2024年7月18日

トラウマからの回復

火曜日の朝起きてキッチンに行くと、夫が朝ご飯のポリッジを食べていました。「今週の水曜日は休みなの?」と聞きましたら「今週は金曜日が休みだ」と言いました。

うちの夫が勤めるツールショップで新しく副店長になった人の休みの関係で、隔週で金曜日が休みになると聞いていたのにずっと水曜日に休んでいたので、ちょうどその件を聞こうと思っていたら夫が金曜日が休みだと言いましたからね、「ああ金曜日なの?ちょうど今そのことを…」と言った途端に大声を上げまして「金曜日かどうかは確認してみないと分からない!」と怒鳴りました。

朝起きたばっかりで突然理由もなく怒鳴られて、私はびっくりしましたよ。「なんで怒るの?」と言うと、夫は家を出るまで無言でした。夜の間に不機嫌になったんでしょうか。もしかしたら、夫のメンタルが「躁期」に入って来ているのかもしれません。夫の「躁期」の特徴は怒りやすくなることですから。

うちの夫は双極性2型なんです。薬のおかげで安定していますけど、気分には波があります。

大声を出された私は、たったそれだけのことで心臓がバクバクしました。私のトラウマ経験のせいです。トラウマとは「心的外傷」のこと、簡単に言えば「心の傷」ですね。

私の場合、「大きな怒鳴り声」は恐怖や苦しいという感情を呼び起こすのです。

私の父親は突然激昂する人で、私は幼い頃から父親に怒鳴られて育ちましたから、それがトラウマの一つになっているんですが、思っていることを口に出すことが許されなかったですから耐えるしかなかったわけで、そういう時の喉に何かが詰まっているような「苦しさ」の方が怒鳴られて「怖い」という感情以上に大きなトラウマになっているんです。

何か言おうとすると「口ごたえするな!」と怒鳴られます。つらくて泣いていると「泣くのを止めろ!」と怒鳴られます。「泣くのを止めろ」と怒鳴られた私は、しゃっくりのようにウッウッと言いながらも泣くのを止めたそうです。幼い子供なのに、よくもまあそんなに怒鳴り散らしたもんです。

怒鳴られた時の記憶というのはね、父親の恐ろしい顔ではなく天井の照明を背景にした父親の黒いシルエットなんですよ。

泣くのを止めろと言われても泣き止まなかった時は、真っ暗な押し入れや物置きに閉じ込められたり、家の外に締め出されたりしました。

常にガミガミと叱られていた記憶がありますが、何を叱られていたんだろうか、私はどんな悪いことをしていたんだろうかと思い出してみると、それは食べ方だったりお箸の持ち方だったり靴の脱ぎ方だったりするんです。テレビを見る時間が長いとか声がうるさいとかお手伝いをしていないとか、そういうことだろうと思うんです。

私は幼い頃の家での出来事をほとんど覚えていませんが、うつ病になったのをきっかけに断片的な記憶が湧き出て来るようになりました。

その記憶というのは壁だったり、ふすまの絵だったり、畳だったりするんです。そういうものと苦しい気持ちが結びついているというのは、どういうことですかねえ。苦しい気持ちを耐えていた時にそうしたものを見ていたんでしょうか。

激昂する父親に自分が怒鳴られるのはもちろん怖いですけど、妹達が怒鳴られたり叩かれたり柱にロープで縛られたりしているのを見ることも、私に恐怖を与えました。

私は長女で妹達よりも歳上ですから、そうした出来事を見て覚えているんですが、当の妹達は覚えていないかもしれません。叱られている間は泣き叫んでいるので、どのような状況になっているのかを理解していなかったかもしれませんし。でも、それを見ている私は恐怖を感じていたのです。

父親は家族に身体的な暴力をふるうことはなかったと思いますけど、私に殴りかかろうとしたことはあります。脅しのためのアクションだったのか、本当に殴りかかりそうになったのか、それは分かりませんけど、飼っていた犬を蹴ったり棒で叩いたりするなどの暴力はふるっていましたから、怖かったですよ。

親の言う通りにする良い子でないと、いろいろと恐ろしいことが起きるというのは、父親の実家の人達からも繰り返し脅されましたしね。本当にあの家に行くのは嫌だったんですよ。

親が子供の誤った行動を叱ることは必要ですけど、心を傷つけるような方法はいけませんし、感情のままに怒鳴るなんて暴力に等しいです。ああ、本当に傷つけられるようなことをたくさん言われました。

いくつかは決して忘れることが出来ません。

私は5年生の時に盲腸の手術で入院している時に初潮が来て、退院してからうちの母が晩ご飯にお赤飯を作ってくれたことがあるんです。お赤飯を作った理由を知った父親は怖い顔をして「汚え!」と言いました。

これも5年生の時ですが、お風呂に入ろうとして服を脱いだところへ父親が突然入って来て、私が「きゃあ」と声を上げると「何を言よんなら!この小娘が!」とぞっとするような顔をして怒鳴ったことは、死ぬまで忘れないでしょう。

父親のことを大嫌いになったきっかけがそれでした。

私は父親が家にいる時は常に緊張していました。理不尽なことで怒鳴られても何も言い返せないので、自分の部屋にこもって勉強しているのが最も安全でしたけど、ストレスが原因で私は口が開かなくなったりもしたんです。

本当にいろいろつらいことがありました。


それにしても、半世紀以上も前の出来事が今も苦しみの原因になっているんですからね、トラウマというのは厄介なものです。

うちの夫が大声で怒鳴ったというだけのことでこの有様です。次々に悪い記憶が湧き上がって来ました。以前なら、そういう記憶とともに襲ってくるネガティブな感情のせいで暗いうつの穴に落ちたんですが、今は大丈夫です。

落ちてしまわないようにする方法の一つが、私にとってはこうして書くことなんですよ。

これまでにたくさん書いてきました。すべてこのコンピューターに保存してあります。誰かに話せるといいのかもしれませんが、それはなかなか難しいことです。

思っていることや気持ちを書くことは癒しにつながり、トラウマからの回復にも有効だと言われています。確かに私は書くことで助けられました。しんどいことがあってお悩みの方にはオススメします。


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