商品をこっそり服の中や同行の女性のバッグに隠して盗むというショップリフティング(Shopplifting)つまり「万引き」というのが一番多いですけど、小さくても高額な商品もありますし、「万引き」は軽い犯罪ではありません。
店内には防犯カメラがたくさん設置されています。怪しい客は注意して監視するそうですし、万引き犯を捕まえることはよくあることで、うちの夫は万引き犯と取っ組み合いしたことも何度かあるのでございます。
万引き以外にも、スタッフの目が届かない出入り口から侵入して盗んで行く泥棒(Thief)や、夜間にトラックで乗り付けて、ドアを壊して侵入して盗んで行く泥棒(Burglar)や、武器を所持して脅して盗む泥棒(Robber)や、泥棒のタイプはいろいろです。
ツール会社は、泥棒被害にあうたびに当然対策を講じますから、今やお店はフェンスで囲まれボラードと呼ばれる棒が立てられ、出入り口は2重3重のドアが付き、警備会社は24時間監視していますし、店内はこっそり商品を持ち出せない配置に工夫されていますし、泥棒にもなかなか厳しい状況になっているんですけど。
先日は、お店に配達されて出入り口の外に置かれたままになっていた商品をスタッフがうっかり目を離している間に盗まれました。盗まれた商品を取り戻すために、うちの夫をリーダーにスタッフ数人で泥棒を襲撃するというような事件も起きましたけど。
被害が取るに足らないような少額なら無視する場合もありますが、多くの場合は警察に届けますから、うちの夫はその点では経験を積んでいます。どのような証拠をどのように提出しなくてはいけないかを良く知っています。
どういう調査をするべきか、どのようなものからどういう手がかりが得られるか、犯人を特定する方法を経験からいろいろ知っているんですけど、現在調査中の事件があるんですよ。
この泥棒は、相当頭がいいらしいんです。数百万円分の商品を大変上手に盗みました。しかも、自分は手をわずらわせることなく。車に乗せされないような大きな商品は配達させてもいるんです。
盗み方が頭脳的で、組織的で、証拠が残っていないんです。
詳しいことを書くと、それを真似する人が出るかもしれませんから書けませんけど、この知能犯はうちの夫が勤めているツールショップ会社以外の他社のお店からも同じ手口で盗んでいるそうで。
それぞれ数百万円分の被害なら、全部で一体どれだけ盗んだのかっていうことなんですが、被害額がすごいし手口が手口なので警察も捜査するでしょう。うちの夫は、警察に届け出るための証拠集めをしているところです。
商品を配達したスタッフは受け取った人と話をしていますが、その配達先は偽住所だったそうで、昨日はその場所近辺で防犯カメラを設置しているお店や事務所に防犯カメラの映像をもらいに行くと言うので、私が運転手をしなくちゃあいけませんでした。
そういうことは警察がやってくれるでしょうが、自分達でやった方が早いということなんですけど。
この泥棒は知能犯ですから、盗んだ商品を自分で売りさばくなんて言うバカな真似はしないだろうと夫は言っていました。闇ルートを通じて海外に輸出するだろうから、今頃はもうどこかでコンテナに載せられているかもしれないとのことです。
お店で商品を受け取った人とその人の車は防犯カメラにはっきりと写っていますし、配達場所で商品を受け取った人の防犯カメラ映像も見つかるでしょうから、その人達から調べていけば泥棒を特定できるんじゃあないかと期待していますが。
どうなるでしょうか。
うちの夫は、今日は久しぶりに仕事が休みなのに、店舗間の商品移動と配達をすると言って、うちの息子にトラックの運転を頼んで早朝から出かけています。まったく相変わらずです。なんでそこまでする必要があるのと思いますよ。
知能犯にだまされて商品を配達した場所のすぐ近くにある郵便局から、頼んでいた防犯カメラ映像を準備できたと連絡があったそうなので、今日はそれをもらいに行くそうです。休みの日ですがいろいろすることがあります。
今日は私が運転手をしないのは、私は夫の伯母さんのジョーンに巻き寿司の作り方を教えることになっているからです。
もうすぐ80歳になるジョーンですが、若々しくて活動的です。
そのジョーンがお友達を呼んでの食事会で巻き寿司を作ったら悲惨な結果になったという「悲惨過ぎた巻き寿司の話」という記事を2ヶ月ほど前に書きましたけど、海苔がドロドロになって美味しくなかったと言うんです。
悲惨な巻き寿司になった原因についてはその記事をお読みいただくとして、今日はジョーンに私の巻き寿司を教えるので、夫のためにトレーラーを牽引してトラックを運転しなくて済んだというわけなんですよ。
建築現場の足場部材を片道1時間もかかる場所まで配達すると言うんですからね、運転しなくて済んでヤレヤレなんですが、私が出来ないのでうちの息子がやらされて、お疲れさまです。
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