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2025年3月18日

ふる里の銘菓「金平饅頭」

1月に父が亡くなり一人暮らしになっている母のことが気になって、最近よくビデオ電話をしています。

本当に便利な世の中です。かつては通話料の高額な国際電話しか手段がなかったですけど、今はインターネットに接続さえ出来れば簡単に顔を見ながら話せます。私は日本にいる家族が利用しているLINEを使っています。

一昨日の朝、母とビデオ電話をしていたら食べ物の話になって、母が朝ご飯の後に食べたと言う和菓子の包みを見せました。「金平饅頭」(きんべいまんじゅう)という和菓子です。

この「金平饅頭」は、私が生まれ育った岡山県中西部にある成羽町という町にある三宅製菓店が作る銘菓でしてね、何か手土産が必要な時などには第一候補になるのは間違いない食べ物で、これをもらって嬉しくない人はいない美味しさで、町では有名なお菓子なんです。

三宅製菓店のウェブサイトによると、創業から100年以上続く伝統の味だそうです。創業者の三宅⾦太郎さんという方は、金平(きんべい)の愛称で親しまれていたそうで、⾦太郎さんの作る饅頭はいつしか「⾦平饅頭」と呼ばれるようになったそうですよ。

以前、岡山市在住の友人J子が、買い物に出かけた高島屋で偶然この「金平饅頭」を見かけ、私がブログに「食べたい…」と書いていたのを思い出して、わざわざ国際スピード郵便で送ってくれたこともありました。

その時の写真がこれ。


あっさりとした⽩餡をカステラ⾵の⽣地で包んで焼いてあります。この白餡が美味しいんです。


「金平饅頭」を食べてみたいと思われた方は、ヤマト運輸が配達をしてくれる地域にお住まいなら三宅製菓店のウェブサイトから注文できますよ。

三宅製菓店には「備中神楽面最中」(びっちゅうかぐらめんもなか)という商品もあるんですが、こちらは小豆のあんこが私にはちょっと甘過ぎて、最中の皮がポソポソするのも苦手なんですけど、それは私の個人的な好みの問題です。

10月に日本に行く予定ですが、「金平饅頭」は食べたい物トップ10に入っているのでございます。


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2025年2月13日

国籍の件どうしていますか?

今日の話題は、日本に住んでいらっしゃる方にはあまり関係のない話かもしれませんが、海外に長期滞在あるいは永住するという場合、避けては通れないビザと国籍の話です。

私がオーストラリア国籍を取得したのは、2011年のことです。

国籍を取得しようと思った最大の理由は投票権でした。この国に永住するわけですからね、この国がより良い国になるように、政治を任せる議員を選ぶ選挙や重要なことを決める国民投票で投票したかったのです。

それ以外の理由としては、面倒な永住ビザの更新手続きをしたくなかったというのもありました。家族の中で私だけが外国人扱いという状況は不自然でしたし。

それから、日本のパスポートの更新が面倒だということもありました。戸籍謄本を日本から取り寄せなくてはいけなかったり、手続きには領事館まで足を運ばなくてはいけなかったりと、非常に面倒に感じていました。

戸籍謄本なんて、内容は全く同じものなのに何ヶ月以内に発行されたものでないといけないとかで何度も繰り返し日本から取り寄せましたけど、どうして紙に印刷したものがいちいち必要なんですかねえ。

とにかく、オーストラリアに永住するならオーストラリア国籍を取得するのが理にかなっています。これでビザの問題からも開放されますし。

ところで皆さん、日本人が外国の国籍を取得すると、取得した時点で自動的に日本国籍は失うことになるとご存知でしたか?

外国籍を取得した場合、本来ならば「国籍喪失届」というのを提出して戸籍を消除してもらわなくてはいけないそうですが、しなくても罰則が無いのでしない人は多いらしいです。

私の場合は、日本が二重国籍を認めるようになるかもしれないから届けは出さない方が良いとアドバイスしてくれた人もいましてね、届けを出していなかったんですけど、届けを出さなくても自動的に国籍は失っていたんですよ。ただし、戸籍はそのままでした。

今年亡くなった父親の相続に関わる手続きをするのに矛盾が発覚しましたので、ちゃんとやっておこうと思って先日「国籍喪失届」を出しました。郵便で出来ました。

さて、お子さんをお持ちの方は、お子さんが日本とオーストラリアの二重国籍状態だという方も多いと思います。うちの子供達も二重国籍で、オーストラリアのパスポートと日本のパスポートの両方を持っていました。

成人するまでにどちらかを選んで、報告する必要があります。オーストラリアは複数の国籍を持つことを認めていますから報告など必要ありませんが、日本の役所には報告しなくてはいけません。ただし、罰則がないので届け出ない人は多いそうです。

うちの息子も娘もオーストラリア国籍を選びましたので、本来なら日本の領事館に「国籍離脱届」というのを提出しなくてはいけませんが、まだしていません。これは郵便では出来ません。領事館に出向いて行うしか無いんです。しかも予約を入れてから行かなくてはいけません。

用意しなくてはいけない書類もいろいろあって、またも戸籍謄本を取り寄せなくてはいけませんし、書類は日本語で書かなければいけませんから、息子も娘も自分では出来ません。

日本国籍を選ぶ場合も届け出が必要なんですよ。「国籍選択届」というのを提出しなくてはいけないそうです。まあ日本国籍を選んだ場合は、パスポートの手続きに領事館に行く必要がありますから、それほど面倒なことではないでしょうけど。

ちなみに、成人した後にオーストラリアのパスポートを持っているのに日本のパスポートを申請したら、これは法律違反ということで罰せられるそうですよ。成人した日本パスポート保持者が他の国のパスポートを持っていてはいけないので、ご注意ください。


本当はちゃんとやっておかなくちゃあいけなかったことなので、うちの息子は手続きに行くつもりのようですが、日本語が手書き出来ませんから私が一緒に行かなくちゃあいけません。日本語の読み書きが出来ない人には、「国籍離脱届」を自分で出すのは難しいということですね。

うちの娘は土日しか休めないので、行ける時がありません。どうして郵便でも出来るようにしないんですかね。今どきパスポートの申請もオンラインで出来るのに。

「お役所仕事」という言葉がありますけど、生産性や利便性という点で、IT後進国と言われる日本はどうもその言葉通りのようです。

オーストラリアでも、届け出なくてはいけないことはいろいろあります。例えば選挙は国民の義務ですから、必ず現住所を登録しておく必要があります。そして、免許証に記載されている住所は、これと一致している必要もあります。

行政、健康保険、年金や福祉関係、運転免許など、公的なサービスは全部繋がっているので、同じような届け出をそれぞれ別個に出す必要はありませんし、いずれもオンラインか郵便で簡単に行えます。

役所に足を運んで紙の書類を提出したりする必要は、まずありませんよ。


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2024年9月21日

歴史を作る大谷選手

日本人が海外で活躍したり評価されたりするニュースを聞くのは嬉しいものです。

野球のイチロー選手がマリナーズで大活躍していた頃は、野球のニュースを聞くのが楽しみでした。小さくて細いアジア人選手に何が出来るのかとイチロー選手を小馬鹿にするような意見もあったんですよ。

ところが、イチロー選手はもちろんヒットも打ったけど、それだけじゃあなかった。足が速いからバントでも出塁する、あれよあれよと思っているうちに盗塁していつの間にか3塁まで行ってる。ホームランじゃあないのに本塁まで戻って来て点を入れる。

「こんな野球は見たことがなかったけど面白い!」と思わせたんですよね。

そして、イチロー選手は守備もすごかった。足が速いから守備範囲が広かったし、身体能力が高いからホームランをフェンスに登ってキャッチしたりもしました。イチロー選手が守るライトは背番号から「エリア51」と呼ばれるようになりましたよね。

そして、イチロー選手は驚くべき強肩でもありました。

レーザービームと呼ばれた正確な送球で走者を3塁でアウトにした時のことは今でも覚えていますよ。あれでアメリカ中の野球ファンにイチロー選手の強肩が知れ渡りました。

現在メジャーリーグで活躍している日本人選手の中で、別格の大活躍をしているのはドジャーズの大谷翔平選手ですが、昨日はすごいニュースがありましたね。

もうすぐ50/50(50ホームラン&50盗塁)を達成するだろうと期待されていることは知っていました。48/48まで行ってからやや停滞していました。

そんな昨日、ニュースサイトで大谷選手が50/50を達成したどころか、51号ホームランを打ったと書いてあったから、私は「いつの間に?」「ニュースを見逃していたのか」と思ってMLBのサイトを見たんですよ。そうしたら、こういうのが目に入った!

6 for 6, 3 HRs, 10 RBIs

「3 HRs」がホームラン3本というのは分かりますよ。この日の試合で3本もホームランを打ったんですね。他も見当はつきましたけど、「6 for 6」は6打席6安打で「10 RBIs」は10打点ということだろうと思ったら、その通りでした。

普通の選手では考えられない記録です。大谷選手はこれに加えて2盗塁も記録したそうでですから、アメリカ人野球ファン達も大興奮するのは当然です。「Unreal」(現実離れしている)とか「Insane」(狂っている)とか「Unbelievable」(信じがたい)とか、ニュースサイトもSNSもそういう言葉で溢れていましたよ。

1試合の記録としては過去最高だと書いているサイトもありましたが、5打席5安打&ホームラン4本という記録を残している選手がいるそうです。どっちの方がすごいのか私には分かりませんけど、いずれにしても歴史に残ることは確定です。

大谷選手が40/40を達成した時に、ひょっとしたら50/50に行けるかもという論調だったことからも50/50という記録がいかにすごいことなのか想像できるわけですが、昨日で一気に48/48から51/51まで記録を伸ばしたそうじゃあないですか。

まだ9試合残っているんでしょ?どこまで記録を伸ばすか楽しみですね。

ああ、こういうニュースを聞くのは気分がいいわ。戦争のニュースとかドナルド・トランプの話とか、気分が悪くなるようなニュースが多過ぎますからね。


ついでなんですけど、先日大谷選手がエンゼルス戦で敬遠された時のエピソードを皆さんご存知?

大谷選手がホームランを打つたびに、ホームベースのところで待っている選手は大谷選手の後の2番を打つムーキー・ベッツ(Mookie Betts)野手です。

この選手も1番を打つような選手なんですよ。ただし、今は大谷選手がいるから2番を打っているんですけど、先日のエンゼルス戦の延長10回、走者2人。ここでホームランを打たれるとおしまいなので、エンゼルスは大谷選手を敬遠して歩かせたんです。

2番を打つベッツ野手としては、大谷選手を歩かせて自分と勝負するということは、自分は抑えられると判断されたってことですからね。軽視されたと感じたベッツ野手の闘争心に火がついたのですよ。

結果はスリーランホームラン!

私はドジャーズを応援しているわけではないですが、こういう話を聞くと気分がいいです。


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2024年8月9日

巨大地震注意情報に心配

日本のニュースサイトで宮崎県南部で震度6弱の地震があったというニュースを読みましたが、このレベルの地震は珍しいことでもないので「ああそうか」と思っただけだったんですけど。

英国BBCのウェブサイトで、日本で巨大地震注意情報が出たという記事を見ました。何のことだろうかと思ったら南海トラフ地震に関する臨時情報を気象庁が発表したというので、いよいよ近づいたかと緊張しましたよ。

対象地域にお住まいの皆さんはご心配なことだと思います。

南海トラフ地震は、100年ぐらいに1回の頻度で起きているんだそうですね。津波よりも強い揺れによる被害の方が心配されるそうですが、日本の皆さんのことですから自治体はしっかり準備が出来ているんでしょうけど。

個人の場合には、準備をしておかなくちゃあいけないと思いながら出来ていない方もいらっしゃるでしょうから、この注意情報を機会に備えをしてください。


私が住んでいるメルボルンには台風も来ないし地震もないし大洪水の心配もないんですけど、地域によっては森林火災という心配があります。

私達家族は、燃えやすいユーカリの木に囲まれた森林火災のリスクの高いエリアに住んでいましたから、もしも火災が発生したらどうするかということを家族で何度も話題にしました。

火災の場合は出来ることが限られますが、突然起きませんから時間の余裕があります。私達の選択は早めに避難することでしたが、問題は子供達が学校に行っている間に避難しなくてはいけなくなったらどうするかでした。

避難経路の関係で子供達を学校に迎えに行けなかった時はどうするか。どうやって連絡を取り合うか、連絡が取れなくなったらどこで落ち合うか、そういうことを決めておくことが大事でした。

地震の場合は話が全く違います。

突然発生するわけですし、建物の倒壊など命に関わる危険があるわけですからね。強い地震が起きた時に屋内・屋外・車内それぞれの場所でとるべき行動を再確認しておくべきでしょう。

台風が接近している時や大雨が降っている時に地震が起きる可能性もありますね。様々な状況で、どこにどうやって避難するかを知っていないと、いざという時にパニックになります。

幼いお子さんや高齢者あるいは障害を持つ家族がいらっしゃる皆さんは、特に大変だと思います。しっかり計画を立てて準備をしておいてくださいよ。

避難場所に必要な支援がすぐに届かない場合もあるわけですし、女性の皆さんはいつでも余分の生理用品を準備しておいた方が良いと思います。

どうぞ地震が起きませんようにと祈るわけにはいきません。近いうちに起きると分かっていることですから。しかもそれは巨大地震で、広範囲に渡って長時間揺れると分かっているんですから、備えるしかないわけです。

首都圏直下型地震もいつ起きても不思議ではないと言われていますが、こうした予測されているもの以外にも、強い地震は毎年発生しています。

準備をしておかなくちゃあいけないと思いながらしていなかった皆さんは、早速今日から始めてください。


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2024年8月7日

寝台特急「サンライズ」と懐かしい景色

今日は、ある YouTube 動画について書こうと思います。

この動画を偶然見つけたのは1〜2年前ですが、初めて見た時には本当にいろいろ懐かしく思ったんですよ。

寝台特急「サンライズ出雲」で東京から島根県の出雲市駅までいく様子を紹介した動画なんですが、出雲市まで行くと知って私が思った通り、この寝台特急「サンライズ」は岡山駅から伯備線を走るんです。

伯備線というのは私がよく利用していた路線なんです。

出雲市行きの寝台特急「サンライズ出雲」は、香川県高松市行きの「サンライズ瀬戸」と連結して東京から岡山まで走ります。岡山駅で切り離された「サンライズ出雲」は、伯備線を北に向かいます。

東京は私には馴染みのある街ではありませんから、窓の外の景色を見ても特に思うことはなかったですけど、電車内のアナウンスの声は懐かしかったですし、寝台特急の車内は興味深かったです。

翌日の早朝、岡山駅が近づく頃には明るくなり始めていて、窓の外の景色が良く見えて来ます。

そして、岡山駅を過ぎてからですよ。窓の外に見える景色が見覚えのある景色の連続となります。倉敷駅は変わっていませんでした。倉敷の近くは大きなビルが増えていたりして、少し違って見えました。

伯備線は高梁川に沿って走ります。懐かしい景色の連続です。そして、寝台特急「サンライズ出雲」が備中高梁駅に到着しました。古い木造だった駅が新しく建て替えられていました。

かつて、うちの夫の祖父のセオが私達夫婦と一緒に日本に行ってみたいと言った時に、実現しなかった理由の一つがこの駅でした。この駅にはエレベーターがなくて、プラットホームに行くためには急な階段を上り下りして陸橋を使う必要があったんです。脚が不自由で心臓も悪かったセオには無理なことでした。

あの時、備中高梁駅が脚が悪い人にも利用できる駅だったら一緒に行けたんですけどね。日本に行ってみたいと言ったセオを連れて行ってあげられなかったことは、うちの夫の後悔の一つになりました。

「サンライズ出雲」が新見駅を過ぎた頃から窓の外は雪景色になります。私はもう20年近く雪を見ていません。メルボルンでは雪は降りませんからね、雪を見るためには3時間ぐらい運転してスキー場のある山の上まで行くしかないんですから。

倉敷を過ぎてからはもう本当に見えるのは山ばかりでした。それも急な山です。私はああいう所で生まれ育ったわけですよ。ノスタルジックな思いになった YouTube 動画でした。


料金を調べてみましたらね、寝台特急「サンライズ」で東京から岡山まで行くのは、新幹線で行くのと料金はそれほど変わりませんよ。出雲市まで行く場合は、岡山から特急「やくも」というのに乗らなければいけませんから、「やくも」の運賃や特急料金なども含めて比較すると、「サンライズ」の方が安いみたいです。

成田空港に到着するのが遅くなると、最終列車に間に合わなくなり岡山の田舎まで帰ることが出来ないので東京かどこかに一泊する必要があるんですけど、「サンライズ」に間に合うならこの寝台特急で一泊するという選択肢がありますね。

私は寝台列車は大学生の時に東京から京都まで行くのに乗ったことがあります。1区画に2段ベッドが2つ並んだタイプで大学生にはもってこいでしたが、「サンライズ」の個室というのは魅力的ですね。人気があるのもうなずけます。


この YouTube 動画を作った方は他にもいろいろ同様の動画を作っておられるんですが、スピリット・オブ・タスマニア(Spirit of Tasmania)というフェリーを利用してメルボルンからタスマニア州のデヴォンポートまで行く様子を紹介した動画もありました。

これ、実は最近行ってみたいと思っていたんです。行きたいのはデヴォンポートではなくてホバートなんですが、フェリーですから車で行けばデヴォンポートに着いてから自分で車を運転して行けますからね。

動画の制作者の方の友人がホバートに住んでおられて、デヴォンポートまで迎えに来てくださったそうです。ホバートからデヴォンポートまで、車で8時間だったそうですよ。

地図で見るとタスマニアは小さく見えますけど、オーストラリアが大きいから小さく見えるだけなんですね。地図で比較してみたら、タスマニアは北海道くらいあるんです。その北の端から南の端まで行くんですから、8時間かかると聞いても納得です。

8時間も運転してホバートまで行って、また帰って来るのかと思うと一瞬でやる気が失せました。やっぱり、ホバートに行くなら飛行機だな。

ちなみに、この動画の始まり部分では、今の私にとって見慣れた景色であるメルボルンのサザンクロス駅周辺を見ることが出来ます。

この駅は、私がメルボルンに来た頃にはスペンサーストリート駅と呼ばれていて、メルボルン中心部から外れたところにある古くて相当イマイチの駅だったんですよ。駅周辺もイマイチのエリアでしたけど。

何年も延々と工事をしていましたが、近代的な駅に生まれ変わって名前も変わりました。でも、今でもスペンサーストリート駅と呼ぶ人は大勢います。

見慣れたメルボルンの景色も、別の街に住むようになれば懐かしく思い出される景色になるんでしょうね。


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2023年8月16日

セクハラか人権侵害か

ミス・ユニバースのインドネシア大会でセクハラがあったと出場者が告訴したというニュースがありましたね。

複数の出場者が、運営関係者から身体検査と称して服を脱ぐよう強要され、写真を撮られるなどの被害にあったということです。

運営側の男性カメラマンから全裸になるよう強要され、下半身も確認されたそうで、被害者7人が運営側を刑事告訴しているそうですが。

このニュースを読んで、思わず自分のトラウマがよみがえって来ましたよ。

この話は、これまであまり人に話していないんですけど、私の中で確かにトラウマになっている出来事の一つなんです。

小学校6年生の時のことです。岡山県の当時川上郡と呼ばれていた地域の小学校から「健康優良児」を選ぶ選考会がありました。

Wikipedia によると、「健康優良児」とは、身長と体重が平均以上で、学習成績と運動能力共に優れ、性格明朗な児童を選び、朝日新聞社・文部省・都道府県教育委員会が合同で表彰したのだそうですが、そんなことは私は知りませんでした。

上記のような条件を満たす小学校6年生の男女児童1名ずつを各学校が推薦して、推薦された児童を集めての選考会が開かれたのです。運動能力テストをおこない、健康診断(身体測定)そして教師の面接を経て最優良児を選ぶわけですけど、私は自分が通っていた小学校から推薦されて参加しました。

本人は何のことかよく分かっていなかったんですよ。「健康優良児」に選ばれるのは名誉なことらしいという程度の認識でね、先生に言われるままに参加させられていたのです。

トラウマになっているのは、健康診断と教師の面接というやつです。

各学校の代表児童は、広い部屋(会議室だったと思いますけど)に集められて裸にならされたんです。下着のパンツ1枚だけはいていましたけど、全裸に近いんです。

小学校6年生と言いますとね、胸もふくらんで来ていますし、人前で裸になりたくないんですよ。しかし、学校の代表なんですし他の学校の代表達に勝たなければいけないと思っていましたし、その部屋には知らない他校の先生達もいるわけで、12歳の子供が抵抗出来るような状況ではないのです。

下着のパンツ1枚だけになって健康診断だか身体測定だかがあったと思いますが、トラウマになったのはその後です。

学校の先生達、おそらく各校の校長達だったと思いますが、中年の男達がずらりと並んで座っている前で、私達女子児童は一列に並んで「気をつけの姿勢」をさせられたんですよ。胸を隠すことが出来ない姿勢です。

この時、パンツまで脱がされた記憶はないので、パンツははいていたんだと思うんですけど、裸の身体を男達がジロジロ見ているわけですよ。ニヤニヤしている男もいるのです。結構長い時間「気をつけの姿勢」をさせられたと記憶しています。

非常に苦痛で、今でも思い出すと吐き気がしそうです。

私が12歳の時ですから、1972年のことです。

「健康優良児」の表彰には批判的な意見が多かったそうで、個人の表彰は1978年に廃止されたそうです。

私はこの年の地域の「健康優良児」に選ばれたので、この小学校には額縁に入れられた私の写真が長く飾ってありました。さすがに裸ではなくて水着を着ている写真でしたけど。

寒い部屋で水着になって写真を撮られたことも覚えていますよ。

大学生の時にこの小学校で教育実習をしたのですが、その時にもまだ飾ってありました。非常に腹立たしかったです。その写真を見ると、あの屈辱的な出来事を思い出して気持ちが悪くなりますからね。

保健の先生には、あの出来事について話した記憶がありますけど。あの水着姿の私の写真は、廃棄されたでしょうか。学校のどこかに保管されているんでしょうか。二度と私の同意なく展示したりして欲しくないです。

それにしても、ミス・ユニバースの出来事がセクハラなら、「健康優良児」のあれは何でしょうかね。12歳の女子児童を裸にして並べて比べるなんて、ひどい人権侵害だし、精神的虐待とも言えるんじゃあないですか?


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2023年2月27日

理解できない残念さ

将棋の王将戦七番勝負ですが、先日からこのブログでも話題にしているんですけど、きっと日本でもニュースになっているんですよねえ。

だって、今年の王将戦は、多くの将棋ファンが待ち望んでいた対決なんですよ。20歳の若きチャンピオン藤井聡太さんに前人未到のタイトル戦通算99勝を上げていて100勝にあと1勝と迫りながら何年も勝てていないベテラン羽生善治さんが挑戦しているんです。

この王将戦は人々が語り継ぐ歴史になるだろうと言われている注目のタイトル戦です。七番勝負というくらいですから先に4勝した方が勝ちなんですけど、これまで4局が終わってそれぞれ2勝2敗と五分でした。

どちらが勝ってもタイトルに大手をかける重要な一番の第5局は、この週末の土日に島根県の国民宿舎「さんべ荘」という所で行われました。

藤井さんも羽生さんも人気のあるスター棋士ですし、私はどちらにも勝って欲しいという気持ちですが、どちらかと言うならば、やっぱり羽生さんに100勝して欲しいので羽生さんに勝って欲しいと思っているんですけど。

5局目は藤井さんが勝ちましたね。タイトル防衛に王手です。6局目はぜひ羽生さんに勝ってもらって、7局目を見たいです。

見たいと言っても見れませんから、毎日新聞のサイトで速報をチェックしていたんですけど、「1日目から終盤戦のような緊迫感」「藤井さんが強手連発」「目が離せない激しい終盤戦」「羽生さんが反撃で形勢は混沌」などと書いてあってもですね、残念なことに私には分からないんですよ。

未だに駒の動かし方はルールシートを見ながらでないとできないレベルですからね、私には対局の理解には無理があるのでして、大盤解説会場でどよめきが上がったと聞いても、どうしてその駒をそこに動かしたことがどよめきが上がるほどのことなのかは分からないわけです。

大変残念ですけど、分からないものは分からないんですから仕方がない。

緊迫しているというのを聞いてワクワクし、解説者が驚きの声を上げるのを見て感心し、お二人がおやつやお昼ご飯に食べた物を見て楽しみながら、羽生さんが100勝目を上げるのを期待しているのでございます。


この「理解できない感覚」っていうのはね、うちの家族が英語で会話していて誰かがジョークを言った時、皆んなが爆笑する中で私一人が笑えないというのと同じです。

自分の家族でありながら、彼等が何を言っているのかが分からないこともあるんですけど、何を言ったかは分かっても面白さが分からないから私だけ笑えないことはしょっちゅうなんです。

ジョークなんていうのは、何故それが面白いのか説明してもらって、なるほどそれは可笑しいなと時間が経ってから笑うようなものじゃあないですからね。

一緒に爆笑できたら楽しいでしょうけど、分からないものは分からない。

将棋もね、対局している棋士が駒を指した瞬間に「おお、すごいのが出た」とか「うわあ怖い格好になった」とか、理解できたら面白いんだろうなあと思いますけど。

ホントに残念…


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2023年2月6日

日本で大きくならなくて良かった

うちの夫の知り合いのLさんは中国系のマレーシア人で、普段は経理の仕事をしておられますが、イベントなどで食べ物を売る店を出したりお料理のデモンストレーションなんかもやっていらっしゃいます。そのアシスタントとして、うちの娘がいつも手伝いに行っています。

昨日の日曜日、グレン・ウェイヴァリー(Glen Waverley)という街で春節」(旧正月)をお祝いするイベントがありまして、お手伝いをすることになったからと娘が家に帰って来ました。

イベント会場周辺は駐車が困難だと言うので私が送って行ったんですけどね、まあものすごい人出でしたよ。あんなに大勢の中国人を見たのは初めてでした。会場周辺は大混雑で、車を停める場所なんて無くて、娘を下ろすのにも苦労しました。

それはともかく、

送って行く車の中でいろいろな話をしたんですが、先日から世界的にもニュースになっている日本の首相と首相秘書官の同性婚に関する発言についても話したんです。

日本の首相が「同性婚を認めると社会が変わってしまうから問題だ」と言ったらしいと聞いて、「そこがポイントなのに!」「社会を変えなくちゃあいけないのに!」と娘は大きな声を上げました。

次に秘書官が「同性カップルが隣りに住むのは嫌だ、見るのも嫌だ」と言ったそうだと聞いて、娘はショックを受けたようでした。娘は同性愛者ですからね、自分を見るのも嫌だと言われたのと同じことですから。

「同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」とも言ったらしいと聞いて呆れていましたよ。

そして叫んだんです。

ああ日本で大きくならなくて良かった!ずっと日本にいたら、私はもう死んでるわ!

本当にそうかも知れないと思いました。

私達家族は、娘が幼稚園の頃から小学校の1年生を終わるまで日本に住んでいたんです。でも、私はうちの子供達に日本で教育を受けさせるわけには行かないと気づいたんです。

息子はハーフだということでいじめを受けていましたし、私自身のメンタルヘルスも日本に住んでいる間に悪化したんですが、住んでいた町では近くに相談できる医療機関も無くて。

それでオーストラリアに戻ることにしたんです。

オーストラリアの学校でもいじめはあるんですよ。うちの娘は、ハイスクールに入ってからある少女グループから、悪口を言われたり嫌がらせを受けたりしていました。

娘は小学校の頃に初めて本気で好きになったのが女の子だったことから、自分が同性愛者であることに気づき始めたそうですが、ハイスクールに入ってからはっきりと分かったのだそうです。自分が好きになるのは女の子だと。

ハイスクールの制服はスカートではなくズボンをはいていたことなどから「アンタは〇〇じゃあないのか」と同性愛者を罵る言葉を使ったいじめや嫌がらせが少女グループから続いたそうです。

うちの娘は、小学生の頃の抜毛症に始まって様々な不安症の症状に苦しみましたが、この同性愛に関する悩みやトラブルで症状は悪化して、摂食障害を患って食べることができなくなり、自傷を繰り返していた時期もあるのです。

娘は、私達家族が同性愛者に偏見が無いことも、家族が娘を愛していることも、何があっても自分をサポートしてくれるだろうということも、十分に分かっていましたけど、なかなか悩みを話してはくれませんでした。

最も状態がひどかった頃、ある日、お父さんとお母さんに言いたいことがあると言いましてね。

「私は女の子が好き!」と告白したんです。

「はい、分かりましたよ、女の子が好きなのね。あなたが好きになる人が女でも男でもお母さんはあなたがハッピーならそれでいいのよ、知ってるでしょ?」と言いましたら、「うん知ってる、でも一応言っておこうと思って」と言いました。

家族が100%自分を理解しサポートしてくれると分かっていても、そのくらい苦しんでいたんですよ。

もし日本に住んでいて、理解してくれない親戚や友達や学校の先生がいるかもしれない状況で、同性愛者であることを隠し続けなければならない暮らしをしていたら、娘は自傷行為では終わらずに命を断っていたかもしれません。

今では、病気だったことが信じられないくらいに元気になっています。友達も皆んな同性愛を含むLGBTGI+(性的少数者)に偏見が無い人達で、同性愛のこともオープンに話題にすることが出来て、娘は幸せそうです。

今日から大学院の勉強も始まりますしね、娘の暮らしは充実しているようですから、お母さんも嬉しいです。


しかし、世の中には、家族にさえ隠し続けるしか無くて、苦しむ人が大勢いますね。特に自分の性的指向に気づく中高生の頃には、多くの子供達が苦しみます。

苦しむ原因は、ありのままの自分を家族や友達に、あるいは学校の先生達に、受け入れてもらえないかもしれないという恐怖からですよ。同性愛者への偏見や差別を知っているからです。

特にひどいのは、同性愛者への偏見を持つ親の発言を聞いて育った子供達が、自分が同性愛者だと気づいた時です。

それでも勇気を出して告白する子供もいますけど、家を追い出されるケースもあると聞きます。ちょっと信じがたいです。こんなことを理由に子供を愛せなくなるんでしょうか。

首相の秘書官が「同性愛カップルを見るのも嫌だ」と発言したり、愛知県議が「気持ちが悪い」と発言したりするところからも、日本にはまだまだそういう認識の人達が大勢いるのだろうと思います。

だから、日本では家族にすら隠し続けるしかないと考える人が多いのでしょう。親を悲しませたくないという理由から隠し続ける人も多いと聞きますけど、愛する子供が同性愛者だと分かると親は悲しむんですか?

それこそ、根深い偏見があることを証明しているようなものです。


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2023年2月5日

古い価値観に縛られた国

日本の首相の「同性婚を認めると社会が変わってしまうから問題だ」という発言について記事を書いたばかりですが、人を差別する法律をより公正なものに変えることが出来ないのは、国民のせいだと私は思っているんですよ。

法律を作ったり政治を行う国会議員というのは、ただ「国民を代表している人達」なのでして、もっと言えば「公僕」なんです。その人達は国民が自由意志で選ぶことが出来るわけで、しかも日本では選挙が適正に行なわれているんですから、社会は国民の意志によって変えて行くことが出来るはずなんですけど。

昨日は、首相の秘書官が「同性愛のカップルが隣りに住んでいるのは嫌だ、見るのも嫌だ」と発言したというニュースを読みまして、まあそう思っている人は大勢いるんだろうなと思いました。

秘書官の発言を言語道断と言った首相も、五十歩百歩の考えの持ち主なんですけどねえ。

その秘書官も、発言を撤回して謝罪したりしないで、「嫌なものは嫌なんだ」と開き直るという手もありましたよね。どこかの県議会議員のように「同性婚が気持ち悪いと言って何がいけないんですか」と堂々と発言しても、民主主義なんですからそれは許されないことではないんです。

秘書官は辞めさせられたそうですが、同じ発言を議員の誰かがしていても、同じ反同性愛の考えを持つ国民が選挙でその議員を選べば、そのことに問題は無いんです。

BBCのニュースサイトでは、日本は未だに古い男女の役割認識と家族の価値観に縛られていると書いてありました。ホントに残念ですけど、なかなか変わりませんね。

うちの娘は同性愛者なので、日本が異性愛者と同等の権利を同性愛者に認めていないこと、すなわち法律で差別していることについて、私は無関心ではいられないんですけど。

社会のあり方というのは、いつの時代でも権力者が人々をコントロールするのに都合が良いようにルールを作って従わせ、教えや考え方を広めて洗脳し、従わない人々は弾圧したり排除したりして来たわけです。

権力者は時には宗教の指導者だったり、権力者と宗教が強く結びついていたりしました。ヨーロッパではキリスト教の影響で同性愛が罪であるという考えが広まりましたよね。イスラム教の国でもそうですけど。

人間の歴史を見てみると、何千年も前から同性愛が存在していたことは遺跡や古い書物などの記録からも明らかなのですが、それってあたりまえのことなんです。

だって人間という動物は、生物学的に見ただけでもオスとメスだけじゃあないわけでしょ?雄と雌の両方の生殖器を持って生まれる人も不完全な生殖器を持つ人も大勢いるんですよ。

性格も人それぞれ違うし、好き嫌いも皆んな違うんですから、性的に魅力を感じる対象が違うなんてあたりまえなんですよ。

古代ギリシャでも古代エジプトでも古代ローマでも、同性愛も異性愛もいろいろな愛の形があったことが分かっています。日本だって、外国からの影響を受け始める明治時代よりも前の社会はそうでした。

それがいつの間にか、異性愛だけが、それも一夫一婦で子供を作れる夫婦という関係だけが正常みたいなことになってね。そういう人達だけが権利を認められて来たわけですよ。

そんな不公平な社会のあり方は変える必要があるということで、法律を変更する国が増えているわけです。多くの国ではキリスト教徒が多いにもかかわらず、同性愛を悪だとか罪だとか言う宗教の方に問題があると批判もされるようになっています。

先日の記事にも書きましたが、オーストラリアでは同性愛は「犯罪」だったんですよ。見つかると警察に逮捕されていたんです。そんな時代は大昔のことではなくて、ヴィクトリア州で同性愛が犯罪ではなくなったのは1980年のことです。

タスマニア州では1997年まで同性愛を犯罪とする法律が残っていました。

それから20年後の2017年、オーストラリアでは性別に関係なく婚姻が認められることになり、同性カップルも異性カップルも、すべての国民が同等の権利を認められることになりました。法律的な婚姻関係を結んでいない事実婚のカップルも同等の権利が認められています。

性差別や人種差別は、オーストラリアの社会に今も残っていますけど、差別を無くすための法律が作られて、社会はより公正な社会へと変わって来ているのです。

ところで、

オーストラリアの外相ペニー・ウォンさんは、同性愛者であることを公表していて同性の相手と結婚されていて子供さんもあるんですけど、同性愛者を見るのも嫌だと思っている日本政府の関係者は、ペニー・ウォン外相が訪日する時には気持ちが悪いと思いながら対応するんでしょうかね。


オーストラリアでは、議員を選ぶ選挙は国民の権利ではなくて「義務」ですから、全員が投票しなくてはいけません。投票を怠ると罰金です。「義務」である以上、様々な方法で誰でも必ず投票ができるような制度が出来ています。

選挙日当日に投票所に行くしか方法がないと、投票できない人が大勢出てきてしまいますから問題です。ですからね、選挙日前に投票出来る投票所も各地に設けられます。私は、選挙日当日に長い列に並ぶのがイヤで選挙日前に投票をしに行ったことが何度もありますよ。

郵便や電話でも投票できます。何らかの障害を持つ人は、希望すれば様々な援助を受けられます。スタッフが自宅まで来てくれて投票できたりもします。

こういう事情があるので、国民の意識が国会に反映されやすくなっているんです。政権政党もしょっちゅう変わりますし、ちゃんと仕事をしないと有力議員でも選挙に負けることはよくあります。

それに、やりたかったことをやり終えたからとか家族との時間をもっと持ちたいからとかで、政治の仕事を止める議員もよくいますしね。要するに転職するんです。

話がそれましたけど、日本の皆さんがもっと選挙という制度を上手く使って、より良い国に変えて行って欲しいと願わずにはいられません。

進歩的な考えを持つ若い人達が皆んなで選挙に行って、自分達が期待する変化をもたらすためにちゃんと仕事をしてくれる人を議員に選べば、日本は変わるだろうにと思うのです。


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2023年2月3日

社会を変えるのは政治家じゃない

日本の首相が、同性婚の法制化に関して「極めて慎重に検討すべき課題だ」と否定的な考えを示したというニュースを読みました。同性カップルに結婚する権利を認めない理由については「家族観や価値観、社会が変わってしまうから」と言ったそうで。

私はあごが落ちましたよ!

「あごが落ちる」というのは英語ではよく使うフレーズでね、「drop jaw」とか「jaw dropping」とか言いますが、まさにあごが落ちて口が開く状態のことを言います。あっけにとられて口が開いちゃう、そして開いた口が塞がらない、そういう状況を表現するフレーズです。

首相の発言は「家族観や価値観が変わって社会が変わることは問題だ」という考えを示しているわけですね。

そんなことを国のリーダーが言うとは情けない…

古い価値観というのはね、人々が平等ではなかった古い時代に作られたものですよ。男尊女卑とかミソジニーとか家長制度なんていうものが、日本社会のあり方や家族観の基本にあったわけじゃあないですか。

古い価値観や社会のあり方は、より公正で平等なものに変わって行くべきですけど、社会のあり方が変わるとそれまでの社会で恩恵を受けてきた人達がそうした恩恵を失いますから、そりゃあ変化に反対する人はいるでしょう。

世界的に見れば、特に先進諸国では、自分たちの社会をより公正で平等な社会に変えていこうという動きは進んでいます。不平等な法律を変え、必要であれば憲法も変更して、新しい法律が作られています。

例えばね、女性も男性と同じように選挙で投票できるようにするべきだとなれば、それを法制化しないといけませんよね。女性だという理由で雇用差別を受けるのは不当だとなれば、そういう差別が起きないように法律を作らないといけません。

同性婚を認めようというのも同じことですよ。性別による差別が起きないように法制化する必要があります。

同性婚を世界で初めて合法化したのはオランダでした。2000年12月のことです。翌年の4月1日に法律が施行されました。

あれから22年。多くの国で同性婚が合法化されて来ました。難しい問題ではありません。性別で差別をしないで、全ての国民に同じ権利を認めようということなんですよ。

ニュージーランドが同性婚を合法化したのは2013年ですが、同性婚合法化法案の審議中に、モーリス・ウイリアムソンという議員が有名な演説をしています。

2015年に書いた「同性婚を支持します」という記事で紹介していますから見てみてください。

自分達がやろうとしているのは、愛し合う二人が結婚できるようにしようということだけです。たっだそれだけです。

外国に核戦争をしかけているわけではないし、農業を壊滅させるウイルスをバラまこうとしているわけでもありません。

合法化したからと言って、太陽は明日も昇るし、ティーンエイジャーの娘は知った顔をして反抗して来るし、あなたの住宅ローンは増えたりしないし、皮膚病にかかったり布団の中にヒキガエルが現れたりしません。

この法案が可決されても、世界は何ごともなかったかのように回り続けます。

この法案が可決されると、影響がある人にとっては素晴らしいことですが、影響がない人にとっては人生は何も変わりません。

論理的に組み立てた非常に分かりやすくユーモアにあふれた演説で、合法化に反対する方が間違っていると思わせる説得力がありました。

オーストラリアでは、2017年12月7日に同性婚合法化法案が可決されました。私はテレビ中継を見ていましたが、歴史的瞬間でしたね。あの時の感動は一生忘れません。

同性婚合法化法案が審議される前に、同性婚合法化についての国民の意見を問うための郵便調査が行われたんです。あれははっきり言って合法化するかどうかを決める国民投票と同じものでした。

同性のカップルが結婚できるように法律を変えることに賛成か反対か、問われたのはたったそれだけでした。

この郵便調査で賛成が過半数となったのを受けて法案が国会に提出されたんです。可決されたのが12月7日で翌日の8日に施行されました。

オーストラリアでは、かつて同性愛は犯罪とされていたんですけどね、人々の意識は変わったのです。そして社会は変わったのですよ。

同性婚が合法化された時、ある国会議員が言いました。

「オーストラリアという国を、すべての子供達が生まれて大きくなるのに最も素晴らしい国にしたい!さらに公正で平等で偏見のない国にしていきたい!」

こういう信念と使命感を持つ人を選んで議会に送り出さなければいけませんよね。

法律を作る議員たちは選挙で選ばれた「代表」ですから、議員たちの発言を聞けば彼らを選んだ人々の意識も見えて来ます。

オーストラリアの国会議員にも、差別意識を持つ保守的な人もいるんですよ。女性を見下したようなことを言う人もいます。人種差別者もいますよ。そういう差別意識を持つ人々に選ばれて議員になっているんですから仕方がない。これも民主主義なんです。

日本の首相が「同性婚を認めることで社会が変わってしまうのは問題だ」という考えを示したということは、日本の国民の多くがそうした意識を持っているということでしょう。日本社会には、同性愛について根強い偏見が残っているのは事実ですからね。

同性愛に限らず、日本社会には変えなくちゃあいけないことがたくさんありますけど、なかなか変わりませんね。私が日本を出た30年前と、社会のあり方はほとんど変わっていません。

誰かがより良い国に変えてくれるのを期待していても変わりませんよ。自分達が変えようとしなくちゃあ。

日本はまがいなりにも民主主義の国。法律を作り国の政治を行う議員は選挙で選べるんですから、変えようとすれば変えられるのに変わらないというのは、変えたいという意識が欠如しているということでしょうか。

あるいは、意識を表現できていないのか。

日本は相変わらず「出るグギは打たれる」社会のようですからね、これが人々に無関心であることの方を選ばせているのかもしれません。

日本の社会では忍耐が称賛されがちで、周囲と協調できて揉め事を起こさないことが良いことだと教育されて育ちます。集団の中で立ち上がって声を上げ、波風を立てることを問題視されがちだというのもあるんでしょう。

だから、自分達で変化を起こそうという動きが出て来ないのかなあと思ったりします。

もうね、日本の社会が生きにくくて苦しい皆さんは、日本を出ることを考えてみたらいかがですか?

同性の愛する人と普通に結婚できて、異性間カップルと同じ権利を認められて、養子を迎えたり代理出産などで家族を持つこともできて、周囲からの偏見につらい思いなどせずに生きていける国はたくさんありますよ。


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2022年12月3日

何が起きるか分からない

昨日、サッカーのオーストラリア代表「サッカールーズ」が決勝トーナメント進出を決めて、メルボルンのフェデレーションスクエアという広場がすごいことになったという記事を書きました。

何しろ、サッカールーズが最後に勝ったのは、2010年の南アフリカ大会。あれから12年間、全敗だったわけでして。

とにかく点が取れないサッカールーズが、今回のカタール大会ではチュニジアとデンマークに2勝もしちゃって、決勝トーナメント進出という夢に見たようなことになったのですからね、サッカールズのファンは嬉しかったわけですよ。

その記事を書いた後、一応日本のグループリーグ敗退を確認しておこうと思ってSBS放送(W杯を放送しているオーストラリアの放送局)のウェブサイトを見たら、

日本が勝ったあ?

「そんなバカな!」と私は思いました。日本代表チームには大変失礼ですけどね、勝てるはずがないと思っていましたから。

夜中に目が覚めた時に一応途中経過をチェックしたらスペインが先制したと書いてありまして、案の定やられまくっている様子でしたから。「どうぞ恥ずかしいほど点を取られませんように」と思って寝たのです。

もうね、こういう思考になるのは、やはり仕方がないんですよ。日本代表にしてもサッカールーズにしても、これまでがずっとそういう感じだったんですから。

勝てないだろうとは思いながら、それでも応援せずにはいられないわけですが、最後はやはり思った通りに負けるという、それがもうパターンだったんですからね。

それなのに、日本がスペインに勝ったあ?

すぐにSBS放送の録画を見ましたよ。

ドイツ戦での勝利で日本代表の新時代を予感させたものの、コスタリカ戦ではいつもの日本代表に戻っていたじゃないですか?

ところが、スペイン戦では、またも後半になって、ドイツ戦で活躍した若者達が再び素晴らしい攻撃を見せましたねえ。

2点目は、SBS放送の解説者もウーンと唸っていましたけど、ボールの接地部分だけでなくてボール全体がライン上に少しでもかかっていたら「イン」であるという解説を聞くと、あれば本当に微妙ですけど「イン」なんですね。

しかし、あれが「アウト」と判断されていた可能性もあるわけで、「アウト」だったら日本が敗退でドイツが決勝トーナメント進出だったんでしょ?

あの1ミリの微妙な判定で、天国と地獄。やっぱり、E組は死の組だったのですよ。

それにしても、日本代表とサッカールーズの両チームが決勝トーナメント進出とは、まさにもう夢のような展開になりました。

普通の展開だと、奇跡的に決勝トーナメントに進出できたとしても、初戦で負けて「よくここまで頑張りましたね」でオシマイということになるはずですが、このカタール大会は番狂わせが連発していますからね、何が起きるか分からないという期待も出てきました。

どちらかが、もう1勝して8強に進出して欲しいです。

サッカールーズがアルゼンチンに勝つという番狂わせは、いくらなんでもちょっとありえないと思うので、期待したいのは日本代表ですね。

日本代表の対戦相手は、クロアチアですか。ドイツやスペインに勝った日本には、十分チャンスが有るんじゃあないですか。コスタリカ戦の時みたいに「いつもの日本代表」に戻らずに、どんどん攻撃してもらいたいです。


余談ですが、日本代表が後半の5分間に2点をあげた時の攻撃ですけどね、ゴールを決めた選手達に注目が集まりがちですけど、私は録画を見た時についつい目で追ってしまったのは頭を剃り上げた選手ですよ。

あの頭を剃り上げた選手の、走ること走ること!

あんな速さでしつこくプレスされると、相手選手もパスを出すのに考えている暇がないじゃないですか。

デフェンダーの皆さんの守りもね、ファインプレーの連発でしたね。どの選手もいい仕事をしていました。

しかし、シュートを打たないと勝てませんから、やはり大事なのは攻撃ですよ。あの若者達がまたやってくれると期待しています。


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2022年11月25日

ワールドカップで見る新世代

何十年も楽しんで来たFIFAワールドカップですけど、こんなに関心が無いワールドカップは初めてでした。

私はワールドカップは1980年代からテレビ観戦して来ましたし、日本チームのこともずっと応援して来たんですよ。

日本チームが本戦初出場を果たしたのは1998年のフランス大会ですけど、94年のアメリカ大会出場をかけた予選でね、例の「ドーハの悲劇」というのがありまして。

本戦初出場はもう確実という状況の試合で、最後のロスタイムで点を取られて引き分けにされ、ポイント差で予選敗退となり出場できなかったわけですけど。

ピッチに倒れて涙を流す三浦カズ選手の姿は、今でも目に焼き付いていますよ。

あれから30年近くが経ち、日本のサッカーは強くなりました。

さて、

今回のカタール大会ですけどね、カタールでの開催が決まった時から、ほら、いろいろとヨロシクナイ話が聞こえて来ましたでしょ?カタールが開催権を金で買ったみたいな、贈収賄がらみの汚職の話。

大体あんな暑いところでサッカーなんてできるのか?選手が死んじゃうんじゃあないの?みたいな話もありましたけど。

まあとにかく、私はカタール大会については地域予選の段階からどういうわけだか関心がゼロで、いよいよ始まったと聞いても、サッカーのことよりも劣悪な宿泊施設や食事事情に関するニュースの方に興味があったくらいなんです。

サウジアラビアがアルゼンチンに勝ったというニュースを聞いても「へえそうなの」と思っただけでした。あの国には良い感情を持っておりませんから、どうでも良かったの。

日本がドイツと対戦するというのは、いろいろな所で目にして知っていましたけど、試合はメルボルン時間だと真夜中なんですからテレビ観戦などするはずもなく。

それでも、昨日の朝、結果くらいは一応チェックしたんですよ。

そうしたら、

日本が勝った?

ドイツに勝ったの?

こうなるともう無関心ではいられないのでして、SBS放送のウェブサイトで録画を観ることにしたんです。

前半はやられっぱなしでしたねえ。圧倒的にドイツが優勢でした。日本のゴールキーパーが自業自得なペナルティーキックを提供して「何やってんのよ…」な状況で点を取られました。

もしも私が夜中に頑張って起きて試合を観ていたとしたら、この前半で寝ちゃっていたのは確実です。

選手は名前を聞いたことも無い若い人達ばかりですしね、長友選手がまだ出場していたのには驚きましたが、応援する気分にはなりませんでしたよ。

明らかに力量が劣っているのが分かる日本チームがどうやってこの圧倒的に強いドイツチームに勝てたんだろうかと思いながら後半を観ましたら、後半のチームは前半のチームとは別のチームみたいでした。

果敢にゴールを狙いに行く選手が何人もいました。攻撃するサッカーは見ていてワクワクします。

かつての日本チームというのは、我慢強く組織的に守備をして点を入れさせないサッカーというスタイルだったでしょ?そうやって守り抜く中で数少ないゴールのチャンスが訪れる。そのチャンスに得点できると勝てることもある、というのが日本チームのイメージでしたよ。

でも、何と言いますか、組織の中での自分の仕事というのに縛られているのか、チャンスの場面でもなかなかシュートを打たなかったりね、「ドーハの悲劇」のようにリードしているのに最後の数分で守備が大崩れして負けるというのを何度見たことか。

たとえ飛び抜けて優秀な選手がいても、やはりチームとしての力が世界には及ばないと言うか、そんな感じでしたよ。

しかし、ドイツ戦後半の日本チームは違っていました。

全然引けを取っていませんでした。

かつての日本人選手はね、やっぱり世界の強豪チームには気後れする面があったと思うんですけど、今のグローバルな時代、外国のクラブでプレーしている選手が多いですから、世界の舞台に慣れているというのもあるのでしょうね。

この若者達は、相手がどんな強豪チームでも気持ち的に負けないメンタリティーを持っているんじゃあないですかね。緊張感の中で固くなったりプレッシャーを感じたりしていない様子でしたよ。

むしろ「よしやってやるぞ」「見せてやるぞ」という顔をしてプレーしていたでしょ?新世代の若者達を見た気がしましたね。

次戦でも、ぜひ積極的に攻め続けて、どんどんゴールを狙って、ワクワクするサッカーを見せてもらいたいです。


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2022年10月10日

新型コロナ非常事態の終わり

何年も続くんじゃあないかと思っていましたが、ヴィクトリア州の新型コロナ非常事態は終わりです。

今週の水曜日、10月12日の午後11時59分をもって、新型コロナに感染して陽性と分かっても、それを報告する義務はなくなります。

そして自己隔離する義務もなくなります。

州の保健省は、これからも引き続き新型コロナに感染した場合は自己隔離を推奨していますが、もう義務ではなくなるわけです。

家族や職場の同僚など濃厚接触者と分かった場合は、検査を行うことを推奨していますし、陽性と分かれば自己隔離を推奨しているわけですが、義務ではなくなれば皆さんしないでしょうね。

マスクの着用も推奨していていますけど、義務ではなくなってからはマスクをしている人はほとんど見かけません。

病院や介護施設などマスクの着用が必要な場所はいくつかありますよ。先日目の検査に行った時はマスクが必要でした。公共交通機関もそうなんですけど、バスや電車でマスクをしていない人は多いです。

私は、義務でなければマスクはしません。

うちの夫が感染した時に、夫の看病やら何やらで私も絶対に感染してあたり前な状況でしたが、感染しなかったのか感染したけど症状がなかったのか、全く何ともなかったので、たぶん私は感染しないタイプか症状が出ないタイプなんだろうと勝手に思っています。

ヴィクトリア州では、今でも毎日千人以上が感染しているそうですけど、重症化する人が少ないので規制緩和に踏み切ることになったそうです。

隔離中の労働者への政府による経済援助もなくなるんでしょうね。

これでもう、新型コロナはインフルエンザ並みの病気扱いというわけです。

日本も早く普通の暮らしに戻るといいですね。


外国人の日本への入国ですが、これまで様々な規制があって非常に困難だったのですけど、明日の10月11日からビザの免除措置が復活するそうですね。短期滞在であれば、オーストラリアのパスポート保持者はビザ無しで入国できるようになります。

私のように海外に長く住んでいて、その国の市民権を取得してパスポートもその国発行のパスポートを使っているものの、わざわざ日本大使館や領事館に足を運んで日本国籍離脱の手続きをしていない人は多いです。

日本の戸籍謄本とか住所証明とかたくさんの書類が必要で、英文の書類には和訳文も必要で、そんな面倒なことをしてまで離脱の手続きをしにわざわざ領事館まで行こうとは思わないわけですよ。

こうした人々が、外国のパスポートで日本に入国しようとすると、外国人扱いですから大変でした。

外国人の入国は、ほぼ旅行代理店のパッケージ旅行に限定されていましたが、家族に会いに行くためという場合には、受け入れ家族からの書類がいろいろ必要で、滞在中の健康確認システムの申請だとかもあって、大変面倒でした。

私の知人のHさんは、息子さんが日本の企業にお勤めで東京在住ですが、息子さんに会いに行くには、息子さんのビザの証明とか住所の証明とか健康確認システムの申請とか、自分達のビザ取得とか、いろいろ面倒過ぎるからあきらめていると言っていました。

国籍離脱の手続きをしていない日本人が外国のパスポートで入国しようとすると、国籍を離脱していないこと、つまり二重国籍であることも問題になるようです。

この手続もしなくてはならなくなるらしくて、それには戸籍謄本の入手が必要ですが、戸籍謄本は今でもオンラインで入手できませんから、日本に頼れる家族がいない場合は、ほぼ入手不可能という話も聞きます。

日本に入国するには、ワクチンの接種済み証明やPCR検査の陰性証明以外に準備しなくてはいけない書類がたくさんあって難し過ぎたのです。

こうした措置が解除されると、これから外国人の入国は増えるでしょうね。旅行者も増えますよ。日本に行きたいオーストラリア人は大勢います。

早くもっと多くの規制が緩和されるといいですね。


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2022年6月22日

海外滞在中の日本人はどこに行きたい?

うちの娘が住んでいるシェアハウスの住人の一人が引っ越したらしく、新しく入居した同居人は日本人だそうです。

シェアハウスのオーナーさんが半分日本人で、最も信用するのは日本人という方なので、うちの娘が入居者に応募した時の面接では、娘が半分日本人と分かった途端にオーナーさんが即決したというくらいなんですから、このシェアハウスに日本人の方が入居されるのはよくあることだそうです。

メルボルンに来られたばかりのこの方にメルボルンの街を紹介したいと思った娘が、彼女を連れて行ってあげるオススメの場所を私に聞いてきました。

私の返事は、

日本関係ではない場所!

そうしたら娘から直ぐに返事が来ましてね、「そんなあ!日本関係のお店ばかり考えてた!」と言うんです。日本の食材店、日本のパン屋、日本の雑貨店、無印良品やユニクロやダイソーなど日本企業の店、日本食のレストラン、…

あのねえ、その方がオーストラリアにどういう目的で来られているのか知りませんけどね、まず確実に言えるのは、日本以外の文化やライフスタイルに関心があるからいらっしゃっているはずですよ。

だから、オーストラリア的な場所とか、メルボルンは多文化多民族の街というのが特徴なんですからそういう所が良いと私は思ったんです。

計画が狂ってしまって困った娘が、その方を連れて行ってあげるべき場所を教えてくれと言うので、どういうことに関心があるのかその方に聞きなさいと助言しました。だって興味もない場所に連れて行かれても楽しくないですからね。

その方の返事は、「文化的な人や物が集まる場所があったら知りたい」それから「本屋さん、カフェ、安くて美味しいご飯の食べられるお店」ということでした。

うちの娘が「文化的な人や物が集まる場所」を知っているかどうかは不明です。何しろ娘のメルボルン生活は、大学と仕事とクラヴ・マガ(イスラエルで考案された近接格闘術)のトレーニングだけだと思うので。

シェアハウスで娘と日本語で話すようなことになると、その方の英語習得のじゃまになるんじゃあないかと少し気になりますが、シェアハウスでの暮らしはなかなかうまく行っているようです。


日本食材が買える店や日本食が食べられる場所は大事です。まずほとんどの日本人は、絶対に日本の食べ物が恋しくなりますから。

それに、安くて美味しいご飯の食べられるお店やカフェを地元の人に教えてもらえると助かりますよね。

それでもやはり、どういうことに関心があるのかを知らずにいろいろ連れて行ってあげてもね、連れて行かれた方は楽しめなくて「ほとんど迷惑」なんだけど断わると失礼じゃあないかと思って我慢する、連れて行った方は楽しんでくれていないのが分かって「せっかく連れてきてあげているのに失礼な!」と腹立たしく感じるなんてことになるんですよ。

どういうことに関心があるのか、どんな場所に行ってみたいのか、そういうことをちゃんと聞いてから一緒に計画するのが良いと思います。

私はまだ若かった頃に米国のアラバマ州に滞在したことがあるんですけど、英語がまだ不自由だったのと日本人特有の「曖昧が美徳」みたいな意識があって、連れて行かれた場所で非常に苦痛な思いをしたことがあります。

苦痛で耐え難かったのは主に教会関係なんですけど。

皆さん親切心から誘ってくださったんですけどね、何度か教会の集まりに参加してあまりに苦痛だったので断るようになりましたら、皆さん私の気持ちを尊重してくださいました。

思っていることをちゃんと伝えることが重要です。


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2022年5月14日

ダイソーの油ボトル

私は長年オリーブ油とキャノーラ油の2種類の油を使っていましたが、ウクライナ料理に挑戦し始めたのがきっかけで使い始めたひまわり油(サンフラワーオイル)が大変良いので、現在は3種類の油を使っています。

ひまわり油はサラダのドレッシングなどに最適です。最近は炒め物にも使っています。味がまろやかでオリーブ油やキャノーラ油のように独特のにおいが無いというのもいいです。

油は2リットル入りの容器で買うことが多いのですが、ほんの少しだけ使う時に大きな容器からでは面倒です。

小さじ半分ほどの油を小さなフライパンに入れたりするのは、2リットル入り容器からだとなかなかうまく行きません。

しかも、容器の口に油がたれるのでペーパータオルで容器の口を拭かなくてはいけません。ペーパータオルの無駄使いだなと思いつつ、仕方がないので拭いていました。

この問題を解決するために、いつだったか油ボトルを買ったんです。見た目がスタイリッシュで材質も高品質で気に入ったのですけど、その油ボトルは大失敗でした。レビューを書くなら欠点ばかり書くことになるでしょう。

これなんですけど…


オリーブ油用とキャノーラ油用の2つを買って使っていましたが、あまりに使いにくいので現在は使っていないんです。

ボトルの口が小さいので、付属の小さな漏斗を使わないと油を入れられません。しかも少しずつでないと入りません。その漏斗は小さくて細いので、洗うのも大変です。

最大の問題は、ボトルの先の細い部分から必ず油がたれることです。だから、毎回使うたびにペーパータオルで拭かなくてはいけません。

また、ボトルの先をカバーする黒いフタが簡単に取れて落ちるというのも問題です。しょっちゅう行方不明になります。

次第に使わなくなり、油は結局大きな2リットル容器から直接使うようになり、以前の不便さに戻っていたんです。

そして、先日のこと。

うちの娘がアパートを引越す前に冷蔵庫を取りに行った時のことですよ。キッチンのものはすでに片付けてあったのですが、その時プラスチックのボトルに目が止まりました。

それは何かと聞きましたら、油ボトルだと言うのです。そして、これまで自分が買ったいろいろなものの中で「Best Buy」(最も買ってよかったもの)だと言いました。

そのボトルは安いプラスチック製のように見えました。私はプラスチック製品は買いたくないんですけど、同じくプラスチック製品を買いたくないはずの娘があまりに自信満々で褒めるので、その油ボトルのことは覚えていたのです。

その後、油を大きな容器から使う不便に我慢がならず、娘が褒めていた油ボトルを買ってみようと思いまして、どこで買ったのかと聞きましたら、ダイソーだと言うのです。

ダイソーだったらお金の無駄使いになっても惜しくはない!

そこで、早速買って来ましたよ。

オーストラリアのダイソーは、以前は2ドル80セント均一でしたが、値上がりして現在は3ドル10セントになっています。百均ではなくて3百均というわけです。

良く洗ってしっかりと乾かしてから、最もよく使うキャノーラ油を入れて使ってみました。


キャップの部分がしっかりと閉まっていますから、うっかり倒して油が溢れる心配はありません。

柔らかいプラスチック製のボトルの押し加減で出す油の量を調整できます。1滴でもちゃんと出せます。

そして最も素晴らしいのは、注ぎ口の形状が良いせいか油がたれないことです。毎回使うたびにペーパータオルで注ぎ口を拭くなんていうことは不要です。

見た目も悪くないです。

素晴らしい!

娘は白と黒の色違いで2本買って使っていますが、私が買いに行ったダイソーの店舗では黒いボトルしか売っていませんでした。2本買うなら色違いがいいです。同じ黒ボトルだとマジックで何の油が入っているのかを書いておかないと私は間違うでしょうから。

ということで、

本日の記事は、ダイソーの油ボトルが大変素晴らしいという話でした。


ダイソーで買って大失敗という経験はいろいろあるんですよ。最も最悪だった商品は、包丁を研ぐシャープナーです。包丁もシャープナーも一発でボロボロになってしまいましたからねえ。

しかし、「激落ちくん」シリーズのお掃除商品とかね、天ぷら油を固めるやつとか油こし紙とか私の小さな手にもフィットするキッチン用のミトンとかね、ダイソーでしか手に入らない暮らしに役立つ商品がたくさんあります。

近くに店舗があって本当に助かっていますよ。


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2021年9月20日

美味しいものでいっぱいの日本

フィッシュ&チップスのを食べそこねて、フィッシュ&チップスのことばかり考えていました。食べたかったなあ、本当に。

病気になると食欲が全く無くなることもありますが、それなりに食欲があって特定の食べ物が無性に食べたくなることがありますよねえ。私はポテトチップスが食べたくなることがありますよ。

食べ物のことばっかり考えているせいかもしれませんが、日本語のサイトを見ていると、食べ物に関する記事が多いことに気づきます。流行っている食べ物とか、話題のコンビニスイーツとか、おすすめレシピの紹介とか。

オリンピックやパラリンピックの期間中には、外国のメディア関係者が日本の食べ物を紹介するSNSの投稿が話題の記事も多かったですけど、そうした記事を見る度に、私は家族で日本に住んでいた頃のことを思い出しました。

日本に住んだのは子供達が小さかった頃ですが、本当に食べ物が簡単に手に入るので、私は大いに助けられました。

私達家族は、岡山県の総社市という街に住んでいたのですが、住み始めた頃にはそれほどひどくなかった私のメンタルは徐々に悪化して、家から出られなかったり、食事の準備に苦労することも度々でした。

何とか日々の家事と子供達の世話はしていましたけど、具合が悪い日には具合が悪いことを子供達に隠して頑張ることも出来なくて、そういう時にはお料理なんて出来ないのですよ。

お料理をする元気がない時には、おかやまコープ(生協)で買っていた「焼くだけ」あるいは「チンするだけ」で食べられる加工食品には大変助けられました。

近くにおかやまコープの店舗があったのに食品の宅配を頼んでいたのですが、あれにも本当に助けられました。買い物に出かけられない日も多かったので。

子供達は小学校の低学年でしたが、時々お金を持たせて子供達だけで近くのコープの店舗まで買い物を頼んだりもしていました。

交通量の多い危ない道を避けて、田んぼや畑の横の裏道を通って行かせましたけどね。買い物をした後、お釣りを落とさないようにとお店の方が親切にお釣りをナイロン袋に入れて持たせてくださったりしてね。

子供達だけで買い物に行かすなんて、オーストラリアでは絶対に出来ませんよ。

おかやまコープに限らず、街のどのスーパーでもすぐに食べられるお惣菜をいろいろ売っていました。とんかつとか天ぷらとか焼き魚とか、サラダに酢の物に和え物に煮物にお寿司に、もうありとあらゆるもの。ご飯さえ炊けば晩ご飯は何とかなるのでした。

そして、コンビニですよ、コンビニ。

日本のコンビニは世界最高です!

どうにも困った時には、夫にコンビニに寄ってもらって、晩ご飯になるものを買って来てもらうこともありました。お弁当を買ってくることが多かったですが、カレーライスやチンするだけで食べられるパスタ料理なども買って来ましたね。

お弁当はどのスーパーでも売っていましたし、ほっかほっか亭という弁当屋も近くにありました。子供達はお弁当が大好きでしたから、晩ご飯が買ってきたお弁当だとむしろ喜んでいたものです。

家族で気軽に食べに行けるファミリーレストランや食堂もたくさんあったので、私達はよく外食もしました。

コンビニ、スーパー、お弁当屋、ファミレスなど、食べ物を手に入れることができる場所がたくさんあり、食べ物の種類も多彩で素晴らしかったです。

ですから、お料理が出来なくても子供達に毎日食べさせることは出来ましたから、しんどかった時には本当に助かったのです。

オーストラリアに帰って来たら、日本でどれほど恵まれていたかを思い知らされました。オーストラリアでは簡単に手に入る食べ物が限られていたんです。マグドナルドとかKFCといったファーストフードの店か、ピザとかフィッシュ&チップスとか中華とかのテイクアウトの店だけでした。

スーパーで売られているお惣菜なんてろくなものがなかったですし、オーストラリアのコンビニは全くコンビニエンスじゃありませんでした。

仕方がないので、お料理をする元気が出ない時のために、冷凍の魚のフライとか冷凍のチキンナゲットとか冷凍ピザなどを常備していました。

今の私は、そういうものは買いません。美味しくもないし、塩分が多すぎますし。でも、あんな物を子供達に食べさせていたんです。晩ご飯が作れないような時には、買いに出る元気もないんですから、そういう冷凍食品で何とかやっていたのです。

あの頃は、夫が仕事で家にいないことが多かったので苦労しました。

今では、ほとんどのテイクアウトの食べ物は配達してもらうことが可能です。アジア食品店も増えて、冷凍の餃子とかシュウマイとか肉まんとか、手に入る冷凍食品も増えました。

それでも、便利さは日本とは比較になりません。

あれほど多彩な食品が容易に手に入る国というのは、なかなか無いと思います。


気になることが二つあります。

一つは、日本の食品の安さの原因。人々が低賃金で搾取されているのではないかという問題です。もう一つは、便利さの代償としてのごみ問題です。

お弁当は便利でしたけど、お弁当を買う度に出すごみの量が気になっていたんですよ。

オーストラリアでは普通ごみを焼却処理しません。全て土に埋めるんですから、もしも日本のお弁当のようなものが大ヒットしたりしたら、ごみが大問題になるでしょうね。

実際、現在のオーストラリアでは、新型コロナのロックダウンのために、飲食店が持ち帰りや配達に力を入れるようになって、プラスチックごみが増えて問題になっています。

ごみは気になるのですけど、それでも日本のお弁当文化は大好きです。メルボルンでお弁当ビジネスをすればヒットするのにと思います。

ああ…

今度はお弁当が食べたくなってきたな。


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2021年8月1日

子供を車に放置は違法行為

日本では、子供を車内に置き去りにして熱中症などで死なせてしまうというニュースが跡を絶ちません。どうしたら防ぐことができるのか、手立てが無いというような意見も見られます。

メルボルンのあるヴィクトリア州では、例えごく短い時間であっても、子供を保護する責任を負う成人がその子供を放置することは法律で禁止されています。自宅であっても、車の中であってもです。

ですから、ほんのわずかな時間の用事でも、必ず子供を連れて外出する必要がありますし、それが困難な場合は、自分に変わって子供の監督・世話・保護をする人を手配する必要があります。また、車の中に子供を放置するのは絶対にしてはいけないことされています。

それでも時々子供を車に放置していた人がいたというニュースを聞くことはあります。放置されている子供を見つけた人は警察を呼ぶことになるでしょうから、子供が無事であってもニュースになったりするのです。

子供を車に放置した者は、違法行為を行ったことに対する責任を取らされます。

4000ドル以上の罰金
最長6ヶ月の禁固刑

このどちらか、あるいは両方に罰せられます。

場合によれば親権を失うことになります。子供はその他の親族に保護されるか保護施設に入れられることになります。つまり、子供を車に放置するとその子供を失うことになる可能性があるのです。ですからね、放置する場合は覚悟が必要ですよ。うっかり忘れたなんてありえないのです。

こうした事情があり一般市民も厳しい目を持っていますので、車に子供を放置する人は犯罪者扱いです。車の中に子供だけがいるのを見つけた人は、直ちに緊急通報番号「000」に電話をするでしょう。そして直ぐに警察官がやって来ます。

私は、子供達が幼かった頃、たとえ1分で終わるような用事でも、必ず子供を連れて行きました。家や車の中に子供達だけを残してどこかに行くということは、絶対にしませんでした。

子供を放置することが違法行為であると知って、そういう事は出来なくなったのですよ、怖くて。

見つかるのが怖いとか、罰金が怖いとか、警察に逮捕されるのが怖いとか、そういうのじゃあなくてね、メンタリティーすなわち考え方とか心理の問題なんです。子供を放置することはそれほど悪いことなんだと認識するようになると、そういう悪い事は出来なくなるのです。

日本でも同様の法律を作れば、悲惨な事故は必ず減ると思います。


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2021年7月30日

ロックダウンで改善の兆しなし

ニューサウスウェールズ州のシドニーを中心とする地域では、新型コロナの感染者が増え続けています。

今回の感染急拡大は、シドニー空港で国際線乗組員を運ぶ車両の運転手から始まったのですが、それは6月のことですよ。

ニューサウスウェールズ州政府は、「心配することはありませんけど、感染の拡大を抑えるために2週間のロックダウンをします」と言って、ゆるいロックダウンを始めました。感染者が減らなかったのでロックダウンは延長されましたが、その後も減るどころか増え続けて再延長され、もう7月も終わりだと言うのに感染拡大が止まりません。

まず規制がゆるすぎました。ロックダウンが始まっても、シドニー市民の多くはマスクもしていなかったし、多くの店は営業を続けていたし、人々は集まって会食したりパーティーを開いたりしていましたし。

期待したように感染者が減らないもんだから、ニューサウスウェールズ州政府は規制を少しずつ厳しくして来て、ロックダウンもさらに延長です。ルールがしょっちゅう変更になるので徹底していないという恐れもあります。

もう後手後手に回っている感は否めません。

感染者がゼロになっていたヴィクトリア州では、シドニーからやって来た引っ越し屋の3人から感染が拡大しました。引っ越し屋の3人は、自分達が感染していることを知っていたのにヴィクトリア州や南オーストラリア州にまで移動してウイルスを撒き散らしたんですよ。

この引っ越し屋は兄弟だったと聞きましたが、彼等のお母さんが自宅で新型コロナのために死亡しているのが発見されたというニュースがあっても、ヴィクトリア州民は同情しませんでした。

それはともかく…

メルボルンで感染者がたったの18人出た段階で、都市圏だけでなくヴィクトリア州全域で厳しいロックダウンとなりました。5回目のロックダウンでした。

5日間の予定が1週間延長されましたが、感染拡大は防ぐことが出来たようです。

今週火曜日の夜にロックダウンは終わり、メルボルンは普通の暮らしに戻っています。まだまだたくさんの規制はありますけどね。経済被害は最小限に抑えることができたようです。

ヴィクトリア州のロックダウンを「やり過ぎ」「厳し過ぎ」と批判する人は多いのですけど、ヴィクトリア州政府は労働党政権で、州民の大半がワクチン接種を完了するまでは感染者をゼロあるいはそれに近い数字に維持する方針なんですから、市中でクラスターが発生すると「即時に厳しい規制で対応する」ということにしているんです。

市民はつらいですけど、大半の市民が州政府を支持しているのは事実です。

それとは対象的に、自由党政権のニューサウスウェールズ州政府は、ロックダウンや規制はできるだけ避けたいはずなんですから、あんなゆるゆるのロックダウンをしたんでしょう。

ところが、ロックダウンを行っても効果が出なかったわけで、規制を少しずつ厳しくしながらダラダラともう1ヶ月以上もロックダウンが続いているわけですよ。

先週は、シドニーでロックダウン反対デモがおこなわれて、マスクをしていない何千人もの人が集まって警察と衝突して大騒動でしたから、あれでさらに感染者が増えるのは確実です。死亡者も増えています。先日は30歳代の女性が亡くなりましたよ。

メルボルンでも同様のデモが行われて大批判を受けましたけど、感染者がほぼいない状況ですから、デモのせいで感染がさらに拡大するという心配はありません。

ロックダウンは嫌いでも、厳しい規制にうんざりしていても、大半のメルボルン市民は自分達にとって必要なことをしようと思っているのです。

現在、ニューサウスウェールズ州の患者数は2500人を超えているそうで、入院している患者数は昨日の時点で187人ですから、公共医療サービスは逼迫しているはずです。昨日の新規感染者数は239人でした。


ところで、東京の一日当りの新規感染者が話題になっています。昨日は3865人でした。

現在の入院患者数が 3,039人、入院療養等調整中の患者数が 5,575人(東京都のウェブサイトより)というのは、報道されているんでしょうかね。

つい先週、入院患者が2000人を超えていると本ブログに書いたんですけど、すでに3000人を超えたんですね。入院を待っている患者が何千人もいるということですから、医療関係者が今後の状況を心配するのが分かります。

メルボルンでは「外出自粛要請」ではなくて「罰則付きの規制」でした。「外出は家から5キロ圏内」という規制もありましたし「夜間外出禁止令」も出ました。ルール違反者を警察とオーストラリア軍が見張りましたし、自宅で自主隔離していなければならないはずの人達の違反防止に家庭訪問までしましたよ。

そこまでやっても違反する人は違反するので、高額の罰金を食らったり逮捕されたりする人も出ましたけど。

日本政府の「自粛要請」対策で、オリンピックもやりながら、いかに感染者を減らしていくのでしょうか。夏休みだし、お盆も来るから人々が移動するでしょうし、家族親戚が集って食事をする機会も増えるでしょう。

都知事のお話では「オリンピックのおかげでステイホーム率が上がって人の動きが減っている」そうですけど、つまり人の動きが減っているのに感染者が増えているということなんですか。

それってむしろ心配な気がしますけどねえ。


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2021年7月24日

長かった東京オリンピック開会式

始まりましたね、東京オリンピック。東京でオリンピックが開催されるのは2回目です。前回は1964年です。私は当時まだ3歳でしたから何も覚えていませんが。

後に「体育の日」という祝日になった10月10日に開幕しました。お天気が丁度いい時期ですね。開会式の日は快晴でした。

欧米以外で(有色人種の国で)開催された史上初のオリンピックだったんですよね。第二次世界大戦の敗戦後、急速な復活を遂げていた日本は、そのオリンピックが国際社会に認められるシンボル的な意味を持っていましたので、オリンピックの開催に向けて競技施設や交通機関や宿泊施設の整備に莫大な費用が投資されました。

オリンピックにより旅行需要が生まれ、テレビ放送を見るためにテレビが普及し、消費も増えたために、日本経済に大きな好景気をもたらしました。

こういう事は、後にドキュメンタリー映画などで知ったことですが。ドキュメンタリー映画と言えば、有名な映画監督の市川崑さんが総監督を務めた「東京オリンピック」という公式記録映画がありますけど、あれは名作ですよ。

それはともかく、

当時の日本国民の多くは、オリンピックの開催について批判的な意見を持っていたそうですが、大会後には国民の9割が「オリンピックは日本にとってプラスだったと思う」と答えているんですよね。競技の魅力と日本人選手の大活躍が空気を変えたと言われています。

さて、

2回めの東京オリンピック。歴史上経験のない新型コロナ禍中のオリンピックとなっています。

誰のための何のためのオリンピックなのかということが話題なわけで、前回同様に多くの国民がオリンピック開催について批判的な意見を持っているわけですが、大会後には「日本にとってプラスだった」と答えるのでしょうか。

東京オリンピック変異ウイルス発生とか東京で感染大爆発とか医療崩壊とか、そんなニュースを聞くようなことになりませんように。

ところで、

今回の東京オリンピックは、私がオーストラリアで見る7回目のオリンピックなんですが、こんなに長くオーストラリアに住んでいても、応援するのはやっぱり日本選手なんです。開会式でも、日本選手団の入場を心待ちにしているわけですが、ロンドン・オリンピックの時はね、放映権を持っていたチャンネル9のお粗末な放送で怒りまくりました。

開会式では各国選手が入場している間中、ただもう延々とオーストラリア選手ばっかり映し続けたチャンネル9のことは「オリンピックとチャンネル9」を読んでいただくとして。

リオ・オリンピックはチャンネル7が放送しました。チャンネル7は、開会式でもちゃんと全ての国と地域とチームを解説付きで映しました。競技の放送も他国の選手やマイナーな競技も放送しました。

今回の東京オリンピックもチャンネル7が放送しますから期待できると思っています。昨夜の開会式でもちゃんと各国選手団を映しましたよ。

それにしても、

昨夜の開会式、

長かったですね…

4時間もかかるとは誰が想像したでしょうか。

演出がちぐはぐで、喜びや高揚感ではなく終始抑うつ感が漂い、非常に退屈しました。ドローンのディスプレイには息をのみましたけど、ショーのパフォーマンスはどれもセンスが無いと言うかダサいと言うか。

欽ちゃん仮装大賞でやりそうなあのピクトグラムのパフォーマンスは、オリンピックの開会式でやることじゃあないでしょう。(オーストラリアのメディアでは、あのピクトグラムは面白かったと高評価のようですが。)

何度「何だこれ!」「何故これをやる?」「早く終わって」とつぶやいたことか。

開会式で最も楽しみにしているのは選手団の入場ですが、今回はもっと簡素化するものと思っていましたが、マスクをしているとは言えあんなに大勢スタジアムに入ってきて、入場後はマスクを外して騒いでいた選手も大勢いましたから心配になりましたよ。

聖火の点灯だけは見たかったので、眠気に耐えながら起きていたんですけど、長嶋さんのあの姿は見たくなかったな。不自由な身体で聖火を運ぶ長嶋さんの姿を見て、皆さん感動しましたか?私は正直つらかったです。

あまり悪口は書きたくないのでもうやめますが、これまでに見てきたオリンピックの開会式ランキングでは、最下位かも。

東京オリンピック、どうせやるんだったら成功してもらいたいと思いますが、その「成功」には新型コロナ被害に悪影響は無かったというのも含まれます。


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2021年2月18日

河川監視カメラとふるさと

私は岡山県北西部にある成羽(なりわ)という町の出身です。

岡山県北西部は、隆起した丘陵地を川が深く削ったV字渓谷の地形をしているのが特徴ですが、成羽川と島木川というのが合流する所に広がる平野に町の中心部があります。

江戸時代には藩の陣屋があり、総門の前に作られたのが総門橋という最も古い橋です。大きな石垣に囲まれていた陣屋の跡地には、現在建築家の安藤忠雄氏が設計した美術館が建っています。私の実家は、この美術館の近くにあります。

小さな田舎町ですが、歴史のある文化的な町で、私が子供の頃には人口が1万人ほどの活気溢れる町でした。商店街は買い物客で賑わい、映画館もあったのです。

毎年夏には江戸時代から続く歴史ある花火大会が催されたり、秋には、この町出身の洋画家で倉敷市の大原美術館が所蔵する美術作品を集めたことでも知られる児島虎次郎を記念した芸術祭が開かれるなど、成羽はこの地域で文化的にも中心的な町でした。

化石や珍しい地質などでも有名で、私も子供の頃には川や山で遊びながら貝やシダ植物の化石探しをしましたし、国内外の大学の研究者が地質の研究にやって来たりしていました。

今では過疎が進んで人口が減り、商店街はショッピングセンターに買い物客を奪われて多くの店が閉店し、町は見る影もなく寂れてしまっています。

最近は、この町のことを懐かしく思い出すこともなかったのですけど、つい先日、国土交通省が全国各地の河川水位を監視するために設置しているライブカメラのことを知りまして、成羽川の様子を見ることができるサイトを見つけたのです。

監視カメラは数ヶ所に設けられているようですが、そのうちの一つが実家に近い場所にあり、総門橋周辺の様子を写しています。その画像は、私が子供の頃から見慣れた景色なのでした。

十数年ぶりに見たふるさとの町は(と言っても川と山しか写っていませんが)想像していた以上の田舎に見えました。

最近、私はその河川監視カメラサイトを毎日のように見ています。

人々が堤防を散歩したりランニングしたりしていそうなものですが、一度も人が写っているのを見たことがありません。人の気配が全く無く、死んだ町のようです。

それでも、天気の加減で色を変える山や川面、霧で霞んだ山や、薄っすらと雪で覆われた堤防などを見ながら、美しかったふるさとの景色を思い出すのです。

私が子供の頃は、堤防もコンクリートではなく草で覆われた土手でした。「となりのトトロ」という映画に出てくるような風景が広がる、美しい自然に恵まれた町でした。

町営住宅に住んでいましたから、近所には子供がいっぱいいました。年齢はいろいろでしたが、近所の子供達と山や川や田んぼや広場で遊んでいました。

谷川でサワガニ取りをしたり、お腹が空いたらサシッポを摘んでかじったり。虫を捕まえたり、おたまじゃくしを集めたり、皆んなで材料を持ち寄って山の上に秘密基地を作ったり、竹やぶの奥にターザンごっこができる遊び場を作ったり。

夏には、当時は水量が多かった成羽川に子供達だけで水遊びに行っていました。

子供達だけで遊びまくっていましたけど、今の時代だと危ないからと親がついて来るのでしょうか、子供達だけで遊ばせないんでしょうか。

一年中、夏でも冬でも、遊び場などなくても、遊具などなくても、いくらでも楽しいことをして、日が暮れるまで遊んでいたものですがね。

河川監視カメラの画像を見ながら、そんな何十年も前のことを思い出したりしています。


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