2024年6月16日

失礼な人達と「ありがとう」

住宅街の狭い道。車がたくさん停まっていますから、すれ違う車はどちらかが停まって道を譲らないといけません。譲ってもらったら、皆さんはどうしますか。手を上げるなりして「ありがとう」の合図をするでしょう?

そうすると、道を譲ってくれた人も手を上げて「どういたしまして」の合図をするものですよ。そういうちょっとしたやり取りは、気持ちが良いものです。

私は、メルボルンの郊外に住むようになって、運転中に親切にされた経験が本当に多かったです。

狭い道路や駐車スペースから交通量の多い道路に出ようとする時にも、必ず入らせてくれる人がいるので、自分も同じように誰かを入らせてあげよう思うようになりました。

他人に親切にしようという気持ちは、こうやって広がるんだと思うんですけど。

道を譲ってあげても、自分の前に入れてあげても、「ありがとう」の合図をしない人がいます。

そういう時には、

「ありがとう」くらい言いなさいよ!

と私はつい叫んでしまうことがあるんですけど、気分悪いですよ。

こういうことは、運転中に限らず様々な場所で起きます。小さなお店の狭い通路ですれ違う時に誰かが端に寄ってスペースを作って自分を通らせてくれたり、建物やエレベーターに入ろうとする時に先に行かせてもらったりしたら、普通は「サンキュー」って言うもんです。

こういう場面で、何も言わないし合図もしないし知らん顔の人がいるんですよ。昨年引っ越して来た街の周辺では、そういう失礼な人によく出会うんですけど、そういう失礼な人達は皆んなアジア人なんです。

昨日も、野菜を買いに行ったショッピングスクエアで、そういう失礼な人に何人も出会いました。全員アジア人でした。

家の近くまで帰って来た時、道路には車がたくさん停まっていましたから、私は左に寄って向こうから来た車を行かせてあげたんですけど、その車の運転手は「サンキュー」の合図をしませんでした。アジア人でした。

アジア人と書いていますけどね、東南アジア系や南アジア系の人は区別が付きます。私がしょっちゅう見かける失礼なアジア人は、東アジア人なんです。

東アジア人というのは、中国人、韓国人、日本人です。

この街には、日本人はほとんど住んでいません。日本語を話すアジア人(つまり日本人)を見かけたのは1回だけです。韓国語を話している人は見かけたことが無いです。

つまりね、私が出会う失礼なアジア人というのは中国人なんですよ。

何なんですか、あの人達!

中国人というのは、他人の親切を認識するのが苦手だったり、認識はするけど感謝の意思表示をしたくないというメンタリティーがあったりするんですか?

中国人には、お店の人に失礼な人も多いですよ。見ていて「あんた何様のつもり?」と思うことが良くあります。

日本人というのはね、以前は服装やヘアスタイルで識別できたんですけど、最近分かりにくくなりました。それでも、「ああ日本人だな」と気がつくことは多いです。

日本人は、誰かに親切にしてもらったりした時に「サンキュー」と声に出して言わない人も少なからずいますけど、思わずペコリとお辞儀をするんですよ。自動的というかね、染み付いちゃっている習慣が出るわけです。

白人は「サンキュー」を言いますよ。「サンキュー」の合図も必ずします。日本人のお辞儀のように、小さな親切を思わずしてしまう人も多いです。例えば、高い棚の上にあるものに手が届かずに困っている様子の人がいたら声をかけて助けてあげるとか。

白人は「スモールトーク」が上手な人が多いですからね。お店の人とかエレベーターの中で一緒になった人とか、見ず知らずの他人とも気軽に短い会話をしますから、「サンキュー」に追加して何か気の利いたことを言える人も多いです。

文化的な違いではなんでしょうが、他人に親切にしたり「スモールトーク」が出来たりする文化は良いですけど、「サンキュー」も言わないような文化はいけませんよ。

「ありがとう」と言われて嫌な気分になる人はいません。どんな小さなことでも、何かしてもらった時には「ありがとう」と言いましょう。

オーストラリお住いの皆さんは、とにかく言葉にして伝えることが大事ですよ。相手が自分の知っている人だったら「サンキュー、誰々さん」とその人の名前もつけて言うのが一番良いエチケットです。


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