2020年10月9日

脳の情報処理能力とハエ

私達「ヒト」が外界から得る「視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚」の五感の全情報中、視覚情報は90パーセント近いそうです。

こうした情報は脳内の異なる経路で別々に処理しているわけですけど、視覚情報は他の感覚情報に比べて処理速度が速いそうです。

聴覚情報に関しては、いつも思うのですけどね、母国語である日本語の処理経路と外国語である英語の処理経路とは明らかに違います。

視覚情報と日本語の聴覚情報は処理の連携が速やかですが、英語だとそうはいかないんですよ。

視覚情報が優先されてしまって、聴覚情報の方はうっかりすると「ただの音」になってしまい、言語情報として処理できないことがあります。

これはね、映画やドラマを英語で見る場合にも感じますが、ニュースを見る時に特に感じるのです。ニュース映像に意識を奪われてニュースの内容を聞き取れなかったということがしょっちゅうあるのです。

ところが、いつも編み物をしている居間の隅にある椅子に座っていると、そこからはテレビの画面が見えないので映像を見ずにニュースを聞くだけになります。すると、細部までちゃんとしっかり聞き取れるのです。

ですからね、ニュースはラジオで聞く方がテレビで映像を見ながら聞くよりも理解しやすいです。

この違いは、日本語ニュースの場合はそれほど気になりませんが、日本語ニュースでも映像に気を取られて「何を言ったか分からなかった」ということは、誰にでもありますよね。

昨日のアメリカ副大統領候補の討論会でも、ペンス副大統領の頭にとまった「ハエ」に気を取られてしまい、その時ペンス氏が話していた発言を聞き逃してしまった人は、大勢いるようですよ。

もちろん、この私も、ハエがとまった瞬間から脳みその情報処理はハエに集中してしまって、ペンス氏の発言は「ただの音」になってしまいました。

いやあ、あのハエは、大統領討論会の歴史に残るハプニングでしたね。


アメリカでは、科学者から軍人まで、様々な団体が反トランプの姿勢を表明していますが、医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は、今回の大統領選挙によってトランプ政権指導部を排除すべきだとする論説を掲載しました。

編集者全員の署名で論説を掲載するのは異例のことです。

無能なトランプ政権が、新型コロナの危機を悲劇に変えたと指摘しています。

トランプの「イエスマン」ペンス氏は、新型コロナウイルス対策責任者だったんですよ。ハエがとまってお気の毒だったなんて、私は思いません。バチが当たったと思いましたよ。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿