2023年5月18日

引っ越し延期とごみ屋敷

昨日、不動産屋さんが我が家にやって来ました。私達が住んでいる家の査定のためです。

この家を賃貸に出す場合の適正家賃を知るために来てもらったのですが、2つの不動産屋に頼みました。うちの夫が仕事が休みだった昨日来てもらいました。

私達が住んでいる家の持ち主は義妹(夫の妹)です。最近仕事を辞めてリタイア生活になりまして、投資の目的で買ったこの家を最初は売りに出すと言っていたのですけど、売らずに賃貸に出して家賃収入を最大限にしたいと言いました。

私達は週あたり600ドルの家賃を義妹に払っていますが、適正家賃がもっと高ければ、私達にはこれ以上払えませんから引っ越すしかないということだったんです。

引っ越すなら、うちの夫の目が見えなくなる時に備えるためにも小さな家になるので、持ち物を減らす必要がありました。だから私は片付けを頑張って来たわけで、夫もついにごみ屋敷状態のガレージの片付けに取り組み始めたんですけど。

昨日来てくださった不動産屋のお二人は、どちらも長年賃貸物件を取り扱っていらっしゃるベテランで、信頼できるとすぐに分かる感じの良い方達でした。

もちろん時間をずらして別々に来られたんですけどね、お二人が繰り返しおっしゃったのは「家にあるものは全てちゃんと機能していないといけない」ということでした。

機能していないものは、修理するか新しいものと取り替えないといけません。あるいは家から取り除いておく必要があるということでした。ちゃんと機能していないものがある家を賃貸には出せないとおっしゃるのです。

ところが、

この家には壊れているものがいっぱいあるんですよ!

何か壊れる度に家主である義妹に直してくれとも言いにくくて、いずれ売りに出せば解体されるであろうこの家の修理にお金を使うのも惜しいですし、私達は壊れても我慢して暮らして来たんです。

例えば蒸発冷却式クーラーは壊れたままですから、夏の暑い日に2階で寝るのは地獄のようです。

キッチンのガスコンロはライターで火を点けないと点火しないし、オーブンは庫内灯が壊れたままです。オーブンのドアも壊れています。不便ですけど、ガスコンロもオーブンも使うことは出来ます。

食洗機からの排水が漏れて腐って修理してもらったキッチンの床は、一部だけ色が違います。これも問題だと言われました。

玄関近くのテラコッタタイルはいっぱい剥がれたままです。道路に面しているゲートは電気系統の不具合で動かないし、インターフォンも使えません。この家にはセキュリティーシステムが備えられていましたが、壊れていて一度も使っていません。

階段のカーペットはすり減っているし、床がタイルの部屋のガスヒーターはファンが壊れているので使えないままだし。

書き出すと問題山積だと分かるんですけど、壊れたままのセキュリティーシステムとかガスヒーターとかは、取り除いてしまえばなんとかなります。

最大の問題は窓なんですよ!

この家には開けることが出来ない窓がいっぱいあるんです。私達が引っ越して来た時、すでに開きませんでした。開けることが出来ない窓には網戸も付いていません。

賃貸に出すなら今の状態の窓ではダメだそうです。窓を全部直さないといけないと分かって、その時点でどういう結末になるかは分かったんですけど。だってね、家の窓を全部直すなんて何百万円もかかりますよ。

窓はこの家が最初に建てられた時の古いタイプのヘンテコな窓で、部品が手に入らないから修理するのは不可能に近いです。何百万円も払って窓を新しくするという選択肢が無いとなると、もうこの家を賃貸に出すことはできないのですよ。

もしも高額な費用をかけて全部直したとしても、上手く行けば週あたり800ドルくらいの家賃で借り手が見つかるかもしれないということでした。

私、計算してみました。

もしも800ドルで借り手が見つかった場合、私達が払っている家賃よりも週あたり200ドル家賃収入は増えます。

1年52週間ですから、不動産屋へ支払う手数料を引くと年間で9,000ドルちょっと家賃収入は増えます。

これでは数年間は赤字です。

私達が引き続き住むなら何も直す必要は無いわけでね、しかも週あたり600ドルの家賃収入ですよ。

ということで、義妹はこの家を賃貸に出すのはあきらめたそうです。

賃貸に出さないということは、私達がこの家に住み続けるか家を売るしか選択肢が無いんですけど、今は家を売るにはタイミングが良くないそうで、不動産屋の方ももう少し待った方が良いとおっしゃいました。

ですから今は売りに出す気はないんです。

ということは、私達がこの家に住み続けるしかないのですよ。

引っ越しは延期となりました。

私は大変残念ですけど、いずれ義妹がこの家を売ると決めた時には引っ越さなくてはいけないので、片付けは続けます。


今回の引っ越しで最も楽しみにしていたことは、ごみ屋敷状態のガレージが片付くことでした。

引っ越さないと決まって、うちの夫はすっかりリラックスしています。片付けをしたり不用品を売ったり捨てたりしなくて済むんですからね。

「引っ越さないことになっても片付けはちゃんとしてよ!」と言いましたらね、「イエス、ヒロコ」と不機嫌な声で言いました。片付けのことを話題にすると機嫌が悪くなるのはいつものことです。

不動産屋のお二人はね、ガレージを一目見て叫び声を上げられましたよ。そりゃあ叫び声も出ますよ、あれを見たら。

引っ越しのために片付けているところだからと、夫は言い訳していましたけど。

どうしても片付けないといけないという切羽詰まった理由がなければ、うちの夫は片付けなんてするわけがないです。

でもね、引っ越しは延期になっただけでいずれは引っ越さないといけないんです。ごみ屋敷の片付けも、いつかはしなくてはいけないことですから、続けて欲しいです。

義妹がいつ家を売りに出すと決めるかですけど、言うことがしょっちゅう変わるので、すでに箱に詰めた本はもうそのままにしておきますよ。


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