2020年3月31日

志村けんさん死去の衝撃

CNNのウェブサイトで新型コロナウイルス関連ニュースのライブアップデートを見ようとページを開いたら、志村けんさんの写真が掲載されていました。


日本のコメディアン志村けんさんが、新型コロナウイルスの合併症で亡くなったと書かれていました。

亡くなった?

大きな衝撃でした。

志村けんさんが新型コロナウイルスに感染して入院したというニュースは、いつだったかどこかで読んだんですよ。

でも、回復されるものと思い込んでいました。

ほら、アメリカの俳優トム・ハンクスさんも元気になってカリフォルニアの自宅に戻られたし。

まさか、お亡くなりになるとは。

ご本人も、こんなことで突然死んでしまうなんて思いもしなかったことでしょう。

志村けんさんは、子供の頃から知っている人ですからね、何だか知り合いが突然亡くなったような衝撃がありまして、新型コロナウイルスの怖さを少し身近に感じました。

これは、あれですね、

トム・ハンクスさんが感染したというニュースが、アメリカ国民の新型コロナウイルスについての関心と理解を一気に高めたのと似て、日本の人々も志村けんさんが亡くなったというニュースで「これは他人事じゃないぞ」「自分も感染する可能性がある」ということを理解したのではないですか?

海外から見ると、日本の対応はあまりに緩くて、油断しすぎているように見えますからね。確かに、感染が確認された人の数が大変少ないですけど、実際の感染者数は発表されている数よりも多いはずだし、これから爆発的に増える可能性があるのですから。手遅れになる前に、政府も国民ももっと危機感を持って取り組まないと!


ヴィクトリア州内の感染者は、ほとんどが海外からの入国者・帰国者とその関係者でしたが、昨日はスーパーや高齢者介護施設でスタッフの感染が見つかりました。市中感染の増加で、州政府は危機感を強めています。

感染を拡大させないように、市民一人一人がこのウイルスの危険をしっかりと自覚して、家にいるようにしなくてはなりません。

3人以上の集会が禁止され、外出の規制も厳しくなり、違反者に高額の罰金が課せられることが発表されましたので、流石に用もなく出歩く人が減り、ビーチに遊びに行く人も少なくなったようです。

それでも遊びに行く人がいますから、ビーチも公園も警察がパトロールしています。


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2020年3月30日

とにかく家にいてくれ!

オーストラリアのある有名な起業家が先日おっしゃったんです。

Stay the f--k at home!

このFワードの意味合いは、なかなか日本語にできないのですけどね、怒りやイライラを込めて「頼むからとにかく家にいてくれ!」っていう感じでしょうか。

現在、ヴィクトリア州の住民の多くは、努力して正しいことをしていますよ。特別な用事が無い限り外出を控え、家で過ごしているんです。

ところが、

もうね、本当にね、呆れるほど大勢の人達が、毎日毎日、ビーチへ集い、海で遊び、ホームセンターで大行列を作っているのです。

そして、

本来の秋休みが始まった週末は、4WDに自転車やバイクやジェットスキーを積み込んだ人達が、海や山へキャンプや小旅行に繰り出したそうです。キャンプ場やキャラバンパークは閉鎖されているはずなのに、どこにテントを張ったりキャラバンをセットアップしたりするんでしょうか。

別荘を持っているのかもしれないし、別荘を借りているのかもしれません。

感染者が増えているメルボルン周辺地域から人が大勢やって来ると、彼らがウイルスを運んでくる可能性がありますからね、海や山の小さなコミュニティーに住んでいる人々にとっては、迷惑以外の何物でもないわけでして。

私達に求められているのは、「不要な外出を控えて家にいること」だけなのに、どうしてそれができないのでしょうか?

彼らはね、キャンプや小旅行に出かけることは自分たちの権利であると言っているそうですよ。

新型コロナウイルスの流行が、社会にとってどれほど危険であるか全く分かっていないそうした人達は、自分達が住む地域で人が死に始め、身内や自分自身が感染して病気にならない限り、問題の深刻さを理解できないのでしょうから、そういう人達に良識ある判断を期待しても無駄ですよ。

「要請」ではなくて「罰則付きの法的規制」にするしかないです。

そう思ったのは私だけではなかったようで、

昨晩、連邦政府がより厳しい措置を発表しました。私達はもう家から出てはいけません。

出てもよいのは、次の場合だけ。
  1. 食料や生活必需品の買いもの
  2. 医療や介護
  3. 運動
  4. 在宅で行えない場合の労働と教育
さらに、屋内外を問わず、

3人以上の集会は禁止!

ただし同じ住居に暮らしている人々に関しては、この規制は該当しません。ウォーキングや犬の散歩に一緒に出るのも2人までです。3人以上が集まっている状況を作ってはいけません。

食品や生活必需品の販売店は、買い物客が混み合わないようにする義務があります。1・5メートルの間隔を開けるというルールもお忘れなく。

ルールに違反した場合は、

1600ドル以上の罰金が課されます!

また、70歳以上の人全員、既往症のある60歳以上の人、50歳以上の先住民の人達は、家から出ないようにしてくださいとのことです。ヴィクトリア州では、こうした人達に食品や必需品、医薬品を届ける方法が整備されています。

また、オンラインで診察・診療を行うバーチャル病院が、ニュー・サウス・ウェールズ州で試験的に始まります。上手く行けば、他州でも導入されます。これにより、ウイルス感染者は病院や医院に足を運ぶ必要がなくなります。入院が必要になった場合に、患者を安全に病院に搬送するシステムはすでにできていますから心配ありません。

このように、連邦政府も州政府も次々と方策を講じており、医療システムは今のところ問題なく対応できているそうで、何だか明るい見通しです。

ただし、それは感染がこれ以上拡大しなければの話。

拡大させないためには、皆さん、

とにかく家にいましょう!

ヴィクトリア州内の感染者数は、さらに増えて今朝の時点で821人です。

死者は4人です。


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2020年3月29日

自分は感染していると仮定して

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が、先日国民に対して外出自粛の要請をした際に、「自分は新型コロナウイルスに感染している」と仮定して物事の判断をしてくださいとおっしゃいました。

なるほど、それは簡単で分かりやすくて効果的だと思ったんです。

誰かと手を握ったりハグしたりしても大丈夫か、友人や家族と会食するのは大丈夫か、買い物に出かけたり、犬の散歩をしたりするのはどうか、…

人々はいろいろ疑問に思います。

市民の社会生活全てに渡って、いちいち細かく制限したり禁止したりするのは大変です。

一人一人の市民が、何かする時に「自分は新型コロナウイルスに感染している」と仮定すれば、判断するのは簡単なんですよ。

常識的に考えれば、ウイルスを誰かに感染させる可能性があれば、「それはしない」という判断になるわけですからね。

手も握らないしハグもしないでしょう。会食なんてしないし、できるだけ外に出ないようにするでしょう。

人に会うことは避けるでしょうね。それは、自分がウイルスに感染するからではなくて、自分が誰かにウイルスを感染させるかもしれないからです。その誰かの命を危険にさらす可能性があるからです。

どうしても食品を買いに出かける必要がっても、店のスタッフや他の買い物客にウイルスを感染さないように、距離を取るなどして注意するはずです。

犬の散歩に出かけても、他人にウイルスを感染さないように注意するでしょうし、知り合いに出会っても、近寄っておしゃべりしたりしないでしょう。

これなら馬鹿者でも理解できるはず!

いやいや、

本当の馬鹿者は、自分がウイルスに感染するなど想像もできないのです。

なんでも「コロナウイルスチャレンジ」という、言葉にならないほど愚かなことをやっている大馬鹿者達がいるそうですが、ああいう連中がウイルスに感染して病気になっても、医師や看護師は命がけで助けるんでしょうか。

大馬鹿者達が自分の愚かな行為が原因で病気になったら、自業自得ということにしましょうよ。

そんな連中を、税金を使って、命がけで助ける必要はないでしょう?


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2020年3月28日

帰国者全員を2週間隔離

オーストラリア国内の新型コロナウイルス感染者は毎日増えてきていますが、統計によると、感染者のほとんどが海外からの入国者・帰国者とその関係者、およびクルーズ船の乗客だそうです。

オーストラリア周辺には複数のクルーズ船が乗客の下船を求めているので、各州の政府は頭を痛めていますが、こちらはまた別の問題。

外国人の入国はすでに禁止されていますから、空路入国しているのはオーストラリア人と永住者です。

これらの帰国者は、2週間の自主隔離が義務付けられていましたが、このルールを守らない人が多いため、警察がわざわざ家庭訪問してチェックするようになりました。

ところが、

例えばヴィクトリア州に関して言えば、木曜日に警察がチェックしに行った180人中、ちゃんと家で隔離中だったのは138人だけ。残りの42人は、外出していて家にいなかったり、デタラメの住所を報告したりしていたことが分かったそうです。

非常に高い確率で帰国者がウイルス感染者だからこういうことをやっているんです。ルールを無視して出歩いているということは、ウイルスを撒き散らしているということですよ。

警察がチェックしにくると分かっていてもなおルールを無視する馬鹿者が多いので、今度は何をすることになったかと言うと、

帰国者全員を強制的にホテルやモーテルに2週間隔離するんだそうです!

しかも、費用は州政府が払うんですって!

つまり私達の税金を使うんですよ!

警察だけの手には負えないので、オーストラリア軍の兵士が帰国者の隔離業務を行うそうです。

一人一人がちゃんとやっていればこんなことにお金や労力を使わなくてすんだのに。

馬鹿者には本当に腹が立ちます!


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2020年3月27日

パブで飲めないなら公園で

だからね、そういうことじゃないでしょ!

人が集まらないようにすることで新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうとしているわけですよ。行くなと言っても行く人が大勢いるから、パプやクラブなどの酒場を営業禁止にしたわけです。

レストランやカフェなどの飲食店も、同じ目的で禁止になったのですよ。

そういう場所では、人は飲食と同時に会話を楽しむわけですからね。会話がしやすい距離は、ウイルスが感染しやすい距離ですから。

それなのに、

公園に集まってビールを飲んだりバーベキューしたりなんていうのは、

しちゃあいけないのよ!

公園だと警察が来るから、誰かの家に集まってやろうぜ?

馬鹿者!それもダメなの!

よく考えなさい!

と怒ってみても、

馬鹿者たちは考える能力が無いらしい。

学校が休みになりましたし、ヴィクトリア州の秋休みは爽やかな晴れの天気が多い行楽のベストシーズンというわけで、いつもなら小旅行やキャンプに出かける人が多いのですけど、今年は話が違うんですからね!

家にいなくちゃいけないんですからね!

ところが、

このルールを守らない人達がいるから、政府も警察も仕事が増えるのです。

そういえば、つい先日「オレは新型コロナウイルスに感染しているんだぜ!」と嘘をついて、警察官の前でコンコンと咳をした男が拘束されましたけど。

ビクトリア州警察の警視総監が昨日の会見で言いました。

「馬鹿者(Dickheads)であることは犯罪ではないが、現在の状況から常識的に考えてみなさい」「今は我々一人一人が正しいことをする義務があるのです」「馬鹿(Idiot)のような行動をする時ではありません」「ルールを守らない人がいると更に強い措置が必要になり、社会のシステムに負担が増えます」

州警察も州政府関係者も、相当腹が立っているに違いないです!

「なんで今のこの時期に、靴を買いに出かけたりヘアサロンに出かけたりする必要があるんですか!今、私達の街で何が起きているのか分かっているんですか!」

Get real!(現実を見なさい)

と怒ったのは、連日大忙しのヴィクトリア州保健省ジェニー・ミカコス大臣ですが、危機感なんてこれっぽっちも感じていない人達がいるのです。

ショッピングセンターはまだ開いていますが、多くの店は閉まっています。それでも、やって来る人は大勢いるんですって。まだ開いている店を見て歩いているらしいです。更に厳しい規制が必要になるでしょうね。

オーストラリア国内の感染者数は、今日のうちに3000人を突破するのは確実だそうですよ。

頑張りましょう。一般市民に求められていることは、不便や不安をちょっと我慢して、とにかく家にいる、ただそれだけのことです。


気温が28度まで上がり快晴だった今日、メルボルンのセントキルダビーチは大賑わいだったそうです。



まだ分かっていない!

家にいなきゃいけないのよ。ビーチに遊びに行っちゃあダメなの!


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2020年3月26日

日本は大丈夫なのか

「Flatten the Curve(カーブを平らに)」というフレーズを毎日耳にします。

このカーブというのは「曲線」、すなわち折れ線グラフ(図表)で上昇を表す曲線のことです。欧米はもちろんのこと、オーストラリアでも新型コロナウイルスの感染者を表すグラフの曲線は大きく曲がって急上昇を示しています。

ヴィクトリア州政府が州内の感染者データをライブ表示しているサイトがあるのですが、そのサイトのグラフは今日の時点でこのような状況です。


これまでの感染者は、中国からの旅行者とかイランからの帰国者とか、外国から入国した人に限られていたのに、ここ10日間で急増して、あっという間に500人を超えました。

「カーブ(曲線)を平らにしよう」というのは、この上昇を抑えようということなんですけど、どうせ経済的な影響や失業者の大発生を覚悟で取り組むのなら、平らにするのでは不十分だ!

Bend the Curve(カーブを曲げよう)!

という声も聞こえます。

上に曲げるんじゃあありませんよ、もちろん。下に曲げる、すなわち感染者数を減少させるということです。

ヴィクトリア州でも、ついに3人の死者が出ました。

感染者のほとんどは、海外からの入国者・帰国者とその関係者だそうですが、市中感染が増えていくことは確実です。それを防ぐにはとにかく人が集まらないようにする必要があるわけで、そのために「外出を控えてください」「家にいることができるなら家にいてください」という事になっているわけです。

人が家から出ないようにするために、また人が集まる機会を減らすために、多くの場所が閉鎖され、お店が閉まっています。食品や生活必需品を売る店は開いていますが、一度に大勢の人がお店に入らないようにしなければなりません。

お葬式は参加人数が10人までならおこなうことができますが、その際にも1人当たり4平方メートルの距離を確保することが必要です。

こういう状況の社会に住んでいると、お花見に大勢の人が出かけたり、イベントに数千人が集まったり、相変わらず満員電車で通勤したりしている日本は、

大丈夫なのか?

と思いますよ。

危機感がなさすぎるのか、実際に感染拡大の危険がないのか。

自分達は大丈夫と思って油断しているうちに、実は感染者がどんどん増えていたということではなければいいですけど。


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風邪をひきました

ヴィクトリア州の感染者は500人に近づいています。ニュー・サウス・ウェールズ州では一気に1000人を突破して激増中です。オーストラリア国内の合計は、現時点で2431人です。

オーストラリアで確認されている新型コロナウイルスの感染者は、そのほとんどが海外からの入国者・帰国者とその関係者だそうですから、火曜日の夜に連邦政府がが海外渡航を基本的に禁止したのは当然の措置と言えるでしょう。

また、ニュー・サウス・ウェールズ州の感染者数には、先日シドニーが入港を受け入れて下船したクルーズ船「ルビー・プリンセス号」の乗客だった107人が含まれています。

症状がない乗客を検査も隔離もせずに家に帰したニュー・サウス・ウェールズ州政府の対応は、大批判されています。家に帰ってから発症した人達は、下船して帰宅するまでの間にウイルスを撒き散らしたわけですからね。

「ルビー・プリンセス号」の乗客は、これまでに133人の感染が確認されていて、そのうちの107人がニュー・サウス・ウェールズ州(残りは他の州と外国人)でした。

これから乗客の下船が始まるクルーズ船は、国内だけでも複数ありますし、オーストラリア人が続々と海外から帰国していますから、感染者の数はこれからさらに増えるでしょう。

連邦政府や州政府が更に厳しい措置をとらないと、感染者が急増しすぎて病院が対応できなくなり、死者が増えます。これまでの死者は9人です。(この数には、日本で下船したダイアモンド・プリンセス号の乗客も含まれています。)

こんな中、

火曜日の午後のことですが、激しい疲労感を感じ始めた私。

キッチンの修理と居間のカーペットの張り替えが終わり、家の中を片付けたり掃除したりしていたので疲れるのは分かるんですよ、歳のせいで体力は落ちているし。でも、その疲れ具合が普通じゃあなかったのです。

おまけに寒くてたまらなくなって。

身体を動かしているんですから、普段の私なら汗が吹き出るところなのに、寒くてお布団に入りたい気分になりまして。

そのうち、鼻の奥や喉や頭が「風邪の症状」を見せ始めましてね、

ウイルスが感染っちゃったか!

感染ったことは感染ったんでしょうが、新型コロナではなかったようです。咳は出ないし、熱は高熱ではありませんので。

とにかく、こういう時ですからね、元気になるまでは家から出ないようにして様子をみることにします。


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2020年3月25日

新型コロナで失業者急増

ロックダウンとなったオーストラリアでは、人が多く集まる場所であるレストランやカフェなどの飲食店やパブやクラブなどの酒場、レジャー施設、スポーツ施設、イベント会場、エンターテイメント関係、観光地、宗教施設などが営業禁止となった結果、大量の失業者が発生しています。

完全に失業となっていなくても、収入が途絶えた人達が多いのでして、オーストラリア国内で2百万人が失業状態になる可能性があるとのことなんです。

食べていけなくなった時に頼るのが Centrelink(センターリンク)と呼ばれるところです。私も生活に困窮していた頃にお世話になりました。

Centrelink(センターリンク)というのは、オーストラリアの連邦政府の機関で、人々が自立して生活できるように援助したり、サポートを必要とする人々を助けてくれるところです。老齢年金をはじめとする社会保障給付制度を運営しているのもここです。洪水や山火事など災害からの復旧支援などもここがしています。

家庭内暴力、貧困、病気、突然の失業、災害…と、様々な困難に直面している人々を助けてくれるところですから、困ったらまず Centrelink へ相談してみればなんとかなると人々は信じているのです。

ということで、

ロックダウンが発表された直後の月曜日、各地の Centrelink には多くの人が列を作りました。様々な申請がオンラインで行えるウェブサイトはクラッシュしました。

通常は一日に6,000件くらいのアクセスがあるというウェブサイトに、一気に55,000件を超えるアクセスが集中してクラッシュし、原因はサイバー攻撃だという発表もありましたけど、実はサイバー攻撃などは無くて、100,000人もの困難に直面している人々がアクセスしたからクラッシュしたということが分かりました。

クラッシュした後、容量を増やすなどの改善はしたそうですが、ウェブサイトは繋がりにくい状態が続いているそうです。

営業禁止措置で休業状態となった飲食店や酒場、エンターテイメント関係の労働者が多い都市部の Centrelink には、ものすごい数の人が申請や相談にやって来て長い列を作りました。このため、月曜日は時間を延長して対応したそうです。時間内に対応しきれず、人々を追い返したのではなかったんですね。

Centrelink は確かに助けてくれますよ。

助けてくれますけど、私達の場合 Centrelink からもらえるお金だけで生活していくことは全く不可能でした。家族4人がなんとか食べていくことができる額です。

夫と私の二人合わせた収入がゼロの場合にもらえた給付金が、2週間分で500ドルちょっとでした。1週間当たり250ドルですよ。

どちらかに少しでも収入があると給付金はその分を減らされました。ですからね、家賃や光熱費の支払いなどは不可能だったのです。義妹からの経済的援助がなかったら、私達家族はホームレスになっていました。

ああ、どうなるのでしょうか…

2百万人の失業者が出る可能性があるなんて。

Centrelink から給付金がもらえても、多くの人が路上生活者になってしまう可能性があります。子供がいる人達は、住む場所がなくなったらどうしたらいいのでしょう。

家賃が払えない、水道代が払えない、子供に食べさせるものがない、そういう時にどんな気持ちになるか、私には分かります。経験していますから。

うつ病や不安症などメンタルの問題も出てきます。

新型コロナウイルスも問題だけど、こっちも大問題です。


ちなみに、Centrelink のウェブサイトは現在も繋がりにくくなっていますが、しばらくの間は我慢して、繋がるまで待ってくださいと政府は言っています。Centrelink のオフィスには来ないで欲しいとのことです。人が大勢集まる状況は避けなければなりませんから。


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2020年3月24日

ついにロックダウン始まる

オーストラリアは、ついにロックダウン(Lockdown)となりました。

ロックダウン(Lockdown)というのを「封鎖」とか「外出制限」と訳しては語弊があるので、どう訳すべきかと思案しているんですけど、「様々な制限が出された」ということです。基本的には次のような制限です。

1.市民生活に必要な商業活動およびサービス活動以外は禁止

引き続き営業できるのは、食品や生活に必要なものの販売店と製造業、薬局、運送業、宅配業、ガソリンスタンド、郵便局、銀行、託児所など、市民生活に必要なものに限られます。酒屋は大丈夫ですけど、一昨日この措置が発表された直後には酒屋にパニック買いの人達が押し寄せました。

レストランやカフェやパブなど飲食店は、人が集まる場所ですから感染拡大のリスクが高いし、生活に必要な場所ではないということで営業禁止です。ただしレストランのテイクアウェイや配達は可能だそうです。

レジャー施設やスポーツ施設、多くの観光地は営業禁止です。人が大勢集まる教会やモスクやお寺などの宗教施設での活動も禁止です。

しかしねえ、ショッピングセンターは開いているのですから人が集まるのは確実だし、この程度の措置で効果があるのかどうかは疑問です。

2.学校は休校になった州もある

ヴィクトリア州の学校は来週から秋休みでしたが、それを前倒しして今日から休みになりました。例外的に、保護が必要な一部の子供達や親が保健医療、警察、救急隊員などの仕事についていて休めない場合には、引き続き学校に行くことができ先生達が面倒を見てくれます。休校にしていない州もあります。

また、子供を学校に通学させずに自宅で学習をおこなう「ホームスクーリング」を選択する親が増えているという報告もあります。

オーストラリアには、遠隔地に住む子供達のための教育プログラムが整備されていますから、ホームスクーリングを行いやすい環境が整っていると思われます。

3.市民にはできるだけ外出を控え自宅で過ごして欲しいと要請

仕事に行くとか食品の買い物に行くとか、どうしても家から出なくてはならない理由がない限り、できるだけ外に出ないで家で過ごすことが望まれています。強制ではなく、市民各自の良識ある判断に任されているわけですけど、良識なんて無い人が大勢いるんですからね、警察が見回りをすることになりました。


ロックダウン(Lockdown)の目的は、新型コロナウイルスの感染を遅らせることです。封じ込めは、もう遅すぎるということで断念したようです。

オーストラリアには、貧富の差に関係なく国民全員が受けられるの公的医療サービスがあり、ほとんどの場合それは無料なのですが、病院のベッド数は限られています。現在のペースで感染者が増え続けたら対応できなくなる、すなわち患者を救えなくなる、だから感染拡大を遅らせなくてはいけないということで、経済的な大きな影響を承知の上で踏み込んだ措置を取ったということです。

これまでにも、人の動きを制限する措置は取られていました。

しかし、

不要不急の海外渡航は避けるようにと政府は言ってきましたが、それでも海外旅行に行く人達はいます。新型コロナウイルスの感染症が問題になっているにも関わらずクルーズ旅行に行った人たちが大勢いて、現時点で3000人ものオーストラリア人が世界各地のクルーズ船から出られない状況になっているんだそうですよ。

すでに外国人の入国はできなくなっていますし、海外から帰国するオーストラリア人は2週間の自主隔離を義務付けられています。でも、守らない人はいっぱいいるのです。

今回のロックダウン直前には、不要不急の国内旅行もやめるようにと政府は発表しましたが、航空会社が飛行機を飛ばさないとか物理的に旅行に行けなくならない限り、行く人はいます。

「人が大勢集まる場所を避けなさい」「他の人との間に1.5メートル以上の距離を取るようにしなさい」と、政府は繰り返し「ソーシャル・ディスタンスィング(Social Distancing)」と呼ばれる感染症予防対策のルールを守るようにと言ってきました。

屋内なら100人まで、屋外なら500人まで。それ以上の人が集まるイベントは禁止です。

100人が集まるイベントは小さくはないですけど、「人と人の間に1.5メートル以上の距離を取る」というルールがありますから、ほぼイベントは禁止という状況に近いです。でもね、そんなルールなんて全く気にしない人達が多すぎるのですよ。

日本人の感覚からすると、全くもう呆れちゃうほどルール無視です。

だからもっと厳しい措置が必要になるし、警察の見回りも不可欠になるのです。そのうち、違反者を逮捕したり、罰金を科すなどの厳しい対応が必要になるでしょう。

そういえば、先日すごい人出で大問題になり、翌日閉鎖されたシドニーのボンダイビーチでは、感染者が出ました。バックパッカーの旅行者で、よくパーティーに参加していたそうです。

ボンダイビーチ周辺で感染者が増えるのは確実です。

ところで、

うちの夫が勤めるツールショップは、市民の生活に必要な商業活動ということになるのかどうかよく分からないので、一応引き続き営業するそうです。建築土木関係の労働者には必要な店ですし、安全保護用品もたくさん取り扱っているのですけど。

よく分からないので、営業しちゃあダメと言われるまで営業するんですって。


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2020年3月23日

良い人もいるぞ新型コロナ

連日、押し寄せる買い物客に棚を空っぽにされているスーパー各店は、商品の仕入れと仕分け・棚出しに追われています。

どのスーパーもアルバイトを大募集していますが、残念ながらうちの息子も娘もそういうアルバイトには関心がなくて、毎日家に引きこもっております。

それはともかく…

最後にスーパーに足を運んだのは数日前のことですが、あの日の私は「ティッシュを見つける」というミッションを自らに課していました。

予想通り、ティッシュはなかなか見つかりませんでしたが、ティッシュ以外のもの、例えばジャガイモとか冷凍野菜とか最近手に入りにくくなっていたものを見つけて少し買いましたので、一度家に帰りました。

そして、再びティッシュ探しのミッションに出かけたのですけどね、やはりティッシュはなかなか見つかりませんでした。

トイレットペーパーでも鼻はかめるんですから、そこまでムキになることもなかったのに、性格が性格なもので、だんだん焦って疲れてきた私はイライラしていました。

小さいスーパーには絶対にあるわけ無いとは思いましたが、一応寄ってみました。

やはり、ティッシュもトイレットペーパーも石鹸も洗剤もありませんでした。このスーパーはとても良い卵を売っているので卵コーナーにも一応行ってみましが、卵なんて残っているわけがないのでした。

ついでだからと、お米コーナーにも行ってみました。

私が探し求めているのは寿司ライスと呼ばれる短粒米ですけど、お米の棚は空っぽでした。残っていたのはチンするだけで食べられるとっても不味い真空パックの調理済み玄米が2パックだけ。

その最後の2パックを手にとった男性が、後ろに立って棚を凝視していた私に気づきました。

「ライスが欲しいんですか?」

そう言って、持っていた玄米の真空パックの一つを私に差し出してくれたのです。

なんてご親切な!でも私は結構ですから、あなたがお買いになってください」

残っていた2パックを独り占めするんじゃなくて、分け合おうとしてくれたその男性に感謝!

今のような時こそ、そういう精神が大切よ!

数日前、残りわずかのジャガイモを我先にと袋に詰め、私が手を伸ばしたやつまでチャッと取って自分の袋に入れて行ったおばちゃんのことを思い出しました。

人としての資質が出るよねえ、こういう危機的な状況では。

その男性の親切のおかげでイライラが落ち着いた私は、「絶対に独り占めや買い占めはしない」「他の買い物客に配慮して譲り合う」「とにかく他人に親切にしよう」と、再び固く心に決めたのでございます。

ですからね、ALDI で一人2箱まで購入可能のティッシュを見つけて買った後、もう一度お店に入って再び2個買うということもできたけど、そういうことはするべきじゃあないと思ってしなかったのです。

空っぽになった棚を見上げてため息をついている高齢のご夫婦を押しのけるようにして、商品を掴み取って行く人もいれば、自分が買うのを諦めて商品を譲ってあげる人もいる。

良い行いをしている人を見ると、気持ちが明るくなります。


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2020年3月22日

都市部で品切れなら田舎の町へ

シドニーの西の方にある田舎の町の小さなお肉屋さんが、はるばるやって来た都市部住民によるパニック買いで大混乱したというニュースがありました。

日頃は一日当たり150人くらいのお客さんが来るというそのお肉屋さんに、連日何百人もの買い物客が押し寄せて、在庫がなくなるほどお肉が売れていると言うんですけど。

そこまでして肉が食べたいのか…

確かにねえ、私も度々目撃しましたよ。スーパーのお肉売り場がスッカラカンの空っぽになっているのを。

ただし、肉は売り切れても魚やシーフードはどこのスーパーでもあるんです。

私だったら、肉が手に入らなければ、魚やシーフードで十分だし、豆腐や卵でも十分だし、しばらく菜食生活になっても別に困らないんですけど。

オーストラリア人にとって「肉が無くなる」という危機感は、日本人にとって「米が無くなる」という危機感に近いのかもしれません。

実は、都市部住民によるパニック買いで混乱しているのは、お肉屋さんだけじゃあないそうです。

トレットペーパーやティッシュや石鹸や手洗い消毒液や鎮痛薬や小麦粉やいろいろ、スーパーやその他の販売店から姿を消した時に「近所の店で手に入らないなら人が少ない田舎の店へ行けばよい」と考えた人は多かったようで、田舎の小さなスーパーや薬屋などで都市部住民によるパニック買いが起きたんです。

田舎の町では、それらの小さな店以外に商品を手に入れられる場所は無いわけですからね、それらの店から商品が消えてしまったら住民は大変困るわけですよ。

ただし、今になって分かったことは、買い占めていた人達の中には、転売して儲けを企む悪者達も大勢いたということなんです。

政府は、断固としてそういう悪者達を取り締まると言っています。絶対に突き止めて懲らしめてやると言っています。「やれるものならやってみよ、我々は見張っているぞ!」と言っています。

Amazon も eBay も、そうした品薄商品を高値で売ろうとする人達をサイトから削除しているそうですが、イタチごっこでなかなか削除が追いつかないんですって。

社会の危機や人々の苦難を利用して儲けを企む輩には、思い知らせてやってもらいたいものです。


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2020年3月21日

危機感のないオーストラリア人

オーストラリアの新型コロナウイルスの感染者数は、1000人を突破しました。最も感染が深刻なのはニュー・サウス・ウェールズ州ですが、ヴィクトリア州でも急増しております。

まだ死者は出ていませんが、時間の問題でしょう。

私が住んでいるメルボルンからはやや離れた東の郊外でも、マスクを付けている人を見かけるようになってきました。

スーパーに押し寄せて棚を空っぽにする人々がいる一方で、どうも全く危機感を感じていないらしい人々も大勢います。イベントが次々にキャンセルされてはいるのですが、様々な場所に人々は集まって行楽の秋をエンジョイしていますよ。

シドニーに近い有名な人気スポットのボンダイビーチやマンリービーチでは、気温が上がった金曜日、何千人もの人で賑わったそうです。


ちょっとこれは…

「人が大勢集まる場所を避けなさい」「他の人との間に1.5メートル以上の距離を取るようにしなさい」と、政府はくり返し言っています。これは「ソーシャル・ディスタンスィング(Social Distancing)」と呼ばれる感染症予防対策です。

でも、ビーチに繰り出す人々は、屋外なら危険がないとでも思っているのでしょうか。

ビーチの近くにはカフェやレストランも多く、そういう場所は感染が広がりやすいですよ。

今朝、車で出かけた時に見たのですけど、我が家の近くにあるコミュニティー・テニスコートでは、いつもの土曜日と変わりなく大勢の人が集まってテニスを楽しんでいましたし、近くのカフェも人で溢れていましたし、土曜日のショッピングセンターも相変わらず大混雑でした。

ショッピングセンターにはね、朝早く行けばティッシュがあるかと思って行ったんですけど、もうすでに大勢の買い物客でごった返していて、トイレットペーパーもなければティッシュもないし、店内の半分くらいの棚はすでに空っぽでした。

混雑するショッピングセンターは、ビーチやテニスコートよりも遥かに危険です。私は、もうそのショッピングセンター内のスーパーを利用するのはやめようと思います。

「特に出かける用事がない人は家にいなさい」とのことなんですから、家にいるようにします。


ところで、メルボルンのカジノは「ソーシャル・ディスタンスィング」のルールが免除されて営業が続けられていましたが、大批判を受けてカジノのゲームルームは閉鎖されることになったそうです。

当たり前だよ!


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ティッシュを探して3時間

我が家のメンバーは全員がアレルギー体質で、春や秋には花粉症に悩まされますので、ティッシュは必需品です。

全員が自室に1箱持っているし、キッチンやバスルームにも置いてあります。

そのティッシュが、

もうすぐ無くなりそう!

オーストラリアでは、新型コロナのせいでパニック買いが問題になっていますが、手に入りにくくなっている商品の一つがティッシュです。パニック買いが始まった頃に買っておくべきだったと今になって思うのですけどね。

あの頃は「まだ大丈夫」「あんなみっともない真似はしないぞ」「必要になった時に買いに来ればいいんだ」「たとえ売り切れてもスーパーはすぐに仕入れるはずだから」と、オーストラリアのスーパーマーケット業界の物流能力を信頼し切っておりました。

ところが…

ティッシュはなかなか復活しないのです。

トイレットペーパーは復活の兆しがあるんですよ。毎日大量に仕入れているそうですからね、早めの時間帯なら大抵手に入るようになりました。しかし、石鹸とティッシュはなかなか見つからない。

小麦粉とかポリッジ用のオーツ麦とかパスタとか、品薄が続いている商品はいくつもありますが、そういうのは別に無くても他の食品がいくらでもあるので困りません。

私は、ティッシュが無いと生活に困る人間なので、そろそろ手に入れないとヤバいぞと気持ちが焦り始めて、昨日はティッシュを買いに行くと決めていたのでございます。

家を出たのは8時20分頃。

最初に行ったのは、最も可能性が高いと思った ALDI というスーパーですが、どういうわけだか開店時間が1時間遅くなっていて9時半開店という張り紙が出ていました。

ALDI をあきらめて Coles へ行きましたら、トイレットパーパーは完全に売り切れていたのですけど、ティッシュは山のようにたくさん並べられていたのでびっくり。

何だあ、たくさんあるじゃん!

ところが…

売られていたティッシュは、全て同じ、お値段高めのブランドの「Thick & Large(厚め&大きめ)」というタイプの商品だったのです。

このティッシュはですねえ、以前に一度買ったことがあるのですけど、分厚くて大きいティッシュというというよりもテーブルナプキンと呼んだ方が良いような紙で、繰り返しお使いになりたい向きにはよろしいけど、一度使ったら捨てたい私には全くもって「もったいない」シロモノなのです。

以前買った時に「もう絶対に二度と買わない」と心に決めたほどのもったいなさなのでして。一箱のお値段は高めで、しかもすぐに無くなるし。

私は買いませんでした。

他の買い物客も、誰も見向きもしていませんでした。

そのショッピングセンター内には、Woolworths というスーパーも入っておりますが、こちらはトイレットペーパーもティッシュも売り切れでした。

話が長くなるので簡単に言いますと、

この後約3時間、知っているスーパーと薬屋とドラッグストアをすべて回ったのですがね、ティッシュはリングウッドの ALDI で見つけました。やはり ALDI!

ALDI のティッシュは品質が Kleenex とか Sorbent に比べてかなり劣るのですけど(鼻の下が荒れやすい)背に腹は代えられませんからね。

とりあえず2箱ゲットしました。購入できるのは一人2個までです。

どのお店も、相変わらずパスタや小麦粉やポリッジ用のオーツ麦や冷凍食品や肉類が品薄です。石鹸やトイレットペーパーも無いです。解熱薬も売り切れています。

スーパーの棚がスッカラカンになっているのは、パニック買いする人々のせいだけではなく、転売して儲けようとする悪者達の買い占めのせいだと聞きました。

現在はスーパーの方もいろいろと対策を講じているようですし、個数制限を無視して買い占めたりスタッフに暴言を吐いたり暴れたりする馬鹿者もいますから警察がパトロールをし始めたようですし、物流を担うトラック業界に出されていた運転手の夜間労働制限が一時的に解除されるそうですから、使命感あふれるトラックの運転手さん達の努力で、これからもっと多くの商品がもっと早く消費者の手に届くようになるそうです。


おお、たった今、うちの夫からメッセージが送られてきました。

通勤中にコーヒーを買いに立ち寄るコンビニでティッシュを見つけたようです。写真を送ってきました。


ようっし、よくやった!


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2020年3月20日

咳やくしゃみは肘の中へ、鼻かみはティッシュで

日本人としては、病気の時に咳やくしゃみをする場合に、口や鼻を手で覆うのは当たり前のこと。そして、感染力の強い新型コロナウイルスの感染が拡大する今は、手を頻繁にしっかりと洗うことが大切です。

ところが、オーストラリアでは、

咳やくしゃみは肘の中へ!

というのが盛んに奨励されているんです。

肘って、もちろん腕の関節のことです。咳やくしゃみが出る時には、ティッシュが間に合いませんからね、肘で口や鼻を覆って、肘の内側へ向けて行なえということですが、それだと服の肘の部分が飛沫で汚染されてしまうじゃあないのと思うんですけど。

あと、

ティッシュを使って鼻をかめ!

というのが盛んに奨励されています。そして、その際に、

鼻をかむのに使ったティッシュは捨てる!

というのが重要であると言われています。

どうしてそんな当たり前のことをわざわざ教育しているのかと言いますと、ティッシュで鼻をかむのは当たり前ではないからです。そして、その使用済みティッシュを捨てることも当たり前ではないからです。

実はですねえ、

多くのオーストラリア人は、鼻をかむのにハンカチを使うのですよ。

ハンカチですからね、一度鼻をかんだらゴミ箱にポイッというようなもったいないことはしません。使用後、そのハンカチはポケットあるいは服の袖口に押し込んでおきます。

そして、くり返し同じハンカチを使って鼻をかみますので、だんだん乾いた部分が無くなってきます。クシャクシャになってくるハンカチの乾いた(あるいはあまり湿っていない)部分を探す動作をするのがオーストラリアの風邪ひきさんの特徴といいますか。

鼻かみに使用したハンカチが、ポケットや袖の中で乾き、カリカリに固まったものを「クランチーハンキー(Crunchy Hankie)」と呼びます。

これについては、以前にも「勘弁してョ!ハンカチで鼻かみ」という記事に書いたことがありますので、ぜひお読みください。

こういう習慣がありますのでね、鼻かみにティッシュを使用する人も、そのティッシュをゴミ箱に捨てずにポケットや袖の中に保存しておいて、繰り返し使用することが多いのです。

ですから、「鼻をかむのに使ったティッシュは捨てなさい」という教育も必要になるわけです。

ところ変わればなんとやら… なのですけど、

私は肘の中にくしゃみはできません!

服が汚れるでしょ?

くしゃみや咳にこそハンカチ、あるいはマスクだと思うんですけど。


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2020年3月19日

新型コロナとベジマイト

皆さんとっくにご存知でしょうが、アメリカの俳優トム・ハンクスさんが映画撮影のために滞在していたクイーンズランド州で、新型コロナに感染して入院されていました。

現在は退院し、つまり症状が重くなかったのでしょう、滞在している宿泊施設で奥さんと一緒に自己隔離中ということです。

症状は重くはないけど、そこそこ具合は悪いということですが。

トム・ハンクスさんが入院中にSNSに投稿した写真が、オーストラリア人の間で物議をかもしております。


分かりますか?

トーストに塗られているのは、かの有名なベジマイトですけど、この写真を見た瞬間に私が思ったのは、

ダメじゃんそんなに塗っちゃあ!

好きな人には無くてはやってられないベジマイト。嫌いな人には臭くてやってられないベジマイト。

私も20ウン年間、毛嫌いしてきましたが、最近コレの美味しさが分かってきたんですよ。

チョコレート・スプレッドのように見えますけどね、これは簡単に言うと非常に塩っ辛い味噌のようなものです。製造方法はよく知りませんが、聞いたところではキャベツを主材料にして、それをイーストで発酵させて作るんだそうです。

トーストにバターを塗ってから、このベジマイトを薄く塗って食べます。スライスチーズやアボカドなどを乗せて一緒に食べたりすると、なかなか旨味のある塩味系のスプレッドなのです。

でもねえ、とにかく味噌のように塩っ辛いのでね、トム・ハンクスさん、

そんなに塗っちゃあ病気になりますよ!

そう思ったオーストラリア人は多かったようで、塗ったベジマイトの量が多すぎることを指摘するコメントが多く寄せられたんですって。

ということで、

ベジマイトは薄っすらと塗るようにしてください。


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新型コロナで大学はオンライン化

2〜3日前に友人へ送ったメールで、「メルボルンでも新型コロナウイルスに感染した人がこれまでに36人報告されている」と書いていますが、現在は121人に増えています。

ヴィクトリア州では死者はまだ出ていません。

感染者数はこれから増えていくでしょうが、ヨーロッパの状況に比較すればまだそれほど心配なレベルではないのに、人々のパニック買いのせいで様々な生活必需品が手に入りにくくなっています。

多くのスーパーでは、開店後の最初の1時間を高齢者や障害のある人達だけが利用できるように制限したり、一人が一回当たりに購入できる個数を制限をしたりして対応しています。

個数制限はもっと早くやるべきでした。

私達家族は、特に無くて困っているものはありませんが、予備のティッシュが無くなりましたから、出かける度にティッシュを探しています。どこかで見つけないと困ります。トイレットペーパーでも鼻はかめますけど。

昨年メルボルン大学の「Bachelor(学士課程)」を終了したうちの娘は、今年はスウィンバーン工科大学で「Honours(優秀学士課程)」を履修することになりまして、それが今月始まったばかりだというのに、新型コロナウイルスのせいで今週の講義や授業は中止になりました。

来週からは、オンラインでの履修となるそうです。

時代の違いですね。私が大学生だった頃には考えられなかったことです。

メルボルン大学の学士課程の講義も、全て録画されてオンラインで受講できるようになっていました。パニック障害を抱えていたうちの娘は、大学まで行けなかった日には後でオンラインで講義を聞く(見る)ことができたので大変助かりました。

指導教員と学生とのコミュニケーションも、今ならオンラインで簡単に行なえます。顔を見ながら話し合うことも簡単ですからね。

課題や論文の提出は、すでにオンラインで行うのが普通になっていますから、大学が閉鎖されても問題になりません。

電車やバスを利用すると新型コロナに感染する可能性も出てくるでしょうし、通学しなくてもすむというのは便利なことです。


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2020年3月18日

何だかおかしい食器用洗剤

キッチンの修理がやっと終わり、食器や調理器具を元に戻し、冷蔵庫と冷凍庫も元通りに戻して、やっとキッチンでお料理を始めました。4ヶ月ぶりです。

洗濯室兼おトイレ兼バスルームの限られたスペースで、洗濯機の上や浴槽の縁などを駆使しながら便器のすぐ横でお料理していたのに比べたら、

もう天国!

作業台が低くなって、踏み台の上に上がらなくても作業できるのも素晴らしい。

ポータブルの小さな電磁調理器一つでお料理していたのに比べたら、ガスコンロが5つもあるなんて夢のよう。

何でもキッチンという一つの部屋の中にあるから歩き回る必要がないのも便利だ。

そして、食器洗い機があるのが素晴らしい。

ところが、これまでの4ヶ月間に手洗いする習慣が身についてしまって、食器洗い機に入れないでついつい手洗いしている私。まあね、食器洗い機のある暮らしにはすぐに慣れるでしょうが。

ところが、キッチンに戻ってからどうも洗剤がおかしいことに気づいたんです。

ディスペンサーに詰替えた時に洗剤液の色が薄いとは気づいたんですけど、洗い上がりが今までと違うんです。泡立たないし、油汚れが今ひとつキレイにならないの。

ニオイも食器用洗剤はライムの香りのはずなのにユーカリの香りがきついのはどういうことなんだろうと疑問には思ったんですけど、4ヶ月の間に劣化したのかもしれないとも思い、気にせずに使っておりました。

さて、

キッチンとして使ってきた洗濯室兼おトイレ兼バスルームは、やはり油汚れが目立ちます。床や壁のタイルも便器も浴槽も洗濯機も、油でなんとなくヌルヌルしておりますので、掃除をしなくちゃいけません。

まず、おトイレから始めることにしました。

トイレ用洗剤を取ろうとキャビネットの扉を開けましたら、トイレ用洗剤があるはずの場所にないんです。

あれ?

と思った瞬間に気づいたわよ!

各種キッチン用洗剤もそこに置いてあったので、間違って一緒にキッチンに持って行っちゃったんです。

あの洗い上がりが今ひとつの、色も何だか変な、ユーカリの香りがきつい洗剤は、

おトイレ用だったのだ!

どうしちゃったの私!

なんで気付かないの?

ちなみに、そのトイレ用洗剤は、食器用洗剤と同じ「Earth」というブランドです。ただし、ボトルの形も大きさも注ぎ口の形も洗剤の色も香りも違うんですけど。

かつて、長男を妊娠中に、シンクに溜めた水に洗剤と間違えてサラダ油を入れた時以来の衝撃でした。


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2020年3月17日

パニック買い騒動は続く

スーパーにはできるだけ足を運びたくない今日この頃ですが、必要なものがあって昨日の朝早めにスーパーに行きました。

いつも利用している近くのショッピングセンター内にある Coles というスーパーです。

朝早めと言っても9時前でしたから、この時間だと夜の間に棚に並べた近頃品薄の商品はもう売り切れているでしょうが、目的はトイレットパーパーでもパスタでも小麦粉でもありませんでしたから。

ジャガイモとリゾット用の米と食品用ラップが主な目的で、生鮮食品も少し買って来るつもりでした。

ところが、

野菜果物売り場の様子がおかしい!

果物はたくさんありましたが、野菜がほとんど無かったのです。

まさか…

と思ったら、

玉ねぎやイモ類の売り場はすっからかんで、全て売り切れていました。

がっかりしてお肉売り場に行くと、こちらも棚はほとんど空っぽ!

ラム肉だけはまだたくさんありました。チキンと牛ひき肉を買いたかったけど、無いものは買えないのでして。

米売り場の棚もほとんど空っぽでしたが、リゾット用の米は数袋残っていましたので1袋ゲット。

食品用のラップやナイロン袋の売り場も棚はほぼ空っぽで、お値段高めのブランドのラップが2箱残っていただけでしたから、仕方なくそれを1箱購入。

さて、

じゃがいもはどうしても買っておきたかったので、同じショッピングセンター内にある Woolworths という別のスーパーに行ってみました。このスーパーの野菜売り場にはまだ沢山の野菜がありました。

ジャガイモだってあるじゃん!

あるのはあったのですけどね、ばら売りのイモがあるだけで、私が欲しかった種類のジャガイモは少ししか残っていませんでした。

しかも、斜めになった棚の、私の手が届かない奥の方に残っていたので、それを苦労して取っていたら二人のおばちゃんがやって来ました。そのうちの一人は私の横に立ってイモを袋に入れ始めました。もう一人は後ろに並びました。

一つのイモに手を伸ばしながら「I can't reach!(手が届かない)」と声を上げた私のすぐ横で、そのイモに手を伸ばしたおばちゃん。「あら親切!取ってくれるのね」と思った私は甘かった!

おばちゃんは私が手を伸ばしたそのイモを奪うように取って自分の袋に入れ、さらに次々と袋に詰めて行ってしまったのでございます。

残ったジャガイモは数個。後ろに並んで待っていたもう一人のおばちゃんに悪くてね、私は5個だけ取って、残りの5〜6個はその人に譲ったのでした。

野菜は普段は八百屋で買うのですけど、昨日の八百屋は買い物客がものすごい数で、混雑が嫌いな私にはちょっと無理だったのです。

ああ…

一体いつまで続くんだろうこのパニック買い騒動。


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2020年3月16日

キッチンの修理が終わりましたが

完全ではないけど、98%は終わったと言えるでしょう。

プロの大工さんチームが、腐った床と床下の土台を修理してから、キャビネットを少し低くして元の場所に取り付けてくれたのが1月のこと。

その後、一向に進まなかった壁と床の修理をやってくれたのは、夫の知り合いのハンディーマン(家の修繕とかをやってくれる何でも屋さん)のBさんですが、Bさんはあまり細かいところにこだわらない性格なのか、やり残しがいくつかありましてね。

あらゆる細部に自動的に焦点が合うようになっている私は、「ここができていない」「これをやり忘れている」「このチョイスは間違いだったな」というところをいくつも見つけまして。

でも、ベテランのBさん(70歳)はとてもお疲れの様子でしたし、作業台を低くしたせいでできた壁のタイルの下のギャップにタイルを貼るのと木製ブロックを並べて寄木細工の床を修理するのとで、修理代は合計1600ドルでしたからね、これ以上頼みたくなかったのと、

とにかくもう終わりにしたかった!

新しく木製ブロックを貼った床にBさんが塗った塗料が、光沢を抑えた水性の塗料だったのでコーティングが弱くてね、しょうゆやトマトソースでもこぼしたら染みができるんじゃあないかというほど自然木に近い状態でしたから、油性の光沢のある塗料を自分で塗りました。

あと、窓の枠の塗装も下塗りで終了していたから、自分でペンキを買ってきて塗りました。

一番の問題は、流しのあるキャビネットの下にネズミがすいすいと余裕で通れるほどの隙間があることでして。それ以外にもいろいろ細かい仕上げができていないのです。

うちの夫がやってくれると言っていますが、それは数年後かもしれません。とにかく腰が重いので。

床に塗った塗料も窓枠のペンキも乾いたので、やっとキッチンにあった物を元に戻す作業を始めました。掃除をしながら、少しずつ色々な物を元に戻していきました。

そして、シンクの下にゴミ箱を置こうと扉を開けた時です、

水たまりができているじゃん!

水たまりは直径30センチほどもあって、キャビネットの下にまで水が漏れているんです。

何だこれ!

調べてみると、シンクの排水パイプが漏れているのですよ。

ダメじゃんこんなの!

気がついて良かったです。

ちゃんと直してもらわないといけません。漏れているパイプの下に花瓶を置いて漏れる水を溜めていますから、水道を使うことはできます。

ということで、キッチンは使えるようにはなりましたが、排水パイプが漏れていますし、細部の仕上げが必要ですし、ネズミが入ってこないように隙間を塞いでもらわないといけません。

夜になって照明のおかげで気づいたのですが、私が塗った油性の塗料は何か所も塗り残しがありました。

ちゃんと老眼鏡を掛けて塗ったのに!

でもね、とりあえず、もう便器の横でお料理をしなくても良くなりました。


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2020年3月15日

新型コロナで夢は遠のく

来月、「人生初のヨーロッパ旅行」で訪れる予定だった国は、フランス、ドイツ、デンマーク、スウェーデンです。

「予定だった」と過去形なのは、もう行くのは無理だと思っているからです。

それら4国の現在の新型コロナウイルス感染者の増加ぶりから考えて、行けば「ウイルスに感染してしまう危険」や「隔離の対象になってしまう危険」が大き過ぎます。

オーストラリア政府は、不要不急の海外渡航は自粛しろと言っていますし。

この旅行は、ドバイ在住の義妹の誕生日を祝うためにドバイに行くところから始まりまして、ドバイからのヨーロッパ旅行はパリから始まることになっていました。

パリに行く目的はルーブル美術館の見学だけでしたが、ルーブル美術館は無期限で休館となっています。フランスでは、カフェもレストランも映画館もクラブも営業禁止になったそうですが、感染者も死亡者もどんどん増えていますからね、必要な措置だと思います。

ルーブル美術館の見学以外にパリでしたいことはないので、すぐにドイツに移動して、夫が夢見るドイツの電動工具「フェスツール」の工場見学に行くべきでしょうか?

正直なところ、今のような状況でウイルス感染者かもしれない外国からの渡航者を工場に入れてくれるとは思えません。こんな時にノコノコと工場を見学させてくれと言うのも非常識な気がします。

その工場見学ができなければ、うちの夫にはドイツに行く意味がありません。

さらに、

ドイツから最終目的地の工場があるスウェーデンに車で行くには、デンマークを通らないと行けないのですが、デンマークは国境を封鎖しました。

ああ…

はっきり言って来月ヨーロッパへ行くのはもう無理です!

キャンセルするしかないとは思っていますが、この旅行は義妹からのプレゼントだったのですよ。義妹が航空券を買ってくれたのです。エミレーツ空港は航空券代を払い戻してくれるのでしょうか。それが気になって、まだキャンセルはしていません。


メルボルンでも感染者は増え続けています。昨日14日の時点で感染者数は49人です。死者は出ていません。それでも、スーパーマーケットはパニック買いの買い物客で大混乱です。

昨日の朝早く、7時半過ぎにホームセンターにペンキとブラシを買いに行った時、隣りにある ALDI というスーパーで少し買い物をする予定でしたが、8時半の開店前に大行列ができていたので、私はそのスーパーはあきらめました。

結局いつも利用しているショッピングセンター内の Coles というスーパーに行ったのですが、すでに大勢の買い物客でごった返していました。朝早かったおかげで、トイレットペーパーも寿司ライスも買うことができました。

ただし、私が店内を一巡した後には、もうトイレットペーパーも米も無くなっていましたよ。パスタも小麦粉もあっという間に売り切れていました。

今後、新型コロナウイルスの感染が拡大して外出禁止のような事態になっても、オンライン販売は可能で、食品や生活必需品は配達できると各スーパーは言っています。


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2020年3月14日

トイレットペーパー入手困難

異常よ!

全くどうかしちゃってる!

実は昨日、私は米探しをしていたのです。

結論を言うと、寿司ライスとも呼ばれる短粒米はどこへ行っても売り切れていて見つからず、結局いつも利用しているアジア食品店で「あきたこまち」があったけど高額だから買わず、隣のスーパーで中粒米を買いました。

中粒米はパエリアなんかに最適ですが、日本式に炊いて食べるには寿司ライスに比べると味が劣ります。でも、寿司ライスなんていう米がなかった頃はいつもこの中粒米を買っていたんだから、贅沢は言わないことにしましょう。

それはともかく、

コストコの近くを通りかかった時、巨大ショッピングカートを手にした人達が通りの歩道にるのを見ました。「何事か!」と思ってその人達をよく見ると、同様に巨大ショッピングカートを手にした人達(ほとんど中国系のアジア人だったけど)がずっと向こうまで続いていて、その行列は、

コストコの入り口に続いていたのだった!

100メートルくらいは並んでいましたよ。

朝の10時前でしたから、あの人達は店が開くのを待っていたのではなくて、店に入るのを待っていたのです。

あんなのは初めて見たわ!

ちなみに、昨日私が行ったスーパー3店ではトイレットペーパーは1個も残っていませんでした。

我が家にはまだ10個くらい残っているから買わなくても大丈夫ですが、「やっぱり買っておいた方がいいかも…」と思ってしまいましたからね。こういう心理がパニック買いや買い占めにつながるのです。

まあ、売っていなかったので買うことはできませんでしたけどね。

現在のヴィクトリア州の感染者数は23人です。

F1グランプリも当日の朝になって中止されたりして混乱しました。人が集まるイベントやスポーツの試合が次々に中止になっていて、テレビもラジオもこの話題ばっかりで、人々をパニック買いに走らせています。

私はパニック買いはしないけど、トイレットパーパーが残り1個とかいう状況になる前に買っておかないといけないなとは思います。もうすぐ歯磨きと石鹸が無くなりそうだし、洗濯洗剤も予備が無くなったし、今日は必需品の買い物をしておこうと思います。


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2020年3月13日

アメリカには有給病気休暇がない?

世界ナンバーワン大国と言われる某国における新型ウイルス感染拡大については関心がないと昨日の記事に書きましたが、もちろんその某国というのはアメリカなんですけど、俳優のトム・ハンクスさんがオーストラリアで新型コロナウイルスに感染して入院中という記事を読んだ後、アメリカの現状についての記事を読んだのです。

そうしたら、驚いたわ!

アメリカでは、労働者の有給病気休暇が認められていないんですって?

何だそれ!

現在、アメリカで有給病気休暇を義務付ける法律があるのは9つの州のと23の都市と2つの郡だけだと書いてありました。

つまり、ほとんどのアメリカの労働者は、病気になっても休めないのですって。自分が病気になっても休めないくらいだから、家族が病気でその看病のために休むなんてこともできません。

そうは言っても、病気になって働くことができなくなることは誰にでもある。じゃあ、病気で欠勤したらどうなるのか?

解雇されたり給料を減らされたりするのですって!

マジか?

民間の労働者の約39%、低賃金産業だと約79%、フードサービスやホテルの労働者の78%は、病気休暇をもらえないそうです。

さらに、

アメリカでは、現在3000万人近い国民が経済的理由から医療保険に加入できていないそうじゃありませんか。医療保険に入れない貧困層は病院に行けるはずがありません。アメリカの医療費は法外に高額だと有名ですからね。

医療保険未加入者でも、緊急の場合には治療を受けられるそうですが、無料になるわけではなくて後から多額の治療費が請求される可能性があるそうです。それが払えないとどうなるんですか?

恐い!

おまけに、アメリカには不法就労者がいっぱいいて、そういう人達はもちろん病気になっても病院には行きません。

新型コロナウイルスに感染して病気になっても、仕事を休むと解雇されたり、1日休むだけで大損失となるのなら、皆んな無理して仕事に行きますよ。

そうしてウイルスの感染はさらに広がるのです。

病院にも行けないんですから、当局が把握できない感染者はどんどん増えるでしょうね。把握できない死者も出てくるでしょう。

アメリカには世界最高水準かつ最先端の医療技術と医療施設があるといういのは事実なんでしょうけど、その医療の恩恵を受けられる人は一部のアメリカ国民なわけですよ。

医療制度の後進国と言ってもいい医療格差国家アメリカは、これから新型コロナでどうなっていくんでしょうか。

ちょっと気になる…


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2020年3月12日

トイレットペーパーの返品は不可

新型コロナウイルスの感染がついに広がりかけたように見えた先週、大騒動となったのが大馬鹿者たちによるパニック買い!

スーパーからは、トイレットパーパー、ペーパータオル、パスタ、米、缶詰、小麦粉などが姿を消しました。

もうね、

浅ましい、卑しい、みっともない!

彼ら大馬鹿者たちのせいで、家にあるトイレットパーが残り一個となった私は、トイレットパーパーを買うことができなくて、物凄く困るところだったんですからね。

日本でも放送されたんじゃあないですか?トイレットペーパーを巡って殴り合う女性達の映像。大きなショッピングカートにトイレットペーパーを山積みした母娘と乱闘となった女性が「私は1パックだけ買いたいのよ」と、1パックだけ譲ってくれと言うんだけど、母娘は断固としてそれを拒絶して買い占める。


この乱闘騒ぎは、ウルワース(Woolworths)というスーパーの店内で起きたんですけど、昨日このウルワース(Woolworths)がパニック買いした商品の返品には応じないという方針を発表しました。

いいぞお!

普段なら、「買ったけどやはり不要だったから返品したい」という客の要求には応じるわけですが、先風の水曜日に一部の商品(トイレットペーパーとか)の品薄品切れが問題になった後にそうした商品を大量に買った馬鹿者客たちの返品返金の要求には応じないということにしたそうです。

自分の愚かな行為の責任は自分で取れということですよ。

当たり前だ!

こんなにたくさん買ったらね、普通の家なら置いておくところにだって困るはず。


それを知っていて買ったんでしょ?

馬鹿者め、思い知るがいい!


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2020年3月11日

新型コロナと米不足

欧米では新型コロナウイルス感染者数が激増していますが、それに比べるとオーストラリアの感染者数の増え具合は恐れる程のレベルではないと思うんですけど、それはやはり私がメルボルンに住んでいるからかもしれません。

シドニーの北西部では激増しているようですが、メルボルンの感染者数は現在12人です。私が住んでいる辺りではマスクをしている人を見かけることはありません。

それでも、ラジオを聞いているとウイルス感染を心配している人達が大勢いることが分かります。

「うちの娘が鼻水が出ているんですけど、新型コロナウイルス相談ホットラインに電話してもつながらないんです!」とパニックモードで電話をしてきた人がいたりね。

新型コロナウイルス感染の検査を受けたいという人達が、メルボルンの病院に列を作っている様子もニュースで見ましたが、ヴィクトリア州政府の担当者は、最近海外から帰国した人で呼吸障害が出ている人以外は、テストの必要はないと言っています。

それ以上の検査を必要とするような状況ではないということですけど、ある学校では先生の家族が感染したことが分かったとの理由で(その後その先生の感染も確認)、その学校が休校になったりしていますし、先日は70人も患者を診察していた医者が感染したことが分かったりしましたし、これから感染者が増えていくことは確実です。

いずれ、州内の学校が全て休校になる可能性もあるのだし、自分が勤める会社や仕事場で感染者が出ることも考えられるのだし、遅かれ早かれメルボルンにもそういう時が来るという前提で皆さん準備をしてくださいと州政府は言っています。

そして、感染を少しでも防ぐために自分にできることを、ちゃんと責任を持ってしてくださいよということです。

病気の時は仕事に行ったり学校に行ったりしないこと。人が大勢集まる場所を避けることと。そしてしっかり手を洗うことです。

こういうことを聞くと生活必需品の買い占めに走りたくなる人が出るのは分かるんですけどね。昨日行ったスーパーでは、米と小麦粉は売り切れていましたが、パスタやパスタソースはたくさん入荷していました。

トイレットペーパーもありましたよ。ポリッジ用のオーツ麦もあったし、買えなかったのは米だけでした。

米…

米はね、ないと困るんです、私。

アジア食品店でも売り切れでした。先日買ったお値段高めの輸入日本米も後一週間もすれば無くなるだろうし、どこかで短粒米を手に入れないといけません。

スーパーが早く入荷してくれると助かるんですけど。


でもね、短粒米が無くてもバスマティライスとかジャスミンライスとかのストックはまだあるんですし、パスタや麺やイモがあるし、パンも手に入る。贅沢言わなければ、食べるものはいくらでもある。そういう社会に住んでいることはありがたいことです。

もしもいつかコロナウイルスに感染しても、治療費や入院費の心配をしなくても治療を受けられる。そういう公的医療システムがある国に住んでいることもありがたいですよ。

現在感染者が激増中の世界ナンバーワン大国と言われる某国では、貧乏人は医療を受けられないそうですからね。その国でウイルスに感染したら、治ることを祈るしか無いんでしょう?

オーストラリアでは公共医療は無料です。順番待ちがひどいし、十分とは言えないけど、それでも新型コロナウイルス感染症の流行といった緊急事態においては、非常に頼りにできるし、いざとなったら助けてもらえるという安心感がありますから。

某国では、いまだに大統領が「インフルエンザのほうが大勢死んでる」「流行はすぐに終わるから心配するな」と問題の深刻さを全く理解できていない様子じゃあありませんか。

あんな人でも、また再選されるんでしょうかね。


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2020年3月10日

暗雲立ち込めるヨーロッパ

たった2〜3日の間に、多くの国で新型コロナウイルスの感染者数が激増しています。

最も驚いたのは、その国の大統領が「心配する必要はない」「インフルエンザの方がもっと人が死んでいる」「流行はそのうち終わる」「オレ様は全く心配していない」「我が政府は大変良くやっている」と、例のごとく国民を欺く発言を繰り返している某国ですけど。

世界ナンバーワン大国ということになっていますが、実は検査キットが足りなかったから感染が疑われる人達皆んなを検査することができなかったそうですね。

検査キットが足りていなくても日毎に感染者数が激増したのですから、検査キットが調達できて全州で検査体制が整った今日から、どのくらい増えていくんでしょうか。

でも、その国のことは、はっきり言って私はほとんど関心がないの。

気になっているのはヨーロッパなんです。

特に、

ドイツ!

だって、

来月行くことになっている「人生初のヨーロッパ旅行」では、主にドイツ国内を見て回ることになっているんですよ。

夫が工場見学をしている間に、私は一人別行動で北イタリアへ行くというのは、もうあきらめました。北イタリアは出入り禁止になりましたし、来月になればウイルス感染の心配が無くなる…というようなことは考えられないし。

フランスはルーブル美術館に行くだけの予定ですが、フランスも感染者数が激増していますから、一ヶ月後にどうなっているか分かりません。もしもルーブル美術館が再び休館なんてことになったら、行く意味がありません。

そして、ドイツでも感染者数が激増しています。

ドイツ訪問の目的は、うちの夫の電動工具会社「フェスツール」訪問と製造工場見学ですからね、それが無理となったらこちらも行く意味がなくなるということで。

さらに、大きな問題になっているのは、旅行保険が新型コロナウイルス関連のアクシデントをカバーしないということ。病気になれば治療費や入院費はカバーされるそうですけど、新型コロナウイルスのせいで旅行を繰り上げて帰国するとか、航空便を変更するとか、トラブルに巻き込まれた際の出費はカバーされないのです。

宿泊施設や訪問先で感染者が見つかって、我々も隔離されたらどうする?

何週間もオーストラリアに帰って来れなくなったらどうする?

おまけに、

現在豪ドルが暴落しているそうな。

メルボルンからヨーロッパは遠いんですよ。地球の裏側ですからね。ドバイ経由で行くことになっているのですけど、ドバイ・オーストラリア便はイランとか中東の国からオーストラリアへ来る人達が多く利用しているそうです。イランからの旅行者と同じ飛行機に乗るのは感染リスクが高いなあ。

ああ…

暗雲立ち込めるどころじゃあないですよ。

楽観を許さないこうした状況で、ものすごいリスクが有ると分かっていて、それを覚悟で工場見学に行くとは思えないうちの夫は「別に行かなくてもいいよ」と申しております。

そんなに簡単に諦められない私です。


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2020年3月9日

キッチン床の修理のその後

食器洗い機の排水パイプをネズミにかじられて汚水が長期間に渡って漏れていたことに気付かず、黒カビ汚染が進んでしまった我が家のキッチン床。

カビ処理が始まったのは11月です。必要最低限の物をキッチンから運び出し、洗濯室兼おトイレ兼バスルームの便器の隣りでお料理をするようになって4ヶ月です。

プロの大工さんによる腐った床の修理作業が終わってから、

7週間が経過しました!

当初は、クリスマス頃までかかるかもしれないという話だったのに、

なんでこんなに時間がかかる!

残っていた壁の修理とキッチン床の修理を、プロの誰かに頼もうと提案した私に激昂していた夫がやっと同意してくれて、夫の知り合いのハンディマン(家の修繕とかをやってくれる何でも屋さん)のBさんがやって来たのが先々週の週末。

あっという間に壁の修理を終え、床板の上に合板を貼り終え、先週の月曜日には寄木細工の床も始めてくれたんですが、木製ブロックを90%ほど敷き詰めたところで途中止めになっています。

Bさんはベテランのハンディーマンですが、70歳ですから年齢的にも足腰が弱ってきているのでして、我が家の床をやった日の翌日にどこかの家でカーペットを敷く作業をしたら膝が痛くなっちゃったんですって。

膝が痛くて床の作業は無理だってことで一週間お休みでした。

木製ブロックをまだ敷き詰めていない所にまで塗っちゃっていた接着剤はカチカチに固まっていますから、またノミで剥がすんでしょうか。

Bさんの膝はまだ痛くて床の作業は無理だそうで、今日は別のハンディマンと一緒に来てくれるという話も聞きましたが、本当に来るんでしょうか。

もうね、

ホントにね、

ここまで修理が遅れたらね、

どうにでもなれ!

って感じです。


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2020年3月8日

日本から届いた小包とごみ問題

私達家族は、近年のオーストラリアにおけるごみ問題に大きな関心を寄せておりまして、本ブログ上でも度々話題にしております。

特にリサイクルとプラスチックごみの問題です。

リサイクルごみ(紙・ガラス瓶・金属の缶・PET・一部のプラスチック)は、分類せずに大きなごみ容器に入れて出しまして、リサイクルゴミ収集車が隔週集めてくれるわけですが、オーストラリアのリサイクルは「集めて分類するところで終わっている」すはわち「リサイクルはしていない」ということが問題になっています。

詳しいことは、「リサイクルごみの行方」ですとか「リサイクル危機」をお読みいただくとして。

リサイクルされないごみは、全て土に埋めているオーストラリア。人口の激増に応じて大きな社会問題になっています。

とにかく家庭が出すごみの量を減らさなくちゃあいけない!

「リサイクルよりもごみ削減」が重要だとの信念からですね、我が家では…というかうちの娘と私は、ごみ削減に取り組んでいるのです。取り組んでいるというよりも、商品を選ぶ時の判断基準がもう自動的にそうなっているといいますかね。

うちの娘なんてシャンプーのプラスチック容器を嫌って固形シャンプーを買うようになっていますし。

食品は加工されたものを買うことは殆どありません。野菜や果物は包装されていないものを量り売りで買うのですが、包装されている野菜が必要な場合も袋がリサイクルされるものを買います。

肉や魚を買う時はナイロン袋のゴミが出ますけど。

とにかく食べるものは自分で料理して作る暮らしですから菓子など買わないし、生ゴミは全てコンポスト容器に入れて堆肥にしていますし、ちょっとした注意と選択と努力によってごみの量は物凄く減らすことができます。

さて…

先日、日本から小包が届きました。

ひな祭りが近づくと、うちの母がお寿司の材料や菱餅や雛あられやお菓子を送ってくれるのです。郵送料がバカにならない額になるので送らなくて良いと言っているのですが送ってくれるのです。

普段お菓子を買うことが皆無の私達には、日本の菓子類はもちろんのことお菓子を食べるのが本当に久しぶりでしたのでね、大喜びして次々に頂いたんですけど。

殆どの菓子は、クッキーにしろせんべいにしろ柿の種にしろ甘納豆にしろ小袋に入っているのでごみがやたらに出ます。届いた小包に入っていた食品を半分くらい消費したところで出たプラスチックごみの量が半端ない!

日本では、こういうごみは焼却処理しちゃうんでしょうが、オーストラリアの場合は全て土に埋めるんですからね、非常に罪悪感を感じました。

実は、オーストラリアでも食品の包装が過剰になりつつあります。

過剰包装はごみ問題を悪化させるだけ!

我々消費者は、本当によく考えて賢い選択をしなくてはいけません。


ちなみに、一人当たり計算で、世界で最もたくさんのプラスチックごみを出している国は日本だって知ってました?


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2020年3月7日

11人目の感染者にびっくり仰天

新しい単語を学びましたよ。

ヴィクトリア州保健省のジェニー・ミカコス大臣が記者会見で言った言葉です。

I have to say I am flabbergasted that a doctor that has flu-like symptoms has gone to work.
(びっくり仰天としか言いようがないです。医者ともあろうものがですねえ、インフルエンザのような症状がありながら診察をしていたんです。)

この「flabbergasted」とい言う単語。

辞書を引くと、「フラバーギャスト(flabbergast)」という単語は、通例「be flabbergasted」の形で使われまして、「びっくり仰天した、驚愕した、あっけに取られた、あきれ返った、あぜんとした、ぶったまげた」という意味で使われる言葉です。

聞いたことはあったけど、よく知らなかったし使ったことも無かったんですけど、今度から使おう!

保健大臣がぶったまげたと言うヴィクトリア州内11人目の新型コロナウイルス感染者は、「The Toorak Clinic」というクリニックに勤める70歳代のGP(一般開業医)です。

この医者は、アメリカ旅行から29日に帰国。帰りのフライト中ずっと体調が優れず、インフルエンザのような症状があったのに、月曜日から仕事に出ておりまして、金曜日までの5日間に患者70人を診察したそうですし、地域の老人介護施設へも診療に行っています。

ということで、

今週「The Toorak Clinic」というクリニックを利用した人達とその家族や関係者、クリニックで働いている他の医者やスタッフとその家族や関係者、それに診療に行った老人介護施設の入居者達とスタッフにもウイルスを感染させた可能性があるわけです。

また、この医者が利用した飛行機の他の乗客や乗員にも。

ウイルスが感染っていた人がいたら、その人からさらにどこかの誰かに。

これまで新型コロナウイルスの感染は広がっていなかったメルボルンですが、いよいよ始まったのですよ、この医者の不注意のせいで。

まあ、ウイルスってこうやって感染が広がっていくわけですけど、もっと皆んな一人一人が注意しないといけませんよねえ。


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2020年3月6日

怪しい雲行き

空はどんよりと曇って薄暗く、雨が降っては止む、そんな日が続いているメルボルンですが、私は気分的に非常に暗いです。

まずは、ほら例のキッチン床の修理。

これがねえ、寄木細工の木製ブロックを90%敷き詰めたところで、ベテランのハンディーマンのBさん(70歳)は膝が痛くなっちゃったとかで、作業はストップしているのです。

我が家の床をやってくれた日の翌日前半は、どこかの家のカーペットを敷く作業があったらしいのですけど、しゃがんだりして膝を使う作業ですからね、膝が痛くなっちゃったんですって。

私も右膝に爆弾を抱えていますから、分かるんですよ。分かるんですけど…。

洗濯室兼おトイレ兼バスルームの便器の横でお料理をするようになって、

もう4ヶ月なんですよ!

最初からプロの大工さんたちに修理完了までを頼むべきだったのよ。どうしてうちの夫はそれに賛成してくれなかったのか。プロの大工さんに頼もうという私の2回に渡る提案に怒りを爆発させましたからねえ。

疲れているのは分かるけど、家にいる間は寝ているかテレビを見ているかで草切りもしないので、我が家はご近所で最も雑草が密林のように生い茂る家として噂になるつつあります。

それはともかく…

気持ちが沈んでいく最大の原因は、新型コロナウイルスです。

トイレットペーパーや米が売り切れているせいではありません。オーストラリアでも感染者が増えているというニュースをお読みになったかもしれませんが、ヴィクトリア州では感染者数は合計10人です。

中国から来た人とイランから来た人およびその家族や関係者だけですから、感染は拡大してはいないんです。

問題は、ヨーロッパにおける感染の拡大なの。

特にドイツの!

ここ数日の間に、20人くらいだった感染者数が一気に増えて、今はもう400人を超えているんですよ。

来月予定している私の「人生初のヨーロッパ旅行」は、怪しい雲行きになってきたということで。

ドイツ国内では、大きな感染源となっているイタリア人に対する差別は見られないものの、アジア人に対する差別が問題になってきているそうじゃあないですか。

ヨーロッパに行く前に、ドバイ在住の義妹の40歳の誕生日を祝うためにドバイに滞在する予定ですが、そのドバイも感染者数が増えてきています。

多くの航空会社が運行便数を減らしているそうですけど、中には倒産してしまった航空会社もあるようですけど。

私ね、今回のヨーロッパ旅行は物凄く楽しみにしていたんです。

2006年に短期間住んでいた日本から戻ってきて以来、私が旅行したのはたったの1回きり。ゴールドコーストに家族旅行したんですが、あれも義妹からのプレゼントでした。ところが、あの時は義母が付いて来たから(誰も知らなかった)ストレスがたまる旅行になったんです。

とにかくね、あのゴールドコースト旅行を除くと、私はどこにも出かけていないのです。そんな経済的な余裕はなかったし、メンタルが病気だった時も長かったし。ずっと家にいたわけよ。

ああ…

これで、今回のヨーロッパ旅行が中止になったら、

何を楽しみに生きていけばいいの…


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2020年3月5日

防塵マスクに頼る医者達

メルボルンのスーパーでは、トイレットペーパーはもちろんのこと、米、パスタ、小麦粉、トマトの缶詰など常温保存の聞く食品が売り切れ状態ですが、現在までの新型ウイルス感染者数は10人で重症者はいません。

それなのにこのパニックは何なんだ!

先月の始め、ツールショップに勤めるうちの夫が数週間仕事を休むことができないほど多忙を極めたのは、防塵マスクの仕入れが困難になったからでしたが、当時メルボルンで新型ウイルス感染者はいませんでした。

それなのに、あらゆる販売店から医療用マスク(売っている店も限られている)が消え、ホームセンターやツールショップからは防塵マスクが消えました。

完全に売り切れ品切れ状態になったのですけど、原因は中国人達の買い占め。

転売目的の人もいたようですが、多くは感染が拡大していた中国に住む家族や知人に送るためでした。

結果、仕事上防塵マスクが必要な建築関係の作業員達が防塵マスクを入手できなくなったわけで、うちの夫は仕入れに奔走したのです。

現在、オーストラリア国内でも、特にシドニーの病院や老人介護施設で、患者や医者や介護士に感染が見つかっていますけど、メルボルンでは感染を心配するような事態にはなっていません。マスクを付けた人を見かけることもほとんどありません。

それでも、やっぱり医療用マスクは品薄で、マスクが手に入らないGP(一般開業医)達はホームセンターへ行って防塵マスクを買うしかない状況だそうです。

防護服も入手困難になりつつあると言うんですけど、

そんなものを誰が買い占めているんだよ?

考えられるのは、先月のマスク不足のときと同じ理由です。

どこかの誰かが買い占めて、それらをオーストラリア国外へ送っているんでしょう。それしか考えられません。

フランスとドイツでは、マスクや防護服などの医療用防護用品を国外に持ち出す(輸出する)ことが禁止されました。

オーストラリアも禁止するべきです。

マスクや防護服を本当に必要としている医療関係者が手に入れられなくなると、大変なことになりますよ。


トイレットペーパーだってねえ、後1個しか無くなって私は本当に必要だったんだから。買えたから良かったけど、何十個も買い占める必要はないのに買い占めていく愚か者がいるせいで、本当に必要としていた私が危機に陥るところだったのですよ。

見よ!この馬鹿者達を!



奪い合えば誰かが困る、譲り合えば皆んなが助かる!


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2020年3月4日

パニック買い恐るべし

先週の木曜日からお腹の調子が悪かったせいで家に引きこもっていた私ですが、生鮮食品が底をつきかけ、米もすっかり無くなっちゃったし、トイレットペーパーも後1個しか無くなりましたので、昨日一週間ぶりに買い物に出かけました。

「まずは米を買わなくちゃ!」

日本人ですからね、米が無くなると不安になりますので。

いつも「寿司ライス」という短粒米の10キロ入りを買っているアジア食品店へ行きましたら、米が置かれている棚が空っぽになっていました。

米がない!

あらゆるタイプの米が売られているんですが、ほぼ全て売り切れで、残っていたのは日本から輸入された「あきたこまち」をはじめとする高級ブランド米だけ。むちゃくちゃ高いからそれは買えないのよ。

「仕方ない、味は今一つだけど中粒米を買うことにするか…」

がっくりと肩を落としてスーパーに足を運びました。

まずは果物や野菜を買って、パンや豆腐を買って、次の通路ではポリッジ用のオーツ麦を買う予定だったのですが、

ポリッジ用のオーツ麦がない!

売り切れてるんです。棚は空っぽだったんです。売れ残っていたのはお値段お高めブランドのオーツ麦だけ。

背に腹は代えられないのでそのオーツ麦を買いました。

次に行ったのは米コーナーのある通路です。

あっ!

米がない!

米の棚は空っぽ!
その隣りのパスタソースの棚も空っぽ!
その向こうのパスタの棚も空っぽ!

おいおいどうしちゃったのよお!

次の通路には小麦粉とか缶詰が置いてあるんですけど、小麦粉の棚はこんなことになっていました。


缶詰の棚も半分空っぽで、トマトの缶詰は完全に売り切れていました!

ニュースで言っていたけど、

新型ウイルスの感染拡大を心配する人々がパニック買いに走っているっていうのは本当だったのか!

「まさか、トイレットペーパーは売り切れていないよな… 後1個しか残っていないんだから、今日絶対に買って帰らないと困るんだから」

あっ!

トイレットペーパーもない!

長〜いトイレットペーパーの棚は全部空っぽ!

「これは困るよ…」

店内をぐるぐる見て歩いていましたら、木製パレットに積まれた特売品のトイレットペーパーを別の場所で発見しました。やれやれと安堵して、普段なら絶対買わないブランドの商品でしたけど1パック買いました。

しかし、

他の買い物客の多くが4パックとかいう単位で買っていくから、私が店を後にする頃には完全に売り切れていましたよ。

「買いだめする必要なんて無いのに、ダメじゃん!」

現在ヴィクトリア州内で新型コロナウイルスの感染が確認された人の数は9人です。

ああ…

スーパーでの買い物を終えた後、私は再びアジア食品店に行きまして、普段なら絶対に買わない高級輸入日本米5キロ入りを買いました。

皆さん、パニック買いはやめましょう!


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2020年3月3日

キッチン床の修理は難航

プロの大工さんによる作業が終わってから6週間以上が経過しました。

先週の金曜日から、夫の知り合いのハンディマン(家の修繕とかをやってくれる何でも屋さん)のBさんがやって来て、残っていた壁の修理とキッチン床の修理を始めてくれたのですが、

床板の上に貼る合板が一枚足りなかったり、壁の修理に必要なタイルが用意できていなかったり、腹痛のためにそれを買いに行けない私に代わってBさんに行ってもらったりしたから、時間を取られて作業は遅れました。

それでも、タイル張りはお手の物であるBさんは、手際よく壁と窓の下の修理を完了し、床の上に合板を完璧に張り終えました。

これで作業終了!

え?

ちょっと待って下さい!

「寄木細工の床の木製ブロックを並べるのは?」
「それはアナタが自分でやるんでしょ?」
「いやいや、夫が手伝ってくれないと私一人ではできないですから、Bさんにお願いしたいんですけど」

ここで返事に困ったBさん。

なんとベテランのハンディマンのBさん(70歳)は、長年いろいろな作業をやって来ましたが、寄木細工の床はやったことがないんですって。

「それほど難しいことではないでしょうし、大丈夫ですよ、私がやってあげます」と言ってくれましたが、その時、私は思ったんです。

たとえ高くついても、床のプロに頼んだほうが良いかも知れないと。

夫に相談したところ、Bさんがやってくれると言うのならBさんで良いとの返事でしたし、最初はド素人の私が自分でするつもりだったわけですからね、経験豊富なハンディマンのBさんにやってもらうことにしたのです。

昨日の月曜日、「すぐ終わりますよ」とにこやかに言いながら木製ブロックを貼り始めたBさんでしたが、どうも手こずっている様子。

結局、全てを貼り終えることができず、接着剤が乾くまでは上に乗れないから端っこの木製ブロックを並べるのが困難だということで、90%貼り終えたところで作業は終了。

端っこのブロックは、適宜切断して長さや形を揃える必要がありますから、もっと時間がかかるでしょうし、それは翌日やりますとのことでした。

そして、仕上がり具合を見に行ったら、

あっ!

隙間ができてるじゃん。


あああっ!


ものすごい隙間ができてるじゃん。

順番に詰めていけば、隙間なんてできないんじゃあないのか?

どうしてこんなことになる?

しかし、

今頃こんな事を言っても、もう遅い!

隙間にはパテか何かを詰めるんでしょう。このまま表面の塗装をおこなうわけにはいかないですからね。

かっこ悪いけど、そんなことはもうどうでもいいわ。どうせ、この新しく直した部分だけ色が薄くて激しく目立つんだし。隙間の詰め物も話の種になるというものだ。

キッチンベンチを下げたおかげで、キャビネットが床に近すぎて、見た目もヘンテコになったしな。

キッチンが使えるようになれば、もうそれで良し!



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2020年3月2日

ついに発表するけど

いつ発表しようかと機会を待っていたのですが、3月になったらブログ上で発表することにしていました。

ついに60歳になるという信じがたい事実が待ち構える今年、

私は生まれて初めて、

ヨーロッパ旅行に行くことになったのでございます!

もちろん自腹で旅行するなんていうのは不可能なのでして、この旅行はドバイ在住の義妹からのプレゼントなんですけど。

その義妹が今年40歳になりますので、それをお祝いするために兄(うちの夫)と弟をドバイに招待したのです。もちろん費用は全額義妹持ちで。

ドバイまで行くのならドイツにも行くと決めたうちの夫。

ドイツには、夫の愛する電動工具メーカーの「 フェスツール」という会社があるのでして、フェスツールの工場を見学することをずっと夢見ていたんですって。

そのために夫がドイツ語の習得に励んでいることは、「話しかけると怒る夫」という記事に書いたとおりなのでございますけど。

旅行費用全額父親持ちで一昨年はハミルトン島、昨年はバイロンベイと、毎年いろいろな所に旅行している夫。

今年はドバイ旅行、さらにドイツ旅行か。

自分ばっかりずるい!私はもう10年もどこにも行っていない!私も行きたい!

と声を上げましたら、

義妹が同情してくれて、なんと私もドバイに招待してくれたのです。そして、ドイツへの航空券も買ってくれたのです。(泣)

ドイツに行くのなら、ちょっとだけ足を伸ばしてパリのルーブル美術館を見学に行きたいと思いました。そのくらいなら自腹でもなんとかなると思ったんです。

それに、ドイツも電動工具の工場巡りだけじゃあもったいない。

せめて、

ノイシュヴァンシュタイン城くらいは見に行きたい!

ノイシュヴァンシュタイン城まで行くなら、イタリアも遠くないぞ!

私がぜひ行ってみたい場所や見てみたい物はイタリアに多い。これが最初で最後のヨーロッパ旅行になるかもしれないと思うと、せめてミラノかフィレンツェくらい行きたい!

しかし、夫がぜひとも見学したい工場がスウェーデンにあると言うので、スウェーデンにも行ってストックホルムから帰国ということになったのでございます。

ドバイからはパリに入って、ルーブル美術館を見学してからドイツの工場見学へ。ドイツでレンタカーを借りて車で移動し、最後はデンマークを通ってスウェーデンへ行くということになりました。

こうして、2週間ほどフランス・スイス・ドイツ・デンマーク・スウェーデンを旅行することになったのでございますけど、行くのは来月なのです。

新型コロナウイルスの感染が広がっています!

これから一ヶ月のうちにさらに感染が広がると、行けなくなる可能性があります。

実は、ちょっと無理して北イタリアに行きたかったのですけど、夫とは別行動にして一人で電車で行くことも考えたんですけど、北イタリアはもう行かない方が良さそうです。

パリはルーブル美術館だけが目的ですが、現在ルーブルは職員が感染を懸念して勤務を拒否したために閉館されています。

ドイツでも感染が拡大しているそうです。

ノイシュヴァンシュタイン城は北イタリアに近いしな、観光禁止になったりしませんように。


ところで、友人のエクリーさん家のお嬢さん二人は、今年大学を休学してアルバイトと旅行を楽しむギャップイヤーにすることにしたそうです。

旅行費用を貯めるために昨年からせっせとアルバイトに精を出しておりまして、旅行先に選んだのはなんと日本。

私達家族が夏はやめておいた方がいいぞと忠告したにも関わらず、6月から7月という蒸し暑い時期を選びました。

航空券も宿泊施設も手配済みだそうですが、

とっても心配しています!

原因は新型コロナウイルスです。まだ日本への渡航制限も日本からの入国制限も出ていませんけど、感染がさらに拡大すればどうなるか分かりません。


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2020年3月1日

下痢の後は食べ物に注意

そんな当たり前のことを、60年近くも生きてきてまだ学んでいないのか、私は!

一日中寝込んでいた金曜日は、朝ご飯にポリッジ(オーツ麦をミルクでドロドロにしたやつ)を食べただけで、その後はな~んにも食べられませんでしたからね、昨日は空腹だったんですよ。

朝いつものようにポリッジに果物を入れたのを食べて様子を見ていたら、お腹は大丈夫そうだったんです。

そこで、まだお昼前だというのに冷蔵庫に残っていた一昨日の晩ご飯「キャベツと豚肉のカレー煮」の残りをご飯とともに食べ、それで一気に食欲の制御ができなくなって「小豆とニンジンのサラダ」の残りも食べ、デザート代わりに「あんこ」を一口食べ、胃がキンキンに張ってきたのに気づいた後です。

あっ、これはヤバいかも…

と思ったらその通りになりました。

胃がキンキンになるほど食べてしまったことを後悔し、吐き出そうともしてみたんですけどね、私は吐き出すのが苦手で。喉の奥に指を突っ込んでもですね、苦しいだけでなんにも出てこないの。

そして再びダウン。

下痢をした後は、やっぱりお腹に優しく消化しやすくてエネルギー源になるお粥とかうどんを煮たのとか、そういうのから始めないといけないのよねえ。

そして、傷ついた腸の粘膜を修復するためにも、たんぱく質の豊富な食品を食べた方が良いんですよ。ただし、消化しやすい低脂肪のたんぱく質です。豆腐とか卵とか白身の魚とか。

カレーのような刺激のあるものや脂っこい豚肉や発酵しやすいキャベツや豆類は良くないんです。

知ってるのに何故食べる?

自分のお腹を過信していました。


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