2024年10月19日

ダラスが亡くなりました

うちの娘がドッグシッターとして時々世話をしていた犬のダラスが亡くなりました。12歳でした。安楽死させたそうです。

犬の12歳はまだ若いとお思いの方もあると思いますが、ダラスはグレーハウンドという種類の犬で、グレーハウンドの平均寿命は12~15歳だそうですから寿命としては平均でした。

安楽死をさせるに至った経緯は聞いていませんが、歩けなくなったのではないかと思います。ダラスは、昨年ぐらいから脚が悪くなっていたんです。

皆さんもご存知のように、グレーハウンドという種類の犬は非常に長い脚をしています。今年の3月にダラスが我が家に来た時に、脚が随分震えるようになっていたんですよ。

お散歩はダラスの楽しみだったんですが、歩く時にヨロヨロっとなったりもしました。食事があまり進まず、白髪も増えて、弱って来たなと感じました。

以前にもダラスのことを記事に書きましたけど、ダラスは「グレイハウンドレース」の競走犬だったんです。

オーストラリアには、グレイハウンドレースという競馬のような犬のレースがあるのです。動物虐待であるとの強い批判がありますが、ギャンブルとして根強い人気があるそうです。

優れた競走犬を育てるために、グレイハウンドレース業界では非常に多くの犬を繁殖させます。馬は1頭産みますけど、犬はたくさん産みますからね。たくさん生まれた子犬達の中から選ばれた子犬だけがトレーニングを受けて競走犬になります。

競走犬になれなかった子犬達はどうなるのかと言いますと、それらは人々のペットになるのだと業界は言いますが、数が非常に多いのですべての子犬にもらい手が見つかるわけがありません。

大半の子犬は殺されているのですよ。その数は年間で数千匹に上ると言われています。

レースは危険です。かなりの速度で走りますから、怪我をする犬も多いそうです。怪我をした犬は殺されます。パフォーマンスが悪い犬もそうです。健康に問題がなくてもです。平均して毎週5匹が殺されているそうです。

競走犬としてレースを走るようになった犬達には、パフォーマンスを向上させてレースで勝つチャンスを高めるために薬物が与えられます。ダラスは、薬物を与えられてレースを走らされていた競走犬だったのです。

動物福祉団体に保護されて、その団体からうちの娘の知人カップルが家族として迎え入れました。子供のように大事にされて来たのですよ。

残酷な環境で人間に娯楽と金儲けの道具として使われたダラスですが、最後の数年間は幸せだったと思います。

ベッドにひっくり返って寝るのが好きだったダラスです。



お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿