2024年7月4日

野菜を持って来たジョーン

昨夜は睡眠薬が必要でした。必要でしたが持っていませんからどうにもなりませんでした。

どうしてこんなことになるのかミステリーです。前の晩は良く眠れたのに。

昨夜はね、眠くてたまらなくなって9時前にはベッドに入ったんですが、眠れなかったんです。あきらめて Kindle 本を読もうとしたんですけど、眠くなってしまうから読み続けられません。ところが眠ろうとしても眠れない。

4時半頃まで起きていました。そしてやっと眠ったんですが、夫の目覚ましが鳴って5時半に起こされて、夫が出かけた後再び眠ったんですけどキッチンから聞こえる物音で7時半に目が覚めました。

今日は昼寝が必要ですが、昼間に眠るのは至難の業です。

ところで、

昨日は義母(うちの夫の母親)の姉のジョーンが我が家に立ち寄りました。先週書いた「ファーマーズマーケットじゃあなかった!」という話に関係するんですけど。

1週間ほど前、私はジョーンに「おすすめのマーケット」というのに誘われて連れて行ってもらったんです。その日は、ジョーンがわざわざ私を迎えに来てくれました。その「マーケット」というは、私の家から40〜50分もかかる場所にありました。

ところが、着いたのは私が思っていたような野菜や果物が並ぶファーマーズマーケットみたいな市場ではなくて、芽キャベツ畑の中にある選果場の横にある小さな直売所だったんですよ。

しかも、売っていたのがカボチャと泥がついたキャベツだけ!小屋の中の棚は全部空っぽ。(カリフラワーと芽キャベツが少し残っていたけど…)


ここを入っていったんですよ。私は何かの間違いじゃあないかと思いました。上の写真でトラックが停まっている車庫が見えると思いますが、その横を奥に入って行くと選果場があって、その横に小さな直売所があるのです。

仕方がないから私はカボチャを1個と売れ残っていたカリフラワーを1個買って帰りましたけど、びっくりしましたよ。期待外れとか、そういうレベルの話じゃあないんですからね。

どうやら、ジョーンはこの時のことを随分気にしていたようなんです。

昨日の朝、私にくれると言っていたショッピングトロリーを持って来てくれたんですけど、玄関を入るなり直売所のことでがっかりさせたことを詫びるんですよ。

そして、私にくれるというショッピングトロリーの中には、スーパーで買って来たスープ用の野菜の詰め合わせが入っていました。私が毎日スープを作っていて、そのスープ作り用の野菜をマーケットで買いたかったのを覚えていたんですね。

野菜だけではなくてお肉も入っていました。手作りのスコンも。

まあね、私がジョーンの立場だったら、かなり気にすると思いますけど。ジョーンはやっぱり気にしていたのかと思って、私は顔がほころびました。野菜の詰め合わせとお肉はありがたくいただきました。


もらったショッピングトロリーというのはこれです。


もうすぐ80歳になるジョーンですが、交友関係が広くて活動的なジョーンは、いろいろな人にいろいろな物をもらいます。そうしてもらったものを私達家族にくれるんですけど、昨日はベッドの上にかける薄い布団みたいなカバーも持って来ました。

今のところこのカバーは貰い手がありません。

「ジョーンがくれるものはジョーンが誰かにもらったもの」というのは家族共通の認識です。このショッピングトロリーも誰かにもらったものでしょうけど、私はありがたくもらいましたよ。

先日は天気がいい日に散歩に出たついでに5キロ入りの強力粉を買って、ヒイヒイ言いながら持って帰りましたけどね、このトロリーがあれば重たい小麦粉やミルクも楽に持って帰れます。


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2024年7月3日

言わないと伝わらない

頭がフラフらする感じがずっと続いています。それに加えて、昨日はひどい睡眠不足でした。3時半頃に目が覚めた後、うちの夫のせいで眠れませんでしたからね。

体調は悪かったのに、昨日はスーパーに買い物にも行ったし、パンも焼いたんですよ。体調が悪い時にはパンなんて焼かなくてもいいのに。もうね、パン作りはご飯作りのようにしなくちゃあいけないことになっているんです。

夕方が近づいた頃から眠くてたまらなくなって、晩ご飯に何を作ろうかと考えても思いつきませんでした。そういう時には作らなくてもいいのですけど。

減塩、栄養があるもの、低カロリー…

何も思いつきませんでした。

久しぶりに味噌味が食べたいと思ったので「ほうとう」を作ることにしました。娘も和食が食べたいだろうと思いましたし。

「ほうとう」用の麺を作る元気は無かったので、うどんを使うことにしました。減塩のことは考える元気もなかったですが、できるだけ薄味にすることにしました。

夫も娘も早く仕事が終わったらしくて5時前には帰宅しました。二人ともお腹が空いていたんでしょう、帰ってすぐに私が焼いておいたパンを食べていました。自家製のパンがあるのが当たり前になっています。

でもね、無かったら無いで、他にも食べる物はあるんですから、無理をしてパンを焼いておく必要はなかったのですよ。

さあて、私は晩ご飯を作らなければいけません。

キッチンから離れている居間からはテレビの音が聞こえて来て、夫と娘が楽しそうに会話しているのが聞こえて来ました。息子は相変わらず部屋にこもりきりです。私は一人で料理を始めましたが、とにかくしんどいんです。いつものことですけど、誰も手伝いには来ません。

イライラしながら一人で料理を続けて、だんだん朦朧とし始めたんですけど頑張って作り終え、家族が食べ始めた時にベッドに直行して寝ました。

「皆んな好きなことをやっているのに、私だけが具合が悪いのに無理をして晩ご飯を作らなくちゃあいけないなんて」と腹が立っていました。

今朝5時過ぎにキッチンに行ったら味噌汁のにおいがしました。誰かが早起きして味噌汁を作ったのかと一瞬思いました。鍋に残っていた「ほうとう」の水分がほとんど無くなって茶色になっていました。ガスは消したと思ったけど、弱火が付いたままだったのです。

一晩中弱火が付いたままだったのに、誰も気が付かなかったのですよ。鍋の蓋がちゃんとしてありませんでした。「蓋くらいしてよ」と腹が立ちました。

シンクには「ほうとう」を食べるのに使ったお箸が入っていました。「お箸くらい自分達で洗いなさいよ」とさらに腹が立ちました。

昨晩からずっとイライラしていましたが、考えてみれば自分にも原因があることに気づきました。

体調が悪い時や自分ばかりが働かされているように感じる時とかに、「言わなくても察して欲しい」とか「どうして手伝ってくれないの?」と家族に対して不満に思うことがあるんですけど、そういうことを期待するのは間違っていると良く知っているんです。

うちの家族は、

言わないと伝わらないんですから!

別の言い方をすれば、ちゃんと言葉にして言えば伝わる人達なんです。

それにね、晩ご飯を作るのがつらいほどしんどかったのなら、作らなければ良かったんですよ。作れないと言っていれば、家族は自分達で何とかしたでしょう。スーパーもレストランもテイクアウェイの店も、すぐ近くにあるんですから。

手伝って欲しかったのなら、手伝って欲しいと言うべきだったんです。お箸も自分で洗っていないと腹を立てずに、自分で洗ってくださいと言えばいいんです。


いつも一人で頑張り過ぎているのかもしれません。

家の中が清潔で片付いているのも、洗濯物を出しておけばきれいに洗って乾かして畳んでおいてもらえるのも、何を食べようかと悩むことなどなくて毎日食事の時間が来るとちゃんと美味しい食べ物が提供されるのも、うちの家族にとって当たり前のことなわけです。

食洗機に入れられないお箸はね、いつもシンクに入れっぱなしなんですよ。それを黙っていつも私が洗っているから、当たり前になっているわけですよね。洗わされる度に腹が立つんですけど。「自分で洗ってください」と言っていれば、自分で洗うようになっているはずなんです。

いちいち「自分でやってください」と言うのが面倒くさいから私がしてしまうということは多いです。掃除にしても洗い物にしても片付けにしても。だからお母さんがやってくれると期待されてしまうわけですよね。

させられてイライラするなら、しないことです。面倒くさくても「自分でしてください」と言葉にして伝えることが大事です。

そして、したくない時には「しなくてもいい」という選択肢があることを忘れないようにしなくちゃあいけないと改めて思いました。

「しなくてもいい」という選択肢が無いことも多いんですけどね。トラックの運転とかね…


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2024年7月2日

司法精神医療施設での研修

日曜日からうちの娘が家にいますので、私が寝室として使っている予備の部屋で寝ていますから、私はうちの夫と同じ寝室の同じベッドで寝ています。危惧していたとおりに睡眠不足です。

夜中の3時半頃に目が覚めて再び眠ろうと苦労している時に、夫がトイレに起きてオンスイート(寝室に付いているバスルーム)の電気を点けました。明かりのせいでもっと目が覚めました。

夫がベッドに戻って来てベッドがぐわんぐわんと揺れました。なかなか眠れないから時間をチェックしたら、「今何時?」と夫が言いました。(夜中に話しかけるなと何度も言っているのに!)しばらくして夫はスマートフォンで何か見始めました。結局夫は起きて再び電気を点けました。その時まだ5時前。そしてキッチンから物音が聞こえて来ました。

こんなんで眠れるわけがないんですよ!

娘が予定通り木曜日に引っ越してくれるといいですけど。

その娘ですが、昨日は司法精神医療施設での研修第1日目でしたからね、昨夜はその話をいろいろ聞きました。

これがもうね、ホントに映画みたいなんです!

オーストラリアには「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」(Forensic Disability Services)と呼ばれるものがありまして、刑事司法制度に関わる事件を起こした人々の中で精神障害や重篤なメンタルヘルスの問題がある人達にサポートと治療を提供します。

犯罪者に精神障害があった場合には罪を問われず、代わりに精神医療施設で強制的に入院治療を受けさせる場合があるわけですが、うちの娘が研修で行うのはそれを判断する精神鑑定の仕事です。

施設に入っているのは犯罪を犯した人達ですから、当然セキュリティーが厳重です。すべての建物は高い塀とフェンスで囲まれていて、入り口は頑丈なゲートで守られていますから簡単に敷地内に入れません。

昨日の朝、施設に到着してから敷地内に入るのに娘は大いに苦労したそうなんですけど、その話に始まって大変興味深い話をいろいろ聞きました。

話を聞きながら、M. W. クレイヴンの「ワシントン・ポー」シリーズに出てきた精神病院の描写とか、映画「カッコーの巣の上で」や「羊たちの沈黙」の場面とか、そういうのを思い出しましたよ。

精神障害やメンタルヘルスの問題がある犯罪者が少なくないことは容易に想像出来るわけですけど、精神医療施設で治療や社会復帰の支援を受けられる人は大変少ないです。

娘が研修を受ける施設に収容されている人数も驚くほど少なかったです。予算の問題もありますけど、こうした施設に入ることは非常に難しいのだそうです。入れない人達は普通の刑務所に収容されているんですかねえ。

この司法精神医療施設での研修は、毎週3日だそうです。昨日行った施設以外の精神医療施設にも行くことになるそうです。とても興味深い経験が出来るだろうと思います。


どういう人達がその司法精神医療施設に収容されているのか少し教えてもらいましたが、話を聞くと本当にお気の毒なんですよ。

全員が不幸な家庭環境に生まれ育っています。知的障害のある人が多いです。知的障害を伴う自閉症の人もいます。

そうした障害のある人達が、親のネグレクト(無関心)のために里親宅をたらい回しにされたり、激しいいじめや虐待を受けて育っているのですよ。

物事の善し悪しを理解する能力に欠けている人もいます。知的障害のために理解出来ない場合もあるでしょうが、誰にも教えられなかったから分からないというのもあるのです。

話を聞きながら私は同情しました。

そして、その人達の多くには子供がいるんですよ。その子供達が、親のネグレクト(無関心)とか親の暴力や犯罪といった同じような不幸な境遇で育っているわけでね。援助がなければ、その子供達も親と同じように犯罪者になる可能性が高いわけなんです。

レイプ(性的暴行)などの性犯罪を犯した人が多いようですが、性犯罪者への強制的な去勢手術に対しては意見が分かれるところですけど、話を聞きながら私は強制的な去勢が必要な犯罪者もいると思いました。


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2024年7月1日

突然の引っ越し

うちの娘ですが、大学院の勉強もあと半年を残すだけという今になって、突然の引っ越しです。

1月から行っていた病院のリハビリテーション科での研修が6月で終了し、今日から司法精神医療施設での研修が始まるんですよ。

いろいろとすることがたくさんあって忙しいこの時期に何故引っ越しを決めたかと言うと、これまで2年2ヶ月間住んで来たシェアハウスの大家さんに我慢が出来なくなったからだそうです。

最初は良い人だと聞いていたんですけどね、いろいろと不満をつのらせて来ました。例えば、女性6人が住むそのシェアハウスに男性である大家さんがしょっちゅう突然やって来るとか。住人のプライバシーを軽視していると娘は言うんですけど、これは問題ですよねえ。

この大家さんは、登録せずにこっそり賃貸業をやっているので、家賃は現金払いです。税金を払っていないんでしょうね。そういうわけですから、部屋を借りている女性達は一般的な賃貸住宅に関する法律で保護されていません。

住人の女性達の多くは学生やワーキングホリデーのアジア人で、大家さんに横柄な態度を取られても黙って我慢していると言うんですが、黙って我慢していなかったうちの娘は、大家さんにとっては不都合な住人になって来たんでしょう。

娘が裏庭に置いていた植木鉢やプランターを2週間以内に裏庭から撤去しろと言われたんだそうです。許可していないという理由で。

うちの娘はシェアハウスの裏庭で野菜作りに取り組んで来ましたから、植木鉢やプランターをたくさん持っていたんです。

何度も引っ越す決意を固めかけたことがありましたが、あと少しだからと我慢していたんですが、植木鉢やプランターを2週間以内に撤去しろと言われたことが引っ越しを決めた直接の理由のようです。

次に住む場所は決まっていますが、そこに住めるのは木曜日かららしいので、昨日の日曜日に荷物を全部我が家に持って帰りました。

めまいでフラフラしているお母さんが、カローラで荷物運びの手伝いに行きました。運転席以外はパンパンで隙間もないほどの量を積んで帰りましたよ。

たったの2年2ヶ月で、ものすごい荷物の増えようです!

娘のカローラはパンパンになるほどではなかったですが、娘は植木鉢やプランターも積んで持って帰りました。

カローラには乗らない大きな鉢植えの木も残っているのですが、それはうちの夫が仕事が休みの水曜日にトラックで運ぶそうです。と言っても、トラックを運転するのは私ですよ、言っときますけど。

ということで、現在我が家は娘の荷物でいっぱいです。木曜日に引っ越す予定の家には4ヶ月間しか住めないそうなので、大量の荷物の多くはこの家に置いておくそうです。

私が自分の寝室として使っている予備の部屋は、物置きになります。大学院が終わるまでの6ヶ月間だけですから問題は無いですけど。


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