2024年6月28日

ファーマーズマーケットじゃあなかった!

このブログで時々ジョーンという人のことを話題にすることがありますが、彼女は義母(うちの夫の母)の姉です。

もうすぐ80歳になるんですけど、大変若々しくて活発な人です。生涯独身でしたが、3人の妹達家族と親しいですし、友人も多いので、孤独とは無縁の暮らしをしています。

看護師として世界のいろいろな場所で働き、ギリシャ系老人介護施設にディレクターとして勤めていた関係でギリシャ人の友人が多いんですが、看護師を指導する仕事もしていましたし、今でもVCE(高校卒業資格)試験の監督官のアルバイトをしたりと、とにかく活動的です。

義母と話をすると話題はゴシップばかりですけど、ジョーンは読んだ本のこと、政治のこと、時事問題、料理のことと話題が豊富です。考え方が進歩的で、自分が死んだら24時間以内にメルボルン大学の医学部に献体する手配をしているという、そういう人です。

このジョーンがオススメのマーケット(市場)があるという話をしてくれまして、今週の木曜日に買い物に行くけどヒロコも一緒に行きたいかと聞いてくれたんです。

あまり気が乗らなかったけど、横で話を聞いていたうちの夫が「ありがとう、是非一緒に行きたいです」と返事をしました。行くのは夫ではなくて私なんですけど。

結局行くことになったんです。

ジョーンは11時に迎えに来ると言ったのに10時半にやって来ました。先日巻き寿司の作り方を教えた時に遅れて来たので、寿司酢を炊きたてのご飯に混ぜるところを見せられなかったんですけど、約束の時間よりも早く来たのはそのせいだと思いますよ。遅れないように早く家を出たらむちゃくちゃ早く着いたんでしょう。

とにかく、私はジョーンの車に乗せてもらって彼女が熱心にオススメする「マーケット」に行ったのでございますよ。彼女の話によると農家が収穫した作物を直売する場所のようでしたから、ファーマーズマーケットのようなものだろうと思っていました。新鮮な野菜やリンゴが安く手に入るということでした。

私の家からでも40〜50分もかかるんですから、ジョーンの家からだと結構な距離です。そこまでして行くほどのマーケットなんでしょう。

ところが、

着いたのは、メルボルンからヤラバレーの方に行くマルンダ・ハイウェイという道路沿いにある芽キャベツ畑の中の民家みたいなところで、奥の方へ入っていくと芽キャベツの選果場がありまして、ジョーンが言っていたマーケットというのは、その選果場の横に作られた小さな直売所だったんです。

小屋の外の大きな箱にカボチャがたくさん入っていました。

その隣りの箱には泥がついた大きなキャベツが入っていました。

そして、直売所の中をのぞくと、カリフラワーと芽キャベツが少しありましたけど、棚はほとんど全部空っぽだったんです。

え?

これだけ?

何なのここ!

ジョーンが前回来た時には、他にも野菜がいろいろあって、リンゴもあったそうです。

農場のお兄さんが出て来たので事情を聞いてみると、ここで売られている作物はいろいろ出ている日もあるけど、昨日のような日もあるんだそうです。

カボチャは青っぽい灰色の皮の少しザラッとした食感のタイプでしたから買いたくなかったけど一つ買いました。カリフラワーも一つ買いました。値段は私がいつも野菜を買っている八百屋と変わりませんでした。

メルボルンにお住まいの皆さん、わざわざここで野菜や果物を買うためにお出かけになる場合は、電話でもして確認した方がいいですよ。

アダムズファームズ(Adams Farms)というところです。ここは、基本的に芽キャベツ農家なんです。芽キャベツがお好きな方は、芽キャベツ畑で結婚式も挙げられるそうですよ。


いやあ、それにしてもびっくりしたわ。ジョーンがここに入って行った時には、何かの間違いじゃあないかと思いました。


目印は芽キャベツくんです。


トラックが停まっている車庫の横を通って奥へ入って行くと芽キャベツの選果場があるんですけど、直売所はその横です。知らないと入って行くのにちょっと勇気が要りますよ。

芽キャベツを買わなかったのは袋入りで大量だったからです。うちの家族は芽キャベツが好きではありませんし。ジョーンは一人暮らしなのに大袋を一つ買いました。

私もがっかりしましたけどね、わざわざ私を連れて行ってくれたジョーンは激しくがっかりしていましたよ。帰りにランチをおごってくれました。


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