2023年5月2日

遠過ぎる引っ越しへの道

週末にうちの娘が帰って来ました。私に頼まれたからです。

私が何を頼んだかと言うと、家にある娘の持ち物を捨てることです。

アパートで一人暮らしを始めた時にかなり持ち物を片付けましたし、不要なものは処分しましたけど、娘の部屋にはまだまだものがたくさんあります。高校&大学時代のノートやファイルや古いパソコンや学校で使ったものなどがいっぱいあるんですよ。

箱に詰め込んだままの子供の頃の思い出の品々も、この10年間ガレージの2階に置きっぱなしですし。以前は捨てられなかった物でも、今なら「こんな物はもう要らない!」と処分できるものもたくさんあるはずです。

とにかく、そういうものをなんとかして欲しいのです。そうしないと引っ越しの時に困るからです。

娘は、ごみとして廃棄するもの、オプショップに寄付するもの、フェイスブックのマーケットプレースで売るもの、といった具合に分類していました。

我が家の膨大な本のコレクションの中で、いずれは自分がもらいたいと思っている本を箱に詰めたりもしていました。

日曜日の午後にはもう疲れてしまったらしくて、住んでいるシェアハウスに帰りましたけど、処分しないといけないものはまだたくさんありますよ。

娘が片付けを始めたので、息子も片付け始めました。もう使わないビデオゲームを売るんだと言って箱に詰めたりしていましたよ。わずかなお金にしかならなくても、売れるものは売ればいいです。捨てるよりマシですから。

私も、毎日少しずつ片付けをしています。とにかく物がたくさんあり過ぎますからね。この家に引っ越して来てから10年以上一度も触っていないようなものもいっぱいあるんです。

コンピューター関係の不用品の量はすごいです。ケーブルとかコードとか、捨てにくいので箱に入れてそのままにしていたんです。

古いオフィス用品や事務用品も山程あります。全部うちの夫が次々に買って来てたまったものです。ホッチキスだけでも数個あるんですよ。同じようなものが複数あるのは、整理整頓をしない夫が何か見つけられなかった時に新しいのを買ったからです。

昨日は山程のCDやDVDディスクを捨てました。引っ越しの度に、あるいはコンピューターをアップデートする度にデータを保存したりしたディスクです。古すぎてもう使えない子供用コンピューターゲームとか古いソフトウェアのインストールDVDとかもたくさんありました。

今後使うことは無いと思えるもので、売ることもオプショップに寄付することも無理なら、ごみとして捨てるしかないです。もったいないですけど仕方がないです。

昨日はかなりの量を捨てましたけど、仕事部屋だけでもまだまだ山のように物があります。夫が買って来てろくに使いもしなかった大きなコンピューターモニターもありますよ。よく調べて吟味してから買わないから、ああいう使い物にならない安物を買って損をするんです。

片付けても片付けても物がいっぱいあり過ぎて、心が挫けそうです。


娘がフェイスブックのマーケットプレースで売りに出したものを買い手の方に郵送しなくてはいけなくなり、空き箱を探しに久しぶりにごみ屋敷状態のガレージに入ったら、私はショックを受けました。

以前はガレージの中に夫のトラックを停めていたので、そのスペースには一応物は置いてなかったわけですけど、今はもう足の踏み場もありません。だから最近はトラックがずっと野ざらし状態なわけです。

ガレージが以前にも増してごみ屋敷化していたのもショックでしたが、一番ショックだったのは、また新しい道具が買ってあったことです。

私が知らないうちに3000ドル(30万円)もするプロ用の高圧洗浄機を買っているのを見つけてショックを受けたのは2月のことですが(その後一度も使っていませんけど)、いつの間にかまた新しい道具を買っていたんですよ。

大きなブラシを回転させて床を磨くポリッシャーのような形をしたサーフェスクリーナーという高圧洗浄機です。高圧の水を回転させながら噴射してコンクリートやタイル面を磨く道具です。調べたらそんなに高額ではなくて、700ドルくらいでしたけど。

なんでこういうものを買うの?

持ち物を減らさなくちゃあいけないのに!

宝の持ち腐れ状態である電動工具や機械や手道具類は、知り合いの人にあげるとかマーケットプレースで売るとか何度も言っていましたけどね、結局何もしていません。

うちの夫は「片付けられない人」である以上に「捨てられない人」なんです。「もったいない」「いつか必要になるかも」という気持ちが強すぎるし、愛着や思い出のあるものは手放せないのですよ。不安になるんじゃあないかと思います。

ごみ屋敷状態があまりにひどく、大量に物があり過ぎて自分でなんとかできるレベルを超えていますから、片付ける気力が湧かないのもあるでしょう。でも、それを認めたくないし言われたくもないんです。

ましてや、夫は人の手を借りるのもイヤなんです。私が手伝うと言っても拒否しますし、誰にも手伝わせませんから。

時々片付けをしているようですけど、長続きしません。すぐに止めてしまって、いつの間にか寝ています。

前回の引っ越しでは、最後の最後まで片付けようとしなくて、ついに引っ越しの日が来てどうしようも無くなり、仕方がないから大きな容器や箱をいっぱい買って来て、何でもかんでもとりあえずそれらに詰めて今住んでいる家に全部持って来たんですけど。

持ち物の量はあの時の10倍以上に増えています。

今度引っ越すのは小さな家のはずですよ。寝室が2つのアパートかタウンハウスのような集合住宅で十分だと私は思っていますが、ガレージ付きの一軒家になる可能性があります。物を置くためです。

それじゃあ引っ越す意味が無いんですよ。次の引っ越しは、夫が目が見えなくなる時に備えるのと、私が運転して送り迎えをしなくても通勤しやすい場所に住むためなんですから。

道が遠過ぎて気が遠くなりそうです。

誰かが何とか夫を説得して、他人の助けも借りて、まずはガラクタを捨てないとどうにもなりません。ガラクタが無くなればガレージにあるものがもっとよく見えるようになって、片付ける気力も湧くんじゃあないかと思うんですけど。


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