何年か前にクイーンズランドの Daleys Fruit Tree Nursery という種苗屋からオンラインで柚子の苗木を買いました。(ミョウガもここで買いました。)
我が家の敷地は硬い粘土質で、10センチも掘ればそこから先はカチカチで大きな穴を掘るのは大変な苦労です。これまでに植えたレモンやライムなどの柑橘系の木は、どれもうまく育っていません。夏場の乾燥と猛暑で何度も枯れかけまして。
それに、借家ですからね、いずれはまた引っ越すわけです。貴重な柚子の木は、直に植えずに植木鉢に植えました。
植えたその年はほとんど成長せず、新しい葉っぱも出ず、気温45度超えの日に葉っぱが枯れたりして、諦めかけていたところ、翌年には少し新しい葉が出て背丈も伸びました。
昨年は花も咲き、「花が咲いたんだから実ができるかも」と期待に胸を膨らませておりましたら、ある日ビー玉サイズの緑の実を見つけました。
その小さな実が、ビー玉サイズから大きめのビー玉サイズに成長しているのを見つけたのは先月のこと。
そして今朝、ふとその柚子の木を見ましたら黄色いものが目に入ったのでございます。
大急ぎで外に出まして、その黄色いものを確認すると、
柚子だ!
そっと切りとり匂いを嗅いでみると、
柚子だ!
小さな金塊のようなこの貴重な柚子の実をどう使おうかと、ずっと考えているんですけど、サイズ的に皮を利用するしか無いような気がします。お吸い物に入れて香りを味わうというのが最善の選択だと思います。
もしも、汁が取れたら酢の物を作ろうと思っています。
ああ…
それにしてもこの貴重さは、いくらでも柚子が手に入る方々には分かるまい。
私の祖母の家には大きな柚子の木があって、毎年腐るほど実がなるから使いみちに困ったものです。祖母は柚子のジャムというかマーマレードのようなものを作って私達家族にくれたのですが、柚子のジャムは不人気でした。
そのまま腐らせるのはもったいないと、袋いっぱいの柚子をくれるんですけど、私達も使いみちに困り、お風呂に入れたりもしていましたけどね。それでも余って腐っていくのでした。
そんなことを思い出しながら、この小さな柚子の実を見ています。
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