営業再開になったら、私は手芸店とキッチン用品店と靴屋に行きたかった。
でも、規制は緩和されませんでした。
メルボルンの北部で集団感染が発生したからです。ある家族から始まった集団感染は、その家の子供が登校した小学校と小学校が属しているカレッジの関係者数百人の検査と隔離という大ごとになりました。
学校の他の生徒とその家族及び職員とその家族という規模です。
原因となったのは、イスラム教徒の移民家族だそうですが、家族の子供2人が病気になり、検査で陽性という結果が出たので、家族全員が自宅で2週間の隔離をしていたそうです。
2週間の隔離期間が終了し、もう外に出てもよろしいと連絡を受けたので、家族は仕事にでかけ、子供達も学校に行ったのだそうです。
ところが、学校に行っても良かったのは病気になっていた2人の子供達で、その弟で小学校5年生の男児は、感染の可能性がある家族の一人だったので、まだ学校には行ってはいけなかったんですって。
男児は月曜日火曜日と学校に行って、水曜日に症状が出たのか検査で陽性となりました。
この家族が正しい情報を伝えられて、正しく理解できていたのかということが問題視されています。第一波の時から英語が得意ではない移民の人達に正しい情報を伝えるための対策が必要だと言われて、保健省のウェブサイトでは様々な情報が英語以外の多くの言語で提供されてはいるのですけどね、感染者やその家族が英語が不得意だった場合の対策も必要なのですね。
この家族に限って言えば、家族のメンバーの多くは英語力に問題はなかったということなんですけど。
さらに、感染者やその家族との連絡を担当する保健省のスタッフが、感染者ごとに異なるというところにも問題があったそうです。一つの家族から複数の感染者が出た場合は、一人のスタッフが家族全員を担当することにしたそうです。それは当たり前ですよ。
イスラム教徒の学校法人が運営しているこのカレッジには、小学校とハイスクールがあります。生徒達とその家族及び学校のスタッフは、学校コミュニティーのメンバーということになりますから、そのコミュニティーに迷惑をかけたということで、この男児のお父さんは大変なショックを受けていて、責任を感じておられるそうです。
学校は、長いロックダウンの後やっと再開されたのに休校になりましたし、他の生徒とその家族全員が検査を受け、結果が出るまでは隔離しなくてはならず、親達は仕事にも行けませんし。
自分が小5の息子を学校に行かせてしまったことがこのような大ごとになり、罪悪感から転校や引っ越しまで考えていると校長先生がメディアに語ったそうです。校長先生は「家族は何も悪いことはしていない」「正しいことをしていると信じていた」「このようなことは誰にでも起きる可能性のあることだ」と、この家族を励ましているそうですけど。
影響は、この学校のコミュニティーにとどまらず、メルボルン全体に及んでいますからね、批判する人はいます。
直ちに学校を閉鎖し全生徒とスタッフの家族全員を隔離して検査をしたそうですから、この地域の外には感染は拡大していないのではないかと思われますが、
どれだけ感染力が強いんだか新型コロナ…
検査を受けた皆さんの結果がまだ全て出るまでは、この地域での感染者の状況を把握できないという理由で規制の緩和は見送られましたが、昨晩のニュースによると検査を受けた千人を超す人達の中から新しい感染者は見つからなかったとのことでした。
それにしても、ヴィクトリア州政府と保健省は慎重です。
こういう集団感染は、ウイルスが存在する限り、規制が緩和された後でも起こりうると思いますよ。
11月2日に次のステップの規制緩和ができるかどうかですけど、できて欲しいです。家から出ない暮らしも本当にそろそろ限界です。
小5男児の家族から広がったメルボルン北部地域の集団感染ですが、感染経路の追跡調査の結果、始まりはボックスヒル病院に入院していた患者から感染した医療スタッフだったそうですよ。
そのスタッフには症状がなかったため、油断して別の病棟に行ってその病棟のスタッフに感染させ、そのスタッフから別経路でも感染が広がったそうです。
病院は一番危ないところですから厳しく管理しているんでしょうが、それでも医療従事者の感染は起きますし、海外では多くの医師や看護師が亡くなっていますしね。
新型コロナウイルスの感染力には、まったくもって驚かされます。
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