2024年7月7日

頭に来て当然ですよね

頭に来たと言うか、呆れたと言うか。

うちの夫のことですけど…

昨日は仕事が休みの日だったんですけど、勤務予定だったスタッフのJさんが病気だと連絡して来て、スタッフが足りなくなりましたので夫が出勤したんです。Jさんはしょっちゅう土曜日に病気になります。

こういう場合に、休日を返上して夫が出勤するというのは良くあることです。

土曜日は4時に閉店しますから、夫は4時半過ぎには帰宅しましたけど、帰宅した時には誰かと電話で話していたので、私には「ただいま」も言いませんでした。ずっと電話でしゃべり続けていました。

良くあることです。

こういう時、私はキッチンで晩ご飯の準備をしていることが多いですが、いつもなら電話が終われば夫はキッチンにやって来て「ただいま」と言って、その日にあったことなどを話すのですが、昨日はキッチンにやって来ませんでした。

私に何も言わずにどこかに出かけたのかと思いました。

それも良くあることです。

しかし、夫はどこにも出かけていなくて、いつものように居間のテレビの前に座っていたのですよ。

「いたの?どこかに行ったかと思ったわよ!ただいまも言わないのね」
「おー、ソーリー」

夫はうちの娘と話していたと言いました。娘は引っ越したばかりですからね、新しいシェアハウスで上手く行っているのかどうか気になって、仕事からの帰りに電話をしたらしいです。私はてっきりドバイ在住だけどほとんどいつも旅行をしている義妹と話しているのかと思いました。

ちょうど帰宅した時に聞こえて来た会話で、義弟(夫の弟)と話をしたと言っているのが聞こえたので、何かニュースがあったかと私はたずねました。この義弟は、先月ヨーロッパへ旅行して、ポルトガルとイタリアのコモ湖に行っていたんですけど、帰国してすぐに新型コロナかインフルエンザかで寝込んでいたのです。

義妹と義弟は世界中を旅行しまくりなんですよ。ホントにうらやましい話なんです。

さて、ここからが問題です。

うちの夫は義弟に電話をしたと言いましたが、電話をした理由は義弟の体調を心配したからではなくて、あるイベントに一緒に行きたいかどうかをたずねるためだったんですよ。

そして、そのイベントというのが問題なんです。

うちの夫が、昨年「Australian and New Zealand Paired Kidney Exchange (ANZKX) Program」という生体腎臓移植プログラムに参加して腎臓を一つ提供したという話は、このブログでも繰り返し書いてきましたからご存知の皆さんも多いと思いますけど。

このプログラムの中心になっているオースティン病院というのがあるんですが、この病院が主催する生体腎臓移植プログラムに関するイベントがあって、うちの夫が招待されたと言うんです。

スピーチを頼まれたわけではないのですが、メディアの取材とかポッドキャストのインタビューとかでこのプログラムにはいろいろ協力して来ましたからね、こうしたイベントに招待されるのは当然だろうと思います。

このイベントに、夫はゲストを一人同伴出来ると言われたそうなんです。それで、義弟に一緒に行きたいかと聞いたと言うんですよ。義弟はぜひ行きたいと答えたそうなんですが。

ちょっと待ってよ!

どうして私を誘わない?

腎臓提供に向けての検査が始まってから実際に腎臓を提供するまでの2年以上、病院への送り迎えや、時には夫の尿が入った4リットル容器をクリニックまで運んだりもしましたし、減量のための料理や、夫の健康管理や、いろいろと協力して来たのは誰ですか?

摘出手術後も大変でしたよ。手術直後に引っ越しをしましたからね。重い物を持てない夫は役に立たず、荷造りからトラックでの荷物の運搬まで私は一人で本当に大変だったんですよ。

手術後には血圧が高くなって脚がむくむようになり、たんぱく尿も出始めました。血圧を下げるために、毎日減塩料理を作っているのは誰ですか?病院への送り迎えをしているのは誰ですか?

夫の腎臓提供で一番大きな影響を受けて苦労して来たのは、

この私でしょ!

「なんで義弟を誘ったのよ!なんで私じゃないの?」(怒)
「え?ヒロコには退屈だろうと思ったから…」
「退屈かどうかは行ってみないと分からないでしょ!」(怒)
「こういうイベントには興味がないと思ったし…」
「まずは行きたいかどうか私に聞くべきでしょ!」(怒)
「ヒロコが行きたいんならヒロコと行く…」
「ゲストは何人同伴出来るわけ?」(怒)
「一人…」
「それで私に聞きもせずに義弟を誘ったの?」(怒)

頭に来て当然ですよね!


一般常識に照らし合わせてみて理解出来ないような判断をすることがあるんですよね、うちの夫は。思考回路がおかしいと言うか。

これまで何度も繰り返しがっかりさせられて来ましたけどね。双極性障害が原因だったかもしれないと思うこともあって、仕方がないと納得するしか無い時もありましたけど。

こういうイベントは、私よりも義弟の方が楽しめるとでも思ったわけ?それとも単純に義弟と一緒に行きたかったの?

失礼な話ですよ。

しかし、気が付いて良かったです。

もしかしたら、イベントの前日ぐらいに「明日はコレコレこういうイベントがあって義弟行くことになってるから」と突然言ったかもしれません。

直前に知らされて、夫が義弟と一緒に行っていたら、私は頭に来るでは済んでいませんよ。

義弟は、このイベントに行けなくなってもがっかりすらしないでしょう。義弟にとっては、自分の兄が腎臓を提供したってだけのことで、ここに至るまでの苦労も何も知らないんですからね。

ああ、ホントに頭に来たわ。

今日はもう晩ご飯も作ってあげたくない!


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