夫の片付けは長続きしませんが、フェイスブックのマーケットプレースに売りに出したものは居間に運び出しましたので、ごみ屋敷状態のガレージに空きスペースができたように見えます。
売りに出しているものは破格の値段にしていると言っていた夫ですが、見てみたらどれも値段が高いです。大体買った時の値段の5割くらいにしていると言いましたから、買った時にそれだけ高かったということですよねえ。
今までに売りに出した物だけで百万円分くらいはありますよ。
私がパエリア鍋を売りに出すと聞いて「あれを売るのかあ…」と言うので、大きなパエリア鍋は専用の大きなガスコンロがないと調理が難し過ぎるのよ(だから使わなくなったんですけど)と私が言うと、「専用のコンロ?持ってますよ」と言って、まだ箱を開けてもいない大きな鋳物ガスコンロを持って来ました。
こんな物まで買っていたのか!
その鋳物ガスコンロも売りに出しましたら、すぐに買い手が見つかりました。コンロは20ドルで売りました。夫は私が値段を安くし過ぎだと批判するんですけど、とにかく処分することが一番の目的なのでね。安くした方が早く売れると私は思っていますから。
昨日は本もたくさん処分しました。
チャリティーショップに寄付するのにも適していないような本や、古い子供用の絵本や児童書(夫が子供の頃に読んでもらった本)、それから夫が所蔵していた大量のDIYや木工関係の雑誌も全部捨てました。
ごみ処理場まで持って行くのが大変なので、夫が勤めるツールショップにある大きなごみ用コンテナのうち、リサイクルのための紙ばっかり入れているコンテナがあるんですけど、それに入れました。
本はまだまだたくさんあります。
大きな氷山の端っこをちょっと削ったくらいの進歩ですけど、ついに始めたんですから良かった良かった。これから少しずつ頑張りましょう。
片付けをしている時に、ガラクタの中から夫は写真を見つけました。夫にとって最も好きな写真だと言いました。
うちの息子が幼かった頃に一緒に大工仕事をした時の写真や、夫が手作りしたおもちゃやブランコで遊んでいる子供達の写真とか、夫が大好きだった祖父母の写真とかです。
なんでそんな大事な写真がごみ屋敷のガラクタの中に埋まっていたんだか。見つかって良かったですよ。
もう十何年も前のことですが、うちの夫はある事業を始めましてね、日本で仕事をしていた時期があるんです。家族と離れていることが多かったので、写真を持ち歩いていたのだそうです。
夫は見つけた写真を見ながら感情が高ぶって涙を流していました。私ももらい泣きしました。大変な苦労をしたし、事業がダメになってからはつらいことがたくさんありましたからね。
うつ病にもなったし、今は目が見えなくなりつつあって、何もかも手放さなくてはいけなくなっているのですから。
気の毒ですけど、どうしようもないです。
ごみ屋敷を片付けるのは心理的につらいようなので、片付けをすぐにやめてしまっても「もう止めるの?」「もうちょっと頑張ってよ!」なんてことを、私は言わないようにしていますよ。
時間がかかっても少しずつ片付けて行けば、いつかはごみ屋敷もきれいになって、その時は気持ちの上でも変化があるかもしれません。
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