2024年7月9日

耳石とめまいの関係

昨日、めまいがすごいことになりました。

何度もブログに書いて来ましたけど、毎日朝から晩まで、寝ている時も向きによっては、とにかく常にめまいがしているわけでして、そのせいで吐き気もしているんです。

嘔吐してしまうほどひどくはないですけど、妊娠中の軽いつわりのような、車酔いのような感じの吐き気がずっと続いているのです。

医者に相談に行こうと思ったので、めまいをどう説明すればいいのかと昨日考えていたんです。現在のめまいは3年前に入院した時の前庭神経炎による回転性のめまいとは比較にならないほど軽いものですが、めまいのタイプが違うように思ったんです。

ふわふわするようなめまいは常にしていますけど、突然バランスを失うふらつきや立ちくらみのようなクラ〜とするめまいは、頭を動かした時に起きるのです。夜寝ていて寝返りをうった時には、特定の位置で回転するめまいを感じます。

これは、前庭神経炎の後遺症で感じているめまいとは別の、耳石が原因のめまいじゃあないかと思ったんですよ。

耳の奥に三半規管というものがあるのは皆さんご存知でしょうが、三半規管の根元あたりに「耳石器」という器官があるそうです。重力や体の方向を感知する器官です。耳石というのはカルシウムの小さな粒だそうですが、それが剥がれて小さなかけらが三半規管に入り込むとめまいを引き起こすのだそうです。

「良性発作性頭位めまい症」と呼ばれるタイプのめまいがそれです。英語では「Benign Paroxysmal Positional Vertigo}(BPPV)と呼ばれます。

三半規管に入り込んだ耳石のかけらがめまいの原因なら、そのかけらが三半規管から出れば問題解決なわけですよね。そのための「耳石置換法」というのがあるのです。頭や身体を所定の方向に動かすことで耳石を三半規管の外に出すという処置です。

私が3年前に入院した時に医者が最初に行ったのがそれでした。あの時は、耳石が原因ではなかったので役に立ちませんでしたけど。

耳石を三半規管の外に出す方法のうち、私達が家庭でも簡単に行える「エプリー法」(Epley Maneuver)というのが様々なウェブサイトで紹介されています。YouTube でもたくさん動画を見つけることが出来ます。

この方の動画は分かりやすいですよ。


日本語の動画と英語の動画をいくつか比べて見ましたが、説明されている内容はほぼ同じです。違いは、頭を所定の位置に動かして維持する時間です。

5分間も維持するようにと説明している方もいるんですが、30秒から2分程度(つまりめまいが治まるまで)維持するという説明が多いようでしたから、私もそのようにしてみました。

そうしたら、すごいことになっちゃったんですよ。

回る!回る!天井がぐるぐる回る!

あんなにひどい回転するめまいは入院した時以来でした。

しかし、入院した時には回転が何日も休みなく続きましたけど(これはつらいですよ!)昨日は頭を所定の位置に維持していると2〜3分で回転が止まったんです。

それで、めまいは耳石のせいだと確信しました。

頭を動かさないでいると三半規管内にある耳石の動きが止まるから、回転も止まるというわけですよ。

説明に従って頭を次の位置に動かすと再び回転が始まりましたが、しばらくすると止まりました。こうして「エプリー法」というのを3回続けると、回転するめまいのせいで吐き気がひどくなって嘔吐しそうになり、頭もグワングワンして耐え難く、とても晩ご飯なんて作れないので息子に晩ご飯作りを頼んでから、私はベッドに横になったんです。

「治るどころかひどくなったじゃないか、もうしないわ!」と思いながら横になっているうちに眠ってしまいました。

そして目が覚めたら、

なんと、

めまいが治ってる!

ウソみたいな話ですが、考えてみれば納得です。耳石のかけらが三半規管から外に出たんでしょう。だからめまいがしなくなったというわけです。


しかし、耳石のかけらが再び三半規管に入り込めば再発するんです。

NHKのウェブサイトには「耳石くずし体操」なるものが紹介されていました。この体操は、耳石のかけらを動かすことで影響が出ない大きさに崩すことが目的だそうです。

実は、私はこれもやってみたんですけど、「エプリー法」よりもきつかったですよ。天井も壁もぐるぐると回転しました。めまいが30秒以上治まらない場合は体操を止めろと書いてあったので途中で止めましたが、普通に座っていられないほど目が回りました。

確かに、これは耳石のかけらを外に出すためではなくて、動かすことが目的だと分かりました。動かして崩せるものなんでしょうかね。

「エプリー法」も「耳石くずし体操」も知っておくと役に立つと思います。

今日もまたやってみます。

英語版の多くの動画では、「エプリー法」はベッドの端を使って行い、頭が下方向に30度くらい傾くようにしろと説明していましたよ。そして、頭の位置を変更する時はゆっくりやってはいけないんだそうです。さっさとやらないと効果がなくなるとのことでした。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿