昨年の21歳の誕生日は、オーストラリアでは成人と認められる特別な誕生日だったのですが、本人の希望で特別なことは何もしませんでした。たまたまオーストラリアに戻っていたドバイ在住の義妹を夕食に呼んで、一緒に晩ご飯を食べましたけど。
あれから一年が経ったのですね。もう2〜3年は経ったような気分です。
新型コロナで無収入のお母さんは、誕生日プレゼントも買わず。本人が、夫の父親からプレゼントにもらった新しい iPhone のケースを買ったから、そのケースの代金を払ってくれと言うので、それを払ってプレゼント代わりにしました。
うちの夫は、娘の大学が終わって一息ついたら、本のショッピングに連れて行くのがプレゼントだそうです。古本屋めぐりをするのでしょう。
仲の良いお友達のCさんは、手作りのハロウィーンハウスを作って持って来てくれました。ジンジャーブレッドハウスをハロウィーン風にしたようなお菓子の家です。全て手作りという渾身の作品でした。「すごいねえ!Cちゃん頑張ったねえ!アンタいい友達がいるわねえ!(You have a good friend!)」と言いますと、「Yes, I do!!!」と娘は大喜びでした。
そこへ、兄であるうちの息子からのプレゼントが届いたのでございます。
「The Wicket Baker」という料理本でした。
ゴスがテーマらしいです。娘はゴスが好きなんです。ちょっと気味が悪くてスタイリッシュでカッコいいというのが大好きで、かつて私もハンニバル・レクターの料理本をプレゼントしたことがありますが。
早速パッケージを開けて、本を取り出して中を見て、大興奮した娘は、
何ということか、
これまで私も見たことがなかったのですけど、
兄に抱きついてハグ!
「サンキュー、カイ(息子の名前)」
息子と娘は、小さい頃から大変仲が良くて、今でも毎日顔を合わせると長々とおしゃべりをする関係ですし、引きこもっている息子にとって娘は一番の相談相手、会話の相手、頼りになる親友くらいな感じではあるんですけど。
「アンタ達がハグするのお母さん初めて見たわ!」
私は嬉しくて涙が出ました。
私は嬉しくて涙が出ました。
プレゼントがあれほど誰かを喜ばせることがあるんですね…
さて、
お母さんからの本当のプレゼントは、 iPhone ケースの代金ではありませんよ。毎年家族の誕生日には、ちょっと特別な晩ご飯とバースデーケーキを作っているんです。
「ねえ、晩ご飯に何かリクエストある?」
「うーん、ガドガド」
「ガドガドお?何それ!そういうワケワカランのは、お母さん無理!」
晩ご飯は、一応東南アジア料理ということで手巻きライスペーパーロールにしました。バースデーケーキは、不本意だったんですけど娘からリクエストされたのでレモンタルトを作りました。キャンドルは無しでした。
いつまで家にいて家族と一緒に暮らすのか分かりませんし、来年は家を出るとか言っていますから、もしかしたら今日が家族と祝う最後の誕生日だったかもしれません。
そう考えると、食べたいと言ったガドガドを頑張るべきだったかも…
っていうか、
ガドガドって何よ?
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