2023年5月13日

おたまじゃくしは食べられていた

「おたまじゃくしのその後」という記事を買いたのは、先月26日のことです。我が家の噴水の水を貯めるプールにいたおたまじゃくしが、その後どうなったのかという話でした。

詳しいことは、その記事を読んでいただくとして。

早い話が、おたまじゃくしがいるのを見つけたのは1月のことで、遅くとも12月にはそのプールに卵を生んだカエルがいたと思われるわけですが。(ちなみに12月や1月は真夏です。)

あれから半年が経とうかというのにまだおたまじゃくしのままなんですよ。カエルになるのにむちゃくちゃ時間がかかるタイプのようです。

最近はもう真冬のような寒さになっていますから、このおたまじゃくしはこのプールで越冬するんだろうと思っているんですけど、おたまじゃくしの数がね、明らかに減っているんです。

これまでに何度も小さな後ろ足が出た状態のおたまじゃくしを目撃していますから、気が付かないうちにカエルになって旅立ったのかもしれないと思っていましたが、カエルというのはこんなに寒くても生きて行けるんですかね。

そんな昨日の朝のことです。

私のデスクから噴水がよく見えるんですけど、突然木の上から飛び降りてきた鳥がいました。クッカバーラ(Kookaburra)です。日本名はワライカワセミ。人間が「ウワーハッハハハハ」と大笑いするような鳴き声なのでそういう名前が付いています。

早朝から騒々しく鳴くので迷惑な鳥なんです。

大きな頭で可愛らしい姿形をしていますが、結構獰猛な肉食系で、昆虫類からネズミやヘビに至るまで様々な小動物を捕まえて食べるそうです。

Wikipedia によると日本のカワセミのように水に飛び込んで魚を捕まえたりすることは稀で、通常は地上で獲物を捕えるそうです。

我が家の洗濯物干しやフェンスの上から獲物を探しているのをよく見かけるんですよ。視力がいいのでしょうね。見つけると、どんくさそうな姿からは想像もできないスピードで飛び降りて、虫やミミズを捕まえて食べています。

このクッカバーラが一羽、木の上から降りて来たんです。

噴水の水で水浴びをするためにいろいろな鳥がやって来ますけど、どうやら水浴びが目的じゃあなさそうでした。


見ています。

おたまじゃくしを。


どうする気だ?

捕まえて食べるのか?

息をのんで見ていましたらね、

電光石火ですよ!

ものすごい速さでしたから写真はぶれぶれですが、長いくちばしを水の中に突っ込んで、おそらく顔も水で濡れたと思いますけど、捕まえて食べましたよ!


そうだったのか!

クッカバーラは水の中にいる生き物も捕まえて食べるのか!

おたまじゃくしはカエルになる前に食べられていたんですね。だから数が減っていたんだろうと思います。

この小さなプールでなんとか越冬して、春が来る頃にカエルになって旅立っていくかもしれないとは、もう思えません。


おたまじゃくしを見に行くとね、私の姿を見て大慌てで逃げますよ。水面から離れて深いところに逃げます。

しかし、しばらくそのままじっと動かずにいると、おたまじゃくしは再び水面近くにやって来るんです。

じっと静かに待ち続けたクッカバーラは、そうして水面に近づいて来たやつを襲ったわけですね。

すごい能力ですよ。速さもさることながら正確さがすごいじゃないですか。ストライクですよ。


洗濯物干しやフェンスの上から獲物を探して、ミミズや虫を見つけると一気に飛び降りて捕まえるのを見て「すごいなあ」と感心したことが何度もありますけどね、泳いでいるおたまじゃくしも捕まえられるんですね。

1匹くらいはカエルになったのを見てみたいんだけどなあ。


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