは米国人。ギリシャ人選手10人とキューバのカルバジャル選手とツアナ族の二人がスタートラインに立ちました。多くがマラソン未経験者でした。

レースは午後3時30分にスタートしました。

一日の最も暑い時間帯です。気温は32度だったそうですが、それって百葉箱の中の温度ですからね。炎天下の路上は40度くらいになっていたでしょう。

舗装されていない道路。コーチや医療関係者を乗せた伴走車が巻き上げる土埃を吸込みながら走る選手。給水所は中間地点手前の一か所だけ。なんでも、マラソンの主任オーガナイザーが自分の研究分野である「脱水の限界と影響をテストするために水分摂取を最小限に抑えた」んだそうです。

何だそれ!

土埃を吸い込みながら走る選手は、当然その影響を受けます。マラソン未経験者はもちろんのこと、有力選手の中にも途中で倒れたり棄権する選手が続出しました。

先頭を走っていた米国のフレッド・ローツ選手も14キロを過ぎた地点で足の痙攣のため走り続けることが困難となり、伴走車に乗り込んでゴールの競技場へと向かいました。ところが車が途中で故障して動かなくなり、車を降りたローツ選手はそこから走り出します。

そして、大観衆の声援の中、見事1位でゴールのテープを切ったのです。

大統領の娘から栄誉の金メダルをかけてもらおうとした時、レース途中で車に乗っていたことを指摘されて失格となります。本人はジョーダンだったと言ったそうです。ローツ選手は、競技場に向かう車の上から観客に手を振っていたそうですから、本当にジョーダンだったのかもしれません。

さて、2位を走っていた有力選手のトーマス・ヒックス選手は、疲労困憊し水分の補給を求めますが認められませんでした。まだ14キロを残す地点ですでにヨロヨロ状態。このヒックス選手に、コーチはネズミ殺しの毒ストリキニーネと卵白を混ぜたものを飲ませます。当時ストリキニーネは興奮剤としても使われていたのだそうです。

足を引きずりながらゴールを目指しますが、32キロ地点ではもはや倒れる寸前となります。この状態ではゴールするのは困難と判断したコーチは、再びネズミ殺しの毒ストリキニーネと卵白を混ぜたものにブランデーも混ぜたものをヒックス選手に飲ませました。

最後は、ほとんど意識の無いヒックス選手をコーチとスタッフが両側から抱え、足を前後に動かしながらゴールラインを超えさせたのです。ローツ選手が失格になっていますから、ヒックス選手が優勝者となりました。

当時の男子マラソンの世界記録は3時間くらいだったそうですが、この日のヒックス選手の記録は3時間28分53秒。オリンピックのマラソンの優勝記録としては最も遅い記録となっているそうです。

完全なドーピング違反ですし、他者の力でゴールしていますから今なら失格ですけど、同時はそんな規定はなかったんですね。

ちなみに、もう1回ストリキニーネ入りドリンクを飲まされていたら、死んでいた可能性が大きいそうですよ。

さて、お金がなくなり、40時間飲まず食わずでヒッチハイクをして会場に到着したキューバ人のカルバジャル選手は、途中で空腹のあまり道端のリンゴの木からリンゴを二つ取って食べたのが災いし腹痛を起こしてしまいます。途中で1時間ほど休憩をするはめになりましたが、この休憩がなかったら優勝していたかもしれないそうです。カルバジャル選手は4位でした。

ツアナ族のうちの一人は、レース途中で野犬に襲われて逃げ、1キロ以上コースを外れてしまったそうですが、完走して9位に入りました。

セントルイス大会のマラソンは、完走したのが14人。史上最も過酷なマラソンレースだったということです。

ウソのようなホントの話!


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2020年7月25日

ラムじゃがが美味しかった

毎日毎日、ただ食べて寝て生きているだけっていう感じの日々が続いています。

朝ご飯を食べたらシャワーをあびて、洗濯を始めてから掃除をしたりして、洗濯物を干し終わったら、さあ今日は何をしようかと考える。

ブログを書いたり、インターネットで記事を読んだり、お料理をしてレシピを書いたり、編み物をしたり。そうして夕方が近づくと、晩ご飯の支度を始める。毎日同じことの繰り返しです。

家からは出ていません。週に一度の買い物以外は。

新型コロナの新規感染者数は、昨日は300人でした。グラフで見ると激減しているように見えますが、300人は少ない数ではありません。昨日は7人も亡くなりましたし。メルボルン東部でも感染者数がじわじわと増えてきていますから、人が集まる場所には行く気にならないのです。

一部のバカ者たちを除けば、市民のほとんどは外出を控え、外に出る時にはマスクを着用していますので、感染者は絶対に減っていくと信じています。

さて、

レシピ作りのため、新しいお料理に日々挑戦していますが、最近作ったもののうち特に気に入ったのが「ラムじゃが」です。

うちの家族も皆が大好きな「肉じゃが」ですが、私はたいてい牛肉を使います。豚肉や鶏のもも肉を使うこともありますけど、これまでラム肉を使ったことは一度もありませんでした。

ラム肉で「肉じゃが」を作るとどうなるんだろうと思ったんです。

そこで作ってみました。

ラム肉のあの独特の匂いと味には、ショウガよりもニンニクの方が合うだろうと思いまして、ニンニクをつぶして入れました。ニンニクを煮物に入れる時は、細かく切ったりすり下ろしたりするよりも、つぶして入れる方が良いです。

味はあまり甘くない方が良いだろうと思い、砂糖なしで、醤油とみりんだけにしました。

ラム肉は塊を買ってきて薄切りにすると良いと思いますが、特売価格だった切り落とし(オフカット)肉を買ってきてあったので、それを使いました。

煮込むのに普段は出汁を使いますが、今回はチキンストックを使いました。

私の「肉じゃが」は、最初から最後まで強火でガンガン煮ます。

煮ていると、ラム肉と醤油の匂いが混ざったちょっと変わった匂いがしてきました。嫌な匂いではありません。

さあて、お味の方は?


これがね、

美味しかったのよ〜!

醤油とみりんの味がしみたラム肉も美味しかったですけど、一番美味しかったのはじゃがいも!

甘さ控えめにして正解でした。まあ、基本的に甘い味付けが好きじゃあないので、私が作るものはいつも甘さ控えめなんですけど。

この「ラムじゃが」は、我が家の食卓に度々登場することになるでしょう。


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2020年7月24日

冬の朝の雪か幻か

今朝の気温は4度。

メルボルン的には冷え込んだ方です。

久ぶりに朝から青空が広がり、お日様が輝いて、まるで春が来たかのような明るさ。確かに最近日が長くなってきたのを感じます。

キッチンの片付けをしながらふと窓の外に目をやると、

あっ

雪が降ってる!

寒風に舞う風花とは違う、少し湿った感じの牡丹雪のようなのが降っていました。

ふわりふわりと降っていた雪は、直ぐに降り積もらんばかりに増えて、お日様の光を浴びてキラキラ輝いているんだけど、

よく見るとなんだが色が変だ。

灰色をしている…

青白い霞のようなものも漂い始めた。

何が起きているのかと窓から顔を出して周囲を見回すと、キッチンの向こうの生け垣のすぐ裏で、北隣りさんが巨大な焚き火をしていました。

灰色をしていたのは灰だったのでした。

青白い霞のようなものは、直ぐに灰色の煙となって我が家を包みました。煙も灰も全部我が家の方へと流れてきています。今も灰が降り積もっています。

真冬ですから窓は全部締め切っていますけど、隙間風が激しい我が家のこと、家の中が煙の臭いでいっぱいです。

日頃から迷惑行為連発の北隣りさんは、田舎の広い敷地に住んでいるとは言え、生け垣のすぐ裏に家があることなど考えもしない。焚き火をするにしても、場所も風向きも気にしない。

苦情を言う度胸もない私は、あらゆる迷惑行為にただ耐えていますけどね、今朝は一瞬だけ心が踊ったわ。

雪なんてもう14年以上見ていませんから。


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2020年7月23日

今日からマクスなしでは買い物困難

メルボルンでは、昨晩の深夜からマスクの着用が義務化されました。家を出る人はマスクをしなくてはいけません。

ただし、ジョギングやサイクリングをしている人はマスクをしなくてもいいんですって。

何だそれ!

そりゃあね、ウイルスを持っている人がジョギングやサイクリングをしている可能性は低いかもしれませんけど、それでも激しい運動をしている時はハアハアと息も上がって飛沫も飛び散りやすいわけでして、もしも感染していたらウイルスを撒き散らすんですよ。

一般市民にあれこれ我慢させるのなら、平等に我慢させるべきではないの?

ジョギングやサイクリングをするのにマスクは危険だと言うなら、しばらくそうした運動は我慢して、ウォーキングとかマスクをしても大丈夫な程度のサイクリングにすればい良いのじゃあないの?

それにしても…

昨日の新規感染者数は、最多記録の484人だったんです。500人に迫っているんですよ。

現在3,500人以上の患者が出ています。入院患者も200人を超えていて、そのうち重篤な40人が集中治療室に入っているそうです。

一旦市中にウイルスが広がってしまうと、市民が外出を我慢している程度では制御できないんですね。

在宅で行えない仕事の労働者達は、通常通りに仕事に行っているわけですし、生活必需品の買い物は許されているので、スーパーや食品販売店以外にも、ホームセンターとか手芸店にも、買い物客は大勢やってくるわけでして、

ウイルスを持った人がそうした場所に一人でもいれば、感染は広がります。

州首相の話によると、症状が出て検査を受けた人の半分以上が、自主隔離せずに通常通り仕事に行ったり買い物に行ったりしていたことが分かったそうです。

陽性という検査結果が出てから隔離したのでは遅いのよ!

高齢者介護施設等のスタッフにそういう人が一人でもいたら、もうおしまい。高齢者が感染すると、症状が悪化する危険が大きいです。死亡者のほとんどが高齢者です。

高齢者施設で働く人はマスクを付けるように指導したというのを聞いたけど、

じゃあこれまで付けていなかったの?

何だそれ!

メルボルンの年齢別感染者数を見てみると、60歳以上の感染者は16%に過ぎません。29歳以下が40%、30歳から60歳が44%ですよ。労働年齢がほとんどだということです。

うちの夫が勤めるツールショップでは、マスクを付けていない人の入店は断ることになっています。入口近くでマスクを売っていますから、そのマスクを購入して付ければ入れます。

大手のホームセンターやスーパーなども、マスク無しの入店はできません。

おそらく他の小売店も同様でしょう。

私が野菜を買っている八百屋では、マスクだけではなく入り口での手指の消毒が義務となっています。皆さん野菜や果物に手を触れて選びますからね。

これまで感染者が少なかったメルボルン東部でも、感染者がじわじわと増えてきています。マスクの着用が義務となったことで、ウイルスの感染拡大が止まることを期待したいです。


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2020年7月22日

なんでマクドナルドに

私は自分の iPhone に「Find My」というアプリを入れています。

これは、もしも iPhone などのデバイスを紛失した時にその場所を特定できるだけでなく、家族の居場所も特定することができます。居場所をしシェアしていればですけど。

私が居場所をシェアしているのはうちの夫だけ。

夫が私の居場所を確認する必要はないでしょう。いつも家にいるんですからね。

私が夫の居場所を確認するのは夕方です。勤めているツールショップの閉店時間は5時半ですから、帰宅は6時半から7時の間です。居場所を確認するのは、帰宅の時間に合わせて晩ご飯を作るためです。

この努力のおかげで、うちの夫は家に帰るとすぐに出来たての晩ご飯を食べることができるというわけです。

すぐに晩ご飯が食べられないと、待つことができない夫はチーズやクラッカーやグラノーラやトーストなどを食べてしまい、その後晩ご飯もちゃんと食べるので、食べ過ぎ必至!

夫の食べ過ぎ防止のためにも「帰ったらすぐ晩ご飯!」ということにしているのです。

さて、昨晩のこと…

「今どの辺まで帰って来てるかなあ?」と Find My アプリで確認すると、6時前だと言うのにまだツールショップにいました。お客が閉店時間を過ぎても帰らなかったり、トラブルがあったりして、遅くなることはよくあります。

しばらくして再びチェックすると、ツールショップは出ていました。

昨日の晩ご飯は手作りピッツァでしたから、オーブンを温め始めるタイミングは夫がどの辺りまで帰って来ているかにかかっていまして、お腹をすかせたうちの娘が夫の居場所を調べるようにと度々急かすのでした。

しばらくして再びチェックすると、帰り道にあるマクドナルドにいました。

更に10分ほどしてチェックすると、

なんでまだマクドナルドにいるの…

まさか…

と、その時です。

電話がかかってきました。息子が出ました。

「お父さん、帰りが少し遅くなるから晩ご飯は待たずに先に食べてだって!」

我慢して待ち続けていた娘は「もうっ!」と声を上げ、オーブンを温め始めました。

さて、

それほど遅くならずに7時過ぎには帰宅した夫ですが、残してあったピッツァではなくチョコレートケーキを食べ始めました。

「ケーキ食べてるの?」
「うん…」
「今日の晩ご飯はピッツァだったのよ」
「うん…」
「あなたの分は残してあるわよ」
「…」

「帰りにマクドナルドで食べたから…」

娘と私は「やっぱりな」と視線を合わせたのでございました。空腹過ぎて家に帰るまで待てない時があるようです。


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2020年7月21日

手芸用品店に長い列

編み物のしすぎで手が痛いのにやはり何か編みたくて、毛糸を買いに行こうかどうしようかと悩んで、行くのは諦めました。

一番近い手芸店は、我が家から車で15分くらいの町にある Spotlight というチェーン店ですが、規則は忠実に守る主義の私としては、毛糸は生活必需品ではないですから、それは不要な外出であるという判断をしたのでございます。

そこで、何年か前に編んだひざ掛けをほどいて、それでチュニックを編んでいたのですが、それも完成してしまって。

毛糸がほしい!

やっぱり Spotlight のお店に行ってこようかと考えていたところ、

こんなニュースが。


この方の娘さんがマスクを作るためのゴム紐を買いに Spotlight のお店に行ったらこんなに長い列が!

ミシンの棚もほとんど空っぽ。昨日の朝でこれなら、ミシンはもう売り切れているでしょう。


各地の手芸店には、布地やゴム紐を買い求めるお客が押し寄せて大混雑。ゴム紐はもうどこのお店でも売り切れだそうです。

これはダメじゃん!

もちろん、使い捨ての医療用マスクを売る薬屋や、排気バルブ付き防じんマスクを売るホームセンターやツールショップにも、マスクを買い求める客が長い列を作ったそうです。

マスクを買いに行ってウイルス感染か!

明日の深夜からマスクの着用が義務になるのですけど、マスクでなくても、スカーフでもバンダナでも、とにかく鼻と口を覆うものなら何でも良いと州政府は言っているんですから、そこまでパニックにならなくてもいいのに。

米国とは違い、マスク反対デモなんて絶対に起きそうもないメルボルンです。


我が家には、花粉症用に買ったマスクの備蓄があるから慌てる必要はありません。布地や端切れもたくさんあるしゴム紐もあるので、マスクでも縫ってみようかと思ったりしています。

様々なウェブサイトで、マスクの縫い方や型紙が公開されています。靴下を切るだけで完成するマスクというのもありますねえ。

マスクでウイルスを遮断することは不可能だと諦めて、ウイルスを持っているかもしれない人の飛沫が飛び散るのを防ぐのが目的と考えれば、靴下でも十分なのでしょう。

紙ナプキンで作る簡易マスクというのもいいですね。

皆さんアイデアが素晴らしい!


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2020年7月20日

金儲けとレバノン人

ビジネス感覚に優れたと言えば聞こえがいいですけど、金儲けに貪欲でそれが上手い民族と言えば、

ユダヤ人と華僑ですよね!

ユダヤ人は、文学作品などでは金貸しで儲けている狡賢い民族というイメージですけど、世界的な有力金融機関は実際ほとんどがユダヤ系です。イスラエルや欧米諸国を中心に世界各地で強力なコミュニティを形成しているユダヤ人達は、世界中の莫大な富の多くを所有しているんですよね。米国の大富豪ランキングトップ50のうち30人以上がユダヤ人だそうですし。

一方の華僑は、中国から海外へと移り住んだ漢民族とその末裔のことで、中国や台湾はもちろん、東南アジア諸国にも、欧米にもアフリカにも、ものすごい数の華僑がいます。彼らは、金儲けができる商売全てにおいて貪欲です。

ところで、

オーストラリアに住むようになってから、金儲けに貪欲なのはレバノン人という話を良く聞きました。うちの夫は、ことあるごとにそう言います。金儲けと言えばレバノン人だと。

レバノンと言えば、カルロス・ゴーンが逃げ込んだ国ですね。現在深刻な経済危機が進行しています。貧困層はもちろんのこと中産階級でも生活に困窮するような危機的な状況だそうです。

レバノンとかイスラエルとかシリアとか、あの辺りは民族と宗教宗派の対立で紛争が続いた本当に複雑な歴史のある地域です。聞くところによると、レバノンという国は、土地の実力者や、信仰とはかけ離れて利害集団と化した宗派集団において地位のある人達ばかりが利益を得られるような仕組みになっている国だそうで、そうした人々が政治も経済も牛耳っているので、彼らの利益を損なうような政治改革や経済改革が行われるわけがないのだとか。

紛争や内戦で不安定な国を逃れ世界各地に移住したレバノン人は、移住先の国々で財を成し、そうした在外レバノン人からの送金(レバノンの銀行への預金)がレバノンの国家財政を支えているそうです。

国の財政を支えるほど稼いでいるということからも、夫の「金儲けと言えばレバノン人」という言葉の意味するところも分かる気がしますけど。

実は、うちの夫が勤めるツールショップ会社のオーナーは、若いレバノン人の兄弟です。

不動産バブルのオーストラリアで(いまだにバブルは崩壊もせずに膨らみ続けています)若くして始めた建築業で成功した兄弟は、建築関係の仕事に従事する労働者や建築会社を対象としたツールショップを開業しました。

どういう人達がどういうツールを必要としているのかをよく知っていましたからね。DIYのアマチュア向けのブランドは取り扱いません。プロが使う道具や機械に特化したツールショップです。

これが上手くいき、店舗をどんどん増やしました。大量購入で原価を抑えて販売価格も抑えるので、売上は伸びる一方です。

おまけに、若い兄弟は、SNS や YouTube などを活用し、新しい販促ツールをどんどん取り入れて、多くの顧客とつながっていきました。オンライン販売もいち早く取り入れました。どういうニーズが有るのかを良く知っていたのです。

今年の初め、新型コロナが始まった頃、兄弟は手指消毒薬の需要を見込んで、エチルアルコールのメーカーを買収しました。その後、オーストラリアの大手スーパーに手指消毒薬を独占的に提供する契約を結びました。

マスクの需要が伸びることも見込んで、大量の在庫も確保していました。

外出規制の中で、すでに確立していたオンライン販売も強みとなっています。

このようにして、この若いレバノン人兄弟は、今年に入ってから過去最大の利益を上げているのだそうです。

スタッフへの要求も多いし期待も高いので、勤めているうちの夫なんかヘトヘトになるわけですが、努力と成果には報酬で報いるので、ハングリー精神のある皆さんにはやりがいがあるでしょうね。

店舗のスタッフが新型コロナに感染した場合の影響の大きさをよく分かっていますから、随分前からスタッフのマスク着用や手指の消毒、来店者には連絡先を記入してもらうなど、細かな対策を指示していたそうです。

次々と思いつき、実行する!

成功する人達というのは、やはり成功する理由がありますね。この兄弟は、金儲けの上手なレバノン人の典型です。

さて、明日の深夜からメルボルンではマスクの着用が義務ですよ。


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洗濯物の干し方のこと

現在真冬のメルボルン、我が家の回転式洗濯物干しは長く伸びた草の中、お日様もほとんど当たりませんから、洗濯物は家の中に干しています。

居間の温風吹出口のところに干しておけば、分厚いバスタオルでさえあっという間に乾きます。これまでに幾つか使ってみて、気に入ったのはこのウイングタイプ。たっぷり干せて、折りたためばわずかな隙間に収納できます。


階段を上がった所にも温風吹出口があるので、その上辺りに突っ張り棒を取り付けてありまして、シャツ類やズボンはハンガーにかけてに突っ張り棒に吊るしておけば、一日でしっかり乾きます。

それはともかく、

洗濯物を干すのは、時には息子や娘がやってくれるのですが、お母さんは彼らの干し方が気に入らない。厚手のタオルは乾きやすいように2本を使って干すようにと言ってありますが、この指示には従ってくれています。

乾きにくいものは温風吹出口の真上に干す、これはすぐに忘れるようです。

一番気に入らないのは、タオルなどの四角いものを四角く干さないこと。つまり斜めにひん曲がった状態で干してあるんですよ。

角を合わせてピッピッと引っ張るようにして干してくれと度々頼んでいるのに、これをしない。

角を合わせて干せば畳む時にも楽でしょう?

これは屋外の回転式物干しに干す時も同じなのでして、彼らは平気で斜めに曲がった状態で干す。

どうして角を合わせないの?

彼らは、洗濯物の干し方を母親ではなく祖母(うちの夫の母親)から学んだのか?

義母はね、洗濯物干しに最も重要なのはスピードとでも言わんばかりに、ものすごい速さで干していました。角なんて合わせません。どれもひん曲がったまま。下着や靴下なんかシワシワのままペグで物干しコードに留めるだけ。

だから曲がったまま、シワシワのまま乾く。

そうしてしわしわに乾いたものは、Tシャツやジーンズや、時には下着までも、ひたすらアイロンをかけていたのを覚えていますけど。

干す時にピッピッと引っ張ってシワを伸ばして干せば、そんな無駄な仕事をせずに済むのにと何度も言ったんですけどね、今でもアイロンがけをしているんでしょうか。

とにかく、

私は斜めに歪んで角がずれた状態で干されたタオルは、見て見ぬ振りができません。

お母さんは細かすぎると言われますけどね、自分では細かすぎるとは思いませんよ。四角いものは四角く、角を合わせて干すのは当たり前のことだと思うのです。


そう言えば、以前記事に書いたことがありますけど、うちの娘は脱いだものを半分裏返しの状態で洗濯に出します。そういう脱ぎ方をするんでしょうが、何度も注意しましたけど、この癖は治りません。

一時期は洗濯物を干す度に頭にきていましたが、最近はさほど気にならなくなりました。

来年は家を出ると言っていますから、もう少しの我慢です。


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2020年7月19日

マスク着用義務化

今日のメルボルンの新規感染者数は、再び300人超えの363人でした。(400人に近いじゃん!)

規制の効果は出てきているとは聞きますが、感染者がほどんどメルボルンの北西部に集中していたのが徐々に広がってきているのが気になります。私が住んでいる行政区内の感染者数もいつの間にか30人を超えていました。メルボルン都市圏以外にも広がってきています。

レベル3の規制が再導入されて2週間も経つのにこんなに大勢の新規感染者が出続けるということは、皆さん仕事場で感染っているのではないかと私は思っていたのですが、やはりそのようです。

外出しても良い4つの理由の一つに在宅では行えない労働というのがあります。

この在宅では行えない労働に携わる人々の中に、有給病気休暇制度とは無縁の状況で働いている人が大勢いるのです。

臨時雇いや日雇いの労働者には、事業主は老齢年金の給付金(Superannuation)を支払わなくて良いですし、有給休暇等の負担もないというわけで、不当な待遇でスタッフを雇っている会社は多いのですよ。

こうした形態で雇用されている人々は、仕事を休むと収入が無くなってたちまち困窮します。ですから、体調を崩しても仕事を休むわけにはいきません。

高齢者の介護施設では、こうした形態で雇われているスタッフが多いのだそうです。これには驚きました。

現在、新型コロナの感染拡大が最も問題視されているのは、高齢者の介護施設ですよ。そして、高齢者は感染した場合に重篤になる確率が高く、ヴィクトリア州で新型コロナが原因で亡くなった方々のほとんどが高齢者です。

そういう施設で、病気になっても休めないから仕事に来るしかない人が大勢働いているなんて。

有給病気休暇がもらえない人は州政府から給付金がもらえるので、心配しないで仕事を休んで検査を受けてくださいと、州政府は繰り返し言いますが、一日休むとたちまち食べて行けなくなるとか失業するような状況だと、なかなか難しい問題です。

新型ウイルスの検査場と給付金制度を管理する Centrelink が、密接に連携して対応しないといけません。

また、州政府は今日、なかなか感染拡大に歯止めがかからない状況から、マスクの着用を義務化しました。水曜日の深夜からです。もう顔に汗をかいて暑苦しいからどうしようかなあ…なんていう問題ではなくなりました。

マスクは、医療用のマスクでなくても何でも良いそうです。手作りマスクでも、スカーフでも構わないそうです。要するに、感染している人の飛沫が拡散するのを少しでも減らすことが目的でしょう。

空気中に浮遊するウイルスも遮断するなんていうのは、よほど特別なマスクでなければ無理ですからね。

自分が感染らないようにすると言うより、自分がウイルスを持っていた場合に他人に感染さないということがマスク着用の一番の目的です。

ところで、

ヴィクトリア州のこれまでに確認された感染者数の総計は 5696人ですが、死亡者は38人ということで、世界的な平均値と比較すると致命率が低いとされています。

重症化する人が少ないのかと思ったりしましたけど、そういう訳ではないようです。

と言いますのも、最近テレビや新聞などで、重症化して死にそうになったけど命が助かったという人達の話が度々取り上げられているのですが、その多くが、何週間も何ヶ月も経った現在も後遺症で苦しんでいらっしゃるほど一時は重篤だったのですけど、彼らは治療のおかげで命を救われたのだということが分かるんです。

つまり、メルボルンには優れた医療制度があるから、命が救われているということです。

聞いた話では、ICU(集中治療室)に入った患者の救命率は、米国は30%、英国は60%なのに比べ、オーストラリアは90%に近いそうです。

優れた病院施設があって優れた医療スタッフがいる。一般開業医と病院との連携も確立されていますし、何と言っても公立病院だと基本的に無料ですからね。回復したのはいいけど莫大な請求書が届くなんていう心配はないですし、優れた公共医療制度の存在は本当にありがたいことです。

しかし、数に限りがあるんですよ。

現在、各病院は新型コロナへの対応に全力を上げていますけど、対応できないほど患者が増えたら、救える命も救えなくなるということですから、私達一人ひとりが感染拡大防止のためにやれることはやりましょうということ。

だから私も毎日家にこもっています。どこにも行かず、家の中で過ごしています。翻訳の仕事はもう半年も全く来ていませんので無収入ですが、夫のおかげで食べるのに苦労することもなく、暖かい家で退屈しているなんて、贅沢な話です。


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2020年7月18日

もっと厳しい規制が始まるかも

レベル3の規制が再導入されて、4つの理由(食料や生活必需品の買い出し、医療や介護、運動、在宅で行えない場合の労働と教育)以外の目的での外出は禁止、3人以上の集会も禁止となって2週間近くになるメルボルン。

そろそろ規制の効果が見えてくるはずなのに、一昨日は新規感染者数が300人を超え、昨日は400人を超え、もしかしたらレベル4へと規制が厳しくなるかもしれないというニュースが流れました。

オーストラリア医師会のトップが、メルボルンはレベル4の規制が必要だとおっしゃったりしましたので、今日の新規感染者数が非常に心配されたのですが、

今日の新規感染者数は217人でした。

ああよかった!

と思わずつぶやいたのは私だけではなかったでしょう。

しかし、

つい数日前には新規感染者数が200人を超えてものすごい危機感を感じたのですから、217人で安心していちゃあいけないのです。

今日もまたお二人の高齢者がお亡くなりになりましたし。

レベル3からレベル4に規制が厳しくなるとどうなるのかと言うと、現在はまだ営業している飲食店(テイクアウェイだけですが)は全面的に営業禁止になるでしょうし、食料品や薬品など生活必需品を売る店以外の小売店は営業禁止になると思います。学校は休校になるでしょうし、建築工事関係の仕事もできなくなるのではないかと思いますから、経済的な被害は甚大ですよ。

とにかく、この週末は、皆さんどこにも行かずに家で過ごしましょう。新型コロナウイルスが広がる可能性を少しでも減らすために私達一人ひとりができることをしましょう。

家の外に出ないことは頑張れるはずです。

食品の買い物もできるだけ行かないようにしましょう。どうしても行く必要がある場合は、たとえ不快でもマスクを付けることくらいは頑張れます。そして他人と1.5メートルの距離をとるように注意しましょう。

外から帰ったら手洗いを念入りに行うこと。
咳やくしゃみをする時のマナーに注意すること。
もしも具合が悪くなったら仕事や学校には行かないこと。そして検査を受けること。

それほど困難なことではありません。

週末も仕事という方も多いでしょう。うちの夫も仕事です。帰ったらまず手洗いをしっかりやってもらいます。


ヴィクトリア州では、「新型コロナは政治家の陰謀である」なんてことをマジで信じている人もマスク反対派もほとんどいません。

遊びに行ったり出歩いたりしたい軽率なバカモノはいますけど。

州首相が繰り返す「常識で判断して正しいことをしてください」「感染拡大を防ぐために一人ひとりができることしてください」という言葉に応え、ほとんどの市民は真面目に取り組んでいます。


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2020年7月17日

新型コロナと手術の再延期

昨日、新型コロナの一日の新規感染者が317人という、パンデミックが始まって以来のオーストラリアの最多記録となったメルボルンですが、

今日の新規感染者は428人です。

感染者のほとんどがメルボルンの北西部に集中しています。私達家族が住んでいる東部では感染者が増えておりませんので、規制のおかげだと思います。

規制がなくて人々がもっと自由に動いていたら、東部の住民がメルボルン中心部で感染してウイルスを持ち帰り、その家族が感染してそこから感染が広がり始め、その後はもうどこで誰に感染るか分からないということになるのでしょうから。

先月、連日2桁の感染者が見つかっていた北西部の町がロックダウンされた頃には、「そこまでやるほどのことか」と多くの人が疑問を抱いたと思うんですけど。あの時ロックダウンしていなかったら、今頃は何千という感染者が出ていたでしょう。

専門家というのは大したものです。

データに基づいて判断し、対策を勧めてくれる彼らの言うことは、ちゃんと聞いた方が良いのです。米国政府もファウチ博士の言うことはちゃんと聞いたほうがいいのにねえ。

州首相が繰り返すのは、感染を拡大させないために、自分が何をするべきか、常識に従って適切に判断してくださいということです。

常識…

それが無い人がいるので困るんですけど。

さて、ヴィクトリア州の現在症状のある感染者は、おそらく今日で2,500人を超えたでしょう。いくつもの高齢者介護施設で集団感染が発生して、入院したり集中治療室に入ったりする人が急増していますし、医者や看護師など医療スタッフの感染も増えています。

感染したスタッフだけでなく濃厚接触者も隔離されますので、病院の医療スタッフ不足が心配され始めました。

ということで、

命に関わらない「Elective Surgery(選択的外科手術、待機手術)」は、心配していた通り中止となりました。早くて7月頃には手術がしてもらえると期待していたうちの息子は、そのニュースにガックリと肩を落としています。

どんなに痛くても「いぼ痔」は命に関わらないのでね、後回しにされるのは確実ですから、一体いつ手術をしてもらえるのか見当もつきません。

TOTOの携帯ウォシュレットとリングクッションだけが頼りの日々がまだまだ続きます。痛みに耐えかねてついに医師に診てもらったのが昨年の12月ですからね、あれからもう7ヶ月以上も我慢し続けているのです。

ホントにねえ…

その痛みを知らない人には想像もつかないでしょうが、ツライんですよ。


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2020年7月16日

オペラ座の怪人オリジナルキャストCD

メルボルンの新規感染者は、昨日も200人超えの238人、今日は何と317人の新記録!

現在症状のある感染者数が2千人に迫る中、入院患者数も急増していまして、医者や看護師など医療従事者の感染も増えております。

オーストラリアの公立病院は、患者の受け入れ拒否なんてありえませんし無料ですから国民は安心なのですけど、数に限りがあるわけですよ。米国なんかと比べると「この程度でそこまでするか!」と思うような厳しい規制も、公共医療サービスが破綻するのを防ぐためには必要なのです。

ところで、

突然ですが、ミュージカルの話です。

「オペラ座の怪人に取り憑かれて」という記事を書いたのは5月4日のこと。実は、かれこれ2ヶ月もの間、私は怪人に取り憑かれたままでございます。

YouTube などで部分的に見ているのでは満足できなくなりまして、DVDを探していたのですけど、「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」関係のDVDは、俳優のジェラルド・バトラーがファントムを演じた映画版と、25周年記念公演のDVDしかありません。

どちらもエンターテインメントとしてはDVDになって然るべき作品なんですけど、ロイヤル・アルバート・ホールで上演された25周年記念公演は素晴らしかったですけど、特にクリスティーヌを演じたシエラ・ボーゲスは見事な歌唱と演技なんですけど、

私はね、いろいろ見てきた後で断言しますが、ファントムはオリジナルキャストのマイケル・クロウフォード以上にファントムを表現した人はいませんよ。

生まれながらの醜悪な容姿のために母親から愛されず、精神的身体的な虐待を受けながら成長した非常に複雑な人間であるエリックという男(ファントム)。見世物小屋で見世物にされたりして、悲劇的な少年期を経験しているわけでしてね、生まれた時からずっと残酷な仕打ちに遭い続けた男が、初めて本当に愛した人がクリスティーヌという若い女性だったのです。しかし、クリスティーヌにはラウルという恋人がいる。

この複雑なキャラクターは、歌の上手い素晴らしい声を持つ俳優が、歌唱力を見せびらかすように歌っても表現できないんですって。マイケル・クロフォードは素晴らしい歌唱力を持っていますが、高音になると声の厚みが無くなって危なさや弱さを感じさせるのです。

ファントムの複雑さがその声から伝わってくるといいますか。

クリスティーヌを演じたサラ・ブライトマンは、声質や歌唱力を散々批判されましたけど、澄んだ美しい歌唱は私が今更ここに書く必要もないほど有名です。

とにかく、私は、1986年のオリジナルキャストの「オペラ座の怪人」が見たいのですけど、撮影しなかったのかDVDになっていません。オリジナルの舞台を鑑賞する唯一の方法は、CDしかないのでした。

しようがないからCDを買ったのです。

そして、昨晩、私と同様にすっかりファントムに取り憑かれている娘と一緒に、薄暗くなる居間のステレオで聞きました。

音声だけで十分に舞台を想像できました。

そして、

泣いたわ、私…

途中で何度かぐっと来ましたけど、最後の場面では喉の奥にものが詰まったようになりまして、涙がこぼれました。

エリックが可愛そうで。

ああ…

ミュージカル「オペラ座の怪人」は傑作です。アンドリュー・ロイド・ウェバーは天才です。いつかロンドンの Her Majesty's Theatre London で見てみたいですけど、でもやはり本当はオリジナルを見たかった。せめてビデオでもいいから見たいのに、なんでDVDにしないんだろう。


貴方は見たことがないんですか?

25周年記念公演のDVDをご覧ください。舞台のDVDはそれしかないです。映画版では同じ感動は味わえません。

アンドリュー・ロイド・ウェバーの音楽や俳優たちの演技や歌唱だけではなく、衣装や舞台デザインや照明などにも注目してください。英語が不得意な方は、あらかじめストーリーを理解してから見れば問題ありません。

すごい作品です。心を揺さぶられますよ。


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2020年7月15日

新型コロナとバカモノ達

一昨日、新規感染者数が177人と200人を下回ったので「減ったぞ」と喜んだ私ですが、昨日の新規感染者数は 270人でした。

新型コロナが始まって以来3番目に多い数だそうです。そして、ほとんどが感染経路が不明な市中感染です。1回目のピーク時との大きな違いはそこです。1回目の時は、感染者のほとんどが海外からの帰国者と渡航者およびその関係者で、感染経路の追跡もできていたのです。

ここ1週間の新規感染者数が1,523人ということになっておりまして、感染経路の追跡も数的に困難を極めているそうです。市中感染が次々に発生しているので、とにかく最も効果的な感染拡大防止方法は人の動きを抑えることだそうですから。

メルボルン市民の多くは、真面目に規則に従って我慢していますけどね、

バカモノはいっぱいいるんですよ!

ホントにね、一体どこまでバカなんだか。月曜日の発表だと、罰金を科された違反の件数が一日で133件だったそうです。大勢が集まってパーティーをしていたり、遊びに行こうとしていたり。

バカモノ自身かバカモノ仲間が感染して死ぬとかしない限り、分からないんでしょうね。

米国のバカモノは、メルボルンのバカモノの比ではないように見えます。新型コロナ感染者が主催した「コロナパーティー」に参加した人が感染して亡くなったそうですが、「新型コロナはデマである」とか「陰謀である」と本気で信じている人達は、自分が感染して病気にならない限り、何を言われても聞く耳を持たないでしょう。

ところで、

先日テレビで、新型コロナで死にそうになったものの何とか命は助かったという人のインタビューを見ました。その人は人工肺に2週間も繋がれていたそうです。

新型コロナは、少し重症の風邪と考えるのは大間違いだということを話していました。まさに風邪程度の症状の人もいますけど、脳がやられて後遺症が残る人が大勢いるそうですよ。

呼吸器系の症状ばかりが注目されていますけど、それすら知らない人も多いですけど、新型コロナは脳の損傷を引き起こすことが分かってきたそうです。

味覚や嗅覚が無くなったとか幻覚を見たという患者の話もよく耳にしますが、脳がやられるわけですよ。

脳は私達の身体の中でも最も重要な、運動・知覚・生命維持の中枢ですからね。脳が損傷すれば、命は助かっても身体的な障害を残すというのは納得です。

インタビューに答えた人も、下肢の感覚を失ったため歩行が困難になっていると話していました。

脳が損傷すれば、運動障害だけではなく精神障害を引き起こす場合もあります。

新型コロナは始まったばかりで、感染した人の長期的なウイルスによる影響は何も分かっていません。

こういうことをバカモノたちに教えてやるには、彼らが一目置いている有名人が言って聞かせるのが一番良いと思います。例えば、バカモノ達のアイドル、大うそつきのドナルド・トランプとか。

あいつが新型コロナに感染して、ブラジルのボルソナーロみたいに軽症で終わるんじゃあなくて、重症化してものすごいくつらい目にあって、「オレサマ間違っていました、新型コロナはマジよ、皆さん用心してください」とテレビで言えば、世の中だいぶマシになる気がするけどねえ。


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2020年7月14日

マスクは暑い

行ってきました食品の買い物。

昨年の花粉症の季節にダイソーで買った「細菌や花粉をしっかりカット」と書いてあるマスクを付けて頑張りました。

マスクは駐車場で車を降りた時点で付けたんですけど、

地獄の苦しみ!

まず一番の原因は、更年期の症状でホットフラッシュというのがありますけど、とにかく私は突然暑くなって汗が吹き出るのです。ちょっと動き回るだけですぐに暑くなってきますから上着を脱がなければならなくなるのですけど、暑くなるというレベルで終わらずに汗が文字通り吹き出たりするのです。

昨日はやはりそうなりました。特にマスクの中が。

耐えられないので、周囲に人がいなくなると片側を外して耳からだらんと垂らした状態にして、人が近づくと正しく付け直し、いなくなると再び耳から垂らす。

なんてことをしょっちゅうやっているわけにもいかないので、我慢することにしたのですけど、汗が流れるのを耐えながらの買い物は、

苦痛以外のナニモノでもなかった!

言っておきますけど、メルボルンは現在真冬です。

北半球の皆さんは、真夏の暑さの中で耐えていらっしゃるんですよね。日本のあの蒸し暑い夏に、マスクを付けて歩き回るなんて、考えただけでも熱中症になるわ、私は。

そんなわけでしたが、私は頑張りました。もうね、早く駐車場に降りて車まで行ってマスクを取りたいと、そればっかり考えていました。

さて、

そこまで苦痛に耐えて頑張る価値があったのかといいますと、それは甚だ疑問なのでございます。なにしろ、八百屋の店員もスーパーの店員もマスクなんてしていなかったし、他の買い物客もマスクを付けていたのは2割くらい。

高齢者でもほとんどマスクなんて付けていませんでした。

危機感を感じないのは分かります。このスーパーがある地域の現在症状のある感染者数は、昨日1人増えて現在6人ですからね。新型コロナが始まってからの総計も23人ですから。ホットスポットの町のように、いつどこで感染しても不思議でないという状況とは程遠いのです。

私もね、必要を感じてと言うよりも、州政府がマスクの着用を勧めたから付けていたわけです。はっきり言って苦痛に(暑さに)耐えているのがバカバカしかったです。おまけに、マスクのせいで老眼鏡を付けるとレンズが曇って見えなくなるので、息子が小さい字でショッピングリストに書いていたお通じを良くするための食物繊維(水に溶かして飲む)を買い忘れたし。

とにかくね、

マスクは暑いわ…

次回はどうしようか。


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2020年7月13日

感染者増加は続く

新型コロナ感染者が増加し続けているメルボルンです。

7月7日からの1週間の新規感染者数を書き出してみると、192人、134人、165人、288人、216人、273人となっておりまして、「にひゃくはちじゅうはちい!」と絶叫した日からは連日200人超えでしたが、今日は177人でした。

200人を下回ったのですごく減った感じがしますけど、このまま減り続けてもらいたいものです。

東京でも感染者が急増していると聞きましたが、規制は行われていないんですね。新規感染者の増加は、検査数が増加したせいだとの理由を聞いて「それが規制をしない理由にはならないだろう!」と思いました。

検査数を増やすことで、感染者が大勢いることが分かったら、そのデータを元にして対策を決めていくわけです。規制を行わないということは規制しなくても感染拡大を制御できるということなんでしょうか、命よりも経済優先という選択なんでしょうか。

メルボルンでは、新規感染者のほとんどが普通の市民生活における市中感染であることと、新型コロナ感染拡大を防ぐ最も効果的な方法は、人の動きを制限して接触機会を減らすことだとの認識から、州政府は感染者が多く出ている地域だけではなく、メルボルン都市圏全域をロックダウンしました。

もちろん感染者が出ていない地域の人達は不満なんですよ。

モーニントン半島の南部分では、都市圏域に含まれていることへの不満も出ています。確かに都市部とは遠く離れていますからね。現在感染者はゼロだそうですし。

外出規制が云々よりも、規制によって飲食店や小売店や各種サービスが営業停止に追い込まれ、前回のロックダウンですでに甚大な経済被害が出ているのに、再びロックダウンでさらに被害が悪化するわけですから。

私も、モーニントン半島までロックダウンすることはなかろうにとは思います。

危機感が低くてロックダウンに不満な人は大勢いますから、警察も毎日大忙しだそうです。大勢が集まってパーティーを開いている人達は毎日見つかっていますし、キャンプに行こうとした人や、週末に郊外へ小旅行に出かけようとした人とか、大勢が罰金を食らっていますけど、見つかったら罰金と分かっていても「もしかした大丈夫かも」と、とりあえずやって見る人達が大勢いるんですって。

警察の検問を逃れて上手く都市圏外に出ても、警察はスーパーや商店が集まる町中でナンバープレートのチェックをしているそうです。

今の時代は、ナンバープレートから即座に住所が割り出せますからね、違反者はその場で罰金です。

ところで、

我が家では米が底をつきました。野菜もほとんど無くなりました。買い物に行かなければなりません。

昨年の花粉症の季節にダイソーで買ったマスクには「細菌や花粉をしっかりカット」と書いてありますから、そのマスクで行ってくる予定です。


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2020年7月12日

新型コロナの危機感レベル

一昨日の新規感染者数が288人と知り、

にひゃくはちじゅうはちい?

と叫び声を上げた私です。

昨日は216人でした。216人は普通に考えると危機的な数ですけど、前日の288人が衝撃的だったので「減った」と安堵したりして。

現在1300人以上の患者がいるそうですが、そのほとんどがメルボルンの北西部です。私が住んでいる地域の患者数はわずかなので、あまり心配していませんでした。

昨日のことですが、娘の親しい友人のJさん(理学療法士)が勤める病院で感染者が出て、Jさんが濃厚接触者の一人だと分かり検査を受けたそうなのです。現在自宅アパートで隔離中です。

前回のロックダウンの時、Jさんが勤めるクリニックは営業休止になったと聞いたのですけど、現在病院で働いていたとは知りませんでした。

まあとにかく、

病院は危ないです。感染する可能性が高いですからね。

Jさんの検査結果は火曜日にわかるそうですが、心配なことです。知り合いが感染したかもしれないという話を聞いて、危機感が一気に増しました。

調べてみると、いつも買い物をする Ringwood という街のある Maroondah という地域内の現在症状のある感染者数が、つい先日は3人でしたけど今朝は5人になっていました。5人が発症しているということは、数十人は感染者がいる可能性があります。

近いうちに買い物に出かけなくてはいけないんですけど、これからはマスクを着用するつもりです。そして、混み合う前の朝早い時間に行こうと思っています。

ところで、

米国では一日の新規感染者数が6万5千人を超えたそうですが、

ろくまんごせん?

フロリダ州では連日1万人以上の新規感染者が出ているのに、ディスニーワールドが営業を再開したと聞きました。チケットを買う人々が長蛇の列を作っているのを見ましたけど。

そういう国の皆さんは、感染者が200人に迫ってロックダウンになったメルボルンをどう見ているんでしょうか。


うちの夫が勤めるツールショップのスタッフの一人のパートナーが具合が悪くなって検査を受けたと聞きましたが、このスタッフは仕事に来ているそうです。

検査結果が陽性だったら、そのスタッフも自宅隔離となるんでしょうが、

ちょっと、それって問題じゃあないんですか?

スタッフが次々に病気(尿道結石)や怪我(骨折)で休んでいてスタッフ不足なので、そのスタッフにパートナーの検査結果が出るまでは休めとは言えないらしいんですけど。

もしもの場合は、夫もそのスタッフから感染する可能性があるんですよ。

夫が感染したら私も感染するかもしれません。

市中感染の拡大は、このように恐ろしいのでございます。


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2020年7月11日

雨の日とゴリラ

キッチンの生ゴミ入れが一杯になったので、ハーブ畑の横に置いてあるコンポスト容器に捨てに行こうと玄関を出たら、雨が降っていました。

かなり降っておりまして、タイルが滑りやすくなっていましたし、第一に濡れたくないので、張り出した軒の下の濡れていないところを壁にへばりつくようにして歩いて行ったわけですが、

私は、これをする度に100パーセントの確率で思い出す動画があります。

一度見たら、忘れることはできませんよ。

まだご覧になったことがない方は、これから一生、雨の日に、濡れていない壁際を歩こうとする度に、この動画を思い出すことになると覚悟の上で、お楽しみください。



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草ボーボーの家

それは、我が家のことです。

誰も住んでいない荒れ果てた家のように見える原因は、雑草です。

冬になると雨がしょっちゅう降りますので草がよく育ち、夏場に砂漠化した我が家の敷地も今はみずみずしい緑の草に覆われております。

ご近所に皆さんは、定期的な草刈りに余念がありません。経済的にゆとりのある人達は、庭の手入れをする人を雇っていますから、草も定期的に刈られて手入れも行き届いています。

お隣りのテイラーさんご夫婦は高齢ということもあって、草刈りや庭木の世話はプロに任せています。ですから雑草が伸びているなんてことはありえません。道路ぎわまで完璧に整えられているので、隣りの我が家との差が激しすぎる。

私達はね、プロを雇うような経済的なゆとりはございません。この家に引っ越した時に、夫は中古のトラクター式草刈り機を買いましたので、以来草刈りは夫の仕事となっております。その草刈り機を運転できる者は夫以外におりません。

その夫が、仕事が忙しくて休みが取れていません。くたびれ果てておりますので、たまの休みの日もほぼ寝て過ごします。草刈りなんてする元気もないのです。

それは私も理解しているので、草刈りの「く」の字も口にしません。

こうして何ヶ月かが過ぎました。

フェンスの内側も凄いけど、フェンスの外側の道路ぎわの雑草が伸びまくって凄まじい状態です。新型コロナのせいか、家の前の道をウォーキングする人が以前よりも増えましたから、皆さん「この家はどうしたんだろう?」と思っているに違いない。

それくらい、草ボーボーです。

草を抜くとかガーデニング用のハサミで切るくらいのことは私でもできますけど、量がすごいからそれは無理。私は家の周囲の掃き掃除で手一杯だし。

お日様がほとんど当たらない野菜畑やハーブ畑は春が来るまでは何もできませんけど、草抜きくらいは定期的にやっておかないとジャングルになるし、

と思っていたら、箱型野菜畑はジャングルになっていました。


暖炉に焚べる薪を取りに行くのも苦労しそうなほどの大草です。


いつの間にこんなに伸びたの!

整理整頓には全く関心のない夫ですが、草が伸びてくると夢に見るほど、草刈りに関しては「しなくてはいけないもの」という義務感を持っているので、今度明るい時にこの草の状態を見たら、夢に見始めるでしょうね。

朝は真っ暗なうちに家を出て、真っ暗になってから帰宅する日々が続いていますから、この伸びまくった草に気づいていないと思うんです。

洗濯かごを置く台車の車輪が見えなくなっています。


この次に住む家は、草刈りをしなくてもいい家がいいです。草刈り愛好家ではない限り、ただ草が生えているだけの広い敷地は負担ですよ。

草刈り機では切れない所も多くて、そういう所はこれまでは私が手で抜いてきたんですけど、手で草取りをしなくちゃあいけない所が広すぎて、毎日やっても1週間や2週間では終わらないし、草取りをしていると人生を無駄にしている気になります。


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2020年7月10日

にひゃくはちじゅうはち?

メルボルン都市圏と北に隣接する地域がロックダウンとなって二日目。

連日記録的な数の検査をしているのですから、見つかる感染者が増えるのは当たり前だとは思っていましたけど、今日の新規感染者数は、

288人だったそうです!

このほとんどが感染経路が不明なんですって。

現在症状のある感染者は1,172人で、病院に入院している人が47人もいて、そのうち重篤で集中治療室に入っている人が12人だそうです。たった数日のうちに激増していますが、これから更に増えるのは確実で、死亡者も出るだろうとのことです。

感染者数は少なくとも今後2週間は増えていくだろうとのことですけど。

一体どこで増えているのか、どういう状況が危ないのか、もっと詳しく発表してもらいたいです。昨日は、メルボルンから遠く離れた義母や義弟家族の住むヒールズビルという町で感染者が出ていますし、油断できません。

州政府は、ついにマスクの着用を勧め始めました。強制ではなく、他人と物理的距離が取れない状況ではマスクを着用してくださいという程度の話ですけど。

私も買い物に出る時にマスクを付けることにします。私が住んでいる地域や買い物をする町では、これまで感染者はほとんど確認されていないのですけどね。もしも、ホットスポットの町のように住人全員を検査したら、感染者がいないわけはないだろうと思いますし。

たとえ命は助かっても、重症化すると様々な後遺症を残すらしい新型コロナに感染したくないですから。

まず重要なのは、どうしても必要な買い物以外は外出しないことです。

しかしね、

危機意識がまったく無い人達は多いですよ。

ロックダウンとなってわずか2日の間に、すごい数の人達が違反で捕まって罰金を食らっています。定例会見の時に聞いた話だと、バースデーパーティーを開いていることがバレて26,000ドルの罰金を食らったグループがいるそうです。日本円的に言うと、260万円の罰金ですよ。

パーティーを開いていたうちの2人がKFCに大量の食べ物を買いに来たのを不審に思ったお店のスタッフが警察に通報し、ナンバープレートから割り出した住所でパーティーを開いていたのを見つかりました。合計18人がパーティーをしていたんですって。

あるいは、夜中にフィリップ島の別荘に行こうとして検問中の警察に車を停められて注意された後、あきらめずに別ルートで別荘を目指したカップルがそちらのルートでも車を停められて罰金を食らいました。

3人以上集まってはいけないのに集まって酒を飲んでいたグループが各地で罰金を食らっています。

あるアパートの部屋に多数の男性が頻繁に出入りするのを不審に思った人の通報により、売春を営業していた4人が罰金を食らったりもしています。

ホントにねえ、

警察の皆さん、ご苦労さまです。


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ブラック企業に良い人材は集まらない

昨日、うちの夫は久しぶりに仕事が休みで、朝はゆっくり起き、朝ごはんをゆっくりと食べ、再びベッドに行って昼過ぎまで寝ていまして、これで少しは身体が休まるかとホッとしました。

起きてきたらゆっくりランチを食べてもらおうと思い、焼きたてのパンとローストチキンとアボカドなどを買ってきまして、寝ている夫を起こさないように静かにしていたんです。

そうしましたら、1時過ぎ頃に服を整えて2階から下りてきました。

「あら、お出かけ?」
「商品の配達をしなくちゃあいけなくて…」
「配達?休みの日は他のスタッフにやってもらったら?」
「そうできるならそうします」

話を聞くと、夫の勤めるツールショップは、相変わらずスタッフ不足らしくて。

スタッフの採用を担当する部署はニューサウスウェールズ州にある本部にあり、ヴィクトリア州では求人応募者のレジュメチェックや面接などは、若きマネージャーのウィル君が責任者です。

ウィル君はまだ20代の若者ですが、うちの夫も絶賛する優秀なマネージャーで、現在ビクトリア州の責任者でもあります。

会社がヴィクトリア州に進出し、次々に新店舗をオープンさせてきたこれまでの2年半の間に、採用したスタッフの中にはとんでもないのが結構いました。店内の商品を盗むとか他のスタッフに麻薬を売り込むなんていう犯罪者もいましたし、怠け者、ツールに関して無知すぎる者、すぐ喧嘩をする者、嘘をつく者、いろいろいました。

新店舗オープンが一段落した現在、ウィル君はスタッフの採用に慎重で「良いスタッフ」を見つけることにこだわっています。

ところが、

なかなかそれが難しいのですよ。

と言いますのも、求人サイトの口コミ情報でとんでもなくひどいレビューを書かれているからです。

レビューは、元社員がその会社の満足度・不満足度を評価して書いているので、その会社の求人へ応募を検討している人には、非常に参考になるわけです。

夫の勤めるツールショップ会社の元社員達が書いているレビューに共通するのは、

  1. 仕事とプライペートのバランスが最悪
  2. スタッフ不足で忙しすぎて負担が大きい

ということのようです。

1 について言えば全くその通り!

週休一日ですし、他のスタッフが病気になったり怪我をしたりして足りなくなると、その一日しかない休日も出勤する必要が出てきます。子供がいる人は、子供と過ごす時間なんて無いでしょうし、休みの日に趣味の何かを楽しむとか、そういうことは難しいでしょう。

あまりに急激に新店舗を次々にオープンさせて、スタッフを雇ってもすぐに辞めていく人も多かったようですし、とんでもないやつはクビですし、常にスタッフが足りない状態が続いていましたが、やっと落ち着いてきた矢先に新型コロナが始まって、経営者からの命令で各店舗はスタッフを削減、つまり大勢をクビにしました。

ところが、ツールショップは新型コロナの影響を受けなかった!客足も売上も落ちるどころがむしろ増えたそうで、スタッフ不足が深刻となりました。

もちろん、ウィル君はスタッフ探しを続けていましたよ。「良いスタッフ」を見つけたいウィル君ですが、なかなかそういう人材は応募してこない。応募してきて採用しても、そいう人材はもっと条件の良いところが見つかると辞めていきます。

そりゃそうでしょ!

金儲け第一主義で、社員を信用していないから各店舗の防犯カメラの映像をニューサウスウェールズ州の本部で常時監視しているという会社の経営者兄弟が、社員を酷使しても賃金さえしっかり払えば大丈夫という主義を変えて、社員の福利厚生に留意した経営をしないと「良いスタッフ」はなかなか見つからないでしょうね。

いくら給料がよくても、身体を壊したのではどうしようもないですから。

配達を終えて帰宅した夫は、再びベッドに行って寝始めました。

仕事の携帯電話は一日中鳴りっぱなしでしたよ。昨日は流石に電話を無視して寝ていましたが、起きてくると着信記録をチェックして電話をかけていました。夕方からは、個人の携帯に他のスタッフやウィル君から次々と電話がかかって来ていました。

大変そうですが、本人はやりがいのある仕事だと言います。

スタッフ不足さえ解消すれば楽になるとは思うんですけどね。

夫とウィル君の会話から分かったことですが、「良いスタッフ」を見つけたいウィル君は他社ツールショップの優秀セールスマンをヘッドハンティングしているらしいです。

ヘッドハンティングした人がすぐに辞めていかないようにするには、良い給料だけではダメですよ。


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2020年7月9日

ドッペルゲンガー

ドッペルゲンガー(Doppelgänger)とは、もともとは自分自身の姿を自分で見る幻覚の一種で「自己像幻視」とも呼ばれる現象、あるいは自分とそっくりの姿をした分身という意味ですけど、さいきんは「そっくりさん」という意味で使われていますね。

いつだったか、ある男性が飛行機で偶然自分のドッペルゲンガーと乗り合わせたというニュースがありましたけど、隣りに座った人が自分と同じ姿かたちをしていたらびっくり仰天ですね。


ショッピングセンターで自分のドッペルゲンガーに会ったという人もいました。


私は自分のドッペルゲンガーに出会ったことはありませんけど、アニメ映画「Mr. インクレディブル(The Incredibles)」に出てくるエドナ・モードのドッペルゲンガーに会ったことがあります。


さて、昨日のことですが。

うちの夫の叔母が Facebook でシェアしていたこの若い女性の動画。シェアしていた投稿にはある有名女優の娘だと書いてありましたけど、娘じゃあなくてドッペルゲンガーでした。

私、最初は本当に娘かと思いました。そのくらい似ています。

さあ、その有名女優というのは誰でしょう?



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ロックダウン中のおしゃべり

うちの娘の親しい友人のJさんが、メルボルンでも最も感染者が急増している町に住んでいます。一人暮らしですから、3月に新型コロナが始まって以来大変孤独を感じるようになり、精神的に不安定になっているという話を聞いていました。

家族は全員西オーストラリア州に住んでいるので、会いに行くことはできません。

メルボルンでは友達と会うこともできず、アパートに一人で閉じこもる暮らしが長く続いて、メンタルがかなり弱ってきていました。

やっと規制の緩和が始まり、家からほとんど外に出ない暮らしで、バスも電車も避けていたうちの娘も、そろそろJさんに会いに行くこともできるかもしれないと思っていた矢先に感染拡大が始まり、Jさんが住む町は最初にロックダウンとなりました。

そして今日から、メルボルン都市圏全域が再び6週間のロックダウンです。

うちの娘はいいんですよ、まだ会話をする家族がいるんですから。でも、Jさんは完全に一人っきりです。

こういう状況でも、

救われるのは、今の時代は顔を見ながらおしゃべりをする方法が幾つもあるということ。

インターネット接続さえあれば、一日中でもビデオ会話をしていられますからね。

娘の勉強部屋や寝室からは、時々にぎやかな声が聞こえます。Jさんとおしゃべりをしているのです。

今日は、途中でインターネット接続がおかしくなったからと、私がお料理をしていたキッチンの電話を使っておしゃべりをしていました。ですから会話が丸聞こえ。話題は小説についてで、特にドフトエフスキーの作品について話していました。

友人とのおしゃべりが「ドストエフスキー論」とは、

お母さんは話題について行けません…

私は、ドストエフスキーの小説なんて一つもまともに読んでいませんから。「罪と罰」は読みかけたことがありますけどね。基本的に作り話の小説というものにはなかなか興味がわかないので、熟読した小説は少ないのです。

会話を聞いて大変勉強になりましたよ。ドストエフスキーがギャンブル中毒だったなんて知りませんでした。

てんかんの発作に苦しんでいたとか信心深いキリスト教徒だったとか、作品に影響しているそうです。

ドストエフスキーが反ユダヤ主義者だったことも知りませんでした。強烈なユダヤ人批判を続けたそうで、ドイツ(ナチス)の反ユダヤ主義にも大きな影響を与えたのだそうです。

ああ、それから、

うちの娘は犯罪者の心理学を勉強していますが、もっと詳しく言うと犯罪者の自傷行為に関する心理を研究していますが、やっはり結構耳を覆いたくなるようなおぞましい内容の文献やデータを読んでいるようです。

聞きたくなかったけど聞こえました。

それにしても、かつては夢みたいな話だった「テレビ電話」ですが、新型コロナのせいで一気に普及しましたね。スマートフォンとインターネット接続さえあれば、どこでも誰とでも簡単にコミュニケーションできるって、便利な時代です。


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2020年7月8日

メルボルン全域ロックダウン

昨日の定例会見がまた遅かったんです。お昼を過ぎても何の発表もない時は、

ヤバいんです…

そのうち、この日の新規感染者数が191人というニュースが伝わってきました。191人は、一日の新規感染者数としてはこれまでの最多です。

会見が遅れに遅れるということは、更にロックダウンされる町が増えるなと確信しましたけど、メルボルン都市圏外でも感染者が見つかっているという話を聞いて、私はもう覚悟しました。

そうしたらやっぱり都市圏全域ロックダウンとなることが決まったそうです。メルボルン都市圏の北側の行政区域もです。今夜から始まります。

3月の「ついにロックダウン始まる」の時とほぼ同じレベル3の規制になりますから、前回同様に家から出てもよいのは、次の場合だけ。
  1. 食料や生活必需品の買いもの
  2. 医療や介護
  3. 運動
  4. 在宅で行えない場合の労働と教育
詳細な規制の内容はこちらで。

来週から3学期が始まる学校は、卒業資格 VCE の試験に向けて重要な時期となる11年生と12年生(一部の10年生も)は、月曜日から予定通り3学期が始まり、学校に行きます。年齢的に、ソーシャルディスタンシングや手洗いなどの感染予防が自主的に行えるはずですし。

他の学年の生徒は冬休みが1週間延長されます。その間に先生達は今後の計画や授業の準備を行うそうです。

特別支援学校も月曜日から3学期が始まります。保護者が在宅で働けない場合は、子供達は学校に行くことができます。前回の教訓からいろいろ学んでいますから、規制のあり方も改善されています。

お気の毒なのは、やっと営業を再開したばかりの飲食店や小売店や各種サービス施設ですよ。経営者は大変だろうと思います。

今回の感染者の激増ぶりは3月以上ですし、3月の時は感染者のほとんどが海外からの帰国者や旅行者とその関係者だったのに対し、今回はほとんどが市中感染者か感染経路不明者ですからね、危機感が高いです。

メルボルン東部は感染者が出ていないのですけど、やはりロックダウンが必要なんでしょうか。

3月の時は、「ヴィクトリア州は規制が厳しすぎる」とか「ヴィクトリア州はやりすぎだ」と批判されたんですけど、今回は「今ロックダウンしないと数百人あるいは数千人の感染者が出る可能性が大きい」ということなんですよね。

まあ増え方から判断すれば、有り得る話ではあるんです。

今度うちの夫が休みが取れたら、久しぶりに友人のエクリーさん夫婦を食事に呼びたいと思っていたんですけどね、それはできなくなりました。

これから少なくとも6週間は、再び家にこもる日々となります。

私の暮らしはあまり変わりません。

夫の仕事は、影響はほぼ無いでしょう。お客が減って少しは休めるといいのですけどね、スタッフに風邪の症状が出たり咳が出たりすると検査を受けに行くので、検査結果が出るまで仕事を休まなければなりません。そうすると、スタッフ不足となり夫は休めなくなるのです。ですから、本人に風邪の症状が出ても検査を受けに行きません。それはいけませんよ。

娘は引き続きオンラインで大学の勉強を続けます。

息子は、

ああ…

息子は、待っていますよ、例の手術を。

前回電話での診察を受けた時に、早くて7月頃に手術ができると言われたんですけど、急激に感染者が増えて入院患者も増えているし、メルボルンの主要病院で医療スタッフの感染が次々に見つかっているんですよ。そうした病院で対応ができなくなって感染者が東部の病院に回されてきたら、命に関わらない「いぼ痔」の手術なんて再び延期でしょう。

いつまで待たされることか…


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2020年7月7日

外出規制とメンタルヘルス

先日、新型コロナ検査を拒否する人達とメンタルヘルスの関係について書きましたけど、3月に外出制限が始まって以降、心の病気や精神的な健康が悪化した人が多いそうです。

私の良く知っている70代の夫婦も、新型コロナが始まって以来、夫婦の関係がこじれていると聞きました。

この夫婦の夫の方は、本人はエンジニア、お兄さんは弁護士というキャリア的にも経済的にも成功した家族の出身ですけど、仕事を引退後、お母さんが亡くなられた時をきっかけに女装をするようになりました。

この背景にある詳しい事情は、私には分かりません。

最初のうちは部屋で一人隠れて女装をしていたそうですが、そのうちそうした趣味の人達が集まるクラブに定期的に行くようになったそうです。妻はこれを知っていましたが、家庭ではこれまでどおりの男性でしたし、夫婦の関係は良好に保たれていました。

この男性が、認知症の症状を見せるようになって物忘れが激しくなるとともに感情の起伏が激しくなり、性格が変わってきたという話を聞いていました。

そして今年、新型コロナが始まりました。

家から出られなくなり、人々が集まる活動は禁止となりましたから、この男性は女装をしに行くことができなくなりました。結果どうなったかと言うと、家庭でほぼ日常的に女性になった状態で暮らし始めたのだそうです。

妻の方はつらいですよね。長年愛してきた夫を失ったも同然ですから。

一緒に暮らし続けるためには、どちらかが我慢するしかないだろう。この場合は、妻が事実を受け入れて女性となった夫とパートナーとして暮らしていくしか無いだろうと私は思ったのですけど、心理学を学んでいるうちの娘に言わせると、それは妻にとってフェアではないと言います。

どちらかが我慢するのではなくて、我慢をシェアするべきだと言います。例えば、女性になっても良い日を決めて、それ以外の日はこれまで通り男性として生活するとか、方法はあるはずだと。

どちらかが一方的に我慢するという状況では、この夫婦が一緒に暮らし続けるのは困難だから、別々の道を行く方が良いかもしれないと。

それは分かりますけどね、

高齢でしょ?
夫の方は認知症が始まっているんでしょ?

このお二人、これからどうするんでしょうか。


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2020年7月6日

新型コロナ感染拡大続く

メルボルンで新型コロナの新規感染者が見つかり始めたのは6月中旬。

下旬になると連日2桁の感染者が見つかり、州政府が10の郵便番号に属する36の町に規制を再導入しまして、それらの町では不要不急の外出は不可となり、3人以上の集会も禁止となりました。

州政府は全住人を検査するとの方針で各地に仮設検査場を設置しただけではなく、何千人ものスタッフを動員して一軒ずつ訪問して検査を実施しています。毎日2万数千人の検査を実施しているそうです。

検査を拒否する人が1週間で1万人もいたと聞きましたが、それだけ多くの検査をしているということですから、見つかる感染者が増えるのも当前です。

今日は127人も見つかりました。死亡者も増えて現在22人です。

ちょっと計算してみたのですけど、今日までの1週間で見つかった新規感染者は約600人ですよ。そして毎日どんどん増えているんです。

今日は、スーパーマーケットの物流センターや、新たな食肉工場や、メルボルンの主要病院のスタッフや、学校や、様々なところで新規感染者が見つかりましたから、これからどこまで広がっていくのか。

ロックダウンされる町が今後増えていくことは確実です。

メルボルンだけではなく、ニューサウスウェールズ州との州境に近い町でも感染者が見つかりました。最近メルボルンに行ったそうです。

メルボルンは危ない!

規制の緩和が進む他州の多くは、ヴィクトリア州からの国内便旅行者を拒否していますが、州をまたいでの移動が多いニューサウスウェールズ州との州境が明日から閉鎖されますので、陸上での移動もできなくなります。

ヴィクトリア州がロックダウンという状況です。

当然ですよね。

うちの夫が勤めるツールショップの流通センターはニューサウスウェールズ州にあるので、商品の仕入れができなくなると心配しています。

メルボルン東部では感染者が見つかっていませんから、私達は規制が一段階緩和された状況の中で暮らしています。小売店も飲食店も美容院も様々な施設が営業されています。

ロックダウンで感染の拡大が止まるといいのですが、効果が分かるまで2週間ぐらいかかるそうですから、明日もまた新規感染者が大勢見つかるでしょう。


完全ロックダウン(一切外出禁止)されているメルボルン中心部に近い町にある公営高層アパートの住人を支援する動きが活発になっていると同時に、住人を非難したり住人への支援を批判したりする人もいます。例えば、極右翼政党ワンネーション党のポーリーン・ハンソンとか。

公営アパートの住人は移民がほとんどなのです。白豪主義的発言で大人気になったこともあるポーリーン・ハンソンは、以前はアジア人移民排斥を訴えていましたが、最近はイスラム教徒排斥を訴えています。先住民優遇政策も反対、多民族主義反対、そういう人ですから、公営アパート住民への経済的支援や生活物資支援を批判するんです。

英語が不得意な移民に対する英語以外の言語での情報提供も批判しています。英語ができないのなら移民してくるなと。オーストラリアに住みたいのなら、来る前に英語を習得しろと。

絶対にこういう人が首相に選ばれたりはしませんけどね。

オーストラリアでは選挙は国民の義務で全員投票しないといけませんからね、国民の政治意識はかなり高いのですよ。ちょっとヘマをするとすぐに選挙に落選したり、政治運営がヨロシクナイとすぐに政権交代ということになりますから、連邦政府も州政府も新型コロナ対策は真剣必死でやっています。


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レシピをシェアする喜び

私は自分のウェブサイトに載せているレシピの大半を、英語版 Cookpad でもシェアしています。Facebook でもシェアしていますが、Cookpad のような世界的なウェブサイトでシェアすると、もっと多くの世界各地の人達とレシピを通じたコミュニケーションを楽しむことができます。

Cookpad では、ウェブサイトでシェアされたレシピを実際に作って写真や感想を投稿することを「つくれぽ」と称しますが、ドイツには、私のレシピをこれまでに何十回も「つくれぽ」してくれた人がいます。

ケニアには、弟子とも言える若い料理人の男性がいます。私の和食のレシピを次々に「つくれぽ」してくれています。ケニアでも日本の食材はいろいろと手に入るんですね。

Facebook でも Cookpad でも、人々とのコミュニケーションが最大の楽しみなわけですけど、つい先日はとても嬉しいメッセージをもらいました。

米国のニューヨーク州にお住まいの女性からでした。「大根の煮物」を作ってくださったそうです。美味しくできて嬉しかったと同時に、とても懐かしい気持ちになったそうです。

メッセージの内容から判断すると、その女性のお母さんは日系人だったようです。

「大根の煮物」のにおいでお母さんのキッチンに戻ったような気持ちになったそうです。お母さんが作った「大根の煮物」の味、それを再び味わえるとは思っていなかったそうで、私のレシピがお母さんを懐かしく思い出すきっかけになったとおっしゃるのでした。

数日後、その方から再びメッセージが届きました。「今、小豆を煮ているところです」と書いてありました。「つぶあん」を作ろうとしていらっしゃるのでした。お母さんは、手作りのあんこをホットビスケット(オーストラリアではスコンと呼びますが)に乗せて食べていたと。

それって、まさに私がやっていることです。

スコンには、定番のジャムとクリームも好きですけど、あんこも美味しいんですよ。おまんじゅうやあんパンを作るよりも手軽にできるますし。

「ぜんざいも作りたいから煮ていた小豆を三分の一ほど少し早めに取り出しました」とも書いてありました。

お母さんのことを思い出しながらあんこを作っているというメッセージの最後には、「Happiness!」と書かれていました。

私はとても嬉しかったです。

うちの娘や息子も、いつか私のレシピで何かを作りながら私のことを思い出してくれるのだろうなと思います。

一緒にお料理をしながら学べることは多いですが、レシピに書いてないと作り方を忘れてしまいます。そのニューヨーク州の女性も、お母さんと一緒にいろいろ作った楽しい思い出はあっても、作り方は覚えていなかったのです。

私のレシピを使って、お母さんのことを思い出しながらお団子や大福餅などいろいろ作って、「つくれぽ」をしてくださっています。

レシピをシェアする喜びです。


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2020年7月5日

お疲れの夫と重大事故寸前

今日は日曜日ですけど、うちの夫は今日も仕事です。

昨日の土曜日も仕事。先週は休み無しでずっと仕事。6月後半は税制年度末のセールで営業時間が延長され、夜の9時まで仕事をして帰ってくるのは10時頃で翌朝早朝出勤というのが続いていましたから、もうクタクタの様子です。

勤めているツールショップは、働けば働くほど賃金を出すし、売上が良ければボーナスを出すし、ハングリーな人にはやりがいのある会社なのでしょう。それに、オーストラリアの会社ですからね、有給休暇や病休制度もちゃんとあって、その点はしっかりしているのでブラック企業とは呼べません。

週休一日というのも雇用の際の選択でしたし。

低い月給で週休二日にするか高い月給で週休一日にするか。うちの夫は高い月給を選んだわけですが、ヴィクトリア州で一番大きいツールショップのマネージャー職となると、就労時間が半端ないのです。

スタッフが病気や家庭の事情で休めば、その分を補わなくてはいけませんし、新型コロナが始まった時に会社トップの命令で大勢のスタッフを解雇したのに客足が途切れることがなかったどころか普段よりも売上が上がったくらいでしたから、つい最近までスタッフ不足が深刻で、うちの夫はオーバーワークしてました。

疲れがたまると警告サインのように口唇ヘルペスが出る夫ですが、この度は口唇どころか鼻にも巨大ヘルペスが発生し、水ぶくれがカサブタになった今は「黒鼻状態」です。

税制年度末のセールが終わり、7月になるとお店は静かになるはずなのに毎日忙しい様子で、一体いつになったら休みが取れるのか。木曜日に休めそうだと言っていますけど。

そんな昨日は、店内で大事故寸前というハプニングがあったそうです。

店内の防犯カメラの映像を見せてくれました。

小さな男の子を連れた男性が商品を見ています。商品選びに夢中の男性は、男の子から目を離しています。男の子は、ツールキャビネットの引き出しを開けました。

ツールキャビネットはスチール製で、浅い引き出しがたくさんついています。空のただの引き出しではなくて各種手道具がセットされているツールキットで、結構高額な商品です。引き出しの数は10以上あったでしょう。男の子はこれを引き出し始めました。

男性の姿は防犯カメラの映像からは消えましたので、男の子から完全に目を離して商品選びに夢中だったことが想像できます。

男の子は上から順にどんどん引き出していきます。複数の引き出しを同時に引き出していました。重心が前に移ってバランスを崩したキャビネットが男の子の上に倒れるのは、容易に想像できることでした。

案の定、キャビネットは倒れ、引き出しは中のツールごと男の子の上に降りかかりました。駆け寄る男性とうちの夫の姿が映っていました。

幸い男の子に怪我はなかったようですが、引き出しが頭に当たりましたから、無事であることを祈ります。

小さい子供は予測できないようなことをしますからね、常に目を離さないようにしなければいけませんよ。

それでも、

もしもあの男の子が怪我をしていたら、あるいは亡くなっていたら、店側の過失ということになるのでしょう。あの重たいキャビネットが倒れるということを想定していなかったのですからね。倒れるわけがないと思っていたものが倒れたのですから、ボルトか鎖で固定する必要があるでしょう。

ただでもクタクタに疲れている夫を更に疲れさせた事件でした。

ツールショップでは、しょっちゅう営業時間中に窃盗があり、夜間にも不法侵入で警報が鳴って夫に連絡が来たりします。我が家から車で1時間近くかかる場所なので、通勤も大変です。

仕事はやりがいがあると言いますが、もう若くはないんですから、過労で心臓発作なんてことにならないように、少なくとも1週間に一日は休めるようにしてもらいたいものです。


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2020年7月4日

感染地域の拡大と完全ロックダウン

新型コロナの新規感染者数がなかなか発表されなかった今日、お昼をかなり過ぎても何のニュースもなかったので、再び、

これはヤバいぞ…

と思っていたら、やはりその通りでした。

定例会見は、通常午前中に行われるのですけど、今日はなんと午後4時過ぎに始まりました。アンドリュー州首相が発表した今日の新規感染者数は、108人!

厳しい規制が再導入されロックダウンとなった10の郵便番号に属する36の町の周辺でも感染者が増加しているそうです。しかも感染経路が不明な市中感染が増えています。

このため、2つの郵便番号に属する町も今夜からロックダウンとなりました。これまでロックダウンされていた地域よりもメルボルン中心部に近い町です。

そして、これらの町には、低所得者用の公営高層アパートが集中しているのです。この公営アパートで感染が広がっていることが分かったそうなのです。

玄関やロビーやエレベーターや階段や通路など、住民が共同で使用する場所が多い公営アパートでは、容易に感染が広がります。すでに24人の感染を確認していて、夕方までには30人を超えることは確実だと保健省の人が言っていました。

対象となっている9つの公営アパートの全住民は約3千人だそうですが、これまでの検査数と見つかった感染者の状況から判断すると、すでに何百人もの感染者が出ていると考えられるそうです。

ということで、

全住民3千人の検査を行い、その結果が判明するまでの約5日間は、住民はいかなる理由でも外出が禁止となりました。完全ロックダウンです。

現在仕事などで外出している人は帰宅できますが、一旦帰宅したら5日間は外に出られません。そのために、あらゆる面で住民を支援するための準備が進められているそうです。

検査の結果が出て、どこにどれだけ感染者がいるのかが分かったら、今後の対応を決めるそうです。そのためにも、住民の皆さんは検査を受けてください。受けない人が出ると、その人が住んでいるアパートは、他の住民も含めてロックダウンを続けるしかなくなります、ということでございますので、住民の皆さんは全員ちゃんと検査を受けていただきたいものです。

一軒ずつ訪問しての新型コロナ検査は、ロックダウンされている町以外でもおこなわれ始めたそうです。いつか貴方の家に検査員がやってきたら検査を受けてくださいと、州首相は繰り返し訴えていました。それだけ検査を拒否する人が多いということです。

ヴィクトリア州民全員が、規則に従い、他者と距離を置くソーシャル・ディスタンシングに取り組み、手洗いを怠らず、できることをちゃんとやれば、新型コロナはコントロールできると州首相は繰り返しましたが、本当にその通りだと思います。

私はね、こうした州政府(労働党政権)の強いリーダーシップを見て、保健医療関係者の奮闘ぶりを見て、警察の確固たる対応ぶりを見て、住んでいるのがメルボルンで良かったとつくづく思いました。

もしも新型コロナに感染して隔離されたら、ここまで支援してもらえるんだと分かったし、症状が重くなったら公立病院で治療費用の心配をすることなく治療を受けることができるので安心ですし。

すでに13万人以上が死亡して、感染者数がもうすぐ300万人を超えそうだという目を覆いたくなるような大被害が出ているのに、リーダーシップの欠如によってさらに被害が拡大し続けている国がありますけどね。

お気の毒にも思いますが、リーダーを選ぶのは国民ですからね。


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1万人が検査を拒否した理由

新型コロナの感染が拡大しているメルボルン北西部の36の町では、大規模な検査が行われています。全住民を検査するという目標で、住宅地の中や公共施設の駐車場など各地に仮設の検査場を作って検査をおこなっているだけではなく、一軒一軒ドアをノックして訪問しているんですよ。

オーストラリア軍の兵士も動員していますが、福祉給付金の管理を行うセンターリンク(Centrelink)のスタッフや税務署のスタッフも動員するそうです。

検査員が玄関までやって来てくれるんですからね、「検査を受けてください」と言われたら「はい」と答えて綿棒で粘液を取ってもらう。それだけのことです。

ところが、これまでの1週間で1万人以上が検査を拒否したそうなんです。

どうしてなの?

人権を重視するオーストラリアですから、検査を拒否する人に強制したりしません。それにしても、この地域だけで、しかも1週間だけで、1万人も拒否というのはどういうこと?

州政府は、これらの人達が検査を拒否した理由の統計をとって詳しく調べているところだそうです。中には、すでに別の場所で自主的に検査を受けたからという理由で拒否する人もいるそうですが、それが本当かどうかは分かりません。

問題視されているのは、新型コロナのパンデミックというのは「陰謀」であるから自分には関係ないと考えている人が大勢いるということです。

陰謀じゃあなくて実際に起きていることなんですよ!
このウイルスは非常に感染しやすく貴方が感染する可能性も大きいのです!
貴方が感染すれば貴方の家族や貴方の大切な人が感染する可能性も大きいのですよ!

ジェニー・ミカコス保健相が会見でそう訴えていましたけど、ヴィクトリア州は精神衛生事業に追加の予算を支出するとも発表しました。それを聞いて、私は心の病気のせいで「陰謀」であるとか信じている人も大勢いるのだと気づきました。

ミカコス保健相は、ロックダウン中であっても医者に会いに行くために家を出ることはできるのですと繰り返し念を押していました。心の病気の治療やメンタルヘルスのサポートを提供する場所には行っても良いのだと。

一軒ずつ訪問することで、検査員達がそうした問題を目にしているのでしょう。

検査を拒否する人達とメンタルヘルスの問題を関連付けずに、「またバカモノがあ!」と思ってしまった自分を反省しました。


検査を拒否する理由の一つに、感染していることが分かると生活に困るということがあります。

有給病気休暇制度とは無縁の状況で働いている人は、仕事を休むと収入が無くなってたちまち困窮します。その様な場合には、州政府から給付金がもらえるので心配しないで検査を受けてくださいとのことです。

頼れる人が近くにいないなど孤立して暮らしている人の中には、感染していることが分かって家から出られなくなると生活必需品を手に入れられなくなって困るから検査を受けたくないという人もいるそうです。その様な場合は、買い物代行などの支援を利用できるので心配しないで検査を受けてくださいとのことです。

検査を受けない理由はいろいろあるということで、検査を強制するのではなく検査を受けない理由の原因になっている問題に取り組むというところは評価したいです。


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2020年7月3日

新型コロナ感染者激増といぼ痔の手術

メルボルンで感染者が増え始めてから2週間が経ちました。ここ1週間で感染者数は激増しました。

1週間前の6月27日は新規感染者が41人。その翌日は49人。その後75人、64人、73人、77人と増え続け、今日は66人でした。

ここまで感染者が増えると重症化して入院が必要な人も増えてきます。現在23人が入院中だそうですが、非常に重篤な状況の人もいて、死者が出る可能性は大きいとのことです。

毎日3桁4桁の死者が出ている国もあるわけですから、それらの国々と数字を比べたらそれほど危機的ではないように見えるかもしれませんけど、感染者がほぼゼロになっていた状況から突然このようなことになると心配になります。

厳しい規制が再導入されてロックダウンとなったのは、10の郵便番号に属する36の町ですが、それ以外の地域の人達も油断せずに不要不急の外出や集会は避けるようにと保健関係者が注意を呼びかけています。

本当にねえ、現在の状況は市中感染が多数を占めているわけですから、どこで誰からウイルスに感染するか分からないということですし。

ところで、

我が家では、感染者が増えて一番困るのは息子です。

息子は痔核(通称いぼ痔)の手術をしてもらうのを何ヶ月も待ち続けているのです。命に関わらない「Elective Surgery(選択的外科手術、待機手術)」は新型コロナのせいで中止になっていましたが、やっと再開されたもののいぼ痔の手術は特に緊急性がないということで、後回しに次ぐ後回し。

日によっては座っていることも辛い息子にとって、手術は切実に必要なのですよ。そりゃあ命に関わる問題ではないかもしれませんけど。

どうか、再び「Elective Surgery(選択的外科手術、待機手術)」は中止なんてことになりませんように。


今回の感染者の急増は、海外から帰国した人達を隔離しているホテルの警備員が感染源という話もありますが、隔離中に感染が分かった帰国者が隔離期間の2週間経過後に、再検査を受けずに帰宅していたというニュースもありましてね、帰国者の隔離業務を営利が目的の会社に委託していたところに問題があったと思いますよ。

内部告発者の話では、警備員はトレーニングなんて一切受けていないし、ウイルス感染に関する知識もなく、感染防止用の保護具も支給されず、検査に至っては会社から検査を受けないようにと言われていたというのですよ。感染が分かって警備員が減ると困るからということなんですけど。

現在詳しい調査が行われています。

他州では、オーストラリア軍の兵士が隔離施設の警備というか見張りを務めている州もあるそうですが。

そもそも、ウイルスは海外からの渡航者が持ち込んだのでしてね、帰国者たちから次々に感染者が見つかって来たことから判断しても、帰国者の隔離ホテルは最も適切に管理をしなくちゃあいけない場所ですよ。

ホントにもうね、市民がこれだけ我慢をしているんですから、ちゃんとやってもらいたいです。


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2020年7月2日

ワトルの木はどうしてる

メルボルン北西部の36の町でロックダウンが始まりました。メルボルン東部に住んでいる私達にはあまり関係がないのですけど、明日は我が身ということで感染予防に努めていきたいと思います。

さて、

今日の話題は、我が家のワトルの木がその後どうなっているのかということなのですけど。

ワトルのことをご存じない方のために繰り返しますが、春の到来を告げるワトルの花は、普通は冬の終わりに咲きます。ところが、毎年ボケて冬が来る前に満開になったりしたこともある我が家のワトルの木が、今年は秋が始まったばかりの3月に咲き始めて、それ以来ずっと開花状態が続いているのですよ。

3月といえば貴方、クソ暑い夏が終わってやっと涼しくなってくる秋の始まりです。日本では春の始まりでしょ?その逆です。

確かに気温の変動は激しかったですけどね、メルボルンでは珍しいことではありません。

普通は、冬も終わりの8月頃にワアッと一気に咲いて黄金色に輝いて、あたり一面に黄色い花粉を飛ばしまくって、2週間もすれば花の時期は終了し、その頃本格的に春が来るというわけですけど。

秋の始まりに春の到来を告げ始めた我が家のワトルの木は、その後3ヶ月以上もずっと咲き続けているのです。

前回の報告は6月20日ですから、あれから2週間が経ちました。

今朝のワトルです。


真冬の寒気の中で花を咲かせ続けているんですよ。

実際にはこの写真で見るよりもたくさん咲いています。

咲いた花が何週間も咲き続けることはできません。咲いてしばらくしたら枯れて地面に落ちていますよ。この木がこれほど長期間開花状態を続けているということは、新しい花を次々に咲かせ続けているということなのですけど。

すごいわあ…


最長連続開花状態記録を更新中!

頑張ってもらいたいです。

本来ワトルの木が花を咲かせる8月まで。

もうね、なんだか祈るような気持ちになっちゃいます。


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2020年7月1日

再びロックダウン

昨日のメルボルンの新規感染者数は64人でした。いつもなら午前中におこなわれる発表が遅く、お昼を過ぎても何の発表もないので、

これはヤバいぞ…

と思っていたんですが、その通りでした。

新規感染者数が64人というのは、政府保健省関係者からの情報として午前中から漏れ伝わってきていましたが、州政府はロックダウンの再導入を検討していたのです。

新型コロナの検査では、感染しているかどうかだけではなくて、感染しているウイルスの遺伝子情報を調べることで、感染源を特定することもできるそうです。

感染者数がゼロに近かったメルボルンで、突然1週間で300人以上の感染者が出るという状況になった最大の原因は市中感染の拡大で、それは帰国者を隔離しているホテルの警備員が感染源だったそうです。

隔離されている帰国者が規則に違反して外出したり帰宅したりしないように、ホテルでは警備員が見張っているわけです。帰国者達は運動のために外に出ることが許されていたそうで、その際には警備員が同行していたそうです。

警備員達は感染する危険性が高いわけですから、感染予防のための手順が決められていたはずなのですが、トレーニングというか教育が十分に行われていなかったようで。

ホテルの警備にあたっていた警備員は、州政府の職員ではなく州政府に雇われた警備会社の契約社員だったそうです。

隔離されていた人たちの話では、彼らの危機意識はゆるく、マスクはしていても鼻を出していたり、隔離者からは距離をとっても警備員同士はハグもするし身体接触していたそうです。

そして、度々話題に出ているのが、タバコに火を付けるライターの貸し借り

感染者が触った物に触れれば感染しても不思議じゃありませんよ。

とにかく、

何らかの原因で感染した複数の警備員が家に帰って家族に感染させ、その家族から市中感染が広がっていったそうです。警備員達が感染した詳しい経緯は現在調査中です。

メルボルンでは、新たな帰国者の受け入れを中止しました。今後2週間、メルボルンへの帰国者は他州で隔離されるそうです。

また、ホテルの警備には、シロウト警備員ではなく経験や知識のある刑務所や更生施設のスタッフが動員されることになったそうです。

感染者が激増している10の郵便番号に属する地域(36の町)は、今晩11時59分からロックダウンとなります。

これらの町の住民は家から出てはいけません。出てもよいのは、次の場合だけ。
  1. 食料や生活必需品の買いもの
  2. 医療や介護
  3. 運動
  4. 在宅で行えない場合の労働と教育
これらの町以外の住民がこれらの町に入る場合にも、上記以外の場合は禁止です。

この規制がメルボルン全体に出されていた時の経験から、警察が住人を見張ることになります。絶対に違反者が出るからです。

出歩いていると警察に理由を質問されます。違反していた場合はその場で罰金を科されます。道路には検問が設けられます。警察の皆さん、お疲れさまです。

さらに、これらの町では屋内外を問わず、3人以上の集会は禁止です。

ホントにもうね、これらの町の住民にはちゃんとやってもらいたいです。そうでないとメルボルン全体が再びロックダウンになってしまいますから。

アラブ系、インド系、アフリカ系の移民が多く住んでいる町が多いので、英語が不得意な人達に情報を徹底させることが課題ですよ。

しかしねえ、

感染が急増し始めて以来、全住民を検査すると決めた州政府は、オーストラリア軍の医療スタッフなども動員して、わざわざ一軒ずつ訪問して検査を要請しているわけですけど、これまでに928人が検査を拒否したそうです。

どうして?

経済的なことが理由の場合は、州政府から給付金が出るので心配せずに検査を受けてくださいとのことですし、鼻や喉に棒を突っ込むのが怖い場合は、唾液での検査という選択肢もあります。精度はかなり落ちるそうですけどね。

人権を重視する国ですから、無理やり検査を強要したりはしないわけですが、検査を拒否する人がこれほど多いというのにも驚きました。

検査を拒否した人達は、ぜひ隔離してもらいたいものです。

今日の新規感染者は73人でした。


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